JP3792452B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙部より給紙した印刷用紙を回転する版胴に対し圧接状態で通過させて印刷を行い、この印刷された印刷用紙の受け渡しを用紙受け渡し機構によって行う印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷装置の一種である孔版印刷装置は、感熱ヘッドで所望画像に対応して孔版原紙に感熱穿孔し、この感熱穿孔した孔版原紙を版胴の外周面に巻装し、この巻装した孔版原紙に圧接するように給紙部から印刷用紙を供給し、この圧接通過過程で孔版原紙の感熱穿孔よりインクを印刷用紙に転移させることによって画像を印刷し、この印刷された印刷用紙を用紙受け渡け機構によって受け渡しし、受け渡された印刷用紙を所定の位置まで搬送して排出するものである。このような孔版印刷装置にあって、印刷用紙は、給紙、印刷、用紙受け渡しを含む排紙の各処理工程を経ることになり、かかる用紙処理を行う従来の構成について説明する。
【0003】
図15及び図16は用紙処理の第1の従来例を示す。図15及び図16において、印刷部100は、回転自在に設けられた版胴101と、この下方に配置されたプレスロール102とを有し、版胴101には孔版原紙(図示省略)が巻装自在に設けられている。プレスロール102は版胴101に対して圧接位置と離間位置との間で移動できる。版胴100及びプレスロール101の左側のスペースには給紙部103が、右側のスペースには用紙受け渡し機構104を有する排紙部105が、それぞれ配置されている。給紙部103は、積載された印刷用紙106の最上位置のものに圧接するスクレーパ107と、このスクレーパ107の搬送下流に位置するピックアップロール108及びサバキ板109と、このピックアップロール108及びサバキ板109の搬送下流に配置されたガイドロール110及びタイミングロール111とを有する。ガイドロール110はタイミングロール111に対して圧接位置と離間位置との間で移動できる。
【0004】
排紙部105は、分離ファン112と分離爪113とから成る用紙受け渡し機構104と、搬送ベルト114と、この搬送ベルト114に排紙された印刷用紙を吸引接触させるサクションファン(図示省略)とを有する。分離爪113は版胴101に巻装されている印刷用紙106の略中央部分に干渉する位置に配置されている。
【0005】
次に、上記構成における給紙、印刷、用紙受け渡しを含む排紙の動作を説明する。
【0006】
図15(A)に示すように、版胴101が回転する一方で、スクレーパ107及びピックアップロール108が回転し、サバキ板109の作用によって最上位置の印刷用紙106が一枚だけ搬送される。図15(B)に示すように、搬送された印刷用紙106の先端は、タイミングロール111及びガイドロール110に当接して移動が阻止され、その後にスクレーパ107及びピックアップロール108の回転が停止されることによって印刷用紙106が撓んだ状態で停止する。次に、図15(C)に示すように、タイミングロール111及びガイドロール110が回転し、印刷用紙106が版胴101とプレスロール102との近接外周面の箇所に搬送される。この動作過程では印刷用紙106にバックテンションがかからないように、スクレーパ107及びピックアップロール108は空回り状態とされる。
【0007】
印刷用紙106が版胴101とプレスロール102との近接外周面の箇所に搬送されて来ると、図15(D)に示すように、プレスロール102が圧接位置に変移し、版胴101とプレスロール102間で印刷用紙106が挾持されて印刷が開始される。又、プレスロール102が圧接位置に変移される時点で、ガイドロール110が離間位置に変移することによって印刷用紙106にバックテンションがかからないようにされる。
【0008】
印刷用紙106の先端側が版胴101とプレスロール102との圧接外周面箇所を通過すると、図16(A)に示すように、分離ファン112の送風及び分離爪113の干渉により印刷用紙106が版胴101から剥離される。分離ファン112及び分離爪113により剥離された印刷用紙106は、図16(B)に示すように、搬送ベルト114に搬送される。搬送ベルト114上に搬送された印刷用紙106は、サクションファンにより搬送ベルト114に吸引されながら排紙台(図示省略)に送られ、これで一枚の印刷動作が完了する。そして、図16(C)に示すように、ガイドロール108が圧接位置に変移して次の印刷動作に移行し、上記した動作が所定の印刷枚数について行われる。
【0009】
図17及び図18は用紙処理の第2の従来例を示す。図17及び図18において、印刷部100は、回転自在に設けられた版胴101と、この下方に配置され、同じく回転自在に設けられた版胴101と略同径の紙胴120とを有し、版胴101及び紙胴120は互いの外周面の一部が略近接されている。版胴101の内部には中押しロール121が回転自在に設けられており、この中押しロール121によって印刷圧力が付与される。版胴101の外周面には孔版原紙(図示省略)が巻装自在に設けられている。又、紙胴120には用紙クランプ部120a(図17(C),図18(A)に示す)が設けられ、この用紙クランプ部120aで先端をクランプした状態で印刷用紙106が巻装自在に設けられている。
【0010】
版胴100及び紙胴120の左側のスペースには給紙部103が、右側のスペースには用紙受け渡し機構104を有する排紙部105がそれぞれ配置されている。給紙部103は、積載された印刷用紙106の最上位置のものに圧接するスクレーパ107と、このスクレーパ107の搬送下流に位置するピックアップロール108及びサバキ板109と、このピックアップロール108及びサバキ板109の搬送下流に配置されたガイドロール110及びタイミングロール111とを有する。ガイドロール110はタイミングロール111に対して圧接位置と離間位置との間で移動できる。
【0011】
排紙部105は、紙胴120に近接して配置され、印刷用紙106の左右の端部をガイドする用紙受け渡し機構104である排紙ピンチロール122と、この排紙ピンチロール122によりガイドされた印刷用紙106の先端をガイドするガイドプレート123と、ガイドプレート123の搬送下流に位置する下流側ピンチロール124及び排紙ガイドロール125と、この更に下流に配置された排紙ジャンプロール126とを有する。
【0012】
次に、上記構成における給紙、印刷、用紙受け渡しを含む排紙の動作を説明する。
【0013】
図17(A)に示すように、版胴101及び紙胴120が回転し、中押しロール121も版胴101に同期して回転する一方で、スクレーパ107及びピックアップロール108が回転し、サバキ板109の作用によって最上位置の印刷用紙106が一枚だけ搬送される。図17(B)に示すように、搬送された印刷用紙106の先端は、タイミングロール111及びガイドロール110に当接して移動が阻止され、その後にスクレーパ107及びピックアップロール108の回転が停止されることによって印刷用紙106が撓んだ状態で停止する。
【0014】
次に、図17(C)に示すように、タイミングロール111及びガイドロール110が回転し、印刷用紙106が紙胴120の外周面に向かって搬送される。この動作過程では印刷用紙106にバックテンションがかからないように、スクレーパ107及びピックアップロール108は空回り状態とされる。図17(C)に示すように、印刷用紙106の先端が紙胴120の外周面まで搬送されると、紙胴120の用紙クランプ部120aが印刷用紙120の先端をクランプする。図18(A)に示すように、クランプされた印刷用紙106は紙胴120の回転によって共に移動され、版胴101とプレスロール102との圧接外周面箇所を通過する際に中押しロール121に印刷圧力を受けて画像が印刷される。この動作過程では印刷用紙106にバックテンションがかからないように、ガイドロール110は離間位置に位置される。
【0015】
印刷用紙106の先端側が排紙ピンチロール122を通過すると、用紙クランプ部120aがクランプ解除し、印刷用紙106の先端が自らの弾性復帰変形によって紙胴120から離間する。図18(B)に示すように、紙胴120から離間した印刷用紙106はガイドプレート123にガイドされて、下流側ピンチロール124と排紙ガイドロール125との間に導かれ、この下流側ピンチロール124及び排紙ガイドロール125の回転によって移動を続け、更に下流の排紙ジャンプロール126の回転によって排紙台(図示省略)に送られ、これで一枚の印刷動作が完了する。そして、図18(C)に示すように、ガイドロール108が圧接位置に変移して次の印刷動作に移行し、上記した動作が所定の印刷枚数について行われる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記第1の従来例においては、印刷転移面積が多くはない印刷(ベタ印刷以外)では分離ファン112の送風によって版胴101から印刷用紙106が引き剥がされることによって印刷用紙106の受け渡しがなされるので、分離爪113が印刷用紙106に直接当ることがない。しかし、印刷転移面積が非常に多いベタ印刷ではインクの粘性が強く分離ファン112の送風のみでは版胴101から印刷用紙106が剥がれず分離爪113が印刷用紙106の印刷面に直接当るため、印刷面に爪あとが残り印刷不良になるという問題がある。
【0017】
上記第2の従来例においては、印刷用紙106の先端を用紙クランプ部120aでクランプし、印刷用紙106の先端左右の端部を一対の排紙ピンチロール122,122で支持した後にクランプ解除することによって印刷用紙106の受け渡しがなされるので、ベタ印刷でインクの粘性が強くても爪あとが残るなどの印刷不良を生じることなく印刷用紙106の受け渡しが可能である。しかし、印刷用紙106の左右の端部を一対の排紙ピンチロール122,122で支持するため、その部分には印刷を施すことができず、図19に示すように、印刷用紙106の両側部には大きな余白部分が生じることになる。つまり、印刷用紙106の面積に対する画素領域比率が低い印刷しかできない。
【0018】
又、一対の排紙ピンチロール122,122は、回転体である程度大きな配置スペースを取るので、版胴101と紙胴120との略近接外周面箇所に近接した位置に配置することができず、離れた位置に配置せざるを得ない。従って、版胴101と紙胴120との略近接外周面箇所から離れた位置で初めてクランプ解除され、一対の排紙ピンチロール122,122に受け渡しされるため、印刷位置から少なくとも排紙ピンチロール122の位置まで印刷用紙106が紙胴120に沿って折曲しながら搬送される。このような屈曲搬送は、腰の弱い印刷用紙106であればあまり問題ないが、腰の強い印刷用紙(例えば、厚紙、ハガキ)106では、印刷用紙106に与えるダメージが大きく問題である。
【0019】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、腰の強い印刷用紙に対して爪あとなどの印刷不良を生じず、且つ、画素領域比率の高い印刷をダメージを与えることなく印刷用紙の受け渡しができる印刷装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、互いの外周面の一部を略近接させて版胴及び紙胴をそれぞれ回転自在に設け、前記版胴の外周面に版原紙を装着自在に設け、前記紙胴に用紙クランプ部を設け、この用紙クランプ部で先端をクランプして印刷用紙を前記紙胴の外周面に装着自在に設け、前記版胴及び前記紙胴を互いの略近接外周面箇所が同一方向に移動するように回転させると共に、給紙部から所定の給紙搬送方向に沿って搬送されて来る前記印刷用紙の先端を前記用紙クランプ部でクランプし、このクランプした前記印刷用紙を前記紙胴の回転で移動させることによって前記版胴と前記紙胴との略近接外周面箇所を前記版原紙に圧接状態で通過させ、この通過過程で前記版原紙からのインク転移を受けて印刷がなされ、前記版胴と前記紙胴との略近接外周面箇所を通過した前記印刷用紙の受け渡しを用紙受け渡し機構によって行うようにした印刷装置において、前記用紙受け渡し機構は、前記版胴及び前記紙胴の互いの略近接外周面箇所に臨むように近接位置に配置され、前記印刷用紙が給紙搬送方向を基準にして前記版胴側に所定量以上折曲するのを前記印刷用紙の両端部のみ規制して排紙搬送方向にガイドする左右一対の版胴側規制ガイド部を有し、この左右一対の版胴側規制ガイド部に、前記印刷用紙の両端部が接触可能な一対の水平ガイド面と、この一対の水平ガイド面の各内側にそれぞれ該一対の水平ガイド面に対して前記版胴側に向かって傾斜するように形成され、撓み変形により両端部が該一対の水平ガイド面から外れた前記印刷用紙を規制しガイドするテーパガイド面とを設けたことを特徴とする。
【0021】
この印刷装置では、版胴側規制ガイド部は回転部分を有さない単なるガイド部材であり、版胴及び紙胴の互いの略近接外周面箇所に臨むように近接位置に配置することができることから、印刷用紙の先端が版胴と前記紙胴との略近接外周面箇所を通過した直後に用紙クランプ部を解除しても印刷用紙の先端が左右一対の版胴側規制ガイド部で規制されつつ排紙搬送方向にガイドされ、印刷用紙が給紙搬送方向に対して所定量以上湾曲せず、又、版胴側規制ガイド部は回転部分を有さない単なるガイド部材であり、印刷用紙の両端部に対する接触面積を十分に小さく設定できる。特に、インクの粘性によって印刷用紙が版胴側に引っ張られた場合には、この引張り力により撓んだ印刷用紙を一対の版胴側規制ガイド部の水平ガイド面の各内側にあるテーパガイド面で規制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1〜図14は本発明の一実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の全体概略構成図である。
【0028】
図1において、孔版印刷装置1は、原稿読取部(図示省略)と、製版部3と、印刷部4と、給紙部5と、排紙部6と、排版部7とから主に構成されている。
【0029】
原稿読取部は原稿を電気信号として読み取る。この読み取った情報は所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能に構成されている。
【0030】
製版部3は、版原紙であるロール状に巻装された長尺状の孔版原紙10を収容する原紙収容部11と、原紙収容部11に対して孔版原紙10の搬送方向の下流に配置されたガイド送りローラ9と、このガイド送りローラ9の搬送下流に配置された感熱ヘッド12と、この感熱ヘッド12の対向位置に配置され、ライトパルスモータ(図示省略)の駆動力により回転するプラテンローラ13とを有する。又、製版部3は、プラテンローラ13及び感熱ヘッド12と後述する版胴16との間に配置された一対の原紙送りローラ14,14を有し、この下方の原紙送りローラ14は、ライトパルスモータの駆動力によりプラテンローラ13に同期して回転される。更に、製版部3は、一対の原紙送りローラ14,14と前記プラテンローラ13及び感熱ヘッド12との間に配置された原紙カッタ(図示省略)を有し、この原紙カッタによって孔版原紙10を切断する。
【0031】
印刷部4は、ほぼ同一径の版胴16及び紙胴17を有し、互いの外周面の一部が略近接状態で配置されている。版胴16及び紙胴17は図1及び図3の矢印方向に同期して回転できるように構成されている。版胴16は所定の間隔を持って互いに対向して設けられた一対の円筒状のフランジ(図示省略)を有し、そのフランジの外周面の一部には原紙クランプ部18が設けられ、この原紙クランプ部18で孔版原紙10の先端をクランプできる。原紙クランプ部18以外の版胴16の一対のフランジの外周面には、版胴16の周壁を形成する可撓性のスクリーン19が張設されている。このスクリーン19は少なくとも印刷領域において印刷圧の作用時にインクを通過可能に構成されている。版胴16のスクリーン19の内部には中押しロール20が設けられており、この中押しロール20はスクリーン19を外周側に押圧する押圧位置(図1に示す状態)とスクリーン19より内側に退出する待機位置との間で変移する。又、中押しロール20の外周面にはインクが供給されるように構成されている。つまり、中押しロール20はスクリーン19の内周面側から印刷圧力を付与すると共に、スクリーン19の内周面からインクを供給する。
【0032】
又、紙胴17の外周面の所定箇所には用紙クランプ部21が設けられ、この用紙クランプ部21で印刷用紙22の先端をクランプできる。
【0033】
給紙部5は、印刷用紙22が積層される給紙台23と、この給紙台23から最上位置の印刷用紙22に圧接するスクレーパ24と、このスクレーパ24の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するピックアップロール25及びサバキロール26と、このピックアップロール25及びサバキロール26の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するガイドロール27及びタイミングロール28と、このタイミングロール28の位置で印刷用紙22の先端を規制できるストップフインガー29と、ピックアップロール25及びサバキロール26の位置とガイドロール27及びタイミングロール28の位置との間を検出位置とする用紙検出センサ30とを有する。ガイドロール27はタイミングロール28に圧接する圧接位置とタイミングロール28から離間する離間位置との間で移動できる。用紙検出センサ30は、発光素子30aと受光素子30bとからなり、搬送されて来る印刷用紙22の先端を検出する。
【0034】
そして、スクレーパ24の回転によって移動された印刷用紙22はピックアップロール25及びサバキロール26で最上位置の印刷用紙22のみの搬送が許容され、この搬送許容された1枚の印刷用紙22は、ガイドロール27及びタイミングロール28の回転によって紙胴17の回転に同期して搬送される。
【0035】
排紙部6は、版胴16と紙胴17との互いの略近接外周面箇所に近接した位置に配置された用紙受け渡し機構31と、この用紙受け渡し機構31により受け渡しを受けた印刷用紙22を搬送する用紙搬送機構32と、この用紙搬送機構32によって搬送されて来た印刷用紙22を積層状態で載置するスタッカ部33とを有する。
【0036】
排版部7は、版胴16の原紙クランプ部18より解除された孔版原紙10の先端をガイドする風車状部材35と、この風車状部材35に回転力を伝達すると共に孔版原紙10の搬送を補助するガイドベルト36と、風車状部材35及びガイドベルト36によって搬送される孔版原紙10を排版ボックス38に搬送する上下一対の排版搬送ベルト37,37と、この各排版搬送ベルト37によって搬送されて来る孔版原紙10を収納する排版ボックス38と、孔版原紙10を排版ボックス38の奥に押し込む排版圧縮部材39とを有する。
【0037】
次に、用紙受け渡し機構31及び用紙搬送機構32について説明する。
【0038】
図2は用紙受け渡し機構31及び用紙搬送機構32の排紙ユニットの斜視図、図3はこの排紙ユニットの概略側面図、図4(A),(B)はそれぞれ一対の版胴側規制ガイド部の正面図、図5(A),(B)はそれぞれその要部拡大図、図6は用紙搬送機構32の正面側から見た構成図、図7(A),(B)はそれぞれその要部拡大図である。
【0039】
図2〜図7において、排紙ユニットAは、間隔を置いて配置された左右一対の側板40,40を有し、この一対の側板40,40は複数の支持ロッド41で連結されている。この複数の支持ロッド41には左右一対の上ガイドブロック部材42,42が支持され、この一対の上ガイドブロック部材42,42はそれぞれ支持ロッド41にガイドされて左右方向に移動自在に設けられている。つまり、一対の上ガイドブロック部材42,42は互いの間隔を自由に調整できるように構成されており、これにより用紙受け渡し機構31及び用紙搬送機構32自体の幅を使用される印刷用紙22の幅に対応して調整可能になっている。
【0040】
用紙受け渡し機構31は、一対の上ガイドブロック部材42,42の版胴16側に突出する上方突出部43を有し、この一対の上方突出部43,43には、印刷用紙22が給紙搬送方向を基準にして版胴16側に所定量以上湾曲するのを印刷用紙22の両端部のみ規制して用紙搬送機構32までガイドする左右一対の版胴側規制ガイド部44,44が設けられている。左右一対の版胴側規制ガイド部44,44は、版胴16と紙胴17との互いの略近接外周面箇所に臨むようにして近接した位置に配置されている。又、用紙受け渡し機構31は、一対の上ガイドブロック部材42,42の上方突出部43の下方位置に設けられた下方ブロック部材45を有し、この下方ブロック部材45には印刷用紙22が給紙搬送方向を基準として紙胴17側に所定量以上湾曲するのを規制して用紙搬送機構32までガイドする紙胴側規制ガイド部46が設けられている。紙胴側規制ガイド部46は、版胴16と紙胴17との互いの略近接外周面箇所に近接した位置に配置されている。
【0041】
具体的には、左右一対の版胴側規制ガイド部44,44は、図4,図5に示すように、印刷用紙22の両端部が接触可能な一対の水平ガイド面44a,44aと、この一対の水平ガイド面44a,44aの各内側にそれぞれ上方に向かって傾斜するように形成され、印刷用紙22を版胴16側(上側)に向けて突出するように案内させるテーパガイド面44bとを有する。紙胴側規制ガイド部46は、図2に示すように、紙胴側が間隔を置いて突出され、紙胴側規制ガイド部46の上面が紙胴側から用紙搬送機構32側に向かうに従って徐々に上方に上がるリニアテーパ面46aとして構成されている。
【0042】
用紙搬送機構32は、左右一対の側板40,40に回転自在に支持された排紙下ロール47を有し、この排紙下ロール47は排紙方向に間隔を置いて2カ所に配置されている。この2カ所の排紙下ロール47は図示しないモータの駆動力で駆動する駆動ベルト48によって同一回転方向に同期して回転される。又、左右一対の上ガイドブロック部材42,42の内部にはロール支持部材49がそれぞれ配置され、この各ロール支持部材49には排紙方向に間隔を置いて2カ所に排紙上ロール50がそれぞれ回転自在に設けられている。
【0043】
上ガイドブロック部材42とロール支持部材49との間には圧縮バネ51(図3及び図6に示す)が介在され、この圧縮バネ51によって排紙上ロール50は排紙下ロール47の圧接方向に付勢されている。そして、排紙下ロール47が回転駆動すると、この回転力を受けて排紙上ロール50が追従して回転される。尚、図2において、52は搬送下ガイド部であり、53は搬送上ガイド部である。
【0044】
次に、上記孔版印刷装置1の動作を簡単に説明する。製版部3では、プラテンローラ13と原紙送りローラ14の回転により孔版原紙10を搬送し、原稿読取部で読取った画像情報に基づき感熱ヘッド12の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙10に感熱穿孔し、この製版済みの孔版原紙10の一版長分の箇所を原紙カッタで切断して所望寸法の孔版原紙10を作る。
【0045】
印刷部4では、製版部3で製版された孔版原紙10の先端を版胴16の原紙クランプ部18でクランプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて孔版原紙10を版胴16のスクリーン19の外周面に巻き付け着版する。
【0046】
給紙部5では版胴16及び紙胴17の回転に同期して印刷用紙22を搬送し、紙胴17の用紙クランプ部21で印刷用紙22の先端をクランプした状態で版胴16及び紙胴17の間に搬送する。
【0047】
一方、印刷部4では、印刷時に中押しロール20を押圧位置に位置させ、版胴16を回転する。すると、中押しロール20がスクリーン19の内周側を押圧しながらスクリーン19の内周面上を回転する。中押しロール20の外周面には常時インクが供給されるため、この回転によってスクリーン19にはインクが転移される。又、中押しロール20の押圧によってスクリーン19は外周側に膨出し紙胴17に圧接状態となる。そして、上記したように給紙部5より搬送されて来た印刷用紙22が中押しロール20で孔版原紙10に圧接されながら搬送され、この圧接搬送過程で印刷用紙22に画像が印刷される。印刷用紙22の先端が中押しロール20の位置を過ぎその下流まで来ると、用紙クランプ部21が解除される。
【0048】
排紙部6では、印刷部分の下流側で用紙受け渡し機構31によって印刷用紙22の受け渡しを受け、この受け渡された印刷用紙22を用紙搬送機構32にて搬送してスタッカ部33に排出する。
【0049】
又、排版部7では、新たな製版を開始するに際して、版胴16のスクリーン19の外周面に巻き付け装着されている先の印刷に使用された使用済みの孔版原紙10を排版する必要があるが、その場合には、新たな製版済みの孔版原紙を版胴16の周壁外周面に着版する前段階で版胴16の原紙クランプ部18を解除し、クランプ解除した孔版原紙10の先端側を版胴16を回転しながら風車状部材35等でガイドし、一対の排版ベルト37,37を介して排版ボックス38に収納する。
【0050】
次に、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の各詳しい動作を図8〜図13に基づいて説明する。
【0051】
図8に示すように、版胴16及び紙胴17が回転し、中押しロール20も版胴16に同期して回転する一方で、スクレーパ24及びピックアップロール25が回転し、プレサバキ板(図示省略)及びサバキロール26の作用によって最上位置の印刷用紙22が一枚だけ搬送される。搬送された印刷用紙22の先端が用紙検出センサ30の検出位置に来ると、用紙検出センサ30が検出し、この検出時点から所定距離だけ搬送させた時点でスクレーパ24及びピックアップロール25の回転を停止させる。すると、図9に示すように、印刷用紙22の先端がストップフインガー29に当接した状態で停止される。
【0052】
次に、ガイドロール27が離間位置から圧接位置に変移され、ガイドロール27がタイミングロール28との間で印刷用紙22を挾持すると共に、ストップフインガー29が待機位置に変移する。そして、図10に示すように、ガイドロール27とタイミングロール28が回転して印刷用紙22が所定の給紙搬送方向に沿って紙胴17の外周面に向かって搬送される。この動作過程では印刷用紙22にバックテンションがかからないように、スクレーパ24及びピックアップロール25は空回り状態とされる。
【0053】
印刷用紙22の先端が紙胴17の外周面まで搬送されると、紙胴17の用紙クランプ部21が印刷用紙22の先端をクランプする。クランプされた印刷用紙22は、図11に示すように、紙胴17の回転によって共に移動され、版胴16と紙胴17との圧接外周面箇所を通過する際に中押しロール20に印刷圧力を受けて孔版原紙10の穿孔部分からインクが転写されて画像が印刷される。この動作過程では印刷用紙22にバックテンションがかからないように、ガイドロール27は離間位置に位置される。
【0054】
印刷用紙22の先端が中押しロール20の位置、つまり、印刷箇所を過ぎると、図12及び図3に示すように、直ちに用紙クランプ部21が解除される。すると、印刷用紙22の先端側が自らの弾性復帰変形などによって一直線状になり、版胴16側への湾曲が版胴側規制ガイド部44に規制され、用紙搬送機構32にまでガイドされつつ搬送される。又、何等かの理由により印刷用紙22が一直線状にならず紙胴17側に湾曲しながら搬送されて来た場合には、紙胴側規制ガイド部46で湾曲が規制されつつガイドされることによって用紙搬送機構32側に導かれる。このように導かれる印刷用紙22は、図13及び図6に示すように、排紙下ロール47と排紙上ロール50との間に介在され、排紙下ロール47及び排紙上ロール50の回転によって移動を続け、スタッカ部33に送られ、これで一枚の印刷動作が完了する。そして、ガイドロール27が圧接位置に変移して次の印刷動作に移行し、上記した動作が所定の印刷枚数について行われる。
【0055】
以上、左右一対の版胴側規制ガイド部44,44は回転部分を有さない単なるガイド部材であることから大きな配置スペースを取らず、版胴16及び紙胴17の互いの略近接外周面箇所に臨むように近接した位置に配置することができるので、図3に示すように、印刷用紙22の先端が印刷箇所を過ぎる直後に用紙クランプ部21を解除して一対の版胴側規制ガイド部44,44に受け渡しできる。従って、印刷用紙22が紙胴17に沿ってほとんど湾曲されることがないため、腰の強い印刷用紙(例えば、厚紙、ハガキ)22に湾曲によるダメージを与えることなく印刷用紙22の受け渡しができる。
【0056】
又、第1及び第2の従来例の給紙過程では、印刷用紙106の先端をタイミングロール111及びガイドロール110に当接させ印刷用紙106を撓ませて位置設定をしたため、腰の強い印刷用紙22に湾曲によるダメージを与えることになり、腰の強い印刷用紙22を使用できなかった。しかし、上記実施形態の給紙過程では、用紙検出センサ30の検出出力によって印刷用紙22の先端がストップフインガー29に当接する位置で停止させるので、印刷用紙22をほとんど撓ませることなく位置設定できるため、給紙部5においても腰の強い印刷用紙22に折曲によるダメージを与えることがない。以上より、印刷装置全体として腰の強い印刷用紙22に湾曲によるダメージを与えない装置を実現できる。
【0057】
又、左右一対の版胴側規制ガイド部44,44は回転部分を有さない単なるガイド部材であり、且つ、印刷用紙22に対する接触面積を十分に小さく設定できるので、図4(A),図5(A)に示すように、印刷用紙22の両端部が単に水平ガイド面44aに当接されるだけであるため、印刷用紙22に対して爪あとなどの印刷不良を生じず、且つ、図14に示すように、余白部分の小さい画素領域比率の高い印刷を行うことができる。
【0058】
又、図7(A)に示すように、用紙搬送機構32の排紙上ロール50は裁頭円錘状を有し、外周面50aの幅が小さく構成されているため、上記余白部分以外を回転移動することがない。従って、印刷装置全体として余白部分の小さい画素領域比率の高い印刷を実現できる。又、図7(B)に示すように、何等かの理由により印刷用紙22の端部が排紙上ロール50の外周面50aから外れて円錘面50bに接触状態となると、円錘面50bからの摩擦力及び遠心力によって外周面50aの位置に復帰する外力が作用するため、ジャミングを起こすことなく確実に搬送される。
【0059】
又、上記実施形態によれば、クランプ排除した後に、インクの粘性によって印刷用紙22が版胴16側に引っ張られた場合には、この引張り力を受けて印刷用紙22が撓み、印刷用紙22の両端部が一対の版胴側規制ガイド部44,44の各水平ガイド面44aから外れるが、図4(B),図5(B)に示すように、テーパガイド面44bで規制しガイドされるため、印刷用紙22を確実に用紙搬送機構32側に導くことができる。
【0060】
又、上記実施形態によれば、用紙クランプ部21のクランプを解除した後も、何等かの理由により印刷用紙22の先端側が一直線状にならず紙胴17側に湾曲しながら搬送されて来た場合には、紙胴側規制ガイド部46で湾曲を規制して用紙搬送機構32側にガイドするため、印刷用紙22を確実に用紙搬送機構32側に導くことができる。
【0061】
尚、前記実施形態では、一対の版胴側規制ガイド部44,44は給紙搬送方向を基準としてほとんど版胴16側に湾曲しないように印刷用紙22を規制するよう構成したが、給紙搬送方向を基準として版胴16側に所定量以上湾曲するのを規制するものであれば良い。但し、上記実施形態のように構成すれば、印刷用紙22の湾曲を可及的に小さくできる。
【0062】
尚、前記実施形態では、用紙搬送機構32は、排紙下ロール47及び排紙上ロール50をそれぞれ上流と下流に2カ所配置して構成したが、1カ所であっても良く、又、従来例のように搬送ベルトとサクションファンにて構成しても良い。つまり、印刷用紙22をスタッカ部34に搬送できるものであれば良い。又、排紙受け渡し機構31から直ちに排出する構成であれば、用紙搬送機構32が必要ない。
【0063】
尚、前記実施形態では、本発明を孔版印刷装置1の排紙部6に適用した場合を示したが、孔版以外の印刷装置、つまり、紙胴17から排紙を受け渡し機構31を介して受け渡しする装置であれば略同様に適用できる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、用紙受け渡し機構は、版胴及び紙胴の互いの略近接外周面箇所に臨むように近接位置に配置され、印刷用紙が給紙搬送方向を基準にして版胴側に所定量以上湾曲するのを印刷用紙の両端部のみ規制して排紙搬送方向にガイドする左右一対の版胴側規制ガイド部を有するので、版胴側規制ガイド部は回転部分を有さない単なるガイド部材であり、版胴及び紙胴の互いの略近接外周面箇所に臨むように近接位置に配置することができることから、印刷用紙の先端が版胴と前記紙胴との略近接外周面箇所を通過した直後に用紙クランプ部を解除しても印刷用紙の先端が左右一対の版胴側規制ガイド部で規制されつつ排紙搬送方向にガイドされ、印刷用紙が給紙搬送方向に対し所定量以上湾曲せず、又、版胴側規制ガイド部は回転部分を有さない単なるガイド部材であり、印刷用紙の両端部に対する接触面積を十分に小さく設定できるため、腰の強い印刷用紙に対して爪あとなどの印刷不良を生じず、且つ、画素領域比率の高い印刷をダメージを与えることなく印刷用紙の受け渡しができる。特に、一対の版胴側規制ガイド部には、印刷用紙の両端部が接触可能な一対の水平ガイド面と、この一対の水平ガイド面の各内側にそれぞれ該一対の水平ガイド面に対して前記版胴側に向かって傾斜するように形成され、撓み変形により両端部が該一対の水平ガイド面から外れた印刷用紙を規制しガイドするテーパガイド面とを設けたので、インクの粘性によって印刷用紙が版胴側に引っ張られた場合に、この引張り力により撓んだ印刷用紙を一対の版胴側規制ガイド部の水平ガイド面の各内側にあるテーパガイド面で規制することができるため、印刷用紙を確実に排紙搬送方向に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の全体の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、排紙部の排紙ユニットの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、排紙部の排紙ユニットの概略側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、(A)及び(B)はそれぞれ一対の版胴側規制ガイド部の正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(A)及び(B)はそれぞれ一対の版胴側規制ガイド部の要部の拡大正面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、用紙搬送機構を正面側から見た構成図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、(A)及び(B)はそれぞれ用紙搬送機構の要部の拡大構成図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図10】本発明の一実施形態を示し、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図12】本発明の一実施形態を示し、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図13】本発明の一実施形態を示し、給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図14】本発明の一実施形態を示し、余白範囲を示す印刷用紙の平面図である。
【図15】(A)〜(D)はそれぞれ第1の従来例における給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図16】(A)〜(C)はそれぞれ第1の従来例における給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図17】(A)〜(C)はそれぞれ第2の従来例における給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図18】(A)〜(C)はそれぞれ第2の従来例における給紙、印刷、受け渡しを含む排紙の動作を説明する概略図である。
【図19】第2の従来例における、余白範囲を示す印刷用紙の平面図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置(印刷装置)
10 孔版原紙(版原紙)
16 版胴
17 紙胴
21 用紙クランプ部
22 印刷用紙
31 用紙受け渡し機構
32 用紙搬送機構
44 版胴側規制ガイド部
44a 水平ガイド面
44b テーパガイド面
46 紙胴側規制ガイド部
Claims (1)
- 互いの外周面の一部を略近接させて版胴及び紙胴をそれぞれ回転自在に設け、前記版胴の外周面に版原紙を装着自在に設け、前記紙胴に用紙クランプ部を設け、この用紙クランプ部で先端をクランプして印刷用紙を前記紙胴の外周面に装着自在に設け、前記版胴及び前記紙胴を互いの略近接外周面箇所が同一方向に移動するように回転させると共に、給紙部から所定の給紙搬送方向に沿って搬送されて来る前記印刷用紙の先端を前記用紙クランプ部でクランプし、このクランプした前記印刷用紙を前記紙胴の回転で移動させることによって前記版胴と前記紙胴との略近接外周面箇所を前記版原紙に圧接状態で通過させ、この通過過程で前記版原紙からのインク転移を受けて印刷がなされ、前記版胴と前記紙胴との略近接外周面箇所を通過した前記印刷用紙の受け渡しを用紙受け渡し機構によって行うようにした印刷装置において、
前記用紙受け渡し機構は、前記版胴及び前記紙胴の互いの略近接外周面箇所に臨むように近接位置に配置され、前記印刷用紙が給紙搬送方向を基準にして前記版胴側に所定量以上折曲するのを前記印刷用紙の両端部のみ規制して排紙搬送方向にガイドする左右一対の版胴側規制ガイド部を有し、この左右一対の版胴側規制ガイド部に、前記印刷用紙の両端部が接触可能な一対の水平ガイド面と、この一対の水平ガイド面の各内側にそれぞれ該一対の水平ガイド面に対して前記版胴側に向かって傾斜するように形成され、撓み変形により両端部が該一対の水平ガイド面から外れた前記印刷用紙を規制しガイドするテーパガイド面とを設けたことを特徴とする印刷装置。
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