JP4519988B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、版胴の外周面にマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくは印刷用紙のサイズに応じてマスタ長さ及び版胴に対する押圧部材の接触範囲を変更することが可能な孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多孔性の支持円筒体である多孔性支持板の周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装してなる回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルムと和紙繊維あるいは合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものとを貼り合わせてなるラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドにより加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段よりインキを供給しつつプレスローラー、圧胴等の押圧部材によって印刷用紙を版胴外周面上の製版済みマスタに連続的に押圧することにより、版胴開口部及びマスタ穿孔部よりインキを滲出させて印刷用紙に転移させることで印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置が一般的に知られている。
この孔版印刷装置に用いられている版胴は、インキが滲出する開口部と、マスタの先端を挟持するクランパー、ステージ部等が配設された非開口部とを有しており、開口部の長さは印刷される用紙の最大サイズに合わせて設定されている。例えば、最大A3サイズの用紙が印刷可能である孔版印刷装置では、開口部の長さは約420mmである。
【0003】
上述の孔版印刷装置では、印刷が終了して原稿を変更した後、次の印刷を行う際に、使用者が製版スタートキーを押すことにより排版手段が版胴から使用済みのマスタを剥離し、製版手段によって新しく製版されたマスタを版胴に自動的に巻装させるように構成されている。これは、印刷終了直後に版胴より使用済みのマスタを剥離すると、次の印刷に先立って新しい製版済みマスタが巻装されるまでは版胴の外周面が大気に晒された状態で放置されることとなり、この放置状態が長時間に及ぶと版胴の外周面や開口部に塵埃が付着したり、残留したインキが蒸発することにより、次版の印刷に際してマスタへのインキの補給が阻害されて良好な印刷が行われないことがあるため、使用済みのマスタを版胴の外周面上に巻装させることで版胴外周面の乾燥を防止しているのである。
従って、上述の孔版印刷装置に使用されるマスタとしては、開口部全域を覆う必要があると共にクランパーによる挟持長さやプレスローラー接触位置等の余裕をみて、420mm+αの長さのものが用いられることとなるが、この孔版印刷装置によってA4サイズの印刷物を得る場合には、マスタの約半分が印刷に使用されない余白部分となると共に、マスタに付着して廃棄されるインキ量が増大してコストアップしてしまうという問題点がある。
【0004】
この問題点を解決するため、巻装されるマスタの長さを使用される印刷用紙のサイズに応じて切断すると共に、短いマスタが巻装された場合にマスタの存在しない版胴の開口部を押圧部材が押圧しないように押圧部材の押圧範囲を制御する技術が、例えば特開昭64−18683号公報、特開昭64−24783号公報、特開平9−169154号公報に開示されている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開昭64−18683号公報に開示された技術では、複数の版胴を着脱することとなってその作業が面倒であると共に、特に多色印刷を行う場合には、用紙サイズ及びインキ種類に応じた版胴を用意する必要があり、版胴の数が膨大となって大幅にコストアップしてしまうと共に、版胴の保管場所として大きなスペースを占有してしまうという問題点がある。
また、特開平9−169154号公報に開示された技術では、用紙サイズに応じて押圧部材を接離させるカム板を切り換えており、使用される用紙サイズに応じてカム板を用意する必要があり、構成が複雑化すると共に大型化し、コストアップしてしまうという問題点がある。
さらに、特開昭64−24783号公報に開示された技術では、押圧部材を接離させるカム板を扇状に回動させて押圧部材の版胴外周面に対する接触範囲を変化させているため、特開平9−169154号公報における不具合が生じることはないが、カム板を2枚しか有していないため、A3サイズからハガキサイズまでの各サイズに対応させようとすると、ハガキサイズ製版時にはマスタに余分な余白部分が生じてしまい、マスタ及びインキの無駄遣いが生じてしまう。
【0006】
本発明の目的は、上述した各問題点を解決し、コストアップすることなくマスタ及びインキの消費量を最低限に抑えつつ、如何なるサイズの印刷用紙を使用した場合であっても良好な印刷物を得ることが可能な孔版印刷装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、外周面に開口部を有する版胴と、マスタを製版・搬送・切断する製版搬送部と、前記外周面に対して接離自在に設けられた押圧部材と、前記押圧部材を前記外周面に対して接離させる接離手段と、印刷用紙を前記版胴に向けて給送する給紙部とを有し、前記印刷用紙のサイズに応じて前記マスタの切断長さ及び前記版胴に対する前記押圧部材の接触範囲を変更可能な孔版印刷装置において、前記接離手段は前記接触範囲を変更させる接触範囲変更手段を有し、該接触範囲変更手段は、一体的に回転自在であると共に同軸上を回動して互いに重合・離間可能な2枚のカム板と、前記押圧部材を前記外周面より離間した状態で保持する保持手段とを有し、前記保持手段は、前記各カム板が離間状態にあるときに、前記各カム板間に形成される2箇所の離間部のうちの一方に対応して前記押圧部材を前記外周面より離間した状態で保持することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに前記各カム板は、一方に対して他方が正逆方向の何れにも回動可能であることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに前記給紙部が前記印刷用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段を有し、前記接触範囲変更手段は前記用紙サイズ検出手段からの情報に基づいて前記接触範囲を変更することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷装置において、さらに前記用紙サイズ検出手段は、前記印刷用紙の搬送方向に往復動自在に配設されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の孔版印刷装置において、さらに原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段を有する原稿読取部を具備し、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズと前記用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズとが不一致の場合に警報を発する警報手段を有することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の孔版印刷装置において、さらに原稿画像に対する印刷画像の大きさを変倍させる変倍手段を備え、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズと、前記用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズと、前記変倍手段によって設定された倍率とが不一致の場合に、前記警報手段が警報を発することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記印刷用紙としてA3からB6までの各サイズのものが使用可能であり、各サイズに応じた最小限の前記切断長さ及び前記接触範囲が設定可能であることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに複数の原稿に基づいて連続的に製版動作を行う場合には、最後の原稿の製版時において前記開口部の全てを覆う長さに前記マスタを切断することを特徴とする。
【0016】
【実施例】
図1は、本発明の参考例を採用した孔版印刷装置1の概略図である。同図において孔版印刷装置1は、原稿読取部2、給紙部3、製版搬送部4、印刷部5、排紙部6、排版部7、制御部8等から主に構成されており、A3からB6までの各サイズの印刷用紙に対する印刷が可能に構成されている。
【0017】
孔版印刷装置1の筐体9の上部に配設された原稿読取部2は、コンタクトガラス10、原稿載置台11、原稿を搬送する原稿搬送ローラー対12及び原稿搬送ローラー13、搬送される原稿をガイドするガイド板14,15、コンタクトガラス10に沿って原稿を搬送する原稿搬送ベルト16、読み取られた原稿の排出方向を切り換える切換板17、読み取られた原稿が排出される原稿排紙台18、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー19,20及び蛍光灯21、操作された原稿画像を集束するレンズ22、集束された画像を処理するCCD等の画像センサー23等から主に構成されている。
【0018】
上述の構成のうち、原稿載置台11、原稿搬送ローラー対12、原稿搬送ローラー13、ガイド板14,15、原稿搬送ベルト16、切換板17、原稿排紙台18は図示しない圧板に一体的に設けられていてADFユニット24を構成しており、ADFユニット24はコンタクトガラス10に対して接離自在に設けられている。原稿読取部2には、原稿載置台11上に原稿が載置されたこと及び載置された原稿のサイズを検知する原稿検知センサー25と、コンタクトガラス10上に載置された原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知センサー26と、ADFユニット24(図示しない圧板)がコンタクトガラス10上に置かれていないときにこれを検知する圧板検知センサー27とが設けられている。原稿検知センサー25及び原稿サイズ検知センサー26によって原稿サイズ検出手段が構成されている。
【0019】
筐体9の下方には給紙部3が配設されている。給紙部3は、特開平5−124737号公報に開示されたものと同様に、小サイズ(本実施例ではA4、B5、A5、ハガキ、B6の各サイズ)の印刷用紙P1を積載可能な第1給紙トレイ28、印刷用紙P1と同サイズの印刷用紙P2を積載可能な第2給紙トレイ29、大サイズ(本実施例ではA3、B4の各サイズ)の印刷用紙P3を積載可能な第3給紙トレイ30、第1給紙トレイ28と第2給紙トレイ29とに貯容された印刷用紙P1,P2が同サイズの場合に、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1が使い切られた際に第2給紙トレイ29上の印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に一括して移動させる用紙移動部材31、第1給紙トレイ28から印刷用紙P1を引き出す給紙ローラー32、第3給紙トレイ30から印刷用紙P3を引き出す給紙ローラー33、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1を給紙ローラー32に押圧させる押し上げ部材34、第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3を給紙ローラー33に押圧させる押し上げ部材35、押し上げ部材34に押し上げられた印刷用紙P1に接触して第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1の有無を検知する第1用紙有無検知センサー36、給紙ローラー32によって引き出された印刷用紙P1を分離給送する分離ローラー対37、給紙ローラー33によって引き出された印刷用紙P3を分離給送する分離ローラー対38、分離ローラー対38によって分離給送された印刷用紙P3を給送する用紙搬送ローラー対39、分離ローラー37によって分離給送された印刷用紙P1及び用紙搬送ローラー対39によって給送された印刷用紙P3を給送する用紙搬送ローラー群41、用紙搬送ローラー群41によって給送された印刷用紙P1,P3を給送する用紙搬送ローラー対40、用紙搬送ローラー対40によって給送された印刷用紙P1,P3の先端部を停留させた後に所定のタイミングで印刷部5に向けて給送するレジストローラー対42等から主に構成されており、孔版印刷装置1の作動中に第2給紙トレイ29の引き出しが可能に構成されている。また、各給紙トレイ28,29,30には、各印刷用紙P1,P2,P3の幅方向をガイドする図示しないサイドフェンスが設けられている。
【0020】
給紙部3には、さらに、第2給紙トレイ29上の印刷用紙P2の有無を検知する第2用紙有無検知センサー43、第1用紙有無検知センサー36と同様に第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3の有無を検知する第3用紙有無検知センサー44、各給紙トレイ28,29,30上の各印刷用紙P1,P2,P3のサイズを検知する用紙サイズ検出手段としての第1用紙サイズ検知センサー45、第2用紙サイズ検知センサー46、第3用紙サイズ検知センサー47、レジストローラー対42から給送される各印刷用紙P1,P2,P3の先端を検知する用紙先端検知センサー149が配設されている。反射型センサーからなる各用紙サイズ検知センサー45,46,47は各給紙トレイ28,29,30の下方に、用紙搬送方向に向けて往復動自在に配設されており、移動時において各印刷用紙P1,P2,P3を検出した長さより各印刷用紙P1,P2,P3のサイズを検出している。この構成により、センサーの配設個数を少なくしても多様なサイズに対応することができ、コストダウンを図ることができると共にセンサーの断線による特定サイズの用紙検知不可といった不具合を防止することができる。
なお、本発明に適用可能な給紙部としては、上述したバンク形式である給紙部3の他、通常の給紙トレイを有するものや手差しトレイを有するものを採用してもよい。この場合の給紙トレイとしては、A3からB6までの印刷用紙を積載可能なものが用いられる。
【0021】
給紙部3の上方には製版搬送部4が配設されている。製版搬送部4は、マスタ48をロール状に巻成してなるマスタロール48aの芯部48bを回転自在かつ着脱自在に支持する支持部材49、マスタ48を加熱穿孔製版するサーマルヘッド50、マスタ48をサーマルヘッド50に圧接させた状態で搬送するプラテンローラー51、マスタ48を切断する切断手段52、マスタ48を搬送するマスタ搬送ローラー対53,54等から主に構成されている。製版搬送部4は一体的なユニットに構成されており、筐体9に対して着脱自在に構成されている。
【0022】
図示しないステッピングモーターにより図1において時計回り方向に回転駆動されるプラテンローラー51は、所定の圧力でサーマルヘッド50に圧接される図1に実線で示す圧接位置と、サーマルヘッド50から離間する図1に二点鎖線で示す離間位置とに、図示しないプラテンローラー接離手段によって選択的に位置決めされる。可動刃である上刃52aと固定刃である下刃52bとを有する切断手段52は、上刃52aが下刃52bに対して回転移動あるいは上下動する周知の構成である。
【0023】
製版搬送部4の左方には印刷部5が配設されている。印刷部5は、図1、図2に示すように、版胴60、インキ供給手段61、押圧部材としてのプレスローラー62等から主に構成されている。
版胴60は、インキ供給パイプを兼ねた支軸63に回転自在に支持された図示しない一対のフランジと、この各フランジの外周面に設けられた多孔性支持板60aと、多孔性支持板60aの外周面上に巻装された図示しないメッシュスクリーンとを有しており、版胴駆動手段148(図8参照)からの駆動力を伝達されレジストローラー対42と同期して回転駆動される。版胴60は筐体9に対して着脱自在に構成されており、多孔性支持板60aには開口部と非開口部とが設けられている。この開口部及び非開口部については後述する。多孔性支持板60aの非開口部には版胴60の一母線と平行な平面を有するステージ部60bが一体的に形成されており、ステージ部60b上にはマスタ48の先端を挟持する開閉自在なクランパー64が配設されている。クランパー64は、版胴60が所定位置に到達した際に図示しない開閉手段によって開閉される。図示しないメッシュスクリーンは、ポリエステルあるいはステンレスの細線等で織られた網状の部材であり、多孔性支持板60a上に1〜3層程度巻装されている。
【0024】
ここで、版胴60の多孔性支持板60aにおける開口部長さ、印刷用紙P1,P2,P3として各種サイズが用いられた場合のマスタ48の長さ、及び版胴60に対するプレスローラー62の接触範囲について説明する。
図3は、多孔性支持板60aを直線状に延ばした状態を示す模式図である。本実施例における版胴60は最大A3サイズの印刷用紙に対する印刷が可能に構成されているので、多孔性支持板60aは全周長さ650mm、開口部長さ420mmに設定されており、開口部はクランパー64の支軸から印刷時における版胴回転方向下流側100mmの位置、すなわちマスタ48の先端より100mmの位置から形成されている。図3では印刷用紙としてA3(横)サイズのものを用いた例を示しており、この場合にはマスタ長さAが550mm、マスタに対する最大穿孔領域長さBが410mm、印刷用紙長さCが420mm、版胴に対するプレスローラーの接触範囲長さDが440mmに設定されている。最大穿孔領域長さB及びプレスローラーの接触範囲長さDは印刷用紙長さCに基づいて決定されており、最大穿孔領域長さBは印刷用紙長さCよりも前後端それぞれ5mmずつ短く、接触範囲長さDは印刷用紙長さCよりも前後端それぞれ10mmずつ長くなるようにそれぞれ設定されている。各長さA,B,C,Dは用紙サイズ及び搬送方向によって異なり、それぞれ下表1のように設定されている。なお、ここでいう搬送方向(横)とは、印刷用紙の長手方向が搬送方向となるように搬送した場合を示し、搬送方向(縦)はその逆の場合を示す。
【0025】
【表1】
Figure 0004519988
【0026】
版胴60の内部にはインキ供給手段61が配設されている。インキ供給手段61は、支軸63、インキローラー65、ドクターローラー66等から主に構成されている。支軸63に固設された2枚の図示しない側板間に回転自在に支持され、その外周面と多孔性支持板60aの内周面との間に僅かな隙間が生じるように配設されたインキローラー65は、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段から駆動力を伝達されて図2において時計回り方向に回転駆動される。インキローラー65の近傍には、インキローラー65の外周面に対してその外周面を近接配置されたドクター66が、インキローラー65と並行に配設されている。ドクターローラー66は図示しない側板間に回転自在に支持されており、図示しない駆動力伝達手段から駆動力を伝達されて図2において反時計回り方向に回転駆動される。インキローラー65とドクターローラー66との近接部には、支軸63より供給されたインキが断面楔状に溜まっていて、インキ溜まり67が形成されている。インキ溜まり67のインキは、インキローラー65とドクターローラー66との近接部を通過する際に引き延ばされ、インキローラー65の外周面上に薄膜状に供給される。
【0027】
版胴60を構成する図示しない一対のフランジのうち、装置正面側から見て奥側に位置するフランジの外側面には、図1に二点鎖線で示すドグ150が取り付けられており、筐体9にはこのドグ150を検知する押圧位置検知センサー151が取り付けられている。押圧位置検知センサー151は、版胴60が回転して多孔性支持板60aの開口部端部が後述するプレスローラー62と対応する位置を占めたときにドグ150を検知する位置に取り付けられている。押圧位置検知センサー151から出力された信号は制御部8に入力される。
【0028】
版胴60の下方にはプレスローラー62が配設されている。プレスローラー62は一対のプレスローラーアーム55の各一端に中心軸62aの両端をそれぞれ回転自在に支持されており、各プレスローラーアーム55の他端は筐体9に回転自在に支持されたプレスローラー軸56にそれぞれ固着されている。プレスローラー軸56には、さらに加圧アーム57及びロックアーム58の一端がそれぞれ固着されている。
【0029】
加圧アーム57は、プレスローラーアーム55とほぼ直角となる態様でプレスローラー軸56に取り付けられており、その他端には一端を筐体9に固設された引張バネ59の他端が取り付けられ、プレスローラー軸56に対して図2において時計回り方向への回動付勢力を付与している。また、加圧アーム57のほぼ中程には、カムフォロア57aが回転自在に取り付けられている。
【0030】
ロックアーム58は、プレスローラーアーム55とほぼ直線をなす態様でプレスローラー軸56に取り付けられており、その他端には切欠部58aが形成されている。ロックアーム58の右方には、切欠部58aに対して係合可能な先端部68a及び傾斜面68cを有するストッパー68が配設されている。ストッパー68は筐体9に固設された支軸68bによって回動自在に支持されており、そのほぼ中程には一端を筐体9に固設された引張バネ69の他端が取り付けられ、ストッパー68には支軸68bを中心に図2において時計回り方向への回動付勢力が付与されている。さらに、ストッパー68には、筐体9に取り付けられ、その作動を制御部8によって制御されるソレノイド70のプランジャ70aが取り付けられている。ソレノイド70は、用紙先端検知センサー149により印刷用紙Pの先端が検知され、かつ、押圧位置検知センサー151によってドグ150が検知されたときに通電されてプランジャ70aを吸引し、所定時間内に用紙先端検知センサー149によって印刷用紙Pの先端が検知されないときに通電を遮断される。これらロックアーム58、ストッパー68、引張バネ69、ソレノイド70によって保持手段84が構成されている。
【0031】
カムフォロア57aの左方には、筐体9に回転自在に支持されたカム軸86が配設されており、そのさらに左方には、カム軸86と同様に筐体9に回転自在に支持されたカム開閉軸87が配設されている。カム軸86は、版胴駆動手段148からの回転力をギヤ等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達されることで、版胴60と同期して図2において反時計回り方向に回転駆動される。
【0032】
カム軸86には、3mm程度の鋼板から構成され円弧状のカム面を有する同形の第1カム99、第2カム100、第3カム101、第4カム102の各カム板が取り付けられている。各カム99,100,101,102は、プレスローラー62が図2に示すように保持手段84によってその外周面を版胴60の外周面より離間させた離間位置に保持されているときに、それぞれのカム面がカムフォロア57aに接触可能となる形状に形成されている。また、各カム99,100,101,102はそれぞれカム面と対向する部位に小径部を有しており、この小径部がカムフォロア57aと対向したときにはプレスローラー62の外周面が引張バネ59の付勢力によって版胴60の外周面に圧接し、小径部とカムフォロア57aとの間に隙間が生じる形状に形成されている。
【0033】
各カム99,100,101,102は、装置正面側から見て第1カム99、第2カム100、第3カム101、第4カム102の順に重ねて配置されており、図4に示すように、第1カム99はカム軸86に固着され、第2カム100、第3カム101、第4カム102はそれぞれ軸受103,104,105を介してカム軸86に対して回転自在に取り付けられている。また、第4カム102の、第3カム101側の側面と対向する側の側面には、カム軸86とは非接触の態様でボス部を有するギヤ106が一体的に取り付けられており、カム開閉軸87にはギヤ106と噛合するギヤ107が固着されている。
【0034】
第1カム99、第2カム100、第3カム101の装置奥側側面(図4において上側の側面)には、図5に示すように円弧状の溝部99a,100a,101aがそれぞれ形成されている。各溝部99a,100a,101aは、各カム99,100,101のカム面近傍の位置に形成されており、装置正面側(図5に示す方向)より見て右側の端部が各カム99,100,101の右側縁部に抜け、左側の端部が各カム99,100,101の左側縁部近傍で円弧状先端部を形成する形状を呈している。各溝部99a,100a,101aは、その深さが各カム99,100,101の厚みの半分程度となるように形成されている。また、第2カム100、第3カム101、第4カム102の装置手前側側面(図4において下側の側面)には、各溝部99a,100a,101aに嵌合可能であり、各溝部99a,100a,101aの深さよりも低く形成された突起100b,101b,102aがそれぞれ一体的に形成されている。この構成より、各カム99,100,101,102は、4枚を重ね合わせて装置正面側より見て1枚分のカム面がカムフォロア57aと接触可能な形状とすることができると共に、この状態より第4カム102を図2において時計回り方向に回動させることで、各突起100b,101b,102aが各溝部99a,100a,101a内を移動して各溝部99a,100a,101aの円弧状先端部に係合して第3カム101、第2カム100を扇状に開き、図5に示すように4枚分のカム面がカムフォロア57aと接触可能な形状とすることができる。
【0035】
ここで、各カム99,100,101,102のカム面の形状について説明する。上述したように、各カム99,100,101,102は同形であり、カム面がカムフォロア57aと接触したときにプレスローラー62を版胴60より離間させる構成を採用し、さらにカム面をカム1枚分からカム4枚分まで開閉可能に構成されている。そして、本実施例における孔版印刷装置1はA3サイズからB6サイズまでの印刷が可能に構成されている。従って、カム1枚分のカム面の大きさ(円弧長さ)が、A3サイズ印刷時におけるプレスローラー62の版胴60に対する非接触長さ(本実施例では多孔性支持板60aの全周長さ650mm−A3サイズ印刷時におけるプレスローラー62の接触範囲長さD440mm=210mm)よりも短い範囲でプレスローラー62を版胴60より離間させる大きさとなるように、かつ、カム4枚分のカム面の大きさが、B6サイズ印刷時におけるプレスローラー62の版胴60に対する非接触長さ(本実施例では650mm−B6サイズ印刷時におけるプレスローラー62の接触範囲長さD148mm=502mm)よりも長い範囲でプレスローラー62を版胴60より離間させる大きさとなるように、各カム99,100,101,102の形状が定められている。
【0036】
具体的には、多孔性支持板60aすなわち版胴60の全周長さ650mmに対してA3サイズ印刷時におけるプレスローラー62の版胴60に対する非接触長さが210mmであるので、版胴60の1回転中におけるプレスローラー62の版胴60に対する非接触長さに対応した版胴60の回動角度は、650mm:210mm=360°:xとなり、x≒116.3°となる。次に、B6サイズ印刷時での版胴60の1回転中におけるプレスローラー62の版胴60に対する非接触長さに対応した版胴60の回動角度は、650mm:502mm=360°:xとなり、x≒278.0°となる。従って、各カム99,100,101,102の回転中心とカム面両端部とにより形成される角度θ(図5参照)は、116.3°以下かつ(278.0/4)°(4はカム枚数)以上に設定される。ここで、カム枚数を3に変更しても上記条件(278.0/3<x<116.3)が達成されるので、カムは最低3枚あればA3からB6までの印刷に対応することが可能となる。
【0037】
なお、上述の角度はA3サイズからB6サイズを印刷可能な孔版印刷装置における角度であり、印刷可能な用紙サイズが異なればこの角度も異なるものとなる。また、上記角度は、カムフォロア57aが各カム99,100,101,102のカム面より離脱すると直ちにプレスローラー62が版胴60の外周面に圧接する場合のものであり、実際にはカムフォロア57aが各カム99,100,101,102のカム面に連なる側縁部を移動中、すなわちカムフォロア57aがカム面からカム小径部に至る途中にプレスローラー62が版胴60の外周面に圧接することにより、また、各カム99,100,101,102がラップしている部分が存在する(図5に角度θ1で示す部分)ことにより、若干異なるものとなる。
【0038】
さらにカム軸86及びカム開閉軸87には、図6に示すように、歯付プーリー108,109が固着されており、各歯付プーリー108,109間には2個の歯付プーリー110,111を有する移動ブラケット112が配設されている。移動ブラケット112はそのほぼ中央部に長穴112aを有しており、筐体9に植設された2本のピン113によって図6の上下方向に移動自在に支持されている。また、移動ブラケット112の下端部には図示しない雌ねじが形成されており、この雌ねじには筐体9に固設された正逆転可能なモーター114の出力軸に取り付けられた雄ねじ115が螺合している。各歯付プーリー108,110,109,111にはその両面に歯を有する歯付無端ベルト116が掛け渡されており、各歯付プーリー108,110,109,111間には、筐体9に回転自在に取り付けられ歯付無端ベルト116に対してテンションを付与する歯付テンションプーリー117,118,119,120が配設されている。
【0039】
この構成より、版胴60の回転が停止しているとき、すなわちカム軸86が回転していないときに、モーター114が正転して雄ねじ115が回転し、移動ブラケット112が図6において下方に移動されることにより、歯付プーリー111が図の反時計回り方向に回転して同プーリーの左側の歯付無端ベルト116が下方に移動され、歯付プーリー109が時計回り方向に回転駆動されることでギヤ107が図2において時計回り方向に回転され、これと噛合するギヤ106が反時計回り方向に回転されて第4カム102が図2において反時計回り方向に移動され、各カム99,100,101,102が拡開される。モーター114が逆転すると、上述とは逆に各カム99,100,101,102が閉塞される。
【0040】
上述したプレスローラーアーム55、プレスローラー軸56、加圧アーム57、引張バネ59、保持手段84、カム軸86、カム開閉軸87、各カム99,100,101,102、各ギヤ106,107、各歯付プーリー108,109、移動ブラケット112、モーター114、雄ねじ115、歯付無端ベルト116、各歯付テンションプーリー117,118,119,120によって接離手段121(図2参照)が構成されており、この接離手段121のうち、プレスローラーアーム55、プレスローラー軸56、加圧アーム57、引張バネ59、保持手段84を除いた部材によって接触範囲変更手段122が構成されている。
【0041】
印刷部5の左方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪71、ガイド板72,73、排紙搬送部材74、電動排紙台75等から主に構成されている。
版胴60の外周面より印刷済みの印刷用紙P(印刷用紙P1,P2,P3を総じて印刷用紙Pとする)を剥離する剥離爪71は、筐体9の図示しない側板に回動自在に支持されており、その先端を版胴60の外周面に対して近接離間自在に設けられている。筐体9の図示しない側板に固着されたガイド板72,73は、剥離爪71によって剥離された印刷済みの印刷用紙Pの搬送をガイドする。駆動ローラー76、従動ローラー77、無端ベルト78、吸引ファン79から構成される排紙搬送部材74は、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト78上に印刷用紙Pを保持し、駆動ローラー76の回転によって印刷用紙Pを図の矢印方向に搬送する。排紙搬送部材74によって搬送される印刷用紙Pを積載する電動排紙台75は、印刷用紙Pを積載する排紙トレイ80、一対のサイドフェンス81,82、エンドフェンス83を有しており、給紙部3から送られる用紙サイズ信号に基づいて各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83を所定の位置に位置決めする。排紙トレイ80には、各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83の位置を検知するフェンス位置検知センサー85が配設されている。
【0042】
排紙部6の上方には排版部7が配設されている。排版部7は、上排版部材88、下排版部材89、排版ボックス90、圧縮板91等から主に構成されている。上排版部材88は、駆動ローラー92、従動ローラー93、無端ベルト94から構成され、駆動ローラー92が図において時計回り方向に回転することにより無端ベルト94が図の矢印方向に移動する。下排版部材89も上排版部材88と同様に駆動ローラー95、従動ローラー96、無端ベルト97から構成されており、駆動ローラー95が図において反時計回り方向に回転することにより無端ベルト97が図の矢印方向に移動する。また、下排版部材89は図示しない移動手段によって移動自在に設けられており、図1に示す位置と駆動ローラー95の外周面上に位置する無端ベルト97が版胴60の外周面上に巻装された使用済みマスタ98に当接する位置とに選択的に位置決めされる。排版ボックス90の内部に使用済みマスタ98を押し込む圧縮板91は、図示しない昇降手段によって上下動自在に支持されている。上排版部材88、下排版部材89、排版ボックス90、圧縮板91は一体的に構成されており、筐体9に対して着脱自在に設けられている。
【0043】
図7は、孔版印刷装置1の操作パネル123を示している。筐体9の上部前面に設けられた操作パネル123は、その上面に製版スタートキー124、印刷スタートキー125、試し刷りキー126、ストップキー127、テンキー128、エンターキー129、クリアキー130、プログラムキー131、モード設定キー132、モードクリアキー133、変倍手段としての拡大縮小キー134、印刷速度設定キー135、トレイ選択キー136、7セグメントLEDからなる表示装置137、LEDからなるジャム表示装置138、LCDからなる表示装置139、トレイ選択キー136によって選択されたトレイを表示するLEDからなるトレイ表示手段140、選択されたトレイに貯容されている用紙サイズを表示するLEDからなる用紙サイズ表示手段141、警告手段としてのブザー142及びLEDからなるランプ143を有している。操作パネル123からの動作指令は制御部8に向けて出力される。
【0044】
トレイ選択キー136は印刷に使用されるトレイを選択する際に押下され、押下する毎に印刷用紙Pを給送するトレイが第1給紙トレイ28または第3給紙トレイ30に切り換えられる。この切換時において、各用紙サイズ検知センサー45,47からの信号に基づき、各トレイ28,30に貯容された印刷用紙サイズが用紙サイズ表示手段141に表示される。トレイ表示手段140はトレイ選択キー136の押下に伴い選択されたトレイを表示する。本実施例では「トレイ1」が第1給紙トレイ28を、「トレイ2」が第3給紙トレイ30をそれぞれ示している。第1用紙サイズ検知センサー45は、第1給紙トレイ28が筐体9より引き出されて印刷用紙Pがセットされた後に筐体9に再び戻された際、あるいは用紙移動部材31によって第2給紙トレイ29から第1給紙トレイ28に印刷用紙Pが移送された際に用紙搬送方向に向けて往復動し、印刷用紙Pのサイズを検出する。第3用紙サイズ検知センサー47は、第3給紙トレイ30が筐体9より引き出されて印刷用紙Pがセットされた後に筐体9に再び戻された際に用紙搬送方向に向けて往復動し、印刷用紙Pのサイズを検出する。各用紙サイズ検知センサー45,47からの出力信号は制御部8に送られる。また、各用紙サイズ検知センサー45,47は、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に複数個配設されており、これにより用紙幅方向のサイズ検出を行っている。
【0045】
筐体9の内部下方に配設された制御部8は、図8に示すようにCPU144、ROM145、RAM146、I/Oポート147等を有する周知のマイクロコンピューターであり、孔版印刷装置1の動作を制御する。
CPU144には、各センサー及び操作パネル123からの出力信号が入力される。入力された各信号はROM145に記憶された動作プログラムに基づいて演算処理され、原稿読取部2、給紙部3、製版搬送部4、印刷部5、排紙部6、排版部7を制御する各駆動回路にそれぞれ動作信号として出力されると共に、操作パネル123に表示信号として出力される。ROM145には、孔版印刷装置1の各アクチュエーターを作動させる複数の動作プログラムが記憶されている他、各用紙サイズに応じて開閉される各カムの開閉角度に応じたモーター114の動作プログラム、各用紙サイズに応じたサーマルヘッド50、プラテンローラー51及び切断手段52の作動プログラム等が記憶されている。RAM146には、CPU144によってROM145から呼び出された動作プログラムが一時的に書き込まれ、この動作プログラムは操作パネル104からの入力によって書き換えられる。
【0046】
上記構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。
オペレーターは、原稿載置台11上に印刷すべき原稿を載置すると共に使用するトレイに印刷用紙を貯容し、操作パネル123上の各種キーによって製版条件を設定した後に使用するトレイを設定する。本実施例では、原稿として最初にB4、次にA4(横)、最後にB5(横)のものが用いられ、印刷倍率はそれぞれ100%、第1給紙トレイ28にA4(横)の印刷用紙Pが、第2給紙トレイ29にB5(横)の印刷用紙Pが、第3給紙トレイ30にB4の印刷用紙Pがそれぞれ貯容されている場合を説明する。オペレーターはトレイ選択キー136を1回押下し、トレイ表示手段140の「トレイ2」のLEDを点灯させ(初期状態では「トレイ1」が点灯)た後に製版スタートキー124を押下する。
【0047】
製版スタートキー124が押下されると、原稿搬送ローラー対12及び原稿搬送ローラー13が回転駆動され、原稿の読取動作が行われる。読み取られた画像は、レンズ22で結像された後に画像センサー23へと送られ、画像センサー23で処理された後に画像データ信号として制御部8に送られる。この原稿読取時において、原稿搬送ローラー対12で原稿が送られる際に、原稿検知センサー25によって原稿サイズが検出され、検出された信号は制御部8に送られる。また、コンタクトガラス10上に直接原稿を載置した場合には、原稿サイズ検知センサー26によって原稿サイズが検出され、この信号も制御部8に送られる。
【0048】
この原稿読取時において、選択されたトレイである第3給紙トレイ30では、第3用紙サイズ検知センサー47が用紙搬送方向に移動し、印刷用紙Pのサイズが検出される。ここで、第3用紙サイズ検知センサー47によって検出された印刷用紙Pのサイズと、原稿検知センサー25あるいは原稿サイズ検知センサー26によって検出された原稿サイズと拡大縮小キー134によって設定された倍率とを掛け合わせたサイズとが異なる場合には、制御部8より動作指令が送られ、ブザー142が鳴動すると共にランプ143が点灯して、オペレーターにサイズが不一致であることが警告され、孔版印刷装置1は停止状態となる。さらに制御部8は電動排紙台75に作動指令を送り、第3用紙サイズ検知センサー47によって検出された印刷用紙Pのサイズに基づいて各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83を移動させる。
【0049】
第3用紙サイズ検知センサー47によって検出された印刷用紙Pのサイズと、各センサー25,26によって検出された原稿サイズと設定倍率とを掛け合わせたサイズとが一致した場合には、接触範囲変更手段122が作動してプレスローラー62の、版胴60の外周面に対する押圧範囲の変更が行われる。初期状態において接触範囲変更手段122は、版胴60の外周面に対するプレスローラー62の接触範囲がA3サイズと対応する長さとなるように、各カム99,100,101,102を位置決めさせている。印刷用紙PのサイズがB4であることを認識した制御部8はモーター114に動作信号を送り、各カム99,100,101,102を拡開させて版胴60の外周面に対するプレスローラー62の接触範囲がB4サイズと対応する長さとなるように制御する。動作信号を受けたモーター114は移動ブラケット112を図6において下方に移動させ、これにより歯付プーリー109が同図において時計回り方向に回動し、これと一体のカム開閉軸87及びギヤ107が図2の時計回り方向に回動する。この回動により、ギヤ107と噛合するギヤ106が図2の反時計回り方向に回動し、これと一体の第4カム102が同図において反時計回り方向に回動して、各カム99,100,101,102が拡開される。そして、版胴60の外周面に対するプレスローラー62の接触範囲がB4サイズと対応する長さ、すなわち各カム99,100,101,102のカム面の長さがB4サイズ印刷時における版胴60とプレスローラー62との離間長さと対応する長さになったと判断されると、制御部8より指令が送られてモーター114の作動が停止される。このとき、用紙先端検知センサー149により印刷用紙Pの先端が検知されていないのでソレノイド70への通電は遮断されており、保持手段84は図2に示すようにプレスローラー62を版胴60の外周面より離間した状態で保持している。
【0050】
原稿読取部2での原稿読取動作と並行して、排版部7では、版胴60の外周面上より使用済みマスタ98を剥離する排版動作が行われる。
外周面上に使用済みマスタ98を巻装している版胴60は、制御部8からの動作信号によって作動する版胴駆動手段148によって回転駆動され、図1において反時計回り方向に回転する。そして、版胴60が、その外周面上に巻装した使用済みマスタ98の先端が駆動ローラー95と対応する所定の排版位置に到達したことを制御部8が確認すると、制御部8から排版駆動回路に動作信号が送られて図示しない移動手段と駆動手段とが作動し、各駆動ローラー92,95を回転させると共に下排版部材89を版胴60側に移動させる。駆動ローラー95の外周面上に位置する無端ベルト97が使用済みマスタ98と当接すると、版胴60が反時計回り方向に再び回転駆動され、無端ベルト97と当接してすくい上げられた使用済みマスタ98は下排版部材89と上排版部材88とで挟持されて版胴60の外周面より剥離される。剥離された使用済みマスタ98は、下排版部材89と上排版部材88とで搬送されて排版ボックス90内に廃棄された後、圧縮板91によって圧縮される。
【0051】
外周面上より使用済みマスタ98が全て剥離された後も版胴60はさらに回転を継続し、版胴60が図1に示す所定の給版位置であるホームポジションに到達すると、制御部8は版胴駆動手段148に信号を送ってその作動を停止させる。版胴60がホームポジションで停止すると、制御部8より図示しない開閉手段へ動作信号が送られてクランパー64が図1において時計回り方向に回動し、版胴60が給版待機状態となって排版動作が完了する。
【0052】
排版動作が完了し、かつ、プレスローラー62の押圧範囲の変更動作が完了すると、続いて製版動作が行われる。版胴60が給版待機状態となると、制御部8からの信号によってプラテンローラー51が回転駆動されると共に各マスタ搬送ローラー対53,54が回転駆動されて、マスタロール48aよりマスタ48が引き出される。そして、プレスローラー51を駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ48の画像形成領域がサーマルヘッド50の発熱素子と対応する位置に達したことを制御部8が確認すると、制御部8より信号が送られ、原稿読取部2より送られた画像データ信号に基づいてサーマルヘッド50の発熱素子が選択的に発熱し、マスタ48の熱可塑性樹脂フィルム面に穿孔製版画像が形成される。
【0053】
マスタ48は、穿孔製版画像を形成されつつクランパー64へと搬送され、前記ステッピングモーターのステップ数よりマスタ48の先端が図示しないステージ部とクランパー64との間の所定位置まで到達したと制御部8が判断すると、図示しない開閉手段に信号が送られてクランパー64が図2において反時計回り方向に回動し、図示しないステージ部とクランパー64とでマスタ48の先端が挟持される。
【0054】
その後、制御部8より版胴駆動手段148に信号が送られ、版胴60がマスタ48の搬送速度と同じ周速度で図1において時計回り方向に回転駆動され、マスタ48の版胴60への巻装動作が行われる。そして、原稿読取部2からの画像データ信号が途絶えるとサーマルヘッド50の作動が停止し、その後、前記ステッピングモーターのステップ数よりB4サイズの印刷が可能な1版分の長さ(494mm)が搬送されたと制御部8が判断すると、プラテンローラー51と各マスタ搬送ローラー対53,54の回転が停止されると共に、上刃52aが回転移動してマスタ48が切断される。切断されたマスタ48は版胴60の回転によって引き出され、版胴60が再びホームポジションに到達すると制御部8からの指令によって版胴駆動手段148が停止して給版動作が完了する。
【0055】
給版動作に引き続き、版付け動作が行われる。
版胴60がホームポジションで停止すると、制御部8より信号が送られて版胴駆動手段148が作動し、版胴60が低速で図1において時計回り方向に回転駆動されると共に、給紙ローラー33、分離ローラー対38、各用紙搬送ローラー対39,40、用紙搬送ローラー群41、駆動ローラー76、吸引ファン79がそれぞれ駆動される。給紙ローラー33の回転により第3給紙トレイ30上に積載された印刷用紙Pのうちの最上位の1枚が引き出され、その先端がレジストローラー対42にくわえ込まれる。
【0056】
印刷用紙Pは、版胴60に巻装されたマスタ48の画像領域の、版胴60の回転方向における先端部が、プレスローラー62と対応する位置に到達するタイミングにおいて、図示しない駆動力伝達手段からの回転力を受けて回転するレジストローラー対42によって版胴60とプレスローラー62との間に向けて給送される。また、図2において反時計回り方向に回転している各カム99,100,101,102は、レジストローラー対42の回転とほぼ同時に各カム面とカムフォロア57aとの当接状態が解除される位置を占めている。各カム99,100,101,102は、図示しない駆動力伝達手段からの回転力を伝達されて回転するカム軸86に一体的に設けられた第1カム99と、カム軸86に一体的に設けられたギヤ106に噛合するギヤ107によって回転力を受ける第4カム102とにより、設定された角度すなわちカム面の長さを変えることなく一体的に回転駆動される。レジストローラー対42により給送された印刷用紙の先端が用紙先端検知センサー149に検知され、版胴60の回転によりドグ150が押圧位置検知センサー151に検知されると、制御部8はソレノイド70への通電を行い、これにより保持手段84によるプレスローラー62の保持状態が解除される。保持状態を解除されたプレスローラー62は、引張バネ59の付勢力によってその外周面を版胴60の外周面に圧接させる。
【0057】
レジストローラー対42より給送された印刷用紙Pは、プレスローラー62によって版胴60に巻装されたマスタ48に押圧される。この押圧動作により、プレスローラー62と印刷用紙Pとマスタ48と多孔性支持板60aとが圧接し、インキローラー65によって多孔性支持板60aの内周面に供給されたインキが多孔性支持板60aの開口及び図示しないメッシュスクリーンより滲出して多孔性支持板60aの外周面とマスタ48との空隙部に充填され、マスタ48の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移される。印刷用紙Pに画像を転写し、印刷用紙Pとの圧接を終えてマスタ48の後端の非画像領域とプレスローラー62の外周面とが圧接したところで、各カム99,100,101,102のカム面とカムフォロア57aとが再度当接してプレスローラーアーム55が図2において反時計回り方向に揺動され、プレスローラー62の外周面と版胴60の外周面との圧接が解除される。
【0058】
インキを転移された印刷用紙Pは、剥離爪71の先端で版胴60の外周面より剥離された後に各ガイド板72,73に案内されて左方へと搬送され、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト78の上面に引き付けられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ80上に排出される。その後、版胴60が再びホームポジションで停止して版付け動作が完了し、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、テンキー128で印刷枚数を表示装置137に置数し、印刷速度設定キー135で印刷速度を設定して印刷スタートキー125を押下することにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。印刷動作完了後、版胴60は再びホームポジションに戻る。
【0059】
B4サイズの印刷用紙Pに対して設定された枚数の印刷動作が終了すると、次のA4(横)サイズに対応した製版動作が行われる。オペレーターはトレイ選択キー136を1回押下し、トレイ表示手段140の「トレイ1」のLEDを点灯させた後に製版スタートキー124を押下する。製版スタートキー124が押下されると、B4サイズ時と同様に原稿読取部2において原稿画像が読み取られ、読み取られた画像は画像データ信号として制御部8に送られる。また、原稿検知センサー25によって原稿サイズが検知され、この検知信号も制御部8に送られる。これと同時に、第1給紙トレイ28では第1用紙サイズ検知センサー45が用紙搬送方向に移動して印刷用紙Pのサイズが検知される。ここで検知された用紙サイズに基づいて、電動排紙台75では各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83がA4(横)と対応する位置に移動される。
【0060】
次に、接触範囲変更手段122が作動して、プレスローラー62の版胴60の外周面に対する押圧範囲の変更が行われる。印刷用紙PのサイズがA4(横)であることを認識した制御部8はモーター114に動作信号を送り、各カム99,100,101,102をB4に対応した位置からさらに拡開させて、版胴60の外周面に対するプレスローラー62の接触範囲がA4(横)サイズとなるように制御する。
排版部7では排版動作が行われる。版胴60の外周面上より剥離された前版のマスタ48は、上排版部材88及び下排版部材89によって搬送され、排版ボックス90内に廃棄された後に圧縮板91によって圧縮される。その後、版胴60がホームポジションまで回転して停止し、クランパー64が開放されて排版動作が完了する。
【0061】
次に、上述と同様に製版動作が行われる。マスタ48は、プラテンローラー51及び各マスタ搬送ローラー対53,54によって搬送されつつ、サーマルヘッド50によってその熱可塑性樹脂フィルム面を穿孔製版される。そして、マスタ48の先端が図示しないステージ部とクランパー64とによって挟持されると、版胴60が回転を開始して巻装動作が行われる。その後、原稿読取部2からの画像データ信号が途絶えるとサーマルヘッド50の作動が停止する。その後もマスタ48は搬送され、その搬送長さがA4(横)サイズの印刷が可能な長さ(427mm)となると、プラテンローラー51及び各マスタ搬送ローラー対53,54の回転が停止すると共に上刃52aが回転移動してマスタ48が切断される。切断されたマスタ48は版胴60の回転によって引き出され、給版動作が完了する。
給版動作完了後、B4サイズ時と同様に版付け動作が行われ、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。その後、テンキー128によって印刷枚数を設定した後に印刷スタートキー125が押下されることにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。
【0062】
A4(横)サイズの印刷動作が終了すると、次のB5(横)サイズに対応した製版動作が行われる。オペレーターは第1給紙トレイ28及び第2給紙トレイ29を筐体9より装置手前側に引き出し、第1給紙トレイ28上にある印刷用紙P(A4(横)サイズ)を取り除いて第2給紙トレイ29上の印刷用紙P(B5(横)サイズ)を第1給紙トレイ28上に移し換えた後、各給紙トレイ28,29を筐体9にセットする。その後、オペレーターはトレイ表示手段140の「トレイ1」のLEDが点灯していることを確認した後に製版スタートキー124を押下する。製版スタートキー124が押下されると、原稿読取部2において原稿画像が読み取られる。この原稿読取時において、画像センサー23からの画像データ信号、原稿検知センサー25からの原稿サイズ検知信号、及び第1用紙サイズ検知センサー45からの用紙サイズ検知信号が制御部8に送られ、電動排紙台75では各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83がB5(横)と対応する位置に移動される。
【0063】
次に、接触範囲変更手段122が作動する。印刷用紙PのサイズがB5(横)であることを認識した制御部8はモーター114に動作信号を送り、各カム99,100,101,102をA4(横)に対応した位置からさらに拡開させて、版胴60の外周面に対するプレスローラー62の接触範囲がB5(横)サイズとなるように制御する。これに並行して、排版部7では排版動作が行われる。
排版動作及びプレスローラー62の押圧範囲の変更動作完了後、製版及び給版動作が行われる。マスタ48は上述と同様に搬送されつつ製版され、版胴60の外周面上にその先端を係止された後にB5(横)サイズの印刷が可能な長さ(387mm)で切断される。
製版給版動作完了後、B4サイズ時と同様に版付け動作が行われ、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。その後、テンキー128によって印刷枚数を設定した後に印刷スタートキー125が押下されることにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。
【0064】
上述の構成とすることにより、扇状に開閉する各カム99,100,101,102及びサーマルヘッド50の作動を制御部8で制御することにより、プレスローラー62の版胴60に対する押圧範囲及びマスタ48の製版長さを、使用する印刷用紙Pのサイズに合わせて大型化及びコストアップすることなく変更させることができ、マスタ48及びインキの消費量を最低限としつつ良好な印刷物を得ることが可能となると共に、カム枚数を3枚以上とすることにより、使用可能な印刷用紙PのサイズもA3からB6までと幅広いサイズに対応することが可能となる。
【0065】
図9は、本発明の一実施例に用いられる孔版印刷装置の印刷部152を示している。この孔版印刷装置は、第1の実施例で示した孔版印刷装置1と比較すると、印刷部5に代えて印刷部152を用いた点においてのみ相違しており、他の部位の構成は同一である。この孔版印刷装置も孔版印刷装置1と同様に、A3サイズからB6サイズまでの各サイズの印刷用紙に対する印刷が可能に構成されている。
印刷部152は、印刷部5と比較すると、接離手段121及び接触範囲変更手段122に代えて接離手段153及び接触範囲変更手段154を用いる点、ソレノイドオフセンサー155を有する点、保持手段84を構成するソレノイド70の動作制御が異なる点において相違している。
【0066】
接離手段153及び接触範囲変更手段154は、接離手段121及び接触範囲変更手段122と比較すると、第1カム99、第2カム100、第3カム101、第4カム102に代えてカム板としての第1カム156及び第2カム157を用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
第1カム156は第1カム99と同形であり、第1カム99と同様にカム軸86に固着されている。第1カム156と同形の第2カム157は、第4カム102と同様に図示しない軸受を介してカム軸86に回転自在に取り付けられており、その第1カム156側の側面と対向する側の側面にはギヤ106が固着されている。各カム156,157には、各カム99,100,101,102と同様の溝部や突起は形成されていない。
【0067】
筐体9の、押圧位置検知センサー151配設位置よりも版胴60回転方向下流側の位置には、ソレノイドオフセンサー155が取り付けられている。ソレノイドオフセンサー155はドグ150を検知して信号を出力し、この信号は制御部8に入力される。ソレノイドオフセンサー155は、押圧位置検知センサー151の中心線と自身の中心線とが支軸63の中心においてなす角度θ2が、この孔版印刷装置で印刷される最小サイズの印刷用紙の印刷時における、プレスローラー62の版胴60に対する接触長さに対応した角度よりも小さい角度となるように設定されている。
具体的には、本実施例における最小印刷可能サイズがB6サイズであるので、B6サイズ印刷時での版胴60の1回転中におけるプレスローラー62と版胴60との接触長さに対応した版胴60の回動角度は、650mm:148mm=360°:xとなり、x≒82.0°となる。従って、角度θ2は82°以下に設定される。
【0068】
ソレノイド70は、用紙先端検知センサー149により印刷用紙Pの先端が検知され、かつ、押圧位置検知センサー151によってドグ150が検知されたときに通電されてプランジャ70aを吸引し、ソレノイドオフセンサー155によってドグ150が検知されたときに通電を遮断される。
【0069】
上記構成に基づき、以下に上述した孔版印刷装置の動作を説明する。
オペレーターは、原稿載置台11上に印刷すべき原稿を載置すると共に使用するトレイに印刷用紙を貯容し、操作パネル123上の各種キーによって製版条件を設定した後に使用するトレイを設定する。本実施例では、原稿として最初にA4(横)、次にA3、最後にB6のものが用いられ、印刷倍率はそれぞれ100%、第1給紙トレイ28にA4(横)の印刷用紙Pが、第2給紙トレイ29にB6の印刷用紙が、第3給紙トレイ30にA3の印刷用紙Pがそれぞれ貯容されている場合を説明する。オペレーターはトレイ表示手段140の「トレイ1」のLEDが点灯していることを確認した後に製版スタートキー124を押下する。製版スタートキー124が押下されると、第1の実施例と同様に原稿の読取動作が行われる。この原稿読取時において、画像センサー23からの画像データ信号、原稿検知センサー25からの原稿サイズ検知信号、及び第1用紙サイズ検知センサー45からの用紙サイズ検知信号が制御部8に送られ、電動排紙台75では各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83がA4(横)と対応する位置に移動される。
【0070】
次に、接触範囲変更手段154が作動する。印刷用紙PのサイズがA4(横)であることを確認した制御部8はモーター114に動作信号を送る。動作信号を受けたモーター114は、移動ブラケット112を移動させてギヤ107を回転させることにより、第2カム157を回動させる。そして、第1カム156のカム面右側角部と第2カム157のカム面左側角部とがカム軸86の中心においてなす角度θ3が、A4(横)サイズ印刷時における版胴60とプレスローラー62との離間長さに対応した角度になったと判断されると、制御部8より指令が送られてモーター114の作動が停止される。このとき、用紙先端検知センサー149により印刷用紙Pの先端が検知されていないのでソレノイド70への通電は遮断されており、保持手段84は図9に示すようにプレスローラー62を版胴60の外周面より離間した状態で保持している。この押圧範囲の変更動作に並行して、排版部7では参考例と同様に排版動作が行われる。
排版動作及びプレスローラー62の押圧範囲の変更動作完了後、製版及び給版動作が行われる。マスタ48は、参考例と同様に搬送されつつ製版され、版胴60の外周面上にその先端を係止された後にA4(横)サイズの印刷が可能な長さ(427mm)で切断される。版胴60はホームポジションまで回転して停止する。
【0071】
給版動作に引き続き、版付け動作が行われる。
版胴60がホームポジションで停止すると、版胴60が低速で図9において時計回り方向に回転駆動されると共に、給紙ローラー32、分離ローラー対37、用紙搬送ローラー対40、用紙搬送ローラー群41、駆動ローラー76、吸引ファン79がそれぞれ駆動される。給紙ローラー32の回転により第1給紙トレイ28上に積載された印刷用紙Pのうちの最上位の1枚が引き出され、その先端がレジストローラー対42にくわえ込まれる。
【0072】
印刷用紙Pは、参考例と同様のタイミングで回転駆動するレジストローラー対42により、版胴60とプレスローラー62との間に向けて給送される。また、図9において反時計回り方向に回転している各カム156,157は、レジストローラー対42の回転とほぼ同時に第1カム156のカム面とカムフォロア57aとの当接状態が解除される位置を占めている。各カム156,157は、図示しない駆動力伝達手段からの回転力を伝達されて回転するカム軸86と、カム軸86に一体的に設けられたギヤ106に噛合するギヤ107とにそれぞれ一体的に設けられているため、設定された角度θ3を変えることなく一体的に回転駆動される。レジストローラー対42により給送された印刷用紙Pの先端が用紙先端検知センサー149(図1参照)に検知され、版胴60の回転によりドグ150が押圧位置検知センサー151に検知されると、制御部8はソレノイド70への通電を行い、これにより保持手段84によるプレスローラー62の保持状態が解除される。保持状態を解除されたプレスローラー62は、引張バネ59の付勢力によってその外周面を版胴60の外周面に圧接させる。
【0073】
そして、版胴60がさらに回転し、ドグ150がソレノイドオフセンサー155に検知されると、制御部8はソレノイド70への通電を遮断する。これにより、ストッパー68は引張バネ69の付勢力によって図9に示す保持位置に戻されるが、このときに第1カム156はその小径部をカムフォロア57aと対向させる位置を占めており、プレスローラー62は引張バネ59の付勢力によって版胴60の外周面に圧接されている。このとき、プレスローラー62と一体的に揺動するロックアーム58も図9に示す位置から時計回り方向に回動されており、その切欠部58aが先端部68aの下側の位置を占めていることにより、保持位置に戻されたストッパー68とロックアーム58とは係合せず、プレスローラー62の版胴60に対する圧接動作は継続されている。
【0074】
レジストローラー対42より給送された印刷用紙Pは、プレスローラー62によって版胴60に巻装されたマスタ48に押圧される。この押圧動作により、プレスローラー62と印刷用紙Pとマスタ48と多孔性支持板60aとが圧接し、インキローラー65によって多孔性支持板60aの内周面に供給されたインキが多孔性支持板60aの開口及び図示しないメッシュスクリーンより滲出して多孔性支持板60aの外周面とマスタ48との空隙部に充填され、マスタ48の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移される。印刷用紙Pに画像を転写し、印刷用紙Pとの圧接を終えてマスタ48の後端の非画像領域とプレスローラー62の外周面とが圧接したところで、第2カム157のカム面とカムフォロア57aとが再度当接してプレスローラーアーム55が図9において反時計回り方向に揺動され、プレスローラー62の外周面と版胴60の外周面との圧接が解除される。このとき、ロックアーム58がプレスローラー軸56を中心に反時計回り方向に揺動されることにより、ロックアーム58の切欠部58aは保持位置を占めているストッパー68の傾斜面68cを乗り越えて先端部68aと係合し、図9に示すようにプレスローラー62が再び離間位置に保持される。
【0075】
インキを転移された印刷用紙Pは、剥離爪71の先端で版胴60の外周面より剥離された後に各ガイド板72,73に案内されて左方へと搬送され、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト78の上面に引き付けられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ80上に排出される。その後、版胴60が再びホームポジションで停止して版付け動作が完了し、孔版印刷装置は印刷待機状態となる。
【0076】
孔版印刷装置が印刷待機状態となった後、テンキー128で印刷枚数を表示装置137に置数し、印刷速度設定キー135で印刷速度を設定して印刷スタートキー125を押下することにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。この印刷動作時においてもソレノイド70の作動は版付け動作時と同様に制御されるので、各カム156,157の回転時における、角度θ3の部分においてはロックアーム58の切欠部58aとストッパー68の先端部68aとが係合しており、プレスローラー62は離間位置に保持されていることとなる。設定された印刷枚数が消化されると、版胴60はホームポジションまで回転して停止する。
【0077】
A4(横)サイズの印刷動作が終了すると、次のA3サイズに対応した製版動作が行われる。オペレーターはトレイ選択キー136を1回押下し、トレイ表示手段140の「トレイ2」のLEDを点灯させた後に製版スタートキー124を押下する。製版スタートキー124が押下されると、原稿読取部2において原稿画像が読み取られる。この原稿読取時において、画像センサー23からの画像データ信号、原稿検知センサー25からの原稿サイズ検知信号、及び第3用紙サイズ検知センサー47からの用紙サイズ検知信号制御部8に送られ、電動排紙台75では各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83がA3と対応する位置に移動される。
【0078】
次に、接触範囲変更手段154が作動する。印刷用紙PのサイズがA3であることを認識した制御部8はモーター114に動作信号を送り、角度θ3がA3サイズ印刷時における版胴60とプレスローラー62との離間長さに対応した角度となるように第2カム157を移動させる。このとき、制御部8は第2カム157の現在位置を把握しており、この情報に基づいて制御部8は、現在位置から新たに角度θ3を形成する位置までの第2カム157の移動距離が小さくなる方向に第2カム157を回動させるべくモーター114の作動を制御する。これにより第2カム157の移動時間を短くすることができ、ファーストプリントタイムを短縮することができる。これに並行して、排版部7では排版動作が行われる。
【0079】
排版動作及びプレスローラー62の押圧範囲の変更動作完了後、製版及び給版動作が行われる。マスタ48は上述と同様に搬送されつつ製版され、版胴60の外周面上にその先端を係止された後にA3サイズの印刷が可能な長さ(550mm)で切断される。
製版給版動作完了後、A4(横)サイズ時と同様に版付け動作が行われ、孔版印刷装置は印刷待機状態となる。その後、テンキー128によって印刷枚数を設定した後に印刷スタートキー125が押下されることにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。
【0080】
A3サイズの印刷動作が終了すると、次のB6サイズに対応した製版動作が行われる。オペレーターは第1給紙トレイ28及び第2給紙トレイ29を筐体9より装置手前側に引き出し、第1給紙トレイ28上にあるA4(横)サイズの印刷用紙Pを取り除いて第2給紙トレイ29上のB6サイズの印刷用紙Pを第1給紙トレイ28上に移し換えた後、各給紙トレイ28,29を筐体9にセットする。その後、オペレーターはトレイ選択キー136を1回押下し、トレイ表示手段140の「トレイ1」のLEDを点灯させた後に製版スタートキー124を押下する。製版スタートキー124が押下されると、原稿読取部2において原稿画像が読み取られる。この原稿読取時において、画像センサー23からの画像データ信号、原稿検知センサー25からの原稿サイズ検知信号、及び第1用紙サイズ検知センサー45からの用紙サイズ検知信号がそれぞれ制御部8に送られ、電動排紙台75では各サイドフェンス81,82及びエンドフェンス83がB6サイズの印刷用紙Pと対応する位置に移動される。
【0081】
次に、接触範囲変更手段154が作動する。印刷用紙PのサイズがB6であることを認識した制御部8はモーター114に動作信号を送り、角度θ3がB6サイズ印刷時における版胴60とプレスローラー62との離間長さに対応した角度となるように、その移動距離が小さくなる方向に第2カム157を移動させる。これに並行して、排版部7では排版動作が行われる。
【0082】
排版動作及びプレスローラー62の押圧範囲の変更動作完了後、製版及び給版動作が行われる。マスタ48は上述と同様に搬送されつつ製版され、版胴60の外周面上にその先端を係止された後にB6サイズの印刷が可能な長さ(258mm)で切断される。以下、A4(横)サイズ時と同様に版付け動作が行われ、孔版印刷装置は印刷待機状態となる。その後、テンキー128によって印刷枚数を設定した後に印刷スタートキー125が押下されることにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。
【0083】
上述の構成とすることにより、相対位置が変化する2枚のカム156,157、プレスローラー62を離間位置に保持する保持手段84、及びサーマルヘッド50の作動をそれぞれ制御部8で制御することにより、プレスローラー62の版胴60に対する押圧範囲及びマスタ48の製版長さを、使用する印刷用紙Pのサイズに合わせて大型化及びコストアップすることなく変更させることができ、マスタ48及びインキの消費量を最低限としつつ良好な印刷物を得ることが可能となると共に、使用可能な印刷用紙Pのサイズも幅広いサイズに対応することが可能となる。
【0084】
記実施例の変形例として、原稿載置台11上に複数の原稿が載置されて製版動作が行われる場合に、最後の1枚の原稿に対して製版されるマスタ48に関しては、原稿のサイズにかかわらず版胴60に巻装可能である最大サイズ(上記各実施例の場合はA3サイズ)とする構成を採用してもよい。このような構成とすることにより、印刷終了時あるいは印刷中断時において、版胴60に巻装されているマスタ48が多孔性支持板60aの開口を常に覆っていることとなり、孔版印刷装置を長期間放置してもインキの蒸発や固化、あるいは多孔性支持板60aへの塵埃の付着等といった不具合を防止することができる。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、互いに重合・離間可能な2枚のカム板、押圧部材を離間位置に保持する保持手段、及び製版搬送部の作動をそれぞれ制御することにより、押圧部材の版胴に対する接触範囲及びマスタの切断長さを使用する印刷用紙のサイズに合わせて大型化及びコストアップすることなく変更させることができ、マスタ及びインキの消費量を最低限としつつ良好な印刷物を得ることが可能となると共に、使用可能な印刷用紙のサイズも幅広いサイズに対応することが可能となる。
【0087】
請求項2記載の発明によれば、移動距離が短くなる方向に他方のカム板を移動させることにより移動時間を短くすることができ、ファーストプリントタイムを短縮することができる。
【0088】
請求項3記載の発明によれば、自動的に用紙サイズを検出しこれに基づいて接触範囲を変更するので、作業効率を向上させることができると共に接触範囲の変更ミスによる印刷不良の発生を防止することができる。
【0089】
請求項4記載の発明によれば、用紙サイズ検出手段の配設個数を少なくしても多様なサイズに対応することができ、コストダウンを図ることができると共に用紙サイズ検出手段の断線による特定サイズの用紙検知不可といった不具合を防止することができる。
【0090】
請求項5,6記載の発明によれば、不具合が生じた際に自動的に警報手段が警報を発するので、印刷不良の発生を未然に防止することができる。
【0091】
請求項7記載の発明によれば、A3からB6までの各サイズの印刷時において、マスタ及びインキの消費量を最低限としつつ良好な印刷物を得ることができる。
【0092】
請求項8記載の発明によれば、印刷終了時あるいは印刷中断時において、版胴に巻装されているマスタが版胴の開口部を常に覆っていることとなり、孔版印刷装置を長期間放置してもインキの蒸発や固化、あるいは版胴への塵埃の付着等といった不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に用いられる孔版印刷装置の概略正面図である。
【図2】 本発明の参考例に用いられる孔版印刷装置の印刷部を説明する概略図である。
【図3】 本発明の一実施例に用いられる版胴の多孔性支持板を説明する概略図である。
【図4】 本発明の参考例に用いられるカム板の取付構造を説明する概略図である。
【図5】 本発明の参考例に用いられるカム板の形状を説明する概略図である。
【図6】 本発明の一実施例に用いられるカム板の移動機構を説明する概略図である。
【図7】 本発明の一実施例に用いられる操作パネルを示す図である。
【図8】 本発明の一実施例に用いられる制御部のブロック図である。
【図9】 本発明の一実施例に用いられる孔版印刷装置の印刷部を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
2 原稿読取部
3 給紙部
4 製版搬送部
45 用紙サイズ検出手段(第1用紙サイズ検知センサー)
46 用紙サイズ検出手段(第2用紙サイズ検知センサー)
47 用紙サイズ検出手段(第3用紙サイズ検知センサー)
48 マスタ
60 版胴
62 押圧部材(プレスローラー)
84 保持手段
99,156 カム板(第1カム)
100,157 カム板(第2カム)
101 カム板(第3カム)
102 カム板(第4カム)
121,153 接離手段
122,154 接触範囲変更手段
134 変倍手段(拡大縮小キー)
142 警報手段(ブザー)
143 警報手段(ランプ)
P,P1,P2,P3 印刷用紙

Claims (8)

  1. 外周面に開口部を有する版胴と、マスタを製版・搬送・切断する製版搬送部と、前記外周面に対して接離自在に設けられた押圧部材と、前記押圧部材を前記外周面に対して接離させる接離手段と、印刷用紙を前記版胴に向けて給送する給紙部とを有し、前記印刷用紙のサイズに応じて前記マスタの切断長さ及び前記版胴に対する前記押圧部材の接触範囲を変更可能な孔版印刷装置において、
    前記接離手段は前記接触範囲を変更させる接触範囲変更手段を有し、該接触範囲変更手段は、一体的に回転自在であると共に同軸上を回動して互いに重合・離間可能な2枚のカム板と、前記押圧部材を前記外周面より離間した状態で保持する保持手段とを有し、前記保持手段は、前記各カム板が離間状態にあるときに、前記各カム板間に形成される2箇所の離間部のうちの一方に対応して前記押圧部材を前記外周面より離間した状態で保持することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記各カム板は、一方に対して他方が正逆方向の何れにも回動可能であることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
    前記給紙部が前記印刷用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段を有し、前記接触範囲変更手段は前記用紙サイズ検出手段からの情報に基づいて前記接触範囲を変更することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項3記載の孔版印刷装置において、
    前記用紙サイズ検出手段は、前記印刷用紙の搬送方向に往復動自在に配設されていることを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項3または4記載の孔版印刷装置において、
    原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段を有する原稿読取部を具備し、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズと前記用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズとが不一致の場合に警報を発する警報手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項5記載の孔版印刷装置において、
    原稿画像に対する印刷画像の大きさを変倍させる変倍手段を備え、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズと、前記用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズと、前記変倍手段によって設定された倍率とが不一致の場合に、前記警報手段が警報を発することを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記印刷用紙としてA3からB6までの各サイズのものが使用可能であり、各サイズに応じた最小限の前記切断長さ及び前記接触範囲が設定可能であることを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    複数の原稿に基づいて連続的に製版動作を行う場合には、最後の原稿の製版時において前記開口部の全てを覆う長さに前記マスタを切断することを特徴とする孔版印刷装置。
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