JP5009598B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1工程で用紙の両面に印刷を行うことが可能な孔版印刷装置の構造に関し、詳しくは片面印刷された用紙の再給紙時の動作に関する。
円筒状の多孔性支持板の周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装してなる印刷ドラムとなる版胴と、熱可塑性樹脂フィルムと和紙繊維あるいは合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものを貼り合わせてなるラミネート構造の孔版原紙となるマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面を発熱体により加熱穿孔製版した後に版胴外周面に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段より版胴内周面にインキを供給しつつ、プレスローラ等の印刷部材によって印刷用紙を版胴外周面上の製版済みマスタに対して連続的に押圧することにより版胴開口部及びマスタ穿孔部よりインキを溶出させ、このインキを印刷用紙に転移させて印刷を行う感熱デジタル式孔版印刷装置が知られている。
上述の孔版印刷において、最近では用紙の消費量や書類の保管スペース等を低減させるため、用紙の両面に印刷を行う両面印刷が頻繁に行われるようになってきている。この両面印刷は、給紙部に積載した用紙を印刷部に通紙し、一面に印刷をした後に用紙を裏返して再度印刷部に通紙して他面に印刷を行う方法が採用されていたが、一度排紙された用紙を再度給紙部にセットしたり片面印刷後の用紙を揃えたりする作業が面倒であった。
そこで本出願人は、印刷部と、印刷部においてその表面に印刷画像を形成された片面印刷済み用紙を一時的に貯容する両面印刷用の補助トレイを備えた再給紙搬送装置と、印刷画像を形成された用紙を積載する排紙トレイと、印刷部を通過した用紙を補助トレイあるいは排紙トレイの何れかに通紙する切換部材とを有し、片面印刷と両面印刷とを簡単に切り換えて行うことが可能な孔版印刷装置を特許文献1で提案している。
この孔版印刷装置では、片面印刷時においては片面印刷用に製版された製版済みマスタを版胴に巻装し、両面印刷時においては両面印刷用に2つの製版画像が版胴回転方向に並んで製版された分割製版済みマスタを版胴に巻装し、片面印刷時には版胴1回転で1枚の片面印刷済み用紙を、両面印刷時には版胴1回転で1枚の両面印刷済み用紙を得るように構成されている。特許文献1の孔版印刷装置では、片面印刷動作は「特許文献2」、「特許文献3」に記載された孔版印刷装置とほぼ同様に行われるが、両面印刷動作は次の工程で行われる。
先ず、給紙部より1枚目の用紙を給送し、版胴上に巻装された分割製版済みマスタのうちの表面印刷画像に対応した第1製版画像と1板目の用紙とを印刷部材によって押圧して片面印刷済み用紙を作成する。表面印刷済み用紙となった1枚目の印刷用紙は、切換部材によって版胴上から剥離されて再給紙搬送装置の補助トレイに案内される。次に、給紙部より2枚目の印刷用紙を給送し、分割製版済みマスタの第1製版画像と2枚目の印刷用紙とを印刷部材によって押圧して次の片面印刷済み用紙を作成する。片面印刷済み用紙となった2枚目の印刷用紙は、切換部材によって版胴上から剥離されて補助トレイに案内される。この2枚目の用紙の表面印刷時において再給紙手段が作動し、補助トレイ上から1枚目の印刷用紙が印刷部に向けて送られる。この1枚目の印刷用紙は、版胴上に巻装された分割製版済みマスタのうちの裏面印刷画像に対応した第2製版画像と対応するタイミングで給送され、印刷部材によって版胴外周面に押圧されることで裏面画像を印刷される。両面に印刷画像を形成されて印刷済み用紙となった1枚目の用紙は、剥離爪によって版胴外周面上より剥離され、排紙部へと送られる。以下、この動作が繰り返され、版胴1回転で1枚の両面印刷済み用紙が作成される。
ところで、孔版印刷装置では、印刷に使用される用紙種類が更紙などの薄紙から葉書などの厚手のものなどその強度の異なるものが使用されることが多い。このため、片面印刷済み用紙の先端を再給紙ストッパに当接させて停止させた際に、その用紙先端が後方から押される態様で変形し、用紙先端が僅かに撓むことで、再給紙コロで印刷部材に当接させるスタート時の用紙位置がバラツキ、両面印刷したときのレジストが悪化してしまう問題点があった。
これに対して、本出願人は、用紙種類に応じて再給紙搬送装置に設けた再給紙ベルトの搬送速度を変えると共に、片面印刷済み用紙の先端のストッパ部材への当接後における再給紙ベルトの搬送停止タイミングを変える方法を、特許文献4で提案している。
特開2003−200645 実公平4−15509号公報 特開平11−334191号公報 特開2006−224633
特許文献4の構成によると、実際には再給紙ベルトと用紙との間でスリップが発生するために、過剰の用紙搬送量に設定する必要があり、用紙先端が後方から押される態様で変形が完全には解消せれないことがあることがわかった。
本発明は上述の問題点を解決し、両面印刷時において吸引搬送での不安定さを解消し、良好な印刷物を継続して得ることが可能な孔版印刷装置を提供することを、その目的とする。
請求項の発明は、印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙に、第1の画像と第2の画像とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって前記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置された印刷部材とで構成される印刷部に向けて給送された印刷用紙の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、片面印刷された用紙を一時的に再給紙搬送装置にストックしてから再給送して、その後、印刷用紙の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことが可能な孔版印刷装置において、
前記再給紙搬送装置は、片面印刷された用紙を搬送する再給紙ベルトと、前記再給紙ベルトの搬送面に吸引力を作用させる吸引ファンと、片面印刷された用紙の先端を保持して前記再給紙ベルトへ向かって搬送する搬送手段を有し、吸引ファンを作動させた状態で前記搬送手段を作動し、片面印刷された用紙を再給紙ベルトの上方に保持した状態で搬送し、再給紙ベルトによる搬送動作を停止した状態で前記片面印刷された用紙を前記搬送面に吸引させた後、再給紙ベルトを所定の搬送速度よりも低い搬送速度で搬送動作した後に、搬送手段により印刷用紙の保持状態を開放し、その後、再給紙ベルトを所定の搬送速度で搬送動作させることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項記載の孔版印刷装置において、吸引ファンによる吸引力が、再給紙搬送装置から再給紙搬送方向下流に向かって大きくなるように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、吸引ファンを作動させた状態で前記搬送手段を作動し、片面印刷された用紙を再給紙ベルトの上方に保持した状態で搬送し、再給紙ベルトによる搬送動作を停止した状態で片面印刷された用紙を搬送面に吸引させた後、再給紙ベルトを所定の搬送速度よりも低い搬送速度で搬送動作した後に、搬送手段により印刷用紙の保持状態を開放し、その後、再給紙ベルトを所定の搬送速度で搬送動作させるので、再給紙ベルトに吸着された片面印刷された用紙の先端が保持された状態で再給紙ベルトが移動するので、吸引時の用紙のスキューや弛みを除去することができる。
本発明によれば、吸引ファンによる吸引力を、再給紙搬送装置から再給紙配送方向下流に向かって大きくなるように構成したので、再給紙方向側において片面印刷された用紙と再給紙ベルトとの吸着状態が強くなり、再給紙側(搬送方向用紙先端)から引っ張られて片面印刷された用紙が搬送されるため、吸引時のスキューや弛みを除去することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示す孔版印刷装置は、両面印刷装置の構成であり、原稿読取部となるスキャナ、製版・給版及び排版の機構を備えている。これら主要な機能については従来から知られている製版印刷一体型孔版印刷装置と同様なので、ここでは説明を省略する。
印刷ドラム1は図示しない駆動源により図1において矢印方向(時計回り方向)に回転駆動される。印刷ドラム1の外周面には、画像情報に基づいて製版装置2により穿孔製版されたマスタ3が、その先端部3aをドラム外周面に設置したクランパ4によってクランプされて巻付け装着されるようになっている。製版されたマスタ3には、表面印刷用の第1の画像A(以下、「A面画像」と呼ぶ)と、裏面印刷用の第2の画像B(以下、「B面画像」と呼ぶ)が印刷ドラム1の回転方向順(円周方向順)に並んで形成されている。
これらマスタ3上の画像の元となるデジタル画像データは、原稿をスキャナ5で読み取って作成される。原稿のセットは、図示しない自動原稿送り装置(ADF)やオペレータによるスキャナ5のコンタクトガラスヘの原稿セット操作により行われる。デジタル画像データの作成は、コンピュータ上に作成されたデジタル原稿を出力したものでも良いのは言うまでもない。これらデジタル画像データが製版装置2に送られて未製版のマスタに対して穿孔製版が行われて、製版済みマスタ3(以下「マスタ3」と呼ぶ)が形成される。
孔版印刷装置が備える給紙台6には印刷用紙7が積載されている。この印刷用紙7はA面画像とB面画像の大きさに適応した用紙サイズとなっている。つまり片面印刷時の最大印刷サイズが例えばA3サイズである場合は、両面印刷の場合の最大印刷サイズはおおよそA4サイズとなり、最大通紙用紙もA4サイズになる。通紙方向は短手方向になる。
印刷ドラム1の内部には、インキローラ1aと該インキローラ1aとの間に楔状のインキ溜まり1bを形成するドクターローラ1c等が設けられ、ドラム内周面にインキを供給できるようになっている。給紙台6は図示しない昇降機構により昇降可能となっている。
印刷用紙7は、給紙台6上方に配置されているピックアップ給紙コロ8で送られ、分離コロ9と分離パット10で1枚ずつに分離され、レジストローラ対11へ向けて送られる。印刷用紙7はレジストローラ対11で一旦停止されて斜めずれを修正された後、印刷ドラム1に対して所定の位相タイミングにて印刷ドラム1と印刷部材としてのプレスローラ12の間、すなわち印刷ドラム1とプレスローラ12で形成される印刷部(印刷部)に向けて送り出される。プレスローラ12は印刷ドラム1に対して図示しない接離機構により接離自在に設けられている。これら給紙台6、ピックアップ給紙コロ8、分離コロ9、分離パット10及びレジストローラ対11等により給紙装置60が構成されている。
印刷部でA面画像を印刷された印刷用紙7Aは印刷部よりも用紙搬送方向下流側に配置した上向きに切り替わっている切替爪13により、図1の左下方向に案内され、プレスローラ12の左斜め下方に配置された再給紙トレイ14に向かって排出される。再給紙トレイ14は、2本のローラ15a,15bと、その間に掛け渡された複数本の無端状の再給紙ベルト16と、再給紙ベルト16の搬送面16aに吸着力を発生させる吸引ファン17を備えている。再給紙ベルト16は、ローラ15aがベルト駆動手段となる駆動モータM1によって図中時計回り方向に回転駆動される。吸引ファン17は、ファン駆動手段となるファンモータM2が回転駆動されることで吸引力が発生する。
再給紙トレイ14の上方には、片面印刷された用紙7Aを再給紙トレイ14へ案内する、すれ違いガイド板18が設けられていて、このすれ違いガイド板18は、図示しない駆動装置によって印刷用紙7の排出に合わせて高速で矢印d方向に往復移動し、印刷用紙7Aの先端部を保持して案内するようになっている。
印刷部でA面画像を印刷された印刷用紙7Aは、その先端部をすれ違いガイド板18に設けられたクランパ19で挟持されて、すれ違いガイド板18の左下方向への移動によって、既に再給紙トレイ14上にある印刷済みの印刷用紙7Bの上面との接触が防止された状態で再給紙トレイ14上に案内搬送される。再給紙トレイ14上にあった印刷用紙7Bは、駆動モータM1とファンモータM2が駆動して再給紙ベルト16と吸引ファン17が作動することで再給紙搬送方向となる図中右方向に吸引搬送されるが、再給紙トレイ14の右端に設けられたストッパ20に、その先端が突き当たることで先端位置を位置決めされた状態で停止される。これら、すれ違いガイド板18、クランパ19、図示しない駆動装置によって搬送手段63が構成されている。
印刷用紙7Bはこの状態で一時待機しているが、印刷ドラム1に対して所定のタイミング、すなわち、給紙装置60から印刷部に送られたA面画像印刷用の印刷用紙7の後端に続けて印刷用紙7Bが印刷部に送り込まれるタイミングで、再給紙されることになる。
再給紙トレイ14の右側には、印刷用紙7Bをプレスローラ12に所定のタイミングで当接させるローラ手段としての再給紙コロ21が設けられている。再給紙コロ21は図示しない機構により上下方向に揺動自在(プレスローラ12に対して接離自在)に支持されており、前記所定のタイミングで印刷用紙7Bの先頭部(先端部)を押し上げ、印刷用紙7Bをプレスローラ12に当接させる。再給紙コロ21の押し上げ動作により、印刷用紙7Bの先端はストッパ20から外れ、搬送可能な状態となる。プレスローラ12は印刷ドラム1の周速と同じ周速にて回転駆動されており、再給紙コロ21によって押し当てられた印刷用紙7Bは搬送力を受けて印刷部に向かって再給紙搬送される。
印刷用紙7Bは、再給紙コロ21よりも再給紙方向の下流から印刷ドラム1とプレスローラ12のニップ(印刷部)手前までの範囲にかけて記録媒体ガイド手段22によって案内される。記録媒体ガイド手段22は全体として弓形の形状をなし、プレスローラ12に対しては、プレスローラ12の外周面から約0.3〜1.Ommの微細な隙間をもって非接触状態に配置されている。再給紙トレイ14、ストッパ20、再給紙コロ21、記録媒体ガイド手段22及び搬送手段63を構成するすれ違いガイド板18及びクランパ19等により再給紙搬送装置61が構成されている。
印刷用紙7Bは、プレスローラ12と記録媒体ガイド手段22間の上記微細な隙間を、プレスローラ12に密着した状態で搬送されて印刷ドラム1とプレスローラ12の間の印刷部まで送り込まれる。こうして再給紙されて印刷部に入ってきた印刷用紙7Bは既に反転されており、先ほどの印刷済み面が下面に、未印刷面が上面になっている。今度はその上面、すなわち未印刷面にB面画像を、マスタ3のB領域によって印刷する。こうして両面印刷が行われることになる。
両面印刷が行われた印刷用紙7Cは、今度は下向きに切り替わっている切替爪13により用紙搬送方向(排紙方向)となる左方向に略水平に案内され、2本のローラ28a,28bと、その間に掛け渡された複数本の無端ベルト29と、吸着力を発生する吸引ファン30から構成されるベルト式吸着搬送装置62により、排紙トレイ31に向けて搬送・排出される。そして排紙トレイ31上に順次積載される。
(第1の実施形態)
次に、本発明の主要部である再給紙搬送装置61による再給紙動作について説明をする。再給紙動作においては、印刷部でA面画像を印刷された印刷用紙7Aが、図2に示すように、上向きに切り替わっている切替爪13により、図の左下方向に案内され、すれ違いガイド板18に向かって排出される。排紙された印刷用紙7Aは、図3に示すように、その先端部をすれ違いガイド根18に設けられたクランパ19で挟持されて、すれ違いガイド板18の左下方向への移動によって、再給紙トレイ14(再給紙ベルト16)の上方の位置に案内・搬送される。この時、既に再給紙トレイ14上にある印刷済みの印刷用紙7Bの搬送が終了後であり、駆動モータM1は停止して再給紙ベルト16の搬送動作を停止状態とし、ファンモータM2は駆動状態のままとして吸引ファン17を作動状態にしておき、印刷用紙7Aを吸引するのを待っている状態にある。
クランパ19で挟持されて、再給紙トレイ14上に案内・搬送された印刷用紙7Aは、その自重と吸引ファン17の吸引力によって、図4に示すように再給紙ベルト16の搬送面16aに吸引される。この時、再給紙ベルト16は停止状態とされていて、吸引ファン17だけが作動状態となっている。
この状態、すなわち、再給紙ベルト16が停止状態で吸引ファン17が作動している状態を、印刷用紙7Aが確実に吸引される所定時間だけ継続する。つまり、駆動モータM1の駆動を停止したままにして再給紙動作を待機状態とする。そして、図5に示すようにクランパ19の開放動作を行い、印刷用紙7Aの挟持を開放し、開放後、駆動モータM1を駆動して再給紙ベルト16を作動させ再給紙動作を開始する。再給紙トレイ14(再給紙ベルト16)上にあった印刷用紙7Aは、再給紙ベルト16によって再給紙方向(図中、右方向)に搬送され、先端がストッパ20に突き当たって先端位置を位置決めされた状態で停止する。なお、再給紙ベルト16を停止するタイミングは、クランパ19が図2の位置から図3の位置へ移動する間でよく、要は、再給紙ベルト16での再給紙を開始する前に、印刷用紙7Aを搬送面16aに吸引できる時間があれば良い。クランパ19が図3の位置に到達したか否かは、クランパ19の位置をセンサで検知すればよい。
つまり、再給紙トレイ14では、印刷用紙7Aを吸引し再給紙ベルト16と接触させることで搬送を行う。搬送された印刷用紙7Aは、ストッパ20に押付けられる事で再給紙での先端位置出しが成される。
孔版印刷装置の印刷速度は、例えば120枚/分と高速になることもある。従って、再給紙トレイ14での印刷用紙7Aの所定の搬送速度も、印刷タイミングの関係から印刷速度に対応させて高速となる。このため、ストッパ20に対して高速な搬送速度で印刷用紙7Aを突き当てた場合、印刷用紙7Aの先端にキズが発生してしまう。そこで、用紙先端のキズを防止するために、一定量の搬送を行い、再給紙ベルト16の搬送速度を落として緩やかにストッパ20に用紙先端を押付ける様に特許文献4では行っている。だが、再給紙ベルト16での搬送では紙種等によってはスリップが発生し、ストッパ20に用紙先端が突き当たるまでの搬送量にばらつきが有る。この為に、再給紙ベルト16の搬送量にある程度の過分量を盛り込む必要がある。また、スリップの少ない紙種では、減速する前にストッパに当たる場合もあり、先端キズが発生するおそれがあった。
そこで、搬送量のばらつきの原因調査を行ったところ、再給紙ベルト16での印刷用紙7Aの搬送初期の部分で、両者の間でスリップが発生していることが判明した。その原因としては、従来の方式では再給紙ベルト16が高速で回転している部分に印刷用紙7Aを吸引して搬送を開始していた。しかし再給紙ベルト16が高速で回転している状態では、印刷用紙7Aとの接触面をベルトが叩いてしまい、なかなか吸引状態が安定しなかった。
本形態のような構成とすると、印刷用紙7Aの再給紙トレイ14での印刷用紙7Aの搬送において、吸引する動作と搬送する動作とを区分して、すなわち、駆動モータM1とファンモータM2の駆動タイミングをずらしているので、印刷用紙7Aが確実の再給紙ベルト16の搬送面16aに吸着されてから搬送されるため、スリップの発生が無くなり、印刷用紙7Aの搬送品質が安定する。さらに、吸引ファン17が作動して吸引力が作用している状態のところに、クランパ19で用紙先端をクランプした状態で印刷用紙7Aを搬送するので、素早く、印刷用紙7Aを吸引できると共に、クランパ19を備えたすれ違いガイド板18の移動によって、吸引時に発生する弛みを低減することができる。この結果、従来のような過分送り量を最小限にすることができ、印刷用紙7Aの先端キズの発生を防止できる。
また、吸引ファン17により印刷用紙7Aの幅方向での吸着状態に差が有った場合、幅方向での印刷用紙7Aの搬送量に差が生じ、スキューを発生することになる。再給紙トレイ14では印刷用紙7Aの先端がストッパ20に突き当たるので、ある程度のスキューはこの突き当たりにより修正できるが、あまりひどい場合には修正ができないが、本形態においては、このようなスキューの発生も抑制することができると共に、少ないスキューであれば改善することができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本形態に係る孔版印刷装置においては、ハードウェアの構成は、第1の実施形態と同様であるが、図5で説明した動作が異なるので、以下、この動作を中心に説明する。
本形態では、印刷用紙7Aが確実に搬送面16aに吸引される所定時間、再給紙動作を待機した後に、再給紙ベルト16を作動させ再給紙を開始する。そして、この再給紙に際し、所定の時間、所定の搬送速度(印刷速度よりも低速)で再給紙動作した後に、クランパ19の開放動作を行い、クランパ19による印刷用紙7Aの保持状態(クランプ状態)を開放し、その後、駆動モータM1を駆動して再給紙ベルト16を所定の搬送速度で搬送動作させることを特徴としている。所定の時間、再給紙ベルト16を移動する搬送速度は、極力低速であるのが好ましい。
この様に、印刷用紙7Aを再給紙ベルト16の搬送面16aに吸着した後に用紙先端をクランプしたままで、低速で所定時間搬送することで、印刷用紙7Aが再給紙方向に引っ張られることになり、吸着時に発生しがちなスキューや用紙弛みを除去することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。本形態に係る孔版印刷装置においては、上記各形態に対して、吸引ファン17による吸引力が異なる以外は各形態と同一構成を採る。以下、この特徴的な構成について説明する。
本形態では、吸引ファン17による吸引力が、再給紙搬送装置61から再給紙搬送方向下流に向かって大きく(強くなる)なるような構成を有している。その具体的な構成は、図6に示すように、第1、第2の実施形態に比べて、吸引ファン17を再給紙方向寄りに配置して吸引範囲を再給紙方向側に移動している。そして、再給紙ベルト16の搬送面16a側に図7に示すように、面板80を設ける。この面板80には搬送面16aを面板上面8aに臨ませ、吸引ファン17の吸引力が搬送面16aに作用するように、再給紙ベルト16に沿って複数のスリット81を形成し、このスリット81の開口面積を、面板80における再給紙方向側となる先端80bが広くなるように形成する。
開口面積の広げる手法としては、先端80bのスリット81の数を面板80の基端80c側よりも多くする。あるいは図8に示すにスリット81の形状を基端80c側から先端80bに向かって広くなる形状としてもよい。
このような構成とするし、駆動モータM1とファンモータM2とを駆動して再給紙ベルト16で印刷用紙7Aの吸引搬送を開始した時、印刷用紙7Aは、先端80bに位置する端部7A1から引っ張って搬送されるため、吸引時の弛みたるみやスキューを除去することができる
本発明が適用された孔版印刷装置の概略構成図である。 印刷部を通過した片面印刷された用紙が再給紙搬送装置へ案内されるときの動作を示す拡大図である。 印刷部を通過した片面印刷された用紙が搬送手段によって保持されて再給紙ベルトへ案内されるときの動作を示す拡大図である。 印刷用紙が再給紙ベルトに吸着されたときの状態を示す拡大図である。 再給紙ベルトに吸着された印刷用紙がストッパに突き当たっている状態を示す拡大図である。 本発明の第3の実施形態の特徴的構成となる再給紙ベルトへの吸引部の構成を示す拡大図である。 図6に示す再給紙ベルトの近傍の吸引部の構成を示す平面図である。 図7に示す再給紙ベルトの近傍の吸引部の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 印刷ドラム
3 孔版原紙
7 印刷用紙
7A 片面印刷された用紙
12 印刷部材
16 再給紙ベルト
16a 搬送面
17 吸引ファン
60 給紙装置
61 再給紙搬送装置
63 搬送手段
A 第1の画像
B 第2の画像

Claims (2)

  1. 印刷ドラムの外周面に巻装された孔版原紙に、第1の画像と第2の画像とが円周方向に並んで製版配置されており、給紙装置によって前記印刷ドラムと該印刷ドラムに対向配置された印刷部材とで構成される印刷部に向けて給送された印刷用紙の一面に第1の画像と第2の画像のうちの一方を印刷し、片面印刷された用紙を一時的に再給紙搬送装置にストックしてから再給送して、その後、印刷用紙の他面に第1の画像と第2の画像のうちの他方を同じ印刷ドラムで印刷することを連続的に行うことが可能な孔版印刷装置において、
    前記再給紙搬送装置は、片面印刷された用紙を搬送する再給紙ベルトと、前記再給紙ベルトの搬送面に吸引力を作用させる吸引ファンと、片面印刷された用紙の先端を保持して前記再給紙ベルトへ向かって搬送する搬送手段を有し、
    前記吸引ファンを作動させた状態で前記搬送手段を作動し、片面印刷された用紙を前記再給紙ベルトの上方に保持した状態で搬送し、前記再給紙ベルトによる搬送動作を停止した状態で前記片面印刷された用紙を前記搬送面に吸引させた後、前記再給紙ベルトを所定の搬送速度よりも低い搬送速度で搬送動作した後に、前記搬送手段により印刷用紙の保持状態を開放し、その後、前記再給紙ベルトを所定の搬送速度で搬送動作させることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 前記吸引ファンによる吸引力が、前記再給紙搬送装置から再給紙搬送方向下流に向かって大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
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