JP3817116B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製版された孔版原紙を版胴に巻装着版する孔版印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、孔版印刷装置は、多孔構造とされたインク通過性の周壁を円筒状に配置して、自身の軸線回りに回転可能とされた版胴を有している。周壁の外周面には、製版した孔版原紙が巻装着版される。版胴の内部には、周壁の外周面にインクを通過させる如く供給するインク供給手段がある。版胴の外側には、周壁の外周面(着版された孔版原紙)に印刷用紙を押圧させるための押圧手段がある。そして、版胴の回転に同期して版胴と押圧手段の間に印刷用紙を供給して、版胴に着版された孔版原紙に対して印刷用紙を押し付けることにより、孔版原紙の穿孔部分をインクが通過して印刷用紙に転移し印刷が行われる。
【0003】
この種の孔版印刷装置において、孔版原紙は、ロール状に巻かれて支持されている。ロール状の孔版原紙から引き出された孔版原紙は連続帯状である。この引き出された孔版原紙は、サーマルヘッドにより製版(感熱穿孔)される。製版される際、孔版原紙は、サーマルヘッドに対向するプラテンローラの回転によってサーマルヘッドに接触しながら上下ガイド板の間に案内されて搬送される。また、製版された孔版原紙の先端は、ロードローラ対によって版胴の外周面に設けられた係止部材まで搬送される。係止部材は、搬送された孔版原紙の先端を挟持して固定する。孔版原紙は、先端が係止部材に固定された後、版胴の回転によって版胴の外周面に巻装着版される。また、孔版原紙を版胴に着版させる際、先端が係止部材に固定された孔版原紙には、ロードローラ対のニップによって張力が付与される。そして、孔版原紙は、版胴に着版されながらカッターユニットによって一版分に切断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の孔版印刷装置では、孔版原紙を版胴に着版させる際、孔版原紙には、ロードローラ対のニップによって張力が付与されているが、カッターユニットにて切断された孔版原紙の後端がロードローラ対を通過した後は、上記張力が付与されない状態となる。さらに、孔版原紙の後端には、今まで付与されていた張力により、版胴の外周面側に向く癖が生じる。これにより、孔版原紙を版胴に着版した際には、孔版原紙の後端が版胴の外周面から浮くようにして着版され、この部分が印刷時において押圧手段にて押圧されることで皺となり、印刷用紙に画像としてあらわれてしまうという問題があった。
【0005】
なお、孔版原紙に張力を付与するロードローラ対は、その駆動機構を含め、版胴を回転させた際の係止部材との緩衝や、係止部材が孔版原紙の先端を係止する際の作動した係止部材との緩衝などを回避するため、版胴に近づけて設置することができない。
【0006】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、孔版原紙に張力を付与する機構を版胴側に近づけて設置し、版胴に着版された孔版原紙への皺の発生を防止することができる孔版印刷装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1に記載の孔版印刷装置は、自身の軸線周りに回転する如く円筒状に形成され、その外周面に製版済みの孔版原紙の先端を係止する係止部材を有し、自身の回転に伴って前記外周面に前記孔版原紙を巻装着版する版胴と、
前記版胴側への前記孔版原紙の搬送を案内する上下ガイド板と、
該上ガイド板の前記版胴側に向く先端部にて、前記版胴側に揺動端を向けて上下方向に揺動可能に設けられ、且つ、下方に付勢されるとともに、前記係止部材が前記孔版原紙の先端を係止するための開放状態にある時、その揺動端が前記係止部材に当接して上方に揺動する如く構成された揺動部材と、
該揺動部材の下側に取り付けられ、前記揺動部材が前記係止部材の当接から解除された場合に、搬送される前記孔版原紙を前記下ガイド板の先端部との間にて挟むようにして支持する支持部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の孔版印刷装置は、請求項1に記載の孔版印刷装置において、前記係止部材が前記孔版原紙の先端を係止するための開放状態にある時、前記支持部材が前記下ガイド板から離間して前記上下ガイド板の間が開放され、孔版原紙の通過が許されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の孔版印刷装置は、請求項1あるいは請求項2に記載の孔版印刷装置において、前記支持部材は発泡性弾性体からなり、前記揺動部材は弾性フィルムからなることを特徴とする。
請求項4に記載の孔版印刷装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の孔版印刷装置において、前記上ガイド板の先端部は前記下ガイド板の先端部よりも前記版胴側に向けて長く延設され、前記支持部材は前記上ガイド板の挿通穴を介して前記下ガイド板の先端部の上面に当接することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の孔版印刷装置の一例を示す側面図である。
【0011】
図1に示すように、孔版印刷装置は、原稿読取部1と、製版部2と、印刷部3と、給紙部4と、排紙部5と、排版部6とを有している。
【0012】
原稿読取部1は、孔版印刷装置の上部に配置され、本状の綴じた原稿(以下ブック原稿と呼ぶ)およびシート状の一枚の原稿(以下シート原稿と呼ぶ)が読み取れるように構成されている。
【0013】
ブック原稿および一枚毎のシート原稿を読み取る構成は、例えば、ローラ対8に無端状のベルト9が巻装された移動機構により図1にて左右方向に移動するラインイメージセンサ10と、各原稿が載置される原稿載置ガラス台11と、原稿載置ガラス台11上に開閉可能に設けられた圧板12とからなる。
【0014】
各原稿を読み取る際には、ブック原稿あるいはシート原稿の読み取るべき面を原稿載置ガラス台11に下向きに載置し、圧板12で上から押さえる。そして、ラインイメージセンサ10を移動させる。ラインイメージセンサ10は、図1に示すホームポジション位置Aからスキャンエンド位置Bの間を所定速度で走査移動する。これにより、原稿載置ガラス台11上の原稿の画像が読み取られる。
【0015】
また、本孔版印刷装置は、複数枚のシート原稿を順次読み取るため、自動原稿供給装置13を備えている。自動原稿供給装置13は、複数枚のシート原稿を積層載置する原稿セットトレイ14を有している。原稿セットトレイ14上のシート原稿は、各搬送ローラ15によって一枚ずつ自動原稿供給装置13内に送り込まれる。また、ラインイメージセンサ10は、上記移動機構により自動原稿供給装置13の直下位置C(図1で示す)に移動して固定配置される。これにより、走査送りされたシート原稿の画像が読み取られる。読み取り完了後のシート原稿は、自動原稿供給装置13外である圧板12側に送り出される。
【0016】
製版部2は、主に、連続シートからなる感熱性の孔版原紙Mを、ロール状にして貯容した原紙ロール17と、横一列に配置された複数個の点状発熱体により構成されたサーマルヘッド18と、サーマルヘッド18に対向配置されたプラテンローラ19と、ロードローラ20と、原紙カッタ22とを有している。
【0017】
製版部2は、原紙ロール17から引き出された孔版原紙Mを、プラテンローラ19の回転にてサーマルヘッド18とプラテンローラ19の間に挟んで送る。また、上記ラインイメージセンサ10にて読み取った原稿の画像にかかる画像情報は、サーマルヘッド18に入力される。サーマルヘッド18は、この画像情報に応じて各点状発熱体を各々個別に選択的に発熱作動し、孔版原紙Mにドットマトリクス状の感熱穿孔製版を行う。ロードローラ20は、製版された孔版原紙Mを後の印刷部3に送る。また、製版された孔版原紙Mは、原紙カッタ22で一版分に切断される。
【0018】
印刷部3は、版胴24を有している。版胴24は、多孔構造のインク通過性の周壁25を円筒形にし、自身の軸線の周りに図1で示す反時計廻り方向に回転する。版胴24の回転は、不図示の駆動機構により回転駆動される。周壁25の内部には、周壁25の内周面にインクを供給するインク供給装置が設けられている。インク供給装置は、主にスキージローラ26とドクタロッド27からなる。版胴24の外周面の一部には、上記製版部2より送られた孔版原紙Mの先端をクランプ(係止)するクランプ部28が設けられている。クランプ部28にクランプされた孔版原紙Mは、版胴24の回転に伴い周壁25の外周面に巻装される。
【0019】
また、印刷部3は、版胴24の軸線と平行するプレスローラ29を有している。プレスローラ29は、不図示の駆動装置によって版胴24の外周面より引き離された退避位置と、版胴24の外周面に対して押し付けられる圧接位置との間を略上下方向に移動可能とされている。このプレスローラ29は、上記圧接位置にある時、印刷用紙Pを版胴24の外周面にある孔版原紙Mに対して押し付ける。これにより、インク供給装置にて周壁25の内周面に供給されたインクが、周壁25のインク通過性部分を介して孔版原紙Mの穿孔部を通過し、印刷用紙Pに所望の画像を形成する。
【0020】
給紙部4は、印刷前の印刷用紙Pが積み重ね積載される給紙台31を有している。給紙台31に載置された印刷用紙Pは、給紙ローラ32によって一枚ずつ取り出される。さらに、取り出された印刷用紙Pは、版胴24の回転に同期したタイミングローラ33により、所定のタイミングで版胴24とプレスローラ29の間に送り出される。
【0021】
排紙部5は、印刷部3にて印刷された印刷用紙Pを、版胴24から剥ぎ取る剥ぎ取り爪35を有している。版胴24から剥ぎ取られた印刷用紙Pは、ベルトコンベア式の排紙搬送装置36によって排紙台37に搬送される。排紙台37上には、順次印刷済の印刷用紙Pが印刷画像面を上面として積載される。
【0022】
排版部6は、版胴24の外周面に巻装された使用済みの孔版原紙Mを、版胴24から引き剥がす排版分離爪39を有している。孔版原紙Mを版胴24から引き剥がす際には、上記クランプ部28による孔版原紙Mのクランプを解除し、版胴24の回転とともに開放された孔版原紙Mの端部を、排版分離爪39で引っかけるようにする。排版分離爪39に引っかかる孔版原紙Mは、版胴24のさらなる回転によって版胴24の外周面から引き剥がされる。排版分離爪39によって引き剥がされた孔版原紙Mは、排版ローラ40によって搬送され、排版ボックス41内に収容される。
【0023】
以下、上記の如く構成された孔版印刷装置にかかり、孔版原紙Mの搬送及び着版に関する製版部2及び印刷部3(版胴24)の構成について説明する。
図2は孔版原紙の搬送及び着版に関する構成を示す側面図、図3は同じく孔版原紙の搬送及び着版に関する構成を示す平面図である。
【0024】
まず、図2に示すように、製版部2には、上下ガイド板45,46が設けられている。上下ガイド板45,46は、サーマルヘッド18及びプラテンローラ19から版胴24のクランプ部28に至る間に設けられている。そして、上下ガイド板45,46は、原紙ロール17から引き出された孔版原紙Mを、サーマルヘッド18及びプラテンローラ19,原紙カッタ22を介して版胴24側に搬送する際、クランプ部28に向けた孔版原紙Mの搬送を案内する。
【0025】
図2及び図3に示すように、上ガイド板45の先端部45aは、下ガイド板46の先端部46aよりも版胴24側(クランプ部28側)に向けて長く延設されている。この上ガイド板45の先端部45aの上面には、揺動部材47が設けられている。揺動部材47は、所望の弾性を有した弾性フィルムからなる。弾性フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート製のフイルムが好ましく、あるいは他のプラスチック製フイルムであってもよい。そして、揺動部材47は、上ガイド板45の先端部45aの上面にて、その基端47aを両面接着体などで接着固定され、版胴24側(クランプ部28側)に向けた揺動端47bが撓みにより上下方向に揺動可能となるように設けられている。さらに、揺動部材47は、揺動端47bが上ガイド板45の先端から孔版原紙Mの搬送方向に突出して形成されている。また、図3に示すように、本実施の形態での揺動部材47は、上ガイド板45に固定された基端47aが上ガイド板45の幅方向(孔版原紙Mの幅方向)に沿って長手状に形成され、揺動端47bが、この長手状から孔版原紙Mの搬送方向に向けて複数(5箇所)延出されている。
【0026】
また、図2及び図3に示すように、上記揺動部材47には、支持部材48が設けられている。支持部材48は、例えば軟質発泡ポリウレタンなどの発泡性弾性体からなる。支持部材48は、揺動部材47の下側に両面接着体などで接着固定され、上ガイド板45に穿設された挿通穴49を介して下ガイド板46の先端部46aの上面に当接する。
【0027】
次に、版胴24の外周面には、上述したクランプ部28がある。クランプ部28は、図4に示すように、版胴24の外周面に磁性体の板金からなる係止部材としてのクランプ板51を上下ガイド板45,46に向けて開閉自在に設けている。また、版胴24の外周面側であってクランプ板51の下方には、クランプ板51が吸着すべき磁石板52が設けられている。そして、クランプ板51を磁石板52に吸着させた間で搬送された製版済の孔版原紙Mの先端を挟み込むようにしている。
【0028】
本実施の形態では、クランプ板51がテコの如く構成されている。クランプ板51は、通常磁石板52に吸着している。また、クランプ板51の開閉端より前方には、クランプ板51と同様に開閉するはね上げ部材53が設けられている。このはね上げ部材53もテコの如く構成され、通常磁石板52に吸着している。クランプ板51及びはね上げ部材53の各テコの作用点51a,53aには、モータ54の駆動にて移動する各作動子55a,55bが当接する。そして、各テコの作用点51a,53aを各作動子55a,55bが押すことにより、クランプ板51及びはね上げ部材53を図4に示す所定の開放状態にする。なお、クランプ板51およびはね上げ部材53の開放は、上記モータ54及び各作動子55a,55bによる構成に限らず、例えば、版胴24の回転に伴うカム機構を用いた構成や、磁石板52の極性を利用した構成などを採用してもよい。
【0029】
上記はね上げ部材53は、モータ54の駆動タイミングによって排版時のみ開放状態とされる。これにより、着版時には、製版部2側の上下ガイド板45,46にて案内された孔版原紙Mが、はね上げ部材53の上側に位置して磁石板52上に搬送された状態でクランプ板51を吸着位置にする。この状態にて、孔版原紙Mの先端がクランプ板51と磁石板52の間に挟まれる。そして、排版時に、図4に示すようにクランプ板51と、はね上げ部材53を共に開放状態とし、クランプ板51と磁石板52との間で挟んでいた孔版原紙Mの先端をはね上げ部材53にてクランプ板51の上面側にはね上げて解放させる。
【0030】
なお、図3に示すように、クランプ板51の先端部51bの一部は、櫛歯状に形成されてる。また、上ガイド板45の先端部45aの一部も櫛歯状に形成されている。クランプ板51と上ガイド板45の櫛歯状は、クランプ板51の開放に際して、互いに挿通して接触することがなく、且つ、所定の開放状態にあるクランプ板51の先端部51bよりも上ガイド板45の先端部45aが下側に位置するようにしている。これにより、上下ガイド板45,46の間から搬送された孔版原紙Mを、適宜クランプ板51と磁石板52の間へ案内する(図5(a)参照)。また、はね上げ部材53は、排版時に開放する際、上ガイド板45に接触する。本実施の形態では、図5(a),(b),(c)に示すように、上ガイド板45の先端部45aが軸56にて揺動するため、はね上げ部材53の開放が阻害されることがない。
【0031】
以下、クランプ板51の動作に伴う揺動部材47及び支持部材48の動作を説明する。図5(a),(b),(c)は揺動部材及び支持部材の動作を示す側面図である。
【0032】
最初に、クランプ板51を開放させる場合には、クランプ板51が孔版原紙Mの先端を係止するための図2に示す所定の位置となるように、版胴24の回転を停止させる。この版胴24の停止位置は、版胴24の回転位置を検出する不図示の検出手段により検出されており、検出手段の検出信号にて版胴24の駆動機構が制御される。
【0033】
図5(a)に示すように、上記所定の位置にて、クランプ板51が開放すると、クランプ板51の先端部51bが、上ガイド板45に固定された揺動部材47の揺動端47bに当接する。そして、揺動部材47は、クランプ板51によって押し上げられ、自身の撓みによって上方に揺動する。この揺動に伴い、支持部材48が上方に持ち上げられ、下ガイド板46から離間する。これにより、上下ガイド板45,46の間が開放されて孔版原紙Mの通過が許される。そして、上下ガイド板45,46の各先端部45a,46aの間を案内された孔版原紙Mが開放状態にあるクランプ板51と磁石板52の間に導かれることとなる。
【0034】
図5(b)に示すように、クランプ板51が磁石板52に吸着すると、上記の如くクランプ板51と磁石板52の間に導かれた孔版原紙Mの先端がクランプ板51と磁石板52の間に挟まれる。この状態において、揺動部材47は、クランプ板51の当接から解除され、自身の弾性によって下方に揺動する。この揺動に伴い、支持部材48が下方に下げられ、下ガイド板46に当接する。これにより、先にクランプ板51にて挟まれた孔版原紙Mが、支持部材48と下ガイド板46の間に挟まれる。
【0035】
その後、版胴24が図5(b)に示す矢印方向に回転することにより、版胴24の外周面に孔版原紙Mが巻装着版される。この際、孔版原紙Mは、その先端がクランプ部28の係止によって引っ張られながら上下ガイド板45,46の間から引き出されるとともに、支持部材48と下ガイド板46の間の挟み込みによって張力が付与される。なお、支持部材48は、発泡性弾性体からなり、この支持部材48が取り付けられた揺動部材47は、弾性フィルムからなる。これにより、支持部材48と下ガイド板46の間の挟み込みによって孔版原紙Mに付与される張力は、孔版原紙Mの引き出し(搬送)を妨げることなく、且つ、孔版原紙Mを弛ませることのない適した張力となる。
【0036】
また、支持部材48と下ガイド板46の間にて孔版原紙Mを挟む位置は、上下ガイド板45,46の間から孔版原紙Mが引き出される最も版胴24に近い位置である。即ち、製版部2から印刷部3(版胴24)への搬送にかかり、その受け渡しの互いに最も近接した位置にて孔版原紙Mに張力が付与されていることとなる。
【0037】
これにより、図5(c)に示すように、孔版原紙Mの後端が支持部材48と下ガイド板46の間の挟み込みから離れる時であり、製版部2(上下ガイド板45,46)から印刷部3(版胴24)への受け渡しの直前まで孔版原紙Mに張力が付与されるので、版胴24に巻装着版された孔版原紙Mには、先端から後端に至るまで皺が生じることがない。
【0038】
また、揺動部材47は弾性フィルムからなり、支持部材48が発泡性弾性体からなるので、既存の孔版印刷装置の上下ガイド板45,46に対し、多くの構成部品の変更なく、上記効果を得る構成を適用することが可能となる。
【0039】
ところで、上述した実施の形態では、揺動部材47が弾性フィルムからなる構成であるが、この揺動部材47は、クランプ板51の開放時にクランプ板51に押し上げられる揺動と、支持部材48と下ガイド板46の間で搬送される孔版原紙Mに張力を付与できる弾性とを生じる構成であれば、弾性フィルムに限ることはない。例えば、揺動部材47として、板部材が支持軸にて揺動可能とされ、且つ、弾性部材(バネなど)で支持部材48を下ガイド板46に適宜弾性付勢する構成であってもよい。また、支持部材48を下ガイド板46に付勢するために上記弾性部材(弾性力)を用いず、上記板部材が、自身の自重にて支持部材48を下ガイド板46に付勢するように構成してもよい。この際、板部材の自重のみで所望の付勢力が得られない場合には、板部材に重りを付けることで所望の付勢力が得られる。
【0040】
また、上述した実施の形態では、支持部材48が発泡性弾性体からなり、図3及び図5に示すように略直方体形状をなす構成であるが、搬送される孔版原紙Mを挟む際に、孔版原紙Mの搬送を妨げないとともに、孔版原紙Mに傷を付けない構成であれば、上記材質や構成に限ることはない。例えば、支持部材48の材質として、発泡性弾性体に代えて不織布を採用したり、支持部材48の形状としてローラをなす構成であってもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による請求項1に記載の孔版印刷装置は、版胴に設けられた係止部材に先端を係止された孔版原紙は、版胴の回転に伴って版胴の外周面に巻装着版される。この際、孔版原紙は、上下ガイド板に案内されて搬送され、支持部材と下ガイド板の間に挟まれるとともに、揺動部材の付勢力にて所定の張力を付与される。この支持部材と下ガイド板にて孔版原紙を挟む位置は、上下ガイド板の版胴側に向く先端部であるため、上下ガイド板から版胴への受け渡しの直前まで孔版原紙に張力が付与される。これにより、版胴に巻装着版される孔版原紙に対し、先端から後端に至るまで張力を付与して、版胴に着版された際の皺の発生を防止することができる。
【0042】
請求項1乃至2に記載の孔版印刷装置は、係止部材が孔版原紙の先端を係止するための開放状態にある時、揺動部材の揺動端が係止部材に当接して揺動し、この揺動に伴い支持部材を下ガイド板から離間させる。これにより、係止部材にて孔版原紙の先端を係止する際には、上下ガイド板の間において孔版原紙の搬送を阻害することなく案内することができる。
【0043】
請求項3に記載の孔版印刷装置は、支持部材が発泡性弾性体からなり、揺動部材が弾性フィルムからなる簡素な構成のため、既存の孔版印刷装置の上下ガイド板に対し、多くの構成部品の変更を要せず上記効果を得る構成を適用することができる。
請求項4に記載の孔版印刷装置は、前記支持部材が前記上ガイド板の挿通穴を介して前記下ガイド板の先端部の上面との間にて孔版原紙を挟むようにして支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の一例を示す側面図。
【図2】孔版原紙の搬送及び着版に関する構成を示す側面図。
【図3】同じく孔版原紙の搬送及び着版に関する構成を示す平面図。
【図4】係止部材を示す斜視図。
【図5】(a)〜(c)揺動部材及び支持部材の動作を示す側面図。
【符号の説明】
24…版胴、、45…上ガイド板、45a…先端部、46…下ガイド板、46a…先端部、47…揺動部材、47b…揺動端、48…支持部材、51…クランプ板(係止部材)、51b…先端部。
Claims (4)
- 自身の軸線周りに回転する如く円筒状に形成され、その外周面に製版済みの孔版原紙の先端を係止する係止部材を有し、自身の回転に伴って前記外周面に前記孔版原紙を巻装着版する版胴と、
前記版胴側への前記孔版原紙の搬送を案内する上下ガイド板と、
該上ガイド板の前記版胴側に向く先端部にて、前記版胴側に揺動端を向けて上下方向に揺動可能に設けられ、且つ、下方に付勢されるとともに、前記係止部材が前記孔版原紙の先端を係止するための開放状態にある時、その揺動端が前記係止部材に当接して上方に揺動する如く構成された揺動部材と、
該揺動部材の下側に取り付けられ、前記揺動部材が前記係止部材の当接から解除された場合に、搬送される前記孔版原紙を前記下ガイド板の先端部との間にて挟むようにして支持する支持部材と、
を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 前記係止部材が前記孔版原紙の先端を係止するための開放状態にある時、前記支持部材が前記下ガイド板から離間して前記上下ガイド板の間が開放され、孔版原紙の通過が許されることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
- 前記支持部材は発泡性弾性体からなり、前記揺動部材は弾性フィルムからなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の孔版印刷装置。
- 前記上ガイド板の先端部は前記下ガイド板の先端部よりも前記版胴側に向けて長く延設され、前記支持部材は前記上ガイド板の挿通穴を介して前記下ガイド板の先端部の上面に当接する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の孔版印刷装置。
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