JP3153683B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP3153683B2
JP3153683B2 JP22166093A JP22166093A JP3153683B2 JP 3153683 B2 JP3153683 B2 JP 3153683B2 JP 22166093 A JP22166093 A JP 22166093A JP 22166093 A JP22166093 A JP 22166093A JP 3153683 B2 JP3153683 B2 JP 3153683B2
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一喜 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の孔版印刷装置に使用されている感
熱性孔版印刷用マスタは、非常に薄いポリエステル等の
熱可塑性合成樹脂フィルムと、多孔質可撓性の支持体と
して合成繊維や和紙、或いは和紙及び合成繊維を混抄し
たものとを貼り合わせたラミネート構造となっている。
このマスタの熱可塑性合成樹脂フィルム面をサーマルヘ
ッド等の発熱素子で加熱穿孔し、その製版済マスタを自
動搬送して多孔性円筒状の版胴の外周面に自動的に巻き
付け、その製版済マスタに対してプレスローラ等の押圧
部材が印刷用紙を連続的に押し付けて、版胴に設けられ
た開孔部さらにマスタの穿孔部よりインキを滲み出させ
印刷用紙に転移することで印刷を行っている。また、マ
スタの排版は、版胴に対して接離する剥し爪で版胴の外
周面のマスタ先端部をすくい上げる方式が一般に使用さ
れている。
【0003】マスタロールを孔版印刷装置に新しくセッ
トする時に、そのマスタの先端部をカットして整えるた
めにマスタカットと呼ばれる作業が行われている。マス
タカット時のマスタの切断滓は、細長い帯状に切断され
狭い装置部分からオペレータが取り出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマスタは、その
支持体として和紙等を使用しているため、加熱穿孔した
部分に和紙繊維とかその混抄体が複雑に絡み合った部分
があったり、或いは加熱穿孔した部分にそれらの繊維が
横切ったりするところにおいては、インキの通過が阻害
されインキが印刷用紙に転移されずにベタ部に繊維模様
があらわれたり、細線等がかすれたり切れたりする俗に
繊維目と言われる不具合が発生する。そこで、支持体と
なる和紙等を薄くしたり支持体を削除した実質的に熱可
塑性合成樹脂フィルムのみから成るマスタで印刷を行
い、繊維目を低減する試みがなされている。上記従来の
マスタの見かけ上の強度は、支持体となる和紙等が受け
持っており、支持体を薄くしたり実質的に熱可塑性合成
樹脂フィルムのみから成るマスタだけにするとその強度
(腰)が大幅に低下してしまう。
【0005】通常、版胴の外周面には版胴の軸線と平行
に設けられたステージ部とこれに枢軸を介して開閉自在
なクランパとから成る製版済マスタの先端を挾持するた
めのマスタ係止手段が配設されており、新しい製版済マ
スタが巻き付けられる毎にクランパが開閉してマスタが
挿入されその先端部が挾持される。そしてマスタは、製
版手段を構成するプラテンローラや、その下流側に設け
られた送りローラ或いはガイド板等のマスタ案内搬送手
段で版胴のマスタ係止手段まで搬送されるが、版胴が回
転するときにステージ部とかクランパと干渉衝突しない
ようにマスタ案内搬送手段を版胴に近接して設けること
ができないので、マスタ案内搬送手段は版胴から離れた
位置にしか設置できず、マスタ案内搬送手段とマスタ係
止手段との間の距離が遠くなる。支持体に和紙等を用い
た従来のマスタのようにその腰(強度)が強い場合はマ
スタの搬送距離が多少遠くてもマスタの波打ち等は発生
しないが、支持体を薄くしたり実質的に熱可塑性合成樹
脂フィルムのみから成るマスタでは、その腰が非常に弱
くなり、マスタ係止手段に到達するまでに波打ったり、
弛みが発生したそのままの状態で製版済マスタの先端が
クランパで挾持されるため、版胴への製版済マスタの巻
き付け時に上記の波打ちや弛みが原因となって製版済マ
スタにしわが発生してしまう。また、排版時において
も、マスタの腰が強い場合には、マスタに付着している
インキにより剥し爪の案内面にマスタが貼り付こうとし
ても、マスタの腰の強さにより搬送できるがマスタの腰
が弱いと剥し爪の案内面にマスタが貼り付いてジャムが
発生するという問題がある。
【0006】従来、マスタカット時のマスタの切断滓
は、細長い帯状に切断され狭い装置部分から取り出すよ
うになっていたので、取り出しにくいと共に、装置内に
落下したり、版胴に貼り付いて画像が抜けてしまった
り、製版済みのマスタに貼り付いて版胴に巻き付いたり
する問題があった。
【0007】上記不具合の解消を図った本格的な技術は
未だないが、例えば特開昭59−7082号公報に開示
されているように、開閉自在な送版クランプを有する送
版部が製版機構の上流からクランプユニットまで製版済
マスタを移送する技術が提案されている。
【0008】しかしながら、マスタの先端部をクランプ
ユニットまで移送した後、送版クランプを開放するた
め、マスタの自重によって下方に弛みが発生したり、送
版部がクランプユニットと離れた位置にあるため移送動
作が不安定となって生じる弛みによりしわが発生する問
題がある。
【0009】したがって、本発明はかかる問題点を解決
するために、支持体を薄くしたり実質的に熱可塑性合成
樹脂フィルムのみから成るマスタであっても製版手段か
らマスタ係止手段まで搬送でき、版胴の外周面に弛みや
しわが発生することなく巻き付けることができ、更に使
用済のマスタを確実に排版できる孔版印刷装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
孔版印刷装置において、マスタ貯蔵手段と製版手段と多
孔性円筒状の版胴と切断手段とマスタ係止手段と排版手
段とマスタ搬送手段とを具備する。
【0011】マスタ貯蔵手段は、ロール状に巻かれたマ
スタを貯蔵する。製版手段は、画像情報に応じて前記マ
スタを製版しながら搬送する。版胴は、その外周面にマ
スタを巻き付けられる。切断手段は、マスタの搬送方向
に対して製版手段の下流側に配設されマスタを切断す
る。マスタ係止手段は、外周面に配設されマスタの先端
部を係止する。排版手段は、外周面に巻装されているマ
スタを廃棄する。マスタ搬送手段は、製版手段と排版手
段との間を往復動し、その一方の行程で製版手段の下流
側近傍からマスタの先端部を挾持し、先端部をマスタ係
止手段へ搬送し、且つ、マスタ係止手段に係止されてい
る使用済のマスタの先端部を挾持し、排版手段へ搬送す
る。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置の構成において、マスタ貯蔵手段にセットさ
れたマスタの先端部が切断手段の下流側まで引き出され
た後、マスタ搬送手段がマスタの先端部を挾持し僅かに
下流側へ搬送した時、切断手段がマスタを切断し、マス
タ搬送手段が切断されたマスタを排版手段へ搬送する。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、マスタは、製版
手段により画像情報に応じて製版される。製版されたマ
スタは、その先端部をマスタ搬送手段により挾持され、
版胴の外周面のマスタ係止手段へ波打ちや弛みのない状
態で確実に搬送され、版胴の外周面に巻装され、所定の
長さに切断される。印刷が行なわれた後、版胴の外周面
の使用済のマスタは、再び、マスタ搬送手段によりその
先端部が挾持され、排版手段へ向けて確実に搬送され、
廃棄される。
【0014】請求項2記載の発明によれば、マスタ貯蔵
手段にセットされたマスタは、その先端部が切断手段の
下流側まで引き出された後、マスタ搬送手段によりその
先端部が挾持されて僅かに下流側へ搬送され、切断手段
により切断される。その後、切断されたマスタは、マス
タ搬送手段により排版手段へ搬送され、廃棄される。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳述する。まず、図1及び図2を参照して本発明
の一実施例を示す孔版印刷装置の要部構成について説明
する。図1において、符号4は感熱性孔版印刷用マスタ
(以下、単に「マスタ」という)を示す。マスタ4は、
非常に薄い1乃至4μm程度のポリエステル等の実質的
に熱可塑性合成樹脂フィルムのみから成り、軸方向に長
い熱可塑性合成樹脂でできた芯管4pの外周面に巻き付
けられてマスタロール4Rが形成され、マスタ貯蔵手段
27の所定の位置に配置されている。ここで、実質的に
熱可塑性合成樹脂フィルムのみから成るマスタとは、マ
スタが熱可塑性合成樹脂フィルムのみから成るものの
他、熱可塑性合成樹脂フィルムに帯電防止剤等の微量成
分を含有して成るもの、さらには熱可塑性合成樹脂フィ
ルムの両主面、すなわち表面又は裏面のうち少なくとも
一方に、オーバーコート層等の薄膜層を1層又は複数層
形成して成るものを含む。
【0016】マスタロール4Rは、孔版印刷装置の上流
側に配置されていて、図示しない不動部材に回転可能に
支持されている。マスタロール4Rの下流側には、画像
情報に対応してマスタ4をサーマルヘッド20と、これ
にマスタ4を介して当接するプラテンローラ19とによ
り製版しながら搬送する製版手段30が配設されてい
る。プラテンローラ19は、その軸19sと実質一体的
に取り付けられていて、軸19s方向に延在して設けら
れている。プラテンローラ19の軸19sは、図示しな
い孔版印刷装置の側板に回転自在に支持されていて、プ
ラテンローラ19は、軸19sの一端に設けられたプラ
テンローラプーリとモータプーリとの間に掛け渡された
無端ベルト及びステッピングモータ(共に図示せず)に
より図示矢印方向に回転駆動される。サーマルヘッド2
0は、プラテンローラ19の上方に位置し、プラテンロ
ーラ19の軸19sと平行に延在して設けられている。
サーマルヘッド20は、図示しない孔版印刷装置の原稿
読取部に設けられたA/D変換部及び製版制御部(共に
図示せず)で処理されて送出されるデジタル画像情報に
基づき図示しない発熱素子が選択的に発熱することによ
りマスタ4の所定位置を溶融し穿孔する周知の機能を有
する。
【0017】製版手段30のマスタ4の搬送方向に対し
て下流側には、マスタ4を所定の長さに切断する切断手
段としての一対のカッタ部材21が配設されている。
【0018】カッタ部材21の下流側には、多孔性円筒
状の支持円筒体とその外周面にメッシュスクリーンとが
巻き付けられ外周面にマスタ4を巻き付ける版胴1が配
設されている。版胴1は後述するインキパイプ5を兼ね
た回転中心軸の周りに回転可能に支持されていて、図示
しないモーターによって矢印X方向に、上述のプラテン
ローラ19の周速度と等しい周速度で回転駆動される。
版胴1の外周面上の所定位置には、版胴1の軸線方向と
平行に延在していて、マスタ4の先端部を挾持する開閉
自在なマスタ係止手段50が配設されている。マスタ係
止手段50は、版胴1の外周面に実質一体的に設けられ
たステージ3と、このステージ3に対してクランパ軸2
aを介して図示しない開閉装置により駆動力を伝達され
回動される開閉自在なクランパ2とから構成されてい
る。マスタ係止手段50は、図2に示すように、後述す
るマスタ搬送手段70の下爪部9aがマスタ係止手段5
0の外側を移動できるように、マスタ4の幅方向の長さ
よりも僅かに短く構成されている。
【0019】版胴1の内側には、版胴1の回転方向と同
一方向に同期して回転して版胴1の内周面にインキを供
給するインキローラ6と、インキローラ6と僅かな間隙
を設けて平行に配置され、インキローラ6との間に断面
楔状のインキ溜り8を形成するドクタローラ7と、イン
キ溜り8へインキを開孔部5hから供給するインキパイ
プ5とを有する。ここで、インキローラ6、ドクタロー
ラ7及びインキパイプ5がインキ供給手段60を構成す
る。インキローラ6に対向する版胴1の外周面の下方近
傍には、上下に揺動し図示しない印刷用紙を版胴1へ押
し付けるプレスローラ22が配置されている。
【0020】図1において、版胴1の左側には排版手段
40が配設されている。排版手段40は、版胴1の外周
面から剥離した使用済のマスタ4を収容する排版ボック
ス18と、使用済のマスタ4を排版ボックス18内へ案
内移送する排版ローラ17とを有する。排版ローラ17
は、図示しない駆動手段により矢印方向へ回転駆動され
る。
【0021】製版手段30と排版手段40との間には、
その一方の行程で製版手段の下流側近傍からマスタ4の
先端部を挾持し、先端部をマスタ係止手段50へ搬送
し、且つ、マスタ係止手段50に係止されている使用済
のマスタ4の先端部を挾持し、排版手段40へ搬送する
マスタ搬送手段70が配設されている。
【0022】マスタ搬送手段70は、図示しない孔版印
刷装置の側板に設けられた回転伝達部材及び駆動モータ
によって矢印両方向に回動自在に配設された一対のリー
ドスクリュ12と、リードスクリュ12に螺合され、リ
ードスクリュ12の回動により移動する移動テーブル9
と、移動テーブル9の下端にマスタ4の幅に対応した間
隔を置いて設けられ、マスタ4の先端部の両端を挾持す
る一対の挾持爪23と、移動テーブル9の両端部の外側
面に支軸13aで回動自在に、移動テーブル9の往動方
向側に突出して設けられた略く字型の一対の支持腕13
と、支持腕13対の間に回動自在に配置され、排版手段
40の排版ローラ17に押圧する圧接ローラ15とによ
り主に構成されている。マスタ搬送手段70の移動速度
は、版胴1の周速度と略等しく設定され、本実施例にお
いては、図1に示す位置をホームポジションに設定して
いる。
【0023】挾持爪23は、図1、図3に示すように、
移動テーブル9の下面の突出部9bに固定された下爪部
9aと、下爪部9aに対向する位置に、突出部9bの外
側端面に軸10aで回動自在に支持され、下爪部9aと
共にマスタ4の先端部を挾持する上爪部10とからな
る。上爪部10と下爪部9aとの対向面には、マスタ4
を挾持したときにマスタ4が挾持爪23から抜け出るの
を防止するために滑り止め24が設けられている。移動
テーブル9の復動方向側の端面には、上爪部10を軸1
0aを中心として矢印方向に回動させるソレノイド11
が配置されている。上爪部10の一端側には、ピン25
が回動自在に設けられている。ピン25には、連結ピン
25aで、上爪部10の一端側を常に図3において下方
へ付勢するコイルバネ26が緩く挿入されたソレノイド
11のプランジャ11aが連結されている。
【0024】図1、図4に示すように、支持腕13の外
側面には、コロ14が回転自在に設けられている。一
方、孔版印刷装置の図示しない側板には、コロ14が転
動する所定の勾配を持ったカム板16が設けられてい
る。移動テーブル9の往動時に、コロ14が排版ローラ
17の略真上から製版手段30の下流側近傍の上方まで
カム板16の上面に沿って転動上昇する。従って、支持
腕13が支軸13aを中心として反時計回り方向に回動
させられ、圧接ローラ15が、ステージ3及び製版手段
30と干渉しないようになっている。移動テーブル9
が、上述のホームポジションに位置するときには、排版
ローラ17に、圧接ローラ15が圧接するように設定さ
れている。
【0025】次に、この孔版印刷装置の動作について以
下に記す。先ず、マスタカットについて説明する。マス
タロール4Rをマスタ貯蔵手段27の所定の位置にセッ
トし、プラテンローラ19とサーマルヘッド20との間
にマスタ4の先端部を挿入する。図示しない操作パネル
のマスタカットボタンを押すことにより、マスタカット
信号がリードスクリュ12の駆動モータ(図示せず)に
送出される。駆動モータの回転により、リードスクリュ
12が回転して移動テーブル9が移動し、挾持爪23を
カッタ部材21の下流側近傍へ移動させる。この動作と
同時にプラテンローラ19が回転し、マスタ4の先端部
を挾持爪23へ送り出す。マスタ4の先端部が所定長さ
送りだされると、ソレノイド11が励磁され、プランジ
ャ11aがコイルバネ26の付勢力に抗して上爪部10
の一端を軸10aを中心に回動させてマスタ4の先端部
を挾持爪23に挾持する。マスタ4の先端部の挾持と共
に、リードスクリュ12が逆転し、移動テーブル9が所
定の長さカッタ部材21から下流側に動くと、カッタ部
材21が作動しマスタ4の先端部がカットされる。マス
タ4のカットと同時にプラテンローラ19の回転が停止
する。移動テーブル9が、図1に示すホームポジション
に復帰し、ソレノイド11が消磁され、挾持していた切
断されたマスタ4を排版ボックス18内に落下廃棄し、
製版待機状態となる。
【0026】次に排版動作について説明する。図1にお
いて、版胴1は、マスタ係止手段50が、ほぼ真上にな
る給排版位置で停止している。図示しないスタートキー
を押すことにより、指令が図示しないクランパ開閉装置
に送出されて、クランパ2がステージ3に対して開放さ
れる。上記指令がリードスクリュ12の駆動モータ(図
示せず)に送出される。駆動モータの回転により、リー
ドスクリュ12が回転して移動テーブル9が移動し、挾
持爪23を図5に示すように、マスタ係止手段50の外
側端へ移動させる。挾持爪23の移動終了と同時に、ソ
レノイド11が励磁され、プランジャ11aがコイルバ
ネ26の付勢力に抗して上爪部10の一端を軸10aを
中心に回動させてマスタ4の先端部を挾持爪23に挾持
する。リードスクリュ12が逆転し、移動テーブル9が
ホームポジション側へ移動すると同時に、版胴1も矢印
X方向へ移動テーブル9の移動速度と同一の周速度で回
転し、版胴1の外周面に巻装されている使用済みのマス
タ4が、剥離されつつ排版手段40へ向けて搬送され
る。図6に示すように、移動テーブル9がホームポジシ
ョンに復帰すると、ソレノイド11が消磁され、挾持し
ている使用済みのマスタ4の先端部が開放される。その
後、排版ローラ17が図示しない駆動手段により矢印方
向へ回転駆動され、排版ローラ17にマスタ4を介して
押圧している圧接ローラ15が従動回転されて使用済み
のマスタ4が排版ボックス18内へ排版廃棄される。
【0027】次に製版動作について説明する。排版が完
了すると、版胴1は、クランパ2が略真上になる給排版
位置で図示しない開閉装置によりステージ3に対して開
放された状態で停止する。一方、移動テーブル9は、ホ
ームポジションより移動して挾持爪23をカッタ部材2
1の下流側近傍(図1において仮想線で示す)へ移動さ
せる。マスタ4は、プラテンローラ19よりも僅かに下
流側のカッタ部材21の位置において、その先端がプラ
テンローラの軸19sとほぼ平行な方向に揃えられた状
態で待機している。次いで、指令が図示しないステッピ
ングモータに送出されて、プラテンローラ19が矢印方
向に回転を始め、マスタ4の先端部が、プラテンローラ
19により送り出され、挾持爪23へ向けて搬送され
る。
【0028】プラテンローラ19によりマスタ4が所定
長さ搬送されると、図示しない制御手段からの信号によ
りソレノイド11がオンされて上爪部10がコイルバネ
26の付勢力に抗して回動し、マスタ4の先端部が挾持
部23に挾持される。次いで、駆動モータ及び回転伝達
部材(共に図示しない)が回転駆動されることによりリ
ードスクリュ12が回転されて、プラテンローラ19の
マスタ搬送速度とほぼ同じ速度で移動テーブル9がマス
タ係止手段50側へ復動される。マスタ搬送手段70
は、マスタ4の先端部をステージ3を覆う位置まで搬送
する。次いで、図示しない開閉装置によりクランパ2が
閉じられ、マスタ4の先端部がステージ3とクランパ2
との間で挾持される。その後、ソレノイド11が図示し
ない制御手段からの信号により消磁され、挾持爪23か
らマスタ4の先端部を開放し、リードスクリュ12が再
び回転し、移動テーブル9をホームポジションへ復帰さ
せる。
【0029】移動テーブル9の移動と同時に、プラテン
ローラ19と版胴1とが再び夫々矢印方向へ回転を再開
し、画像情報に応じてサーマルヘッド20の発熱素子が
選択的に発熱され、プラテンローラ19によりサーマル
ヘッド20に押圧されるマスタ4の部分が選択的に溶融
され穿孔されつつ、マスタ4が版胴1の外周面上に巻き
付けられる。
【0030】マスタ4が、版胴1の外周面に所定長さ巻
装され、カッタ部材21によりマスタ4が切断されプラ
テンローラ19の回転が停止する。
【0031】マスタ4が版胴1の外周面に巻き取られ、
印刷工程が開始される。先ず図示しない給紙装置により
1枚の印刷用紙(図示しない)が図示しないレジストロ
ーラに給送され、この図示しないレジストローラにより
版胴1の回転と同期した所定のタイミングで版胴1とプ
レスローラ22(図1に示す)との間に印刷用紙(図示
しない)が挿入される。そして、版胴1の外周面から離
間していたプレスローラ22が仮想線で示す上方に移動
し、矢印X方向に回転する版胴1の外周面に巻装された
マスタ4に印刷用紙(図示しない)が押圧されることに
より、マスタ4の穿孔部分からインキが滲み出されつつ
マスタ4が版胴1の外周面に密着されて、いわゆる版付
けが完了し、印刷待機状態となる。なお、この時、イン
キローラ6も版胴1の回転方向と同一方向に回転し、イ
ンキを版胴1の内周面に供給する。
【0032】また、上記実施例においては感熱性孔版印
刷用マスタを用いたが、これに限らずマスタとしては、
多孔質の可撓性支持体として和紙等を用いた従来の原
紙、若しくはこの従来の原紙よりもその支持体の厚さを
さらに減少させた薄い原紙をも使用できることは言うま
でもない。また、本実施例においては、マスタ搬送手段
70のホームポジションを図1に示す位置としたが、マ
スタ搬送手段70のホームポジションを製版手段30側
としても良い。さらに、マスタ搬送手段70によるマス
タ4の先端部の挾持及び開放動作を、マスタ搬送手段7
0の移動動作中に行うようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、マスタ搬送手段により、マスタの先端部が
確実に挾持されると共に、マスタの先端部が波打ちや弛
みのない状態で確実にマスタ係止手段に搬送されるの
で、マスタを版胴の外周面に、マスタにしわが発生する
こと無く巻き付けることができ、印刷画像にしわの影響
が出るのを防止することができ、ガイド部材にマスタが
引掛るのが防止できジャムが発生しない。さらに、マス
タ搬送手段が版胴の外周面の使用済のマスタの先端部を
挾持し排版手段へ搬送するので、マスタが剥し爪等に貼
り付いたりせず確実に排版できる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、マスタセッ
ト時において、マスタ搬送手段が切断されたマスタを挾
持して確実に排版手段へ搬送するので、製版時にマスタ
に貼り付いて版胴に巻き付いたりせず、印刷画像に影響
が出るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す孔版印刷装置の要部の
断面側面図である。
【図2】図1に示す孔版印刷装置のマスタ係止手段の要
部を示す斜視図である。
【図3】図1に示す孔版印刷装置のマスタ搬送手段の要
部を示す斜視図である。
【図4】図1に示す孔版印刷装置のマスタ搬送手段の要
部を示す平面図である。
【図5】図1に示す孔版印刷装置の作用を示す要部の断
面側面図である。
【図6】図1に示す孔版印刷装置の作用を示す要部の断
面側面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 クランパ 3 ステージ 4 マスタ 9 移動テーブル 11 ソレノイド 12 リードスクリュ 13 支持腕 14 コロ 15 圧接ローラ 16 カム板 17 排版ローラ 19 プラテンローラ 20 サーマルヘッド 21 切断手段としてのカッタ部材 22 プレスローラ 30 製版手段 40 排版手段 50 マスタ係止手段 60 インキ供給手段 70 マスタ搬送手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻かれたマスタを貯蔵するマス
    タ貯蔵手段と、画像情報に応じて前記マスタを製版しな
    がら搬送する製版手段と、その外周面に前記マスタを巻
    き付けられる多孔性円筒状の版胴と、前記マスタの搬送
    方向に対して前記製版手段の下流側に配設されマスタを
    切断する切断手段と、前記外周面に配設され前記マスタ
    の先端部を係止するマスタ係止手段と、前記外周面に巻
    装されている前記マスタを廃棄する排版手段とを具備す
    る孔版印刷装置において、 前記製版手段と前記排版手段との間を往復動し、その一
    方の行程で前記製版手段の下流側近傍から前記マスタの
    先端部を挾持し、前記先端部を前記マスタ係止手段へ搬
    送し、且つ、マスタ係止手段に係止されている使用済の
    マスタの先端部を挾持し、前記排版手段へ搬送するマス
    タ搬送手段を有する孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔版印刷装置において、 前記マスタ貯蔵手段にセットされた前記マスタの先端部
    が前記切断手段の下流側まで引き出された後、前記マス
    タ搬送手段が前記マスタの先端部を挾持し僅かに下流側
    へ搬送した時、前記切断手段が前記マスタを切断し、前
    記マスタ搬送手段が切断されたマスタを前記排版手段へ
    搬送する孔版印刷装置。
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