JP4723843B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4723843B2
JP4723843B2 JP2004296567A JP2004296567A JP4723843B2 JP 4723843 B2 JP4723843 B2 JP 4723843B2 JP 2004296567 A JP2004296567 A JP 2004296567A JP 2004296567 A JP2004296567 A JP 2004296567A JP 4723843 B2 JP4723843 B2 JP 4723843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate cylinder
cam
peripheral surface
outer peripheral
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004296567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006103272A (ja
Inventor
一喜 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004296567A priority Critical patent/JP4723843B2/ja
Publication of JP2006103272A publication Critical patent/JP2006103272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4723843B2 publication Critical patent/JP4723843B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Description

本発明は孔版印刷装置に関し、詳しくは版胴外周面に接離する印圧部材を複数の解除手段によって異なる時期に離間状態とする画像形成装置に関する。
樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複層巻装した構成の回転自在な版胴に、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体の和紙繊維とか合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造の孔版マスタを用いて、サーマルヘッドの発熱素子に接触させて穿孔製版したマスタを版胴外周面に巻着して、版胴内部に設けられたインキ供給部材よりインキを供給して、プレスローラ等の印圧部材で用紙を連続的に押圧して、版胴開孔部、マスタ穿孔部よりインキを滲み出させ印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置が良く知られている。孔版印刷装置に使用されている多孔性円筒状版胴は、インキが滲み出す開口部と、マスタの先端を挟持するクランパとステージが設けられている非開口部とに分けられる。開口部分は印刷される最大用紙に合わせて設定され、例えばJIS規格A3サイズの用紙を最大用紙とすると、周方向への開口長さが約420mm前後の版胴が用いられる。また、この版胴に使用されるマスタは、開口後端部を覆うと共に、クランパ部分の挟持長さやプレスローラの接触位置などの余裕を見て、開口長よりも長くされている。プレスローラは、この版胴の開口部分に当接して回転することで用紙を押圧するように構成されている。
孔版印刷装置では、使用される用紙が常に最大サイズの用紙で印刷されるわけではなく、印刷可能な最大用紙よりも小さい用紙を使用することも多い。前述のように版胴は最大用紙サイズに合わせてその直径が設定され、巻着されるマスタも長いマスタが常に用いられる。そのために小さい用紙を用いて印刷を行う場合には、実際の印刷に使用しない余白部分が多くなってしまい、マスタに付着して廃棄されるインキやマスタが無駄に消費されてしまう欠点があった。例えば、A3サイズに対応する版胴でA4サイズの用紙を印刷する場合には、マスタの約1/2程度が無駄に消費されてしまうことになる。
そこで用紙に合わせた版胴を用意して、用紙の大きさに合わせてマスタをカットし、マスタの消費量を低減することが行われている。しかし、この方式では、複数の版胴を着脱することが必要になり、操作が面倒であると共に、特に多色刷り用のカラーインキを使用する版胴(オプション版胴)を用意する場合には、使用するインキと用紙に合わせた版胴を用意することになり、用意する版胴の数が多く、コスト面や保管場所等の点で課題があった。
孔版印刷装置においては、版胴に設けたクランパ部分とプレスローラとの干渉を防止するために、版胴とプレスローラとの接触状態を解除する解除手段が設けられている。解除手段としては、版胴と一体回転可能に設けたカムでプレスローラ側に設けたカムフォロアを押し下げてプレスローラと版胴との接触状態を解除する直接解除方式と、特許文献1に開示されているように、プレスローラを揺動自在に支持しているアーム部材を、アーム部材の近傍に配置したカムを回転させることで揺動して版胴とプレスローラとの接触状態を解除する間接解除方式とがある。
特開平10−119413号公報
一般にカムは、最大用紙サイズに対応してプレスローラを離間するような位相やカムプロフィールとされているので、上述のように用紙サイズに応じてマスタの長さを変更する孔版印刷装置においては、用紙サイズに応じた複数のカムが必要となる。直接解除方式で複数のカムを設ける場合、版胴側に、複数のカムや各カムをプレスローラと対向する位置へと移動させる機構を設けなければならず、版胴側の重量増や複雑な構成となり、コストアップや版胴駆動系への負荷増大となる。
特許文献1のような間接解除方式においては、複数のカムを設けても版胴側の負担にはならないが、カムが版胴と個別に設けられた構造であるので、版胴の回転とカムの回転とに直接解除方式に比べてズレが発生し易くなる。近年、印刷速度の高速化が進んでいるので、カムと版胴の回転のズレをできる限り少なくすることが、プレスローラの接離精度を向上させるので要望されている。
本発明は、版胴の印圧部材との接離制度を高めつつ、マスタやインキの無駄を低減可能な孔版印刷装置を提供することを、その目的とする。
本発明は、製版済みマスタが外周面に巻着され支軸を中心に回転自在に設けられた版胴に対して印圧部材を接離動作することで、版胴と印圧部材との間に給送される用紙に対して印刷を行う孔版印刷装置において、版胴と一体回転可能に設けられ、印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除する第1の解除手段と、印圧部材側に設けられ印圧部材と版胴外周面との接触状態を第1の解除手段とは異なる位相で任意に解除する第2の解除手段とを有することを特徴としている。
本発明において、第1の解除手段は、版胴外周面の非開口部に設けられて製版済みマスタの先端を挟持するクランパよりも外側に突出していて、印圧部材側に設けられた第1のカムフォロアに版胴1回転毎に接触する第1のカムであり、第2の解除手段は、印圧部材を版胴外周面に対して接離する方向に揺動可能に支持し、前記版胴外周面への接触方向への移動習性が与えられたアーム部材にその一端が設けられ、他端に第2のカムフォロアが設けられた解除アームと、第2のカムフォロアに対して接離可能に設けられ第2のカムフォロアとの接触状態において駆動力の伝達により回転することで解除アームを介してアーム部材を離間方向に移動させる第2のカムとを有することを特徴としている。そして、用紙のサイズが所定サイズの場合には第1のカムで印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除し、用紙のサイズが所定サイズよりも小さいサイズ場合には、第2のカムで前記印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除することを特徴としている。
本発明においては、アーム部材と係合することで印圧部材を離間位置に保持する保持手段を有することも特徴としている。この保持手段は、アーム部材に設けた係止部に対して係脱する方向に揺動自在であり係止部と係合する方向への移動習性を与えられたストッパ部材と、ストッパ部材を係止部との離脱方向へ移動するアクチュエータとを有することを特徴としている
本発明によれば、版胴と一体回転可能に設けられ、印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除する第1の解除手段と、印刷部材側に設けられ印圧部材と版胴外周面との接触状態を第1の解除手段とは異なる位相で任意に解除する第2の解除手段という、所謂、直接解除方式と間接解除方式の異なる解除手段を備えるので、版胴と解除手段とのズレが低減するとともに異なるサイズの用紙にも対応することができので、版胴と印圧部材との接離制度を高めつつ、マスタやインキの無駄を低減するとこができる。
図1は、本発明の実施形態である孔版印刷装置を示している。同図において、孔版印刷装置は、用紙2を給送する給紙部3、給紙部3より給送された用紙2に対して孔版印刷を行う孔版印刷部4、画像形成済みの用紙2を装置外へ排出する排紙部6、画像読取装置50、制御手段60等を有している。
給紙部3は、多数の用紙2が積載される給紙トレイ10、給紙トレイ10上の用紙2をその最上位のものから1枚ずつ給送する給紙ローラ11、給紙ローラ11によって給送された用紙2を一時停止させた後に孔版印刷部4に向けて所定のタイミングで給送するレジストローラ対12等を有している。
孔版印刷部4の右上方には製版部7が配設されている。製版部7は、ロール状に巻装されたマスタ13を収容するマスタ収容部14、マスタ収容部14よりもマスタ搬送方向下流側に配設されたサーマルヘッド15及びプラテンローラ16、マスタ13を切断するマスタ切断手段としてのカッター17、マスタ13を挟持搬送するマスタ搬送ローラ対18等を有している。製版部7は、用紙サイズに応じてマスタ13に穿孔製版画像を形成した後、用紙サイズに対応する長さにカットし、用紙サイズに対応する製版済みマスタ19を形成して孔版印刷部4に向けて搬送する機能を備えている。
孔版印刷部4は、製版部7において製版された製版済みマスタ19をその外周面上に巻装する多孔性円筒体からなり、インキ供給管を兼ねた支持軸28に回転自在に支持された版胴20と、版胴外周面20Aに対して接離自在に設けられた印圧部材としてのプレスローラ22と、版胴外周面20Aに接離するプレスローラ22と版胴外周面20Aとの接触状態を解除する第1の解除手段としての第1のカム27と、プレスローラ22側に設けられプレスローラ22と版胴外周面20Aとの接触状態を第1のカム27とは異なる位相で任意に解除する第2の解除手段30とを備えている。
版胴20には、一体的に回転する遮蔽板79が設けられている。遮蔽版79の近傍には、この遮蔽版79の突起を検知することで版胴20の位置を検知する版胴位置検知手段しての版胴位置センサ80が配設されている。孔版印刷部4と排紙部6との間には孔版印刷部4を通過して版胴外周面20A上から剥離爪23によって剥離された用紙2を吸引ファン24でベルト面に吸引しつつ排紙部6へ向かって搬送する搬送手段としてのベルト搬送部25が配設されている。第1のカム27及び第2の解除手段30については後で詳細に説明する。
版胴20の内部には、インキローラ21及びドクターローラ8を有し、両者の対向する領域に支持軸28から供給されるインキの溜り部を形成して、このインキ溜り部のインキを版胴内周面に供給するインキ供給手段9が配設されている。孔版印刷部4は、給紙部3より給送された用紙2をプレスローラ22によって版胴外周面20A上に巻装された製版済みマスタ19に押圧することにより、インキ供給手段9から供給されたインキを版胴外周面20Aより用紙2に転写させ、用紙2上に孔版印刷画像を形成する。版胴20の左上方には、版胴外周面20A上から使用済みの製版済みマスタ19を剥離して廃棄する図示しない排版装置が配設されている。プレスローラ22とレジストローラ12の間に用紙搬送路には、用紙2を検出する用紙検出センサ68が設けられている。
ベルト搬送部25よりも用紙搬送方向Xの下流側には排紙部6が配設されている。排紙部6は、ベルト搬送部25によって搬送された画像形成済みの用紙2を積載する排紙トレイ26を有している。
画像読取部50は、装置本体1の上部に配設されている。画像読取部50には、自動原稿給送装置53(ADF)が装着されている。画像読取部50は、原稿載置台54から給送される原稿38の画像を読み取る移動自在な走査ユニット51、走査ユニット51によって走査された画像データが入力されるCCD等の画像センサ52等を有する周知の構成である。
第1のカム27及び第2の解除手段30について説明する。図2に示すように、版胴外周面20Aの非開口部20Bには、製版済みマスタ19の先端を挟持するクランパ29Aとステージ29Bが版胴軸線方向に延設されている。クランパ29Aは図示しない開閉機構によってマスタクランプ位置において開閉されることで、製版済みマスタ19の先端を挟持する。製版済みマスタ19は、クランパ29Aでその先端が挟持されて版胴20が回転することで版胴外周面20Aに巻着され、版胴外周面20Aに形成されてインキ通過部となる開口部20Cを覆うようになっている。開口部20Cの覆われる範囲は、製版済みマスタ19の長さ(サイズ)によって異なる。本形態において、版胴20には、JIS規格A3サイズに対応する長さの製版済みマスタ19が巻着された際に開口部20Cが製版済みマスタ19によって覆われ、JIS規格A4サイズに対応する長さの製版済みマスタ19が巻着された際には、約1/2の開口部20Cが覆われるようになっている。
カム27は、版胴20の図示しない側板に一体的に装着されていて、クランパ29Aよりも外側に突出しており、プレスローラ22側に設けられた第1のカムフォロア31に版胴1回転毎に接触するように構成されている。このカム27のカムプロフィールは、プレスローラ22が非開口部2Bと対向している間はプレスローラ22と版胴回収面20Aやクランパ29Aと接触しない位置へ押し下げて接触状態を解除するように形成されている。
第2の解除手段30は、プレスローラ22を版胴外周面20Aに対して接離する方向に揺動可能に支持し、版胴外周面20Aへの接触方向への移動習性が図示しないねじりコイルバネまたは引っ張りバネで与えられたアーム部材35にその一端32Aが設けられ、他端32Bに第2のカムフォロア33が設けられた解除アーム32と、第2のカムフォロア33に対して接離可能に設けられ第2のカムフォロア33との接触状態において駆動源からの駆動力により回転することで解除アーム32を介してアーム部材35を離間方向に移動させる第2のカム34とを有している。第2の解除手段30は、アーム部材35と係合することでプレスローラ22を離間位置に保持する保持手段40が設けられている。保持手段40は、アーム部材35の略中央に設けた係止部としてもピン43に対して係脱する方向に揺動自在であり、ピン43と係合する方向への移動習性を図示しないねじりコイルバネまたは引っ張りバネにより与えられたストッパ部材としてのストッパレバー41と、ストッパレバー41をピン43との離脱方向へ移動するアクチュエータとしての電磁ソレノイド42とを備えている。
アーム部材35は、その一端35Aが版胴軸線方向に位置する図示しない一対の側板に固定された軸39の両端に揺動自在に支持されている。このアーム部材35は、版胴軸線方向に軸39の両端にそれぞれ配置されている。図では一方側を示す。アーム部材35の他端35B側には、プレスローラ22とカムフォロア31とが軸38で回転自在に支持されている。
解除アーム32の一端32Aは、アーム部材35の他端35Bとピン43の間にピン結合されていて、アーム部材35に対して揺動可能に支持されている。カムフォロア33は、解除アーム32の他端32Bに回動自在に支持されている。カムフォロア33の上方に位置する解除アーム32には、カム34が設けられた軸36が挿通する長孔39が解除レバー32の長手方向に延設されている。カム34は、カムフォロア33と接触する位置で回転駆動されることで、解除レバー42を介してアーム部材35を押し下げて上昇方向への移動を規制するものである。カム34による押下げ量は、カム面34Aとカムフォロア33とが接触した際に、カム27とカムフォロア31との接触時よりもプレスローラ22と版胴外周面20Aとの離間距離が小さくなるように設定されている。また、カム27とカム34との位相は版胴回転方向にずらして配置されていて、カム27によるプレスローラ22の離間動作とカム34による離間動作とが同一位相で行われないように構成されている。軸36は、版胴20と同期して回転駆動されるとともに、後述するカム移動駆動源66で図3において矢印Xで示すカム34との接離方向に移動可能とされている。カム34は通常、図3に示すようにカムフォロア33と接触する接触領域から離脱していてカム移動駆動源66が駆動することで、カムフォロア33と接触する接触領域に位置するように軸36上に配置されている。
ストッパレバー41は、その一端41Aが図示しない側板に軸44で揺動自在に支持されている。ストッパレバー41の他端41Bには、ピン43と係合する窪み部45が形成されている。ストッパレバー41は、電磁ソレノイド42のオフ時には図示しないバネの作用によりピン43と窪み部45とが係合するロック位置を占め、電磁ソレノイド42がオンするとピン43と窪み部45との係合が解除される離脱位置を占めるように構成されている。
図4は、孔版印刷装置の制御ブロック図を示している。孔版印刷装置を制御する制御手段60は、CPU、ROM、RAM、タイマなどの構成を備えた周知のコンピュータで構成されていて、装置本体1の内部に配置されている。制御手段60には、給紙部3全体の駆動源を備えた給紙系駆動部61、画像読取部50全体の駆動源を備えた読取系駆動部62、製版部7全体の駆動源を備えた製版系駆動部63、画像印刷部4全体の駆動源を備えた印刷系駆動部64、ベルト搬送部25の駆動源を備えた排紙系駆動部65、カム34をカムフォロア33と接触する方向に移動させるカム移動駆動源66、電磁ソレノイド67が出力側に接続されている。制御手段60の入力側には、画像読取部40、用紙サイズセンサ69、操作パネル70、原稿サイズを検知する原稿サイズセンサ71、版胴位置センサ80が接続されている。制御手段60は、適宜各駆動部を制御して装置本体1側で行われる孔版印刷全体の動作を制御するとともに、プレスローラ22と版胴外周面20Aとの接離位置を用紙サイズに応じて切り替える機能を備えている。すなわち、ROMには、用紙サイズに応じた電磁ソレノイド42のオンタイミングが記憶されている。このオンタイミングは、版胴20の回転位置を版胴位置センサ80からの出力で検知してからの所定ステップ数又は時間とされている。制御手段60では、画像読取部40で読み取られたデータを製版用の画像データへと処理し、このデータに基づいてサーマルヘッド15の各発熱素子を選択的に発熱してマスタ13に対する穿孔製版を実行する用に制御する。
このような構成の孔版印刷装置の動作について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
図1に示すADF53に原稿38がセットされて、図8のステップA1で操作パネル70の図示しないテンキーにより印刷希望枚数が入力されてRAMに記憶される。ステップA2において操作パネル70に設けられた図示しないスタートキーが操作されてスタート信号が出力されると、ステップA3で排版処理が行われるとともに、ステップA4に進んで原稿サイズセンサ71により原稿の有無と長さが検出されると共に、用紙サイズセンサ69により検出された用紙2の長さ情報が取り込まれることで、用紙サイズに合わせたマスタの長さが決定される。この時に原稿サイズの長さと用紙サイズの長さとが合わない場合や、変倍値等とが用紙サイズに合わない場合には操作パネル70に警告を発するようにしてもよい。
ステップAでは、用紙サイズセンサ69の信号から制御手段60で用紙サイズが判断され、ここでA3縦サイズと判断された場合には、本形態で用いる版胴20はA3サイズが最長サイズとしているのでカム34による当接解除動作は実行しないものとしてステップAに進む。ステップAではA3サイズの製版処理を実行し、ステップAに進んでカム27による版付/印刷処理を実行する。本形態において制御手段60は、印刷された実印刷枚数を図示しないカウンタで計数しており、ステップAにおいて実印刷枚数と印刷希望枚数とを比較し、実印刷枚数が印刷希望枚数に達していなければ印刷動作が継続され、実印刷枚数が印刷希望枚数になるとこの制御を終える。
ステップA3での排版処理では、印刷系駆動部64を構成する図示しない版胴駆動モータにより版胴20が回転して、図示しない排版装置により使用済みのマスタ19が版胴外周面20Aより剥離される。廃棄後、版胴20は、クランパ29Aが製版部7側の略真横位置になるまで回転して停止する。版胴20が停止すると製版処理が実行される。
ステップA6での製版処理では、読取駆動部43が駆動されて原稿38が原稿読取装置50へと送出され、画像原稿走査ユニット51が原稿38の画像を走査してこのデータを画像センサ52に送る。画像センサ52からの出力は一端RAMに記憶される。そして、製版系駆動系63が駆動されて画像情報に応じてサーマルヘッド15の発熱素子にパルス状が通電され主走査方向に作動されると共に、図示しないステッピングモータが回転してプラテンローラ16及び搬送ローラ対18を回転させてマスタを副走査方向に搬送しながら、マスタの感熱フィルムが加熱穿孔される製版が行われる。
この製版されたマスタ19の先端がステージ29Bとクランパ29Aとの間に案内され、図示しないステッピングモータのステップ数などより、マスタ先端がクランパ29Aに届いたと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ29Aが閉じられてマスタ先端を挟持する。そして、版胴20がマスタ搬送速度とほぼ同じ速度で回転を再開して製版済みマスタ19の巻着が行われる。図示しないステッピングモータのステップ数より用紙長さ(A3サイズ)に応する製版が終了したと判断すると、カッター17が作動し製版済みマスタ19が所定の長さ(A3サイズ)に切断されると共に、プラテンローラ16及び搬送ローラ18等が停止し切断された製版済みマスタ19の後端が版胴20の回転により引き出されて版胴20への巻着が完了する。製版済みマスタ19の後端部の長さはプレスローラ22の汚れを防止するために、プレスローラ22が版胴外周面20Aより離間するポイントよりもやや長くなるように設定されている。この状態の後に版付処理が行われる。
製版済みマスタ19の巻着が完了すると版付処理が開始される。この処理では給紙系駆動部61が駆動されて、給紙ローラ11が作動して給紙トレイ10上より1枚の用紙2が給送されると共に、版胴20が低速で回転駆動される。給送された用紙2はレジストローラ対12によって一時停止された後、所定のタイミングで版胴20とプレスローラ22との間に向けて給送される。用紙2の先端が用紙検知センサ68により検知され、版胴位置センサ80が検知する所定位置まで版胴20が回転すると、電磁ソレノイド42に通電されてオンする。このソレノイド42のオンにより、図5に示すように、ストッパレバー41が軸44を図中右方の(離脱位置)へと移動する。そしてストッパレバー41が離脱位置を占めると、ピン43と窪み部45との係合が解除される。これにより、アーム部材35は版胴外周面20Aへの接触方向への移動習性により軸39を中心に版胴20に向かって移動し、プレスローラ22が版胴外周面20Aに圧接される。
アーム部材35の上方への移動により解除レバー32も移動するが、その移動は軸36が長穴39内を移動するので規制を受けない。この時、カム34は図3に示すようにカムフォロア33とは接触しない離脱領域に位置しているので、プレスローラ22は製版済みマスタ19を介して版胴外周面20Aに圧接される。版胴20の回転が進み、プレスローラ22との対向部位に開口部20Cが位置すると、プレスローラ22の押圧力によって版胴内部のインキが開口部20Aから染み出し、製版済みマスタ19にインキが充填されつつ、製版済みマスタ19の穿孔部を介して用紙2に孔版印刷画像が転写されて版付けが行われる。孔版印刷画像を転写された用紙2は、剥離爪23によって版胴20上の製版済みマスタ19より剥離された後、排紙系駆動部65が駆動されることで、ベルト搬送部25でさらに下流へと搬送されて排紙トレイ26上に排出される。
ステップA4において、用紙サイズがA3サイズより小さいB4,A4横サイズと判断された場合には、ステップA9に進んでA3サイズ以外の用紙サイズに応じた製版処理を実行し、ステップA10に進んでカム34による版付/印刷処理を実行し、実印刷枚数が印刷希望枚数に達するとこの制御を終える。
ステップA9での製版処理では、基本的には製版済みマスタ19の長さがステップA6で製版されるマスタ長よりも短くなる。ここでは、例えばA4横置の用紙サイズであると、ステップA9で製版されるマスタ長はステップA6で製版されるマスタのほぼ1/2となる。このステップでの製版済みマスタ19は、その先端が図示しない開閉装置によりクランパ29Aが閉じられて挟持され、版胴20がマスタ搬送速度とほぼ同じ速度で回転することで版胴外周面20Aに巻着される。図示しないステッピングモータのステップ数より用紙長さ(A4横置サイズ)に応する製版が終了したと判断されると、カッター17が作動し製版済みマスタ19が所定の長さ(A4横置サイズ)に切断されると共に、プラテンローラ16及び搬送ローラ18等が停止し切断された製版済みマスタ19の後端が版胴20の回転により引き出されて版胴20への巻着が完了し、ステップA10での版付処理が行われる。
ステップA10の版付処理においては、給紙系駆動部61が駆動されて給紙ローラ11が作動して給紙トレイ10上より1枚の用紙2が給送されると共に、版胴20が低速で回転駆動される。給送された用紙2はレジストローラ対12によって一時停止された後、所定のタイミングで版胴20とプレスローラ22との間に向けて給送される。用紙2の先端が用紙検知センサ68により検知され、版胴位置センサ80が検知する所定位置まで版胴20が回転すると、電磁ソレノイド42に通電されてオンするとともにカム移動駆動部66が駆動される。電磁ソレノイド42のオンにより、図6に示すように、ストッパレバー41が軸44を図中右方の(離脱位置)へと移動する。そしてストッパレバー41が離脱位置を占めるとピン43と窪み部45との係合が解除される。これにより、アーム部材35は版胴外周面20Aへの接触方向への移動習性により軸39を中心に版胴20に向かって移動し、プレスローラ22が版胴外周面20Aに圧接される。アーム部材35の上方への移動により解除レバー32も移動するが、その移動は軸36が長穴39内を移動するので規制を受けない。
このステップでは、カム移動駆動源66が駆動するので、図3に示す離脱領域を占めていたカム34が図7に示すようにカムフォロア33と接触する領域へと位置され、その位置で回転する。
このため、プレスローラ22は最初、製版済みマスタ19を介して版胴外周面20Aに圧接し、開口部20Cと対向しても暫くは版胴外周面20Aとの圧接された状態となり、プレスローラ22の押圧力によって版胴内部のインキが開口部20Aから染み出し、製版済みマスタ19にインキが充填されつつ、製版済みマスタ19の穿孔部を介して用紙2に孔版印刷画像が転写されて版付けが行われる。そして、カム34のカム面34Aがカムフォロア33と対向すると、カム34のプロフィール分だけ解除レバー32が押し下げられるので、アーム部材35も図6に示すように軸39を中心に下方へと揺動移動し、プレスローラ22と版胴外周面20Aとの接触状態が解除される。この解除状態は、版胴20が1回転して再びカム27でカムフォロア31を押し下げるタイミングまで維持して用紙2やマスタ19のない開口部20Cとプレスローラ22との接触を回避するのに望ましい。
孔版印刷画像を転写された用紙2は、剥離爪23によって版胴20上の製版済みマスタ19より剥離された後、排紙系駆動部65が駆動されることで、ベルト搬送部25でさらに下流へと搬送されて排紙トレイ26上に排出される。
本形態によると、版胴20と一体回転可能に設けられ、版胴外周面20Aとプレスローラ22との当接状態を解除するカム27と、プレスローラ22側に設けられカム27とは異なる位相で版胴外周面20Aとプレスローラ22との当接状態を任意に解除する第2の解除手段30という、所謂、直接解除方式と間接解除方式の異なる解除手段を備えるので、従来の間接解除方式に比べて版胴20と第2の解除手段30とのズレを低減することができるとともに異なるサイズの用紙にも対応することができる。このため、版胴20とプレスローラとの接離制度が高まるとともに、マスタ13やインキの無駄を低減するとこができる。また、第2の解除手段30が版胴20側ではなくプレスローラ22側に設けられているので、版胴20側に多くのカムを設け無くて済み、版胴20側の構成の簡素化を図りながら重量増加もしなくなるので、コストアップや版胴駆動系への負荷を軽減することができる。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略正面図である。 本発明の主要部となる第1の解除手段と第2の解除手段の構成を示す拡大図である。 第2の解除手段の構成を版胴軸線方向から見た拡大図である。 本発明にかかる制御手段とそれにつながる要素のブロック図である。 第1の解除手段による印圧部材への解除動作を示す拡大図である。 第2の解除手段による印圧部材への解除動作を示す拡大図である。 第2の解除手段による印圧部材への解除動作を版胴軸線方向から見た拡大図である。 本発明の制御の一形態を示すフローチャートである。
符号の説明
2 用紙
19 製版済みマスタ
20 版胴
22 印圧部材
20A 版胴外周面
20B 非開口部
27 第1の解除手段(カム)
28 支軸
29A クランパ
30 第2の解除手段
31 第1のカムフォロア
32 解除アーム
32A 解除アームの一端
32B 解除アームの他端
33 第2のカムフォロア
34 第2のカム
35 アーム部材
40 保持手段
41 ストッパ部材
42 アクチュエータ
43 係止部

Claims (3)

  1. 製版済みマスタが外周面に巻着され支軸を中心に回転自在に設けられた版胴に対して印圧部材を接離動作することで、前記版胴と前記印圧部材との間に給送される用紙に対して印刷を行う孔版印刷装置において、
    前記版胴と一体回転可能に設けられ、前記版胴外周面の非開口部に設けられて前記製版済みマスタの先端を挟持するクランパよりも外側に突出していて、前記印圧部材側に設けられた第1のカムフォロアに版胴1回転毎に接触することで前記印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除する第1の解除手段としての第1のカムと、
    前記印圧部材側に設けられ、前記印圧部材を前記版胴外周面に対して接離する方向に揺動可能に支持し、前記版胴外周面への接触方向への移動習性が与えられたアーム部材にその一端が設けられ、他端に第2のカムフォロアが設けられた解除アームと、第2のカムフォロアに対して接離可能に設けられ、第2のカムフォロアとの接触状態において駆動力の伝達により回転することで前記解除アームを介して前記アーム部材を離間方向に移動させる第2のカムとを有し、前記印圧部材と版胴外周面との接触状態を前記第1の解除手段とは異なる位相で任意に解除する第2の解除手段とを有し、
    前記用紙のサイズが所定サイズの場合には、前記第1のカムで前記印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除し、
    前記用紙のサイズが前記所定サイズよりも小さいサイズ場合には、前記第2のカムで前記印圧部材と版胴外周面との接触状態を解除することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記アーム部材と係合することで前記印圧部材を離間位置に保持する保持手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項2記載の孔版印刷装置において、
    前記保持手段は、前記アーム部材に設けた係止部に対して係脱する方向に揺動自在であり、前記係止部と係合する方向への移動習性を与えられたストッパ部材と、前記ストッパ部材を前記係止部との離脱方向へ移動するアクチュエータとを有することを特徴とする孔版印刷装置。
JP2004296567A 2004-10-08 2004-10-08 孔版印刷装置 Expired - Fee Related JP4723843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296567A JP4723843B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296567A JP4723843B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 孔版印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006103272A JP2006103272A (ja) 2006-04-20
JP4723843B2 true JP4723843B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=36373506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004296567A Expired - Fee Related JP4723843B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4723843B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4897562B2 (ja) * 2007-05-07 2012-03-14 東北リコー株式会社 押圧体位置決め装置、印刷装置及び印刷方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149758U (ja) * 1987-03-24 1988-10-03
JPH0872381A (ja) * 1994-09-06 1996-03-19 Seiki Ind Co Ltd 印刷機用版胴装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149758A (ja) * 1986-12-15 1988-06-22 Brother Ind Ltd 情報処理装置
JPH10119413A (ja) * 1996-10-23 1998-05-12 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP4332265B2 (ja) * 1999-09-06 2009-09-16 デュプロ精工株式会社 孔版印刷機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149758U (ja) * 1987-03-24 1988-10-03
JPH0872381A (ja) * 1994-09-06 1996-03-19 Seiki Ind Co Ltd 印刷機用版胴装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006103272A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4008990B2 (ja) 印刷装置
JP4057115B2 (ja) 印刷装置
JP4796484B2 (ja) 両面孔版印刷装置
US6065397A (en) Printer
JP4723843B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2006224633A (ja) 両面印刷装置
JP4260437B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4246305B2 (ja) 印刷装置と印刷装置のインキ供給方法
JPH08230302A (ja) 孔版印刷装置
JP4340452B2 (ja) 印刷装置
JP2000326612A (ja) 孔版印刷装置
JP4777671B2 (ja) 両面印刷方法および両面印刷装置
JP2005238774A (ja) 両面印刷装置
US5513564A (en) Stencil duplicating machine
JP3954722B2 (ja) 印刷装置
JP3761921B2 (ja) 孔版印刷装置
JP6260337B2 (ja) 孔版印刷装置及び孔版印刷方法
JP4398609B2 (ja) マスタクランプ構造及び孔版印刷装置
JP5072074B2 (ja) 両面孔版印刷装置
JP2008142928A (ja) 孔版印刷装置
JP2009131966A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JPH08324090A (ja) 印刷装置
JPH07137413A (ja) 孔版印刷装置
JPH10119413A (ja) 印刷装置
JP4632493B2 (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees