JP2005335175A - 孔版印刷装置およびマスタ巻き付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マスタを版胴に巻装する際に、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を防止する孔版印刷装置およびマスタ巻き付け方法の提供。
【解決手段】マスタ34の搬送経路における切断手段30の下流側かつ版胴7の上流側の位置を占め、版胴7に巻装されるマスタ34に係合しこのマスタ34に所定の張力を与えるための係合部材31cを有し、切断手段30によって切断し版胴7に巻装されたマスタ34の後端から版胴7の回転方向Aにおける版胴開口部の後端までの長さを、係合部材31cから版胴7までの、上記搬送経路に沿った版胴7の接線の長さ以上とした。
【選択図】図4
【解決手段】マスタ34の搬送経路における切断手段30の下流側かつ版胴7の上流側の位置を占め、版胴7に巻装されるマスタ34に係合しこのマスタ34に所定の張力を与えるための係合部材31cを有し、切断手段30によって切断し版胴7に巻装されたマスタ34の後端から版胴7の回転方向Aにおける版胴開口部の後端までの長さを、係合部材31cから版胴7までの、上記搬送経路に沿った版胴7の接線の長さ以上とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、製版され切断されたマスタを版胴に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置および製版され切断されたマスタを版胴に巻き付けるマスタ巻き付け方法に関する。
従来より、多数枚の印刷等を目的として印刷装置が用いられている。印刷装置として、〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕等に記載されているように、マスタを製版し、版胴に巻き付けてして印刷を行うタイプの孔版印刷装置が知られている。
版胴としては、多孔性支持円筒体といわれる、所定範囲に多数の孔を形成され、版胴内部から供給されるインキを外周面に滲み出させる部材を有している。以下、多孔性支持円筒体において多数の孔を形成された所定範囲を、版胴開口部という。
版胴としては、多孔性支持円筒体といわれる、所定範囲に多数の孔を形成され、版胴内部から供給されるインキを外周面に滲み出させる部材を有している。以下、多孔性支持円筒体において多数の孔を形成された所定範囲を、版胴開口部という。
マスタとしては、
a.和紙又はPET繊維などからなるベース部いわゆる支持体に、1〜2μm程度のPETフィルムを接着し、全体の厚みが30〜40μmとなっているもの
b.支持体のないフィルムのみのもの
c.支持体として、樹脂のみを用い、これにかかるPETフィルムを接着しているもの
などが用いられている。
a.和紙又はPET繊維などからなるベース部いわゆる支持体に、1〜2μm程度のPETフィルムを接着し、全体の厚みが30〜40μmとなっているもの
b.支持体のないフィルムのみのもの
c.支持体として、樹脂のみを用い、これにかかるPETフィルムを接着しているもの
などが用いられている。
このような孔版印刷装置では、マスタは製版後に切断されたうえで、マスタを版胴に向けて搬送する搬送部材等を用いて、所定のテンションを付加しながら、版胴に巻き付けられるようになっている。また印刷の際、版胴開口部から滲み出たインキは、製版によりマスタに形成された微小な孔を通じて、プレスローラ等の押圧部材によって版胴に向けて押圧される用紙に付着し画像を構成するようになっている。
さて、版胴へのマスタの巻き付けの際、上述のa〜cのマスタのうち一般によく用いられているaのマスタは、その支持体によりある程度の強度を得ることができるため、通常、版胴の外周面にシワなく正常に巻き付けられる。巻き付けの際、マスタの後端が、搬送部材を抜け、上述のテンションから開放されフリーになると暴れを生じ、マスタがエアーを巻き込んだ状態で不規則に版胴に張り付いてしまうこともあるが、aのマスタは強度が高いため、押圧部材によってその先端から版胴に押し付けられたときに、マスタ自体の腰により押し伸ばされ、巻き込んだエアーが版胴表面に沿って押し出され、印刷の際に問題となるようなシワ等を生じることはない。
ところが、版胴へのマスタの巻き付けの際、上述のbのマスタは支持体がないためその腰が弱く、またcのマスタも支持体の強度が低いためその腰が弱い。したがって、b、cのマスタを用いると、版胴への巻き付けの際、マスタの後端が、搬送部材を抜け、上述のテンションから開放されフリーになると、暴れを生じ易く、マスタがエアーを巻き込んだ状態で不規則に版胴に張り付いてしまい易いが、b、cのマスタは強度が低いため、押圧部材によってその先端から版胴に押し付けられたときに、版胴開口部表面のインキとの粘着力がマスタの腰に勝り、巻き込んだエアーが押し出され難く、エアーの巻き込み部分が押し潰されて印刷の際に問題となるようなシワ等が生じてしまうことがあるという問題があった。
上述した〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕は、かかる要因等によって生じるかかるシワ等の問題を解決する技術を提案するものであるが、何れの技術も、マスタ後端の暴れへの対処が十分とは言えない。
上述した〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕は、かかる要因等によって生じるかかるシワ等の問題を解決する技術を提案するものであるが、何れの技術も、マスタ後端の暴れへの対処が十分とは言えない。
本発明は、製版され切断されたマスタを版胴に巻き付ける際に、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがない孔版印刷装置およびマスタ巻き付け方法に関する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、製版されたマスタを切断する切断手段と、この切断手段によって切断された、製版されたマスタを巻き付けられる版胴と、マスタの搬送経路における前記切断手段の下流側かつ前記版胴の上流側の位置を占め、前記版胴に巻き付けられるマスタに係合しこのマスタに所定の張力を与えるための係合部材とを有し、前記切断手段によって切断し前記版胴に巻き付けられたマスタの後端から前記版胴の回転方向における版胴開口部の後端までの長さが、前記係合部材から前記版胴までの、マスタの搬送経路に沿った前記版胴の接線の長さ以上である孔版印刷装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、前記係合部材の、マスタに対する係合の状態を変化させる状態変化手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記係合部材が、マスタの搬送経路における前記版胴の上流側の位置であって前記版胴に最も近い位置を占めることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、マスタの搬送経路における前記切断手段の下流側かつ前記版胴の上流側の位置であって前記切断手段に最も近い位置を占める第1のローラと、マスタの搬送経路における第1のローラの下流側の位置であって第1のローラに最も近い位置を占めマスタを案内する案内部材と、マスタの搬送経路における案内部材の下流側の位置であって前記案内部材に最も近い位置を占める第2のローラとを有する。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記係合部材がローラ状のローラ部材であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の孔版印刷装置であって、第2のローラを有する孔版印刷装置において、前記ローラ部材が第2のローラであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の孔版印刷装置であって、第2のローラを有する孔版印刷装置において、前記ローラ部材がマスタの搬送経路における第2のローラの下流側の位置を占めることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5ないし7記載の孔版印刷装置であって、前記状態変化手段を有する孔版印刷装置において、前記状態変化手段が、前記ローラ部材を、少なくとも、回転自在の状態と、回転禁止の状態とに設定する回転制御手段を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記係合部材が非ローラ状の非ローラ部材であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の孔版印刷装置であって、前記状態変化手段を有する孔版印刷装置において、前記状態変化手段が、前記非ローラ部材をマスタの搬送経路に対して進退させる進退制御手段を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10記載の孔版印刷装置において、前記係合部材が、少なくともマスタに係合する部分に、マスタに所定の摩擦力を付与するための摩擦部材を有することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし10記載の孔版印刷装置を用い、製版され切断されたマスタを版胴に巻き付けるマスタ巻き付け方法にある。
本発明は、製版されたマスタを切断する切断手段と、この切断手段によって切断された、製版されたマスタを巻き付けられる版胴と、マスタの搬送経路における前記切断手段の下流側かつ前記版胴の上流側の位置を占め、前記版胴に巻き付けられるマスタに係合しこのマスタに所定の張力を与えるための係合部材とを有し、前記切断手段によって切断し前記版胴に巻き付けられたマスタの後端から前記版胴の回転方向における版胴開口部の後端までの長さが、前記係合部材から前記版胴までの、マスタの搬送経路に沿った前記版胴の接線の長さ以上である孔版印刷装置にあるので、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
係合部材の、マスタに対する係合の状態を変化させる状態変化手段を有することとすれば、状態変化手段によって、係合部材の、マスタに対する係合の状態を適当なタイミングで変化させ、マスタにかけるテンション等を制御することで、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
係合部材が、マスタの搬送経路における前記版胴の上流側の位置であって版胴に最も近い位置を占めることとすれば、係合部材から版胴までの、マスタの搬送経路に沿った版胴の接線の長さを極力短くすることができ、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題をより確実に防止し、良好な印刷をより確実に行うことができるとともに、切断手段によって切断し版胴に巻き付けられたマスタの後端から版胴の回転方向における版胴開口部の後端までの長さが、係合部材から版胴までの、マスタの搬送経路に沿った版胴の接線の長さ以上であるという関係を保ちつつ、係合部材から版胴までの、マスタの搬送経路に沿った版胴の接線の長さを短くしてランニングコストを低減することができる孔版印刷装置を提供することができる。
マスタの搬送経路における切断手段の下流側かつ版胴の上流側の位置であって切断手段に最も近い位置を占める第1のローラと、マスタの搬送経路における第1のローラの下流側の位置であって第1のローラに最も近い位置を占めマスタを案内する案内部材と、マスタの搬送経路における案内部材の下流側の位置であって案内部材に最も近い位置を占める第2のローラとを有することとすれば、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができるとともに、マスタの搬送経路における切断手段の下流側かつ版胴の上流側の位置におけるマスタの搬送を良好に行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
係合部材がローラ状のローラ部材であることとすれば、一般的にマスタの搬送に用いられる部材を係合部材として用い、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
ローラ部材が第2のローラであることとすれば、マスタの搬送経路における切断手段の下流側かつ版胴の上流側の位置におけるマスタの搬送を良好に行うことができ、またマスタの搬送を良好に行うための第2のローラを係合部材とすることで係合部材を特別に備える必要がなく、部品点数の増加、コスト、装置の大型化の抑制しつつ、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
ローラ部材がマスタの搬送経路における第2のローラの下流側の位置を占めることとすれば、第2のローラとは別に係合部材を別途配設するので、係合部材の配置に関する設計を比較的自由に行うことができ、係合部材から版胴までの、マスタの搬送経路に沿った版胴の接線の長さをさらに極力短くすることができ、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題をさらに確実に防止し、良好な印刷をさらに確実に行うことができるとともに、切断手段によって切断し版胴に巻き付けられたマスタの後端から版胴の回転方向における版胴開口部の後端までの長さが、係合部材から版胴までの、マスタの搬送経路に沿った版胴の接線の長さ以上であるという関係を保ちつつ、係合部材から版胴までの、マスタの搬送経路に沿った版胴の接線の長さを短くしてランニングコストを低減することができる孔版印刷装置を提供することができる。
状態変化手段を有する孔版印刷装置において、状態変化手段が、ローラ部材を、少なくとも、回転自在の状態と、回転禁止の状態とに設定する回転制御手段を有することとすれば、状態変化手段によって、係合部材の、マスタに対する係合の状態を、適当なタイミングで、回転自在の状態と、回転禁止の状態とに設定することで、変化させ、マスタにかけるテンション等を制御することで、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
係合部材が非ローラ状の非ローラ部材であることとすれば、係合部材を、その機能を果たすのに適当な形状に自由に設定することができ、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題をより確実に防止でき、良好な印刷をより確実に行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
状態変化手段が、非ローラ部材をマスタの搬送経路に対して進退させる進退制御手段を有することとすれば、状態変化手段によって、係合部材の、マスタに対する係合の状態を、適当なタイミングで、係合部材をマスタの搬送路に進入、退避させるように設定することで、変化させ、マスタにかけるテンション等を制御することで、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
係合部材が、少なくともマスタに係合する部分に、マスタに所定の摩擦力を付与するための摩擦部材を有することとすれば、マスタに与える摩擦力を、マスタの後端の暴れを効果的に防止する大きさに設定することができ、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題をより確実に防止でき、良好な印刷をより確実に行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし10記載の孔版印刷装置を用い、製版され切断されたマスタを版胴に巻き付けるマスタ巻き付け方法にあるので、上述の各効果を奏する孔版印刷装置を用いることで、どのようなマスタを用いても、マスタ後端の暴れに基づくマスタのシワ等の問題を発生することがなく、良好な印刷を行うことができるマスタ巻き付け方法を提供することができる。
図1に、本発明を適用した印刷装置としての感熱デジタル製版一体型の孔版印刷装置の概略を示す。孔版印刷装置1は、図1に示す印刷部2と、製版部としての製版書き込み装置である製版装置3と、原稿読取部としての原稿読取装置32と、給紙部としての給紙装置4と、排版部としての排版装置5と、排紙部6と、その開放時に孔版印刷装置1の本体内部が露出する図示しない開閉パネルと、図4に示す操作パネル69と、図5に示す制御部としての制御手段24と、開閉パネルによって孔版印刷装置1の内部が開放されたことを検知する開放検知手段89と、電源スイッチ95とを有している。
印刷部2は、版胴7と、インキ供給手段8と、プレスローラ9と、図5に示すマスタ有無検知手段108と、版胴7のサイズを検知する版胴サイズ検知手段115とを有している。
版胴7は、その基体をなす図示しない多孔性支持円筒体と、この多孔性支持円筒体の外周面に巻き付けられた図示しないメッシュスクリーン層とを有している。
版胴7は、その基体をなす図示しない多孔性支持円筒体と、この多孔性支持円筒体の外周面に巻き付けられた図示しないメッシュスクリーン層とを有している。
版胴7の外周面上には、マスタ34の先端を挟持するクランプ手段としてのクランパ11が、版胴7の外周面に対して開閉可能に配設されている。
版胴7は、その両端を図示しないフランジにより固定されており、フランジの中心に位置する後述するインキ供給パイプ13を中心に回転自在となっている。
版胴7は、その両端を図示しないフランジにより固定されており、フランジの中心に位置する後述するインキ供給パイプ13を中心に回転自在となっている。
多孔性支持円筒体は、ステンレス薄板をエッチング加工したもの、あるいはニッケル電鋳された薄板により円筒状に形成されているとともに、0.25〜1.0mm程度の間隔で直径0.15〜0.5mm程度の孔をその周面上の所定範囲に多数穿設されている。
メッシュスクリーン層は、ポリエステルまたはステンレスの細線等で織られたメッシュ数#100〜400程度の図示しない1〜3層程度のメッシュスクリーンを有している。
メッシュスクリーン層は、ポリエステルまたはステンレスの細線等で織られたメッシュ数#100〜400程度の図示しない1〜3層程度のメッシュスクリーンを有している。
多孔性支持円筒体に穿設されたかかる孔は、後述するように版胴7の内部から供給されるインキを版胴7の外周面に滲み出させるものである。以下、多孔性支持円筒体においてかかる多数の孔を形成された所定範囲を、版胴開口部といい、図2において矢印Bで示している。メッシュスクリーンが巻き付けられた範囲は版胴開口部Bを覆う範囲となっている。
版胴7は、図示しない駆動手段としてのメインモータによって矢印A方向に回転駆動される。メインモータは、制御手段24によって制御される、図5に示す印刷部駆動回路101によって駆動される。版胴7は、印刷すべき画像の大きさに応じて、大きさの異なるもの、具体的にはA3ドラムサイズのもの又はA4ドラムサイズのものに交換可能となっている。
版胴サイズ検知手段115は、孔版印刷装置1内に装着された版胴7のサイズを検知するものであり、版胴7のサイズに関する信号を制御手段24に送るようになっている。
版胴サイズ検知手段115は、孔版印刷装置1内に装着された版胴7のサイズを検知するものであり、版胴7のサイズに関する信号を制御手段24に送るようになっている。
インキ供給手段8は、版胴7の内部に配設されている。インキ供給手段8は、インキ供給パイプ13と、インキローラ14と、ドクターローラ15と、図5に示すインキ検知手段102と、図示しないインキ供給駆動手段とを有している。
インキ供給パイプ13は、版胴7の支持軸としてのドラム軸を兼ねている。インキ供給パイプ13は、一端を孔版印刷装置1の図示しない筐体の側板に回転自在に支持されており、その表面には、版胴7の内部にインキを供給するための無数の小さな孔が穿設されている。
インキ供給パイプ13は、版胴7の支持軸としてのドラム軸を兼ねている。インキ供給パイプ13は、一端を孔版印刷装置1の図示しない筐体の側板に回転自在に支持されており、その表面には、版胴7の内部にインキを供給するための無数の小さな孔が穿設されている。
インキローラ14とドクターローラ15とは、インキ供給パイプ13の下方に配設されている。インキローラ14は、版胴7の側板に回転自在に支持され、その外周面を版胴7の内周面と当接させており、インキ供給駆動手段が駆動されることによりインキ供給パイプ13より供給されたインキを版胴7に供給する。ドクターローラ15は、インキローラ14の近傍に、回転自在に配設されている。ドクターローラ15は、その外周面とインキローラ14の外周面との間に僅かな間隙が生じるように配設されており、インキローラ14との外周面の近接部において、楔状のインキ溜まり16を形成している。
インキ供給パイプ13よりインキ溜まり16へと供給されたインキは、インキローラ14とドクターローラ15との間隙を通過することにより均一な層状とされ、インキローラ14の外周面に供給される。インキ検知手段102はインキ溜まり16におけるインキ量を検知し、インキ量が少なくなったときには制御手段24にその旨の信号を送り、制御手段24はインキ検知手段102からの信号を受信しなくなるまでインキ供給駆動手段を駆動させ、インキ供給パイプ13よりインキを供給させる。
プレスローラ9は、版胴7の下方に配設されている。プレスローラ9は、プレスローラ9と一体をなした図示しない軸によって回転自在に支持されている。軸は、孔版印刷装置1の図示しない筐体の側板に搖動可能に支持された図示しない揺動手段に備えられ、搖動手段本体側に固着されている。したがって、プレスローラ9は、搖動手段により搖動可能かつ回転自在に支持されている。
プレスローラ9は、給紙装置4より給送される印刷用紙Pを版胴7に向けて押圧し、インキ供給手段8によって版胴7の内部から供給され版胴開口部B、メッシュスクリーンから版胴8の外部に滲み出るインキを、後述するようにして製版され版胴7に巻き付けられたマスタ34からさらに滲み出させ、印刷用紙Pに付着させることで印刷画像を形成させるものである。
印刷画像形成時において、プレスローラ9は、搖動手段によって搖動可能に支持されていることにより、その外周面が版胴7の外周面に対して接離されるとともに、搖動手段によって回転自在に支持されていることにより、版胴7に押圧され版胴7と一体で移動する印刷用紙Pに連れ回りするようになっている。
マスタ有無検知手段108は、版胴7上のマスタ34の有無を検知するものであり、版胴7上のマスタ34の有無に関する信号を制御手段24に送るようになっている。
マスタ有無検知手段108は、版胴7上のマスタ34の有無を検知するものであり、版胴7上のマスタ34の有無に関する信号を制御手段24に送るようになっている。
製版装置3は、印刷部2の右上方に配設されている。製版装置3は、マスタ貯容手段28と、製版手段29と、切断手段30と、マスタ搬送手段としての搬送手段31と、図5に示す、残存するマスタ34の量を検知する残マスタ検知手段88と、図示しない筐体とを有している。
マスタ貯容手段28は、マスタ34をロール状に巻成したマスタロール35の芯部35aを回転自在に支持する図示しない筐体の側板を有している。側板は、芯部35aを嵌め込む図示しないU字状の溝を有している。マスタロール35の両端面は、芯部35aを中心に回転する図示しないフランジによって固定された状態で挟持されており、マスタロール35は、芯部35aを中心に、フランジとともに、側板によって、回転自在に支持される。芯部35aを溝に着脱することにより、マスタロール35はマスタ34の消費等に伴って交換自在となっている。
残マスタ検知手段88は図示しないエンコーダを備えており、マスタ34がマスタロール35から引き出される際のマスタロール35の回転の速さからマスタロール35の巻き径を検出し、これに基づいて、残存するマスタ34の量が検知されるものとなっている。
残マスタ検知手段88は図示しないエンコーダを備えており、マスタ34がマスタロール35から引き出される際のマスタロール35の回転の速さからマスタロール35の巻き径を検出し、これに基づいて、残存するマスタ34の量が検知されるものとなっている。
製版手段29は、図1においてマスタ貯容手段28の左方に配設されている。製版手段29は、プラテンローラ36と、サーマルヘッド37と、図示しないステッピングモータとを有している。
プラテンローラ36は、図示しない筐体の側板に回転自在に支持され、ステッピングモータによって回転駆動され、マスタ34をマスタロール35から定速で引き出しながらサーマルヘッド37に押圧し、下流側へと搬送する。ステッピングモータは、制御手段24によって制御される、図5に示す製版部駆動回路103によって駆動される。
プラテンローラ36は、図示しない筐体の側板に回転自在に支持され、ステッピングモータによって回転駆動され、マスタ34をマスタロール35から定速で引き出しながらサーマルヘッド37に押圧し、下流側へと搬送する。ステッピングモータは、制御手段24によって制御される、図5に示す製版部駆動回路103によって駆動される。
サーマルヘッド37は、多数の発熱素子を有している。サーマルヘッド37は、図示しない筐体の側板に取り付けられており、図示しない付勢手段によって付勢され、プラテンローラ36に圧接されている。サーマルヘッド37は、発熱により、プラテンローラ36によってマスタロール35から引き出されたマスタ34に対して溶融穿孔を行い、マスタ34を製版済みのものとする。サーマルヘッド37の発熱は、制御手段24によって制御される製版部駆動回路103によって駆動される。
切断手段30は、製版手段29のマスタ搬送方向下流側に配設されている。切断手段30は、筐体94に取り付けられた固定刃30aと、この固定刃30aに対して回転移動する可動刃30bとを有しており、製版手段29によって製版されたマスタ34を可動刃30bの回転により切断するようになっている。可動刃30bの回転は、制御手段24によって制御される、図5に示すカッタ駆動回路104によって所定のタイミングで駆動される。
搬送手段31は、切断手段30のマスタ搬送方向下流側に配設されている。搬送手段31は、図示しない搬送ローラ駆動手段としての第1のステッピングモータによって回転駆動される搬送駆動ローラとしての駆動ローラ31aと、図示しない送り出しローラ駆動手段としての第2のステッピングモータによって回転駆動される送り出し駆動ローラとしてのローラ部材である駆動ローラ31cと、駆動ローラ31a,31cにそれぞれ連れ回りする搬送従動ローラとしての従動ローラ31b,搬送送り出しローラとしての従動ローラ31dと、第1のステッピングモータ、第2のステッピングモータの駆動を独立して行う図5に示すマスタ搬送部駆動回路105とを有している。
搬送手段31はまた、第1のローラである駆動ローラ31a及び従動ローラ31bによって構成されているローラ対91と第2のローラである駆動ローラ31c及び従動ローラ31dによって構成されているローラ対92との間に配設されマスタ34の搬送を補助する案内部材であるガイド板38と、ローラ対92のマスタ搬送方向下流側に配設されマスタ34をクランパ11に向けて案内するマスタガイド板としてのガイド板39とを有している。
したがって、搬送手段31においては、ローラ対91は、マスタ34の搬送経路における切断手段30の下流側かつ版胴7の上流側の位置であって切断手段30に最も近い位置を占めており、ガイド板38は、マスタ34の搬送経路におけるローラ対91の下流側の位置であってローラ対91に最も近い位置を占めており、ローラ対92は、マスタ34の搬送経路におけるガイド板38の下流側の位置であってガイド板38に最も近い位置を占めている。
駆動ローラ31a,31c、従動ローラ31b,31dは何れもその軸受が回転抵抗の少ない玉軸受によって構成されているとともに、筐体94の図示しない側板に回転自在に支持されている。また駆動ローラ31a,31c、従動ローラ31b,31dは何れも、マスタ34に所定の摩擦力を付与するための摩擦部材としての弾性部材である図示しないゴム層をその表面に有している。ローラ対91、92それぞれのニップ圧は、マスタ34に所定の摩擦力を付与するための圧とされている。ガイド板38,39は同側板に固定支持されている。
マスタ搬送部駆動回路105は、制御手段24によって、第1のステッピングモータ、第2のステッピングモータを独立して制御する。具体的には、第1のステッピングモータ、第2のステッピングモータは、それぞれ、制御手段24によって制御されるマスタ搬送部駆動回路105により、非通電状態の回転自在な状態と、通電状態の回転駆動される状態と、励磁のみの状態の回転禁止の状態との何れかの状態に、所定のタイミングで設定される。
ローラ対92は、マスタ34の搬送経路における切断手段30の下流側かつ版胴7の上流側の位置を占めており、版胴7に巻き付けられるマスタ34に係合し、このマスタ34に所定の張力を与えるための係合部材としての機能を有している。
ローラ対92の配設位置をさらに説明すると次のとおりである。図2に示すように、切断手段30によって切断し版胴37に巻き付けられたマスタ34の後端から、方向Aにおける版胴開口部Bの後端までの長さをXとし、図3に示すように、ローラ対92から版胴7までの、マスタ34の搬送経路、すなわちマスタ34を版胴に巻きつける際にマスタ34がローラ対92から版胴7までの間において描く軌跡に沿った、版胴7の接線の長さをTとすると、T≦Xとなるように、ローラ対92の配設位置が設定されている。
ローラ対92の配設位置をさらに説明すると次のとおりである。図2に示すように、切断手段30によって切断し版胴37に巻き付けられたマスタ34の後端から、方向Aにおける版胴開口部Bの後端までの長さをXとし、図3に示すように、ローラ対92から版胴7までの、マスタ34の搬送経路、すなわちマスタ34を版胴に巻きつける際にマスタ34がローラ対92から版胴7までの間において描く軌跡に沿った、版胴7の接線の長さをTとすると、T≦Xとなるように、ローラ対92の配設位置が設定されている。
原稿読取装置32は、印刷部2の左上方に配設されている。原稿読取装置32は、孔版印刷装置1の上部に配設され原稿をセットする原稿セット部40と、原稿セット部40にセットされた原稿を送り出す原稿搬送ローラ対41と、原稿搬送ローラ対41によって送られてきた原稿の先端を検知する原稿先端検知センサ42と、原稿に密着して原稿画像を読み取る密着イメージセンサすなわちCIS43と、原稿をCIS43に密着させる圧版としての白基準版44と、CIS43によって読み取った原稿を孔版印刷装置1本体外部に排出する原稿搬送コロ対45と、孔版印刷装置1本体外部に配設され原稿搬送コロ対45によって搬送されてきた読み取り済みの原稿を積載する原稿排紙台33と、原稿搬送ローラ対41と原稿搬送コロ対45とを駆動する図示しない駆動手段としてのステッピングモータとを有している。
原稿セット部40は、図示しないサイドフェンスを有している。原稿先端検知センサ42は、原稿の先端を検知したとき、この旨の信号を制御手段24に送る。ステッピングモータによる原稿搬送ローラ対41と原稿搬送コロ対45との駆動、及びCIS43による原稿の読取りは、制御手段24によって制御される、図5に示す読取り部駆動回路106によって制御される。CIS43によって読み取った原稿画像は画像データ信号として制御手段24に送られる。
給紙装置4は、製版装置3の下方に配設されている。給紙装置4は、給紙トレイ46と、給紙ローラ47と、分離手段としての分離ローラ48と、レジストローラ対49と、ガイド板50と、給紙トレイ46と給紙ローラ47と分離ローラ48とレジストローラ対49とのそれぞれを駆動する図示しない駆動手段と、図5に示す用紙検知手段110とを有している。
給紙トレイ46は、その上面に印刷用紙Pを積載されるものである。給紙トレイ46は、積載された印刷用紙Pの増減と連動して図示しない駆動手段により上下動される。そのため給紙トレイ46は、孔版印刷装置1の筐体に上下動自在に支持されている。給紙トレイ46には、図示しないサイドフェンスと、サイドフェンスの移動に伴って印刷用紙Pの幅を検知し、これにより印刷用紙Pのサイズを検知する図5に示す用紙サイズ検知手段52とが設けられている。
給紙ローラ47と分離ローラ48とは、給紙トレイ46の上方に配設されている。給紙トレイ46は、給紙ローラ47と分離ローラ48とが、給紙トレイ46上の最上位の印刷用紙Pと当接するように上下動される。給紙ローラ47は、給紙トレイ46上の最上位の印刷用紙Pを送り出す。分離ローラ48は、給紙ローラ47によって複数枚の印刷用紙Pが給紙トレイ46上から引き出され送り出された場合、その最上位の1枚のみを分離し、さらに搬送するように構成されている。
レジストローラ対49は、印刷用紙Pの搬送方向における分離ローラ48の下流側に配設されている。レジストローラ対49は、分離ローラ48によって給送された印刷用紙Pを咥え込み、版胴7の回転及びプレスローラ9の揺動動作と同期して、版胴7の外周面とプレスローラ9との間のニップ部Nに印刷用紙Pを給送する。
ガイド板50は、印刷用紙Pの搬送方向におけるレジストローラ対49の両側に、印刷用紙Pの搬送方向に沿って延在しており、孔版印刷装置1の図示しない筐体の側板に固着されている。ガイド板50は、分離ローラ48によって給送されてきた印刷用紙Pをレジストローラ対49に向けて案内するとともに、レジストローラ対49から送り出された印刷用紙Pをニップ部Nに向けて案内するものである。図5のみに図示する用紙検知手段110は、印刷用紙Pの搬送方向におけるレジストローラ対49の下流側に配設されている。
用紙サイズ検知手段52は用紙サイズに関する検知を行い、用紙サイズに関する信号が、制御手段24に送られる。用紙検知手段110は、レジストローラ対49からニップ部Nに向けて送り出された印刷用紙Pを検知するものであり、印刷用紙Pを検知した旨の信号を制御手段24に送る。給紙トレイ46と給紙ローラ47と分離ローラ48とレジストローラ対49とのそれぞれを駆動する駆動手段の駆動は、制御手段24によって制御される、図5に示す給紙部駆動回路107によって制御される。
排紙部6は、版胴7の左下方に配設されている。排紙部6は、剥離爪63と、用紙搬送装置26と、排紙トレイ68と、図5に示す排紙検知手段111と、図示しない搖動手段とを有している。
剥離爪63は、インキを転移された印刷用紙Pを版胴7の外周面から剥離するものである。剥離爪63は、孔版印刷装置1の図示しない筐体の側板に支持された図示しない回動自在な軸に支持され、その先端を版胴7の外周面に対して接離自在に配設されている。剥離爪63は揺動手段によって揺動され、その揺動は、版胴7の外周面上に存在するクランパ11等の障害物がその先端と干渉しないように、版胴7の回転と同期が取られている。
剥離爪63は、インキを転移された印刷用紙Pを版胴7の外周面から剥離するものである。剥離爪63は、孔版印刷装置1の図示しない筐体の側板に支持された図示しない回動自在な軸に支持され、その先端を版胴7の外周面に対して接離自在に配設されている。剥離爪63は揺動手段によって揺動され、その揺動は、版胴7の外周面上に存在するクランパ11等の障害物がその先端と干渉しないように、版胴7の回転と同期が取られている。
用紙搬送装置26は、従動ローラ64と、駆動ローラ65と、ゴムベルト66と、ファンとしての吸引ファン67と、図示しない駆動手段とを有している。
従動ローラ64と駆動ローラ65とは、筐体側板に回転自在に支持されている。ゴムベルト66は、表面に複数の開孔を有しており、従動ローラ64と駆動ローラ65とに掛け渡されている。吸引ファン67は、従動ローラ64と駆動ローラ65との間の、ゴムベルト66の下方に配設されている。
従動ローラ64と駆動ローラ65とは、筐体側板に回転自在に支持されている。ゴムベルト66は、表面に複数の開孔を有しており、従動ローラ64と駆動ローラ65とに掛け渡されている。吸引ファン67は、従動ローラ64と駆動ローラ65との間の、ゴムベルト66の下方に配設されている。
駆動ローラ65は駆動手段で回転駆動され、この回転力はゴムベルト66を介して従動ローラ64に伝達される。吸引ファン67は、その回転により図1において下向きの空気流を発生させ、印刷画像を形成された印刷用紙Pをゴムベルト66の表面に吸引させるものである。図5のみに示す排紙検知手段111は、用紙搬送方向における用紙搬送装置26の下流側に配設されている。
印刷画像を形成された用紙Pは、吸引ファン67の作用によりゴムベルト66に吸着された状態で、駆動ローラ65によって回転移動するゴムベルト66により搬送される。
排紙トレイ68は、印刷用紙Pの搬送方向における駆動ローラ65の下流側に配設されている。排紙トレイ68は、孔版印刷装置1の図示しない筐体に着脱自在に取り付けられている。排紙トレイ68は、印刷画像を形成された印刷用紙Pを積載する。
排紙検知手段111は、用紙搬送装置26から排紙トレイ68に向けて搬送される印刷用紙Pを検知するものであり、印刷用紙Pを検知した旨の信号を制御手段24に送る。用紙搬送装置26に備えられた駆動手段の駆動は、制御手段24によって制御される、図5に示す排紙部駆動回路112によって制御される。
排紙トレイ68は、印刷用紙Pの搬送方向における駆動ローラ65の下流側に配設されている。排紙トレイ68は、孔版印刷装置1の図示しない筐体に着脱自在に取り付けられている。排紙トレイ68は、印刷画像を形成された印刷用紙Pを積載する。
排紙検知手段111は、用紙搬送装置26から排紙トレイ68に向けて搬送される印刷用紙Pを検知するものであり、印刷用紙Pを検知した旨の信号を制御手段24に送る。用紙搬送装置26に備えられた駆動手段の駆動は、制御手段24によって制御される、図5に示す排紙部駆動回路112によって制御される。
排版装置5は、印刷部2の左方に配設されている。排版装置5は、マスタ剥がし機構21と、排版収納部22と、図5のみに示す排版検知手段113とを有している。
排版検知手段113は、マスタ剥がし機構21と排版収納部22との間に配設され、マスタ剥がし機構21から排版収納部22に向けて搬送される使用済みのマスタ34を検知するものであり、マスタ34を検知した旨の信号を制御手段24に送る。
マスタ剥がし機構21は、版胴7の外周面に巻き付けられているマスタ34を剥がすための機構であり、上部排版部材53と、下部排版部材54と、マスタ剥がし機構21の全体を移動させる図示しない移動手段と、上部排版部材53と下部排版部材54とを駆動する図示しない駆動手段とを有している。
排版検知手段113は、マスタ剥がし機構21と排版収納部22との間に配設され、マスタ剥がし機構21から排版収納部22に向けて搬送される使用済みのマスタ34を検知するものであり、マスタ34を検知した旨の信号を制御手段24に送る。
マスタ剥がし機構21は、版胴7の外周面に巻き付けられているマスタ34を剥がすための機構であり、上部排版部材53と、下部排版部材54と、マスタ剥がし機構21の全体を移動させる図示しない移動手段と、上部排版部材53と下部排版部材54とを駆動する図示しない駆動手段とを有している。
上部排版部材53は、駆動ローラ57と、従動ローラ58と、駆動ローラ57と従動ローラ58との間に掛け渡された排版ベルトとしてのゴムベルト59とを有している。下部排版部材54は、駆動ローラ60と、従動ローラ61と、駆動ローラ60と従動ローラ61との間に掛け渡された排版ベルトとしてのゴムベルト62とを有している。駆動ローラ57は、駆動手段で回転駆動される。駆動ローラ60は、図示しないギヤによって駆動ローラ57と連結され、駆動手段によってギヤを介して回転駆動される。マスタ剥がし機構21は、その全体が、移動手段により、版胴7に対して接離する方向に移動可能とされている。
版胴7からマスタ34を剥がす場合には、移動手段は、ゴムベルト59,62が版胴7に巻き付けられているマスタ34に接触する位置までマスタ剥がし機構21を移動させ、その位置で、駆動手段が、駆動ローラ57,60を回転させることにより、ゴムベルト59,62を回転駆動させる。
これにより、版胴7の外周面に巻装されているマスタ34が、上下において対をなしているゴムベルト59,62により挟持されて引っ張られる。この状態において版胴7が回転駆動されると、マスタ34が版胴7の外周面から剥がされる。版胴7の外周面から剥がされた使用済みのマスタ34は、ゴムベルト59,62の回転により、排版収納部22に送り込まれる。
これにより、版胴7の外周面に巻装されているマスタ34が、上下において対をなしているゴムベルト59,62により挟持されて引っ張られる。この状態において版胴7が回転駆動されると、マスタ34が版胴7の外周面から剥がされる。版胴7の外周面から剥がされた使用済みのマスタ34は、ゴムベルト59,62の回転により、排版収納部22に送り込まれる。
なお、このような排版動作を行ったにもかかわらず、その後の所定時間、排版検知手段113によって使用済みのマスタ34が検知されない場合には、制御手段24は、使用済みのマスタ34のジャムが生じたと判断する。排版検知手段113は、排版装置5において使用済みのマスタ34のジャムが生じたことを検知するジャム検知手段としての役割を担っているものである。
排版収納部22は、マスタ剥がし機構21により版胴7から剥がされた使用済みのマスタ34を収納するものであり、使用済みのマスタ34を貯容する使用済みマスタ貯容手段としての排版収納ボックスである排版ボックス55と、排版ボックス55内に収納された使用済みのマスタ34を圧縮する圧縮板56と、圧縮板56を駆動する図示しない駆動手段とを有している。排版収納部22は、使用済みのマスタ34を圧縮する圧縮手段を構成している。
排版ボックス55は、ゴムベルト59,62により送られてきた使用済みのマスタ34を収納する、上部が開口した箱状の本体25と、本体25に突設され孔版印刷装置1の本体外に一部が露出した取っ手25aとを有している。排版ボックス55は、使用済みのマスタ34が満杯になったとき等に、孔版印刷装置1の本体外に取り出せるように、孔版印刷装置1の本体に対して着脱可能となっている。取っ手25aは、排版ボックス55を孔版印刷装置1本体に対して着脱するときに操作者が握る部分である。
圧縮板56は、駆動手段により上下方向にスライドする態様で駆動され、孔版印刷装置1本体に装着された排版ボックス55の本体25の外部と内部との間で往復動されるようになっている。圧縮板56は、通常、孔版印刷装置1本体に装着された排版ボックス55の本体25の上方に位置する、最上位置であるホームポジションとしての待機位置を占めるが、ゴムベルト59,62によって搬送されてきた使用済みのマスタ34が本体25内に収納された後に、その移動可能範囲の下限である下限位置に向け、下方へ移動し、本体25内において使用済みのマスタ34を圧縮する。圧縮板56はその後、所定時間圧縮を行った後に上方へ移動し待機位置に戻る。
マスタ剥がし機構21に備えられた移動手段の駆動と、マスタ剥がし機構21に備えられた駆動手段の駆動と、排版収納部22に備えられた圧縮板56の駆動手段の駆動は、制御手段24によって制御される、図5に示す排版駆動回路114によって制御される。
マスタ剥がし機構21に備えられた移動手段の駆動と、マスタ剥がし機構21に備えられた駆動手段の駆動と、排版収納部22に備えられた圧縮板56の駆動手段の駆動は、制御手段24によって制御される、図5に示す排版駆動回路114によって制御される。
開閉パネルは、その開放によって孔版印刷装置1の内部を露出することで、印刷用紙P、マスタ34のジャム等に対する処理、メンテナンス等、種々の操作を行うこと等のために設けられている。開放検知手段89は、孔版印刷装置1の本体側に配設されたプッシュスイッチであって、開閉パネルが開放され、孔版印刷装置1内部が開放されたことを検知するものであり、孔版印刷装置1内部が開放された旨の信号を制御手段24に送るようになっている。制御手段34は、開放検知手段89から開閉パネルが開放された旨の信号を受けたときは、孔版印刷装置1のすべての動作を停止するようになっている。
電源スイッチ95は、孔版印刷装置1の電源をオン・オフするためのスイッチであり、孔版印刷装置1の図示しない筐体の外部に配設されている。電源スイッチ95によって孔版印刷装置1の電源がオン・オフされたことは、制御手段24に入力され、管理される。制御手段34は、電源スイッチ95によって孔版印刷装置1の電源がオフされた旨の信号を受けたときは、孔版印刷装置1のすべての動作を停止するようになっている。
操作パネル69は、孔版印刷装置1の上部前面に配設されている。操作パネル69は、その上面に製版スタートキー204と、印刷スタートキー205と、試し刷りキー206と、連続キー207と、クリア/ストップキー208と、テンキー209と、エンターキー210と、プログラムキー211と、モードクリアキー212と、印刷速度設定キー213と、4方向キー214と、用紙サイズ設定キー215と、用紙厚み設定キー216と、7セグメントLEDからなる表示装置219と、LCDからなる表示手段としての表示装置220とを有している。
製版スタートキー204は孔版印刷装置1に製版動作を行わせる際に押下されるものである。製版スタートキー204が押下されると排版動作及び原稿読取動作が行われた後に製版動作が行われ、その後、版付け動作が行われて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
印刷スタートキー205は孔版印刷装置1に印刷動作を行わせる際に押下されるものである。印刷スタートキー205が、孔版印刷装置1が印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後に押下されると、印刷動作が行われる。
印刷スタートキー205は孔版印刷装置1に印刷動作を行わせる際に押下されるものである。印刷スタートキー205が、孔版印刷装置1が印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後に押下されると、印刷動作が行われる。
試し刷りキー206は孔版印刷装置1に試し刷りを行わせる際に押下されるものである。試し刷りキー206が、各種条件が設定された後に押下されると、印刷が1枚だけ行われる。連続キー207は製版動作と印刷動作とを連続して行う際に製版スタートキー204の押下前に押下されるものである。連続キー207の押下後、印刷条件が入力された後に製版スタートキー204が押下されると、排版動作、原稿読取動作、製版動作に引き続いて印刷動作が行われる。
クリア/ストップキー208は孔版印刷装置1の動作を停止させる際あるいは置数のクリア時に押下されるものである。テンキー209は、数値入力に用いられるものである。エンターキー210は各種設定時に数値等を設定する際に押下されるものである。プログラムキー211はよく行う操作を登録したりそれを呼び出したりする際に押下されるものである。モードクリアキー212は各種のモードをクリアして初期状態に戻す際に押下されるものである。
印刷速度設定キー213は印刷動作に先立って印刷速度を設定する際に押下されるものである。印刷速度設定キー213は、濃いめの画像を得たい場合あるいは雰囲気温度が低い場合等には印刷速度を遅く設定し、短時間で印刷したい場合や薄めの画像を得たい場合あるいは雰囲気温度が高い場合等には印刷速度を速く設定するものである。4方向キー114は上キー214a、下キー214b、左キー214c、右キー214dを有している。4方向キー214は、画像編集時に画像位置を調整する場合あるいは各種設定時に数値や項目等を選択する場合等に押下される。
用紙サイズ設定キー215は用紙サイズを任意で入力する際に押下されるものである。用紙サイズ設定キー215で入力された用紙サイズは用紙サイズ検知手段52によって検知された用紙サイズに優先される。用紙厚み設定キー216は両面印刷に先立って用紙Pの厚みを入力する際に押下されるものである。用紙厚み設定キー216は、「普通紙」、「薄紙」、「厚紙」の3種類のうちの何れかを選択する構成となっている。
7セグメントLEDからなる表示装置219は、主に印刷枚数等の数字を表示する。
表示装置220はLCDからなっている。表示装置220は、階層表示構造となっており、その下方に設けられた選択設定キー220a,220b,220c,220dを押下することにより、変倍や位置調整等の様々なモードへの変更及び各モードでの設定が可能に構成されている。また表示装置220には、図示したように「製版・プリントできます」のような孔版印刷装置1の状態が表示される他、製版あるいは排版ジャム、給紙あるいは排紙ジャム等のアラーム、印刷用紙、マスタ、インキ等のサプライの供給指示等も表示される。
操作パネル69からの動作指令等に関する種々の信号は制御手段24に向けて出力される。
表示装置220はLCDからなっている。表示装置220は、階層表示構造となっており、その下方に設けられた選択設定キー220a,220b,220c,220dを押下することにより、変倍や位置調整等の様々なモードへの変更及び各モードでの設定が可能に構成されている。また表示装置220には、図示したように「製版・プリントできます」のような孔版印刷装置1の状態が表示される他、製版あるいは排版ジャム、給紙あるいは排紙ジャム等のアラーム、印刷用紙、マスタ、インキ等のサプライの供給指示等も表示される。
操作パネル69からの動作指令等に関する種々の信号は制御手段24に向けて出力される。
制御手段24は、孔版印刷装置1の筐体の内部に配設されている。制御装置24は、孔版印刷装置1に備えられている各種センサ、操作パネル69等からの信号を受け、これに応じて操作パネル69への表示等の各動作を行わせるなど、孔版印刷装置1の動作全般を制御するものである。
図5に示す孔版印刷装置1の電気回路構成の概略である回路ブロック図に示されているように、制御手段24は、演算を行うCPU85と、各種データを記録する記憶手段としてのRAM86と、制御プログラム等が格納された記憶手段としてのROM87とを有している。CPU85と、RAM86と、ROM87とは、図示しない信号バスによって接続され、これにより周知のコンピュータを備えた制御手段24が構成されている。
CPU85は、図示しないインターフェースを介して、各種センサ、各種駆動回路等と電気的に接続されている。
具体的には、原稿先端検知センサ42と、用紙サイズ検知手段52と、操作パネル69と、残マスタ検知手段88と、開放検知手段89と、電源スイッチ95と、印刷部駆動回路101と、インキ検知手段102と、製版部駆動回路103と、カッタ駆動回路104と、マスタ搬送部駆動回路105と、読取り部駆動回路106と、給紙部駆動回路107と、マスタ有無検知手段108と、用紙検知手段110と、排紙検知手段111と、排紙部駆動回路112と、排版検知手段113と、排版駆動回路114と、版胴サイズ検知手段115とが、CPU85に接続されている。
具体的には、原稿先端検知センサ42と、用紙サイズ検知手段52と、操作パネル69と、残マスタ検知手段88と、開放検知手段89と、電源スイッチ95と、印刷部駆動回路101と、インキ検知手段102と、製版部駆動回路103と、カッタ駆動回路104と、マスタ搬送部駆動回路105と、読取り部駆動回路106と、給紙部駆動回路107と、マスタ有無検知手段108と、用紙検知手段110と、排紙検知手段111と、排紙部駆動回路112と、排版検知手段113と、排版駆動回路114と、版胴サイズ検知手段115とが、CPU85に接続されている。
CPU85には、原稿先端検知センサ42からの出力信号と、用紙サイズ検知手段52からの出力信号と、操作パネル69からの出力信号と、残マスタ検知手段88からの出力信号と、開放検知手段89からの出力信号と、電源スイッチ95からの出力信号と、インキ検知手段102からの出力信号と、マスタ有無検知手段108からの出力信号と、用紙検知手段110からの出力信号と、排紙検知手段111からの出力信号と、排版検知手段113からの出力信号と、版胴サイズ検知手段115からの出力信号が入力される。
入力された各信号は、ROM87に記憶された動作プログラムに基づいて演算処理され、操作パネル69と、印刷部駆動回路101と、製版部駆動回路103と、カッタ駆動回路104と、マスタ搬送部駆動回路105と、読取り部駆動回路106と、給紙部駆動回路107と、排紙部駆動回路112と、排版駆動回路114とにそれぞれ動作信号として出力される。
RAM86には、CPU85によってROM87より呼び出された動作プログラムが一時的に書き込まれる。書き込まれた動作プログラムは、操作パネル69からの入力によって書き換えられる。
なお、制御手段24にはカウンタが備えられており、孔版印刷装置1が所定時間不使用の状態にあると、本体電力の消費を抑えるため、電力低減待機モードに移行するようになっている。制御手段24には電源スイッチ95も接続されていることから、制御手段24は孔版印刷装置1の電源に関するすべての制御、管理を行うものとなっている。
なお、制御手段24にはカウンタが備えられており、孔版印刷装置1が所定時間不使用の状態にあると、本体電力の消費を抑えるため、電力低減待機モードに移行するようになっている。制御手段24には電源スイッチ95も接続されていることから、制御手段24は孔版印刷装置1の電源に関するすべての制御、管理を行うものとなっている。
制御手段24によるマスタ34の製版動作および製版済みのマスタ34の版胴7への巻き付け動作について説明する。
図2に示したように、版胴7に巻き付けられた製版済みのマスタ34は、その後端部に、長さXだけ、版胴開口部Bよりも長く巻かれた部分を有しているが、製版は、版胴開口部Bの範囲内に収まるように、制御手段24が、製版手段29を製版部駆動回路103により駆動することによって行う。
図2に示したように、版胴7に巻き付けられた製版済みのマスタ34は、その後端部に、長さXだけ、版胴開口部Bよりも長く巻かれた部分を有しているが、製版は、版胴開口部Bの範囲内に収まるように、制御手段24が、製版手段29を製版部駆動回路103により駆動することによって行う。
マスタ34の、長さXの部分は、インキの飛散を防止するために形成される。すなわち、たとえば2000枚以上の多数枚の印刷を行う場合や、高温条件下で印刷を行う場合や、粘度の低いインキを使用する場合には、版胴開口部Bの、方向Aにおける後端から、版胴7とマスタ34との間に、インキが滲み出る場合があり、このとき、マスタ34が、製版部分までの長さしか有していないと、印刷時に版胴7の回転の遠心力で、孔版印刷装置1の内部に、かかる滲み出たインキが飛散することとなるが、マスタ34が、かかる長さXの部分を形成することで、かかるインキの飛散が防止されるようになっている。
また、かかる長さXの部分は、マスタ34の版胴7への巻き付けの際、マスタ34の後端が、搬送手段31を抜けフリーになったときの暴れを防止するためにも必要である。
また、かかる長さXの部分は、マスタ34の版胴7への巻き付けの際、マスタ34の後端が、搬送手段31を抜けフリーになったときの暴れを防止するためにも必要である。
しかし、一方で、かかる長さXの部分は、未製版部分であり、印刷自体には寄与するものでないから、この長さを長くすると、1版当たりのマスタ使用長さが長くなり、ランニングコストを上昇させることになる。
かかるインキの飛散、マスタ34の後端の暴れを防止しつつ、ランニングコストを抑制するには、Xの長さを10〜30mm程度の長さとすることが適当であり、本形態においてもそのようになされる。
かかるインキの飛散、マスタ34の後端の暴れを防止しつつ、ランニングコストを抑制するには、Xの長さを10〜30mm程度の長さとすることが適当であり、本形態においてもそのようになされる。
そこで、制御手段24は、製版されるべきマスタ34の基本となるサイズおよび行うべき製版の位置情報に基づいて、かかる長さXの部分を形成するように、マスタ34の製版および切断を行うようになっている。製版されるべきマスタ34の基本となるサイズの検知は、マスタサイズ検知手段によって行われる。マスタサイズ検知手段は、用紙サイズ検知手段52と、用紙サイズ設定キー215とによって実質的に構成されている。
制御手段24は、用紙サイズ検知手段52で検知された印刷用紙Pのサイズ、用紙サイズ設定キー215で設定された印刷用紙Pのサイズ、原稿読取装置32から送られてきた原稿画像の画像データ信号等に基づいて、マスタロール35からカットすべきマスタ34の基本的なサイズ、マスタ34のどこに製版を行うか、およびこれらに基づいて長さXの部分を形成するように切断手段30によってマスタ34をカットするタイミングを決定するようになっている。
制御手段24はまた、このようにして切断手段30によってマスタ34を切断することで決まる、版胴7に巻き付けられるマスタ34の長さを決定するにあたっては、使用される版胴7のサイズ、具体的には、使用される版胴7によって決まる、方向Aにおけるクランパ11から版胴開口部Bの後端までの長さも考慮するようになっている。よって、マスタロール35からカットすべきマスタ34のサイズは、マスタサイズ検知手段の検知結果のみならず、版胴サイズ検知手段115によって検知された、使用される版胴7のサイズとの組み合わせからも決定される。
この決定は、上述の長さTと、かかる長さXとの関係が、T≦Xとなることも条件とされる。そのため、ROM86には、長さTに関するデータが、版胴サイズ検知手段115によって検知されるべき、版胴7のサイズ毎に記録されており、かかる決定にあたっては、CPU85が、版胴サイズ検知手段115によって検知された版胴7のサイズに応じた、長さTに関するデータを、ROM86から読み出すようになっている。
またこのような演算を確実且つ速やかに可能とするため、制御手段24は、RAM86に、用紙サイズ検知手段52、用紙サイズ設定キー215の検知結果によって決定された使用すべき基本的なマスタ34のサイズ、原稿読取装置32から送られてきた原稿画像に関するデータ、版胴サイズ検知手段115によって検知された使用される版胴7のサイズなど、実際に版胴7に巻き付けるべきマスタ34の長さを算出するために必要なデータを、不揮発性のデータとして随時記録するようになっている。
制御手段24は、製版手段29によって製版したマスタ34を、マスタ搬送部駆動回路105を介して駆動ローラ31a,31cに通電し、これらを駆動することで、版胴7に向けて搬送し、先端が拡開しているクランパ11に到達すると、クランパ11を閉じ、マスタ搬送部駆動回路105を介して駆動ローラ31cへの通電を停止し、ローラ対92を回転自在な状態としたうえで、印刷部駆動回路101を介して版胴7をA方向に回転させ、これにより、マスタ34が版胴7に巻き付けられていく。このときローラ対92はマスタ34の動きに連れ回りする。
次いで、制御手段24は、切断によって形成されるマスタ34の後端がローラ対92を通過する前に駆動ローラ31cを回転禁止の状態とするために、版胴7にマスタ34の半分が巻き付けられたタイミングで、マスタ搬送部駆動回路105により駆動ローラ31cを励磁のみの状態とする。
駆動ローラ31cを回転禁止とすると、マスタ34がローラ対92を通過している状態で、従動ローラ31はマスタ34の動きに連れ回りして回転するが、駆動ローラ31cは回転せず、マスタ34は駆動ローラ31cとの間で所定の摩擦力を受けながら滑りを生じ、ローラ対92と版胴7との間で所定のテンションを与えられつつ、版胴7に巻き付けられていく。
このように、マスタ搬送部駆動回路105は、駆動ローラ31cの、マスタ34に対する係合の状態を変化させる、状態変化手段としての機能を有している。また本形態において、マスタ搬送部駆動回路105は、駆動ローラ32cを、少なくとも回転自在の状態と回転禁止の状態とに設定する回転制御手段も構成している。
原稿画像等にもよるが、通常、駆動ローラ31cを回転禁止としてマスタ34を版胴7に巻き付けていく過程で製版手段29による製版が終了する。制御手段24は、長さXの部分ができるようにカッタ駆動回路104を介して切断手段30を駆動し、マスタ34を切断するとともに、マスタ搬送部駆動回路105により駆動ローラ31aへの通電を停止する。
版胴7の回転は継続しており、マスタ34は版胴7に巻き付けられている。切断により生じたマスタ34の後端がローラ対92を通過するまで、マスタ34はテンションを与えられている。マスタ34の後端がローラ対92を抜けると、マスタ34の後端はフリーとなるが、上述したように、T≦Xの関係が設定されているため、マスタ34の後端は暴れることなく、滑らか且つ規則的に確実に版胴7に巻き付けられ、マスタ34にどのような種類のものを用いても、マスタ34がエアーを巻き込んだ状態で不規則に版胴7に張り付いてしまうことはない。なお、駆動ローラ31cを回転禁止の状態とするのは、マスタ34を版胴7に巻き付けるのにテンションが必要になったときであればよく、上述の時以外にもたとえばマスタ34の切断時とすることができる。
上記構成に基づき、孔版印刷装置1の全体的な動作を説明する。
ユーザーすなわち操作者により、サイドフェンスで位置を合わせながら、原稿の先端を原稿搬送ローラ対41のニップに突き当てることによって原稿セット部40に原稿がセットされ、操作パネル69上の各種キーによって製版条件が設定された後に製版スタートキー204が押されると、原稿搬送ローラ対41と原稿搬送コロ対45とがステッピングモータにより駆動され、原稿が搬送される。
ユーザーすなわち操作者により、サイドフェンスで位置を合わせながら、原稿の先端を原稿搬送ローラ対41のニップに突き当てることによって原稿セット部40に原稿がセットされ、操作パネル69上の各種キーによって製版条件が設定された後に製版スタートキー204が押されると、原稿搬送ローラ対41と原稿搬送コロ対45とがステッピングモータにより駆動され、原稿が搬送される。
原稿の先端が原稿先端検知センサ42で検知されると、ROM87に記録されたデータに基づいた制御手段24による制御により、原稿は、所定距離搬送される。原稿は搬送の過程でCIS43によって読み取られ、読み取られた原稿画像は画像データ信号としてCPU85に送られる。ステッピングモータを所定量駆動して原稿の先端が原稿排紙台33上の所定位置まで搬送されると、ステッピングモータの駆動が停止され、原稿の搬送が停止される。
原稿読取装置32での画像読取動作と並行して、排版装置5では、版胴7の外周面上から使用済みのマスタ34を剥離する排版動作が行われる。外周面上に使用済みのマスタ34を巻装している版胴7は、CPU85からの動作信号によってメインモータによって回転駆動され、図1において反時計回り方向に回転を開始する。
版胴7が、その外周面上に巻装した使用済みのマスタ34の後端がマスタ剥がし機構21と対応する所定の排版位置に到達したとき、マスタ剥がし機構21が版胴7側に移動し、版胴7の外周面上の使用済みのマスタ34と当接し使用済みのマスタ34をすくい上げる。使用済みのマスタ34は、下部排版部材54と上部排版部材53とで挟持され、版胴7の外周面より剥離され、ゴムベルト59,62で搬送されて排版ボックス55内に廃棄される。
版胴7の外周面より使用済みのマスタ34が全て剥離されて排版動作が完了すると、版胴7はさらに回転され、版胴7が図1に示す所定の給版位置であるホームポジションに到達すると、メインモータが停止されて版胴7の回転は停止され、クランパ11が時計回り方向に回動し、版胴7が給版待機状態となる。
排版動作が完了すると、これに続いて原稿読取装置32での画像読取動作と並行して、製版動作が行われる。版胴7が給版待機状態となると、CPU85からの動作信号によってステッピングモータが作動してプラテンローラ36と各駆動ローラ31a,31cが回転駆動され、マスタロール35からマスタ34が引き出される。
ステッピングモータのステップ数より、マスタ34の画像形成領域がサーマルヘッド37の発熱素子と対応する位置すなわち製版位置に達したことをCPU85が判断すると、CPU85より動作信号が送られ、原稿読取装置32より送られた画像データ信号に基づいてサーマルヘッド37の発熱素子が選択的に発熱し、マスタ34上に穿孔製版画像が形成される。なお、マスタ34が製版位置に達したときに、CPU85が原稿読取装置32のステッピングモータを駆動するようになっている。
穿孔製版画像を形成されたマスタ34は、各ガイド板38,39にガイドされつつ搬送手段31によってクランパ11へと搬送される。ステッピングモータのステップ数より、マスタ34の先端がクランパ11まで到達し給版が開始されたとCPU85が判断すると、クランパ11が閉じられマスタ34の先端が挟持される。版胴7がメインモータによりマスタ34の搬送速度と同じ周速度で時計回り方向Aに回転駆動され、マスタ34の版胴7への巻装動作が行われ給版動作が継続される。
巻装動作の途中で、ステッピングモータのステップ数より、1版分の製版が完了したことをCPU85が判断する。CPU85は、プラテンローラ24の回転を停止させ、また、各駆動ローラ31a,31c、可動刃30bを、上述のようにして制御する。版胴7が再びホームポジションに到達すると1版分のマスタ34が不具合なく整然と巻着され、これによって給版が完了するとともに、メインモータの駆動が停止され、巻装動作が完了する。
このとき、排版ボックス55内に廃棄された使用済みのマスタ34は、圧縮板56によって圧縮される。
巻装動作に引き続き、版付動作が行われる。版胴7がホームポジションで停止すると、版胴7が低速で回転駆動されると共に給紙ローラ47、分離ローラ48、駆動ローラ65、吸引ファン67がそれぞれ回転駆動される。給紙ローラ47と分離ローラ48との回転により、給紙トレイ46上に積載された複数枚の印刷用紙Pのうち、最上位の1枚の印刷用紙Pのみが引き出され、レジストローラ対49に咥え込まれる。
巻装動作に引き続き、版付動作が行われる。版胴7がホームポジションで停止すると、版胴7が低速で回転駆動されると共に給紙ローラ47、分離ローラ48、駆動ローラ65、吸引ファン67がそれぞれ回転駆動される。給紙ローラ47と分離ローラ48との回転により、給紙トレイ46上に積載された複数枚の印刷用紙Pのうち、最上位の1枚の印刷用紙Pのみが引き出され、レジストローラ対49に咥え込まれる。
版胴7に巻装されたマスタ34の画像領域の、版胴7の回転方向Aにおける先端部が、プレスローラ9と対応する位置に到達したとき、CPU85より動作信号が送られてレジストローラ対49が回転し、印刷用紙Pをニップ部Nに給送する。CPU85は、レジストローラ対49への動作信号に続いてプレスローラ9を揺動させる。レジストローラ対49より給送された印刷用紙Pは、プレスローラ9によって版胴7に巻装されたマスタ34に押圧される。
この押圧動作により、プレスローラ9と印刷用紙Pとマスタ34と版胴7の外周面とが圧接され、インキローラ14によって版胴7の内周面に供給されたインキが、版胴7の版胴開孔部Bとメッシュスクリーンより滲出した後、版胴7の外周面とマスタ34との空隙部に充填され、マスタ34の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移される。
インキを転移された印刷用紙Pは、剥離爪63の先端で版胴7の外周面より剥離されて下方へと落下し、吸引ファン67の吸引力によってゴムベルト66の上面に引き付けられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ68上に排出される。この一連の行程によって版付動作が完了し、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
原稿読取、排版、製版、版付の各動作が完了して、印刷待機状態となった孔版印刷装置1において、操作者によって試し刷りキー207が押されると、版付動作と同様に、給紙トレイ46上の最上位の1枚の印刷用紙が給紙ローラ47と分離ローラ48とによって引き出され、レジストローラ対49に咥え込まれると共に、メインモータにより版胴7が高速で回転駆動される。
レジストローラ対49は、版付動作と同じタイミングで、A方向に高速回転している版胴7とプレスローラ9との間に印刷用紙Pを給送する。給送された印刷用紙Pは、プレスローラ9によって版胴7に巻装されたマスタ34に押圧されてインキを転移され、その上面に印刷画像を形成された後、剥離爪63によって版胴7の外周面より剥離され、ゴムベルト66によって左方へと搬送されて、排紙トレイ68上に排出される。版胴7は再びホームポジションに戻り、試し刷り動作が完了する。
この試し刷りによって印刷画像の濃度や位置を確認し、これらを操作パネル69上の各種キーで調整して再度試し刷りを行った後、テンキー209で印刷枚数を指定し、各種設定を行った後に印刷スタートキー205を押すことにより、給紙装置4より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。印刷動作完了後にも、版胴7は再びホームポジションに戻る。
以上述べた形態においては、マスタ34の搬送経路における切断手段30の下流側且つ版胴7の上流側の位置を占め、版胴7に巻き付けられるマスタ34に係合しこのマスタ34に所定の張力を与えるための係合部材であって、長さTを規定する係合部材を、部品点数の増加、コスト、装置の大型化の抑制等の観点から、製版装置3に一般的に備えられている搬送手段31の一部、すなわちローラ対92によって構成した。
しかし、かかる係合部材は、かかる長さTを短くし、T≦Xの関係を保ちつつ長さXを短くしてランニングコストの低減を図る観点から、マスタ34の搬送方向における搬送手段31よりも下流側の位置に別途配設してもよい。
この形態を、図6、図7にそれぞれ示して説明する。なお、これらの形態において、上述の形態に対応する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
この形態を、図6、図7にそれぞれ示して説明する。なお、これらの形態において、上述の形態に対応する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示す形態では、係合部材として、マスタ34の搬送経路におけるローラ対92の下流側に配設されたローラ部材としての駆動ローラ93を有している。また、この孔版印刷装置1は、駆動ローラ93の軸93aを回転自在に支持するホルダ94と、マスタ34の搬送経路における駆動ローラ93の下流側に配設されマスタ34をクランパ11に向けて案内するマスタガイド板としての案内部材であるガイド板139と、駆動ローラ93を回転駆動する図示しない係合ローラ駆動手段としての第3のステッピングモータとを有している。
第3のステッピングモータは、第1、第2のステッピングモータとともに、図5に示すマスタ搬送部駆動回路105によって駆動される。マスタ搬送部駆動回路105は、第3のステッピングモータを、上述のタイミングで制御される第2のステッピングモータと同期して同じ制御をするようになっており、第3のステッピングモータは、第2のステッピングモータと同じタイミングで同じ動作をし、駆動ローラ93は駆動ローラ31cと同じタイミングで同じ動作をするようになっている。よって、この形態において、マスタ搬送部駆動回路105は、駆動ローラ93について、上述した状態変化手段、回転制御手段としての機能を持っている。
駆動ローラ93は、マスタ34に所定の摩擦力を付与するための摩擦部材としての弾性部材である図示しないゴム層をその表面に有している。弾性部材は、スポンジゴム製であるが、マイラー等であっても良い。これは図1に示した形態も同様であるし、後述する図7に示す形態においても同様である。
この形態においては、マスタ34の搬送方向における搬送手段31よりも下流側の位置に、係合部材としての駆動ローラ93を別途配設したため、T≦Xの関係によりマスタ34の後端の暴れが防止されながらも、長さTが極力短くされ、また係合部材の配置に関する設計が比較的自由に行われるとともに、T≦Xの関係を保ちつつ長さXを短くしてランニングコストの低減が図られる。
本形態のように、係合部材は、マスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止できるものであれば、必ずしも、上述の形態における従動ローラ31dのような対向ローラを必要とするものではない。
また、ローラ状の係合部材であっても、回転禁止によりマスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止できるものであれば、これを必ずしも回転駆動する必要はない。回転駆動が必要でないときは、ステッピングモータのようなモータでなく、電磁クラッチを用いることができる。その制御も、マスタ搬送部駆動回路105のような他の部材の駆動回路とは別の専用の独立した回路によって行うことができるし、またマスタ搬送部駆動回路105のような他の部材の駆動回路によって制御を行う場合であっても他の部材の駆動と独立して駆動を行うようにすることができる。
また、ローラ状の係合部材であっても、回転禁止によりマスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止できるものであれば、これを必ずしも回転駆動する必要はない。回転駆動が必要でないときは、ステッピングモータのようなモータでなく、電磁クラッチを用いることができる。その制御も、マスタ搬送部駆動回路105のような他の部材の駆動回路とは別の専用の独立した回路によって行うことができるし、またマスタ搬送部駆動回路105のような他の部材の駆動回路によって制御を行う場合であっても他の部材の駆動と独立して駆動を行うようにすることができる。
図7に示す形態では、マスタ34の搬送経路におけるローラ対92の下流側に配設された非ローラ状の非ローラ部材を係合部材95としている。また、この孔版印刷装置1は、係合部材95を支持する、軸96aを中心に搖動可能なアーム96と、図6に示したガイド板139と同様のガイド板139と、アーム96を係合部材95とともに搖動させる図示しない搖動駆動手段としてのソレノイドとを有している。
係合部材95は、ブレード形状をなしており、マスタ34に所定の摩擦力を付与するための摩擦部材としての弾性部材である図示しないゴム層をその表面に有している。係合部材95は弾性部材のみによって構成されていても良い。
係合部材95は、ブレード形状をなしており、マスタ34に所定の摩擦力を付与するための摩擦部材としての弾性部材である図示しないゴム層をその表面に有している。係合部材95は弾性部材のみによって構成されていても良い。
ソレノイドは、第1、第2のステッピングモータとともに、図5に示すマスタ搬送部駆動回路105によって駆動される。マスタ搬送部駆動回路105は、第2のステッピングモータを励磁させるのと同じタイミングでソレノイドに通電し、アーム96を、係合部材95がマスタ34の搬送経路に進入するように搖動させ、マスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止し、それ以外のときはソレノイドへの通電を停止し、アーム96を、係合部材95がマスタ34の搬送経路から退避した位置を占めるように駆動する。
よって、マスタ搬送部駆動回路105は、係合部材95に関し、上述した状態変化手段としての機能を持っているとともに、係合部材95をマスタ34の搬送経路に対して進退させる進退制御手段としての機能を持っている。
よって、マスタ搬送部駆動回路105は、係合部材95に関し、上述した状態変化手段としての機能を持っているとともに、係合部材95をマスタ34の搬送経路に対して進退させる進退制御手段としての機能を持っている。
この形態においても、図6に示した形態と同様に、マスタ34の搬送方向における搬送手段31よりも下流側の位置に、係合部材95を別途配設したため、T≦Xの関係によりマスタ34の後端の暴れが防止されながらも、長さTが極力短くされ、また係合部材の配置に関する設計が比較的自由に行われるとともに、T≦Xの関係を保ちつつ長さXを短くしてランニングコストの低減が図られる。
本形態のように、係合部材は、マスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止できるものであれば、非ローラ形状であってよく、その形状は図7に示したようなブレード状の形状に限られない。係合部材の駆動はソレノイドでなく、その他のたとえばモータによって行うようにしても良い。その制御も、マスタ搬送部駆動回路105のような他の部材の駆動回路とは別の専用の独立した回路によって行うことができるし、またマスタ搬送部駆動回路105のような他の部材の駆動回路によって制御を行う場合であっても他の部材の駆動と独立して駆動を行うようにすることができる。
また、図1に示した形態におけるガイド板39、図6、図7に示した形態におけるガイド板139のように、マスタ34の搬送方向において係合部材の下流側に配設された部材は必ずしも必要でなく、そのような部材を設けず、係合部材を、マスタ34の搬送方向における版胴7の上流側の位置であって版胴7に最も近い位置に配設すれば、長さTがさらに極力短くされ、T≦Xの関係を保ちつつ長さXをさらに短くしてランニングコストの低減がより効果的に図られる。
以上、本発明を実施するための形態として、本発明を適用した孔版印刷装置1及びこれを用いたマスタ巻き付け方法を説明したが、上述の各形態において、マスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止できるのであれば、摩擦部材による摩擦力は、どのように設定しても良い。
第1のステッピングモータ、第2のステッピングモータの制御は同一態様で行っても良いし、第1のステッピングモータ、第2のステッピングモータに代えてローラ対91、92を駆動する共通のステッピングモータを用いても良い。また、駆動源としてはステッピングモータに限らず他のモータ等を用いても良い。
係合部材がローラ状である場合においてその回転を禁止するのみでマスタ34に必要なテンションを与え、マスタ34の後端の暴れを防止できるのであれば、電磁クラッチのようなクラッチ手段のみで回転自在の状態と回転禁止の状態とに設定するようにしても良い。この点、回転制御手段は、ローラ状の係合部材を、少なくとも、回転自在の状態と、回転禁止の状態とに設定することができるものであれば良い。
本発明は、版胴開口部を有する版胴にマスタ巻き付けて印刷を行うどのようなタイプの孔版印刷装置にも適用することができる。版胴が複数備えられているなど、一度の印刷に複数のマスタを用いる印刷装置に適用することもできる。本発明の適用は、上述の説明において特に限定を行っていない限り、上述の形態に限られるものではない。
1 孔版印刷装置
7 版胴
30 切断手段
31a 第1のローラ
31c 係合部材、第2のローラ
34 マスタ
38 案内部材
93 係合部材、ローラ部材
95 係合部材、非ローラ部材
105 状態変化手段、回転制御手段、進退制御手段
A 版胴の回転方向
B 版胴開口部
7 版胴
30 切断手段
31a 第1のローラ
31c 係合部材、第2のローラ
34 マスタ
38 案内部材
93 係合部材、ローラ部材
95 係合部材、非ローラ部材
105 状態変化手段、回転制御手段、進退制御手段
A 版胴の回転方向
B 版胴開口部
Claims (12)
- 製版されたマスタを切断する切断手段と、
この切断手段によって切断された、製版されたマスタを巻き付けられる版胴と、
マスタの搬送経路における前記切断手段の下流側かつ前記版胴の上流側の位置を占め、前記版胴に巻き付けられるマスタに係合しこのマスタに所定の張力を与えるための係合部材とを有し、
前記切断手段によって切断し前記版胴に巻き付けられたマスタの後端から前記版胴の回転方向における版胴開口部の後端までの長さが、前記係合部材から前記版胴までの、マスタの搬送経路に沿った前記版胴の接線の長さ以上である孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置において、前記係合部材の、マスタに対する係合の状態を変化させる状態変化手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記係合部材が、マスタの搬送経路における前記版胴の上流側の位置であって前記版胴に最も近い位置を占めることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、マスタの搬送経路における前記切断手段の下流側かつ前記版胴の上流側の位置であって前記切断手段に最も近い位置を占める第1のローラと、マスタの搬送経路における第1のローラの下流側の位置であって第1のローラに最も近い位置を占めマスタを案内する案内部材と、マスタの搬送経路における案内部材の下流側の位置であって前記案内部材に最も近い位置を占める第2のローラとを有する孔版印刷装置。
- 請求項1ないし4の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記係合部材がローラ状のローラ部材であることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項5記載の孔版印刷装置であって、第2のローラを有する孔版印刷装置において、前記ローラ部材が第2のローラであることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項5記載の孔版印刷装置であって、第2のローラを有する孔版印刷装置において、前記ローラ部材がマスタの搬送経路における第2のローラの下流側の位置を占めることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項5ないし7記載の孔版印刷装置であって、前記状態変化手段を有する孔版印刷装置において、前記状態変化手段が、前記ローラ部材を、少なくとも、回転自在の状態と、回転禁止の状態とに設定する回転制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし4の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記係合部材が非ローラ状の非ローラ部材であることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項9記載の孔版印刷装置であって、前記状態変化手段を有する孔版印刷装置において、前記状態変化手段が、前記非ローラ部材をマスタの搬送経路に対して進退させる進退制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし10記載の孔版印刷装置において、前記係合部材が、少なくともマスタに係合する部分に、マスタに所定の摩擦力を付与するための摩擦部材を有することを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし10記載の孔版印刷装置を用い、製版され切断されたマスタを版胴に巻き付けるマスタ巻き付け方法。
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