JPH07186508A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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Publication number
JPH07186508A
JPH07186508A JP33177393A JP33177393A JPH07186508A JP H07186508 A JPH07186508 A JP H07186508A JP 33177393 A JP33177393 A JP 33177393A JP 33177393 A JP33177393 A JP 33177393A JP H07186508 A JPH07186508 A JP H07186508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
extension member
plate cylinder
peripheral surface
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP33177393A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Saito
亮 斎藤
Hideyuki Kagawa
英之 香川
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP33177393A priority Critical patent/JPH07186508A/ja
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 版胴巻装時における、マスタへのしわの発生
を防止した孔版印刷装置。 【構成】 回転自在な版胴14と、マスタ1を加熱穿孔
する製版手段4と、版胴14の外周面上に設けられたク
ランパー16とでクランプ手段17を構成するステージ
部15と、マスタ1をクランプ手段17へ搬送する搬送
手段5とを有し、版胴14がマスタ係止位置で停止した
状態にあるときのクランプ手段17の近傍に、揺動自在
に設けられたアーム部材18,19と、この一端に配設
され、マスタ1に張力を付与する伸張部材21と、アー
ム部材18,19を揺動させる揺動手段25とを具備
し、搬送手段5によりマスタ1がステージ部15上に搬
送されたときに、揺動手段25がアーム部材18,19
を揺動させることで伸張部材21を移動させ、伸張部材
21がマスタ1に張力を付与した後、クランプ手段17
でマスタ1を係止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の発
熱素子で穿孔されたマスタを巻装して印刷を行う孔版印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている孔版印刷用のマスタ
は、薄い熱可塑性樹脂フィルム(厚み2〜8μm程度)
に多孔質支持体の和紙、合成繊維、あるいは和紙・合成
繊維の混抄したものを貼り合わせたラミネート構造にな
っている。このマスタのフィルムをサーマルヘッド等の
発熱素子で加熱穿孔し、版胴に巻装して版胴内部よりイ
ンキを供給し、プレスローラー等の押圧部材で押圧し、
版胴開孔部、マスタ穿孔部よりインキを滲出させ、印刷
用紙に転写することで印刷が行われる。このとき、イン
キは、マスタの多孔質支持体である和紙等の繊維を通過
するため、そこに繊維が複雑に絡み合った部分(ダマに
なっている部分)があったり、穿孔した部分を繊維が横
切っていた場合等にその透過が阻害され、ベタ部に繊維
模様が現れたり細線が切れたりかすれたりする、所謂、
繊維目が発生してしまうという問題点があった。
【0003】そこで、繊維目発生の原因となる和紙等の
多孔質支持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いずに熱
可塑性樹脂フィルムのみで印刷を行い、繊維目による不
具合を低減させる試みがなされている。しかし、従来の
マスタの見かけの強度は多孔質支持体が受け持ってお
り、多孔質支持体を薄くしたり熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタで印刷を行うと、熱可塑性樹脂フィル
ムが薄いだけにマスタの強度(腰)が大幅に低下してし
まう。
【0004】従来の孔版印刷装置の版胴外周面には、マ
スタ先端部を挟持するための係止部材が設けられてお
り、それは版胴軸線と平行なステージ部とクランパー部
材とで構成されていて、新しいマスタを巻装する毎に開
閉部材によりクランパー部材が開閉し、マスタ先端部を
挟持する。
【0005】一般に、マスタは、プラテンローラーやそ
のマスタ搬送方向下流側に設けられた送りローラー等に
より係止部材まで搬送される。その際に、多孔質支持体
を持ったマスタのように、マスタに腰がある場合には問
題はないが、多孔質支持体が薄いか若しくは多孔質支持
体を持たない、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから
なるマスタでは、腰が弱いため、送りローラーから係止
部材に届くまでに静電気等で送りローラーに巻き付いて
しまったり、ローラーに巻き付かずに搬送されても穿孔
時の収縮やフィルムのくせ等により僅かではあるが波打
ち現象が発生してしまう。その状態でマスタをクランプ
すると、その波打ちがもとで版胴上でマスタにしわが発
生し、印刷不良となってしまうという問題点があった。
そこで、風圧でマスタを版胴上に押圧し、腰の弱いマス
タでもしわを発生させずにクランプする技術が特公昭6
2−2997号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭62−
2997号公報に開示された技術では、送風時にマスタ
の先端部が暴れてしまい、そのままマスタをクランプす
ると、しわをさらに助長させてしまうという問題点があ
る。
【0007】本発明は、実質的に熱可塑性樹脂フィルム
のみからなるマスタ等、腰のないマスタを用いた場合で
も、たるみや波打ちのない状態でクランプすることがで
き、版胴巻装時における、マスタへのしわの発生を防止
した孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
多孔性で回転自在な版胴と、マスタに対して加熱穿孔す
る製版手段と、前記版胴の外周面上に設けられたクラン
パーと、前記版胴の外周面上に設けられ、前記クランパ
ーとで前記版胴の外周面上に前記マスタの一端を係止す
るクランプ手段を構成するステージ部と、前記マスタを
前記クランプ手段へ搬送する搬送手段とを有する孔版印
刷装置において、前記版胴が、その外周面上に前記マス
タを係止するマスタ係止位置で停止した状態にあるとき
の前記クランプ手段の近傍に、揺動自在に設けられたア
ーム部材と、前記アーム部材の一端に配設され、前記搬
送手段で搬送された前記マスタに張力を付与する伸張部
材と、前記クランパーよりマスタ搬送方向下流側におい
て、前記伸張部材が、前記版胴の外周面上に搬送された
前記マスタから離間した第1の位置と、前記マスタと当
接して前記マスタに張力を付与する第2の位置とを占め
るべく、前記アーム部材を揺動させる揺動手段とを具備
し、前記搬送手段により前記マスタが前記ステージ部上
に搬送されたときに、前記揺動手段が前記アーム部材を
揺動させることで前記伸張部材を前記第1の位置より前
記第2の位置へと移動させ、前記伸張部材が前記マスタ
に張力を付与した後、前記クランプ手段で前記マスタを
係止させることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記伸張部材が、駆動手段
で回転駆動されるローラーからなることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、さらに前記伸張部材が、その外周
面に、前記マスタに対して両側方への偏倚力を付与する
偏倚力付与手段を具備したことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、多孔性で回転自在
な版胴と、マスタに対して加熱穿孔する製版手段と、前
記版胴の外周面上に設けられたクランパーと、前記版胴
の外周面上に設けられ、前記クランパーとで前記版胴の
外周面上に前記マスタの一端を係止するクランプ手段を
構成するステージ部と、前記マスタを前記クランプ手段
へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記クランプ手
段との間に配設され、前記マスタの搬送を補助するガイ
ド板とを有する孔版印刷装置において、前記版胴が、そ
の外周面上に前記マスタを係止するマスタ係止位置で停
止した状態にあるときの前記クランプ手段の近傍に、揺
動自在に設けられたアーム部材と、前記アーム部材の一
端に配設され、駆動手段で回転駆動されるローラーから
なり、前記搬送手段で搬送された前記マスタに張力を付
与する第1伸張部材と、前記アーム部材の他端に配設さ
れ、前記マスタに張力を付与する第2伸張部材と、前記
クランパーよりマスタ搬送方向下流側において、前記第
1伸張部材が前記版胴の外周面上に搬送された前記マス
タから離間し、前記ガイド板上において、前記第2伸張
部材が前記マスタと当接して前記マスタに張力を付与す
る第1の位置と、前記第1伸張部材が前記マスタと当接
して前記マスタに張力を付与し、前記第2伸張部材が前
記マスタから離間する第2の位置とに、前記アーム部材
を揺動させる揺動手段とを具備し、前記搬送手段により
前記マスタが前記ステージ部上に搬送されたときに、前
記揺動手段が、前記第1伸張部材と前記第2伸張部材と
が前記マスタからそれぞれ離間した初期位置より、前記
アーム部材を前記第2の位置へと揺動させ、前記第1伸
張部材が前記マスタに張力を付与した後、前記クランプ
手段で前記マスタを係止させ、その後、再び前記揺動手
段が、前記アーム部材を前記第2の位置より前記第1の
位置へと移動させると共に前記版胴を回転させ、前記第
2伸張部材で前記マスタに張力を付与することを特徴と
する。
【0012】請求項5記載の発明は、多孔性で回転自在
な版胴と、マスタに対して加熱穿孔する製版手段と、前
記版胴の外周面上に設けられたクランパーと、前記版胴
の外周面上に設けられ、前記クランパーとで前記版胴の
外周面上に前記マスタの一端を係止するクランプ手段を
構成するステージ部と、前記マスタを前記クランプ手段
へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記クランプ手
段との間に配設され、前記マスタの搬送を補助するガイ
ド板とを有する孔版印刷装置において、前記版胴が、そ
の外周面上に前記マスタを係止するマスタ係止位置で停
止した状態にあるときの前記クランプ手段の近傍に揺動
自在に設けられ、駆動手段で回転駆動されるローラーか
らなり、前記搬送手段で搬送された前記マスタに張力を
付与する第1伸張部材と、前記版胴の外周面近傍に配設
され、前記マスタに張力を付与する第2伸張部材と、前
記クランパーよりマスタ搬送方向下流側において、前記
第1伸張部材が前記版胴の外周面上に搬送された前記マ
スタから離間し、前記ガイド板上において、前記第2伸
張部材が前記マスタと当接して前記マスタに張力を付与
する第1の位置と、前記第1伸張部材が前記マスタと当
接して前記マスタに張力を付与し、前記第2伸張部材が
前記マスタから離間する第2の位置とを占めるべく、前
記第1伸張部材と前記第2伸張部材とを移動させる制御
手段とを具備し、前記搬送手段により前記マスタが前記
ステージ部上に搬送されたときに、前記制御手段が、前
記第1伸張部材と前記第2伸張部材とが前記マスタから
それぞれ離間した初期位置より、前記第1伸張部材と前
記第2伸張部材とを前記第2の位置へと移動させ、前記
第1伸張部材が前記マスタに張力を付与した後、前記ク
ランプ手段で前記マスタを係止させ、その後、再び前記
制御手段が、前記第1伸張部材と前記第2伸張部材とを
前記第2の位置より前記第1の位置へと移動させると共
に前記版胴を回転させ、前記第2伸張部材で前記マスタ
に張力を付与することを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4または請
求項5記載の孔版印刷装置において、さらに前記第2伸
張部材が回転自在なローラーからなり、その外周面に、
前記マスタに対して両側方への偏倚力を付与する偏倚力
付与手段を具備したことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項4、請求項
5または請求項6記載の孔版印刷装置において、さらに
前記ガイド板は、回動手段で回動自在に設けられてお
り、該回動手段は、前記第2伸張部材が前記ガイド板と
当接した際に、前記ガイド板を前記第2伸張部材に押圧
することを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、搬送手段により
マスタがステージ部上に搬送されたときに、揺動手段で
アーム部材を揺動させることで、アーム部材の一端に配
設された伸張部材を、マスタから離間した第1の位置よ
りマスタと当接してマスタに張力を付与する第2の位置
へと移動させ、伸張部材がマスタに張力を付与した後
に、クランプ手段でマスタを係止する。
【0016】請求項2記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、揺動手
段でアーム部材を揺動させることで、アーム部材の一端
に配設され、駆動手段で回転駆動されるローラーからな
る伸張部材を、マスタから離間した第1の位置よりマス
タと当接してマスタに張力を付与する第2の位置へと移
動させ、伸張部材がマスタに張力を付与した後に、クラ
ンプ手段でマスタを係止する。
【0017】請求項3記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、揺動手
段でアーム部材を揺動させることで、アーム部材の一端
に配設され、駆動手段で回転駆動されるローラーからな
り、その外周面に、マスタに対して両側方への偏倚力を
付与する偏倚力付与手段を具備した伸張部材を、マスタ
から離間した第1の位置よりマスタと当接してマスタに
張力を付与する第2の位置へと移動させ、伸張部材がマ
スタに両側方への偏倚力を伴う張力を付与した後に、ク
ランプ手段でマスタを係止する。
【0018】請求項4記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、アーム
部材の一端に配設され、駆動手段で回転駆動されるロー
ラーからなる第1伸張部材と、アーム部材の他端に配設
された第2伸張部材とが、それぞれマスタより離間した
初期位置より、第1伸張部材がマスタと当接してマスタ
に張力を付与し、第2伸張部材がマスタから離間する第
2の位置へと、揺動手段でアーム部材を揺動させ、第1
伸張部材がマスタに張力を付与した後に、クランプ手段
でマスタを係止し、その後、再び揺動手段が、第2の位
置より、第1伸張部材がマスタから離間し、第2伸張部
材がマスタと当接してマスタに張力を付与する第1の位
置へ、アーム部材を移動させると共に版胴を回転させ、
第2伸張部材でマスタに張力を付与する。
【0019】請求項5記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、制御手
段が、駆動手段で回転駆動されるローラーからなる第1
伸張部材と、第2伸張部材とを、それぞれがマスタより
離間した初期位置より、第1伸張部材がマスタと当接し
てマスタに張力を付与し、第2伸張部材がマスタから離
間する第2の位置へと移動させ、第1伸張部材がマスタ
に張力を付与した後に、クランプ手段でマスタを係止
し、その後、再び制御手段が、第2の位置より、第1伸
張部材がマスタから離間し、第2伸張部材がマスタと当
接してマスタに張力を付与する第1の位置へ、第1伸張
部材と第2伸張部材とを移動させると共に版胴を回転さ
せ、第2伸張部材でマスタに張力を付与する。
【0020】請求項6記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送され、第1伸張部材が
マスタと当接してマスタに張力を付与した後に、クラン
プ手段でマスタを係止し、その後、第2伸張部材をマス
タと当接させると共に版胴を回転させ、第2伸張部材で
マスタに両側方への偏倚力を伴う張力を付与する。
【0021】請求項7記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送され、第1伸張部材が
マスタと当接してマスタに張力を付与した後に、クラン
プ手段でマスタを係止し、その後、第2伸張部材をマス
タと当接させ、この第2伸張部材の移動に伴い、回動手
段でガイド板を回動させて第2伸張部材と当接させると
共に版胴を回転させ、第2伸張部材でマスタに張力を付
与する。
【0022】
【実施例】本発明の第1の実施例を示す図1において、
ロール状に巻成され、実質的に熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタロール1aは、孔版印刷装置本体にそ
の芯部1bを回転自在に支持されている。マスタ貯容位
置の近傍には、図示しないステッピングモーターで反時
計回り方向に回転駆動されるプラテンローラー2と、複
数の発熱素子を備えたサーマルヘッド3とからなる製版
手段4が配設されている。プラテンローラー2とサーマ
ルヘッド3とは、マスタロール1aより引き出されたマ
スタ1を介して図示しない付勢手段で互いに圧接されて
おり、サーマルヘッド3は入力された画像情報に基づい
てマスタ1を加熱溶融穿孔する。
【0023】製版手段4のマスタ搬送方向下流側には、
ローラー5a,5bより構成され、図示しない駆動手段
で回転駆動される搬送手段としての搬送ローラー対5
と、上刃6aと下刃6bとから構成される切断手段6
と、孔版印刷装置本体に取り付けられ、マスタ1を後述
するクランプ手段へ搬送する際に、マスタ1の搬送をガ
イドするマスタガイド板7とが、それぞれ順に配設され
ている。このマスタガイド板7は、搬送されるマスタ1
が非常に薄く腰がないものであるため、後述するステー
ジ部に対してなるべく近接して配設することが望ましい
が、固定配設では、版胴回転時にクランプ手段と干渉す
る虞があるため、あまりステージ部に近接させて配置す
ることができない。そこで、この危惧を解消するため、
マスタガイド板7は、これと一体的に固着された支軸7
aで回動自在に支持され、図の実線位置と二点鎖線位置
との間で移動可能に配設されている。
【0024】支軸7aは、図示しない孔版印刷装置本体
の側板間に回転自在に支持されており、その一端には、
図2に示すように、ガイド板アーム8の一端が一体的に
固着されている。ガイド板アーム8の他端には、ピン8
aが、支軸7aと平行に植設されている。支軸7aの右
下方には、マスタガイド板7を回動させる回動手段とし
てのソレノイド9が配設されている。ソレノイド9は、
孔版印刷装置本体の側板に取り付けられており、図示し
ない制御手段でその動作を制御されている。ソレノイド
9のプランジャ9aには、リンク部材10が、その一端
をピン11で揺動自在に係止されており、リンク部材1
0は、その他端寄りに形成された長孔10aをピン8a
に係合させている。ガイド板アーム8の、ピン8a植設
位置よりやや上方の位置には、引張バネ12の一端が取
り付けられており、この引張バネ12の他端は、孔版印
刷装置本体の側板に固設されている。引張バネ12の付
勢力により、ガイド板アーム8は、ソレノイド9の不作
動時においては図2の左方に付勢されており、ガイド板
アーム8の左方の孔版印刷装置本体の側板に固設された
ストッパー13に当接されている。この構成より、マス
タガイド板7は、ソレノイド9の作動時においては図1
の実線位置に、ソレノイド9の不作動時には図1の二点
鎖線位置にそれぞれ位置決めされる。
【0025】マスタガイド板7の左方には、版胴14が
配設されている。版胴14は、図示しないインキ供給パ
イプを兼ねた支持軸で回転自在に支持されており、トル
クリミッターを具備した図示しない版胴駆動手段で時計
回り方向または反時計回り方向に回転駆動される。版胴
14の外周面上には、その母線と平行な平面部を有する
ステージ部15が、版胴14と一体的に配設されてい
る。ステージ部15には、クランパー16が支軸16a
で回動自在に取り付けられており、クランパー16は、
版胴14が後述する給版位置で停止したときに図示しな
いクランパー開閉手段で開閉され、ステージ部15とで
製版済みマスタを版胴14の外周面上に係止する。図3
に示すように、クランパー16には、その略中央部から
基部にわたって、長手方向に開孔部16bが形成されて
おり、この開孔部16bは、マスタ1が通過可能な大き
さに形成されている。ステージ部15とクランパー16
とでクランプ手段17が構成されている。また、版胴1
4の内部には、版胴14の内周面にインキを供給する、
インキローラー、ドクターローラー等から構成される図
示しない周知のインキ供給手段が配設されている。
【0026】版胴14の上方には、アーム部材18(手
前),19(奥)とアーム軸20とが配設されている。
アーム部材18,19は、略三角形状をした板材であ
り、一定の間隔をおいてアーム軸20にその端部18
a、19aを固着されている。アーム部材18とアーム
部材19との間隔は、版胴14の幅よりも若干大きくな
るように設定されている。各アーム部材18,19間で
あって、各アーム部材18,19の端部18b,19b
には、一体的に形成された中心軸21aを支持された伸
張部材としてのローラー21が、回転自在に配設されて
いる。ローラー21は、その幅をステージ部15の幅と
同じに形成されており、その外周面には、ゴム等の弾性
体からなる弾性層を具備している。また、中心軸21a
のアーム部材19側の端部は、アーム部材19を貫いて
奥側に臨んでおり、そこにはプーリー21bが、中心軸
21aと一体的に取り付けられている。アーム部材19
の端部19cには、駆動手段としてのモーター22が、
アーム部材18側より、その出力軸22aをアーム部材
19の奥側に向けて取り付けられており、出力軸22a
は、アーム部材19を貫いている。出力軸22aの軸端
であって、プーリー21bと対向する位置には、プーリ
ー22bが取り付けられており、プーリー21bとプー
リー22b間には、歯付きベルト23が巻き掛けられて
いる。この状態を図4に示す。
【0027】アーム部材18,19と一体的に構成され
たアーム軸20は、その両端部を孔版印刷装置本体の側
板に回転自在に支持されており、その一端部寄りには、
図5に示すように、扇形のウォームホイール24が固着
されている。また、ウォームホイール24が配設されて
いる側の孔版印刷装置本体の側板には、アーム部材1
8,19を揺動させる揺動手段としてのモーター25が
配設されており、その出力軸25aには、ウォームホイ
ール24と噛合するウォーム26が固設されている。さ
らに、上記側板には、ウォームホイール24の位置決め
を行うリミットスイッチ27,28,29が取り付けら
れており、ウォームホイール24の側面には、各リミッ
トスイッチを作動させるドグ30が取り付けられてい
る。
【0028】以下、動作を説明する。オペレーターが製
版開始スイッチを投入すると、その外周面に前版のマス
タを巻装している版胴14は、版胴駆動手段により回転
駆動され、所定の排版位置において、図示しない排版手
段によって外周面に巻装された使用済みマスタを剥離廃
棄される。
【0029】版胴14の外周面より前版のマスタが全て
剥離されると、版胴14はさらに回転して、図1に示す
ように、クランプ手段17が略真上に位置する給版位置
に停止する。版胴14が給版位置に停止すると、図示し
ないクランパー開閉手段が作動してクランパー16を反
時計回り方向に回動させる。クランパー16が開放され
ると同時に、図示しない制御手段から指令が出されてソ
レノイド9が作動し、マスタガイド板7が図1の実線位
置に位置決めされて、版胴14は給版待機状態となり、
排版動作が完了する。
【0030】その後、給版動作が行われる。版胴14が
給版待機状態となると、プラテンローラー2、搬送ロー
ラー対5がそれぞれ図示しない駆動手段で回転駆動され
る。マスタ1は、プラテンローラー2とサーマルヘッド
3とで穿孔製版されつつ、搬送ローラー対5で搬送され
る。プラテンローラー2を駆動する図示しない駆動手段
に設けられたステッピングモーターのステップ数より、
製版されたマスタ1の先端が、マスタガイド板7に案内
されて搬送ローラー対5に搬送され、開孔部16bを通
過して、ステージ部15上の、クランパー16よりも左
方の所定位置まで搬送されたことを図示しない制御手段
が判断すると、プラテンローラー2と搬送ローラー対5
の回転が停止される。
【0031】プラテンローラー2と搬送ローラー対5の
回転が停止されると、図示しない制御手段から指令が出
されてモーター25が作動し、ウォームホイール24
を、ドグ30がリミットスイッチ28を踏む位置まで、
反時計回り方向に回動させると共に、モーター22が作
動し、ローラー21を、図1において時計回り方向に回
転させる。ドグ30がリミットスイッチ28を踏む位置
は、ローラー21が、クランパー16よりも左方の所定
位置まで搬送されたステージ部15上のマスタに対し
て、適度な押圧力で当接する位置に調整されている。ウ
ォームホイール24の回動により、アーム軸20に一体
的に固着された各アーム部材18,19も反時計回り方
向に回動し、各アーム部材間に配設されたローラー21
が時計回り方向に回転しながら図1に示す二点鎖線位置
に移動され、ステージ部15上のマスタ1と当接して、
マスタ1に張力を付与する。
【0032】ドグ30がリミットスイッチ28を踏んで
から所定時間が経過し、ローラー21がステージ部15
上のマスタ1に十分な張力を付与した後、制御手段から
指令が出されて図示しないクランパー開閉手段が作動
し、クランパー16が時計回り方向に回動されて、ステ
ージ部15とでマスタ1を版胴14の外周面上に係止す
る。そして、制御手段は、クランプ手段17が版胴14
の外周面上にマスタ1を係止したと判断すると、モータ
ー25に指令を送り、モーター25を作動させてウォー
ムホイール24を時計回り方向に回動させると共に、モ
ーター22に指令を送り、その動作を停止させる。ウォ
ームホイール24が回動し、ドグ30がリミットスイッ
チ27を踏むと、モーター25の作動が停止され、アー
ム部材18,19とローラー21とは、図1に実線で示
す初期位置に位置決めされる。
【0033】アーム部材18,19とローラー21とが
初期位置に戻されると、制御手段より指令が出されてプ
ラテンローラー2、搬送ローラー対5、版胴14がそれ
ぞれ同期して回転駆動される。このとき版胴14は、図
示しない版胴駆動手段に設けられたトルクリミッターの
働きにより、搬送ローラー対5との間でマスタ1に張力
を付与しつつ、その外周面上にマスタ1を巻装する。プ
ラテンローラー2を駆動する図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、マスタ1が所定長さ製版され
たことを制御手段が判断すると、プラテンローラー2、
搬送ローラー対5、版胴14の回転がそれぞれ停止され
ると同時に切断手段6が作動し、マスタ1を切断する。
切断されたマスタ1は、再開した版胴14の回転によ
り、版胴14の外周面上に巻装される。切断手段6の作
動後より所定時間が経過することで、切断されたマスタ
1の後端がマスタガイド板7を通過したことを制御手段
が判断すると、制御手段より指令が出され、ソレノイド
9の作動が解除される。マスタガイド板7は、引張バネ
12に付勢され、図1に二点鎖線で示す位置へと移動さ
れ、給版動作が完了する。
【0034】給版動作完了後、図示しない給紙装置より
印刷用紙が1枚給送され、図示しない押圧部材でマスタ
1を巻装された版胴14の外周面に押圧され、インキを
転写されることで版付が行われる。その後、印刷用紙が
連続的に給送されて印刷が行われる。
【0035】上記実施例の変形例として、ローラー21
に代えて、図6に示す、偏倚力付与手段としての溝31
aを有するローラー31や、図12に示す、高摩擦抵抗
部46aと低摩擦抵抗部46bとを交互に有するローラ
ー46を用いることにより、マスタ1に両側方への偏倚
力を伴う張力を付与することができる。
【0036】上記実施例の他の変形例として、ステージ
部15に代えて、図7に示すように、支軸16aよりマ
スタ搬送方向上流側にのみ形成されたステージ部32を
用いてもよい。このステージ部32を用いた場合は、図
に二点鎖線で示すように、ローラー21は、マスタ1を
直接版胴14の外周面に押圧することになる。この場合
は、ローラー21が版胴14の外周面に対して適度な押
圧力で当接するように、図5に示すリミットスイッチ2
8の取付位置を下方にずらして調整する。
【0037】図8は、本発明の第2の実施例を示してお
り、第1の実施例と比較すると、アーム部材18,1
9、ローラー21、モーター25等に代えて、アーム部
材33,34、伸張部材35、揺動手段36等を備えた
点においてのみ相違する。他の部位については、第1の
実施例と同じ符号を付し、個々の詳細な説明は省略す
る。
【0038】版胴14の上方には、アーム部材33(手
前),34(奥)、アーム軸37、揺動手段36が配設
されている。アーム部材33,34は、略く字形を呈
し、厚みを有する板材であり、一定の間隔をおいてアー
ム軸37にその曲折部を固着されている。アーム部材3
3とアーム部材34との間隔は、版胴14の幅よりも小
さくなるように設定されており、各アーム部材33,3
4の端部33a,34aには、スポンジ材等からなる伸
張部材35が、各アーム部材33,34と一体的に固着
されている。また、各アーム部材33,34の端部33
a,34aと反対側の端部33b,34bには、引張バ
ネ38a,38bの一端がそれぞれ取り付けられてい
る。引張バネ38a,38bの他端は、孔版印刷装置本
体の側板にそれぞれ固着されている。アーム部材33,
34と一体的に構成されたアーム軸37は、その両端部
を孔版印刷装置本体の側板に回転自在に支持されてい
る。
【0039】アーム部材33,34の右方には、揺動手
段36が配設されている。揺動手段36は、カム39
(手前),40(奥)、カム軸41、ステッピングモー
ター等から主に構成されている。カム軸41は、アーム
軸37と平行に配設され、その両端部を孔版印刷装置本
体の側板に回転自在に支持されており、図示しないステ
ッピングモーターで回転される。カム軸41には、一定
の間隔をおいて、カム39,40がカム軸41と一体的
に固着されている。カム39とカム40との間隔は、ア
ーム部材33とアーム部材34との間隔と同じに設定さ
れ、カム39はアーム部材33と対応する位置に、カム
40はアーム部材34と対応する位置にそれぞれ固着さ
れている。
【0040】以下に、第2の実施例の動作を説明する。
第1の実施例と同様に、版胴14の外周面より前版のマ
スタが剥離され、版胴14が給版待機状態となると、プ
ラテンローラー2、搬送ローラー対5が回転し、マスタ
1は、製版手段4で製版されつつ、搬送ローラー対5で
搬送される。また、図示しない制御手段より指令が出さ
れ、カム軸41を回転させるステッピングモーターが作
動し、カム39,40を、その大径部がアーム部材3
3,34と当接する位置までカム軸41を回転させる。
これにより、伸張部材35は、ステージ部15より離間
した位置に位置決めされる。そして、プラテンローラー
2を駆動する図示しないステッピングモーターのステッ
プ数より、製版されたマスタ1の先端が、ステージ部1
5上の、クランパー16よりも左方の所定位置まで搬送
されたことを図示しない制御手段が判断すると、プラテ
ンローラー2と搬送ローラー対5の回転が停止される。
【0041】次に、図示しない制御手段より指令が出さ
れ、カム39,40が略180度回転する位置まで、ス
テッピングモーターでカム軸41を回転させる。カム3
9,40が回転することで、アーム部材33,34は、
引張バネ38a,38bの付勢力により、アーム軸37
を中心に時計回り方向に揺動される。アーム部材33,
34が揺動することで、伸張部材35がステージ部15
上のマスタ1と摺接し、マスタ1に対して張力を付与す
る。
【0042】ステッピングモーターがカム軸41を回転
させてから所定時間が経過し、伸張部材35がステージ
部15上のマスタ1に張力を付与した後、制御手段から
指令が出されてクランパー開閉手段が作動し、クランプ
手段17が版胴14の外周面上にマスタ1を係止する。
制御手段は、クランプ手段17が版胴14の外周面上に
マスタ1を係止したと判断すると、ステッピングモータ
ーに指令を送り、カム軸41を回転させる。カム39,
40は、再び略180度回転され、その大径部をアーム
部材33,34と当接させて、伸張部材35をステージ
部15より離間した位置に位置決めさせる。
【0043】次に、制御手段から指令が出されて、プラ
テンローラー2、搬送ローラー対5、版胴14がそれぞ
れ同期して回転駆動される。そして、プラテンローラー
2を駆動する図示しないステッピングモーターのステッ
プ数より、マスタ1が所定長さ製版されたことを制御手
段が判断すると、プラテンローラー2、搬送ローラー対
5、版胴14の回転がそれぞれ停止されると同時に切断
手段6が作動し、マスタ1を切断する。切断されたマス
タ1は、再開した版胴14の回転により、版胴14の外
周面上に巻装される。切断手段6の作動後より所定時間
が経過することで、切断されたマスタ1の後端がマスタ
ガイド板7を通過したことを制御手段が判断すると、制
御手段より指令が出され、ソレノイド9の作動が解除さ
れる。マスタガイド板7は、引張バネ12に付勢され、
図8に二点鎖線で示す位置へと移動され、給版動作が完
了する。
【0044】この第2の実施例においても、第1の実施
例と同様に、ステージ部15に代えて、図7に示したス
テージ部32を用いてもよい。また、アーム部材33,
34の揺動する向きを、マスタ1に両側方への偏倚力を
付与するように、マスタ1の進行方向に対して末広がり
となる向きに揺動させてもよい。さらに、伸張部材35
に代えて、版胴14の母線と平行に、端部33a,34
a間に固着された棒状の硬質ゴム等からなる伸張部材を
用いてもよい。
【0045】図9は、本発明の第3の実施例を示してお
り、第1の実施例と比較すると、アーム部材18,19
に代えてアーム部材42,43を設け、第2伸張部材と
してのローラー44を備えた点においてのみ相違する。
他の部位に付いては、第1の実施例と同じ符号を付し、
個々の詳細な説明は省略する。
【0046】版胴14の上方には、アーム部材42(手
前),43(奥)とアーム軸20とが配設されている。
アーム部材42,43は、アーム部材18,19の端部
18a,19aが製版手段4の方向へ突出した形状の板
材であり、一定の間隔をおいてアーム軸20にその略中
央部を固着されている。アーム部材42とアーム部材4
3との間隔は、版胴14の幅よりも若干大きくなるよう
に設定されている。各アーム部材42,43間であっ
て、各アーム部材42,43の端部42b,43bには
ローラー21が、また、アーム部材43の端部43cに
は、モーター22がそれぞれ配設されており、プーリー
21b、プーリー22b、歯付きベルト23も第1の実
施例と同様に配設されている。各アーム部材42,43
間であって、各アーム部材42,43の突出した端部4
2a,43aには、一体的に形成された中心軸44aを
支持されたローラー44が、回転自在に配設されてい
る。ローラー44は、ローラー21と同形状に形成され
ている。
【0047】以下、第3の実施例の動作を説明する。上
記各実施例と同様に、版胴14が給版待機状態となる
と、マスタ1が製版手段4で製版されつつ、搬送ローラ
ー対5で搬送される。そして、プラテンローラー2を駆
動する図示しないステッピングモーターのステップ数よ
り、マスタ1の先端が、ステージ部15上の、クランパ
ー16よりも左方の所定位置まで搬送されたことを図示
しない制御手段が判断すると、プラテンローラー2と搬
送ローラー対5の回転が停止される。
【0048】プラテンローラー2と搬送ローラー対5の
回転が停止されると、上記第1の実施例と同様に、ロー
ラー21が時計回り方向に回転駆動されると共にアーム
部材42,43が反時計回り方向に回動され、ローラー
21が図9の二点鎖線位置に移動されてステージ部15
上のマスタ1と当接し、マスタ1に張力を付与する。
【0049】その後、第1の実施例と同様に、クランプ
手段17が版胴14の外周面上にマスタ1を係止したこ
とを制御手段が判断すると、モーター25に指令が出さ
れてアーム部材42,43が時計回り方向に揺動される
と共にローラー21の回転が停止される。アーム部材4
2,43は、連結されたウォームホイール24に取り付
けられたドグ30がリミットスイッチ29を踏む位置ま
で、モーター25によって揺動される。アーム部材4
2,43が揺動されることにより、ローラー44は、マ
スタガイド板7上においてマスタ1と当接する。このと
き、ローラー44がマスタガイド板7に対して所定の押
圧力で押圧するようにリミットスイッチ29が配設され
ており、マスタガイド板7は、その支軸7aにガイド板
アーム8を介して接続されたリンク部材10の長孔10
aの長さ分、反時計回り方向に回動され、引張バネ12
の付勢力でローラー44と当接する。この状態を図10
に示す。
【0050】ドグ30がリミットスイッチ29を踏む
と、プラテンローラー2、搬送ローラー対5、版胴14
がそれぞれ同期して回転駆動される。マスタ1は、版胴
駆動手段に設けられたトルクリミッターで搬送ローラー
対5と版胴14との間で張力を付与されると共に、マス
タガイド板7上においてローラー44で張力を付与され
て、版胴14の外周面上に巻装される。そして、プラテ
ンローラー2を駆動する図示しないステッピングモータ
ーのステップ数より、マスタ1が所定長さ製版されたこ
とを制御手段が判断すると、プラテンローラー2、搬送
ローラー対5、版胴14の回転がそれぞれ停止されると
同時に切断手段6が作動し、マスタ1を切断する。切断
されたマスタ1は、再開した版胴14の回転により、版
胴14の外周面上に巻装される。切断手段6の作動後よ
り所定時間が経過することで、切断されたマスタ1の後
端がマスタガイド板7上を通過したことを制御手段が判
断すると、制御手段より指令が出され、モーター25
が、ウォームホイール24に設けられたドグ30でリミ
ットスイッチ27を踏む位置まで作動されると共にソレ
ノイド9の作動が解除される。これにより、アーム部材
42,43が反時計回り方向に回動されることで、ロー
ラー44は、図9に示す初期位置に戻され、マスタガイ
ド板7は、図9に二点鎖線で示す位置へと移動され、給
版動作が完了する。
【0051】上記実施例の変形例として、ローラー44
に代えて、図11に示すように、偏倚力付与手段として
の溝45aを有するローラー45を用いることにより、
マスタ1に両側方への偏倚力を伴う張力を付与すること
ができる。ローラー45に設けられた溝45aは、図6
に示したローラー31に設けられた溝31aとは、その
偏倚方向が逆向きに形成されている。さらに、上記実施
例の変形例として、ローラー21またはローラー44に
代えて、図8に示した伸張部材35と同様の構成を採用
してもよく、また、ステージ部15に代えて、図7に示
すステージ部32を採用した構成としてもよい。あるい
は、ローラー44をマスタ1の両側縁部にのみ押圧する
ようにしても同様の効果が得られる。ローラー21,4
4としては、上記各実施例で用いた弾性ローラーに代え
て、樹脂や金属等からなるローラーを用いてもよく、そ
の外周面には、マスタに適度の張力を付与するゴム等の
弾性体層、粘着層、高摩擦層を形成することが望まし
い。
【0052】図13は、本発明の第4の実施例を示して
おり、第1の実施例と比較すると、アーム軸20、アー
ム部材18,19にそれぞれ対向する支軸47、支持部
材48,49を設け、第2伸張部材としてのローラー5
0を備えた点においてのみ相違する。他の部位に付いて
は、第1の実施例と同じ符号を付し、個々の詳細な説明
は省略する。
【0053】支持部材48,49と一体的に構成された
支軸47は、その両端部を孔版印刷装置本体の側板に回
転自在に支持されており、その一端部に接続された駆動
手段51で回動される。支持部材48,49の間には、
第2伸張部材としてのローラー50が回転自在に支持さ
れている。
【0054】アーム軸20を揺動させるモーター25
と、支軸47を揺動させる駆動手段51とは、制御手段
52によってその動作を制御されている。
【0055】以下、動作を説明する。上記各実施例と同
様に、版胴14が給版待機状態となると、マスタ1が製
版手段4で製版されつつ、搬送ローラー対5で搬送され
る。そして、プラテンローラー2を駆動する図示しない
ステッピングモーターのステップ数より、マスタ1の先
端が、ステージ部15上の、クランパー16よりも左方
の所定位置まで搬送されたことを図示しない制御手段が
判断すると、プラテンローラー2と搬送ローラー対5の
回転が停止される。
【0056】プラテンローラー2と搬送ローラー対5の
回転が停止されると、上記第1の実施例と同様に、ロー
ラー21が時計回り方向に回転駆動されると共にアーム
部材18,19が反時計回り方向に回動され、ローラー
21が図13の二点鎖線位置に移動されてステージ部1
5上のマスタ1と当接し、マスタ1に張力を付与する。
【0057】その後、第1の実施例と同様に、クランプ
手段17が版胴14の外周面上にマスタ1を係止したこ
とを制御手段52が判断すると、モーター25に指令が
出されてアーム部材18,19が時計回り方向に揺動さ
れると共にローラー21の回転が停止される。アーム部
材18,19は、連結されたウォームホイール24に取
り付けられたドグ30がリミットスイッチ29を踏む位
置まで、モーター25によって揺動される。アーム部材
18,19の揺動と並行して、支持部材48,49が時
計回り方向に揺動され、先端に設けられたローラー50
が、マスタガイド板7上においてマスタ1と当接する。
このとき、ローラー50がマスタガイド板7に対して所
定の押圧力で押圧するように構成されており、マスタガ
イド板7は、その支軸7aにガイド板アーム8を介して
接続されたリンク部材10の長孔10aの長さ分、反時
計回り方向に回動され、引張バネ12の付勢力でローラ
ー50と当接する。
【0058】ドグ30がリミットスイッチ29を踏む
と、プラテンローラー2、搬送ローラー対5、版胴14
がそれぞれ同期して回転駆動される。マスタ1は、版胴
駆動手段に設けられたトルクリミッターで搬送ローラー
対5と版胴14との間で張力を付与されると共に、マス
タガイド板7上においてローラー50で張力を付与され
て、版胴14の外周面上に巻装される。そして、プラテ
ンローラー2を駆動する図示しないステッピングモータ
ーのステップ数より、マスタ1が所定長さ製版されたこ
とを制御手段が判断すると、プラテンローラー2、搬送
ローラー対5、版胴14の回転がそれぞれ停止されると
同時に切断手段6が作動し、マスタ1を切断する。切断
されたマスタ1は、再開した版胴14の回転により、版
胴14の外周面上に巻装される。切断手段6の作動後よ
り所定時間が経過することで、切断されたマスタ1の後
端がマスタガイド板7上を通過したことを制御手段が判
断すると、制御手段52より指令が出され、モーター2
5が、ウォームホイール24に設けられたドグ30でリ
ミットスイッチ27を踏む位置まで作動されると共に、
モーター51が、ローラー50が所定量マスタガイド板
7から離間するまで作動され、ソレノイド9の作動が解
除される。これにより、支持部材48,49が反時計回
り方向に回動されることで、ローラー50は初期位置に
戻され、マスタガイド板7は、図13に二点鎖線で示す
位置へと移動され、給版動作が完了する。
【0059】上記実施例の変形例として、ローラー50
に代えて、図11に示すように、偏倚力付与手段として
の溝45aを有するローラー45を用いることにより、
マスタ1に両側方への偏倚力を伴う張力を付与すること
ができる。ローラー45に設けられた溝45aは、図6
に示したローラー31に設けられた溝31aとは、その
偏倚方向が逆向きに形成されている。さらに、上記実施
例の変形例として、ローラー21またはローラー50に
代えて、図8に示した伸張部材35と同様の構成を採用
してもよく、また、ステージ部15に代えて、図7に示
すステージ部32を採用した構成としてもよい。あるい
は、ローラー50をマスタ1の両側縁部にのみ押圧する
ようにしても同様の効果が得られる。ローラー21,5
0としては、上記各実施例で用いた弾性ローラーに代え
て、樹脂や金属等からなるローラーを用いてもよく、そ
の外周面には、マスタに適度の張力を付与するゴム等の
弾性体層、粘着層、高摩擦層を形成することが望まし
い。
【0060】なお、上記各実施例で用いた実質的に熱可
塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マスタが熱
可塑性樹脂フィルムのみからなるものの他、熱可塑性樹
脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有させてなる
もの、更には熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわち
表面及び裏面の少なくとも一方に、オーバーコート層等
の薄膜を1層または複数層形成してなるものを含む。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、搬送手段
によりマスタがステージ部上に搬送されたときに、揺動
手段でアーム部材を揺動させることで、アーム部材の一
端に配設された伸張部材を、マスタから離間した第1の
位置よりマスタと当接してマスタに張力を付与する第2
の位置へと移動させ、伸張部材がマスタに張力を付与し
た後に、クランプ手段でマスタを係止するので、実質的
に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる腰のないマスタを
使用した場合でも、伸張部材がマスタの波打ち、たるみ
等を除去することで、しわのない状態でマスタを版胴に
巻装することができる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、揺動手
段でアーム部材を揺動させることで、アーム部材の一端
に配設され、駆動手段で回転駆動されるローラーからな
る伸張部材を、マスタから離間した第1の位置よりマス
タと当接してマスタに張力を付与する第2の位置へと移
動させ、伸張部材がマスタに張力を付与した後に、クラ
ンプ手段でマスタを係止するので、実質的に熱可塑性樹
脂フィルムのみからなる腰のないマスタを使用した場合
でも、伸張部材がマスタの波打ち、たるみ等を除去する
ことで、しわのない状態でマスタを版胴に巻装すること
ができる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、揺動手
段でアーム部材を揺動させることで、アーム部材の一端
に配設され、駆動手段で回転駆動されるローラーからな
り、その外周面に、マスタに対して両側方への偏倚力を
付与する偏倚力付与手段を具備した伸張部材を、マスタ
から離間した第1の位置よりマスタと当接してマスタに
張力を付与する第2の位置へと移動させ、伸張部材がマ
スタに両側方への偏倚力を伴う張力を付与した後に、ク
ランプ手段でマスタを係止するので、実質的に熱可塑性
樹脂フィルムのみからなる腰のないマスタを使用した場
合でも、伸張部材がマスタの波打ち、たるみ等を除去す
ることで、しわのない状態でマスタを版胴に巻装するこ
とができる。
【0064】請求項4記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、アーム
部材の一端に配設され、駆動手段で回転駆動されるロー
ラーからなる第1伸張部材と、アーム部材の他端に配設
された第2伸張部材とが、それぞれマスタより離間した
初期位置より、第1伸張部材がマスタと当接してマスタ
に張力を付与し、第2伸張部材がマスタから離間する第
2の位置へと、揺動手段でアーム部材を揺動させ、第1
伸張部材がマスタに張力を付与した後に、クランプ手段
でマスタを係止し、その後、再び揺動手段が、第2の位
置より、第1伸張部材がマスタから離間し、第2伸張部
材がマスタと当接してマスタに張力を付与する第1の位
置へ、アーム部材を移動させると共に版胴を回転させ、
第2伸張部材でマスタに張力を付与するので、実質的に
熱可塑性樹脂フィルムのみからなる腰のないマスタを使
用した場合でも、伸張部材と第2伸張部材とがマスタの
波打ち、たるみ等を効果的に除去することで、しわのな
い状態でマスタを版胴に巻装することができる。
【0065】請求項5記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送されたときに、制御手
段が、駆動手段で回転駆動されるローラーからなる第1
伸張部材と、第2伸張部材とを、それぞれがマスタより
離間した初期位置より、第1伸張部材がマスタと当接し
てマスタに張力を付与し、第2伸張部材がマスタから離
間する第2の位置へと移動させ、第1伸張部材がマスタ
に張力を付与した後に、クランプ手段でマスタを係止
し、その後、再び制御手段が、第2の位置より、第1伸
張部材がマスタから離間し、第2伸張部材がマスタと当
接してマスタに張力を付与する第1の位置へ、第1伸張
部材と第2伸張部材とを移動させると共に版胴を回転さ
せ、第2伸張部材でマスタに張力を付与するので、実質
的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる腰のないマスタ
を使用した場合でも、伸張部材と第2伸張部材とがマス
タの波打ち、たるみ等を効果的に除去することで、しわ
のない状態でマスタを版胴に巻装することができる。
【0066】請求項6記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送され、第1伸張部材が
マスタと当接してマスタに張力を付与した後に、クラン
プ手段でマスタを係止し、その後、第2伸張部材をマス
タと当接させると共に版胴を回転させ、第2伸張部材で
マスタに両側方への偏倚力を伴う張力を付与するので、
実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる腰のないマ
スタを使用した場合でも、伸張部材と第2伸張部材とが
マスタの波打ち、たるみ等を効果的に除去することで、
しわのない状態でマスタを版胴に巻装することができ
る。
【0067】請求項7記載の発明によれば、搬送手段に
よりマスタがステージ部上に搬送され、第1伸張部材が
マスタと当接してマスタに張力を付与した後に、クラン
プ手段でマスタを係止し、その後、第2伸張部材をマス
タと当接させ、この第2伸張部材の移動に伴い、回動手
段でガイド板を回動させて第2伸張部材と当接させると
共に版胴を回転させ、第2伸張部材でマスタに張力を付
与するので、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからな
る腰のないマスタを使用した場合でも、伸張部材と第2
伸張部材とがマスタの波打ち、たるみ等を効果的に除去
することで、しわのない状態でマスタを版胴に巻装する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の概略側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するガイド板回動
手段の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するクランパーの
部分斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する伸張部材駆動
手段の部分上面図である。
【図5】本発明の第1の実施例を説明するアーム部材揺
動手段の概略側面図である。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例を説明する伸張
部材の図である。
【図7】本発明の第1の実施例の変形例を説明する孔版
印刷装置要部の部分側面図である。
【図8】本発明の第2の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の概略側面図である。
【図9】本発明の第3の実施例を採用した孔版印刷装置
要部の概略側面図である。
【図10】本発明の第3の実施例を説明する孔版印刷装
置要部の部分側面図である。
【図11】本発明の第3の実施例の変形例を説明する第
2伸張部材の図である。
【図12】本発明の第1の実施例の変形例を説明する伸
張部材の図である。
【図13】本発明の第4の実施例を採用した孔版印刷装
置要部の概略側面図である。
【符号の説明】
1 マスタ 4 製版手段 5 搬送手段(搬送ローラー対) 7 ガイド板(マスタガイド板) 9 回動手段(ソレノイド) 14 版胴 15,32 ステージ部 16 クランパー 17 クランプ手段 18,19,33,34,42,43 アーム部材 21,31 伸張部材(ローラー) 22 駆動手段(モーター) 25 揺動手段(モーター) 31a、45a 偏倚力付与手段(溝) 35 伸張部材 36 揺動手段 44,45,50 第2伸張部材(ローラー)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔性で回転自在な版胴と、 マスタに対して加熱穿孔する製版手段と、 前記版胴の外周面上に設けられたクランパーと、 前記版胴の外周面上に設けられ、前記クランパーとで前
    記版胴の外周面上に前記マスタの一端を係止するクラン
    プ手段を構成するステージ部と、 前記マスタを前記クランプ手段へ搬送する搬送手段とを
    有する孔版印刷装置において、 前記版胴が、その外周面上に前記マスタを係止するマス
    タ係止位置で停止した状態にあるときの前記クランプ手
    段の近傍に、揺動自在に設けられたアーム部材と、 前記アーム部材の一端に配設され、前記搬送手段で搬送
    された前記マスタに張力を付与する伸張部材と、 前記クランパーよりマスタ搬送方向下流側において、前
    記伸張部材が、前記版胴の外周面上に搬送された前記マ
    スタから離間した第1の位置と、前記マスタと当接して
    前記マスタに張力を付与する第2の位置とを占めるべ
    く、前記アーム部材を揺動させる揺動手段とを具備し、 前記搬送手段により前記マスタが前記ステージ部上に搬
    送されたときに、前記揺動手段が前記アーム部材を揺動
    させることで前記伸張部材を前記第1の位置より前記第
    2の位置へと移動させ、前記伸張部材が前記マスタに張
    力を付与した後、前記クランプ手段で前記マスタを係止
    させることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記伸張部材が、駆動手段で回転駆動され
    るローラーからなることを特徴とする請求項1記載の孔
    版印刷装置。
  3. 【請求項3】前記伸張部材が、その外周面に、前記マス
    タに対して両側方への偏倚力を付与する偏倚力付与手段
    を具備したことを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装
    置。
  4. 【請求項4】多孔性で回転自在な版胴と、 マスタに対して加熱穿孔する製版手段と、 前記版胴の外周面上に設けられたクランパーと、 前記版胴の外周面上に設けられ、前記クランパーとで前
    記版胴の外周面上に前記マスタの一端を係止するクラン
    プ手段を構成するステージ部と、 前記マスタを前記クランプ手段へ搬送する搬送手段と、 前記搬送手段と前記クランプ手段との間に配設され、前
    記マスタの搬送を補助するガイド板とを有する孔版印刷
    装置において、 前記版胴が、その外周面上に前記マスタを係止するマス
    タ係止位置で停止した状態にあるときの前記クランプ手
    段の近傍に、揺動自在に設けられたアーム部材と、 前記アーム部材の一端に配設され、駆動手段で回転駆動
    されるローラーからなり、前記搬送手段で搬送された前
    記マスタに張力を付与する第1伸張部材と、 前記アーム部材の他端に配設され、前記マスタに張力を
    付与する第2伸張部材と、 前記クランパーよりマスタ搬送方向下流側において、前
    記第1伸張部材が前記版胴の外周面上に搬送された前記
    マスタから離間し、前記ガイド板上において、前記第2
    伸張部材が前記マスタと当接して前記マスタに張力を付
    与する第1の位置と、前記第1伸張部材が前記マスタと
    当接して前記マスタに張力を付与し、前記第2伸張部材
    が前記マスタから離間する第2の位置とに、前記アーム
    部材を揺動させる揺動手段とを具備し、 前記搬送手段により前記マスタが前記ステージ部上に搬
    送されたときに、前記揺動手段が、前記第1伸張部材と
    前記第2伸張部材とが前記マスタからそれぞれ離間した
    初期位置より、前記アーム部材を前記第2の位置へと揺
    動させ、前記第1伸張部材が前記マスタに張力を付与し
    た後、前記クランプ手段で前記マスタを係止させ、その
    後、再び前記揺動手段が、前記アーム部材を前記第2の
    位置より前記第1の位置へと移動させると共に前記版胴
    を回転させ、前記第2伸張部材で前記マスタに張力を付
    与することを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】多孔性で回転自在な版胴と、 マスタに対して加熱穿孔する製版手段と、 前記版胴の外周面上に設けられたクランパーと、 前記版胴の外周面上に設けられ、前記クランパーとで前
    記版胴の外周面上に前記マスタの一端を係止するクラン
    プ手段を構成するステージ部と、 前記マスタを前記クランプ手段へ搬送する搬送手段と、 前記搬送手段と前記クランプ手段との間に配設され、前
    記マスタの搬送を補助するガイド板とを有する孔版印刷
    装置において、 前記版胴が、その外周面上に前記マスタを係止するマス
    タ係止位置で停止した状態にあるときの前記クランプ手
    段の近傍に揺動自在に設けられ、駆動手段で回転駆動さ
    れるローラーからなり、前記搬送手段で搬送された前記
    マスタに張力を付与する第1伸張部材と、 前記版胴の外周面近傍に配設され、前記マスタに張力を
    付与する第2伸張部材と、 前記クランパーよりマスタ搬送方向下流側において、前
    記第1伸張部材が前記版胴の外周面上に搬送された前記
    マスタから離間し、前記ガイド板上において、前記第2
    伸張部材が前記マスタと当接して前記マスタに張力を付
    与する第1の位置と、前記第1伸張部材が前記マスタと
    当接して前記マスタに張力を付与し、前記第2伸張部材
    が前記マスタから離間する第2の位置とを占めるべく、
    前記第1伸張部材と前記第2伸張部材とを移動させる制
    御手段とを具備し、 前記搬送手段により前記マスタが前記ステージ部上に搬
    送されたときに、前記制御手段が、前記第1伸張部材と
    前記第2伸張部材とが前記マスタからそれぞれ離間した
    初期位置より、前記第1伸張部材と前記第2伸張部材と
    を前記第2の位置へと移動させ、前記第1伸張部材が前
    記マスタに張力を付与した後、前記クランプ手段で前記
    マスタを係止させ、その後、再び前記制御手段が、前記
    第1伸張部材と前記第2伸張部材とを前記第2の位置よ
    り前記第1の位置へと移動させると共に前記版胴を回転
    させ、前記第2伸張部材で前記マスタに張力を付与する
    ことを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記第2伸張部材が回転自在なローラーか
    らなり、その外周面に、前記マスタに対して両側方への
    偏倚力を付与する偏倚力付与手段を具備したことを特徴
    とする請求項4または請求項5記載の孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】前記ガイド板は、回動手段で回動自在に設
    けられており、該回動手段は、前記第2伸張部材が前記
    ガイド板と当接した際に、前記ガイド板を前記第2伸張
    部材に押圧することを特徴とする請求項4、請求項5ま
    たは請求項6記載の孔版印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001353949A (ja) * 2000-06-16 2001-12-25 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2006123258A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 製版装置および製版印刷装置
JP2009241288A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置

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