JP2003039799A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

Info

Publication number
JP2003039799A
JP2003039799A JP2001229038A JP2001229038A JP2003039799A JP 2003039799 A JP2003039799 A JP 2003039799A JP 2001229038 A JP2001229038 A JP 2001229038A JP 2001229038 A JP2001229038 A JP 2001229038A JP 2003039799 A JP2003039799 A JP 2003039799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
plate
printing apparatus
stencil printing
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001229038A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Monden
智弘 門傳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001229038A priority Critical patent/JP2003039799A/ja
Publication of JP2003039799A publication Critical patent/JP2003039799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のマスタ貯容部を有し、作業効率を悪化
させることなく使用するマスタを簡単に交換することが
可能な孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 マスタ13をロール状に巻成したマスタ
ロール13aをそれぞれ貯容する複数のマスタ貯容部1
7と、各マスタ貯容部17に貯容された複数のマスタ1
3に対して共通の製版部6と、各マスタ貯容部17と製
版部6とをそれぞれ個別に繋ぐ複数のマスタ搬送経路2
8,29とを有する孔版印刷装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版されたマスタ
を版胴に巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳し
くはマスタを貯容するマスタ貯容部に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体である多孔性支持板
の周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを
複数層巻装してなる回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フ
ィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的に用いられ
る)と和紙繊維あるいは合成繊維あるいは和紙繊維と合
成繊維とを混抄したものとを貼り合わせてなるラミネー
ト構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィル
ム面をサーマルヘッドにより加熱穿孔製版した後に版胴
に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段よりイ
ンキを供給しつつプレスローラー等の押圧手段によって
給紙手段より給送された印刷用紙を版胴外周面上の製版
済みマスタに連続的に押圧することにより、版胴開口部
及びマスタ穿孔部よりインキを滲出させて印刷用紙に転
写することで印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置が一
般的に知られている。この孔版印刷装置に用いられるマ
スタとしてはロール状に巻成されたものが一般的に知ら
れており、このマスタロールは孔版印刷装置のマスタ貯
容部に回転自在に装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の孔版印
刷装置では装置本体にマスタロールを貯容するマスタ貯
容部が1箇所しかなく、マスタ貯容部から製版部へのマ
スタ搬送経路も単一であるため、マスタ貯容部内のマス
タがなくなり近くに予備のマスタがない場合には印刷動
作を中断する必要があり、作業効率が悪化してしまうと
いう問題点があった。
【0004】また孔版印刷では、サイズの異なるマスタ
を巻装可能な版胴を入れ替えて使用する場合があり、そ
の場合にはマスタロールをその都度入れ替えなくてはな
らないという問題点もある。さらに最近では、通常のマ
スタに比して穿孔性及びインキ透過性の良好な高品質マ
スタも使用される傾向にある。この場合にもマスタロー
ルの入れ替え作業を行う必要が生じる。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、複数のマ
スタ貯容部を有し、作業効率を悪化させることなく使用
するマスタを簡単に交換することが可能な孔版印刷装置
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
異なるマスタを選択的に巻装する版胴を有する孔版印刷
装置であって、前記マスタをロール状に巻成したマスタ
ロールをそれぞれ貯容する複数のマスタ貯容部と、前記
各マスタ貯容部に貯容された複数の前記マスタに対して
共通の製版部と、前記各マスタ貯容部と前記製版部とを
それぞれ個別に繋ぐ複数のマスタ搬送経路とを有するこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記各マスタ貯容部のうち
の少なくとも1つは印刷装置本体に対して移動自在に設
けられており、移動自在に設けられた前記マスタ貯容部
が装着される、前記印刷装置本体に設けられたマスタ貯
容部装着部には、前記マスタ貯容部の移動を規制する固
定手段が設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、さらに前記各マスタ貯容部は、前
記マスタの有無を検知するマスタ有無検知手段と、前記
マスタロールを巻き取るマスタロール巻き取り手段と、
前記マスタロールから前記マスタを引き出すマスタ引き
出し手段と、前記マスタロールから引き出された前記マ
スタの先端を検知するマスタ先端検知手段とをそれぞれ
有することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置において、さらに前記マスタ有無検知手段及
びマスタ先端検知手段からの信号に基づいて前記マスタ
ロール巻き取り手段及び前記マスタ引き出し手段及び前
記固定手段の作動を制御する制御手段を有すると共に、
前記各マスタ貯容部に貯容された前記各マスタのうちの
何れを使用するかを選択するマスタ選択手段を有するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の孔
版印刷装置において、さらに前記マスタ選択手段により
前記各マスタのうちから使用するマスタが選択されたと
きに、前記制御手段は前記マスタ引き出し手段の作動を
制御して該マスタ貯容部から前記マスタ搬送経路を介し
て前記製版部に向けて前記マスタを送り出すことを特徴
とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項4または請
求項5記載の孔版印刷装置において、さらに前記マスタ
選択手段により前記各マスタのうちから使用するマスタ
が選択され、前記製版部に選択された前記マスタとは異
なるマスタの先端部があるときに、前記制御手段は前記
マスタロール巻き取り手段の作動を制御して前記製版部
から前記先端部を引き戻すことを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項4、請求項
5または請求項6記載の孔版印刷装置において、さらに
前記制御手段は前記マスタ有無検知手段が前記マスタを
検知しないときに前記マスタ貯容部を固定しないよう前
記固定手段の作動を制御することを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項4ないし請
求項7のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに前記固定手段は前記マスタ先端検知手段が前
記マスタの先端を検知したときに前記マスタ貯容部を固
定し、前記マスタ先端検知手段が前記マスタの先端を検
知しないときに前記マスタ貯容部の固定を解除すること
を特徴とする。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を採用した孔版印
刷装置の要部概略正面図である。同図において孔版印刷
装置1は、その印刷装置本体2のほぼ中央部に版胴3を
有している。版胴3はその外周面上に開孔部と非開孔部
とを有する図示しない多孔性支持板を有しており、版胴
駆動手段85(図5参照)によって回転駆動される。図
示しない多孔性支持板の開孔部には図示しないメッシュ
スクリーンが巻装されており、多孔性支持板の非開孔部
には版胴3の一母線に沿った平面からなるステージ部4
が設けられている。ステージ部4上には開閉自在なクラ
ンパー5が設けられており、クランパー5は図示しない
開閉手段によって開閉される。
【0015】版胴3の右方には製版部6が配設されてい
る。製版部6は、サーマルヘッド7、プラテンローラー
8、切断手段9、マスタ送り込みローラー対10、マス
タ送り出しローラー対11、マスタストック手段12等
を有している。
【0016】複数の発熱素子を有するサーマルヘッド7
は製版部6の図示しない側板に支持されており、図示し
ない付勢手段によってその発熱素子面をプラテンローラ
ー8の周面に向けて圧接させる向きに付勢されている。
同側板に回転自在に支持されたプラテンローラー8は、
図示しないステッピングモーターによって回転駆動され
る。プラテンローラー8には図示しないワンウェイクラ
ッチが組み込まれており、プラテンローラー8側からの
回転力が図示しないステッピングモーターには伝達され
ないように構成されている。サーマルヘッド7及びプラ
テンローラー8の左方に設けられた切断手段9は、固定
刃9aに対して可動刃9bが回転移動する周知の構成で
ある。また、プラテンローラー8のマスタ搬送方向上流
側近傍には、後述するマスタ貯容ユニットから送られる
マスタ13の先端を検知する、近接センサーからなるマ
スタ先端検知センサー46が設けられている。
【0017】切断手段9の左方にはマスタ送り込みロー
ラー対10が配設されており、そのさらに左方にはマス
タ送り出しローラー対11が配設されている。各ローラ
ー対10,11は、共に図示しない駆動手段によって回
転駆動される駆動ローラーとこれに圧接された従動ロー
ラーとを有している。
【0018】プラテンローラー8、固定刃9a、及びマ
スタ送り込みローラー対10の下方には、マスタストッ
ク手段12が配設されている。マスタストック手段12
は、各ローラー対10,11間に開口を有する筐体状を
呈しており、開口と対向する側の一側面にはファン12
aを有している。ファン12aは回転によりマスタスト
ック手段12の内部に負圧を発生させ、マスタストック
手段12の内部にマスタ13を引き込む働きをする。
【0019】マスタ送り出しローラー対11の左方に
は、マスタ送り出しローラー対11によって送り出され
たマスタ13をステージ部4とクランパー5との間に向
けて案内する2枚のガイド板14が配設されている。ま
た、各ローラー対10,11間には、マスタ送り込みロ
ーラー対10から送られたマスタ13をマスタ送り出し
ローラー対11に向けて案内する図1に二点鎖線で示す
位置と、各ローラー対10,11に挟持されたマスタ1
3をマスタ送り込みローラー対10の回転によってマス
タストック手段12内にストックする際に妨げとならな
い図1に実線で示す位置とに選択的に移動自在な可動ガ
イド板15が配設されている。可動ガイド板15は図示
しないガイド板移動手段によって移動される。
【0020】製版部6の右方であって印刷装置本体2の
一側面に面する部位には、2箇所のマスタ貯容部装着部
16が設けられている。各マスタ貯容部装着部16は、
後述するマスタ貯容部17を引き出し可能に保持するレ
ール状を呈しており、孔版印刷装置1の上下方向に並列
的に設けられている。
【0021】各マスタ貯容部装着部16の、印刷装置本
体2の一側面寄りの部位には、マスタ貯容部17がマス
タ貯容部装着部16に装着された際にこれを固定する固
定手段としてのソレノイド18がそれぞれ設けられてい
る。各ソレノイド18はそれぞれプランジャ18aを有
しており、各プランジャ18aは、各ソレノイド18の
不作動時においてその上面がマスタ貯容部装着部16の
上面よりも突出しない図1に破線で示す位置を占め、各
ソレノイド18の作動時においてその上面がマスタ貯容
部装着部16の上面から突出する図1に二点鎖線で示す
位置を占めるように構成されている。
【0022】各マスタ貯容部装着部16の、ソレノイド
18が配設された側と対向する側には、雌型コネクタ1
9がそれぞれ設けられている。各雌型コネクタ19は後
述するマスタ貯容部17に設けられた雄型コネクタ56
と接続可能であり、印刷装置本体2とマスタ貯容部17
とを電気的に接続している。また、各雌型コネクタ19
は後述する制御手段45に接続されており、制御手段4
5との間で信号の授受を行っている。
【0023】製版部6と各マスタ貯容部装着部16との
間の部位にはマスタ搬送部20が配設されている。マス
タ搬送部20は、マスタガイド板21,22,23、マ
スタ搬送ローラー対24,25,26、切換板27等を
有している。
【0024】ほぼV字形状を呈するマスタガイド板21
は、その両端部を各マスタ貯容部装着部16側に向け、
その曲折部を製版部6側に向ける態様で印刷装置本体2
の図示しない側板に固定されている。ほぼく字形状を呈
する各マスタガイド板22,23は互いに対称となる形
状に形成されており、上下方向からマスタガイド板21
を挟み込むように印刷装置本体2の図示しない側板に固
定されている。各マスタガイド板21,22の対向部に
おいて上側のマスタ貯容部17からのマスタ搬送経路2
8が形成され、各マスタガイド板21,23の対向部に
おいて下側のマスタ貯容部17からのマスタ搬送経路2
9が形成されている。また、各マスタガイド板22,2
3の対向部において各マスタ貯容部17からの共通マス
タ搬送経路30が形成されている。各マスタ搬送経路2
8,29は、その長さが互いに等しくなるように形成さ
れている。
【0025】駆動ローラー24aとこれに圧接された従
動ローラー24bとからなるマスタ搬送ローラー対24
は、各マスタガイド板21,22のマスタ貯容部装着部
16側の端部に配設されており、上側のマスタ貯容部1
7から引き出されたマスタ13をマスタ搬送経路28へ
と送り出す。駆動ローラー25aとこれに圧接された従
動ローラー25bとからなるマスタ搬送ローラー対25
は、各マスタガイド板21,23のマスタ貯容部装着部
16側の端部に配設されており、下側のマスタ貯容部1
7から引き出されたマスタ13をマスタ搬送経路29へ
と送り出す。駆動ローラー26aとこれに圧接された従
動ローラー26bとからなるマスタ搬送ローラー対26
は、各マスタガイド板22,23の対向部中程に配設さ
れており、共通マスタ搬送経路30内を搬送されてきた
マスタ13を製版部6に向けて送り出す。各駆動ローラ
ー24a,25a,26aには図示しないワンウェイク
ラッチが組み込まれており、各ローラー24a,25
a,26a側からの回転力がそれぞれの図示しない駆動
手段には伝達されないように構成されている。
【0026】切換板27は、マスタガイド板21の曲折
部近傍に配設された支軸27aに揺動自在に支持されて
おり、その幅は図2(b)に示すように、各マスタガイ
ド板21,22,23の幅よりも若干大きくなるように
形成されている。切換板27の一側部には、図2
(a)、図2(b)に示すように、印刷装置本体2の図
示しない側板に取り付けられたソレノイド31のプラン
ジャ31aと、同側板に一端を固着された引張ばね32
の他端とが取り付けられている。この構成により切換板
27は、ソレノイド31の作動時において、マスタ搬送
経路28と共通マスタ搬送経路30とを連通してマスタ
13の先端がマスタ搬送経路29内に入り込まないよう
にマスタ搬送経路29を閉鎖する図1及び図2(a)に
実線で示す位置を占め、ソレノイド31の不作動時にお
いて、マスタ搬送経路29と共通マスタ搬送経路30と
を連通してマスタ13の先端がマスタ搬送経路28内に
入り込まないようにマスタ搬送経路28を閉鎖する図1
及び図2(a)に二点鎖線で示す位置を占める。
【0027】印刷装置本体2の内部には、印刷用紙を積
載してこれを給送する図示しない給紙部、給紙部より給
送された印刷用紙を版胴3の外周面に押圧する、揺動手
段86(図5参照)によって揺動される図示しない押圧
部材、印刷済みの印刷用紙を印刷装置本体2の外部へと
搬送して積載する図示しない排紙部、版胴3の外周面か
ら使用済みのマスタを剥離する図示しない排版部、原稿
画像を読み取ってこの画像情報を記憶する図示しない画
像読取部等が配設されている。
【0028】印刷装置本体2の上部には、図3にその一
部を示す操作パネル33が配設されている。操作パネル
33は、その上面に製版スタートキー34、印刷スター
トキー35、試し刷りキー36、クリア/ストップキー
37、連続キー38、テンキー39、エンターキー4
0、モードクリアキー41、プログラムキー42、図示
しない表示手段等の周知の構成の他に、各マスタ貯容部
装着部16に装着されたマスタ貯容部17のうちの何れ
を使用するかを選択するマスタ選択手段としてのマスタ
選択キー43が設けられている。マスタ選択キー43は
1回押下する毎に使用されるマスタが切り換えられ、こ
れに応じてその上部に設けられたLEDからなるマスタ
表示手段44の表示が切り換えられる。なお、ここで示
すマスタ1は上側のマスタ貯容部17からのマスタを示
し、マスタ2は下側のマスタ貯容部17からのマスタを
示している。さらに印刷装置本体2の内部には孔版印刷
装置1の作動を制御する制御手段45が設けられている
が、この構成については後述する。
【0029】図4は、マスタ貯容部装着部16に引き出
し自在に支持されたマスタ貯容部を示している。同図に
おいてマスタ貯容部17は、貯容部本体47、マスタ保
持部材48、マスタ引き出し手段49、マスタロール巻
き取り手段50、マスタ有無検知手段としてのセンサー
51、マスタ先端検知手段としてのセンサー52等を有
している。
【0030】貯容部本体47は一側面及び上面の一部が
開放された箱体であり、この解放された部位には蓋体4
7aが着脱自在に取り付けられる。貯容部本体47の、
開放された部位の下方に位置する下面にはプランジャ1
8aが嵌入可能な孔部47bが形成されており、孔部4
7bが形成された下面の内面にはプランジャ18aが嵌
入可能な孔部53aを有する補強部材53が固着されて
いる。また、貯容部本体47の内部であって補強部材5
3の取り付け位置とほぼ対角に位置する左上部には、マ
スタロール13aより引き出されたマスタ13をガイド
する2枚のガイド板54,55が貯容部本体47の側面
にその両側部をそれぞれ固着されており、貯容部本体4
7の左下部には雌型コネクタ19に嵌合可能な雄型コネ
クタ56が取り付けられている。各ガイド板54,55
は、その幅がマスタ13の幅よりも広くなるように形成
されている。
【0031】貯容部本体47の内部であって補強部材5
3配設位置の左上方に位置する両側面内側には、図示し
ないブラケットを介して一対のマスタ保持部材48が取
り付けられている。ほぼU字形状を呈した樹脂等の弾性
体からなるマスタ保持部材48は、その曲面部48aの
直径Dがマスタロール13aの芯部13bの直径とほぼ
同径となるように形成されており、それぞれ芯部13b
を回転自在に支持可能に構成されている。また、マスタ
保持部材48の各自由端部間の間隔Lは直径Dよりも若
干小さくなるように形成されており、マスタ保持部材4
8は各自由端部を弾性によって拡開することで芯部13
bを着脱自在に構成されている。
【0032】マスタロール13a保持位置の左上方であ
ってガイド板54の上方に位置する部位には、マスタ引
き出し手段49が配設されている。マスタ引き出し手段
49は、マスタ引き出しローラー57、アーム部材5
8、マスタ引き出しモーター59、引張ばね60等を有
している。マスタ13の幅よりも広い幅を有し、その回
転によりマスタ13を確実に送り出すことが可能なゴム
等の高摩擦抵抗部材により形成されたマスタ引き出しロ
ーラー57は、その支軸57aを一対のアーム部材58
によって回転自在に支持されている。支軸57aには、
タイミングプーリー61が一体的に取り付けられてい
る。
【0033】各アーム部材58は、その一端部において
支軸57aをそれぞれ回転自在に支持しており、その他
端部は貯容部本体47に回転自在に支持された支持軸6
2の周りに揺動自在に支持されている。一方のアーム部
材58の一端部寄りには、他端を貯容部本体47内の図
示しない部材に固着された引張ばね60の一端が取り付
けられており、マスタ引き出しローラー57はその周面
をガイド板55に圧接させる方向に常時付勢されてい
る。
【0034】支持軸62にはダブルのタイミングプーリ
ー63が取り付けられており、その一方とタイミングプ
ーリー61とにはタイミングベルト64が掛け渡されて
いる。また、支持軸62の左方にはワンウェイクラッチ
65を有するマスタ引き出しモーター59が配設されて
おり、その出力軸59aにはタイミングプーリー66が
取り付けられている。タイミングプーリー63の他方と
タイミングプーリー66とにはタイミングベルト67が
掛け渡されており、この構成により、マスタ引き出しモ
ーター59の回転力がタイミングプーリー66、タイミ
ングベルト67、タイミングプーリー63、タイミング
ベルト64、タイミングプーリー61を介してマスタ引
き出しローラー57に伝達され、マスタ引き出しローラ
ー57が図の矢印方向に回転駆動される。
【0035】マスタロール13a保持位置の左方であっ
てガイド板55の下方に位置する部位には、マスタロー
ル巻き取り手段50が配設されている。マスタロール巻
き取り手段50は、マスタロール巻き取りローラー6
8、アーム部材69、マスタ巻き取りモーター70、引
張ばね71、ソレノイド72等を有している。
【0036】マスタロール13aの幅とほぼ同じ幅を有
し、その回転によりマスタロール13aを確実に巻き取
ることが可能なゴム等の高摩擦抵抗部材により形成され
たマスタロール巻き取りローラー68は、その支軸68
aを一対のアーム部材69によって回転自在に支持され
ている。支軸68aには、タイミングプーリー73が一
体的に取り付けられている。
【0037】各アーム部材69は、その一端部において
支軸68aをそれぞれ回転自在に支持しており、その他
端部は貯容部本体47に回転自在に支持された支持軸7
4の周りに揺動自在に支持されている。一方のアーム部
材69には、その一端部寄りに他端を貯容部本体47の
図示しない部材に固着された引張ばね71の一端が取り
付けられていると共に、そのほぼ中央部にソレノイド7
2のプランジャ72aが回動自在に取り付けられてお
り、マスタロール巻き取りローラー68は、ソレノイド
72の作動時において図4に示すようにその周面がマス
タロール13aから離間する離間位置に保持され、ソレ
ノイド72の不作動時において引張ばね71の付勢力に
よりその周面をマスタロール13aに圧接させる位置を
占める。ソレノイド72は、その基端部を支持軸76に
よって貯容部本体47に揺動自在に支持されている。
【0038】支持軸74にはダブルのタイミングプーリ
ー77が取り付けられており、その一方とタイミングプ
ーリー73とにはタイミングベルト78が掛け渡されて
いる。また、支持軸74の左方にはワンウェイクラッチ
79を有するマスタ巻き取りモーター70が配設されて
おり、その出力軸70aにはタイミングプーリー80が
取り付けられている。タイミングプーリー77の他方と
タイミングプーリー80とにはタイミングベルト81が
掛け渡されており、この構成により、マスタ巻き取りモ
ーター70の回転力がタイミングプーリー80、タイミ
ングベルト81、タイミングプーリー77、タイミング
ベルト78、タイミングプーリー73を介してマスタロ
ール巻き取りローラー68に伝達され、マスタロール巻
き取りローラー68が図の矢印方向に回転駆動される。
【0039】ガイド板55を介してマスタ引き出しロー
ラー57と対向する位置には、貯容部本体47の図示し
ない固定部材に取り付けられた反射型のセンサー51が
配設されている。センサー51は、ガイド板55に設け
られた図示しない孔部を通してガイド板55上にマスタ
13があるか否かをその反射率の差から検出しており、
通常時においてマスタ13の一側端部を検知している。
またセンサー51は、マスタロール13aの終端部付近
においてマスタ13の一側端部に設けられたマスタエン
ドマークを検知する機能も有している。
【0040】ガイド板55の下方であって貯容部本体4
7のマスタ搬出口の近傍には、貯容部本体47の図示し
ない固定部材に取り付けられた反射型のセンサー52が
配設されている。センサー52は、ガイド板55に設け
られた図示しない孔部を通してガイド板55上の所定位
置にマスタ13の先端が到達したか否かをその反射率の
差から検出している。
【0041】雄型コネクタ56には、各センサー51,
52、各モーター59,70、及びソレノイド72がそ
れぞれ接続されており、これらの部材は孔版印刷装置1
側から電力供給を受け、孔版印刷装置1の制御手段45
との間で制御信号及び検知信号の授受を行ってそれぞれ
の作動を制御されている。
【0042】図5は、孔版印刷装置1に用いられる制御
手段45の制御ブロック図を示している。同図において
制御手段45は、内部にCPU82、ROM83、RA
M84を有する周知のマイクロコンピューターであり、
印刷装置本体2の内部に設けられている。制御手段45
は、版胴駆動手段85及び揺動手段86の作動を制御す
る他、図示しない給紙部を駆動する給紙部駆動手段8
7、図示しない排紙部を駆動する排紙部駆動手段88、
図示しない排版部を駆動する排版部駆動手段89、図示
しない画像読取部を駆動する画像読取部駆動手段90
等、孔版印刷装置1全体の作動を制御している。
【0043】さらに制御手段45は、各ソレノイド1
8、各駆動ローラー24a,25a、ソレノイド31
等、マスタ搬送部20の作動を制御すると共に、マスタ
貯容部装着部16にマスタ貯容部17が装着された際に
は、各コネクタ19,56を介し各センサー51,52
からの信号に基づいて各モーター59,70及びソレノ
イド72の作動をも制御している。
【0044】上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置
1の動作を説明する。先ず、各マスタ貯容部17に、そ
れぞれ異なる種類のマスタ13(通常品質のマスタと高
品質のマスタ、互いに多孔性支持体の厚みが異なるマス
タ等)を収納した場合を説明する。
【0045】オペレーターは、使用する2箇所のマスタ
貯容部17を各マスタ貯容部装着部16から引き出し、
それぞれの蓋体47aを取り外して各マスタ保持部材4
8に対して互いに種類の異なるマスタロール13aを装
着する。装着後、オペレーターはマスタロール13aか
らマスタ13の先端部を引き出すと共に手動でマスタ引
き出しローラー57を図4の二点鎖線位置に持ち上げ、
引き出したマスタ13の先端を各ガイド板54,55間
に挿入する。挿入後、持ち上げたマスタ引き出しローラ
ー57を元の位置に復帰させ、マスタ13の先端部をマ
スタ引き出しローラー57とガイド板55とで挟持させ
る。これによりマスタ13の先端が、センサー51によ
って検知可能である図4に符号13Aで示す初期セット
位置にセットされる。オペレーターは各マスタ貯容部1
7に蓋体47aを再び装着し、これにより各マスタ貯容
部17へのマスタロール13aの初期セットが完了す
る。
【0046】各マスタ貯容部17内にそれぞれマスタロ
ール13aを初期セットした後、オペレーターは孔版印
刷装置1の電源が入っていることを確認して各マスタ貯
容部17を対応するマスタ貯容部装着部16にそれぞれ
押し込んで装着する。この実施例では、上側のマスタ貯
容部装着部16に高品質のマスタ13が収納されたマス
タ貯容部17が装着され、下側のマスタ貯容部装着部1
6に通常品質ののマスタ13が収納されたマスタ貯容部
17が装着されたものとする。
【0047】各マスタ貯容部装着部16にそれぞれマス
タ貯容部17が装着され、各雌型コネクタ19に対応す
る雄型コネクタ56がそれぞれ接続されると、制御手段
45はセンサー51からの信号を取り入れてマスタ貯容
部17の制御を行う。制御手段45は、各マスタ貯容部
17の装着時において、各センサー51からマスタ13
の検知信号が出力されていない場合には、マスタセット
不良であると判断して図示しない表示手段にその旨を表
示させる。
【0048】制御手段45が各センサー51からの信号
を少なくとも1つ検出すると、孔版印刷装置1は製版待
機状態となる。この後、オペレーターにより図示しない
画像読取部に読み取るべき原稿がセットされ、マスタ選
択キー43によって使用するマスタが選択された後に製
版スタートキー34が押下されると、孔版印刷装置1は
製版動作を開始する。この例では、先ず高品質のマスタ
13を使用する場合を説明する。
【0049】オペレーターはマスタ選択キー43を押下
し、マスタ表示手段44の「マスタ1」のLEDが点灯
していることを確認して製版スタートキー34を押下す
る。製版スタートキー34が押下されると、制御手段4
5は先ず各センサー52からのマスタ13の検出信号を
確認する。本実施例では各マスタ貯容部17にそれぞれ
マスタロール13aがセットされた直後であり各マスタ
13の先端がそれぞれ初期セット位置13Aを占めてい
るため、各センサー52は何れもマスタ13を検出しな
い。この場合には、先ず選択された上側のマスタ貯容部
17からのマスタ13の搬出動作が行われる。
【0050】製版スタートキー34が押下されると、制
御手段45から指令が送られて上側のマスタ貯容部17
内のマスタ引き出しモーター59が回転駆動され、マス
タ引き出しローラー57が図4の矢印方向に回転駆動さ
れてマスタ13が送り出される。そして、マスタ13の
先端が上側のセンサー52によって検出され、上側のセ
ンサー52から制御手段45に向けて検出信号が送られ
ると、選択された側である上側のソレノイド18が作動
してそのプランジャ18aが突出し、突出したプランジ
ャ18aが孔部47b及び孔部53aに嵌入することで
上側のマスタ貯容部17がマスタ貯容部装着部16に対
して固定される。また、これと同時にソレノイド31が
作動され、そのプランジャ31aが吸引されて切換板2
7が図2(a)の実線位置に位置決めされると共に、上
側のソレノイド72が作動してそのプランジャ72aが
吸引され、マスタ巻き取りローラー68の周面がマスタ
ロール13aの周面から離間して図4に示す状態とな
る。さらに、マスタ13の先端部が上側のセンサー52
によって検出されると各駆動ローラー24a,26aが
回転駆動され、上側のマスタ貯容部17から引き出され
たマスタ13はマスタ搬送経路28及び共通マスタ搬送
経路30を通って製版部6へと送られる。
【0051】なお、マスタ選択キー43によって選択さ
れたマスタ貯容部17に設けられたセンサー51からマ
スタ13の検出信号が出力されていない場合には、孔版
印刷装置1はマスタ搬出動作を行わずに一時停止する。
また、マスタ搬出動作後、選択されたマスタ貯容部17
内に設けられたセンサー52からマスタ13の検出信号
が出力されない場合には、孔版印刷装置1はマスタ搬出
動作を停止すると共に画像読取動作、排版動作を行わず
に一時停止する。このとき各ソレノイド18,31,7
2も作動せず、選択されたマスタ貯容部17はマスタ貯
容部装着部16には固定されず、抜脱自在となってい
る。
【0052】製版スタートキー34が押下され、上側の
センサー52からマスタ13の検出信号が制御手段45
に向けて出力されると、図示しない画像読取部において
原稿画像の読取動作が行われると共に、図示しない排版
部において版胴3の外周面上からの使用済みマスタの剥
離・廃棄が行われる。
【0053】製版部6では、プラテンローラー8、マス
タ送り込みローラー対10、及びマスタ送り出しローラ
ー対11がそれぞれ図1の矢印方向に回転駆動されると
共に、図示しないガイド板移動手段が作動して可動ガイ
ド板15が図1の二点鎖線位置に位置決めされる。そし
て、マスタ搬送ローラー対26によって搬送されたマス
タ13の先端部がマスタ先端検知センサー46によって
検知されると、プラテンローラー8を回転駆動する図示
しないステッピングモーターはこの時点からステップ数
を計測し、マスタ13の先端位置を把握する。
【0054】図示しないステッピングモーターのステッ
プ数より、マスタ13の製版画像形成領域がサーマルヘ
ッド7の発熱素子と対向する位置まで達したと制御手段
45が判断すると、サーマルヘッド7の発熱素子が選択
的に発熱してマスタ13の熱可塑性樹脂フィルム面に穿
孔製版画像が形成される。そして、マスタ13の先端部
がマスタ送り出しローラー対11に挟持されたと制御手
段45が判断すると、マスタ送り出しローラー対11の
回転が停止されると共に図示しないガイド板移動手段が
作動して可動ガイド板15が図1の実線位置に移動され
る。
【0055】可動ガイド板15が移動されるとファン1
2aが回転駆動される。このときもマスタ引き出しモー
ター59、各駆動ローラー24a,26a、プラテンロ
ーラー8、及びマスタ送り込みローラー対10は作動を
継続しており、サーマルヘッド7によって製版された製
版済みのマスタ13はマスタストック手段12の内部に
順次送り込まれる。そして、図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、1版分のマスタ13が製版さ
れたと制御手段45が判断すると、マスタ引き出しモー
ター59、各駆動ローラー24a,26a、プラテンロ
ーラー8、及びマスタ送り込みローラー対10の作動が
停止されると共に可動刃9bが回転移動され、マスタ1
3が切断される。
【0056】上述の製版動作と並行的に、版胴3では製
版されたマスタ13の版胴3への巻装動作が行われる。
排版動作完了後、版胴3は図1に示す給版位置で停止さ
れ、図示しない開閉手段が作動してクランパー5が開放
される。クランパー5の解放が確認されるとマスタ送り
出しローラー対11が作動し、マスタストック手段12
の内部に蓄えられている製版済みのマスタ13が各ガイ
ド板14に案内されて版胴3へと送られる。そして、マ
スタ13の先端部がステージ部4とクランパー5との間
の所定位置に達すると、クランパー5が閉じられると共
に版胴3が図1の反時計回り方向に低速で回転駆動され
る。版胴3の回転周速度はマスタ送り出しローラー対1
1によるマスタ13の搬送速度よりも僅かに速くなるよ
うに設定されており、版胴3への巻装時においてマスタ
13には張力が作用してしわの発生が防止される。そし
て、マスタストック手段12内に蓄えられた製版済みの
マスタ13が全て版胴3上に巻装されると、版胴3及び
マスタ送り出しローラー対11の作動が停止される。マ
スタ13を巻装した版胴3は再び給版位置であるホーム
ポジションにて停止する。
【0057】製版動作及び巻装動作が完了して版胴3が
ホームポジションで停止すると、図示しない給紙部より
1枚の印刷用紙が給送されると共に版胴3が低速で図1
の反時計回り方向に回転駆動される。給紙部より給送さ
れた図示しない印刷用紙は、所定のタイミングで版胴3
と図示しない押圧部材との間に送られ、押圧部材が版胴
3に圧接することによりその一面に版胴3からのインキ
を転写される。これにより版胴3からのインキが図示し
ない多孔性支持板、図示しないメッシュスクリーン、及
びマスタ13の多孔性支持体に浸透して版付けが行われ
る。インキを転写された印刷用紙は図示しない剥離爪で
版胴3の外周面より剥離され、図示しない排紙部に設け
られた搬送部材によって搬送されて印刷装置本体2の外
部に設けられた図示しない排紙トレイ上に排出される。
【0058】版付け後、操作パネル33上の各種キーに
よって印刷条件が設定された後に試し刷りキー36が押
下されると、図示しない給紙部より1枚の印刷用紙が給
送されると共に版胴3が設定された印刷速度に応じた周
速度で図1の時計回り方向に回転駆動される。給送され
た印刷用紙は押圧部材によって版胴3の外周面に圧接さ
れ、その一面にインキを転写された後に版胴3より剥離
され、排紙部に設けられた搬送部材により搬送されて図
示しない排紙トレイ上に排出される。この試し刷りによ
り画像を確認し、必要であればさらに条件を設定し直し
て試し刷りを行った後、テンキー39で印刷枚数を置数
して印刷スタートキー35を押下すると、給紙部より印
刷用紙が連続的に給送されると共に版胴3が図1の反時
計回り方向に設定された回転周速度で回転駆動されて印
刷動作が行われる。設定された印刷枚数が消化されると
印刷動作が完了し、版胴3は再びホームポジションに戻
される。
【0059】上述の印刷動作に引き続いて、通常品質の
マスタ13を用いて印刷を行う際の動作を説明する。こ
のとき通常品質のマスタ13が収納された下側のマスタ
貯容部17では、マスタ13の先端部が図4に符号13
Aで示す初期セット位置に置かれているが、上側のマス
タ貯容部17から引き出された高品質のマスタ13が切
断手段9で切断された位置(固定刃9aの上部)を占め
ているため、下側のマスタ貯容部17から製版部6にマ
スタ13を送ることはできない。そのため、先ず上側の
マスタ貯容部17から引き出されたマスタ13を上側の
マスタ貯容部17まで戻し、その後に下側のマスタ貯容
部17から製版部6に向けてマスタ13を送り出すこと
となる。
【0060】オペレーターは、孔版印刷装置1が製版待
機状態であることを確認した後に図示しない画像読取部
に原稿をセットし、マスタ選択キー43を押下してマス
タ表示手段44の「マスタ2」のLEDが点灯している
ことを確認した後に製版スタートキー34を押下する。
製版スタートキー34が押下されると、制御手段45は
各センサー52からのマスタ13の検出信号を確認し、
何れのマスタ貯容部17からもマスタ13の検出信号が
入力されていない場合には、各マスタ貯容部17内のマ
スタ13の先端部がそれぞれ初期セット位置13Aを占
めているものと判断して、上述と同様に選択された下側
のマスタ貯容部17からマスタ13を送り出す搬出動作
が行われる。本実施例のように、選択されていないマス
タ貯容部17からマスタ13の検出信号が入力されてい
る場合には、選択されてないマスタ13の先端部が製版
部6内に存在するものと判断し、製版部6から選択され
ていない上側のマスタ貯容部17へとマスタ13の先端
部を待避させる巻き戻し動作が行われる。また、選択さ
れた下側のマスタ貯容部17からマスタ13の検出信号
が入力されている場合には、選択されたマスタ13の先
端部が既に製版部6の内部(固定刃9aの上部)にある
ものと判断され、マスタ13はプラテンローラー8及び
マスタ送り込みローラー対10によって搬送されてその
先端部をマスタ送り出しローラー対11に挟持される。
【0061】選択されていない上側のマスタ貯容部17
に設けられたセンサー52からマスタ13の検出信号が
入力されると、制御手段45はソレノイド72の作動を
解除すると共にマスタ巻き取りモーター70を作動させ
る。このとき、上側のマスタ貯容部装着部16ではソレ
ノイド18が作動状態を継続しており、そのプランジャ
18aは孔部47b及び孔部53aに嵌入している。
【0062】ソレノイド72の作動が解除されると、引
張ばね71の付勢力によってアーム部材69が支軸74
を中心に図4において時計回り方向に揺動し、マスタ巻
き取りローラー68の周面が所定の圧接力でマスタロー
ル13aの周面に圧接される。また、マスタ巻き取りモ
ーター70の作動によりマスタ巻き取りローラー68が
図4の矢印方向に回転駆動され、これに圧接されたマス
タロール13aが芯部13bを中心に図4において時計
回り方向に回転され、引き出されているマスタ13がマ
スタロール13aに徐々に巻き取られる。
【0063】上述の巻き取り時において、先端部を固定
刃9a上に載置したマスタ13はサーマルヘッド7とプ
ラテンローラー8、各マスタ搬送ローラー対24,2
6、及びマスタ引き出しローラー57とガイド板55等
によって挟持された状態であるが、プラテンローラー8
及び各駆動ローラー24a,26aがそれぞれ図示しな
いワンウェイクラッチを有し、マスタ引き出しモーター
59がワンウェイクラッチ65を有しているので、プラ
テンローラー8、各マスタ搬送ローラー対24,26、
及びマスタ引き出しローラー57がマスタ13の移動に
伴ってそれぞれ従動回転することとなり、マスタ13の
巻き戻しを容易に行うことができる。
【0064】マスタ巻き取りローラー68の回転により
マスタ13がマスタロール13aに巻き取られ、その先
端部が上側のセンサー52よりもマスタロール13a側
まで後退すると、上側のセンサー52から制御手段45
に向けて送られていたマスタ13の検出信号が途絶え
る。上側のセンサー52からの信号が途絶えると、制御
手段45はマスタ巻き取りモーター70の作動を停止さ
せる。これによりマスタ13は、その先端部を図4に符
号13Bで示す収納位置に位置決めされる。
【0065】上側のマスタ貯容部17からのマスタ13
が製版部6より巻き戻され、上側のセンサー52から制
御手段45へと送られていたマスタ13の検出信号が途
絶えると、上側のソレノイド18の作動が解除されると
共に下側のマスタ貯容部17内のマスタ引き出しモータ
ー59が作動され、下側のマスタ貯容部17からのマス
タ13の搬出動作が行われる。
【0066】下側のマスタ引き出しモーター59の回転
により、下側のマスタ引き出しローラー57が図4の矢
印方向に回転駆動されて下側のマスタ貯容部17からマ
スタ13が送り出される。そして、下側のマスタ13の
先端が下側のセンサー52によって検出され、下側のセ
ンサー52から制御手段45に向けてマスタ13の検出
信号が送られると、下側のソレノイド18が作動してそ
のプランジャ18aが突出し、突出したプランジャ18
aが孔部47b及び孔部53aに嵌入することで下側の
マスタ貯容部17がマスタ貯容部装着部16に対して固
定される。また、これと同時にソレノイド31の作動が
解除され、引張ばね32の付勢力により切換板27が図
2(a)の二点鎖線位置に位置決めされると共に、下側
のソレノイド72が作動してそのプランジャ72aが吸
引され、マスタ巻き取りローラー68の周面がマスタロ
ール13aの周面から離間して図4に示す状態となる。
さらに、マスタ13の先端部が下側のセンサー52によ
って検出されると各駆動ローラー25a,26aが回転
駆動され、下側のマスタ貯容部17から引き出されたマ
スタ13はマスタ搬送経路29及び共通マスタ搬送経路
30を通って製版部6へと送られる。
【0067】なお、下側のセンサー51からマスタ13
の検出信号が出力されていない場合には、孔版印刷装置
1は巻き戻し動作完了後、マスタ搬出動作を行わずに一
時停止する。また、マスタ搬出動作後、下側のセンサー
52からマスタ13の検出信号が出力されない場合に
は、孔版印刷装置1はマスタ搬出動作を停止すると共に
画像読取動作、排版動作を行わずに一時停止する。この
とき各ソレノイド18,31,72も作動せず、下側の
マスタ貯容部17はマスタ貯容部装着部16には固定さ
れず、抜脱自在となっている。
【0068】製版スタートキー34が押下され、下側の
センサー52からマスタ13の検出信号が制御手段45
に向けて出力されると、図示しない画像読取部において
原稿画像の読み取りが行われると共に、図示しない排版
部において版胴3の外周面上からの使用済みマスタの剥
離・廃棄が行われる。
【0069】製版部6に送られたマスタ13は、上述と
同様にマスタ先端検知センサー46によってその先端を
検知され、プラテンローラー8及びマスタ送り込みロー
ラー対10によって搬送される。そして、サーマルヘッ
ド7により製版画像を形成され、先端部をマスタ送り出
しローラー対11に挟持される。その後、可動ガイド板
15が図1の実線位置に移動されると共にファン12a
が作動され、製版されたマスタ13はマスタストック手
段12の内部に順次送り込まれる。そして、1版分のマ
スタ13が製版されたと制御手段45が判断すると、マ
スタ引き出しモーター59、各駆動ローラー24a,2
6a、プラテンローラー8、及びマスタ送り込みローラ
ー対10の作動が停止されると共に可動刃9bが回転移
動され、マスタ13が切断される。
【0070】上述の製版動作と並行的に、版胴3では製
版されたマスタ13の版胴3への巻装動作が行われる。
排版動作完了後、版胴3が給版位置で停止されてクラン
パー5が開放されるとマスタ送り出しローラー対11が
作動し、マスタストック手段12の内部に蓄えられてい
る製版済みのマスタ13が版胴3へと送られる。そし
て、マスタ13の先端部が所定位置に達すると、クラン
パー5が閉じられると共に版胴3が図1の反時計回り方
向に低速で回転駆動される。マスタストック手段12内
に蓄えられた製版済みのマスタ13が全て版胴3上に巻
装されると、版胴3及びマスタ送り出しローラー対11
の作動が停止され、マスタ13を巻装した版胴3は再び
給版位置であるホームポジションにて停止する。
【0071】製版動作及び巻装動作が完了して版胴3が
ホームポジションで停止すると、図示しない給紙部より
1枚の印刷用紙が給送されると共に版胴3が低速で図1
の反時計回り方向に回転駆動され、上述と同様に版付け
が行われる。版付け後、操作パネル33上の各種キーに
よって印刷条件が設定された後に試し刷りキー36が押
下されると、図示しない給紙部より1枚の印刷用紙が給
送されると共に版胴3が設定された印刷速度に応じた周
速度で図1の時計回り方向に回転駆動され、試し刷りが
行われる。試し刷り後、テンキー39で印刷枚数を置数
して印刷スタートキー35を押下すると、給紙部より印
刷用紙が連続的に給送されると共に版胴3が設定された
回転周速度で回転駆動されて印刷動作が行われる。設定
された印刷枚数が消化されると印刷動作が完了し、版胴
3は再びホームポジションに戻される。
【0072】上記実施例では、各マスタ貯容部装着部1
6に対して各マスタ貯容部17をそれぞれ引き出し自在
な構成としたが、印刷装置本体2の上部を例えば開閉自
在に構成し、この開閉部から上側のマスタ貯容部17に
対してマスタロール13aの着脱を行うことが可能な構
成とすれば、下側のマスタ貯容部17のみをマスタ貯容
部装着部16に対して引き出し自在に構成すればよい。
【0073】上述したように本発明によれば、使用する
マスタ貯容部を切り換えるだけで異なる種類のマスタを
製版して印刷を行うことができ、印刷を中断してマスタ
ロールを入れ替える必要がなく、作業効率を大幅に向上
させることができる。また、印刷装置本体に対してマス
タ貯容部が移動自在であるのでマスタロールの交換を容
易に行うことができ、さらに固定手段が使用中のマスタ
貯容部を印刷装置本体に対して固定するので、使用中に
誤ってマスタ貯容部を印刷装置本体から移動させること
により生じる、マスタジャム等の不具合の発生を防止で
きる。
【0074】次に、上記実施例中において、製版時にマ
スタロール13aが使い切られた場合を説明する。 マ
スタ選択キー43によって使用するマスタが選択された
後に製版スタートキー34が押下されると、制御手段4
5は各センサー52からのマスタ13の検出信号を確認
し、何れのマスタ貯容部17からもマスタ13の検出信
号が入力されていない場合には、選択されたマスタ貯容
部17からマスタ13を送り出す搬出動作が行われる。
また、選択されていないマスタ貯容部17からマスタ1
3の検出信号が入力されている場合には、製版部6から
選択されていないマスタ貯容部17へとマスタ13の先
端部を待避させる巻き戻し動作が行われた後、選択され
たマスタ貯容部17からのマスタ13の搬出動作が行わ
れる。選択されたマスタ貯容部17からマスタ13の検
出信号が入力されている場合には、マスタ13はプラテ
ンローラー8及びマスタ送り込みローラー対10によっ
て搬送され、その先端部をマスタ送り出しローラー対1
1に挟持される。
【0075】製版スタートキー34が押下されると、搬
出動作または巻き戻し動作後に搬出動作が行われた後、
あるいはそのままの状態からマスタ13はプラテンロー
ラー8及びマスタ送り込みローラー対10によって搬送
され、サーマルヘッド7により製版画像を形成されつつ
その先端部をマスタ送り出しローラー対11に挟持され
る。このとき、搬出動作時あるいは巻き戻し動作後の搬
出動作時において、選択されたマスタ13の先端部がセ
ンサー52によって検出されると、選択された側のソレ
ノイド18が作動して選択された側のマスタ貯容部17
がマスタ貯容部装着部16に対して固定されると共に、
ソレノイド31が作動あるいは作動解除されて選択され
たマスタ貯容部17からのマスタ搬送経路が確保され
る。さらに、ソレノイド72が作動してマスタ巻き取り
ローラー68の周面がマスタロール13aの周面から離
間する。マスタ13の先端部がマスタ送り出しローラー
対11によって挟持されると、可動ガイド板15が図1
の実線位置に移動されると共にファン12aが作動さ
れ、製版されたマスタ13はマスタストック手段12の
内部に送り込まれる。
【0076】この製版搬送時において、マスタ13の一
側端部を検知するセンサー51がマスタエンドマークを
検知すると、この検知信号が制御手段45に向けて送ら
れる。マスタエンドマークの検知信号を受けた制御手段
45は、信号が検知されたことをRAM84に記憶させ
ると共に、この製版動作後にこのマスタ貯容部17が選
択されて次の製版指令が入力されてもこれを禁止させる
制御を行う。なお、このマスタエンドマークはその後方
に最低1版分のマスタが残存している位置に設けられて
おり、製版動作開始直後にセンサー51がこれを検知し
てもその製版動作中にはマスタ13が使い切られること
がないように構成されている。
【0077】製版動作完了後、上述と同様に版付け動
作、試し刷り動作、印刷動作が行われた後、選択された
マスタ貯容部17ではマスタ13の巻き戻し動作が行わ
れる。そして、マスタ13の巻き戻し動作が完了すると
ソレノイド18の作動が解除され、マスタ貯容部装着部
16からマスタ貯容部17が離脱可能となる。
【0078】オペレーターによって新たな原稿が画像読
取部にセットされ、マスタ13が使い切られたマスタ貯
容部17を選択して新たに製版動作が行われる場合に
は、マスタロール13aの交換が行われる。オペレータ
ーはマスタ貯容部装着部16からマスタ貯容部17を引
き出し、蓋体47aを取り外した後に使い切られたマス
タロール13aをマスタ保持部材48より取り外し、新
しいマスタロール13aを上述と同様にマスタ保持部材
48に装着する。マスタロール13aの装着後、オペレ
ーターはマスタ貯容部17に蓋体47aを取り付け、マ
スタ貯容部17をマスタ貯容部装着部16に装着する。
この装着により雄型コネクタ56が雌型コネクタ19に
接続され、センサー51からのマスタ検知信号が制御手
段45に入力される。
【0079】マスタ貯容部装着部16にマスタ貯容部1
7が装着された後、マスタ選択キー43によってマスタ
ロール13aが交換されたマスタ貯容部17が選択され
て製版スタートキー34が押下されると、センサー51
からのマスタ検知信号を受けた制御手段45はRAM8
4に記憶されている内容を確認し、マスタロールエンド
が検知されたことが記憶されている場合にはマスタ貯容
部17からのマスタ13の搬出動作が行われる。
【0080】製版スタートキー34が押下されると、選
択された側のマスタ引き出しモーター59が作動してマ
スタロール13aよりマスタ13が引き出される。そし
て、マスタ13の先端部がセンサー52によって検出さ
れると、ソレノイド18が作動して選択されたマスタ貯
容部17がマスタ貯容部装着部16に固定されると共
に、上述と同様に選択されたマスタ貯容部17からのマ
スタ搬送経路が確保され、さらに選択されたマスタ貯容
部17内のマスタ巻き取りローラー68の周面がマスタ
ロール13aの周面から離間する。
【0081】ソレノイド18の作動とほぼ同時に、駆動
ローラー24aまたは駆動ローラー25a、駆動ローラ
ー26aが回転駆動され、選択されたマスタ貯容部17
から引き出されたマスタ13はマスタ搬送経路28また
はマスタ搬送経路29、共通マスタ搬送経路30を通っ
て製版部6へと送られる。製版部6ではプラテンローラ
ー8が図1の矢印方向に回転駆動され、マスタ搬送ロー
ラー対26によって搬送されたマスタ13の先端部がマ
スタ先端検知センサー46によって検知されると、プラ
テンローラー8を回転駆動する図示しないステッピング
モーターはこの時点からステップ数を計測し、マスタ1
3の先端位置を把握する。
【0082】図示しないステッピングモーターのステッ
プ数より、マスタ13の先端部が切断手段9を通り過ぎ
た所定位置まで搬送されたと制御手段45が判断する
と、プラテンローラー8、マスタ搬送ローラー対24ま
たはマスタ搬送ローラー対25、マスタ搬送ローラー対
26、マスタ引き出しモーター59の作動がそれぞれ停
止されると共に可動刃9bが回転移動され、マスタ13
の先端部が切断される。切断されたマスタ13の先端部
は下方へと落下し、印刷装置本体2の内部に設けられた
図示しないマスタ先端トレイに収納される。この図示し
ないマスタ先端トレイは、印刷装置本体2に対して引き
出し自在あるいは着脱自在に構成されており、切断され
たマスタ13の先端をオペレーターが簡単に廃棄できる
ように構成されている。
【0083】切断後、プラテンローラー8、マスタ搬送
ローラー対24またはマスタ搬送ローラー対25、マス
タ搬送ローラー対26、マスタ引き出しモーター59の
作動がそれぞれ再開されると共に可動ガイド板15が図
1の二点鎖線位置に位置決めされ、マスタ13の製版画
像形成領域がサーマルヘッド7の発熱素子と対向する位
置まで達したと制御手段45が判断すると、サーマルヘ
ッド7の発熱素子が選択的に発熱してマスタ13の熱可
塑性樹脂フィルム面に穿孔製版画像が形成される。以
下、上述と同様に製版動作が行われる。
【0084】上述の構成とすることにより、マスタロー
ルエンドが検知された後にセンサー51がマスタ13を
検知した場合にマスタ13の先端部を切断手段9によっ
て切断するので、新品のマスタロール13aの装着を自
動的に検知してその先端部を揃えることができ、マスタ
ジャムの発生を防止することができる。なお、マスタロ
ールエンドの検知後に使いかけのマスタロール13aを
セットする場合には、操作パネル33上の所定のキーを
押すことでマスタ先端部の切断動作を省略する構成とす
ることも可能である。
【0085】上記実施例では、上側のマスタ貯容部17
と下側のマスタ貯容部17とに互いに異なる種類のマス
タ13を貯容した構成としたが、両方のマスタ貯容部に
それぞれ同じ種類のマスタ13を貯容した構成とすれ
ば、一方のマスタ貯容部17内のマスタ13が使い切ら
れた後に他方のマスタ貯容部17内のマスタを使用し、
他方のマスタ貯容部17の使用中に一方のマスタ17内
に新たなマスタ13を補給することができ、作業効率を
向上することができる。
【0086】さらに、上記実施例では印刷装置本体2の
上下方向に2箇所のマスタ貯容部装着部16を並列的に
配置する構成としたが、印刷装置本体の高さ方向に余裕
があるのであればマスタ貯容部装着部16の配置数は2
箇所に限られず、3箇所以上としてもよい、
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、使用するマスタ貯容部
を切り換えるだけで異なる種類のマスタを製版して印刷
を行うことができ、印刷を中断してマスタロールを入れ
替える必要がなく、作業効率を大幅に向上させることが
できる。また、各マスタ貯容部にそれぞれ同じ種類のマ
スタ13を貯容した構成とすれば、一方のマスタ貯容部
17内のマスタ13が使い切られた後に他方のマスタ貯
容部17内のマスタを使用し、他方のマスタ貯容部17
の使用中に一方のマスタ17内に新たなマスタ13を補
給することができ、作業効率を向上することができる。
【0088】また、印刷装置本体に対してマスタ貯容部
が移動自在であるのでマスタロールの交換を容易に行う
ことができ、さらに固定手段が使用中のマスタ貯容部を
印刷装置本体に対して固定するので、使用中に誤ってマ
スタ貯容部を印刷装置本体から移動させることにより生
じる、マスタジャム等の不具合の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の要
部概略正面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる用紙搬送路の切
換機構を説明する(a)正面図(b)上面図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる操作パネルの概
略図である。
【図4】本発明の一実施例に用いられるマスタ貯容部の
概略正面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられる制御手段のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 印刷装置本体 3 版胴 6 製版部 13 マスタ 13a マスタロール 16 マスタ貯容部装着部 17 マスタ貯容部 18 固定手段(ソレノイド) 28,29 マスタ搬送経路 43 マスタ選択手段(マスタ選択キー) 45 制御手段 49 マスタ引き出し手段 50 マスタロール巻き取り手段 51 マスタ有無検知手段(センサー) 52 マスタ先端検知手段(センサー)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なるマスタを選択的に巻装する版胴を有
    する孔版印刷装置であって、 前記マスタをロール状に巻成したマスタロールをそれぞ
    れ貯容する複数のマスタ貯容部と、前記各マスタ貯容部
    に貯容された複数の前記マスタに対して共通の製版部
    と、前記各マスタ貯容部と前記製版部とをそれぞれ個別
    に繋ぐ複数のマスタ搬送経路とを有することを特徴とす
    る孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記各マスタ貯容部のうちの少なくとも1
    つは印刷装置本体に対して移動自在に設けられており、
    移動自在に設けられた前記マスタ貯容部が装着される、
    前記印刷装置本体に設けられたマスタ貯容部装着部に
    は、前記マスタ貯容部の移動を規制する固定手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装
    置。
  3. 【請求項3】前記各マスタ貯容部は、前記マスタの有無
    を検知するマスタ有無検知手段と、前記マスタロールを
    巻き取るマスタロール巻き取り手段と、前記マスタロー
    ルから前記マスタを引き出すマスタ引き出し手段と、前
    記マスタロールから引き出された前記マスタの先端を検
    知するマスタ先端検知手段とをそれぞれ有することを特
    徴とする請求項2記載の孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】前記マスタ有無検知手段及びマスタ先端検
    知手段からの信号に基づいて前記マスタロール巻き取り
    手段及び前記マスタ引き出し手段及び前記固定手段の作
    動を制御する制御手段を有すると共に、前記各マスタ貯
    容部に貯容された前記各マスタのうちの何れを使用する
    かを選択するマスタ選択手段を有することを特徴とする
    請求項3記載の孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】前記マスタ選択手段により前記各マスタの
    うちから使用するマスタが選択されたときに、前記制御
    手段は前記マスタ引き出し手段の作動を制御して該マス
    タ貯容部から前記マスタ搬送経路を介して前記製版部に
    向けて前記マスタを送り出すことを特徴とする請求項4
    記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記マスタ選択手段により前記各マスタの
    うちから使用するマスタが選択され、前記製版部に選択
    された前記マスタとは異なるマスタの先端部があるとき
    に、前記制御手段は前記マスタロール巻き取り手段の作
    動を制御して前記製版部から前記先端部を引き戻すこと
    を特徴とする請求項4または請求項5記載の孔版印刷装
    置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は前記マスタ有無検知手段が
    前記マスタを検知しないときに前記マスタ貯容部を固定
    しないよう前記固定手段の作動を制御することを特徴と
    する請求項4、請求項5または請求項6記載の孔版印刷
    装置。
  8. 【請求項8】前記固定手段は前記マスタ先端検知手段が
    前記マスタの先端を検知したときに前記マスタ貯容部を
    固定し、前記マスタ先端検知手段が前記マスタの先端を
    検知しないときに前記マスタ貯容部の固定を解除するこ
    とを特徴とする請求項4ないし請求項7のうちの何れか
    1つに記載の孔版印刷装置。
JP2001229038A 2001-07-30 2001-07-30 孔版印刷装置 Pending JP2003039799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001229038A JP2003039799A (ja) 2001-07-30 2001-07-30 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001229038A JP2003039799A (ja) 2001-07-30 2001-07-30 孔版印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003039799A true JP2003039799A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19061445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001229038A Pending JP2003039799A (ja) 2001-07-30 2001-07-30 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003039799A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168303A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2008290339A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Tohoku Ricoh Co Ltd 製版装置、印刷装置及び溶融塗料付着防止方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168303A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2008290339A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Tohoku Ricoh Co Ltd 製版装置、印刷装置及び溶融塗料付着防止方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007331159A (ja) 印刷装置
JP4920974B2 (ja) 孔版印刷装置の排版装置及び孔版印刷装置
JP2003039799A (ja) 孔版印刷装置
JP2000301818A (ja) 印刷装置
US6792853B2 (en) Stencil printer
JPH0952424A (ja) 給紙装置及びそれを具備する画像形成装置
JP3386229B2 (ja) 孔版印刷装置の製版装置
JP2003305933A (ja) 孔版印刷装置
JP4652043B2 (ja) 印刷装置
JP4903422B2 (ja) 孔版印刷装置
JP5082624B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2014008706A (ja) 製版装置、印刷装置およびマスタロール
JP4598366B2 (ja) 製版装置・孔版印刷装置
JP2001105712A (ja) 孔版印刷装置及び孔版印刷方法
JP4246305B2 (ja) 印刷装置と印刷装置のインキ供給方法
JP2004034549A (ja) 孔版印刷装置
JP2003312862A (ja) 画像形成装置
JP4598365B2 (ja) 製版装置・孔版印刷装置
JP2005335175A (ja) 孔版印刷装置およびマスタ巻き付け方法
JPH11129599A (ja) 孔版印刷方法
JP4177133B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2012006162A (ja) 孔版印刷装置
JP2003136824A (ja) 孔版印刷装置及びマスタロール
JP4365466B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3889591B2 (ja) 孔版印刷装置