JP2008142928A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面印刷可能な孔版印刷装置において、用紙の搬送経路を切り換える切り換え部でのジャムなどを低減することができる孔版印刷装置を提供すること。
【解決手段】両面印刷の場合に、マスタの前後二面に分けて製版し、印刷用紙の搬送経路を切り換える揺動自在な切り換え手段23により、第一面で印刷された印刷用紙を下部の搬送手段24に保持し、その後に第二面位置に合わせて印刷用紙を送り出し、押圧手段15で印刷用紙を反転させながら両面に印刷することとし、切り換え手段23の揺動角度を制御可能に構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱可塑性樹脂フィルムからなる孔版マスタを穿孔製版して、多孔性円筒
状版胴に巻着し連続的に両面印刷等を行える孔版印刷装置に関する。
多孔性の支持円筒体に、樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複層巻装した構成の回転自在な版胴に、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体の和紙繊維とか合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造の孔版マスタを用いて、サーマルヘッドの発熱素子に接触させて穿孔製版したマスタを版胴に巻着して、版胴内部に設けられたインキ供給部材よりインキを供給して、プレスローラ等で用紙を連続的に押圧した状態のもとで版胴開孔部及びマスタ穿孔部よりインキを滲み出させて印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置がよく知られている。
孔版印刷装置等で使用される用紙は常に印刷可能な最大の用紙を用いて印刷されるわけではなく、印刷可能な最大用紙よりも小さい用紙が一般に多く用いられる。一方、版胴に巻着されるマスタは版胴開孔部を覆うように長いものが用いられるために、小さい用紙を用いて印刷を行う場合には、実際の印刷に使用しない余白部分が多くなってしまい、マスタに付着して廃棄されるインキなどと共に、マスタが無駄に消費されてしまうという問題があった。例えばA3サイズ用の版胴でA4サイズの用紙を印刷する場合には、マスタの約1/2程度が無駄に消費されてしまうことになる。
近年ではマスタや印刷用紙の消費量を低減するために、印刷用紙の表裏両面に印刷を行う両面印刷が印刷の大部分を占めるようになってきた。両面印刷においては、給紙部に積載された用紙を通紙し、片面を印刷した後に排紙トレイに排出積載された印刷済み用紙を再度裏返して通紙し、もう片面を印刷する方法で両面印刷物を得る方法が取られているが、印刷を二度行うことになり印刷時間が長くなると共に、用紙をきれいに揃え直す作業とか印刷物を再度給紙部にセットしたりする作業が非常に面倒であった。
そこで二つの版胴を対向させて印刷を行う等の方法で、ワンパスで両面に印刷できる装置の提案が望まれているが、装置が大型化することや、片面印刷時には片側の版胴からのインキ転位を防ぐために、無製版マスタを巻着しておく等の制約が有り、マスタが無駄に消費されると共に操作が面倒であった。
また、両面印刷の別の技術として、版胴製版面を2分割し、押圧手段を連続的に版胴に押圧させながら前後の製版面に対して用紙を反転させて両面の印刷を行う方法が試されている。
例えば、印刷ドラムには表面画像としての第1の画像と裏面画像としての第2の画像が回転方向に並べて製版されたマスタが巻装されていて、プレスローラの押圧により印刷用紙に第1の画像を印刷し、表面印刷された印刷用紙を切り換えガイド板により再給送手段側へ案内し、移動ガイドにより先端部を挟持して搬送した後開放し、開放された印刷用紙を搬送手段によりプレスローラとコロのニップ部に搬送し、反転してから再給紙し、第2の画像を裏面に印刷する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、かかる両面印刷の技術では、高速で用紙の経路を切り換える必要があり、特に腰の弱い薄手の用紙では高速になると用紙が版胴から貼り付き剥がれ難くなるので、切り換え部に引っかかったりすることでジャムが発生し易くなる傾向がある。
特開2005−238774号公報(要約参照)
本発明は、上記事情に鑑み、両面印刷可能な孔版印刷装置において、用紙の搬送経路を切り換える切り換え部でのジャムなどを低減することができる孔版印刷装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を達成するため以下の構成とした。
請求項1にかかる発明は、多孔性円筒状の版胴に、穿孔製版されたマスタを巻着し、前記版胴に印刷用紙押圧手段で押圧して前記版胴の穿孔部を通じてインキを滲み出させ、版胴に近接して設けられた排紙爪及び、版胴と押圧手段とのニップ部に向けて送風する送風手段により版胴表面より剥離しながら印刷を行う孔版印刷装置において、前記孔版印刷装置は片面印刷モードと、マスタの前後二面に分けて製版し、前記印刷用紙の搬送経路を切り換える揺動自在な切り換え手段により、第一面で印刷された印刷用紙を下部の搬送手段に保持し、その後に第二面位置に合わせて印刷用紙を送り出し、押圧手段で印刷用紙を反転させながら両面に印刷する両面印刷モードを有しており、前記切り換え手段の揺動角度を制御可能に構成した。
請求項2に係る発明では、請求項1記載の孔版印刷装置において、前記切り換え手段は印刷用紙の進入位置に連動して揺動角度を制御するように構成した。
本発明によれば、両面印刷可能な孔版印刷装置において、用紙の搬送経路を切り換える切り換え部でのジャムなどを低減することができる。
[1]孔版印刷装置の構成
マスタ8はロール8aに巻成され、図示しないホルダ手段によりそのロール芯8bが回転可能に支持されている。ロール8aから引き出されたマスタ8はプラテンローラ9に導かれ、該プラテンローラ9上でサーマルヘッド10により押圧されている。サーマルヘッド10は無数の発熱素子を有し、プラテンローラ9は図示しない製版部側板に回転自在に支持されると共に図示しないステッピングモータに連結されている。該ステッピングモータによりプラテンーラ9が時計回りに回転駆動されることにより、マスタ8がロール8aより繰り出されるようになっている。
サーマルヘッド10は図示しないバネ部材等の付勢手段によりプラテンローラ9に押し付けられる向きに付勢されている。プラテンローラ9のマスタ搬送方向下流側(図中右側)には、図示しない製版部側板対に押圧した状態で回転自在に支持された搬送ローラ12対が設けられている。搬送ローラ12対はプラテンローラ9の周速より僅かに早い速度で回転するように設定され、マスタ8との間で滑りながら適度な張力を付加するようになっている。
搬送ローラ12のマスタ搬送方向下流側(図中右側)には、製版されたマスタ8を適当な長さに切断する上下刃(ギロチンタイプ)または回転刃移動タイプ等のカッタ11と、図示しない製版側板間に固設されマスタ8の先端を案内する、マスタガイド板13が設けられている。これらが製版装置60を構成する。
図2を参照するに、当該孔版印刷装置には、原稿読取装置にスキャナ装置50を備えている。原稿読取装置において原稿台50aと排紙台50bとの間にスキャナ装置50が設けられていて、原稿台50aから排紙台50bへ原稿が搬送される過程でCCD等で原稿が読み取られて電気信号に変換されて制御装置51へ送信される。制御装置51から製版装置60に電気信号が送信されることにより、サーマルヘッド10の発熱素子に通電され、マスタ8が加熱穿孔されて製版が行われる。通常の片面印刷か両面印刷かの選択は操作パネルを介してオペレータにより指示が入力されることによって実行される。
図1に戻って、製版部60の右下側には、多孔性支持円筒体とその外周を覆う図示しない樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンとが複数層巻装されて構成された版胴1が、インキパイプ5を支軸に回転自在に支持された図示しないフランジに固着され、図示しない駆動伝達手段(ギヤ等)により駆動力を伝達されて時計回りに回転駆動されるように構成されている。
版胴1の内部にはインキパイプ5に固設された図示しない側板により、インキローラ軸を回転自在に支持されたインキローラ2が、図示しない駆動伝達手段(ギヤ、ベルト等)により版胴1と同期して同方向に回転駆動されるようになっている。インキローラ2の外周面と僅かに隙間を設けてドクタローラ3が設けられている。
インキローラ2とドクタローラ3と当接部及び対向面により楔状空間が形成されている。一方、版胴1の外部にはインキパックが設けられていて、このインキパックから図示しないインキ供給装置によりインキが吸引されて、インキパイプ5の供給穴5aより楔状空間にインキが供給されて、インキ溜まり4が形成される。このインキ溜り4のインキはインキローラ2の回転とともにその外表面に薄膜状に供給される。
版胴1の非開孔部表面には、版胴1の一つの母線に沿って、磁性体で形成されたステージ6が設けられている。ステージ6と平行にクランパ軸が回動可能に支持され、クランパ7が一体に固設されて図示しない開閉装置によりクランパ7が所定位置で開閉されるようになっている。版胴1は自身の軸線方向に前記インキパック等と一体で係脱可能になっていると共に、図示しない画像移動装置により軸線方向に移動自在に設けられている。
版胴1の下側には図示しない筐体側板に回転自在に支持されたアーム軸16aと、アーム軸16aに固定されたプレスローラアーム16対に、軸部を回転自在に支持された押圧手段としてのプレスローラ15が設けられている。アーム軸16aの一端側には図示しないアームが固定され、回転自在なカムフォロアが設けられており、このカムフォロアは図示しない筐体側板に回転自在に支持されている複数のカムに、スプリング等の付勢手段の付勢力により当接するようになっている。
上記複数のカムは図示しない駆動手段により版胴1と同期して回転し、押圧手段であるプレスローラ15を所定の位置で版胴1に当接させたり、離間させたりすることができるようになっている。一般的には複数のカムを切り換えて第一面、第二面、全体、のように押圧範囲を切り換えるような方式が採用されている。プレスローラ15は版胴1と略同じ周速度で版胴1と反対方向に回転駆動される。ここでは、前半部が第一面の押圧範囲となる。
プレスローラ15の下側にはプレスローラ15に近接した状態で複数のローラコロ17が回転自在に軸支されており、図示しない駆動手段(ソレノイド、レバー等)によりプレスローラ15と当接してプレスローラ15より回転力を受けてプレスローラ15と反対方向に回転するようになっている。
プレスローラ15の右側にはプレスローラ15の表面に近接して湾曲したローラガイド板18が設けられている。プレスローラ15の外表面にはオフセット印刷機などで印刷物の汚れ防止等に用いられている微細なガラスビーズ等が均一に形成されており、版胴15の表面と接触した場合や、後述する印刷された印刷用紙45の画像面のインキ付着などによる汚れを最小にするようになっている。ローラガイド板18の表面は搬送時の抵抗を減少するために摩擦係数の低いフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)などがコーティングされている。
プレスローラ15の右側には図示しない給紙トレイに図示しない複数の検知センサが設けられていて、積載される印刷用紙45のサイズ(長さと幅)に応じた信号を発するようになっている。給紙トレイ以外には積載された印刷用紙45を一枚ずつ分離給送する分離給紙装置と、分離給送された印刷用紙45を印刷に適するタイミングで版胴1とプレスローラ15との間に搬送するレジストローラ14が対をなして設けられている。
版胴1の左斜め下側には版胴1に近接して揺動自在に支持された剥離爪26と、版胴1表面及びプレスローラ15とのニップ部に送風して用紙を剥離する送風手段としての剥離ファン27が設けられている。剥離爪26の下側には図示しない筐体側板対に回転自在に支持され、図示しない駆動装置により反時計回りに回転駆動される排紙ローラ前19、排紙ローラ後20と、これら排紙ローラ前19及び排紙ローラ後20との聞に張設された排紙ベルト21、印刷用紙45を排紙ベルト21上面に吸引する吸引ファン22からなる排紙搬送装置61が設けられている。
排紙搬送装置61とプレスローラ15との間には切り換えガイド板23が設けられている。切り換えガイド板23は、図示しない筐体側板に回転可能に軸支された軸に一体に固定されており、図3に示したようにステップモータ70より駆動力を伝達されて、所定のタイミングで、時計回り、反時計回りに揺動するようになっている。通常は図1に示す初期位置に保持されている。このように、切り換えガイド板23は印刷用紙の進入位置に連動して揺動角度を制御可能である。
排紙搬送装置61下方には下部搬送装置62が設けられている。下部搬送装置62には搬送口―ラ前40、搬送ローラ後41が回転自在に保持されていて、これら搬送ローラ前40と搬送ローラ後41間には搬送ベルト42が張設されており、図示しない駆動モータ等で時計回り回転駆動されるようになっている。搬送ベルト42は所定のタイミングで断続的に駆動される。
搬送ベルト42の間には吸引ファン下43が設けられている。吸引ファン下43は後述する印刷用紙45Aを搬送ベルト42に吸着保持する。下部搬送装置62の上部には図示しない移動手段によりプレスローラ15から離れた位置からプレスローラ15に近接する位置までの間を往復動する移動ガイド24が設けられている。
下部搬送装置62は搬送ローラ後41の軸を支点に、プレスローラ15の上下動変位時に揺動するように構成されている。排紙搬送装置61の左側には排紙された印刷用紙45を積載する排紙トレイ23が設けられている。
[2]孔版印刷装置の両面印刷動作
通常の片面印刷については、周知であるので、以下では、両面印刷を行う場合の動作を説明する。図2に示した操作パネル52により両面印刷モードが選択されて、図示しない給紙トレイセンサにより適合している印刷用紙45が積載されていると判断されている場合に、スキャナ装置50に図示しない原稿がセットされた後に操作パネル52上のスタートボタンが押される等することによりスタート信号が出されることにより、図1において図示しない駆動モータにより版胴1が回転し図示しない排版装置により使用済みのマスタが版胴1表面より剥離され廃棄される。
版胴1はクランパ7が略真上位置(時計の文字盤で例えるなら12時の位置)になるまで回転して停止する。版胴1が停止すると、図示しない開閉装置によりクランパ軸が回転されることでクランパ7が開放され給版待機状態となる。
原稿読取部において、原稿が原稿台50aから送出されて、まず図4に示す原稿80の第一面80Aの画像がスキャナ装置50のCCD等で電気信号に変換されてA/D変換器、製版制御装置等を経由し画像情報に応じてサーマルヘッド10の発熱素子にパルス状に通電し、主走査方向に作動させると共に、製版装置60において、図示しないステッピングモータが回転してプラテンローラ9によりマスタ8が副走査方向に搬送され、マスタ8の感熱フィルムの前半分の製版が開始される。
マスタガイド板13によりマスタ8の先端がステージ6とクランパ7との問に案内され、図示しないステッピングモータのステップ数よりマスタ8の先端がクランパ7に届いたと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ7が閉じられ、マスタ8の先端を吸着挟持すると共に、版胴1がマスタ搬送速度とほぼ同じ速度で回転を再開し、製版されたマスタ8の巻着が行われる。
制御装置51は、原稿読取装置において図示しないステッピングモータのステップ数より、図4に示した第一面8Aの製版が完了したと判断すると、自動的にあるいは再セットされた原稿80がスキャナ装置50に送出され、残り片面の画像がCCD等で電気信号に変換され、A/D変換器、製版制御装置等を経由し、第一面8A同様にマスタ8の所定位置に第二面8Bの製版が開始される。こうして、マスタ8の前後二面に分けて製版が行われる。
制御装置51において、図示しないステッピングモータのステップ数より第二面8Bの製版が完了したと判断されると、カッタ11が作動しマスタ8が切断されると共に、プラテンローラ9、搬送ローラ12が停止し、切断されたマスタ8の後端部が版胴1の回転により引き出されて版胴1への巻着が完了する。版胴1ヘマスタ8の巻着が完了すると印刷用紙45が一枚だけ図示しない分離給紙装置により送り出され、レジストローラ14で印刷に適するタイミングを取られて版胴1とプレスローラ15との間に向けて搬送される。
図示しない用紙検出手段により印刷用紙45の進入が検知されることで図示しない係止手段が解除され、図示しないカムの回転に沿ってカムフォロアがカムの凹部に移動することで、プレスローラ15は図示しない付勢スプリングにより版胴1に印刷用紙45を連続的に押圧して、原稿80の第一面80Aに対応したマスタ8の第一面8Aにインキを充填する版付けが開始される。
この動作と平行して版胴1のクランパ7が通り過ぎた頃から、剥離ファン27が回転を開始して図5に示したように印刷用紙45の先端部が版胴1とプレスローラ15のニップ部から搬送されてくる頃には、ステップモータ70が回転して切り換えガイド板23の先端部が緩い斜め上向きとなる中間位置まで移動し、剥離ファン27からの送風量をより多くニップ部に導くことで印刷用紙45をニップ部から下方に強く付勢すると共に、印刷用紙45の進行に沿って図6、図7に示すようにさらに斜め上向きとなる位置まで反時計回りに回動して印刷用紙45先端を通過させ(このとき送風されるエアーは慣性により入り込もうとしているので、隙間が一時的に小さくなっても流速が上昇することでカバーされる)、印刷用紙45の先端が通り過ぎた頃に再度、図8の位置(図5に示すように切り換えガイド板23の先端部が緩い斜め上向きとなる中間位置)まで時計回りに回動して、剥離ファン27による送風量を増加させて版胴1からの剥離を効果的に行える位置まで移動して静止する。
この動作と平行して移動ガイド24も図1に示した待機位置から印刷用紙45の先端を挟時すべく斜め上方に移動して停止する。移動ガイド24が停止する頃に印刷用紙45は切り換えガイド23と剥離ファン27により連続的に版胴1より剥離されて、可動ガイド24の下面空間部を案内され進入する。
印刷用紙45先端移動ガイド24に挿入された図8に示した頃に可動ガイド24が用紙の搬送速度とほぼ同じ速度で初期位置(図1に示した待機位置)に向け移動を開始して、印刷用紙45の先端を支持した状態で下方に搬送する。
プレスローラ15は図示しないカム切り換え機構により、マスタ8の第一面8Aの範囲で押圧した後に離間して図1に示した初期位置に復帰して停止する。印刷用紙45は可動ガイド24により案内され、可動ガイド24が初期位置で停止する頃に印刷用紙45の先端側は下部搬送装置62の吸引ファン下43により排紙ベルト下42に吸引固定され、印刷用紙45の後端側はプレスローラ15とローラコロ17との間に挿入可能な位置になる。次いで、搬送ベルト42が時計回りに回転し、印刷用紙45の後端側端面がプレスローラ15とローラコロ17の間に挿入された所定位置まで搬送して停止する。
版胴1の次の回転でマスタ8の第二面8Bの位置に対応する位置になったと制御装置51で判断されると、図示しない駆動手段によりローラコロ17が上昇して、印刷用紙45を介して当接することで印刷用紙45の後端側端面が版胴1の速度と略同じ速度で、第一面8Aが印刷された用紙45を搬送し始める。この時、プレスローラ15も図示しないカム装置により第二面8Bにのみ対応した位置で印刷用紙45及びマスタ8を介して版胴1を押圧するように制御される。
印刷用紙45はプレスローラ15とローラコロ17のニップで挟時されながら湾曲したローラガイド板18により案内されて、印刷された第一面の裏側である第二面を上にして版胴1とプレスローラ15とのニップ部に向けて搬送される。このときまでの間に切り換えガイド23はすでに下方に案内される印刷用紙45の後端が通過後、図1の初期位置になっている。
図9に示したように、印刷用紙45はプレスローラ15により版胴1に押圧されて第二面8Bにインキを充填する版付けが行われる共に、印刷用紙45は版胴1に近接離間する排紙爪26と剥離ファン27により版胴1より剥離されて、切り換えガイド23の上面に沿って排紙ベルト21に吸着搬送されて搬送され排紙トレイ71に排出される。次に設定された枚数の両面の印刷が同様の動作で行われる。
両面印刷の場合はプレスローラ15は第一面8Aおよび第二面8Bを連続して押圧しながら印刷が行われる。
使用される用紙の厚みはオペレータなどにより図示しない操作パネル52から入力されて、剥離ファン27の送風により効果的に版胴1からの剥離が行われ薄手の用紙の場合は、前述した図4〜8のような動作を行うように制御され、送風による印刷用紙45の下方への付勢剥離が効果的に行われる。
厚手の印刷用紙45Sで印刷する場合は、剥離ファン27の送風による付勢剥離が十分ではないおそれがあるので切り換えガイド23が図10に示すように印刷用紙45Sをより積極的に移動ガイド24に向かわせるように、該印刷用紙45の先端部が切り換えガイド23によって下方に案内されるように制御する。切り換えガイド23には図示していないが、剥離されて切り換えガイド23下方に進入した印刷用紙45と切り換えガイド23が接触しないように付勢するため剥離ファン27からの送風を導入する開口した窓部が設けられている。
以上、説明したとおり、本例では、インキローラ2、ドクタローラ3、インキ溜まり4等からなるインキ供給手段を有し、自身の中心軸線まわりに回転自在に支持された多孔性円筒状版胴1に、サーマルヘッド10、プラテンローラ9等の製版手設で加熱穿孔製版されたマスタ8を巻着し、前記版胴1に印刷用紙45をプレスローラ15等の押圧手段で押圧して穿孔部を通じてインキを滲み出させて、版胴1に近接して設けられた排紙爪26及び、版胴1と押圧手段15とのニップ部に向けて送風する剥離ファン27等により版胴1表面より剥離しながら印刷を行う孔版印刷装置であって、前記孔版印刷装置は片面印刷モードと、マスタ8を前後二面に分けて製版し、前記印刷用紙45の搬送経路を切り換える揺動自在な切り換え手段である切り換えガイド板23により、第一面8Aで印刷された印刷用紙45を下部の搬送手段に保持し、その後に第二面8Bの位置に合わせて印刷用紙45を送り出し、押圧手段で印刷用紙45を反転させながら両面に印刷する両面印刷モードを有しており、前記切り換え部材23の揺動角度を制御可能に構成した。
これにより、薄手の用紙の場合は切り換えガイドの回動角度を小さくして、版胴との隙間を大きくして、上方に設けられた剥離ファンの送風を有効に利用して、プレスローラとのニップから搬送されてくる用紙の先端部を下方に付勢力を大きくすることができ、切り換えガイドなどへの引っかかりによるジャムを防止できる。また、厚手の用紙の場合は用紙自体の腰が強いので、薄手の用紙よりは切り換えガイド板の開閉角度を大きくするように制御することで先端部が引っかからない。
また、薄手の印刷用紙の場合は、画像が用紙先端部に近い位置に有るとインキの粘性により版胴に張り付いた状態で上方に搬送されて、切り換えガイド板に接触してしまうことがあるので、前記切り換え部材23は印刷用紙45の進入位置に連動して揺動角度を制御するように構成し、用紙がニップ部から抜け出た初期は間隔を広くして送風量が多くなるようにして剥離を促進し、用紙の進行に沿って上方に徐々に開いて印刷用紙の先端部を通過させ、その後にまた狭くして用紙の剥離を行うようにしたので、画像などが前方に有っても送付量を多くでき剥離を有効に行うことができる。
本発明の孔版印刷装置の概賂構成図である。 スキャナ読み込みから製版に至る制御系の概略ブロック図である。 切り換えガイド板の駆動系を説明した図である。 原稿及びマスタの第一面、第二面を例示した図である。 本発明の孔版印刷装置の要部を示した概賂構成図である。 本発明の孔版印刷装置の要部を示した概賂構成図である。 本発明の孔版印刷装置の要部を示した概賂構成図である。 本発明の孔版印刷装置の要部を示した概賂構成図である。 本発明の孔版印刷装置の要部を示した概賂構成図である。 本発明の孔版印刷装置の要部を示した概賂構成図である。
符号の説明
1 版胴
8 マスタ
8A マスタの第一面
8B マスタの第二面
15 プレスローラ(押圧手段)
23 切り換えガイド板
24 移動ガイド
26 剥離爪
27 剥離ファン
45 印刷用紙
45S 厚手の印刷用紙
50 スキャナ装置
51 制御装置
52 操作パネル
60 製版装置
80 原稿
80A 原稿の第一面
80B 原稿の第二面

Claims (2)

  1. 多孔性円筒状の版胴に、穿孔製版されたマスタを巻着し、前記版胴に印刷用紙押圧手段で押圧して前記版胴の穿孔部を通じてインキを滲み出させ、版胴に近接して設けられた排紙爪及び、版胴と押圧手段とのニップ部に向けて送風する送風手段により版胴表面より剥離しながら印刷を行う孔版印刷装置において、
    前記孔版印刷装置は片面印刷モードと、マスタの前後二面に分けて製版し、前記印刷用紙の搬送経路を切り換える揺動自在な切り換え手段により、第一面で印刷された印刷用紙を下部の搬送手段に保持し、その後に第二面位置に合わせて印刷用紙を送り出し、押圧手段で印刷用紙を反転させながら両面に印刷する両面印刷モードを有しており、前記切り換え手段の揺動角度を制御可能に構成したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、前記切り換え手段は印刷用紙の進入位置に連動して揺動角度を制御するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132011A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 用紙剥離装置、用紙剥離方法、印刷装置及び印刷方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009132011A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 用紙剥離装置、用紙剥離方法、印刷装置及び印刷方法

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