JP2002019251A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2002019251A
JP2002019251A JP2000205292A JP2000205292A JP2002019251A JP 2002019251 A JP2002019251 A JP 2002019251A JP 2000205292 A JP2000205292 A JP 2000205292A JP 2000205292 A JP2000205292 A JP 2000205292A JP 2002019251 A JP2002019251 A JP 2002019251A
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JP
Japan
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stencil sheet
stencil
plate cylinder
peripheral surface
sheet
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Application number
JP2000205292A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Sakai
寿満 酒井
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 版胴に着版された孔版原紙への皺の発生を防
止する。 【解決手段】 円筒状の外周面をなして自身の軸線周り
に回転する版胴25の外周面に、製版された孔版原紙M
の先端部を係止して巻装する際に、版胴25の回転に伴
って孔版原紙Mを版胴25の外周面に押し付けるピンチ
ローラ44を設ける。これにより、版胴25の係止部材
28に先端部が係止された孔版原紙Mの先端部側から後
端部にかけてピンチローラ44が押し付けを行い、孔版
原紙Mに対して、その移動方向に抗した張力を付与する
ので、孔版原紙Mへの皺の発生が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版された孔版原
紙を版胴に巻装着版する孔版印刷装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、孔版印刷装置は、多孔構造とさ
れたインク通過性領域を有した周壁を円筒状に配置し
て、自身の軸線回りに回転可能とされた版胴を有してい
る。周壁の外周面には、インク通過性領域を覆うように
して製版した孔版原紙が巻装着版される。版胴の内部に
は、周壁の外周面側にインク通過性領域を介してインク
を通過させる如く供給するインク供給手段がある。版胴
の外側には、周壁の外周面(着版された孔版原紙)に印
刷用紙を押圧させるための押圧手段がある。そして、版
胴の回転に同期して版胴と押圧手段の間に印刷用紙を供
給して、版胴に着版された孔版原紙に対して印刷用紙を
押し付けることにより、孔版原紙の穿孔部分をインクが
通過して印刷用紙に転移し印刷が行われる。
【0003】この種の孔版印刷装置において、孔版原紙
は、ロール状に巻かれて支持されている。ロール状の孔
版原紙から引き出された孔版原紙は連続帯状である。こ
の引き出された孔版原紙は、サーマルヘッドにより製版
(感熱穿孔)される。製版される際、孔版原紙は、サー
マルヘッドに対向するプラテンローラの回転によってサ
ーマルヘッドに接触しながら上下ガイド板の間に案内さ
れて搬送される。また、製版された孔版原紙の先端部
は、ロードローラ対によって版胴の外周面に設けられた
係止部材まで搬送される。係止部材は、搬送された孔版
原紙の先端部を挟持して固定する。孔版原紙は、先端部
が係止部材に固定された後、版胴の回転によって版胴の
外周面に巻装着版される。また、孔版原紙を版胴に着版
させる際、先端部が係止部材に固定された孔版原紙に
は、ロードローラ対のニップによって張力が付与され
る。そして、孔版原紙は、版胴に着版されながらカッタ
ーユニットによって一版分に切断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の孔版印刷装置では、孔版原紙を版胴に着版する
場合、版胴の外周面に孔版原紙の先端部を固定して版胴
を回転することで孔版原紙を版胴に巻装しているが、孔
版原紙がフィルムに和紙を貼り合わせた薄葉体であるた
めにコシがないので、版胴に着版された孔版原紙に皺が
発生し易く、この皺が印刷の際に印刷用紙に画像として
あらわれてしまうという問題があった。
【0005】また、従来では、孔版原紙への皺の発生を
防止するため、ロードローラ対のニップによって孔版原
紙に張力を付与している。ところが、孔版原紙に張力を
付与するロードローラ対は、その駆動機構を含め、版胴
を回転させた際の係止部材との緩衝や、孔版原紙の先端
部を係止する際の作動した係止部材との緩衝などを回避
するため、版胴に近づけて設置することができない。こ
のため、孔版原紙への張力の付与は、版胴から離れた位
置となり、孔版原紙への皺の発生を完全に抑えることは
困難であった。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、版胴に着版された孔版原紙への皺の発生を防止する
ことができる孔版印刷装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載の孔版印刷装置は、インク
通過性領域の周りにインク不通過性領域を有した円筒状
の外周面をなして自身の軸線周りに回転する版胴を有
し、該版胴の外周面に製版された孔版原紙の先端部を係
止して巻装し、前記版胴内から供給されたインクを前記
インク通過性領域を介して前記孔版原紙の穿孔部に通過
させて前記孔版原紙に圧接された印刷用紙に転写させる
孔版印刷装置において、前記孔版原紙を前記版胴に巻装
させる前記版胴の回転に伴い、前記孔版原紙を前記版胴
の外周面に押し付ける押付手段を備えたことを特徴とす
る。
【0008】請求項2に記載の孔版印刷装置は、請求項
1に記載の孔版印刷装置において、前記押付手段が、前
記版胴のインク不通過性領域の外周面の位置であって、
前記版胴の回転に伴って移動する前記孔版原紙の両側端
部に接触して連れ周りする円板状ローラを有しているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の孔版印刷装置は、請求項
2に記載の孔版印刷装置において、前記円板状ローラ
が、前記孔版原紙との接触部位にて、前記孔版原紙の中
央から各側端に向いて斜行する回転方向となるように配
置されていることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の孔版印刷装置は、請求項
2に記載の孔版印刷装置において、前記円板状ローラ
が、前記孔版原紙の移動方向に直交する支軸に支持さ
れ、前記孔版原紙に接触する周面の接触部位には、前記
孔版原紙の移動方向に対して前記孔版原紙の中央から各
側端に向いて斜行する凹凸部が設けられていることを特
徴とする。
【0011】請求項5に記載の孔版印刷装置は、請求項
1に記載の孔版印刷装置において、前記押付手段が、前
記版胴の回転に伴う前記孔版原紙の移動方向に対して直
交する支軸に支持されて前記孔版原紙を幅方向に跨ぐ長
手状ローラと、該長手状ローラの周面を洗浄する洗浄手
段とを有していることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の孔版印刷装置は、請求項
5に記載の孔版印刷装置において、前記長手状ローラの
前記孔版原紙に接触する周面の接触部位には、前記孔版
原紙の移動方向に対して前記孔版原紙の中央から各側端
に向いて斜行する凹凸部が設けられていることを特徴と
する。
【0013】請求項7に記載の孔版印刷装置は、請求項
1〜請求項6の何れかに記載の孔版印刷装置において、
前記円板状ローラあるいは前記長手状ローラを前記版胴
の外周面に対して接離移動させる移動機構と、前記版胴
の回転位相位置を検出する回転情報検出手段と、を備
え、前記回転情報検出手段からの前記版胴の回転位相位
置情報に基づき前記移動機構を駆動制御することを特徴
とする。
【0014】請求項8に記載の孔版印刷装置は、請求項
1〜請求項7の何れかに記載の孔版印刷装置において、
前記押付手段が、前記孔版原紙を製版する製版部から前
記版胴への受け渡し位置近傍に配されていることを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の孔版印刷
装置の一例を示す側面図である。
【0016】図1に示すように、本実施の形態の孔版印
刷装置は、原稿読取部1と、製版部2と、印刷部3と、
給紙部4と、排紙部5と、排版部6とを有している。
【0017】原稿読取部1は、孔版印刷装置の上部に配
置され、本状の綴じた原稿(以下ブック原稿と呼ぶ)お
よびシート状の一枚の原稿(以下シート原稿と呼ぶ)が
読み取れるように構成されている。
【0018】ブック原稿および一枚毎のシート原稿を読
み取る構成は、ローラ対8に無端状のベルト9が巻装さ
れた移動機構により図1にて左右方向に移動するライン
イメージセンサ10と、各原稿が載置される原稿載置ガ
ラス台11と、原稿載置ガラス台11上に開閉可能に設
けられた圧板12とからなる。
【0019】各原稿を読み取る際には、ブック原稿ある
いはシート原稿の読み取るべき面を原稿載置ガラス台1
1に下向きに載置し、圧板12で上から押さえる。そし
て、ラインイメージセンサ10を移動させる。ラインイ
メージセンサ10は、図1に示すホームポジション位置
Aからスキャンエンド位置Bの間を所定速度で走査移動
する。これにより、原稿載置ガラス台11上の原稿の画
像が読み取られる。
【0020】また、本孔版印刷装置は、複数枚のシート
原稿を順次読み取るため、自動原稿供給装置13を備え
ている。自動原稿供給装置13は、複数枚のシート原稿
を積層載置する原稿セットトレイ14を有している。原
稿セットトレイ14上のシート原稿は、各搬送ローラ1
5によって一枚ずつ自動原稿供給装置13内に送り込ま
れる。また、ラインイメージセンサ10は、上記移動機
構により自動原稿供給装置13の直下位置C(図1で示
す)に移動して固定配置される。これにより、走査送り
されたシート原稿の画像が読み取られる。読み取り完了
後のシート原稿は、自動原稿供給装置13外である圧板
12側に送り出される。
【0021】製版部2は、連続シートからなる感熱性の
孔版原紙Mを、ロール状にして貯容した原紙ロール部1
7と、横一列に配置された複数個の点状発熱体により構
成されたサーマルヘッド18と、サーマルヘッド18に
対向配置されたプラテンローラ19と、原紙送りローラ
20と、原紙カッタ22とを有している。
【0022】製版部2は、原紙ロール部17から引き出
された孔版原紙Mを、プラテンローラ19の回転にてサ
ーマルヘッド18とプラテンローラ19の間に挟んで送
る。また、上記ラインイメージセンサ10にて読み取っ
た原稿の画像にかかる画像情報は、サーマルヘッド18
に入力される。サーマルヘッド18は、この画像情報に
応じて各点状発熱体を各々個別に選択的に発熱作動し、
孔版原紙Mにドットマトリクス状の感熱穿孔製版を行
う。原紙送りローラ20は、製版された孔版原紙Mを先
の印刷部3に送るとともに、後述の版胴に巻装される際
の孔版原紙Mに適宜テンションを付与する。また、製版
された孔版原紙Mは、原紙カッタ22で一版分に切断さ
れる。
【0023】印刷部3は、版胴24を有している。版胴
24は、多孔構造のインク通過性領域の周りにインク不
通過性領域を有した周壁25を円筒形にし、自身の軸線
の周りに図1で示す反時計廻り方向に回転駆動される。
周壁25の内部には、周壁25の内周面にインクを供給
するインク供給装置が設けられている。インク供給装置
は、主にスキージローラ26とドクタロッド27からな
る。版胴24の外周面の一部には、上記製版部2より送
られた孔版原紙Mの先端部を係止する係止部材28が設
けられている。係止部材28に係止された孔版原紙M
は、版胴24の回転により、周壁25の外周面に対して
インク通過性領域を覆うようにして巻装される。
【0024】また、印刷部3は、版胴24の軸線と平行
するプレスローラ29を有している。プレスローラ29
は、不図示の駆動装置によって版胴24の外周面より引
き離された退避位置と、版胴24の外周面に対して押し
付けられる圧接位置との間を略上下方向に移動可能とさ
れている。このプレスローラ29は、上記圧接位置にあ
る時、印刷用紙Pを版胴24の外周面にある孔版原紙M
に対して押し付ける。これにより、インク供給装置にて
周壁25の内周面に供給されたインクが、周壁25のイ
ンク通過性部分を介して孔版原紙Mの穿孔部を通過し、
印刷用紙Pに所望の画像を形成する。
【0025】給紙部4は、印刷前の印刷用紙Pが積み重
ね積載される給紙台31を有している。給紙台31に載
置された印刷用紙Pは、給紙ローラ32によって一枚ず
つ取り出される。さらに、取り出された印刷用紙Pは、
版胴24の回転に同期したタイミングローラ33によ
り、所定のタイミングで版胴24とプレスローラ29の
間に送り出される。
【0026】排紙部5は、印刷部3にて印刷された印刷
用紙Pを、版胴24から剥ぎ取る剥ぎ取り爪35を有し
ている。版胴24から剥ぎ取られた印刷用紙Pは、ベル
トコンベア式の排紙搬送装置36によって排紙台37に
搬送される。排紙台37上には、順次印刷済の印刷用紙
Pが印刷画像面を上面として積載される。
【0027】排版部6は、版胴24の外周面に巻装され
た使用済みの孔版原紙Mを、版胴24から引き剥がす排
版分離爪39を有している。孔版原紙Mを版胴24から
引き剥がす際には、上記原紙クランプ部28による孔版
原紙Mのクランプを解除し、版胴24の回転とともに開
放された孔版原紙Mの端部を、排版分離爪39で引っか
けるようにする。排版分離爪39に引っかかる孔版原紙
Mは、版胴24のさらなる回転によって版胴24の外周
面から引き剥がされる。排版分離爪39によって引き剥
がされた孔版原紙Mは、排版ローラ40によって搬送さ
れ、排版ボックス41内に収容される。
【0028】このような孔版印刷装置は、印刷に際し、
係止部材28による孔版原紙Mの先端部の係止を開放す
るとともに版胴24を回転し、排版分離爪39にて先に
使用した使用済みの孔版原紙Mを版胴24から剥ぎ取っ
て排版ローラ40にて排版ボックス41内に収容する。
その後、一連の製版印刷動作が行われる。即ち、製版部
2にて製版された一版分の孔版原紙Mを、版胴24側に
搬送する。そして、搬送された孔版原紙Mの先端部を係
止部材28にて係止するとともに、版胴24の回転によ
って周壁25の外周面に孔版原紙Mを巻装着版する。次
に、給紙台31にある印刷用紙Pを一枚取り出し、タイ
ミングローラ33のニップ部まで搬送する。次に、版胴
24を回転させ、タイミングローラ33にて所定のタイ
ミングで印刷用紙Pを版胴24とプレスローラ29の間
に送り出し、プレスローラ29を圧接位置に移動させ
る。これにより、版胴24に着版された孔版原紙Mと印
刷用紙Pが圧接され、孔版原紙Mの穿孔部を通過したイ
ンクが印刷用紙Pの表面に転写されて印刷が行われる。
次に、印刷された印刷用紙Pを剥ぎ取り爪35にて版胴
24から引き剥がし、排紙搬送装置36を介して排紙台
37に排紙する。
【0029】ところで、本発明の孔版印刷装置では、孔
版原紙Mを版胴24に巻装させる際、版胴24の回転に
伴って孔版原紙Mを版胴24(周壁25)の外周面に押
し付ける押付手段を備えている。
【0030】以下、押付手段の第一実施の形態を説明す
る。図2は押付手段の第一実施の形態を示す側面図、図
3(a)は上記押付手段を示す平面図、図3(b),
(c)は上記押付手段の駆動部の動作を示す側面図、図
4(a),(b)は回転情報検出手段を示す図、図5,
図6は上記押付手段の動作図である。
【0031】図2に示すように、押付手段は、版胴24
が上述する基準位置にある時の係止部材28の上方であ
り、且つ、孔版原紙Mの先端部を版胴24に向けて送り
出す製版部2の受け渡し位置に近接するように配されて
いる。
【0032】押付手段は、移動機構43により、版胴2
4の外周面の孔版原紙Mに接離可能とされたピンチロー
ラ44を有している。このピンチローラ44は、支持ア
ーム45に支持されている。支持アーム45は、版胴2
4の軸線に平行とされた枢軸46に対し、その中央を支
持されて揺動する。ピンチローラ44は、支持アーム4
5の揺動する一端部45aに支軸47を介して支持され
ている。また、支持アーム45の他端部45bは、引張
バネ48によって常に上方に引き上げられている。さら
に、引張バネ48に引き上げられた支持アーム45の他
端部45aの上面には、カム49の周面が当接可能とさ
れている。このカム49は、枢軸46に平行とされた回
転軸50に固定され、回転軸50の回転によって偏心し
て回転する。
【0033】カム49は、その回転位置により、支持ア
ーム45の他端部45bに当接し、他端部45bを引張
バネ48の引張力に抗して押し下げる。また、カム49
は、その回転位置により、支持アーム45の他端部45
bから離れ、他端部45bが引張バネ48の引張力によ
って持ち上げられる状態とする。そして、カム49の当
接によって他端部45bが押し下げられた支持アーム4
5は、枢軸46を介して一端部45aが持ち上げられ
て、ピンチローラ44を図2に示す如く、版胴24の周
壁25の外周面から離れた離間位置とする。また、カム
49が他端部45bから離れて他端部45bが持ち上が
った支持アーム45は、枢軸46を介して一端部45a
が下がり、ピンチローラ44を周壁25の外周面に巻装
される孔版原紙Mに接触させる接触位置とする(図5参
照)。この接触位置にあるピンチローラ44は、引張バ
ネ48の引張力により、周壁25の外周面の孔版原紙M
に対して所定の付勢力で押し付けられる。
【0034】図3(a)に示すように、支持アーム45
を支持する枢軸46、およびカム49を固定する回転軸
50は、版胴24の両側部に配された各側板52間に架
設されている。また、支持アーム45は、版胴24の両
側部であって、周壁25のインク通過性領域25aの周
りにあるインク不通過性領域25bの直上となる位置に
それぞれ配されている。これにより、各ピンチローラ4
4は、インク不通過性領域25bにある孔版原紙Mに接
触することとなる。
【0035】また、各ピンチローラ44は、円板状ロー
ラをなし、着版時に版胴24の回転に伴って移動する孔
版原紙Mに接触することにより、支軸47を中心に連れ
周りする。また、図3(a)に示すように、支軸47
は、枢軸46や回転軸50に対して傾いており、円板状
ローラをなす各ピンチローラ44を、孔版原紙Mの移動
方向(図3(a)中矢印A)に対して各側端に向く逆ハ
字状に配置している。これにより、円板状ローラをなす
各ピンチローラ44は、孔版原紙Mとの接触部位にて、
移動する孔版原紙Mの中央から各側端に向いて斜行する
回転方向に連れ周りする。
【0036】側板52の一方には、カム49が固定され
た回転軸50を上述の如く回転させる駆動部53が設け
られている。駆動部53は、駆動モータ54の出力軸側
と回転軸50側とに無端状のベルト55を掛け回し、駆
動モータ54の駆動によって、回転軸50を回転させ
る。また、回転軸50には、1/4円の扇状の遮蔽板5
6が固定されている。そして、遮蔽板56が、投受光セ
ンサからなる90度配置の二つのカムセンサ57a,5
7bをそれぞれ遮蔽することにより、回転軸50(カム
49)の回転位置を検出する。
【0037】このカム49の回転位置の検出により、ピ
ンチローラ44の位置(接触位置あるいは離間位置)が
検出できる。例えば、図3(b)に示すように、回転軸
50を時計廻りに回転させて遮蔽板56がカムセンサ5
7aを遮蔽した時、カム49が上向きに位置し、ピンチ
ローラ44が図6で示す接触位置となる。また、図3
(c)に示すように、回転軸50を反時計廻りに回転さ
せて遮蔽板56がカムセンサ57bを遮蔽した時、カム
49が下向きに位置し、ピンチローラ44が図2で示す
離間位置となる。なお、上記カムセンサ57a,57b
の配置は上記90度入りに限らず180度配置であって
もよい、この場合、回転軸50の回転方向は一定方向と
なる。
【0038】また、ピンチローラ44(円板状ローラ)
を版胴24の外周面にある孔版原紙Mに対して接離移動
させる上記移動機構43は、版胴24の回転位相位置を
検出する回転情報検出手段58の回転位相位置情報に基
づき駆動制御される。
【0039】回転情報検出手段58は、例えば、版胴2
4の回転位置が基準位置にあるか否かを検出する基準位
置検出部59と、この基準位置からの版胴24の回転角
度を検出する回転角度検出部60とからなる。
【0040】基準位置検出部59は、図4(a),
(b)に示すように、版胴24の側部に設けられて版胴
24とともに回転する遮蔽板61と、版胴24の回転に
関与せず固定されて、回転する遮蔽板61にて遮蔽され
る投受光センサからなる版胴位置センサ62とを有して
いる。そして、遮蔽板61が版胴位置センサ62を遮蔽
した時に、版胴24が基準位置にあるように設定されて
いる。この版胴24の基準位置は、版胴24の停止位置
であって、着版時に孔版原紙Mの先端部を係止部材28
にて係止するための位置、あるいは、排版時に孔版原紙
Mの先端部を係止部材28が開放するための位置であ
る。
【0041】回転角度検出部60は、図4(a)に示す
ように、版胴24の軸線を回転中心として版胴24と共
に回転するように設けられ、円板に放射状の複数のスリ
ット63aを配したエンコーダ63と、エンコーダ63
の各スリット63aを検出する投受光センサからなる回
転角度センサ64とを有している。そして、エンコーダ
63と回転角度センサ64によるパルス信号により、上
記基準位置からの版胴24の回転角度を検出し、版胴2
4の回転位相位置を判明する。
【0042】以下、上述した押付手段の動作を、上記回
転情報検出手段58の回転位相位置情報に基づく移動機
構43の駆動制御とともに説明する。
【0043】まず、図2に示すように、版胴24が基準
位置にある時(遮蔽板61が版胴位置センサ62を遮蔽
している時)、係止部材28により孔版原紙Mの先端部
が係止される。また、版胴24が基準位置にある時に
は、移動機構43がピンチローラ44(円板状ローラ)
を離間位置とするように駆動制御される。このように、
係止部材28にて孔版原紙Mの先端部が係止される際に
は、ピンチローラ44が離間位置となり、係止部材28
とピンチローラ44との衝突が回避される。
【0044】次いで、図5に示すように、孔版原紙Mを
着版するために版胴24を回転させ、その回転角度が基
準位置から所定角度(例えばθ1=50°)回転した
時、移動機構43がピンチローラ44(円板状ローラ)
を接触位置とするように駆動制御される。これにより、
ピンチローラ44は、係止部材28が通過した直後、図
3(a)に示すように、周壁25のインク不通過性領域
25b上にある孔版原紙Mの先端部側にて接触する。ま
た、ピンチローラ44は、版胴24が停止することなく
回転を続けることにより、版胴24の回転に伴って移動
する孔版原紙Mに接触する。
【0045】この際、ピンチローラ44は、引張バネ4
8の付勢力によって孔版原紙Mを周壁25の外周面に押
し付けるので、孔版原紙Mに対し、係止部材28にて先
端部が係止されて引かれる移動方向(図3(a)中矢印
A)に抗した張力を付与する。また、ピンチローラ44
は、図3(a)に示すように、孔版原紙Mの移動方向
(図3(a)中矢印A)に対して各側端に向く逆ハ字状
の配置により、孔版原紙Mとの接触部位にて、移動する
孔版原紙Mに対し、中央から各側端側に引っ張る張力を
付与する。
【0046】次いで、図6に示すように、版胴24の回
転角度が基準位置から所定角度(例えばθ2=330
°)回転した時、移動機構43がピンチローラ44(円
板状ローラ)を離間位置とするように駆動制御される。
これにより、ピンチローラ44は、図6に示すように、
孔版原紙Mの後端部まで接触して上記張力を付与し続け
た後、係止部材28が通過する直前で係止部材28との
衝突を回避する。
【0047】このように、押付手段により、ピンチロー
ラ44を、版胴24の回転に従って周壁25に巻かれる
孔版原紙Mの先端部側から後端部にかけて接触させるこ
とにより、孔版原紙Mに対し、その移動方向に抗した一
様な張力と、中央から各側端側に向かって孔版原紙Mを
展張させる張力を付与して、孔版原紙Mに皺を発生させ
ることなく版胴24に着版することが可能となる。
【0048】以下、押付手段の第二実施の形態を説明す
る。図7(a)は押付手段の第二実施の形態を示す平面
図、図7(b)は上記押付手段のピンチローラを示す斜
視図である。
【0049】第二実施の形態は、上述した第一実施の形
態に対し、ピンチローラの構成が異なる。ゆえに、以下
に説明する第二実施の形態では、上述した第一実施の形
態と同一または同等部分には同一符号を付し、説明を省
略する。
【0050】図7(a)に示すように、ピンチローラ6
6は、その回転中心となる支軸47が、支持アーム45
の枢軸47、およびカム49の回転軸50と平行に配さ
れている。また、ピンチローラ66は、支軸47の軸線
方向に所定厚みを有した円板状ローラをなす。このピン
チローラ66は、上述した第一実施の形態と同様に、版
胴24の両側部であって、周壁25のインク通過性領域
25aの周りにあるインク不通過性領域25bの直上と
なる位置にそれぞれ配され、インク不通過性領域25b
にある孔版原紙Mに接触する。
【0051】また、ピンチローラ66は、図7(b)に
示すように、その孔版原紙Mに接触する周面の接触部位
にて、周壁25の外周面に着版される際の孔版原紙Mの
移動方向(図7(b)中矢印A)に対し、孔版原紙Mの
中央から各側端に向いて斜行する凹溝あるいは凸条をな
す凹凸部67が設けられている。
【0052】なお、図7(b)に示すピンチローラ66
は、図7(a)にて下側にあらわれるピンチローラ66
を示している。図7(a)にて上側にあらわれるピンチ
ローラ66の凹凸部67は、図7(b)に示すピンチロ
ーラ66と対称の形状とされている。
【0053】このように構成された第二実施の形態の押
付手段では、図5に示すように、孔版原紙Mを着版する
ために版胴24を回転させ、その回転角度が基準位置か
ら所定角度(例えばθ1=50°)回転した時、移動機
構43がピンチローラ66(円板状ローラ)を接触位置
とするように駆動制御される。ピンチローラ66は、係
止部材28が通過した直後、図7(a)に示すように、
周壁25のインク不通過性領域25b上にある孔版原紙
Mに接触する。また、ピンチローラ66は、版胴24が
停止することなく回転を続けることにより、版胴24の
回転に伴って移動する孔版原紙Mに接触する。
【0054】この際、ピンチローラ66は、引張バネ4
8の付勢力によって孔版原紙Mを周壁25の外周面に押
し付けるので、孔版原紙Mに対し、係止部材28にて先
端部が係止されて引かれる移動方向(図7(a)中矢印
A)に抗した張力を付与する。また、ピンチローラ66
は、凹凸部67により、孔版原紙Mとの接触部位にて、
移動する孔版原紙Mに対し、中央から各側端側に引っ張
る張力を付与する。
【0055】このように、押付手段により、ピンチロー
ラ66を、版胴24の回転に従って周壁25に巻かれる
孔版原紙Mの先端部側から後端部にかけて接触させるこ
とにより、孔版原紙Mに対し、その移動方向に抗した一
様な張力と、中央から各側端側に向かって孔版原紙Mを
展張させる張力を付与して、孔版原紙Mに皺を発生させ
ることなく版胴24に着版することが可能となる。
【0056】以下、押付手段の第三実施の形態を説明す
る。図8は押付手段の第三実施の形態を示す平面図、図
9は上記押付手段の側面図、図10(a),(b)は上
記押付手段のピンチローラを示す斜視図である。
【0057】第三実施の形態は、上述した第一実施の形
態に対し、ピンチローラの構成が異なり、且つ、ピンチ
ローラに付随する別の構成を有する。ゆえに、以下に説
明する第三実施の形態では、上述した第一実施の形態と
同一または同等部分には同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0058】図8に示すように、ピンチローラ69の回
転中心となる支軸47は、長手状とされて各支持アーム
45に対して支持され、且つ、枢軸47および回転軸5
0と平行に配されている。そして、ピンチローラ69
は、長手状ローラをなす。すなわち、第三実施の形態で
のピンチローラ69は、版胴24の回転に伴う孔版原紙
Mの移動方向(図8中矢印A)に対して直交する支軸4
7に支持されて、孔版原紙Mを幅方向に跨ぐように配さ
れている。
【0059】また、図9に示すように、第三実施の形態
の押付手段では、ピンチローラ69(長手状ローラ)の
周面の洗浄する洗浄手段70を有している。洗浄手段7
0は、ピンチローラ69の周面に接触するクリーニング
ローラ71と、クリーニングローラ71にクリーナ液を
供給するとともにクリーニングローラ71の余剰液を除
去する給液ローラ72と、給液ローラ72のクリーナ液
を受ける受け皿73とからなる。
【0060】また、ピンチローラ69は、図10(a)
に示すように、孔版原紙Mに接触する周面の接触部位に
て、周壁25の外周面に着版される際の孔版原紙Mの移
動方向(図10(a)中矢印A)に対し、孔版原紙Mの
中央から各側端に向いて斜行する凹溝あるいは凸条をな
す凹凸部74が設けられている。また、上記凹凸部74
は、図10(b)に示すように、孔版原紙Mに接触する
周面の接触部位にて、周壁25の外周面に着版される際
の孔版原紙Mの移動方向(図10(b)中矢印A)に対
し、孔版原紙Mの中央から各側端に向いて斜行する螺旋
状あるいは螺旋状の一部をなす凹凸であってもよい。
【0061】このように構成された第三実施の形態の押
付手段では、図9に示すように、孔版原紙Mを着版する
ために版胴24を回転させ、その回転角度が基準位置か
ら所定角度(例えばθ1=50°)回転した時、移動機
構43がピンチローラ69(円板状ローラ)を接触位置
とするように駆動制御される。ピンチローラ69は、係
止部材28が通過した直後、図8に示すように、周壁2
5上の孔版原紙Mに接触する。また、ピンチローラ69
は、版胴24が停止することなく回転を続けることによ
り、版胴24の回転に伴って移動する孔版原紙Mに接触
する。
【0062】この際、ピンチローラ69は、引張バネ4
8の付勢力によって孔版原紙Mを周壁25の外周面に押
し付けるので、孔版原紙Mに対し、係止部材28にて先
端部が係止されて引かれる移動方向(図8中矢印A)に
抗した張力を付与する。また、ピンチローラ69は、凹
凸部74により、孔版原紙Mとの接触部位にて、移動す
る孔版原紙Mに対し、中央から各側端側に引っ張る張力
を付与する。
【0063】また、第三実施の形態では、ピンチローラ
69が孔版原紙Mの幅方向に跨ぐように配され、周壁2
5のインク通過性領域25a上にある孔版原紙Mに接触
している。これにより、インク通過性領域25aから孔
版原紙Mの穿孔部を通過したインクが、ピンチローラ6
9の周面に転写することとなるが、洗浄手段70によっ
て除去されるので、孔版原紙Mをピンチローラ69に転
写したインクにて汚すことがない。
【0064】このように、押付手段により、ピンチロー
ラ69を、版胴24の回転に従って周壁25に巻かれる
孔版原紙Mの先端部側から後端部にかけて連続して接触
させることにより、孔版原紙Mに対し、その移動方向に
抗した一様な張力と、中央から各側端側に向かって孔版
原紙Mを展張させる張力を付与して、孔版原紙Mに皺を
発生させることなく版胴24に着版することが可能とな
る。
【0065】なお、上述した実施の形態では、押付手段
を版胴24が基準位置にある時の係止部材28の上方で
あり、且つ、孔版原紙Mの先端部を版胴24に向けて送
り出す製版部2の受け渡し位置に近接するように配して
いるが、この配置に限らず、押付手段を版胴24の周囲
に配していればよい。この場合、回転情報検出手段58
により移動機構43を駆動制御し、押付手段の位置に応
じた版胴24の回転位相位置にて、ピンチローラ44,
66,69を版胴24の回転に従って周壁25に巻かれ
る孔版原紙Mの先端部側から後端部にかけて接触させる
ようにすればよい。
【0066】また、上述した実施の形態では、移動機構
43により版胴24の周壁25の外周面に巻かれる孔版
原紙Mに接触するピンチローラ44,66,69を有し
た構成であるが、印刷の際に印刷用紙Pを孔版原紙Mに
押圧するプレスローラ29をピンチローラとして代用し
てもよい。この場合、プレスローラ29にインクが転写
しないように、印刷用紙Pを給紙して孔版原紙Mとプレ
スローラ29の間に介在させるか、上述した洗浄手段7
0によりプレスローラ29に転写したインクを除去する
ようにすればよい。
【0067】また、上述した実施の形態では、押付手段
を備えた孔版印刷装置として、移動するプレスローラ2
9により印刷用紙Pと孔版原紙Mを圧接する外押し方式
の孔版印刷装置を例としているが、この限りでなく、プ
レスローラ29に代えて版胴24と同一の外形をなす圧
胴(不図示)を設け、版胴24内から周壁24を膨出さ
せて印刷用紙Pと孔版原紙Mを圧接する中押し方式の孔
版印刷装置であってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明による請求項
1に記載の孔版印刷装置は、孔版原紙を版胴に巻装させ
る版胴の回転に伴って、孔版原紙を版胴の外周面に押し
付ける押付手段を備えたことにより、移動する孔版原紙
に対して、その移動方向に抗した張力を付与するので、
孔版原紙への皺の発生を防止することができる。
【0069】請求項2に記載の孔版印刷装置は、請求項
1に記載の孔版印刷装置において、押付手段が版胴のイ
ンク不通過性領域の外周面の位置で孔版原紙の両側端部
に接触して連れ周りする円板状ローラを有していること
により、この円板状ローラに孔版原紙の穿孔部を通過し
たインクを転移させることなく、孔版原紙に張力を付与
することができる。
【0070】請求項3に記載の孔版印刷装置は、請求項
2に記載の孔版印刷装置において、円板状ローラが、孔
版原紙との接触部位にて、孔版原紙の中央から各側端に
向いて斜行する回転方向となるように配置されているこ
とにより、移動する孔版原紙に対して、その移動方向に
抗した張力と、中央から各側端側に向かって孔版原紙を
展張させる張力を付与するので、孔版原紙への皺の発生
をより確実に防止することができる。
【0071】請求項4に記載の孔版印刷装置は、請求項
2に記載の孔版印刷装置において、円板状ローラが、孔
版原紙の移動方向に直交する支軸に支持され、孔版原紙
に接触する周面の接触部位に、孔版原紙の移動方向に対
して孔版原紙の中央から各側端に向いて斜行する凹凸部
が設けられていることにより、移動する孔版原紙に対し
て、その移動方向に抗した張力と、中央から各側端側に
向かって孔版原紙を展張させる張力を付与するので、孔
版原紙への皺の発生をより確実に防止することができ
る。
【0072】請求項5に記載の孔版印刷装置は、請求項
1に記載の孔版印刷装置において、押付手段が、版胴の
回転に伴う孔版原紙の移動方向に対して直交する支軸に
支持されて孔版原紙を幅方向に跨ぐ長手状ローラと、長
手状ローラの周面を洗浄する洗浄手段とを有しているこ
とにより、長手状ローラが孔版原紙の幅方向に至る広い
範囲で押し付けを行うので、孔版原紙への皺の発生をよ
り確実に防止することができる。なお、長手状ローラに
は、孔版原紙の穿孔部を通過したインクが転移するが、
洗浄手段にて適宜除去することができる。
【0073】請求項6に記載の孔版印刷装置は、請求項
5に記載の孔版印刷装置において、長手状ローラの孔版
原紙に接触する周面の接触部位に、孔版原紙の移動方向
に対して孔版原紙の中央から各側端に向いて斜行する凹
凸部が設けられていることにより、移動する孔版原紙に
対して、その移動方向に抗した張力と、中央から各側端
側に向かって孔版原紙を展張させる張力を付与するの
で、孔版原紙への皺の発生をより確実に防止することが
できる。
【0074】請求項7に記載の孔版印刷装置は、請求項
1〜請求項6の何れかに記載の孔版印刷装置において、
円板状ローラあるいは長手状ローラを版胴の外周面に対
して接離移動させる移動機構と、版胴の回転位相位置を
検出する回転情報検出手段とを備えて、回転情報検出手
段からの版胴の回転位相位置情報に基づき移動機構を駆
動制御することにより、版胴の外周面に設けられた孔版
原紙を係止する構成と、上記各ローラの衝突を回避する
ことができる。また、版胴に係止された前記孔版原紙の
先端部側から後端部にかけて各ローラによる連続した押
し付けが行えるので、孔版原紙に対して一様な張力を付
与することができる。
【0075】請求項8に記載の孔版印刷装置は、請求項
1〜請求項7の何れかに記載の孔版印刷装置において、
押付手段が孔版原紙を製版する製版部から版胴への受け
渡し位置近傍に配されていることにより、版胴にて孔版
原紙を係止した直後から、孔版原紙への張力の付与を行
うことができるので、孔版原紙への皺の発生をより確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の一例を示す側面図。
【図2】押付手段の第一実施の形態を示す側面図。
【図3】(a)上記押付手段を示す平面図。 (b)(c)上記押付手段の駆動部の動作を示す側面
図。
【図4】(a)(b)回転情報検出手段を示す図。
【図5】上記押付手段の動作図。
【図6】上記押付手段の動作図。
【図7】(a)押付手段の第二実施の形態を示す平面
図。 (b)上記押付手段のピンチローラを示す斜視図。
【図8】押付手段の第三実施の形態を示す平面図。
【図9】上記押付手段の側面図。
【図10】(a)(b)上記押付手段のピンチローラを
示す斜視図。
【符号の説明】 2…製版部、24…版胴、25…周壁、25a…インク
通過性領域、25b…インク不通過性領域、28…係止
部材、43…移動機構、44,66,69…ピンチロー
ラ(円板状ローラ,長手状ローラ)、58…回転情報検
出手段、67,74…凹凸部、70…洗浄手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク通過性領域の周りにインク不通過
    性領域を有した円筒状の外周面をなして自身の軸線周り
    に回転する版胴を有し、該版胴の外周面に製版された孔
    版原紙の先端部を係止して巻装し、前記版胴内から供給
    されたインクを前記インク通過性領域を介して前記孔版
    原紙の穿孔部に通過させて前記孔版原紙に圧接された印
    刷用紙に転写させる孔版印刷装置において、 前記孔版原紙を前記版胴に巻装させる前記版胴の回転に
    伴い、前記孔版原紙を前記版胴の外周面に押し付ける押
    付手段を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記押付手段が、前記版胴のインク不通
    過性領域の外周面の位置であって、前記版胴の回転に伴
    って移動する前記孔版原紙の両側端部に接触して連れ周
    りする円板状ローラを有していることを特徴とする請求
    項1に記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記円板状ローラが、前記孔版原紙との
    接触部位にて、前記孔版原紙の中央から各側端に向いて
    斜行する回転方向となるように配置されていることを特
    徴とする請求項2に記載の孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記円板状ローラが、前記孔版原紙の移
    動方向に直交する支軸に支持され、前記孔版原紙に接触
    する周面の接触部位には、前記孔版原紙の移動方向に対
    して前記孔版原紙の中央から各側端に向いて斜行する凹
    凸部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載
    の孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記押付手段が、前記版胴の回転に伴う
    前記孔版原紙の移動方向に対して直交する支軸に支持さ
    れて前記孔版原紙を幅方向に跨ぐ長手状ローラと、該長
    手状ローラの周面を洗浄する洗浄手段とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記長手状ローラの前記孔版原紙に接触
    する周面の接触部位には、前記孔版原紙の移動方向に対
    して前記孔版原紙の中央から各側端に向いて斜行する凹
    凸部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載
    の孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記円板状ローラあるいは前記長手状ロ
    ーラを前記版胴の外周面に対して接離移動させる移動機
    構と、 前記版胴の回転位相位置を検出する回転情報検出手段
    と、 を備え、前記回転情報検出手段からの前記版胴の回転位
    相位置情報に基づき前記移動機構を駆動制御することを
    特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の孔版印
    刷装置。
  8. 【請求項8】 前記押付手段が、前記孔版原紙を製版す
    る製版部から前記版胴への受け渡し位置近傍に配されて
    いることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記
    載の孔版印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005329598A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Duplo Seiko Corp 孔版印刷機の給版装置
KR101734031B1 (ko) * 2016-07-18 2017-05-10 이소연 합성수지 시트 인쇄장치

Cited By (3)

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