JPH09254517A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH09254517A
JPH09254517A JP6755296A JP6755296A JPH09254517A JP H09254517 A JPH09254517 A JP H09254517A JP 6755296 A JP6755296 A JP 6755296A JP 6755296 A JP6755296 A JP 6755296A JP H09254517 A JPH09254517 A JP H09254517A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタを版胴に巻き付けるときに、マスタに
シワや波打ちが発生しないようにする。 【解決手段】 マスタ1を版胴2に巻き付けるときに、
マスタ1の両側を傾斜コロ33により外側に引っ張る過
程で、マスタ1の中央部を弾性部材34で押圧してしご
き、マスタ1を平らに伸ばす。特に、マスタ1に対する
傾斜コロ33の接触点を結ぶ線上の近傍から版胴2側に
近づかない位置であってマスタ1の幅方向の中央部に圧
接される位置に弾性部材34を配置することにより、マ
スタ1の両側が傾斜コロ33から解放された状態で中央
部のみが弾性部材34にしごかれる状態を回避する。こ
れにより、マスタ1の後端付近の中央部にシワや波打ち
が発生しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転自在な版胴に
巻き付けた製版済みのマスタに位置を合わせて印刷用紙
を給紙し、この印刷用紙をマスタを介して版胴に押し付
け、版胴内のインキを版胴の孔及びマスタの穿孔から滲
み出させて印刷用紙にインキを転移させることにより印
刷用紙に画像を印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の印刷装置に用いられる版胴は、
外周に多数の孔が形成された円筒体の外周に、樹脂或い
は金属製のメッシュスクリーンを複数層巻回することに
より形成されている。また、マスタは厚みが1ないし2
μm程度の熱可塑性樹脂フィルムに、多孔質の和紙や合
成繊維シート、或いは和紙と合成繊維シートとを混抄し
たシートを張り合わせたラミネート構造となっている。
このマスタは、主走査方向に配列された多数の発熱素子
を有するサーマルヘッドにフィルム面が接触され、マス
タを副走査方向に搬送する過程で発熱素子を選択的に発
熱させることにより、インキが滲み通る穿孔(ドット)
が形成される。
【0003】このようなマスタは、和紙や合成繊維シー
ト等が複雑に絡み合って塊となっている部分が生じた
り、太い繊維が穿孔部を横切っていると、その部分にイ
ンキが通らなくなる。この結果、黒ベタ印刷をしたとき
に画像が抜けたり、細線や文字が切れたりかすれたし、
俗に繊維目と称される現象が発生し、画質が悪くなる。
そこで、和紙や合成繊維シートを用いずに熱可塑性樹脂
フィルムのみでマスタを形成したり、或いは、和紙や合
成繊維シートを薄くして繊維目を低減させる試みがなさ
れている。
【0004】このようなマスタは腰が弱いため、熱可塑
性樹脂フィルムが収縮することによりシワが発生し易く
なったり、マスタを版胴に巻回するときに波を打ったり
する。このような状態でマスタを版胴に巻き付けると、
プレスローラ等の押圧部材で印刷用紙を版胴上のマスタ
に押し付けたときに、マスタのシワの部分や波打ち部分
がインキの粘着力により版胴の表面を移動できずに押し
潰され、画像品質が悪くなる。
【0005】ちなみに、熱可塑性樹脂フィルムに和紙や
合成繊維シートを重ねたマスタの場合には、押圧部材に
より版胴の表面に押圧されたとしても、腰が強いために
インキの粘着力に抗して版胴の表面を滑るので、シワが
発生しにくく、発生したとしてもその程度は僅かであ
る。
【0006】このようなことから、和紙や合成繊維シー
ト等を重ねない熱可塑性樹脂フィルムのみのマスタを用
いた場合でも、マスタを版胴に巻回するときにマスタの
シワの部分や波打ち部分を伸ばすようにした提案がなさ
れている。
【0007】例えば、実公昭60−21243号公報に
は、マスタの両側を傾斜コロにより押圧して両外側に引
っ張り、マスタの中央部分を圧接する弾性部材によりマ
スタを伸ばすことが記載されている。
【0008】また、実公昭62−20297号公報に
は、版胴により引っ張られるマスタの進入側の縁部が、
その中央部分から両側端部に向かうに従いマスタの進入
方向に向けて傾斜された弾性部材をマスタに圧接させる
ことにより、マスタに生ずるシワ等を外側に伸ばすこと
が記載されている。
【0009】さらに、特開平7−125399号公報に
は、マスタをその全幅に渡って展着ローラにより版胴の
表面に圧接することが記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報に記載されたものでも、腰の弱いマスタを確実に
伸ばすことは困難である。とくに、前述の実公昭60−
21243号公報に記載された提案では、図10に示す
ように、マスタAの搬送方向(矢印方向)の下流側に弾
性部材Bが配置され、その上流側に傾斜コロCが配置さ
れているので、マスタAは傾斜コロCを通過しても弾性
部材Bにより圧接されるときがある。このときは、マス
タAの両側が傾斜コロCから解放され、中央部のみが弾
性部材Bにより伸ばされるので、中央部に縦シワが寄っ
たり、中央部のみが伸ばされるために斜めにシワが発生
したりする。このような現象は、画像領域が多い場合、
換言すればサーマルヘッドにより穿孔されるドットの密
度が高い程マスタの腰が弱くなるため顕著に発生する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の印刷装置
は、マスタの幅方向の両側を圧接する位置に配置され、
回転する版胴により引っ張られる前記マスタとの摩擦力
によって前記マスタの幅方向に対して傾斜する回転中心
をもって回転することにより、前記マスタをその幅方向
の外側方向に向けて引っ張る対の傾斜コロを備え、ま
た、前記マスタに対する前記傾斜コロの接触点を結ぶ線
上の近傍から前記版胴側に近づかない位置であって前記
マスタの幅方向の中央部に圧接される位置に配置された
弾性部材を備え、さらに、前記傾斜コロ及び前記弾性部
材を前記マスタに対して選択的に接離させる接離駆動機
構を備えている。したがって、マスタの先端が版胴に支
持され後に接離駆動機構により傾斜コロ及び弾性部材を
マスタに圧接させると、版胴の回転により版胴側に引っ
張られるマスタの両側が傾斜コロにより外側に引っ張ら
れ、この過程で弾性部材がマスタの中央部を圧接するた
め、マスタにシワや波打ちが発生している場合でも平ら
に伸ばされる。また、マスタは傾斜コロを通過する時点
では弾性部材をも通過するため、両側が傾斜コロから解
放された状態で中央部のみが弾性部材にしごかれる状態
が回避される。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印
刷装置において、弾性部材は、マスタに対する傾斜コロ
の接触点を結ぶ線上から版胴側とは逆方向に寄った位置
であって前記マスタの幅方向の中央部に圧接される位置
に配置されている。したがって、マスタはその中央部を
圧接する弾性部材を通過した後も傾斜コロにより外側に
引張力を受ける。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の印刷装置において、傾斜コロと弾性部材とは、版胴
の近傍に配置されている。したがって、マスタが傾斜コ
ロ及び弾性部材を通過したときに、マスタの版胴に巻き
付けられない部分の長さが短くなるため、傾斜コロ及び
弾性部材から解放された瞬間のマスタの暴れが抑制され
る。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の印刷装置において、版胴にマスタを巻き付ける
間に、傾斜コロ及び弾性部材を前記マスタに複数回接離
させるように接離駆動機構の動作を制御する間欠制御手
段をさらに備えている。したがって、マスタを版胴に巻
き付けるときに、マスタに対して傾斜コロ及び弾性部材
が負荷として作用し、傾斜コロ及び弾性部材と版胴との
間ではマスタに張力が付与されるが、傾斜コロ及び弾性
部材が間欠的にマスタから離反して負荷を解放する時期
が与えられるため、マスタは局部的に伸びた部分があっ
ても、傾斜コロ及び弾性部材から解放されたときに伸び
た状態が元に直る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の印刷装置において、版胴により先端が支持され
たマスタの後端が傾斜コロ及び弾性部材を通過する直前
に、その傾斜コロと弾性部材とをマスタから離反させる
ように接離駆動機構の動作を制御する離反時期制御手段
をさらに備えている。したがって、マスタのカットされ
た後端縁が傾斜したり、マスタが斜行状態で搬送された
としても、マスタの後端付近が傾斜コロを通過する直前
では、対をなす傾斜コロがマスタから同時に離反する。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の印刷装置において、画像領域の大小
を判断する画像領域判断手段と、この画像領域判断手段
の判断結果によりマスタに対する傾斜コロ及び弾性部材
の圧接力を設定する圧力設定手段と、この圧力設定手段
の設定結果に基づいて接離駆動機構を駆動する制御部と
をさらに備えている。したがって、マスタは画像領域の
大小により腰の強さが変化するが、傾斜コロ及び弾性部
材の圧接力が調整されるため、異常な伸びが防止され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。図1及び図2に示すよ
うに、製版済みのマスタ1が巻き付く版胴2が回転自在
に設けられている。この版胴2の周囲には、マスタ1を
加熱穿孔して製版し、前記マスタ1を前記版胴2へ給版
する製版部3と、給紙部(図示せず)から給紙された印
刷用紙4を版胴2に巻き付いたマスタ1の進行にタイミ
ングを合わせて搬送する一対のレジストローラ5と、こ
のレジストローラ5から給紙された印刷用紙4をマスタ
1を介して版胴2に押し付けるプレスローラ6と、印刷
済みの印刷用紙4を版胴2から剥離する剥離爪7と、こ
の剥離爪7により剥離された印刷用紙4を格納する排紙
部8とが配置されている。
【0018】前記製版部3は、前記マスタ1の搬送路9
に沿って、回転駆動されるプラテンローラ10、このプ
ラテンローラ10に対して接離自在に支持されたサーマ
ルヘッド11、張りローラ下12、この張りローラ下1
2に接触する張りローラ上13、固定刃14、この固定
刃14とともにマスタ1を切断する可動刃15、一対の
搬送ローラ16,17、マスタ1を下から支えるガイド
板18等を順次配置することにより形成されている。マ
スタ1のロール芯1a、プラテンローラ10、張りロー
ラ下12,張りローラ上13、搬送ローラ16,17等
は、印刷装置の本体ケースの側板(図示せず)に回転自
在に支持されている。
【0019】前記サーマルヘッド11は主走査方向(マ
スタ1の搬送方向とは直交する方向)に配列された無数
の発熱素子を有し、スプリング(図示せず)の付勢力に
よりプラテンローラ10に圧接される。張りローラ下1
2はマスタ1に張力を付与するためにプラテンローラ1
0より速い周速度をもって駆動されるが、トルクリミッ
タ(図示せず)を介して駆動部に連結されているため、
マスタ1を過剰に引っ張ることはない。また、搬送ロー
ラ16,17はプラテンローラ10よりも速い周速度を
もって駆動され、マスタ1に対してはスリップしながら
回転してマスタ1に所定の張力を付与する。
【0020】したがって、製版部3では、プラテンロー
ラ10、張りローラ下12、張りローラ上13、搬送ロ
ーラ16,17をステッピングモータ(図示せず)によ
り駆動することによりマスタ1を引き出し、この過程で
サーマルヘッド11を駆動することにより、マスタ1に
画像に対応する穿孔(ドット)を形成する。
【0021】前記版胴2は、非開口部2aと開口部2b
とからなる多孔性支持円筒体の外周面にメッシュスクリ
ーンを複数層巻き付けたものである。メッシュスクリー
ンは、樹脂又は金属の網体である。この版胴2は、その
両端部に固定されたフランジ(図示せず)が、印刷装置
の側板に固定的に支持されたインキパイプ19に回転自
在に支持され、時計方向に駆動される。また、版胴2の
内部には、この版胴2の内周面に接触するインキローラ
20とドクターローラ21とが僅かの隙間を開けて回転
自在に設けられ、これらのインキローラ20とドクター
ローラ21との間で前記インキパイプ19の下端に形成
された供給穴22から滴下するインキを受けるインキ溜
め23を形成している。インキパイプ19には、版胴2
の外部に設けられたインキパック(図示せず)からイン
キが供給される。
【0022】さらに、前記版胴2の側面には、外周の一
部に切欠き部24が形成された遮蔽板25が固定されて
いる。そして、この遮蔽板25の回転位置を検出するこ
とで版胴2の回転位置を検出するセンサ26が設けられ
ている。このセンサ26は、発光素子と受光素子とより
なり、両者間の光路が切欠き部24と対向したときに開
放され、切欠き部24以外の部分に対向したときに光路
が遮断されることで、受光素子からの検出信号が切り替
わるセンサである。
【0023】さらに、前記版胴2の外周面には、非開口
部2aの部分で前記マスタ1の先端を挟持するステージ
27とクランパ28とが取り付けられている。ステージ
27は、磁性体により形成されて版胴2の軸心方向に沿
う長さを有する。クランパ28は、ステージ27の長手
方向に沿って配置されたクランパ軸29を支軸として回
転自在に支持されている。
【0024】前記プレスローラ6は、芯金に弾性体を円
筒状に形成したものである。この場合、弾性体には、ニ
トリルゴムやクロロプレンゴムが使用される。前記プレ
スローラ6は、カム(図示せず)等により回動方向に駆
動されるプレスローラアーム30の一端に回転自在に支
持され、版胴2に対して接離自在である。
【0025】そして、前記版胴2の上部には、その版胴
2の軸と平行なアーム軸31が定位置で回転自在に設け
られ、このアーム軸31にはコロアーム32の一端が固
定的に嵌合されている。このコロアーム32の回動遊端
側の両側には傾斜コロ33が回転自在に支持され、コロ
アーム32の中央部には弾性部材34が貼付されてい
る。傾斜コロ33は、芯金に軟質シリコンゴムを円筒状
に形成したものである。弾性部材34は、シリコン、ク
ロロプレンゴム等のソリッドあるいはスポンジ状のもの
が用いられている。
【0026】前記傾斜コロ33は、前記マスタ1の幅方
向の両側を圧接する位置に配置され、回転する前記版胴
2により引っ張られるマスタ1との摩擦力によって追従
回転するが、この回転時にマスタ1をその幅方向の外側
方向に向けて引っ張るように、マスタ1の幅方向に対し
て傾斜する回転中心をもって回転する。具体的には図
4、図5を参照して説明する。これらの図には片側しか
図示しないが、傾斜コロ33は円筒形の形であるが、マ
スタ1の搬送方向(図5における矢印方向)に向かうに
従いハの字形に傾斜されている。
【0027】円筒形状の傾斜コロ33に代えて、図6に
示すように、円錐形の傾斜コロ35を用いる場合には、
マスタ1の両側を押圧する位置に一対の傾斜コロ35
を、外側に向かうに従い次第に軸心が上方に傾斜する状
態で回転自在に支持することで、マスタ1の両側を外側
に引っ張ることが可能である。前述した弾性部材34
は、マスタ1に対する傾斜コロ33(又は35)の接触
点を結ぶ略線上に配置されている。
【0028】さらに、前記傾斜コロ33(又は35)及
び前記弾性部材34を前記マスタ1に対して選択的に接
離させる接離駆動機構36が設けられている。この接離
駆動機構36は、図3に示すように、前記アーム軸31
をコロアーム32とともに回動させることで傾斜コロ3
3及び弾性部材34をマスタ1に接離させるもので、傾
斜コロ33(又は35)及び弾性部材34を支持してア
ーム軸31に一端が固定されたコロアーム32と、アー
ム軸31に一端が固定されたレバー37と、このレバー
37の他端を下方に付勢するスプリング38と、励磁す
ることによりスプリング38の付勢力に抗してレバー3
7をアーム軸31及びコロアーム32と共に回動させる
ソレノイド39とよりなる。
【0029】このような構成において、図示しない原稿
読取部に原稿がセットされ、スタート釦を押すこと等に
よりスタート信号が出されると、図示しないモータによ
り版胴2が反時計方向に駆動される。この過程で、それ
までに版胴2に巻き付けられていたマスタ1が排版装置
(図示せず)により剥離されて廃棄され、版胴2はクラ
ンパ28が略真上に達したときに停止される。この停止
時では、クランパ28がクランパ軸29を中心に開放方
向に回動し給版待機状態に維持される。
【0030】原稿が原稿読取部に送出されて画像が読み
取られ、その読取画像がCCDセンサに結像されると、
CCDセンサにより電気信号に変換された画像データ
(アナログデータ)がA/D変換器によりデジタルデー
タに変換され、製版制御装置等を経由してサーマルヘッ
ド11に出力される。すなわち、サーマルヘッド11に
ライン状に配列された発熱素子が画像データに基づいて
選択的に通電されるとともに、プラテンローラ10、張
りローラ下12、張りローラ上13、搬送ローラ16,
17が駆動されてマスタ1を版胴2側に搬送する。これ
により、マスタ1には画像データに基づいて穿孔による
ドットが形成される。
【0031】このとき、プラテンローラ10、張りロー
ラ下12、張りローラ上13、搬送ローラ16,17を
駆動するステッピングモータのステップ数をカウントす
ることにより、マスタ1の先端がクランパ28に届いた
と判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ2
8が閉じられ、マスタ1の先端がクランパ28と版胴2
上のステージ27との間で挾持される。続いて、版胴2
がマスタ1の搬送速度と略等しい周速度をもって駆動さ
れるため、図2に示すように、版胴2の外周へのマスタ
1の巻き付けが行われる。
【0032】版胴2へのマスタ1の巻き付けが開始さ
れ、版胴2がさらに時計方向に回転し、図2に示すよう
に、センサ26の光軸が遮蔽板25により遮られると、
センサ26はその旨の検出信号を出力し、その検出信号
を基にソレノイド39が励磁される。これにより、図3
において、レバー37がアーム軸31及びコロアーム3
2と共に反時計方向に回動するため、傾斜コロ33(又
は35)及び弾性部材34がマスタ1をガイド板18に
圧接する。傾斜コロ33(又は35)は版胴2により引
き出されるマスタ1との摩擦により追従回転するが、軸
の傾きによりマスタ1の両側を外側に引っ張り、この状
態で弾性部材34がマスタ1の中央部を圧接してしごく
ため、マスタ1にシワや波打ちが発生している場合でも
平らに伸ばされる。
【0033】そして、プラテンローラ10等を駆動する
ステッピングモータのステップ数により製版が完了した
ものと判断したときに、プラテンローラ10、張りロー
ラ下12、張りローラ上13、搬送ローラ16,17へ
の動力伝達が絶たれ、可動刃15が駆動されて固定刃1
4と共にマスタ1を切断する。マスタ1の後端が傾斜コ
ロ33及び弾性部材34を通過するときの版胴2の回転
角は、遮蔽板25の回転角をセンサ26が検出すること
で認識され、このときのセンサ26の検出信号により、
図3に示すソレノイド39への通電が遮断されるため、
レバー37とアーム軸31とコロアーム32とがスプリ
ング38の付勢力により時計方向に回動する。これによ
り、傾斜コロ33と弾性部材34とがマスタ1から離反
される。
【0034】版胴2へのマスタ1の巻き付きが終了する
と、給紙部からレジストローラ5のニップ部に到達して
いた印刷用紙4が、レジストローラ5のタイミングをと
った回転により給紙され、その印刷用紙4が用紙センサ
(図示せず)により所定の位置まで給紙された状態が検
出されると、プレスローラアーム30がカムにより押圧
されて上方に回動するため、プレスローラ6が版胴2の
開口部2bに印刷用紙4を圧接する。これにより、版胴
2へのマスタ1の密着と、印刷用紙4へのインキの転
写、すなわち印刷とがなされる。印刷された印刷用紙4
は版胴2側に進出する剥離爪7により版胴2から剥離さ
れ排紙部8に排紙される。
【0035】この動作と平行してプラテンローラ10、
張りローラ下12、張りローラ上13、搬送ローラ1
6,17が駆動され、新しいマスタ1が搬送ローラ1
6,17のニップ部に達するまで引き出され、次の製版
に備えて待機状態に維持される。
【0036】以上のように、マスタ1は版胴2に巻き付
けられる過程で、傾斜コロ33により外側に引っ張ら
れ、その状態で弾性部材34により平らに伸ばされる
が、この場合、弾性部材34は、マスタ1に対する対の
傾斜コロ33の接触点を結ぶ直線上に配列されているた
め、マスタ1は傾斜コロ33を通過する時点では弾性部
材34をも通過する。すなわち、両側が傾斜コロ33か
ら解放された状態で中央部のみが弾性部材34にしごか
れる状態が回避される。換言すれば、対をなす傾斜コロ
33によりマスタ1を両側に引っ張る状態のときにの
み、マスタ1の中央部を弾性部材34でしごくため、腰
の弱いマスタ1を用いた場合でもきれいに平らに伸ばす
ことができる。これにより、版胴2に巻き付けた状態の
マスタ1にはシワや波打ちが生ずることがなく、きれい
な印刷を行うことができる。以上は請求項1記載の発明
に対応する効果である。
【0037】次に、本発明の実施の第二の形態を図7に
基づいて説明する。前実施の形態と同一部分は同一符号
を用い説明も省略する。本実施の形態に続く他の実施の
形態についても同様である。図7において、片側しか図
示しないが、弾性部材34は、マスタ1に対する傾斜コ
ロ33の接触点を結ぶ線上から版胴2側(矢印方向)と
は逆方向に寄った位置であってマスタ1の幅方向の中央
部に圧接される位置に配置されている。
【0038】このような構成において、マスタ1はその
中央部を圧接する弾性部材34を通過した後も傾斜コロ
33により外側に引張力を受けることになる。すなわ
ち、マスタ1が傾斜コロ33を通過する時点では既に弾
性部材34を通過している。したがって、マスタ1の後
端部の両側が傾斜コロ33から解放されたにも拘らず中
央部のみが弾性部材34でしごかれると言う状態がなく
なるので、従来(図10参照)のように、マスタ1の中
央部でのシワの発生を防止することができる。これは請
求項2記載の発明に対応する効果である。
【0039】次に、本発明の実施の第三の形態について
説明する。図1及び図2を参照して説明すれば、本実施
の形態では、傾斜コロ33と弾性部材34とを、版胴2
の近傍に配置した。
【0040】このような構成によれば、マスタ1を版胴
2に巻き付ける過程において、マスタ1が傾斜コロ33
及び弾性部材34を通過したときに、マスタ1の版胴2
に巻き付けられない部分の長さが短くなる。これによ
り、傾斜コロ33及び弾性部材34から解放された瞬間
のマスタ1の暴れが抑制される。これにより、傾斜コロ
33と弾性部材34とで平らに伸ばした状態のマスタ1
を速やかに版胴2に巻き付けることができる。したがっ
て、版胴2上でのマスタ1のシワ、波打ちの発生を防止
することができる。これは請求項3記載の発明に対応す
る効果である。
【0041】次に、本発明の実施の第四の形態について
説明する。本実施の形態は、版胴2にマスタ1を巻き付
ける間に、傾斜コロ33及び弾性部材34をマスタ1に
複数回接離させるように接離駆動機構36(図3参照)
の動作を制御する間欠制御手段(図示せず)をさらに備
えている。マスタ1の搬送長さは、前述したように、プ
ラテンローラ10等を駆動するステッピングモータのス
テップ数により認識されることに着目し、本実施の形態
における間欠制御手段は、前述したステッピングモータ
の回転時に、そのステップ数が所定のステップ数に達し
たときに、図3に示すソレノイド39への通電を一時的
に遮断する動作を行わせる制御手段であるが、ソレノイ
ド39を間欠的に駆動するものであればこれに限られる
ものではない。
【0042】このような構成において、マスタ1を版胴
2に巻き付けるときに、マスタ1に対して傾斜コロ33
及び弾性部材34が負荷として作用し、傾斜コロ33及
び弾性部材34と版胴2との間ではマスタ1に張力が付
与されるが、ソレノイド39を間欠的に駆動することに
より、傾斜コロ33及び弾性部材34が間欠的にマスタ
1から離反して負荷を解放する時期が与えられる。これ
により、マスタ1は局部的に伸びた部分があっても、傾
斜コロ33及び弾性部材34から解放されたときに伸び
た状態が元に直るので、伸びきった状態で版胴2に巻き
付けられることはない。これにより、読取画像を忠実に
出力することができる。これは請求項4記載の発明に対
応する効果である。
【0043】次に、本発明の実施の第五の形態について
説明する。本実施の形態は、版胴2により先端が支持さ
れたマスタ1の後端が傾斜コロ33及び弾性部材34を
通過する直前に、その傾斜コロ33と弾性部材34とを
マスタ1から離反させるように接離駆動機構36(図3
参照)の動作を制御する離反時期制御手段(図示せず)
をさらに備えている。本実施の形態における離反時期制
御手段は、カットされたマスタ1の後端が傾斜コロ33
及び弾性部材34を通過する直前の状態を、プラテンロ
ーラ10等を駆動するステッピングモータのステップ数
が所定のステップ数に至ったことにより認識し、その認
識時に、図3に示すソレノイド39への通電を遮断する
動作を行わせる制御手段であるが、これに限られるもの
ではない。
【0044】このような構成において、マスタ1のカッ
トされた後端縁が傾斜したり、マスタ1が斜行状態で搬
送されたとしても、マスタ1の後端付近が傾斜コロ33
を通過する直前では、対をなす傾斜コロ33がマスタ1
から同時に離反する。これにより、マスタ1の後端部が
傾斜コロ33を通過するときに、片側のみに傾斜コロ3
3の負荷が作用することがなく、負荷が左右で変わるこ
とがない。したがって、マスタ1の片側のみが弛むこと
によるシワの発生を防止することができる。また、左右
で対をなす傾斜コロ33をマスタ1の搬送方向と直交す
る直線上に厳密に配置する必要性もなくなるので、製作
を容易にすることができる。これは請求項5記載の発明
に対応する効果である。
【0045】次に、本発明の実施の第六の形態を図8及
び図9に基づいて説明する。この例は、画像領域の大小
を判断する画像領域判断手段と、この画像領域判断手段
の判断結果によりマスタに対する傾斜コロ及び弾性部材
の圧接力を設定する圧力設定手段と、この圧力設定手段
の設定結果に基づいて接離駆動機構を駆動する制御部と
をさらに備えた印刷装置である。
【0046】本実施の形態では、画像領域の大小を判断
する画像領域判断手段とは、図示しないが読取画像、或
いは外部から転送されてビットマップメモリに一旦格納
されたる画像データから、マスタ1に形成された穿孔
(ドット)の数を計測する演算部(図示せず)である。
また、画像領域判断手段の判断結果によりマスタ1に対
する傾斜コロ33及び弾性部材34の圧接力を設定する
圧力設定手段は、マスタ1の穿孔(ドット)の数に対応
させて後述する駆動モータ42の回転角を設定したテー
ブルである。図9に示す制御部40は、圧力設定手段
(テーブル)の設定結果に基づいて後述する接離駆動機
構43の駆動モータ42を駆動する機能を有する。この
制御部40には、原稿を読み取る読取部41と、前述し
たセンサ26と、正逆回転自在の駆動モータ42とが接
続されている。
【0047】傾斜コロ33及び弾性部材34をマスタ1
に対して選択的に接離させる接離駆動機構43は、図8
に示すように、前記アーム軸31をコロアーム32とと
もに回動させることで傾斜コロ33及び弾性部材34を
マスタ1に接離させるもので、傾斜コロ33及び弾性部
材34を支持しアーム軸31に一端が固定されたコロア
ーム32と、アーム軸31に一端が固定されたレバー3
7と、先端にウォーム44が形成され後端がアーム軸3
1に回動自在に支持されたウォームアーム45と、前記
駆動モータ42に直結されてウォーム44に噛合された
ウォームホイール46と、ウォームアーム45とレバー
37との間に張設されたスプリング47とにより形成さ
れている。ウォームアーム45には、時計方向への回動
動作時にレバー37を押圧する屈曲片45aが形成され
ている。
【0048】このような接離駆動機構43は、前記圧力
設定手段の設定結果に基づいて制御部40により駆動さ
れるように構成されている。具体的には、傾斜コロ33
及び弾性部材34をマスタ1に圧接させる際の駆動モー
タ42の回転角が画像領域の大小により制御される。
【0049】このような構成において、前実施の形態で
説明したように、マスタ1の先端がクランパ28に届い
たと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ
28が閉じられ、マスタ1の先端がクランパ28と版胴
2上のステージ27との間で挾持される。続いて、版胴
2がマスタ1の搬送速度と略等しい周速度をもって駆動
されるため、図2に示すように、版胴2の外周へのマス
タ1の巻き付けが行われる。
【0050】版胴2へのマスタ1の巻き付けが開始さ
れ、版胴2がさらに時計方向に回転し、図2に示すよう
に、センサ26の光軸が遮蔽板25により遮られると、
センサ26はその旨の検出信号を出力し、その検出信号
を基に制御部40が駆動モータ42を一方向に駆動す
る。この場合、図8においてウォームアーム45がアー
ム軸31を中心に反時計方向に回動してスプリング47
を引っ張るため、レバー37がアーム軸31及びコロア
ーム32と共に反時計方向に回動する。これにより、傾
斜コロ33及び弾性部材34がマスタ1をガイド板18
に圧接する。傾斜コロ33及び弾性部材34の作用は前
実施の形態での説明と同様である。
【0051】また、版胴2に巻き付けられたマスタ1の
後端が傾斜コロ33を通過する時期は、前述したよう
に、センサ26が遮蔽板25の回転角を検出することで
認識されるので、この認識時に制御部40が駆動モータ
42を逆方向に駆動すると、図8において、ウォームア
ーム45が時計方向に回動し、その一部に形成された屈
曲片45aでレバー37を押圧するので、レバー37が
アーム軸31及びコロアーム32と共に時計方向に回動
する。これにより、傾斜コロ33及び弾性部材34がマ
スタ1から離反する。
【0052】ところで、ウォームアーム45の反時計方
向への回動角度は、駆動モータ42の回転角を制御する
ことで変えることができ、これにより、マスタ1に対す
る傾斜コロ33及び弾性部材34の圧接力が調整され
る。本実施の形態では、画像領域の大小を画像領域判断
手段により判断し、この画像領域判断手段の判断結果に
よりマスタ1に対する傾斜コロ33及び弾性部材34の
圧接力を圧力設定手段により設定し、この設定結果に基
づいて制御部40が接離駆動機構43の駆動モータ42
を駆動するようにしたので、マスタ1は画像領域の大小
により腰の強さが変化するが、傾斜コロ33及び弾性部
材34の圧接力が調整されるため、異常な伸びを防止す
ることができる。これにより、画像を忠実に出力するこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、マスタの
幅方向の両側を圧接する位置に配置され、回転する版胴
により引っ張られる前記マスタとの摩擦力によって前記
マスタの幅方向に対して傾斜する回転中心をもって回転
することにより、前記マスタをその幅方向の外側方向に
向けて引っ張る対の傾斜コロを備え、また、前記マスタ
に対する前記傾斜コロの接触点を結ぶ線上の近傍から前
記版胴側に近づかない位置であって前記マスタの幅方向
の中央部に圧接される位置に配置された弾性部材を備
え、さらに、前記傾斜コロ及び前記弾性部材を前記マス
タに対して選択的に接離させる接離駆動機構を備えてい
るので、マスタの先端が版胴に支持され、版胴の回転に
より版胴側に引っ張られるマスタの両側が傾斜コロによ
り外側に引っ張られ、この過程で弾性部材がマスタの中
央部を圧接するため、マスタにシワや波打ちが発生して
いる場合でも平らに伸ばすことができる。特に、マスタ
は傾斜コロを通過する時点では弾性部材をも通過するた
め、後端付近の両側が傾斜コロから解放された状態で中
央部のみが弾性部材にしごかれる状態を回避することが
できる。これにより、マスタの後端付近の中央部におい
てもシワや波打ちが生ずることがなく、きれいな印刷を
行うことができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、弾性部材
は、マスタに対する傾斜コロの接触点を結ぶ線上から版
胴側とは逆方向に寄った位置であって前記マスタの幅方
向の中央部に圧接される位置に配置されているので、マ
スタはその中央部を圧接する弾性部材を通過した後も傾
斜コロにより外側に引張力を受けることになる。したが
って、マスタの後端部の両側が傾斜コロから解放された
にも拘らず中央部のみが弾性部材でしごかれると言う状
態がなくなるので、従来のように、マスタの中央部での
シワの発生を防止することができる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、傾斜コロと
弾性部材とは、版胴の近傍に配置されているので、マス
タが傾斜コロ及び弾性部材を通過したときに、マスタの
版胴に巻き付けられない部分の長さが短くなるため、傾
斜コロ及び弾性部材から解放された瞬間のマスタの暴れ
を抑制することができる。これにより、マスタを先端か
ら後端付近まで傾斜コロと弾性部材とで平らに伸ばした
状態で版胴に巻き付けることができる。
【0056】請求項4記載の発明は、版胴にマスタを巻
き付ける間に、傾斜コロ及び弾性部材を前記マスタに複
数回接離させるように接離駆動機構の動作を制御する間
欠制御手段をさらに備えているので、マスタを版胴に巻
き付けるときに、マスタに対して傾斜コロ及び弾性部材
が負荷として作用し、傾斜コロ及び弾性部材と版胴との
間ではマスタに張力が付与されるが、傾斜コロ及び弾性
部材が間欠的にマスタから離反して負荷を解放する時期
が与えられるため、マスタは局部的に伸びた部分があっ
ても、傾斜コロ及び弾性部材から解放されたときに伸び
た状態が元に直る。したがって、画像を忠実に出力させ
ることができる。
【0057】請求項5記載の発明によれば、版胴により
先端が支持されたマスタの後端が傾斜コロ及び弾性部材
を通過する直前に、その傾斜コロと弾性部材とをマスタ
から離反させるように接離駆動機構の動作を制御する離
反時期制御手段をさらに備えているので、マスタのカッ
トされた後端縁が傾斜したり、マスタが斜行状態で搬送
されたとしても、マスタの後端付近が傾斜コロを通過す
る直前では、対をなす傾斜コロをマスタから同時に離反
させることができる。これにより、マスタの後端部が傾
斜コロを通過するときに、片側のみに傾斜コロの負荷が
作用することがなく、負荷が左右で変わることがない。
したがって、マスタの片側のみが弛むことによるシワの
発生を防止することができる。また、左右で対をなす傾
斜コロをマスタの搬送方向と直交する直線上に厳密に配
置する必要性もなくなるので、製作を容易にすることが
できる。
【0058】請求項6記載の発明は、画像領域の大小を
判断する画像領域判断手段と、この画像領域判断手段の
判断結果によりマスタに対する傾斜コロ及び弾性部材の
圧接力を設定する圧力設定手段と、この圧力設定手段の
設定結果に基づいて接離駆動機構を駆動する制御部とを
さらに備えているので、マスタは画像領域の多少により
腰の強さが変化するが、傾斜コロ及び弾性部材の圧接力
が調整されるため、異常な伸びを防止することができ
る。したがって、画像を忠実に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における印刷装置
を、その一部を断面にして示す正面図である。
【図2】一部を断面にして版胴にマスタを巻き付ける過
程を示す正面図である。
【図3】接離駆動機構の構成を示す正面図である。
【図4】傾斜コロと弾性部材との関係を底面側から見た
説明図である。
【図5】傾斜コロ及び弾性部材のマスタに対する圧接位
置を示す平面図である。
【図6】変形例としての傾斜コロ及び弾性部材のマスタ
に対する圧接位置を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の第二の形態における傾斜コロ及
び弾性部材のマスタに対する圧接位置を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の実施の第六の形態における接離駆動機
構を示す正面図である。
【図9】電子回路のブロック図である。
【図10】従来の傾斜コロ及び弾性部材のマスタに対す
る圧接位置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 マスタ 2 版胴 4 印刷用紙 33 傾斜コロ 34 弾性部材 36 接離駆動機構 40 制御部 43 接離駆動機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製版済みのマスタを版胴に巻き付け、前
    記マスタに位置を合わせて印刷用紙を前記版胴の外周に
    給紙し、前記印刷用紙を前記マスタを介して前記版胴に
    押し付け、前記版胴上の製版済みのマスタからインキを
    前記印刷用紙に転移させることにより前記印刷用紙に画
    像を印刷するようにした印刷装置において、 前記マスタの幅方向の両側を圧接する位置に配置され、
    回転する前記版胴により引っ張られる前記マスタとの摩
    擦力によって前記マスタの幅方向に対して傾斜する回転
    中心をもって回転することにより、前記マスタをその幅
    方向の外側方向に向けて引っ張る対の傾斜コロと、 前記マスタに対する前記傾斜コロの接触点を結ぶ線上の
    近傍から前記版胴側に近づかない位置であって前記マス
    タの幅方向の中央部に圧接される位置に配置された弾性
    部材と、 前記傾斜コロ及び前記弾性部材を前記マスタに対して選
    択的に接離させる接離駆動機構と、を備えていることを
    特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材は、マスタに対する傾斜コロの
    接触点を結ぶ線上から版胴側とは逆方向に寄った位置で
    あって前記マスタの幅方向の中央部に圧接される位置に
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 傾斜コロと弾性部材とは、版胴の近傍に
    配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    印刷装置。
  4. 【請求項4】 版胴にマスタを巻き付ける間に、傾斜コ
    ロ及び弾性部材を前記マスタに複数回接離させるように
    接離駆動機構の動作を制御する間欠制御手段をさらに備
    えていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の印
    刷装置。
  5. 【請求項5】 版胴により先端が支持されたマスタの後
    端が傾斜コロ及び弾性部材を通過する直前に、その傾斜
    コロと弾性部材とを前記マスタから離反させるように接
    離駆動機構の動作を制御する離反時期制御手段をさらに
    備えていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    印刷装置。
  6. 【請求項6】 画像領域の大小を判断する画像領域判断
    手段と、この画像領域判断手段の判断結果によりマスタ
    に対する傾斜コロ及び弾性部材の圧接力を設定する圧力
    設定手段と、この圧力設定手段の設定結果に基づいて接
    離駆動機構を駆動する制御部とをさらに備えていること
    を特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の印刷装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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