JP3577144B2 - 孔版印刷装置の製版装置 - Google Patents

孔版印刷装置の製版装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷装置の製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷装置には、熱可塑性樹脂フィルムからなるマスタを加熱穿孔製版して、多孔性円筒状の版胴に給版する製版装置を備えたものがある。このような製版装置を図13に示す。図13に示す製版装置1は、回転自在に設けられた多孔性円筒体である版胴2に対向して設けられている。前記製版装置1には、熱可塑性樹脂フィルムからなるマスタ3がロール状に巻かれたマスタロール4が回転自在に、かつ、着脱自在に備えられて、前記マスタロール4から前記版胴2に向けて前記マスタ3が搬送される搬送経路5が設けられている。
【0003】
前記搬送経路5における前記マスタロール4の近くには、前記マスタ3を加熱穿孔製版するサーマルヘッド6と、このサーマルヘッド6に前記マスタロール4から引き出された前記マスタ3を押し付ける回転自在なプラテンローラ7とが配置されている。前記サーマルヘッド6及び前記プラテンローラ7よりも前記搬送経路5の下流側には、前記マスタ3を搬送する上下一対の張りローラ8が回転自在に配置されている。前記張りローラ8よりも前記搬送経路5の下流側には、製版済みのマスタ3を所定の長さで切り取るカッタ部11が配置されている。前記カッタ部11よりも前記搬送経路5の下流側には、前記マスタ3を搬送する上下一対の搬送ローラ12が配置されている。
【0004】
このような構造のものは、マスタ3を搬送するとき、ジャムが発生しないようにマスタ3の腰の強さを利用している。そして、マスタロール4から搬送経路5に沿って引き出されたマスタ3をサーマルヘッド6で加熱穿孔製版し、プラテンローラ7、上下一対の張りローラ8及び上下一対の搬送ローラ12で製版済みのマスタ3を搬送経路5に沿って搬送して、カッタ部11により製版済みのマスタ3を所定の長さで切り取る。この切り取られた製版済みのマスタ3を版胴2に給版する。
【0005】
また、マスタ3の先端をサーマルヘッド6とプラテンローラ7との間に差し込み、プラテンローラ7及び張りローラ8によりマスタ3を搬送させることにより、マスタ3の先端がカッタ部11に配置されて、製版装置1にマスタ3がセットされる。
【0006】
ところで、従来使用されているマスタ3は、マスタ3の腰を強くするため、熱可塑性樹脂フィルムを多孔性支持体に貼り合わせたラミネート構造をしている。その多孔性支持体は、和紙繊維、合成繊維、又は、和紙繊維と合成繊維とを混成したものから形成されている。従って、多孔性支持体に熱可塑性樹脂フィルムを貼り合わせたマスタ3を用いた孔版印刷装置では、版胴2内部に供給されたインキが版胴2の孔、多孔性支持体及びマスタ3の穿孔を通過して、そのインキが印刷用紙に転移することにより、印刷用紙に画像が印刷される。このため、多孔性支持体の繊維が複雑に絡み合って塊となっている部分や繊維の太い部分がマスタ3の穿孔部分を横切っていると、印刷された画像のベタ部分が抜けたり、細線や太線が切れたり擦れたりするという問題が生じてしまう。
【0007】
そこで、印刷された画像のベタ部分が抜けたり、細線や太線が切れたり擦れたりするのを防止するために、多孔性支持体を省略したマスタや、多孔性支持体を薄くしたマスタを用いる試みがなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、多孔性支持体を省略したマスタや、多孔性支持体を薄くしたマスタは、従来のマスタに比べて腰が弱い(以下、多孔性支持体を省略したマスタ及び多孔性支持体を薄くしたマスタを腰の弱いマスタという)。従って、前述の製版装置1では、腰の弱いマスタを用いた場合、マスタをセットする際と、マスタをセットした後にフィードする際との二つの局面で問題がある。
【0009】
マスタをセットする際には、腰の弱いマスタをサーマルヘッド6とプラテンローラ7との間に差し込むのが困難である。さらに、可動カッタ刃9と固定カッタ刃10との間に腰の弱いマスタを通過させるのも困難である。特に、腰の弱いマスタは、局部的に張力が作用すると伸びて変形しやすい。このようなことから、製版装置1に腰の弱いマスタをセットするのが困難であるという問題がある。
【0010】
マスタをセットした後フィードする際には、腰の弱いマスタがカッタ部11により切断されると、可動カッタ刃9の移動方向にズレて弛んでしまう。このとき、弛んだ状態のまま切断すると、切り口が鋸刃のようになってしまうため、搬送時に搬送経路5に引掛ってジャムが発生してしまうという問題がある。
【0011】
さらに、腰の弱いマスタは、サーマルヘッド6とプラテンローラ7との間、及び、上下一対の張りローラ8の間のニップ部分に長時間挟持された状態で放置されると、そのニップ部分で押し潰されて、そのニップ部分に長時間挟持された部分がさらに薄くなってしまう。これにより、腰の弱いマスタの強度が低下してその薄くなった部分から曲がったり、腰の弱いマスタがプラテンローラや張りローラに貼り付き巻き付いたりしてしまう。そのため、ジャムが発生し易くなるという問題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、マスタロールから印刷機構の版胴に至る搬送経路中にサーマルヘッド及びプラテンローラからなる加熱穿孔部、上下一対の張りローラ、上下一対のカッタ刃及び上下一対の搬送ローラを順に設け、前記マスタロールから前記搬送経路に引き出されたマスタを前記サーマルヘッドで加熱穿孔製版した後、製版済みの前記マスタを前記カッタ刃により所定の長さで切り取って、前記版胴に給版する孔版印刷装置の製版装置において、前記搬送経路を開放自在にした。従って、搬送経路を開放してマスタをセットすることにより、腰の弱いマスタをセットする場合でも斜向や弛みがないようにセットすることができる。そのため、マスタにしわが発生するのが防止され、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのが防止されて、腰の弱いマスタをセットするのが容易になる。
請求項1記載の発明は、搬送経路が閉じられたことを検知する開閉検知手段と、前記搬送経路が閉じられたことがこの開閉検知手段により検知されると、サーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラから離す離反手段と、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間、及び、前記上下一対の張りローラの間が前記離反手段により離された状態で上下一対の搬送ローラを駆動して、前記マスタの斜向や弛みが矯正される所定量前記マスタを搬送させる所定量搬送手段と、この所定量搬送手段による前記マスタの搬送後に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラに当接させ、前記上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させる当接状態復帰手段とを備える。従って、開閉部が閉じられたことが開閉検知手段により検知されると、離反手段によりサーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、離反手段により上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラから離す。そして、この状態で所定量搬送手段により上下一対の搬送ローラを駆動して、マスタの斜向や弛みが矯正される所定量マスタを搬送する。これにより、腰の弱いマスタをセットする際に生じた斜向や弛みを矯正することができる。また、所定量搬送手段によるマスタの搬送後に、当接状態復帰手段によりサーマルヘッドをプラテンローラに当接させ、かつ、当接状態復帰手段により上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させる。これにより、腰の弱いマスタを斜向や弛みのない状態に保つことができる、そのため、マスタにしわが発生するのが防止され、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのが防止される。
請求項1記載の発明は、カッタ刃と搬送ローラとの間で搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路に対向する下面に開口部が形成されて、マスタを一旦貯容する貯容部と、この貯容部の側面に設けられて、製版されずに切り取られた不要なマスタを収納する収納部と、この収納部に設けられて、前記搬送経路上の前記マスタを前記開口部から前記貯容部内へ吸引する吸引部と、当接状態復帰手段による当接状態への復帰後に、前記上下一対のカッタ刃を駆動させて前記マスタを切り取るマスタ切断手段と、このマスタ切断手段による前記マスタの切取後に、前記吸引部を駆動させ、かつ、前記上下一対の搬送ローラを逆回転させて不要な前記マスタを前記収納部に押し込む押し込み手段とを備える。従って、当接状態復帰手段による当接状態への復帰後に、上下一対のカッタ刃がマスタ切断手段により駆動されてマスタが切り取られることにより腰の弱いマスタの先端が整合される。その後、押し込み手段により吸引部を駆動し、かつ、押し込み手段により上下一対の搬送ローラを逆回転させて、不要なマスタを収納部に押し込む。これにより、不要なマスタが収納部に収納されるので、不要なマスタを取り除くことができるため、不要なマスタが版胴の表面に貼り付いて損紙が発生するのが防止され、かつ、不要なマスタの除去作業が容易になる。
【0013】
請求項2記載の発明は、マスタロールから印刷機構の版胴に至る搬送経路中にサーマルヘッド及びプラテンローラからなる加熱穿孔部、上下一対の張りローラ、上下一対のカッタ刃及び上下一対の搬送ローラを順に設け、前記マスタロールから前記搬送経路に引き出されたマスタを前記サーマルヘッドで加熱穿孔製版した後、製版済みの前記マスタを前記カッタ刃により所定の長さで切り取って、前記版胴に給版する孔版印刷装置の製版装置において、前記各部の一部を支持する固定部と、前記搬送経路を介して前記固定部に対して開閉自在に設けられて、前記各部の残りの一部を支持する開閉部とを備え、前記開閉部を開けて前記搬送経路を開放する。従って、腰の弱いマスタをセットするときには、開閉部を開けて搬送経路を開放して、マスタを搬送経路に載置した後、開閉部を閉じる。これにより、斜向や弛みがないように腰の弱いマスタをセットすることができる。そのため、マスタにしわが発生するのが防止され、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのが防止されて、腰の弱いマスタをセットするのが容易になる。
【0014】
請求項記載の発明は、搬送経路が閉じられたことを検知する開閉検知手段と、前記搬送経路が閉じられたことがこの開閉検知手段により検知されると、サーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラから離す離反手段と、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間、及び、前記上下一対の張りローラの間が前記離反手段により離された状態で上下一対の搬送ローラを駆動して、前記マスタの斜向や弛みが矯正される所定量前記マスタを搬送させる所定量搬送手段と、この所定量搬送手段による前記マスタの搬送後に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラに当接させ、前記上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させる当接状態復帰手段とを備える。従って、開閉部が閉じられたことが開閉検知手段により検知されると、離反手段によりサーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、離反手段により上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラから離す。そして、この状態で所定量搬送手段により上下一対の搬送ローラを駆動して、マスタの斜向や弛みが矯正される所定量マスタを搬送する。これにより、腰の弱いマスタをセットする際に生じた斜向や弛みを矯正することができる。また、所定量搬送手段によるマスタの搬送後に、当接状態復帰手段によりサーマルヘッドをプラテンローラに当接させ、かつ、当接状態復帰手段により上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させる。これにより、腰の弱いマスタを斜向や弛みのない状態に保つことができる、そのため、マスタにしわが発生するのが防止され、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのが防止される。
【0015】
請求項記載の発明は、カッタ刃と搬送ローラとの間で搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路に対向する下面に開口部が形成されて、マスタを一旦貯容する貯容部と、この貯容部の側面に設けられて、製版されずに切り取られた不要なマスタを収納する収納部と、この収納部に設けられて、前記搬送経路上の前記マスタを前記開口部から前記貯容部内へ吸引する吸引部と、当接状態復帰手段による当接状態への復帰後に、前記上下一対のカッタ刃を駆動させて前記マスタを切り取るマスタ切断手段と、このマスタ切断手段による前記マスタの切取後に、前記吸引部を駆動させ、かつ、前記上下一対の搬送ローラを逆回転させて不要な前記マスタを前記収納部に押し込む押し込み手段とを備える。従って、当接状態復帰手段による当接状態への復帰後に、上下一対のカッタ刃がマスタ切断手段により駆動されてマスタが切り取られることにより腰の弱いマスタの先端が整合される。その後、押し込み手段により吸引部を駆動し、かつ、押し込み手段により上下一対の搬送ローラを逆回転させて、不要なマスタを収納部に押し込む。これにより、不要なマスタが収納部に収納されるので、不要なマスタを取り除くことができるため、不要なマスタが版胴の表面に貼り付いて損紙が発生するのが防止され、かつ、不要なマスタの除去作業が容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第一の形態の製版装置を図1ないし図11に基づいて説明する。本実施の形態の製版装置を用いた孔版印刷装置を図2に示す。この孔版印刷装置21には、マスタを加熱穿孔製版する製版装置22と、この製版装置22により製版されたマスタを用いて印刷用紙に画像を印刷する印刷機構23とが設けられている。
【0019】
前記印刷機構23には、製版済みのマスタが巻き付く版胴24が回転自在に支持されている。前記版胴24の周囲には、この版胴24に巻き付いたマスタに同期させて印刷用紙を給紙する給紙部25と、この給紙部25から給紙された印刷用紙をマスタを介して前記版胴24に押し付けるプレスローラ26と、このプレスローラ26で前記版胴24に押し付けることによりインキが転移されて画像が印刷された印刷用紙を排紙する排紙部27とが設けられている。
【0020】
前記版胴24は、多孔性支持円筒体にメッシュスクリーンを複数層巻き重ねて形成され、その版胴24の内部にインキを供給するインキパイプ28を支軸に回転自在に支持されている。前記多孔性支持円筒体には、開口部と非開口部とが形成されている。前記メッシュスクリーンは、樹脂又は金属網体である。前記版胴24には、外周面上で製版済みのマスタを挟持するステージ29とクランパ30とが取り付けられている。前記ステージ29は、磁性体からなり、前記版胴24の軸心方向に沿って形成されている。前記クランパ30は、前記版胴24における時計回り方向の一端を支持されて回動自在に取り付けられている。
【0021】
前記版胴24の内部には、前記インキパイプ28から供給されたインキを前記版胴24の内周面に供給するインキ供給部31が設けられている。前記インキ供給部31には、前記インキパイプ28の下方でインキを外周面上に保持して版胴24の内周面に供給するインキローラ32が回転自在に設けられている。このインキローラ32に対向する位置には、そのインキローラ32の外周面上に保持されるインキの量を一定に保つドクタローラ33が前記インキローラ32の外周面に対して僅かに隙間を開けて設けられている。前記インキローラ32と前記ドクタローラ33とにより形成された楔状空間には、前記インキパイプ28から供給されたインキが溜るインキ溜り34が形成されている。
【0022】
前記版胴24の上方には、前記製版装置22により製版されたマスタの左右両端を前記版胴24に押し付けて前記版胴24の幅方向に伸張させるテンションローラ35が版胴24に対して近接離反自在に設けられている。前記テンションローラ35は、テンションアーム軸36により回転自在に支持されたテンションアーム37の先端に回転自在に支持され、図4に示すように、製版済みのマスタの給版方向における下流側がその製版済みのマスタにおける幅方向の外側へ傾けて設けられている。前記テンションローラ35は、弱い粘着性を有する弾性体である軟質シリコンゴムが芯体の外周上に円筒状に形成されている。前記テンションアーム37には、このテンションアーム37を時計回り方向へ引っ張るスプリング(図示せず)と、前記テンションアーム37を反時計回り方向へ回転させてテンションローラ35を前記版胴24に当接させるソレノイド(図示せず)とが設けられている。
【0023】
前記給紙部25には、給紙トレイ(図示せず)から一枚ずつ給紙された印刷用紙を前記版胴24に巻き付いたマスタに同期させて前記版胴24と前記プレスローラ26との間に搬送する一対のレジストローラ38が回転自在に取り付けられている。
【0024】
前記プレスローラ26は、プレスローラアーム軸39により回転自在に支持されたプレスローラアーム40の一端に回転自在に支持され、前記インキローラ32に対応する位置に近接離反自在に設けられている。前記プレスローラ26は、弾性体であるニトリルゴム又はクロロプレンゴムが芯金の外周上で円筒状に形成されている。
【0025】
前記排紙部27には、画像が印刷された印刷用紙を前記版胴24から剥離する剥離爪41と、この剥離爪41により剥離された印刷用紙が載置される排紙トレイ42とが設けられている。
【0026】
このような構成において、印刷機構23では、製版装置22により製版されたマスタが版胴24に巻き付く。その製版済みのマスタに同期させて給紙部25から印刷用紙が給紙される。この給紙された印刷用紙をプレスローラ26で製版済みのマスタを介して版胴24に押し付ける。このとき、版胴24内でインキ供給部31により供給されたインキが版胴24の孔及び製版済みのマスタの穿孔から滲み出して印刷用紙に転移する。これにより、印刷用紙に画像が印刷される。この画像が印刷された印刷用紙は、剥離爪41により剥離されて、排紙部27の排紙トレイ42へ排紙される。
【0027】
一方、前記製版装置22には、前記孔版印刷装置21の側壁(図示せず)に固定された固定部43と、この固定部43に対して開閉自在に取り付けられた開閉部44とが設けられている。前記固定部43には、腰の弱いマスタ45がロール状に巻かれたマスタロール46が回転自在に、かつ、着脱自在に支持されている。前記固定部43と前記開閉部44との間には、前記マスタロール46から前記版胴24へ前記腰の弱いマスタ45が搬送される搬送経路47が形成されている。
【0028】
前記搬送経路47における前記マスタロール46側には、前記腰の弱いマスタ45を加熱穿孔製版するサーマルヘッド48と、このサーマルヘッド48に前記腰の弱いマスタ45を押し付けるプラテンローラ49とが配置されている。前記サーマルヘッド48と前記プラテンローラ49とにより加熱穿孔部が形成されている。前記サーマルヘッド48及び前記プラテンローラ49よりも前記搬送経路47の下流側には、前記腰の弱いマスタ45を搬送する上下一対の張りローラ50,51が配置されている。前記上下一対の張りローラ50,51よりも前記搬送経路47の下流側には、上下一対のカッタ刃52,53からなり前記腰の弱いマスタ45を切断するカッタ部54が配置されている。前記カッタ部54の下流側には、前記腰の弱いマスタ45を一旦貯容する貯容部である貯容箱55が配置されている。前記貯容箱55よりも前記搬送経路47の下流側には、前記腰の弱いマスタ45を搬送する上下一対の搬送ローラ56,57が配置されている。
【0029】
前記固定部43には、前述のプラテンローラ49、下側の張りローラ51、下側のカッタ刃53及び下側の搬送ローラ57が支持されている。前記開閉部44には、前述のサーマルヘッド48、上側の張りローラ50、上側のカッタ刃52、貯容箱55及び上側の搬送ローラ56が支持されている。
【0030】
前記固定部43には、前記搬送経路47の下流側に開閉軸58が取り付けられている。前記開閉軸58には、前記開閉部44が回動自在に支持されている。前記開閉部44には、前記搬送経路47の上流側で前記マスタロール46の上方にストッパ59がストッパ軸60により回動自在に支持されている。前記ストッパ59の先端には係合部61が形成されている。前記固定部43には、前記係合部61が係合して前記開閉部44をロックするロックピン62が形成されている。
【0031】
前記マスタロール46は、前記固定部43に形成されたホルダ手段(図示せず)により回転自在に、かつ、着脱自在に支持されている。
【0032】
前記プラテンローラ49には、ステッピングモータ63が連結されている。前記プラテンローラ49は、前記固定部43に回転自在に支持され、前記ステッピングモータ63により駆動されて、時計回り方向に回転して前記腰の弱いマスタ45を前記マスタロール46から引き出す。
【0033】
前記サーマルヘッド48は、図3に示すように、ヘッドホルダ64に固定されている。前記ヘッドホルダ64は、前記開閉部44に回転自在に支持されたヘッドホルダ軸65に固定されている。前記ヘッドホルダ64には、このヘッドホルダ64を時計回り方向に回転させて前記サーマルヘッド48をプラテンローラ49に当接させるスプリング(図示せず)が取り付けられている。前記ヘッドホルダ軸65には、スプリングの押圧力に打ち勝って前記ヘッドホルダ64を反時計回り方向に回転させて前記サーマルヘッド48を前記プラテンローラ49から離すヘッドホルダ駆動モータ66が連結されている。
【0034】
前記上側の張りローラ50は、図3に示すように、張りローラアーム67に回転自在に支持されている。前記張りローラアーム67は、前記開閉部44に回転自在に支持された張りローラアーム軸68に固定されている。前記張りローラアーム67には、この張りローラアーム67を反時計回り方向に回転させて前記上側の張りローラ50を前記下側の張りローラ51に当接させるスプリング(図示せず)が取り付けられている。前記張りローラアーム67には、前記ヘッドホルダ64側に凸部69が形成されている。この凸部69は、前記ヘッドホルダ64の上面に当接している。
【0035】
前記下側の張りローラ51には、トルクリミッタを介して前記ステッピングモータ63が連結されている。前記下側の張りローラ51は、前記固定部43に回転自在に支持されて、前記プラテンローラ49の周速度よりも僅かに速い周速度で回転する。
【0036】
前記カッタ部54は、回転刃移動タイプのカッタ装置であり、前記腰の弱いマスタ45を所定の長さに切断する。前記上側のカッタ刃52は、前記開閉部44に固定されたガイドレール部材(図示せず)と、ガイドレール部材で前記腰の弱いマスタ45における幅方向に沿って移動自在に支持された回転刃70及びモータ71とからなる可動カッタ刃である。前記下側のカッタ刃53は、固定カッタ刃であり、前記固定部43に固定されている。
【0037】
前記貯容箱55は、前記開閉部44に着脱自在に設けられている。前記貯容箱55には、前記搬送経路47に対応する開口部が形成されている。前記貯容箱55には、前記カッタ部54の上方に不要なマスタ72(図8、参照)を収納する収納部73が形成されている。前記貯容箱55には、前記収納部73よりも上方で前記搬送経路47の上流側の側面に前記腰の弱いマスタ45を吸引する吸引部である吸引ファン74が設けられている。前記開閉部44には、前記貯容箱55における前記搬送経路47の下流側の側面に対向して、前記貯容箱55内に一旦貯容された前記腰の弱いマスタ45を検知する貯容部マスタセンサ75が取り付けられている。
【0038】
前記上側の搬送ローラ56は、前記開閉部44に回転自在に支持されている。前記下側の搬送ローラ57は、前記固定部43に回転自在に支持されている。前記上側の搬送ローラ56と前記下側の搬送ローラ57とは、前記開閉部44が閉じられたとき圧接するように配置されている。前記下側の搬送ローラ57は、前記腰の弱いマスタ45にある程度以上の張力が作用すると前記下側の搬送ローラ57の外周面に対して前記腰の弱いマスタ45が滑るように形成され、前記ステッピングモータ63が連結されて、前記腰の弱いマスタ45が変形しない状態で前記下側の張りローラ51よりも僅かに速い周速度で回転する。
【0039】
前記固定部43には、前記固定カッタ刃53と前記下側の搬送ローラ57との間に前記貯容箱55に対応して第一のガイド板76が取り付けられ、前記下側の搬送ローラ57よりも前記腰の弱いマスタ45の給版方向における下流側には、第二のガイド板77が取り付けられている。
【0040】
前記腰の弱いマスタ45は、和紙繊維、合成繊維、又は、和紙繊維と合成繊維とを混抄した繊維からなる多孔性支持体を用いずに熱可塑性樹脂フィルムのみで形成されている。
【0041】
次に、製版装置22のハードウェア構成について説明する。この製版装置22には、図5に示すように、前述のサーマルヘッド48、上側のカッタ刃52、ステッピングモータ63、ヘッドホルダ64等を制御するCPU78が設けられている。このCPU78には、バス79を介して、各部の制御等に関する情報が記憶されるメモリ80が接続されている。また、前記CPU78には、前記バス79を介して前記サーマルヘッド48を駆動するサーマルヘッド駆動部81と、前記上側のカッタ刃52を駆動する可動カッタ刃駆動部82と、前記ステッピングモータ63を駆動するステッピングモータ駆動部83と、前記ヘッドホルダ駆動モータ66を駆動するヘッドホルダ駆動部84と、前記吸引ファン74を駆動する吸引ファン駆動部85とが接続されている。さらに、前記貯容部マスタセンサ75と、前記開閉部44が閉じられたときにその開閉部44を検知する開閉部検知手段である開閉部センサ86と、前記腰の弱いマスタ45の先端が前記上下一対の搬送ローラ56,57の位置にあるときその腰の弱いマスタ45を検知する搬送ローラ間マスタセンサ87と、前記不要なマスタ72が前記収納部73の上方に位置するときその不要なマスタ72を検知する収納部マスタセンサ88と、制御命令や情報が入出力される入出力部89と、タイマ90とが接続されている。
【0042】
前述のヘッドホルダ64、ヘッドホルダ軸65、ヘッドホルダ駆動モータ66、張りローラアーム67、張りローラアーム軸68、凸部69及びヘッドホルダ駆動部84により離反手段及び当接状態復帰手段が構成されている。前述の上下一対の搬送ローラ56,57、ステッピングモータ63、ステッピングモータ駆動部83及びタイマ90により所定量搬送手段が構成されている。前述のカッタ部54及び可動カッタ刃駆動部82によりマスタ切断手段が構成されている。前述の吸引ファン74、吸引ファン駆動部85、上下一対の搬送ローラ56,57、ステッピングモータ63、ステッピングモータ駆動部83及び収納部マスタセンサ88により押し込み手段が構成されている。
【0043】
このような構成において、図1に示すように、サーマルヘッド48、上側の張りローラ50、上側のカッタ刃52、貯容箱55及び上側の搬送ローラ56が支持された開閉部44を開けると搬送経路47が開放される。これにより、斜向や弛みがないように腰の弱いマスタ45を製版装置22にセットすることができる。そのため、腰の弱いマスタ45にしわが発生するのが防止され、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのが防止されて、腰の弱いマスタ45を製版装置22にセットするのが容易になる。
【0044】
マスタロール46を製版装置22にセットする際には、図6に示すように、まず、ストッパ59を時計回り方向に回転させて係合部61とロックピン62とを離し、開閉部44を時計回り方向に回転させて開閉部44を開ける。すると、図1に示すように、サーマルヘッド48、上側の張りローラ50、上側のカッタ刃52、貯容箱55及び上側の搬送ローラ56が上方へ移動して搬送経路47が開放される。つぎに、マスタロール46を収納し、腰の弱いマスタ45の先端を下側の搬送ローラ57を覆う位置まで引き出して、腰の弱いマスタ45を搬送経路47に載置する(ステップSt.1)。そして、開閉部センサ86からの出力により開閉部44が閉じられたかどうか判断する(ステップSt.2)。このSt.2における動作が開閉検知手段の動作として行なわれる。前述のSt.2において、開閉部センサ86からの出力により開閉部44が閉じられていない(NO)と判断される。すると、開閉部センサ86からの出力により開閉部44が閉じられた(YES)と判断されるまで前述のSt.2が継続して行なわれる。
【0045】
その後、開閉部44を反時計回り方向に回転させて開閉部44を閉じ、ストッパ59の係合部61をロックピン62に係合させて開閉部44をロックする。そして、開閉部センサ86により開閉部44が検知され、前述のSt.2において、開閉部44が閉じられたと判断される。すると、ヘッドホルダ駆動部84により駆動されてヘッドホルダ駆動モータ66が回転して、ヘッドホルダ64が反時計回り方向に回転する。そして、図7に示すように、サーマルヘッド48がプラテンローラ49から離される。この時、ヘッドホルダ64により凸部69が押され、張りローラアーム67が時計回り方向に回転して、上側の張りローラ50が下側の張りローラ51から離される(ステップSt.3)。このSt.3における動作が離反手段の動作として行なわれる。
【0046】
このSt.3において、サーマルヘッド48がプラテンローラ49から離され、かつ、上側の張りローラ50が下側の張りローラ51から離されると、ステッピングモータ駆動部83によりステッピングモータ63が駆動され、下側の搬送ローラ57が回転して、腰の弱いマスタ45が搬送される(ステップSt.4)。このとき、下側の搬送ローラ57が回転している時間がタイマ90により計測され、このタイマ90により計測された時間と予め設定されメモリ80に記憶されていた時間とを比較して、所定の時間が経過したかどうか判断される(ステップSt.5)。このSt.5において、所定の時間が経過していない(NO)と判断されると、所定の時間が経過した(YES)と判断されるまで、前述のSt.4が引き続き行なわれ、下側の搬送ローラ57が回転して、腰の弱いマスタ45が搬送される。前述のSt.4及びSt.5における動作が所定量搬送手段の動作として行なわれる。このとき、腰の弱いマスタ45にある程度以上の張力が作用すると下側の搬送ローラ57に対して腰の弱いマスタ45が滑るので、腰の弱いマスタ45に作用する張力を一定に保ちつつ、その腰の弱いマスタ45を搬送することができる。このため、腰の弱いマスタ45を搬送経路47に載置する際に、腰の弱いマスタ45に生じる斜向や弛みが矯正される。
【0047】
その後、前述のSt.5において、所定の時間が経過したと判断されると、ヘッドホルダ駆動部84により駆動されてヘッドホルダ駆動モータ66が逆回転して、ヘッドホルダ64が時計回り方向に回転する。そして、サーマルヘッド48が腰の弱いマスタ45を介してプラテンローラ49に当接する。この時、ヘッドホルダ64により凸部69が押されなくなるので、張りローラアーム67が反時計回り方向に回転して、上側の張りローラ50が腰の弱いマスタ45を介して下側の張りローラ51に当接する(ステップSt.6)。このSt.6における動作が当接状態復帰手段の動作として行なわれる。これにより、斜向や弛みのない状態に腰の弱いマスタ45を保つことができる。このため、腰の弱いマスタ45にしわが発生することが防止され、腰の弱いマスタ45に生じた弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのが防止される。
【0048】
前述のSt.6において、サーマルヘッド48がプラテンローラ49に当接し、かつ、上側の張りローラ50が下側の張りローラ51に当接すると、可動カッタ刃駆動部82により上側のカッタ刃52が駆動され、腰の弱いマスタ45における幅方向にガイドレール部材に沿って上側のカッタ刃52が移動して、上側のカッタ刃52と下側のカッタ刃53とにより腰の弱いマスタ45が切断され、腰の弱いマスタ45の先端が整合される(ステップSt.7)。このSt.7における動作がマスタ切断手段の動作として行なわれる。このとき、下側の搬送ローラ57により腰の弱いマスタ45に所定の張力が作用して、腰の弱いマスタ45が伸張されているので、腰の弱いマスタ45における幅方向に沿って回転刃70が移動した際に、腰の弱いマスタ45における幅方向に腰の弱いマスタ45がズレて弛んでしまうのを防止することができて、切り口を良好なものにすることができる。このため、搬送時に腰の弱いマスタ45が搬送経路47に引掛ってジャムが発生するのが防止される。
【0049】
前述のSt.7において、腰の弱いマスタ45の先端、すなわち、不要なマスタ72が切り取られると、吸引ファン駆動部85により吸引ファン74が駆動され、かつ、ステッピングモータ駆動部83によりステッピングモータ63が駆動され下側の搬送ローラ57が逆回転して、不要なマスタ72が収納部73に押し込まれる(ステップSt.8)。このとき、収納部マスタセンサ88により不要なマスタ72が検知されたか否かにより不要なマスタ72が収納部73の上方に位置するかどうか判断される(ステップSt.9)。このSt.9において、収納部マスタセンサ88により不要なマスタ72が検知されていないとき、不要なマスタ72が収納部73の上方に位置していない(NO)と判断される。すると、前述のSt.8が引き続き行なわれて、不要なマスタ72が収納部73に押し込まれる。
【0050】
その後、不要なマスタ72が吸引ファン74により収納部73の上方にまで吸引されると、収納部マスタセンサ88により不要なマスタ72が検知され、前述のSt.9において、不要なマスタ72が収納部73の上方に位置する(YES)と判断される。すると、吸引ファン74が停止し、下側の搬送ローラ57が停止して、図8に示すように、不要なマスタ72が収納部73に収納される(ステップSt.10)。前述のSt.8、St.9及びSt.10における動作が押し込み手段の動作として行なわれる。また、マスタロール46を交換する際に使用者により貯容箱55が開閉部44から取り外され、収納部73から不要なマスタ72が取り出されて廃棄された後、再び、貯容箱55が開閉部44に取り付けられる。これにより、不要なマスタ72を廃棄することができる。このため、不要なマスタ72が版胴24の表面に貼り付いて損紙が発生するの防止される。また、不要なマスタ72の除去作業が容易になる。
【0051】
前述のSt.10において、不要なマスタ72が収納部73に収納された後、ステッピングモータ駆動部83によりステッピングモータ63が駆動され、プラテンローラ49、下側の張りローラ51及び下側の搬送ローラ57が回転して、腰の弱いマスタ45が搬送される(ステップSt.11)。前述のSt.11において搬送された腰の弱いマスタ45の先端が搬送ローラ間マスタセンサ87により検知されるか否かにより腰の弱いマスタ45の先端が上下一対の搬送ローラ56,57まで搬送されたかどうか判断する(ステップSt.12)。このSt.12において、搬送ローラ間マスタセンサ87により腰の弱いマスタ45の先端が検知されていないとき、腰の弱いマスタ45の先端が上下一対の搬送ローラ56,57まで搬送されていない(NO)と判断される。すると、前述のSt.11における動作が引き続き行なわれて、腰の弱いマスタ45が搬送される。
【0052】
そして、腰の弱いマスタ45の先端が上下一対の搬送ローラ56,57まで搬送されると、搬送ローラ間マスタセンサ87により腰の弱いマスタの先端が検知され、前述のSt.12において、腰の弱いマスタ45の先端が上下一対の搬送ローラ56,57まで搬送された(YES)と判断される。すると、ステッピングモータ63が停止し、プラテンローラ49、下側の張りローラ51及び下側の搬送ローラ57が停止する(ステップSt.13)。そして、製版装置22の動作が停止する。
【0053】
腰の弱いマスタ45を製版して給版する際には、版胴24が回転して、クランパ30が略真上に配置され、クランパ30がステージ29から離れて開放される。そして、ステッピングモータ駆動部83によりステッピングモータ63が駆動されて、プラテンローラ49、下側の張りローラ51及び下側の搬送ローラ57が回転する。これにより、前述のように、予め製版装置22にセットされ、先端が下側の搬送ローラ57上に配置された腰の弱いマスタ45が搬送される。この時、サーマルヘッド駆動部81により画像情報に応じてサーマルヘッド48が駆動されて、腰の弱いマスタ45が加熱穿孔製版される。
【0054】
そして、腰の弱いマスタ45の先端がステージ29とクランパ30との間に向けて第二のガイド板77により案内される。その後、ステッピングモータ63を駆動するステップ数から腰の弱いマスタ45の先端の位置を算定する。そして、ステージ29とクランパ30との間に腰の弱いマスタ45の先端が到達したことが算定されると、上下一対の搬送ローラ56,57が停止し、腰の弱いマスタ45の先端がステージ29とクランパ30とにより挟持される。すると、吸引ファン駆動部85により吸引ファン74が駆動されて腰の弱いマスタ45が貯容箱55内で凸状に吸引される。貯容箱55内における腰の弱いマスタ45が貯容部マスタセンサ75により検知されると、貯容部マスタセンサ75が腰の弱いマスタ45を検知しなくなるまで、版胴24が回転して、腰の弱いマスタ45を貯容箱55から引き出しながら版胴24に巻き付ける。その後、貯容箱55内に腰の弱いマスタ45を一旦貯容し、この腰の弱いマスタ45を貯容部62から引き出しながら版胴24に巻き付ける動作が繰り返される。そして、図9に示すように、クランパ30がテンションローラ35を通り過ぎた位置でソレノイドによりテンションアーム37が反時計回り方向に回転して、テンションローラ35が版胴24に当接する。このテンションローラ35により腰の弱いマスタ45が外方向に伸張されながら版胴24に巻き付く。
【0055】
ステッピングモータ63のステップ数から製版が完了したと判断されると、可動カッタ刃駆動部82により上側のカッタ刃52が駆動され、腰の弱いマスタ45における幅方向にガイドレール部材に沿って上側のカッタ刃52が移動して、上側のカッタ刃52と下側のカッタ刃53とにより腰の弱いマスタ45が切断される。このとき、腰の弱いマスタ45が変形しない状態で下側の張りローラ51よりも僅かに速い周速度で下側の搬送ローラ57が回転し、下側の搬送ローラ57により腰の弱いマスタ45に所定の張力が作用して、腰の弱いマスタ45が伸張されている。従って、腰の弱いマスタ45における幅方向に沿って回転刃70が移動した際に、腰の弱いマスタ45における幅方向に腰の弱いマスタ45がズレて弛んでしまうのを防止することができて、切り口を良好なものにすることができる。このため、搬送時に腰の弱いマスタ45が搬送経路47に引掛ってジャムが発生するのが防止される。
【0056】
このようにして腰の弱いマスタ45が切断されると、プラテンローラ49、下側の張りローラ51及び下側の搬送ローラ57が一旦停止する。切り取られた腰の弱いマスタ45の後端が版胴24の回転により引き出されて、切り取られた腰の弱いマスタ45が版胴24に巻き付く。そして、版付けが行なわれる。この時、吸引ファン74が停止する。この吸引ファン74の停止後、ステッピングモータ駆動部83によりステッピングモータ63が駆動され、プラテンローラ49、下側の張りローラ51及び下側の搬送ローラ57が回転して、腰の弱いマスタ45の先端が上下一対の搬送ローラ56,57まで搬送される。すると、ステッピングモータ63が停止し、プラテンローラ49、下側の張りローラ51及び下側の搬送ローラ57が停止して、製版装置22の動作が停止する。
【0057】
動作が停止した後の製版装置22では、図10に示すように、製版装置22の動作が停止してから経過した時間がタイマ90により計測され、このタイマ90により計測された時間と予め設定されメモリ80に記憶されていた時間とを比較して、所定の時間が経過したかどうか判断する(ステップSt.14)。このSt.14において、所定の時間が経過していない(NO)と判断されると、入出力部89から製版を開始する命令が入力されているかいないか判断する(ステップSt.15)。このSt.15において、入出力部89から製版を開始する命令が入力されていない(NO)と判断されると、前述のSt.14において所定の時間が経過した(YES)と判断されるか、又は、前述のSt.15において入出力部89から製版を開始する命令が入力された(YES)と判断されるまで、前述のSt.14,St.15が引き続き行なわれる。
【0058】
そして、前述のSt.14において、所定の時間が経過したと判断される(YES)と、ヘッドホルダ駆動部84により駆動されてヘッドホルダ駆動モータ66が回転して、ヘッドホルダ64が反時計回り方向に回転する。そして、サーマルヘッド48がプラテンローラ49から離され、かつ、ヘッドホルダ64により凸部69が押され、張りローラアーム67が時計回り方向に回転して、上側の張りローラ50が下側の張りローラ51から離される(ステップSt.16)。このようにして、サーマルヘッド48をプラテンローラ49から離し、上側の張りローラ50を下側の張りローラ51から離す離間動作が終了する。
【0059】
また、前述のSt.15において、入出力部89から製版を開始する命令が入力された(YES)と判断されると、前述したように腰の弱いマスタ45を製版して給版する動作が行なわれる(ステップSt.17)。このSt.17における製版、給版動作が終了すると、製版装置22の動作が停止する。その後、前述のSt.14以下の動作が再び行なわれる。
【0060】
前述の離間動作が終了した後、サーマルヘッド48とプラテンローラ49との間、及び、上下一対の張りローラ50,51の間を離した状態が維持される。このような状態において、図11に示すように、入出力部89から製版を開始する命令が入力されているかいないか判断する(ステップSt.18)。このSt.18において、入出力部89から製版を開始する命令が入力されていない(NO)と判断されると、入出力部89から製版を開始する命令が入力された(YES)と判断されるまで、前述にSt.18が継続して行なわれる。
【0061】
そして、前述のSt.18において、入出力部89から製版を開始する命令が入力された(YES)と判断されると、ヘッドホルダ駆動部84により駆動されてヘッドホルダ駆動モータ66が逆回転して、ヘッドホルダ64が時計回り方向に回転する。そして、サーマルヘッド48が腰の弱いマスタ45を介してプラテンローラ49に当接する。また、ヘッドホルダ64により凸部69が押されなくなるので、張りローラアーム67が反時計回り方向に回転して、上側の張りローラ50が腰の弱いマスタ45を介して下側の張りローラ51に当接する(ステップSt.19)。その後、前述したように腰の弱いマスタ45を製版して給版する動作が行なわれる(ステップSt.20)。このSt.20における製版、給版動作が終了すると、製版装置22の動作が停止する。前述のSt.14ないしSt.20における動作が離反手段の動作として行なわれる。
【0062】
このように、腰の弱いマスタ45を製版して給版する時と腰の弱いマスタ45の先端を整合のために切断した後腰の弱いマスタ45を搬送する時以外では、ヘッドホルダ駆動部84により駆動されてヘッドホルダ駆動モータ66が回転して、ヘッドホルダ64が反時計回り方向に回転する。そして、サーマルヘッド48がプラテンローラ49から離され、かつ、ヘッドホルダ64により凸部69が押され、張りローラアーム67が時計回り方向に回転して、上側の張りローラ50が下側の張りローラ51から離される。これにより、サーマルヘッド48とプラテンローラ49とのニップ部分及び上下一対の張りローラ50,51のニップ部分で腰の弱いマスタ45が押し潰されるのを防止することができる。そして、そのニップ部分で長時間挟持された部分がさらに薄くなるのを防止することができる。従って、腰の弱いマスタ45の強度が低下するのを防止することができ、腰の弱いマスタ45がプラテンローラ49や上下一対の張りローラ50,51に貼り付き巻き付くのを防止することができるため、ジャムが発生するのが防止される。
【0063】
本発明の実施の第二の形態の製版装置を図12に基づいて説明する。前述の実施の形態において説明した部分と同一部分については、同一符号を用いて表し、その説明を省略する。本実施の形態の製版装置においては、上側の張りローラ50が開閉部44に回転自在に支持されている。また、下側の張りローラ51が、図12に示すように、張りローラアーム91に回転自在に支持されている。前記張りローラアーム91は、固定部43に回転自在に支持された張りローラアーム軸92に固定されている。
【0064】
前記張りローラアーム91には、この張りローラアーム91を時計回り方向に回転させて前記下側の張りローラ51を前記上側の張りローラ50に当接させるスプリング93が取り付けられている。前記張りローラアーム91には、この張りローラアーム91を反時計回り方向に回転させて前記下側の張りローラ51を前記上側の張りローラ50から離すソレノイド94が取り付けられている。
【0065】
前記ソレノイド94は、ヘッドホルダ駆動部84に接続されて、ヘッドホルダ駆動モータ66に同期して駆動される。前述の張りローラアーム91、張りローラアーム軸92、スプリング93、ソレノイド94、ヘッドホルダ64、ヘッドホルダ軸65、ヘッドホルダ駆動モータ66及びヘッドホルダ駆動部84により離反手段及び当接状態復帰手段が構成されている。
【0066】
このような構成によれば、ヘッドホルダ駆動部84によりヘッドホルダ駆動モータ66が駆動されると共にソレノイド94が駆動される。そして、ヘッドホルダ駆動モータ64によりヘッドホルダ64が反時計回り方向に回転してサーマルヘッド48がプラテンローラ49から離される際に、ソレノイド94により張りローラアーム91が反時計回りに回転して下側の張りローラ51が上側の張りローラ50から離される。また、ヘッドホルダ駆動モータ66によりヘッドホルダ64が時計回り方向に回転してサーマルヘッド48がプラテンローラ49に当接する際に、ソレノイド94により張りローラアーム91が時計回り方向に回転して下側の張りローラ51が上側の張りローラ50に当接する。これにより、前述の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0067】
なお、本発明の実施の形態においては、多孔性支持体を用いずに熱可塑性樹脂フィルムのみで形成された腰の弱いマスタ45を用いたが、使用されるマスタが熱可塑性樹脂フィルムのみからなる腰の弱いマスタ45に限定される訳ではなく、薄い多孔性支持体に熱可塑性樹脂フィルムを貼り合わせた腰の弱いマスタや、多孔性支持体に熱可塑性樹脂フィルムを貼り合わせた腰の強い既存のマスタでもよい。
【0068】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、搬送経路を開放してマスタをセットすることにより、腰の弱いマスタをセットする場合でも斜向や弛みがないようにセットすることができるため、マスタにしわが発生するのを防止でき、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのを防止することができ、腰の弱いマスタをセットするのが容易になる。請求項1記載の発明によれば、開閉部が閉じられたことが開閉検知手段により検知されると、離反手段によりサーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、離反手段により上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラから離して、この状態で所定量搬送手段により上下一対の搬送ローラを駆動して、マスタの斜向や弛みが矯正される所定量マスタを搬送することにより、腰の弱いマスタをセットする際に生じた斜向や弛みを矯正することができ、また、所定量搬送手段によるマスタの搬送後に、当接状態復帰手段によりサーマルヘッドをプラテンローラに当接させると共に上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させることにより、腰の弱いマスタを斜向や弛みのない状態に保つことができるため、マスタにしわが発生するのを防止でき、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのを防止できる。請求項1記載の発明によれば、当接状態復帰手段により当接状態への復帰後に、上下一対のカッタ刃がマスタ切断手段により駆動されてマスタが切り取られることで腰の弱いマスタの先端が整合されると、押し込み手段により吸引部を駆動し、かつ、押し込み手段により上下一対の搬送ローラを逆回転させて、不要なマスタを収納部に押し込むことにより、不要なマスタが収納部に収納されるので、不要なマスタを取り除くことができるため、不要なマスタが版胴の表面に貼り付いて損紙が発生するのを防止でき、かつ、不要なマスタの除去作業が容易になる。
【0069】
請求項2記載の発明によれば、腰の弱いマスタをセットするときに、開閉部を開けて搬送経路を開放して、マスタを搬送経路に載置した後、開閉部を閉じることにより、斜向や弛みがないように腰の弱いマスタをセットすることができるため、マスタにしわが発生するのを防止でき、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのを防止でき、腰の弱いマスタをセットするのが容易になる。
【0070】
請求項記載の発明によれば、開閉部が閉じられたことが開閉検知手段により検知されると、離反手段によりサーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、離反手段により上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラから離して、この状態で所定量搬送手段により上下一対の搬送ローラを駆動して、マスタの斜向や弛みが矯正される所定量マスタを搬送することにより、腰の弱いマスタをセットする際に生じた斜向や弛みを矯正することができ、また、所定量搬送手段によるマスタの搬送後に、当接状態復帰手段によりサーマルヘッドをプラテンローラに当接させると共に上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させることにより、腰の弱いマスタを斜向や弛みのない状態に保つことができるため、マスタにしわが発生するのを防止でき、かつ、弛みが押し潰されて画像品質が悪化するのを防止できる。
【0071】
請求項記載の発明によれば、当接状態復帰手段により当接状態への復帰後に、上下一対のカッタ刃がマスタ切断手段により駆動されてマスタが切り取られることで腰の弱いマスタの先端が整合されると、押し込み手段により吸引部を駆動し、かつ、押し込み手段により上下一対の搬送ローラを逆回転させて、不要なマスタを収納部に押し込むことにより、不要なマスタが収納部に収納されるので、不要なマスタを取り除くことができるため、不要なマスタが版胴の表面に貼り付いて損紙が発生するのを防止でき、かつ、不要なマスタの除去作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の製版装置を示す縦断正面図である。
【図2】孔版印刷装置を示す縦断正面図である。
【図3】離反部を示す正面図である。
【図4】テンションローラを示す平面図である。
【図5】製版装置の制御回路を示すブロック図である。
【図6】マスタをセットする際の動作を示すフローチャートである。
【図7】製版装置におけるマスタの斜向や弛みを矯正する動作を示す縦断正面図である。
【図8】製版装置における不要なマスタを取り除く動作を示す縦断正面図である。
【図9】製版装置におけるマスタを製版して給版する動作を示す縦断正面図である。
【図10】サーマルヘッドをプラテンローラから離し、かつ、上側の張りローラを下側の張りローラから離す動作を示すフローチャートである。
【図11】サーマルヘッドとプラテンローラとの間、及び、上下一対の張りローラの間が離れた状態からマスタを製版する動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の第二の形態の製版装置の一部を示す縦断正面図である。
【図13】従来の製版装置を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
23 印刷機構
24 版胴
43 固定部
44 開閉部
46 マスタロール
47 搬送経路
48 サーマルヘッド
49 プラテンローラ
50 上側の張りローラ
51 下側の張りローラ
52 上側のカッタ刃(可動カッタ刃)
53 下側のカッタ刃
55 貯容部
56 上側の搬送ローラ
57 下側の搬送ローラ
73 収納部
74 吸引部
86 開閉検知手段
88 マスタ検知手段

Claims (2)

  1. マスタロールから印刷機構の版胴に至る搬送経路中にサーマルヘッド及びプラテンローラからなる加熱穿孔部、上下一対の張りローラ、上下一対のカッタ刃及び上下一対の搬送ローラを順に設け、前記マスタロールから前記搬送経路に引き出されたマスタを前記サーマルヘッドで加熱穿孔製版した後、製版済みの前記マスタを前記カッタ刃により所定の長さで切り取って、前記版胴に給版する孔版印刷装置の製版装置において、
    前記搬送経路を開放自在にし
    前記搬送経路が閉じられたことを検知する開閉検知手段と、
    前記搬送経路が閉じられたことが前記開閉検知手段により検知されると、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラから離し、かつ、上下一対の前記張りローラのうちの一方の前記張りローラを他方の前記張りローラから離す離反手段と、
    前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間、及び、前記上下一対の張りローラの間が前記離反手段により離された状態で上下一対の前記搬送ローラを駆動して、前記マスタの斜向や弛みが矯正される所定量前記マスタを搬送させる所定量搬送手段と、
    前記所定量搬送手段による前記マスタの搬送後に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラに当接させ、前記上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させる当接状態復帰手段と、
    前記カッタ刃と前記搬送ローラとの間で前記搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路に対向する下面に開口部が形成されて、前記マスタを一旦貯容する貯容部と、
    前記貯容部の側面に設けられて、製版されずに切り取られた不要な前記マスタを収納する収納部と、
    前記収納部に設けられて、前記搬送経路上の前記マスタを前記開口部から前記貯容部内へ吸引する吸引部と、
    当接状態復帰手段による当接状態への復帰後に、前記上下一対のカッタ刃を駆動させて前記マスタを切り取るマスタ切断手段と、
    前記マスタ切断手段による前記マスタの切取後に、前記吸引部を駆動させ、かつ、前記上下一対の搬送ローラを逆回転させて不要な前記マスタを前記収納部に押し込む押し込み手段と、
    を備えることを特徴とする孔版印刷装置の製版装置。
  2. マスタロールから印刷機構の版胴に至る搬送経路中にサーマルヘッド及びプラテンローラからなる加熱穿孔部、上下一対の張りローラ、上下一対のカッタ刃及び上下一対の搬送ローラを順に設け、前記マスタロールから前記搬送経路に引き出されたマスタを前記サーマルヘッドで加熱穿孔製版した後、製版済みの前記マスタを前記カッタ刃により所定の長さで切り取って、前記版胴に給版する孔版印刷装置の製版装置において、
    前記各部の一部を支持する固定部と、前記搬送経路を介して前記固定部に対して開閉自在に設けられて、前記各部の残りの一部を支持する開閉部とを備え、前記開閉部を開けて前記搬送経路を開放し、
    前記搬送経路が閉じられたことを検知する開閉検知手段と、
    前記搬送経路が閉じられたことが前記開閉検知手段により検知されると、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラから離し、かつ、上下一対の前記張りローラのうちの一方の前記張りローラを他方の前記張りローラから離す離反手段と、
    前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間、及び、前記上下一対の張りローラの間が前記離反手段により離された状態で上下一対の前記搬送ローラを駆動して、前記マスタの斜向や弛みが矯正される所定量前記マスタを搬送させる所定量搬送手段と、
    前記所定量搬送手段による前記マスタの搬送後に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラに当接させ、前記上下一対の張りローラのうちの一方の張りローラを他方の張りローラに当接させる当接状態復帰手段と、
    前記カッタ刃と前記搬送ローラとの間で前記搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路 に対向する下面に開口部が形成されて、前記マスタを一旦貯容する貯容部と、
    前記貯容部の側面に設けられて、製版されずに切り取られた不要な前記マスタを収納する収納部と、
    前記収納部に設けられて、前記搬送経路上の前記マスタを前記開口部から前記貯容部内へ吸引する吸引部と、
    当接状態復帰手段による当接状態への復帰後に、前記上下一対のカッタ刃を駆動させて前記マスタを切り取るマスタ切断手段と、
    前記マスタ切断手段による前記マスタの切取後に、前記吸引部を駆動させ、かつ、前記上下一対の搬送ローラを逆回転させて不要な前記マスタを前記収納部に押し込む押し込み手段と、
    を備えることを特徴とする孔版印刷装置の製版装置。
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