JP3732571B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置の印刷部に関する。
【0002】
【従来の技術】
多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的である)に和紙繊維または合成繊維あるいは和紙と合成繊維とを混抄したものからなる多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドで加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段より版胴の内周面にインキを供給して、プレスローラー等の押圧手段で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転移させて印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置がよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この孔版印刷装置では、装置を所定時間放置した後に使用する場合あるいは途中で印刷を一時停止して再度印刷を再開する場合等に備えて、放置後のインキ不足によって損紙が発生することを防止するために、未使用状態で放置しても蒸発しにくく、かつ、印刷されて印刷用紙に転移したときには速やかに浸透して乾燥する、オイルの中に水分を分散させた油中水型のエマルジョンインキが一般的に用いられている。しかし、印刷用紙に転移したインキは瞬時に用紙繊維間に浸透するわけではなく、所謂、浸透乾燥といわれる状態となるまでにはある程度の時間が必要である。
【0004】
上述の孔版印刷装置では、版胴の下方に配設されたプレスローラーあるいは版胴と同径の圧胴等の押圧手段によって版胴に対して印刷用紙を押圧し、インキ供給手段から供給されるエマルジョンインキを印刷用紙に転移させて印刷を行い、印刷された印刷用紙を連続的に用紙受け台の排紙トレイに排出積載している。従って、インキの乾燥に要する時間が短いと、先に排出された印刷用紙の画像が次に排出積載された印刷用紙の裏面に付着して汚してしまう、所謂、裏移りという不具合が発生してしまうという問題点があった。
【0005】
版胴に巻装されているマスタの多孔性支持体に充填されているインキには、インキ供給手段と押圧手段とに挟まれる形で圧力が作用し、インキはマスタの穿孔部より押し出される形で印刷用紙に転移し、印刷用紙がマスタと離れるときにインキが切断される形で印刷が行われる。従って、印刷用紙がマスタと離れるときに、印刷用紙に転移する余分なインキが少なければ裏移りも少なくて済むことになる。
【0006】
しかし、従来の孔版印刷装置では、図13に示すようにインキが上方から下方に移動する形となっているため、インキの自重等も作用して印刷用紙がマスタと離れるときにインキの流れが止まりにくく、インキは印刷用紙に引き出される形で熱可塑性樹脂フィルムの穿孔部分より大量に転移して付着してしまい、裏移りの発生を防止することができなかった。特に、インキ転移量が多くなるべた画像の印刷等では余分に転移するインキ量も多くなり、裏移りが発生し易かった。
【0007】
そこで、特公昭63−59393号公報に開示されているように、段階的にメッシュスクリーンのメッシュ値を高くしてインキの分散を向上させて裏移り等を改善するものがあるが、マスタの多孔性支持体として用いられている和紙繊維や合成繊維等は空隙が大きく通過抵抗も小さいため、多孔性支持体に充填されたインキが止まりきらずに、印刷用紙が離れるときに必要量以上に転移してしまうことを防止あるいは減少させることができず、裏移りが発生してしまうことが避けられなかった。
【0008】
また、近年では印刷物のカラー化に伴い、孔版印刷装置を用いた多重(多色)印刷も頻繁に行われている。従来の多重印刷では、1色目のインキが転移された印刷用紙を再度給紙部にセットし、2色目あるいは同様に3色目のインキを転移させることで多重印刷を行っていた。そのため、一度印刷された印刷用紙を再度給紙部にセットする作業や排出された印刷用紙をきれいに揃え直す作業が面倒であり、また、複数回の印刷を行うこととなって印刷時間が長くなってしまうという問題点があった。
【0009】
そこで、複数の版胴を並べて配置し、1工程で多重印刷を行う孔版印刷装置の提案が望まれている。版胴を並べて配置した構成に限らず、最初の版胴で印刷された印刷用紙を次の版胴に接触させて印刷を行う場合には、最初の版胴から印刷用紙に転移したインキは次の版胴のマスタ表面に転移し、次の印刷用紙に再転移しながら印刷されることが繰り返されることになる。例えば最初の版胴で黒インキを印刷し、次の版胴で赤インキを印刷する場合、次の版胴には黒インキで印刷された印刷用紙が通過することにより、黒インキが転移した部分がマスタ表面にでき、次の印刷用紙が通過するときに再転移されることとなる。このときに、印刷用紙の位置が変動(バラツク)してしまうと、転移したインキが画像の周辺にはみ出た状態のだぶり画像が発生してしまう。このだぶり画像は、多孔性支持体から引き出されて用紙に転移するインキが多いほど、次の版胴に転移したインキが堆積し易くなり、現れ易くなる。
【0010】
本発明の目的は、裏移りの発生を防止し、また、多重印刷時におけるだぶり画像の発生を低減して、良好な印刷物を得ることができる孔版印刷装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、第1の版胴と、第2の版胴と、第1及び第2の版胴に対して接離自在であり、第1の版胴に印刷用紙を押圧した後、第2の版胴に該印刷用紙を押圧する圧胴とを具備し、前記印刷用紙に対して多重印刷が可能な孔版印刷装置において、前記圧胴と第1の版胴とが、第1の版胴の上部周面において接離自在に設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに、前記圧胴を、第1の版胴との当接後に設定回転空転させた後、第2の版胴に当接させる制御手段を有することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに、前記圧胴の近傍に、前記圧胴の外周面に向けて放熱する発熱手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに、前記圧胴の近傍に、前記圧胴の外周面に向けて送風する送風手段を有することを特徴とする。
【0021】
【実施例】
図1は、本発明の参考例を採用した孔版印刷装置要部の概略正面図である。同図において、版胴1は、複数の開孔部1aを有する多孔性支持板1bと、多孔性支持板1bの外周に複数層巻装された樹脂あるいは金属網体からなる図示しないメッシュスクリーンとから構成されている。版胴1は図示しないフランジに固着されており、この図示しないフランジは、インキ供給パイプを兼ねた版胴軸2を支軸として、後述する版胴アーム9,9間に回転自在に支持されている。版胴1は、図示しない版胴駆動手段により駆動力を伝達されて図の反時計回り方向に回転駆動される。
【0022】
版胴1内の版胴軸2には図示しない側板対が固着されており、この図示しない側板間には、インキローラー3とドクターローラー4とがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0023】
インキローラー3は、ギヤあるいはベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって版胴駆動手段からの駆動力を伝達されて、版胴1と同期して図の反時計回り方向に回転駆動され、版胴1の内周面にインキを供給する。
【0024】
インキローラー3の外周面と僅かに隙間をもってその外周面が位置するように配設されたドクターローラー4は、図示しない駆動手段によって図の時計回り方向に回転駆動され、インキローラー3の外周面とで形成された楔状のインキ溜まり5のインキをインキローラー3の外周面に均一に供給する。
【0025】
また、版胴軸2には、図示しないインキパックから図示しないポンプによって供給されるインキを、インキ溜まり5に向けて送り出すためのインキパイプ6が取り付けられている。
【0026】
多孔性支持板1bの外周面上には、版胴軸2と平行に配設されたステージ部7と、ステージ部7とでマスタの先端部を挟持するクランパー8とが配設されている。クランパー8は軸8aで多孔性支持板1bに枢着され、図示しない開閉部材で回動される。
【0027】
図2に示すように、版胴軸2はその両端部近傍を一対の版胴アーム9,9に取り付けられており、各版胴アーム9,9は、筐体側板10(図3参照)に植設された支軸11,11にそれぞれの一端を回動自在に支持されている。一方の版胴アーム9の他端には切欠部9aが形成されており、その近傍には一端を筐体側板10に固着された引張バネ12の他端が固着されている。この引張バネ12の付勢力により、版胴アーム9には支軸11を中心に図2において反時計回り方向の回動力が付与されている。また、引張バネ12の取付位置よりも支軸11側寄りには、版胴アーム9に植設された支軸9bによって回転自在に支持されたカムフォロア13が配設されている。
【0028】
一方の版胴アーム9の近傍には、ストッパー14、ソレノイド15、カム16が配設されている。
一端14aが鈎型に形成され、この一端14aの近傍部において筐体側板10に取り付けられたソレノイド15のプランジャ15aを枢着されたストッパー14は、その他端を筐体側板10に植設された支軸14bに回動自在に支持されている。また、ストッパー14の略中央部には、一端を筐体側板10に固着された引張バネ17の他端が取り付けられており、ストッパー14は、ソレノイド15の作動不作動の切り換えによって、一端14aを切欠部9aに対して係脱自在に設けられている。
【0029】
カムフォロア13の上方には、図示しない駆動手段によって版胴1と同期して回転する支軸16aに固着されたカム16が配設されている。カム16の外周面には、カムフォロア13の外周面が引張バネ12の付勢力によって当接しており、カム16の回転に応じて版胴アーム9,9が支軸11を中心に揺動して版胴1が上下動する。カム16の凸部とカムフォロア13とが当接したときにソレノイド15の作動が断たれると、切欠部9aと一端14aとが係合可能となっている。
【0030】
版胴1の上方には、版胴1と共に印刷部を構成し、版胴1の上下動によってその外周面を版胴1の上部周面に対して接離可能に配置された押圧手段としての圧胴18が配設されている。版胴1と略同径の圧胴18は圧胴軸19に回転自在に支持されており、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって版胴駆動手段からの駆動力を伝達され、図1の時計回り方向に版胴1と同期して同じ周速度で回転駆動される。
【0031】
圧胴18の外周面には、ステージ部7及びクランパー8と対応する部位に凹部18aが形成されており、版胴1と圧胴18とが同期して回転したときにステージ部7とクランパー8とが干渉しないように構成されている。
【0032】
凹部18aの回転方向上流側段部には、印刷用紙を挟持する押さえ爪20が配設されている。押さえ爪20は回動自在な支軸20aに固着されており、支軸20aは、図示しないトーションコイルの付勢力によって、図1において反時計回り方向の回動力を付与されている。
【0033】
支軸20aの一端には、図3に示すように、その一端部に回転自在なカムフォロア21を有するアーム22が固着されている。また、筐体側板10側のカムフォロア21に対応する部位には、移動自在なカム板23が配設されている。カム板23は、筐体側板10に対して摺動自在なスタッド23aと接続片23bとを有している。接続片23bは、その自由端が曲折された略L字形状を呈しており、自由端の先端部には、図示しない制御手段からの指令によりカム板23を移動させるソレノイド24のプランジャと、一端を孔版印刷装置本体に取り付けられた引張バネ25の他端とが取り付けられている。この構成により、カム板23は、通常時は引張バネ25の付勢力によって図の実線位置におかれ、図示しない制御手段からの指令によってソレノイド24が励磁したときには図の二点鎖線位置におかれる。カム板23が図の二点鎖線位置を占めると、カム板23とカムフォロア21とが当接し、圧胴18の回転に伴って押さえ爪20が給紙位置及び排紙位置で開閉する。
【0034】
圧胴18の周辺部には、レジストローラー対26、剥離爪27、排紙トレイ28が配設されている。
レジストローラー対26は、図示しない給紙部から給送される印刷用紙をくわえ込み、押さえ爪20が給紙位置に達して開放されたタイミングに合わせて送り出す。これにより印刷用紙が圧胴18の外周面上に巻装される。
【0035】
孔版印刷装置本体に固定された剥離爪27は、押さえ爪20が排紙位置に達して開放される位置の近傍に配設されており、圧胴18の外周面上より印刷済み用紙を剥離する。剥離された印刷済み用紙は排紙トレイ28に排出積載される。
【0036】
版胴1の、図1における左下方には、製版部が配設されている。製版部は、マスタロール29、サーマルヘッド30、プラテンローラー31、切断手段32、マスタ搬送ローラー対33、ガイド板34等から主に構成されている。
【0037】
熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたマスタ35を巻成してなるマスタロール29は、その芯部29aを図示しないマスタ貯容手段に回転自在に支持されている。
【0038】
サーマルヘッド30は多数の発熱素子を具備しており、図示しない原稿読取部からの画像情報に応じて各発熱素子に通電を行い、マスタ35に熱溶融穿孔製版を行う。
【0039】
サーマルヘッド30と対向配置されたプラテンローラー31は、図示しない側板にその支軸31aを回転自在に支持されており、図示しないステッピングモーターで回転駆動される。プラテンローラー31には、図示しない付勢手段によって付勢されたサーマルヘッド30によってマスタ35が押圧されている。
【0040】
プラテンローラー31のマスタ搬送方向下流側に配設された切断手段32は、可動刃32aと固定刃32bとから構成されており、固定刃32bに対して可動刃32aが上下動または回転移動する周知の構成である。
【0041】
マスタ搬送ローラー対33は駆動ローラー33aと従動ローラー33bとから構成され、各ローラー33a,33bは、金属軸と導電性を有するクロロプレンゴムあるいはシリコンゴム等の弾性体ローラーとから構成されている。マスタ搬送ローラー対33のマスタ搬送速度はプラテンローラー31のそれよりも速くなるように設定されており、プラテンローラー31とマスタ搬送ローラー対33との間でマスタ35に対して一定の張力が付与されている。
【0042】
ガイド板34は孔版印刷装置本体に固着されており、マスタ搬送ローラー対33によって搬送されるマスタ35を版胴1に向けてガイドする。
【0043】
上記構成に基づき、以下に参考例の動作を説明する。
図示しない原稿読取部に原稿がセットされ、オペレーターによって製版スタートキーが押されることにより、版胴1と圧胴18とが版胴駆動手段によって回転駆動され、図示しない排版装置によって使用済みマスタが版胴1の外周面より剥離廃棄される。その後、版胴1はクランパー8が真下に位置する給版待機位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段によってクランパー8が開放されて、版胴1は給版待機状態となる。
【0044】
原稿読取部にて読み取られた画像情報は、CCD等で電気信号に変換された後、A/D変換器、製版制御装置等を経由してサーマルヘッド30の発熱素子にパルス状に通電される。サーマルヘッド30の作動と共に、プラテンローラー31と駆動ローラー33aとが作動し、マスタ35は、その熱可塑性樹脂フィルムを加熱穿孔されつつ搬送され、製版動作が行われる。このとき、マスタ搬送ローラー対33によりマスタ35に所定の張力が付与され、マスタ35へのしわの発生が防止されている。
【0045】
製版されたマスタ35は、ガイド板34に案内されて版胴1へと搬送される。そして、プラテンローラー31を駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ35の先端がステージ部7とクランパー8との間の所定位置まで搬送されたと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパー8を図1の時計回り方向に回動させ、ステージ部7とでマスタ35の先端を吸着挟持する。
【0046】
クランパー8によるマスタ35の挟持後、版胴1はマスタ搬送速度と略同速度で図1の反時計回り方向に回転を開始し、版胴1の外周面上にマスタ35が巻装される。図示しないステッピングモーターのステップ数より1版分の製版が完了したと判断されると、可動刃32aが移動してマスタ35を切断すると共にプラテンローラー31とマスタ搬送ローラー対33の作動が停止される。切断されたマスタ35の後端は版胴1の回転によって引き出され、マスタ35の版胴1への巻装動作が完了する。このとき、版胴アーム9とストッパー14とが係合されて版胴1は圧胴18とは当接しない離間位置に保持されている。
【0047】
そして、図示しない給紙装置より1枚の印刷用紙が分離給送される。印刷用紙は、レジストローラー対26によってタイミングをとられた後、開放している圧胴18と押さえ爪20との間に向けて給送され、圧胴18の外周面上に巻装される。
【0048】
レジストローラー対26の近傍に設けられた図示しない用紙検出手段により、圧胴18と押さえ爪20との間への印刷用紙の挿入が検知されると、ソレノイド15への通電がなされ、版胴アーム9とストッパー14との係合が解除される。版胴1は、カム16の回転に伴い、引張バネ12の付勢力によって上昇し、印刷用紙を介して圧胴18と当接する。この当接により、インキローラー3によって版胴1の内周面に供給されたインキが開孔部1a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ35の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。インキを転移された印刷用紙は、押さえ爪20が開放位置で開放された後に、剥離爪27によってその先端部より圧胴18の外周面上から剥離され、排紙トレイ28に排出される。そして、版胴1が圧胴18との離間位置に達すると同時にソレノイド15への通電が断たれ、版胴アーム9とストッパー14とが係合されて版胴1は圧胴18と当接しない離間位置に再び保持され、版付動作が完了する。
【0049】
版付動作完了後、オペレーターによって図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴1が高速で回転駆動されると共に図示しない給紙部より印刷用紙が連続的に給送されて印刷動作が行われる。
【0050】
上述のように、本発明の参考例を採用した孔版印刷装置によれば、版胴1の上部周面において印刷用紙を介して圧胴18が当接するため、印刷用紙へのインキの転移は、図4に示すように、下方から上方へと移動する形となる。従って、印刷用紙がマスタ35と離れるときにインキの流れが止まり易く、インキはマスタ35に引き留められる形となり、印刷用紙に転移するインキ量が抑制されて裏移りの発生を防止することができる。
【0051】
なお、上記参考例では版胴1を回転自在かつ上下動自在、圧胴18を回転自在な構成としたが、版胴1を回転自在、圧胴18を回転自在かつ上下動自在な構成としてもよい。
【0052】
図5は、本発明の他の参考例を採用した孔版印刷装置要部の概略正面図である。この参考例は、図1に示した参考例と比較すると、版胴1に代えて版胴36を用いた点と、圧胴18に代えてプレスローラー37、剥離爪38、用紙搬送手段39を用いた点においてのみ相違し、他の構成は同一である。
【0053】
版胴36は、複数の開孔部36aを有する多孔性支持板36bと、多孔性支持板36bの外周に複数層巻装された樹脂あるいは金属網体からなる図示しないメッシュスクリーンとから構成されている。版胴36は図示しないフランジに固着されており、この図示しないフランジは、インキ供給パイプを兼ねた版胴軸2を支軸として、図示しない側板間に回転自在に支持されている。版胴36は、図示しない版胴駆動手段により駆動力を伝達されて図の反時計回り方向に回転駆動される。また、版胴36の内部には、図1に示した参考例と同様のインキローラー3、ドクターローラー4、インキパイプ6が配設され、インキ溜まり5が形成されている。
【0054】
版胴36の上方には、図示しないアーム部材に回転自在に支持された支軸37aに固着されたプレスローラー37が配設されている。図示しないアーム部材は、図示しないカム等の揺動手段によって版胴1の回転と同期して揺動され、プレスローラー37は、版胴1の上部周面より離間する図の実線位置と版胴1の上部周面に当接する図の二点鎖線位置とに選択的に位置決めされる。
【0055】
プレスローラー37の左方であって版胴1の上部周面近傍には、その先端を版胴1の上部周面に対して進退自在とされ、版胴1の外周面上から印刷用紙を剥離する剥離爪38が配設されている。剥離爪38は、孔版印刷装置本体に回動自在に支持された支軸38aに固着されており、図示しない回動手段によって版胴1の回転と同期して回動される。
【0056】
剥離爪38の上方には、印刷された印刷用紙を搬送する用紙搬送手段39が配設されている。用紙搬送手段39は、駆動ローラー40、従動ローラー41、搬送ベルト42、吸引ファン43等から主に構成されている。
【0057】
細切れローラーからなる駆動ローラー40と従動ローラー41とは図示しない側板にそれぞれ回転自在に支持されており、駆動ローラー40は図示しない駆動手段によって回転駆動される。駆動ローラー40と従動ローラー41との間には、ゴム等の高摩擦抵抗部材で構成され、その表面に複数の開孔を有する複数の搬送ベルト42が掛け渡されており、従動ローラー41は駆動ローラー40の駆動力を伝達されて従動回転する。この回転駆動により、搬送ベルト42は図5の矢印方向に移動される。各ローラー40,41間には印刷用紙を吸引する吸引ファン43が配設されている。吸引ファン43は回転することにより図において上方への吸引力を生じさせ、搬送ベルト42の開孔を通じて印刷用紙を搬送ベルト42上に吸引する。吸引された印刷用紙は搬送ベルト42によって搬送され、用紙搬送手段39の左方に配設された排紙トレイ44上に排出積載される。
【0058】
上記構成に基づき、以下にこの参考例の動作を説明する。
図示しない原稿読取部に原稿がセットされ、オペレーターによって製版スタートキーが押されることにより、図1に示した参考例と同様に図示しない排版装置によって使用済みマスタが版胴36の外周面より剥離廃棄された後、版胴36は給版待機位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段によってクランパー8が開放されて、版胴36は給版待機状態となる。
【0059】
版胴36が給版待機状態となると、図1に示した参考例と同様に製版動作が行われる。製版されたマスタ35はガイド板34に案内されて版胴36へと搬送され、その先端がステージ部7とクランパー8とで吸着挟持された後に版胴36が図5において反時計回り方向に回転することで、版胴36の外周面上に巻装される。
【0060】
その後、可動刃32aが移動してマスタ35を切断すると共にプラテンローラー31とマスタ搬送ローラー対33の作動が停止され、切断されたマスタ35の後端は版胴36の回転によって引き出されてマスタ35の版胴36への巻装動作が完了する。版胴36は回転を継続し、ホームポジションにて停止する。
【0061】
版胴36がホームポジションに位置決めされると、図示しない給紙装置より1枚の印刷用紙が分離給送される。印刷用紙は、レジストローラー対26によってタイミングをとられた後、版胴36とプレスローラー37との間に向けて給送される。そして、図示しない揺動手段によってプレスローラー37が図5の二点鎖線位置に揺動されることにより、印刷用紙が版胴36の上部周面に圧接される。
【0062】
この圧接により、インキローラー3によって版胴36の内周面に供給されたインキが開孔部36a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ35の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。インキを転移された印刷用紙は、剥離爪38によってその先端部より版胴36の外周面上から剥離され、用紙搬送手段39によって排紙トレイ44に排出されて版付動作が完了する。
【0063】
版付動作完了後、オペレーターによって図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴1が高速で回転駆動されると共に図示しない給紙部より印刷用紙が連続的に給送されて印刷動作が行われる。
【0064】
この参考例においても、図1に示した参考例と同様に版胴36の上部周面において印刷用紙を介してプレスローラー37が当接するため、印刷用紙へのインキの転移は下方から上方へと移動する形となり、印刷用紙に転移するインキ量が抑制されて裏移りの発生を防止することができる。
【0065】
図6は、本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部の概略正面図である。この実施例は、図1に示した参考例と比較すると、圧胴18の上方に、第2の版胴である版胴45及び製版済みマスタを作成して版胴45に供給する第2の製版部を配設した点においてのみ相違し、他の構成は同一である。
【0066】
版胴45は、版胴1と同様に、複数の開孔部45aを有する多孔性支持板45bと、多孔性支持板45bの外周に複数層巻装された樹脂あるいは金属網体からなる図示しないメッシュスクリーンとから構成されている。版胴45は図示しないフランジに固着されており、この図示しないフランジは、インキ供給パイプを兼ねた版胴軸46を支軸として、後述する版胴アーム52,52間に回転自在に支持されている。版胴45は、図示しない版胴駆動手段により駆動力を伝達されて、版胴1と同期して図の反時計回り方向に回転駆動される。
【0067】
版胴45内の版胴軸46には図示しない側板対が固着されており、この図示しない側板間には、インキローラー47とドクターローラー48とがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0068】
インキローラー47は、ギヤあるいはベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって版胴駆動手段からの駆動力を伝達されて、版胴45と同期して図の反時計回り方向に回転駆動され、版胴45の内周面にインキを供給する。
【0069】
インキローラー47の外周面と僅かに隙間をもってその外周面が位置するように配設されたドクターローラー48は、図示しない駆動手段によって図の時計回り方向に回転駆動され、インキローラー47の外周面とで形成された楔状のインキ溜まり49のインキをインキローラー47の外周面に均一に供給する。
【0070】
多孔性支持板45bの外周面上には、版胴軸46と平行に配設されたステージ部50と、ステージ部50とでマスタの先端部を挟持するクランパー51とが配設されている。クランパー51は軸51aで多孔性支持板45bに枢着され、図示しない開閉部材で回動される。
【0071】
図7に示すように、版胴軸46はその両端部近傍を一対の版胴アーム52,52に取り付けられており、各版胴アーム52,52は、筐体側板10(図3参照)に植設された支軸53,53にそれぞれの一端を回動自在に支持されている。一方の版胴アーム52の他端には切欠部52aが形成されており、その近傍には一端を筐体側板10に固着された引張バネ54の他端が固着されている。この引張バネ54の付勢力により、版胴アーム52には支軸53を中心に図7において時計回り方向の回動力が付与されている。また、引張バネ54の取付位置よりも支軸53側寄りには、版胴アーム52に植設された支軸52bによって回転自在に支持されたカムフォロア55が配設されている。
【0072】
一方の版胴アーム52の近傍には、ストッパー56、ソレノイド57、カム58が配設されている。
一端56aが鈎型に形成され、この一端56aの近傍部において筐体側板10に取り付けられたソレノイド57のプランジャ57aを枢着されたストッパー56は、その他端を筐体側板10に植設された支軸56bに回動自在に支持されている。また、ストッパー56の略中央部には、一端を筐体側板10に固着された引張バネ59の他端が取り付けられており、ストッパー56は、ソレノイド57の作動不作動の切り換えによって、一端56aを切欠部52aに対して係脱自在に設けられている。
【0073】
カムフォロア55の上方には、図示しない駆動手段によって版胴45と同期して回転する支軸58aに固着されたカム58が配設されている。カム58の外周面には、カムフォロア55の外周面が引張バネ54の付勢力によって当接しており、カム58の回転に応じて版胴アーム52,52が支軸53を中心に揺動して版胴45が上下動する。カム58の凸部とカムフォロア55とが当接したときにソレノイド57の作動が断たれると、切欠部52aと一端56aとが係合可能となっている。
【0074】
版胴45の、図6における右上方には、第2の製版部が配設されている。第2の製版部は、先に説明した製版部と同様に、マスタ66を巻成してなるマスタロール60、サーマルヘッド61、プラテンローラー62、切断手段63、マスタ搬送ローラー対64、ガイド板65等から主に構成されている。なお、各構成は、先に説明した製版部と同様であるので、個々の詳細な説明は省略する。
【0075】
以下に、本実施例の動作を説明する。
図示しない原稿読取部に原稿がセットされ、オペレーターによって製版スタートキーが押されることにより、版胴1、版胴45及び圧胴18が版胴駆動手段によってそれぞれ回転駆動され、図示しない排版装置によって使用済みマスタが版胴1及び版胴45の外周面より剥離廃棄される。その後、版胴1はクランパー8が真下に位置する給版待機位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段によってクランパー8が開放されて、版胴1は給版待機状態となる。
【0076】
版胴1が給版待機状態となると、図1に示した参考例と同様に製版動作が行われる。製版されたマスタ35は、ガイド板34に案内されて版胴1へと搬送される。そして、プラテンローラー31を駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ35の先端がステージ部7とクランパー8との間の所定位置まで搬送されたと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパー8を図6において時計回り方向に回動させ、ステージ部7とでマスタ35の先端を吸着挟持する。
【0077】
クランパー8によるマスタ35の挟持後、版胴1はマスタ搬送速度と略同速度で図1の反時計回り方向に回転を開始し、版胴1の外周面上にマスタ35が巻装される。図示しないステッピングモーターのステップ数より1版分の製版が完了したと判断されると、可動刃32aが移動してマスタ35を切断すると共にプラテンローラー31とマスタ搬送ローラー対33の作動が停止される。切断されたマスタ35の後端は版胴1の回転によって引き出され、マスタ35の版胴1への巻装動作が完了する。このとき、版胴アーム9とストッパー14とが係合されて版胴1は圧胴18とは当接しない離間位置に保持されている。
【0078】
次に、版胴45がクランパー51が真上に位置する給版待機位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段によってクランパー51が開放されて給版待機状態となる。
【0079】
原稿読取部にて読み取られた画像情報は、CCD等で電気信号に変換された後、A/D変換器、製版制御装置等を経由してサーマルヘッド61の発熱素子にパルス状に通電される。サーマルヘッド61の作動と共に、プラテンローラー62とマスタ搬送ローラー対64とが作動し、マスタ66は、その熱可塑性樹脂フィルムを加熱穿孔されつつ搬送され、製版動作が行われる。このとき、マスタ搬送ローラー対64によりマスタ66に所定の張力が付与され、マスタ66へのしわの発生が防止されている。
【0080】
製版されたマスタ66は、ガイド板65に案内されて版胴45へと搬送される。そして、プラテンローラー62を駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ66の先端がステージ部50とクランパー51との間の所定位置まで搬送されたと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパー51を図1の時計回り方向に回動させ、ステージ部50とでマスタ66の先端を吸着挟持する。
【0081】
クランパー51によるマスタ66の挟持後、版胴45はマスタ搬送速度と略同速度で図6の反時計回り方向に回転を開始し、版胴45の外周面上にマスタ66が巻装される。図示しないステッピングモーターのステップ数より1版分の製版が完了したと判断されると、切断手段63が作動してマスタ66を切断すると共にプラテンローラー62とマスタ搬送ローラー対64の作動が停止される。切断されたマスタ66の後端は版胴45の回転によって引き出され、マスタ66の版胴45への巻装動作が完了する。このとき、版胴アーム52とストッパー56とが係合されて版胴45は圧胴18とは当接しない離間位置に保持されている。
【0082】
そして、図示しない給紙装置より1枚の印刷用紙が分離給送される。印刷用紙は、レジストローラー対26によってタイミングをとられた後、開放している圧胴18と押さえ爪20との間に向けて給送され、圧胴18の外周面上に巻装される。
【0083】
レジストローラー対26の近傍に設けられた図示しない用紙検出手段により、圧胴18と押さえ爪20との間への印刷用紙の挿入が検知されると、ソレノイド15への通電がなされ、版胴アーム9とストッパー14との係合が解除される。版胴1は、カム16の回転に伴い、引張バネ12の付勢力によって上昇し、印刷用紙を介して圧胴18と当接する。この当接により、インキローラー3によって版胴1の内周面に供給されたインキが開孔部1a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ35の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。そして、版胴1が圧胴18との離間位置に達すると同時にソレノイド15への通電が断たれ、版胴アーム9とストッパー14とが係合されて版胴1は圧胴18と当接しない離間位置に再び保持される。
【0084】
版胴1が圧胴18より離間した後、圧胴18はさらに回転を継続する。そして、圧胴18の外周面上に巻装されて版胴1からのインキを転移された印刷用紙の画像部が、版胴45の外周面上に巻装された製版済みのマスタ66の画像部と対応する位置に到達すると、ソレノイド57への通電がなされ、版胴アーム52とストッパー56との係合が解除される。版胴45は、カム58の回転に伴い、引張バネ54の付勢力によって下降し、印刷用紙を介して圧胴18と当接する。この当接により、インキローラー47によって版胴45の内周面に供給されたインキが開孔部45a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ66の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。
【0085】
版胴1及び版胴45から印刷用紙にインキが転移されると、ソレノイド24に通電がなされてカム板23がカムフォロア21と当接可能位置に位置決めされる。カム板23の位置決め後、圧胴18が押さえ爪20の開放位置まで回転すると、印刷用紙は剥離爪27によってその先端部より圧胴18の外周面上から剥離され、排紙トレイ28に排出される。そして、版胴45が圧胴18との離間位置に達すると同時にソレノイド57への通電が断たれ、版胴アーム52とストッパー56とが係合されて版胴45は圧胴18と当接しない離間位置に再び保持され、版付動作が完了する。
【0086】
版付動作完了後、オペレーターによって図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴1及び版胴45が高速で回転駆動されると共に図示しない給紙部より印刷用紙が連続的に給送されて印刷動作が行われる。
【0087】
上述のように、本実施例を採用した孔版印刷装置によれば、版胴1の上部周面において印刷用紙を介して圧胴18が当接するため、印刷用紙へのインキの転移は下方から上方へと移動する形となり、印刷用紙に転移するインキ量が抑制される。その後、この印刷済みの印刷用紙を介して版胴45が圧胴18に当接するので、印刷用紙から版胴45へのインキの転移が抑制され、多重印刷時におけるだぶり画像の発生を低減することができる。
【0088】
なお、上記実施例では版胴1及び版胴45をそれぞれ回転自在かつ上下動自在、圧胴18を回転自在な構成としたが、版胴1及び版胴45をそれぞれ回転自在、圧胴18を回転自在かつ上下動自在な構成としてもよい。
【0089】
図8は、本発明のさらに他の参考例を採用した孔版印刷装置腰部の概略正面図である。この参考例は、図5に示した参考例と比較すると、用紙搬送手段39の左方に、第2の版胴である版胴67、プレスローラー68、製版済みマスタを作成して版胴67に供給する第2の製版部、剥離爪69、用紙搬送手段70、ガイド板71を配設した点においてのみ相違し、他の構成は同一である。
【0090】
版胴67は、複数の開孔部67aを有する多孔性支持板67bと、多孔性支持板67bの外周に複数層巻装された樹脂あるいは金属網体からなる図示しないメッシュスクリーンとから構成されている。版胴67は、版胴36と同様に図示しないフランジに固着されており、この図示しないフランジは、インキ供給パイプを兼ねた版胴軸2を支軸として、図示しない側板間に回転自在に支持されている。版胴67は、図示しない版胴駆動手段により駆動力を伝達され、版胴36と同期して図の反時計回り方向に回転駆動される。また、版胴67の内部には、第1の実施例と同様のインキローラー3、ドクターローラー4、インキパイプ6が配設され、インキ溜まり5が形成されている。
【0091】
版胴67の上方には、図示しないアーム部材に回転自在に支持された支軸68aに固着されたプレスローラー68が配設されている。プレスローラー68は、プレスローラー37と同様に、版胴67の上部周面より離間する図の実線位置と版胴67の上部周面に当接する図の二点鎖線位置とに選択的に位置決めされる。
【0092】
プレスローラー68の左方であって版胴67の上部周面近傍には、孔版印刷装置本体に回動自在に支持された支軸69aに固着され、図示しない回動手段によって版胴67の回転と同期して回動される剥離爪69が配設されている。
【0093】
剥離爪69の上方には、印刷された印刷用紙を搬送する用紙搬送手段70が配設されている。用紙搬送手段70は用紙搬送手段39と同様に構成されている。
【0094】
用紙搬送手段39とプレスローラー68との間の印刷用紙搬送経路上には、印刷用紙の搬送をガイドするガイド板71が配設されている。ガイド板71は孔版印刷装置本体に固着されている。
【0095】
版胴67の左下方には、第2の製版部が配設されている。第2の製版部は、第3の実施例と同様に構成されている。
【0096】
上記構成に基づき、以下にこの参考例の動作を説明する。
図示しない原稿読取部に原稿がセットされ、オペレーターによって製版スタートキーが押されることにより、図示しない排版装置によって使用済みマスタが版胴36及び版胴67の外周面より剥離廃棄された後、版胴36は給版待機位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段によってクランパー8が開放されて、版胴36は給版待機状態となる。
【0097】
版胴36が給版待機状態となると、図1に示した参考例と同様に製版動作が行われる。製版されたマスタ35はガイド板34に案内されて版胴36へと搬送され、その先端がステージ部7とクランパー8とで吸着挟持された後に版胴36が図8において反時計回り方向に回転することで、版胴36の外周面上に巻装される。
【0098】
その後、切断手段32が作動してマスタ35を切断すると共にプラテンローラー31とマスタ搬送ローラー対33の作動が停止され、切断されたマスタ35の後端は版胴36の回転によって引き出されてマスタ35の版胴36への巻装動作が完了する。版胴36は回転を継続し、ホームポジションにて停止する。
【0099】
版胴36がホームポジションに位置決めされると、版胴67が給版待機位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段によってクランパー8が開放されて、版胴67が給版待機状態となる。
【0100】
版胴67が給版待機状態となると、上記実施例と同様に製版動作が行われる。製版されたマスタ66はガイド板65に案内されて版胴67へと搬送され、その先端がステージ部7とクランパー8とで吸着挟持された後に版胴67が図8において反時計回り方向に回転することで、版胴67の外周面上に巻装される。
【0101】
その後、切断手段63が作動してマスタ66を切断すると共にプラテンローラー62とマスタ搬送ローラー対64の作動が停止され、切断されたマスタ66の後端は版胴67の回転によって引き出されてマスタ66の版胴67への巻装動作が完了する。版胴67は回転を継続し、ホームポジションにて停止する。
【0102】
版胴36及び版胴67がそれぞれホームポジションに位置決めされると、図示しない給紙装置より1枚の印刷用紙が分離給送される。印刷用紙は、レジストローラー対26によってタイミングをとられた後、版胴36とプレスローラー37との間に向けて給送される。そして、図示しない揺動手段によってプレスローラー37が図8の二点鎖線位置に揺動されることにより、印刷用紙が版胴36の上部周面に圧接される。
【0103】
この圧接により、インキローラー3によって版胴36の内周面に供給されたインキが開孔部36a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ35の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。インキを転移された印刷用紙は、剥離爪38によってその先端部より版胴36の外周面上から剥離され、用紙搬送手段39によって搬送される。
【0104】
ガイド板71に案内され、用紙搬送手段39によって搬送された印刷済みの印刷用紙は、版胴67とプレスローラー68との間に向けて送り込まれる。そして、図示しない揺動手段によってプレスローラー68が図8の二点鎖線位置に揺動されることにより、印刷用紙が版胴67の上部周面に圧接される。
【0105】
この圧接により、インキローラー3によって版胴67の内周面に供給されたインキが開孔部67a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ66の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。インキを転移された印刷用紙は、剥離爪69によってその先端部より版胴67の外周面上から剥離され、用紙搬送手段70によって排紙トレイ44に排出されて版付動作が完了する。
【0106】
版付動作完了後、オペレーターによって図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴36及び版胴67が高速で回転駆動されると共に図示しない給紙部より印刷用紙が連続的に給送されて印刷動作が行われる。
【0107】
この参考例においても、上記実施例と同様に版胴36の上部周面において印刷用紙を介してプレスローラー37が当接するため、印刷用紙へのインキの転移は下方から上方へと移動する形となり、印刷用紙に転移するインキ量が抑制される。その後、この印刷済みの印刷用紙を介してプレスローラー68が版胴67に当接するので、印刷用紙から版胴67へのインキの転移が抑制され、多重印刷時におけるだぶり画像の発生を低減することができる。また、この参考例は、3色、4色といった多色多重印刷においても適用することが可能である。
【0108】
図9、図10は、図1に示した参考例の変形例をそれぞれ示している。この変形例は、図1に示した参考例と比較すると、圧胴18の上部周面近傍に、発熱手段としてのヒーター72、または送風手段としてのファン73を配設した点においてのみ相違し、他の構成は同一である。
【0109】
上記構成とし、圧胴18上の印刷済みの印刷用紙にヒーター72またはファン73によって放熱あるいは送風を行うことにより、印刷用紙上のインキの乾燥を促し、裏移りの発生をより一層防止することができる。なお、この構成は上記実施例にも適用可能であり、その場合には、多重印刷時におけるだぶり画像の発生をより一層低減することができる。なお、このヒーター72またはファン73を上記実施例の変形例として用いることもできる。また、発熱手段または送風手段の配設位置及び配設個数はこの限りではなく、任意の位置に任意の個数配設することが可能である。
【0110】
図11は、本発明の一実施例の他の変形例に用いられる制御手段74のブロック図である。
周知のマイクロコンピューターにより構成される制御手段74は、孔版印刷装置の図示しない操作パネルから信号を入力され、図示しない版胴駆動手段、各ソレノイド15,24,57に信号を出力する。また、図示しない操作パネルには、製版スタートキー、印刷スタートキー等の動作命令キーと、テンキー等の数値入力キーの他、圧胴18に所定回転の空転を行わせる空転モードキーが配設されている。
【0111】
以下、上述の空転モードキーが押された場合の動作を説明する。
製版動作及び版付動作が完了し、孔版印刷装置が印刷待機状態となったときに、オペレーターによって図示しない操作パネル上の空転モードキーが押され、テンキーで印刷枚数が設定された後に印刷スタートキーが押されると、印刷動作が開始される。
【0112】
制御手段74からの指令により、図示しない版胴駆動手段が作動して版胴1、圧胴18及び版胴45がそれぞれ回転駆動される。図示しない給紙装置より1枚の印刷用紙が分離給送され、印刷用紙は、レジストローラー対26によってタイミングをとられた後、開放している圧胴18と押さえ爪20との間に向けて給送され、圧胴18の外周面上に巻装される。
【0113】
レジストローラー対26の近傍に設けられた図示しない用紙検出手段により、圧胴18と押さえ爪20との間への印刷用紙の挿入が検知されると、制御手段74から指令が送られてソレノイド15への通電がなされ、版胴アーム9とストッパー14との係合が解除される。版胴1は、カム16の回転に伴い、引張バネ12の付勢力によって上昇し、印刷用紙を介して圧胴18と当接する。この当接により、インキローラー3によって版胴1の内周面に供給されたインキが開孔部1a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ35の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。そして、版胴1が圧胴18との離間位置に達すると同時にソレノイド15への通電が断たれ、版胴アーム9とストッパー14とが係合されて版胴1は圧胴18と当接しない離間位置に再び保持される。
【0114】
版胴1が圧胴18より離間した後、圧胴18はさらに回転を継続して空転する。そして、圧胴軸19に設けられた図示しない回転数検出手段により、圧胴18が所定回転の空転を終えたと制御手段74が判断し、圧胴18の外周面上に巻装されて版胴1からのインキを転移された印刷用紙の画像部が、版胴45の外周面上に巻装された製版済みのマスタ66の画像部と対応する位置に到達したと制御手段74が判断すると、制御手段74から指令が送られてソレノイド57への通電がなされ、版胴アーム52とストッパー56との係合が解除される。版胴45は、カム58の回転に伴い、引張バネ54の付勢力によって下降し、印刷用紙を介して圧胴18と当接する。この当接により、インキローラー47によって版胴45の内周面に供給されたインキが開孔部45a、図示しないメッシュスクリーン、マスタ66の穿孔部を介して印刷用紙に転移される。
【0115】
版胴1及び版胴45から印刷用紙にインキが転移されると、制御手段74から指令が送られてソレノイド24に通電がなされ、カム板23がカムフォロア21と当接可能位置に位置決めされる。カム板23の位置決め後、圧胴18が押さえ爪20の開放位置まで回転すると、印刷用紙は剥離爪27によってその先端部より圧胴18の外周面上から剥離され、排紙トレイ28に排出される。そして、版胴45が圧胴18との離間位置に達すると同時にソレノイド57への通電が断たれ、版胴アーム52とストッパー56とが係合されて版胴45は圧胴18と当接しない離間位置に再び保持される。
【0116】
上述のように、上記変形例を採用した孔版印刷装置によれば、版胴1の上部周面において印刷用紙を介して圧胴18が当接するため、印刷用紙へのインキの転移は下方から上方へと移動する形となり、印刷用紙に転移するインキ量が抑制される。さらに、圧胴18が所定回転空転することにより、印刷用紙上のインキを乾燥させ、その後、この印刷済みの印刷用紙を介して版胴45が圧胴18に当接するので、印刷用紙から版胴45へのインキの転移がさらに抑制され、多重印刷時におけるだぶり画像の発生をより一層低減することができる。
【0117】
また、上述の制御手段74を用い、図12に示すような、圧胴が版胴の上部周面とは当接しない、通常の多重印刷装置を制御することも可能である。この場合においても、一方の版胴と当接した後に圧胴が空転してインキを乾燥させることにより、印刷用紙から他方の版胴へのインキの転移が抑制されて、だぶり画像の発生を低減させる効果がある。
【0118】
なお、上記実施例中及び各参考例中及び各変形例中でいう版胴の上部周面とは、版胴の中心軸を通る水平線よりも上方に位置する版胴の外周面をいう。
【0119】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、圧胴と第1の版胴とが、第1の版胴の上部周面において接離自在であるので、印刷時において第1の版胴から圧胴上の印刷用紙に転移されるインキは下方から上方へと移動する形となり、印刷用紙に転移するインキ量が抑制されることにより、圧胴と第2の版胴との当接時において印刷用紙から第2の版胴へのインキの転移が抑制され、多重印刷時におけるだぶり画像の発生を低減することができる。
【0120】
請求項記載の発明によれば、第1の版胴との当接後に圧胴を設定回転空転させることにより印刷用紙上のインキを乾燥させ、その後、圧胴と第2の版胴とを当接させるので、印刷用紙から第2の版胴へのインキの転移がさらに抑制され、多重印刷時におけるだぶり画像の発生をより一層低減することができる。
【0121】
請求項記載の発明によれば、圧胴上の印刷用紙に発熱手段によって放熱を行うことにより、印刷用紙上のインキの乾燥を促し、通常印刷時には裏移りの発生をより一層防止することができ、また、多重印刷時にはだぶり画像の発生をより一層低減することができる。
【0122】
請求項記載の発明によれば、圧胴上の印刷用紙に送風手段によって送風を行うことにより、印刷用紙上のインキの乾燥を促し、通常印刷時には裏移りの発生をより一層防止することができ、また、多重印刷時にはだぶり画像の発生をより一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例を採用した孔版印刷装置腰部の概略正面図である。
【図2】 本発明の参考例に用いられる版胴の揺動機構を示す概略図である。
【図3】 本発明の参考例に用いられる押さえ爪の開閉機構を示す部分側断面図である。
【図4】 本発明の参考例におけるマスタから印刷用紙へのインキの転移状態を説明する図である。
【図5】 本発明の他の参考例を採用した孔版印刷装置要部の概略正面図である。
【図6】 本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部の概略正面図である。
【図7】 本発明の一実施例に用いられる版胴の揺動機構を示す概略図である。
【図8】 本発明のさらに他の参考例を採用した孔版印刷装置要部の概略正面図である。
【図9】 本発明の一実施例の変形例を示す孔版印刷装置要部の概略正面図である。
【図10】 本発明の一実施例の変形例を示す孔版印刷装置要部の概略正面図である。
【図11】 本発明の一実施例の変形例に用いられる制御手段のブロック図である。
【図12】 本発明の一実施例の変形例に用いられる制御手段を適用可能な孔版印刷装置を示す模式図である。
【図13】 従来の孔版印刷装置を用いて印刷を行う際のマスタから印刷用紙へのインキの転移状態を説明する図である。
【符号の説明】
1,36,45,67 版胴
18 押圧手段(圧胴)
37,68 押圧手段(プレスローラー)
72 発熱手段(ヒーター)
73 送風手段(ファン)
74 制御手段

Claims (4)

  1. 第1の版胴と、第2の版胴と、第1及び第2の版胴に対して接離自在であり、第1の版胴に印刷用紙を押圧した後、第2の版胴に該印刷用紙を押圧する圧胴とを具備し、前記印刷用紙に対して多重印刷が可能な孔版印刷装置において、
    前記圧胴と第1の版胴とが、第1の版胴の上部周面において接離自在に設けられていることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記圧胴を、第1の版胴との当接後に設定回転空転させた後、第2の版胴に当接させる制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
    前記圧胴の近傍に、前記圧胴の外周面に向けて放熱する発熱手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
    前記圧胴の近傍に、前記圧胴の外周面に向けて送風する送風手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
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