JP3026676B2 - 孔版印刷機の排版装置 - Google Patents
孔版印刷機の排版装置Info
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- JP3026676B2 JP3026676B2 JP4126319A JP12631992A JP3026676B2 JP 3026676 B2 JP3026676 B2 JP 3026676B2 JP 4126319 A JP4126319 A JP 4126319A JP 12631992 A JP12631992 A JP 12631992A JP 3026676 B2 JP3026676 B2 JP 3026676B2
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- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷機の排版装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷機は、一般に、多孔性円筒状版
胴に穿孔された原紙を巻装し、上記版胴内面よりインキ
供給部材によってインキを供給し、上記原紙の穿孔を通
して滲み出させたインキを用紙に押圧して印刷を行なう
ように構成されている。従って、この種の孔版印刷機で
は、次の印刷を行なう場合に、版胴に巻装されている使
用済みの原紙を版胴から剥離して、廃棄する必要があ
る。しかしながら、この版胴から剥離された使用済みの
原紙の両面(特に版胴に接していた側の背面)には、ク
ランパにクランプされた先端部を除いて、その略全面
に、版胴から供給されたインキが付着しているため、こ
の原紙の廃棄作業を手作業で行なった場合には、その作
業自体に困難を伴う上、手や着衣を著しく汚染する虞れ
が高い。そこで、この種の従来の孔版印刷機では、通
常、版胴のクランパを開閉した後、版胴を回転しなが
ら、排版爪とよばれる部材で原紙の先端(クランパ側)
を版胴から剥離してガイドし、排版ローラ等でこの剥離
された原紙を排版ボックス内に挾持搬送して落し込み、
この排版ボックス内に落し込まれた原紙を圧縮板等で押
し潰すように構成された排版装置により原紙の処理を行
なっている。
胴に穿孔された原紙を巻装し、上記版胴内面よりインキ
供給部材によってインキを供給し、上記原紙の穿孔を通
して滲み出させたインキを用紙に押圧して印刷を行なう
ように構成されている。従って、この種の孔版印刷機で
は、次の印刷を行なう場合に、版胴に巻装されている使
用済みの原紙を版胴から剥離して、廃棄する必要があ
る。しかしながら、この版胴から剥離された使用済みの
原紙の両面(特に版胴に接していた側の背面)には、ク
ランパにクランプされた先端部を除いて、その略全面
に、版胴から供給されたインキが付着しているため、こ
の原紙の廃棄作業を手作業で行なった場合には、その作
業自体に困難を伴う上、手や着衣を著しく汚染する虞れ
が高い。そこで、この種の従来の孔版印刷機では、通
常、版胴のクランパを開閉した後、版胴を回転しなが
ら、排版爪とよばれる部材で原紙の先端(クランパ側)
を版胴から剥離してガイドし、排版ローラ等でこの剥離
された原紙を排版ボックス内に挾持搬送して落し込み、
この排版ボックス内に落し込まれた原紙を圧縮板等で押
し潰すように構成された排版装置により原紙の処理を行
なっている。
【0003】この従来の孔版印刷機の排版装置の一例を
図3に示す。図3において、多孔性の素材により円筒状
に形成された版胴5は、図示しないフランジ等に支持さ
れたインキ供給パイプ1を支軸として、図示しない駆動
手段(モータ等)により、反時計回り方向に回転駆動さ
れる。この版胴5の内部には、ギヤ等により版胴5と同
方向に回転駆動されるインキローラ2が、図示しない側
板に支持されている。また、インキローラ2の周囲に
は、このインキローラ2と僅かに隙間をあけて、ドクタ
ローラ3が配設されている。このドクタローラ3は、イ
ンキローラ2の周面上に、インキ溜り4のインキを均一
に供給する。一方、版胴5の外周面には、原紙6の先端
を挾持して、版胴5の周面上に原紙6を巻装するための
クランパ7が配設されている。また、版胴5の周囲に
は、図示しない給紙分離装置により給紙された用紙Pを
所定のタイミングで版胴5の周面に向けて搬送するレジ
ストローラ13、版胴5に巻装された原紙6に対して接
離回転自在に支持されたプレスローラ12、および、版
胴5に巻装された原紙6に対して接離する剥離爪30な
どが配設されている。
図3に示す。図3において、多孔性の素材により円筒状
に形成された版胴5は、図示しないフランジ等に支持さ
れたインキ供給パイプ1を支軸として、図示しない駆動
手段(モータ等)により、反時計回り方向に回転駆動さ
れる。この版胴5の内部には、ギヤ等により版胴5と同
方向に回転駆動されるインキローラ2が、図示しない側
板に支持されている。また、インキローラ2の周囲に
は、このインキローラ2と僅かに隙間をあけて、ドクタ
ローラ3が配設されている。このドクタローラ3は、イ
ンキローラ2の周面上に、インキ溜り4のインキを均一
に供給する。一方、版胴5の外周面には、原紙6の先端
を挾持して、版胴5の周面上に原紙6を巻装するための
クランパ7が配設されている。また、版胴5の周囲に
は、図示しない給紙分離装置により給紙された用紙Pを
所定のタイミングで版胴5の周面に向けて搬送するレジ
ストローラ13、版胴5に巻装された原紙6に対して接
離回転自在に支持されたプレスローラ12、および、版
胴5に巻装された原紙6に対して接離する剥離爪30な
どが配設されている。
【0004】図3において、レジストローラ13によ
り、版胴5の周面に向けて用紙Pが搬送されると、図示
しない保持部材が解除されてプレスローラ12が、その
待機位置から移動して、版胴5に巻装された原紙6に用
紙Pを押し付けながら連れ回りする。これにより、イン
キ溜り4から版胴5の内面よりインキローラ2によっ
て、クランパ7によりクランプされた原紙6の先端部を
除く背面側の略全面にインキが供給され、原紙6の穿孔
を通して滲み出したインキ5が用紙Pに押圧されて印刷
される。印刷を終えた用紙Pは、プレスローラ12と同
様にその待機位置から移動して版胴5に軽く当接する剥
離爪30により、原紙6上から剥離され、排紙トレイ3
1上に排出されて積載される。
り、版胴5の周面に向けて用紙Pが搬送されると、図示
しない保持部材が解除されてプレスローラ12が、その
待機位置から移動して、版胴5に巻装された原紙6に用
紙Pを押し付けながら連れ回りする。これにより、イン
キ溜り4から版胴5の内面よりインキローラ2によっ
て、クランパ7によりクランプされた原紙6の先端部を
除く背面側の略全面にインキが供給され、原紙6の穿孔
を通して滲み出したインキ5が用紙Pに押圧されて印刷
される。印刷を終えた用紙Pは、プレスローラ12と同
様にその待機位置から移動して版胴5に軽く当接する剥
離爪30により、原紙6上から剥離され、排紙トレイ3
1上に排出されて積載される。
【0005】一方、上述のような印刷が繰り返されて、
不要となった印刷済みの原紙6は、排版装置により自動
的に排版される。そして、ここで引き続いて他の原紙の
印刷を行なう場合には、次の新たな原紙が、図示しない
自動給版装置により版胴5に向けて給送され、この原紙
の先端部がクランパ7によりクランプされた状態で版胴
5が回転することにより、版胴5の周面上に自動的に巻
装される。従来の排版装置は、図3に示すように、排版
爪8、一対の排版ローラ9、圧縮板10、および、排版
ボックス11等で構成されており、次のように作動して
印刷済みの原紙6を排版する。すなわち、図3におい
て、排版動作がスタートされると、先ず、版胴5が低速
で回転され、そのクランパ7が排版爪8の手前近傍に臨
んだ位置で、この版胴5の回転が停止される。そして、
この状態で、版胴5のクランパ7が、図示しないクラン
パ開閉部材により、破線で示す位置に開放され、印刷済
みの原紙6の先端部が版胴5から開放される。次いで、
排版爪8が、その待機位置(図3の破線位置)から版胴
5に近接する排版位置(図3の実線位置)に移動し、こ
の状態で、版胴5が印刷時と同じ方向に回転される。こ
れにより、排版爪8によって、印刷済みの原紙6が、そ
の先端部側よりガイドされて版胴5から順次剥離され
る。このようにして版胴5から剥離された原紙6は、こ
の原紙6の移動速度と略同じ周速で回転する一対の排版
ローラ9により挾持搬送されて、排版ボックス11内に
落し込まれる。そして、排版ローラ9による原紙6の搬
送が完了すると、排版ボックス11に対して昇降自在に
配設された圧縮板10が、この排版ボックス11内に向
けて下降し、この排版ボックス11内に落し込まれた原
紙6が押し潰される。
不要となった印刷済みの原紙6は、排版装置により自動
的に排版される。そして、ここで引き続いて他の原紙の
印刷を行なう場合には、次の新たな原紙が、図示しない
自動給版装置により版胴5に向けて給送され、この原紙
の先端部がクランパ7によりクランプされた状態で版胴
5が回転することにより、版胴5の周面上に自動的に巻
装される。従来の排版装置は、図3に示すように、排版
爪8、一対の排版ローラ9、圧縮板10、および、排版
ボックス11等で構成されており、次のように作動して
印刷済みの原紙6を排版する。すなわち、図3におい
て、排版動作がスタートされると、先ず、版胴5が低速
で回転され、そのクランパ7が排版爪8の手前近傍に臨
んだ位置で、この版胴5の回転が停止される。そして、
この状態で、版胴5のクランパ7が、図示しないクラン
パ開閉部材により、破線で示す位置に開放され、印刷済
みの原紙6の先端部が版胴5から開放される。次いで、
排版爪8が、その待機位置(図3の破線位置)から版胴
5に近接する排版位置(図3の実線位置)に移動し、こ
の状態で、版胴5が印刷時と同じ方向に回転される。こ
れにより、排版爪8によって、印刷済みの原紙6が、そ
の先端部側よりガイドされて版胴5から順次剥離され
る。このようにして版胴5から剥離された原紙6は、こ
の原紙6の移動速度と略同じ周速で回転する一対の排版
ローラ9により挾持搬送されて、排版ボックス11内に
落し込まれる。そして、排版ローラ9による原紙6の搬
送が完了すると、排版ボックス11に対して昇降自在に
配設された圧縮板10が、この排版ボックス11内に向
けて下降し、この排版ボックス11内に落し込まれた原
紙6が押し潰される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
排版装置では、排版ボックス11内に排版された原紙6
の量が満杯になると、この排版ボックス11内の排版原
紙が、その排版経路を自ら塞いで、後続の排版原紙の排
版を邪魔して排版ジャムが発生する。このため、この従
来の排版装置では、上記のような排版ジャムの発生を防
止するために、排版ボックス11内の排版原紙の量を検
知して排版動作の可否をオペレータに報知する満杯セン
サーが取付けられている。
排版装置では、排版ボックス11内に排版された原紙6
の量が満杯になると、この排版ボックス11内の排版原
紙が、その排版経路を自ら塞いで、後続の排版原紙の排
版を邪魔して排版ジャムが発生する。このため、この従
来の排版装置では、上記のような排版ジャムの発生を防
止するために、排版ボックス11内の排版原紙の量を検
知して排版動作の可否をオペレータに報知する満杯セン
サーが取付けられている。
【0007】しかしながら、この従来の排版装置では、
排版ボックス11内に落し込まれた原紙6が、図3に示
したようにきれいに折り畳まれて押し潰される訳ではな
く、圧縮板10が下降しているときは原紙6が押し潰さ
れていても、圧縮板10が次の排版に備えて上昇し、そ
の待機位置に戻った状態では、原紙6が自身の弾性によ
り押し潰されているときよりも大きく膨張される。従っ
て、この排版ボックス11内に排版された原紙6の版数
が少ない場合は良いが、この排版原紙の版数が多くなる
につれて、その排版ボックス11内での膨張も大きくな
るため、この従来の排版装置では、排版ボックス11内
への排版原紙の収容が実際にはまだ十分に可能であるに
も拘らず、この排版原紙の膨張によってその排版経路が
塞がれて、後続の原紙6の排版ジャムが発生し易く、ま
た、上記の満杯センサーがすぐに作動して、排版動作が
中断される不具合があった。この従来の排版装置におけ
る満杯センサーが作動するまでの排版原紙の排版許容量
は、排版ボックス11の大きさによっても異なるが、こ
の排版ボックス11の装置全体に占める割合だけを大き
くすることは、装置の大型化やコストアップ等の新たな
問題を生じるため、通常、20〜30枚程度であった。
このため、例えば、版数(原紙6の枚数)が多く、且
つ、1版当りの印刷枚数が少ないような印刷を行なった
場合、この従来の排版装置では、その印刷途中で上記の
満杯センサーが頻繁に作動されてしまうため、その度
に、装置本体のカバーを開けて、排版ボックス11を取
り出し、排版原紙の廃棄作業を行なう必要がある。従っ
て、前記従来の排版装置では、その排版原紙の廃棄作業
が面倒であるとともに、上述のように、満杯センサーが
頻繁に作動して装置の作動が中断されることは、それが
装置本来の正常な動作であっても、装置全体に対するユ
ーザーの信頼性を低下させる一因になりかねない。
排版ボックス11内に落し込まれた原紙6が、図3に示
したようにきれいに折り畳まれて押し潰される訳ではな
く、圧縮板10が下降しているときは原紙6が押し潰さ
れていても、圧縮板10が次の排版に備えて上昇し、そ
の待機位置に戻った状態では、原紙6が自身の弾性によ
り押し潰されているときよりも大きく膨張される。従っ
て、この排版ボックス11内に排版された原紙6の版数
が少ない場合は良いが、この排版原紙の版数が多くなる
につれて、その排版ボックス11内での膨張も大きくな
るため、この従来の排版装置では、排版ボックス11内
への排版原紙の収容が実際にはまだ十分に可能であるに
も拘らず、この排版原紙の膨張によってその排版経路が
塞がれて、後続の原紙6の排版ジャムが発生し易く、ま
た、上記の満杯センサーがすぐに作動して、排版動作が
中断される不具合があった。この従来の排版装置におけ
る満杯センサーが作動するまでの排版原紙の排版許容量
は、排版ボックス11の大きさによっても異なるが、こ
の排版ボックス11の装置全体に占める割合だけを大き
くすることは、装置の大型化やコストアップ等の新たな
問題を生じるため、通常、20〜30枚程度であった。
このため、例えば、版数(原紙6の枚数)が多く、且
つ、1版当りの印刷枚数が少ないような印刷を行なった
場合、この従来の排版装置では、その印刷途中で上記の
満杯センサーが頻繁に作動されてしまうため、その度
に、装置本体のカバーを開けて、排版ボックス11を取
り出し、排版原紙の廃棄作業を行なう必要がある。従っ
て、前記従来の排版装置では、その排版原紙の廃棄作業
が面倒であるとともに、上述のように、満杯センサーが
頻繁に作動して装置の作動が中断されることは、それが
装置本来の正常な動作であっても、装置全体に対するユ
ーザーの信頼性を低下させる一因になりかねない。
【0008】一方、この種の孔版印刷機の他の構成の排
版装置としては、例えば、特公平1−32788号公報
に示されているように、原紙の先端部(クランパにより
クランプされる原紙のリーダー部)がわより版胴周面か
ら剥離されて搬送された印刷済みの原紙を、不要になっ
たロール状原紙の紙管に巻取るように構成した印刷機が
提案されている。しかしながら、この種の孔版印刷機
は、図3からも明らかなように、上記の紙管に対して巻
取りが開始される排版原紙のリーダー部には、周知のよ
うに、用紙Pへの印刷時に、プレスローラ12が押圧し
ないため、版胴5に巻装された原紙6の背面側にインキ
が付着しないように構成されている。従って、上記のよ
うに、紙管に対して使用済みの原紙をそのリーダー部が
わから巻取るように構成した場合には、紙管と排版原紙
との間に滑りが生じ易く、この紙管への原紙リーダー部
の自然な巻付けが困難となる。このため、この従来の印
刷機では、その紙管の周面に予め両面テープを貼付し、
この紙管に排版原紙のリーダー部を接着させることによ
って、排版原紙のリーダー部の紙管への巻付けを確保す
るように構成している。しかしながら、この従来の印刷
機では、上記の紙管に直接巻付けられる最初の排版原紙
のリーダー部は、上記の両面テープにより紙管周面に直
接接着されるので、その紙管への巻取りが可能となる
が、2枚目以降の後続の排版原紙は、その排版原紙の背
面に付着しているインキの粘着力を利用して巻取るよう
にしているため、その紙管に先に巻取られている排版原
紙に対して、後続の排版原紙のリーダー部が滑り易く、
この先に巻取た排版原紙に対する2枚目以降のリーダー
部の粘着が不安定になって、排版原紙の巻取りミスが発
生することがあった。
版装置としては、例えば、特公平1−32788号公報
に示されているように、原紙の先端部(クランパにより
クランプされる原紙のリーダー部)がわより版胴周面か
ら剥離されて搬送された印刷済みの原紙を、不要になっ
たロール状原紙の紙管に巻取るように構成した印刷機が
提案されている。しかしながら、この種の孔版印刷機
は、図3からも明らかなように、上記の紙管に対して巻
取りが開始される排版原紙のリーダー部には、周知のよ
うに、用紙Pへの印刷時に、プレスローラ12が押圧し
ないため、版胴5に巻装された原紙6の背面側にインキ
が付着しないように構成されている。従って、上記のよ
うに、紙管に対して使用済みの原紙をそのリーダー部が
わから巻取るように構成した場合には、紙管と排版原紙
との間に滑りが生じ易く、この紙管への原紙リーダー部
の自然な巻付けが困難となる。このため、この従来の印
刷機では、その紙管の周面に予め両面テープを貼付し、
この紙管に排版原紙のリーダー部を接着させることによ
って、排版原紙のリーダー部の紙管への巻付けを確保す
るように構成している。しかしながら、この従来の印刷
機では、上記の紙管に直接巻付けられる最初の排版原紙
のリーダー部は、上記の両面テープにより紙管周面に直
接接着されるので、その紙管への巻取りが可能となる
が、2枚目以降の後続の排版原紙は、その排版原紙の背
面に付着しているインキの粘着力を利用して巻取るよう
にしているため、その紙管に先に巻取られている排版原
紙に対して、後続の排版原紙のリーダー部が滑り易く、
この先に巻取た排版原紙に対する2枚目以降のリーダー
部の粘着が不安定になって、排版原紙の巻取りミスが発
生することがあった。
【0009】また、この種の孔版印刷機のさらに他の構
成の排版装置として、例えば、特開昭59−15508
6号公報に示されているように、複数のローラ間に掛け
渡した複数のベルトによって、巻芯を保持回転させ、こ
の巻芯の周面に排版原紙を巻取るように構成した装置が
提案されている。この従来の排版巻取装置では、排版原
紙のリーダー部が上記のベルトによりガイドされて上記
巻芯の周面に巻付けられるので、前者のような排版原紙
の巻取りミスの発生率は少なくなるが、上記巻芯の巻太
りなどによって、上記ベルトの張力がバラつくことによ
り、上記巻芯が理想の軸線上で回転せずに、左右に振れ
易くなるため、この巻芯への排版原紙の巻取り時に、排
版原紙が折れ重なって、巻芯に対する排版原紙の実際の
巻取り量が、その許容巻取り量よりもかなり少なくなっ
てしまうとともに、装置自体の構成が複雑で高価になる
欠点があった。
成の排版装置として、例えば、特開昭59−15508
6号公報に示されているように、複数のローラ間に掛け
渡した複数のベルトによって、巻芯を保持回転させ、こ
の巻芯の周面に排版原紙を巻取るように構成した装置が
提案されている。この従来の排版巻取装置では、排版原
紙のリーダー部が上記のベルトによりガイドされて上記
巻芯の周面に巻付けられるので、前者のような排版原紙
の巻取りミスの発生率は少なくなるが、上記巻芯の巻太
りなどによって、上記ベルトの張力がバラつくことによ
り、上記巻芯が理想の軸線上で回転せずに、左右に振れ
易くなるため、この巻芯への排版原紙の巻取り時に、排
版原紙が折れ重なって、巻芯に対する排版原紙の実際の
巻取り量が、その許容巻取り量よりもかなり少なくなっ
てしまうとともに、装置自体の構成が複雑で高価になる
欠点があった。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、排版原紙の巻取り開始時の巻付
けを確実に行なうことができ、且つ、多量の排版原紙を
巻取ることのできる巻取り動作の安定した孔版印刷機の
排版装置を提供することにある。
であって、その目的は、排版原紙の巻取り開始時の巻付
けを確実に行なうことができ、且つ、多量の排版原紙を
巻取ることのできる巻取り動作の安定した孔版印刷機の
排版装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、多孔性円筒状版胴に、穿孔されて巻装
され、プレスローラからなる押圧部材で上記版胴に押圧
されることによって、上記版胴の内面から上記穿孔を通
して滲み出させたインキを用紙に押圧して印刷を行なっ
た印刷済みの原紙を、上記版胴から自動的に剥離して廃
棄するように構成された孔版印刷機の排版装置であっ
て、上記原紙の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向
に上記版胴を回転する版胴駆動手段と、一対の排版ロー
ラからなり上記排版方向に回転する版胴に対して版胴の
回転方向下流側に位置する排版ローラを接離させること
により上記原紙を原紙後端側より挾持搬送して上記版胴
に巻装された原紙を版胴から剥離する剥離搬送手段と、
この剥離搬送手段により版胴から剥離された原紙を原紙
後端側から原紙印刷面を表として巻取る巻取りパイプ
と、この巻取りパイプをトルクリミッタを介して支持す
るとともに原紙巻取り方向に上記巻取りパイプを駆動回
転させるパイプ取り付け棒と、上記巻取りパイプに巻取
られた原紙の表面に対し圧接して原紙巻取り方向に駆動
回転される押えローラとを具備する構成とする。
解決するために、多孔性円筒状版胴に、穿孔されて巻装
され、プレスローラからなる押圧部材で上記版胴に押圧
されることによって、上記版胴の内面から上記穿孔を通
して滲み出させたインキを用紙に押圧して印刷を行なっ
た印刷済みの原紙を、上記版胴から自動的に剥離して廃
棄するように構成された孔版印刷機の排版装置であっ
て、上記原紙の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向
に上記版胴を回転する版胴駆動手段と、一対の排版ロー
ラからなり上記排版方向に回転する版胴に対して版胴の
回転方向下流側に位置する排版ローラを接離させること
により上記原紙を原紙後端側より挾持搬送して上記版胴
に巻装された原紙を版胴から剥離する剥離搬送手段と、
この剥離搬送手段により版胴から剥離された原紙を原紙
後端側から原紙印刷面を表として巻取る巻取りパイプ
と、この巻取りパイプをトルクリミッタを介して支持す
るとともに原紙巻取り方向に上記巻取りパイプを駆動回
転させるパイプ取り付け棒と、上記巻取りパイプに巻取
られた原紙の表面に対し圧接して原紙巻取り方向に駆動
回転される押えローラとを具備する構成とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、上記版胴駆動手段により、上
記原紙の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向に上記
版胴が回転されるので、上記排版ローラにより版胴から
剥離搬送された排版原紙が、上記巻取りパイプに、その
後端側より巻取られるとともに、この巻取りパイプに巻
取られた排版原紙が、上記押えローラにより押圧され、
且つ、この排版原紙を巻取る巻取りパイプが、上記パイ
プ取り付け棒によってトルクリミッタを介して回転駆動
されているので、排版原紙が略一定の速度で巻取られ
る。
記原紙の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向に上記
版胴が回転されるので、上記排版ローラにより版胴から
剥離搬送された排版原紙が、上記巻取りパイプに、その
後端側より巻取られるとともに、この巻取りパイプに巻
取られた排版原紙が、上記押えローラにより押圧され、
且つ、この排版原紙を巻取る巻取りパイプが、上記パイ
プ取り付け棒によってトルクリミッタを介して回転駆動
されているので、排版原紙が略一定の速度で巻取られ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図によって詳細に説
明する。但し、本実施例の記述から明らかに想起し得る
範囲の構成および作用等については、説明の煩雑化を避
ける上から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略
化する。
明する。但し、本実施例の記述から明らかに想起し得る
範囲の構成および作用等については、説明の煩雑化を避
ける上から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略
化する。
【0014】なお、図1に示す本実施例の孔版印刷機の
排版装置における構成要素のうち、図3に示した従来の
孔版印刷機の排版装置における構成要素と、同一もしく
は略同等の機能および構成を有する部材は、同一符号を
付してその詳細な説明を省略する。また、本実施例の孔
版印刷機の排版装置における用紙Pに対する印刷に関与
する部材の構成、および、動作は、前記従来のそれと略
同一のため、その詳細な説明を省略する。
排版装置における構成要素のうち、図3に示した従来の
孔版印刷機の排版装置における構成要素と、同一もしく
は略同等の機能および構成を有する部材は、同一符号を
付してその詳細な説明を省略する。また、本実施例の孔
版印刷機の排版装置における用紙Pに対する印刷に関与
する部材の構成、および、動作は、前記従来のそれと略
同一のため、その詳細な説明を省略する。
【0015】本実施例の排版装置は、図1に示すよう
に、原紙6の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向に
版胴5を回転する版胴駆動手段と、一対の排版ローラ1
4、15からなり上記排版方向に回転する版胴5に対し
て版胴5の回転方向下流側に位置する排版ローラ15を
接離させることにより原紙6を原紙後端側より挾持搬送
して版胴5に巻装された原紙6を版胴5から剥離する剥
離搬送手段と、この剥離搬送手段により版胴5から剥離
された原紙6を原紙後端側から原紙印刷面を表として巻
取る巻取りパイプ21と、この巻取りパイプ21をトル
クリミッタを介して支持するとともに原紙巻取り方向に
巻取りパイプ21を駆動回転させるパイプ取り付け棒2
0と、巻取りパイプ21に巻取られた原紙6の表面に対
し圧接して原紙巻取り方向に駆動回転される押えローラ
19と、押えローラ19に対してパイプ取り付け棒20
を接離させる押し付けソレノイド26とを具備してお
り、次のように作動して印刷済みの原紙6を排版する。
に、原紙6の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向に
版胴5を回転する版胴駆動手段と、一対の排版ローラ1
4、15からなり上記排版方向に回転する版胴5に対し
て版胴5の回転方向下流側に位置する排版ローラ15を
接離させることにより原紙6を原紙後端側より挾持搬送
して版胴5に巻装された原紙6を版胴5から剥離する剥
離搬送手段と、この剥離搬送手段により版胴5から剥離
された原紙6を原紙後端側から原紙印刷面を表として巻
取る巻取りパイプ21と、この巻取りパイプ21をトル
クリミッタを介して支持するとともに原紙巻取り方向に
巻取りパイプ21を駆動回転させるパイプ取り付け棒2
0と、巻取りパイプ21に巻取られた原紙6の表面に対
し圧接して原紙巻取り方向に駆動回転される押えローラ
19と、押えローラ19に対してパイプ取り付け棒20
を接離させる押し付けソレノイド26とを具備してお
り、次のように作動して印刷済みの原紙6を排版する。
【0016】すなわち、図1において、前述したよう
に、版胴5に巻装された原紙6の所定の印刷が修了し
て、排版動作がスタートされると、先ず、上記版胴駆動
手段が作動して、印刷時とは反対の排版方向に版胴5が
回転される。ここで、版胴駆動手段は、版胴5の駆動モ
ータあるいは駆動ギヤ(図示せず)等の版胴駆動系から
なり、版胴5の回転方向および回転速度等を適時切り替
える機能を有している。
に、版胴5に巻装された原紙6の所定の印刷が修了し
て、排版動作がスタートされると、先ず、上記版胴駆動
手段が作動して、印刷時とは反対の排版方向に版胴5が
回転される。ここで、版胴駆動手段は、版胴5の駆動モ
ータあるいは駆動ギヤ(図示せず)等の版胴駆動系から
なり、版胴5の回転方向および回転速度等を適時切り替
える機能を有している。
【0017】図2に示すように、版胴5が印刷時と反対
の方向に回転されると、これと略同時に、図示しないモ
ーターやギヤ等で構成された排版部駆動手段が作動を開
始し、各排版ローラ14、15、押えローラ19、およ
び、パイプ取り付け棒20が、図1の矢印方向に、それ
ぞれ回転される。ここで、各排版ローラ14、15、押
えローラ19、および、パイプ取り付け棒20のそれぞ
れの周速は、原紙6の排版速度、すなわち、版胴5の逆
転時(排版動作時)の周速と略同じに設定されている。
また、パイプ取り付け棒20には、その回転軸方向に沿
って抜き差しすることにより着脱自在な巻取りパイプ2
1が、予め挿着されている。このパイプ取り付け棒20
の巻取りパイプ支持部は、複数の突起で構成されてお
り、これにより、挿着された巻取りパイプ21に対する
摩擦力を増大させ、且つ、パイプ取り付け棒20への抜
き差しをし易くしている。
の方向に回転されると、これと略同時に、図示しないモ
ーターやギヤ等で構成された排版部駆動手段が作動を開
始し、各排版ローラ14、15、押えローラ19、およ
び、パイプ取り付け棒20が、図1の矢印方向に、それ
ぞれ回転される。ここで、各排版ローラ14、15、押
えローラ19、および、パイプ取り付け棒20のそれぞ
れの周速は、原紙6の排版速度、すなわち、版胴5の逆
転時(排版動作時)の周速と略同じに設定されている。
また、パイプ取り付け棒20には、その回転軸方向に沿
って抜き差しすることにより着脱自在な巻取りパイプ2
1が、予め挿着されている。このパイプ取り付け棒20
の巻取りパイプ支持部は、複数の突起で構成されてお
り、これにより、挿着された巻取りパイプ21に対する
摩擦力を増大させ、且つ、パイプ取り付け棒20への抜
き差しをし易くしている。
【0018】一方、上記の排版部駆動手段が作動される
と同時に、図2に示すように、押し付けソレノイド26
が励磁される。この押し付けソレノイド26の励磁によ
り、リンク25および押し付けアーム23を介して、ス
イングアーム22が、図1において、スイングアーム軸
22aを中心として時計回り方向に揺動され。これによ
って、このスイングアーム22の揺動端部に回転自在に
軸支されているパイプ取り付け棒20が、押えローラ1
9に向けて揺動され、このパイプ取り付け棒20に挿着
されている巻取りパイプ21の周面が押えローラ19に
圧接して矢印方向に駆動回転される。
と同時に、図2に示すように、押し付けソレノイド26
が励磁される。この押し付けソレノイド26の励磁によ
り、リンク25および押し付けアーム23を介して、ス
イングアーム22が、図1において、スイングアーム軸
22aを中心として時計回り方向に揺動され。これによ
って、このスイングアーム22の揺動端部に回転自在に
軸支されているパイプ取り付け棒20が、押えローラ1
9に向けて揺動され、このパイプ取り付け棒20に挿着
されている巻取りパイプ21の周面が押えローラ19に
圧接して矢印方向に駆動回転される。
【0019】そして、図1に示すように、版胴5の逆転
により、この版胴5の回転に同期して回転される遮蔽板
27によって、版胴センサ28がオンすると、排版方向
に回転する版胴5に対して版胴の回転方向下流側に位置
する排版ローラ15が、図1の破線位置に移動して、版
胴5の外周面に接触する。この状態で、版胴5がさらに
逆回転すると、この版胴5の外周面に接触しながら版胴
5の回転に逆らう方向に回転されている排版ローラ15
の周面に、版胴5に巻装されている原紙6の後端が当接
され、この排版ローラ15の回転によって、この原紙6
の後端部が版胴5の周面からすくい上げられるようにし
て一対の排版ローラ14,15のニップ部に向けてガイ
ドされる。
により、この版胴5の回転に同期して回転される遮蔽板
27によって、版胴センサ28がオンすると、排版方向
に回転する版胴5に対して版胴の回転方向下流側に位置
する排版ローラ15が、図1の破線位置に移動して、版
胴5の外周面に接触する。この状態で、版胴5がさらに
逆回転すると、この版胴5の外周面に接触しながら版胴
5の回転に逆らう方向に回転されている排版ローラ15
の周面に、版胴5に巻装されている原紙6の後端が当接
され、この排版ローラ15の回転によって、この原紙6
の後端部が版胴5の周面からすくい上げられるようにし
て一対の排版ローラ14,15のニップ部に向けてガイ
ドされる。
【0020】次いで、この排版ローラ14,15のニッ
プ部に挾持された原紙6の後端部は、各排版ローラ1
4,15と、各排版コロ16,17との間に、互いに接
するようにして掛け渡されて従動回転される排版ベルト
18によって、排版ローラ15に巻き付くことなく、巻
取りパイプ21がわに向けて搬送される。これにより、
この排版ベルト18の排版経路の近傍に配置された排版
センサ29が、上述のようにして排版されて搬送される
原紙6の後端を検知すると、下流側の排版ローラ15が
元の位置(図1の実線位置)に復帰し、この復帰位置で
引き続いて回転される。
プ部に挾持された原紙6の後端部は、各排版ローラ1
4,15と、各排版コロ16,17との間に、互いに接
するようにして掛け渡されて従動回転される排版ベルト
18によって、排版ローラ15に巻き付くことなく、巻
取りパイプ21がわに向けて搬送される。これにより、
この排版ベルト18の排版経路の近傍に配置された排版
センサ29が、上述のようにして排版されて搬送される
原紙6の後端を検知すると、下流側の排版ローラ15が
元の位置(図1の実線位置)に復帰し、この復帰位置で
引き続いて回転される。
【0021】このようにして、版胴5の逆回転に同期し
て排版・搬送されて、版胴5の周面から順次剥離された
原紙6は、その後端が巻取りパイプ21と押えローラ1
9との間に挿入されることによって、この原紙6が巻取
りパイプ21がわに確実、且つ、スムーズに巻取られ
る。すなわち、原紙6の後端部は、その背面端部の近く
まで、くまなくインキが付着しているので、上述のよう
に、原紙6の後端部側から排版して巻取りパイプ21に
巻き付けることにより、従来例のように、インキが付着
していない範囲が大きい原紙6の先端側から排版した場
合に比較して、この巻取りパイプ21への原紙6の背面
に付着したインキによる粘着性が良く、巻取りパイプ2
1に対して原紙6を確実且つスムーズに巻き付けること
ができる。
て排版・搬送されて、版胴5の周面から順次剥離された
原紙6は、その後端が巻取りパイプ21と押えローラ1
9との間に挿入されることによって、この原紙6が巻取
りパイプ21がわに確実、且つ、スムーズに巻取られ
る。すなわち、原紙6の後端部は、その背面端部の近く
まで、くまなくインキが付着しているので、上述のよう
に、原紙6の後端部側から排版して巻取りパイプ21に
巻き付けることにより、従来例のように、インキが付着
していない範囲が大きい原紙6の先端側から排版した場
合に比較して、この巻取りパイプ21への原紙6の背面
に付着したインキによる粘着性が良く、巻取りパイプ2
1に対して原紙6を確実且つスムーズに巻き付けること
ができる。
【0022】一方、排版センサ29がオンすることによ
り、クランパ7を開閉するためのクランパ開閉部材(図
示せず)が作動し、図1において、版胴5が所定の位置
(クランパ7が排版ローラ15を僅かに通過した辺り)
まで逆回転されると、上記のクランパ開閉部材が、クラ
ンパ7に設けられたクランパ開閉アーム(図示せず)等
と係合して、クランパ7が僅かに開き、原紙6の先端が
クランパ7から開放される。そして、この位置から版胴
5がさらに逆回転され、遮蔽板27の切欠部が版胴セン
サ28に対応して版胴センサ28がオフされることによ
り、版胴5の回転が停止される。
り、クランパ7を開閉するためのクランパ開閉部材(図
示せず)が作動し、図1において、版胴5が所定の位置
(クランパ7が排版ローラ15を僅かに通過した辺り)
まで逆回転されると、上記のクランパ開閉部材が、クラ
ンパ7に設けられたクランパ開閉アーム(図示せず)等
と係合して、クランパ7が僅かに開き、原紙6の先端が
クランパ7から開放される。そして、この位置から版胴
5がさらに逆回転され、遮蔽板27の切欠部が版胴セン
サ28に対応して版胴センサ28がオフされることによ
り、版胴5の回転が停止される。
【0023】また、巻取りパイプ21に巻取られながら
排版搬送されている原紙6がさらに搬送され、このクラ
ンパ7から開放された原紙6の先端が排版センサ29を
通過して、排版センサ29がオフすると、上記のクラン
パ開閉部材が元の位置に復帰されるとともに、図2に示
すように、このタイミングから少し遅れて、前記の排版
部の駆動系の動作が停止され、さらに、押し付けソレノ
イド26がオフされて、巻取りパイプ21に巻取られた
排版原紙の周面が押えローラ19の周面から離間され
て、原紙6の巻取りが完了する。ここで明らかなよう
に、本実施例の排版装置では、その排版部の駆動系の停
止時(原紙6の排版動作時以外の状態)において、巻取
りパイプ21に巻取られた原紙6と、押えローラ19と
が互いに離間されるので、この押えローラ19に対する
無用なインキの付着が防止され、原紙6の排版時に原紙
6が押えローラ19がわに巻き付くトラブルを未然に防
止できる。また、本実施例では、装置本体に巻取りパイ
プ着脱用の小さな開閉部を設けるだけで、パイプ取り付
け棒20に対して、その回転軸に沿った方向から巻取り
パイプ21を抜き差しすることが可能となるので、排版
装置全体のカバーを開閉して着脱しなくて済むととも
に、巻取りパイプ21に巻取られた原紙6の表面は、イ
ンキが付着していない原紙先端部側であるので、その着
脱操作により手が汚れることもなく、その着脱を容易に
行なうことができる。
排版搬送されている原紙6がさらに搬送され、このクラ
ンパ7から開放された原紙6の先端が排版センサ29を
通過して、排版センサ29がオフすると、上記のクラン
パ開閉部材が元の位置に復帰されるとともに、図2に示
すように、このタイミングから少し遅れて、前記の排版
部の駆動系の動作が停止され、さらに、押し付けソレノ
イド26がオフされて、巻取りパイプ21に巻取られた
排版原紙の周面が押えローラ19の周面から離間され
て、原紙6の巻取りが完了する。ここで明らかなよう
に、本実施例の排版装置では、その排版部の駆動系の停
止時(原紙6の排版動作時以外の状態)において、巻取
りパイプ21に巻取られた原紙6と、押えローラ19と
が互いに離間されるので、この押えローラ19に対する
無用なインキの付着が防止され、原紙6の排版時に原紙
6が押えローラ19がわに巻き付くトラブルを未然に防
止できる。また、本実施例では、装置本体に巻取りパイ
プ着脱用の小さな開閉部を設けるだけで、パイプ取り付
け棒20に対して、その回転軸に沿った方向から巻取り
パイプ21を抜き差しすることが可能となるので、排版
装置全体のカバーを開閉して着脱しなくて済むととも
に、巻取りパイプ21に巻取られた原紙6の表面は、イ
ンキが付着していない原紙先端部側であるので、その着
脱操作により手が汚れることもなく、その着脱を容易に
行なうことができる。
【0024】ここで、巻取りパイプ21に排版原紙が順
次巻取られて、その巻取り径が徐々に増大することによ
り、スイングアーム22およびスイングアーム軸22a
を介して、押し付けアーム23が、図1において、反時
計回り方向に揺動され、この押し付けアーム23の揺動
量、すなわち、巻取りパイプ21への排版原紙の巻取り
量が、予め設定された許容量に達すると、この押し付け
アーム23の揺動量に応じて作動される満杯検知センサ
24がオンされ、図2に鎖線で示すように、満杯表示が
出される。
次巻取られて、その巻取り径が徐々に増大することによ
り、スイングアーム22およびスイングアーム軸22a
を介して、押し付けアーム23が、図1において、反時
計回り方向に揺動され、この押し付けアーム23の揺動
量、すなわち、巻取りパイプ21への排版原紙の巻取り
量が、予め設定された許容量に達すると、この押し付け
アーム23の揺動量に応じて作動される満杯検知センサ
24がオンされ、図2に鎖線で示すように、満杯表示が
出される。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、排版された原紙が巻取
られるので、従来の押し潰す方法よりも極めて多量の原
紙を排版でき、その廃棄頻度を少なくできる。
られるので、従来の押し潰す方法よりも極めて多量の原
紙を排版でき、その廃棄頻度を少なくできる。
【0026】また、本発明によれば、原紙後端部に付着
しているインキの粘着力を利用して、原紙をその後端部
側から排版して巻取るので、原紙の巻取り開始時におけ
る原紙端部の滑りや巻取りジャムがなく、巻取りパイプ
への原紙の巻き付けを確実に行なうことができる。
しているインキの粘着力を利用して、原紙をその後端部
側から排版して巻取るので、原紙の巻取り開始時におけ
る原紙端部の滑りや巻取りジャムがなく、巻取りパイプ
への原紙の巻き付けを確実に行なうことができる。
【0027】さらに、本発明によれば、原紙の巻取り時
の巻取り径の増大(巻太り)等による巻取り周速の変化
を、トルクリミッタにより吸収できるので、原紙の巻取
り速度を略一定に維持でき、原紙の巻取り動作を安定さ
せることができる。
の巻取り径の増大(巻太り)等による巻取り周速の変化
を、トルクリミッタにより吸収できるので、原紙の巻取
り速度を略一定に維持でき、原紙の巻取り動作を安定さ
せることができる。
【図1】本発明の実施例を示す孔版印刷機の排版装置の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図2】本発明の実施例の孔版印刷機の排版装置におけ
る主要部の作動タイミングを示すフローチャートである
る。
る主要部の作動タイミングを示すフローチャートである
る。
【図3】従来の孔版印刷機の排版装置の概略断面図であ
る。
る。
5 版胴 6 原紙 7 クランパ 14,15 排版ローラ 19 押えローラ 20 パイプ取り付け軸 21 巻取りパイプ 23 押し付けアーム 26 押し付けソレノイド 28 版胴センサ 29 排版センサ P 用紙
Claims (2)
- 【請求項1】多孔性円筒状版胴に、穿孔されて巻装さ
れ、プレスローラからなる押圧部材で上記版胴に押圧さ
れることによって、上記版胴の内面から上記穿孔を通し
て滲み出させたインキを用紙に押圧して印刷を行なった
印刷済みの原紙を、上記版胴から自動的に剥離して廃棄
するように構成された孔版印刷機の排版装置であって、
上記原紙の排版時に上記印刷時とは反対の排版方向に上
記版胴を回転する版胴駆動手段と、一対の排版ローラか
らなり上記排版方向に回転する版胴に対して版胴の回転
方向下流側に位置する排版ローラを接離させることによ
り上記原紙を原紙後端側より挾持搬送して上記版胴に巻
装された原紙を版胴から剥離する剥離搬送手段と、この
剥離搬送手段により版胴から剥離された原紙を原紙後端
側から原紙印刷面を表として巻取る巻取りパイプと、こ
の巻取りパイプをトルクリミッタを介して支持するとと
もに原紙巻取り方向に上記巻取りパイプを駆動回転させ
るパイプ取り付け棒と、上記巻取りパイプに巻取られた
原紙の表面に対し圧接して原紙巻取り方向に駆動回転さ
れる押えローラとを具備することを特徴とする孔版印刷
機の排版装置。 - 【請求項2】上記パイプ取り付け棒と上記押えローラと
を接離自在に構成するとともに、上記パイプ取り付け棒
の回転軸方向に沿って、このパイプ取り付け棒に対し
て、上記巻取りパイプを着脱自在に構成したことを特徴
とする請求項1記載の孔版印刷機の排版装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4126319A JP3026676B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 孔版印刷機の排版装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4126319A JP3026676B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 孔版印刷機の排版装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318903A JPH05318903A (ja) | 1993-12-03 |
JP3026676B2 true JP3026676B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=14932250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4126319A Expired - Fee Related JP3026676B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 孔版印刷機の排版装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026676B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-19 JP JP4126319A patent/JP3026676B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05318903A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |