JP4430426B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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本発明は孔版印刷装置に関し、詳しくは製版済みマスタを用いる片面印刷と分割製版済みマスタを用いる1工程両面印刷とを切り換えて行うことが可能な孔版印刷装置に関する。
従来、簡便な印刷方法としてデジタル式感熱孔版印刷が知られている。この孔版印刷に用いられる孔版印刷装置は、微細な発熱素子が一列に配置されたサーマルヘッドをマスタに接触させ、パルス的に発熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、このマスタを多孔性円筒状の版胴の外周面に巻装した後に用紙を介して版胴外周面をプレスローラ等の押圧手段によって押圧することで、マスタ穿孔部よりインキを透過させてこれを用紙に転移させることにより印刷画像を得るものである。
この孔版印刷において、近年では用紙の消費量及び書類の保管スペースを低減させるため等の目的から、用紙の両面に印刷を行う両面印刷が頻繁に行われるようになってきている。この両面印刷は、従来の方法では給紙部に積載した用紙を印刷部に通紙し、一方の面に印刷をした後に用紙を裏返して再度印刷部に通紙して他方の面に印刷をすることで両面印刷物を得ていたが、一度排紙された用紙を再度給紙部にセットしたり片面印刷後の用紙を揃えたりする作業が面倒であるという問題点があった。また、印刷部への通紙を2回行うために正味の印刷時間においても片面印刷に比して2倍の時間を要し、時間がかかりすぎるという問題点もあった。
上述の問題点を解決するため、版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを用い、給紙部より1枚目の用紙を給送してこの表面に何れか一方の製版画像を印刷した後にこの用紙を補助トレイに案内し、給紙部より2枚目の用紙を給送してこの表面に何れか一方の製版画像を印刷した後にこの用紙を補助トレイに案内すると共に、補助トレイより1枚目の用紙を再給紙してこの裏面に何れか他方の製版画像を印刷してこの用紙を排紙トレイに排出し、この動作を連続して行うことにより1工程で両面印刷物を得る両面印刷装置が、例えば「特許文献1」に開示されている。
特開2003−200645号公報
しかし、上記公報に開示された技術では、用紙の一方の面に印刷を行った後に用紙の他方の面に印刷を行っているため、用紙の他方の面に印刷を行う際に用紙の一方の面に付着しているインキが押圧手段の表面に転移し、次の用紙の一方の面に印刷を行う際にこの用紙の他方の面に先の用紙から転移したインキが付着して裏汚れが発生してしまうという問題点がある。
そこで、この裏汚れの発生を低減させるため、押圧手段としてその表面に微細な凹凸を有するものを用い、押圧手段表面に対して転移インキを付着しにくくさせる技術が提案されているが、用紙が搬送経路上で詰まってしまうジャムが発生して用紙がない状態で押圧手段が版胴に直接当接してしまうと、押圧手段表面の突起の谷部に入り込んだインキの除去が非常に困難になってしまうという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決し、裏汚れの発生を防止できると共に、押圧手段表面からのインキの除去を確実に行うことができ、良好な印刷物を得ることが可能な分割製版済みマスタを用いる1工程両面印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、版胴及び前記版胴に対して接離自在に設けられた押圧手段を有する印刷部と、両面印刷時にはマスタの長さ方向に表面画像に対応した第1製版画像と裏面画像に対応した第2製版画像とを有する分割製版済みマスタを、片面印刷時には片面印刷用の第3製版画像が形成された製版済みマスタを製版する製版部とを有し、片面印刷と、用紙の一方の面に表面画像を印刷する表面印刷工程を行った後に前記用紙の他方の面に裏面画像を印刷する裏面印刷工程を行う1工程両面印刷とを切り換えて行うことが可能な孔版印刷装置において、片面印刷時に第3製版画像の大きさに対応した用紙の大きさ応じて前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタよりも長さの短いものを作成すると共に作成された製版済みマスタの長さに応じて前記押圧手段の前記版胴に対する押圧範囲を変化させるマスタカットモードを有し、マスタカットモード選択時における1枚目の原稿に対しては、製版動作時に前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタと同じ長さのものを作成し、印刷動作時に前記押圧範囲を最大とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに用紙が給送されずに前記押圧手段が前記版胴に圧接した場合には、片面印刷時におけるマスタカットモード選択時であっても次の原稿に対しては、製版動作時に前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタと同じ長さのものを作成し、印刷動作時に前記押圧範囲を最大とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の孔版印刷装置において、さらに片面印刷時におけるマスタカットモード選択時に製版された版数が予め設定された版数に達した場合には、製版動作時に前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタと同じ長さのものを作成し、印刷動作時に前記押圧範囲を最大とすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記押圧手段はその周面に微細な凹凸を有することを特徴とする。
本発明によれば、押圧手段が用紙の存在しない状態でカットモード製版済みマスタの第3製版画像形成位置よりも版胴回転方向下流側の未製版部分に圧接するので、両面印刷時等において押圧手段の周面に付着したインキが未製版部分に再転写することにより押圧手段の周面が清掃され、裏汚れの発生を防止できると共に押圧手段周面からのインキの除去を確実に行うことができ、良好な印刷物を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置を示している。この孔版印刷装置は、特開2003−200645号に開示された両面印刷装置とほぼ同様の構成であるので、各部位の説明をできるだけ簡略化する。
図1において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、補助トレイ8、再給紙手段9、切換部材10等を有している。
装置本体のほぼ中央に配置された印刷部2は、版胴11と押圧手段としてのプレスローラ12とを有している。版胴11は装置本体に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段によって回転駆動される。版胴11はその外周面に開閉自在なクランパ13を有しており、版胴11の外周面には、両面印刷時には製版部3で製版された分割製版済みマスタ14が、片面印刷時には製版部3で製版された製版済みマスタ15がそれぞれ巻装される。版胴11の外周面近傍には、版胴11の位置を検知する図示しないロータリエンコーダが設けられている。本実施形態において、版胴11には最大でA3サイズの用紙に印刷が可能な製版済みマスタ15が巻装される。
図2に示すように、分割製版済みマスタ14には表面画像に応じた第1製版画像14Aと裏面画像に応じた第2製版画像14Bとが形成され、各製版画像14A,14B間には未製版部分Sが形成される。分割製版済みマスタ14は、版胴11上において、第1製版画像14Aが図1に示す表面領域に、第2製版画像14Bが同裏面領域に、未製版部分Sが同中間領域にそれぞれ対応するように巻装される。本実施形態では、第1製版画像14A及び第2製版画像14Bとして、最大でA4横(用紙の短手方向を用紙搬送方向とする)サイズの用紙に印刷が可能なものがそれぞれ作成される。
図3に示すように、製版済みマスタ15には片面印刷画像に応じた第3製版画像15Aが形成される。製版済みマスタ15は、版胴11上において、第3製版画像15Aが図1に示す表面領域と裏面領域と中間領域とを合わせた範囲内に対応するように巻装される。本実施形態では、第3製版画像15Aとして、最大でA3サイズの用紙に印刷可能なものが作成される。
また本発明では、孔版印刷装置1が後述するマスタカットモードを有しており、このマスタカットモード選択時には、図4に示すように、第3製版画像15Bの大きさが上述の表面領域と対応する大きさに制限され、長さが通常時のおよそ半分の長さであるカットモード製版済みマスタ15Xが作成される。本実施形態では、第3製版画像15Bとして、最大でA4横サイズの用紙に印刷が可能なものが作成される。
版胴11の下方にはプレスローラ12が配設されている。フッ素樹脂等の撥水性を有する弾性体からなるプレスローラ12は図示しないアーム部材にその両端を回転自在に支持されており、図示しないアーム部材は図示しない揺動手段によって揺動自在に支持されている。プレスローラ12はその周面が版胴11より離間する図1に示す離間位置と、その周面が版胴11上の分割製版済みマスタ14に圧接する圧接位置とを選択的に占める。
図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を、図1に示す表面領域と中間領域と裏面領域とを全て合わせた第1の範囲、表面領域と同じ範囲である第2の範囲、表面領域の下流側部分と中間領域と裏面領域とを合わせた第3の範囲の何れかに切換可能に構成されている。プレスローラ12の周面近傍には、プレスローラ12の周面に接触してクリーニングを行うクリーニングローラ16が配設されている。クリーニングローラ16は、図示しない駆動手段によって回転駆動される。
プレスローラ12の右方近傍には再給紙手段9から送られた表面印刷済みの用紙Pをプレスローラ12の周面に沿わせて搬送するための再給紙案内部材17が配設されており、プレスローラ12の下方には補助トレイ8上に貯留された用紙Pをプレスローラ12の周面に接触させて送り出す再給紙レジストローラ18が配設されている。プレスローラ12の左下方には上面に補助トレイ8を有する再給紙搬送ユニット19が配設されており、これには再給紙位置決め部材20が一体的に設けられている。再給紙搬送ユニット19の上方には、補助トレイ8の上面に沿って移動自在な用紙受け板21が配設されている。これら補助トレイ8、再給紙案内部材17、再給紙レジストローラ18、再給紙位置決め部材20、再給紙搬送ユニット19及び用紙受け板21によって再給紙手段9が構成されている。
版胴11とプレスローラ12との接触位置の左方であって用紙Pの搬送経路上には、切換部材10が配設されている。切換部材10はその用紙搬送方向下流側端部を装置本体に回動自在に支持されており、図示しない移動手段によって移動され、図1に実線で示す第1の位置と二点鎖線で示す第2の位置とを選択的に占める。版胴11とプレスローラ12との間を通過した用紙Pは、切換部材10が第1の位置を占めているときに排紙部6へと案内され、切換部材10が第2の位置を占めているときに補助トレイ8へと案内される。
印刷部2の右上方には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ22をロール状に巻成したマスタロールを保持するマスタ保持部材23、プラテンローラ24、サーマルヘッド25、マスタ切断手段26、マスタストック部27、テンションローラ対28、反転ローラ対29等を有する周知の構成であり、製版部3では両面印刷時において分割製版済みマスタ14が、片面印刷時において製版済みマスタ15が、マスタカットモード時においてカットモード製版済みマスタ15Xがそれぞれ作成される。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、用紙Pを積載する給紙トレイ、給紙ローラ、分離ローラ、分離パッド、レジストローラ対等を有する周知の構成である。
印刷部2の左上方に配設された排版部5も、上排版部材、下排版部材、排版ボックス、圧縮板等を有する周知の構成であり、使用済みの分割製版済みマスタ14、製版済みマスタ15、カットモード製版済みマスタ15Xを版胴11の外周面より剥離して排版ボックスの内部に廃棄する。
排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪、排紙搬送ユニット、排紙トレイ、剥離ファン等を有する周知の構成であり、版胴11の外周面上より用紙Pを剥離して排紙トレイ上に排出する。
装置本体の上部には画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、原稿を載置するコンタクトガラス、コンタクトガラスに対して接離自在に設けられた圧板、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー及び蛍光灯、走査された画像を集束するレンズ、集束された画像を処理する画像センサ等を有している。
図5は、孔版印刷装置1の操作パネルを示している。同図において操作パネル30には、製版スタートキー31、印刷スタートキー32、ストップキー33、テンキー34、7セグメントLEDからなる表示装置35、LCDからなる表示装置36等の周知の構成の他、両面印刷を行う際に押下される両面印刷キー37、片面印刷を行う際に押下される片面印刷キー38、片面印刷時においてマスタカットモードを設定する際に押下されるマスタカットモード設定キー39が配設されている。
図6は、孔版印刷装置1に用いられる制御手段のブロック図である。同図において制御手段40は、内部にCPU、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータであり、図示しないロータリエンコーダ及び操作パネル30からの動作信号に基づいて印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、再給紙手段9、切換部材10の作動をそれぞれ制御する。
上述の構成に基づき、以下に両面印刷キー37を押下して両面印刷を行う場合における孔版印刷装置1の動作を説明する。
画像読取部7に原稿がセットされ、オペレータにより両面印刷キー37が押下されると、両面印刷が設定されたことが制御手段40に記憶され両面印刷用の動作プログラムが呼び出される。その後、オペレータにより製版スタートキー31が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われると共に排版部5が作動して版胴11の外周面から使用済みの分割製版済みマスタ14あるいは製版済みマスタ15が剥離される。排版後、製版部3が作動することによりマスタ22に第1製版画像14A及び第2製版画像14Bが形成されて新たな分割製版済みマスタ14が製版され、これが版胴11に巻装される。
巻装動作が完了して孔版印刷装置1が両面印刷待機状態となった後、各種印刷条件設定後にオペレータによって印刷スタートキー32が押下されると、版胴11が設定速度で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが1枚分離給送される。給送された用紙Pはレジストローラ対で一時停止された後、所定のタイミングで版胴11とプレスローラ12との間に向けて送られる。なお、各種印刷条件の設定は、製版スタートキー31の押下前に行ってもよい。
版胴11が所定の角度まで回転してその表面領域がプレスローラ12と対応する所定位置を占めると、プレスローラ12が圧接位置を占めることにより用紙Pが版胴11上の分割製版済みマスタ14の第1製版画像14Aに圧接され、その一方の面に表面画像を転写される。このときプレスローラ12を揺動させる図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第2の範囲に設定している。
表面印刷済み用紙となった用紙Pは、第2の位置を占めている切換部材10の先端によって版胴11の外周面より剥離され、再給紙搬送ユニット19へと送られる。このとき、用紙Pはその先端を用紙受け板21によって受け止められ、後端側から補助トレイ8上に載置される。補助トレイ8上の用紙Pは再給紙搬送ユニット19によって図1の矢印方向に搬送され、その先端を再給紙位置決め部材20に当接させた状態で一時停止される。
1枚目の用紙Pが補助トレイ8上に案内されている間も版胴11は回転を継続しており、給紙部4からは1枚目の用紙Pと同じタイミングで2枚目の用紙Pが給送される。このとき図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第1の範囲に設定している。給送された2枚目の用紙Pは1枚目の用紙Pと同様にプレスローラ12によってその一方の面に表面画像を転写された後、第2の位置を占めている切換部材10によって再給紙搬送ユニット19へと送られる。
給紙部4から2枚目の用紙Pが給送された後、版胴11の裏面領域がプレスローラ12と対応する位置に到達するよりもやや早いタイミングで、再給紙レジストローラ18が作動して補助トレイ8上に貯留されている1枚目の用紙Pがプレスローラ12の周面に圧接される。プレスローラ12の周面に圧接された1枚目の用紙Pは、版胴11に圧接して従動回転しているプレスローラ12の回転力によって版胴11との当接部に向けて搬送され、分割製版済みマスタ14の第2製版画像14Bに圧接されることによりその他方の面に裏面画像を転写される。
裏面画像を転写されて両面印刷済み用紙となった1枚目の用紙Pは第1の位置を占めた切換部材10によって排紙部6へと案内され、剥離ファンからの送風によってその先端部を浮き上げられた後、剥離爪の先端によって版胴11の外周面より剥離される。剥離された印刷済みの用紙Pは排紙搬送ユニットへと送られた後、搬送されて排紙トレイ上に排出積載される。以下、上述の動作が設定された印刷枚数を消化するまで繰り返され、最終の用紙Pが補助トレイ8上に案内された後に図示しない揺動手段がプレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第3の範囲に設定し、設定された枚数の両面印刷動作が完了すると各部位の作動が停止する。
次に、片面印刷キー38を押下して通常の片面印刷を行う場合における孔版印刷装置1の動作を説明する。
画像読取部7に原稿がセットされ、オペレータにより片面印刷キー38が押下されると、片面印刷が設定されたことが制御手段40に記憶され片面印刷用の動作プログラムが呼び出される。その後、オペレータにより製版スタートキー31が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われると共に排版部5が作動して版胴11の外周面から使用済みの分割製版済みマスタ14あるいは製版済みマスタ15が剥離される。排版後、製版部3が作動することによりマスタ22に第3製版画像15Aが形成されて新たな製版済みマスタ15が製版され、これが版胴11に巻装される。
巻装動作が完了して孔版印刷装置1が片面印刷待機状態となった後、各種印刷条件設定後にオペレータによって印刷スタートキー32が押下されると、版胴11が設定速度で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが1枚分離給送される。給送された用紙Pはレジストローラ対で一時停止された後、所定のタイミングで版胴11とプレスローラ12との間に向けて送られる。
版胴11が所定の角度まで回転してその表面領域がプレスローラ12と対応する位置を占めると、プレスローラ12が圧接位置を占めることにより用紙Pが版胴11上の製版済みマスタ15の第3製版画像15Aに圧接され、画像を転写される。このときプレスローラ12を揺動させる図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第1の範囲に設定している。
画像を転写されて印刷済み用紙となった用紙Pは第1の位置を占めた切換部材10によって排紙部6へと案内され、剥離ファンからの送風によってその先端部を浮き上げられた後、剥離爪の先端によって版胴11の外周面より剥離される。剥離された印刷済みの用紙Pは排紙搬送ユニットへと送られた後、搬送されて排紙トレイ上に排出積載される。以下、上述の動作が設定された印刷枚数を消化するまで繰り返され、設定された枚数の片面印刷動作が完了すると各部位の作動が停止する。
次に、マスタカットモードでの片面印刷を行う場合における孔版印刷装置1の動作を説明する。
画像読取部7に原稿がセットされ、オペレータにより片面印刷キー38が押下されると、片面印刷が設定されたことが制御手段40に記憶され片面印刷用の動作プログラムが呼び出される。その後、マスタカットモード設定キー39が押下されると、動作プログラムがマスタカットモード用の動作プログラムに変更される。
オペレータにより製版スタートキー31が押下されると、画像読取部7において読取動作が行われると共に排版部5において排版動作が行われる。排版後、製版動作が行われるが、原稿サイズ及び使用される用紙Pのサイズがマスタカットモードでの最大サイズ以内に適合していれば、マスタカットモードでの製版動作が行われる。適合していない場合には、LCD表示装置36にその旨が表示されて孔版印刷装置1は一時停止する。
マスタカットモードでの製版動作では、1枚目の原稿に対しては、分割製版済みマスタ14及び製版済みマスタ15と同じ長さ(マスタ搬送方向長さ)を有し、第3製版画像15Bと同じ製版領域を有する、図7に示すカットモード製版済みマスタ15Yが作成され、2枚目以降の原稿に対してはカットモード製版済みマスタ15Xが作成される。作成されたカットモード製版済みマスタ15Y,15Xは版胴11に巻装される。
巻装動作が完了して孔版印刷装置1が片面印刷待機状態となった後、各種印刷条件設定後にオペレータによって印刷スタートキー32が押下されると、版胴11が設定速度で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが1枚分離給送される。給送された用紙Pはレジストローラ対で一時停止された後、所定のタイミングで版胴11とプレスローラ12との間に向けて送られる。
版胴11が所定の角度まで回転してその表面領域がプレスローラ12と対応する位置を占めると、プレスローラ12が圧接位置を占めることにより用紙Pが版胴11上のカットモード製版済みマスタ15Yの第3製版画像15Bあるいはカットモード製版済みマスタ15Xの第3製版画像15Bに圧接され、画像を転写される。このときプレスローラ12を揺動させる図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を、カットモード製版済みマスタ15Yの場合は第1の範囲に、カットモード製版済みマスタ15Xの場合は第2の範囲に設定している。
画像を転写されて印刷済み用紙となった用紙Pは第1の位置を占めた切換部材10によって排紙部6へと案内され、剥離ファンからの送風によってその先端部を浮き上げられた後、剥離爪の先端によって版胴11の外周面より剥離される。剥離された印刷済みの用紙Pは排紙搬送ユニットへと送られた後、搬送されて排紙トレイ上に排出積載される。以下、上述の動作が設定された印刷枚数を消化するまで繰り返され、設定された枚数の片面印刷動作が完了すると各部位の作動が停止する。
上述したカットモードでの片面印刷動作時において、プレスローラ12が用紙Pの存在しない状態でカットモード製版済みマスタ15Yの第3製版画像15B形成位置よりも版胴回転方向下流側の未製版部分15Cに圧接するので、両面印刷時等においてプレスローラ12の周面に付着したインキが未製版部分15Cに再転写することによりプレスローラ12の周面が清掃され、裏汚れの発生を防止できると共にプレスローラ12周面からのインキの除去を確実に行うことができ、良好な印刷物を得ることができる。
上記実施形態では、マスタカットモード選択時における1枚目の原稿に対する印刷時にカットモード製版済みマスタ15Yを作成してプレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第1の範囲とすることによりプレスローラ12周面の清掃を行う構成としたが、両面印刷時及び片面印刷時には給紙部4からの用紙Pの給紙搬送ジャムによりプレスローラ12が用紙Pが介在しない状態で版胴11の周面に圧接してしまう場合がある。この場合には、マスタカットモード選択時であってもカットモード製版済みマスタ15Yを作成してプレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第1の範囲とし、プレスローラ12の清掃を行う構成とすれば、以下の印刷時において裏汚れのない良好な印刷物を得ることができる。プレスローラ12が用紙Pが介在しない状態で版胴11の周面に圧接したか否かは、用紙Pの搬送経路上に用紙Pが搬送されたか否かを検知するセンサを設けると共に、図示しない揺動手段に揺動動作を行ったか否かを検知するセンサを設けることにより自動検知可能である。
上記実施形態において、マスタカットモード選択時であって製版された版数が予め設定された版数に達したときには、カットモード製版済みマスタ15Yを作成してプレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第1の範囲とし、プレスローラ12の清掃を行う構成としてもよい。このような構成とすることにより、定期的にプレスローラ12周面の清掃を行うことが可能となり、良好な画像を永続的に得ることが可能となる。
上記実施形態では、プレスローラ12としてその周面がフッ素樹脂等の撥水性を有する弾性体からなるものを用いたが、プレスローラ12に代えて、例えば図8に示すように、その周面にガラスビーズ41等を埋め込んで微細な凹凸が設けられたプレスローラ12Aを用いてもよい。このようなプレスローラ12Aを用いることにより、プレスローラ周面にインキが付着しにくくなり、用紙Pの汚れを防止してさらに良好な印刷物を得ることができる。
しかし、このプレスローラ12Aを用いた場合、上述したように用紙Pが給送されずにプレスローラ12Aが版胴11の外周面に接触するとガラスビーズ41間に形成された谷部にインキが入り込み、このインキの除去を行うことが困難となってしまうが、上記実施形態のようにプレスローラ12Aをカットモード製版済みマスタ15Yの未製版部分15Cに圧接させることにより、図9に示すように、カットモード製版済みマスタ15Yを形成する熱可塑性樹脂フィルムが42が上記谷部間に入り込んでインキに接触し、良好に除去を行うことができる。
上記実施形態では、マスタカットモード選択時において1枚目の原稿に対してはカットモード製版済みマスタ15Yを作成し、2枚目以降の原稿に対してはカットモード製版済みマスタ15Xを作成する構成としたが、これに加えて最終の原稿に対してはカットモード製版済みマスタ15Yを作成する構成としてもよい。これにより、版胴の外周面全てをカットモード製版済みマスタ15Yで覆うことができ、版胴外周面が大気に接触して乾燥することにより発生する、次回印刷時における印刷不良の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる分割製版済みマスタを示す概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる製版済みマスタを示す概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるカットモード製版済みマスタを示す概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる操作パネルの概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の一実施形態に用いられる1枚目の原稿に対するカットモード製版済みマスタを示す概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に用いられるプレスローラを説明するための概略図である。 本発明の一実施形態の変形例におけるマスタの熱可塑性樹脂フィルムとプレスローラ表面との接触状態を説明するための概略図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
2 印刷部
3 製版部
11 版胴
12,12A 押圧手段(プレスローラ)
14 分割製版済みマスタ
14A 第1製版画像
14B 第2製版画像
15 製版済みマスタ
15A,15B 第3製版画像
15X,15Y カットモード製版済みマスタ
22 マスタ
P 用紙

Claims (4)

  1. 版胴及び前記版胴に対して接離自在に設けられた押圧手段を有する印刷部と、両面印刷時にはマスタの長さ方向に表面画像に対応した第1製版画像と裏面画像に対応した第2製版画像とを有する分割製版済みマスタを、片面印刷時には片面印刷用の第3製版画像が形成された製版済みマスタを製版する製版部とを有し、片面印刷と、用紙の一方の面に表面画像を印刷する表面印刷工程を行った後に前記用紙の他方の面に裏面画像を印刷する裏面印刷工程を行う1工程両面印刷とを切り換えて行うことが可能な孔版印刷装置において、
    片面印刷時に第3製版画像の大きさに対応した用紙の大きさ応じて前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタよりも長さの短いものを作成すると共に作成された製版済みマスタの長さに応じて前記押圧手段の前記版胴に対する押圧範囲を変化させるマスタカットモードを有し、マスタカットモード選択時における1枚目の原稿に対しては、製版動作時に前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタと同じ長さのものを作成し、印刷動作時に前記押圧範囲を最大とすることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    用紙が給送されずに前記押圧手段が前記版胴に圧接した場合には、片面印刷時におけるマスタカットモード選択時であっても次の原稿に対しては、製版動作時に前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタと同じ長さのものを作成し、印刷動作時に前記押圧範囲を最大とすることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の孔版印刷装置において、
    片面印刷時におけるマスタカットモード選択時に製版された版数が予め設定された版数に達した場合には、製版動作時に前記製版済みマスタとして前記分割製版済みマスタと同じ長さのものを作成し、印刷動作時に前記押圧範囲を最大とすることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記押圧手段は、その周面に微細な凹凸を有することを特徴とする孔版印刷装置。
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