JPH0611830Y2 - 印刷用原紙の給送装置 - Google Patents

印刷用原紙の給送装置

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JPH0611830Y2
JPH0611830Y2 JP1987121821U JP12182187U JPH0611830Y2 JP H0611830 Y2 JPH0611830 Y2 JP H0611830Y2 JP 1987121821 U JP1987121821 U JP 1987121821U JP 12182187 U JP12182187 U JP 12182187U JP H0611830 Y2 JPH0611830 Y2 JP H0611830Y2
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實 中村
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【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、印刷用原紙の一端縁近傍を保持する原紙保持
手段が備えられている版胴に、製版後の印刷用原紙を給
送する装置に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来周知の印刷用原紙の給送装置では、版胴に備えられ
ている原紙保持部材に対して、1対のローラにて原稿を
移送するものである。
この給送装置は、印刷用原紙を駆動するためのキャプス
タンと、これに圧接されるピンチローラとからなり、キ
ャプスタンの回転軸は、一方向クラッチおよびタイミン
グベルトを介してモータの回転軸に接続されている。
従って、モータが回転するとキャプスタンとピンチロー
ラが給送方向に回転して、印刷用原紙は版胴の原紙保持
手段に向けて給送される。
而して、印刷用原紙の下流側端部が前記原紙保持手段に
到達すると、当該原紙保持手段が前記印刷用原紙を保持
し、次いで版胴が緩速回転するが、このとき前記モータ
への通電は遮断されている。
そうすると、前記印刷用原紙は版胴にて牽引されるが、
このとき前記キャプスタンとピンチローラは、印刷用原
紙によって従動回転することになる。
この従来の技術では、キャプスタンの回転軸に一方向ク
ラッチが装着されている。これは印刷用原紙が版胴によ
って牽引される際に、キャプスタンとピンチローラによ
って挟持され、多大の摩擦力が発生することを防止せん
とするためである。
なお、ゴム等の摩擦抵抗の大なる原紙給送ローラの下面
に、やはり同様に摩擦抵抗の大なる紙捌きパットが設け
られた紙捌き板が、コイルバネの弾発力によって圧接さ
れ、当該原紙給送ローラと紙捌きパットの間を印刷用原
紙が通過する給送装置は知られている(特開昭61−2
73984号公報参照)。
この公報に記載されている給送装置では、印刷用原紙の
下流側端縁部が原紙保持手段に保持された状態で版胴が
回転した場合、摩擦抵抗が大である原紙給送ローラと紙
捌きパットとの間を印刷用原紙が摺動することになる
が、このとき原紙給送ローラは停止しているので、印刷
用原紙は極めて大きなテンションを受けることになる。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 前述のような従来の技術では、キャプスタンの回転軸
に、一方向クラッチが装着されているので、印刷用原紙
が版胴に牽引される際に、キャプスタンとピンチローラ
は、牽引される印刷用原紙によって従動回転する。
ところが、キャプスタンとピンチローラが従動回転する
と、印刷用原紙には抵抗が殆ど付与されず、印刷用原紙
が牽引される際に、テンションが加えられることはな
い。そうすると、印刷用原紙に皺が発生する虞があっ
た。
斯様に、版胴に巻着された印刷用原紙に皺が存在する
と、原稿像が忠実に再現されず、印刷品位は低いものと
ならざるを得ない。
一方、前述の公報に記載されている給送装置では、版胴
が回転した際、原紙給送ローラと紙捌きパットとで印刷
用原紙が挟持されるので、版胴の原紙保持手段と紙捌き
パットとの間でテンションが生じるが、給送ローラも紙
捌きパットもゴム等の摩擦抵抗の大なるもので形成され
ているため、給送ローラが停止していると、このテンシ
ョンは極めて大となり、耳紙部が備えられていない印刷
用原紙を使用した場合、当該印刷用原紙は原紙保持手段
の保持部にて破断するおそれがある。
この点、前記公報に記載されている給送装置では、一般
的に厚紙にて形成されている耳紙部(補強紙片)が原紙
保持手段に保持されるので、破断するおそれはない。
本考案は、斯る従来の技術の有する難点に鑑みてなされ
たもので、版胴が印刷用原紙を牽引する際、この印刷用
原紙に適当なテンションを加えることによって、皺の発
生と破断を未然に防止せんとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、耳紙部が備えられていない印刷用原紙の一端
縁近傍を保持する原紙保持手段が備えられている版胴
の、前記原紙保持手段に向けて製版後の印刷用原紙を給
送するための給送装置において、原紙装着姿勢にある版
胴の、前記原紙保持手段の近傍に原紙給送ガイドが設け
られ、当該原紙給送ガイドの上面に、印刷原紙との摺動
面が円滑に処理され、一部が前記原紙給送ガイドの前記
印刷用原紙の給送方向に沿って下流側に延出するフイル
ムが固定され、当該フイルムの前記原紙給送ガイドから
延出する部分が、それ自体の弾発力によって原紙給送ロ
ーラに圧接されていることを特徴とする印刷用原紙の給
送装置である (ホ)作用 本考案では、原紙給送ガイドの上面に、印刷原紙との摺
動面が円滑に処理され、一部が前記原紙給送ガイドの印
刷用原紙の給送方向に沿って下流側に延出するフイルム
が固定され、当該フイルムの前記原紙給送ガイドから延
出する部分が、それ自体の弾発力によって原紙給送ロー
ラに圧接されている。
従って、前記フイルムの上面に印刷用原紙が位置し、当
該フイルムの弾発力によって前記印刷用原紙が下から原
紙給送ローラに軽く圧接された状態となる。そして、か
かる状態で印刷用原紙が版胴によって牽引されると、印
刷用原紙に適当なテンションが加えられる。
かようにして、版胴に巻着される印刷用原紙に適当なテ
ンションが加えられると、当該印刷用原紙には皺が発生
せず、また破断することもない。
(ヘ)実施例 第1図および第2図は本考案の一実施例が採用されてい
る製版印刷装置を示し、第1図は内部構成図、第2図は
外観斜視図、第3図は要部斜視図、そして第4図は要部
断面図である。
これらの図において、(1)は製版印刷装置の本体で、内
部に周知の円筒状の版胴(2)が回転自在に装着されてい
る。前記版胴(2)の非印刷領域には、その回転軸(3)と平
行に延在する支持軸(4)が回転可能に挿通されており、
この支持軸(4)には、前記版胴(2)の周側表面から遠心方
向に突出し得る原紙保持手段としての鉤状のクランパ
(5)が、その支持軸(4)の延在方向に沿って複数個配設さ
れている。
また、前記支持軸(4)の、版胴(2)の側端面からの突出部
には、この支持軸(4)を回動させるための略L字状のレ
バー(6)が固設されている。
従って、前記クランパ(5)とレバー(6)は一体となって、
前記支持軸(4)を中心として揺動し得るように構成され
ていることになる。なお、前記クランパ(5)には、図示
せぬばね部材が装着されており、その先端が版胴(2)か
ら離間した第1の位置(第1図実線位置)と、印刷用原
紙としての孔版原紙(7)を挟持する際に版胴(2)に圧接す
る第2の位置(第1図鎖線位置)との間を、節度的に揺
動し得るように構成されている。(8)は版胴(2)内に印刷
インキを供給するための、インキ供給口である。
装置本体(1)の上部左方に、リール(11)にロール状に巻
回された帯状の孔版原紙(7)が着脱自在に装着されてい
るリール受(12)が設けられ、このリール受(12)の上方に
固設されている支軸(10)には、一対のサーマルヘッド保
持腕(9)が揺動可能に設けられている。前記サーマルヘ
ッド保持腕(9)の側方に突出する一対のピン(13)は、ロ
ックレバー(14)の自由端部に係合されてロックされてい
る。またこのロックレバー(14)の下端部には前記孔版原
紙(7)の移送角度を一定にするためのガイドローラ(15)
が回転自在に設けられている。前記サーマルヘッド保持
腕(9)には、多数の発熱素子が孔版原紙(7)の移送方向と
直交しかつその平面と平行な直線状に配列されているサ
ーマルヘッド(16)が固設された、サーマルヘッド保持部
材(17)が若干上下および前後動可能に装着されている。
前記サーマルヘッド(16)の上面には、サーマルヘッド保
持腕(9)に固設されているカバー部材(18)との間にトー
ションばね(19)が複数個介装され、前記サーマルヘッド
(16)は、このトーションばね(19)の弾発力によってプラ
テンローラ(20)に押圧されている。(21)はサーマルヘッ
ド保持腕(9)に横設されているストッパ部材でサーマル
ヘッド(16)をクリーニングするために、前記ロックレバ
ー(14)との係合を解き、このサーマルヘッド保持腕(9)
を前記支軸(10)を支点として反時計方向に回転させた際
に、サーマルヘッド(16)が前記トーションばね(19)によ
って無制限に時計方向に回転することを防止すると共
に、左右のサーマルヘッド保持腕(9)を連結する役を果
たすものである。
なお、サーマルヘッド保持部材(17)の自由端部には、係
合凹所(22)が削設されており、装置本体(1)に、この係
合凹所(22)と係合して前記サーマルヘッド(16)を位置決
めするための、位置決桿(23)が固設されている。
前記孔版原紙(7)は、ポリエステルフィルムにポリプロ
ピレンのファインデニール紙若しくは天然繊維が重畳さ
れた熱感受性のもので、製版手段としての前記サーマル
ヘッド(16)によって選択的に加熱されて製版される。
前記サーマルヘッド(16)の下流側には、孔版原紙(7)に
付されている表示部(図示せず)を検知することによっ
て、後述の切断装置(24)を動作させるための、フォトセ
ンサ(83)が設けられている。
前記サーマルヘッド(16)の下流側(右方)には、孔版原
紙(7)の移送方向と直交し、かつその平面と平行な方向
に往復動可能な回転刃(25)を有する切断装置(24)が備え
られている。この切断装置(24)は、帯状の孔版原紙(7)
を所望の長さ寸法に切断するものである。
前記切断装置(24)の下流側には、一方向クラッチを介し
て回転軸(26)に固着されているキャプスタン(27)と、L
字状の支持レバー(28)の一端に回転自在に装着され、前
記キャプスタン(27)の側に押圧付勢されているピンチロ
ーラ(29)とからなる、原紙移送手段が設けられている。
前記原紙移送手段の下方には、L字状の揺動腕(30)の揺
動端にて下端部が支持された進路変更ガイド(31)が上下
動自在に備えられ、前記揺動腕(30)の他端はソレノイド
(32)に接続されている。前記進路変更ガイド(31)は、ソ
レノイド(32)が吸引動作を行うことによって、その上端
部が上方に移動して、前記進路変更ガイド(31)を押上
げ、その上端は水平な原紙給送通路内に進入する(第1
図に鎖線で示す第1の位置)。また、前記ソレノイド(3
2)への通電が遮断され、その吸引動作を停止すると、前
記進路変更ガイド(31)は自重によって落下し、その上端
は前記原紙給送通路から退出する(実線で示す第2の位
置)。
また、前記進路変更ガイド(31)の下方には、この進路変
更ガイド(31)によって進路を変更された孔版原紙(7)
を、装置本体(1)の外部(左方)に導出するための傾斜
面が設けられており、この傾斜面の下流側に、原紙導出
口(34)が開設されると共に、金属製の太い線材にて形成
されたシュート(33)が出没自在に設けられている。な
お、前記シュート(33)の上方には、前記孔版原紙(7)の
リール(1)に制動をかけるブレーキ(35)が設けられてい
る。
前記進路変更ガイド(31)の上方には、断面コ字状の一時
停留ガイド(36)が設けられ、この一時停留ガイド(36)内
を、孔版原紙(7)が蠕動しながら前進するように構成さ
れている。
一時停留ガイド(36)の下部には、第3図および第4図に
示されているように、上面にスタビレンフィルムと称さ
れるマイラのような表面が円滑なフィルム(84)が貼着さ
れた、原紙給送ガイドとしての水平固定ガイド(37)が備
えられている。なお、前記フィルム(84)は中央部が2重
に貼着されている。そして前記フィルム(84)の延出部
が、それ自体の弾発力によって、前記原紙給送ローラ(3
9)の下方から圧接されている。この水平固定ガイド(37)
およびスポンジ製の原紙給送ローラ(39)は、前記一時停
留ガイド(36)と共に装置本体(1)の上部カバー(38)の下
面に装着されている。なお、前記原紙給送ローラ(39)の
回転軸(85)は、クラッチを介することなく、前記上部カ
バー(38)に装着されているモータ(40)の回転軸(41)にタ
イミングベルト(42)やタイミングプーリを介して接続さ
れている。前記モータ(40)は孔版原紙(7)の下流側端部
を前記版胴(2)のクランパ(5)まで給送するためのもので
ある。前記クランパ(5)の上部近傍には、反射型のフォ
トセンサ(43)が設けられ、このフォトセンサ(43)によっ
て、孔版原紙(7)の下流側端縁が検知されることによっ
て、クランパ(5)は閉成動作する。
なお、前記孔版原紙(7)の下流側端部がクランパ(5)に挟
持された後も、前記キャプスタン(27)とピンチローラ(2
9)が回転を継続する。そうすると孔版原紙(7)が前記一
時停留ガイド(36)の下部にて腕曲するが、一定時間経過
後に版胴(2)が緩速回転すると、孔版原紙(7)は徐々に送
られる。
斯様にして、前記版胴(2)は孔版原紙(7)が腕曲する毎に
間欠回転し、当該孔版原紙(7)は、版胴(2)によって間欠
的に牽引されて蠕動しつつ給送されることになる。この
際、前記モータ(40)への通電は遮断されており、前記原
紙給送ローラ(39)には一方向クラッチが装着されていな
いので、当該原紙給送ローラ(39)は停止している。従っ
て、孔版原紙(7)は原紙給送ローラ(39)と水平固定ガイ
ド(37)との間で軽く挟持され、適当なテンションを付与
され、シゴかれつつ摺動し、前記版胴(2)に巻着される
ことになる。
なお、前記孔版原紙(7)は、テンションを付与されつつ
版胴(2)に巻着されるので、皺が発生する虞はない。
また、孔版原紙(7)は前述のように軽く挟持されている
ので、原紙給送ローラ(39)がキャプスタン(27)よりも高
速回転しても問題はなく、かえって、孔版原紙(7)の下
流側端縁のカールをも呼び込んで伸ばす。
斯様にして、孔版原紙(7)の移送方向に沿って左右の傾
きも、テンションによって補正される。
前記版胴(2)の右方には、印刷終了後の孔版原紙(7)を版
胴(2)から剥離し、排出するための排版装置が備えられ
ている。この排版装置には、前記版胴(2)に接離し、印
刷終了後の孔版原紙(7)を版胴(2)から剥離すると共に、
排版ボックス(44)内に移送するための、一対の排版ロー
ラ(45)(45)が備えられている。前記排版ボックス(44)
は、装置本体(1)に対して水平方向に挿抜自在に装着さ
れており、この排版ボックス(44)に孔版原紙(7)が充満
した場合には、これを装置本体(1)から水平方向に抜去
し、その蓋体(46)を開放すれば、内部の孔版原紙(7)を
容易に廃棄することができる。
前記排版ボックス(44)の上部には、原稿(47)を光学的、
電気的に読取るための、原稿読取装置(48)が設けられて
いる。この原稿読取装置(48)には、原稿(47)を装置本体
(1)の上面にて水平方向に移送するための、相互に同期
して回転する第1の原稿移送ローラ対(49)(50)および第
2の原稿移送ローラ対(51)(52)が並設されている。これ
らの原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)のうち、下部
ローラ(50)、(52)は相互にいずれもタイミングベルト(5
3)(一部図示せず)を介してステッピングモータ(54)の
プーリ(55)に接続されている。両原稿移送ローラ対(49)
(50)、(51)(52)の内側には、原稿(47)を検知するための
マイクロスイッチ(56)が設けられている。
前記両原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)の略中央部
の下方には、電荷転送素子(CCD)が備えられている撮像
装置(58)が設けられ、その上部に原稿(47)の上面を保持
し、かつ前記CCDの白基準となるガイド(59)が設けられ
ている。装置本体(1)の右側面上端には、撮像前の原稿
(47)を保持するための、原稿載置トレイ(60)が着脱自在
に装着されている。また、前記上部カバー(38)の上面に
は、撮像後の原稿(47)を載置するための凹所(61)が設け
られている。
なお、前記撮像装置(58)によって光学的に読取られた原
稿書画像は、電気信号に変換され、増幅されて前記サー
マルヘッド(13)へと入力される周知の手段によって構成
されている。
前記排版ボックス(44)の下方には、印刷用紙を給送する
ための給紙装置が備えられている。
装置本体(1)には、自由端部が給紙方向に沿って上流側
の外方に突出するように、支持アーム(62)の凹所(63)(6
4)がピン(65)(66)に着脱可能に係合されている。前記支
持アーム(62)の自由端部近傍に支軸(67)が横設され、こ
の支軸(67)に、給紙台(68)の上流側端部近傍の側壁が回
転自在に軸支されている。従って、前記給紙台(68)は、
支持アーム(62)と共に装置本体(1)に対して着脱可能と
なる。
前記給紙台(68)の下方には、支持軸(69)が回転自在に備
えられ、この支持軸(69)の中央部に、押上レバー(70)の
基端部が固着されている。前記支持軸(69)には、セクタ
ギア(71)が回転自在に嵌着されている。また、装置本体
(1)には、モータ(72)および減速ギアケース(73)が固設
されており、この減速ギアケース(73)と前記セクタギア
(71)との間にアイドラギア(74)が回転自在に介装されて
いる。
(75)は、前記給紙台(68)の下流側端縁の揺動軌跡と少許
の間隙を有して対峙する円弧状に湾曲した用紙当接板
で、給紙台(68)上の積載用紙の下流側端縁が上下方向に
摺動可能に当接するように構成されている。前記用紙当
接板(75)の上端部には、給紙台(68)上に積載されている
用紙を一枚づつ給送するための、ゴム製の給紙ローラ(7
6)が設けられ、この給紙ローラ(76)の回転軸(77)は図示
せぬ給紙機構に接続されている。
なお、前記給紙台(68)には、その下流側自由端部を、時
計方向(上方)に付勢するばね(図示せず)が設けられ
ており、このばねによって給紙台(68)上に積載されてい
る用紙が、給紙ローラ(76)の方向(上方)に押圧されて
いる。
給紙台(68)上の印刷用紙が全て給送されたり、紙詰りが
生じた際には、前記モータ(72)が回転し、この給紙台(6
8)は前記ばねに抗して反時計方向に回転して初期姿勢に
戻る。
前記給紙ローラ(76)の、給紙方向に沿って下流側(左
側)には、この給紙ローラ(76)によって給送されて来た
印刷用紙を、一旦停止させた後、タイミングを見計らっ
て版胴(2)の転写部に向けて再給送するための、第2の
給紙ローラ対(78)(79)が設けられている。
前記版胴(2)の下部には、前記第2の給紙ローラ対(78)
(79)によって再給送された印刷用紙に、印刷インキを転
写するためのプレスローラ(80)が設けられている。この
プレスローラ(80)は、版胴(2)の印刷領域にのみ選択的
に圧接するように構成されている。
印刷インキが転写された(印刷された)印刷用紙は、前
記版胴(2)およびプレスローラ(80)にて更に下流側に移
送され、周知の排紙トレイ(81)の上に積載される。(82)
はメインモータである。
また、第2図において、(101)は装置本体(1)の操作パネ
ルであって、この操作パネル(101)には、この装置本体
(1)を操作制御するための周知のテンキー(102)、起動ス
イッチ(103)およびディスプレイ(104)が備えられてい
る。
ここで、原稿(47)を製版印刷する場合の、通常の製版印
刷モードについて説明する。
通常の製版印刷モード(1枚の孔版原紙(7)に1個の原
稿書画像を製版し印刷するモード)で製版印刷動作を実
行させるには、先ず原稿(47)を、その印刷しようとする
面を下向にして装置本体(1)の上面に伏せた状態で、第
1の原稿移送ローラ対(49)(50)の右側から左方(a方
向)に挿入し、操作パネル(101)上の起動スイッチ(103)
を起動操作すればよい。そうすると、前記モータ(54)が
回転し、それに伴い両原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)
(52)が回転して、原稿(47)は撮像装置(58)上を移動走査
する。このとき撮像装置(58)が動作しており、印刷すべ
き原稿像は電気信号に変換され、かつ増幅されて前記サ
ーマルヘッド(16)へ入力される。従って、サーマルヘッ
ド(16)の発熱素子は原稿像に対応して選択的に発熱する
ことになる。
一方、前記原稿読取装置(48)が原稿(47)を読取っている
間、前記サーマルヘッド(16)が孔版原紙(7)を介して圧
接させているプラテンローラ(20)が、前記原稿移送ロー
ラ対(49)(50)、(51)(52)と同期して回転し、原稿像はそ
のまま孔版原紙(7)に製版される。
製版された孔版原紙(7)は、前記キャプスタン(27)とピ
ンチローラ(29)にて挟持されつつ、更に下流側への移送
される。このとき、進路変更ガイド(31)は下方に位置し
ている(実線)ので、前記孔版原紙(7)は水平方向に移
送され、更に原紙給送ローラ(39)によって、その下流側
端縁は版胴(2)のクランパ(5)まで移送される。
そうすると、前述のように、当該孔版原紙(7)が前記上
部カバー(38)に固設されている一時停留ガイド(36)に装
着されたフォトセンサ(43)にて検知され、前記クランパ
(5)は閉成し、その後前述のようにして版胴(2)が時計方
向に間欠的に緩速回転して、製版後の孔版原紙(7)は版
胴(2)によって牽引され、順次巻着される。しかる後、
孔版原紙(7)は、カットマークにより上流側の所定の位
置にて前記切断装置(24)によって切断される。
而して、必要枚数の印刷が終了し、停止中は印刷終了後
の孔版原紙(7)は版胴(2)に巻着されたままであるが、第
2サイクル目の製版印刷動作を開始させると、先ず前記
クランパ(5)が自動若しくは手動にて開放して、版胴(2)
に巻着されている孔版原紙(7)は前記排版装置によって
除去される。版胴(2)から孔版原紙(7)が除去された後、
前記クランパ(5)は一旦閉成するが版胴(2)が回転するこ
とによって、それが頂部に到ると、再度開放し、第2サ
イクル目の孔版原紙(7)の待機状態に入る。
次に本実施例によって、マルチモード(例えば1枚のB
4サイズの孔版原紙(7)に、B5サイズの原稿(47)の書
画像を連続的に2個製版印刷するモード)で製版印刷動
作を実行させる場合の、製版工程について説明する。な
お、この場合においても、印刷工程は前記通常の製版印
刷モードの場合と異なるところがないので、説明は省略
する。
第5図(イ)(ロ)は、B5サイズの原稿(47)を1サイ
クル中において第1回目に往動走査(a方向で示す)さ
せるモード(第1図参照)における、原稿(47)と孔版原
紙(7)の移動形態および原稿書画像と製版像との関係を
示す模式図であって、孔版原紙(7)を裏側から見たもの
である。
また、第6図(イ)(ロ)は、前記原稿(47)を1サイク
ル中において第2回目に往動走査(c方向で示す)させ
るモード(第2図参照)における、原稿(47)と孔版原紙
(7)の移動形態および原稿書画像と製版像との関係を示
す模式図であって、孔版原紙(7)を裏面から見たもので
ある。
また、第7図は撮像タイミングと製版タイミングの関係
を示すタイムチャートである。
先ず、図示せぬモード選択スイッチをマルチモードに選
択し、前記原稿(47)を、その印刷しようとする面を下向
にして装置本体(1)の上面に伏せた状態で、第1の原稿
移送ローラ対(49)(50)の右側から左方に挿入し、起動ス
イッチ(103)を起動操作すればよい。
そうすると、前記モータ(54)が正転し、それに伴い両原
稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)も正転して、前記原
稿(47)は前記撮像装置(58)上をa方向(第1図、第2図
参照)に第1回目の往動走査を実行する。この際、前記
原稿(47)の左側縁の存在が前記マイクロスイッチ(56)に
て検知され、更に15mm前進すると、撮像装置(58)が撮像
動作を開始する(同時にプラテンローラ(20)が回転を開
始すると共に、サーマルヘッド(16)も製版動作を開始す
る。)ように制御されている。
そして、原稿書画像が孔版原紙(7)の下流側の第1の領
域に製版され(第5図(ロ)参照)、原稿(47)の右側縁
の不存在が前記マイクロスイッチ(56)にて検知され、更
に15mm前進すると、前記モータ(54)が逆転し、それに伴
い両原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)も逆転する。
そうすると、前記原稿(47)は撮像装置(58)上をb方向
(第1図、第2図参照)に復動するが、この時撮像装置
(58)は不動作状態となって、前記プラテンローラ(20)も
停止している。その後、当該原稿(47)の左端縁の不存在
が前記マイクロスイッチ(56)にて検知されると前記モー
タ(54)が再度正転して、前述と同じタイミングで、第2
回目の往動走査(c方向)を実行する。
そうすると、前記第1回目の往動走査時と同様にして、
前記と同一の原稿書画像が孔版原紙(7)の上流側の第2
の領域に製版される(第6図(ロ)参照)。
そして、2度撮像された原稿(47)は、前記装置本体(1)
上の凹所(61)に載置される。
次に、本実施例によって、製版動作のみを実行させる場
合の工程について説明する。
原稿(47)の撮像動作や孔版原紙(7)の製版動作は、前述
の製版印刷動作と異なるところはない。
相違点は、前記進路変更ガイド(31)を駆動するソレノイ
ド(32)に通電されて、この進路変更ガイド(31)が上方に
移動する(鎖線)点である。
斯様に、前記進路変更ガイド(31)が上方に位置している
と、キャプスタン(27)とピンチローラ(29)によって給送
されて来た製版後の孔版原紙(7)は、進路変更ガイド(3
1)に沿って下方にUターンし、前記シュート(33)上に載
置される。そうすると、孔版原紙(7)は、シュート(33)
上を滑落し装置本体(1)の原紙導出口(34)まで導出され
る。
従って、この原稿の書画像が製版された孔版原紙(7)を
取り出し、他の印刷機に装着することが可能となる。
(ト)考案の効果 本考案では、フイルムの上面に印刷用原紙が位置し、当
該フイルムの弾発力によって前記印刷用原紙が下から原
紙給送ローラに軽く圧接された状態で、版胴によって牽
引されることによって、当該印刷用原紙に適当なテンシ
ョンが加えられるので、当該印刷用原紙には皺が発生せ
ず、また破断することもない。
斯様に、本考案によると、極めて簡単な構造の装置によ
って印刷用原紙の皺の発生を未然に防止でき、安価な装
置にて高品位の印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本考案の一実施例を示し、第1図は製版
印刷装置の内部構成図、第2図は外観斜視図、第3図は
要部斜視図、第4図は要部断面図、第5図、第6図は原
稿と孔版原紙の関係を示す模式図、第7図はタイムチャ
ートである。 (1)……製版印刷装置本体、(2)……版胴、(5)……クラ
ンパ(原紙保持手段)、(7)……孔版原紙(印刷用原
紙)、(37)……水平固定ガイド(原紙給送ガイド)、(3
8)……上部カバー、(39)……原紙給送ローラ、(40)……
モータ、(41)……モータの回転軸、(42)……タイミング
ベルト、(84)……フィルム、(85)……ローラの回転軸。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耳紙部が備えられていない印刷用原紙の一
    端縁近傍を保持する原紙保持手段が備えられている版胴
    の、前記原紙保持手段に向けて製版後の印刷用原紙を給
    送するための給送装置において、 原紙装着姿勢にある版胴の、前記原紙保持手段の近傍に
    原紙給送ガイドが設けられ、当該原紙給送ガイドの上面
    に、印刷原紙との摺動面が円滑に処理され、一部が前記
    原紙給送ガイドの前記印刷用原紙の給送方向に沿って下
    流側に延出するフイルムが固定され、当該フイルムの前
    記原紙給送ガイドから延出する部分が、それ自体の弾発
    力によって原紙給送ローラに圧接されていることを特徴
    とする印刷用原紙の給送装置。
  2. 【請求項2】フイルムはその中央部近傍が2重に形成さ
    れている請求項1記載の印刷用原紙の給送装置。
JP1987121821U 1987-08-08 1987-08-08 印刷用原紙の給送装置 Expired - Lifetime JPH0611830Y2 (ja)

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JPS61273984A (ja) * 1985-05-30 1986-12-04 Riso Kagaku Corp 印刷装置

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