JP2001031335A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2001031335A
JP2001031335A JP11205851A JP20585199A JP2001031335A JP 2001031335 A JP2001031335 A JP 2001031335A JP 11205851 A JP11205851 A JP 11205851A JP 20585199 A JP20585199 A JP 20585199A JP 2001031335 A JP2001031335 A JP 2001031335A
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JP
Japan
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printing
paper
master
feeding
unit
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JP11205851A
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English (en)
Inventor
Tomoya Otomo
知也 大友
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化を図れる印刷装置を提供する。 【解決手段】 外周面11aにマスタ13が巻装される
版胴11と、版胴に対向配置された印圧部材21との間
に形成される印刷部57で印刷用紙31の両面に印刷を
行う印刷装置において、印圧部材21近傍に両面印刷時
において片面側に印刷された印刷用紙31を収納する中
間排紙台71を配置し、中間排紙台を片面側を印刷され
た印刷用紙31を受け入れる待機位置と、受け入れた印
刷用紙34を印刷部に再給紙する再給紙位置とに変位手
段70で変位させ、印刷部と待機位置の中間排紙台とを
つなぐ導入経路2と、再給紙位置の中間排紙台と印刷部
とをつなぐ再給紙経路3とをそれぞれ印圧部材に沿って
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用紙の両面に
印刷可能な印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外周面に製版済みのマスタが巻装される
版胴と、これに対向配置された印圧部材との間に形成さ
れる印刷部で印刷用紙の両面に印刷を行う印刷装置が知
られている。このような両面印刷装置において問題とな
るのは、片面印刷の直後に、その印刷面に接触する部
材、例えば給紙ローラやガイド板による擦れ汚れや、こ
の給紙ローラやガイド板に付着したインキが、次の印刷
用紙の印刷面に付着する再転移によって印刷面が汚れる
ことである。
【0003】このような印刷面の汚れを防止するため
に、片面印刷後、インキが乾くまで一定時間待機後に再
給紙する手法や、特開平9−188057号公報に示す
ように、片面印刷された印刷用紙を印刷部の直後に設け
た再転移防止機構を介して搬送することで印刷用紙に付
着したインキを乾燥させて搬送している。
【0004】また、両面印刷を行う場合に問題となるの
は、片面印刷後の印刷用紙を如何に反転させて印刷用紙
の反対面に画像の印刷を行うかという点である。例えば
特開平9−95033号公報には、片面印刷を終えた印
刷用紙を第1搬送手段で版胴の下方に配置された付勢手
段に略真上から搬送し、この付勢手段の付勢力で片面印
刷された印刷用紙の印刷面が版胴側に面するように飛ば
し、第2搬送手段で版胴に向かって搬送する用紙反転手
段が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−18805
7号公報に記載の発明では、インキの再転移を防止する
のに、印刷用紙に付着したインキを乾燥させる再転移防
止機構が必要であるので、装置の小型化や低コスト化を
図る場合の妨げとなってしまう。また、片面印刷された
印刷用紙を印刷部へ再給紙する再に用いる搬送経路が、
片面印刷された印刷用紙を収納する排紙台から給紙台の
方まで延び、印刷部へと再び戻る形状となっているの
で、印刷部までの搬送経路が長く、装置の小型化の妨げ
となってしまう。
【0006】特開平9−95033号公報に記載の発明
では、用紙反転手段の付勢手段で再給紙時に印刷用紙を
飛ばしているので、再給紙された印刷用紙の版胴に対す
るレジスト位置の精度にバラツキがあり、安定した位置
に画像印刷が行いにくいという問題点がある。
【0007】本発明は、装置の小型化を図れる印刷装置
を提供することを目的とする。本発明は、装置の小型化
を図りながら印刷画像の擦れや再転移による汚れを防止
できる印刷装置を提供することを目的とする。本発明
は、印刷用紙の搬送の安定化を向上しながら印刷画像の
擦れや再転移による汚れを防止できる孔版印刷装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マスタがその外周面に巻装される版胴とこれに対向配置
された印圧部材との間に形成される印刷部に印刷用紙を
送って、印刷用紙の両面に印刷を行う印刷装置におい
て、印圧部材の近傍に、両面印刷時において印刷部で片
面側に印刷された印刷用紙を収納する中間排紙台を配置
し、この中間排紙台を、片面側を印刷された印刷用紙を
受け入れる待機位置と、受け入れた印刷用紙を印刷部に
再給紙する再給紙位置とに変位手段で変位するととも
に、印刷部と待機位置を占めた中間排紙台とをつなぐ導
入経路と、再給紙位置を占めた中間排紙台と印刷部とを
つなぐ再給紙経路とを印圧部材に沿って形成したことを
特徴としている。印刷部で片面印刷された印刷用紙は、
印圧部材に沿って導入経路から待機位置を占めた中間排
紙台上に排紙され、中間排紙台の再給紙位置から再給紙
経路を経て印刷部へと再給紙される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印
刷装置において、印圧部材が印刷用紙の端部を係止する
開閉可能な用紙クランプ手段を備え、この用紙クランプ
手段で印刷用紙を係止した状態で回転する圧胴であり、
印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で未印刷の印刷用紙
を係止する第一用紙挟持位置と、第一用紙挟持位置で係
止した印刷用紙を待機位置を占めた中間排紙台の近傍で
開放する第一用紙開放位置とで用紙クランプ手段を開閉
する第1開閉部材とを有している。未印刷の印刷用紙
は、第1開閉部材で第一用紙挟持位置で開閉される用紙
クランプ手段で圧胴上に係止されて第一用紙開放位置に
向かって搬送され、印刷部を通過する際に片面印刷を行
われ、第一用紙開放位置で第1開閉部材によって開放さ
れ、中間排紙台へと搬送される。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、再給紙位置を占めた中間排紙台から送
り出された印刷用紙を係止する第二用紙挟持位置と、第
二用紙挟持位置で係止した印刷用紙を印刷部よりも用紙
搬送方向の下流側で開放する第二用紙開放位置とで用紙
クランプ手段を開閉する第2開閉部材とを有している。
片面印刷された印刷用紙は、中間排紙台が再給紙位置を
占め、第2開閉部材で第二用紙挟持位置で開閉される用
紙クランプ手段で圧胴上に係止されて第二用紙開放位置
へ向かって搬送され、印刷部を通過する際に、印刷され
ていない非印刷面に印刷され、第二用紙開放位置で第2
開閉部材によって開放される。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、再給紙位置を占めた中間排紙台から送
り出された印刷用紙を、印刷部に向かって所定のタイミ
ングで給紙する給紙手段を有することを特徴としてい
る。片面印刷された印刷用紙は、中間排紙台が再給紙位
置を占め、給紙手段よって所定のタイミングで印刷部に
向かって給紙され、印刷部を通過する際に印刷されてい
ない非印刷面に印刷される。
【0012】請求項5記載の発明は、外周面にマスタが
巻装される版胴と、これに対向配置された印圧部材とを
備え、版胴と印圧部材との間に形成される印刷部で印刷
用紙の両面に印刷を行う印刷装置において、印圧部材の
近傍に配置され、両面印刷時において印刷部で片面側に
印刷された印刷用紙を収納する中間排紙台と、中間排紙
台に収納された印刷用紙を給紙する給紙位置と中間排紙
台に収納された印刷用紙から離間する離間位置とに移動
可能に設けられた再給紙手段と、印圧部材に沿って形成
され印刷部と中間排紙台とをつなぐ導入経路と、印圧部
材に沿って形成され、中間排紙台と印刷部とをつなぐ再
給紙経路とを有することを特徴としている。印刷部で片
面印刷された印刷用紙は、印圧部材に沿って導入経路か
ら中間排紙台上に排紙され、中間排紙台から再給紙経路
を経て印刷部へと再給紙される。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の印
刷装置において、印圧部材が印刷用紙の端部を係止する
開閉可能な用紙クランプ手段を備え、この用紙クランプ
手段で印刷用紙を係止した状態で回転する圧胴であり、
印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で未印刷の印刷用紙
を係止する第一用紙挟持位置と、第一用紙挟持位置で係
止した印刷用紙を中間排紙台の近傍で開放する第一用紙
開放位置とで用紙クランプ手段を開閉する第1開閉部材
を有することを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の印
刷装置において、給紙位置を占めた再給紙手段によって
中間排紙台から給紙される印刷用紙を係止する第二用紙
挟持位置と、第二用紙挟持位置で係止した印刷用紙を印
刷部よりも用紙搬送方向の下流側で開放する第二用紙開
放位置とで用紙クランプ手段を開閉する第2開閉部材を
有することを特徴としている。未印刷の印刷用紙は、第
1開閉部材で第一用紙挟持位置で開閉される用紙クラン
プ手段で圧胴上に係止されて第一用紙開放位置に向かっ
て搬送され、印刷部を通過する際に片面印刷を行われ、
第一用紙開放位置で第1開閉部材によって開放され、中
間排紙台へと搬送される。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項6記載の印
刷装置において、給紙位置を占めた再給紙手段によって
中間排紙台から送り出された印刷用紙を、印刷部に向か
って所定のタイミングで給紙する給紙手段を有すること
を特徴としている。片面印刷された印刷用紙は、給紙位
置を占めた中間排紙手段で中間排紙台から給紙された後
に、給紙手段よって所定のタイミングで印刷部に向かっ
て給紙され、印刷部を通過する際に印刷されていない非
印刷面に印刷される。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
何れか1つに記載の印刷装置において、導入経路上を搬
送される印刷用紙の印刷面に送風を与える送風手段を、
導入経路に臨んで設けたことを特徴としている。導入経
路を用紙クランプ手段によって圧胴に係止された状態で
搬送される片面印刷された印刷用紙は、その印刷面に送
風手段により送風を受けるので、印刷された画像のイン
キが、印刷用紙の導入経路の移動中に乾燥される。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
印刷装置において、印刷部と両面印刷された印刷用紙が
排紙される排紙台との間に配置され、この印刷部を通過
した印刷用紙を排紙台に向かって吸着搬送する排紙搬送
手段を有し、送風手段が、この排紙搬送手段と共有化さ
れていることを特徴としている。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の印刷装置において、排紙搬送手段が、印刷部近傍から
排紙台に向かって移動する搬送ベルトと、この搬送ベル
トに吸引作用を与える吸引ファンとを備え、送風手段
が、吸引ファンの排風側に接続され、導入経路に開口部
を臨ませた排気流路を有することを特徴としている。吸
引ファンで発生した吸引力は、搬送ベルトに作用して両
面印刷された印刷用紙を搬送ベルトに吸着させる。吸引
ファンで発生した送風は、排気流路を通り導入経路を通
過中の片面印刷された印刷用紙に吹き付けられる。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項1乃至1
1の何れか1つに記載の印刷装置において、版胴に対向
して配設されマスタを介して版胴に接離自在なマスタ押
え手段と、このマスタ押え手段を接離自在に駆動する押
え駆動手段とを備え、外周面に巻装するマスタの供給長
さが、外周面の外周長よりも長く、かつ、外周面へのマ
スタ巻装後のマスタの後端が、マスタの先端部側に形成
された穿孔画像領域の穿孔画像開始位置まで達しない長
さに設定されており、この供給長さに設定された設定マ
スタの外周面への設定マスタ巻装終了時に形成されるマ
スタ重合領域に対応した該設定マスタの先端部分に第1
次穿孔領域が少なくとも1箇所形成されているととも
に、設定マスタの先端と第1次穿孔領域の開始位置との
間に第1未製版領域が、および第1次穿孔領域の終了位
置と上記穿孔画像開始位置との間に第2未製版領域がそ
れぞれ形成されており、設定マスタ巻装開始時、マスタ
押え手段が第1および第2未製版領域を押圧し、マスタ
押え手段が第1次穿孔領域および穿孔画像領域の設定マ
スタの押圧をそれぞれ回避するように押え駆動手段を制
御する制御手段を有することを特徴としている。
【0020】版胴外周面の外周長よりも長く設定された
マスタは、押え駆動手段が制御手段によって制御される
ことでマスタに接離するマスタ押え手段により、第1お
よび第2未製版領域を押圧されるので、従来のように、
マスタを版胴に係止するマスタ係止手段がなくても版胴
外周面に係止されることになる。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の印刷装置において、制御手段が、設定マスタ巻装終了
時、マスタ押え手段がマスタ重合領域における第1次穿
孔領域を押圧するように押え駆動手段を制御することを
特徴としている。版胴に係止されたマスタは、マスタ押
え手段によってマスタ重合領域をマスタ巻装終了時に押
圧されるので、従来のマスタ係止手段を用いることなく
版胴外周面に巻装されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。各実施の形態に亘り、同一の
機能および形状等を有する構成部品等については、同一
符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。 (第1の形態)図1に示すように、印刷装置の一形態で
ある孔版印刷装置は、未印刷の印刷用紙(以下「印刷用
紙」と記す)31に対して片面印刷及び両面印刷をでき
るものである。この孔版印刷装置は、製版済みのマスタ
13が巻装される版胴11を備えたドラムユニット10
と、版胴11に対向して配置された印圧部材としての圧
胴21を備えた押圧ユニット20と、印刷用紙31を有
する給紙部30と、片面印刷された印刷用紙34(以下
「印刷用紙34」と記す)を収納する中間排紙台71
と、印刷を終えた印刷用紙31、34が排出される排紙
部としての排紙台60と、排紙搬送手段としての吸着搬
送装置50とを備えている。
【0023】版胴11と圧胴21との互いの対向部に
は、印刷部57が構成されている。この印刷部57で
は、版胴11の外周面11a(以下「版胴外周面11
a」と記す)に対して図示しない周知の接離機構によっ
て所定のタイミングで接離可能に設けられた圧胴21が
印刷用紙31、34を版胴11に押圧するとともに、印
刷部57において、互いの外周面が同じ移動方向となる
ように版胴駆動手段としての版胴駆動モータ18によっ
て版胴11及び圧胴21が回転されることで、印刷部5
7に搬送される印刷用紙31、34に印刷が行われる。
【0024】印刷を終えた印刷用紙31、34は、排紙
台60と印刷部57との間に配設された吸着搬送装置5
0によって排紙台60に順次搬送され、排紙台60上に
積載排紙される。本形態において、給紙部30は図1の
印刷部57の右側に配置され、排紙台60は印刷部57
の左方に配置されている。
【0025】給紙部30は、印刷用紙31を積載する給
紙トレイ37と、この給紙トレイ37の上方に配置され
印刷用紙31を1枚ずつに分離して給紙する給紙ローラ
32と、図示しない分離手段とを配備されている。給紙
ローラ32は、給紙駆動モータ(以下「第1給紙モー
タ」と記す)38によって本形態では時計回り方向に回
転駆動される。給紙ローラ32と印刷部57との間に形
成される搬送路1上には、給紙トレイ37から給紙され
る印刷用紙31の、印刷部57に対する進入タイミング
を調整するフィードローラ対33が設けられている。
【0026】版胴11は、版胴外周面11aに製版済み
のマスタ13が巻き付けられる円筒状の多孔性支持体と
多孔質のメッシュスクリーンとを重合した周知の構造の
もので、製版済みのマスタ13の先端13aを係止(挟
持)するマスタ係止手段としての開閉可能なクランパ1
2と、版胴内部に設けられ、版胴内周面にインキを供給
するインキ供給手段19とを備えている。インキ供給手
段19は、版胴11の回転中心軸とインキ供給管を兼ね
た支持軸14と、版胴内周面に摺接してインキを供給す
るインキ供給ローラ15と、インキ供給ローラ15に対
向配置されたドクターローラ16と、インキ供給ローラ
15とドクターローラ16との間に形成されるくさび状
のインキ溜まり17とから構成されており、インキ溜り
17のインキを版胴内周面に適量供給する周知の構成を
採っている。
【0027】版胴11の左方には、図示しない排版装置
が設けられている。排版装置は、排版剥離ローラ対、排
版搬送ベルト、排版コロ、排版ボックス、圧縮板等を備
えた図示しない周知の構成からなり、版胴外周面11a
に巻き付けられた使用済みのマスタを剥離して廃棄する
周知のものである。
【0028】給紙部30の上方には、ロール状に巻かれ
た未製版のマスタを、サーマルヘッドとプラテンーラと
で挟持して、画像信号に応じた画像を製版しながら版胴
11に向かって搬送する周知の図示しない製版・給版部
が配置されている。本形態では、1枚のマスタに対し
て、印刷用紙31,34の片面に印刷する製版画像をそ
れぞれ形成するようになっている。従って、片面印刷時
には、製版済みのマスタ13が1枚用いられ、両面印刷
時には、表面側印刷用と裏面側印刷用に2枚の製版済み
のマスタ13が使用される。
【0029】圧胴21は、製版済みのマスタ13が版胴
外周面11aに巻装された版胴11に対して印刷用紙3
1,34を押圧するもので、版胴11の外径と略同径で
版胴11と反対方向に版胴11の周速度と略同じ周速度
で軸22を中心に回転するようになっている。圧胴21
は、図示しない接離機構によって版胴外周面11aに対
して接離可能に設けられていて、この接離機構によって
クランパ12が印刷部57を通過する際に版胴外周面1
1aから離間し、印刷用紙31,34が印刷部57を通
過する際に、版胴外周面11aに圧接して印刷用紙3
1,34と版胴11に印圧を加える構成となっている。
【0030】圧胴21の外周面21a(以下「圧胴外周
面21a」と記す)の一部には、図2に示すように、窪
み部21bが形成されている。窪み部21bには、給紙
されて来た印刷用紙31,34の先端部31a,34a
を所定範囲だけ挾持保持することで係止する用紙クラン
プ手段40が配設されている。用紙クランプ手段40
は、給紙されて来た印刷用紙31、34の先端部31
a、34aを係止する開閉自在なくわえ爪24と、くわ
え爪24の基端部を固定して圧胴外周面21aの一母線
方向に延びた軸23と、くわえ爪24を開閉駆動するた
めの後述する圧胴給紙カム47、48、49に摺接する
カムフォロア25と、軸23とカムフォロア25との間
に固設され圧胴給紙カム47、48、49の動きをくわ
え爪24に伝えるアーム26と、窪み部21bに固設さ
れ軸23の両端部を所定角度回動自在に支持するベース
27と、くわえ爪24を閉じる位置にその磁力で保持す
るマグネット28と、くわえ爪24を閉じる向きに付勢
する引っ張りスプリング29とから主に構成されてい
る。
【0031】図1に示すように、中間排紙台71は、圧
胴21の下方近傍に配置されていて、両面印刷時に片面
印刷された印刷用紙34を受け入れる実線で示した待機
位置と、受け入れた印刷用紙34を印刷部57に再給紙
する仮想線で示した再給紙位置とに変位自在に設けら
れ、図3に示す変位手段70によって、待機位置と再給
紙位置とへ移動されるようになっている。
【0032】中間排紙台71は、図3に示すように、印
刷用紙34を積載する載置面71aが傾斜するように装
置本体内に斜めに配置されていて、その端部に印刷用紙
34の落下を防止するストッパ部材78が設けられてい
る。圧胴21の軸線方向に位置する中間排紙台71の両
縁部には、載置面71aに対して略直角に折り曲げられ
た側板71bがそれぞれ形成されている。各側板71b
には、一対のピン73がそれぞれ圧胴21の軸線方向に
突出するように設けられている。各ピン73は、図示し
ない装置フレームに、矢印Xで示す中間排紙台71の移
動方向(以下「トレイ移動方向X」と記す)に延びて形
成されたガイド溝76に挿入されている。
【0033】中間排紙台71の、側板71bと反対側に
位置する部位には、駆動歯車72を固定された軸74が
回転自在に支持されている。軸74には、排紙台駆動手
段としてのトレイ駆動モータ77が、周知の動力伝達機
構を介して連結されている。トレイ駆動モータ77に
は、本形態ではステップモータが採用されている。駆動
歯車72には、ガイド溝76と略平行となるように図示
しない装置フレームに固定されて配置されたラック75
の歯部が噛合している。このため、中間排紙台71は、
トレイ駆動モータ77が駆動されることで、ガイド溝7
6に案内されつつ、ラック75上をトレイ移動方向Xに
移動する構成となっている。変位手段70は、これら駆
動歯車72、ラック75、ピン73、ガイド溝76、ト
レイ駆動モータ77で構成される。本形態において、中
間排紙台71のトレイ移動方向Xへの移動ストローク
は、圧胴21の略直径相当となっている。
【0034】図1に示すように、圧胴外周面21aの近
傍には、導入経路2と再給紙経路3とが、それぞれ圧胴
外周面21aに沿うように形成されている。導入経路2
は、印刷部57と、図1に実線位置で示す待機位置を占
めた中間排紙台71とをつなぐもので、つわえ爪24で
圧胴21上に保持された片面印刷された印刷用紙34
を、印刷部57と吸着搬送装置50の間に配置された分
離爪36と圧胴外周面21aとの間を通し、反転させて
待機位置を占めた中間排紙台71へと案内するためのも
のである。このため、両面印刷時において片面印刷され
た印刷用紙34は、その印刷面(印刷面)が載置台71
a側に面するように中間排紙台71上に排紙される。
【0035】再給紙経路3は、図1に仮想線で示す再給
紙位置を占めた中間排紙台71と印刷部57とをつなぐ
もので、中間排紙台71上の印刷用紙34を、印刷部5
7に対してその上流側から案内するためのものである。
【0036】図4に示すように、圧胴給紙カム47,4
8,49は、圧胴21と一体回転可能に設けられている
とともに、圧胴21の軸線方向に周知のスライド機構に
よって選択的に移動可能に設けられている。
【0037】圧胴給紙カム47は、図4(a)に示すよ
うに、単独の片面印刷時や、版付け時に用いるカムであ
って、その輪郭面47aの一部に段差部47bが形成さ
れており、カムフォロア25が当接するようになってい
る。圧胴給紙カム47は、段差部47bの範囲θ1にお
いて、印刷用紙31の先端部31aを挟持するカムプロ
フィールを備えている。圧胴給紙カム47は、くわえ爪
24が、版胴外周面11aと圧胴外周面21aとが押圧
する直前、すなわち、図1に示す第一用紙挟持位置で閉
じ、印圧後、吸着搬送装置50に至る直前、すなわち、
図10に示す分離爪36の直前の第二用紙開放位置で開
くように、その範囲θ1が設定配置されている。
【0038】圧胴給紙カム48は、図4(b)に示すよ
うに両面印刷時における印刷用紙31の片面側を印刷す
る際に用いる表面側のカムであって、その輪郭面48a
に段差部48bが形成されており、カムフォロア25が
当接するようになっている。圧胴給紙カム48は、段差
部48bの範囲θ2において、印刷用紙31の先端部3
1aを挟持するカムプロフィールに形成されている。圧
胴給紙カム48は、くわえ爪24が、図1に示す第一用
紙挟持位置でくわえ爪24を閉じ、印刷部57を通過し
て第一用紙挟持位置で係止した印刷用紙31を、待機位
置を占めた中間排紙台71の直前近傍で開放する図7に
示す第一用紙開放位置でくわえ爪24を開く第1開閉部
材を構成している。
【0039】圧胴給紙カム49は、図4(c)に示すよ
うに両面印刷時に中間排紙台71の印刷用紙34を再給
紙して印刷する際に用いる裏面側のカムであって、その
輪郭面49aに段差部49bが形成されており、カムフ
ォロア25が当接するようになっている。圧胴給紙カム
49は、段差部49bの範囲θ3において、中間排紙台
71から給紙された印刷用紙34の先端部34aを挟持
するカムプロフィールに形成されている。圧胴給紙カム
49は、図9に実線で示す再給紙位置を占めた中間排紙
台71から送り出される印刷用紙34を挟持すべく、再
給紙位置を占めた中間排紙台71と略対向する第二用紙
挟持位置でくわえ爪24を閉じ、第二用紙挟持位置で挟
持した印刷用紙34を印刷部57よりも矢印Zで示す用
紙搬送方向(以下「用紙搬送方向Z」と記す)の下流側
で、吸着搬送装置50の近傍、すなわち、図10に示す
分離爪36の直前で開放する第二用紙開放位置でくわえ
爪24を開閉する第2開閉部材を構成している。
【0040】このような構成により、くわえ爪24は、
通常、引っ張りスプリング29によって閉じられてい
て、圧胴給紙カム47,49の輪郭に形成されたカムプ
ロフィールに従い印刷用紙31、34の先端部31a,
34aを係止すべく所定のタイミングで開閉し、この開
閉後、再び吸着搬送装置50に至る直前の位置で再度開
閉されることで、印刷用紙31、34を吸着搬送装置5
0に送るようにその開閉動作が制御される。また、くわ
え爪24は、圧胴給紙カム48の輪郭に形成されたカム
プロフィールに従い、両面印刷時における印刷用紙31
の先端部31aを係止すべく所定のタイミングで開閉
し、この開閉後、中間排紙台71に至る直前の位置で再
度開閉されることで、印刷用紙31を中間排紙台71へ
送るようにその開閉動作が制御される。
【0041】再給紙位置を占めた中間排紙台71の近傍
には、図1に示すように、中間排紙台71に積載された
印刷用紙34を1枚ずつ印刷部57に向かって給紙する
再給紙手段44を構成する再給紙ローラ35が設けられ
ている。再給紙ローラ35は、再給紙位置を占めた中間
排紙台71の載置台71a側に、印刷面を向けて積載さ
れた印刷用紙34の最上位のものと適切な給紙圧をもっ
て接触する位置に配置されており、再給紙駆動手段とし
ての第2給紙モータ39によって、本形態では図1にお
いて時計回り方向に回転駆動される。第2給紙モータ3
9は、図9に示す第二用紙挟持位置で開閉するくわえ爪
24で印刷用紙34の先端部34aを係止できるタイミ
ングで印刷用紙34を給紙するように後述する制御手段
でその駆動を制御される。再給紙ローラ35及び第2給
紙モータ39は、図示しない装置フレームに固定されて
いて再給紙手段44を構成している。
【0042】図1に示すように、吸着搬送装置50は、
一対のローラ51a,51bの間に掛け渡され、本形態
では反時計回り方向に回転駆動される搬送ベルト52
と、搬送ベルト52に吸着作用を与えるための吸着ファ
ン53と、吸着ファン53を回転する駆動手段としての
ファン駆動モータ55とが備えられており、印刷部57
を通過した片面印刷時の印刷用紙31と、中間排紙台7
1から送り出された印刷用紙34と、版付けされた印刷
用紙31を搬送ベルト52に吸着させて排紙台60に向
かって搬送するようになっている。
【0043】圧胴21の左側には、図1に示すように、
導入経路2上を搬送される片面印刷された印刷用紙34
の印刷面に送風を与える送風手段59が導入経路2に臨
んで設けられている。送風手段59は、送風発生源とな
る吸着ファン53と、ファン駆動モータ55と、吸引フ
ァン53の排風側に接続され導入経路2にその開口部5
6を臨ませた排気流路54とを備えている。
【0044】排気通路54は、吸着ファン53から圧胴
21に向かって延び、かつ、圧胴21の軸線方向への幅
と略同じ幅を有するように形成されている。排気通路5
4は、導入経路2の略中央で、圧胴外周面21aに対し
て間隔をもって配置されており、吸着ファン53で発生
した送風が印刷用紙34の外側から、その印刷面に向か
って吹き付けられるように構成されている。上記の間隔
は、くわえ爪24や、くわえ爪24によって保持された
印刷用紙34が、圧胴21の回転時に開口部56と接触
しない程度の寸法とされている。つまり、本形態では、
送風手段59の構成と、排紙搬送手段としての吸着搬送
装置50の構成とが、一部共有化されている。
【0045】本発明にかかる孔版印刷装置は、図6に示
す操作パネル80を備えている。操作パネル80には、
タッチパネル(タッチセンサスクリーン)86が備えら
れているとともに、製版スタートキー80a、印刷スタ
ートキー80b、ストップキー80c、テンキー80
d、デジタル表示部80eが備えられている。タッチパ
ネル86の画面上には、ボタンの形状をした両面印刷エ
リア87があり、これを選択したときだけ両面印刷モー
ドが選択される。
【0046】孔版印刷装置は、図5に示す制御手段85
を備えている。制御手段85は、インターフェイス8
1、中央演算処理装置(以下「CPU」と記す)82、
読み出し専用記憶装置(以下「ROM」と記す)83、
読み書き可能な記憶装置(以下「RAM」と記す)84
等の構成を備え、それらが信号バスによって接続された
構成を有する周知のマイクロコンピュータからその主要
部が構成されている。制御手段85には、操作パネル8
0の各キーが入力側にそれぞれ接続され、版胴駆動モー
タ18、第1給紙モータ38、第2給紙モータ39、フ
ァン駆動モータ54、トレイ駆動モータ77が出力側に
それぞれ接続されており、これらとの間で指令信号及び
オン/オフ信号やデータ信号を送受信して装置動作全体
のシステムを制御している。
【0047】制御手段85は、両面印刷が選択されない
場合には、片面印刷として孔版印刷装置の各部を制御
し、印刷用紙31の表面側だけに画像を印刷して排紙台
60へと排紙するように、周知の如く各部を制御する。
制御手段85は、両面印刷が選択された場合には、先ず
印刷用紙31の表面に画像を印刷して中間排紙台71上
に一旦排紙し、印刷用紙31に対する片面側印刷終了
後、中間排紙台71上に積載された印刷用紙34の非印
刷面に画像を印刷して排紙台60上に排紙すべく各部を
制御する。
【0048】次に、本形態にかかる孔版印刷装置による
印刷動作を説明する。図6に示す両面印刷エリア87が
選択されて両面印刷モードとなり、印刷用紙31の表
面、裏面それぞれに画像を形成する場合とする。両面印
刷モードとなって、製版スタートキー80aを押すと、
版胴駆動モータ18が駆動され、版胴11が図1におけ
て矢印方向、すなわち時計回りに回転し、設定されてい
る排版位置に達した時点で停止して版胴外周面11aに
装備されたクランパ12が図示しない開閉機構により、
その挟持状態を解除され、図示しない排版手段により使
用済みのマスタの排版動作が開始される。また、製版ス
タートキー80aが押されてオンすると、図示しない移
動機構によって図4(a)に示す圧胴給紙カム47が選
択される。
【0049】使用済みのマスタの排版動作と並行して、
版胴11は時計回りに回転し、マスタ供給位置に達し時
点で停止して、クランパ12が開いた状態となり、画像
信号に応じた製版動作と給版動作が図示しない製版・給
版部により実行され、版胴外周面11aへの製版済みの
マスタ13の巻き付けが開始されるとともに、ファン駆
動モータ55と、搬送ベルト52を回転移動させるため
図示しない搬送駆動モータとが駆動される。
【0050】版胴11に対する製版済みのマスタ13の
巻付けが終了すると、第1給紙モータ38が駆動制御さ
れ、給紙トレイ37に積載されている印刷用紙31のう
ちの最上位の一枚が、給紙ローラ32によりフィードロ
ーラ対33へ向けて送られ、フィードローラ対33によ
り版胴11と圧胴21の回転と同期した所定のタイミン
グで印刷部57に送られる。印刷用紙31が印刷部57
近傍に来ると、すでに選択されている圧胴給紙カム47
により、用紙クランプ手段40のくわえ爪24が図1に
示す印刷部57よりも上流側の第一用紙挟持位置で一旦
開閉して印刷用紙31の先端部31aを保持しながら印
刷部57を通過するとともに、圧胴21が図示しない周
知の接離機構によって版胴11に対して接離動作するこ
とで、印刷部57に位置している印刷用紙31に印圧を
与えてこの印刷用紙31に版付けが開始される。
【0051】くわえ爪24が印刷部57を通過すると、
圧胴給紙カム47の作用によって、くわえ爪24が分離
爪36の直前の第二用紙開放位置で開閉され、印刷用紙
31の先端部31aが開放される。このため、印刷部5
7を通過して版付けされた印刷用紙31は、版胴11と
圧胴21の回転力によって送り出され、自身のコシと分
離爪36の作用によって圧胴外周面21aから分離して
吸着搬送装置50に受け渡される。この受け渡された印
刷用紙31は、吸着ファン53の吸引力によって、反時
計回り方向に回転移動している搬送ベルト52上に吸着
されて排紙台60に向かって搬送され、排紙台60上に
排紙される。
【0052】孔版印刷装置は、試し刷りが終了すると、
印刷スタートキー80bが押されるまで待機状態とな
り、この間に図示しない移動機構によって図4(a)に
示す圧胴給紙カム47から図4(b)に示す圧胴給紙カ
ム48へとカムを切り替える。そしてテンキー80dで
印刷指定枚数を設定後、印刷スタートキー80bを押す
と、両面印刷時における片面側印刷動作が開始する。
【0053】この印刷動作では、版胴駆動モータ18が
駆動され、版胴11と圧胴21とが回転し、第1給紙モ
ータ38が駆動制御されて給紙トレイ37に積載されて
いる印刷用紙31のうちの最上位の一枚が、給紙ローラ
32によってフィードローラ対33へ向けて送られ、フ
ィードローラ対33により版胴11と圧胴21との回転
と同期した所定のタイミングで印刷部57に送られる。
印刷用紙31が印刷部57近傍に来ると、すでに選択さ
れている圧胴給紙カム48により、くわえ爪24が図1
に示す第一用紙挟持位置で一旦開閉して印刷用紙31の
先端部31aを保持しながら印刷部57を通過するとと
もに、圧胴21が図示しない周知の接離機構によって版
胴11に対して接離動作することで、印刷部57に位置
している印刷用紙31に印圧を与えてこの印刷用紙31
に印刷が開始される。
【0054】印刷部57を通過した印刷用紙31は、図
7に示すように、用紙クランプ手段40の作用により圧
胴21に保持された状態で導入経路2内を移動しながら
印刷が行われる。そして、圧胴給紙カム48の作用によ
って中間排紙台71の直前の第一用紙開放位置でくわえ
爪24が開閉されることで、その先端部31aが開放さ
れる。
【0055】このため、印刷用紙31は、圧胴21の回
転によって導入経路2内を中間排紙台71に向かって搬
送されつつ印刷され、圧胴21の回転力と、自身のコシ
によって圧胴外周面21aから分離して、図8に示すよ
うに両面印刷時における片面側を印刷された印刷用紙3
4として、中間排紙台71に排紙される。片面印刷動作
は、ストップキー80cが押されるか、設定した印刷指
定枚数分の印刷が終了するまで継続され、中間排紙台7
1上に片面を印刷された印刷用紙34が順次積載排紙さ
れる。この片面側印刷中においては、印刷指定枚数が図
示しない枚数カウンタでカウントされてRAM84に記
録されるとともに、デジタル表示部80eに印刷枚数が
表示され、設定枚数分の印刷が終了すると、裏面側印刷
へと移行する。
【0056】このように、印刷用紙31は、用紙クラン
プ手段40で圧胴21に保持された状態で圧胴外周面2
1aに沿って形成された導入経路2内を搬送されて中間
排紙台71に排紙されるので、片面側印刷の直後に、そ
の印刷面に搬送ローラやガイド板などの部材が接触する
ことがなく、従来のように、部材による擦れ汚れや、部
材に付着したインキが次の印刷用紙の印刷面に付着する
再転移によって印刷面が汚れることを防止できる。ま
た、導入経路2には、既存の吸着搬送装置50の構成要
素である吸着ファン53で発生した送風が印刷用紙34
の外側から圧胴21に向かって吹き付けられるので、導
入経路2内での印刷用紙34のバタツキがなくなるとと
もに、印刷面に送風が当たることになり、インキの乾燥
が促進されることになる。よって、印刷面が載置面71
a側に面して中間排紙台71に排紙されても、中間排紙
台71が汚れることがほとんどなくなるとともに、再給
紙に際してインキ乾燥のための待機時間も不要となる。
送風手段59は、既存の吸着搬送装置50と共有化して
構成されているので、従来のように、特別なインキ乾燥
のための再転移防止機構を設けなくても良く、装置の小
型化を図ることができる。
【0057】裏面側印刷は、印刷指定枚数分の表面側印
刷が終了後に、製版スタートキー80aが押されること
で開始するが、ストップキー80cが押されて停止指令
が出ている場合には、キャンセルされる。
【0058】製版スタートキー80aが押されると、表
面側印刷に用いられた使用済みのマスタの排版動作とと
もに、印刷用紙34の非印刷面に形成すべき画像に対応
する画像信号に応じた製版工程が実行されるとともに、
トレイ駆動モータ77が駆動されて中間排紙台71が図
9に仮想線で示す待機位置から実線で示す再給紙位置へ
と移動し、再給紙ローラ35に最適な給紙圧で接触した
時点で停止し、さらに図示しない移動機構によって、裏
面側に対する版付けを行うために、図4(a)に示す圧
胴給紙カム47が選択される。
【0059】そして、表面側の版付け同様、印刷用紙3
1が一枚だけ給紙され、図1に示す第一用紙挟持位置で
くわえ爪24によって印刷用紙31の先端部31aが係
止されて印刷部57に搬送され、図10に示す第二用紙
開放位置でくわえ爪34が開放され、吸着搬送装置50
を介して排紙台60に版付けされた印刷用紙31が排紙
される。
【0060】版付け後は、印刷スタートキー80bが押
されるまでの待機時間を用いて、図示しない移動機構に
よって裏面側に対する印刷を行うために、図4(a)に
示す圧胴給紙カム47から図4(c)に示す圧胴給紙カ
ム49へとカムが切り替えられる。印刷スタートキー8
0bが押されると、版胴駆動モータ18、ファン駆動モ
ータ55とともに、搬送ベルト52を回転移動させるべ
く図示しない搬送駆動モータが駆動され、版胴11と圧
胴21、搬送ベルト52が回転する。
【0061】圧胴21が回転すると、圧胴給紙カム49
も一緒に回転するので、図9に示すように、くわえ爪2
4が、第二用紙挟持位置で一旦開閉するとともに、第2
給紙モータ39が駆動される。このため、中間排紙台7
1の印刷用紙34が既に印刷されている印刷面を圧胴外
周面21a側に面するように第二用紙挟持位置に向かっ
て再給紙され、その先端部34aがくわえ爪24で保持
される。先端部34aを保持された印刷用紙34は、図
10に示すように、圧胴21の回転に伴い再給紙経路3
を移動しながら印刷部57に、その上流側から案内搬送
される。版胴外周面11aには、裏面印刷用の画像が製
版された製版済みのマスタ13が既に巻装されているの
で、印刷部57に到達した印刷用紙34の非印刷面に、
印刷が開始される。
【0062】くわえ爪24が印刷部57を通過すると、
圧胴給紙カム49の作用によりくわえ爪24が分離爪3
6の直前の第二用紙開放位置で開閉され、印刷用紙34
の先端部34aが開放される。このため、印刷部57を
通過した印刷用紙34は、版胴11と圧胴21の回転力
によって送り出され、自身のコシと分離爪36の作用に
よって圧胴外周面21aから分離して吸着搬送装置50
に受け渡される。この受け渡された両面印刷された印刷
用紙34は、吸着ファン53の吸引力によって、搬送ベ
ルト52上に吸着されて排紙台60に向かって搬送され
て排紙台60上に排紙される。
【0063】このように、片面印刷された印刷用紙34
を受け入れる中間排紙台71は、トレイ移動方向Xへの
移動ストロークが、圧胴21の下方において、略圧胴2
1の直径相当であり、さらに、再給紙位置から印刷部5
7へと再給紙される印刷用紙34を案内する再給紙経路
3が圧胴外周面21aに沿って形成されているので、再
給紙のための搬送経路を従来のものよりも格段に短くで
き、装置の小型化を図れる。印刷用紙34の再給紙に際
しては、印刷用紙34の先端部34aをくわえ爪24に
よって圧胴21に保持し、圧胴21の回転によって印刷
部57まで搬送するので、再給紙された印刷用紙34の
版胴11に対するレジスト位置、すなわち、印刷部57
に対するレジスト位置の精度が安定し、表裏両面の画像
位置ずれを効果的に防止することができる。本形態にお
いては、中間排紙台71への印刷用紙34の案内路とな
る導入経路2も圧胴外周面21aに沿うように形成され
ているので、孔版印刷装置内に効率良く導入経路2を配
置でき、より一層装置の小型化を図ることができる。 (第2の形態)本形態は、図11,図12に示すよう
に、再給紙位置を占めた中間排紙台71から送り出され
た印刷用紙34を、印刷部57に向かって所定のタイミ
ングで給紙する給紙手段41を備えている。第2の形態
は、再給紙経路42と、給紙手段41等の構成を異にす
る以外は、第1の形態と基本的に同一の構成を採ってい
る。
【0064】本形態にかかる再給紙経路42は、再給紙
位置を占めた中間排紙台71と給紙トレイ37との間
で、圧胴外周面21aに略沿うように形成されたガイド
板42a,42bの間に形成されている。ガイド板42
bの一端は、再給紙位置を占めた中間排紙台71の近傍
に位置している。ガイド板42aは、搬送路1を構成す
るガイド板と共通化されており、中間排紙台71近傍か
ら搬送路1近傍まで延びている。
【0065】給紙手段41は、再給紙経路42に臨んで
設けられたフィードローラ対41と、このフィードロー
ラ対41の一方のローラを回転駆動するフィードローラ
駆動モータ43とを備えている。フィードローラ駆動モ
ータ43は、図示を省略したが図5に示す制御手段85
に接続されていて、両面印刷時における裏面側印刷時
に、印刷部57で製版済みのマスタ13の画像領域先端
と、印刷印刷34の先端部34aとが一致する所定のタ
イミングでその駆動を制御される。
【0066】このように、再給紙経路42を構成して
も、従来のものに比べて再給紙するための搬送経路を短
くでき、装置の小型化を図ることができる。印刷部57
に対する給紙が、制御手段85で制御されるフィードロ
ーラ対41によって行われるため、印刷部57に対する
レジスト位置のずれが少なくなり、表裏両面の画像位置
ずれを効果的に防止することができる。また、フィード
ローラ対41により再給紙時の給紙タイミングを制御す
るので、第1の形態における圧胴給紙カム49の構成が
不要となる。 (第3の形態)この形態は、第1の形態および第2の形
態における版胴11に替えて、図13に示すように、製
版済みのマスタの先端を保持するクランパ12を備えて
いないクランパレスの版胴110を用いたものである。
【0067】第3の形態にかかる孔版印刷装置は、図1
3に示すように、外周面の略全体に亘ってインキ通過性
の開孔が設けられ、マスタ61あるいは後述する設定マ
スタ61aをその外周面110aに巻き付ける回動自在
な版胴110と、版胴110の内部に配設され、版胴内
部からインキを版胴110上の設定マスタ61aに供給
するインキ供給手段19と、版胴110を回転する版胴
駆動手段としての版胴駆動モータ18と、版胴110の
右側上方に配設され、版胴110の外周面110a(以
下「版胴外周面110a」と記す)に巻き付けるマスタ
61を所定の供給長さに切断して設定マスタ61aを形
成する切断手段としてのカッタ95および設定マスタ6
1aを穿孔製版する製版手段を有する製版装置90と、
版胴110上の設定マスタ61aに印刷用紙31を選択
的に押圧する印圧部材としての圧胴21と、設定マスタ
61aの移動経路の圧胴21による印刷用紙31の押圧
点となる印刷部57より版胴110の回転方向(時計回
り方向)の上流側における版胴外周面110aに対向し
て配設され、設定マスタ61aを介して版胴外周面11
0aに接離自在なマスタ押え手段としてのマスタ押えロ
ーラ121と、このマスタ押えローラ121を接離自在
に駆動する押え駆動手段としてのソレノイド125と、
この孔版印刷装置の主な制御を行う制御手段185(図
13には図示せず図20に示す)と、上述の給紙部30
と、吸着搬送装置50と、排紙台60と、送風手段59
と、中間排紙台71と、中間排紙台71を仮想線で示す
待機位置と、実線で示す再給紙位置とに変位する図3に
示す変位手段70とを具備している。
【0068】本形態では、特に版胴110、製版装置9
0、マスタ押えローラ121近傍の構成と動作を中心に
説明を行う。この孔版印刷装置は、製版装置90を内蔵
した所謂感熱デジタル製版印刷一体型の構成を採ってい
る。
【0069】以下、説明の便宜上からマスタ61および
設定マスタ61aの用語の使い分け方を次のようにす
る。すなわち、製版手段90により穿孔製版される前の
マスタを単にマスタ61とし、製版手段90により穿孔
製版されたり、切断手段によって所定の供給長さに切断
・設定されたりするマスタを設定マスタ61aとして使
い分けるものとする。製版装置90に対向する版胴11
0の左側上方には、図示しない排版装置が設けられてい
る。
【0070】版胴110は、回転中心軸線方向に所定の
幅を有し、図14に示すように、その両端側縁部を除き
外周面の全体に亘ってインキ通過性の多数の開孔100
aが設けられた金属製の支持円筒体100と、この支持
円筒体100の外周面を覆うインキ通過性の樹脂もしく
は金属製網体からなるメッシュスクリーン101とから
なる周知の構成となっている。版胴110は、図13に
示すように、インキ供給管を兼ねる回転中心軸としての
支持軸14の周りに回転可能に支持されていて、版胴駆
動モータ18によって図中矢印で示す時計回り方向およ
び反時計回り方向に回転される。版胴110は、従来の
版胴のように設定マスタ61aの先端部を挾持保持して
係止するクランパ等のマスタ係止部材がその外周面に設
けられていない特有の構造を有し、版胴外周面110a
の如何なる位置であっても版胴110の内部からインキ
を供給して、設定マスタ61aの先端部をそのインキの
粘性による粘着力によって保持させることができる構成
となっている。版胴駆動モータ18は、版胴110の回
転時に、圧胴21も一緒に回転するように図示しない駆
動力伝達機構を介して圧胴21とも連結されている。
【0071】製版装置90は、図15に示すように、マ
スタ61を芯管89aの周りに巻き付けてロール状に形
成したマスタロール88からマスタ61を繰り出し可能
に支持する支持部材89bと、マスタロール88から繰
り出されたマスタ61を選択的に穿孔製版するサーマル
ヘッド91と、マスタロール88からマスタ61を引き
出しながらこれをサーマルヘッド91に押圧しつつマス
タ搬送方向Yの下流側に搬送するプラテンローラ92
と、設定マスタ61aを形成する切断手段としてのカッ
タ95と、設定マスタ61aを搬送するマスタ送りロー
ラ対93と、設定マスタ61aを版胴外周面110aに
搬送する給版ローラ対94とから主に構成されている。
製版手段は、サーマルヘッド91とプラテンローラ92
とから構成される。
【0072】プラテンローラ92は、その軸92aと一
体的に取り付けられていて、軸方向に延在して設けられ
ている。軸92aは、図示しない孔版印刷装置の側板に
回転自在に支持されている。プラテンローラ92は、軸
92aの一端に取り付けられた図示しない回転伝達部材
を介してステッピングモータからなるマスタ搬送モータ
96に連結され、マスタ搬送モータ96により図示矢印
方向に回転される。
【0073】サーマルヘッド91は、プラテンローラ9
2の下方に位置し、軸92aと平行に延在して設けられ
ている。サーマルヘッド91は、図20に示す制御手段
185の制御下におかれていて、この制御手段185か
らの指令により、プラテンローラ92による設定マスタ
61aの搬送と協働して、版胴外周面110aへの設定
マスタ61a(製版済みのマスタ)の巻装終了時に形成
される、設定マスタ61aの先端部の上に設定マスタ6
1aの後端部が重ね合わさる図14,図19に示すマス
タ重合領域69に対応した設定マスタ61aの先端部分
を穿孔して、第1次穿孔領域63を少なくとも1箇所形
成する機能を有する。また、サーマルヘッド91は、図
示しないA/D変換部および製版制御部で処理されて送
出される画像信号に応じて、その発熱素子が選択的に発
熱することにより設定マスタ61aの所定位置を加熱溶
融し穿孔製版する周知の機能を有する。
【0074】カッタ95は、図15に示すような可動刃
としての回転刃95aが固定刃95bに対してマスタ搬
送方向Yと直交するマスタ幅方向に回転移動するタイプ
のものが用いられている。回転刃95aは、カッタモー
タ98の出力軸に回転伝達部材を介して連結されてい
る。カッタ95は、制御手段185からの指令により、
版胴外周面110aの外周長よりも長く、かつ、版胴外
周面110aへの設定マスタ61a巻装後の設定マスタ
61aの後端が、製版手段90により画像信号に応じて
設定マスタ61aの先端部側に形成された穿孔画像領域
の穿孔画像開始位置まで達しない長さである所定の供給
長さに切断する機能を有する。
【0075】マスタ送りローラ対93および給版ローラ
対94の各上側ローラ93a,94aは、駆動ローラと
してそれぞれ構成されており、図示しない回転伝達部材
を介してマスタ搬送モータ96に連結されている。マス
タ送りローラ対93および給版ローラ対94の各下側ロ
ーラ93b,94bは、従動ローラとなっている。
【0076】給版ローラ対94の出口には、設定マスタ
61aの搬送の向きを鉛直下向きに変えるガイド板97
が設けられている。カッタ95とマスタ送りローラ対9
3との間、マスタ送りローラ対93と給版ローラ対94
との間の各マスタ搬送路上にも図示を省略したマスタガ
イド板が適宜配設される。なお、プラテンローラ92と
カッタ95との間の距離、カッタ95とマスタ送りロー
ラ対93との間の距離、マスタ送りローラ対93と給版
ローラ対94との間の距離は、それぞれ図の簡明化を図
るため適宜誇張されて描かれており、実際の距離寸法を
示すものではないことを付言しておく。
【0077】マスタ押えローラ121は、例えば低硬度
のニトリルゴムや発泡部材で構成されている。マスタ押
えローラ121は、装置本体側の図示しない側板に設け
られた軸124の周りに揺動自在に支持されていて、紙
面手前側および奥側に設けられた支持アーム対126の
一端に回転可能に取り付けられている。支持アーム対1
26の他端は、ピンを介してソレノイド125のプラン
ジャ125aにそれぞれ連結されている。装置本体側に
おける支持アーム対126対の他端寄りの部位には、図
15、図19に示すように、支持アーム対126の他端
が版胴外周面110aから離間するときの揺動を規制す
るストッパピン122が設けられている。
【0078】支持アーム対126の他端側中央部には、
装置本体側の側板にその一端が係止された2本のスプリ
ング123(引張バネ)の他端がそれぞれ係止されてい
て、支持アーム対126の他端は各スプリング123の
付勢力によって常に版胴外周面110aから離間する向
きの揺動習性が与えられている。ソレノイド125は、
プル型のものを用いており、装置本体側の側板に固設さ
れている。このような構成により、マスタ押えローラ1
21は、ソレノイド125が印加・励磁されてオンされ
ることによって、図15、図19に仮想線で示す待機位
置から実線で示す押圧位置へ変位することができ、待機
位置と押圧位置との間で揺動自在になされている。
【0079】なお、後述するように、設定マスタ61a
にそれぞれ形成される第1次穿孔領域63、第1および
第2未製版領域65,66、穿孔画像領域68およびマ
スタ重合領域69、ならびに前記した各位置を示す第1
次穿孔開始位置62、第1次穿孔終了位置64、穿孔画
像開始位置67および穿孔画像終了位置70の詳細は、
図の簡明化を図るため図14にまとめて拡大して示して
あるので、以下、適宜それらを引用して説明する。
【0080】次に、制御手段185周りの主要な構成に
ついて説明する。制御手段185は、図20に示すよう
に、第1あるいは第2の形態の制御手段85の構成に、
電磁ソレノイド125、マスタ搬送モータ96とサーマ
ルヘッド91とカッタモータ98等の製版装置90を接
続したものである。
【0081】制御手段185は、版胴外周面110aに
巻装する設定マスタ61aを、版胴外周面110aの外
周長よりも長く、かつ、版胴外周面11aへの設定マス
タ巻装後の設定マスタ61aの後端が、設定マスタ61
aの先端部側に形成された穿孔画像領域の穿孔画像開始
位置まで達しない長さに設定すべく、マスタ搬送モータ
96およびカッタモータ98を制御するとともに、図1
4に示すように、設定マスタ巻装終了時に形成されるマ
スタ重合領域69に対応した該設定マスタ61aの先端
部分に第1次穿孔領域63を少なくとも1箇所形成すべ
くサーマルヘッド91を制御する制御手段としての機能
を有する。これにより、図14に示すように、設定マス
タ61aには、設定マスタ61aの先端と第1次穿孔開
始位置62との間に第1未製版領域65が、および第1
次穿孔終了位置64と穿孔画像開始位置67との間に第
2未製版領域66がそれぞれ形成される。制御手段18
5は、設定マスタ巻装開始時、マスタ押えローラ121
が図14に示す第1および第2未製版領域65,66を
押圧し、第1次穿孔領域63および穿孔画像領域68の
設定マスタ61aの押圧をそれぞれ回避するようにソレ
ノイド125を制御する制御手段としての機能を有す
る。
【0082】制御手段185は、設定マスタ巻装終了
時、つまり製版済みのマスタの巻装終了時、マスタ押え
ローラ121がマスタ重合領域69における第1次穿孔
領域63を押圧するようにソレノイド125を制御する
制御手段としての機能を有する。制御手段185は、制
御手段85同様、両面印刷が選択されない場合には、片
面印刷として孔版印刷装置の各部を制御し、印刷用紙3
1の表面側だけに画像信号に応じた画像を印刷して排紙
台60へ排紙するように周知の如く各部を制御する機能
と、両面印刷が選択された場合には、先ず印刷用紙31
の表面に画像を印刷して中間排紙台71上に一旦排紙
し、印刷用紙31に対する片面側印刷終了後、中間排紙
台71上に積載された印刷用紙34の非印刷面に印刷し
て排紙台60上に排紙すべく各部を制御する機能を備え
ている。
【0083】なお、第1次穿孔領域63の形成数、その
長さおよび面積、第1および第2未製版領域65,66
の各長さおよび各面積、ならびにマスタ重合領域69の
長さおよび面積等は、インキの種類や温・湿度等の環境
条件をも考慮に入れながら本願発明の効果を最適に奏す
るように実験等により決められる事項であるため、その
一々の実施例の説明については省略する。
【0084】次に、本形態にかかる孔版印刷装置の動作
を、設定マスタ61a(製版済みマスタ)の版胴110
への巻き付け動作を中心に説明する。
【0085】図6に示す製版スタートキー80aを押す
と、そのスタート信号が制御手段185に送信されて、
先ず、排版動作が行われ、廃棄・排版後に版胴110が
所定の位置に停止する。この排版動作と並行して画像の
読み取りや画像信号の入力および本形態特有の製版動作
が行われる。
【0086】制御手段185からの製版指令がマスタ搬
送モータ96に送信されることにより、図15のプラテ
ンローラ92が矢印方向に回転を始め、図20のROM
83に記憶されている、マスタ搬送モータ96を所定ス
テップ数回転駆動するとともにサーマルヘッド91を発
熱駆動するデータ等に基づき、サーマルヘッド91の発
熱素子が選択的に発熱されることで、プラテンローラ9
2にサーマルヘッド91により押圧されるマスタ61の
先端部が加熱溶融・穿孔されて図14、図19に示す所
定範囲の第1次穿孔領域63が形成される。
【0087】次に、マスタ搬送モータ96の所定ステッ
プ数回転駆動後、原稿画像の読み取り信号に応じてサー
マルヘッド91の発熱素子が選択的に発熱され、プラテ
ンローラ92にサーマルヘッド91により押圧されるマ
スタ61の部分が選択的に加熱溶融・穿孔されて図14
に示す穿孔画像領域68が形成される。そして、このよ
うに穿孔製版された設定マスタ61aの先端部は、プラ
テンローラ92により送り出され、これと同時に、マス
タ送りローラ対93および給版ローラ対94も設定マス
タ61aをマスタ搬送方向Yに搬送すべくそれぞれ回転
されることにより、設定マスタ61aにはその先端と第
1次穿孔開始位置62に第1未製版領域65(図14参
照)が、および第1次穿孔終了位置64と穿孔画像開始
位置67との間に第2未製版領域66がそれぞれ形成さ
れる。
【0088】次いで、マスタ搬送モータ96の所定ステ
ップ数の回転駆動により、設定マスタ61aの先端が版
胴外周面110aとマスタ押えローラ121との間の部
分に到達したと製版手段185により判断されると、ソ
レノイド125がオンされることにより、図15に示す
ように、支持アーム対126がスプリング123の付勢
力に抗して軸124を中心にして時計回り方向に揺動変
位して、マスタ押えローラ121が実線で示されている
押圧位置を占める。これにより、設定マスタ61aの先
端から第1次穿孔開始位置62との間の第1未製版領域
65(図14参照)が版胴外周面110aに押圧され、
これと同時に、版胴駆動モータ18がオンされることに
より、版胴110が設定マスタ61aの送り速度と同じ
周速度で時計回り方向に回転し、設定マスタ61aの第
1未製版領域65が版胴110の内部から版胴外周面1
10a上に供給されるインキの粘着力で版胴外周面11
0aに貼り付けられながら、設定マスタ61aの巻装が
開始される。
【0089】マスタ搬送モータ96のさらなる所定ステ
ップ数の回転駆動により、設定マスタ61aが搬送され
て、その第1次穿孔開始位置62が版胴外周面110a
とマスタ押えローラ121との間の部分に到達する直前
まで搬送されたと制御手段185で判断されると、ソレ
ノイド125がオフされることにより、図16に示すよ
うに、スプリング123の付勢力によって支持アーム対
126が軸124を中心にして反時計回り方向に揺動変
位して、マスタ押えローラ121が待機位置に復帰す
る。待機位置に復帰したマスタ押えローラ121は、版
胴外周面110aとマスタ押えローラ121との間の部
分に第1次穿孔終了位置64が到達するまで、その待機
状態を継続する。
【0090】待機状態を継続しているマスタ押えローラ
121は、マスタ搬送モータ96のさらなる所定ステッ
プ数の回転駆動により設定マスタ61aがさらに搬送さ
れて、その第1次穿孔終了位置64が版胴外周面110
aとマスタ押えローラ121との間の部分に到達したと
製版手段185により判断されると、再びソレノイド1
25に通電されてソレノイド125がオンされることに
より、上記したと同様の動作でマスタ押えローラ121
が押圧位置を占める。これにより、第2未製版領域66
(図14参照)が、版胴外周面110aに押圧され、こ
の状態のまま版胴110が設定マスタ61aの送り速度
と同じ周速度で時計回り方向に回転することで、設定マ
スタ61aの第2未製版領域66が版胴110の内部か
らその外周面上に供給されるインキの粘着力で版胴外周
面110aに貼り付けられながら、設定マスタ61aの
巻装が継続される。
【0091】マスタ搬送モータ96のさらなる所定ステ
ップ数の回転駆動により設定マスタ61aがさらに搬送
されて、図17に示すようにその穿孔画像開始位置67
が版胴外周面110aとマスタ押えローラ121との間
の部分に到達する直前まで搬送されたと制御手段185
で判断されると、ソレノイド125がオフされ、上記し
たと同様の動作によって、マスタ押えローラ121は仮
想線で示されている待機位置に復帰する。
【0092】待機位置に復帰したマスタ押えローラ12
1は、版胴外周面110aとマスタ押えローラ121と
の間の部分に穿孔画像終了位置79(図14参照)が到
達するまで、図18に示すように、その待機状態を継続
する。
【0093】版胴110がさらに回転され、版胴外周面
110aに巻装される設定マスタ61aが所定の供給長
さになったことがマスタ搬送モータ96のステップ数に
基づいて、製版手段90によって判断されると、製版手
段90からカッタモータ98に切断信号が送信され、カ
ッタモータ98がオンすることで、回転刃95aが回転
しながらマスタ幅方向に移動して設定マスタ61aの後
端部分が切断される。
【0094】この設定マスタ61aの切断後に、マスタ
ロール88からマスタ61がマスタ搬送モータ96によ
り所定長搬送され、図19に示す状態で次の製版に備え
た後、マスタ搬送モータ96の回転駆動が停止されるこ
とにより、プラテンローラ92の回転が停止され、上記
したような特有の製版動作が完了する。この後も、版胴
110は版胴駆動モータ18により上記したと同じ周速
度で回転されている。そして、版胴110のさらなる回
転により設定マスタ61aがさらに搬送されて、その穿
孔画像終了位置79が版胴外周面110aとマスタ押え
ローラ121との間の部分に到達したと製版手段185
により判断されると、待機状態を継続しているマスタ押
えローラ121は、再びソレノイド125に通電されて
ソレノイド125がオンされることによって、マスタ重
合領域69における第1次穿孔領域63の部分を押圧す
る。そして、マスタ押えローラ121によるマスタ重合
領域69における第1次穿孔領域63の押圧が終了した
と制御手段185で判断される、穿孔画像開始位置67
がマスタ押えローラ121に到達する直前に、マスタ押
えローラ121は再び待機位置に復帰する。この後、版
胴110aがさらに回転し、マスタ重合領域69におけ
る第1次穿孔領域63の部分が圧胴21に対向する略真
下の位置に到ると、版胴110の回転が停止される。
【0095】これまでの一連の動作により、マスタ重合
領域69における第1次穿孔開始位置62から第1次穿
孔終了位置64までに亘る図19の黒塗色部で示す第1
次穿孔領域63には、版胴110の内周面から供給され
たインキが滲み出される。したがって、マスタ重合領域
69における設定マスタ61aの先端部の上にその後端
部が重ね合わさっている第1次穿孔領域63の周囲部分
は、インキの粘性による粘着力によって密着保持され、
版胴外周面110a上の適宜の位置にあたかも無端シー
トの状態が形成されることとなる。
【0096】版胴外周面110aへの設定マスタ61a
(製版済みのマスタ)の巻装完了後には、版付けのため
の印刷用紙31が給紙されて、第1の形態と同様、図1
3に示すくわえ爪24で係止され、圧胴21の回転に伴
い印刷部57、吸着搬送装置50を経て排紙台60に排
紙され版付け動作を終える。
【0097】図6に示す両面印刷エリア87が押されて
両面印刷がら選択されている場合には、このあと、表面
側印刷が行われ、給紙トレイ37から給紙された印刷用
紙31がくわえ爪24で係止され、圧胴21の回転に伴
い印刷部57、導入経路2を経て仮想線で示す待機位置
を占めている中間排紙台71に所定設定枚数分の印刷が
終了するまで連続して排紙される。
【0098】表面側印刷終了後は、中間排紙台71が図
13に実線で示す再給紙位置まで図3に示す移動手段7
0によって移動される。また、表面側印刷終了となる
と、クランパレスの版胴110上に巻装された状態の使
用済みの設定マスタ61aが排版され、本形態特有の製
版を施された新たな設定マスタ61aがクランパレスの
版胴外周面110aに巻装される。
【0099】この設定マスタ61aが巻装されると、新
たに裏面側印刷に対する版付け動作が行われ、この後、
中間排紙台71から印刷部57に対する再給紙動作が実
行され、第二用紙挟持位置を占めた中間排紙台71から
給紙される印刷用紙34が、くわえ爪24に係止されて
圧胴21上に保持された状態で再給紙経路3から印刷部
57に案内される。そして、くわえ爪24が印刷部57
を通過すると、くわえ爪24が開閉されて印刷用紙34
が開放され、分離爪36の上を通って吸着搬送装置50
を経て排紙台60に両面印刷された印刷用紙34として
設定枚数分の印刷が終了するまで連続して排紙される。
【0100】このように構成された第3の形態において
も、第1の形態と同様の効果を得られる。さらに、第3
の形態においては、版胴110上にクランパを設ける必
要がないので、版胴110の構造が簡単になって安価で
あるとともに、第1の形態に対して、圧胴21の版胴1
10に対する離間距離を少なくでき、衝撃音を極めて少
なくできる。さらに圧胴21のバウンドによる印刷用紙
31、34の画像先端部に濃度ムラを発生することがな
くなり、良好な印刷画像を得られる。
【0101】上述した各形態においては、片面印刷され
た印刷用紙34を収納する中間排紙台71を、図3に示
す変位手段70で、用紙を受ける待機位置と、中間排紙
台71から再給紙する再給紙位置とへ摺動移動させてい
るが、中間排紙台71の変位は、このような摺動に限定
されるものではない。
【0102】例えば、図21に示すように、中間排紙台
71の軸74を図示しない装置フレームで回動自在に支
持し、ピン73を挿入するガイド溝76を軸74を中心
とした円弧状に形成し、駆動歯車72をトレイ駆動モー
タ77で直接あるいは図示しない中間歯車を介して回転
させ、中間排紙台71を図21に実線で示す待機位置
と、仮想線で示す再給紙位置とに揺動変位させる変位手
段70Aを用いて、待機位置と再給紙位置とへ適宜揺動
変位するように構成してもよい。このような構成とする
と、中間排紙台71を摺動変位させる場合よりも、その
移動範囲を狭くでき、装置の小型化を図るのにより良い
装置構成となる。
【0103】排紙台駆動手段としては、トレイ駆動モー
タ77ではなく周知の電磁ソレノイドを用いても良い。
この場合には、図21に示す軸74を中心に回動自在に
支持した中間排紙台71の側板71bに、図示しない電
磁ソレノイドのプランジャをピン結合し、コイルバネや
板バネあるいは弾性変形可能な薄いプラスチック板等の
付勢手段を用いて、このプランジャの可動方向と反対側
への回動習性が中間排紙台71に与えられるように構成
し、電磁ソレノイドのオン/オフ制御を制御手段85あ
るいは制御手段185で行い、中間排紙台71を待機位
置と再給紙位置とへ軸74を中心に揺動変位するように
構成しても良い。
【0104】第1,第2の形態では、片面印刷された印
刷用紙34を収納する中間排紙台71を、図3に示す変
位手段70で、待機位置と再給紙位置とへ摺動移動させ
ているが、中間排紙台を固定として、中間給紙手段を移
動するような構成であっても良い。 (第4の形態)以下、中間給紙手段44Aが移動する第
4の形態にかかる孔版印刷装置について説明する。図2
2,図23に示すように、第4の形態にかかる孔版印刷
装置は、中間排紙台710の載置面が略水平となるよう
に、中間排紙台710を図示しない装置フレームに固定
している。中間排紙台710は、圧胴21の下方の、導
入経路2内から印刷用紙31を受け入れる位置に配置さ
れている。中間排紙台71の端部と第一用紙開放位置近
傍とは、円弧状の案内部材45を介してつながれてい
て、中間排紙台71と印刷部57とをつなぐ、再給紙経
路3Aを圧胴外周面21aに沿って構成している。再給
紙経路3Aは、中間排紙台710上の印刷用紙34を、
印刷部57に対してその上流側から案内するためのもの
である。
【0105】再給紙手段44Aは、再給紙ローラ35と
第2給紙モータ39とが図示しない装置フレームに支持
されていて、この装置フレームが、図3に示す変位手段
70に連結されており、再給紙ローラ35を、中間排紙
台710に収納された印刷用紙34を給紙する図22に
仮想線で示す給紙位置と、中間排紙台710に収納され
た印刷用紙34から離間する図22に実線で示す離間位
置とに移動可能に設けられている。再給紙ローラ35
は、片面側印刷時においては離間位置を占め、両面側印
刷時になると給紙位置を占めるように,その位置を移動
制御される。
【0106】本形態では、第1の形態における図4に示
す圧胴給紙カム49に替えて、図24に示す圧胴給紙カ
ム46を備えている。この圧胴給紙カム46は、圧胴2
1と一体回転可能に設けられているとともに、圧胴21
の軸線方向に周知のスライド機構によって選択的に移動
可能に設けられている。圧胴給紙カム46は、図24に
示すように両面印刷時に中間排紙台71の印刷用紙34
を再給紙して印刷する際に用いる裏面側のカムであっ
て、その輪郭面46aに段差部46bが形成されてお
り、図2に示すカムフォロア25が当接するようになっ
ている。圧胴給紙カム46は、段差部46bの範囲θ4
において、中間排紙台71から給紙された印刷用紙34
の先端部34aを挟持するカムプロフィールに形成され
ている。
【0107】圧胴給紙カム46は、図23に示す給紙位
置を占めた再給紙ローラ35によって中間排紙台710
から送り出される印刷用紙34を挟持すべく、案内部材
45の先端と略対向する第二用紙挟持位置でくわえ爪2
4を閉じ、第二用紙挟持位置で挟持した印刷用紙34を
図10に示す分離爪36の直前で開放する第二用紙開放
位置でくわえ爪24を開閉する第2開閉部材を構成して
いる。本形態において、第二用紙挟持位置は図23に示
すように、第一用紙開放位置と略同位置とされている。
【0108】このような構成の孔版印刷装置において、
図6に示す両面印刷エリア87が押されて両面印刷がら
選択されるて表面側印刷が行われ、給紙トレイ37から
給紙された印刷用紙31がくわえ爪24で係止され、圧
胴21の回転に伴い印刷部57、導入経路2を経て図2
2に示すように中間排紙台71に設定枚数分の印刷が終
了するまで連続して排紙される。
【0109】表面側印刷終了後は、再給紙手段44の再
給紙ローラ35が図22に実線で示す離間位置から図2
3に実線で示す給紙位置まで図3に示す移動手段70に
よって移動される。また、表面側印刷終了となると、版
胴11上に巻装された状態の使用済みの設定マスタ13
が排版され、新たな製版済みのマスタ13が版胴外周面
11aに巻装される。そして、このマスタ13の巻装を
終えると、新たに裏面側印刷に対する版付け動作が行わ
れ、その後、中間排紙台71から印刷部57に対する再
給紙動作が実行される。この再給紙動作が実行される際
には、図4(a)に示す圧胴給紙カム47から図24に
示す圧胴給紙カム46へとカムが切り替えられる。
【0110】再給紙動作が実行されると、中間排紙台7
1から再給紙ローラ35で給紙される印刷用紙34が、
案内部材45上を通りくわえ爪24に係止されて圧胴2
1上に保持された状態で再給紙経路3Aから印刷部57
に案内される。そして、くわえ爪24が印刷部57を通
過すると、くわえ爪24が開閉されて印刷用紙34が開
放され、分離爪36の上を通って吸着搬送装置50を経
て排紙台60に両面印刷された印刷用紙34として設定
枚数分の印刷が終了するまで連続して排紙される。この
ように構成された第4の形態においても、第1の形態と
同様の効果を得られる。第4の形態は、第1の形態をベ
ースとして、移動可能な再給紙手段44Aを設けたが、
第2の形態や第3の形態に適用しても無論構わない。第
2の形態に適用した場合には、圧胴給紙カム46が不要
となる。
【0111】上述した各形態では、製版済みのマスタ1
3あるいは設定マスタ61aに、印刷用紙31の片面に
印刷すべき画像信号に応じた画像を製版するものとして
説明したが、本発明は、このような一枚のマスタに1つ
の製版画像を製版するという製版形態を備えた印刷装置
に限定されるものではない。
【0112】例えば、版胴11,110及び圧胴21の
外周長が、印刷用紙31の用紙搬送方向Zにおける長さ
の二倍以上の長さを有するものである場合には、一枚の
製版済みのマスタ13あるいは設定マスタ61aに対し
て、印刷用紙31の表面と裏面とに印刷すべき画像信号
に応じた画像をそれぞれ製版しても良い。すなわち、一
枚のマスタに対して、表面と裏面に印刷する2つの製版
画像を製版する製版形態を備えた印刷装置に適用した場
合でも無論構わない。 (第5の形態)このような製版形態を各形態の孔版印刷
装置に適用すると、各形態で行っていた両面印刷動作を
連続して行うことができる。以下、各形態の図面を参照
して第5の形態について説明する。
【0113】上述の各形態では、版付け時に図4(a)
に示す圧胴給紙カム47を選択して版付けを行っている
が、本形態では、版付け時に圧胴給紙カム48,49を
印刷時同様に切り替え選択して用いる。
【0114】まず、製版後、図4(b)に示す圧胴給紙
カム48を選択し、給紙トレイ37から印刷部57に向
かって給紙される印刷用紙31の先端部31aをくわえ
爪24で図1,図22に示す第一用紙挟持位置で係止
し、圧胴21の回転を利用して印刷部57、導入経路2
を経由して表面側に対応する製版画像を版付けして中間
排紙台71へと搬送する。
【0115】そして、中間排紙台71への排紙終了後、
すぐに変位手段70あるいは変位手段70Aを用いて中
間排紙台71を待機位置から再給紙位置へと変位し、図
9、図13に示すように、第2給紙モータ39を駆動し
て中間排紙台71から印刷用紙34を再給紙するととも
に、圧胴給紙カム49を選択して、くわえ爪24で印刷
用紙34の先端部34aを第二用紙挟持位置で係止し、
圧胴21の回転を利用して再給紙経路3から印刷部57
へと搬送案内する。第2の形態においては図11,図1
2に示すように、第2給紙モータ39をフィードローラ
駆動モータ43とを駆動して給紙し、圧胴21の回転を
利用して再給紙経路3から印刷部57へと搬送案内す
る。
【0116】あるいは、第4の形態に本形態を適用する
場合には、圧胴給紙カム49ではなく、図24に示す圧
胴給紙カム46を選択して、中間排紙台710から給紙
される印刷用紙34の先端部34aをくわえ爪24で第
一用紙開放位置と略同位置である図23に示す第二用紙
挟持位置で係止し、圧胴21の回転を利用して再給紙経
路3Aから印刷部57へと搬送案内する。
【0117】そして、裏面印刷用の製版画像を印刷部5
7で印刷用紙34の非印刷面に版付け印刷し、くわえ爪
24が印刷部57を通過した時点で、圧胴給紙カム4
6,49の作用によりくわえ爪24を分離爪36の直前
の第二用紙開放位置で開閉して印刷用紙34の先端部3
4aが開放される。印刷部57を通過した印刷用紙34
は、版胴11あるいは版胴110と圧胴21の回転力に
よって送り出され、自身のコシと分離爪36の作用によ
って圧胴外周面21aから分離して吸着搬送装置50に
受け渡され、吸着ファン53の吸引力によって、搬送ベ
ルト52上に吸着されて排紙台60に向かって搬送して
排紙台60上に排紙すればよい。
【0118】このように版付けすると、1枚の印刷用紙
31で版付け動作を行えるので、版付けに用いる印刷用
紙31の無駄がなくなる。
【0119】排紙部60に版付けされた印刷用紙34が
排紙された後は、再び変位手段70あるいは変位手段7
0Aを駆動して中間排紙台71を再給紙位置から待機位
置へと戻したり、あるいは、再給紙手段44Aを給紙位
置から離間位置へと戻し、圧胴給紙カム46,49から
圧胴給紙カム48へと切り替え、印刷スタートキー80
bが押された時点で、印刷用紙31を給紙トレイ37か
ら給紙して、印刷部57を通過させて表面側に印刷し、
導入経路2から中間排紙台71,710に一旦排紙す
る。そして、この中間排紙台71を再給紙位置へと変位
手段70、70Aで変位させたり、中間排紙台710が
固定されている場合には再給紙手段44Aを給紙位置へ
と変位させた後、中間排紙台71から印刷用紙34を給
紙ローラ35で印刷部57に再給紙し、非印刷面に印刷
を行って排紙台60へ排紙する版付け動作と同様の印刷
動作を実行して排紙台60に順次両面印刷された印刷用
紙34を排紙する。
【0120】なお、各形態において、給紙トレイ37か
らの印刷用紙31の給紙や、中間排紙台71,710か
らの印刷用紙34の給紙が行われないと、版胴外周面1
1aや版胴外周面110aと、圧胴外周面21aとが印
刷用紙31、34を介さないで接触して圧胴外周面21
aに版胴側からのインキが付着してしまうので、搬送路
1や導入経路2や再給紙経路3,3A上に印刷用紙3
1,34の通過を検知する用紙検知センサなどを設け、
このセンサが印刷用紙31,34を検知しない場合に
は、用紙ジャムや用紙なしと制御手段85,185で判
断して、装置の動作を停止するように制御するのが望ま
しい。
【0121】
【発明の効果】請求項1、5記載の発明によれば、印刷
部で片面印刷された印刷用紙を中間排紙台に案内する導
入経路や、中間排紙台から再給紙される印刷用紙を印刷
部に案内する再給紙経路が、印刷部材に沿って設けられ
ているので、従来の印刷用紙を搬送する経路よりも短く
でき、装置の小型化を図れる。
【0122】請求項2、6記載の発明によれば、請求項
1または請求項5記載の印刷装置において、中間排紙台
に案内される片面印刷された印刷用紙は、その搬送工程
において、圧胴の用紙クランプ手段で圧胴上に係止され
て搬送されるので、片面印刷直後にその印刷面に接触し
て搬送する部材による擦れ汚れや、部材に付着したイン
キの再転移がなくなり、装置の小型化を図りながら印刷
画像の擦れや再転移による汚れを防止することができ
る。
【0123】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の印刷装置において、片面印刷された印刷用紙が、再
給紙位置を占めた中間排紙台から第2開閉部材で第2の
挟持位置で開閉される用紙クランプ手段で圧胴上に係止
された状態で第二用紙開放位置へ向かって搬送されるの
で、印刷部に対するずれとレジスト精度が従来のものよ
りも安定し、印刷用紙の搬送の安定化を向上しながら印
刷画像の擦れや再転移による汚れを防止することができ
る。
【0124】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の印刷装置において、再給紙位置を占めた中間排紙台
から送り出される片面印刷された印刷用紙が、給紙手段
によって所定のタイミングで印刷部に向かって給紙され
るので、印刷部に対するずれとレジスト精度が従来のも
のよりも安定し、印刷用紙の搬送の安定化を向上しなが
ら印刷画像の擦れや再転移による汚れを防止することが
できる。
【0125】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の印刷装置において、給紙位置を占めた再給紙手段に
よって中間排紙台から給紙される片面印刷された印刷用
紙が、第2開閉部材で第2の挟持位置で開閉される用紙
クランプ手段で圧胴上に係止された状態で第二用紙開放
位置へ向かって搬送されるので、印刷部に対するずれと
レジスト精度が従来のものよりも安定し、印刷用紙の搬
送の安定化を向上しながら印刷画像の擦れや再転移によ
る汚れを防止することができる。
【0126】請求項8記載の発明によれば、請求項6記
載の印刷装置において、給紙位置を占めた再給紙手段に
よって中間排紙台から給紙される片面印刷された印刷用
紙が、給紙手段によって所定のタイミングで印刷部に向
かって給紙されるので、印刷部に対するずれとレジスト
精度が従来のものよりも安定し、印刷用紙の搬送の安定
化を向上しながら印刷画像の擦れや再転移による汚れを
防止することができる。
【0127】請求項9記載の発明によれば、請求項1乃
至8の何れか1つに記載の印刷装置において、用紙クラ
ンプ手段によって圧胴に係止された状態で導入経路を搬
送される片面印刷された印刷用紙が、その印刷面に送風
手段により送風を受けるので、印刷された画像のインキ
が導入経路を移動中に乾燥され、インキ乾燥のための待
機時間が不要となり、印刷時間全体を短縮しながら印刷
画像の擦れや再転移による汚れを防止することができ
る。
【0128】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の印刷装置において、送風手段が、両面印刷された
印刷用紙が排紙される排紙台と印刷部の間に配置され、
この印刷部を通過した印刷用紙を排紙台に向かって吸着
搬送する排紙搬送手段と共有化されているので、装置の
小型化、低コスト化を図りながら印刷画像の擦れや再転
移による汚れを防止することができる。
【0129】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の印刷装置において、吸引ファンで発生した送風
が、搬送ベルトに作用して両面印刷された印刷用紙を搬
送ベルトに吸着させるとともに、排気流路を通り導入経
路を通過中の片面印刷された印刷用紙に吹き付けられる
ので、装置の小型化、低コスト化を図りながらインキ乾
燥を効率良く行え、印刷画像の擦れや再転移による汚れ
も防止することができる。
【0130】請求項12記載の発明によれば、請求項1
乃至11の何れか1つに記載の印刷装置において、版胴
外周面の外周長よりも長く設定されたマスタが、押え駆
動手段が制御手段によって制御されることでマスタに接
離するマスタ押え手段により、第1および第2未製版領
域を押圧されるので、従来のようにマスタを版胴に係止
するマスタ係止手段がなくても、版胴外周面に係止され
るため、上記の効果に加え、より装置の小型化、低コス
ト化を図ることができる。
【0131】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の印刷装置において、版胴に係止されたマスタ
が、マスタ押え手段によってマスタ重合領域をマスタ巻
装終了時に押圧されるので、従来のマスタ係止手段を用
いることなく版胴外周面に巻装され、従来のようにマス
タを版胴に係止するマスタ係止手段がなくても、版胴外
周面に係止されるため、上記の効果に加え、より装置の
小型化、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態を示す印刷装置の概略構成
全体図である。
【図2】用紙クランプ手段近傍の構成を示す各台断面図
である。
【図3】中間排紙台の移動手段の構成と動作を示す拡大
図である。
【図4】(a)は版付け時や片面印刷時に用いる圧胴給
紙カムの構成を示す側面図、(b)は第1開閉部材とし
ての圧胴給紙カムの構成を示す側面図、(c)は第2開
閉部材としての圧胴給紙カムの構成を示す側面図であ
る。
【図5】第1の形態に用いる制御手段の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明に用いる操作パネルの一形態を示す拡大
図である。
【図7】案内経路を移動中の印刷用紙の状態と各部の動
作を示す図である。
【図8】案内経路から中間排紙台への片面印刷された印
刷用紙の排紙状態を示す図である。
【図9】中間排紙台から再給紙される印刷用紙の状態と
各部の動作を示す図である。
【図10】再給紙され、再給紙経路を通過中の印刷用紙
の状態と各部の動作を示す図である。
【図11】本発明の第2の形態を示す印刷装置の概略構
成と、給紙手段の構成を示す図である。
【図12】第2の形態における中間排紙台から再給紙さ
れる印刷用紙の状態と各部の動作を示す図である。
【図13】本発明の第3の形態を示す印刷装置の概略構
成全体図である。
【図14】設定マスタの版胴外周面への巻装状態を示す
要部の拡大断面図である。
【図15】第3の形態における製版手段とマスタ押さえ
手段近傍の構成を示す拡大図である。
【図16】第3の形態における設定マスタ巻装初期時の
動作を示す概略図である。
【図17】第3の形態における設定マスタ巻装時の動作
を示す概略図である。
【図18】第3の形態における設定マスタ巻装時の動作
を示す概略図である。
【図19】第3の形態における設定マスタ巻装終了時の
動作を示す概略図である。
【図20】第3の形態で用いる制御手段の一形態を示す
ブロック図である。
【図21】変位手段の別な形態の構成と、それによる中
間排紙台の動作を示す拡大図である。
【図22】本発明の第4の形態を示す印刷装置の概略構
成全体図である。
【図23】中間排紙台から再給紙される印刷用紙の排紙
状態を示す図である。
【図24】第4の形態で用いる第2開閉部材としての圧
胴給紙カムの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
2 導入経路 3,3A,42 再給紙経路 11,110 版胴 11a,110a 版胴外周面 13,61a マスタ 21 印圧部材(圧胴) 31,34 印刷用紙 31a,34a 印刷用紙の端部 40 用紙クランプ手段 41 給紙手段 44,44A 再給紙手段 48 第1開閉部材 46,49 第2開閉部材 50 排紙搬送手段 52 搬送ベルト 53 吸引ファン 54 排気流路 56 開口部 57 印刷部 59 送風手段 60 排紙台 62 第1次穿孔開始位置 63 第1次穿孔領域 64 第1次穿孔終了位置 65 第1未製版領域 66 第2未製版領域 67 穿孔画像開始位置 68 穿孔画像領域 69 マスタ重合領域 70、70A 変位手段 71,710 中間排紙台 79 穿孔画像終了位置 85、185 制御手段 121 マスタ押え手段 125 押え駆動手段 Z 用紙搬送方向

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にマスタが巻装される版胴と、これ
    に対向配置された印圧部材とを備え、上記版胴と上記印
    圧部材との間に形成される印刷部で印刷用紙の両面に印
    刷を行う印刷装置において、 上記印圧部材の近傍に配置され、両面印刷時において上
    記印刷部で片面側に印刷された印刷用紙を収納する中間
    排紙台と、 上記片面側を印刷された印刷用紙を受け入れる待機位置
    と、受け入れた印刷用紙を上記印刷部に再給紙する再給
    紙位置とに上記中間排紙台を変位する変位手段と、 上記印圧部材に沿って形成され上記印刷部と待機位置を
    占めた中間排紙台とをつなぐ導入経路と、 上記印圧部材に沿って形成され再給紙位置を占めた中間
    排紙台と上記印刷部とをつなぐ再給紙経路とを有するこ
    とを特徴する印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の印刷装置において、 上記印圧部材は、印刷用紙の端部を係止する開閉可能な
    用紙クランプ手段を備え、この用紙クランプ手段で印刷
    用紙を係止した状態で回転する圧胴であり、 上記印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で未印刷の印刷
    用紙を係止する第一用紙挟持位置と、第一用紙挟持位置
    で係止した印刷用紙を待機位置を占めた中間排紙台の近
    傍で開放する第一用紙開放位置とで上記用紙クランプ手
    段を開閉する第1開閉部材を有することを特徴とする印
    刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の印刷装置において、 再給紙位置を占めた中間排紙台から送り出される印刷用
    紙を係止する第二用紙挟持位置と、第二用紙挟持位置で
    係止した印刷用紙を上記印刷部よりも用紙搬送方向の下
    流側で開放する第二用紙開放位置とで上記用紙クランプ
    手段を開閉する第2開閉部材を有することを特徴とする
    印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の印刷装置において、 再給紙位置を占めた中間排紙台から送り出された印刷用
    紙を、上記印刷部に向かって所定のタイミングで給紙す
    る給紙手段を有することを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】外周面にマスタが巻装される版胴と、これ
    に対向配置された印圧部材とを備え、上記版胴と上記印
    圧部材との間に形成される印刷部で印刷用紙の両面に印
    刷を行う印刷装置において、 上記印圧部材の近傍に配置され、両面印刷時において上
    記印刷部で片面側に印刷された印刷用紙を収納する中間
    排紙台と、 上記中間排紙台に収納された印刷用紙を給紙する給紙位
    置と、上記中間排紙台に収納された印刷用紙から離間す
    る離間位置とに移動可能に設けられた再給紙手段と、 上記印圧部材に沿って形成され上記印刷部と上記中間排
    紙台とをつなぐ導入経路と、 上記印圧部材に沿って形成され、上記中間排紙台と上記
    印刷部とをつなぐ再給紙経路とを有することを特徴する
    印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の印刷装置において、 上記印圧部材は、印刷用紙の端部を係止する開閉可能な
    用紙クランプ手段を備え、この用紙クランプ手段で印刷
    用紙を係止した状態で回転する圧胴であり、 上記印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で未印刷の印刷
    用紙を係止する第一用紙挟持位置と、第一用紙挟持位置
    で係止した印刷用紙を上記中間排紙台の近傍で開放する
    第一用紙開放位置とで上記用紙クランプ手段を開閉する
    第1開閉部材を有することを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の印刷装置において、 給紙位置を占めた再給紙手段によって上記中間排紙台か
    ら給紙される印刷用紙を係止する第二用紙挟持位置と、
    第二用紙挟持位置で係止した印刷用紙を上記印刷部より
    も用紙搬送方向の下流側で開放する第二用紙開放位置と
    で上記用紙クランプ手段を開閉する第2開閉部材を有す
    ることを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の印刷装置において、 給紙位置を占めた再給紙手段によって上記中間排紙台か
    ら給紙された印刷用紙を、上記印刷部に向かって所定の
    タイミングで給紙する給紙手段を有することを特徴とす
    る印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れか1つに記載の印刷
    装置において、 上記導入経路に臨んで設けられ、この導入経路上を搬送
    される印刷用紙の印刷面に送風を与える送風手段を有す
    ることを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の印刷装置において、 両面印刷された印刷用紙が排紙される排紙台と、 上記排紙台と上記印刷部の間に配置され、この印刷部を
    通過した印刷用紙を上記排紙台に向かって吸着搬送する
    排紙搬送手段とを有し、 上記送風手段は、上記排紙搬送手段と共有化して設けら
    れていることを特徴とする印刷装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の印刷装置において、 上記排紙搬送手段は、上記印刷部近傍から上記排紙台に
    向かって移動する搬送ベルトと、この搬送ベルトに吸引
    作用を与える吸引ファンとを備え、 上記送風手段は、上記吸引ファンの排風側に接続され、
    上記導入経路に開口部を臨ませた排気流路を有すること
    を特徴とする印刷装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11の何れか1つに記載の
    印刷装置において、 上記版胴に対向して配設され、マスタを介して上記版胴
    に接離自在なマスタ押え手段と、 このマスタ押え手段を接離自在に駆動する押え駆動手段
    とを備え、 上記版胴の外周面に巻装するマスタの供給長さは、上記
    外周面の外周長よりも長く、かつ、上記外周面へのマス
    タ巻装後のマスタの後端が、マスタの先端部側に形成さ
    れた穿孔画像領域の穿孔画像開始位置まで達しない長さ
    に設定されており、 上記の供給長さに設定された設定マスタの上記外周面へ
    の設定マスタ巻装終了時に形成されるマスタ重合領域に
    対応した該設定マスタの先端部分に第1次穿孔領域が少
    なくとも1箇所形成されているとともに、上記設定マス
    タの先端と第1次穿孔領域の開始位置との間に第1未製
    版領域が、および第1次穿孔領域の終了位置と上記穿孔
    画像開始位置との間に第2未製版領域がそれぞれ形成さ
    れており、 上記設定マスタ巻装開始時、上記マスタ押え手段が第1
    および第2未製版領域を押圧し、上記マスタ押え手段が
    第1次穿孔領域および上記穿孔画像領域の上記設定マス
    タの押圧をそれぞれ回避するように上記押え駆動手段を
    制御する制御手段を有することを特徴とする印刷装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の印刷装置において、 上記制御手段は、上記設定マスタ巻装終了時、上記マス
    タ押え手段が上記マスタ重合領域における第1次穿孔領
    域を押圧するように上記押え駆動手段を制御することを
    特徴とする印刷装置。
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