JPH09169152A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH09169152A
JPH09169152A JP33169395A JP33169395A JPH09169152A JP H09169152 A JPH09169152 A JP H09169152A JP 33169395 A JP33169395 A JP 33169395A JP 33169395 A JP33169395 A JP 33169395A JP H09169152 A JPH09169152 A JP H09169152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面複写方式を転用できない孔版印刷の特殊
性を考慮しつつ、大掛かりな移動機構等を要することな
く低コストにて両面印刷を可能にする。 【解決手段】 製版済みマスタ3の一方の画像により片
面印刷済みの印刷用紙32を、搬送経路切換手段78を
経て両面用搬送手段71によって再給紙手段65まで搬
送させ、他面印刷用の再給紙に供する。再給紙手段65
により印刷部7に再給紙される印刷用紙32は製版済み
マスタの他方の画像が他面に印刷され、排紙手段15に
より排紙部41に排紙される。即ち、版胴2に巻装され
た1枚分のマスタ3は表・裏面印刷用画像を同時に有し
ているので、印刷手段12で印刷すべき画像を選択する
だけで、1枚ずつ両面印刷を完成させながら、必要な印
刷枚数が仕上がる。この時、両面用搬送手段71を吸着
式とし印刷済み印刷用紙32の未印刷面を吸着搬送させ
れば、インキが未乾燥でも搬送途中でインキ汚れを生じ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面印刷可能な孔
版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡便な印刷方法として、デジ
タル式感熱孔版印刷法が知られている。この孔版印刷法
は、微細な発熱素子が1列に配列されたサーマルヘッド
を感熱孔版マスタに接触させ、パルス的に発熱素子に通
電させながら、マスタを搬送させることで、画像情報に
応じてマスタを加熱により溶融穿孔させて製版し、製版
済みのマスタを多孔性の円筒状版胴の外周面に巻装させ
た後、穿孔した部分よりインキを透過浸透させて印刷用
紙に転移させることにより印刷するものである。
【0003】ところで、最近の印刷物は、用紙を節約し
たりファイルの保管スペースの増大を避ける等の理由か
ら、両面印刷が増加する傾向にある。現に、市場で孔版
印刷装置を使用しているユーザの多くが両面印刷を行う
ようにしている。
【0004】現状の孔版印刷装置を用いて両面印刷を行
う場合には、まず、片面の印刷を必要部数行った後、そ
の片面印刷済みの印刷用紙をきれいに揃え直して孔版印
刷装置の給紙トレイに裏返してセットし、セットされた
印刷用紙分の裏面印刷を行わせる手法が採られている。
【0005】しかし、このような両面印刷法では、排紙
トレイ上に排紙された片面印刷済みの印刷用紙をユーザ
がきれいに揃え直し、かつ、裏返して、給紙トレイにセ
ットしなくてはならず、作業が煩雑である。また、片面
印刷済みの印刷用紙を揃える際に、乾燥していないイン
キで手を汚してしまうような不都合もある。
【0006】そこで、ユーザの手を煩わすことなく、印
刷用紙の両面に自動的に印刷し得る孔版印刷法が提案さ
れている。その一つは、特開平6−71996号公報や
特開平6−135111号公報に示されるように、各々
製版済みマスタが巻装される2個の版胴を用い、これら
の版胴間に印刷用紙を通すことにより印刷用紙の表裏に
同時に印刷する手法である。他の一つは、特開平7−8
1202号公報に示されるように、用いる版胴は1個と
し、片面印刷済みの印刷用紙を一旦用紙トレイに積載排
紙させ、この用紙トレイをトレイ移動手段によって版胴
の印刷部に対する再給紙部まで移動させ、この位置から
用紙トレイ上の印刷用紙を再給紙させることにより裏面
印刷を行い、排紙トレイに排紙させる手法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前者の2個の版胴を用
いる両面印刷法では、印刷速度は速いものの、版胴を2
個必要とし、さらに、製版部も2個必要とする等、装置
が大掛かりとなり、コスト高ともなってしまう。
【0008】後者の用紙トレイ移動方式の両面印刷法で
は、版胴を2個用いることなく両面印刷の自動化を実現
し得るが、表面印刷から裏面印刷に切り換える度に用紙
トレイを排紙位置から再給紙位置まで大きく移動させな
くてはならず、その移動機構が大掛かりで、コスト高に
なりやすい。
【0009】ところで、普通紙複写機では、両面複写装
置が既に実用化され、現に市販されている。このような
両面複写装置としては、例えば、特開昭64−3674
号公報、特開昭64−8162号公報等に開示されてい
る。このような両面複写装置の技術を孔版印刷装置に転
用して両面印刷の自動化を図ることも考えられる。しか
し、両面複写装置の場合には、表面複写時であっても裏
面複写時であっても、その都度、感光体上にトナー像が
作成されるので、1枚ずつ両面複写を完成させる方式が
多いが、孔版印刷装置の場合には、製版されたマスタを
用いて印刷するので、1枚ずつ両面印刷を完成させる方
式(その都度マスタを製版・給版し直す方式)は時間的
にも経済的にも採用が困難である。
【0010】そこで、本発明は、両面複写装置による両
面複写方式をそのまま転用できない孔版印刷の特殊性を
考慮しつつ、大掛かりな移動機構等を要することなく低
コストにて両面印刷を行うことができ、かつ、1枚ずつ
の両面印刷も可能な孔版印刷装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の孔版印刷
装置は、回転駆動される版胴と、この版胴に巻装される
1枚分のマスタに表面印刷用画像と裏面印刷用画像とを
加熱穿孔により順次製版する製版手段と、製版済みマス
タを前記版胴に巻装する給版手段と、前記版胴にインキ
を供給するインキ供給手段と前記版胴に接離自在に加圧
接触する加圧ローラとを含み、製版済みマスタが巻装さ
れた前記版胴を回転駆動させて前記表面印刷用画像と裏
面印刷用画像とを印刷部で選択的に印刷用紙に印刷する
印刷手段と、未印刷の印刷用紙を前記印刷部に対して給
紙する給紙手段と、前記印刷手段により片面印刷済みの
印刷用紙を前記印刷部に対して再給紙する再給紙手段
と、前記給紙手段と前記再給紙手段とによる印刷用紙の
給紙を切り換える給紙切換手段と、前記印刷部により印
刷済みの印刷用紙を排紙部に排紙する排紙手段と、用紙
反転部を含み、前記印刷部により片面印刷済みの印刷用
紙を前記再給紙手段に搬送させる両面用搬送手段と、前
記印刷部により印刷済みの印刷用紙の搬送方向を前記排
紙手段側と前記両面用搬送手段側とに切り換える搬送経
路切換手段とを備えている。
【0012】従って、製版済みのマスタの表面印刷用画
像又は裏面印刷用画像を用いることにより片面印刷済み
の印刷用紙は、搬送経路切換手段による切り換えにより
両面用搬送手段によって再給紙手段まで搬送され、他面
印刷用の再給紙に供され、両面印刷が自動的に行われ
る。この際、版胴に巻装されているマスタは表面印刷用
画像と裏面印刷用画像とを同時に有しているので、印刷
手段によって印刷すべき画像を選択切り換えするだけ
で、1枚ずつ両面印刷を完成させながら、全体として必
要な印刷枚数を仕上げる印刷方式を採ることもできる。
また、給紙切換手段や搬送経路切換手段といった変位す
る手段を含むが、これらは切り換え変位だけで済み大き
く移動させる必要はないので、装置が大掛かりになるこ
となく両面印刷の自動化を図れる。
【0013】ここに、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の孔版印刷装置において、両面用搬送手段が吸着式
両面用搬送手段として構成され、片面印刷済みの印刷用
紙の未印刷面を吸着しながら印刷用紙を搬送するので、
印刷済み面のインキが乾燥していなくても搬送途中でイ
ンキ汚れを生じない。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、吸着式両面用搬送手段が、印刷用
紙よりも長く分割されて独立して駆動制御される複数の
搬送部を有している。従って、片面印刷済みの印刷用紙
を吸着式両面用搬送手段において数枚待機させておくこ
とができ、“表面印刷→裏面印刷”の繰返しを即座に行
わせることができ、両面印刷の速度が向上する。この
際、片面印刷済みの印刷用紙は重なることなく、次の搬
送部に順次送られるので、乾燥していないインキによっ
て印刷用紙が汚れることもない。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、吸着式両面用搬送手段が、各印刷
用紙を離間した状態で積層させつつ順次搬送する搬送ス
トック部を有している。従って、片面印刷済みの印刷用
紙を吸着式両面用搬送手段において搬送ストック部で多
くの枚数分待機させておくことができ、“表面印刷→裏
面印刷”の繰返しを即座に行わせることができ、両面印
刷の速度が向上する。この際、片面印刷済みの印刷用紙
は重なることなく、順次送られるので、まだ乾燥してい
ないインキによって印刷用紙が汚れることもない。ま
た、新たに搬送ストック部に積層される印刷用紙を再給
紙手段まで搬送させる時間を長く取れるので、片面印刷
済みの印刷用紙は自然乾燥しやすくなる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の孔版印刷装置において、両面用搬送手段
が、印刷用紙の印刷済み面を乾燥させる乾燥手段を有し
ている。従って、片面印刷済みの印刷用紙は再給紙手段
に搬送されるまでの間に乾燥手段によって強制的に乾燥
されるので、他面印刷時に印刷済み面のインキによる汚
れが生じにくくなる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の孔版印刷装置において、両面用搬送
手段が、印刷用紙の横位置調整搬送手段を有している。
従って、片面印刷済みの印刷用紙は再給紙手段に搬送さ
れるまでの間に横位置調整搬送手段によって幅方向の位
置調整がなされる。よって、表面印刷用画像又は裏面印
刷用画像の印刷位置に合うように調整して他面印刷に供
することも可能であり、表面印刷用画像又は裏面印刷用
画像の印刷位置に対して意図的にずらして他面印刷に供
することも可能となる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5又は6記載の孔版印刷装置において、加圧ロ
ーラの表面をクリーニングするクリーニング手段を有し
ている。従って、他面印刷時に印刷用紙の片面印刷済み
面に接する加圧ローラがインキにより汚れたとしてもク
リーニング手段によりクリーニングされるので、印刷用
紙を汚してしまうことはない。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6又は7記載の孔版印刷装置において、原
稿画像を光学的に読み取って製版手段に製版用の画像情
報を出力する原稿読取手段を備え、この原稿読取手段が
原稿画像を2分割して読み取る分割読取手段を有してい
る。従って、大きめの原稿から半分程度の印刷用紙に両
面印刷する場合にも支障なく適用できる。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6又は7記載の孔版印刷装置において、原
稿画像を光学的に読み取って製版手段に製版用の画像情
報を出力する原稿読取手段を備え、この原稿読取手段が
自動原稿反転搬送装置を有している。従って、両面原稿
を用いて両面印刷する場合にも支障なく適用できる。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6,7,8又は9記載の孔版印刷装置にお
いて、両面用搬送手段が、装置本体に対して挿脱自在と
されている。従って、両面用搬送手段を装着しなければ
装置本体を通常の片面印刷用の孔版印刷装置とすること
ができ、この両面用搬送手段を装着するだけで両面印刷
可能な孔版印刷装置とすることができる。
【0022】請求項11記載の孔版印刷装置は、回転駆
動される版胴と、この版胴に巻装されるマスタに画像を
加熱穿孔により製版する製版手段と、製版済みマスタを
前記版胴に巻装する給版手段と、前記版胴にインキを供
給するインキ供給手段と前記版胴に接離自在に加圧接触
する加圧ローラとを含み、製版済みマスタが巻装された
前記版胴を回転駆動させてマスタ上の画像を印刷部で印
刷用紙に印刷する印刷手段と、未印刷の印刷用紙を前記
印刷部に対して給紙する給紙手段と、前記印刷手段によ
り片面印刷済みの印刷用紙を前記印刷部に対して再給紙
する再給紙手段と、前記給紙手段と前記再給紙手段とに
よる印刷用紙の給紙を切り換える給紙切換手段と、前記
印刷部により印刷済みの印刷用紙を排紙部に排紙する排
紙手段と、前記印刷部により印刷済みの印刷用紙を離間
した状態で積層保持する用紙反転部を含み、これらの印
刷用紙を前記再給紙手段に順次搬送させる両面用搬送手
段と、前記印刷部により印刷済みの印刷用紙の搬送方向
を前記排紙手段側と前記両面用搬送手段側とに切り換え
る搬送経路切換手段とを備えている。
【0023】従って、製版済みのマスタの画像を用いる
ことにより片面印刷済みの印刷用紙は、搬送経路切換手
段による切り換えにより両面用搬送手段中に搬送され、
この両面用搬送手段中の用紙反転部に順次積層されて保
持される。この時、用紙反転部では印刷済みの印刷用紙
が互いに離間した状態で積層されて保持されるので、片
面印刷済みの印刷用紙のインキが乾燥していなくても積
層保持状態で印刷用紙にインキ汚れを生じない。その
後、版胴に巻装されている製版済みのマスタに対する必
要な枚数分の片面印刷が終了すると、他面用の画像に基
づきマスタが製版され、印字部での印字に供される。こ
の時、片面印刷済みの印刷用紙が両面用搬送手段によっ
て順次再給紙手段まで搬送され、他面印刷用の再給紙に
供され、片面印刷済みの印刷用紙の枚数分の他面印刷が
連続的に行われることで、両面印刷が自動的に行われ、
両面印刷済みの印刷用紙は排紙手段により順次排紙部に
排紙される。ここに、給紙切換手段や搬送経路切換手段
といった変位する手段を含むが、これらは切り換え変位
だけで済み大きく移動させる必要はないので、装置が大
掛かりになることなく両面印刷の自動化を図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態に示す孔
版印刷装置1は、多孔性を有して駆動手段(図示せず)
により時計方向に回転駆動される1個の版胴2を中心に
構成されている。この版胴2は製版済みのマスタ3が巻
装されるもので、そのマスタ3の先端をクランプするク
ランパ4が外周面の一部に設けられている。また、版胴
2の内部にはインキローラ5等を含む周知のインキ供給
手段6が位置固定的に内蔵されているとともに、前記イ
ンキローラ5に対応する前記版胴2の最下位位置なる印
刷部7にてこの版胴2の外周面に接離自在な加圧ローラ
8が設けられている。この加圧ローラ8は加圧レバー9
により揺動自在に支持され、ばね10によって前記版胴
2に対する加圧方向に付勢され、カム11によって離反
動作するように設定されている。これらの版胴2、イン
キ供給手段6及び加圧ローラ8を中心に印刷手段12が
構成されている。
【0025】また、前記版胴2の周囲には、製版書込ユ
ニット13、給紙装置14、排紙装置15及び排版装置
16が配設されている。さらに、上部には原稿画像を光
学的に読み取る原稿読取装置17が設けられ、そのコン
タクトガラス18上には、自動原稿反転搬送装置(AR
DF)19が搭載されている。
【0026】まず、製版書込ユニット13はロール状に
巻回されたマスタロール21から引き出されるマスタ3
に、製版手段23によって加熱穿孔することにより製版
し、製版済みのマスタ3の後端を切断手段24によって
切断し、給版手段25によって前記版胴2のクランパ4
部分に給版させるものである。前記マスタロール21は
その位置決めやバックテンションを与えるためにマスタ
ロール保持部材26により保持され、団子状のマスタロ
ール駆動ローラ27によって製版手段23側に給版され
る構成とされている。この製版手段23は微細な発熱素
子を1列に配列させたサーマルヘッド28とこのサーマ
ルヘッド28に対向接触させたプラテンローラ29とに
より構成されており、マスタロール21から引き出され
るマスタ3をサーマルヘッド28により画像情報に応じ
て溶融穿孔させることにより製版動作が行われる。前記
給版手段25は、一対の送り出しローラ30とマスタガ
イド31とにより構成されており、このマスタガイド3
1は切断手段24により切断され送り出しローラ30に
より送り出されるシート状で製版済みのマスタ3の先端
を前記クランパ4部分にガイドする役目を持つ。
【0027】次に、給紙装置14は未印刷の印刷用紙3
2を前記印刷部7に給紙させる給紙手段となるもので、
多数枚の印刷用紙32が積載されてエレベータ式に上下
動する給紙トレイ33、最上位の印刷用紙32を印刷部
7側に送り出す呼出コロ34、一対の給紙コロ35、重
送を防止するための分離板36、一対のレジストコロ3
7、用紙先端検知センサ38、用紙ガイド39等により
構成されている。
【0028】また、排紙装置15は、印刷部7で印刷済
みの印刷用紙32を排紙部となる排紙トレイ41に排紙
させる排紙手段となるもので、前記加圧ローラ8と前記
排紙トレイ41との間を結ぶ複数、例えば、2つの搬送
ベルト42,43が配設されている。これらの搬送ベル
ト42,43は多数の開孔を有するとともに後述するフ
ァン等の吸引手段を備えており、印刷用紙32をベルト
表面に吸引しながら搬送させる構造とされている。前記
搬送ベルト43の下方には排紙ボックス44が設けら
れ、搬送ベルト43に対して下向きの空気流を発生させ
るファン45が内蔵されている。前記排紙トレイ41は
この排紙ボックス44と一体で形成されている。
【0029】さらに、前記加圧ローラ8付近には、印刷
済みの印刷用紙32を前記版胴2から剥離させる剥離爪
46が揺動自在に設けられている。
【0030】前記排版装置16は印刷に供されて不要に
なった版胴2上のマスタ3を廃棄処理するためのもの
で、上下一対の排版部材47、排版ボックス48等によ
り構成されている。なお、使用済みのマスタ3をこの排
版装置16により排版処理する時には、前記版胴2は反
時計方向に回転駆動されるように構成されている。
【0031】さらに、前記原稿読取装置17は前記コン
タクトガラス18上にセットされた原稿の画像を光学的
に読み取る原稿読取手段となるもので、露光ランプ5
1、ミラー・レンズ光学系52、CCD等の光電変換素
子53等により構成されている。また、前記ARDF1
9は原稿テーブル54上にセットされた原稿を自動的に
前記コンタクトガラス18上に搬送させ、所定位置で停
止させて画像読取に供した後、原稿トレイ55に排紙さ
せる機能を持つもので、図2に示すように、搬送ベルト
56等により構成されている。ここに、このARDF1
9は前記搬送ベルト56の排紙側に正逆転自在な反転コ
ロ57と反転切換爪58とを有しており、両面原稿の場
合、反転切換爪58を上方に持ち上げた状態(原稿トレ
イ55側を閉止する状態)で反転コロ57周りを通して
再びコンタクトガラス18側に搬送させることにより、
原稿の表裏を反転させる機能を持つ。
【0032】このような基本構成に加え、本実施の形態
では、前記給紙装置14付近において下方から上方に向
けた縦搬送路61がガイド62により形成されている。
この縦搬送路61は前記レジストコロ37の上流側位置
にて前記用紙ガイド39による搬送路に連通しており、
かつ、複数対の搬送ローラ63,64が配設されること
により再給紙手段となる再給紙装置65が構成されてい
る。
【0033】ここに、この縦搬送路61の合流部付近に
は、この再給紙装置65による印刷用紙32の給紙と前
記給紙装置14による印刷用紙32の給紙とを選択的に
切り換えるための給紙切換手段66が設けられている。
この給紙切換手段66は図3に示すように支軸67を中
心に揺動自在で経路を切り換えるための切換爪68と、
この切換爪68に連結されてその状態を制御するソレノ
イド69とにより構成されている。即ち、ソレノイド6
9が吸引状態にない時には図3(b)に示すように給紙
装置14側からの給紙が可能となり、ソレノイド69が
吸引状態になると図3(a)に示すように再給紙装置6
5側からの給紙が可能となるように設定されている。
【0034】さらに、前記印刷部7を通過した印刷用紙
32を前記再給紙装置65の下端部まで搬送させる両面
用搬送手段の一態様をなす吸着式両面用搬送手段となる
両面用搬送装置71が設けられている。この両面用搬送
装置71は例えば3つの搬送部となる第1ベルト72、
第2ベルト73、第3ベルト74を中心に構成されてい
る。これらのベルト72〜74は何れも多数の開孔を有
するとともに吸引手段(図示せず)を備えており、印刷
用紙32をベルト表面に吸着させながら搬送する構造と
されている。ここに、前記第1ベルト72は前記搬送ベ
ルト42の真下に水平に配置されて印刷部7側からの印
刷用紙32が図中、右側からこの第1ベルト72上に排
紙された後、スイッチバックさせて右側に搬送させる用
紙反転部の役目をなすように設定されている。従って、
この第1ベルト72を駆動する駆動ローラ75は正逆転
自在に回転される。また、前記第3ベルト74は前記第
1ベルト72より1段低い位置で前記再給紙装置65に
連続するように水平に配置され、前記第2ベルト73は
前記第1ベルト72の右端と第3ベルト74の左端との
間を結ぶように少し斜めに配置されている。これらのベ
ルト73,74も各々駆動ローラ76,77により駆動
される。また、これらのベルト72〜74は何れも印刷
用紙32よりも長く形成されている。
【0035】また、前記印刷部7の用紙搬送方向下流側
には、搬送経路切換手段となる搬送切換ベルト78が設
けられている。この搬送切換ベルト78はその駆動ロー
ラ79側のローラ軸を中心に揺動自在で、搬送ベルト4
2側への搬送と第1ベルト72側への搬送とを切り換え
る役目を持つ。
【0036】次に、各部の動作制御を行う制御手段によ
る制御の下、孔版印刷装置1により両面印刷を行う場合
の処理等を以下に説明する。
【0037】まず、両面印刷モードに設定されると、製
版手段23は両面印刷用のマスタ3を製版する。この製
版動作は、第1の原稿をコンタクトガラス18上にセッ
トしてその原稿画像を原稿読取装置17により読み取
り、読み取られた情報を画像処理部(図示せず)を通し
てサーマルヘッド28に出力させ、マスタロール21か
ら引き出されるマスタ3をサーマルヘッド28により溶
融穿孔させることにより、図4に示すように、表面印刷
用画像81を製版する。つづいて、第2の原稿をコンタ
クトガラス18上にセットしてその原稿画像を原稿読取
装置17により読み取り、読み取られた情報を画像処理
部(図示せず)を通してサーマルヘッド28に出力さ
せ、マスタロール21から引き出されるマスタ3をサー
マルヘッド28により溶融穿孔させることにより、図4
に示すように、裏面印刷用画像82を製版する。このよ
うに2つの画像81,82が製版されたマスタ3を切断
手段24により切断する。即ち、本実施の形態において
は、版胴2に巻装される1枚分のマスタ3には表面印刷
用画像81と裏面印刷用画像82とが見開き状態で順次
製版されて同時に存在することになる。
【0038】このような両面印刷用の製版に際して、2
枚の原稿はユーザが手で直接コンタクトガラス18上に
セットしてもよく、ARDF19を利用してコンタクト
ガラス18上に自動給紙させてもよい。また、対象とな
る原稿が両面原稿の場合であれば、ARDF19の自動
反転機能を利用することにより、表面画像を読み取って
表面印刷用画像81を製版した後、原稿を自動的に反転
給紙させて裏面画像を読み取って裏面印刷用画像82を
製版させるようにすればよい。
【0039】また、対象となる原稿83が図5に示すよ
うに印刷用紙32より大きい場合には、原稿読取装置1
7による原稿83の読取動作を制御し、一旦、原稿画像
の前半部84を原稿読取装置17により読み取って製版
手段23によって表面印刷用画像81として製版し、引
き続き、原稿画像の後半部85を原稿読取装置17によ
り読み取って製版手段23によって裏面印刷用画像82
として製版するようにすればよい。このような機能は分
割読取手段により実行される。
【0040】何れにしても、両面印刷用の製版済みのマ
スタ3は切断手段24により切断された後、給版手段2
5によって版胴2に給版させ、その先端がクランパ4に
よってクランプされることにより巻装される。
【0041】この後、印刷動作に移行する。この印刷動
作においては、マスタ3上の画像81,82の位置管理
等により何れの画像81,82について印刷を行うかは
選択自在に制御される。
【0042】まず、給紙トレイ33に積載された未印刷
の印刷用紙32の最上位紙が給紙コロ35によってレジ
ストコロ37の位置まで搬送される。即ち、この時点で
は切換爪68は図3(b)に示す状態にある。さらに、
版胴2に巻装されているマスタ3の表面印刷用画像81
の先端と同期が取られるようにレジストコロ37によっ
てタイミングを制御しながら印刷用紙32を印刷部7位
置まで搬送させ、そこで、加圧ローラ8を版胴2側に接
触して加圧する状態に揺動させる。この状態で印刷用紙
32が版胴2(マスタ3)と加圧ローラ8とに挾まれな
がら搬送されるが、インキローラ5から供給されるイン
キが版胴2の孔、マスタ3の穿孔を通して滲み出ること
により印刷用紙32の表面に表面印刷用画像81が印刷
される。印刷動作の進行に伴い、印刷用紙32の先端は
剥離爪46によって版胴2(マスタ3)から剥離されつ
つ搬送切換ベルト78上に搬送される。
【0043】この時、この搬送切換ベルト78は揺動機
構(図示せず)によって第1ベルト72側に向けた状態
に切り換えられおり、表面印刷済みの印刷用紙32は搬
送切換ベルト78から第1ベルト72上に搬送される。
この印刷用紙32の後端が搬送切換ベルト78から抜け
出ると、第1ベルト72は逆転駆動され、この第1ベル
ト72上の印刷用紙32をスイッチバックさせて第2ベ
ルト73、第3ベルト74側に順次搬送させ、最終的
に、第3ベルト74によって再給紙装置65まで送り込
む。これらの第1〜3ベルト72〜74による印刷用紙
32の搬送は、吸着方式により印刷用紙32の裏面側だ
けで行われるので、印刷済みの表面のインキが乾燥して
いない場合であってもインキ汚れを生じない。このよう
にして、両面用搬送装置71によって表面印刷済みの印
刷用紙32が給紙された再給紙装置65はこの印刷用紙
32を印刷部7に向けて再給紙させる。この再給紙動作
は搬送ローラ63,64により行われるが、印刷部7に
よる印刷直後ではなくインキがある程度自然乾燥してい
るので、支障をきたすようなインキ汚れは生じない。ま
た、再給紙装置65側に印刷用紙32が搬送される段階
ではソレノイド69が吸引状態に切り換えられ、切換爪
68は図3(a)に示すような状態となっている。これ
により、印刷用紙32はレジストコロ37の位置まで搬
送される。さらに、版胴2に巻装されているマスタ3の
裏面印刷用画像82の先端と同期が取られるようにレジ
ストコロ37によってタイミングを制御しながら印刷用
紙32を印刷部7位置まで搬送させ、そこで、加圧ロー
ラ8を版胴2側に接触して加圧する状態に揺動させる。
この状態で印刷用紙32が版胴2(マスタ3)と加圧ロ
ーラ8とに挾まれながら搬送されるが、インキローラ5
から供給されるインキが版胴2の孔、マスタ3の穿孔を
通して滲み出ることにより印刷用紙32の裏面に裏面印
刷用画像82が印刷される。即ち、両面印刷される。印
刷動作の進行に伴い、印刷用紙32の先端は剥離爪46
によって版胴2(マスタ3)から剥離されつつ搬送切換
ベルト78上に搬送される。
【0044】この時、この搬送切換ベルト78は揺動機
構(図示せず)によって搬送ベルト42側に向けた状態
に切り換えられており、両面印刷済みの印刷用紙32は
搬送切換ベルト78から搬送ベルト42,43を経て排
紙トレイ41に排紙される。
【0045】このような動作を指定された印刷枚数分だ
け繰返して行わせることにより、必要な枚数分の両面印
刷物が得られる。
【0046】なお、本実施の形態の孔版印刷装置1によ
り両面印刷を行わせる場合、その動作制御を異ならせる
ことにより、両面印刷の速度を向上させることができ
る。まず、両面印刷が開始されると、給紙トレイ33か
ら印刷用紙32を給紙させ、印刷部7にて表面印刷用画
像81を印刷し、表面印刷済みの印刷用紙32を搬送切
換ベルト78、第1ベルト72(スイッチバック)、第
2ベルト73を経て第3ベルト74上まで順次搬送さ
せ、この第3ベルト74上に乗り切った時点で、搬送を
一旦停止させる。続いて、給紙トレイ33から次の印刷
用紙32を給紙させ、印刷部7にて表面印刷用画像81
を印刷し、表面印刷済みの印刷用紙32を搬送切換ベル
ト78、第1ベルト72(スイッチバック)を経て第2
ベルト73上まで順次搬送させ、この第2ベルト73上
に乗り切った時点で、搬送を一旦停止させる。この時、
第3ベルト74は駆動させない。続いて、給紙トレイ3
3から次の印刷用紙32を給紙させ、印刷部7にて表面
印刷用画像81を印刷し、表面印刷済みの印刷用紙32
を搬送切換ベルト78を経て第1ベルト72上まで搬送
させ、この第1ベルト72上に乗り切った時点で、搬送
を一旦停止させる。この時、第2,3ベルト73,74
は駆動させない。これにより、表面印刷済みの印刷用紙
32が互いに重なることなく搬送方向に横並びの状態で
ベルト74,73,72上で待機することになる。
【0047】そして、給紙トレイ33から次の印刷用紙
32を給紙させ、印刷部7にて表面印刷用画像81を印
刷するとともに、各ベルト72,73,74を駆動さ
せ、第3ベルト74上の印刷用紙32は再給紙装置65
へ、第2ベルト73上の印刷用紙32は第3ベルト74
へ、第1ベルト72上の印刷用紙32は第2ベルト73
へ向けて各々搬送させる。給紙トレイ33から給紙され
た印刷用紙32がレジストコロ37を抜け出るタイミン
グになると、切換爪68を切り換えて再給紙装置65側
から給紙可能とし、裏面印刷用画像82の先端と同期が
取られるようにレジストコロ37によってタイミングを
制御しながら再給紙された印刷用紙32を印刷部7位置
まで搬送させ、印刷用紙32の裏面に印刷させる。この
時点で、先行した表面印刷済みの印刷用紙32は第1ベ
ルト72上に排紙され、待機状態となる。
【0048】よって、図示例のように、両面用搬送装置
71がベルト72〜74によって3枚の印刷用紙32を
待機させ得る構成の場合、1枚目表面印刷→2枚目表面
印刷→3枚目表面印刷→4枚目表面印刷→1枚目裏面印
刷→5枚目表面印刷→2枚目裏面印刷→のようなプロセ
スで両面印刷を行わせることができ、逐一1枚ずつ両面
印刷を完成させる場合よりも、両面印刷速度が速くなる
(4枚目以降が速くなる)。
【0049】つづいて、本発明の実施の第二の形態を図
6ないし図8に基づいて説明する。図1ないし図5で示
した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、その説明
も省略する(以下、後述する実施の形態においても順次
同様とする)。特に、版胴2より上部の製版書込ユニッ
ト13等に関しては構造・作用的に変更がないので、図
示も省略する。
【0050】本実施の形態における孔版印刷装置101
では、第1,2ベルト72,73に代えて、搬送ストッ
ク部となる垂直ストッカ102が配設されて、両面用搬
送装置103が構成されている。
【0051】この垂直ストッカ102の詳細を、図7及
び図8により説明する。この垂直ストッカ102は印刷
用紙32の両側を支持するよう2個ずつ左右に配設させ
た4個の回転レール104を主体として構成されてい
る。これらの回転レール104は用紙反転部を兼用する
もので、縦向きのばね形状とされて等間隔の用紙保持部
が垂直方向に多数形成されている。各回転レール104
の下端部にはプーリ105が固定され、さらに、複数の
ベルト106,107,108によって互いに連結さ
れ、1つのモータ109を回転させると4個の回転レー
ル104が同期して回転するように構成されている。ま
た、各回転レール104はスライドレール110に沿っ
て用紙幅方向にスライド自在とされ、左右の回転レール
104間の間隔を印刷用紙32の幅(横位置)に合わせ
て調整できる構成とされている。さらに、これらの回転
レール104間の中心であって最下位位置には回転レー
ル104の最下位位置まで下げられた印刷用紙32を下
流側の第3ベルト74側に搬送させる搬送ベルト111
が設けられている。この搬送ベルト111は駆動プーリ
112と従動プーリ113との間に掛け渡され、駆動プ
ーリ112軸上のモータ114によって駆動される。
【0052】このような構成において、両面印刷時に
は、印刷部7で表面印刷済みの印刷用紙32が搬送切換
ベルト78によって回転レール104の最上部上に搬送
される。この時、モータ109を駆動させることにより
ベルト106〜108を介して各回転レール104を同
期させて1回転させて停止させる。これにより、回転レ
ール104上に搬送された表面印刷済みの印刷用紙32
は1段分下げられた位置にスタックされる。このような
動作を表面印刷動作が行われる度に繰り返すことによ
り、表面印刷済みの複数枚の印刷用紙32が垂直方向に
積層されるような形で回転レール104に順次スタック
される。この時、ばね形状の回転レール104により各
印刷用紙32が離間した状態でスタックされるので、乾
燥し切っていないインキによって他の印刷用紙32が汚
れてしまうことはない。また、離間した状態でスタック
されるので、各印刷用紙32間の空気流通性が確保され
るため、自然乾燥も効率よく行われる。このような動作
の繰返しにより、回転レール104の最下部に到達した
印刷用紙32は中央に配設させた搬送ベルト111を駆
動させることにより、第3ベルト74上に搬送され、前
述した実施の形態の場合と同様に、再給紙装置65によ
る再給紙、即ち、裏面印刷に供される。
【0053】ここに、本実施の形態においては、垂直ス
トッカ102を用いて表面印刷済みの複数枚の印刷用紙
32を一旦スタックさせて裏面印刷に待機させているの
で、表面印刷終了時点から裏面印刷開始までの時間的余
裕を多く取れるため、裏面印刷用の給紙時までに印刷済
みの表面側のインキを自然乾燥させやすくなり、インキ
による用紙汚れが防止される。
【0054】ところで、本実施の形態の孔版印刷装置1
01では、両面用搬送装置103において、第3ベルト
74上部に乾燥手段となる乾燥装置115が付加されて
構成されている。この乾燥装置115としては印刷用紙
32の印刷済み面に温風を吹き付ける手段等でもよい
が、ここでは、例えばハロゲンランプによる赤外線を用
いた加熱装置構成とされている。
【0055】よって、表面印刷済みの印刷用紙32が両
面用搬送装置103によって再給紙装置65側に搬送さ
れるまでの間に、この乾燥装置115によって強制的に
加熱されることによりインキが乾燥される。即ち、印刷
装置周囲の湿度等の影響を受けやすい自然乾燥を待つこ
となくインキが乾燥するので、両面印刷時の印刷用紙3
2のインキ汚れが確実に防止される。
【0056】なお、このような乾燥装置115は図1に
示したような両面用搬送装置71に対しても同様に適用
し得るのはもちろんである。
【0057】本発明の実施の第三の形態を図9ないし図
11に基づいて説明する。本実施の形態における孔版印
刷装置121では、図6に示した第3ベルト74及び乾
燥装置115に代えて、横位置調整搬送手段となる横位
置調整搬送装置122が垂直ストッカ102に連続する
ように配設されて、両面用搬送装置123が構成されて
いる。
【0058】この横位置調整搬送装置122の詳細を図
10及び図11により説明する。この横位置調整搬送装
置122では、まず、用紙搬送方向に並設された2つの
搬送ベルト124が設けられている。これらの搬送ベル
ト124はベース板125上に立設させた支持片126
により回転自在に保持された駆動プーリ127と従動プ
ーリ128とにより支持されており、駆動プーリ127
軸上に連結された搬送モータ129により回転駆動され
る。また、前記ベース板125の上方において搬送方向
両側には一対の用紙ガイドフェンス130が設けられて
いる。これらの用紙ガイドフェンス130は用紙導入側
(即ち、垂直ストッカ102側)において外方に拡開し
た拡開部130aが形成されている。これらの用紙ガイ
ドフェンス130には中央部側に向けて突出させた一対
のラックギヤ131が一体化されており、これらのラッ
クギヤ131に同時に噛合するピニオンギヤ132がベ
ース板125の中央部に配設されている。このピニオン
ギヤ132を回転駆動させるモータ133が前記ベース
板125上に搭載されている。これにより、一対の用紙
ガイドフェンス130はピニオンギヤ132が回転駆動
されることによりラックギヤ131を介して接近又は離
反する方向に移動自在な構成とされている。さらに、前
記ベース板125の前記垂直ストッカ102側の端面に
はラックギヤ134が一体化されており、このラックギ
ヤ134に噛合するピニオンギヤ135が設けられてい
る。このピニオンギヤ135を回転駆動させるモータ1
36が装置本体の一部に搭載されている。これにより、
ベース板125(従って、横位置調整搬送装置122自
体)がモータ136の回転に従い、用紙搬送方向に直交
する左右方向にシフト自在な構成とされている。
【0059】このような構成によれば、垂直ストッカ1
02の左右の回転レール104間の間隔を印刷用紙32
の幅に合わせて調整した際、その調整動作に合わせてモ
ータ133を駆動させてピニオンギヤ132を回転さ
せ、ラックギヤ131を介して用紙ガイドフェンス13
0を互いに近づき又は遠ざかるように移動させること
で、用紙ガイドフェンス130間の間隔が印刷用紙32
の幅相当となるように調整される。よって、垂直ストッ
カ102からこの横位置調整搬送装置122の搬送ベル
ト124によって再給紙装置65側に搬送される際、印
刷用紙32は左右幅方向の位置が用紙ガイドフェンス1
30により揃えられて搬送されることになる。よって、
垂直ストッカ102等の個所で印刷用紙32に多少のス
キュー等があっても裏面印刷に際して表面印刷位置に揃
うように搬送させることができる。特に、垂直ストッカ
102の搬送ベルト111から横位置調整搬送装置12
2の搬送ベルト124への印刷用紙32の受渡しに際し
てスキュー等があっても、印刷用紙32の先端側が拡開
部130aによりガイドされつつ用紙ガイドフェンス1
30間に進行することになり、スムーズかつ正確な搬送
が確保される。
【0060】ところで、ベース板125自身もモータ1
36を駆動させることにより左右方向にシフトさせるこ
とができるので、垂直ストッカ102と横位置調整搬送
装置122との間に位置ずれが生じた場合の位置調整を
行うことができる。この他、垂直ストッカ102の搬送
ベルト111から横位置調整搬送装置122の搬送ベル
ト124へ印刷用紙32を受渡した後、意図的にこのモ
ータ136によってベース板125(従って、横位置調
整搬送装置122自身)を搬送方向に対して左方向又は
右方向にシフトさせることにより、表面画像の印刷位置
とは、ずれた位置に裏面画像を印刷させることもでき
る。特に、モータ136の動作を制御する操作スイッチ
を本体操作部の一部に設け、ユーザ指示により横位置調
整搬送装置122自身のシフト動作を指示させるように
構成すれば、ユーザの要望に応じた意図的な形態で両面
印刷を行わせることができる。
【0061】なお、このような横位置調整搬送装置12
2は図1に示したような両面用搬送装置71に対しても
同様に適用し得るのはもちろんである。
【0062】本発明の実施の第四の形態を図12に基づ
いて説明する。本実施の形態は、基本的に前述した何れ
の実施の形態の孔版印刷装置1,101,121にも適
用し得るものであり、版胴2と対をなす加圧ローラ8に
対してクリーニング手段となるクリーニング装置141
が付加されている。このクリーニング装置141は、前
記加圧ローラ8が版胴2から離反した状態にあるときに
この加圧ローラ8に接して加圧ローラ8を回転させるた
めの回転用ローラ142と、同じく、前記加圧ローラ8
が版胴2から離反した状態にあるときにこの加圧ローラ
8に接してその表面のインキを取り除くインキ掻き取り
ベルト143とにより構成されている。
【0063】このような構成において、表面印刷時には
加圧ローラ8は印刷用紙32の白紙面を介して版胴2に
加圧接触するが、裏面印刷時に加圧ローラ8は印刷用紙
32の表面画像印刷済み面を介して版胴2に加圧接触す
る。従って、この段階で表面画像印刷済み面のインキが
十分に乾燥していない場合には加圧ローラ8の表面がイ
ンキで汚れてしまい、後続の印刷用紙32を汚してしま
うこともある。この点、本実施の形態においては、加圧
ローラ8が版胴2から離反する待機状態に変位した際、
回転用ローラ142の回転を受けて加圧ローラ8が回転
するので、この加圧ローラ8の表面にインキが付着して
いてもインキ掻き取りベルト143により掻き取られる
ので、加圧ローラ8に起因して印刷用紙32がインキ汚
れを生ずることはない。
【0064】本発明の実施の第五の形態を図13に基づ
いて説明する。本実施の形態は、例えば、図6に示した
孔版印刷装置101の組立構造に関するもので、版胴2
を始めとして製版書込ユニット13、給紙装置14、排
版装置16、原稿読取装置17、ARDF19及び再給
紙装置65が孔版印刷装置101の装置本体151に組
み込まれ、垂直ストッカ102、第3ベルト74等の両
面用搬送装置103は前記装置本体151を搭載させる
ためのテーブル152中に一体に組み込まれている。即
ち、テーブル152上に装置本体151を載置させた際
に、両面用搬送装置103の位置が決まるように挿脱自
在とされている。ちなみに、厳密には排紙装置15の一
部(搬送ベルト42)、再給紙装置65の一部も、テー
ブル152側に両面用搬送装置103と一体で組み込ま
れている。また、排紙装置15は単独で装置本体151
に対して着脱自在に設けられている。
【0065】よって、本実施の形態によれば、両面用搬
送装置103を有しないテーブル(図示せず)上に装置
本体151を搭載させれば片面印刷用の孔版印刷装置と
することができ、両面用搬送装置103を有するテーブ
ル152上に装置本体151を搭載させれば両面印刷用
の孔版印刷装置101とすることができる。つまり、装
置本体151側を片面用と両面用とで共用させることが
できる。
【0066】本発明の実施の第六の形態を図14に基づ
いて説明する。本実施の形態も、例えば、図6に示した
孔版印刷装置101の組立構造に関するもので、版胴2
を始めとして製版書込ユニット13、給紙装置14、排
版装置16、原稿読取装置17、ARDF19及び再給
紙装置65が孔版印刷装置101の装置本体151に組
み込まれている。一方、垂直ストッカ102、第3ベル
ト74等の両面用搬送装置103は両面ユニット153
として独立して設けられている。即ち、この両面ユニッ
ト153を装置本体151内に装着した際に、両面用搬
送装置103の位置が決まるように装置本体151に対
して挿脱自在とされている。ちなみに、厳密には排紙装
置15の一部(搬送ベルト42)、再給紙装置65の一
部も、両面ユニット153中に一体で組み込まれてい
る。また、排紙装置15は排紙ユニット154として単
独で装置本体151に対して着脱自在に設けられてい
る。
【0067】よって、本実施の形態によれば、両面ユニ
ット153を装置本体151内に装着しなければ片面印
刷用の孔版印刷装置とすることができ、両面ユニット1
53を装置本体151内に装着すれば両面印刷用の孔版
印刷装置101とすることができる。つまり、装置本体
151側を片面用と両面用とで共用させることができ
る。
【0068】本発明の実施の第七の形態を図1及び図6
を参照して説明する。本実施の形態に示す孔版印刷装置
は、構造的には、図6に示した実施の第二の形態に準じ
た構造とされている。即ち、図1及び図6を参照すれ
ば、回転駆動される版胴2と、この版胴2に巻装される
マスタ3に画像を加熱穿孔により製版する製版手段23
と、製版済みマスタ3を版胴2に巻装する給版手段25
と、版胴2にインキを供給するインキ供給手段6と版胴
2に接離自在に加圧接触する加圧ローラ8とを含み、製
版済みマスタ3が巻装された版胴2を回転駆動させてマ
スタ3上の画像を印刷部7で印刷用紙32に印刷する印
刷手段12と、未印刷の印刷用紙32を印刷部7に対し
て給紙する給紙装置14と、印刷手段12により片面印
刷済みの印刷用紙32を印刷部7に対して再給紙する再
給紙装置65と、給紙装置14と再給紙装置65とによ
る印刷用紙の給紙を切り換える給紙切換手段66と、印
刷部7により印刷済みの印刷用紙32を排紙部41に排
紙する排紙装置15と、印刷部7により印刷済みの印刷
用紙32を離間した状態で積層保持する用紙反転部とな
る垂直ストッカ102を含み、これらの印刷用紙32を
再給紙装置65に順次搬送させる両面用搬送手段として
の(吸着式)両面用搬送装置71と、印刷部7により印
刷済みの印刷用紙32の搬送方向を排紙装置15側と両
面用搬送装置71側とに切り換える搬送切換ベルト78
とを備えている。
【0069】ここに、本実施の形態の製版手段23は、
版胴2に巻装される1枚のマスタ3に表面印刷用画像8
1と裏面印刷用画像82とを同時に作成せず、例えば、
表面印刷用画像81のみを製版して版胴2に巻装させて
片面印刷に供し、排版処理後に、今度は裏面印刷用画像
82のみを製版して版胴2に巻装させて他面印刷に供す
るように製版処理を制御する。
【0070】このような構成において、両面印刷時に
は、製版手段23は例えば表面印刷用画像81によりマ
スタ3を製版する。製版後に、給版手段25によって版
胴2に給版して巻装させる。そして、表面印刷動作に移
行する。即ち、給紙トレイ33上の未印刷の印刷用紙3
2を印刷部7に向けて指定された印刷枚数分を順次給紙
搬送させて印刷部7で表面印刷用画像81を印刷する。
この時、切換爪68は図3(b)に示す状態に固定さ
れ、搬送切換ベルト78は垂直ストッカ102側を選択
した状態に切換固定されている。よって、表面印刷用画
像81を用いた片面印刷が連続的に行われ、片面印刷済
みの印刷用紙32は垂直ストッカ102中の回転レール
104間を順次下降しながら積層保持される。この時、
回転レール104で各印刷用紙32が離間した状態に維
持されるので、インキが巻装し切っていない場合でも印
刷用紙同士がインキで汚れてしまうことはない。
【0071】その後、表面印刷が終了すると、版胴2上
のマスタ3が排版されるとともに、製版手段23は例え
ば裏面印刷用画像82によりマスタ3を製版し、給版手
段25によって版胴22に給版して巻装させる。そし
て、切換爪68は図3(a)に示す状態に切換固定し、
搬送切換ベルト78は排紙装置15側を選択した状態に
切換固定し、裏面印刷動作に移行する。即ち、垂直スト
ッカ102に積層保持されている印刷済みの印刷用紙3
2が両面用搬送装置71によって順次再給紙装置65に
搬送され、印刷部7に再給紙されることにより裏面印刷
に供され、印刷後に排紙装置15によって排紙部41に
順次排紙される。このような裏面印刷動作が垂直ストッ
カ102に積層保持された印刷済みの印刷用紙32の枚
数分連続的に行われることで、指定された枚数分の両面
印刷が完成する。
【0072】本実施の形態によれば、切換爪68や搬送
切換ベルト78の切換回数が少なくて済み、高速処理で
きる。
【0073】なお、本実施の形態を実施する上では、図
示した垂直ストッカ102の回転レール104の段数よ
り多くし、より多数枚の片面印刷済みの印刷用紙32を
積層保持し得るように構成するのがよい。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、1個の版
胴を用いた安価な構成の下に、自動的かつ簡単に印刷部
に再給紙させて裏面印刷を行わせることができ、この
際、版胴に巻装されているマスタは表面印刷用画像と裏
面印刷用画像とを同時に有しているので、印刷手段によ
って印刷すべき画像を選択切り換えするだけで、1枚ず
つ両面印刷を完成させながら、全体として必要な印刷枚
数を仕上げる印刷方式を採ることもできる。
【0075】また、請求項2記載の発明によれば、両面
用搬送手段が吸着式構成とされているので、片面印刷済
みの印刷用紙を、そのインキが十分に乾燥していなくて
もインキ汚れを生ずることなく他面印刷用に供すること
ができる。
【0076】請求項3記載の発明によれば、片面印刷済
みの印刷用紙を吸着式両面用搬送手段において数枚待機
させておくことができ、“表面印刷→裏面印刷”の繰返
しを即座に行わせることができ、1枚ずつ行う両面印刷
の速度を向上させることができ、この際、片面印刷済み
の印刷用紙は重なることなく、次の搬送部に順次送られ
るので、乾燥していないインキによって印刷用紙が汚れ
ることも防止できる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、片面印刷済
みの印刷用紙を吸着式両面用搬送手段において搬送スト
ック部で多くの枚数分待機させておくことができ、“表
面印刷→裏面印刷”の繰返しを即座に行わせることがで
き、両面印刷の速度を向上させることができ、この際、
片面印刷済みの印刷用紙は重なることなく、順次送られ
るので、乾燥していないインキによって印刷用紙が汚れ
ることも防止できる上に、新たに搬送ストック部に積層
される印刷用紙が再給紙手段まで搬送させる時間を長く
取れるので、片面印刷済みの印刷用紙を自然乾燥させや
すくすることもできる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、片面印刷済
みの印刷用紙を再給紙手段に搬送されるまでの間に乾燥
手段によって強制的に乾燥させることができ、他面印刷
時に印刷済み面のインキによる汚れを一層生じにくくす
ることができる。
【0079】請求項6記載の発明によれば、片面印刷済
みの印刷用紙を再給紙手段に搬送されるまでの間に横位
置調整搬送手段によって幅方向の位置調整を行うことが
でき、よって、表面印刷用画像又は裏面印刷用画像の印
刷位置に合うように調整して他面印刷に供することも可
能であり、或いは、表面印刷用画像又は裏面印刷用画像
の印刷位置に対して意図的にずらして他面印刷に供する
ことも可能となる。
【0080】請求項7記載の発明によれば、他面印刷時
に印刷用紙の片面印刷済み面に接する加圧ローラがイン
キにより汚れたとしてもクリーニング手段によりクリー
ニングさせることができ、両面印刷時に加圧ローラによ
って印刷用紙を汚してしまうことを防止することができ
る。
【0081】請求項8記載の発明によれば、原稿画像を
光学的に読み取って製版手段に製版用の画像情報を出力
する原稿読取手段を備え、この原稿読取手段が原稿画像
を2分割して読み取る分割読取手段を有しているので、
大きめの原稿から半分程度の印刷用紙に両面印刷する場
合にも支障なく適用することができる。
【0082】請求項9記載の発明によれば、原稿画像を
光学的に読み取って製版手段に製版用の画像情報を出力
する原稿読取手段を備え、この原稿読取手段が自動原稿
反転搬送装置を有しているので、両面原稿を用いて両面
印刷する場合にも支障なく適用することができる。
【0083】請求項10記載の発明によれば、両面用搬
送手段が、装置本体に対して挿脱自在とされているの
で、両面用搬送手段を装着しなければ装置本体を通常の
片面印刷用の孔版印刷装置とすることができ、この両面
用搬送手段を装着するだけで両面印刷可能な孔版印刷装
置とすることができ、装置本体の共通化を図ることがで
きる。
【0084】請求項11記載の発明によれば、1個の版
胴を用いた安価な構成の下に、自動的かつ簡単に印刷部
に再給紙させて裏面印刷を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す概略正面図で
ある。
【図2】ARDFを示す概略正面図である。
【図3】給紙切換手段の構成・作用を示す正面図であ
る。
【図4】マスタ上に製版される画像範囲の様子を示す平
面図である。
【図5】大きな原稿の場合の読取範囲とマスタ上に製版
される画像範囲との関係を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の第二の形態を示す要部の概略正
面図である。
【図7】垂直ストッカの構造を示す平面図である。
【図8】その正面図である。
【図9】本発明の実施の第三の形態を示す要部の概略正
面図である。
【図10】横位置調整搬送装置の構造を示す平面図であ
る。
【図11】その正面図である。
【図12】本発明の実施の第四の形態を示す要部の概略
正面図である。
【図13】本発明の実施の第五の形態を示す概略正面図
である。
【図14】本発明の実施の第六の形態を示す概略正面図
である。
【符号の説明】
2 版胴 3 マスタ 6 インキ供給手段 7 印刷部 8 加圧ローラ 12 印刷手段 14 給紙手段 15 排紙手段 17 原稿読取手段 19 自動原稿反転搬送装置 23 製版手段 25 給版手段 32 印刷用紙 41 排紙部 65 再給紙手段 66 給紙切換手段 71 吸着式両面用搬送手段 72 用紙反転部、搬送部 73,74 搬送部 78 搬送経路切換手段 81 表面印刷用画像 82 裏面印刷用画像 83 原稿 84 前半部 85 後半部 102 用紙反転部、搬送ストック部 103 吸着式両面用搬送手段 115 乾燥手段 122 横位置調整搬送手段 123 吸着式両面用搬送手段 141 クリーニング手段 151 装置本体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される版胴と、 この版胴に巻装される1枚分のマスタに表面印刷用画像
    と裏面印刷用画像とを加熱穿孔により順次製版する製版
    手段と、 製版済みマスタを前記版胴に巻装する給版手段と、 前記版胴にインキを供給するインキ供給手段と前記版胴
    に接離自在に加圧接触する加圧ローラとを含み、製版済
    みマスタが巻装された前記版胴を回転駆動させて前記表
    面印刷用画像と裏面印刷用画像とを印刷部で選択的に印
    刷用紙に印刷する印刷手段と、 未印刷の印刷用紙を前記印刷部に対して給紙する給紙手
    段と、 前記印刷手段により片面印刷済みの印刷用紙を前記印刷
    部に対して再給紙する再給紙手段と、 前記給紙手段と前記再給紙手段とによる印刷用紙の給紙
    を切り換える給紙切換手段と、 前記印刷部により印刷済みの印刷用紙を排紙部に排紙す
    る排紙手段と、 用紙反転部を含み、前記印刷部により片面印刷済みの印
    刷用紙を前記再給紙手段に搬送させる両面用搬送手段
    と、 前記印刷部により印刷済みの印刷用紙の搬送方向を前記
    排紙手段側と前記両面用搬送手段側とに切り換える搬送
    経路切換手段と、を備えることを特徴とする孔版印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 両面用搬送手段は、片面印刷済みの印刷
    用紙の未印刷面側を吸着しながら再給紙手段に搬送させ
    る吸着式両面用搬送手段であることを特徴とする請求項
    1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 吸着式両面用搬送手段が、印刷用紙より
    も長く分割されて独立して駆動制御される複数の搬送部
    を有することを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 吸着式両面用搬送手段が、各印刷用紙を
    離間した状態で積層させつつ順次搬送する搬送ストック
    部を有することを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 両面用搬送手段が、印刷用紙の印刷済み
    面を乾燥させる乾燥手段を有することを特徴とする請求
    項1,2,3又は4記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 両面用搬送手段が、印刷用紙の横位置調
    整搬送手段を有することを特徴とする請求項1,2,
    3,4又は5記載の孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】 加圧ローラの表面をクリーニングするク
    リーニング手段を有することを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5又は6記載の孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】 原稿画像を光学的に読み取って製版手段
    に製版用の画像情報を出力する原稿読取手段を備え、 この原稿読取手段が原稿画像を2分割して読み取る分割
    読取手段を有することを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6又は7記載の孔版印刷装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像を光学的に読み取って製版手段
    に製版用の画像情報を出力する原稿読取手段を備え、 この原稿読取手段が自動原稿反転搬送装置を有すること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載
    の孔版印刷装置。
  10. 【請求項10】 両面用搬送手段が、装置本体に対して
    挿脱自在であることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8又は9記載の孔版印刷装置。
  11. 【請求項11】 回転駆動される版胴と、 この版胴に巻装されるマスタに画像を加熱穿孔により製
    版する製版手段と、 製版済みマスタを前記版胴に巻装する給版手段と、 前記版胴にインキを供給するインキ供給手段と前記版胴
    に接離自在に加圧接触する加圧ローラとを含み、製版済
    みマスタが巻装された前記版胴を回転駆動させてマスタ
    上の画像を印刷部で印刷用紙に印刷する印刷手段と、 未印刷の印刷用紙を前記印刷部に対して給紙する給紙手
    段と、 前記印刷手段により片面印刷済みの印刷用紙を前記印刷
    部に対して再給紙する再給紙手段と、 前記給紙手段と前記再給紙手段とによる印刷用紙の給紙
    を切り換える給紙切換手段と、 前記印刷部により印刷済みの印刷用紙を排紙部に排紙す
    る排紙手段と、 前記印刷部により印刷済みの印刷用紙を離間した状態で
    積層保持する用紙反転部を含み、これらの印刷用紙を前
    記再給紙手段に順次搬送させる両面用搬送手段と、 前記印刷部により印刷済みの印刷用紙の搬送方向を前記
    排紙手段側と前記両面用搬送手段側とに切り換える搬送
    経路切換手段と、を備えることを特徴とする孔版印刷装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004136584A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Tohoku Ricoh Co Ltd 両面印刷装置及び用紙搬送部材
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