JPH11291601A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH11291601A
JPH11291601A JP10335859A JP33585998A JPH11291601A JP H11291601 A JPH11291601 A JP H11291601A JP 10335859 A JP10335859 A JP 10335859A JP 33585998 A JP33585998 A JP 33585998A JP H11291601 A JPH11291601 A JP H11291601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
holding
printing apparatus
clamper
cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP10335859A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomiya Mori
富也 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US09/248,320 priority patent/US6230617B1/en
Publication of JPH11291601A publication Critical patent/JPH11291601A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/14Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版手段から送り出されたマスタを版胴上の
マスタ係止手段まで安定して搬送し、同マスタ係止手段
に確実に受け渡したり、これと同時に搬送中のマスタに
対するシワの発生を低減して良好な印刷を行える印刷装
置を提供する。 【解決手段】 マスタ9の先端部9Bを係止するマスタ
係止手段50を外周面1aの一部に有する多孔性の回転
自在な版胴1と、画像情報に応じてマスタを製版し、マ
スタを版胴の外周面に巻装させるべく搬送する製版手段
30と、製版手段で製版された製版済みマスタ9Aを一
定の長さに切断する切断手段20とを有する印刷装置に
おいて、切断手段20よりもマスタ搬送方向Xの上流側
に、同マスタを保持するマスタ保持手段40を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱孔版可能なマスタ
を版胴上のマスタ係止手段まで搬送する印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置では、駆動源によって回転
駆動される版胴の外周面に穿孔画像を形成したマスタを
巻装して、穿孔した部分よりインキを通過させ、このイ
ンキを印刷用紙に転移させることで印刷画像が形成され
るようになっている。版胴の外周面には、マスタの先端
部を係止するマスタ係止手段が版胴の外周面に対して開
閉自在に設けられており、このマスタ係止手段をマスタ
クランプ位置で適時開閉動作することで、マスタ係止手
段よりもマスタ搬送方向の上流側に設けたプラテンロー
ラや、搬送ローラによって搬送されるマスタの先端部を
係止している。
【0003】マスタには、厚さ2〜9μm程度の薄い熱
可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体の和紙、合成繊維、
あるいは和紙・合成繊維の混抄したものを貼りあわせた
ラミネート構造のものや、多孔性支持体を薄くしたり多
孔性支持体を用いずに熱可塑性樹脂フィルム単体のもの
がある。
【0004】このようなマスタをマスタ係止手段に搬送
する際には次の点が問題となる。第1に、マスタの厚さ
が薄いためマスタ係止手段に届くまでに静電気やカール
等によって、搬送力を与えられるプラテンローラや搬送
ローラに巻きついてしまう。
【0005】第2に、各ローラに巻きつかずに搬送され
た場合でも、穿孔時の熱収縮やフィルムのくせ等により
僅かではあるが波打ち現象が発生してしまう。この波打
ち状態のままマスタをマスタ係止手段でクランプして版
胴の外周面に巻装すると、版胴上でマスタにシワが発生
し印刷不良となるおそれがある。このような状態は、多
孔性支持体を薄くしたものや、熱可塑性樹脂フィルム単
体からなるもののように、コシが弱いマスタを用いたと
きに顕著に現われてしまう。
【0006】第3に、マスタ係止手段までマスタの搬送
経路に案内板を設けてマスタを搬送することが考えられ
るが、版胴が回転駆動されるので、版胴やマスタ係止手
段等との接触を避けるのに、版胴に近接して案内板を設
けられない。また、案内板を設けた場合であっても、マ
スタが静電気で帯電していると、コシのないマスタの場
合搬送不良を生じてしまう。
【0007】第4に、マスタの帯電を防止するのに帯電
防止剤をマスタの表面に塗布するが、コシのないマスタ
の場合には、この帯電防止剤を塗布する量がコシのある
マスタに比して多くなり、サーマルヘッドの腐食やマス
タ自体のコストアップを招いてしまう。
【0008】このような第1から第4の問題点を解決す
るための技術は未だないが、例えば特開昭59−104
937号公報や特開平6−320853号公報では、マ
スタの先端を切断手段の下流側でマスタ挾持手段を用い
て挾持して版胴上のマスタ係止手段まで搬送する技術
が、特開平6−305232号公報では、切断手段の上
流側から版胴上のマスタ係止手段までシート部材と重合
してマスタの先端を送り出す技術がそれぞれ提案されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭59−
104937号公報や特開平6−320853号公報に
記載の技術では、マスタ挾持手段が切断手段の下流側に
配置されているので、切断手段で切断されて、次に搬送
されるマスタの先端部がマスタ挾持手段まで搬送される
際に、搬送ローラに巻き付いたり、切断手段で詰まって
しまったり、マスタ挾持手段のマスタの導入側にひっか
かってしまうおそれがある。このような状態となると、
切断された後に新たに搬送されるマスタが、版胴上のマ
スタ係止手段まで安定して搬送することが難しく、マス
タの搬送性に課題を残している。
【0010】特開平6−305232号公報に記載の技
術では、マスタの先端部をシート部材と重合して搬送す
るので、版胴上のマスタ係止手段へマスタの先端部が到
達する前に、このマスタの先端部がシート部材からめく
れ上がってマスタにシワの発生するおそれがあったり、
マスタを安定して搬送することが難しい。マスタの先端
部をシート部材に接着あるいは溶着して搬送すればこの
ようなめくれ上がりは防止できるが、これだと接着や溶
着するための機構やその工程が必要となったり、接着や
溶着時におけるシワの発生や、版胴上のマスタ係止手段
への受渡し時にシート部材とマスタの先端部との剥離が
上手くいかないおそれがある。
【0011】本発明は、製版手段から送り出されたマス
タを版胴上のマスタ係止手段まで安定し搬送し、同マス
タ係止手段に確実に受け渡したり、これと同時に搬送中
のマスタに対するシワの発生を低減して良好な印刷を行
える印刷装置を提供することを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスタの先端
部を係止するマスタ係止手段を外周面の一部に有する多
孔性の回転自在な版胴と、画像情報に応じてマスタを製
版し、マスタを上記版胴の外周面に巻装させるべく搬送
する製版手段と、製版手段で製版された製版済みマスタ
を一定の長さに切断する切断手段と、マスタを保持する
マスタ保持手段を有することを、その基本構成としてい
る。
【0013】請求項1記載の発明は、マスタ保持手段を
切断手段よりもマスタ搬送方向の上流側に設け、切断後
のマスタを切断手段まで搬送しなくて済む構成としてい
る。
【0014】請求項2記載の発明は、マスタ保持手段を
切断手段によるマスタの切断前に同マスタを保持する位
置に設け、切断後のマスタを切断手段まで搬送しなくて
済む構成としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の印刷装置において、マスタ保持手段が、マスタの
先端部における同マスタの幅方向の両側縁を保持する一
対のマスタ保持部を備える構成としている。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の印刷装置において、マスタ保持手段をマスタ
係止手段に向かって移動する移動手段を備え、マスタの
先端部を保持してマスタ係止手段に搬送できる構成とし
ている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の印
刷装置において、マスタ保持手段を、版胴がマスタの先
端部を係止するマスタ係止位置に停止したときのマスタ
係止手段の近傍に配置して、マスタ係止位置までのマス
タ保持手段の移動量が少なくなる構成としている。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の印刷装置において、移動手段が、切断手段よりも
マスタ搬送方向の上流側に位置されマスタの先端部を保
持する第1の位置と、マスタ係止手段の係止部を通過し
てこの係止部でマスタの先端部を係止可能な第2の位置
との間でマスタ保持手段を往復移動させ、各マスタ保持
部で保持したマスタの先端部をマスタ係止手段の係止部
まで搬送し、搬送後にマスタ保持手段が第1の位置まで
戻れる構成としている。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項6記載の印
刷装置において、マスタ係止手段が、版胴の外周面に対
して開閉自在に設けられたクランパと、このクランパを
開閉動作するクランパ駆動手段とを備え、マスタの幅方
向に位置するクランパの両側縁に、各マスタ保持部を収
容可能な切欠き部をそれぞれ設け、第2の位置における
各マスタ保持部とクランパとの干渉を避けられる構成と
している。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項6記載の印
刷装置において、マスタ保持手段が第1の位置にあり、
製版手段によりマスタが所定量搬送されたときに、切断
手段の駆動部を駆動する制御手段を備えていて、第1の
位置においてマスタを保持した状態で切断できる構成と
している。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項3乃至7の
何れか1つに記載の印刷装置において、一対のマスタ保
持部が、マスタの先端両側縁の片面に対して接離自在に
設けられて同片面を吸着するマスタ吸着部と、マスタ吸
着部を片面に接触する保持位置と片面から離れた離脱位
置とに変位させる吸着部駆動手段とをそれぞれ有し、マ
スタの先端両側縁の片面を各マスタ吸着部で吸着保持し
てマスタ係止手段まで搬送すると共に、吸着部駆動手段
によって各マスタ吸着部をマスタの片面から離脱してマ
スタの吸着状態を開放する構成としている。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
印刷装置において、マスタ保持手段が第1の位置を占め
たときに各マスタ吸着部が保持位置を占め、マスタ保持
手段が第2の位置を占めたときに各マスタ吸着部が離脱
位置を占めるように、吸着部駆動手段の駆動動作を制御
すると共に、各マスタ吸着部が第2の位置で離脱位置を
占める前にクランパが閉位置を占めるようにクランパ駆
動手段の駆動動作を制御する制御手段を備えていて、各
マスタ吸着部で保持されたマスタの先端両側縁が第2の
位置において開放される前に、マスタの先端部をクラン
パで確実に係止する構成としている。
【0023】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の印刷装置において、制御手段が、クランパの閉動作後
に、各マスタ吸着部が第2の位置で離脱位置を占めると
マスタ保持手段を第1の位置へ移動させるべく移動手段
の駆動部の駆動動作を制御し、マスタ保持手段が第1の
位置を占めると各マスタ吸着部を離脱位置から保持位置
へと変位させるべく吸着部駆動手段の駆動動作を制御し
て、各マスタ吸着部がマスタから離脱した状態で第1の
位置へ戻り、第1の位置においてマスタを保持できる構
成としている。
【0024】請求項12記載の発明は、請求項3乃至7
の何れか1つに記載の印刷装置において、一対のマスタ
保持部が、マスタの先端両側縁を同マスタの両面から挾
持するように開閉自在に設けられたマスタ挾持部と、こ
のマスタ挾持部を開閉動作する挾持部駆動手段とをそれ
ぞれ備え、マスタの先端両側縁をその両面から各マスタ
挾持部で挾持することで保持してマスタ係止手段まで搬
送し、挾持部駆動手段によって各マスタ挾持部を開放動
作してマスタの挾持状態を開放する構成としている。
【0025】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の印刷装置において、マスタ保持手段が第1の位置を占
めたときに各マスタ挾持部が閉状態となり、マスタ保持
手段が第2の位置を占めたときに各マスタ挾持部が開状
態となるように、挾持部駆動手段の駆動動作を制御する
と共に、各マスタ挾持部が第2の位置で開状態となる前
にクランパが閉位置を占めるようにクランパ駆動手段の
駆動動作を制御する制御手段を備え、各マスタ挾持部で
保持されたマスタの先端両側縁が第2の位置において開
放される前にマスタの先端部をクランパで確実に係止す
る構成としている。
【0026】請求項14記載の発明は、請求項12また
は13記載の印刷装置において、各マスタ挾持部をマス
タの幅方向に変位する変位手段を備え、マスタの先端両
側縁を挾持した状態で幅方向に引っ張れる構成としてい
る。
【0027】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の印刷装置において、変位手段が、各マスタ挾持部を、
マスタの先端両側縁を保持する保持位置と、先端両側縁
よりも外方に外れた離脱位置とに移動する変位手段駆動
機構を有し、各マスタ挾持部をマスタの両側縁と干渉し
ない位置まで移動できる構成としている。
【0028】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の印刷装置において、制御手段が、クランパの閉動作後
に、各マスタ挾持部が離脱位置を占めるとマスタ保持手
段を第1の位置へと移動させるべく移動手段の駆動部の
駆動動作を制御し、マスタ保持手段が第1の位置を占め
ると、各マスタ挾持部を離脱位置から保持位置へと移動
させるべく変位手段駆動機構の駆動動作を制御して、各
マスタ挾持部がマスタと干渉しないで第1の位置へ戻
り、第1の位置においてマスタを保持できる構成として
いる。
【0029】請求項17記載の発明は、請求項11また
は16記載の印刷装置において、離脱位置が、開位置を
占めたクランパよりも同クランパの開方向に外れた位置
またはクランパの両側縁よりも外方の位置に設定されて
いて、第2の位置において各マスタ吸着部または各マス
タ挾持部がクランパと干渉しない構成としている。
【0030】請求項18記載の発明は、請求項4乃至1
7の何れか1つに記載の印刷装置において、マスタ保持
手段が、切断手段によってマスタが切断される切断位置
を通過可能に設けられ、切断後のマスタの先端部を各マ
スタ保持部で保持してマスタ係止手段に向かって移動可
能な構成としている。
【0031】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の印刷装置において、切断手段がマスタ保持手段に取付
けられていて、マスタ保持手段の移動動作と一体となっ
て移動可能な構成としている。
【0032】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の印刷装置において、切断手段とマスタ係止手段とが近
接した時に、切断手段をマスタ係止手段と干渉しない非
干渉位置へ移動する切断移動手段を有し、切断手段とマ
スタ係止手段との干渉を避けられる構成としている。
【0033】請求項21記載の発明は、請求項4乃至2
0の何れか1つに記載の印刷装置において、マスタ保持
手段で保持されてマスタ係止手段に向かって移動するマ
スタに張力を与える張力付与手段を有し、マスタ搬送方
向へ移動するマスタのシワや弛みを抑えられる構成とし
ている。
【0034】
【実施例】(第1実施例)図1は、印刷装置の一例であ
る孔版印刷装置を示す。この孔版印刷装置は、主に印刷
に用いられる感熱孔版可能なマスタ9(以下、単に「マ
スタ9」と記す)を巻いたマスタロール9Rと、マスタ
9を製版しながら搬送する製版手段30と、版胴1の外
周面1aの一部に設けたマスタ係止手段50にマスタ9
を保持して搬送するマスタ保持手段の一例であるマスタ
挾持搬送手段40と、製版手段30で製版された製版済
みマスタ9Aを一定の長さに切断する切断手段20と、
マスタ係止手段50に向かって移動するマスタ9に張力
を与える張力付与手段12とを備えている。マスタロー
ル9Rは、矢印Xで示すマスタ搬送方向(以下「マスタ
搬送方向X」と記す)の最上流に配置され、版胴1はマ
スタ搬送方向Xの最下流に配置されている。マスタロー
ル9Rから版胴1までの間には、マスタ搬送経路が形成
され、このマスタ搬送経路に沿って各手段が、製版手段
30、張力付与手段12、マスタ挾持搬送手段40、切
断手段20の順で配置されている。
【0035】マスタ9は、非常に薄い1〜4μm程度の
ポリエステル等の実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみか
ら成り、軸方向に長い芯管9Pの外周面に巻き付けられ
てマスタロール9Rを形成している。マスタロール9R
は、図示しないフレーム等の不動部材に回転可能に支持
されている。ここで示す実質的に熱可塑性樹脂フィルム
のみから成るマスタ9とは、マスタが熱可塑性樹脂フィ
ルムのみから成るものの他、熱可塑性樹脂フィルムに帯
電防止剤等の微量成分を含有して成るもの、さらには熱
可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわち表面又は裏面の
うちの少なくとも一方に、オーバーコート層等の薄膜層
を1層又は複数層形成して成るものを含む。
【0036】製版手段30は、画像情報に対応してマス
タ9をサーマルヘッド11と、これにマスタ9を介して
当接するプラテンローラ10とにより製版しながら版胴
1に向かって搬送するものである。プラテンローラ10
は、その軸10aと実質一体的に取り付けられていて、
軸方向に延在して設けられている。プラテンローラ10
の軸10aは、図示しない孔版印刷装置の側板に回転自
在に支持されており、軸10aの一端に設けられたプー
リとモータプーリとの間に掛け渡された無端ベルト等か
らなる図示しない駆動伝達手段及びモータプーリを回転
駆動するプラテンローラ10の駆動源となるステップモ
ータ21により図示矢印方向に回転駆動される。サーマ
ルヘッド11は、プラテンローラ10の下方に位置し、
プラテンローラ10の軸10aと平行に延在して設けら
れている。サーマルヘッド11は、孔版印刷装置の原稿
読取部に設けられた図示しないA/D変換部及び製版制
御部で処理されて送出されるデジタル画像情報に基づ
き、図示しない発熱素子が選択的に発熱することにより
マスタ9の所定位置を溶融して穿孔する周知の機能を有
する。
【0037】版胴1は、多孔性円筒状の支持円筒体と、
その外周面に巻き付けられたメッシュスクリーンとを有
し、その外周面1aに製版済みマスタ9Aを巻装するよ
うに構成されている。版胴1は、回転中心軸を兼ねたイ
ンキパイプ7の周りに回転可能に支持されていて、版胴
駆動源となる駆動モータ22と図示しない動力伝達機構
によって矢印方向に回転駆動される。版胴1の内側に
は、版胴1の回転方向と同一方向に同期して回転して版
胴1の内周面にインキを供給するインキローラ4と、イ
ンキローラ4と僅かな間隙を設けて平行に配置されイン
キローラ4との間に断面楔状のインキ溜り6を形成する
ドクタローラ5と、インキ溜り6へインキを供給するイ
ンキパイプ7に設けた開孔部7aとを有する。これらイ
ンキローラ4、ドクタローラ5及びインキパイプ7は、
インキ供給手段60を構成する。インキローラ4と対向
する版胴1の外周面1aの下方近傍には、図示しない接
離機構によって上下に揺動し、印刷用紙73を版胴1へ
押し付ける押圧部材としてのプレスローラ8が配置され
ている。押圧部材としては、プレスローラ8に換えて周
知の圧胴を用いてもよい。
【0038】版胴1の外周面1a上の所定位置となる非
開孔部には、製版済みマスタ9Aの先端部9Bを係止す
るマスタ係止手段50が配設されている。マスタ係止手
段50は、版胴1の母線方向と平行に延在していて版胴
1の外周面1aの部分に実質一体的に設けられたステー
ジ2と、ステージ2に対してクランパ軸13を介して図
示しない開閉装置により駆動力を伝達されて回動される
開閉自在なクランパ3と、クランパ3をステージ2へ磁
着するマグネット3bとを備えている。開閉装置は、ク
ランパ駆動手段となるステップモータ23と周知の動力
伝達機構から構成されている。
【0039】クランパ3は、図2に示すように版胴1の
母線方向と平行に延在しており、その全幅Eは、マスタ
9の幅Wよりも幾分長く、且つ版胴1の幅Lよりも短く
形成されている。マグネット3bは、クランパ軸13よ
りもマスタ搬送方向Xの上流側に位置するクランパ3の
開閉端3a側のステージ2との対向面に固定されてい
る。マグネット3bの後端3cとクランパ軸13との間
に位置し、かつ両矢印Zで示すマスタ9の幅方向(以
下、「マスタ幅方向Z」と記す)に位置するクランパ3
の両側縁3A,3Bには、クランパ3の内方に凹んだ切
欠き部3L,3Rがそれぞれ形成されている。クランパ
3は、マグネット3bを設けた範囲を係止部Yとしてい
る。切欠き部3L,3Rは、マスタ挾持搬送手段40に
設けられるマスタ挾持部80,81と干渉しない大きさ
に形成されている。各マスタ挾持部80,81について
は、後述詳細に説明する。
【0040】図1に示すように、張力付与手段12は、
製版手段30とマスタ挾持搬送手段40との間に配置さ
れている。張力付与手段12は、一対のローラ部材12
a,12bを備えている。ローラ部材12a,12b
は、それぞれの外周面を当接して対向配置されており、
この例では、略水平に搬送されるマスタ9の向きを図1
の下向きに略90°方向転換する機能を備えており、マ
スタ9の移動によって互いに連れ回りする構成となって
いる。一方のローラ部材12bの一端には、トルクリミ
ッタ等のブレーキ装置12cが装着されていて、マスタ
搬送方向Xに向かって移動するマスタ9に対して、その
移動方向に弛みが発生しないように張力を与える構成と
なっている。ローラ部材12a,12bは、何れか一方
のローラ部材を図示しない駆動モータで回転駆動するよ
うに構成してもよい。この場合、駆動されるローラ部材
の外周面の周速度を、版胴1の外周面1aの周速度、あ
るいはマスタ挾持搬送手段40の移動速度よりも遅く設
定すると、移動するマスタ9に張力を積極的に与えるこ
とができる。
【0041】マスタ挾持搬送手段40は、張力付与手段
12とマスタ係止手段50との間で、切断手段20より
もマスタ搬送方向Xの上流側に配置されている。マスタ
挾持搬送手段40は、マスタ9の先端部9Bを挾持しな
がらマスタ係止手段50に搬送するものである。マスタ
挾持搬送手段40は、図3に示すように、マスタ9の先
端部9Bをマスタ幅方向Zの両側縁9a,9bをその往
動行程で保持するマスタ挾持部80,81を備えた一対
のマスタ保持部14,15と、このマスタ挾持部80,
81をマスタ幅方向Zに相対変位する変位手段16と、
図4に示すように、実線で示す第1の位置と2点鎖線で
示す第2の位置との間でマスタ挾持部80,81を往復
移動する移動手段17とを備えている。マスタ挾持搬送
手段40には、詳細を後述する切断手段20がマスタ挾
持部80,81よりもマスタ搬送方向Xの下流側に装着
されている。
【0042】ここでいう第1の位置とは、図4に実線で
示すように、マスタ挾持部80,81が切断手段20よ
りもマスタ搬送方向Xの上流側に位置してマスタ9の先
端部9Bを挾持する位置を指し、第2の位置とは、図4
に2点鎖線で示すように、製版済みマスタ9Aの先端部
9Bをクランパ3の係止部Yを通過させ、かつ係止部Y
で先端部9Bを係止できる位置を指す。
【0043】マスタ保持部14,15は、図5に示すよ
うに、先端両側縁9a,9bの両面9C,9D側から挾
持するように開閉自在に設けられたマスタ挾持部材とな
る上搬送クランパ26A,26Bと下搬送クランパ27
A,27B、上搬送クランパ26A,26Bを開閉動作
して上搬送クランパ26A,26Bを開放/保持動作す
る挾持部駆動手段となる電磁ソレノイド28A,28
B、付勢手段としての圧縮コイルバネ29A,29Bを
それぞれ備えている。
【0044】下搬送クランパ27A,27Bは、板状部
材からなり、マスタ挾持搬送手段40のフレーム141
に、マスタ幅方向Zに摺動自在に支持されている。具体
的には、下搬送クランパ27A,27Bに、マスタ幅方
向Zに延出する長孔31A,31Bを形成し、この長孔
31A,31Bに、フレーム141のマスタ幅方向Zに
並列に立設した段ねじ32A,32Bと段ねじ33A,
33Bとをそれぞれ遊嵌する。下搬送クランパ27A,
27Bは、その一端側をマスタ幅方向Zと略直交する方
向(マスタ搬送方向X)に折り曲げ、その下端をマスタ
幅方向Zにおける内側に折り曲げて当接部27C,27
Dを形成している。この当接部27C,27Dは、マス
タ9の裏面9Dに当接するように、互いに同一平面上に
配置されている。マスタ挾持部80,81は、上搬送ク
ランパ26A,26Bと当接部27C,27Dとによっ
て構成されている。
【0045】上搬送クランパ26A,26Bは、軸34
a,34bによって、それぞれ当接部27C,27Dに
開閉自在に支持されている。電磁ソレノイド28A,2
8Bは、上搬送クランパ26A,26Bの上方に位置す
る下搬送クランパ27A,27Bに装着されていて、そ
の可動片28C,28Dを上搬送クランパ26A,26
Bにそれぞれピン結合されている。電磁ソレノイド28
A,28Bには、駆動信号が入力されると可動片28
C,28Dを引く、プルタイプのものが採用されてい
る。圧縮コイルバネ29A,29Bは、可動片28C,
28Dに巻装され、電磁ソレノイド28A,28Bと上
搬送クランパ26A,26Bとにその両端をそれぞれ係
止されており、上搬送クランパ26A,26Bに閉方向
への回動習性を与えている。
【0046】下搬送クランパ27A,27Bの他端側に
は、マスタ挾持部80,81を、図2に符号A,Bで示
すマスタ9の先端両側縁9a,9bを挾持して保持でき
る保持位置となる挾持位置と、同図に符号C,Dで示す
先端両側縁9a,9bよりも外方に外れた離脱位置とに
変位移動する後述の変位手段駆動機構25が構成されて
いる。離脱位置とは、マスタ挾持部80,81がクラン
パ3の両側縁3A,3Bよりも外方に位置する位置であ
る。
【0047】変位手段駆動機構25は、図3,図5に示
すように、その駆動部となる正逆回転可能な駆動モータ
35と、駆動モータ35の出力軸35aに装着されたピ
ニオンギア36と、ラックギア37,38とから主に構
成されている。ラックギア37,38は、下搬送クラン
パ27B,27Aにそれぞれ形成されていて、フレーム
141の略中央に配置されたピニオンギア36に対して
上下方向からそれぞれ噛合している。変位手段駆動機構
25は、駆動モータ35が図3において時計回り方向
(正方向)に回転駆動すると、下搬送クランパ27A,
27Bを実線矢印で示す方向に移動してマスタ挾持部8
0,81を離脱位置へと変位し、駆動モータ35が図3
において反時計回り方向(逆方向)に回転駆動すると、
下搬送クランパ27A,27Bを破線矢印で示す方向に
移動してマスタ挾持部80,81を挾持位置へと変位す
るようになっている。
【0048】長孔31Aの近傍には、挾持位置と離脱位
置とを検知する検知手段として挾持位置検知センサ41
と離脱位置検知センサ42が、下搬送クランパ27Aに
装着配置されている。挾持位置検知センサ41と離脱位
置検知センサ42には、それぞれマイクロスイッチが用
いられている。離脱位置検知センサ42は図5に示すよ
うに、そのレバー42aを段ねじ32Bによって押され
ると離脱位置検知信号を出力し、挾持位置検知センサ4
1はそのレバー41aを段ねじ32Aによって押される
と挾持位置検知信号を出力するようになっている。
【0049】切断手段20は、図3、図4、図5に示す
ように、切断部材となる円形刃部43がマスタ搬送経路
に臨むように、フレーム141のマスタ搬送経路との対
向面141cに装着されている。切断手段20は、対向
面141cにマスタ幅方向Zに延出したレール44を固
定し、円形刃部43を、このレール44に摺動自在に支
持されたスライダー45に回転自在に支持しており、後
述する切断手段20の駆動源となる図8にのみ図示する
駆動モータ39によってマスタ切断時にスライダー45
を摺動して円形刃部43をマスタ幅方向Zに移動するよ
うに構成されている。円形刃部43は、当接部27C,
27Dよりもやや下方に、その外周面が位置するように
スライダー45に支持されている。駆動モータ39は、
マスタ挾持搬送手段40が第1の位置を占めていて、切
断時期になると駆動される。このため、マスタ挾持搬送
手段40は、切断手段20による製版済みマスタ9Aの
切断前にこのマスタ9Aを保持することになる。切断手
段20の切断位置は、マスタ挾持搬送手段40が第1の
位置を占めたときの円形刃部43の位置を指す。
【0050】切断手段20は、フレーム141に装着さ
れているので、マスタ挾持搬送手段40が第1の位置と
第2の位置との間で往復移動する際に、これと一体とな
って移動する。このため、マスタ挾持搬送手段40が、
その往復動作時において切断位置を通過可能となり、か
つ、円形刃部43とマスタ挾持搬送手段40との位置関
係が一定となる。
【0051】移動手段17は、図4に示すように、フレ
ーム141に支持された回動軸47と、この回動軸47
の一端に固定した歯車48と、駆動源となる正逆回転可
能な駆動モータ46とを備えている。駆動モータ46は
フレーム141に装着されており、その出力軸46aに
は、駆動歯車49が固定されている。歯車48には、駆
動歯車49とラック51とが互いに歯車48を介して対
向する位置からそれぞれ噛合している。回動軸47は、
図3に示すように、マスタ幅方向Zに位置するフレーム
141の側面141a,141bに軸受52,52で回
転自在に支持されており、その両端を側面141a,1
41bよりも外方に突出している。側面141a,14
1bの下部には、一対のガイドピン53,53がマスタ
幅方向Zに突出して設けられている。
【0052】回動軸47の両端とガイドピン53,53
は、図4に示すように、図示しない装置のフレームに形
成した長孔54,55にそれぞれ遊嵌されている。長孔
54,55は、それぞれ張力付与手段12から図1に示
すマスタ係止位置にあるマスタ係止手段50に向かって
延出形成されていて、マスタ挾持搬送手段40を張力付
与手段12の直下流からマスタ係止手段50の係止部Y
の下流まで、すなわち第1の位置から第2の位置までマ
スタ挾持搬送部材40を摺動自在に支持している。これ
により、マスタ挾持搬送手段40は、マスタ係止手段5
0まで案内されると共に、往復動作時に揺れないように
なっている。ここでいうマスタ係止位置とは、マスタ係
止手段50によってマスタ9の先端部9Bを挾持する時
に版胴1が停止する位置を指し、本実施例では、クラン
パ3が図1において上方に向かって開閉する略水平状態
を占めた位置を指す。
【0053】駆動モータ46は、第1の位置から第2の
位置までマスタ挾持搬送手段40を移動する往動時に図
4において時計回り方向(正方向)に回転駆動され、第
2の位置から第1の位置までマスタ挾持搬送手段40を
移動する復動時に図4において反時計回り方向(逆方
向)に回転駆動される。
【0054】マスタ挾持搬送手段40の近傍には、マス
タ挾持搬送手段40の第1の位置を検知する第1位置検
知センサ56と、第2の位置を検知する第2位置検知セ
ンサ57とが配置されている。第1位置検知センサ56
は、マスタ挾持搬送手段40が第1の位置を占めた時
に、フレーム141の一部で押されることで第1位置検
知信号を出力し、第2位置検知センサ57はマスタ挾持
搬送手段40が第2の位置を占めた時に、フレーム14
1の一部で押されることで第2位置検知信号を出力する
リミットスイッチから構成されている。マスタ挾持搬送
手段40は、第1の位置においてマスタ挾持部80,8
1が挾持位置にあるときをホームポジションとしてい
る。
【0055】本実施例において、マスタ挾持搬送手段4
0は図1において略垂直方向となる上下方向に往復移動
可能となっている。ラック51は、長孔54と平行に配
置されて、図示しないフレームに固定されている。この
ため、マスタ挾持搬送手段40は、駆動モータ46が駆
動しないときに、駆動歯車49と歯車48とラック51
との噛合により一定の位置に保持される。つまり、ラッ
ク51は、歯車48と相まってマスタ挾持搬送手段40
の落下防止(ストッパー)手段と位置決め手段を構成し
ている。
【0056】孔版印刷装置は、図8に示す制御手段70
を備えている。制御手段70は、ROMやRAMを備え
た周知のマイクロコンピュータからその要部を構成され
ていて、各手段の駆動回路やコントローラとして機能し
ている。制御手段70には、停止指令手段となるストッ
プキー61、製版指令手段となる製版スタートキー6
2、印刷指令手段となる印刷スタートキー63と、第1
位置検知センサ56、第2位置検知センサ57、挾持位
置検知センサ41、離脱位置検知センサ42と、ステッ
プモータ21,23、各種駆動モータ22、35、3
9、46と、電磁ソレノイド28A,28B及び電源5
8がそれぞれ電気的に接続されている。
【0057】制御手段70は、製版スタートキー62が
押下されて製版指令が出力されると、製版済みマスタ9
Aをマスタ挾持搬送手段40を用いて版胴1上のクラン
パ3に搬送すると共に、この製版済みマスタ9Aを版胴
1の外周面1aに巻装する動作を行う製版動作を行う機
能と、印刷スタートキー63が押下されて印刷指令が出
力されると、図示しないテンキーで設定された印刷枚数
の印刷を実行する周知の印刷動作を行う機能と、ストッ
プキー61を押下すると製版動作や印刷動作を停止させ
る機能と、駆動モータ39を制御する機能とを備えてい
る。
【0058】以下、第1実施例の動作をマスタ挾持搬送
手段40を中心に説明する。図1において、新品のマス
タロール9Rを装置にセットする場合、まず、図示しな
いマスタセットキーを押下すると、制御手段70はマス
タ挾持搬送手段40がホームポジションにあるかを判断
する。このとき第1位置検知センサ56から第1位置検
知信号の出力があると、マスタ挾持搬送手段40がホー
ムポジションにあると判断されるが、そうでなければ制
御手段70によりマスタ挾持搬送手段40はホームポジ
ションに移動するように制御される。そして、マスタ挾
持搬送手段40がホームポジションにあることが確認さ
れると、制御手段70は電磁ソレノイド28A,28B
を駆動(オン)させて、上搬送クランパ26A,26B
が開状態になる。
【0059】オペレータはマスタロール9Rを巻き解
き、マスタ9の先端部9Bをプラテンローラ10とサー
マルヘッド11の間を通し、ローラ部材12a,12b
間を介装してマスタ挾持搬送手段40まで位置させる。
そして、再度マスタセットキーを押下すると、電磁ソレ
ノイド28A,28Bがオフされ、マスタ9の先端両側
縁9a,9bが、図3に示すように、両主面(表裏面)
9C,9D側からマスタ挾持部80,81で挾持され
る。
【0060】次に、製版スタートキー62が押下される
と、駆動モータ22が所定量駆動され、周知の排版手段
によって印刷を終えた図示しない印刷済みのマスタが版
胴1の外周面1aから排除され、版胴1がマスタ係止位
置で停止する。版胴1がマスタ係止位置を占めると、ス
テップモータ23が駆動されてクランパ3がマスタ係止
位置において開状態となる。これにより、図6(a)、
図6(b)に示すように、クランパ3は開状態におか
れ、マスタ9の先端両側縁9a,9bは、第1の位置に
おいてマスタ挾持部80,81で挾持される。
【0061】ここで、ステップモータ21が起動してプ
ラテンローラ10が図1で時計回り方向に回転駆動され
てマスタ9が送り出され、同時にデジタル画像情報に応
じてサーマルヘッド11の発熱素子が選択的に発熱さ
れ、プラテンローラ10によりサーマルヘッド11に押
圧されるマスタ9の部分が選択的に溶融されて穿孔され
る。このように穿孔された製版済みマスタ9Aは、プラ
テンローラ10の送り作用によってマスタ搬送方向Xに
搬送される。
【0062】一方、図4に示す駆動モータ46が時計回
り方向に回転駆動され、同図においてマスタ挾持搬送手
段40が第2の位置(下方)に向かって移動する。この
時のマスタ挾持搬送手段40の移動速度は、プラテンロ
ーラ10によるマスタ搬送速度と略同一の速度で搬送さ
れる。このように、マスタ挾持搬送手段40が往動する
ことで、製版済みマスタ9Aがクランパ3に向かってロ
ーラ部材12a,12bによって張力を与えられながら
搬送される。
【0063】マスタ挾持搬送手段40が、拡開している
ステージ2とクランパ3との間を通過して第2の位置を
占めると、第2位置検知センサ57から第2位置検知信
号が出力され、駆動モータ46が停止される。これによ
り図7(a),図7(b)に示すように、マスタ挾持部
80,81が係止部Yを通過して切欠き部3L,3R内
に位置して停止する。そして、駆動モータ46が停止す
ると、ステップモータ23が閉方向に所定量回転駆動さ
れた後、電磁ソレノイド28A,28Bが駆動(オン)
される。これにより、マスタ挾持部80,81で挾持し
て搬送された製版済みマスタ9Aの先端部9Bは、ステ
ージ2とクランパ3のマグネット3bとによってクラン
プされた後、マスタ挾持部80,81による挾持が開放
される。このため、製版済みマスタ9Aが静電気を帯び
ていたり、カールがあっても、ローラ部材12a,12
bに巻き付かなくなり、確実にクランパ3まで搬送する
ことができる。
【0064】電磁ソレノイド28A,28Bがオンされ
ると、駆動モータ35が図5において時計回り方向に駆
動し、離脱位置検知センサ42から離脱位置検知信号が
出力されるまで駆動される。これにより、歯車36が時
計回り方向に回転駆動して、それと噛合するラック3
8,37を有する下搬送クランパ27A,27Bが2点
鎖線位置から実線位置に向かって相対移動する。
【0065】段ねじ32Bによって離脱位置検知センサ
42のレバー42aが押されて離脱位置検知信号が出力
されると、駆動モータ35の回転が停止する。これによ
り、第2の位置においてマスタ挾持部80,81が離脱
位置を占める。
【0066】離脱位置検知センサ42から離脱位置検知
信号が出力されると、図4に示す駆動モータ46が反時
計回り方向に回転駆動され、この動作が、第1位置検知
センサ56から第1位置検知信号の出力があるまで行わ
れる。この動作により、同図に2点鎖線で示す第2の位
置に置かれたマスタ挾持搬送手段40が第1の位置へと
復動される。つまり、図2において、符号Cに示す第2
の位置で離脱位置を占めたマスタ挾持部80,81が、
図2に符号Dで示す第1の位置における離脱位置まで搬
送される。このようにマスタ挾持部80,81は、マス
タ挾持搬送手段40の復動時において離脱位置を占めた
状態で移動されるため、その移動中に製版済みマスタ9
Aの先端両側縁9a,9bやクランパ3の両側縁3A,
3Bと干渉することがなくなる。
【0067】ステップモータ21は、マスタ挾持搬送手
段40の移動動作中、すなわち、図2においてマスタ挾
持部80,81がC、Dで示す各位置を移動している間
も駆動されているので、プラテンローラ10の製版搬送
は行われている。このため、マスタ9は、プラテンロー
ラ10とローラ部材12a,12bとの間に、製版済み
マスタ9Aの過分送りを発生させる。
【0068】第1位置検知センサ56から第1位置検知
信号が出力されると、駆動モータ22は、版胴1を図1
において矢印方向に回転駆動させるので、過分送りされ
た製版済みマスタ9Aが版胴1の回転によりその外周面
1aに製版されつつ巻きつけられる。
【0069】なお、マスタ挾持搬送手段40が、第2の
位置で離間位置を占めた時点で版胴1の回転を開始する
ように駆動モータ22を制御するようにしてもよい。こ
の場合は、版胴1へ製版済みマスタ9Aが巻き付けられ
ながら、マスタ挾持搬送手段40が復動する。
【0070】ステップモータ21を所定量回転駆動して
マスタ9が所定量搬送されると、版胴1の外周面1aへ
製版済みマスタ9Aが巻装されたものとして、ステップ
モータ21及び駆動モータ22が停止される。すると、
駆動モータ35が挾持位置検知センサ41から挾持位置
検知信号が出力されるまで、図5において反時計回り方
向に駆動される。これにより歯車36が反時計回り方向
に回転駆動して、それと噛合するラック38,37を有
する下搬送クランパ27A,27Bが破線矢印方向に相
対移動して、マスタ挾持部80,81が実線位置で示す
離脱位置から2点鎖線で示す挾持位置まで移動する。段
ねじ32Aによって挾持位置検知センサ41のレバー4
1aが押されて挾持位置検知信号が出力されると、駆動
モータ35の回転が停止する。これによりマスタ挾持部
80,81は、第1の位置において挾持位置に保たれ
る。
【0071】このときには、次の版の未製版マスタ9の
先端部9Bがマスタ挾持部80,81の近傍に位置して
いる。これに伴い制御手段70では、電磁ソレノイド2
8A,28Bをオフして、上搬送クランパ26A,26
Bを閉じてこの未製版のマスタ9の両側縁9a,9bを
挾持し、その状態を保持したまま切断手段20の駆動モ
ータ39を駆動する。これにより、図5に示すスライダ
ー45が同図において右方から左方に摺動され、製版済
みマスタ9Aの後端が円形刃部43で切断される。この
ため、製版済みマスタ9Aは、その先端部9Bをクラン
パ3に挾持され、この後端である切断位置のすぐ上流部
をマスタ挾持部80,81に挾持された状態で切断され
るので、マスタ9を良好に切断できるとともに、切断後
に、次の版となる未製版のマスタ9の先端部9Bをマス
タ挾持部80,81まで搬送しなくて済む。よって、マ
スタ9が帯電していたり、巻き癖が残っていても、製版
手段30とマスタ挾持搬送手段40の間において詰まら
なくなる。
【0072】この後、制御手段70は、駆動モータ22
を駆動して版胴1を図1の矢印方向に回転駆動し、図示
しない給紙装置から1枚の印刷用紙73を周知のレジス
トローラ72(図1)に給紙する。この時、インキロー
ラ4も版胴1の回転方向に回転し、インキを版胴1の内
周面に供給する。レジストローラ72では、版胴1の回
転と同期した所定のタイミングで版胴1とプレスローラ
8との間に印刷用紙73を挿入する。すると、版胴1の
外周面1aから離間したプレスローラ8が、図1におい
て実線で示す離間位置から2点鎖線で示す押圧位置まで
移動して、矢印方向に回転駆動する版胴1の外周面1a
に巻装された製版済みマスタ9Aに印刷用紙73を押圧
する。これにより、製版済みマスタ9Aの穿孔部分から
インキが滲み出しつつ製版済みマスタ9Aが外周面1a
に密着され、所謂版付けが完了し、各駆動モータやステ
ップモータが停止されて印刷待機状態となる。
【0073】適宜に、所謂試し刷りが行われ、図示しな
いテンキーにより印刷枚数が設定されて、印刷スタート
キー63が押下されると、版付け同様、版胴1やプレス
ローラ8と共に、レジストローラ72が駆動され、設定
された枚数分の印刷が印刷用紙73に行われる。
【0074】このように本実施例では、製版手段30か
らマスタ係止手段50へのマスタ9の受け渡しを、マス
タ挾持部80,81によって挾持して保持した状態で行
うので、従来のローラ部材の回転によるマスタ9の押し
出し搬送と違い、マスタ9の静電気による貼り付きやカ
ール等による搬送不良が発生しない。さらに、未製版の
マスタ9の先端部9Bをマスタ挾持部80,81で挾持
したまま次の製版動作の待機状態となるので、印刷装置
内の各部の送風ファンによる空気の対流や装置内の振動
内によって、マスタ挾持部80,81からマスタ9の先
端部9Bが外れることはないのはもちろん、この状態で
印刷装置の電源を切られてもマスタ挾持部80,81の
上搬送クランパ26A,26Bは圧縮コイルバネ29
A,29Bの付勢力でマスタ9を挾持して保持したまま
であるので、次に電源が入った時にすぐに製版が開始さ
れても何ら不都合を生じることはない。また、マスタ搬
送時に、一対のローラ部材12a,12bとブレーキ装
置12cによって張力を加えた状態で、マスタ9の先端
部9Bをクランパ3でクランプするので、このクランプ
時の製版済みマスタ9Aのシワや弛みを防止できる。
【0075】マスタ挾持搬送手段40が、切断手段20
よりもマスタ搬送方向Xの上流側に配置され、マスタ9
の先端部9Bをマスタ挾持部80,81で挾持して保持
した状態で駆動モータ39が駆動されるので、製版済み
マスタ9Aを切断した後には、既に未製版のマスタ9の
先端部9Bが、下搬送クランパ27A,27Bの当接部
27C,27Dに位置している。このため、カット後の
マスタ9を従来のようにマスタ挾持搬送手段40まで搬
送する必要がなく、製版手段30とマスタ挾持搬送手段
40との間におけるマスタ9の詰まりや、それによるシ
ワの発生がなくなる。
【0076】マスタ挾持部80,81で先端部9Bを挾
持されたマスタ9は、クランパ3の係止部Yよりもマス
タ搬送方向Xの下流側まで搬送されるので、マスタ9の
先端部9Bを確実にクランパ3で係止することができ
る。
【0077】(第2実施例)図9は、印刷装置の一例で
ある孔版印刷装置を示す。この孔版印刷装置は、第1実
施例のものと比べて、マスタ保持手段の構成と、変位手
段16や変位手段駆動機構25を備えていない点で相違
している。従って、第1実施例と同じ作用をする構成部
材には、同実施例で使用した符号を付し、詳細な説明は
省略する。
【0078】第2実施例では、マスタ保持手段をマスタ
吸着搬送手段140としている。このマスタ吸着搬送手
段140は、張力付与手段12とマスタ係止手段50と
の間で、切断手段20よりもマスタ搬送方向Xの上流側
に配置され、マスタ9の先端部9Bを一対のマスタ保持
部114,115で吸着保持しながらマスタ係止手段5
0に搬送するものである。切断手段20は、マスタ保持
部114,115よりもマスタ搬送方向Xの下流側に位
置するマスタ吸着搬送手段140のフレーム141に装
着されている。
【0079】マスタ吸着搬送手段140は、図10に示
すように、移動手段17によって実線で示す第1の位置
と2点鎖線で示す第2の位置との間で往復移動される。
本実施例における第1の位置とは、図10に実線で示す
ように、マスタ保持部114,115にそれぞれ設けら
れる後述するマスタ吸着部137b,138bが切断手
段20よりもマスタ搬送方向Xの上流側に位置してマス
タ9の先端部9Bを吸着保持する位置を指し、第2の位
置とは、図10に2点鎖線で示すように、製版済みマス
タ9Aの先端部9Bをクランパ3の係止部Yを通過さ
せ、かつ係止部Yで先端部9Bを係止できる位置を指
す。
【0080】マスタ保持部114,115は、図11に
示すようにマスタ9の先端部9Bにおけるマスタ幅方向
Zの両側縁9a,9bを片面となる表面9C側から、そ
の往動行程で吸着するもので、図11に示すように、吸
引フレーム137,138、吸引フレーム137,13
8をマスタ9の表面9Cに接離して保持/開放動作する
吸着部駆動手段となる電磁ソレノイド128A,128
B、吸引力発生手段となる真空ポンプ125、付勢手段
としてのコイルバネ129A,129Bを備えている。
【0081】吸引フレーム137,138は板状部材か
らなり、マスタ吸着搬送手段140のフレーム141
に、両矢印Kで示すマスタの表面9Cに対する接離方向
(以下、「接離方向K」)に摺動自在に支持されてい
る。具体的には、吸引フレーム137,138の上部1
37a,138aに、接離方向Kに延出する長孔131
A,131Bを形成し、この長孔131A,131B
に、フレーム141から突設した段ねじ132A,13
2Cと段ねじ132B,132Dとをそれぞれ遊嵌して
いる。接離方向は、表面9Cに対して垂直方向となって
いる。
【0082】吸引フレーム137,138の下部は、マ
スタ幅方向Zにおける内側に折り曲げられていて、その
下面に吸引穴137d,138dがそれぞれ形成されて
いる。この吸引穴137d,138dには、一端が真空
ポンプ125に接続されたフレキシブルパイプ110,
111の他端が連結されており、各下面をそれぞれ吸着
面137c,138cとし、下部をそれぞれマスタ吸着
部137b,138bとしている。吸着面137c,1
38cは、マスタ9の表面9Cに当接するように、互い
に同一平面上に配置されている。
【0083】電磁ソレノイド128A,128Bは、吸
引フレーム137,138上方に位置するフレーム14
1に装着されていて、その可動片124A,124Bを
吸引フレーム137,138の上部137a,138a
にそれぞれピン結合されている。電磁ソレノイド128
A,128Bには、通電されて駆動されると可動片12
4A,124Bを吸引するプルタイプのものが採用され
ている。コイルバネ129A,129Bは、可動片12
4A,124Bに巻装されていて、マスタ吸着部137
b,138bをマスタ9の表面9Cに圧接する方向に付
勢している。
【0084】図10において、マスタ吸着搬送手段14
0が第1の位置を占めたときの、マスタ吸着部137
b,138bとの対向部には、図示しない印刷装置本体
に固定されたバックアップ板100が配置されている。
マスタ吸着部137b,138bは、マスタ吸着搬送手
段140が第1の位置を占めたときに、コイルバネ12
9A,129Bによってバックアップ板100に圧接さ
れる構成となっている。
【0085】マスタ吸着部137b,138bは、通常
図12に符号E,Fで示すマスタ9の先端部9Bの表面
9Cを吸着して保持できる保持位置となる吸着位置を占
め、電磁ソレノイド128A,128Bが駆動される
と、同図に符号G,Hで示すマスタ9の先端部9Bの表
面9Cから離れた離脱位置へと変位移動する。この例に
おける離脱位置とは、開位置を占めたクランパ3よりも
同クランパ3の開方向に外れた位置を指し、具体的には
マスタ吸着部137b,138bが第1の位置と第2の
位置との間で移動する際に、開状態のクランパ3の開閉
端3aと干渉しない軌道を確保できる位置であり、本形
態においては、図12においてクランパ3の開閉端3よ
りも上方の位置を指す。
【0086】マスタ吸着搬送手段140の近傍には、マ
スタ吸着搬送手段140の第1の位置を検知する第1位
置検知センサ56と、第2の位置を検知する第2位置検
知センサ57とが配置されている。マスタ吸着搬送手段
140は、第1の位置においてマスタ吸着部137b,
138bが吸着位置にあるときをホームポジションとし
ている。
【0087】孔版印刷装置は、図13に示す制御手段1
70を備えている。制御手段170は、ROMやRAM
を備えた周知のマイクロコンピュータからその要部を構
成されていて、各手段の駆動回路やコントローラとして
機能している。制御手段170には、ストップキー6
1、製版スタートキー62、印刷スタートキー63と、
第1位置検知センサ56、第2位置検知センサ57、ス
テップモータ21,23、各種駆動モータ22,39,
46と、真空ポンプ125、電磁ソレノイド128A,
128B及び電源58がそれぞれ電気的に接続されてい
る。制御手段170は、製版スタートキー62が押下さ
れて製版指令が出力されると、製版済みマスタ9Aをマ
スタ吸着搬送手段140で版胴1上のクランパ3に搬送
すると共に、この製版済みマスタ9Aを版胴1の外周面
1aに巻装する動作を行う製版動作を行う機能と、印刷
スタートキー63が押下されて印刷指令が出力される
と、図示しないテンキーで設定された印刷枚数の印刷を
実行する周知の印刷動作を行う機能と、ストップキー6
1を押下すると製版動作や印刷動作を停止させる機能
と、駆動モータ39を制御する機能とを備えている。
【0088】以下、本実施例の動作をマスタ吸着搬送手
段140を中心に説明する。図9において、新品のマス
タロール9Rを装置にセットする場合、まず、図示しな
いマスタセットキーを押下すると、制御手段170は、
マスタ吸着搬送手段140がホームポジションにあるか
を判断する。このとき第1位置検知センサ56から第1
位置検知信号の出力があると、マスタ吸着搬送手段14
0がホームポジションにあると判断されるが、そうでな
ければ制御手段170によりマスタ吸着搬送手段140
がホームポジションに移動するように制御される。マス
タ吸着搬送手段140がホームポジションにあることが
確認されると、制御手段170は電磁ソレノイド128
A,128Bを駆動(オン)させて、上搬送クランパ2
6A,26Bを開状態とする。
【0089】オペレータはマスタロール9Rを巻き解
き、マスタ9の先端部9Bをプラテンローラ10とサー
マルヘッド11の間を通し、ローラ部材12a,12b
間を介装してマスタ吸着搬送手段140まで位置させ
る。そして、再度マスタセットキーを押下すると、電磁
ソレノイド128A,128Bがオフされ、マスタ9の
先端両側縁9a,9bが、図10に示すように、両主面
(表裏面)9C,9D側からマスタ吸着部137b,1
38bとバックアップ板100とで挾持される。
【0090】次に、製版スタートキー62が押下される
と、真空ポンプ125が作動され、駆動モータ22が所
定量駆動されると共に、周知の排版手段によって印刷を
終えた図示しない印刷済みのマスタが版胴1の外周面1
aから排除され、版胴1がマスタ係止位置で停止する。
版胴1がマスタ係止位置を占めると、ステップモータ2
3が駆動されてクランパ3がマスタ係止位置において開
状態となる。これにより、図10に示すように、クラン
パ3は開状態におかれ、マスタ9の先端両側縁9a,9
bは、第1の位置においてマスタ吸着部137b,13
8bに吸着保持される。
【0091】真空ポンプ125が作動されると、ステッ
プモータ21が起動してプラテンローラ10が図9で時
計回り方向に回転駆動されてマスタ9が送り出され、第
1実施例と同様にサーマルヘッド11の発熱素子が選択
的に発熱されプラテンローラ10によりサーマルヘッド
11に押圧されるマスタ9の部分が選択的に溶融されて
穿孔される。このように穿孔された製版済みマスタ9A
は、プラテンローラ10の送り作用によってマスタ搬送
方向Xに搬送される。
【0092】一方、図10に示す駆動モータ46が時計
回り方向に回転駆動され、同図においてマスタ吸着搬送
手段140が第2の位置(下方)に向かって移動する。
この時のマスタ吸着搬送手段140の移動速度は、プラ
テンローラ10によるマスタ搬送速度と略同一の速度で
搬送される。このように、マスタ吸着搬送手段140が
往動することで、製版済みマスタ9Aがクランパ3に向
かってローラ部材12a,12bによって張力を与えら
れながら搬送される。
【0093】マスタ吸着搬送手段140が、拡開してい
るステージ2とクランパ3との間を通過して第2の位置
を占めると、第2位置検知センサ57から第2位置検知
信号が出力され、駆動モータ46が停止される。これに
より図12に符号Fで示すように、マスタ吸着部137
b,138bが、係止部Yを通過して切欠き部3L,3
R内に位置して停止する。そして、駆動モータ46が停
止すると、ステップモータ23が閉方向に所定量回転駆
動された後、真空ポンプ125が停止されると共に、電
磁ソレノイド128A,128Bが駆動される。これに
より、マスタ吸着部137b,138bに吸引吸着され
て保持搬送された製版済みマスタ9Aの先端部9Bが、
ステージ2とクランパ3のマグネット3bとによってク
ランプされた後、マスタ吸着部137b,138bが図
12に符号Gで示す離脱位置を占め、マスタ吸着部13
7b,138bによる吸引吸着作用が開放される。この
ため、製版済みマスタ9Aが静電気を帯びていたり、カ
ールがあっても、ローラ部材12a,12bに巻き付か
なくなり、確実にクランパ3まで搬送することができ
る。
【0094】電磁ソレノイド128A,128Bが駆動
されると、図10に示す駆動モータ46が反時計回り方
向に回転駆動され、この動作が第1位置検知センサ56
から第1位置検知信号の出力があるまで行われる。この
動作により、同図に2点鎖線で示す第2の位置を占めて
いたマスタ吸着搬送手段140が第1の位置へと復動さ
れる。つまり、図12において、符号Gで示す第2の位
置で離脱位置を占めたマスタ吸着部137b,138b
が、同図に符号Hで示す第1の位置における離脱位置ま
で搬送される。このようにマスタ吸着部137b,13
8bは、マスタ吸着搬送手段140の復動時において離
脱位置を占めた状態で移動されるので、その移動中に製
版済みマスタ9Aの先端両側縁9a,9bやクランパ3
の両側縁3A,3Bと干渉することがなくなる。
【0095】図9に示すステップモータ21は、マスタ
吸着搬送手段140の移動動作中、すなわち図12にお
いてマスタ吸着部137b,138bが符号Gで示す第
2の位置の離脱位置から符号Hで示す第1の位置の離脱
位置へと移動している間も駆動されているので、プラテ
ンローラ10の製版搬送は行われている。このため、マ
スタ9は、プラテンローラ10とローラ部材12a,1
2bとの間に、製版済みマスタ9Aの過分送りを発生さ
せる。
【0096】第1位置検知センサ56から第1位置検知
信号が出力されると、駆動モータ22は、版胴1を図9
において矢印方向に回転駆動させるので、過分送りされ
た製版済みマスタ9Aが版胴1の回転によりその外周面
1aに製版されつつ巻きつけられる。
【0097】なお、マスタ吸着搬送手段140が、第2
の位置で離間位置を占めた時点で版胴1の回転を開始す
るように駆動モータ22を制御するようにしてもよい。
この場合は、版胴1へ製版済みマスタ9Aが巻き付けら
れながら、マスタ吸着搬送手段140が復動する。
【0098】ステップモータ21を所定量回転駆動して
マスタ9が所定量搬送されると、版胴1の外周面1aへ
製版済みマスタ9Aが巻装されたものとして、制御手段
170によってステップモータ21及び駆動モータ22
が停止されると共に電磁ソレノイド128A,128B
への通電が停止されてオフされる。このためマスタ吸着
部137b,138bが図12に矢印Hで示す第1の位
置における離脱位置から符号Eで示す吸着位置(ホーム
ポジション)まで戻される。このときには、次の版とな
る未製版マスタ9の先端部9Bがマスタ吸着部137
b,138bの近傍に位置している。
【0099】電磁ソレノイド128A,128Bがオフ
されると、制御手段170により真空ポンプ125が作
動される共に駆動モータ39が駆動される。このため、
マスタ吸着部137b,138bで先端部9Bが吸着保
持された状態でスライダー45が摺動し、製版済みマス
タ9Aの後端が円形刃部43で切断される。よって、製
版済みマスタ9Aは、その先端部9Bをクランパ3に挾
持され、その後端である切断位置のすぐ上流部をマスタ
吸着部137b,138bとバックアップ板100とに
挾持され、かつマスタ吸着部137b,138bに吸着
保持された状態で切断されるので、マスタ9を良好に切
断できるとともに、切断後に未製版のマスタ9の先端部
9Bをマスタ吸着部137b,138bまで搬送しなく
て済む。従って、マスタ9が帯電していたり、巻き癖が
残っていても、製版手段30とマスタ吸着搬送手段14
0の間において詰まらなくなる。この後、孔版印刷装置
では、第1実施例と同様に版付け、印刷動作が行われ
る。
【0100】本実施例では、製版済みマスタ9Aの先端
部9Bをマスタ係止手段50まで搬送するのに、第1実
施例のように挾持保持して搬送するのではなく、マスタ
吸着部137b,138bに作用する吸引力によって吸
引吸着保持して搬送するので、マスタ吸着部137b,
138bを第2の位置においてマスタ幅方向Zに逃がす
必要がなくなる。このため、第1実施例における変位手
段16や変位手段駆動機構25の構成が不要となり、装
置をコンパクトにできると共に部品点数を第1実施例に
比べて格段に少なくでき、装置の低コスト化を図れる。
真空ポンプ125は、スペース効率を優先する場合に
は、フレーム141に装着するとよい。但し、フレーム
141に真空ポンプ125を装着すると、マスタ吸着搬
送手段140の重量が増え、移動手段17への負荷が増
大することになるので、搬送性を優先させる場合には、
真空ポンプ125は、図示しない印刷装置本体のフレー
ムに装着し、フレキシブルで耐圧性に富むホースで連結
すればよい。
【0101】第2実施例では、製版済みマスタ9Aの先
端部9Bをマスタ吸着部137b,138bで吸引吸着
保持するのに、真空ポンプ125による吸引力を利用し
ているが、マスタ吸着部の構成がこれに限定されるもの
ではなく、両面粘着テープ等の粘着性シート部材をマス
タ吸着部137b,138bの下面に設けて粘着力を利
用して製版済みマスタ9Aを吸着保持したり、マスタ吸
着部137b,138bの下面137c,138cに静
電気を発生させて、この静電気力を利用して製版済みマ
スタ9Aの先端部9Bを吸引吸着保持するような構成で
あってもよい。
【0102】(第3実施例)この例は、図14に示すよ
うに、第1実施例で用いたマスタ挾持搬送手段40に、
切断手段20に換えて、切断部材として固定刃150と
円形回転刃151を用いた切断手段120と、この切断
手段120とマスタ係止手段50とが近接した時に、切
断手段120をマスタ係止手段50と干渉しない非干渉
位置へ移動する切断移動手段180とをマスタ挾持搬送
手段40のフレーム141に装着したものである。これ
ら切断手段120と切断移動手段180以外の構成は、
基本的には第1実施例と同じ構成であるので、第1実施
例と同じ作用の構成部材には、同実施例で使用した符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0103】切断手段120は、一対のマスタ保持部1
4,15に設けられたマスタ挾持部80,81よりもマ
スタ搬送方向Xの下流側に位置するマスタ挾持搬送手段
40のフレーム141に装着されている。切断手段12
0は、図14,図15に示すように、案内レール144
に固定された固定刃150と、案内レール144に支持
たれたスライダー145と、このスライダー145に固
定刃150と対向配置するように設けられた円形回転刃
151とを備えている。案内レール144は、図15に
示すように、マスタ幅方向Zに延出していて、ブラケッ
ト181,182を介してフレーム141の側面141
a,141bに取り付けられている。固定刃150は、
マスタ幅方向Zに延出しており、その両端部150a,
150bがマスタ9Aの両側縁9a,9bよりも外側に
位置する長さとなっている。
【0104】スライダー145は、図15に示すよう
に、図示しない駆動モータ39によってマスタ幅方向Z
に移動可能に設けられ、円形回転刃151をマスタ幅方
向Zに移動するように構成されている。スライダー14
5は、通常製版済みマスタ9Aの両側縁9a,9bより
も外側、理想的にはクランパ3の両側縁(図2参照)よ
りも外側に配置され、マスタ挾持搬送手段40の移動中
に製版済みマスタ9Aやクランパ3と円形回転刃151
とが接触しないホームポジションを占めている。固定刃
150はマスタ9の表面9C側に、円形回転刃151は
マスタ9の裏面9D側にそれぞれ配置されており、マス
タ9Aの両面を挾持するようになっている。図示しない
駆動モータ39は、第1の形態同様図8に示す制御手段
70の制御下におかれ、マスタ切断時に駆動されるよう
に制御される。
【0105】切断移動手段180は、ブラケット18
1,182と、これらブラケット181,182をマス
タ9Aを切断する動作位置と、開いたクランパ3と干渉
しない非干渉位置とに変位させる駆動手段となる電磁ソ
レノイド183,184と、ブラケット181,182
を動作位置に向かって付勢する付勢手段としてのコイル
バネ185,186を備えている。
【0106】ブラケット181,182は断面L字状を
成し、その長辺部に両矢印Vで示す動作離脱方向に延出
した長穴181a,182aがそれぞれ形成されてい
る。ブラケット181,182は、その短辺をそれぞれ
側面141a,141bの外側に向け、側面141a,
141bに突設した一対のピン187,188を長穴1
81a,182aにそれぞれ遊嵌させることで、側面1
41a,141bに摺動自在に支持されている。
【0107】電磁ソレノイド183,184は、その可
動ロッド189,190をブラケット181,182の
上端にピン結合されている。コイルバネ185,186
は、可動ロッド189,190に巻装されている。電磁
ソレノイド183,184には、通電されて駆動状態と
なると、可動ロッド189,190を引き込むプルタイ
プのものが採用されている。
【0108】このような構成の切断手段120を用いて
マスタ9Aを切断すると、固定刃150と円形回転刃1
51とがマスタ9Aの表面9Cと裏面9Dとに接触した
状態で切断動作が行われるため、マスタ9にコシがない
場合に発生する切断不良を抑えて、良好に切断すること
ができる。また、マスタ挾持搬送手段40が図14に実
線で示す第1の位置から2点鎖線で示す第2の位置に向
かって移動する際に、切断移動手段180の電磁ソレノ
イド189,190を駆動することで、切断手段120
を製版済みマスタ9Aを切断する動作位置から非干渉位
置へと移動することができるので、切断手段120とク
ランパ3の衝突を防止することができる。さらに、固定
刃150と円形回転刃151の双方を支持したブラケッ
ト181,182を移動させるので、固定刃150と円
形回転刃151との位置関係の狂いが少なく、両者の位
置関係のずれによる切断不良も防止することができる。
【0109】本実施例では、円形回転刃151が、通常
マスタ9Aの両側縁9a,9bやクランパ3の両側縁3
A,3Bよりも外側に位置しているので、マスタ挾持搬
送手段40が第1の位置と第2の位置の間で往復移動す
る時に、マスタ9Aやクランパ3と干渉しないため、少
なくとも固定刃150や案内レール144の下部が、開
位置を占めたクランパ3の開閉端3aと干渉しない非干
渉位置まで移動できるだけ切断手段120の摺動量を確
保できればよい。仮に、円形回転刃151もクランパ3
と干渉するのであれば、円形回転刃151の外周刃部が
クランパ3の開閉端3aと干渉しない非干渉位置まで移
動できる切断手段120の摺動量を確保すればよい。本
実施例では、切断手段120及び切断移動手段180を
マスタ挾持搬送手段40に装着したが、第2実施例のマ
スタ吸着搬送手段140に装着しても、同様の効果を得
ることができる。
【0110】本実施例では、切断部材として固定刃15
0と円形回転刃151とを用いているが、この構成に限
定されるものではなく、製版済みマスタ9Aの両面9
C,9Dに対して一対の円形回転刃をそれぞれ接触さ
せ、この一対の円形回転刃をマスタ幅方向Zに駆動モー
タ等の駆動手段を用いて摺動し、製版済みマスタ9Aを
切断するようにしてもよい。
【0111】上述の各実施例では、クランパ3に対して
マスタ9の先端部9Bを図1において上方から搬送する
位置関係にマスタロール9Rと版胴1のマスタ係止位置
とが設定されているので、マスタ挾持搬送手段40やマ
スタ吸着搬送手段140を図1,図9において上下方向
に往復移動するように構成したが、この構成に限定され
るものではない。クランパ3に対してマスタ9の先端部
9Bを水平方向から搬送挿入する位置関係にマスタロー
ル9Rと版胴1のマスタ係止位置とを設定した場合に
は、マスタ挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送手段14
0を図1,図9において左右方向に往復移動させるべ
く、長孔54,55を同図において左右方向に延出して
設け、回動軸47を回転させて長孔54内を自走するよ
うにすればよい。この場合には、回動軸47が駆動コロ
として機能するのでラック51を設けてなくともよい。
【0112】各実施例では、製版済みマスタ9Aの先端
部9Bをマスタ挾持部80,81やマスタ吸着部137
b,138bで挾持あるいは吸着して、製版手段30で
製版しながらクランパ3まで製版済みマスタ9Aをマス
タ挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送手段140を用い
て搬送してクランパ3で係止するようにしているが、製
版済みマスタ9Aの先端部9Bをマスタ挾持部80,8
1で挾持して保持したり、マスタ吸着部137b,13
8bで吸着して保持し、製版する前にクランパ3までマ
スタ挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送手段140を用
いて搬送し、クランパ3による係止後に製版を行っても
よい。但し、版胴1の外周面1aに巻装される1枚の製
版済みマスタ9Aの長さは、版胴1の円周長によってそ
の長さが制限されるため、製版済みマスタ9Aの製版領
域が減少してしまうことがある。したがって、この場合
には、マスタ挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送手段1
40の往復動の移動範囲を少なくし、かつ版胴1のマス
タ係止位置をマスタ挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送
手段140の第1の位置寄りに設定することで、マスタ
9における未製版の領域を減少させて製版領域を確保す
ればよい。
【0113】各実施例中、マスタ9には実質的に熱可塑
性樹脂フィルムのみからなるマスタを用いているが、こ
れに限らず、多孔性支持体として和紙を用いたマスタ、
若しくはこのマスタよりもその支持体の厚さを更に減少
させた薄いマスタを用いてもよい。
【0114】製版済みマスタ9Aの先端部9Bをマスタ
挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送手段140の、マス
タ挾持部80,81やマスタ吸着部137b,138b
で保持してから、切断手段20で所定の長さに切断する
場合、比較的帯電しにくいマスタまたは帯電しにくい環
境下の場合には、製版済みマスタ9Aの巻き付き等の不
具合の発生もほとんどないので、マスタ挾持部80,8
1やマスタ吸着部137b,138bで保持してから製
版済みマスタ9Aを切断しなくともよい。
【0115】各実施例において、切断手段20,120
は、マスタ挾持搬送手段40やマスタ吸着搬送手段14
0のフレーム141に装着してマスタ挾持搬送手段40
やマスタ吸着搬送手段140の往復動作に伴い、これと
一体で移動するように構成したが、この構成に限定する
ものではなく、切断手段20,120を、孔版印刷装置
の図示しないフレーム等に装着して、マスタ挾持搬送手
段40やマスタ吸着搬送手段140と個別に設けた構成
でも無論構わない。この場合、マスタ挾持搬送手段40
やマスタ吸着搬送手段140が第1の位置を占めるとき
の、マスタ挾持部80,81やマスタ吸着部137b,
138bよりも、マスタ搬送方向Xの下流側に切断手段
20,120を配置する。
【0116】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、マスタを
保持するマスタ保持手段を切断手段よりもマスタ搬送方
向の上流側に設けることで、切断後のマスタを切断手段
からマスタ保持手段まで搬送しなくて済むので、製版手
段から送り出されたマスタの詰まりが防止され、版胴上
のマスタ係止手段まで安定して搬送して同マスタ係止手
段に確実に受け渡すことができる。
【0117】請求項2記載の発明によれば、切断手段に
よるマスタの切断前に同マスタを保持するマスタ保持手
段を設けることで、切断後のマスタを切断手段からマス
タ保持手段まで搬送しなくて済むので、製版手段から送
り出されたマスタの詰まりが防止され、版胴上のマスタ
係止手段まで安定して搬送して同マスタ係止手段に確実
に受け渡すことができる。
【0118】請求項3記載の発明によれば、マスタの先
端部の幅方向に位置する両側縁が、マスタ保持手段の一
対のマスタ保持部によって保持されることで、マスタが
帯電していても安定した保持状態を得られ、製版手段か
ら送り出されたマスタの詰まりを防止しながら、版胴上
のマスタ係止手段に対するマスタの搬送をより安定して
行え、マスタ係止手段に確実に受け渡すことができる。
また、帯電し易いマスタでも良好に搬送できるため、マ
スタの帯電防止剤の塗布量を少なくでき、製版手段に用
いるサーマルヘッドの腐食防止や帯電防止剤の塗布量低
下によりマスタ自体のコストダウンを図れる。
【0119】請求項4記載の発明によれば、マスタの先
端部が、マスタ保持手段に保持された状態でマスタ係止
手段へ搬送されるので、製版手段から送り出されたマス
タの詰まりを防止しながら、版胴上のマスタ係止手段に
対するマスタの搬送をより安定して行え、マスタ係止手
段に確実に受け渡すことができる。
【0120】請求項5記載の発明によれば、マスタ保持
手段とマスタ係止位置までの移動量が少なくなるので、
製版手段から送り出されたマスタの詰まりを防止しなが
ら、版胴上のマスタ係止手段に対するマスタの搬送をよ
り安定して行え、マスタ係止手段に確実に受け渡すこと
ができる。
【0121】請求項6記載の発明によれば、マスタ保持
手段が、移動手段によって切断手段よりもマスタの搬送
方向の上流側でマスタの先端部を保持する第1の位置
と、マスタ係止手段の係止部を通過してこの係止部でマ
スタの先端部を係止可能な第2の位置との間で往復移動
されるので、マスタが帯電していても製版手段から送り
出されたマスタの詰まりを防止しながら、版胴上のマス
タ係止手段に対するマスタの搬送を安定して行いつつ、
マスタ係止手段に対するマスタの先端部の受け渡しをよ
り確実に行うことができる。
【0122】請求項7記載の発明によれば、クランパ駆
動手段より版胴の外周面に対して開閉動作されるクラン
パの、マスタの幅方向に位置する両側縁に、一対のマス
タ保持部を収容する切欠き部がそれぞれ設けられている
ので、第2の位置における各マスタ保持部とクランパと
の干渉を避けられ、製版手段から送り出されたマスタの
詰まりを防止しながら、版胴上のマスタ係止手段に対す
るマスタの搬送をより安定して行え、マスタ係止手段に
確実に受け渡すことができる。
【0123】請求項8記載の発明によれば、マスタ保持
手段が第1の位置を占め、製版手段によりマスタが所定
量搬送されたときに切断手段が駆動されることで、第1
の位置においてマスタを保持した状態で切断されるの
で、マスタ保持手段に対してマスタを搬送しなくて済
み、製版手段から送り出されたマスタの詰まりを一層防
止しながら、版胴上のマスタ係止手段に対するマスタの
搬送をより安定して行え、マスタ係止手段に確実に受け
渡すことができる。
【0124】請求項9記載の発明によれば、製版手段か
ら送り出されたマスタの先端両側縁の片面を吸着して保
持する一対のマスタ吸着部が、マスタの片面を吸着する
保持位置と同片面から離間する離脱位置へと吸着部駆動
手段によって選択的に位置されるので、製版手段から送
り出されたマスタの詰まりを防止しながら、版胴上のマ
スタ係止手段に対するマスタの搬送をより安定して行っ
て、マスタ係止手段に確実に受け渡しながら、簡素な構
成でマスタの保持及び開放動作を行え低コスト化を図れ
る。
【0125】請求項10記載の発明によれば、第2の位
置に搬送されたマスタの先端両側縁が、各マスタ吸着部
で保持された状態でクランパによって版胴の外周面に係
止されるので、マスタに帯びた静電気による貼り付き
や、カール等の発生がなくなり、製版手段から送り出さ
れたマスタの詰まりを防止しながら、版胴上のマスタ係
止手段に対するマスタの搬送を安定して行いつつ、マス
タ係止手段に対するマスタの先端部の受け渡しをより確
実に行うことができる。
【0126】請求項11記載の発明によれば、クランパ
でマスタの先端部が係止された後に、各マスタ吸着部が
マスタの先端両側縁から離間した状態で第2の位置から
第1の位置へ戻されるので、第2の位置から第1の位置
への戻り時に、各マスタ吸着部と製版手段から送り出さ
れたマスタとの干渉がなくなり、マスタの詰まりを防止
しながら版胴上のマスタ係止手段に対するマスタの搬送
を安定して行え、かつマスタ係止手段に対するマスタの
先端部の受け渡しを確実に行うことができると共に、マ
スタの破損を防止できる。また、マスタ保持手段が第1
の位置を占めると、各マスタ吸着部が離脱位置から保持
位置へと移動するので、マスタをクランパで係止した後
にマスタを切断する際に、良好にマスタを切断すること
ができる。
【0127】請求項12記載の発明によれば、製版手段
から送り出されたマスタの先端両側縁の両面を、一対の
マスタ挾持部によって挾持した状態でマスタ係止手段ま
で搬送するので、製版手段から送り出されたマスタを搬
送途中において落下するおそれが極めて少なく、マスタ
の先端部を確実に保持して搬送できる。このため、マス
タ詰まりを防止しながら、版胴上のマスタ係止手段まで
の搬送を安定して行いながらマスタ係止手段に確実に受
け渡すことができる。
【0128】請求項13記載の発明によれば、第2の位
置に搬送されたマスタの先端両側縁が、各マスタ挾持部
で挾持されて保持された状態でクランパによって版胴の
外周面に係止されるので、マスタに帯びた静電気による
貼り付きや、カール等の発生がなくなり、製版手段から
送り出されたマスタの詰まりを防止しながら、版胴上の
マスタ係止手段に対するマスタの搬送を安定して行いつ
つ、マスタ係止手段に対するマスタの先端部の受け渡し
をより確実に行うことができる。
【0129】請求項14記載の発明によれば、マスタの
先端両側縁をその両面から挾持して保持する一対のマス
タ挾持部が、変位手段によってマスタの幅方向に変位す
るため、マスタが保持された状態でその幅方向に変位可
能となるので、製版手段から送り出されたマスタを版胴
上のマスタ係止手段まで安定して搬送して同マスタ係止
手段に確実に受け渡しを行いながら、同時に搬送中のマ
スタに対するシワの発生を低減でき良好な印刷を行え
る。
【0130】請求項15記載の発明によれば、各マスタ
挾持部が、変位手段によってマスタの先端両側縁を保持
する保持位置と、先端両側縁から外方に外れた離脱位置
とに移動することで、各マスタ挾持部とマスタの両側縁
との干渉が防止される。このため、製版手段から送り出
されたマスタを、版胴上のマスタ係止手段までより一層
安定して搬送しながら、マスタ係止手段に確実に受け渡
しを行えると共に、搬送中のマスタに対するシワの発生
を低減して良好な印刷を行える。
【0131】請求項16記載の発明によれば、クランパ
でマスタの先端部が係止された後に、各マスタ挾持部が
マスタの先端両側縁から離間した状態で第2の位置から
第1の位置へ戻されるので、第2の位置から第1の位置
への戻り時に、製版手段から送り出されたマスタと干渉
せずに済み、マスタの詰まりを防止しながら、版胴上の
マスタ係止手段に対するマスタの搬送を安定して行え、
かつマスタ係止手段に対するマスタの先端部の受け渡し
を確実に行えると共に、搬送中のマスタに対するシワの
発生を低減して良好な印刷を行え、同時にマスタの破損
を防止できる。また、マスタ保持手段が第1の位置を占
めると、各マスタ挾持部が離脱位置から保持位置へと移
動するので、マスタをクランパで係止した後にマスタを
切断する際に良好にマスタを切断することができる。
【0132】請求項17記載の発明によれば、離脱位置
が、開位置を占めたクランパよりも同クランパの開方向
に外れた位置またはクランパの両側縁よりも外方の位置
に設定されていて、第2の位置において各マスタ吸着部
や各マスタ挾持部がクランパと干渉しないので、よりマ
スタ係止手段に対するマスタの先端部の受け渡しを確実
に行えると共に、両者の干渉による破損を防止すること
ができる。
【0133】請求項18記載の発明によれば、マスタ保
持手段が、切断手段によってマスタが切断される切断位
置を通過可能に設けられているので、マスタ保持手段と
切断手段との干渉を防止でき、マスタの詰まりを防止し
ながら、版胴上のマスタ係止手段に対するマスタの搬送
を安定して行いながら、マスタ係止手段に対するマスタ
の先端部の受け渡しを確実に行える。
【0134】請求項19記載の発明によれば、切断手段
をマスタ保持手段に取付けることで、マスタ保持手段の
移動動作と一体となって移動可能となるので、マスタ保
持手段と切断手段との干渉を防止しながら、切断手段と
マスタ保持手段との位置関係が一定に保たれ、切断後の
マスタの先端位置が安定してマスタの詰まりを防止しな
がら、版胴上のマスタ係止手段に対するマスタの搬送を
安定して行え、マスタ係止手段に対するマスタの先端部
の受け渡しを確実に行うことができる。
【0135】請求項20記載の発明によれば、切断部材
が切断移動手段によってマスタ係止手段と干渉しない非
干渉位置へと移動されるので、マスタの両面側に切断部
材を配置した切断手段を利用でき、マスタの詰まりを防
止しながら、版胴上のマスタ係止手段に対するマスタの
搬送を安定して行いながら、マスタ係止手段に対するマ
スタの先端部の受け渡しを確実に行えると共に、コシの
弱いマスタの場合でも切断不良なく良好に切断すること
ができる。
【0136】請求項21記載の発明によれば、マスタ保
持手段で先端部を保持されたマスタが張力付与手段の作
用によって張られた状態でマスタ係止手段に向かって搬
送されるので、マスタに発生するシワを低減しながらマ
スタの先端部を確実にマスタ係止手段まで搬送してマス
タ係止手段へ確実に受け渡すことができると共に、クラ
ンパでマスタの先端部を版胴の外周面に係止する際にも
マスタのシワやマスタの弛みを防止でき、版胴の外周面
に製版済みマスタをシワを発生させることなく巻装で
き、印刷画像にシワの影響がでるのを防止でき、良好な
印刷画像を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す印刷装置の概略構成
図である。
【図2】第1実施例におけるマスタ保持手段の第1の位
置と第2の位置及び、一対のマスタ挾持部の保持位置と
離脱位置を示す拡大平面図である。
【図3】マスタ保持手段の一例であるマスタ挾持搬送手
段の構成を示す斜視図である。
【図4】マスタ挾持搬送手段に設けた移動手段の構成を
示す拡大図である。
【図5】マスタ挾持搬送手段に設けた一対のマスタ挾持
部と変位手段、及びその駆動機構と挾持部駆動部材の構
成と動作を示す正面図である。
【図6】(a)はマスタ挾持部の第1の位置における保
持位置を示す拡大平面図、(b)は(a)の側面図であ
る。
【図7】(a)はマスタ挾持部の第2の位置における保
持位置を示す拡大平面図、(b)は(a)の側面図であ
る。
【図8】第1実施例における制御手段と制御部の一構成
例を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す印刷装置の概略構成
図である。
【図10】第2実施例におけるマスタ保持手段の第1の
位置と第2の位置及び、吸着部駆動手段の構成を示す拡
大図である。
【図11】マスタ保持手段の一例であるマスタ吸着搬送
手段の構成を示す斜視図である。
【図12】マスタ吸着搬送手段に設けた一対のマスタ吸
着部の保持位置と離脱位置とを示す拡大側面図である。
【図13】第2実施例における制御手段と制御部の一構
成例を示すブロック図である。
【図14】第3実施例の要部となる切断手段及び切断移
動手段の構成と、切断手段の非干渉位置を示す拡大図で
ある。
【図15】切断手段及び切断移動手段の構成を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 版胴 1a 外周面 3 クランパ 3A,3B クランパの両側縁 9 マスタ 9a,9b 先端両側縁 9A 製版済みマスタ 9B 先端部 9C,9D 両面 12 張力付与手段 14,15,114,115 マスタ保持部 16 変位手段 17 移動手段 20,120 切断手段 23 クランパ駆動手段 25 変位手段駆動機構 28A,28B 挾持部駆動手段 30 製版手段 40,140 マスタ保持手段 50 マスタ係止手段 70,170 制御手段 80,81 マスタ挾持部 128A,128B 吸着部駆動手段 137b,138b マスタ吸着部 180 切断移動手段 X マスタ搬送方向 Y 係止部 Z マスタの幅方向

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタの先端部を係止するマスタ係止手段
    を外周面の一部に有する多孔性の回転自在な版胴と、画
    像情報に応じて上記マスタを製版し、上記マスタを上記
    版胴の外周面に巻装させるべく搬送する製版手段と、上
    記製版手段で製版された製版済みマスタを一定の長さに
    切断する切断手段とを有する印刷装置において、 上記切断手段よりもマスタ搬送方向の上流側に、同マス
    タを保持するマスタ保持手段を有することを特徴とする
    印刷装置。
  2. 【請求項2】マスタの先端部を係止するマスタ係止手段
    を外周面の一部に有する多孔性の回転自在な版胴と、画
    像情報に応じて上記マスタを製版し、上記マスタを上記
    版胴の外周面に巻装させるべく搬送する製版手段と、上
    記製版手段で製版された製版済みマスタを一定の長さに
    切断する切断手段とを有する印刷装置において、 上記切断手段による上記マスタの切断前に同マスタを保
    持するマスタ保持手段を有することを特徴とする印刷装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の印刷装置におい
    て、 上記マスタ保持手段は、上記マスタの先端部における同
    マスタの幅方向の両側縁を保持する一対のマスタ保持部
    を有することを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の印刷装置にお
    いて、 上記マスタ保持手段を上記マスタ係止手段に向かって移
    動する移動手段を有することを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れか1つ記載の印刷装
    置において、 上記マスタ保持手段は、上記版胴が上記マスタの先端部
    を係止するマスタ係止位置に停止したときの、上記マス
    タ係止手段の近傍に配置されていることを特徴とする印
    刷装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の印刷装置におい
    て、 上記移動手段は、上記切断手段よりも上記マスタ搬送方
    向の上流側に位置され上記マスタの先端部を保持する第
    1の位置と、上記マスタ係止手段の係止部を通過してこ
    の係止部で上記マスタの先端部を係止可能な第2の位置
    との間で上記マスタ保持手段を往復移動することを特徴
    とする印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の印刷装置において、 上記マスタ係止手段は、上記版胴の外周面に対して開閉
    自在に設けられたクランパと、このクランパを開閉動作
    するクランパ駆動手段とを備え、 上記マスタの幅方向に位置する上記クランパの両側縁に
    は、上記一対のマスタ保持部を収容可能な切欠き部がそ
    れぞれ設けられていることを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の印刷装置において、 上記マスタ保持手段が上記第1の位置にあり、上記製版
    手段によりマスタが所定量搬送されたときに、上記切断
    手段の駆動部を駆動する制御手段を有することを特徴と
    する印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項3乃至7の何れか1つに記載の印刷
    装置において、 上記一対のマスタ保持部は、上記マスタの片面に対して
    接離自在に設けられ同片面を吸着するマスタ吸着部と、
    このマスタ吸着部を、上記片面に接触する保持位置と上
    記片面から離れた離脱位置とに変位させる吸着部駆動手
    段とをそれぞれ有することを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の印刷装置において、 制御手段を上記マスタ保持手段が上記第1の位置を占め
    たときに上記各マスタ吸着部が上記保持位置を占め、上
    記マスタ保持手段が上記第2の位置を占めたときに上記
    各マスタ吸着部が上記離脱位置を占めるように、上記吸
    着部駆動手段の駆動動作を制御すると共に、上記各マス
    タ吸着部が上記第2の位置で上記離脱位置を占める前に
    上記クランパが閉位置を占めるように上記クランパ駆動
    手段の駆動動作を制御する制御手段を有することを特徴
    とする印刷装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の印刷装置において、 上記制御手段は、上記クランパの閉動作後に上記各マス
    タ吸着部が上記第2の位置で離脱位置を占めると、上記
    マスタ保持手段を上記第1の位置へ移動させるべく上記
    移動手段の駆動部の駆動動作を制御し、上記マスタ保持
    手段が第1の位置を占めると上記各マスタ吸着部を上記
    離脱位置から上記保持位置へと変位させるべく上記吸着
    部駆動手段の駆動動作を制御することを特徴とする印刷
    装置。
  12. 【請求項12】請求項3乃至7の何れか1つに記載の印
    刷装置において、 上記一対のマスタ保持部は、上記マスタの先端両側縁を
    同マスタの両面から挾持するように開閉自在に設けられ
    たマスタ挾持部と、このマスタ挾持部を開閉動作する挾
    持部駆動手段とをそれぞれ有することを特徴とする印刷
    装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の印刷装置において、 上記マスタ保持手段が上記第1の位置を占めたときに上
    記各マスタ挾持部が閉状態となり、上記マスタ保持手段
    が上記第2の位置を占めたときに上記各マスタ挾持部が
    開状態となるように、上記挾持部駆動手段の駆動動作を
    制御すると共に、上記各マスタ挾持部が上記第2の位置
    で開状態となる前に上記クランパが閉位置を占めるよう
    に上記クランパ駆動手段の駆動動作を制御する制御手段
    を有することを特徴とする印刷装置。
  14. 【請求項14】請求項12または13記載の印刷装置に
    おいて、 上記各マスタ挾持部を上記マスタの幅方向に変位する変
    位手段を有することを特徴とする印刷装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の印刷装置において、 上記変位手段は、上記各マスタ挾持部を、上記マスタの
    先端両側縁を保持する保持位置と、上記先端両側縁より
    も外方に外れた離脱位置とに移動する変位手段駆動機構
    を有することを特徴とする印刷装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の印刷装置において、 上記制御手段は、上記クランパの閉動作後に、上記各マ
    スタ挾持部を上記保持位置から上記離脱位置へと移動さ
    せるべく上記変位手段駆動機構の駆動動作を制御し、上
    記各マスタ挾持部が上記離脱位置を占めると上記マスタ
    保持手段を上記第1の位置へと移動させるべく上記移動
    手段の駆動部の駆動動作を制御し、上記マスタ保持手段
    が第1の位置を占めると、上記各マスタ挾持部を上記離
    脱位置から上記保持位置へと移動させるべく上記変位手
    段駆動機構の駆動動作を制御することを特徴とする印刷
    装置。
  17. 【請求項17】請求項11または16記載の印刷装置に
    おいて、 上記離脱位置は、開位置を占めた上記クランパよりも同
    クランパの開方向に外れた位置または上記クランパの両
    側縁よりも外方の位置であることを特徴とする印刷装
    置。
  18. 【請求項18】請求項4乃至17の何れか1つに記載の
    印刷装置において、 上記マスタ保持手段は、上記切断手段によって上記マス
    タが切断される切断位置を通過可能に設けられているこ
    とを特徴とする印刷装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の印刷装置において、 上記切断手段は、上記マスタ保持手段に取付けられてい
    ることを特徴とする印刷装置。
  20. 【請求項20】請求項19記載の印刷装置において、 上記切断手段と上記マスタ係止手段とが近接した時に、
    上記切断手段を上記マスタ係止手段と干渉しない非干渉
    位置へ移動する切断移動手段を有することを特徴とする
    印刷装置。
  21. 【請求項21】請求項4乃至20の何れか1つに記載の
    印刷装置において、 上記マスタ保持手段で保持されて上記マスタ係止手段に
    向かって移動するマスタに張力を与える張力付与手段を
    有することを特徴とする印刷装置。
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