JP3792818B2 - 孔版印刷装置及びそのインキ乾燥防止方法 - Google Patents

孔版印刷装置及びそのインキ乾燥防止方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、孔版印刷用の穿孔された孔版マスタ(孔版原紙)を版胴に巻き付けて、その孔版マスタに用紙をプレスローラ等により押し付けることにより、版胴の内側から外に向けて滲み出るインキにより印刷を行なう孔版印刷装置及びそのインキ乾燥防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような孔版印刷装置としては、例えば感熱デジタル孔版印刷装置がよく知られている。
その感熱デジタル孔版印刷装置は、多孔性の支持円筒体に例えば樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した回転自在な版胴を使用し、その版胴の外周面に、例えば厚さが1〜3μm程度の熱可塑性樹脂フィルムと、和紙繊維や合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄して形成した多孔質支持体とを貼り合わせたラミネート構造の孔版マスタを取り付ける。
【0003】
その孔版マスタは、熱可塑性樹脂のフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させ、その状態でサーマルヘッドを主走査方向に作動させると共に、その孔版マスタをプラテンローラ等の搬送手段により副走査方向に移動させることにより加熱穿孔製版がなされる。
そして、その孔版マスタを、版胴に接触する内側を多孔質支持体にした状態で版胴に巻着し、版胴内部に設けたインキ供給部材によりインキを版胴の内側から供給し、その孔版マスタに印刷用紙をプレスローラや、版胴とほぼ同径に形成された圧胴等の押圧手段により連続的に押し付けて、版胴に形成されている孔部及び孔版マスタの穿孔部よりインキを印刷用紙側に滲み出させて印刷を行なう。
【0004】
このような孔版印刷装置では、前の版(印刷済みの孔版マスタ)による印刷が終了すると、次の孔版マスタに原稿に対応した新たな穿孔製版が行われ、その孔版マスタが前の孔版マスタが取り除かれた後、版胴に自動的に巻着され、次の印刷が行なわれるようになっている。
【0005】
このように、印刷が連続的に行なわれる場合には、版胴の多孔性の支持円筒体と、その支持円筒体の外側に巻装されているメッシュスクリーンの部分に保有されているインキが乾燥する時間がないので、版胴の支持円筒体にはその外側に次の新しい孔版マスタが巻着されても、その孔版マスタに対してインキの充填を確実に行なえるだけの必要量のインキを保有している。
したがって、その新しい孔版マスタがインキ不足になるようなことがないので、印刷を開始しても一枚目のものからインキの濃度が均一で良好な印刷物が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような孔版印刷装置であっても、それを長時間(長期間)使用せずに放置した後で、新しい孔版マスタを版胴の外周面に巻着して印刷を行なった場合には、版胴の支持円筒体と、その支持円筒体に巻装されているメッシュスクリーン(以後、これらを版胴の各孔と呼ぶことがある)の部分に保有されていたインキが、その版胴に巻着されていた孔版マスタの多孔質支持体に吸収されて蒸発してしまっていたりするため、排版処理後に新たに版胴に着版された孔版マスタには良好な印刷画像が得られるだけのインキがすぐには供給されないことがあるという問題点があった。
【0007】
そのため、全体が均一な濃度の画像が印刷用紙に印刷されるまでには、不完全な印刷状態の用紙(通常ヤレ紙と呼ばれている損紙)が、数枚から多い時には数十枚ほど発生してしまうということがあった。
そこで、従来の孔版印刷装置には、例えば特開平3−175081号公報に記載されているように、装置を長期間放置した後で使用したときには版胴の外周に穿孔していない未製版マスタを巻着し、印刷用紙を給紙することなしにその未製版マスタを押圧部材により版胴に押圧して、その版胴の外周にインキを滲み出させることにより、その未製版マスタを排版処理した後に新たな印刷用として穿孔製版された孔版マスタを版胴の外周面に巻着したときに、その孔版マスタと版胴との間に良好な印刷画像が得られるだけのインキが保有されるようにしたものがある。
【0008】
しかしながら、このような孔版印刷装置であっても、その未製版の孔版マスタを排版処理により廃棄する際に、その孔版マスタの特に多孔質支持体の部分(通常の場合にインキの吸収性が高い材料を使用する)に大量のインキが付着した状態で廃棄されるようになるので、そのインキの量が場合によっては数十枚の用紙に印刷することができる量であったりするため、非常に不経済であるということがあった。
【0009】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、装置を長期間放置した後に新たな孔版マスタを版胴に取り付けて印刷を行なっても、すぐに全体が均一な濃度の画像が印刷され、不完全な印刷状態の印刷用紙が数多く出ないようにすることを目的する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、加熱穿孔製版を行う製版手段と、インキ通過用の多数の孔が形成された多孔性円筒状の版胴と、その版胴の内側からインキを供給するインキ供給手段と、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体とからなり上記製版手段により加熱穿孔製版されて版胴の外周面に巻着された孔版マスタに印刷用紙を押し付ける押圧手段とを備えた孔版印刷装置を、次のように構成する。
【0011】
すなわち、上記製版手段により加熱穿孔製版されて上記版胴の外周面に巻着された孔版マスタに印刷用紙を上記押圧手段により押し付けて上記インキ供給手段により供給されるインキをその印刷用紙に付着させて印刷を行なう製版印刷モードと、版胴に加熱穿孔しない未製版状態の孔版マスタを巻着する未製版巻着モードとを有し、その未製版巻着モード時には孔版マスタの熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を版胴の外周面に接触させるように内側にして巻着する孔版マスタ巻着手段を設けると共に、上記製版手段と版胴との間にガイド板をその一部が版胴の外周面に当接する位置とその外周面から離れる位置とに回動可能に設け、未製版巻着モード時には、孔版マスタを版胴の外周面に巻着する際にその版胴に上記ガイド板の一部を孔版マスタを介して当接させるようにして、孔版印刷装置を構成する。
【0012】
このようにすれば、孔版印刷装置を停止させて長時間放置するような場合には、未製版巻着モードを実行してから装置を停止させるようにすることで、版胴の外周面には孔版マスタがその熱可塑性樹脂フィルムのインキを吸収しないフィルム面を接触させた状態で巻着されるので、版胴の各孔がそのフィルム面によって密閉されるため、その各孔内に保有されているインキが孔版マスタの多孔質支持体に吸収されて減少したり、そのインキが蒸発してしまうのを防止することができる。
【0013】
また、未製版状態の孔版マスタを版胴に巻着する際には、孔版マスタがガイド板の一部により版胴に押し当てられながら巻着されるので、孔版マスタが版胴の外周面から浮き上がることなしに密着される。したがって、インキが保有されている版胴の各孔が、孔版マスタの熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面により、より確実に密閉される。
【0014】
さらに、上記ガイド板の版胴に当接する部位に弾性体を設けるようにすれば、より効果的である。そのようにすれば、ガイド板の弾性体の部分で孔版マスタを版胴に押し当てることができるため、版胴の外周面に凸凹があるようなときであっても、未製版状態の孔版マスタを版胴に確実に密着させることができると共に、ガイド板のエッジ部を孔版マスタに摺接させるようなことがなくなるので、孔版マスタの破損も防止することができる。
【0015】
また、上記孔版マスタ巻着手段は、版胴の外周面に孔版マスタを熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を内側にして巻着し、その孔版マスタを押圧手段により版胴に押圧して密着させる手段であるようにするとよい。
そうすれば、未製版状態の孔版マスタを版胴に巻着した後に、その孔版マスタを押圧手段で押圧することにより、その孔版マスタと版胴とを密着させることができるので、版胴の各孔内に保有されているインキを、より乾燥しにくくすることができる。
【0016】
さらに、上記いずれかの孔版印刷装置において、タイマと、印刷終了後にそのタイマをスタートさせてその計測時間が所定の時間に達したときに版胴に巻着されている使用済みの孔版マスタをその版胴から剥離させて廃棄すると共に未製版巻着モードを実行する手段とを設けるとよい。
そうすれば、印刷終了後の放置時間が予め設定されている所定の時間に達すると、自動的に未製版巻着モードが実行されて孔版マスタが、その熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を版胴の外周面に接触させるように巻着され、その状態で次の製版巻着を待つようになる。
【0017】
したがって、上記放置時間が長くなるような場合であっても、版胴の各孔内に保有されているインキが孔版マスタの多孔質の支持体に吸収されて減少したり、そのインキが蒸発してしまうのを防止することができる。そのため、印刷の再開時に、全体が均一な濃度の画像が印刷用紙に印刷されるまで不完全な印刷状態の損紙(ヤレ紙)が大量に発生してしまうのを防止することができる。
【0018】
また、上記いずれかの孔版印刷装置において、上記製版印刷モードと未製版巻着モードで版胴にそれぞれ巻着された孔版マスタを、共にその版胴から剥離して廃棄する同一の排版装置を設けるとよい。
そうすれば、製版印刷モードで版胴に巻着された孔版マスタと、未製版巻着モードで版胴に巻着された孔版マスタとを同じ排版装置で剥離して廃棄することができるので、別個の排版装置を設けた場合に比べてコストの低減が図れる。
【0019】
さらにまた、上述したインキ乾燥防止方法を実施すれば、印刷終了後には版胴に、孔版マスタが未製版状態のまま熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を版胴の外周面に接触させるように内側にして巻着されるので、版胴の各インキ通過用の孔がそのフィルム面で塞がれることによって密閉されるので、上述した孔版印刷装置の場合と同様に、その版胴の各孔内に保有しているインキの乾燥を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明による孔版印刷装置の一実施形態例を制御系と共に示す概略構成図である。
この孔版印刷装置は、プラテンローラ9とサーマルヘッド10等からなる製版手段と、外周面の一部にクランパ7が取り付けられ、インキ通過用の多数の孔が形成され多孔性円筒状の版胴1と、プラテンローラ9とサーマルヘッド10とにより加熱穿孔製版されて、図2に示すように版胴1の外周面に先端部8aがクランパ7により挾持されて巻着された孔版マスタ8に印刷用紙Pを押し付ける押圧手段であるプレスローラ15とを備えている。
【0021】
また、版胴1内には、詳しい説明は後述するが、その版胴1の内側からインキを供給するインキパイプ5やインキローラ2等からなるインキ供給手段が設けられている。
孔版マスタ8は、図1に示すように熱可塑性樹脂フィルム21と、例えば和紙繊維等により形成された多孔質で可撓性を有する多孔質支持体22(以下、単に支持体22と云う)とからなる。
そして、この孔版マスタ8は、熱可塑性樹脂フィルム21を内側にした状態で、図1の左方上部に示すようにロール状に巻かれて(マスタロール)、図示しないホルダ手段によりロール芯23の部分が回転可能に支持されている。
【0022】
プラテンローラ9は、図示しない製版部側板に回転自在に支持されており、サーマルヘッド10はプラテンローラ9に対向する下面に多数の発熱素子が設けられている。
孔版マスタ8は、ロール状に巻かれた部分から一端が引き出され、それがサーマルヘッド10とプラテンローラ9との間で、図示しないバネにより付勢されるサーマルヘッド10によりプラテンローラ9に押圧され、その状態でプラテンローラ9が図示しないステッピングモータにより図1で時計回り方向に回転することにより繰り出される。
【0023】
そのプラテンローラ9のマスタ搬送方向下流側(図1で右方)には、製版部側板にそれぞれ回転自在に支持されて上下方向に互いに圧接する対をなす搬送ローラ対12が設けられており、その搬送ローラ対12はプラテンローラ9の周速よりも僅かに早い搬送速度に設定されていて、孔版マスタ8との間で滑りを生じながらその孔版マスタ8に適度の張力を与え、それを搬送するようにしている。
【0024】
その搬送ローラ対12のさらにマスタ搬送方向下流側には、製版された孔版マスタ8を適当な長さに切断するギロチンタイプの上下刃、あるいは回転刃が移動することにより孔版マスタ8をカットするカッタ11が設けられており、そのさらに下流側には一端がガイド板軸13aに固定されて回動可能に保持されたガイド板13が設けられている。
【0025】
このガイド板13は、孔版マスタ8を版胴1上のクランパ7に案内する役割を果たす。
そして、詳しい説明は後述するが、その先端側(図1で右方側)が版胴1の外周面に当接する位置まで揺動可能であり、このガイド板13の先端部の下面側には、図3に示すように例えば発泡ゴム等の弾性体で形成した弾性部13bを設け、その弾性部13bの表面に例えばテフロン(フッ素樹脂)等により耐摩擦層を形成して、それによって弾性部13bの摩擦を減ずるようにしている。
なお、ガイド板13を支持するガイド板軸13aは、図示しない製版部側板間に回動自在に保持されている。
【0026】
そのガイド板軸13aの軸端には、そのガイド板軸13aに一端が固定された揺動アーム27と、その揺動アーム27の他端にプランジャ24aが取り付けられたソレノイド24と、ガイド板13を版胴1から離間させる方向に付勢するバネ25と、揺動アーム27を当接させてガイド板13を所定の離間位置に保持するためのストッパ26等からなる保持手段が設けられている。
そして、この実施の形態では、図1に示したロール状に巻かれた孔版マスタ8と、プラテンローラ9とサーマルヘッド10等からなる製版手段と、搬送ローラ対12と、ガイド板13及びそれを揺動させる上述した保持手段を構成する機構等により製版部を構成している。
【0027】
版胴1は、インキ通過用の多数の孔が開口されている多孔性支持円筒体と、その外周を覆う例えば樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンとが複数層巻装されて形成されている。その版胴1は、インキパイプ5を支軸にして回転自在に支持されている図示しないフランジに固着されていて、そこにギヤ等を使用した図示しない駆動力伝達手段により駆動力が伝達されて、後述する製版印刷モード時には図1で時計回り方向に、未製版巻着モード時には反時計回り方向に回転する。
【0028】
その版胴1の内部には、前述したインキ供給手段を構成する各部品が設けられており、インキローラ2はインキパイプ5を固定している図示しない側板に軸部が回転自在に支持されている。そして、それがギヤやベルト等を使用した図示しない駆動力伝達手段により、版胴1に同期して図1で時計回り方向にのみ回転される。
また、版胴1の内部には、インキローラ2の外周面と僅かに隙間を設けてドクタローラ3が配設されており、そのドクタローラ3とインキローラ2とによって楔状空間に形成されるインキ溜まり4のインキを、インキローラ2の外周面に薄膜状に供給するようにしている。
【0029】
そのインキ溜まり4のインキは、図示しないインキ供給装置により版胴1の外部に設けられたインキパック等からインキパイプ5内に吸引され、それが供給穴5aを通してインキ溜まり4に供給されて、そこに保持される。
版胴1の外周面の非開孔部には、その版胴1の長手方向(母線方向)に沿って磁性体で形成したステージ6を設けている。そして、そのステージ6に平行してクランパ7を、その一端側を回動可能に版胴1に取り付けることにより設け、そのクランパ7が図示しない開閉装置により、版胴1が所定の位置になったときに開閉されるようにしている。
【0030】
版胴1は、前述したインキパック等と一体のユニット状態で、装置からその版胴1の軸線方向(図1で手前と奥方向)に取り外しができるようになっている。また、その版胴1の図1で右上方には、排版装置20が設けられており、その排版装置20は、版胴1の表面に接触・離間可能に図示しない排版部側板に保持された回転自在な排版ローラ18対と、版胴1上から排版された孔版マスタ8を収容する排版ボックス19とからなる。
【0031】
その排版ローラ対18は、ソレノイド等により版胴1の外周面に対して接触・離間されるようになっており、その互いに接触回転する対のローラはモータ等の駆動手段により、図1に矢印で示す互いに反対方向に回転駆動される。
版胴1の図1で下側には、押圧手段として機能するプレスローラ15が設けられており、そのプレスローラ15は軸部がプレスローラアーム対16に回転自在に支持されていて、そのプレスローラアーム対16は一端側がアーム軸16aに固定されている。そして、そのアーム軸16aが、この孔版印刷装置の筐体に揺動自在に支持されている。
【0032】
そのアーム軸16aの一端には、図示しないカムフォロアが設けられていて、そのカムフォロアの働きによりプレスローラ15が版胴1に当接したり、離間したりする。そのカムフォロアは、例えばこの孔版印刷装置の側板に回転自在に支持されて版胴1と同期して回転するカムと、プレスローラ15を版胴1に当接させたり離間させたりする付勢手段としてのスプリングと、印刷用紙の通紙時以外はプレスローラ15を版胴1から離間させた位置に規制する規制部材等により構成される。
【0033】
そのプレスローラ15の図1で右方には、いずれも図示を省略しているが、昇降自在な給紙トレイと、その給紙トレイ上に積載された印刷用紙を分離給送する分離給紙装置とが設けられており、その分離給紙装置の用紙給送方向下流側には、その分離給紙装置から給紙された印刷用紙Pをタイミングを取って版胴1とプレスローラ15との間に搬送するレジストローラ17が設けられている。
【0034】
また、版胴1に対して図1で左方下部には、版胴1上の孔版マスタ8に貼り付いた印刷用紙Pをその版胴1から剥離する剥離爪14を、版胴1に近接させて回動可能に設けている。そして、その剥離爪14の用紙搬送方向下流側に、排紙された印刷用紙Pを積載する排紙トレイ(図示せず)を設けている。
【0035】
ところで、この孔版印刷装置は、サーマルヘッド10とプラテンローラ9とにより加熱穿孔製版されて版胴1の外周面に熱可塑性樹脂フィルム21を外側にして巻着された孔版マスタ8に、印刷用紙Pをプレスローラ15により押し付けて前述したインキ供給手段により供給されるインキをその印刷用紙Pに付着させて印刷を行なう製版印刷モードと、版胴1に加熱穿孔しない未製版状態の孔版マスタ8を巻着する未製版巻着モードとを有している。
【0036】
そして、この孔版印刷装置は、オペレータがその製版印刷モードと未製版巻着モードとを任意に選択できるように、図示しない操作パネル上にモード選択キー31を設けている。
また、この孔版印刷装置は、そのモード選択キー31により未製版巻着モードが選択されたときには、孔版マスタ8の熱可塑性樹脂フィルム21のフィルム面21aを版胴1の外周面に接触させるように内側にして巻着するように各部を動作させる制御装置30を設けている。
【0037】
その制御装置30は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュータを備えている。
【0038】
この制御装置30は、モード選択キー31からオペレータによって選択されるモード信号を入力すると共に、この孔版印刷装置の各部に設けられているセンサ類から各種のセンサ信号等を入力する。
そして、版胴1や搬送ローラ対18等をそれぞれ回転させる各種モータ類、及び各種駆動系のソレノイド類、さらには製版手段のサーマルヘッド10等の各種負荷類に対して、それらを所定のタイミングで駆動させるための信号等をそれぞれ出力する。
【0039】
すなわち、この実施の形態では、この制御装置30と、版胴1に取り付けられたクランパ7と、版胴1を製版印刷モード時の回転方向とは逆の方向にも回転させることができる駆動系と、ガイド板13等が、未製版巻着モード時には孔版マスタ8の熱可塑性樹脂フィルム21のフィルム面21aを版胴1の外周面に接触させるように内側にして巻着する孔版マスタ巻着手段として機能する。
【0040】
この孔版印刷装置は、通常の製版印刷モードで新たに製版された孔版マスタで印刷動作を開始するためには、使用済の巻着されている孔版マスタを廃棄する必要があり、まず、版胴1が図4で時計回り方向に回転して図示の位置まで回転して停止する。ここで、クランパ7が図示のように開放され、さらにそのクランパ7の開放に伴って排版ローラ対18が矢示方向に回転を開始しながら版胴1の外周面に当接する。
【0041】
したがって、この製版印刷モードでは、図5に示すように既に使用済みとなって版胴1の外周面に巻着されている孔版マスタ8が、その先端部8a側から剥離されて排版ローラ対18に挾持され、その後で版胴1が同図で時計回り方向に回転することにより、版胴1の外周面から連続的に剥離されて排版ボックス19に排出されていく。
【0042】
そして、通常の製版印刷モードで排版処理を行なった場合には、クランパ7が閉じられて図5に示した位置から時計回り方向に回転し、そのクランパ7が略真上になる位置まで回転すると停止する。そして、ここで閉じた状態にあるクランパ7が、図1に実線で示すように開放されて給版待機状態になる。
この給版待機状態になると、図示しない原稿分離搬送装置により原稿が原稿読取部に搬送され、そこで原稿の画像が読み取られる。その読み取られた画像情報は、CCD等で電気信号に変換される。
【0043】
さらに、その画像情報がA/D変換器を経由して製版制御装置に送られ、その画像情報に応じてサーマルヘッド10の発熱素子にパルス状の通電をすることによってそれを主走査方向に作動させ、図示しないステッピングモータを回転させることによりプラテンローラ9と搬送ローラ対12をそれぞれ回転させる。
それによって、孔版マスタ8が副走査方向に搬送されるため、その孔版マスタ8の感熱フィルムである熱可塑性樹脂フィルム21の部分が原稿の画像に対応して加熱穿孔されて製版が行なわれる。
【0044】
その加熱穿孔された孔版マスタ8は、搬送ローラ対12により繰り出され、その先端が図1に実線図示の回動位置(版胴の外周面から離れる位置)にあるガイド板13に案内されてステージ6とクランパ7との間に達すると、それを図示しないステッピングモータのステップ数により判断して、クランパ7が仮想線で示すように閉じる。したがって、孔版マスタ8の先端部8aが吸着挾持(磁力を利用したクランプ)される。
また、版胴1が孔版マスタ8の搬送速度とほぼ同じ速度で矢示A方向に回転を再開する。したがって、製版された孔版マスタ8の版胴1への巻着が行なわれる。
【0045】
そして、上記ステッピングモータのステップ数により製版の完了を判断すると、カッタ11が作動して孔版マスタ8を所定の長さに切断する。また、プラテンローラ9と搬送ローラ対12が回転を停止し、切断された孔版マスタ8の後端が版胴1の矢示A方向の回転により引き出されて、孔版マスタ8全体が版胴1の外周面に巻着される。
その孔版マスタ8の版胴1への巻着が完了すると、前述した給紙トレイに積載されている印刷用紙Pが、分離給紙装置により送り出され、それがレジストローラ17でタイミングが取られて、版胴1とプレスローラ15の間に向けて搬送される。
【0046】
その印刷用紙Pの版胴1とプレスローラ15との間への挿入を図示しないセンサが検知すると、プレスローラ15が印刷用紙Pを版胴1の外周面に取り付けられている孔版マスタ8へ連続的に押圧する。その孔版マスタ8には、版胴1の内側から供給されているインキが充填されているので、その印刷用紙Pにインキが付着して印刷が行なわれる。
その印刷用紙Pは、印刷後に版胴1から剥離爪14により剥離され、それが図示しない排紙トレイに排出されてそこに積載される。そして、この動作が設定された枚数だけ繰り返し行なわれる。
【0047】
次に、本発明の特徴的部分である未製版巻着モードの説明をする。つまり、前述した通常の製版印刷モードでの印刷終了後に、長時間放置あるいは別の版胴ユニットに交換するためにオペレータが未製版巻着モードを選択したときには、そのモードがスタートすると、版胴1が図4に示した位置まで時計回り方向に回転してクランパ7が開放される。また、排版ローラ対18が回転を始めて、それが版胴1の外周面に当接する。
そのため、版胴1に巻きつけられている使用済みの孔版マスタ8が、図5で説明したように、その先端部8aが版胴1の外周面から剥離され、その後クランパ7が閉じられる。
【0048】
その使用済みの孔版マスタ8は、版胴1が時計回り方向に回転することにより排版ボックス19内に回収されていく。そして、版胴1は、閉じた状態にあるクランパ7が図1に示したように略真上になる位置まで回転すると停止し、そこでクランパ7が開放されて未製版の孔版マスタ8を巻着する待機状態になる。
その版胴1が停止すると、図示しないステッピングモータが回転して、プラテンローラ9及び搬送ローラ対12により未製版の孔版マスタ8の副走査方向(図1で右方向)の搬送が行なわれる。
【0049】
そして、その未製版の孔版マスタ8の先端が、ガイド板13により案内されてステージ6とクランパ7との間に達したことが判断されると、クランパ7が閉じてその未製版の孔版マスタ8の先端部8aを吸着挾持する。
また、版胴1が図7に示すように孔版マスタ8の搬送速度とほぼ同じ速度で同図で反時計回り方向の矢示B方向に回転し、孔版マスタ8をその熱可塑性樹脂フィルム21側を内側にして版胴1の外周面へ巻き付ける動作がスタートする。
【0050】
この場合、その孔版マスタ8の先端部8aを挾持したクランパ7が、ガイド板13の部分を通過したときに、図示しないソレノイド等の駆動手段を作動させてガイド板13をガイド板軸13aを支点として時計回り方向に図示の位置(版胴の外周面に当接する位置)まで回動させる。
すると、そのガイド板13の先端部に形成されている図3で説明した弾性部13bが、孔版マスタ8を介して版胴1に当接するため、その未製版の孔版マスタ8が版胴1の外周面に押し当てられながら巻かれていくため、その孔版マスタ8が版胴1の外周面に密着した状態で巻き付けられていく。
【0051】
そして、ステッピングモータのステップ数により、孔版マスタ8を所定の長さだけ搬送したことを判断すると、カッタ11が作動して孔版マスタ8を所定の長さに切断する。
また、プラテンローラ9と搬送ローラ対12が共に停止し、版胴1の矢示B方向の回転により、その切断された孔版マスタ8の後端部8bが版胴1の外周面へ巻着される。
【0052】
このようにして、版胴1が略1回転して、未製版の孔版マスタ8の巻着が完了すると、ソレノイド24への通電が停止されることにより、ガイド板13がバネ25の付勢力で版胴1から離間して初期の位置に戻る。
このように、この孔版印刷装置は、それを長時間使用しないとき未製版巻着モードを選択すれば、このモードでは版胴1の外周面にはインキを吸収しない熱可塑性樹脂フィルム21が接触するように、加熱穿孔されていない未製版状態の孔版マスタ8が巻着される。
【0053】
したがって、この孔版印刷装置は、このような未製版巻着モード時に行なうインキ乾燥防止方法を実施することにより、版胴1のそれぞれインキを保有しているインキ通過用の多数の孔を、加熱穿孔されていない熱可塑性樹脂フィルム21で密閉することができるため、従来の版胴の開口部と孔版マスタの支持体(インキを吸収しやすい材料で形成されている)とを接触させた状態で放置する孔版印刷装置のように、版胴のインキ通過用の各孔内に保有しているインキが支持体に吸収されてしまうことにより減少したり、その支持体を通してインキが蒸発してしまうようなことがない。
【0054】
次に、上述したように、未製版マスタ巻着モードで未製版の孔版マスタ8が版胴1に巻着されている場合の排版動作について説明する。
まず、版胴1が図8に示す位置まで回転して停止し、そこでクランパ7が閉じた状態のまま排版ローラ対18が矢示方向に回転しながら版胴1の外周面に当接する。
【0055】
そして、未製版の孔版マスタ8は、その後端部8bが排版ローラ対18に挾持され、その後端部8bが図6に示すように版胴1から剥離される。その後、版胴1が図6で時計回り方向に回転を始めるため、その孔版マスタ8が版胴1の外周面から連続的に剥離されて排版ボックス19に排出されていく。
【0056】
そして、版胴1は、クランパ7が図6で略真上になる位置まで回転すると停止する。ここで、閉じた状態にあるクランパ7が開放されることにより、孔版マスタ8の先端部8aがステージ6から外れ、版胴1の外周面に巻着されていた全ての孔版マスタ8が剥離されて排版ボックス19内に引き込まれて廃棄される。
このようにして、未製版マスタ巻着モードで未製版の孔版マスタ8が版胴1に巻着されていた場合には、排版処理がなされてクランパ7が図1に示す略真上になる位置で実線図示のように開放状態になって給版待機状態になる。
【0057】
また、未製版の孔版マスタ8をプレスローラ15により版胴1に押圧し、その版胴1のインキ通過用の各孔内にインキを充填させた後に、その孔版マスタ8を次の印刷開始時に廃棄するようにしても、前述したように版胴1に接するのは孔版マスタ8の熱可塑性樹脂フィルム21側であって、インキを吸収しやすい支持体22側ではないので、その孔版マスタ8を廃棄しても、その際に孔版マスタ8に付着して捨てられるインキの量は僅かであるため、ほとんどインキが無駄にならない。
【0058】
ところで、上述したように、版胴1の外周面に未製版状態の孔版マスタ8を熱可塑性樹脂フィルム21のフィルム面21aを内側にして巻着する際には、その版胴1に巻かれた孔版マスタ8を押圧手段であるプレスローラ15により版胴1の外周面に押圧して密着させるように制御装置30がプレスローラ15を駆動制御するようにするとよい。
【0059】
このようにすれば、未製版状態の孔版マスタ8を版胴1に巻着した後に、その孔版マスタ8をプレスローラ15で押圧することにより、その孔版マスタ8の穿孔されていない熱可塑性樹脂フィルム21を版胴1の外周面にさらに密着させることができるので、版胴1の各孔内に保有されているインキを、より乾燥しにくくすることができる。
【0060】
図9はこの発明による孔版印刷装置の他の実施の形態を制御系と共に示す図1と同様な概略構成図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
この孔版印刷装置は、図1の孔版印刷装置に対してモード選択キー31を廃止し、タイマ32を有する制御装置30′を設けた点のみが異なる。
その制御装置30′は、印刷終了後にタイマ32をスタートさせて、その計測時間が所定の時間に達したときに版胴1に巻着されている使用済みの孔版マスタ8をその版胴1から剥離させて廃棄すると共に前述した未製版巻着モードを実行するように各部を制御する。
【0061】
すなわち、この実施の形態では、その制御装置30′が、版胴1に巻着されている使用済みの孔版マスタ8をその版胴1から剥離させて廃棄すると共に未製版巻着モードを実行する手段として機能する。
この孔版印刷装置によれば、印刷終了後の放置時間が予め設定されている所定の時間(任意に設定が可能)に達すると、自動的に未製版巻着モードが実行されて孔版マスタ8が、その熱可塑性樹脂フィルム21のフィルム面21aを版胴1の外周面に接触させるように巻着され、その状態で次の印刷用の製版巻着を待つようになる。
【0062】
したがって、上記放置時間が長くなるような場合であっても、版胴1の各孔内に保有されているインキが孔版マスタ8の多孔質の支持体22に吸収されて減少したり、そのインキが蒸発してしまうのを防止することができる。そのため、印刷の再開時に、全体が均一な濃度の画像が印刷用紙Pに印刷されるまでの損紙(ヤレ紙)が大量に発生するようなことがない。
【0063】
なお、上記各実施の形態では、製版印刷モードと未製版巻着モードで版胴1にそれぞれ巻着された孔版マスタ8を、共にその版胴1から剥離して廃棄するのに、排版ローラ対18と排版ボックス19とからなる同一の排版装置20を使用している。
したがって、製版印刷モードで版胴1に巻着された孔版マスタと、未製版巻着モードで版胴1に巻着された孔版マスタ8とを同じ排版装置20で剥離して廃棄することができるので、別個の排版装置を設けた場合に比べてコストの低減が図れる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明による孔版印刷装置及びそのインキ乾燥防止方法によれば、装置を長期間放置した後に使用しても、すぐに全体が均一な濃度の画像が印刷されるので、不完全な印刷状態の印刷用紙が数多く出ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による孔版印刷装置の一実施形態例を制御系と共に示す概略構成図である。
【図2】同じくその孔版印刷装置の版胴に孔版マスタが巻着された状態を示す概略図である。
【図3】同じくその孔版印刷装置に設けられているガイド板とそれを揺動させる機構部分を示す概略図である。
【図4】同じくその孔版印刷装置が製版印刷モードを実行した後に版胴が停止してクランパが解放された状態を示す概略図である。
【図5】同じくその製版印刷モード後の排版処理で使用済みとなった孔版マスタがその先端部側から剥離されていく様子を示す概略図である。
【図6】図1の孔版印刷装置が未製版マスタ巻着モードを実行した後の排版処理で版胴上の使用済みとなった孔版マスタがその後端部側から剥離されていく様子を示す概略図である。
【図7】同じくその未製版マスタ巻着モード時に孔版マスタがその熱可塑性樹脂フィルムを内側にして版胴に巻きつけられていく様子を示す概略図である。
【図8】同じくその未製版マスタ巻着モード時に孔版マスタがその熱可塑性樹脂フィルムを内側にして版胴に巻着されている状態を示す概略図である。
【図9】この発明による孔版印刷装置の他の実施の形態を制御系と共に示す図1と同様な概略構成図である。
【符号の説明】
1:版胴 2:インキローラ
3:ドクタローラ 5:インキパイプ
8:孔版マスタ 9:プラテンローラ
10:サーマルヘッド 13:ガイド板
13b:弾性部(弾性体) 14:剥離爪
15:プレスローラ(押圧手段)
20:排版装置 21:熱可塑性樹脂フィルム
21a:フィルム面 22:多孔質支持体
30,30′:制御装置 32:タイマ
P:印刷用紙

Claims (6)

  1. 加熱穿孔製版を行う製版手段と、インキ通過用の多数の孔が形成された多孔性円筒状の版胴と、該版胴の内側からインキを供給するインキ供給手段と、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体とからなり前記製版手段により加熱穿孔製版されて前記版胴の外周面に巻着された孔版マスタに印刷用紙を押し付ける押圧手段とを備えた孔版印刷装置において、
    前記製版手段により加熱穿孔製版されて前記版胴の外周面に巻着された孔版マスタに印刷用紙を前記押圧手段により押し付けて前記インキ供給手段により供給されるインキをその印刷用紙に付着させて印刷を行なう製版印刷モードと、前記版胴に加熱穿孔しない未製版状態の孔版マスタを巻着する未製版巻着モードとを有し、該未製版巻着モード時には前記孔版マスタの前記熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を前記版胴の外周面に接触させるように内側にして巻着する孔版マスタ巻着手段を設けると共に、前記製版手段と前記版胴との間にガイド板をその一部が前記版胴の外周面に当接する位置とその外周面から離れる位置とに回動可能に設け、前記未製版巻着モード時には前記孔版マスタを前記版胴の外周面に巻着する際に該版胴に前記ガイド板の一部を前記孔版マスタを介して当接させるようにしたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 前記ガイド板の前記版胴に当接する部位には弾性体が設けられていることを特徴とする請求項記載の孔版印刷装置。
  3. 前記孔版マスタ巻着手段は、前記版胴の外周面に孔版マスタを熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を内側にして巻着し、該孔版マスタを前記押圧手段により前記版胴に押圧して密着させる手段であることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の孔版印刷装置において、タイマと、印刷終了後に前記タイマをスタートさせてその計測時間が所定の時間に達したときに前記版胴に巻着されている使用済みの孔版マスタを該版胴から剥離させて廃棄すると共に前記未製版巻着モードを実行する手段とを設けたことを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の孔版印刷装置において、前記製版印刷モードと前記未製版巻着モードで前記版胴にそれぞれ巻着された孔版マスタを、共に前記版胴から剥離して廃棄する同一の排版装置を設けたことを特徴とする孔版印刷装置。
  6. インキ通過用の多数の孔が形成された多孔性円筒状の版胴の外周面に、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体とからなり製版手段により加熱穿孔製版された孔版マスタを巻着した状態でその孔版マスタに印刷用紙を押圧手段により押し付けることにより、前記版胴の内側から供給したインキを前記印刷用紙に付着させて印刷を行なう孔版印刷装置のインキ乾燥防止方法であって、
    印刷終了後に使用済みの前記孔版マスタが排版処理された後の前記版胴の外周面に、加熱穿孔しない未製版状態の孔版マスタを前記熱可塑性樹脂フィルムのフィルム面を前記版胴の外周面に接触させるように内側にして巻着する際に該版胴に、前記製版手段と前記版胴との間に一部が前記版胴の外周面に当接する位置とその外周面から離れる位置とに回動可能に設けたガイド板を前記一部が前記孔版マスタを介して当接するようにして、未製版状態の孔版マスタを前記版胴の外周面に巻着することにより、該版胴の各インキ通過用の孔を前記フィルム面で塞いでその各孔内に保有しているインキの乾燥を防止する孔版印刷装置のインキ乾燥防止方法。
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