JP2002154260A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2002154260A
JP2002154260A JP2000352691A JP2000352691A JP2002154260A JP 2002154260 A JP2002154260 A JP 2002154260A JP 2000352691 A JP2000352691 A JP 2000352691A JP 2000352691 A JP2000352691 A JP 2000352691A JP 2002154260 A JP2002154260 A JP 2002154260A
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Japan
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plate cylinder
paper
printing
master
plate
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JP2000352691A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Yoshino
幸彦 吉野
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 版胴への印刷用紙の巻き上がりを確実に検知
することが可能な孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 版胴29と、版胴29と接離自在な押圧
手段30と、印刷済みの印刷用紙Pを搬送する排紙搬送
部材48とを有し、給送された印刷用紙Pを押圧手段3
0により版胴29に押圧し、版胴29より剥離された印
刷用紙Pを排紙搬送部材48により搬送する孔版印刷装
置1において、版胴29の外周面上に印刷用紙Pが巻き
上がったときこの印刷用紙Pを検知する巻き上がり検知
手段61を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷装置に関
し、詳しくは版胴への用紙巻き上がり検知機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体である回転自在な版
胴とラミネート構造のマスタとを用い、マスタをサーマ
ルヘッドにより加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版
胴内部に設けられたインキ供給手段よりインキを供給し
つつプレスローラー等の押圧手段によって給紙部より給
送された印刷用紙を版胴外周面上の製版済みマスタに連
続的に押圧し、版胴開口部及びマスタ穿孔部よりインキ
を滲出させてこれを印刷用紙に転移させた後に版胴外周
面上より印刷用紙を剥離し、剥離した印刷用紙を排紙搬
送部材によって機外に排出することで所望の印刷物を得
る感熱デジタル孔版印刷装置(以下「孔版印刷装置」と
いう)が一般的に知られている。
【0003】上述した孔版印刷装置において、押圧手段
により版胴に押圧されてインキを転移された印刷用紙は
自身の腰によって版胴上に巻装されたマスタより浮き上
がり、この浮き上がりにより形成された空間内に剥離爪
の先端が挿入されることで版胴外周面より剥離されて排
紙される。しかし、印刷用紙上に形成される画像にベタ
部があったり夏場等においてインキの流動性が向上する
等の理由により印刷用紙に対するインキの付着量が増加
すると、印刷用紙が版胴に貼り付き気味となって形成さ
れる空間部が狭くなり、剥離爪の先端の挿入が不安定と
なることで印刷用紙が版胴に貼り付いたまま排紙されな
い「巻き上がり」と呼ばれる不具合が発生する。この巻
き上がりが発生すると、以下の印刷用紙にはマスタから
のインキ転写が行われないことから全ての印刷用紙が白
紙となり印刷不良となってしまうと共に、巻き上がった
印刷用紙と共にマスタが排版されると排版ジャムが発生
したり最悪の場合には排版ユニットを破損させてしまう
場合がある。
【0004】そこで、版胴の近傍に版胴からの印刷用紙
の排紙タイミングを検知する排紙タイミングセンサーを
設けると共に排紙搬送部材近傍に印刷用紙を検知する排
紙検知センサーを設け、排紙タイミングセンサー作動時
に排紙検知センサーが印刷用紙を検知した場合には巻き
上がりが発生せずに印刷用紙が正しく排出されたと判断
して印刷動作を続行し、排紙タイミングセンサー作動時
に排紙検知センサーが印刷用紙を検知しなかった場合に
は巻き上がりが発生したと判断して印刷動作を停止させ
る構成が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の構成で
は、版胴上に用紙が巻き上がっているか否かを直接的に
検知しておらず間接的に検知しているため、例えば以下
のような問題点がある。給紙部より印刷用紙が給送され
る際、印刷用紙は給紙ローラー及び分離ローラー等の分
離給送手段によって1枚ずつに分離されて給送される
が、静電気等の影響により2枚の印刷用紙が重送されそ
のうちの1枚が版胴に巻き上がり他の印刷用紙が排紙搬
送部材上に排出された場合には、巻き上がりが発生した
とは判断されずに印刷動作が続行されることとなり上述
の不具合が生じてしまう。本発明は上記問題点を解決
し、2枚の印刷用紙が重送されそのうちの1枚が版胴に
巻き上がった場合でも確実に巻き上がりの発生を検知し
て、白紙連続排出や排版ジャムの発生あるいは排版ユニ
ットの破損を防止することが可能な孔版印刷装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
版胴と、前記版胴と接離自在な押圧手段と、印刷済みの
印刷用紙を搬送する排紙搬送部材とを有し、給送された
印刷用紙を前記押圧手段により前記版胴に押圧し、前記
版胴より剥離された前記印刷用紙を前記排紙搬送部材に
より搬送する孔版印刷装置において、前記版胴の外周面
上に前記印刷用紙が巻き上がったとき該印刷用紙を検知
する巻き上がり検知手段を有することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記巻き上がり検知手段
は前記版胴の外周面上に設けられた検知片の検知・非検
知により前記版胴の外周面上における前記印刷用紙の有
無を検知することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記検知片は前記版胴の
幅方向中央部に1個設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2または請求項3記載の孔版印刷装置において、さら
に、前記版胴の外周面より前記印刷用紙が剥離されるタ
イミングを検知する排紙タイミング検知手段と、剥離さ
れた前記印刷用紙が前記排紙搬送部材に送られたことを
検知する排紙検知手段とを有することを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、前記巻き上がり検知手段は、前記版胴が所
定位置を占めているときに前記版胴の外周面上にマスタ
が巻装されているか否かを検知するマスタ有無検知手段
としても機能することを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、前記巻き上がり検知手段が反射型センサー
からなることを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を採用した孔
版印刷装置の概略正面図である。同図において孔版印刷
装置1は、画像読取部2、製版搬送部3、給紙部4、印
刷部5、排版部6、排紙部7等を有している。孔版印刷
装置1の筐体1aの上部に配設された画像読取部2は、
原稿搬送ローラー対8,9、反射ミラー10、結像レン
ズ11、CCD等の画像センサー12等を有している。
【0013】画像読取部2の下方には製版搬送部3が配
設されている。製版搬送部3は、マスタロール保持部材
13、プラテンローラー14、サーマルヘッド15、切
断手段16、マスタ搬送ローラー対17,18、ガイド
板19,20,21等を有している。マスタロール保持
部材13は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを
貼り合わせたマスタ22をロール状に巻成してなるマス
タロール22aの芯部22bを回転自在かつ着脱自在に
支持する。プラテンローラー14は図示しないステッピ
ングモーターにより図の時計回り方向に回転駆動され、
サーマルヘッド15は図示しない付勢手段によってプラ
テンローラー14に圧接されている。上刃と下刃とを有
する切断手段16は、下刃に対して上刃が上下動するこ
とによりマスタ22を切断する。駆動ローラー及びこれ
に圧接された従動ローラーからなるマスタ搬送ローラー
対17,18は、各ローラー間にマスタ22を挟持して
搬送する。各マスタ搬送ローラー対17,18間にはガ
イド板19,20が、マスタ搬送ローラー対18のマス
タ搬送方向下流側にはガイド板21が、それぞれ図示し
ない製版搬送部側板に固定されて設けられている。
【0014】製版搬送部3の下方には給紙部4が配設さ
れている。給紙部4は、給紙台23、給紙ローラー2
4、分離ローラー25、レジストローラー対26、ガイ
ド板27,28等を有している。上面に印刷用紙Pを積
載される給紙台23は、図示しない駆動機構により上下
動自在に支持されている。給紙台23の上方に配設さ
れ、図示しない駆動手段により図の時計回り方向に回転
駆動される給紙ローラー24は、給紙台23上に積載さ
れた最上位の印刷用紙Pに対して所定の圧力で圧接す
る。給紙ローラー24の左方近傍に配設された分離ロー
ラー25は、図示しない分離パッドにその周面を所定の
圧力で圧接配置されており、図示しない駆動力伝達手段
により給紙ローラー24の駆動力を伝達されて、給紙ロ
ーラー24と同方向に同期して回転駆動される。分離ロ
ーラー25の左方には、駆動ローラー及びこれに圧接配
置された従動ローラーからなるレジストローラー対26
が配設されている。レジストローラー対26の駆動ロー
ラーは図示しない駆動手段により回転駆動され、レジス
トローラー対26は分離ローラー25によって送られた
1枚の印刷用紙Pを一時停留させた後、所定のタイミン
グで印刷部5に向けて給送する。レジストローラー対2
6の左方には、図示しない製版側板に固定されたガイド
板27,28が配設されており、各ガイド板27,28
により給紙通路が形成されている。
【0015】給紙部4の左方には印刷部5が配設されて
いる。印刷部5は、版胴29、押圧手段としてのプレス
ローラー30等から主に構成されている。筐体1aに対
して着脱自在に設けられた版胴29は、図2に示すよう
にステンレス薄板をエッチング加工したもの、あるいは
ニッケル電鋳された薄板よりなる多孔性支持板29aを
有しており、この多孔性支持板29aには0.25〜
1.0mm程度の間隔で直径0.15〜0.5mm程度
の孔29bが多数穿設されている。多孔性支持板29a
の開口部表面には、ポリエステルあるいはステンレスの
細線等で織られたメッシュ数#100〜400程度の図
示しないメッシュスクリーンが1〜3層程度巻装されて
おり、多孔性支持板29aの非開口部表面には版胴29
の軸方向に延在する平面からなるステージ部50と、こ
のステージ部50と共にマスタ22の先端を挟持するク
ランパー31とが配設されている。クランパー31には
図示しない磁石が設けられており、ステージ部50に対
して磁着可能に設けられている。クランパー31は、版
胴29が所定位置に達したときに図示しない開閉手段に
よって開閉される。多孔性支持板29aの両端部には図
示しないフランジがそれぞれ設けられており、各フラン
ジは筐体1aに固設されたインキ供給パイプを兼用する
支軸32(図1参照)に、図示しない軸受を介して回転
自在に支持されている。また多孔性支持板29aの、図
2においてクランパー31の左方に位置する非開口部に
は、検知片としてのセンサーパターン51が設けられて
いる。センサーパターン51は光を吸収する黒色の部材
で構成されており、多孔性支持板29aの幅方向中央部
に所定の長さにわたって1箇所形成されている。なお、
ここでいう幅方向中央部とは、この孔版印刷装置1で印
刷可能な印刷用紙Pのうちの、最小サイズの幅(用紙搬
送方向と直交する方向の長さ)に含まれる範囲をいう。
【0016】版胴29の内部にはインキ供給手段33が
配設されている。インキ供給手段33は、支軸32、イ
ンキローラー34、ドクターローラー35から主に構成
されている。支軸32の表面には、版胴29内部にイン
キを供給するための小径の孔が多数穿設されており、そ
の下方にはインキローラー34とドクターローラー35
とが配設されている。インキローラー34及びドクター
ローラー35は版胴29内に設けられた図示しない側板
間に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段に
より互いに逆方向に向けて回転駆動される。インキロー
ラー34とドクターローラー35とは、互いの外周面間
に僅かな隙間が生じるように近接してそれぞれ配置され
ており、各外周面の近接部において楔状のインキ溜まり
36を形成している。支軸32よりインキ溜まり36へ
と供給されたインキは、インキローラー34とドクター
ローラー35との隙間を通過する際に均一な層状とさ
れ、インキローラー34の外周面を介して版胴29の内
周面に供給される。
【0017】版胴29の下方には、図示しない揺動手段
に支持され、その外周面を版胴29の外周面に対して所
定の押圧力で圧接離間自在に設けられた回転自在なプレ
スローラー30が配設されている。プレスローラー30
は、給紙部4より給送される印刷用紙Pを版胴29に押
圧し、印刷用紙P上に印刷画像を形成させる。
【0018】印刷部5の左方には排版部6が配設されて
いる。排版部6は、上排版部材37、下排版部材38、
排版ボックス39等から主に構成されている。上排版部
材37は、図示しない駆動手段で回転駆動される駆動ロ
ーラー40と従動ローラー41、及び各ローラー間に掛
け渡された無端ベルト42から主に構成されている。下
排版部材38は、駆動ローラー40と図示しないギヤに
よって連結され回転駆動される駆動ローラー43と従動
ローラー44、及び各ローラー間に掛け渡された無端ベ
ルト45から主に構成されている。下排版部材38は、
駆動ローラー40の支軸を中心に、図示しない移動手段
によって左右方向に移動自在に設けられており、駆動ロ
ーラー43の外周面に位置する無端ベルト45が版胴2
9の外周面に対して接離自在となるように構成されてい
る。内部に使用済みマスタを貯容する排版ボックス39
は筐体1aに対して着脱自在に設けられており、その内
部には貯容された使用済みマスタを圧縮する図示しない
圧縮板が配設されている。
【0019】排版部6の下方には排紙部7が配設されて
いる。排紙部7は、剥離爪46、ガイド板47、排紙搬
送部材48、排紙トレイ49等を有している。版胴29
の外周面上より印刷用紙Pを剥離する剥離爪46は、版
胴29の軸方向に複数個配設されており、それぞれ鋭角
状の先端部を有している。各剥離爪46はそれぞれの基
部を筐体1aに設けられた図示しない爪揺動手段に支持
されており、図示しない爪揺動手段で揺動されることに
よって各先端部を版胴29の外周面に対して近接離間自
在となるように、それぞれ一体的に揺動自在に設けられ
ている。プレスローラー30の左方であって剥離爪46
の下方にはガイド板47が配設されている。ガイド板4
7は筐体1aの図示しない側板に固定されており、各剥
離爪46によって版胴29の外周面より剥離された印刷
用紙Pを排紙搬送部材48に案内する。
【0020】ガイド板47の左方には排紙搬送部材48
が配設されている。排紙搬送部材48は、図示しない駆
動手段によって図1の反時計回り方向に回転駆動される
駆動ローラー53、従動ローラー54、各ローラー間に
掛け渡された複数の無端ベルト55、吸引ファン56、
排紙検知センサー52等を有しており、吸引ファン56
の吸引力によって無端ベルト55上に印刷用紙Pを保持
しつつ、図1の左方に向けて搬送する。排紙検知手段と
しての排紙検知センサー52は、給紙部4より給送され
プレスローラー30によって版胴29に押圧されて画像
を転写された印刷用紙Pが、剥離爪46によって版胴2
9の外周面から剥離されて排紙搬送部材48上に送られ
たときに、印刷用紙Pの先端を検知して信号を出力す
る。排紙搬送部材48の左方には排紙トレイ49が配設
されている。印刷済みの印刷用紙Pをその上面に積載す
る排紙トレイ49は、印刷用紙Pの揃えを行う一対のサ
イドフェンス57及びエンドフェンス58等を有してい
る。
【0021】また版胴29の周囲には、図3に示すよう
に排紙タイミング検知手段としての排紙タイミング検知
センサー59、マスタ有無検知手段としてのマスタ有無
検知センサー60、巻き上がり検知手段としての巻き上
がり検知センサー61がそれぞれ配設されている。
【0022】排紙タイミング検知センサー59は透過型
のセンサーであり、多孔性支持板29aの一端部に配置
された図示しないフランジに取り付けられたシャッター
板62を検知して信号を出力する。排紙タイミング検知
センサー59がシャッター板62を検知するタイミング
は、図3に実線で示すように、版胴29の外周面より剥
離爪46によって剥離された印刷用紙Pの先端が排紙検
知センサー52によって検知されるタイミングと同じタ
イミングとなるように設定されている。排紙タイミング
検知センサー59がシャッター板62を検知する位置、
すなわち図3に実線で示す位置にクランパー31が置か
れているとき、版胴29は所定位置であるホームポジシ
ョンを占める。
【0023】マスタ有無検知センサー60は反射型のセ
ンサーであり、版胴29が、そのクランパー31が図3
の二点鎖線位置に置かれた給版待機位置を占めた後、製
版搬送部3から送られる製版済みのマスタ22をクラン
パー31で挟持して図3の時計回り方向に回転する際
に、版胴29上のマスタ22に向けて検出光を照射す
る。このマスタ22の巻装時に、クランパー31からマ
スタ22が外れる等して版胴29上にマスタ22が正常
に巻装されていない場合には、マスタ有無検知センサー
60から照射された検出光はセンサーパターン51に吸
収されることでマスタ有無検知センサー60に反射され
ず、これによりマスタ有無検知センサー60は版胴29
上にマスタ22が正常に巻装されていないことを検知す
る。
【0024】マスタ有無検知センサー60と同様の反射
型のセンサーである巻き上がり検知センサー61は、排
紙タイミング検知センサー59がシャッター板62を検
知したとき、すなわち版胴29がホームポジションを占
めたときに版胴29上のマスタ22に向けて検出光を照
射する。この検出光の照射時において、図3に実線で示
すように印刷用紙Pが良好に版胴29の外周面より剥離
されていれば、検出光はセンサーパターン51に吸収さ
れて巻き上がり検知センサー61には反射されないが、
図3に一点鎖線で示すように印刷用紙Pが版胴29の外
周面に巻き上がっているときには、検出光は印刷用紙P
に当たって反射して巻き上がり検知センサー61に反射
される。
【0025】上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置
1の動作を説明する。オペレーターにより、画像読取部
2に印刷すべき原稿がセットされた後に図示しない製版
スタートキーが押下されると、原稿搬送ローラー対8,
9が回転して原稿を送ると共に、反射ミラー10が原稿
画像を走査する。走査された原稿画像は結像レンズ11
によって結像された後、画像センサー12へと送られ
る。原稿画像情報を受け取った画像センサー12はこの
情報を画像データ信号に変換した後、サーマルヘッド1
5を制御する図示しない制御手段に向けて出力する。
【0026】画像読取部2での画像読取動作と並行し
て、排版部6では版胴29の外周面上から使用済みマス
タを剥離する排版動作が行われる。外周面上に使用済み
マスタを巻装している版胴29は、図示しない版胴駆動
手段によって図1の反時計回り方向に回転される。そし
て、版胴29が、その外周面上に巻装した使用済みマス
タの後端と駆動ローラー43とが対応する所定の排版位
置に到達すると、各駆動ローラー40,43が回転駆動
されると共に下排版部材38が版胴29側に移動され、
駆動ローラー43の外周面に位置する無端ベルト45が
版胴29の外周面上に巻装された使用済みマスタと当接
する。無端ベルト45が版胴29上の使用済みマスタと
当接したとき版胴29は反時計回り方向への回転を継続
しており、無端ベルト45と接触してすくい上げられた
使用済みマスタは下排版部材38と上排版部材37とで
挟持され、版胴29の外周面より剥離される。剥離され
た使用済みマスタは下排版部材38と上排版部材37と
で搬送されて排版ボックス39内に廃棄された後、図示
しない圧縮板によって圧縮される。版胴29の外周面よ
り使用済みマスタが全て剥離された後も版胴29はさら
に回転を継続し、そして、版胴29が図1に示す給版待
機位置に到達すると、図示しない版胴駆動手段の作動が
停止されると共に図示しない開閉手段が作動し、クラン
パー31が図1に示すように開放されて版胴29は給版
待機状態となる。
【0027】版胴29が給版待機状態となり排版動作が
完了すると、これに続いて製版動作が行われる。クラン
パー31が開放されるとプラテンローラー14及び各マ
スタ搬送ローラー対17,18が回転駆動され、マスタ
ロール22aからマスタ22が引き出される。引き出さ
れたマスタ22は、サーマルヘッド15の発熱素子が画
像データ信号に基づいて選択的に発熱することでその熱
可塑性樹脂フィルム面を熱溶融穿孔され、製版画像を形
成される。
【0028】製版画像を形成されたマスタ22は、各ガ
イド板19,20,21にガイドされつつクランパー3
1へと搬送される。そして、プラテンローラー14を回
転駆動する図示しないステッピングモーターのステップ
数より、マスタ22の先端がクランパー31と図示しな
いステージ部との間の所定位置まで搬送されたことを図
示しない制御手段が認識すると、図示しない開閉手段が
作動してクランパー31が閉じられ、マスタ22はその
先端部を版胴29の外周面上に係止される。
【0029】マスタ22の先端部が外周面上に係止され
ると、版胴29はマスタ搬送速度と同じ周速度で再び回
転を開始する。そして、プラテンローラー15を回転駆
動する図示しないステッピングモーターのステップ数よ
り、1版分の製版が完了したことを図示しない制御手段
が認識すると、プラテンローラー15及び各マスタ搬送
ローラー対17,18の回転が停止すると共に切断手段
6が作動し、マスタ22が切断される。切断されたマス
タ22は版胴29の回転によって引き出され、版胴29
が所定のホームポジションに達すると図示しない版胴駆
動手段の作動が停止されて巻装動作が完了する。この巻
装時において、センサーパターン51がマスタ有無検知
センサー60と対応する位置まで版胴29が回転したと
きにマスタ有無検知センサー60から版胴29上のマス
タ22に向けて検出光が照射され、照射された検出光が
マスタ有無検知センサー60に反射されないときにはマ
スタ巻装ジャムが発生したと見なされ、巻装動作が中断
される。
【0030】巻装動作に引き続き、版付け動作が行われ
る。巻装動作完了後、図示しない版胴駆動手段が作動
し、版胴29が図1の時計回り方向に低速で回転駆動さ
れると共に、給紙ローラー24、分離ローラー25、駆
動ローラー53及び吸引ファン56がそれぞれ駆動され
る。給紙ローラー24及び分離ローラー25の回転によ
り、給紙台23上に積載された印刷用紙Pのうちの最上
位の1枚のみが引き出され、引き出された印刷用紙Pは
その先端をレジストローラー対26にくわえ込まれる。
レジストローラー対26は所定のタイミングで回転し、
印刷用紙Pを版胴29とプレスローラー30との間に給
送する。給送された印刷用紙Pは、図示しない揺動手段
によって揺動されるプレスローラー30によって版胴2
9に対して所定の押圧力で圧接される。この押圧動作に
より、プレスローラー30と版胴29の外周面とが印刷
用紙P及び製版済みのマスタ22を介して圧接され、イ
ンキローラー34によって版胴29の内面に供給された
インキが版胴開口部、メッシュスクリーン開口部、マス
タ穿孔部を介して印刷用紙Pに転移され、印刷用紙P上
に印刷画像が形成される。インキを転移された印刷用紙
Pは各剥離爪46により版胴29の外周面より剥離さ
れ、ガイド板47に案内されて排紙搬送部材48へと送
られる。吸引ファン56の吸引力によって無端ベルト5
5上に保持された印刷用紙Pは、左方へと搬送されて排
紙トレイ49上に排出され、版付け動作が完了する。版
付け動作完了後、版胴29はホームポジションまで回転
して停止し、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
【0031】孔版印刷装置1が印刷待機状態となった
後、オペレーターにより図示しない印刷スタートキーが
押下されると、版胴29が版付け時よりも高速で回転駆
動されると共に給紙ローラー24及び分離ローラー25
が回転駆動し、給紙部4より印刷用紙Pが連続的に送ら
れて印刷動作が行われる。
【0032】上述の版付け時及び印刷時において、排紙
タイミング検知センサー59がシャッター板62を検知
したときに、排紙検知センサー52により印刷用紙Pの
有無が検知されると共に巻き上がり検知センサー61か
ら版胴29に向けて検出光が照射される。そして、排紙
検知センサー52が印刷用紙Pを検知し、かつ巻き上が
り検知センサー61から照射された検出光が巻き上がり
検知センサー61に反射されない場合には、版胴29か
ら良好に印刷用紙Pが剥離されて巻き上がりは発生して
いないものと見なされ、版付け動作及び印刷動作が続行
される。
【0033】また、排紙検知センサー52が印刷用紙P
を検知せず、かつ巻き上がり検知センサー61から照射
された検出光が巻き上がり検知センサー61に反射され
た場合には、巻き上がりが発生したと見なされて版付け
動作あるいは印刷動作が中断され、排紙検知センサー5
2が印刷用紙Pの先端を検知し、かつ巻き上がり検知セ
ンサー61から照射された検出光が巻き上がり検知セン
サー61に反射された場合には、給紙部4より印刷用紙
Pが重送され、そのうちの1枚が版胴29に巻き上げら
れたものと判断される。これにより分離ローラー25の
分離圧を調整して重送の防止を図ることができる。これ
ら一連の動作の流れを図4に示す。
【0034】このように本発明によれば、排紙検知セン
サー52と巻き上がり検知センサー61とを併用するこ
とにより、例え給紙部4から印刷用紙Pが重送されてそ
のうちの1枚が版胴29に巻き上がったとしても、版胴
29上における印刷用紙Pの巻き上がりを検知すること
ができるので、全ての印刷用紙が白紙で排出される印刷
不良の発生及び巻き上がった印刷用紙と共にマスタが排
版されることによる排版ジャムの発生あるいは排版ユニ
ットの破損といった不具合の発生を防止することができ
る。
【0035】上記実施例では、排紙検知センサー52と
巻き上がり検知センサー61とを併設して重送時におけ
る巻き上がりの検知をも可能である構成としたが、単に
巻き上がりの発生を検知するのであれば巻き上がり検知
センサー61のみを配置する構成とすることにより、版
胴29上における印刷用紙Pの有無を直接的に検知でき
るので巻き上がりの発生を確実に検知することができ
る。また、巻き上がり検知センサー61として、照射し
た検出光の検知を切換可能なものを用いることにより、
版胴29上にマスタ22が巻装されているか否かを検知
する機能と、版胴29上に印刷用紙Pが巻装されている
か否かを検知する機能とを切り換えることができる。こ
れにより、版胴29がホームポジションを占めていると
きに巻き上がり検知センサー61をマスタ有無検知セン
サーとして用いることができ、例えば通常は版胴29が
ホームポジションで停止している製版待機時において版
胴29上におけるマスタ22の有無を検知することによ
り、版胴29上にマスタ22が巻装されていない場合に
は排版動作をスキップして製版動作を行うような制御を
行うことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、巻き上がり検知手段に
より版胴上における印刷用紙の有無を直接的に検知でき
るので、巻き上がりの発生を確実に検知することがで
き、巻き上がりに起因する連続した白紙排出の発生や排
版ジャムあるいは排版部の破損といった不具合の発生を
確実に防止することができる。
【0037】また、版胴外周面より印刷用紙が剥離され
るタイミングを検知する排紙タイミング検知手段と、剥
離された印刷用紙が排紙搬送部材に送られたことを検知
する排紙検知手段とを併設することにより、給紙部から
印刷用紙が重送されてそのうちの1枚が版胴に巻き上が
ったとしても版胴上における印刷用紙の巻き上がりを検
知することができる。
【0038】さらに、巻き上がり検知手段として、検知
の度合いを切換可能なものを用いることにより、版胴上
にマスタが巻装されているか否かを検知する機能と、版
胴上に印刷用紙Pが巻装されているか否かを検知する機
能とを切り換えることができる。これにより、版胴がホ
ームポジションを占めているときに巻き上がり検知手段
をマスタ有無検知手段として用いることができ、版胴上
にマスタが巻装されていない場合には排版動作をスキッ
プして製版動作を行うような制御を行うことができる。
また、既にマスタ有無検知手段を有している孔版印刷装
置においては、新たに検知手段を設けることなく巻き上
がり検知を行うことができ、コストアップすることなく
巻き上がり検知を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の概
略正面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる版胴を説明する
概略図である。
【図3】本発明の一実施例における版胴からの印刷用紙
の剥離を説明する概略図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 22 マスタ 29 版胴 30 押圧手段(プレスローラー) 48 排紙搬送部材 51 検知片(センサーパターン) 52 排紙検知手段(排紙検知センサー) 59 排紙タイミング検知手段(排紙タイミング検知セ
ンサー) 61 巻き上がり検知手段(巻き上がり検知センサー) P 印刷用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴と、前記版胴と接離自在な押圧手段
    と、印刷済みの印刷用紙を搬送する排紙搬送部材とを有
    し、給送された印刷用紙を前記押圧手段により前記版胴
    に押圧し、前記版胴より剥離された前記印刷用紙を前記
    排紙搬送部材により搬送する孔版印刷装置において、 前記版胴の外周面上に前記印刷用紙が巻き上がったとき
    該印刷用紙を検知する巻き上がり検知手段を有すること
    を特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記巻き上がり検知手段は、前記版胴の外
    周面上に設けられた検知片の検知・非検知により前記版
    胴の外周面上における前記印刷用紙の有無を検知するこ
    とを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】前記検知片は前記版胴の幅方向中央部に1
    個設けられていることを特徴とする請求項2記載の孔版
    印刷装置。
  4. 【請求項4】前記版胴の外周面より前記印刷用紙が剥離
    されるタイミングを検知する排紙タイミング検知手段
    と、剥離された前記印刷用紙が前記排紙搬送部材に送ら
    れたことを検知する排紙検知手段とを有することを特徴
    とする請求項1、請求項2または請求項3記載の孔版印
    刷装置。
  5. 【請求項5】前記巻き上がり検知手段は、前記版胴が所
    定位置を占めているときに前記版胴の外周面上にマスタ
    が巻装されているか否かを検知するマスタ有無検知手段
    としても機能することを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記巻き上がり検知手段は反射型センサー
    からなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のう
    ちの何れか1つに記載の孔版印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315333A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置及びこれに用いられる版胴

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006315333A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置及びこれに用いられる版胴

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