JP4373537B2 - 印刷装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排紙トレイを有する印刷装置であって、排紙トレイに配設され用紙を規制するフェンスが、排紙トレイに用紙が積載される際に空気を逃がすための開口を有する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷後の用紙を積載する排紙トレイにおいて、用紙揃えを行うため、排紙トレイに用紙の各側縁をそれぞれ規制するサイドフェンスや用紙の先端を受け止めるエンドフェンス等のフェンスを配設した構成が種々提案されている。かかるフェンスの構成として、実開平5−89355号公報において開示されているように、排紙トレイに用紙が積載される際に用紙の落下がスムーズとなり用紙が良好に積載されるよう、落下中の用紙の下側の空間に存する空気を逃がすための開口をフェンスに形成した構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる構成では、用紙の種類、サイズ、印刷に使用したインキの量の変化により排紙トレイ上への落下状態が変化するにも関わらず、開口の大きさが一定であり開口から逃がす空気の量を調整することができないため、用紙の種類、サイズ、印刷に使用したインキの量によっては用紙を良好に積載することができないという不具合がある。
【0004】
本発明は、如何なる用紙であっても、如何なる画像を印刷しても、用紙揃えを良好に行うことができる排紙トレイを備えた印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、排紙トレイに用紙が積載される際に空気を逃がすための開口を有する、同排紙トレイに配設されたフェンスと、上記開口から逃がす空気の量を調整するための調整板とを有し、上記フェンスは、用紙の大きさに応じて移動可能であり、上記調整板は、上記フェンスの移動によって変位することにより上記開口に対する位置が調整され上記開口から逃がす空気の量を調整する印刷装置にある
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、上記フェンスを用紙の大きさに応じて移動するためのフェンス駆動手段を有することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷装置において、上記フェンス駆動手段は、上記調整板を駆動して上記開口から逃がす空気の量を調整するための調整板駆動手段を構成していることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項記載の印刷装置において、上記フェンスが、用紙の各側縁をそれぞれ規制するサイドフェンスと、用紙の先端を受け止めるエンドフェンスとであり、上記フェンス駆動手段が、上記サイドフェンスを用紙の大きさに応じて移動するためサイドフェンス駆動手段と、上記エンドフェンスを用紙の大きさに応じて移動するためエンドフェンス駆動手段とであり、上記サイドフェンス駆動手段は、用紙の大きさに応じて、上記サイドフェンス相互間の距離を、排紙トレイ上の用紙の積載が終了するまで用紙の幅よりも僅かに小さくし、上記エンドフェンス駆動手段は、用紙の大きさが小さい場合には上記開口から逃がす空気の量が多くなるように上記エンドフェンスを移動し、用紙の大きさが大きい場合には上記開口から逃がす空気の量が少なくなるように上記エンドフェンスを移動することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の印刷装置において、上記調整板駆動手段は、上記調整板に係合し同調整板を移動するための駆動部材を有し、この駆動部材は、上記フェンスが上記フェンス駆動手段によって移動する範囲に延在していることを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の印刷装置において、上記調整板として、上記フェンスに対してスライド可能に設けられている調整板を有することを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の印刷装置において、上記フェンスに対してスライド可能に設けられた上記調整板は、上記開口に連通可能な孔を有し、上記開口と上記孔とが連通する面積を調整することにより上記開口から逃がす空気の量を調整することを特徴とする。
【0012】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の印刷装置において、上記調整板として、上記フェンスに対して扉形式で設けられている調整板を有することを特徴とする。
【0016】
【実施例】
図1に本発明を適用した印刷装置としての孔版印刷装置を示す。孔版印刷装置1は、孔版印刷装置1本体の中央上部に配設された版胴としての印刷ドラム2と、印刷ドラム2に対向配置され印刷ドラム2との間で印刷用紙(以下、「用紙」という)を圧接する圧接手段としての圧胴3と、マスタとしての孔版原紙を製版する製版手段としての製版装置107と、製版装置107の筐体内に配設され製版済みのマスタを印刷ドラム2へ向けて搬送する図示しないマスタ搬送手段と、印刷ドラム2と圧胴3との対向部であって用紙に印刷を行う印刷位置4に向けて供給される新たな用紙を積載された給紙台5と、印刷位置4において印刷を行った用紙を積載する排紙台としての排紙トレイ6と、使用済みの孔版原紙を印刷ドラム2からはぎ取って格納する排版装置としての排版装置8と、印刷すべき画像を読み取り、読みとった画像データを製版装置107に向けて送る画像読み取り部9とを主に有している。
【0017】
孔版原紙にはPETからなる薄いフィルムと和紙からなるベース部材とのラミネート構造のものを使用しているが、薄いフィルムとしては他の材質であってもよいし、ベース部材は合成繊維等であってもよい。給紙台5上には多数の用紙が載置されていて、一枚ずつ分離されて搬送され、この搬送の途中で上方を向いた面に印刷されて、排紙トレイ6に送り出される。給紙台5から排紙トレイ6に搬送されるまでには、いくつかの搬送手段が関与するが、その主なものは、給紙コロ10、レジストローラとしてのフィードローラ11、排紙吸着ユニット12などである。給紙コロ10は、上下動可能な駆動軸10aに揺動可能に支持されており、給紙が進むにつれ、給紙コロ10の位置が下がって、図示しないセンサで検知されると、所定量だけ給紙台5が上昇して、最上位の用紙が常に給紙に適した高さになる様に制御されている。給紙台5はサイドフェンス26、26を有しており、給紙台5上に載置された用紙の両側縁を規制する。
【0018】
用紙の搬送方向に関して給紙コロ10の下流側からフィードローラ11を経て印刷位置4に至る手前側の位置には、上ガイド板13、下ガイド板14が互いに対向して配設されている。フィードローラ11は、対向接触するよう配置されたフィードローラ(上)11aとフィードローラ(下)11bとからなり、給紙コロ10により一枚に分離されて送り出された用紙の送りを受け継いで、上下ガイド板13、14の間を、印刷位置4に向けて送り出す。印刷位置4を出た用紙は排紙吸着ユニット12に送り出され、この排紙吸着ユニット12より排紙トレイ6に送り出される。排紙吸着ユニット12は、駆動ローラ15と従動ローラ16との間に掛け渡された搬送ベルト17および搬送吸着ファン18を有しており、搬送吸着ファン18により印刷済みの用紙を搬送ベルト17に吸着しながら、搬送ベルト17により排紙トレイ6に向けて搬送するようになっている。
【0019】
印刷ドラム2は周面に感熱性の孔版原紙の先端を挾持するクランパとしての原紙係止装置19を有している。印刷ドラム2内には、図示を省略するが、インキをその内周面に供給するためのインキ供給管、インキ供給ローラ、ドクターローラ及びインキ供給ローラとドクターローラとにより形成される楔状のインキ溜り等で構成される周知のインキ供給装置が配設されている。
【0020】
圧胴3は支軸20を支持する支持アーム21により印刷ドラム2に対し接離自在に支持されている。支持アーム21の一端は軸22により孔版印刷装置1の図示しないケーシングに回転自在に軸支されている。支持アーム21の、支軸20に関し軸22の反対側部分は、孔版印刷装置1のケーシングにその一端を係止された引張りバネ23により印刷ドラム2に向けて付勢されている。支持アーム21の他端には、上方からカム24が係合しており、カム24の長径部が支持アーム21と係合することにより圧胴3が印刷ドラム2から離間するようになっている。
【0021】
排版装置8は、図示を省略するが、使用済みの孔版原紙を収納する排版ボックスと、排版ボックスを開閉する開閉板と、待機位置と印刷ドラム2に当接する稼働位置との間で搖動可能な搖動剥離ローラと、搖動剥離ローラに対向配置された剥離ローラと、開いた状態の開閉板との間で使用済み孔版原紙を排版ボックスへ導く排版路を形成するガイドとを有する、周知の構成である。印刷ドラム2の周面近傍には、印刷位置4にて印刷された用紙がインキの粘度により印刷ドラム2に巻き付いてしまった場合、その先端側を剥離するエアナイフ25が設けられている。エアナイフ25は用紙先端と印刷ドラム2の周面との間に強制的に空気を吹き付けるものである。
【0022】
画像読み取り部9は孔版印刷装置1本体の上部に位置している。画像読み取り部9は、図示を省略するが、原稿を置くための原稿受台、原稿を1枚づつ分離して搬送する原稿搬送ローラ、原稿分離ローラ、読み取るべき原稿を載せるコンタクトガラス、原稿をコンタクトガラス上を経て送る無端幅広の搬送ベルト、コンタクトガラスの下側に設けられた読み取りセンサ装置等を有する周知の構成である。孔版印刷装置1は、画像読み取り部9により読み取られた画像データを格納し、適時に製版装置7に出力する記憶手段(図示省略)を有している。
【0023】
製版装置107は、図示を省略するが、孔版原紙をロール状としたマスタロールを支持する支持手段と、孔版原紙のフィルム面側に配設されたサーマルヘッドと、サーマルヘッドに対向し孔版原紙のベース部材側に配設されたプラテンローラと、製版済みの孔版原紙を切断するカッター等を有する周知の構成である。
【0024】
孔版印刷装置1の外部には、各種操作を行うための図示しない操作パネルが設けられている。この操作パネルには、通常の操作パネルに設けられているような、製版の実行を指令する製版スタートボタン、印刷の実行を指令する印刷スタートボタン、孔版印刷装置1の動作を停止させるストップボタン、印刷枚数、印刷部数等を指令するテンキーとを有している。
【0025】
図1その他の多くの図に示すように、排紙トレイ6は、印刷位置4から排紙吸着ユニット12を経て搬送されてくる用紙の先端を受け止めるエンドプレートとしてのエンドフェンス27と、用紙を積載する用紙積載面33を有する載置台28と、用紙の各側縁をそれぞれ規制するサイドフェンス29、29とを有している。エンドフェンス27、サイドフェンス29をフェンスと総称する。排紙トレイ6は孔版印刷装置1本体に対し着脱自在である。図2に示すように、エンドフェンス27は、用紙積載面33内における用紙が排出される方向と平行な方向であり、用紙の長さ方向であるA方向、B方向に変位可能であり、サイドフェンス29は、用紙積載面33内における、エンドフェンス27が変位する方向と垂直な方向であり、用紙の幅方向であるC方向に変位可能である。
【0026】
用紙載置面33を有する載置台28の上面板28’には、C方向における中央部に、AB方向に延在する凹部42が形成されており、凹部42内にはAB方向に案内部材43が配設されている。エンドフェンス27はエンドフェンス27と一体のスライダ106によって案内部材43に摺動可能であり、AB方向に変位する。上面板28’にはまた、C方向における各端部すなわち用紙の幅方向の側縁に対応する各端部に、それぞれ、C方向に延在する凹部44、44が形成されており、凹部44、44内にはC方向に案内部材45、45が配設されている。サイドフェンス29はそれぞれ、サイドフェンス29に一体のスライダ103によって案内部材45に摺動可能であり、C方向に変位することで互いに近接する向きまたは互いに離間する向きに変位する。
【0027】
図3に示すように、載置台28の内部すなわち上面板28’の下方の底板28”上には、エンドフェンス27をAB方向に変位するためのエンドフェンス駆動手段と、サイドフェンス29をC方向に変位するためのサイドフェンス駆動手段とが配設されている。エンドフェンス駆動手段、サイドフェンス駆動手段をフェンス駆動手段と総称する。エンドフェンス駆動手段は、排紙トレイ6上に積載される用紙の大きさにあわせてエンドフェンス27をAB方向に変位するためのものであって、ギヤ軸50を有しギヤ軸50を回転駆動する、底板28”に固設されたモータ51と、ギヤ軸50により回転駆動されるギヤ52と、軸53を中心にギヤ52によって回転駆動されるギヤ54と、軸53上に設けられたギヤ54と一体回転する駆動プーリ55と、従動プーリ56と、駆動プーリ55及び従動プーリ56に巻き掛けられた無端ベルト57とを有している。無端ベルト57は一箇所がスライダ106に係合しており、駆動プーリ55が回転することでエンドフェンス27をAB方向に変位する。
【0028】
サイドフェンス駆動手段は、排紙トレイ6上に積載される用紙の大きさにあわせてサイドフェンス29をC方向に変位するためのものであって、ギヤ軸58を有しギヤ軸58を回転駆動する、底板28”に固設されたモータ59と、ギヤ軸58により軸60を中心に回転駆動されるギヤ61と、軸60上に設けられた駆動プーリ62と、軸63を中心に回転する従動プーリ64と、軸63上に設けられ従動プーリ64と一体回転するピニオン65と、駆動プーリ62及び従動プーリ64に巻き掛けられた無端ベルト66と、サイドフェンス29にそれぞれ設けられピニオン65に係合したラック67とを有している。モータ59が駆動プーリ55を回転駆動することで各サイドフェンス29を同時にC方向に変位し、各サイドフェンス29を互いに近接・離間させる。
【0029】
図3において符号68は用紙が孔版印刷装置1本体から排出され得る状態におけるエンドフェンス27の位置を検知する反射型のセンサを、符号70はサイドフェンス29の位置を検知する反射型のセンサを示している。サイドフェンス29、29は略平板状をなしているが、サイドフェンス29のA方向下流側すなわち孔版印刷装置1本体からの用紙の受け入れ側を拡開した形状とすれば、用紙の受け入れをスムーズに行うようにできる。
【0030】
図4または図5に示すように、孔版印刷装置1本体の側壁には用紙排出口110が形成されていて、排紙吸着ユニット12によって搬送されてくる用紙はこの用紙排出口110を経て排紙トレイ6上に積載される。用紙が排紙トレイ6上に積載される際、用紙の下側に存する空気が用紙の良好な積載を妨げることがあるため、エンドフェンス27、サイドフェンス29には、排紙トレイ6に用紙が積載される際に空気を逃がすための開口111が形成されている。これら開口111は、図5に示す調整板112により、開閉可能とされており、開口111から逃がす空気の量を調整することが可能となっている。調整板112は、図4に示すように開口111を全く塞がない解放位置と、図示しないが開口111を完全に塞ぐ閉塞位置と、図5に示すように開口111の一部を塞ぐ中間位置とを占めることができる。調整板112は、解放位置と閉塞位置との間で連続的に変位可能であって、中間位置を占める状態において、開口111の閉塞量を自在に調整できるようになっている。
【0031】
図6ないし図24に示すように、エンドフェンス27、サイドフェンス29は、調整板112を摺動自在に一体化するように調整板112の上下縁を支持する上ガイド113、下ガイド114を一体に有しており、調整板112は、エンドフェンス27、サイドフェンス29に対してスライド可能に設けられている。エンドフェンス27に対して配設された調整板112を、エンドフェンス27に対してC方向にスライドし、またサイドフェンス29に対して配設された調整板112を、サイドフェンス29に対してAB方向にスライドし、開口111を塞ぐ量を調整することにより開口111から逃がす空気の量が調整される。調整板112は手動によりエンドフェンス27、サイドフェンス29に対してスライドするものであって、スライドの際に把持するための取っ手115を有している。サイドフェンス29に備えられた調整板112は、開口111に連通可能な孔116を形成され、いわゆる無双窓型の調整機構となっており、開口111と孔116とが連通する面積を調整することにより開口111から逃がす空気の量が調整される。
【0032】
サイドフェンス29は開口111を複数、本実施例では3つ有するため、調整板112に孔116を設け無双窓型の調整機構とすることで、調整板112が解放位置を占める場合に調整板112を収納するスペースが小型化されているとともに、調整板112の解放位置、閉塞位置間における変位量を小さくしている。エンドフェンス27に備えられた調整板112にも孔116を設け無双窓型の調整機構としてもよいが、エンドフェンス27は開口111を1つ有するのみであるから、調整板112に孔116を設けても調整板112の解放位置、閉塞位置間における変位量は変化しないし、調整板112が解放位置にある状態でエンドフェンス27の平板状の部分の幅を調整板112の幅以上とすれば調整板112が解放位置にある状態で調整板112を収納することができる上、調整板112に孔116を形成するための作業が省略されるため、調整板112には孔116を設けない方が好ましい。このように、フェンスに形成した開口111の数によって調整板112に孔116を設けるか否か、すなわち無双窓型の調整機構とするか否かを選択することが好ましい。
【0033】
図25ないし図27に示すように、調整板112をエンドフェンス27、サイドフェンス29に対してスライド可能に配設する構成として、上ガイド113、下ガイド114を設ける代わりに、調整板112にスライド方向に長い長孔117を設け、エンドフェンス27、サイドフェンス29に長孔117に摺動するピン118を設けた構成とすることができる。長孔117は調整板112の上下縁に設けられており、ピン118の先端には調整板112の離脱を防止するためのリング119が嵌合してある。この構成は、以下において説明する、上ガイド113、下ガイド114を設け調整板112をエンドフェンス27、サイドフェンス29に対してスライド可能に配設した構成に代えて適用することもできる。
【0034】
図28ないし図43に、手動で調整板112を変位させる構成ではなく、調整板112を駆動して変位し、開口111から逃がす空気の量を調整するための調整板駆動手段を有する構成を示す。調整板駆動手段は、エンドフェンス27、サイドフェンス29にそれぞれ配設された調整板112のそれぞれに対応して設けられている。なお図28は下方から排紙トレイ6の一部を見た場合を示し、図43はサイドフェンス29に対応して配設された調整板駆動手段を示している。調整板112は、上ガイド113、下ガイド114によりエンドフェンス27、サイドフェンス29に対してスライド可能に配設されている。
【0035】
下ガイド114の一部は切り欠かれ、切り欠き120が形成されている。調整板112の下縁の一部にはラック121が突設されており、このラック121が切り欠き120から露出するように配設されている。切り欠き120から露出したラック121には、同ラック121の下方から、駆動部材としての棒状のギア122が係合しており、このギア122はモータ123により駆動されるようになっている。ギア122は、フェンスすなわちエンドフェンス27またはサイドフェンス29が、フェンス駆動手段すなわちエンドフェンス駆動手段またはサイドフェンス駆動手段によって移動する範囲に延在し、エンドフェンス27、サイドフェンス29がどのような位置を占めてもそのラック121に係合するようになっている。
【0036】
サイドフェンス29に対応して設けられた調整板駆動手段においては、各サイドフェンス29、29に係合するギア122、122が共通の軸124により一体的に回転するようになっていて、この軸123にはこれらギア122、122の間においてウォームギア125が配設されており、このウォームギア125には、モータ123と一体のウォーム126が軸124と直交する方向から係合している。このような構成によりサイドフェンス29、29に配設された調整板112はモータ123の回転により、AB方向において略同じ位置を占めるように同時に駆動される。エンドフェンス27に対応して設けられた調整板駆動手段においては、エンドフェンス27に係合するギア122に係合した中間ギア128がモータ123と一体のギア127によって回転することによりエンドフェンス27に配設された調整板112が移動するようになっている。
【0037】
図44ないし図57に、エンドフェンス27に配設された調整板112が、無双窓型等のスライド形式の調整機構ではなく、エンドフェンス27に対して扉形式、さらに具体的には観音開き形式で配設された調整機構をなし、開口111に対する調整板112の位置を調整することにより開口111から逃がす空気の量を調整する構成を示す。なお図44及び図55は、下方から排紙トレイ6の一部を見た場合を示している。調整板112は、C方向における開口111の中心に関して左右対称に配設されている。エンドフェンス27のB方向下流側の面に、C方向における開口111の中心に関して左右対称に、調整板112の支持部130が形成されている。支持部130は調整板112のスムーズな開閉のため、開口111の両側において上下方向に複数、本実施例では2つずつ形成されている。各支持部130は、上下方向において互いに対向するように突設された2つの突部131と、この2つの突部間を連結する軸部132とを有している。
【0038】
調整板112はそれぞれ、C方向において開口111の中心に対応する側と反対側の縁部に延設され軸部132を挿入された揺動基部133と、C方向において開口111の中心に対応する側の下方端部に突設されたピン134とを有している。凹部42の底面には、ピン134を摺動させるガイド溝135、135がAB方向に延設されている。ガイド溝135、135はB方向下流側においては互いに、C方向における開口111の中心近傍において近接し、A方向下流側においてはC方向における開口111の中心に関し対称に離間している。
【0039】
したがって、調整板112はエンドフェンス27の移動に連動して変位して開口111を開閉するようになっており、具体的には、エンドフェンス27がB方向の比較的下流側に位置し、ピン134が、ガイド溝135が互いに近接した部分において係合している状態においては、調整板112はそれぞれ図44ないし図46に示すように開口111を完全に塞ぐ閉塞位置を占め、また、エンドフェンス27がA方向の比較的下流側に位置し、ピン134が、ガイド溝135が互いに離間した部分において係合している状態においては、調整板112はそれぞれ図55ないし図57に示すように開口111を解放し空気が開口11から流出することに全く妨げとならない解放位置を占める。調整板112は解放位置と閉塞位置との間で連続的に変位可能であって、中間位置を占める状態において、開口111から逃がす空気の量を自在に調整できるようになっている。
【0040】
エンドフェンス27はエンドフェンス駆動手段により駆動されるものであり、このエンドフェンス駆動手段によるエンドフェンス27の移動に連動して、調整板112の開口111に対する位置を調整されるから、エンドフェンス駆動手段は調整板駆動手段を構成しているといえる。なお扉形式の調整板112は必ずしもC方向における開口111の中心に関し対称に配設した観音開き形式の調整機構をなす必要はなく、1つの調整板により開口111を開閉するようにすることもできるし、またサイドフェンス29に配設することもでき、サイドフェンス29に配設した場合であって調整板112がサイドフェンス29の移動に連動する場合にはサイドフェンス駆動手段は調整板駆動手段をなす。扉形式の開閉機構をなす調整板112は、図6等に示した場合と同様に手動により駆動されるようにしてもよい。
【0041】
孔版印刷装置1は、用紙の大きさを検知する検知手段を有している。本実施例において検知手段は、給紙台5上に載置された用紙の大きさを検知する周知の機構ものを使用しているが、給紙台5が複数ある場合等複数の大きさの用紙を使用可能な場合等は、操作パネルにおいて使用する用紙の大きさを指定するキーを検知手段としても良い。
【0042】
本実施例は以上のような構成であって、印刷を開始するための1つの操作として、所要の印刷枚数をテンキーにより指示する。一方所定の原稿を原稿受台にセットし、製版スタートボタンをオンにすると、印刷ドラム2上に残存している前回の印刷工程における使用済孔版原紙の処理が次のように行なわれる。印刷ドラム2が回転し、原紙係止装置19が排版装置8近傍のはぎ取り位置に達した時点で停止するとともに、原紙係止装置19示されない開閉機構により作動させられて使用済孔版原紙の先端部のクランプが解除される。先端部のクランプが解除されることにより自由になった使用済孔版原紙は、稼働位置に変位した搖動剥離ローラにより先端側から剥がされ、剥離ローラおよび印刷ドラム2の回転により、開いた状態の開閉板とガイドとの間に形成された排版路を経て排版ボックス内へと排出される。
【0043】
印刷ドラム2は、使用済孔版原紙を排版装置8に取り込まれながら、時計まわりの向きに回転し、使用済孔版原紙が完全に排版される所定位置まで回転すると、これを図示されないセンサが検知し、開閉板は排版ボックスを閉じ、搖動剥離ローラは待機位置に戻る。印刷ドラム2はさらに回転し、原紙係止装置19が図1において2点鎖線で示す原紙供給位置に位置するとこれを図示しないセンサが検知し、印刷ドラム2の回転が停止し、製版装置107が、印刷ドラム2に製版済未使用孔版原紙の給版を開始するまで待機することとなる。
【0044】
上記の排版工程と並行して、周知の原稿読み取り工程が同時にスタートし、原稿の画像データが読み取りセンサ装置により読み取られ、読み取りセンサ装置内で光電変換された電気信号は、孔版印刷装置1本体内に設けられた図示されないA/D(アナログ/デジタル)変換基板に入力されて、孔版印刷装置1本体内に設けられた図示されない記憶手段へ格納される。格納と同時に孔版原紙の製版工程およびこれに続く給版工程が始まる。
【0045】
製版装置107において、孔版原紙をサーマルヘッドに押し付けているプラテンローラが回転し、孔版原紙が搬送される。搬送される孔版原紙に対し、サーマルヘッドにライン状に並んだ複数個の発熱素子が、前記の図示されない記憶手段に一旦格納され製版基板で各種処理を施されて送られてきた原稿のデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。製版された孔版原紙は、マスタ搬送手段によって印刷ドラム2に向けて搬送され、先端が拡開した原紙係止装置19に到達すると原紙係止装置19が閉じ、孔版原紙はクランプされる。印刷ドラム2が回転し、孔版原紙は印刷ドラム2の外周面に徐々に巻き付けらる。この際、支持アーム21にはカム24の長径部が当接しており、圧胴3は印刷ドラム2から離間しているので、原紙係止装置19はドラム2の回転の妨げとなることはない。製版が終了した孔版原紙はカッターにより所定の長さに切断される。
【0046】
版付工程においては、所定のタイミングで、給紙台5に積載されている用紙のうちの最上位の一枚が、給紙コロ10によりフィードローラ11へ向けて送られ、フィードローラ11により印刷ドラム2の回転と同期した所定のタイミングで印刷ドラム2と圧胴3との間に送られる。用紙は印刷ドラム2の外周面に新たに装着された製版済未使用孔版原紙と、圧胴3に同時に押し付けられ、製版済未使用孔版原紙の穿孔部より印刷インキが用紙の上面である表面に転移され印刷が行われる。
【0047】
このようにして印刷された用紙は印刷位置4を通り過ぎると、エアナイフ25により印刷ドラム2の外周面に装着された孔版原紙から剥がされ、排紙吸着ユニット12により搬送されて排紙トレイ6上に落下し、版付工程が終了する。次いで、版付工程と同様の過程で、給紙、印刷、排紙の工程からなる印刷工程が、テンキーによりセットされた印刷枚数分、繰り返して行なわれる。試し刷り、印刷工程においては、原紙係止装置19が圧胴3に対向するときに圧胴3の平面部が印刷ドラム2に対向するようになっており、原紙係止装置19が圧胴3に当接することはない。
【0048】
検知手段が検知した用紙の大きさに応じて、排紙トレイ6におけるサイドフェンス駆動手段がサイドフェンス29を変位し、センサ70による検知によって、両サイドフェンス29相互間の距離を、排紙トレイ6上への用紙の積載が終了するまで用紙の幅よりも僅かに小さくしている。これにより用紙の両側縁がサイドフェンス29により適度な摩擦をもって規制され用紙の揃えが良好となる。エンドフェンス27も、検知手段が検知した用紙の大きさに応じて、エンドフェンス駆動手段が変位し、センサ68による検知によって用紙の先端を受け止めるに適した位置を占めている。
【0049】
排紙トレイ6は、エンドフェンス27側の端部が孔版印刷装置1本体側の端部よりも下方に位置しているから、孔版印刷装置1本体から排出される用紙は用紙載置面33あるいは既に排紙トレイ6上に積載されている用紙と擦れることがないとともに、両側縁がサイドフェンス29に規制されるため、用紙は排紙トレイ6上に整然と積載される。用紙を積載する際、用紙の種類例えば更紙や厚紙等、また用紙のサイズ、印刷に使用したインキの量等の印刷の条件が様々であるにもかかわらず、開口111から排出する空気の量が一定であったのでは、用紙の積載を常に良好に行うことはできず、さらにこれら条件の組合せとして例えば、ベタ部の多い画像を、たとえば更紙のような腰の弱い用紙に印刷したような場合に、開口111から排出する空気の量が一定であったのでは、用紙はベタ部の多い部分がインキによって重くなり、ベタ部の多い側から落下してしまい、用紙揃えが十分確保できない。
【0050】
そこで、用紙の揃えを常に良好に行うために、用紙の腰が弱い例えば更紙の時には開口111から排出する空気の量を少なくあるいは無くすべく、用紙の腰が強い例えば厚紙の時には開口から排出する空気の量を多くすべく、用紙のサイズが小さい場合にはフェンス駆動手段によりフェンスが移動され用紙がフェンスによって囲まれることとなるので開口111から排出する空気の量を多くすべく、用紙のサイズが大きい場合にはフェンス間の間隙が大きいから開口111から排出する空気の量を少なくすべく、印刷に使用したインキの量が多い場合にはインキの吸収が遅いから落下速度を遅くするために開口111から排出する空気の量を少なくすべく、印刷に使用したインキの量が少ない場合にはインキの吸収が速やかに行われるから落下速度を速くするために開口111から排出する空気の量を多くすべく、調整板112の状態を変化させる。この調整板112の状態の設定はその他、厚紙を使用した場合にインキの吸収速度が遅いことを考慮して開口111から排出する空気の量を少なくすべきことに基づいて行ってもよいし、さらに他の条件に基づいて行ってもよいし、これらの印刷条件の組み合わせによっても適宜調整されるものである。
【0051】
調整板112の移動は、手動にて行う構成の場合には手動にて行う。また調整板112が調整板駆動機構によりスライド形式で移動される場合には、モータ123の制御を、用紙のサイズに関しては検知手段が検知した用紙の大きさに基づいて行い、用紙の種類に関しては操作パネルに用紙の種類を入力するキーを設けこのキーにより入力したデータその他用紙の種類を検出することができる場合にはそのデータに基づいて行い、印刷に使用したインキの量に関しては製版条件を設定するデータに基づいて算出された画像面積等を基準にして行うことにより調整板112の移動を行う。また操作パネルに調整板112の移動方向や移動量を設定するキー(移動量に関してはテンキーを流用できる)を設け、このキーを操作することで直接的にモータ123を駆動することで調整板112を移動するようにしてもよい。調整板112がフェンスの移動に連動して変位する場合には調整板112の状態は用紙の大きさのみによって決定されることとなるが、制御の簡素化という点で優れている。
【0052】
以上実施例を説明したが、孔版印刷装置1を構成する上記各装置等の構成およびその配置状態は、あくまでもその一例を示したものであり、他の周知の装置および種々の配置状態をもって構成してもよい。例えば、孔版印刷装置1は、上記したような感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置を構成するものに限らず、装置本体と別体に配設された排版装置によってマスタを排版してもよく、排版装置8を上記装置本体に必ずしも具備していなくてもよい。また、製版するためのデータは、上記したように原稿読取装置で読み取ったデータでも、あるいはコンピュータ等で作成されたデータであってもよい。また、版胴を並列に2つ以上配設した複胴式としてフルカラー印刷を含む多色印刷を行うこともできるし、印刷用紙としては、通常の用紙、更紙、厚紙のほか、封筒等を用いることができる。圧接手段としては圧胴ではなくプレスローラを用いてもよい。
【0053】
さらに、上記実施例では印刷装置が孔版印刷装置である場合について説明したが、印刷装置として他のタイプの印刷装置を用いることができる。他のタイプの印刷装置の一例としては、表裏のあるマスタに対してサーマルヘッドにより貫通しない程度の製版を行なう1つの製版装置を用い、これを互いに対向して配置された2つの版胴に版胴に巻き付ける印刷装置が挙げられる。なお、表裏のあるマスタに対してサーマルヘッドにより貫通しない程度の製版を行なう印刷装置は特許第2790963号公報に記載されている。
【0054】
調整板の移動を手動とするか否か、スライド形式とするか否か、無双窓形式とするか否か、扉形式とするか否か、観音開き形式とするか否か等は適宜選択される事項であり、上記実施例に限られず、その組合せも自由である。サイドフェンス駆動手段は、両サイドフェンス29、29を変位するに限らず、少なくとも何れか一方を変位するものであっても良い。エンドフェンス27、サイドフェンス29に形成する開口111の数は上述の例に限らず、1つ以上とすることができる。またエンドフェンス27、サイドフェンス29の何れかに開口111を形成するのみでもよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、排紙トレイに用紙が積載される際に空気を逃がすための開口を有する、同排紙トレイに配設されたフェンスと、上記開口から逃がす空気の量を調整するための調整板とを有し、上記フェンスは、用紙の大きさに応じて移動可能であり、上記調整板は、上記フェンスの移動によって変位することにより上記開口に対する位置が調整され上記開口から逃がす空気の量を調整する印刷装置にあるので、調整板により開口から逃がす空気の量を調整することで、用紙の種類、サイズ、印刷に使用したインキの量等の印刷条件に関わらず、如何なる用紙であっても、如何なる画像を印刷しても用紙揃えを良好に行うことができる印刷装置を提供することができる。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の印刷装置において、上記フェンスを用紙の大きさに応じて移動するためのフェンス駆動手段を有するので、フェンスをフェンス駆動手段により用紙のサイズに応じて変位することができ、特に、調整板が、用紙の大きさに応じてエンドフェンスを移動することに連動し、開口から逃がす空気の量を調整する構成とする場合においては、フェンス駆動手段により調整板を駆動して開口から逃がす空気の量を調整する調整板駆動手段を構成することができ、フェンスを用紙のサイズに応じて変位させることによりそのサイズに応じた調整板の変位量を設定することができ用紙のサイズに応じて用紙揃えを良好に行うことができる印刷装置を提供することができる。。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、請求項3または4記載の印刷装置において、上記調整板駆動手段は、上記調整板に係合し同調整板を移動するための駆動部材を有し、この駆動部材は、上記フェンスが上記フェンス駆動手段によって移動する範囲に延在しているので、フェンス駆動手段がフェンスを如何なる位置に変位しても、駆動部材が調整板に係合し、調整板駆動手段によって駆動される調整板により開口から逃がす空気の量を調整することで、用紙の種類、サイズ、印刷に使用したインキの量等の印刷条件に関わらず、如何なる用紙であっても、如何なる画像を印刷しても用紙揃えを良好に行うことができる印刷装置を提供することができる。
【0060】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5の何れか1つに記載の印刷装置において、上記調整板として、上記フェンスに対してスライド可能に設けられている調整板を有するので、調整板をフェンスに対してスライドすることにより開口を塞ぐ量を調整して開口から逃がす空気の量を調整することで、用紙の種類、サイズ、印刷に使用したインキの量等の印刷条件に関わらず、如何なる用紙であっても、如何なる画像を印刷しても用紙揃えを良好に行うことができる印刷装置を提供することができる。
【0061】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の印刷装置において、上記フェンスに対してスライド可能に設けられた上記調整板は、上記開口に連通可能な孔を有し、上記開口と上記孔とが連通する面積を調整することにより上記開口から逃がす空気の量を調整するので、調整板をフェンスに対してスライドすることにより開口と孔とが連通する面積を調整して開口から逃がす空気の量を調整することで、用紙の種類、サイズ、印刷に使用したインキの量等の印刷条件に関わらず、如何なる用紙であっても、如何なる画像を印刷しても用紙揃えを良好に行うことができる印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した孔版印刷装置の概要を示す図である。
【図2】図1に示した排紙トレイの概略平面図である。
【図3】図1に示した排紙トレイの内部構成を示す平面図である。
【図4】図1に示した排紙トレイであって調整板が解放位置を占めた状態を示す概略斜視図である。
【図5】図1に示した排紙トレイであって調整板が中間位置を占めた状態を示す概略斜視図である。
【図6】排紙トレイの平面図である。
【図7】図6に示した排紙トレイの側面図である。
【図8】図6に示した排紙トレイの正面図である。
【図9】図6に示したサイドフェンスの側面図である。
【図10】図9に示したサイドフェンスの平面図である。
【図11】図9に示したサイドフェンスの正面図である。
【図12】図9に示したサイドフェンスの斜視図である。
【図13】図6に示したサイドフェンスに配設された調整板の側面図である。
【図14】図13に示した調整板の平面図である。
【図15】図13に示した調整板の正面図である。
【図16】図13に示した調整板の斜視図である。
【図17】図6に示したエンドフェンスの正面図である。
【図18】図17に示したエンドフェンスの平面図である。
【図19】図17に示したエンドフェンスの側面図である。
【図20】図17に示したエンドフェンスの斜視図である。
【図21】図6に示したエンドフェンスに配設された調整板の正面図である。
【図22】図21に示した調整板の平面図である。
【図23】図21に示した調整板の側面図である。
【図24】図21に示した調整板の斜視図である。
【図25】手動にて調整板を移動する排紙トレイの別の例の平面図である。
【図26】図25に示した排紙トレイの側面図である。
【図27】図25に示した排紙トレイの正面図である。
【図28】調整板駆動手段を有する排紙トレイを下方から見た平面図である。
【図29】図28に示した排紙トレイの側面図である。
【図30】図28に示した排紙トレイの正面図である。
【図31】図28に示したサイドフェンスの側面図である。
【図32】図28に示したサイドフェンスの平面図である。
【図33】図28に示したサイドフェンスの正面図である。
【図34】図28に示したサイドフェンスに配設された調整板の側面図である。
【図35】図28に示した調整板の平面図である。
【図36】図28に示した調整板の正面図である。
【図37】図28に示したエンドフェンスの正面図である。
【図38】図28に示したエンドフェンスの平面図である。
【図39】図28に示したエンドフェンスの側面図である。
【図40】図28に示したエンドフェンスに配設された調整板の正面図である。
【図41】図28に示した調整板の平面図である。
【図42】図28に示した調整板の側面図である。
【図43】図28に示したサイドフェンスに配設された調整板を移動する調整板駆動手段の斜視図である。
【図44】エンドフェンスに配設された調整板が扉形式で設けられている排紙トレイを下方から見た平面図である。
【図45】図44に示した排紙トレイの側面図である。
【図46】図44に示した排紙トレイの正面図である。
【図47】図44に示したエンドフェンスの正面図である。
【図48】図44に示したエンドフェンスの平面図である。
【図49】図44に示したエンドフェンスの側面図である。
【図50】図44に示したエンドフェンスの斜視図である。
【図51】図44に示したエンドフェンスに配設された調整板の正面図である。
【図52】図44に示した調整板の平面図である。
【図53】図44に示した調整板の側面図である。
【図54】図44に示した調整板の斜視図である。
【図55】図44に示したエンドフェンスに配設された調整板が解放位置を占める状態を示した排紙トレイを下から見た平面図である。
【図56】図55に示した排紙トレイの一部破断側面図である。
【図57】図55に示した排紙トレイの正面図である。
【符号の説明】
1 印刷装置
6 排紙トレイ
27、29 フェンス
27 エンドフェンス
29 サイドフェンス
50〜57、58〜67 フェンス駆動手段
50〜57 エンドフェンス駆動手段
58〜67 サイドフェンス駆動手段
111 開口
112 調整板
116 孔
121〜126、121〜123及び127及び128 調整板駆動手段
121〜126 サイドフェンスに対応した調整板駆動手段
121〜123及び127及び128 エンドフェンスに対応した調整板駆動手段
122 駆動部材

Claims (8)

  1. 排紙トレイに用紙が積載される際に空気を逃がすための開口を有する、同排紙トレイに配設されたフェンスと、
    上記開口から逃がす空気の量を調整するための調整板とを有し、
    上記フェンスは、用紙の大きさに応じて移動可能であり、
    上記調整板は、上記フェンスの移動によって変位することにより上記開口に対する位置が調整され上記開口から逃がす空気の量を調整する印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    上記フェンスを用紙の大きさに応じて移動するためのフェンス駆動手段を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    上記フェンス駆動手段は、上記調整板を駆動して上記開口から逃がす空気の量を調整するための調整板駆動手段を構成していることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項記載の印刷装置において、
    上記フェンスが、用紙の各側縁をそれぞれ規制するサイドフェンスと、用紙の先端を受け止めるエンドフェンスとであり、
    上記フェンス駆動手段が、上記サイドフェンスを用紙の大きさに応じて移動するためサイドフェンス駆動手段と、上記エンドフェンスを用紙の大きさに応じて移動するためエンドフェンス駆動手段とであり、
    上記サイドフェンス駆動手段は、用紙の大きさに応じて、上記サイドフェンス相互間の距離を、排紙トレイ上の用紙の積載が終了するまで用紙の幅よりも僅かに小さくし、
    上記エンドフェンス駆動手段は、用紙の大きさが小さい場合には上記開口から逃がす空気の量が多くなるように上記エンドフェンスを移動し、用紙の大きさが大きい場合には上記開口から逃がす空気の量が少なくなるように上記エンドフェンスを移動することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項3または4記載の印刷装置において、
    上記調整板駆動手段は、上記調整板に係合し同調整板を移動するための駆動部材を有し、この駆動部材は、上記フェンスが上記フェンス駆動手段によって移動する範囲に延在していることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の印刷装置において、
    上記調整板として、上記フェンスに対してスライド可能に設けられている調整板を有することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6記載の印刷装置において、
    上記フェンスに対してスライド可能に設けられた上記調整板は、上記開口に連通可能な孔を有し、上記開口と上記孔とが連通する面積を調整することにより上記開口から逃がす空気の量を調整することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の印刷装置において、
    上記調整板として、上記フェンスに対して扉形式で設けられている調整板を有することを特徴とする印刷装置。
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