JP2014008706A - 製版装置、印刷装置およびマスタロール - Google Patents

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Abstract

【課題】マスタエンドでのマスタ残量を少なくし、かつ、製版途中でマスタロールのエンドを検知しても、製版中のマスタは必ず最後まで製版できる製版装置を提供する。
【解決手段】マスタロール30Aからマスタ30を繰り出し可能に支持するマスタ支持部材19と、マスタ30の熱可塑性樹脂フィルム面を製版するサーマルヘッド21と、マスタ30をサーマルヘッド21に接触させつつ搬送するプラテンローラ20と、製版されたマスタ30を切断するカッタ22と、プラテンローラ20とマスタ支持部材19との間でマスタ30を撓ませて貯留するマスタ貯留部80と、マスタ貯留部80に配置され、マスタ30のエンド検知を行うマスタエンド検知センサ82とを備え、カッタ22によるマスタ切断位置からマスタエンド検知センサ82の配置位置までのマスタ撓み経路の距離Cが、印刷部2で必要とされるマスタ1版分以上の長さである。
【選択図】図5

Description

本発明は、製版装置、印刷装置およびマスタロールに関し、詳しくは、サプライとしてのマスタを製版する製版装置、この製版装置を備えた孔版印刷装置を含む印刷装置、製版装置に用いられるマスタロールに関する。
印刷装置としての孔版印刷装置は、サーマルヘッド等を備えた製版装置にて、孔版原紙とも呼ばれるマスタに加熱穿孔製版を行い、マスタの穿孔部分からインキを滲出させて印刷用紙に転移・転写することで印刷を行っている。一般に、孔版印刷装置で用いられるマスタは、マスタをロール状に巻いて構成されたマスタロールが主に用いられている。このマスタのエンド検知機構として、マスタロールにエンドマークを設け、そのエンドマークによりマスタエンドを検知する方式が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、面倒な調整や装置の複雑化を必要とすることなく、かつセンサの誤作動を防止して、マスタエンドの検知を確実に行う目的で、光を遮断あるいは反射する検知部材を終端部に有するマスタロールと、その検知部材を検知してマスタのエンド検知を行う製版装置について開示されている。そして、前記検知部材は、芯部に終端を固着されたマスタの終端近傍であって、そのマスタの熱可塑性樹脂フィルム面に、黒色あるいはこれに準じた光を吸収する色を印刷あるいは塗料を塗布することによって形成され、これを光反射型センサあるいは光透過型センサ構成で検知部材を検知する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1を含む今までのマスタロールに設けたエンドマークでマスタエンドを検知する方式では、マスタエンドでの残りが多くなる。具体的に説明すると、エンドマークは、芯部に終端を固着されたマスタの終端近傍であって、そのマスタの熱可塑性樹脂フィルム面に、黒色あるいはこれに準じた光を吸収する色を印刷あるいは塗料を塗布することによって形成されている。マスタが、透明である熱可塑性樹脂フィルムと繊維が比較的粗い多孔性支持体とを貼り合わせたものであるため、黒色印刷、塗料を塗布してもムラが生じやすく、エンド検知をする際に誤検知をする可能性がある。また、エンド検知手段から発せられた検出光がばらつき、誤検知をする可能性もある。もしも誤検知しても製版ができるように、エンドマークが余裕をもって設定されているため、マスタエンドでの残量が多いという問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされてものであり、マスタエンドでのマスタ残量を少なくし、かつ、製版途中でマスタロールのエンドを検知しても、製版中のマスタは必ず最後まで製版できる製版装置を実現し提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、本発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
本発明は、熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタが巻かれて構成されたマスタロールからマスタを繰り出し可能に支持するロール支持手段と、前記マスタロールから繰り出されるマスタの前記熱可塑性樹脂フィルム面を製版する製版手段と、マスタを前記製版手段に接触させつつ搬送するマスタ搬送手段と、前記マスタ搬送手段におけるマスタ搬送方向の下流側に配置され、製版されたマスタを切断する切断手段と、前記マスタ搬送手段と前記ロール支持手段との間でマスタを撓ませて貯留するマスタ貯留手段と、前記マスタ貯留手段に配置され、マスタのエンド検知を行うマスタエンド検知手段と、を備え、前記切断手段によるマスタ切断位置から前記マスタエンド検知手段の配置位置までのマスタ撓み経路の距離が所定長さ以上であることを特徴とする製版装置である。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な製版装置を実現し提供することができる。すなわち、本発明によれば、上記構成により、マスタエンドでのマスタ残量を少なくし、かつ、製版途中でマスタロールのエンドを検知しても、製版中のマスタは必ず最後まで製版できる。
本発明の一実施形態を示す孔版印刷装置全体の簡略的な一部断面正面図である。 本発明に係る製版装置の一実施形態を示す製版部の簡略的な一部断面正面図である。 本発明に係るマスタロールの一実施形態を示すマスタロールの斜視図である。 図3のマスタロールの要部の正面図である。 マスタエンド検知センサの配置位置について説明する製版部要部の簡略的な一部断面正面図である。 マスタエンド検知時と非検知時のマスタエンド検知センサの遮光動作について説明する製版部要部の簡略的な一部断面正面図である。 図2の製版装置の主な制御構成を示すブロック図である。 マスタエンド検知時と非検知時のマスタ長さについて説明する製版部要部の一部断面正面図である。 図2の製版装置の製版動作フローを示すフローチャートである。 一実施形態の変形例を示す製版部の簡略的な一部断面正面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施形態を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
図1を参照して、本発明に係る印刷装置の一例としての孔版印刷装置の全体構成を説明する。同図は、本発明に係る印刷装置の一実施形態を示す孔版印刷装置の全体構成を表している。
図1において、孔版印刷装置1は、印刷部2、製版装置の一例としての製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7を有しており、専用テーブル8上に載置されている。
印刷部2は、印刷装置本体9のほぼ中央に配設(配置して設けること、もしくは位置を決めて設けることを意味する。以下、同じ)されており、版胴10とプレスローラ11とを有している。版胴10は、インキ供給パイプを兼ねた支軸12に回転自在に支持された図示しない一対のフランジと、各フランジの外周面に巻き付け・固定された図示しない多孔性支持板と、この多孔性支持板の外周面上に巻装(外側を巻いた状態に取り付けることを意味する。以下、同じ)された金属網体等からなる図示しないメッシュスクリーンとから主に構成されている。版胴10は、図示しない版胴駆動手段によって回転駆動されると共に、印刷装置本体9に対して着脱可能に構成されている。
版胴10の内部には、インキ供給手段13が配設されている。インキ供給手段13は、支軸12、インキローラ14、ドクターローラ15等を有している。インキローラ14は、版胴10内に設けられた図示しない側板間に回転自在に支持されており、その周面を版胴10の内周面に近接して配置され、図示しない駆動手段によって版胴10と同方向に回転駆動される。ドクターローラ15も前記側板間に回転自在に支持されており、その周面をインキローラ14の周面に近接して配置され、図示しない駆動手段によって版胴10とは逆方向に回転駆動される。支軸12には、複数の小さな孔が開けられており、支軸12から供給されたインキがインキローラ14とドクターローラ15との近接部に形成される断面楔形状の空間に溜まることによりインキ溜まり16が形成される。
版胴10の非開孔部の外周面上には、版胴10の一母線に沿った平面をなすステージ部17が形成されており、ステージ部17上には版胴10の外周面上に後述するマスタ30の先端を係止(係わり合って止まることを意味する。以下、同じ)するクランパ18が配設されている。クランパ18は、版胴10が所定の位置まで回転されたときに図示しない開閉手段によって開閉される。
版胴10の下方には、版胴10の外周面に巻き付けられたマスタに印刷用紙を押し付ける押圧手段としてのプレスローラ11が配設されている。プレスローラ11は金属製の芯部にゴム等の弾性体を巻装して構成されており、版胴10の軸方向に延在して設けられている。プレスローラ11は、その両端部を図示しない一対のアーム部材によって回転自在に支持されており、図示しない一対のアーム部材は図示しない揺動手段によって揺動自在に構成されている。これによりプレスローラ11は、図1に実線で示す版胴10から離間した位置と、2点鎖線で示す版胴10に所定の圧接力で圧接(加圧接触させることを意味する。以下、同じ)する位置とを選択的に占める。
後で詳述する製版部3の下方には、給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ33、給紙ローラ34、分離ローラ対35、レジストローラ対36、ガイド板37,38,39,40等を有している。
給紙トレイ33は、上面に多数の印刷用紙Pを積載可能に構成されていると共に、印刷装置本体9に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。給紙トレイ33の上面には、印刷用紙Pの幅方向における用紙揃えを行うための一対のサイドフェンス41が移動自在に設けられている。
給紙トレイ33の上方には、表面に高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ34が配設されている。給紙ローラ34は、印刷装置本体9に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、給紙トレイ33が図示しない昇降手段によって上昇されたときに所定の圧接力で給紙トレイ33上の最上位の印刷用紙Pに圧接する。給紙ローラ34は、図示しない給紙駆動手段によって回転駆動される。
給紙ローラ34の左方には、表面にそれぞれ高摩擦抵抗部材を有する駆動ローラ35aと従動ローラ35bとからなる分離ローラ対35が配設されている。駆動ローラ35aは、ギヤやベルト等の駆動力伝達手段を介して給紙ローラ34に駆動連結されており、給紙ローラ34の回転時にこれと同期して同方向に回転駆動される。従動ローラ35bは、図示しない付勢手段の付勢力によって駆動ローラ35aに圧接されており、駆動ローラ35aと同方向へのみ回転自在に構成されている。分離ローラ対35の左方には、レジストローラ対36が配設されている。レジストローラ対36は、駆動ローラ36aと従動ローラ36bとからなり、上記版胴駆動手段からの回転駆動力をギヤやカム等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達されることで駆動ローラ36aが版胴10と同期した所定のタイミングで回転し、駆動ローラ36aに圧接された従動ローラ36bとによって印刷用紙Pを印刷部2に向けて所定のタイミングで給送する。
分離ローラ対35とレジストローラ対36との間には、ガイド板37,38が配設されている。各ガイド板37,38は、それぞれ印刷装置本体9の図示しない側板に固着されており、各ガイド板37,38によって印刷用紙Pの給紙路の前半部が構成されている。レジストローラ対36と印刷部2との間には、ガイド板39,40が配設されている。各ガイド板39,40もそれぞれ印刷装置本体9の図示しない側板に固着されており、各ガイド板39,40によって印刷用紙Pの給紙路の後半部が構成されている。
印刷部2の左上方には、排版部5が配設されている。排版部5は、上排版部材42、下排版部材43、排版ボックス44、圧縮板45等を有している。上排版部材42は、駆動ローラ46、従動ローラ47、無端ベルト48等を有し、図示しない排版駆動手段によって駆動ローラ46が図の時計回り方向に回転駆動されることにより無端ベルト48が図の矢印方向に移動する。下排版部材43は、駆動ローラ49、従動ローラ50、無端ベルト51等を有し、駆動ローラ46を回転駆動する図示しない排版駆動手段の駆動力をギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達されることで、駆動ローラ49が図の反時計回り方向に回転駆動されることにより無端ベルト51が図の矢印方向に移動する。また、下排版部材43は、図示しない移動手段によって移動自在に設けられており、図に示す位置と従動ローラ50の外周面上に位置する無端ベルト51が版胴10の外周面に当接(突き当てた状態に接することを意味する。以下、同じ)する位置とを選択的に占める。
排版ボックス44は、内部に使用済みのマスタを貯容するものであり、印刷装置本体9に対して着脱自在に設けられている。上排版部材42および下排版部材43によって挟持搬送された使用済みのマスタを排版ボックス44の内部に押し込む圧縮板45は印刷装置本体9に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。
排版部5の下方には、排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪52、排紙ガイド板53、排紙搬送ユニット54、排紙トレイ55等を有している。剥離爪52は、版胴10の長手方向のほぼ中央部に配置され印刷装置本体9に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によってその先端が版胴10の外周面に近接する図に示す位置と、クランパ18等の障害物を回避するためにその先端が版胴10の外周面から離隔する位置とを選択的に占める。図示しない爪揺動手段は、図示しない版胴駆動手段からの駆動力を図示しない駆動力伝達手段により伝達され、版胴10の回転と同期して剥離爪52を揺動させる。剥離爪52の下方には、印刷装置本体9の図示しない側板に固着された排紙ガイド板53が配設されている。排紙ガイド板53は印刷済みの印刷用紙Pの先端を受け止め、印刷用紙Pを排紙搬送ユニット54に向けて案内する。
排紙ガイド板53の左方には、排紙搬送ユニット54が配設されている。排紙搬送ユニット54は、駆動ローラ56、従動ローラ57、無端ベルト58、吸引ファン59等を有している。駆動ローラ56は図示しないユニット側板に回転自在に支持されており、図示しない排紙駆動手段によって回転駆動される。従動ローラ57も同側板に回転自在に支持され、駆動ローラ56および従動ローラ57には複数の開孔を有する複数の無端ベルト58が掛け渡されている。駆動ローラ56、従動ローラ57、無端ベルト58の下方には吸引ファン59が配設されている。排紙搬送ユニット54は、吸引ファン59の吸引力によって無端ベルト58上に印刷用紙Pを吸引し、駆動ローラ56の回転によって印刷用紙Pを図の矢印方向に搬送する。排紙トレイ55は、排紙搬送ユニット54によって搬送された印刷用紙Pをその上面に積載するものである。排紙トレイ55は、用紙搬送方向に移動自在な1つのエンドフェンス60と、用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンス61とを有している。
印刷装置本体9の上部には、画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、原稿を積載する原稿受け台62、原稿を載置するコンタクトガラス63、原稿を搬送する原稿搬送ローラ対64および原稿搬送ローラ65、搬送される原稿をガイドするガイド板66,67、原稿をコンタクトガラス63に沿って搬送する複数の原稿搬送ベルト68、読み取られた原稿の排出方向を切り換える切換板69、コンタクトガラス63を除く上記各部材を支持しコンタクトガラス63に対して接離自在に設けられた圧板70、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー71,72および蛍光灯73、走査された原稿画像を集束するレンズ74、集束された画像を処理するCCD等の画像センサ75等を有している。
印刷装置本体9の右上部には、製版部3が配設されている。図2〜図6を参照して、製版部3を詳述する。図2は、本発明に係る製版装置の一実施形態を示す製版部について説明する図、図3および図4は、本発明に係るマスタロールの一実施形態を示すマスタロールについて説明する図、図5は、製版部に配設されたマスタエンド検知センサの配置位置について説明する図、図6は、マスタエンド検知時と非検知時のマスタエンド検知センサの遮光動作について説明する図である。
図2に示すように、製版部3は、マスタ支持部材19、プラテンローラ20、サーマルヘッド21、カッタ22、反転ローラ対27、マスタ先端検知センサ28、マスタロールエンド検知センサ29、マスタ貯蔵部80、吸引ファン81、マスタエンド検知センサ82、搬送ローラ対90、搬送経路切替板91等を製版部本体3Aの内部に有している。
製版部3は、製版部本体3Aが印刷装置本体9に対して引き出し可能かつ押し込み可能(挿脱可能)に構成されていることにより、印刷装置本体9に対して着脱可能な製版部ユニット(製版部本体3Aで代表する)を構成している。製版部本体3Aは、挿脱手段としての、印刷装置本体9および製版部本体3Aの何れか一方に形成された凸部材と、印刷装置本体9および製版部本体3Aの何れか他方に形成された凹部材との嵌合・スライド移動可能となっている。これにより、製版部本体3Aは、印刷装置本体9から引き出された引出位置と、印刷装置本体9に押し込まれて製版・給版可能となる押込位置とを選択的に占める。
印刷装置本体9の製版部本体3Aと対向・接触可な所定の部位には、製版部本体3Aの引出位置または押込位置を検知するための、図7に示すマスタセットスイッチ88が配設されている。マスタセットスイッチ88は、例えばプッシュ・オンタイプのスイッチからなる。
マスタ支持部材19は、製版部本体3Aの紙面の手前側および奥側に配設された図示しない側板対にそれぞれ設けられており、マスタ30がロール状に巻かれて構成されたマスタロール30Aからマスタ30を繰り出し可能に支持するロール支持手段として機能する。図4に示すように、マスタ30は、多孔性支持体30aと熱可塑性樹脂フィルム30bとを貼り合わせたものからなる。マスタロール30Aは、芯部30Bの周りにマスタ30をロール状に巻き付けて構成されており、芯部30Bの両端部がマスタ支持部材19によって回転自在かつ着脱自在に支持されることで、マスタ30を繰り出すようになっている。
本実施形態に使用されるマスタロール30Aは、図3および図4に示すように、マスタ30の一端部30Cを芯部30Bに軽接着して巻き付けることにより構成されている。マスタロール30Aの使い終わりの終端から符号Lで示す距離(200〜700mmが望ましい)だけ離れた位置にかけて、被検知部の一例としての黒帯31が印刷されている。黒帯31は、マスタ30の熱可塑性樹脂フィルム30bよりも光の反射量が少ない性質を持っている。
ここで、マスタ30の一端部30Cは、芯部30Bへのマスタ30の巻き始めであるマスタ終端部を意味する。「軽接着」とは、マスタロール30Aの使い終わり時において、マスタ搬送手段であるプラテンローラ20や搬送ローラ対90の搬送力によってマスタ30の一端部30Cが芯部30Bから容易に外れる接着部材を含む接着方法を意味しており、1.5N以上の搬送力で外れることが好ましい。
プラテンローラ20は、後で詳述するマスタ貯留部80の左方に配置されており、製版部本体3Aの図示しない側板対に回転自在に支持されている。プラテンローラ20は、サーマルヘッド21にマスタ30を接触させつつマスタ搬送方向の下流側へ搬送するマスタ搬送手段として機能する。プラテンローラ20は、マスタ搬送駆動手段としてのステッピングモータ23によって回転駆動される。
サーマルヘッド21は、プラテンローラ20の下方に位置し多数の発熱素子を有する製版部本体3Aの図示しない側板対に揺動自在に支持された図示しないサーマルヘッドブラケットに取り付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によってその発熱素子面をプラテンローラ20に圧接されている。サーマルヘッド21は、マスタロール30Aから繰り出されるマスタ30の熱可塑性樹脂フィルム30bに接触しつつ各発熱素子を位置選択的に発熱させ、マスタ30に対して熱溶融穿孔製版を行う製版手段として機能する。
プラテンローラ20およびサーマルヘッド21の左方であるマスタ搬送方向Xの下流側には、製版されたマスタ30を切断する切断手段の一例としてのカッタ22が配設されている。カッタ22は、製版部本体3Aの図示しないフレームに固定された下ホルダー22aと、下ホルダー22aに移動自在に支持された上ホルダー22bとを有し、図示しない2枚の回転刃を備えた上ホルダー22bが下ホルダー22a上を移動することによりマスタ30を切断する周知の構成である。上ホルダー22bは、切断駆動手段としてのカッタモータ24により駆動される。
カッタ22の左方には、それぞれ製版部本体3Aの図示しない側板対に回転自在に支持された駆動ローラ27aと従動ローラ27bとからなる反転ローラ対27が配設されている。反転ローラ対27は、ステッピングモータ23によって回転駆動される駆動ローラ27aと、図示しない付勢手段によってこれに圧接配置された従動ローラ27bとによって、マスタ30を挟持して搬送する。反転ローラ対27は、ギヤ列からなる駆動伝達手段を介してステッピングモータ23に連結されている。駆動ローラ27aの内部には、図示しないワンウェイクラッチが設けられている。
駆動ローラ27aの右上方には、近接センサからなるマスタ先端検知センサ28が配設されている。マスタ先端検知センサ28は、マスタ30の先端が反転ローラ対27まで搬送されたか否かを検知し、マスタ先端検知センサ28からの検知信号は図7に示す制御部85に出力される。
マスタ支持部材19の上方には、光反射型センサからなるマスタロールエンド検知センサ29が配設されている。マスタロールエンド検知センサ29は、マスタロール30Aの終端部に形成された図3に示した黒帯31を検知して、マスタロール30Aのエンド検知を行うマスタロールエンド検知手段として機能する。
マスタロールエンド検知センサ29は、新品のマスタロール30Aあるいは終端間近のマスタロール30Aの何れがマスタ支持部材19にセットされている場合であっても、マスタロール30Aから引き出されたマスタ30が接触しないように、製版部本体3Aの図示しない側板に固着した状態で設置されている。マスタロールエンド検知センサ29は、発光素子から発せられた光がマスタ30の多孔性支持体30aおよび熱可塑性樹脂フィルム30bで反射して、受光素子によって検知可能となるようにその出力が設定されている。すなわち、マスタロールエンド検知センサ29は、マスタロール30Aが使い切られて終端近傍になり、図3示した黒帯31がマスタロールエンド検知センサ29下部に位置したときに、黒帯31によって発光素子からの光の反射量が減少し、受光素子で検知されない場合に信号を出力する。マスタロールエンド検知センサ29からの検知信号は図7に示す制御部85、および図7に示すマスタロールエンド検知メモリ83に出力される。
マスタ支持部材19とプラテンローラ20およびサーマルヘッド21との間には、マスタ30を撓ませて貯留するマスタ貯留手段の一例としてのマスタ貯留部80が配設されている。マスタ貯留部80は、製版前のマスタ30を一時的に貯容するために、例えば薄板部材で囲まれて形成された空間であり、上方が開口したほぼ箱形状をなす。マスタ貯留部80の下部底面壁には、エア吸引用の開口・スリット(図示せず)が形成されていると共に、繰り出されたマスタ30をマスタ貯留部80へ導入するマスタ撓み形成手段の一例としての吸引ファン81が配設されている。吸引ファン81は、その作動によりほぼ密閉された空間であるマスタ貯留部80の内部に負圧を発生させ、マスタ貯留部80の下部に向けてマスタ30を吸引し撓ませる。
マスタ貯留部80の下部には、右下方に位置する部位に発光部82a、および左下方に位置する部位に受光部82bを有する光透過型センサからなるマスタエンド検知センサ82が配設されている。マスタエンド検知センサ82は、マスタ貯留部80に配置され、マスタ30のエンド検知を行うマスタエンド検知手段として機能する。
マスタエンド検知センサ82の配置位置は、図5に示すように、カッタ22(回転刃を備えた上ホルダー22b)によるマスタ切断位置からマスタエンド検知センサ82配置位置までのマスタ撓み経路の距離Cが所定長さ、すなわち印刷部2で必要とされるマスタ1版分以上の長さとなる位置に設定されている。
マスタエンド検知センサ82は、発光部82aから発せられた光がマスタ30の多孔性支持体30aおよび熱可塑性樹脂フィルム30bで遮断されるようにその出力が設定されている。具体的には、マスタエンド検知センサ82は、図6に一点鎖線および符号Dで示すようにマスタ30が発光部82aと受光部82bとの間に位置した時に、発光部82aからの光がマスタ30によって遮断されることで受光部82bに検知されない場合は信号を出力せず、図6に破線および符号Eで示すようにマスタ30が発光部82aと受光部82bとの間に位置しない時に、発光部82aからの光がマスタ30によって遮断されず受光部82bに検知された場合に信号を出力する。マスタエンド検知センサ82からの検知信号は図7に示す制御部85に出力される。
マスタ支持部材19とマスタ貯蔵部80間の部位には、製版部本体3Aの図示しない側板対に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持された駆動ローラ90aと、製版部本体3Aの図示しない側板対に回転自在に支持された従動ローラ90bとからなる搬送ローラ対90が配設されている。搬送ローラ対90は、搬送駆動手段としての搬送モータ26によって回転駆動される駆動ローラ90aと図示しない付勢手段によってこれに圧接配置された従動ローラ90bとによってマスタ30を挟持して搬送する。駆動ローラ90aの内部には図示しないワンウェイクラッチが設けられている。
サーマルヘッド21近傍のマスタ貯留部80の上部内には、搬送経路切替手段としての搬送経路切替板91が配設されている。搬送経路切替板91は、その基端部がマスタ貯留部80の上部壁に設けられた支持部に軸を介して揺動自在に支持されており、搬送経路切替駆動手段としてのソレノイド25とバネとの組み合わせによって、自由端部が図2に実線で示すマスタ搬送路を形成する搬送位置と、図2に破線で示す退避位置との間で選択的に位置決めされる。
図7を参照して、本実施形態の孔版印刷装置の主な制御構成について説明する。図7は、孔版印刷装置の主な制御構成を示している。
操作パネル86は、孔版印刷装置1の上記各部・装置に動作指示を与える各種キーや置数指示を行うテンキー、孔版印刷装置1の上記各部の作動状態を確認するための液晶表示部87やタッチパネル等が配設された操作部として機能する。液晶表示部87は、孔版印刷装置1の上記各部の作動状態を報知する報知手段・表示手段として機能する。なお、報知手段としては表示手段の他に、音声で報知・警告等を行うものでもよい。
図7において、制御装置である制御部85は、内部にCPU、ROM、RAMおよびタイマ等を備え、それらが信号バスによって接続された構成を有するマイクロコンピュータを具備している。
制御部85の上記CPUは、操作パネル86からの各種信号および孔版印刷装置1に設けられた各種センサ(製版部3に配設されたマスタロールエンド検知センサ29、マスタエンド検知センサ82、マスタセットスイッチ88)からの検知信号および上記ROMから呼び出された動作プログラムに基づいて、操作パネル86の液晶表示部87、印刷部2、製版部3、給紙部4、排紙部6、画像読取部6の作動等を制御し、孔版印刷装置1全体の動作を制御する。
図7に示すブロック図では、本実施形態と密接に関連する製版部3における上記各種センサ、各種制御対象駆動手段としての、液晶表示部87、サーマルヘッド21、搬送モータ26、ステッピングモータ23、カッタモータ24、ソレノイド25、吸引ファン81を挙げるに留める。
上記ROMには、孔版印刷装置1全体の動作プログラムが予め記憶されており、この動作プログラムは上記CPUによって適宜呼び出される。上記RAMは、上記CPUの計算結果を一時的に記憶する機能、操作パネル86上の各種キーおよび各種センサから設定および入力されたデータ・検知信号およびオン・オフ信号を随時記憶する機能等を有している。
また、制御部85は、外部記憶装置であるマスタロールエンド検知メモリ83と相互に指令信号、データ信号等を送受信している。なお、マスタロールエンド検知メモリ83は、上記外部記憶装置に限らず、上記RAMを電池等で電力を供給・バックアップして用いてもよい。
制御部85の上記CPU(以下、単に「制御部85」という)は、第1に、マスタエンド検知センサ82により、図5に示したマスタ撓み経路の距離Cの長さが印刷部2で必要とされる長さ以下であると検知された検知信号に基づいて、操作パネル86の液晶表示部87がマスタの残量が無いことを報知・表示するように液晶表示部87を制御する制御手段として機能する。
制御部85は、第2に、製版途中に、マスタロールエンド検知センサ29でマスタロール30Aの黒帯31が検知された場合に出力される検知信号を含むマスタロール30Aのエンド検知情報をマスタロールエンド検知メモリ83に記録させる制御手段として機能する。
制御部85は、第3に、マスタロールエンド検知メモリ83に記録されたマスタロール30Aのエンド検知情報に基づいて、吸引ファン81を作動させ、吸引ファン81が作動していない状態のときにマスタ支持部材19からプラテンローラ20およびサーマルヘッド21のニップ部に形成されるマスタ搬送経路A(図2参照)からマスタ撓み経路Bへと切り替える制御手段として機能する。
制御部85は、第4に、製版部本体3Aが印刷装置本体9から引き出され、マスタ30の残量がなくなったマスタロール30A(実質的に芯部30Bのみの状態)の交換が行われる前に、吸引ファン81を非作動にさせると共にソレノイド25をオフ駆動して、図示しないバネの付勢力により搬送経路切替板91を搬送位置にさせて、マスタ撓み経路B(図2参照)からマスタ搬送経路Aへと切り替える制御手段として機能する。
制御部85は、第5に、製版部本体3Aが印刷装置本体9に押し込まれたときに生成されるマスタセットスイッチ88からのオン・検知信号に基づいて、マスタロールエンド検知センサ29をしてマスタロール30Aのエンド検知を行わせる制御手段として機能する。
制御部85は、第6に、マスタセットスイッチ88からのオン・検知信号に基づいて、製版部本体3Aが印刷装置本体9に押し込まれた後に、マスタロールエンド検知センサ29でマスタロール30Aの黒帯31が検知された場合に出力される検知信号に基づいて、ソレノイド25をオン駆動して搬送経路切替板91を退避位置にさせると共に、吸引ファン81を作動させることにより、マスタ搬送経路A(図2参照)からマスタ撓み経路Bへと切り替える制御手段として機能する。
制御部85は、第7に、マスタ搬送経路A(図2参照)からマスタ撓み経路Bへと切り替わった後、マスタエンド検知センサ82をしてマスタのエンド検知を行わせる制御手段として機能する。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。この動作は、制御部85による制御指令の下に行われる。オペレータまたはユーザ(以下、「ユーザ」という)は給紙トレイ33上に印刷用紙Pを積載し、圧板70を開放してコンタクトガラス63上に印刷すべき原稿を載置した後、再び圧板70を閉じる。そして、孔版印刷装置1の操作パネル86上の各種キーによって製版条件を設定した後、図示しない製版スタートキーを押す(以下、「押下する」という)。
図示しない製版スタートキーが押下されると、画像読取部7では原稿画像の読取動作が行われる。原稿画像の読取は、蛍光灯73によって露光された反射光を各反射ミラー71,72によって反射することにより行われ、読み取られた原稿画像はレンズ74で集束された後に画像センサ75に入射されて光電変換される。光電変換された電気信号は印刷装置本体9内の図示しないA/D変換器に入力された後、図示しない画像メモリ内に画像データ信号として格納される。
なお、圧板70を開放しないで自動的に原稿を搬送する場合には、原稿受け台62上に原稿を載置した状態で図示しない製版スタートキーを押下する。すると原稿搬送ローラ対64が回転を開始し、図示しない原稿の最上位の1枚がコンタクトガラス63上に搬送され上述と同様にその画像が読み取られる。画像を読み取られた原稿は原稿搬送ベルト68および原稿搬送ローラ65によって搬送され、原稿搬送ベルト68の上部に配設された図示しない原稿トレイ上に排出される。
画像読取部7での画像読取動作と並行して、排版部5では版胴10の外周面から使用済みのマスタを剥離する排版動作が行われる。図示しない製版スタートキーが押下されると版胴10が回転を開始し、その外周面上の使用済みのマスタの先端が従動ローラ50の外周面上に位置する無端ベルト51と対応する所定の排版位置に達すると、その回転が停止される。その後、版胴駆動手段および図示しない移動手段が作動し、各駆動ローラ46,49が回転すると共に下排版部材43が版胴10側に移動する。従動ローラ50の外周面上に位置する無端ベルト51が版胴10上の使用済みのマスタと当接すると版胴10が再び回転を開始し、無端ベルト51と当接してすくい上げられた使用済みのマスタは下排版部材43と上排版部材42とで挟持されつつ搬送されて版胴10の外周面より剥離される。剥離された使用済みのマスタは各排版部材42,43で挟持搬送されて排版ボックス44内に廃棄された後、圧縮板45によって圧縮される。
外周面上より使用済みのマスタが全て剥離された後も版胴10は回転を継続し、所定の給版待機位置まで回転して停止する。版胴10が給版待機位置で停止すると図示しない開閉手段が作動してクランパ18が開放され、孔版印刷装置1は給版待機状態となる。
孔版印刷装置1が給版待機状態となったら、または上記した排版動作と並行して、製版部3では製版動作が行われる。プラテンローラ20、反転ローラ対27、搬送ローラ対90がそれぞれ回転駆動されてマスタロール30Aよりマスタ30が引き出される。
マスタ30が引き出されてその画像形成領域がサーマルヘッド21の発熱素子と対応する位置に達すると、図示しない画像メモリ内に格納されている画像データ信号が画像処理を施された後に呼び出され、図示しないサーマルヘッドドライバがサーマルヘッド21の各発熱素子を選択的に発熱させることにより、マスタ30の熱可塑性樹脂フィルム30bに製版画像が形成される。マスタ30は製版されつつ開放されているクランパ18に向けて搬送される。マスタ30の先端部がクランパ18によって挟持可能な所定位置まで達すると、図示しない開閉手段が作動してクランパ18が閉じられ、マスタ30は熱可塑性樹脂フィルム30bが外周面側となるように、すなわち多孔性支持体30aと版胴10の外周面とが接する態様でその先端部を版胴10の外周面上に保持される。
その後、版胴10が図1において時計回り方向に間欠的に回転駆動され、マスタ30の版胴10への巻装動作が行われる。このとき反転ローラ対27、搬送ローラ対90は回転を停止しており、駆動ローラ27a、駆動ローラ90aは内部に設けられた図示しないワンウェイクラッチによってマスタ30の引き出しに伴い連れ回りする。そして、図示しない画像メモリからの画像データ信号が途絶えるとサーマルヘッド21の作動が停止し、1版分のマスタ30が製版搬送されるとプラテンローラ20、反転ローラ対27、搬送ローラ対90の回転がそれぞれ停止されると共にカッタ22が作動してマスタ30が切断される。切断されたマスタ30は版胴10の回転によって製版部3より引き出され、版胴10がホームポジションまで回転して停止することで製版動作および給版動作が完了する。
給版動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴10がホームポジションで停止すると、給紙ローラ34、各駆動ローラ35a,56、吸引ファン59がそれぞれ駆動されると共に版胴10が低速で図1の時計回り方向に回転駆動され、給紙トレイ33上に積載された印刷用紙Pの最上位の1枚が引き出されてその先端をレジストローラ対36に挟持される。そして、版胴10に巻装されたマスタ30の版胴回転方向における画像量域先端部がプレスローラ11と対応する位置に到達する所定のタイミングで駆動ローラ36aが回転駆動され、これにより送り出された印刷用紙Pは版胴10とプレスローラ11との間に向けて給送される。
駆動ローラ36aの回転とほぼ同時にプレスローラ11がその外周面を版胴10の外周面に圧接させ、レジストローラ対36によって給送された印刷用紙Pが版胴10上のマスタ30に押圧される。この押圧動作によりプレスローラ11と印刷用紙Pとマスタ30と版胴10とが圧接し、インキローラ14によって版胴10の内周面に供給されたインキが版胴10の開孔部より滲出し、版胴10の図示しない多孔性支持板および図示しないメッシュスクリーン、およびマスタ30の多孔性支持体30aに充填された後にマスタ30の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移・転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けにより画像を転写された印刷用紙Pは、剥離爪52の先端によって版胴10の外周面より剥離されて下方へと落下し、排紙ガイド板53に案内されて排紙搬送ユニット54へと送られる。排紙搬送ユニット54へと送られた印刷用紙Pは、吸引ファン59の吸引力によって無端ベルト58の上面に引きつけられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ55上に排出される。その後、版胴10が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、操作パネル86上の各種キーによって印刷条件を入力した後に図示しない試し刷りキーを押下すると、設定された印刷速度で版胴10が回転駆動されると共に給紙部4から印刷用紙Pが1枚給送されて試し刷りが行われる。試し刷りによって画像の位置あるいは濃度等が確認され、図示しないテンキーによって印刷枚数が入力された後に図示しない印刷スタートキーが押下されると、試し刷りと同条件で印刷動作が行われる。そして、設定された印刷枚数が消化されると版胴10がホームポジションで停止し、孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
図8を参照して、マスタエンド検知時と非検知時のマスタ長さについて説明する。同図は、マスタエンド検知時と非検知時のマスタ長さについて説明する図である。
上述の印刷動作、製版動作を繰り返すうちに、マスタエンド(マスタ30の一端部30Cの終端)が近づいてくると、マスタ30は芯部30Bに軽接着しているだけで完全な固着状態でないため、搬送ローラ対90やプラテンローラ20の搬送の際の搬送力によって芯部30から外れて遊離し、マスタエンド検知センサ82によってマスタ30の一端部30Cがマスタエンド検知されない場合の1点鎖線で示すマスタ撓み経路D、マスタ30の一端部30Cがマスタエンド検知される場合の破線で示すマスタ撓み経路Eのようにマスタ貯留部80内で垂れ下がる。図8の上部には、マスタ撓み経路Dとマスタ撓み経路Eそれぞれの場合のマスタ30の長さ・領域、および画像形成領域30Dを示している。
マスタ撓み経路Dの場合は、印刷部2で必要とされる1版分のマスタ30の長さが確保されているが、マスタ撓み経路Eの場合は、印刷部2で必要とされる1版分の十分なマスタ30の長さがないことが分かる。
図8を参照して、製版部におけるマスタロールエンド検知およびマスタエンド検知に係る処理動作について説明する。同図は、製版部におけるマスタロールのエンド検知およびマスタエンド検知に係る処理動作のフローを示している。この処理動作は、制御部85が有する上記した第1〜第7の制御手段からの制御指令の下に行われる。
孔版印刷装置1の図示しない製版スタートキーがユーザによって押下されると、製版部3では上述した製版動作が行われる(製版開始)。図2において、プラテンローラ20、反転ローラ対27、搬送ローラ対90がそれぞれ回転駆動されてマスタロール30Aよりマスタ30が引き出される。マスタ30はサーマルヘッド21で穿孔されつつ、マスタ搬送経路Aを搬送される。
マスタ30を穿孔製版中もマスタロールエンド検知センサ29でマスタロール30Aのエンド検知を行う(ステップS1)。製版途中にマスタロールエンド検知センサ29でマスタ黒帯31が検知された場合、この検知信号がマスタロールエンド検知メモリ83に送られ、マスタロールエンド検知の情報を記録する。この時、製版動作は継続して行われる(ステップS2)。
図示しない画像メモリからの画像データ信号が途絶えるとサーマルヘッド21の作動が停止し、1版分のマスタ30が製版搬送されると、プラテンローラ20、反転ローラ対27、搬送ローラ対90の回転がそれぞれ停止され、カッタ22が作動してマスタ30が切断され、製版動作を完了する(ステップS3)。
製版動作完了後、マスタロールエンド検知メモリ83にマスタロールエンド検知の情報が記録されているかをチェック・確認する(ステップS4)。マスタロールエンド検知の情報がない場合、製版部3での処理は終了となる。
マスタロールエンドの検知情報がある場合、マスタロールエンド検知信号を制御部85に送り、信号を受けた制御部85はソレノイド25をオン駆動させて、図示しないバネの付勢力に抗して搬送経路切替板91を図2の破線で示す退避位置に揺動すると共に、吸引ファン81を作動させると同時にプラテンローラ20および反転ローラ対27の回転駆動を停止し、搬送ローラ対90を回転駆動することでマスタ30の搬送路をマスタ搬送経路Aからマスタ撓み経路Bへと切り替える(ステップS5)。
マスタ30の搬送路がマスタ撓み経路Bへと切り替わったら、マスタエンド検知センサ82にてマスタエンドの検知を行う(ステップS6)。マスタエンドが検知しない場合は製版部3での処理は終了となる。
一方、マスタエンドが検知された場合、この検知信号が制御部85に送られ、信号を受けた制御部85はマスタロール30Aの交換作業のために、ソレノイド25をオフ駆動させ、図示しないバネの付勢力によって搬送経路切替板91を図2の実線で示す搬送位置に揺動させる。同時に、操作パネル86の液晶表示部87上にマスタ30がなくなったこと(図9のフローでは「マスタ残量なし」と記載)を表示してユーザに告知・報知する(ステップS7、S8)。
告知を受けたユーザは、次版の製版動作に先立ってマスタロール30Aの交換作業を行う。ユーザは製版部本体3Aを印刷装置本体9より引き出し、マスタエンド検知センサ82で検知されたマスタ30と消費されたマスタロール30A(実質的に芯部30Bのみの状態)とを取り出して、別の新しいマスタロール30Aをマスタ支持部材19にセットする。そして、ユーザはマスタロール30Aからマスタ30の先端部を引き出すと共に駆動ローラ90aを上方に若干量持ち上げ、マスタ30の先端を搬送ローラ対90との間に挟持させる操作を行う。
その後、製版部本体3Aを印刷装置本体9に押し込んでセットすると、マスタセットスイッチ88がオンされてプラテンローラ20、搬送ローラ対90がそれぞれ回転し、マスタ30が図2の左方に向けて搬送される。各ローラ20,90によって送られたマスタ30の先端がマスタ先端検知センサ28によって検知されると、各ローラ20,90の回転が停止されると共にカッタ22が作動し、マスタ30が切断される。これによりマスタ30は、その先端部がカッタ22の下ホルダ22a上に位置する初期位置にセットされる。(ステップS9)。
マスタロール30Aを交換し、製版部本体3Aを印刷装置本体9に押し込んだ後、マスタロールエンド検知センサ29がマスタロールのエンド検知を行う(ステップS10)。マスタロールエンド検知センサ29で黒帯31が検知されない場合、製版部の処理は終了となる。
一方、マスタロールエンド検知センサ29が黒帯31を検知した場合、この検知信号が制御部85に送られ、信号を受けた制御部85はソレノイド25をオン駆動させることにより、図示しないバネの付勢力に抗して搬送経路切替板91を図2の破線で示す退避位置に揺動すると共に、吸引ファン81を作動させると同時にプラテンローラ20および反転ローラ対27の回転駆動を停止し、搬送ローラ対90を回転駆動することでマスタ30の搬送路をマスタ搬送経路Aからマスタ撓み経路Bへと切り替える(ステップS11)。
マスタ30の搬送路がマスタ撓み経路Bへと切り替わったら、マスタエンド検知センサ82にてマスタエンドの検知を行う(ステップS12)。マスタエンドが検知されない場合は製版部の処理は終了となる。
一方、マスタエンドが検知された場合、この検知信号が制御部85に送られ、信号を受けた制御部85はマスタロール30Aの交換作業のために、ソレノイド25をオフ駆動させ、図示しないバネの付勢力によって搬送経路切替板91を図2の実線で示す搬送位置に揺動させる。同時に、操作パネル86の液晶表示部87上にマスタ30がなくなったこと(図9のフローでは「マスタ残量なし」と記載)を表示してユーザに告知(ステップS7、S8)する。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、次の諸効果(第1〜第8)を奏する。
第1に、上記構成を備えた孔版印刷装置1であることにより、カッタ22によるマスタ切断位置からマスタエンド検知センサ82の配置位置までのマスタ撓み経路の距離Cが、所定長さ以上に設定されていることにより、マスタエンドでのマスタ残量を少なくし、かつ、製版途中でマスタロール30Aのエンドを検知しても、製版中のマスタ30は必ず最後まで製版できる。
第2に、上記所定長さが印刷部2で必要とされるマスタ1版分以上の長さに設定されていることにより、換言すれば印刷部2で必要なマスタ1版分以上の長さとなる位置にマスタエンド検知センサ82を配設することで、マスタエンド検知センサ82でエンド検知しなければ確実にそのマスタは1版分以上あるため、製版できる。
第3に、マスタエンド検知センサ82により、上記所定長さが印刷部2で必要とされる長さ以下であると検知された場合に、操作パネル86の液晶表示部87がマスタの残量がないことを報知・表示することにより、ユーザにマスタ残量がないことを告知し、マスタロール30Aの交換を促すことができる。
第4に、穿孔製版途中にマスタロールエンド検知センサ29で被検知部としての黒帯31が検知された場合に、マスタロールエンド検知メモリ83にマスタロール30Aのエンド検知情報を記録することにより、製版完了後、速やかにマスタエンド検知動作に移ることができる。
第5に、マスタロールエンド検知メモリ83に記録されたマスタロール30Aのエンド検知情報に基づいて、吸引ファン81を作動させ、吸引ファン81が作動していない状態のときにマスタ支持部材19からプラテンローラ20およびサーマルヘッド21に形成されるマスタ搬送経路Aからマスタ撓み経路Bへと切り替える制御手段としての制御部85を備えていることにより、マスタ搬送路Aをマスタ撓み経路Bへと自動的に切り替えることができる。
第6に、製版部本体3Aが印刷装置本体9より引き出され、マスタエンド検知センサ82で検知されたマスタ30と消費されたマスタロール30A(実質的に芯部30Bのみの状態)との交換が行われる前に、マスタ撓み経路Bからマスタ搬送経路Aへと切り替えることにより、マスタ交換作業がしやすくなる。すなわち、マスタ交換時にマスタ撓み経路Bだと、マスタ貯留部80でマスタ30が撓み・垂れている状態なので、製版部3に残っているマスタ30が取りずらいためである。
第7に、マスタ搬送経路Aからマスタ撓み経路Bへと切り替わった後、マスタエンド検知センサ82によりマスタ30のエンド検知を行うことにより、マスタロール30Aをセットした時点でマスタエンド検知動作を行うことで、次回の製版開始時にマスタエンドが検知されるということが無くなる。何故ならばユーザが残量十分のマスタロール30Aを常にセットするとは限らないからである。
第8に、マスタロール30Aの終端部のマスタである一端部30Cが、プラテンローラ20または搬送ローラ対90の搬送力により芯部30Bから外れることにより、マスタエンドでのマスタ残量を少なくし、かつ、マスタエンド検知を確実に行うことができる。
図10を参照して、図1〜図9に示した一実施形態の変形例について説明する。同図は、一実施形態の変形例における製版部の全体構成を示す。
図10に示す変形例は、図1〜図9に示した一実施形態と比較して、搬送ローラ対90の駆動ローラ90aを回転駆動していた搬送モータ26を除去し、プラテンローラ20および駆動ローラ90aにそれぞれ回転駆動力断接手段としての電磁クラッチ95,96を配設し、共通の単一のステッピングモータ23のみでプラテンローラ20および駆動ローラ90aを回転駆動する点のみ相違する。この相違点以外は、本変形例は図1〜図9に示した一実施形態と同様である。
ステッピングモータ23の出力軸には、歯付きの2連のプーリ23aが固定されている。プラテンローラ20の軸には、歯付きのプーリ20aが固定されていて、ステッピングモータ23とプラテンローラ20とは、プーリ23aとプーリ20aとの間に巻き掛けられたタイミングベルト97を介して駆動力伝達関係にある。同様に、ステッピングモータ23と駆動ローラ90aとは、プーリ23aと駆動ローラ90aの軸に固定された歯付きのプーリ90aaとの間に巻き掛けられたタイミングベルト98を介して駆動力伝達関係にある。
プラテンローラ20の軸とプーリ20aとの間には、電磁クラッチ95が設けられている。駆動ローラ90aの軸とプーリ90aaとの間には、電磁クラッチ96が設けられている。
本変形例では、電磁クラッチ95,96を設けることで駆動手段一つでマスタ30の搬送を行うことが可能である。マスタ搬送経路Aでのマスタ搬送は、プラテンローラ20と駆動ローラ90aは共に回転するので、両ローラ20,90aの電磁クラッチ95,96を繋いで一つの駆動手段であるステッピングモータ23で各ローラ20,90aを回転する。マスタ搬送経路Aからマスタ撓み経路Bへ切り替える時は、プラテンローラ20を回転停止し、駆動ローラ90aのみを回転させるので、プラテンローラ20の電磁クラッチ95を切り、駆動ローラ90aの電磁クラッチ96のみを繋ぐことで、マスタ撓み経路Bへと切り替える。
本変形例によれば、このような構成にすることにより、駆動手段の数を減らすことができるので、消費電力を少なくすることができると共に、部品費を抑えることができる。
以上説明したとおり、本発明を特定の実施形態や変形例等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した実施形態や変形例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
例えば、押圧手段は、プレスローラ11に限らず、版胴10の直径とほぼ同径の圧胴でもよい。切断手段は、回転刃移動タイプのカッタ22に限らず、いわゆるギロチンタイプのものでもよい。
本発明は、上述したような孔版印刷装置に好適な他、例えば、特許第2790963号公報(特開平7−17013号公報)に開示されているような版胴の外側からインキを供給する凹版印刷装置とも呼ぶべき印刷装置およびその製版装置にも適用ないし準用可能である。
1 孔版印刷装置(印刷装置の一例)
2 印刷部
3 製版部(製版装置の一例)
4 給紙部
5 排版部
6 排紙部
7 画像読取部
9 印刷装置本体(印刷装置の本体)
10 版胴
11 プレスローラ(押圧手段の一例)
13 インキ供給手段
19 マスタ支持部材(ロール支持手段の一例)
20 プラテンローラ(マスタ搬送手段の一例)
21 サーマルヘッド(製版手段の一例)
22 カッタ(切断手段の一例)
23 ステッピングモータ(マスタ搬送駆動手段の一例)
24 カッタモータ(切断駆動手段の一例)
25 ソレノイド(切替駆動手段の一例)
29 マスタロールエンド検知センサ(マスタロールエンド検知手段の一例)
30 マスタ
30a 熱可塑性樹脂フィルム
30A マスタロール
30B 芯部
30C 一端部(マスタ終端部)
30D 画像形成領域
31 黒帯(被検知部の一例)
80 マスタ貯留部(マスタ貯留手段の一例)
81 吸引ファン(マスタ撓み形成手段の一例)
82 マスタエンド検知センサ(マスタエンド検知手段の一例)
83 マスタロールエンド検知メモリ(マスタロールエンド検知記録手段の一例)
85 制御部(制御手段の一例)
86 操作パネル(操作部の一例)
87 液晶表示部(報知手段、表示手段の一例)
88 マスタセットスイッチ
90 搬送ローラ対(マスタ搬送手段)
91 搬送経路切替板
特開2003−136824号公報

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタが巻かれて構成されたマスタロールからマスタを繰り出し可能に支持するロール支持手段と、
    前記マスタロールから繰り出されるマスタの前記熱可塑性樹脂フィルム面を製版する製版手段と、
    マスタを前記製版手段に接触させつつ搬送するマスタ搬送手段と、
    前記マスタ搬送手段におけるマスタ搬送方向の下流側に配置され、製版されたマスタを切断する切断手段と、
    前記マスタ搬送手段と前記ロール支持手段との間でマスタを撓ませて貯留するマスタ貯留手段と、
    前記マスタ貯留手段に配置され、マスタのエンド検知を行うマスタエンド検知手段と、
    を備え、
    前記切断手段によるマスタ切断位置から前記マスタエンド検知手段の配置位置までのマスタ撓み経路の距離が所定長さ以上であることを特徴とする製版装置。
  2. 製版されたマスタを版胴の外周面に巻き付け、前記版胴上のマスタにインキを供給し、押圧手段により前記版胴上のマスタに印刷用紙を押し付けて印刷画像を印刷用紙上に形成する印刷部を有する印刷装置において、
    請求項1記載の製版装置を備え、
    前記所定長さが、前記印刷部で必要とされるマスタ1版分以上の長さであることを特徴とする印刷装置。
  3. 前記印刷装置の状態を報知する報知手段を有し、
    前記マスタエンド検知手段により、前記所定長さが前記印刷部で必要とされる長さ以下であると検知された場合に、前記報知手段がマスタの残量が無いことを報知することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記マスタロールの終端部に形成された被検知部を検知して、前記マスタロールのエンド検知を行うマスタロールエンド検知手段と、
    前記マスタロールエンド検知手段により検知されたエンド検知情報を記録するマスタロールエンド検知記録手段と、
    を備え、
    製版途中に前記マスタロールエンド検知手段で前記被検知部が検知された場合に、前記マスタロールエンド検知記録手段に前記マスタロールのエンド検知情報を記録することを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記マスタ貯留手段に設けられ、マスタを前記マスタ貯留手段へ導入するマスタ撓み形成手段と、
    前記マスタロールエンド検知記録手段に記録された前記マスタロールのエンド検知情報に基づいて、前記マスタ撓み形成手段を作動させ、前記マスタ撓み形成手段が作動していない状態のときに前記ロール支持手段から前記マスタ搬送手段に形成されるマスタ搬送経路から前記マスタ撓み経路へと切り替える制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 前記製版装置は、前記マスタロールの交換のために、前記印刷装置の本体に対して引き出しかつ押し込み可能に構成されており、
    前記製版装置が前記印刷装置の本体から引き出され、前記マスタロールの交換が行われる前に、前記マスタ撓み経路から、前記マスタ撓み形成手段が作動していない状態のときに前記ロール支持手段から前記マスタ搬送手段に形成されるマスタ搬送経路へと切り替えることを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  7. 前記製版装置が前記印刷装置の本体に押し込まれたとき、前記マスタロールエンド検知手段により前記マスタロールのエンド検知を行うことを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  8. 前記製版装置が前記印刷装置の本体に押し込まれた後に、前記マスタロールエンド検知手段により前記マスタロールのエンド検知がされたとき、前記マスタ撓み形成手段を作動させ、前記マスタ搬送経路から前記マスタ撓み経路へと切り替えることを特徴とする請求項7記載の印刷装置。
  9. 前記マスタ搬送経路から前記マスタ撓み経路へと切り替わった後、前記マスタエンド検知手段により前記マスタのエンド検知を行うことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. マスタを搬送するマスタ搬送手段を有する製版装置に用いられ、熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタを芯部の周りにロール状に巻き付けて構成されたマスタロールであって、
    前記マスタロールの終端部の前記マスタが、前記マスタ搬送手段の搬送力により前記芯部から外れることを特徴とするマスタロール。
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