JP4365466B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷装置に関し、詳しくは、クランプ機構に特徴を有する孔版印刷装置のクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷装置は、版胴に製版済みマスタの先端を係止するためのクランプ機構を有している。クランプ機構は、版胴の周面に対して開閉自在であって版胴の周面との間でマスタを挟持するクランプ部材と、クランプ部材を版胴に対して開閉自在に支持する支持部材と、クランプ部材を支持部材を介して版胴に対して開閉するための駆動手段とを有しており、従来のクランプ機構においては、支持部材は版胴の側面に対し1つの軸心を支点に回転駆動されクランパ部材の開閉を行なっている。クランプ部材は、閉鎖時に版胴の周面との間に製版済みマスタの先端部を挟持して固定するという役割の他に、その拡開時に、マスタ給送手段によって給送されてくる製版済みマスタの先端部をクランプ部材と版胴の周面との間へ進入させるガイドの役割を持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、マスタには、湿度や温度、巻き癖等の影響によってカールしてしまうことがあり、この場合にマスタ給送手段とクランプ部材の開放位置との位置が離れていると、クランプ部材と版胴との間にマスタが進入せず、クランプ部材がガイドとしての機能を果たすことができずにクランプミスを生じたり、クランプ部材と版胴との間にマスタが進入するときにマスタの先端がクランパ部材にひっかかって折れてしまうという問題があった。この問題を解決するには、マスタ給送手段とクランプ部材の開放位置との位置を近づければよいのであるが、従来のクランプ機構においては、クランプ部材を1つの軸心を支点に回転するようになっているため、クランプ部材の拡開時にその先端をマスタ給送手段に近づけるのには限界があること、また、クランプ部材は印刷時に版胴とともに回転するため、マスタ給送手段は版胴及びクランプ部材からある程度離間させる必要があって、マスタ給送手段を版胴側に近づけるのには限界があること等の理由により、かかる問題を充分に解決することはできなかった。
【0004】
また、孔版印刷装置において、互いに対向して配置された2つの版胴を用いて両面印刷を可能とし、両版胴の対向部の近傍においてクランプ部材を拡開してマスタを供給する技術が、本出願人が先に出願した特願平11−887号公報等において提案されているが、2つの版胴の対向部においてはクランプ部材相互間の距離が短いため一方のクランプ部材を1つの軸心を支点に回転すると他方のクランプ部材に当接してしまうから充分に拡開することができず、クランプ部材の拡開を2つの版胴の対向部から離して行なう必要がある。しかし、2つの版胴の対向部に給紙を行なう用紙の給送手段の一部をマスタ給送手段と共通化する技術が提案されており、この場合にクランプ部材の開放位置を2つの版胴の対向部から離していると、マスタ給送手段とクランプ部材の開放位置との位置が離れてしまい、上述の問題と同様の問題を生じる。
【0005】
本発明は、マスタ給送手段とクランプ部材の開放位置との距離を変えずとも、拡開したクランプの先端をマスタ供給手段に近接させる構成を有し、かかる問題を解決した孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、版胴と、上記版胴の周面に対して開閉自在であり製版済みマスタの先端を上記版胴に係止するためのクランプ部材と、上記版胴と上記クランプ部材との間にマスタの先端を給送するマスタ給送手段とを有し、上記クランプ部材が、同クランプ部材と上記周面との間にマスタを挿入し又は同クランプ部材と上記版胴との間からマスタを離脱するための、同クランプ部材を上記周面から離間した拡開位置と、上記クランプ部材と上記版胴との間にマスタを挟持するための閉じ位置との間で変位可能な孔版印刷装置において、上記クランプ部材を支持するとともに、このクランプ部材全体を上記版胴に対して接離させる向きに上記版胴の側面に変位可能に支持された支持部材を備え、上記版胴がマスタを受ける位置において、上記クランプ部材を上記マスタ給送手段に近づける向きに変位させるとともに上記拡開位置とし、上記クランプ部材を上記マスタ給送手段から遠ざける向きに変位させるとともに上記閉じ位置とする支持手段を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記支持部材と、この支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置で回転自在に係合した回転部材と、上記支持部材と上記側面との一方に設けられた長孔と、上記支持部材と上記側面との他方に設けられ上記長孔に摺動する摺動部材とを有し、上記回転部材と上記支持部材との係合位置を上記版胴の回転中心から離間又は近接するように上記回転部材を回転駆動し、上記摺動部材を上記長孔に沿って摺動することにより、上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記支持部材と、この支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置で回転自在に係合した第1の回転部材と、上記支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置であって且つ第1の回転部材と上記支持部材との係合位置と異なる位置において回転自在に係合した第2の回転部材とを有し、上記回転部材と上記支持部材との係合位置を上記版胴の回転中心から離間又は近接するように第1の回転部材を回転駆動し、第2の回転部材を従動回転することにより、上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記版胴の回転に伴って上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記版胴の停止時に上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記版胴が、互いに対向して配置された第1及び第2の版胴とからなり、上記マスタ給送手段が、第1の版胴に対応する第1のマスタ給送手段と、第2の版胴に対応する第2のマスタ給送手段とからなり、第1の版胴に対応して設けられた第1の製版手段と、第2の版胴に対応して設けられた第2の製版手段とを有し、第1の製版手段に第1のマスタ給送手段を設け、第2の製版手段に第2のマスタ給送手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記版胴が、互いに対向して配置された第1及び第2の版胴とからなり、上記マスタ給送手段が、第1の版胴に対応する第1のマスタ給送手段と、第2の版胴に対応する第2のマスタ給送手段とからなり、第1の版胴及び第2の版胴に対して設けられた上記製版手段を1つ有し、この製版手段に、第1及び第2のマスタ給送手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の孔版印刷装置において、1版分のマスタの表裏を反転し上記製版手段による製版時におけるマスタの後端側から上記第2の版胴へ搬送するための反転手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載の孔版印刷装置において、第1のマスタ供給手段を、第1の版胴の側方近傍に配設し、第2のマスタ給送手段を、第1の版胴と第2の版胴とが対向する対向部の近傍に配設したことを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の孔版印刷装置において、上記対向部に向けて印刷を行うシートを給送するための給送手段を有し、この給送手段の一部と、上記第2のマスタ給送手段とを共通化したことを特徴とする。
【0016】
【実施例】
図1に本発明を適用した同時両面印刷が可能な孔版印刷装置を示す。孔版印刷装置1は、互いに対向して配置された第1の版胴としての印刷ドラム(上)2、第2の版胴としての印刷ドラム(下)102と、マスタとしての孔版原紙23を製版する製版手段としての製版装置7と、製版装置7によって製版された製版済みのマスタを両印刷ドラム2、102の何れかに向けて選択的に搬送するマスタ搬送手段3と、両印刷ドラム2、102が対向する対向部である印刷位置としての印刷部51に印刷するためのシートとしての印刷用紙34を給送する給送手段である給紙手段としての給紙装置5と、印刷を終えた印刷用紙34を積載する排紙台91と、印刷ドラム(上)2に対応して配置された第1の排版装置としての排版装置(上)4と、印刷ドラム(下)102に対応して配置された第2の排版装置としての排版装置(下)104とを主に有している。
【0017】
給紙装置5の一部をなす給紙台33上には多数の印刷用紙34が載置されていて、一枚ずつ分離されて搬送され、この搬送の途中で両面に印刷されて、排紙台91に送り出される。給紙台33から排紙台91に搬送されるまでには、いくつかの搬送手段が関与するが、その主なものは、給紙コロ35,分離コロ36,レジストローラとしてのフィードローラ37,排紙装置41などである。給紙装置5は、給紙台33のほか、給紙コロ35と、分離コロ36と、フィードローラ37と、分離コロ36からフィードローラ37を経て給紙装置5の外部の印刷部51へ向けて印刷用紙34の搬送路を形成するガイド6とを有している。図示を省略するが、給紙コロ35は、分離コロ36のうちの分離コロ(上)36aの軸まわりに揺動可能に支持され、給紙コロ35の位置を、図示しないセンサで検知することにより最上位の印刷用紙34が常に給紙に適した高さになる様、制御されている。なお、給紙が進むにつれ、給紙コロ35の位置が下がって、図示しないセンサで検知されると、所定量だけ、給紙台33が上昇する様にも制御されている。
【0018】
分離コロ36は給紙コロ35と連動して回転するようになっている。分離コロ36は、分離コロ(上)36aと、分離コロ(上)36aと対向する位置において分離コロ(上)36aに対して逆回転する分離コロ(下)36bとを有しており、給紙コロ35、分離コロ36の回転により印刷用紙34は一枚ずつに分離されて送り出される。フィードローラ37は、対向接触するよう配置されたフィードローラ(上)37aとフィードローラ(下)37bとからなり、分離コロ(上)36a、分離コロ(下)36bからなる分離部により一枚に分離されて送り出された印刷用紙34の送りを受け継いで、ガイド6を構成するガイド(上)6a、ガイド(下)6bとの間を経て、インキローラ(上)44とインキローラ(下)144によって両印刷ドラム2、102の間に形成されるニップ部で構成される印刷部51に向けて送り出す。ガイド(上)6aの一部は切り欠かれ、フィーダユニット65によって搬送されてくる孔版原紙23を受け入れるようになっている。
【0019】
印刷部51を出た印刷用紙34は排紙装置41に送り出され、この排紙装置41より排紙台91に送り出される。排紙装置41は、駆動ローラ41aと従動ローラ1bとこれらローラ41a、bの間に掛け渡され多数の孔が形成された無端ベルト41cと、無端ベルトに印刷用紙34を吸着すべく負圧を与えるための吸引ファン41dを有する負圧発生装置41eとを有しており、駆動ベルト41cにより印刷済みの印刷用紙34を吸着しながら排紙台91に向けて搬送するようになっている。ガイド6の排紙装置41側は印刷部51近傍に延在しており、搬送されてくる印刷用紙34は印刷部51にスムーズに受け入れるようになっている。排紙台91は、印刷用紙34を積載する載置台91aと、載置台91aの先端部に設けられ印刷用紙34の先端を突き当てる突き当て板91bと、載置台91aの両側縁に設けられ印刷用紙34の側縁を規制する規制板91cとを有している。
【0020】
このような、給紙台33から排紙台91に至る印刷用紙34の経路のうち、フィードローラ(上)37aとフィードローラ(下)37bとのニップ部37Nを含みガイド6を経て印刷部51を通り、排紙台91へ至る経路を特に、印刷時での印刷用紙の給送路すなわち搬送経路と称する。搬送経路の上側つまり印刷用紙34の表面側には印刷装置(上)60aが、搬送経路の下側つまり印刷用紙34の裏面側には印刷装置(下)60bが、それぞれ搬送経路を中心に対称の位置に設けられている。印刷装置(上)60aと印刷装置(下)60bの内部構成は、各構成部材の配置が各ドラム2、102における図示しないインキ供給管、ドクターローラ45、145、インキ溜り46、146等、および各排版装置4、104に関し、互いに対称の関係にある。よって、共通する構成の一部については、印刷装置(上)60aの構成の説明を以って、印刷装置(下)60bの説明に代える。説明を省略する印刷装置(下)60bの構成部材については、印刷装置(上)60aについての構成部材の名称の末尾に付した(上)を(下)におき代えた名称のものが対応し、更に(上)の符号に100を加えたものが(下)の符号となる。
【0021】
印刷装置(上)60aは、少なくとも、印刷ドラム(上)2、排版装置(上)4を有している。印刷ドラム(上)2は、周面に感熱性の孔版原紙23の先端を挾持するためのクランパとしての原紙係止装置(上)28と多孔性支持板83とを有し、支軸(上)90に軸支されている。多孔性支持板83は薄い金属板で構成され、表面に多数の穿孔を有しており、印刷ドラム(上)2の内部より印刷ドラムの半径方向に応力を受けた場合に、その周面が容易に図示しないドラムフランジの周面から膨出することが可能である。多孔性支持板83の外周面には、図示しないメッシュスクリーンが巻装されている。印刷ドラム(上)2の構成は、そのまま印刷ドラム(下)102においても採用されている。但し、印刷ドラム(下)102については、インキ供給管、ドクターローラ145、インキ溜り146等を除いて部材の形状及び配置が印刷ドラム(上)2と対称となっている。
【0022】
印刷ドラム(上)2内には、インキを多孔性支持板83の内周面に供給するための図示しないインキ供給管(上)、インキ供給ローラ(上)44、ドクターローラ(上)45及びインキ供給ローラ(上)44とドクターローラ(上)45とにより形成される楔状のインキ溜り(上)46等で構成されるインキ供給装置(上)38が設けられている。印刷装置(下)60bは、少なくとも、印刷ドラム(下)102、排版装置(下)104を有している。印刷ドラム(上)2、(下)102の周面近傍には、印刷された印刷用紙34がインキの粘度により印刷ドラム(上)2または(下)102に巻き付いてしまった場合、その先端側を剥離する排紙剥離爪39、139が設けられている。排紙剥離爪39、139は搖動することができ、この搖動により印刷ドラム(上)2または印刷ドラム(下)102の周面に対して接離自在である。印刷ドラム(下)102は支軸(下)190を支持する図示しない支持アームにより印刷ドラム(上)2に対し、近接及び離間が自在なように支持されていて、両原紙係止装置28、128が互いに対向する位置を占める際にこれと同期して印刷ドラム(下)102が印刷ドラム(上)2から離間する。
【0023】
排版装置(上)4は、排版剥離ローラ(上)91a、排版コロ(上)92a間に掛けまわされた排版搬送ベルト93aと、排版剥離ローラ(上)91b、排版コロ(上)92b間に掛けまわされた排版搬送ベルト93bの対からなる使用済孔版原紙23の搬送手段と、使用済孔版原紙23を収容する排版ボックス(上)94と、使用済孔版原紙23を圧縮する圧縮板(上)95等から構成されている。印刷ドラム(上)2の中心と、排版剥離ローラ(上)91aと排版剥離ローラ(上)91bとのニップ部を結ぶ線と、印刷ドラム(上)2の周面とが交叉する部位の近傍に、排版装置4による印刷ドラム(上)2からの孔版原紙のはぎ取り位置(上)が位置する。
【0024】
印刷装置(上)60aや印刷装置(下)60b等が設けられたユニットケースの上部には、原稿画像読取部10が位置している。原稿画像読取部10は、原稿を置くための原稿受台22、原稿を1枚づつ分離して搬送する原稿搬送ローラ11a及び原稿分離ローラ11b、読み取るべき原稿を載せるコンタクトガラス19、搬送ローラ17、搬送ローラ17のまわりに配置されて原稿を案内する原稿ガイド板21、原稿の進路を切り換える可動ガイド板16、コンタクトガラス19を経て送られてきた原稿を収容する原稿排紙テーブル20、原稿をコンタクトガラス19上を経て送る無端幅広の搬送ベルト15、搬送ベルト15を支持するローラ18a,18b、コンタクトガラス19の下側に設けられた読み取りセンサ装置13等からなる。可動ガイド板16は、図示しない駆動手段、例えばソレノイドにより、図1における実線で示す態位と、破線で示す態位とに切り換えられ得る。実線で示す態位では、原稿をコンタクトガラス19と可動ガイド板16との間に導くように機能し、破線で示す態位では、原稿を原稿排紙テーブル20に導くように機能する。搬送ローラ17及び原稿ガイド板21、可動ガイド板16等は、原稿を反転させてコンタクトガラス19に送り出す機能を有する。孔版印刷装置1は、読み取りセンサ装置13により読み取られた画像データを格納し、適時に製版装置7に出力する記憶手段(図示省略)を有している。
【0025】
製版装置7は、孔版原紙23をロール状としたマスタロールを支持する支持手段23aと、孔版原紙23のフィルム面側に配設されたサーマルヘッド24と、サーマルヘッド24に対向し孔版原紙23のベース部材側に配設されたプラテンローラ25と、移動式回転刃を有するカッター30とを有している。マスタ搬送手段3は、1版分の孔版原紙23の表裏を反転し製版装置7による製版時における孔版原紙23の後端側から印刷ドラム(下)102へ搬送するための反転手段61と、印刷ドラム(上)2へ孔版原紙23を搬送するための第1の搬送路62を形成し、製版時における孔版原紙23の先端側から孔版原紙23に係合して孔版原紙23を印刷ドラム(上)2に搬送する第1の搬送部材としての第1のマスタ給送手段であるローラ対27と、印刷ドラム(下)102へ孔版原紙23を搬送するための第2の搬送路64を形成し、製版時における孔版原紙23の後端側から孔版原紙23に係合して孔版原紙23を印刷ドラム(下)102に搬送する第2の搬送部材としてのフィーダユニット65と、図1において実線で示す第1の位置あるいは同図において鎖線で示す第2の位置を選択することによりそれぞれ第1の搬送路62、第2の搬送路64を選択する切換え手段72とを有している。製版装置7とマスタ搬送手段5とにより、製版・給版ユニット8が形成されている。
【0026】
反転手段61は、反転すべき1版分の孔版原紙23を貯溜するための、略L字状をなすように屈曲された空洞を構成する貯溜部66と、貯溜部66内の空気を吸引することにより孔版原紙23を貯溜部66内に案内する、内部に図示しないファンを有する空気吸引手段67と、製版装置7よりも孔版原紙23の搬送方向A(図9、10参照)の下流側で貯溜部66よりも方向Aの上流側に配設され、切換え手段72に追従して上下に変位する反転ローラ68とを有している。ローラ対27は、貯溜部66よりも方向Aの下流側に位置している。切換え手段72は、図1において実線で示した第1の状態を占めるときは、孔版原紙23をローラ対27へ送る時計回り方向へ回転し、図1において鎖線で示した第2の状態を示すときは、孔版原紙23をフィーダユニット65へ送る反時計回り方向へ回転する。反転ローラ68は図示しないステッピングモータを駆動源としており、したがって、孔版原紙23の先端を検知するセンサを別に設けることなく、ステッピングモータのパルス制御により、孔版原紙23の先端位置、ひいては給版の状態が把握される。
【0027】
製版・給版ユニット8による印刷ドラム(上)2に対する給版位置すなわちクランパ部材(上)40の開放位置は、図1に示すように両原紙係止装置28、128が、図1において右側を向く位置であり、図2、図3に示すように原紙係止装置(上)28が、図2、図3において右側を向く位置であって、印刷時における回転方向bにおいて印刷部51よりも上流側であって、ローラ対27は、印刷ドラム(上)2の側方近傍に配設されている。また、製版装置7による印刷ドラム(下)128に対する給版位置すなわちクランパ部材(下)140の開放位置は、フィーダユニット65による搬送路が印刷用紙34の搬送経路と共通化されているため、図5に示すように、両原紙係止装置28、128が印刷部51の近傍に位置する位置であって、ガイド6の、フィーダユニット65による搬送路が合流している位置よりも、搬送経路下流側の端部は、第2のマスタ給送手段をなしており、この端部は、印刷部51の近傍に配設されている。各印刷ドラム2、102に対する給版位置は、搬送経路に対し非対称である。印刷ドラム(下)102に対する給版時においては、原紙係止装置(下)128が拡開するスペースを確保することができる程度の、図51に示すように原紙係止装置(上)28を印刷部51からある程度離間した印刷部51の近傍の位置に保持する。
【0028】
図2、3、4に原紙係止装置を示す。両原紙係止装置28、128は、搬送経路を中心に対称の構成であるから、原紙係止装置(上)28を代表して説明する。原紙係止装置(上)28は、印刷ドラム(上)2の周面に対して開閉自在であり製版済みの孔版原紙23の先端を印刷ドラム(上)2に係止するためのクランプ部材(上)40と、印刷ドラム(上)2の各側面をなす各端板(上)32にそれぞれ対向して配置されクランプ部材(上)40を印刷ドラム(上)2対して変位自在に支持する支持手段(上)48と、印刷ドラム(上)の周面に設けられた強磁性体のベース(上)43と、クランプ部材(上)40の内面に設けられベース4(上)3との間で孔版原紙23の先端を弾性的に挾持するためのゴム磁石からなる弾性板(上)47とを有している。クランプ部材(上)40は、支持部材としてのL字状の支持板(上)42を有する支持手段(上)48により支持板(上)42を介して変位されることによって、弾性板(上)47とベース(上)43との間に孔版原紙23を挿入し又は弾性板(上)47とベース(上)43との間から孔版原紙23を離脱するための、弾性板(上)47をベース(上)43から離間した図3に示す拡開位置と、弾性板(上)47とベース(上)43との間に孔版原紙23を挾持するための図2に示す閉じ位置との間で変位可能である。支持手段(上)48は、印刷ドラム(上)2が孔版原紙23を受ける位置において、図3に示すようにクランプ部材(上)40をローラ対27に近づける向きに変位させるとともに拡開位置とし、また、クランプ部材(上)40をローラ対27から遠ざける向きに変位させるとともに閉じ位置とするものである。
【0029】
支持手段(上)48は、支持板(上)42と、印刷ドラム(上)2の両端板(上)32を垂直に貫いており両端板(上)32に対して回転自在な軸(上)50と、中間の部分を軸(上)50に固定され、一端を各支持板(上)42に突設されたピン(上)52に回転自在に支持された回転部材としてのアーム(上)53と、各端板(上)32にそれぞれ突設された摺動部材としてのピン(上)54と、各支持板(上)42にそれぞれ形成されピン(上)54を摺動自在に受け入れるための湾曲した長孔(上)55と、端板(上)32に固設され通電によりアーム(上)53の他端に作用し軸(上)50を中心にアーム(上)53を反時計方向に回転変位させるためのソレノイド(上)79と、アーム(上)53の他端に係合しソレノイド(上)79の動作を弾性的にアーム(上)53に伝達するためのバネ(上)80と、一端を各端板(上)32に他端を各支持板(上)42にそれぞれ固定されソレノイド(上)79の非通電時にクランプ部材(上)40が閉じ位置を占めるように付勢するバネ(上)77とを有している。支持手段(上)48と原紙係止装置(上)28とから、クランプ機構(上)49が形成されている。
【0030】
孔版印刷装置1の外部には、各種操作を行うための図示しない操作パネルが設けられている。この操作パネルには、通常の操作パネルに設けられているような、製版の実行を指令する製版スタートボタン、印刷の実行を指令する印刷スタートボタン、孔版印刷装置の動作を停止させるストップボタン、印刷枚数、印刷部数等を指令するテンキーの他、印刷を行う印刷用紙の何れの面に対して印刷を行うのかの印刷モードを指定する印刷モード指定手段としての印刷モード指定キーを有している。印刷モード指定キーは、両印刷ドラム2、102を用いて印刷用紙の両面の印刷を行う両面印刷モードによる印刷を指令するスイッチである両面プリントボタン、印刷ドラム(上)2による印刷用紙の表面だけの印刷すなわち表面印刷モードによる印刷指令を行なう表片面プリントボタン、印刷ドラム(下)102による印刷用紙の裏面だけの印刷すなわち裏面印刷モードによる印刷指令を行なう裏片面プリントボタンを有している。表面印刷モードと裏面印刷モードとを合わせて片面印刷モードという。
【0031】
両面プリントボタンを押下して両面印刷モードを指定したときには、両印刷ドラム2、102に所定の製版を行った孔版原紙23を給版する。表片面プリントボタンを押下して表面印刷モードを指定したときには、印刷ドラム(上)2には所定の製版を行った孔版原紙23を給版し、印刷ドラム(下)102には未製版の孔版原紙23を給版する。裏片面プリントボタンを押下して裏面印刷モードを指定したときには、印刷ドラム(上)2には未製版の孔版原紙23を給版し、印刷ドラム(下)102には所定の製版を行った孔版原紙23を給版する。以下それぞれのモードにおける印刷について説明する。
【0032】
▲1▼両面印刷モード
操作パネルの上の両面プリントボタンを選択すると共に、所要の印刷枚数をテンキーにより指示する。一方所定の原稿を原稿受台1にセットし、製版スタートボタンをオンにすると、印刷ドラム(上)2上に残存している前回の印刷工程における使用済孔版原紙(上)23の処理が次のように行なわれる。印刷ドラム(上)2が矢印aの向きに回転し、原紙係止装置(上)28が排版装置(上)4近傍のはぎ取り位置(上)に達した時点で停止するとともに、原紙係止装置(上)28が図示されない開閉機構により作動させられて使用済孔版原紙(上)23の先端部のクランプが解除される。先端部のクランプが解除されることにより自由になった使用済孔版原紙(上)23は、排版装置(上)4の排版剥離ローラ(上)91a、91b、排版コロ(上)92a、92b、排版搬送ベルト(上)93a、93bで構成されている排版剥離搬送部により先端側からはがされ、排版ボックス(上)94内へと排出され始める。排出された使用済み孔版原紙(上)23は、完全に印刷ドラム(上)2からはがされた時点で圧縮板(上)95の下降によって、排版ボックス(上)94の内部にて圧縮される。同様にして、印刷ドラム(下)102における使用済孔版原紙(下)23の剥がし処理が行なわれる。このような使用済孔版原紙の処理は、印刷ドラム(上)2と印刷ドラム(下)102とにおいて同時に行なわれる。
【0033】
印刷ドラム(上)2、印刷ドラム(下)102はそれぞれ、使用済孔版原紙(上)23、使用済孔版原紙(下)23を排版装置(上)4、排版装置(下)104に取り込まれながら、両印刷ドラム2、102は矢印aの向きに回転し、両印刷ドラム2、102は、両使用済孔版原紙23、23が完全に排版される所定位置を経てさらに回転し、原紙係止装置28が図1、図2に示す原紙供給位置に位置するとこれを図示しないセンサが検知し、両印刷ドラム2、102の回転が停止する。両印刷ドラム2、102の回転を停止した状態でソレノイド(上)79に通電すると、アーム(上)53が、アーム(上)53と支持板(上)42との係合位置であるピン(上)52を、印刷ドラム(上)2の回転中心をなす支軸(上)90から離間するように回転駆動され、これに伴って支持板(上)42が、長孔(上)55にピン(上)が沿って摺動するように変位し、これによりクランプ部材(上)40がローラ対27に近づく向きに変位して拡開位置を占める。両印刷ドラム2、102は、原紙係止装置(上)28に対して製版済未使用孔版原紙23の給版が開始されるまで回転を停止した状態で待機する。
【0034】
上記の排版工程と並行して、原稿画像読取部10において周知の原稿読み取り工程が同時にスタートし、原稿の画像データが読み取りセンサ装置13により読み取られ、読み取りセンサ装置13内で光電変換された電気信号は、孔版印刷装置1本体内に設けられた図示されないA/D(アナログ/デジタル)変換基板に入力されて、孔版印刷装置1本体内に設けられた図示されない記憶手段へ格納される。格納と同時に、製版装置7により、孔版原紙23の製版工程とともに給版工程が始まる。
【0035】
製版装置7において、孔版原紙23をサーマルヘッド24に押し付けているプラテンローラ25が回転し、孔版原紙23が搬送される。搬送される孔版原紙23に対し、サーマルヘッド24にライン状に並んだ複数個の発熱素子が、前記の図示されない記憶手段に一旦格納され製版基板で各種処理を施されて送られてきた原稿のデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、孔版原紙23の熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。図3に示すように、製版された孔版原紙23は、ローラ対27の回転に伴って、その自重により垂下し、先端部が、同図において実線で示すように拡開位置を占めるクランプ部材(上)40の弾性板(上)47とベース(上)43との間に挿入される。この際、かりに、クランプ部材(上)40が、2点鎖線で示すように軸(上)29を中心に回転して拡開位置を占める構成であるとすると、孔版原紙23の先端は、2点鎖線で示すように、クランプ部材(上)40と印刷ドラム(上)2との間に進入することができない。しかし、本発明を適用した本実施例においては、クランプ部材(上)40が、印刷ドラム(上)2が孔版原紙23を受ける位置において、ローラ対27に近づく向きに変位するから、孔版原紙23は、クランプ部材(上)40と印刷ドラム(上)2との間に確実に進入する。孔版原紙23の先端が弾性板(上)47とベース(上)43との間に到達すると、ソレノイド(上)79への通電が遮断され、バネ(上)77の付勢力により、アーム(上)53が、アーム(上)53と支持板(上)42との係合位置であるピン(上)52を、印刷ドラム(上)2の回転中心をなす支軸(上)90に近接するように回転駆動され、これに伴って支持板(上)42が、長孔(上)55にピン(上)54が沿って摺動するように変位し、これによりクランプ部材(上)40がローラ対27から遠ざかる向きに変位して閉じ位置を占め、孔版原紙23の先端は、ベース(上)43と弾性板(上)47との磁気的吸引力及び弾性板(上)47の弾性力により、クランプ部材(上)40と印刷ドラム(上)2との間に強固に挾持され、固定される。孔版原紙23がクランプされると、両印刷ドラム2、102が矢印bで示す向きに回転し、孔版原紙23は印刷ドラム(上)2の外周面に徐々に巻き付けらる。製版が終了した孔版原紙23はカッター30により所定の長さに切断される。
【0036】
印刷ドラム(上)2に孔版原紙23全体が巻き付けられると、さらに両ドラム2、102は回転し、図5に示すように、両原紙係止装置28、128が印刷部51の近傍に位置したところで停止する。搬送経路に関してクランプ機構(上)49と対称の構成をなすクランプ機構(下)149におけるクランプ部材(下)140を、クランプ機構(上)49と同様にして拡開位置とし、印刷ドラム(下)102に対する給版を開始する。この際、かりに、クランプ部材(下)140が、2点鎖線で示すように軸(下)129を中心に回転して拡開位置を占める構成であるとすると、クランプ部材(下)140はクランプ部材(上)40に当接してしまうこととなり孔版原紙23を受け入れるのに充分な拡開を行なうことができない。しかし、本発明を適用した本実施例においては、クランプ部材(下)140が、印刷ドラム(下)102が孔版原紙23を受ける位置において、ガイド6の先端部に近づく向きに変位するから、クランプ部材(下)140はクランプ部材(上)40に当接してしまうことがなく、孔版原紙23を受け入れるのに充分な拡開を行なうことができる。
【0037】
製版装置7による製版工程は、製版の態様を除き、印刷ドラム(上)2に対して給版する孔版原紙23を製版した場合と同様にして行われるが、印刷ドラム(下)102に対しては、孔版原紙23はその後端からから給版され、巻き付けられるので、製版装置7による製版は、孔版原紙23の搬送方向a(図3)に関し、180度反転して行われる。すなわち、上述と同様に行われた原稿読み取り工程によって記憶手段に格納された原稿の画像データは、後ろから、すなわち、原稿読み取り工程において最後に格納されたデータから読み出され、サーマルヘッド24に送られて孔版原紙23の穿孔に供される。
【0038】
製版された孔版原紙23は、反転ローラ68の時計回り方向への回転により第1の状態を占める切換え手段72の上面に沿って搬送され、ローラ対27の回転により同ローラ対27で孔版原紙23の先端がニップされると、同ローラ対27の回転を停止する。ローラ対27の回転を停止すると同時にファンを駆動して空気吸引手段67を作動させるとともに、反転ローラ68の時計回り方向への回転を続け、孔版原紙23を貯溜部66内に収容する。製版が終了した孔版原紙23はカッター30により所定の長さに切断され、切換え手段72を、第2の状態とする。反転ローラ68は、切換え手段72に追従して下方に変位するとともに、反時計回り方向への回転を開始する。孔版原紙23は反転ローラ68の反時計回り方向への回転およびフィーダユニット65の作動により、製版工程における後端側から、第2の搬送路64、印刷用紙34の搬送経路を経て印刷ドラム(下)102に向けて搬送され、先端が弾性板(下)147とベース(下)143との間に到達すると、図示を省略したソレノイド(下)179への通電が遮断され、バネ(下)177の付勢力により、アーム(下)153が、アーム(下)153と支持板(下)142との係合位置であるピン(下)152を、印刷ドラム(下)102の回転中心をなす支軸(下)190に近接するように回転駆動され、これに伴って支持板(下)142が、長孔(下)155にピン(下)154が沿って摺動するように変位し、これによりクランプ部材(下)140がガイド6の先端から遠ざかる向きに変位して閉じ位置を占め、孔版原紙23の先端は、ベース(下)143と弾性板(下)147との磁気的吸引力及び弾性板(下)147の弾性力により、クランプ部材(下)140と印刷ドラム(下)102との間に強固に挾持され、固定される。孔版原紙23がクランプされると、両印刷ドラム2、102が矢印bで示す向きに回転し、孔版原紙23は印刷ドラム(下)102の外周面に徐々に巻き付けられ、全体が印刷ドラム(下)102に巻き付けられると孔版原紙23が切断され、印刷ドラム(下)102に対する給版工程が終了する。
【0039】
続く版付工程においては、所定のタイミングで、給紙台33に積載されている印刷用紙34内の最上位の一枚が、給紙コロ35、分離コロ36によりフィードローラ37へ向けて送られ、フィードローラ37により印刷ドラム(上)2および印刷ドラム(下)102の回転と同期した所定のタイミングで印刷ドラム(上)2と印刷ドラム(下)102との間の印刷部51に送られる。印刷用紙34は印刷ドラム(上)2の外周面に新たに装着された製版済未使用孔版原紙23と、印刷ドラム(下)102の外周面に新たに装着された製版済未使用孔版原紙23に同時に押し付けられ、製版済未使用孔版原紙23および製版済未使用孔版原紙23の穿孔部より印刷インキが印刷用紙34の表面および裏面に転移され両面印刷が行われる。
【0040】
このようにして印刷された印刷用紙34は印刷部51を通り過ぎると、各排紙剥離爪39、139により印刷ドラム(上)2または印刷ドラム(下)102の外周面に装着された孔版原紙23、23から剥がされ、排紙装置41により搬送されて排紙台91上に落下し、版付工程が終了する。次いで、版付工程と同様の過程で、給紙、印刷、排紙の工程からなる印刷工程が、テンキーによりセットされた印刷枚数分、繰り返して行なわれる。
【0041】
▲2▼表面印刷モード
表面印刷モードにおける印刷は、両面印刷モードと略同様にして行われる。両面印刷モードと異なるのは、印刷ドラム(下)102に給版する孔版原紙23に対しての製版を行わないことである。
【0042】
▲3▼裏面印刷モード
裏面印刷モードにおける印刷は、両面印刷モードと略同様にして行われる。両面印刷モードと異なるのは、印刷ドラム(上)2に給版する孔版原紙23に対しての製版を行わないことである。
【0043】
以上本発明の実施例を説明したが、各クランプ機構49、149や、本発明を適用する孔版印刷機のタイプは、他の構成であってもよい。図6に示すクランプ機構は、上述のクランプ機構(上)49に比して、支持手段の一部の構成が異なっている。このクランプ機構(上)81について、クランプ機構(上)49と異なる点について主に説明する。クランプ機構(上)81の一部をなす支持手段(上)82は、軸(上)50の一端に固設された歯車(上)56と、孔版印刷装置1本体側に設けられたモータ(上)31と、モータ(上)31の回転軸(上)57に固設された歯車(上)58と、歯車(上)58に係合しており歯車(上)56に係合可能な歯車(上)59と、歯車(上)59の軸(上)70と回転軸(上)57とを支持する支持アーム(上)71と、通電により歯車(上)59を歯車(上)56に係合させるべく回転軸(上)57を中心にアーム(上)71を回転変位させるためのソレノイド(上)73と、ソレノイド(上)73の動作を弾性的にアーム(上)71に伝達するためのバネ(上)74と、一端を孔版印刷装置1本体側に他端をアーム(上)71に固定されソレノイド(上)73の非通電時に歯車(上)59を歯車(上)56から離間させるべく回転軸(上)57を中心にアーム(上)71を回転変位させるためのバネ(上)75と、ソレノイド(上)73等を有している。クランプ機構(上)81においては、図6に示すように印刷ドラム(上)2が停止して原紙係止装置(上)28が給版位置を占めると、ソレノイド(上)73に通電し、図7に示すように支持アーム(上)71を回転軸(上)57を中心に反時計回りに回転駆動し、通常は図6に示すように印刷ドラム(上)2の回転に支障のないように歯車(上)56とは係合しない位置に待避している歯車(上)59を、図7に示すように歯車(上)56に係合させ、モータ(上)1に通電して歯車(上)58を反時計回りに回転駆動し、歯車(上)59を時計回りに回転駆動させることで、歯車(上)56を反時計回りに回転駆動し、クランプ機構(上)49におけると同様にクランプ部材(上)40を拡開位置とする。また上述と同様に孔版原紙23の先端部が図7において実線で示すように拡開位置を占めるクランプ部材(上)40の弾性板(上)47とベース(上)43との間に挿入されると、ソレノイド(上)73の通電を停止し、バネ(上)75により支持アーム(上)71を回転軸(上)57を中心に時計回りに回転駆動し、歯車(上)59を、図6に示すように印刷ドラム(上)2の回転に支障のないように歯車(上)56とは係合しない位置に待避させ、バネ(上)77の付勢力により、クランプ機構(上)49と同様にクランプ部材(上)40を閉じ位置とする。クランプ機構(上)81を搬送経路に関して対称の構成とすれば、クランプ機構(下)149に対応するクランプ機構(上)181を構成することができる。
【0044】
アーム(上)53の回転駆動に応じてピン(上)54と長孔(上)55とにより支持板(上)42を変位させる構成に変え、図8に示すように、一端を各端板(上)32に突設されたピン(上)85に回転自在に支持され他端を各支持板(上)42に突設されたピン(上)86に回転自在に支持された第2の回転部材としてのアーム(上)87により、第1の回転部材としてのアーム(上)53、支持板(上)42、端板(上)32とともにいわゆる4節リンク機構とし、アーム(上)53の回転駆動にアーム(上)87が従動回転することで支持板(上)42を変位させて、クランプ部材(上)40を図8(a)に示す閉じ位置と、図8(b)に示す拡開位置との間で変位させてもよい。アーム(上)87を搬送経路に関して対称の構成とすればアーム(下)187を構成することができる。この構成は、クランプ機構(上)49クランプ機構(下)149、クランプ機構(上)81クランプ機構(下)181に適用することができるため、図8において、アーム(上)53の一部を破断している。
【0045】
製版装置は1つである必要はなく、図9に示すように、孔版印刷装置1は、印刷ドラム(上)2に対応して設けられた第1の製版手段としての製版装置(上)88と、印刷ドラム(下)102に対応して設けられた第2の製版手段としての製版装置(下)188を有していて、製版装置(上)88に第1のマスタ給送手段としてのローラ対(上)27を設け、製版装置(下)188に第2のマスタ給送手段としてのローラ対(下)127を設けてもよい。製版装置(上)88は製版装置7において方向Aに関しカッタ30の下流側にローラ対(上)27に孔版原紙(上)23を導くためのローラ対(上)26を加えた構成であり、製版装置(下)107は搬送経路に関し製版装置(上)7と略対称の構成である。ローラ対(上)27は、ローラ対27と同様の構成であり、ローラ対(下)127は搬送経路に関しローラ対(上)27と対称の構成である。製版装置(下)107は、方向Aに関しローラ対(下)127の下流側に、孔版原紙(下)123を原紙係止装置128に導くための、ローラ対(下)127とともに第2のマスタ給送手段をなすガイド板89を有している。この孔版印刷装置1においては、原紙係止装置(下)128に対する給版位置が印刷部51の近傍ではなく、上述の位置と給版位置が同じである原紙係止装置(上)28に対し、搬送経路に関して対称の位置である。したがって、この孔版印刷装置1においては、両原紙係止装置28、128に対し、同じ位置、同じタイミングで給版が行なわれる。図10に示すように、孔版印刷装置1は、片面印刷のみを行なうタイプのものであってもよい。符号96は、印刷ドラム(下)102と同様のタイミングで印刷ドラム(上)2に対し接離する圧銅を示している。
【0046】
以上実施例を説明したが、両面印刷が可能な孔版印刷装置において、何れのモードにより印刷を行うにしても、表面印刷モードのあとに別の原稿により表面印刷モードにて印刷を行う場合等、使用した孔版原紙を交換する必要がない場合には、孔版原紙を交換する必要のない版胴に対する排版は行わなくてもよい。本実施例では貯溜部を上方に向けて設けたが、貯溜部は下方に向けて設け、空気吸引手段を省くこともできる。空気吸引手段は、孔版原紙がカッターによって切断されると同時に停止してもよい。
【0047】
孔版印刷装置1を構成する上記各装置等の構成およびその配置状態は、あくまでもその一例を示したものであり、他の周知の装置および種々の配置状態をもって構成してもよい。例えば、孔版印刷装置1は、上記したような感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置を構成するものに限らず、例えば装置本体と別体に配設された排版装置によってマスタを排版してもよく、排版装置を上記装置本体に必ずしも具備していなくてもよい。また、製版するためのデータは、上記したように原稿読取装置で読み取ったデータでも、あるいはコンピュータ等で作成されたデータであってもよい。また、版胴が並列に2つ以上配設された複胴式としてフルカラー印刷を含む多色印刷を行うこともできるし、印刷用紙としては、通常の用紙のほか、厚紙、封筒等を用いることができる。
【0048】
さらに、長孔を端板側に設け、これに摺動するピンを支持板側に設けてもよい。長孔の形状、第2の回転部材による支持部材の支持態様は、閉じ位置から拡開位置に変位する途中においてクランプ部材が版胴に当接することのないように設計されればよいものであるから、この条件を満たすのであればたとえば長孔の形状は、直線状であってもよい。支持手段は、版胴の停止時にクランプ部材を拡開位置と閉じ位置との間で変位させるのではなく、版胴の回転に伴ってクランプ部材を閉じ位置から拡開位置に変位させ、また拡開位置から閉じ位置に変位させてもよく、この場合、版胴側、孔版印刷装置本体側に、ピニオン、ラックを設けたり、カム、カムに係合する部材を設けたりすることができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、請求項1記載の発明は、版胴と、上記版胴の周面に対して開閉自在であり製版済みマスタの先端を上記版胴に係止するためのクランプ部材と、上記版胴と上記クランプ部材との間にマスタの先端を給送するマスタ給送手段とを有し、上記クランプ部材が、同クランプ部材と上記周面との間にマスタを挿入し又は同クランプ部材と上記版胴との間からマスタを離脱するための、同クランプ部材を上記周面から離間した拡開位置と、上記クランプ部材と上記版胴との間にマスタを挟持するための閉じ位置との間で変位可能な孔版印刷装置において、上記クランプ部材を支持するとともに、このクランプ部材全体を上記版胴に対して接離させる向きに上記版胴の側面に変位可能に支持された支持部材を備え、上記版胴がマスタを受ける位置において、上記クランプ部材を上記マスタ給送手段に近づける向きに変位させるとともに上記拡開位置とし、上記クランプ部材を上記マスタ給送手段から遠ざける向きに変位させるとともに上記閉じ位置とする支持手段を有するので、マスタ給送手段とクランプ部材の開放位置との距離を変えずとも、拡開したクランプの先端をマスタ供給手段に近接させることができるので、マスタが湿度や温度、巻癖等の影響によってカールしたとしても、クランプ部材と版胴の間にマスタをスムーズに進入させることができるとともに、クランプ部材がマスタの進入のガイドとなってマスタの受入をスムーズに行なうことができるから、クランプミスを防止して確実にマスタをクランプでき、マスタが版胴周面に良好に巻き付けられ、良好な印刷画像を得ることができる信頼性の高い孔版印刷装置を提供することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記支持部材と、この支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置で回転自在に係合した回転部材と、上記支持部材と上記側面との一方に設けられた長孔と、上記支持部材と上記側面との他方に設けられ上記長孔に摺動する摺動部材とを有し、上記回転部材と上記支持部材との係合位置を上記版胴の回転中心から離間又は近接するように上記回転部材を回転駆動し、上記摺動部材を上記長孔に沿って摺動することにより、上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させるので、比較的簡単な構成でクランプ部材を拡開位置と閉じ位置との間で変位させることができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記支持部材と、この支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置で回転自在に係合した第1の回転部材と、上記支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置であって且つ第1の回転部材と上記支持部材との係合位置と異なる位置において回転自在に係合した第2の回転部材とを有し、上記回転部材と上記支持部材との係合位置を上記版胴の回転中心から離間又は近接するように第1の回転部材を回転駆動し、第2の回転部材を従動回転することにより、上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させるので、比較的簡単な構成でクランプ部材を拡開位置と閉じ位置との間で変位させることができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記版胴の回転に伴って上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させるので、クランプ部材の拡開、閉じ動作に要する時間をなくすことができ、ファーストプリントタイムを短縮することができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記版胴の停止時に上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させるので、クランプ部材の拡開、閉じ動作を確実に行なうことができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0054】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記版胴が、互いに対向して配置された第1及び第2の版胴とからなり、上記マスタ給送手段が、第1の版胴に対応する第1のマスタ給送手段と、第2の版胴に対応する第2のマスタ給送手段とからなり、第1の版胴に対応して設けられた第1の製版手段と、第2の版胴に対応して設けられた第2の製版手段とを有し、第1の製版手段に第1のマスタ給送手段を設け、第2の製版手段に第2のマスタ給送手段を設けたので、上記各効果を奏するとともに、第1及び第2の版胴により印刷する両面印刷モード、第1の版胴により印刷する表面印刷モード、第2の版胴を用いて印刷を行う裏面印刷モードで印刷を行なうことができ、両面印刷のみならず、表面または裏面に対する片面のみの印刷をも行うことができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0055】
請求項7記載の発明によれば、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記版胴が、互いに対向して配置された第1及び第2の版胴とからなり、上記マスタ給送手段が、第1の版胴に対応する第1のマスタ給送手段と、第2の版胴に対応する第2のマスタ給送手段とからなり、第1の版胴及び第2の版胴に対して設けられた上記製版手段を1つ有し、この製版手段に、第1及び第2のマスタ給送手段を設けたので、製版手段を設けるためのコスト及び空間を小さくすることができ、廉価で小型の孔版印刷装置を提供することができる。
【0056】
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の孔版印刷装置において、1版分のマスタの表裏を反転し上記製版手段による製版時におけるマスタの後端側から上記第2の版胴へ搬送するための反転手段を有するので、表裏のあるマスタを使用する1つの製版手段により、第1、第2の版胴の何れにも適正な状態でマスタを給版することができ、画像品質を保つことができ、マスタロールのセット時の作業性を向上できる孔版印刷装置を提供することができる。
【0057】
請求項9記載の発明によれば、請求項7又は8記載の孔版印刷装置において、第1のマスタ供給手段を、第1の版胴の側方近傍に配設し、第2のマスタ給送手段を、第1の版胴と第2の版胴とが対向する対向部の近傍に配設したので、第1の版胴には短い経路でマスタを供給することができるとともに、第2の版胴に対するマスタの搬送路をシートの給送路と共通化することが可能な孔版印刷装置を提供することができる。
【0058】
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の孔版印刷装置において、上記対向部に向けて印刷を行うシートを給送するための給送手段を有し、この給送手段の一部と、上記第2のマスタ給送手段とを共通化したので、通常孔版印刷装置本体の上下方向において略中央部に存する給送路を搬送路として活用することができるから、搬送路と給送路とが交錯することがなく、給送のための機構や給送路を複雑にする必要がなく、給紙に関する信頼性を維持することができる孔版印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した孔版印刷装置の概要を示す図である。
【図2】図1に示した第1の版胴に関するクランパ及びクランプ機構の詳細であってクランプ部材が閉じ位置を占めている状態を示す概略側視図である。
【図3】図1に示した第1の版胴に関するクランパ及びクランプ機構の詳細であってクランプ部材が拡開位置を占めている状態を示す概略側視図である。
【図4】図2、図3に示した支持手段の概略斜視図である。
【図5】第2の版胴に対する給版の態様を示す概略側視図である。
【図6】支持手段の別の構成態様であってクランプ部材が閉じ位置を占めている状態を示す概略側視図である。
【図7】支持手段の別の構成態様であってクランプ部材が拡開位置を占めている状態を示す概略側視図である。
【図8】支持手段のさらに別の構成態様であってクランプ部材が閉じ位置又は拡開位置を占めている状態を示す概略側視図である。
【図9】本発明を適用した別の孔版印刷装置の概要を示す図である。
【図10】本発明を適用したさらに別の孔版印刷装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
2、102 版胴
2 第1の版胴
5 給送手段
6 給送手段と共通化した第2のマスタ給送手段
6、27、89、127 マスタ給送手段
6、89、127 第2のマスタ給送手段
7 製版手段
27 第1のマスタ給送手段
23、123 マスタ
32、132 版胴の側面
40、140 クランプ部材
42、142 支持部材
48、148、82、182 支持手段
51 対向部
52、152 第1の回転部材と支持部材との係合位置
53、153、87、187 回転部材
53、153 第1の回転部材
54、154 摺動部材
55、155 長孔
61 反転手段
86、186 第2の回転部材と支持部材との係合位置
87、187 第2の回転部材
88 第1の製版手段
90、190 版胴の回転中心
102 第2の版胴
188 第2の製版手段
Claims (10)
- 版胴と、上記版胴の周面に対して開閉自在であり製版済みマスタの先端を上記版胴に係止するためのクランプ部材と、
上記版胴と上記クランプ部材との間にマスタの先端を給送するマスタ給送手段とを有し、
上記クランプ部材が、同クランプ部材と上記周面との間にマスタを挿入し又は同クランプ部材と上記版胴との間からマスタを離脱するための、同クランプ部材を上記周面から離間した拡開位置と、上記クランプ部材と上記版胴との間にマスタを挟持するための閉じ位置との間で変位可能な孔版印刷装置において、
上記クランプ部材を支持するとともに、このクランプ部材全体を上記版胴に対して接離させる向きに上記版胴の側面に変位可能に支持された支持部材を備え、上記版胴がマスタを受ける位置において、上記クランプ部材を上記マスタ給送手段に近づける向きに変位させるとともに上記拡開位置とし、上記クランプ部材を上記マスタ給送手段から遠ざける向きに変位させるとともに上記閉じ位置とする支持手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記支持部材と、この支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置で回転自在に係合した回転部材と、上記支持部材と上記側面との一方に設けられた長孔と、上記支持部材と上記側面との他方に設けられ上記長孔に摺動する摺動部材とを有し、
上記回転部材と上記支持部材との係合位置を上記版胴の回転中心から離間又は近接するように上記回転部材を回転駆動し、上記摺動部材を上記長孔に沿って摺動することにより、上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記支持部材と、この支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置で回転自在に係合した第1の回転部材と、上記支持部材と上記版胴の側面とに互いに異なる位置であって且つ第1の回転部材と上記支持部材との係合位置と異なる位置において回転自在に係合した第2の回転部材とを有し、
上記回転部材と上記支持部材との係合位置を上記版胴の回転中心から離間又は近接するように第1の回転部材を回転駆動し、第2の回転部材を従動回転することにより、上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記版胴の回転に伴って上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記支持手段は、上記版胴の停止時に上記クランプ部材を上記拡開位置と上記閉じ位置との間で変位させることを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記版胴が、互いに対向して配置された第1及び第2の版胴とからなり、上記マスタ給送手段が、第1の版胴に対応する第1のマスタ給送手段と、第2の版胴に対応する第2のマスタ給送手段とからなり、第1の版胴に対応して設けられた第1の製版手段と、第2の版胴に対応して設けられた第2の製版手段とを有し、第1の製版手段に第1のマスタ給送手段を設け、第2の製版手段に第2のマスタ給送手段を設けたことを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記版胴が、互いに対向して配置された第1及び第2の版胴とからなり、上記マスタ給送手段が、第1の版胴に対応する第1のマスタ給送手段と、第2の版胴に対応する第2のマスタ給送手段とからなり、第1の版胴及び第2の版胴に対して設けられた上記製版手段を1つ有し、この製版手段に、第1及び第2のマスタ給送手段を設けたことを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項7記載の孔版印刷装置において、1版分のマスタの表裏を反転し上記製版手段による製版時におけるマスタの後端側から上記第2の版胴へ搬送するための反転手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項7又は8記載の孔版印刷装置において、第1のマスタ供給手段を、第1の版胴の側方近傍に配設し、第2のマスタ給送手段を、第1の版胴と第2の版胴とが対向する対向部の近傍に配設したことを特徴とする孔版印刷装置。
- 請求項9記載の孔版印刷装置において、上記対向部に向けて印刷を行うシートを給送するための給送手段を有し、この給送手段の一部と、上記第2のマスタ給送手段とを共通化したことを特徴とする孔版印刷装置。
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