JP6190649B2 - 印刷機の版交換装置及び版交換方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機の版胴へ版を取付けたり(給版)、取外したり(排版)する版交換装置及び版交換方法に関するものである。
印刷機には、版胴への版の着脱を行う版交換装置を備えているものがある。特に最近は、多品種小ロットの印刷作業に効率的に対応すべく、一連の版交換工程を操作者の複数の指示動作を不要として行えるようにした自動版交換技術(特許文献1)が提案されている。また、本願出願人は、同様の自動版交換技術を特許文献2にて既に提案している。
特開2009‐285953号公報 特開2006‐7594号公報
この版交換については、色々な状況が存在する。例えば、印刷機の全てのユニットの版胴について交換する場合もあれば、1つの版胴についてのみ交換する場合もある。また、版が版胴に装着されていた時間が長くなるほど、排版作業は難しくなる傾向にある。また、装着される版の材質によっても版交換作業の難易度に影響を及ぼす。
特許文献1、2のような従来の技術では、このような様々な状況が存在する版交換作業について、一律的に自動化を図るのみで、効率的かつ確実に行うという技術についての開示がなく、改善の余地があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、版交換作業を効率的かつ確実に行うことのできる印刷機の版交換装置及び版交換方法を提供することである。
本発明は上記目的を達成するため、版を装着可能な版胴が複数設けられ、該版胴に該版の取付け、取外しを行う版交換装置が設けられ、該版交換装置の動作を制御可能な印刷機において、該版交換装置の版交換モードが複数設定されており、該複数の版交換モードは少なくとも自動版交換モードと同位相自動版交換モードとを含み、版交換を行う版胴の数が所定数以上の場合に同位相自動版交換モードを選択し、所定数未満の場合に自動版交換モードを選択して版交換することを特徴とする。
また、本発明は版を装着可能な版胴が複数設けられ、該版胴に該版の取付け、取外しを行う版交換装置が設けられ、該版交換装置の動作を制御する制御装置が設けられた印刷機において、該版交換装置の版交換モードが複数設定されており、該複数の版交換モードは少なくとも自動版交換モードと同位相自動版交換モードとを含み、該制御装置は版交換を行う版胴の数が所定数以上の場合に同位相自動版交換モードを選択し、所定数未満の場合に自動版交換モードを選択することを特徴とする。
また、該複数の版交換モードは、同位相自動版交換モードと自動版交換モードと半自動版交換モードより構成されることを特徴とする。
また、該制御装置は、該版胴への該版の取付け時間が所定時間を超えた場合、半自動版交換モードを選択することを特徴とする。
本発明に係る印刷機の版交換方法及び版交換装置によれば、状況に応じて最適な版交換モードを選択することができ、効率的かつ確実な版交換作業を行うことが可能となる。
また、自動版交換モードと半自動版交換モードより所望の版交換モードを選択できる。
また、同位相自動版交換モードと自動版交換モードと半自動版交換モードより所望の版交換モードを選択できる。
また、版胴への版の取付け時間が所定時間を超えた場合、半自動版交換モードを選択して安全かつ確実に版交換を行うことができる。
本発明に係る印刷機の一実施形態の概略構成を示す全体側面図である。 版交換装置と版胴を示す図で、(a)は給、排版のスタンバイ状態を、(b)は排版の途中状態を示す。 版交換装置と版胴を示す図で、(a)は排版が完了した状態を、(b)は給版を開始した状態を示す。 (a),(b),(c)は本発明に係る印刷機の版胴の駆動伝達部を簡略化して示す模式図である。 版胴ギヤとクラッチとを簡略化して示す模式図である。 本発明に係る印刷機の一実施形態の概略構成を示す全体側面図であり、全ての版胴が版交換位置に位置している状態を示している。 制御装置の構成を示すブロック図である。 制御装置の制御を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示す印刷機は、給紙装置20、印刷部30及び排紙部40を備えている。給紙装置20は、フィーダーボード5を介して枚葉紙Sを印刷部30に供給することができる。印刷部30は、給紙装置20から供給される枚葉紙Sを印刷することができ、複数の印刷ユニット(ここでは4台の印刷ユニット30a〜30d)を備えている。また、排紙部40は、印刷部30にて印刷された印刷物Qを排紙することができる。
この印刷機では、給紙装置20から枚葉紙Sが印刷部30に供給され、供給された枚葉紙Sが印刷部30における各印刷ユニット30a〜30dにて印刷された後、印刷された印刷物Qが排紙部40にて排紙される。
給紙装置20は複数の枚葉紙Sを収容することができるものであり、上端の枚葉紙Sから1枚ずつ引き出し、フィーダーボード5を介して枚葉紙Sを印刷部30に向けて矢印Z方向に搬送することができるものである。これにより、枚葉紙Sを印刷部30に供給することができる。
印刷部30の各印刷ユニット30a〜30d(以下において、これら4つの印刷ユニットを枚葉紙Sの搬送方向上流側から、第1印刷ユニット30a、第2印刷ユニット30b、第3印刷ユニット30c、第4印刷ユニット30dという)は、それぞれ版胴1、ゴム胴2及び圧胴3を主要構成要素の一組として構成されるものである。印刷ユニット30aにおける4aは給紙胴であり、印刷ユニット30b〜30dにおける4はいずれも渡し胴である。また、版胴1には咥え側版クランプ1aと咥え尻側版クランプ1bとが設けられている。図1に示すように、第1〜第4印刷ユニット30a〜30dの版胴1は、予め決められた異なる位相で設けられている(咥え側版クランプ1aと咥え尻側版クランプ1bの位置を見れば、周方向において異なる位相であることが確認できる)。
各印刷ユニット30a〜30dにおいて、版胴1には印刷用の版P(図2,3参照)が配設される。この版Pには図示しないインキローラ群及び給水装置からインキ及び水が供給され、版Pに従ってインキがゴム胴2に転写される。そしてゴム胴2に転写されたインキがゴム胴2及び圧胴3に挟持されつつ搬送されてくる枚葉紙Sにさらに転写される。これにより、給紙装置20から供給される枚葉紙Sに対してそれぞれに設けられた版Pに対応して印刷を行うことができる。また、図2、3に示すとおり、各印刷ユニット30a〜30dには、使用済みの版Pを版胴1から排出し、新しい版Pを版胴1に供給可能な版交換装置が設けられている。
排紙部40は、搬送部41及び収容部42を備えている。この排紙部40では、印刷ユニット30dの圧胴3にて搬送されてくる印刷物Qは、先端部が搬送部41の保持部(図示省略)に保持され、搬送部41の図中略下側面に沿って搬送されて収容部42に送られる。収容部42は、搬送部41にて搬送されてきた印刷物Qを収容することができる。
図2に示すように、各印刷ユニット30a〜30dの開放された下流側の側部は、昇降するカバー体Cによって開閉可能となっており、通常はカバー体Cによって側部が塞がれているが、カバー体Cを上方に移動させることにより、側部から印刷ユニット30a〜30dの内部が開放されるようになっている。
(排版装置の構成)
図2及び図3に示す如く、カバー体Cには排版装置60が設けられている。排版装置60は、版Pの搬送体として、版Pを前後両側(表裏面側)から挟持する挟持ローラ61,62を有する。挟持ローラ62は、挟持ローラ61から離間して挟持ローラ61,62間に版Pが進入可能な進入姿勢D1と、挟持ローラ61に接近して挟持ローラ61との間で版Pを挟持する挟持姿勢D2とに切り換え自在とされる。この排版装置60は後述する自動モードの排版手順1において使用される。
また、排版装置60は、挟持ローラ61,62を排版路に沿って上下方向に往復動自在に支持するアクチュエータとしてのエアシリンダ63を有する。具体的には、挟持ローラ61は、エアシリンダ63のロッド63aの先端部に組み付けられた取付部材64に回転自在に支持される一方、挟持ローラ62は、取付部材64に揺動自在に取り付けられたアーム65の先端部に回転自在に取付けられる。
また、排版装置60は、挟持ローラ61,62を進入姿勢D1と挟持姿勢D2とに切り換えるための切換手段を有する。該切換手段は、前記アーム65と、挟持ローラ62を挟持ローラ61に向けて弾性付勢する図示しないコイルばね(引張ばね)と、印刷ユニットのフレームに取り付けられ、挟持ローラ62の外周が当接離間(離着座する)する図示しないステーとから構成される。
さらに、排版装置60は、挟持ローラ61,62が版Pを挟持した状態でエアシリンダ63のロッド63aのストローク量(伸縮量)に加算して版Pを排版方向(図2中上方向)に移動させるための搬送量加算手段を有する。該搬送量加算手段として、ラック・ピニオン機構が用いられ、これは、エアシリンダ63の軸心方向と平行に配置されて所定の長さを有する図示しないラックと、挟持ローラ61と同心で一体化されてラックに噛合する図示しないピニオンとから構成される。また、符号66は排版される版Pを案内する排版ガイド体である。
(給版装置の構成)
図2及び図3に示す如く、カバー体Cには給版装置70が設けられている。給版装置70は、給版ガイド体71を備える。この給版ガイド体71は、カバー体Cに傾動自在に取り付けられる。また、給版ガイド体71を、カバー体Cに退避した退避姿勢F1と、版胴1側に向けて傾動した進出姿勢F2とに切り換えるためのアクチュエータとしての図示しないエアシリンダがカバー体Cに回転自在に組み付けられる。
また、給版ガイド体71は、版Pの裏面を吸引吸着するための吸引装置(「サッカー」ともいう)72と、該吸引装置72の吸引ヘッドを上下方向に往復移動可能に支持するアクチュエータとしてのエアシリンダ73とを備える。
(版胴の同位相設定機構)
前述の各胴1,2,3は、駆動力伝達機構Kにより同期駆動され、駆動力伝達機構Kは、本機モータM(図7参照)の駆動により本機モータMからの駆動力が全ての印刷ユニット30a〜30dにおける各胴1,2,3に伝達される。また、給紙胴4aには、給紙胴4aの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダE(ロータリーエンコーダ、図7)が設けられている。エンコーダEは、第2印刷ユニット〜第4印刷ユニット30b〜30dの係合部53aと同位相用被係合部51bとが係合した版胴1の回転角度を検出可能である。具体的には、給紙胴4aの回転に応じて出力されたパルス信号を制御装置80で換算することで、版胴1の回転角度を把握することができるようになっている。
図4(a),(b),(c)は、第2印刷ユニット30bにおける版胴1の駆動力伝達機構K及び駆動力伝達機構Kを構成する版胴1及びゴム胴2の駆動伝達部を簡略化して示した模式図であり、図5(a),(b),(c)は、版胴ギヤ51とクラッチ53との係合状態を簡略化して示した模式図である。図5(a)では、図の左端にクラッチ53を示し、図の左右方向中央に版胴ギヤ51を示し、図の右端にクラッチ53の係合部53aと版胴ギヤ51の印刷用被係合部51aとが係合した状態を示している。
図4において、版胴1に設けられた版胴軸1cには版胴ギヤ51が回転可能に設けられている。版胴ギヤ51は、本機モータMからの駆動力(以下において単に動力という)が伝達されるゴム胴ギヤ52と噛合しており、ゴム胴ギヤ52の回転に同期して回転する。駆動力伝達機構Kは、本機モータMからの動力を全ての印刷ユニット30a〜30dの圧胴ギヤ(図示せず)に伝達するためのギヤ伝達機構(図示せず)と、圧胴ギヤ(図示せず)と噛み合って圧胴ギヤ(図示せず)に伝達された動力をゴム胴軸2aに伝達するゴム胴ギヤ52と、ゴム胴ギヤ52と噛み合って版胴軸1cに動力を伝達する版胴ギヤ51とを備えている。従って、本機モータMからの動力がギヤ伝達機構(図示せず)を介して全ての印刷ユニット30a〜30dの圧胴ギヤ(図示せず)に伝達されて、全ての圧胴3が回転し、これに伴い全てのゴム胴2、全ての版胴1も回転する。また、版胴ギヤ51と版胴軸1cとを接離可能とする接離手段が、クラッチ53である。
図4(a),(b),(c)に示すように、版胴軸1cには、版胴ギヤ51と版胴1との間に位置するようにクラッチ53が、版胴軸1cの軸方向に移動可能でかつ版胴軸1cと一体回転するように設けられており、クラッチ53と版胴ギヤ51とが後述するように係脱可能に構成されている。クラッチ53は第2〜第4印刷ユニット30b〜30dに設けられており、第1(最初の)印刷ユニット30aには設けられていない。つまり、第1印刷ユニット30aの版胴1は、本機モータMからの動力が常に伝達される構成になっていて、第1印刷ユニット30aの版胴1の位相が、第2〜第4の版胴1の位相を同位相に合わせるための目標の位相として設定されている。ここでは、第1印刷ユニット30aの版胴1の位相を目標の位相に設定しているが、他の印刷ユニット30b〜30dのうちのどの印刷ユニットの版胴1の位相を目標の位相に設定してもよい。クラッチ53は図示しないバネにより、版胴ギヤ51側に常時付勢されており、版胴ギヤ51に係合するように構成されているが、電磁石等の作用により、一時的に版胴1側へ移動して版胴ギヤ51との係合が解除可能にもなっている。
クラッチ53は凸状の係合部53aを有しており、版胴ギヤ51は凹状の印刷用被係合部51a及び同位相用被係合部51bを有している。印刷用被係合部51aと同位相用被係合部51bの回転方向における位相は所定角度異なっている。よって、図4(b)、図5(b)のように係合部53aと印刷用被係合部51aが係合した時、そして図4(c)、図5(c)のように係合部53aと同位相用被係合部51bが係合した時に、版胴ギヤ51とクラッチ53とが一体回転する。すなわち、ゴム胴ギヤ52からの動力が版胴ギヤ51、クラッチ53、版胴軸1cを介して版胴1が回転する。これらが係合していない場合、ゴム胴ギヤ52の回転は版胴ギヤ51には伝達されるが、クラッチ53、版胴軸1cには伝達されない。なお、第2〜第4印刷ユニット30b〜30dの係合部53aと同位相用被係合部51bがそれぞれ係合した時、図6に示すように第1〜第4印刷ユニット30a〜30dの版胴1の位相が同位相となるように構成されている。
(制御装置の構成)
図7は本発明に係る版胴位相切替え装置の制御装置80の構成を示す概略ブロック図であり、制御装置80には、前述の本機モータM、エンコーダE、版胴1に設けられた咥え側版クランプ1aと咥え尻側版クランプ1b、各印刷ユニット30b〜30dに設けられたクラッチ53、各種操作と表示が可能なタッチパネルT、排版装置60、給版装置70が接続されている。制御装置80は、演算処理等を行うマイクロプロセッサ81(シーケンサでもよい)、データ及び所定のプログラム(演算式あるいはテーブル等)を記憶するROM82、機械回転数等に関する種々の情報を記憶可能なRAM83を備えるとともに、マイクロプロセッサ81と制御装置80の外部に設けられた装置との間における各種信号のやりとりを仲介するインターフェイス84等を備えて構成されている。
(排版手順1:自動モード)
排版装置60のエアシリンダ63は、図2(b)に示す如く、そのロッド63aが最も伸長した状態において、取付部材64は最下位置にあり、挟持ローラ62も最下位置でステーに当接するため、コイルばね66の弾性に抗して挟持ローラ62が挟持ローラ61から離間した進入姿勢D1となる。なお、以降の版交換動作については、特許文献2と同様なので、簡略に説明する。
操作者によるタッチパネルTの操作ボタンの操作により、制御装置80は、必要に応じて、咥え側版クランプ1aと咥え尻側版クランプ1bが所定の排版位置に戻るように版胴1を回転させるべく、モータMを図2中反時計方向に回転・停止させ、且つ、咥え尻側版クランプ1bのクランプ状態を解除する。そうすると、版Pの尻側端部がその弾性によって版胴1から外れる。この状態で、版胴1を図2中時計方向に回転させる(印刷時の回転方向と逆)と、版Pは次第に版胴から離れ、版Pの尻側端部が挟持ローラ61,62間に導入される。
さらに、版胴1が回転して所定の位置で版Pのクランプ状態を完全に解除すると、これまで伸長状態にあったエアシリンダ63のロッド63aが退避(上方に移動)し始め、挟持ローラ62がステーの上面を転動しながら挟持ローラ61に近づく。そして、さらにロッド63aが後退すると、挟持ローラ62は、挟持ローラ61にさらに接近し、しかる後、図3に示す如く、挟持ローラ62は、挟持ローラ61とともに版P(の途中部)を版面両側から挟持するような挟持姿勢D2となる。
さらにロッド63aが後退する動作に伴い、版Pは、その途中部が挟持ローラ61,62で挟持された状態で排版ガイド体66に沿って上動することになる。このとき、ラックにはピニオンが噛合しているから、挟持ローラ61は、上動しながらピニオンの回転と共に図3の反時計回りに回転することになる。そして、挟持ローラ62は、コイルばねの弾性力によって挟持ローラ61側に付勢されているから、版Pを介して回転するようになり、挟持ローラ61,62の双方の回転に伴って、版Pは排版方向に送られる。挟持ローラ61、62は所定量の回転後、停止するので、作業者は版Pの尻側端部を持って排版する。
(排版手順2:半自動版交換モード)
前述の排版装置60を使用しない、本発明における半自動版交換モードの排版手順について説明する。作業者はタッチパネルTのボタン操作によりカバー体Cを上方に移動させ、印刷ユニットの内部を開放する。そしてタッチパネルTのボタン操作により咥え側版クランプ1aと咥え尻側版クランプ1bが所定の排版位置に戻るように版胴1を回転(反時計方向)・停止させる。次に、該ボタン操作により咥え尻側版クランプ1bのクランプ状態を解除する。すると、版Pの尻側端部がその弾性によって版胴1から外れる。次に該ボタン操作により版胴1を時計方向に回転させる。すると版Pの尻側端部が版胴1から離間していくので、作業者は該尻側端部を持って版Pを排版する。
このように、作業者がタッチパネルTのボタン操作をその都度行うことにより排版することで、時間はかかるものの、安全かつ確実に排版作業を行うことができる。特に、版胴1に版Pを取付けてから数日経った状態の版Pや、樹脂製の版Pについては、自動排版モードを選択すると、排版エラーが発生する可能性があるので、このような手動(半自動)作業は効果的である。なお、本発明における半自動版交換モードとは、この排版手順2を含んだ版交換モードのことである。
(給版手順)
版胴1に版Pを給版するに際しては、図2(a)に示す如く、予め作業者は、給版ガイド体71を退避姿勢F1とした状態で、版Pinをカバー体Cに形成されている隙間からカバー体C内に挿入する。そして作業者の吸引スイッチ(図示しない)のON操作により、吸引装置72の図示しない吸引ポンプを駆動させて版Pinの裏面を吸引し、版Pinの先端部を給版ガイド体71に沿った状態にすると共に、版Pinが全体的にカバー体C内で直立した姿勢にしておく。なお、給版手順においては、前述の半自動版交換モードのような手動のモードはなく、全て自動的に行われる。
作業者がタッチパネルTの給版スイッチをON操作すると、図示しないエアシリンダが駆動し、それまでカバー体Cに退避していた給版ガイド体71が支軸回りに版胴1側に傾動(図3の反時計方向)し、進出姿勢F2となる。この動作により、版Pinの先端部が版胴1の咥え側クランプ1aに接近することになる。
続いて、エアシリンダ73が駆動し、そのロッドが伸長する。そうすると、吸引装置72の吸引ヘッドは、版Pinを吸着したまま版胴1の咥え側版クランプ1aに近接する。また、吸引装置72の吸引ヘッドが移動すると、咥え側版クランプ1aが駆動して版Pinの先端部をくわえ、版Pinが図3の反時計方向に回転すると、版Pinは版胴1に巻き取られる。そして咥え尻側版クランプ1bが版Poutの先端部をくわえ、版Poutが版胴1に密着すると、印刷作業が可能な状態となる。
一方で、刷版Poutの版胴1への巻き取りが終了すると、エアシリンダ73がロッドを後退させるよう再び駆動し、これにより、吸引装置72が上動してその吸引ヘッドが次に給版される刷版Pinを吸引する吸引位置に復帰する。また、ほぼ同時に給版ガイド体71は、図示しないエアシリンダの駆動により進出姿勢F2から退避姿勢F1へ復帰する。
(自動版交換モード)
本発明における、自動版交換モードについて説明する。図1に示すように、印刷ユニット30a〜30dの版胴1は、それぞれ位相が異なった状態となっている。ここで操作者のタッチパネルTのボタン操作により、前述の排版手順1の工程を行う。本機モータMの低速回転により、各版胴1はそれぞれ回転し、所定の排版位置に版胴が位置したら回転停止、クランプ状態解除、排版を行う。各版胴1はそれぞれ位相が異なるので、排版位置に位置した版胴1から順に排版作業を行う。
排版作業が終わると、前述の給版手順の工程を行う。排版時と同様、各版胴1の位相が異なることにより、給版は給版位置に位置した版胴1から順に給版作業が行われる。
(同位相自動版交換モード)
前述の自動版交換モードと異なり、各版胴1の位相を同位相にしてから版交換作業を行うのがこのモードの特徴である。まず、第2印刷ユニット30b〜第4印刷ユニット30dに備えている全てのクラッチ53の係合部53aと版胴ギヤ51の印刷用被係合部51aとの係合を解除する。次に、本機モータMを駆動して機械を回転させた後、全クラッチ53を接合させる。つまり、電磁石の作用を解除する。するとクラッチ53は図示しないバネにより版胴ギヤ51方向へ移動するが、被係合部51bと係合部53aの位相が異なっている時は係合が行えず、版胴ギヤ51はクラッチ53と摺接しながら回転する。
そして機械回転を続けると、位相の合った印刷ユニットの版胴1から順に、それぞれの係合部53aと同位相用被係合部51bとが噛み合う(係合する)。つまり、係合部53aと同位相用被係合部51bが係合位置に位置し、バネの付勢力によりクラッチ53が版胴ギヤ51方向へ摺動して両者が係合することにより、クラッチ53と版胴ギヤ51とが一体回転可能となる。
よって版胴1はゴム胴ギヤ52の回転駆動伝達により回転するようになる。換言すれば、回転している第1印刷ユニット30aの版胴1の位相に、回転していない第2印刷ユニット30b〜第4印刷ユニット30dの版胴1の位相が一致した状態(同位相)になると同時に、係合部53aと同位相用被係合部51bが係合し、第2印刷ユニット30b〜第4印刷ユニット30dの版胴1が第1印刷ユニット30aの版胴1と同位相になった状態で回転する。このように、一つの駆動源を用いて、全ての印刷ユニットの版胴を簡易かつ効率的に同位相に切替えることが可能となっている。
そして前述の排版手順1の工程を行うが、各版胴1の位相が一致しているので、全ユニットの版胴1の排版を同時に行う。排版作業が終わると、前述の給版手順の工程を行う。排版時と同様、各版胴1の位相が一致しているので、全ユニットの版胴1の給版を同時に行うのである。排版、給版ともに、版胴1の回転停止工程があるので、このように全ユニットの版胴1の排版・給版を同時に行うと、停止回数が少なくなり、版交換作業の時間短縮を図ることができる。
(半自動版交換モード)
前述の通り、排版工程において、排版手順2の作業を行うのが半自動版交換モードである。給版工程については、前述の自動版交換モード、同位相版交換モードのどちらを選択してもよい。
本発明における版交換モードの選択制御について図8のフローチャートを用いて説明する。版交換作業において、まずステップS1にて、版Pが版胴1に装着されていた時間が所定時間内かどうか判断される。本実施例における所定時間は24時間である。装着時間は、制御部80内に設けられているタイマーにて計測されている。
ここで所定時間を超えている場合、ステップS2の排版手順2(半自動版交換モード)で排版作業が行われる事となる。具体的には、タッチパネルTに半自動交換モードの表示をさせ、操作者に手動で排版作業を行うべく報知する。また、排版手順1の自動モードを選択できないようにしてもよい。
ステップS1で版Pの装着時間が所定時間内の場合、ステップS3にて取付けられた版Pが樹脂版かどうか確認され、樹脂版の場合、ステップS2の半自動交換モードの排版手順2が選択される。樹脂版でない場合、ステップS4の排版手順1(自動モード)にて排版が行われる。
排版作業が完了した後(ステップS5)、ステップS6にて給版する版胴の数、すなわち印刷ユニットの数が所定数以上かどうか確認され、所定数以上の場合、前述の同位相自動版交換モードによる給版作業が行われる(ステップS7)。所定数未満の場合、前述の自動版交換モードによる給版作業が行われる(ステップS8)。本実施例における所定数は2である。すなわち、2ユニット以上の給版が行われる場合は同位相自動版交換モードにより効率的に給版作業を行う。
一方、1ユニットのみ給版する場合、前述の同位相設定作業を行う時間がかえってロスとなり、時間短縮が図れないので、自動版交換モードによる給版作業を行うのである。なお、この1ユニットのみの給版の際、他のユニットの版胴1も回転はするが、版クランプ1a、1bや排版装置60及び給版装置70の動作は行われないのである。
尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、前述の実施形態では、交換する版胴の数によって同位相自動版交換モードか自動版交換モードかを選択していたが、版胴の数以外に、版胴の見当調整機構による版胴の所定位置への復帰移動時間等を考慮してモード選択するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、枚葉オフセット印刷機であったが、これに限定されず、版交換装置を有する印刷機であれば輪転紙印刷機やグラビア印刷機やフレキソ印刷機のようなものであってもよい。
本発明に係る印刷機の制御装置及び制御方法は、版交換装置を有する印刷機において極めて有用である。
1…版胴、1a…咥え側版クランプ、1b…咥え尻側版クランプ、2…ゴム胴、3…圧胴、4…渡し胴、30a〜30d…印刷ユニット、51…版胴ギヤ、51a…印刷用被係合部、51b…同位相用被係合部、52…ゴム胴ギヤ、53…クラッチ、53a…係合部、60…排版装置、61、62…挟持ローラ、63…エアシリンダ、70…給版装置、71…給版ガイド体、72…吸引装置、73…エアシリンダ、80…制御装置、81…マイクロプロセッサ、82…ROM、83…RAM、84…インターフェイス、E…エンコーダ、K…駆動伝達機構、M…本機モータ、P…版、T…タッチパネル

Claims (4)

  1. 版を装着可能な版胴が複数設けられ、該版胴に該版の取付け、取外しを行う版交換装置が設けられ、該版交換装置の動作を制御可能な印刷機において、該版交換装置の版交換モードが複数設定されており、該複数の版交換モードは少なくとも自動版交換モードと同位相自動版交換モードとを含み、版交換を行う版胴の数が所定数以上の場合に同位相自動版交換モードを選択し、所定数未満の場合に自動版交換モードを選択して版交換することを特徴とする印刷機の版交換方法。
  2. 版を装着可能な版胴が複数設けられ、該版胴に該版の取付け、取外しを行う版交換装置が設けられ、該版交換装置の動作を制御する制御装置が設けられた印刷機において、該版交換装置の版交換モードが複数設定されており、該複数の版交換モードは少なくとも自動版交換モードと同位相自動版交換モードとを含み、該制御装置は版交換を行う版胴の数が所定数以上の場合に同位相自動版交換モードを選択し、所定数未満の場合に自動版交換モードを選択することを特徴とする印刷機の版交換装置。
  3. 該複数の版交換モードは、同位相自動版交換モードと自動版交換モードと半自動版交換モードより構成されることを特徴とする請求項2記載の印刷機の版交換装置。
  4. 該制御装置は、該版胴への該版の取付け時間が所定時間を超えた場合、半自動版交換モードを選択することを特徴とする請求項2または3記載の印刷機の版交換装置。
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