JP2005144898A - 両面印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動作復帰後においても良好な両面印刷物及び片面印刷物を得ることが可能な1工程両面印刷装置を提供する。
【解決手段】 版胴11及び押圧手段12を有する印刷部2と、分割製版済みマスタ14を製版する製版部3と、給紙部4と、排紙部6と、用紙Pを一時的に貯容する補助トレイ8と、前記補助トレイ上から用紙Pを再給紙する再給紙手段9と、用紙Pを補助トレイ8または排紙部6の何れかに案内する切換部材10とを有し、表面印刷工程後に裏面印刷工程を行う両面印刷装置1において、両面印刷動作中に動作が中断された場合、補助トレイ8上に貯容された用紙Pを排紙部6に排出した後に動作を停止する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷装置に関し、詳しくは1工程で用紙の両面に印刷を行うことが可能な両面印刷装置に関する。
従来、簡便な印刷方法としてデジタル式感熱孔版印刷が知られている。この孔版印刷に用いられる孔版印刷装置は、微細な発熱素子が一列に配置されたサーマルヘッドをマスタに接触させ、パルス的に発熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、このマスタを多孔性円筒状の版胴の外周面に巻装した後に用紙を介して版胴外周面をプレスローラ等の押圧部材によって押圧することで、マスタ穿孔部よりインキを滲出させてこれを用紙に転移させることにより印刷画像を得るものである。
この孔版印刷において、近年では用紙の消費量及び書類の保管スペースを低減させるため等の目的から、用紙の両面に印刷を行う両面印刷が頻繁に行われるようになってきている。この両面印刷は、従来の方法では給紙部に積載した用紙を印刷部に通紙し、用紙の一方の面に印刷を行った後に用紙を裏返して再度印刷部に通紙し、用紙の他方の面に印刷を行うことにより両面印刷物を得ていた。しかしこの方法では、一度排紙された用紙を再度給紙部にセットしたり片面印刷後の用紙を揃えたりする作業が面倒であるという問題点、印刷部への通紙を2回行うために正味の印刷時間が片面印刷に比して2倍必要であり時間がかかりすぎてしまうという問題点がある。
上述の問題点を解消するため、版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを用い、給紙部より1枚目の用紙を給送してこの表面に何れか一方の製版画像を印刷した後にこの用紙を補助トレイに案内し、給紙部より2枚目の用紙を給送してこの表面に何れか一方の製版画像を印刷した後にこの用紙を補助トレイに案内すると共に、補助トレイより1枚目の用紙を再給紙してこの裏面に何れか他方の製版画像を印刷してこの用紙を排紙トレイに排出し、この動作を連続して行うことにより1工程で両面印刷物を得る両面印刷装置が、例えば「特許文献1」に開示されている。
特開2003−200645号公報
上述の両面印刷装置では、両面印刷動作中にストップキー等が押下されて動作が中断されると、あるいは手動による電源オフ、停電、ブレーカオフ等によって電源が落ちると、補助トレイに表面印刷済み用紙が残ったままの状態となる。この状態より両面印刷動作が再開されると、補助トレイ上に用紙があるにも拘わらず給紙部より送られた用紙が印刷部で印刷された後に補助トレイに送られてしまい、補助トレイ上に2枚の表面印刷済み用紙が載置されることにより用紙搬送ジャムが発生する虞がある。
さらに、補助トレイ上に表面印刷済み用紙が残ったまま、次の原稿が読み取られて排版動作及び製版動作が行われた後に両面印刷動作が開始されると、上述した問題点があると共に、補助トレイ上の用紙が良好に搬送されたとしても異なる画像を持った用紙が1枚混在してしまうこととなる。
また、両面印刷動作が中断された後、動作復帰時に片面印刷が行われると、版胴上には分割製版済みマスタが巻装された状態であるため、B5あるいはA4サイズ等の小サイズの用紙が選択された場合に分割製版済みマスタの穿孔部分を用紙で覆いきることができなくなる場合があり、この場合には分割製版済みマスタからプレスローラ周面に直接インキが転写されることとなり、プレスローラが汚損して以降の印刷に重大な悪影響を及ぼしてしまうという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決し、動作復帰後においても良好な両面印刷物及び片面印刷物を得ることが可能な1工程両面印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、版胴及び前記版胴に対して接離自在に設けられた押圧手段を有する印刷部と、マスタの長さ方向に表面画像に対応した第1製版画像と裏面画像に対応した第2製版画像とを有する分割製版済みマスタを製版する製版部と、用紙を前記印刷部に向けて給送する給紙部と、前記印刷部において印刷がなされた印刷済み用紙を排出する排紙部と、前記印刷部において表面画像を形成された表面印刷済み用紙を一時的に貯容する補助トレイと、前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記印刷部に向けて再給紙する再給紙手段と、前記印刷部を通過した用紙を前記補助トレイまたは前記排紙部の何れかに案内する切換部材とを有し、前記用紙の一方の面に表面画像を印刷する表面印刷工程を行った後に前記用紙の他方の面に裏面画像を印刷する裏面印刷工程を行う両面印刷装置において、両面印刷動作中に動作が中断された場合、前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記排紙部に排出した後に動作を停止することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、版胴及び前記版胴に対して接離自在に設けられた押圧手段を有する印刷部と、マスタの長さ方向に表面画像に対応した第1製版画像と裏面画像に対応した第2製版画像とを有する分割製版済みマスタを製版する製版部と、用紙を前記印刷部に向けて給送する給紙部と、前記印刷部において印刷がなされた印刷済み用紙を排出する排紙部と、前記印刷部において表面画像を形成された表面印刷済み用紙を一時的に貯容する補助トレイと、前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記印刷部に向けて再給紙する再給紙手段と、前記印刷部を通過した用紙を前記補助トレイまたは前記排紙部の何れかに案内する切換部材とを有し、前記用紙の一方の面に表面画像を印刷する表面印刷工程を行った後に前記用紙の他方の面に裏面画像を印刷する裏面印刷工程を行う両面印刷装置において、両面印刷動作中に電源がオフされた場合、電源を一時保持することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の両面印刷装置において、さらに前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記排紙部に排出した後に電源をオフすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のうちの何れか1つに記載の両面印刷装置において、さらに両面印刷動作中に動作が中断された場合または両面印刷動作中に電源がオフされた場合、前記版胴上に前記分割製版済みマスタが巻装されていることを記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の両面印刷装置において、さらに両面印刷動作中に動作が中断された後または両面印刷動作中に電源がオフされた後に印刷待機状態に復帰した際に、両面印刷動作または製版動作を許容し、片面印刷動作を拒否することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の両面印刷装置において、さらに片面印刷動作が指定された際に警告を行うことを特徴とする。
本発明によれば、両面印刷装置の一時停止時において補助トレイ上に用紙が残留することが防止され、残留した用紙に起因する用紙搬送ジャム及び不要な用紙の排出といった不具合の発生を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した両面印刷装置を示している。この両面印刷装置は、特開2003−200645号に開示された両面印刷装置とほぼ同様の構成であるので、各部位の説明をできるだけ簡略化する。
図1において両面印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、補助トレイ8、再給紙手段9、切換部材10等を有している。
装置本体のほぼ中央に配置された印刷部2は、版胴11と押圧手段としてのプレスローラ12とを有している。版胴11は装置本体に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段によって回転駆動される。版胴11はその外周面に開閉自在なクランパ13を有しており、両面印刷時において版胴11の外周面には製版部3で製版された分割製版済みマスタ14が巻装されている。分割製版済みマスタ14には表面画像に応じた第1製版画像と裏面画像に応じた第2製版画像とが形成されており、各製版画像間には未製版部分が形成されている。分割製版済みマスタ14は、版胴11上において、第1製版画像が図1に示す表面領域に、第2製版画像が同裏面領域に、未製版部分が同中間領域にそれぞれ対応するように巻装される。版胴11の外周面近傍には、版胴11の位置を検知する図示しないロータリエンコーダが設けられている。
版胴11の下方にはプレスローラ12が配設されている。フッ素樹脂等の撥水性を有する弾性体からなるプレスローラ12は図示しないアーム部材にその両端を回転自在に支持されており、図示しないアーム部材は図示しないプレスローラ揺動手段によって揺動自在に支持されている。プレスローラ12はその周面が版胴11より離間する図1に示す離間位置と、その周面が版胴11上の分割製版済みマスタ14に圧接する圧接位置とを選択的に占める。プレスローラ12の周面近傍には、プレスローラ12の周面に接触してクリーニングを行うクリーニングローラ15が配設されている。クリーニングローラ15は、図示しない駆動手段によって回転駆動される。
プレスローラ12の近傍には、プレスローラ12を支持する図示しないアーム部材を揺動させる図示しないプレスローラ揺動手段が配設されている。この図示しないプレスローラ揺動手段は、特開2003−200645号に開示されたものと同様に3枚のカム板を有しており、各カム板の何れかが図示しないアーム部材に設けられたカムフォロアと当接することにより、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を、表面領域と中間領域と裏面領域とを全て合わせた第1の範囲、あるいは表面領域と同じである第2の範囲、あるいは中間領域と裏面領域とを合わせた第3の範囲の何れかに設定する。
プレスローラ12の右方近傍には再給紙手段9から送られた表面印刷済みの用紙Pをプレスローラ12の周面に沿わせて搬送するための再給紙案内部材16が配設されており、プレスローラ12の下方には補助トレイ8上に貯留された用紙Pをプレスローラ12の周面に接触させて送り出す再給紙レジストローラ17が配設されている。
プレスローラ12の左下方には上面に補助トレイ8を有する再給紙搬送ユニット18が配設されている。再給紙搬送ユニット18は、図2にも示すように搬送ユニット本体19、駆動ローラ20、従動ローラ21、無端ベルト22、吸引ファン23等を有している。
補助トレイ8上には再給紙位置決め部材24及びエンドフェンス25がそれぞれ2個ずつ一体的に設けられており、再給紙位置決め部材24の近傍には補助トレイ8上に用紙Pが存在しているか否かを検知する用紙センサ26が配設されている。駆動ローラ20は駆動モータ27(図4参照)によって回転駆動され、これにより無端ベルト22上に吸着された用紙Pが図1の矢印方向に搬送される。
再給紙搬送ユニット18の上方には、補助トレイ8の上面に沿って移動自在な用紙受け板28が配設されている。上述した補助トレイ8、再給紙案内部材16、再給紙レジストローラ17、再給紙搬送ユニット18、再給紙位置決め部材24及び用紙受け板28によって再給紙手段9が構成されている。
版胴11とプレスローラ12との接触位置の左方であって用紙Pの搬送経路上には、切換部材10が配設されている。切換部材10はその用紙搬送方向下流側端部を装置本体に回動自在に支持されており、図示しない移動手段によって移動され、図1に実線で示す第1の位置と二点鎖線で示す第2の位置とを選択的に占める。版胴11とプレスローラ12との間を通過した用紙Pは、切換部材10が第1の位置を占めているときに排紙部6へと案内され、切換部材10が第2の位置を占めているときに補助トレイ8へと案内される。
印刷部2の右上方には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ保持部材、プラテンローラ、サーマルヘッド、マスタ切断手段、マスタストック部、テンションローラ対、反転ローラ対等を有する周知の構成であり、製版部3では分割製版済みマスタ14が作成される。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ、給紙ローラ、分離ローラ、分離パッド、レジストローラ対等を有する周知の構成である。
印刷部2の左上方に配設された排版部5も、上排版部材、下排版部材、排版ボックス、圧縮板等を有する周知の構成であり、使用済みの分割製版済みマスタ14を版胴11の外周面より剥離して排版ボックスの内部に廃棄する。
排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪29、排紙搬送ユニット30、排紙トレイ31、剥離ファン32等を有している。剥離爪29は図示しない揺動手段によってその先端部が版胴11の外周面に対して近接・離間自在に設けられており、近接位置を占めた際に版胴11の外周面上より用紙Pを剥離する。排紙搬送ユニット30は、駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト、吸引ファン等を有しており、無端ベルトの上面に印刷済みの用紙Pを吸引しつつ図1の矢印方向に搬送する。排紙トレイ31は1個のエンドフェンスと一対のサイドフェンスとを有しており、その上面に印刷済みの用紙Pを積載する。剥離ファン32は剥離爪29の上方に配設されており、版胴11の外周面に向けて送風を行うことにより表面印刷工程を終えて切換部材10によって版胴11の外周面上から剥離される用紙P、及び裏面印刷工程を終えて剥離爪によって版胴11の外周面上から剥離される用紙Pの先端をそれぞれ送風によって浮き上がらせる。
装置本体の上部には画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、原稿を載置するコンタクトガラス、コンタクトガラスに対して接離自在に設けられた圧板、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー及び蛍光灯、走査された画像を集束するレンズ、集束された画像を処理する画像センサ等を有している。
図3は両面印刷装置1の操作パネルを示している。同図において装置本体の上部前面に設けられた操作パネル33は、その上面に製版スタートキー34、印刷スタートキー35、試し刷りキー36、連続キー37、クリア/ストップキー38、テンキー39、エンターキー40、プログラムキー41、モードクリアキー42、印刷速度設定キー43、4方向キー44、用紙サイズ設定キー45、用紙厚み設定キー46、両面印刷キー47、片面印刷キー48、7セグメントLEDからなる表示装置49、LCDからなる表示装置50等を有している。
図4は、両面印刷装置1に用いられる制御手段のブロック図である。同図において制御手段51は、内部にCPU、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータであり、図示しないロータリエンコーダからの位置信号、操作パネル33からの動作信号、及び用紙センサ26からの用紙有無信号に基づいて印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、再給紙手段9、切換部材10の作動をそれぞれ制御する。
上述の構成に基づき、以下に両面印刷キー47を押下して両面印刷を行う場合における両面印刷装置1の動作を説明する。
画像読取部7に原稿がセットされ、オペレータにより各種製版条件が設定された後に製版スタートキー34が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われると共に排版部5が作動して版胴11の外周面から使用済みの分割製版済みマスタ14が剥離される。排版後、製版部3が作動することにより新たな分割製版済みマスタ14が製版され、これが版胴11に巻装される。
巻装動作が完了して両面印刷装置1が印刷待機状態となった後、各種印刷条件設定後にオペレータによって印刷スタートキー35が押下されると、版胴11が設定速度で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが1枚分離給送される。給送された用紙Pはレジストローラ対で一時停止された後、所定のタイミングで版胴11とプレスローラ12との間に向けて送られる。なお、各種印刷条件の設定は、製版スタートキー34の押下前に行ってもよい。
版胴11が所定の角度まで回転してその表面領域がプレスローラ12と対応する所定位置を占めると、プレスローラ12が圧接位置を占めることにより用紙Pが版胴11上の分割製版済みマスタ14に圧接され、その一方の面に表面画像を転写される。このとき、図示しないプレスローラ揺動手段は第2の範囲に設定されている。表面印刷済み用紙となった用紙Pは、剥離ファン32からの送風によってその先端部を浮き上げられた後、第2の位置を占めている切換部材10の先端によって版胴11の外周面より剥離され、補助トレイ8へと送られる。補助トレイ8へと送られた用紙Pはその先端を用紙受け板28によって受け止められ、後端側から補助トレイ8上に載置される。補助トレイ8上の用紙Pは再給紙搬送ユニット18によって図1の矢印方向に搬送され、その先端を再給紙位置決め部材24に当接させた状態で一時停止される。
1枚目の用紙Pが補助トレイ8上に案内されている間も版胴11は回転を継続しており、給紙部4からは1枚目の用紙Pと同じタイミングで2枚目の用紙Pが給送される。給送された2枚目の用紙Pは1枚目の用紙Pと同様にプレスローラ12によってその一方の面に表面画像を転写された後、第2の位置を占めている切換部材10によって補助トレイ8へと送られる。このとき、図示しないプレスローラ揺動手段は第1の範囲に設定が切り換えられる。
給紙部4から2枚目の用紙Pが給送された後、版胴11の裏面領域がプレスローラ12と対応する位置に到達するよりもやや早いタイミングで、再給紙レジストローラ17が作動して補助トレイ8上に貯留されている1枚目の用紙Pがプレスローラ12の周面に圧接される。プレスローラ12の周面に圧接された1枚目の用紙Pは、版胴11に圧接して従動回転しているプレスローラ12の回転力によって版胴11との当接部に向けて搬送され、分割製版済みマスタ14に圧接されることによりその他方の面に裏面画像を転写される。
裏面画像を転写されて両面印刷済み用紙となった1枚目の用紙Pは第1の位置を占めた切換部材10によって排紙部6へと案内され、剥離ファン32からの送風によってその先端部を浮き上げられた後、剥離爪29の先端によって版胴11の外周面より剥離される。剥離された印刷済みの用紙Pは排紙搬送ユニット30へと送られた後、図1の矢印方向に搬送されて排紙トレイ31上に排出積載される。以下、上述の動作が設定された印刷枚数を消化するまで繰り返され、設定印刷枚数に到達すると各部位の作動が停止して印刷動作が完了する。なお、最終の用紙Pが補助トレイ8上に貯留された後に、図示しないプレスローラ揺動手段は第3の範囲に設定が切り換えられる。
上述した両面印刷装置において、「発明が解決しようとする課題」の欄でも述べたように、両面印刷動作中にクリア/ストップキー38が押下されて動作が中断された場合には、補助トレイ8上に表面印刷済みの用紙Pが残ったままの状態となり、この状態より両面印刷動作が再開されたときに不具合が発生する。そこで、本発明ではこの不具合の発生を防止している。以下にこの実施形態を説明する。
両面印刷動作中にクリア/ストップキー38が押下されると、制御手段51は給紙部4の作動を停止させて用紙Pの供給を中断させる。次に制御手段51は、切換部材10を第1の位置に位置させ、給紙部4から送られた用紙Pを排紙部6に排出させる。このとき、図示しないプレスローラ揺動手段は第2の範囲に設定が切り換えられる。
次に、制御手段51は用紙センサ26からの信号を確認し、用紙センサ26から信号が出力されておらず補助トレイ8上に用紙Pが存在していないと判断した場合には、図示しない版胴駆動手段の作動を停止させて版胴11をホームポジションに停止させる。その後、排紙部6の作動を停止させて両面印刷装置1を一時停止させる。
用紙センサ26から信号が出力されていて補助トレイ8上に用紙Pが存在していると判断した場合には、制御手段51は駆動モータ27及び再給紙レジストローラ17を作動させて補助トレイ8上に貯留されている用紙Pの先端が版胴11とプレスローラ12とのニップ部に到達するまで、再給紙搬送ユニット18によって用紙Pを搬送する。このとき、切換部材10は第1の位置を占めると共に図示しないプレスローラ揺動手段は第3の範囲に設定が切り換えられる。
そして、版胴11の裏面領域がプレスローラ12と対応する位置に到達するタイミングでプレスローラ12が揺動し、補助トレイ8上から給送された用紙Pはその先端から版胴11上の分割製版済みマスタ14に圧接される。圧接によりその他方の面に裏面画像を転写された用紙Pは版胴11の回転力によって搬送され、第1の位置を占めた切換部材10によって排紙部6へと案内される。そして、剥離爪29及び剥離ファン32によって版胴11の外周面上から剥離された用紙Pが排紙搬送ユニット30を介して排紙トレイ31上に排出されると、版胴11がホームポジションに位置決めされた後に排紙部6及び版胴駆動手段の作動が停止され、全ての作動が停止されて両面印刷装置1が一時停止される。
上述の構成とすることにより、両面印刷装置1の一時停止時において補助トレイ8上に用紙Pが残留することが防止され、残留した用紙Pに起因する用紙搬送ジャム及び不要な用紙の排出といった不具合の発生を防止することができる。
上述した実施形態では、両面印刷動作中にクリア/ストップキー38が押下された場合について説明したが、他の実施形態として両面印刷動作中に電源がオフされた場合においても同様の動作を行わせることが可能である。この場合、図5に示すようにメインスイッチにリレー接点を設けることにより、メインスイッチが切られてもリレーによって電源を保持することが可能となる。この他の実施形態では電源を一時的に保持する構成としてリレーを用いたが、タイマ等の他の構成を用いてもよい。
さらに、上述した電源を一時的に保持する構成において、補助トレイ8から給送された用紙Pが排紙トレイ31上に排出された後に電源をオフする構成としてもよい。この場合、例えば排紙搬送ユニット30に用紙Pが通過したことを検知する用紙通過センサを設け、用紙センサ26からの信号が途切れた後に用紙通過センサからの信号を受けた所定時間(例えば1秒)後に電源をオフする構成とすればよい。
上述した実施形態及び他の実施形態では、両面印刷動作中に作動が中断された場合あるいは両面印刷動作中に電源がオフされた場合において、版胴11の外周面に分割製版済みマスタ14が巻装されたままの状態となっている。この状態から印刷動作再開時において片面印刷が行われると、B5あるいはA4等の小サイズ用紙使用時において分割製版済みマスタ14の穿孔部分を用紙Pで覆いきることができなくなる場合がある。この場合には、版胴11の内部から供給されたインキが分割製版済みマスタ14を介して直接プレスローラ12の周面に転写されてしまい、プレスローラ12が汚損して以後の印刷時において用紙Pの裏面が汚れて印刷不良となってしまう。以下、この不具合の発生を防止する実施形態を説明する。
制御手段51は、その内部に記憶手段としてのバックアップRAMを有しており、両面印刷キー47が押下された後に製版スタートキー34が押下され、画像読取部7において分割製版済みマスタ14を作成すべく画像が読み取られたときに、このバックアップRAMに版胴11に巻装される(巻装されている)マスタが分割製版済みマスタ14であることを記憶する。そして、制御手段51は、印刷動作再開時においてバックアップRAMに記憶されている内容を確認し、版胴11に巻装されているマスタが分割製版済みマスタ14である場合には片面印刷キー48押下後の印刷スタートキー35及び試し刷りキー36の押下を拒否し、片面印刷動作を行えないように制御する。これにより上述した不具合の発生を防止することができる。
この実施形態の他の実施形態として、版胴11上に分割製版済みマスタ14が巻装されていることがバックアップRAMに記憶されている場合において片面印刷キー48が押下された後に印刷スタートキー35あるいは試し刷りキー36が押下された際に、操作パネル33上の表示装置50に、例えば「両面印刷用のマスタが巻装されていますので片面印刷は行えません。原稿をセットして製版スタートキーを押して下さい。」というような警告を行う構成としてもよい。
本発明の一実施形態を採用した両面印刷装置要部の概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる再給紙手段要部の部分平面図である。 本発明の一実施形態に用いられる操作パネルの概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の他の実施形態に用いられる電源を説明するための概略図である。
符号の説明
1 両面印刷装置
2 印刷部
3 製版部
4 給紙部
6 排紙部
8 補助トレイ
9 再給紙手段
10 切換部材
11 版胴
12 押圧手段(プレスローラ)
14 分割製版済みマスタ
P 用紙

Claims (6)

  1. 版胴及び前記版胴に対して接離自在に設けられた押圧手段を有する印刷部と、マスタの長さ方向に表面画像に対応した第1製版画像と裏面画像に対応した第2製版画像とを有する分割製版済みマスタを製版する製版部と、用紙を前記印刷部に向けて給送する給紙部と、前記印刷部において印刷がなされた印刷済み用紙を排出する排紙部と、前記印刷部において表面画像を形成された表面印刷済み用紙を一時的に貯容する補助トレイと、前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記印刷部に向けて再給紙する再給紙手段と、前記印刷部を通過した用紙を前記補助トレイまたは前記排紙部の何れかに案内する切換部材とを有し、前記用紙の一方の面に表面画像を印刷する表面印刷工程を行った後に前記用紙の他方の面に裏面画像を印刷する裏面印刷工程を行う両面印刷装置において、
    両面印刷動作中に動作が中断された場合、前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記排紙部に排出した後に動作を停止することを特徴とする両面印刷装置。
  2. 版胴及び前記版胴に対して接離自在に設けられた押圧手段を有する印刷部と、マスタの長さ方向に表面画像に対応した第1製版画像と裏面画像に対応した第2製版画像とを有する分割製版済みマスタを製版する製版部と、用紙を前記印刷部に向けて給送する給紙部と、前記印刷部において印刷がなされた印刷済み用紙を排出する排紙部と、前記印刷部において表面画像を形成された表面印刷済み用紙を一時的に貯容する補助トレイと、前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記印刷部に向けて再給紙する再給紙手段と、前記印刷部を通過した用紙を前記補助トレイまたは前記排紙部の何れかに案内する切換部材とを有し、前記用紙の一方の面に表面画像を印刷する表面印刷工程を行った後に前記用紙の他方の面に裏面画像を印刷する裏面印刷工程を行う両面印刷装置において、
    両面印刷動作中に電源がオフされた場合、電源を一時保持することを特徴とする両面印刷装置。
  3. 請求項2記載の両面印刷装置において、
    前記補助トレイ上に貯容された表面印刷済み用紙を前記排紙部に排出した後に電源をオフすることを特徴とする両面印刷装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちの何れか1つに記載の両面印刷装置において、
    両面印刷動作中に動作が中断された場合または両面印刷動作中に電源がオフされた場合、前記版胴上に前記分割製版済みマスタが巻装されていることを記憶する記憶手段を有することを特徴とする両面印刷装置。
  5. 請求項4記載の両面印刷装置において、
    両面印刷動作中に動作が中断された後または両面印刷動作中に電源がオフされた後に印刷待機状態に復帰した際に、両面印刷動作または製版動作を許容し、片面印刷動作を拒否することを特徴とする両面印刷装置。
  6. 請求項5記載の両面印刷装置において、
    片面印刷動作が指定された際に警告を行うことを特徴とする両面印刷装置。
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