JPH0717013A - 印刷装置 - Google Patents
印刷装置Info
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- JPH0717013A JPH0717013A JP16078493A JP16078493A JPH0717013A JP H0717013 A JPH0717013 A JP H0717013A JP 16078493 A JP16078493 A JP 16078493A JP 16078493 A JP16078493 A JP 16078493A JP H0717013 A JPH0717013 A JP H0717013A
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- ink
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- roller
- outer peripheral
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印刷開始時の立上りが速く、用紙とインキと
のロスがない安価で騒音の少ない新規な印刷装置を提供
することを目的とする。 【構成】 マスタ3をプラテンローラ2によりサーマル
ヘッド5に押し付けながら搬送して該マスタに印刷画像
に応じた未貫通孔のパターンを形成する製版手段100
と、未貫通孔のパターンが形成されたマスタ3を未貫通
孔形成面が外側になるように、外周面に巻装され、回転
可能な円筒状の版胴1と、版胴1の外周面の近傍に配置
され、版胴外周面に巻装されたマスタ3にインキを供給
するインキ供給装置200と、マスタ3の未貫通孔以外
の部分に供給されたインキを掻き取るブレード12と、
マスタ3に印刷用紙を押圧するプレスローラ21とを具
備する。
のロスがない安価で騒音の少ない新規な印刷装置を提供
することを目的とする。 【構成】 マスタ3をプラテンローラ2によりサーマル
ヘッド5に押し付けながら搬送して該マスタに印刷画像
に応じた未貫通孔のパターンを形成する製版手段100
と、未貫通孔のパターンが形成されたマスタ3を未貫通
孔形成面が外側になるように、外周面に巻装され、回転
可能な円筒状の版胴1と、版胴1の外周面の近傍に配置
され、版胴外周面に巻装されたマスタ3にインキを供給
するインキ供給装置200と、マスタ3の未貫通孔以外
の部分に供給されたインキを掻き取るブレード12と、
マスタ3に印刷用紙を押圧するプレスローラ21とを具
備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等でマ
スタに未貫通孔を形成し、この未貫通孔にインキを充填
し印刷を行う印刷装置に関するものである。
スタに未貫通孔を形成し、この未貫通孔にインキを充填
し印刷を行う印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、孔版印刷装置は、サーマルヘ
ッド等の抵抗発熱素子によって、感熱孔版用のマスタに
穿孔製版を行い、マスタを自動搬送して多孔性の支持体
層とメッシュスクリーン層とからなる円筒状の版胴の外
周面に自動的に巻き付け、そのマスタに対してプレスロ
ーラ等の押圧手段が印刷用紙を連続的に押し付けて、版
胴に設けられた開孔部、さらにマスタの穿孔部よりイン
キを滲み出させて印刷を行っている。
ッド等の抵抗発熱素子によって、感熱孔版用のマスタに
穿孔製版を行い、マスタを自動搬送して多孔性の支持体
層とメッシュスクリーン層とからなる円筒状の版胴の外
周面に自動的に巻き付け、そのマスタに対してプレスロ
ーラ等の押圧手段が印刷用紙を連続的に押し付けて、版
胴に設けられた開孔部、さらにマスタの穿孔部よりイン
キを滲み出させて印刷を行っている。
【0003】上記マスタは、非常に薄いポリエステル等
の熱可塑性樹脂フィルム(以下、単に「フィルム」とい
う)と、多孔質の可撓性の支持体として合成繊維や和
紙、或いは和紙及び合成繊維を混抄したものとを貼り合
わせたラミネート構造となっている。
の熱可塑性樹脂フィルム(以下、単に「フィルム」とい
う)と、多孔質の可撓性の支持体として合成繊維や和
紙、或いは和紙及び合成繊維を混抄したものとを貼り合
わせたラミネート構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記孔版印刷装置は、
印刷終了後、前のマスタを剥離・廃棄して新しいマスタ
を版胴に巻装し、次の印刷を行っているので、前のマス
タの排版時にマスタと共に大量のインキが除去され、イ
ンキ量が減少する。よって、新しいマスタを版胴に巻装
したときには、低速度で用紙を通紙してプレスローラ等
の押圧手段により版胴にマスタを押圧し、版付けを行
い、インキをマスタの支持体に充填する必要が生じる。
この版付けが不十分であると、何枚もの用紙に試し刷り
を行う必要が生じ、用紙の無駄とインキのロスとが発生
する。
印刷終了後、前のマスタを剥離・廃棄して新しいマスタ
を版胴に巻装し、次の印刷を行っているので、前のマス
タの排版時にマスタと共に大量のインキが除去され、イ
ンキ量が減少する。よって、新しいマスタを版胴に巻装
したときには、低速度で用紙を通紙してプレスローラ等
の押圧手段により版胴にマスタを押圧し、版付けを行
い、インキをマスタの支持体に充填する必要が生じる。
この版付けが不十分であると、何枚もの用紙に試し刷り
を行う必要が生じ、用紙の無駄とインキのロスとが発生
する。
【0005】上記マスタは、支持体として和紙等を使用
しているため、インキを大量に和紙に浸透させる必要が
あり、インキが無駄になっていた。また、大量のインキ
が印刷用紙に転移されるため、前の印刷用紙のインキが
次の印刷用紙の裏面に付着して裏写りが発生していた。
しているため、インキを大量に和紙に浸透させる必要が
あり、インキが無駄になっていた。また、大量のインキ
が印刷用紙に転移されるため、前の印刷用紙のインキが
次の印刷用紙の裏面に付着して裏写りが発生していた。
【0006】そこで、支持体となる和紙等を使用しない
でフィルム単体のみからなるマスタで印刷を行うように
することで用紙の無駄とインキのロスとを発生させない
ようにすることができるが、支持体を削除するとフィル
ムの厚さが数μmで有り、マスタの腰が弱くなり、従来
の孔版印刷装置では、案内部材や、搬送ローラ等に貼り
付いたり巻き付いたりして、給排版時にジャムが発生す
るという問題がある。
でフィルム単体のみからなるマスタで印刷を行うように
することで用紙の無駄とインキのロスとを発生させない
ようにすることができるが、支持体を削除するとフィル
ムの厚さが数μmで有り、マスタの腰が弱くなり、従来
の孔版印刷装置では、案内部材や、搬送ローラ等に貼り
付いたり巻き付いたりして、給排版時にジャムが発生す
るという問題がある。
【0007】そこで、特開昭62−73987号公報に
示されているように、版胴上にロール状のマスタとマス
タの巻き取り部を配置し、マスタの切断部及び搬送部と
を不要にした方式が紹介されている。
示されているように、版胴上にロール状のマスタとマス
タの巻き取り部を配置し、マスタの切断部及び搬送部と
を不要にした方式が紹介されている。
【0008】上記孔版印刷装置は、長期にわたって印刷
装置を使用しないで放置した後に新たに印刷を再開する
と、版胴の支持体層、メッシュスクリーン層のインキが
蒸発、或いはマスタの支持体にインキが吸収されたりす
ることによりインキ量が減少し、良好な印刷画像を得る
ために、何枚もの用紙に試し刷りを行う必要が生じ、用
紙の無駄と時間のロスとが発生していた。そこで、特開
昭62−18284号公報に示されているように、印刷
を始める前に、版胴の外面よりマスタにインキの表面張
力よりも小さい表面張力を有する液体を塗布する液体塗
布手段を設け、印刷開始時の立上りを良くした方式が紹
介されている。
装置を使用しないで放置した後に新たに印刷を再開する
と、版胴の支持体層、メッシュスクリーン層のインキが
蒸発、或いはマスタの支持体にインキが吸収されたりす
ることによりインキ量が減少し、良好な印刷画像を得る
ために、何枚もの用紙に試し刷りを行う必要が生じ、用
紙の無駄と時間のロスとが発生していた。そこで、特開
昭62−18284号公報に示されているように、印刷
を始める前に、版胴の外面よりマスタにインキの表面張
力よりも小さい表面張力を有する液体を塗布する液体塗
布手段を設け、印刷開始時の立上りを良くした方式が紹
介されている。
【0009】しかしながら、マスタの切断部及び搬送部
とを不要にした方式には、ロール状のマスタと製版部と
が版胴の外周面より突出するので、押圧部材の移動距離
が長くなる。従って、押圧部材は、長い距離を高速度で
動作させられるので騒音を発生するという問題がある。
また、ロール状のマスタと製版部との版胴より突出した
部分と係合する凹状の変形押圧部材を用いる場合には、
騒音の発生が低くなるが、装置が大型化し、高価になる
という問題もある。液体を塗布する方式には、塗布手段
にインキが転移し、用紙の裏面が汚れ、用紙の無駄が発
生するという問題がある。
とを不要にした方式には、ロール状のマスタと製版部と
が版胴の外周面より突出するので、押圧部材の移動距離
が長くなる。従って、押圧部材は、長い距離を高速度で
動作させられるので騒音を発生するという問題がある。
また、ロール状のマスタと製版部との版胴より突出した
部分と係合する凹状の変形押圧部材を用いる場合には、
騒音の発生が低くなるが、装置が大型化し、高価になる
という問題もある。液体を塗布する方式には、塗布手段
にインキが転移し、用紙の裏面が汚れ、用紙の無駄が発
生するという問題がある。
【0010】従って、本発明は上述したような問題点を
解決し、印刷開始時の立上りが速く、用紙とインキとの
ロスがない安価で騒音の少ない新規な印刷装置を提供す
ることを目的とする。
解決し、印刷開始時の立上りが速く、用紙とインキとの
ロスがない安価で騒音の少ない新規な印刷装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マスタをプラテンローラによりサーマルヘッドに押し付
けながら搬送して該マスタに印刷画像に応じた未貫通孔
のパターンを形成する製版手段と、上記未貫通孔のパタ
ーンが形成されたマスタを未貫通孔形成面が外側になる
ように、外周面に巻装され、回転可能な円筒状の版胴
と、上記版胴の外周面の近傍に配置され、版胴外周面に
巻装されたマスタにインキを供給するインキ供給装置
と、上記マスタの未貫通孔以外の部分に供給されたイン
キを掻き取るインキ掻き取り手段と、上記マスタに印刷
用紙を押圧するプレスローラとを具備する。
マスタをプラテンローラによりサーマルヘッドに押し付
けながら搬送して該マスタに印刷画像に応じた未貫通孔
のパターンを形成する製版手段と、上記未貫通孔のパタ
ーンが形成されたマスタを未貫通孔形成面が外側になる
ように、外周面に巻装され、回転可能な円筒状の版胴
と、上記版胴の外周面の近傍に配置され、版胴外周面に
巻装されたマスタにインキを供給するインキ供給装置
と、上記マスタの未貫通孔以外の部分に供給されたイン
キを掻き取るインキ掻き取り手段と、上記マスタに印刷
用紙を押圧するプレスローラとを具備する。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印
刷装置の構成において、上記版胴が、周壁の一部に開口
を有し、上記製版手段が、上記版胴の内部に配置され、
上記マスタを上記開口を通して上記版胴の外周面へ供給
する供給ローラと、上記版胴の内部に配置され、上記供
給ローラにより供給されて版胴の外周面に巻装された上
記マスタを上記開口を通して巻き取る巻き取りローラ
と、上記供給ローラと上記開口の一側縁との間において
上記版胴の内部に配置されたプラテンローラと、所定の
製版部において、上記プラテンローラに対して上記マス
タを介して接離自在に設けられたサーマルヘッドとを有
する。
刷装置の構成において、上記版胴が、周壁の一部に開口
を有し、上記製版手段が、上記版胴の内部に配置され、
上記マスタを上記開口を通して上記版胴の外周面へ供給
する供給ローラと、上記版胴の内部に配置され、上記供
給ローラにより供給されて版胴の外周面に巻装された上
記マスタを上記開口を通して巻き取る巻き取りローラ
と、上記供給ローラと上記開口の一側縁との間において
上記版胴の内部に配置されたプラテンローラと、所定の
製版部において、上記プラテンローラに対して上記マス
タを介して接離自在に設けられたサーマルヘッドとを有
する。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置の構成において、上記インキ掻き取り手段が、上
記版胴の回転方向に対して上記インキ供給装置の下流側
近傍に配置され、上記インキ供給装置が、上記インキ掻
き取り手段により掻き取られたインキを回収し、再利用
する。
刷装置の構成において、上記インキ掻き取り手段が、上
記版胴の回転方向に対して上記インキ供給装置の下流側
近傍に配置され、上記インキ供給装置が、上記インキ掻
き取り手段により掻き取られたインキを回収し、再利用
する。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、マスタは、プラ
テンローラによりサーマルヘッドに押し付けられながら
搬送され、印刷画像に応じた未貫通孔のパターンが形成
され、版胴の外周面に巻装される。マスタ上の未貫通孔
のパターンは、インキ供給装置により一定量のインキが
供給され、インキ掻き取り手段により、未貫通孔以外の
部分に供給されたインキが掻き取られた後、印刷用紙が
プレスローラにより押圧され印刷される。
テンローラによりサーマルヘッドに押し付けられながら
搬送され、印刷画像に応じた未貫通孔のパターンが形成
され、版胴の外周面に巻装される。マスタ上の未貫通孔
のパターンは、インキ供給装置により一定量のインキが
供給され、インキ掻き取り手段により、未貫通孔以外の
部分に供給されたインキが掻き取られた後、印刷用紙が
プレスローラにより押圧され印刷される。
【0015】請求項2記載の発明によれば、マスタは、
供給ローラにより引き出され版胴の外周面へ供給されつ
つプラテンローラとサーマルヘッドにより印刷画像に応
じた未貫通孔のパターンが形成される。マスタ上の未貫
通孔のパターンは、巻き取りローラと供給ローラとによ
り、版胴の外周面に支持され、インキ供給装置により一
定量のインキが供給され、インキ掻き取り手段により、
未貫通孔以外の部分に供給されたインキが掻き取られた
後、印刷用紙がプレスローラにより押圧され印刷され
る。
供給ローラにより引き出され版胴の外周面へ供給されつ
つプラテンローラとサーマルヘッドにより印刷画像に応
じた未貫通孔のパターンが形成される。マスタ上の未貫
通孔のパターンは、巻き取りローラと供給ローラとによ
り、版胴の外周面に支持され、インキ供給装置により一
定量のインキが供給され、インキ掻き取り手段により、
未貫通孔以外の部分に供給されたインキが掻き取られた
後、印刷用紙がプレスローラにより押圧され印刷され
る。
【0016】請求項3記載の発明によれば、インキ供給
装置によりマスタ上に供給された未貫通孔以外のインキ
は、インキ掻き取り手段により回収され、再利用され
る。
装置によりマスタ上に供給された未貫通孔以外のインキ
は、インキ掻き取り手段により回収され、再利用され
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1において、符号100は、印刷装置における
製版手段を示す。製版手段100は、版胴1の内部に配
置され、ロール状に巻かれたマスタ3を版胴1の外周面
へ供給する供給ローラ46と、版胴1の内部に配置さ
れ、供給ローラ46により版胴1の外周面に巻装された
マスタ3を巻き取る巻き取りローラ4と、版胴1の内部
に配置され、供給ローラ46と平行に配置されたプラテ
ンローラ2と、プラテンローラ2とによりマスタ3に印
刷画像に応じた未貫通孔のパターンを書き込むサーマル
ヘッド5とから主に構成されている。
する。図1において、符号100は、印刷装置における
製版手段を示す。製版手段100は、版胴1の内部に配
置され、ロール状に巻かれたマスタ3を版胴1の外周面
へ供給する供給ローラ46と、版胴1の内部に配置さ
れ、供給ローラ46により版胴1の外周面に巻装された
マスタ3を巻き取る巻き取りローラ4と、版胴1の内部
に配置され、供給ローラ46と平行に配置されたプラテ
ンローラ2と、プラテンローラ2とによりマスタ3に印
刷画像に応じた未貫通孔のパターンを書き込むサーマル
ヘッド5とから主に構成されている。
【0018】版胴1は、円筒状の剛体により形成され、
周壁の一部に開口45を有し、回転中心軸1aの回りに
回転可能に支持されていて、図示しないモータにより矢
印X方向に回転駆動される。
周壁の一部に開口45を有し、回転中心軸1aの回りに
回転可能に支持されていて、図示しないモータにより矢
印X方向に回転駆動される。
【0019】マスタ3は、ロール状に巻かれ、熱可塑性
樹脂のフィルムのみからなり、版胴1の内部であって、
開口45の一部に供給ローラ46に繰り出し可能に支持
されている。
樹脂のフィルムのみからなり、版胴1の内部であって、
開口45の一部に供給ローラ46に繰り出し可能に支持
されている。
【0020】供給ローラ46は、回転中心軸1aと平行
に延在していて、図示しない版胴1の側板に、その軸4
6aの一端が軸支されている。軸46aには、印刷時に
マスタ3が繰り出されないように、所定の制動力が作用
させられている。巻き取りローラ4は、版胴1の内部に
配置され、その軸4aの一端が上述の供給ローラ46と
同様に図示しない版胴1の側板に軸支され、所定方向に
のみ回転するように設定されている。プラテンローラ2
は、その軸2aを回転自在に支持されており、図示しな
いステッピングモータにより所定の速度で回転駆動され
る。
に延在していて、図示しない版胴1の側板に、その軸4
6aの一端が軸支されている。軸46aには、印刷時に
マスタ3が繰り出されないように、所定の制動力が作用
させられている。巻き取りローラ4は、版胴1の内部に
配置され、その軸4aの一端が上述の供給ローラ46と
同様に図示しない版胴1の側板に軸支され、所定方向に
のみ回転するように設定されている。プラテンローラ2
は、その軸2aを回転自在に支持されており、図示しな
いステッピングモータにより所定の速度で回転駆動され
る。
【0021】図2に示すように、プラテンローラ2の軸
2aには、駆動プーリ28が嵌入固定され、軸2aの先
端部には、図示しないステッピングモータの駆動により
回転するプラテン駆動軸33が挿入され、プラテン駆動
軸33が回転することにより軸2aが回転駆動される。
巻き取りローラ4の軸4aの他端には、トルクリミッタ
ー31を介してプーリ30が固定されている。駆動プー
リ28とプーリ30との間には、無端ベルト29が張設
されている。プラテン駆動軸33が回転することによ
り、プラテンローラ2が回転し、更に、駆動プーリ2
8、無端ベルト29、プーリ30、トルクリミッター3
1を介して巻き取りローラ4が回転する。この時、トル
クリミッター31は、巻き取りローラ4の巻き取りによ
るマスタ3の張力を所定の設定値以内になるように制御
している。
2aには、駆動プーリ28が嵌入固定され、軸2aの先
端部には、図示しないステッピングモータの駆動により
回転するプラテン駆動軸33が挿入され、プラテン駆動
軸33が回転することにより軸2aが回転駆動される。
巻き取りローラ4の軸4aの他端には、トルクリミッタ
ー31を介してプーリ30が固定されている。駆動プー
リ28とプーリ30との間には、無端ベルト29が張設
されている。プラテン駆動軸33が回転することによ
り、プラテンローラ2が回転し、更に、駆動プーリ2
8、無端ベルト29、プーリ30、トルクリミッター3
1を介して巻き取りローラ4が回転する。この時、トル
クリミッター31は、巻き取りローラ4の巻き取りによ
るマスタ3の張力を所定の設定値以内になるように制御
している。
【0022】サーマルヘッド5は、版胴1の外周面近傍
にプラテンローラ2と平行に延在していて、略く字型の
支持腕6の一端に固定されている。支持腕6の他端に
は、加圧スプリング8が接続され、支持腕6の一側面に
は、サーマルヘッド5をプラテンローラ2に圧接した位
置と、プラテンローラから離間した位置とに、支軸6a
を中心として変位させる偏心カム7が配備されている。
サーマルヘッド5の揺動は、図示しない駆動装置により
偏心カム7の偏心軸7aを回転させて行う。サーマルヘ
ッド5は、図示しない原稿読取部のA/D変換部及び製
版制御部(共に図示しない)で処理されて送出されるデ
ジタル画像信号に基づきマスタ3を選択的に溶融し図3
に示すように、未貫通孔3aを形成する。ここに、未貫
通孔3aとは、マスタ3に孔が貫通しない程度の穿孔を
言う。マスタ3への未貫通孔3aの形成は、サーマルヘ
ッド5に印加する印加エネルギー、例えば、抵抗発熱素
子5aのパルス幅、電流等を制御して行う。
にプラテンローラ2と平行に延在していて、略く字型の
支持腕6の一端に固定されている。支持腕6の他端に
は、加圧スプリング8が接続され、支持腕6の一側面に
は、サーマルヘッド5をプラテンローラ2に圧接した位
置と、プラテンローラから離間した位置とに、支軸6a
を中心として変位させる偏心カム7が配備されている。
サーマルヘッド5の揺動は、図示しない駆動装置により
偏心カム7の偏心軸7aを回転させて行う。サーマルヘ
ッド5は、図示しない原稿読取部のA/D変換部及び製
版制御部(共に図示しない)で処理されて送出されるデ
ジタル画像信号に基づきマスタ3を選択的に溶融し図3
に示すように、未貫通孔3aを形成する。ここに、未貫
通孔3aとは、マスタ3に孔が貫通しない程度の穿孔を
言う。マスタ3への未貫通孔3aの形成は、サーマルヘ
ッド5に印加する印加エネルギー、例えば、抵抗発熱素
子5aのパルス幅、電流等を制御して行う。
【0023】図1において、版胴1の右側の外周面近傍
には、インキ供給装置200が配置されている。インキ
供給装置200は、一対の側板16の間に配置され、版
胴1の外周面に巻装されたマスタ3の表面にインキを供
給するインキローラ9と、インキローラ9と僅かな間隙
を置いて平行に配置され、インキローラ9との間にイン
キ溜り11を形成するドクターローラ10と、インキ溜
り11へインキを供給するインキパイプ14とから主に
構成されている。側板16は、軸16aにより図示しな
い印刷装置の筐体に支持されていて、軸16aには、ア
ーム17を介して、インキ供給装置200を版胴1に対
して接離させるソレノイド20が接続されている。側板
16は、印刷待機時において、スプリング15により版
胴1から離れる向きに付勢され、アーム17がストッパ
ー13に当接した位置で待機させられている。
には、インキ供給装置200が配置されている。インキ
供給装置200は、一対の側板16の間に配置され、版
胴1の外周面に巻装されたマスタ3の表面にインキを供
給するインキローラ9と、インキローラ9と僅かな間隙
を置いて平行に配置され、インキローラ9との間にイン
キ溜り11を形成するドクターローラ10と、インキ溜
り11へインキを供給するインキパイプ14とから主に
構成されている。側板16は、軸16aにより図示しな
い印刷装置の筐体に支持されていて、軸16aには、ア
ーム17を介して、インキ供給装置200を版胴1に対
して接離させるソレノイド20が接続されている。側板
16は、印刷待機時において、スプリング15により版
胴1から離れる向きに付勢され、アーム17がストッパ
ー13に当接した位置で待機させられている。
【0024】版胴1の回転方向Xに対してインキローラ
9の下流側近傍に、インキローラ9によりマスタ3の表
面に供給された未貫通孔3a以外のインキを掻き取るイ
ンキ掻き取り手段としてのブレード12が設けられてい
る。ブレード12は、側板16に固定されたブレードホ
ルダ13に支持され、弾性を有する部材により形成され
ている。
9の下流側近傍に、インキローラ9によりマスタ3の表
面に供給された未貫通孔3a以外のインキを掻き取るイ
ンキ掻き取り手段としてのブレード12が設けられてい
る。ブレード12は、側板16に固定されたブレードホ
ルダ13に支持され、弾性を有する部材により形成され
ている。
【0025】版胴1の外周面の下方近傍には、印刷用紙
25を版胴1へ押し付ける版胴1に対して接離自在のプ
レスローラ21と、版胴1とプレスローラ21との間へ
所定のタイミングで印刷用紙25を送るレジストローラ
対24とが配置されている。
25を版胴1へ押し付ける版胴1に対して接離自在のプ
レスローラ21と、版胴1とプレスローラ21との間へ
所定のタイミングで印刷用紙25を送るレジストローラ
対24とが配置されている。
【0026】プレスローラ21の図1において右側に
は、排紙部が配設されている。排紙部は、印刷済みの印
刷用紙を順次積載する排紙トレイ27と、版胴1の近傍
に配置され印刷済みの印刷用紙(図示しない)を版胴1
から剥離する剥し爪26とを有する。
は、排紙部が配設されている。排紙部は、印刷済みの印
刷用紙を順次積載する排紙トレイ27と、版胴1の近傍
に配置され印刷済みの印刷用紙(図示しない)を版胴1
から剥離する剥し爪26とを有する。
【0027】次に、この孔版印刷機の動作について以下
に記す。図1において、版胴1はプラテンローラ2とサ
ーマルヘッド5とが対向する位置で停止している。原稿
がセットされ、製版指令が出されることにより、ステッ
ピングモータによって駆動されるプラテン駆動軸33が
図示しない移動手段によりプラテンローラ2の軸2aの
先端部に挿入される。この時製版指令が偏心軸7aに接
続されている駆動機構に送出され、偏心カム7が偏心軸
7aを中心に加圧スプリング8に抗して回転し、サーマ
ルヘッド5をマスタ3を挾んでプラテンローラ2に圧接
する。
に記す。図1において、版胴1はプラテンローラ2とサ
ーマルヘッド5とが対向する位置で停止している。原稿
がセットされ、製版指令が出されることにより、ステッ
ピングモータによって駆動されるプラテン駆動軸33が
図示しない移動手段によりプラテンローラ2の軸2aの
先端部に挿入される。この時製版指令が偏心軸7aに接
続されている駆動機構に送出され、偏心カム7が偏心軸
7aを中心に加圧スプリング8に抗して回転し、サーマ
ルヘッド5をマスタ3を挾んでプラテンローラ2に圧接
する。
【0028】プラテンローラ2の回転と同時に、共に図
示しないA/D変換部及び製版制御部にて処理されて送
出されるデジタル画像信号によって、サーマルヘッド5
の抵抗発熱素子が選択的に発熱され、マスタ3が選択的
に溶融され未貫通孔3aを形成されながら、マスタ3
は、プラテンローラ2の回転によって版胴1の外周面へ
向かって送出されつつ、巻き取りローラ4が上述したよ
うに、駆動プーリ28、無端ベルト29、プーリ30、
トルクリミッター31を介して回転し、使用済みのマス
タが所定の張力で巻き取られながら、新たに製版された
マスタが版胴1の外周面に送られる。
示しないA/D変換部及び製版制御部にて処理されて送
出されるデジタル画像信号によって、サーマルヘッド5
の抵抗発熱素子が選択的に発熱され、マスタ3が選択的
に溶融され未貫通孔3aを形成されながら、マスタ3
は、プラテンローラ2の回転によって版胴1の外周面へ
向かって送出されつつ、巻き取りローラ4が上述したよ
うに、駆動プーリ28、無端ベルト29、プーリ30、
トルクリミッター31を介して回転し、使用済みのマス
タが所定の張力で巻き取られながら、新たに製版された
マスタが版胴1の外周面に送られる。
【0029】版胴1の外周面にマスタ3が所定長さ送ら
れ、プラテンローラ2の回転が停止し、偏心カム7が回
転してサーマルヘッド5をプラテンローラ2より離間さ
せ、プラテン駆動軸33が移動機構により軸2aから抜
脱させられ、製版が完了し、印刷工程が開始される。
れ、プラテンローラ2の回転が停止し、偏心カム7が回
転してサーマルヘッド5をプラテンローラ2より離間さ
せ、プラテン駆動軸33が移動機構により軸2aから抜
脱させられ、製版が完了し、印刷工程が開始される。
【0030】インキローラ9が矢印方向へ回転すると共
に、版胴1も矢印X方向に回転し始める。これと同時
に、ソレノイド20に印刷開始指令が送出され、ソレノ
イド20が作動されて、側板16が軸16aを中心にス
プリング15の付勢方向と反対に版胴1に近接した位置
へ揺動させられインキローラ9及びブレード12がマス
タ3の表面に当接する。インキローラ9により一定量イ
ンキがマスタ3の表面に供給されると同時に、版胴1の
回転方向Xに対してインキローラ9の下流側に配置され
たブレード12により未貫通孔3a以外のインキが掻き
取られる。なお、ブレード12により、掻き取られたイ
ンキは、インキローラ9の回転によりインキローラ9の
表面に付着回収されインキ溜り11へ送られ、再利用さ
れる。
に、版胴1も矢印X方向に回転し始める。これと同時
に、ソレノイド20に印刷開始指令が送出され、ソレノ
イド20が作動されて、側板16が軸16aを中心にス
プリング15の付勢方向と反対に版胴1に近接した位置
へ揺動させられインキローラ9及びブレード12がマス
タ3の表面に当接する。インキローラ9により一定量イ
ンキがマスタ3の表面に供給されると同時に、版胴1の
回転方向Xに対してインキローラ9の下流側に配置され
たブレード12により未貫通孔3a以外のインキが掻き
取られる。なお、ブレード12により、掻き取られたイ
ンキは、インキローラ9の回転によりインキローラ9の
表面に付着回収されインキ溜り11へ送られ、再利用さ
れる。
【0031】その後、図示しない給紙装置により1枚の
印刷用紙25がレジストローラ対24に給送され、この
レジストローラ対24により版胴1の回転と同期した所
定のタイミングで版胴1とプレスローラ21との間に印
刷用紙25が挿入される。そして、図4に示すように、
版胴1の外周面から離間していたプレスローラ21が上
方に移動し、矢印X方向に回転する版胴1の外周面に巻
装されたマスタ3に印刷用紙25が押圧されることによ
り、マスタ3の未貫通孔3aからインキが印刷用紙25
の表面に転移されて印刷される。そして、印刷された印
刷用紙25は剥し爪26によって版胴1の外周面から剥
離され排紙トレイ27に排出されて、最初の1枚目の印
刷が終了する。次に上記動作と同様の動作により所定枚
数の印刷が順次連続的に行われる。
印刷用紙25がレジストローラ対24に給送され、この
レジストローラ対24により版胴1の回転と同期した所
定のタイミングで版胴1とプレスローラ21との間に印
刷用紙25が挿入される。そして、図4に示すように、
版胴1の外周面から離間していたプレスローラ21が上
方に移動し、矢印X方向に回転する版胴1の外周面に巻
装されたマスタ3に印刷用紙25が押圧されることによ
り、マスタ3の未貫通孔3aからインキが印刷用紙25
の表面に転移されて印刷される。そして、印刷された印
刷用紙25は剥し爪26によって版胴1の外周面から剥
離され排紙トレイ27に排出されて、最初の1枚目の印
刷が終了する。次に上記動作と同様の動作により所定枚
数の印刷が順次連続的に行われる。
【0032】マスタ3として厚さが10μmの熱可塑性
樹脂フィルムにオーバーコート層としてテフロン(商品
名)等の薄層を形成したものに、サーマルヘッド5で5
〜7μmの深さの未貫通孔3aを形成して、実験を行っ
たところ、非画像部のインキ付着の無い良好な画像が得
られた。
樹脂フィルムにオーバーコート層としてテフロン(商品
名)等の薄層を形成したものに、サーマルヘッド5で5
〜7μmの深さの未貫通孔3aを形成して、実験を行っ
たところ、非画像部のインキ付着の無い良好な画像が得
られた。
【0033】図5に別の実施例を示す。この実施例に示
す印刷装置は、図1乃至図4に示す実施例に対して、円
筒状の版胴1の外周面にマスタ3の先端部をクランプす
るクランパ41を設けた点、図5において版胴1の右側
に版胴1の外周面に巻装されている使用済みのマスタを
剥離廃棄する排版部300を配置した点、版胴1の回転
中心軸1aに支持され、版胴1と共に回転し、クランパ
41に対応した部位に半径方向に突出した凸部42aを
有する遮蔽板42と、凸部42aに対向する位置に配置
され、クランパ41がインキローラ9に対向した位置を
通過する時間を検出するセンサ43とを有する点、及
び、熱可塑性樹脂のフィルムのみからなるロール状のマ
スタ3を貯蔵するマスタ貯蔵手段47と、マスタ3を搬
送するプラテンローラ2と、プラテンローラ2とクラン
パ41との間に配置されたガイド板36と、ガイド板3
6と対向する位置に設けられマスタ3を搬送する搬送ロ
ーラ37と、ガイド板36とプラテンローラ2との間に
配置され、マスタ3を切断するカッター部材35とを有
する製版手段110を版胴1の外部に配置した点のみが
相違する。
す印刷装置は、図1乃至図4に示す実施例に対して、円
筒状の版胴1の外周面にマスタ3の先端部をクランプす
るクランパ41を設けた点、図5において版胴1の右側
に版胴1の外周面に巻装されている使用済みのマスタを
剥離廃棄する排版部300を配置した点、版胴1の回転
中心軸1aに支持され、版胴1と共に回転し、クランパ
41に対応した部位に半径方向に突出した凸部42aを
有する遮蔽板42と、凸部42aに対向する位置に配置
され、クランパ41がインキローラ9に対向した位置を
通過する時間を検出するセンサ43とを有する点、及
び、熱可塑性樹脂のフィルムのみからなるロール状のマ
スタ3を貯蔵するマスタ貯蔵手段47と、マスタ3を搬
送するプラテンローラ2と、プラテンローラ2とクラン
パ41との間に配置されたガイド板36と、ガイド板3
6と対向する位置に設けられマスタ3を搬送する搬送ロ
ーラ37と、ガイド板36とプラテンローラ2との間に
配置され、マスタ3を切断するカッター部材35とを有
する製版手段110を版胴1の外部に配置した点のみが
相違する。
【0034】クランパ41は、クランパ軸41aにより
揺動可能に支持されている。排版部300は、版胴1の
外周面から剥離された使用済のマスタ(図示しない)を
収容する排版ボックス40と、使用済のマスタ(図示し
ない)を版胴1の外周面から剥離し、排版ボックス40
内へ移送する排版ローラ38,39とを有する。
揺動可能に支持されている。排版部300は、版胴1の
外周面から剥離された使用済のマスタ(図示しない)を
収容する排版ボックス40と、使用済のマスタ(図示し
ない)を版胴1の外周面から剥離し、排版ボックス40
内へ移送する排版ローラ38,39とを有する。
【0035】センサ43は、クランパ41がインキロー
ラ9に対向した位置を通過する時間を検出し、この検出
信号を制御手段48に入力する。制御手段47は、セン
サー43からの信号に基づいて、印刷時における、ソレ
ノイド20の動作を解除し、インキローラ9を版胴1か
ら離間させてクランパ41がインキローラ9に干渉しな
いようにする。
ラ9に対向した位置を通過する時間を検出し、この検出
信号を制御手段48に入力する。制御手段47は、セン
サー43からの信号に基づいて、印刷時における、ソレ
ノイド20の動作を解除し、インキローラ9を版胴1か
ら離間させてクランパ41がインキローラ9に干渉しな
いようにする。
【0036】この印刷装置の動作を図1乃至図4に示し
た実施例に対して相違する点についてのみ説明する。
た実施例に対して相違する点についてのみ説明する。
【0037】図5において、版胴1は所定の位置で停止
している。給版指令が出されることにより、既に版胴1
に巻装されている印刷済みのマスタを剥離・排版するた
めに、版胴1は時計回り方向に回転され、マスタの後端
が排版ローラ38の位置で停止し、クランパ41を開放
する。クランパ41の開放と同時に排版ローラ38、3
9がそれぞれ矢印方向へ回転を開始し、排版ローラ38
が図中の実線の位置より2点鎖線の位置へ移動し、版胴
1の外周面の使用済のマスタの後端部に圧接して版胴1
の回転と共に剥離を開始する。版胴1の外周面から剥離
された使用済のマスタは排版ボックス40内へ廃棄され
る。その後、版胴1は、定位置で停止し、クランパ41
を開いて給版待機状態となる。
している。給版指令が出されることにより、既に版胴1
に巻装されている印刷済みのマスタを剥離・排版するた
めに、版胴1は時計回り方向に回転され、マスタの後端
が排版ローラ38の位置で停止し、クランパ41を開放
する。クランパ41の開放と同時に排版ローラ38、3
9がそれぞれ矢印方向へ回転を開始し、排版ローラ38
が図中の実線の位置より2点鎖線の位置へ移動し、版胴
1の外周面の使用済のマスタの後端部に圧接して版胴1
の回転と共に剥離を開始する。版胴1の外周面から剥離
された使用済のマスタは排版ボックス40内へ廃棄され
る。その後、版胴1は、定位置で停止し、クランパ41
を開いて給版待機状態となる。
【0038】マスタ3は、サーマルヘッド5とプラテン
ローラ2とによって挾持されると共に、プラテンローラ
2よりも僅かに下流側の位置において、その先端部がプ
ラテンローラ2と略平行な方向に揃えられた状態で待機
している。上述の実施例のように、マスタ3は、サーマ
ルヘッド5により未貫通孔3aが形成され、マスタ3の
先端部が、搬送ローラ37により拡開したクランパ41
に向かって搬送される。
ローラ2とによって挾持されると共に、プラテンローラ
2よりも僅かに下流側の位置において、その先端部がプ
ラテンローラ2と略平行な方向に揃えられた状態で待機
している。上述の実施例のように、マスタ3は、サーマ
ルヘッド5により未貫通孔3aが形成され、マスタ3の
先端部が、搬送ローラ37により拡開したクランパ41
に向かって搬送される。
【0039】次に、所定のタイミングでクランパ41が
閉じることによりマスタ3の先端部が版胴1上にクラン
プされ、このクランプ動作と同時に版胴1は矢印Y方向
へ回転されることにより、マスタ3が版胴1の外周面に
巻きつけられる。
閉じることによりマスタ3の先端部が版胴1上にクラン
プされ、このクランプ動作と同時に版胴1は矢印Y方向
へ回転されることにより、マスタ3が版胴1の外周面に
巻きつけられる。
【0040】版胴1の外周面にマスタ3が所定長さ巻き
つけられカッター部材35によりマスタ3が切断され、
プラテンローラ2の回転が停止する。こうしてマスタ3
の切断後、マスタ3が版胴1の外周面に巻き取られ、印
刷工程が上述の如く開始される。インキ供給時におい
て、遮蔽板42の凸部42aとセンサ43とにより、ク
ランパ41がインキローラ9に対向した位置を通過する
時間が検出され、制御手段47がセンサー43からの信
号に基づいて、ソレノイド20の動作を解除し、インキ
ローラ9を版胴1から離間させる。上述の実施例の如
く、印刷用紙25にインキが転移され印刷が行われる。
なお、マスタ3は、熱可塑性樹脂のフィルムのみからな
るものを用いたが、熱可塑性樹脂のフィルムと多孔質支
持体とを貼り合わせたものを用いて、多孔質支持体の面
を版胴1の外周面に接触するように巻装しても良い。
つけられカッター部材35によりマスタ3が切断され、
プラテンローラ2の回転が停止する。こうしてマスタ3
の切断後、マスタ3が版胴1の外周面に巻き取られ、印
刷工程が上述の如く開始される。インキ供給時におい
て、遮蔽板42の凸部42aとセンサ43とにより、ク
ランパ41がインキローラ9に対向した位置を通過する
時間が検出され、制御手段47がセンサー43からの信
号に基づいて、ソレノイド20の動作を解除し、インキ
ローラ9を版胴1から離間させる。上述の実施例の如
く、印刷用紙25にインキが転移され印刷が行われる。
なお、マスタ3は、熱可塑性樹脂のフィルムのみからな
るものを用いたが、熱可塑性樹脂のフィルムと多孔質支
持体とを貼り合わせたものを用いて、多孔質支持体の面
を版胴1の外周面に接触するように巻装しても良い。
【0041】図6は、図5に示すクランパ41に代え、
版胴1の側板に開口49を設け、版胴1の内部であっ
て、開口49の一部にマスタ3の先端部を係止する係止
手段としての係止爪34を配置した変形例を示す。係止
爪34は、軸34aに揺動自在に支持されている。この
変形例に示す印刷装置の動作は図5に示した実施例のそ
れと同様なので省略する。この変形例によれば、係止爪
34がマスタ3の先端部を版胴1の外周面に係止したと
きに、版胴1の外周面より突出しなくなり、インキ供給
時において、インキローラ9が係止爪34に干渉しなく
なる。更には、剥し爪26を版胴1の外周面に近接して
配置することができ、剥し爪26の移動距離が短くなり
騒音の発生が低くなる。
版胴1の側板に開口49を設け、版胴1の内部であっ
て、開口49の一部にマスタ3の先端部を係止する係止
手段としての係止爪34を配置した変形例を示す。係止
爪34は、軸34aに揺動自在に支持されている。この
変形例に示す印刷装置の動作は図5に示した実施例のそ
れと同様なので省略する。この変形例によれば、係止爪
34がマスタ3の先端部を版胴1の外周面に係止したと
きに、版胴1の外周面より突出しなくなり、インキ供給
時において、インキローラ9が係止爪34に干渉しなく
なる。更には、剥し爪26を版胴1の外周面に近接して
配置することができ、剥し爪26の移動距離が短くなり
騒音の発生が低くなる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、インキ供給装置によりマスタに一定量のイ
ンキが供給され、インキ掻き取り手段により未貫通孔以
外の部分に供給されたインキが掻き取られるので、一定
濃度の印刷画像が得られ、印刷開始時の立上りが速く、
用紙とインキとのロスがなく、裏写りが少なくなる。
明によれば、インキ供給装置によりマスタに一定量のイ
ンキが供給され、インキ掻き取り手段により未貫通孔以
外の部分に供給されたインキが掻き取られるので、一定
濃度の印刷画像が得られ、印刷開始時の立上りが速く、
用紙とインキとのロスがなく、裏写りが少なくなる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、版胴の内部
に、供給ローラと巻き取りローラとを配置したので、版
胴の外周面から突出する部材がなくなり、プレスローラ
の移動距離が短くなるので、騒音の発生が低くなる。ま
た、排版装置が不要になり、小型に安価に印刷装置を提
供できる。インキ供給装置によりマスタに一定量のイン
キが供給され、インキ掻き取り手段により未貫通孔以外
の部分に供給されたインキが掻き取られるので、一定濃
度の印刷画像が得られ、印刷開始時の立上りが速く、用
紙とインキとのロスがなく、裏写りが少なくなる。
に、供給ローラと巻き取りローラとを配置したので、版
胴の外周面から突出する部材がなくなり、プレスローラ
の移動距離が短くなるので、騒音の発生が低くなる。ま
た、排版装置が不要になり、小型に安価に印刷装置を提
供できる。インキ供給装置によりマスタに一定量のイン
キが供給され、インキ掻き取り手段により未貫通孔以外
の部分に供給されたインキが掻き取られるので、一定濃
度の印刷画像が得られ、印刷開始時の立上りが速く、用
紙とインキとのロスがなく、裏写りが少なくなる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、インキ供給
装置によりマスタに供給されたインキの未貫通孔以外の
部分に供給されたインキをインキ掻き取り手段により掻
き取り、掻き取ったインキを再利用するので、インキの
無駄が無くなる。
装置によりマスタに供給されたインキの未貫通孔以外の
部分に供給されたインキをインキ掻き取り手段により掻
き取り、掻き取ったインキを再利用するので、インキの
無駄が無くなる。
【図1】本発明の一実施例を示す印刷装置の断面図であ
る。
る。
【図2】図1に示す印刷装置におけるマスタ供給装置を
示す要部の斜視図である。
示す要部の斜視図である。
【図3】図1に示す印刷装置におけるプラテンローラと
サーマルヘッドとを示す断面図である。
サーマルヘッドとを示す断面図である。
【図4】図1に示す印刷装置における版胴とプレスロー
ラとを示す要部の側面図である。
ラとを示す要部の側面図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す印刷装置の断面図で
ある。
ある。
【図6】図5に示す印刷装置の変形例を示す断面図であ
る。
る。
1 版胴 2 プラテンローラ 3 マスタ 4 巻き取りローラ 5 サーマルヘッド 9 インキローラ 10 ドクタローラ 11 インキ溜り 12 インキ掻き取り手段としてのブレー
ド 21 プレスローラ 25 印刷用紙 100、110 製版手段 200 インキ供給装置
ド 21 プレスローラ 25 印刷用紙 100、110 製版手段 200 インキ供給装置
Claims (3)
- 【請求項1】マスタをプラテンローラによりサーマルヘ
ッドに押し付けながら搬送して該マスタに印刷画像に応
じた未貫通孔のパターンを形成する製版手段と、 上記未貫通孔のパターンが形成されたマスタを未貫通孔
形成面が外側になるように、外周面に巻装され、回転可
能な円筒状の版胴と、 上記版胴の外周面の近傍に配置され、版胴外周面に巻装
されたマスタにインキを供給するインキ供給装置と、 上記マスタの未貫通孔以外の部分に供給されたインキを
掻き取るインキ掻き取り手段と、 上記マスタに印刷用紙を押圧するプレスローラとを具備
する印刷装置。 - 【請求項2】請求項1記載の印刷装置において、 上記版胴は、周壁の一部に開口を有し、 上記製版手段は、上記版胴の内部に配置され、上記マス
タを上記開口を通して上記版胴の外周面へ供給する供給
ローラと、上記版胴の内部に配置され、上記供給ローラ
により供給されて版胴の外周面に巻装された上記マスタ
を上記開口を通して巻き取る巻き取りローラと、上記供
給ローラと上記開口の一側縁との間において上記版胴の
内部に配置されたプラテンローラと、所定の製版部にお
いて、上記プラテンローラに対して上記マスタを介して
接離自在に設けられたサーマルヘッドとを有する印刷装
置。 - 【請求項3】請求項2記載の印刷装置において、 上記インキ掻き取り手段は、上記版胴の回転方向に対し
て上記インキ供給装置の下流側近傍に配置され、 上記インキ供給装置は、上記インキ掻き取り手段により
掻き取られたインキを回収し、再利用する印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16078493A JP2790963B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16078493A JP2790963B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717013A true JPH0717013A (ja) | 1995-01-20 |
JP2790963B2 JP2790963B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=15722379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16078493A Expired - Fee Related JP2790963B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2790963B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5799577A (en) * | 1995-07-31 | 1998-09-01 | Tohoku Ricoh Co., Ltd. | Stencil and stencil perforating device |
US5816149A (en) * | 1995-11-21 | 1998-10-06 | Tohoku Ricoh Co., Ltd. | Device for automatically peeling off the leading edge of a stencil from a stencil roll and master making device having the same |
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US6356293B1 (en) | 1999-06-30 | 2002-03-12 | Tohoku Ricoh Co., Ltd. | Printer including a plurality of print drums |
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-
1993
- 1993-06-30 JP JP16078493A patent/JP2790963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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