JP3706011B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製版された孔版原紙の先端を版胴のクランプ部でクランプし、このクランプした孔版原紙を版胴の外周面に巻き付けて着版する孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6には従来の孔版印刷装置の要部構成図が示されている。図6において、長尺状の孔版原紙100は原紙収容部(図示せず)に収容され、この原紙収容部の原紙搬送下流側にテンションを付与するためのテンションロール101が設けられている。このテンションロール101の更に搬送下流に孔版原紙100に所望の画像データに対応する孔を形成する感熱ヘッド102と、この感熱ヘッド102に孔版原紙100を介して圧接するプラテンロール103とが設けられている。このプラテンロール103の搬送下流には一対の原紙送りロール104、105が略圧接状態で設けられ、プラテンロール103及び一方の原紙送りロール105は、図示しないパルスモータの回転力によって同期して回転される。一対の原紙送りロール104、105の搬送下流の位置には版胴106が回転自在に設けられ、この版胴106の外周には孔版原紙100の先端をクランプするクランプ部107が設けられている。
【0003】
クランプ部107は、図7に詳しく示すように、版胴106の外枠に固定された台座部108を有し、この台座部108の上面にはマグネット部109が設けられている。マグネット部109は、版胴106の回転軸方向と同一方向であるクランプ長手方向Pに延設され、且つ、複数に分割配置されている。又、台座部108には各回転支持部110aを介して左右一対の回転軸110が回転自在に支持され、この一対の回転軸110にはクランプ支持部材111がそれぞれ固定されている。この一対のクランプ支持部材111には磁性体のクランプ開閉部材112が固定されている。
【0004】
このクランプ開閉部材112は、クランプ長手方向Pに延設され、前記マグネット部109に磁力で密着するクランプ位置とマグネット部109より離間するクランプ解除位置との間で回転自在に設けられている。又、クランプ開閉部材112は、孔版原紙100を廃棄する際には、クランプ位置からクランプ解除位置にマグネット部109の強力な磁力に抗して回転させる必要があることから容易に撓み変形可能な柔軟性を有する構成とされている。つまり、クランプ開閉部材112が強剛性であると、クランプ開閉部材112を強力な磁力に抗してクランプ解除位置に回転移動させる際に非常に大きな回転力を作用させる必要があり、クランプ開閉駆動機構(図示せず)が大型化するためである。
【0005】
上記構成において、孔版原紙100の所望位置に感熱ヘッド102で穿孔画像が形成される。この穿孔画像が形成された孔版原紙100がプラテンロール103等の回転によって原紙搬送方向Aに搬送され、孔版原紙100の先端が版胴106のクランプ部107の所定の位置まで送り出される。
【0006】
ここで、クランプ部107のクランプ開閉部材112はクランプ解除位置に位置され、孔版原紙100の先端はクランプ開閉部材112とマグネット部109との間に挿入される。次に、クランプ開閉部材112がクランプ位置に回転変移され(図7のB矢印回転方向)、孔版原紙100の先端をマグネット部109とクランプ開閉部材112とでクランプする。このクランプした状態で版胴106が図6の矢印方向に回転され、この回転によって孔版原紙100が版胴106に巻き付け着版される。この着版された孔版原紙100を用いて印刷が行われる。
【0007】
上記クランプ動作過程にあって、クランプ開閉部材112が上述したように柔軟性を有する構成であるため、図8(A)に示すように、クランプ開閉部材112が下方に撓み、下方に撓んだ最下方ポイントがマグネット部109の上面に接点M2で最初に接する。そして、クランプ開閉部材112のクランプ位置への回転移動によって上記接点M2が徐々に回転軸110に近づく方向に移動し、クランプ開閉部材112がクランプ位置まで回転すると、図8(B)に示すように、上記接点M2が接点N2に移動することになる。この接点移動によって孔版原紙100が回転軸110の方向(孔版原紙100の原紙搬送方向)に引き込む現象が発生する。
【0008】
ここで、クランプ開閉部材112の下方への撓み変形は、クランプ長手方向に対して常に一様ではなく、種々の要因(クランプ開閉部材112の自重、柔軟性、マグネット部109の磁力等の影響)によって変化する。クランプ開閉部材112の下方への撓み形状が変化すると、クランプ開閉部材112が最初にマグネット部109に接する接点M2の位置がクランプ長手方向に対して変化する。そして、孔版原紙100は接点M2を中心に引き込まれるため、接点M2の位置バラツキは孔版原紙100の引き込み力の位置バラツキとなり、版胴106に対する孔版原紙100の画像位置精度が悪くなる。具体的には、クランプ開閉部材112が最初に接する接点M2の位置が中央ではなく端部側に偏ると、クランプ長手方向Pの左右位置で引き込み量に差が生じ、孔版原紙100が斜めに着版されたり、皺のある状態で着版されたりする。
【0009】
一般に、クランプ開閉部材112への回転駆動力はクランプ開閉部材112の一端側にのみ作用される。すると、クランプ開閉部材112の下方への撓み変形がクランプ長手方向Pで左右対称とはならずに非対称となるため、クランプ開閉部材112の駆動力が作用されない自由端側がクランプ開閉部材112の柔軟性による撓み変形により駆動側に較べて先にマグネット部108に接する。つまり、クランプ開閉部材112の最初に接するポイントが中央ではなく端部側に偏る現象が発生し易い。
【0010】
これを解決するため、クランプ開閉部材112のマグネット部109側の面に凸形状部を設け、この凸形状部の頂上部より順次マグネット部に圧着させるものが提案されている(特開平5−338344号公報参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、凸形状部の凸形状が安定しないため、確実性に欠け、又、クランプ開閉部材に凸形状部を設けなければならず部品点数の増大に伴う問題(コスト高等)がある。
【0012】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、版胴に対する孔版原紙の画像位置精度を、部品点数を増やすことなく確実に向上させることができる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、回転自在に設けられた版胴にクランプ部を設け、このクランプ部は前記版胴に固定され、前記版胴の回転軸方向と同一方向であるクランプ長手方向に延設されたマグネット部と、クランプ長手方向に延設され、前記マグネット部に磁力で密着するクランプ位置と前記マグネット部より離間するクランプ解除位置との間で回転自在であるクランプ開閉部材とを有し、クランプ解除位置に位置する前記クランプ開閉部材と前記マグネット部との間に原紙搬送方向に送り出された孔版原紙の先端を挿入し、前記クランプ開閉部材をクランプ位置に変移することで前記孔版原紙の先端をクランプし、このクランプした前記孔版原紙を前記版胴の回転によって外周面に巻き付けて着版する孔版印刷装置において、前記マグネット部の原紙搬送方向の先端面を、クランプ長手方向に対し、頂点位置から左右の両端位置に向かって原紙搬送方向後端側に傾斜する山形形状としたことを特徴とする。
【0014】
この孔版印刷装置では、クランプ開閉部材の下方への撓み変形がクランプ長手方向でバラツキが発生しても、クランプ開閉部材が最初に接する位置が下方に撓んだ最下方ポイントではなくマグネット部の先端面の山形形状の頂点位置に対向するポイントで接することからクランプ開閉部材がマグネット部に最初に接する接点の位置が一定し、その後頂点位置から両端位置側に順に接点が移動して孔版原紙の引き込み力も左右で作用し、孔版原紙に対して常に一定分布の引き込む力が作用する。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、前記マグネット部の先端面の山形形状の頂点位置は、前記クランプ開閉部材の前記クランプ長手方向の中心位置にほぼ一致させたことを特徴とする。
【0016】
この孔版印刷装置では、請求項1の発明の作用に加え、クランプ開閉部材が最初に孔版原紙の中央位置を挟んでマグネット部に接し、孔版原紙のほぼ中心を中心として両端位置側に順に接点が移動して孔版原紙の引き込み力も左右対称に作用する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
<孔版印刷装置の構成>
図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の全体概略構成図、図2は版胴の要部斜視図、図3はクランプ部の斜視図、図4はクランプ開閉駆動機構の背面図、図5(A)は図3のC−C線断面で、クランプ開閉部材が最初にマグネット部に接する状態を示す要部拡大断面図、図5(B)は図3のC−C線断面で、クランプ開閉部材がクランプ位置に位置する状態を示す要部拡大断面図である。
【0019】
図1において、孔版印刷装置1は、原稿読取部(図示せず)と製版部3と印刷部4と給紙部5と排紙部6と排版部7とから主に構成されている。
【0020】
『原稿読取部』
原稿読取部(図示せず)は原稿を光学的に読み取る。この光学的に読み取った情報は電気信号に変換され、また、所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能に構成されている。
【0021】
『製版部』
製版部3は、図1に詳しく示すように、ロール状に巻装された長尺状の孔版原紙10を収容する原紙収容部11と、原紙収容部11に対し孔版原紙10の搬送方向の下流に配置されたテンションロール9と、このテンションロール9の搬送下流に配置された書込みヘッドである感熱ヘッド12と、この感熱ヘッド12の対向位置に配置され、パルスモータ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロール13とを有する。又、製版部3は、プラテンロール13及び感熱ヘッド12と下記する版胴16との間に配置された一対の原紙送りロール14,15を有する。下方の原紙送りロール14は、パルスモータ(図示せず)の駆動力によりプラテンロール13に同期して回転される。更に、製版部3は、一対の原紙送りロール14、15と前記プラテンロール13及び感熱ヘッド12との間に配置された原紙カッタ(図示せず)を有し、この原紙カッタによって孔版原紙10を切断する。
【0022】
『印刷部』
印刷部4は、同一径の版胴16及び圧胴17を有し、版胴16の外周面にはクランプ部18が設けられ、このクランプ部18で孔版原紙10の先端をクランプする。このクランプ部18の詳しい構成は、下記する。クランプ部18以外の版胴16の外周にはインク通過部材である可撓性のスクリーン19が張設されており、このスクリーン19が版胴16のほぼ外周面を構成している。スクリーン19は少なくとも印刷領域において印刷圧の作用時にインクを通過可能に構成されている。
【0023】
版胴16のスクリーン19の内部にはインナーユニット20が設けられている。このインナーユニット20はロール支持部材40を有し、このロール支持部材40は支持軸41を中心に固定部材(図示せず)に回転自在に支持されている。ロール支持部材40には中押しロール47が回転自在に支持されており、中押しロール47はスクリーン19を外周側に押圧する押圧位置(図1に示す状態)とスクリーン19より内側に退出する待機位置との間で変移する。
【0024】
又、ロール支持部材40にはドクターロール51及び駆動ロッド52がそれぞれ設けられており、ドクターロール51は中押しロール47の近接位置でロール支持部材40に固定されている。駆動ロッド52はロール支持部材40に回転自在に支持され、この駆動ロッド52の周囲に図示しないインク供給部よりインク(図示せず)が供給される。そして、供給されたインクはドクターロール51とのギャップによって中押しロール47へのインク膜厚量が調整され、中押しロール47を介してスクリーン19の内周面に転移される。又、圧胴17の外周面の所定箇所には用紙クランプ部21が設けられ、この用紙クランプ部21で印刷用紙22の先端をクランプできる。
【0025】
『給紙部』
給紙部5は、印刷用紙22が積層される給紙台23と、この給紙台23から最上位置の印刷用紙22に圧接するスクレーバ24と、このスクレーバ24の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するピックアップロール25及びサバキロール26と、このピックアップロール25及びサバキロール26の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するガイドロール27及びタイミングロール28とを有する。スクレーバ24の回転によって移動された印刷用紙22はピックアップロール25及びサバキロール26で最上位置の印刷用紙22のみの搬送が許容され、この搬送許容された1枚の印刷用紙22は、ガイドロール27及びタイミングロール28の回転によって圧胴17の回転に同期して搬送される。
【0026】
『排紙部』
排紙部6は、印刷が完了した印刷用紙22の先端をガイドする上方規制ガイド部30と、圧胴17から剥離されない印刷用紙22を剥ぎ取る用紙剥取り爪32と、上方規制ガイド部30でガイドされ、又は、用紙剥取り爪32で剥ぎ取られた印刷用紙22を搬送する用紙搬送機構33と、この用紙搬送機構33によって搬送されて来た印刷用紙22を積層状態で載置するスタッカ部34とを有する。
【0027】
『排版部』
排版部7は、版胴16の原紙クランプ部18より解除された孔版原紙10の先端を導く排版誘導ベルト35と、この排版誘導ベルト35より導かれた孔版原紙10を版胴16より引き剥がしながら搬送する一対の排版搬送ベルト36と、この一対の排版搬送ベルト36によって搬送されて来る孔版原紙10を収納する排版ボックス37とを有する。
【0028】
『クランプ部の構成』
次に、上記クランプ部18の詳しい構成を説明する。図2及び図3に示すように、クランプ部18は、版胴16の外枠に固定された台座部60を有し、この台座部60の上面にはマグネット部61が設けられている。マグネット部61は、版胴16の回転軸方向と同一方向であるクランプ長手方向Pに延設され、且つ、複数に分割配置されている。そして、マグネット部61の原紙搬送方向Aの先端面61aは、クランプ長手方向Pに対し、頂点位置aから左右の両端位置bに向かうに従って徐々に傾斜する山形形状とされている。
【0029】
又、マグネット部61の先端面61aの山形形状の頂点位置aは、下記するクランプ開閉部材65のクランプ長手方向Pの中心位置にほぼ一致する位置で、且つ、左右の傾斜角は同じに設定されている。つまり、図7の従来例と比較すると、従来のクランプ開閉部材109に対して原紙搬送方向Aの先端側の両端部を底辺Y、高さXの直角三角形(図3にて薄墨で表示)でそれぞれ切り取ることによって本実施形態の山形形状が構成されている。
【0030】
又、台座部60には各回転支持部62を介して左右一対の回転軸63が支持され、この一対の回転軸63にはクランプ支持部材64がそれぞれ固定されている。この一対のクランプ支持部材64には磁性体のクランプ開閉部材65が固定されている。
【0031】
このクランプ開閉部材65は、クランプ長手方向Pに延設され、マグネット部61に磁力で密着するクランプ位置とマグネット部61より離間するクランプ解除位置との間で回転自在に設けられている。又、クランプ開閉部材65は、磁力によって吸着されるように磁性体で構成される一方、マグネット部61の強力な磁力に抗して回転させる必要があることから容易に撓み変形可能な柔軟性を有する構成とされている。そして、クランプ開閉部材65は、クランプ開閉駆動機構66の駆動力を受けて回転される。
【0032】
クランプ開閉駆動機構66は、図2及び図4に示すように、一方の回転軸63に固定されたアーム部67と、このアーム部67に係脱自在の駆動軸68を有する駆動機構本体69とを有する。アーム部67は回転軸63の半径方向に延設され、駆動軸68の先端にはアーム部67に係止するための係止溝68aが設けられている。
【0033】
駆動機構本体69は一対の軸装置70により回転される一対の溝付きロール71と、この一対のロール71の回転によりアーム部67の遠近方向に移動するヘッド部72とを有し、このヘッド部72の先端側に駆動軸68が設けられている。駆動軸68はヘッド部72の移動によってアーム部67に係止する係止位置とアーム部67より離間する離脱位置との間で移動される(図2は離脱位置)。そして、駆動軸68の係止溝68aにアーム部67を係止した状態で回転することによってクランプ開閉部材65に回転駆動力を付与できるようになっている。尚、図4において、73は駆動軸68に固定されたディスクであり、このディスク73に開口された各孔74は光位置センサ(図示せず)の検出用のものであり、これによって駆動軸68の回転位置が制御される。
【0034】
<動作説明>
次に、上記孔版印刷装置1の動作を簡単に説明する。製版部3では、プラテンロール13と原紙送りロール14の回転により孔版原紙10を搬送し、原稿読取部で読取った画像情報に基づき感熱ヘッド12の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙10に感熱穿孔して孔版形成し、この製版した孔版原紙10の所定箇所を原紙カッタで切断して所望寸法の孔版原紙10を作る。
【0035】
印刷部4では、製版部3で製版された孔版原紙10の先端を版胴16のクランプ部18でクランプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて孔版原紙10を版胴16のスクリーン19外周面に巻き付け着版する。
【0036】
給紙部5では版胴16及び圧胴17の回転に同期して印刷用紙22を搬送し、圧胴17の用紙クランプ部21で印刷用紙22の先端をクランプした状態で版胴16及び圧胴17の間に搬送する。
【0037】
一方、印刷部4では、印刷時に中押しロール47を押圧位置に位置させ、版胴16を回転する。すると、中押しロール47がスクリーン19の内周側を押圧しながらスクリーン19の内周面上を回転する。中押しロール47の外周面には常時インクが供給されるため、この回転によってスクリーン19にはインクが転移される。又、中押しロール47の押圧によってスクリーン19は外周側に膨出し圧胴17に圧接状態となる。そして、上記したように版胴16及び圧胴17との間に給紙部5より印刷用紙22が搬送され、この搬送されてきた印刷用紙22が中押しロール47と圧胴17との間でスクリーン19及び孔版原紙10と共に押圧されながら搬送される。この押圧搬送過程で印刷用紙22に孔版原紙10の孔部分からインクが転写されて画像が印刷される。印刷用紙22の先端が中押しロール47の位置を過ぎその下流まで来ると、用紙クランプ部21が解除される。
【0038】
排紙部6では、印刷用紙22の先端側を上方規制ガイド部30でガイドし、又は、印刷用紙22の先端側を用紙剥取り爪32で圧胴17より剥ぎ取り、その後、用紙搬送機構33を介してスタッカ部34に搬送する。
【0039】
又、排版部7では、新たな製版を開始するに際して、先の印刷用の孔版原紙10が版胴16のスクリーン19外周面に巻き付け装着されている場合には、製版する前段階で版胴16のクランプ部18を解除し、解除した孔版原紙10の先端側を版胴16を回転しながら排版誘導ベルト35で導き、且つ、一対の排版搬送ベルト36によって搬送して排版ボックス37に収納する。
【0040】
『クランプ動作説明』
次に、上記製版・印刷動作過程にあって、孔版原紙10の先端をクランプ部18がクランプする動作を詳しく説明する。クランプ部18のクランプ開閉部材65はクランプ解除位置に位置され、孔版原紙10は、その先端が所定位置まで原紙搬送方向Aに搬送されることによってクランプ開閉部材65とマグネット部61との間に挿入される。次に、クランプ開閉部材65がクランプ位置に回転変移され(図3のB矢印回転方向)、孔版原紙10の先端をマグネット部61とクランプ開閉部材65とでクランプする。
【0041】
このクランプ動作過程にあって、クランプ開閉部材65が上述したように柔軟性を有する構成であるため、図5(A)に示すように、クランプ開閉部材65が下方に撓み変形し、この撓み変形がクランプ長手方向Pに対して一定ではなく位置バラツキがある。しかし、クランプ開閉部材65の下方への撓み変形がクランプ長手方向Pでバラツキが発生しても、クランプ開閉部材65が最初に接する位置が撓み変形の最下方ポイントではなくマグネット部61の先端面61aの山形形状の頂点位置aに対向する箇所で接することになるからクランプ開閉部材65がマグネット部61に最初に接する接点M1の位置が一定する。
【0042】
そして、クランプ開閉部材65の回転が進むにつれて頂点位置aから両端位置b側に順に接点が移動して孔版原紙10の引き込み力も左右で同じ分布で作用し、孔版原紙10に対して常に一定分布の引き込む力が作用する。孔版原紙10の引き込み力の分布は、中心位置で大きく両端部に向かうに従って弱まるような分布となる。以上より、版胴16に対する孔版原紙10の画像位置精度が部品点数を増やすことなく確実に向上する。
【0043】
又、クランプ開閉部材65への回転駆動力はクランプ開閉駆動機構66によってクランプ開閉部材65の一端側にのみ作用される。すると、クランプ開閉部材65の下方への撓み変形がクランプ長手方向Pで左右対称とはならずに非対称となる可能性が高い。しかし、上記と同理由により、クランプ開閉部材65がマグネット部61の先端面61aの山形形状の頂点位置aに最初に接することになるため、孔版原紙10に対して常に一定分布の引き込む力が作用する。つまり、従来のように、クランプ開閉部材65の駆動力が作用されない自由側がクランプ開閉部材65の柔軟性による撓み変形により駆動側に較べて先にマグネット部61に接する現象を防止できる。
【0044】
又、上記実施形態では、マグネット部61の先端面61aの山形形状の頂点位置aは、クランプ開閉部材65のクランプ長手方向Pの中心位置にほぼ一致させたので、クランプ開閉部材65が最初に孔版原紙10の中央位置を挟んでマグネット部61に接するため、孔版原紙10のほぼ中心を中心として両端位置側に順に接点が移動して孔版原紙10の引き込み力も左右対称に作用する。従って、孔版原紙10が斜めに着版されたり、皺のある状態で着版されたりすることがない。
【0045】
なお、クランプ開閉部材65の長手方向中央部とマグネット部61の頂点が同一位置にない状態で、クランプ開閉部材65がB方向へ回転した時に、クランプ開閉部材65がマグネット部61の磁力などで歪んだ場合、クランプ開閉部材65とマグネット部61の接点がマグネット部61の斜面上で接することになり、接点位置が長手方向に対して非対称に変化して行くことになる。そのため、孔版原紙10を引き込む力の方向が、クランプ開閉部材65長手方向に対して非対称となり、孔版原紙10が搬送方向から見て斜めに引き込まれて行くことになる。
【0046】
又、上記実施形態では、マグネット部61の山形形状の傾斜角は、左右同じに設定したが、左右の傾斜角を可変することによって孔版原紙10の斜め傾斜を強制することもできる。例えば傾斜角を同じにした場合に何らかの理由により孔版原紙10が斜め着版されるような装置において、マグネット部61の山形形状の傾斜角を意図的に左右で異なるものとすることによって孔版原紙10の斜め着版を強制できる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、マグネット部の原紙搬送方向の先端面を、クランプ長手方向に対し、頂点位置から左右の両端位置に向かって原紙搬送方向後端側に傾斜する山形形状としたので、クランプ開閉部材の下方への撓み変形がクランプ長手方向でばらついても、クランプ開閉部材が最初に接する位置がマグネット部の先端面の山形形状の頂点箇所に接することからクランプ開閉部材がマグネット部に最初に接する接点の位置が一定し、その後頂点箇所から両端側に順に接点が移動して孔版原紙の引き込み力も左右で同じ分布で作用し、孔版原紙に対して常に一定分布の引き込む力が作用するため、版胴に対する孔版原紙の画像位置精度を部品点数を増やすことなく確実に向上させることができる。
【0048】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の孔版印刷装置であって、マグネット部の先端面の山形形状の頂点位置は、クランプ開閉部材のクランプ長手方向の中心位置にほぼ一致させたので、請求項1の発明の効果に加え、クランプ開閉部材が最初に孔版原紙の中央位置を挟んでマグネット部に接するため、孔版原紙が斜めに着版されたり、皺のある状態で着版されたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の全体概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、版胴の要部斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、クランプ部の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、クランプ開閉駆動機構の背面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(A)は図3のC−C断面で、クランプ開閉部材が最初にマグネット部に接する状態を示す要部拡大断面図、(B)は図3のC−C断面で、クランプ開閉部材がクランプ位置に位置する状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】従来の孔版印刷装置の要部構成図である。
【図7】従来のクランプ部の斜視図である。
【図8】(A)は従来例のクランプ開閉部材が最初にマグネット部に接する状態を示す要部拡大側面図、(B)はクランプ開閉部材がクランプ位置に位置する状態を示す要部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
10 孔版原紙
16 版胴
18 クランプ部
61 マグネット部
61a マグネット部の原紙搬送方向の先端面
65 クランプ開閉部材
A 原紙搬送方向
P クランプ長手方向
a マグネット部の先端面の頂点位置
b マグネット部の先端面の端位置

Claims (2)

  1. 回転自在に設けられた版胴にクランプ部を設け、このクランプ部は前記版胴に固定され、前記版胴の回転軸方向と同一方向であるクランプ長手方向に延設されたマグネット部と、クランプ長手方向に延設され、前記マグネット部に磁力で密着するクランプ位置と前記マグネット部より離間するクランプ解除位置との間で回転自在であるクランプ開閉部材とを有し、クランプ解除位置に位置する前記クランプ開閉部材と前記マグネット部との間に原紙搬送方向に送り出された孔版原紙の先端を挿入し、前記クランプ開閉部材をクランプ位置に変移することで前記孔版原紙の先端をクランプし、このクランプした前記孔版原紙を前記版胴の回転によって外周面に巻き付けて着版する孔版印刷装置において、 前記マグネット部の原紙搬送方向の先端面を、クランプ長手方向に対し、頂点位置から左右の両端位置に向かって原紙搬送方向後端側に傾斜する山形形状としたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    前記マグネット部の先端面の山形形状の頂点位置は、前記クランプ開閉部材の前記クランプ長手方向の中心位置にほぼ一致させたことを特徴とする孔版印刷装置。
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