JP3585299B2 - 孔版印刷装置の製版装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、孔版印刷装置の製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来孔版印刷装置として、製版、印刷、排版を自動的に行う全自動タイプのものが使用され、この種の孔版印刷装置の製版装置は、図6に示すようなものであって、マスタ31を図示しないロール芯に巻回したマスタロールと、画像情報に応じてマスタ31を加熱穿孔するサーマルヘッド34と、マスタ31をサーマルヘッド34に当接するプラテンローラ36と、プラテンローラ36のマスタ搬送方向下流において、マスタ31を挾持搬送する張りローラ37とを有し、38は張りローラ37を駆動回転するモータを示す。
【0003】
このような製版装置を具えた孔版印刷装置は、図1に示すこの発明の実施形態と多くの部分が同様に形成されているので、これを参照して説明することとする。樹脂又は金属網体のメッシュスクリーンが外周に装着された版胴21、この版胴21内に配置されて図示しない版胴21内の側板によって支持されているインキローラ22及びドクタローラ23、両端部を図示しない機枠によって支持され、版胴21内に延在するインキパイプ24、版胴21の外周に設けられたマスタクランパ26、版胴21の外周から印刷済みの用紙を剥離する剥離爪27、給紙ローラ28、給紙ローラ28から給紙された用紙を版胴21に押圧するプレスローラ29等を具えており、これらの各部材は周知に属するので、その詳細についての説明は省略する。
【0004】
このような孔版印刷装置によって印刷を行うに際しては、図6に示すようにマスタロールから巻きだされたマスタ31のフィルム面を、サーマルヘッド34の発熱素子に接触させ、サーマルヘッド34を主走査方向に発熱駆動させながら、プラテンローラ36でマスタ31を副走査方向に移動させて加熱穿孔して製版を行う。このようにして穿孔製版された穿孔マスタ35を、駆動モータ38の作動によって回転駆動する張りローラ37によって挾持搬送して版胴21に供給して巻着し、インキローラ22によってインキを供給して、このインキを版胴21の開口部、穿孔マスタ35の穿孔画像部から滲み出させる一方、給紙ローラ28によって給紙された用紙をプレスローラ29で版胴21に押圧することとなる。
【0005】
ところで前記の際サーマルヘッド34とプラテンローラ36から張りローラ37までの間においては、これらによって穿孔マスタ35に弛緩して垂れ下がることのないような張力が付与される。一方この際に使用されるマスタ31は、熱可塑性樹脂フィルムからなるもの、この熱可塑性樹脂フィルムに帯電防止剤等を微量含有させたもの、もしくは熱可塑性樹脂フィルムの表面又は裏面にオーバーコート層の薄膜層を1層又は複数層設けたものが使用されている。このようなものは、サーマルヘッド34によって加熱穿孔されてここから前進して冷却されることによって、穿孔画像が収縮して画像の寸法再現性が悪化して、良質な画像がえられないこととなる。このような現象は、前記のように穿孔マスタ35にサーマルヘッド34と張りローラ37とで、これらの間において弛緩して垂れ下がることのないように付与される張力をもってしては、穿孔画像の収縮の発生を防止することができない。
【0006】
そこでこれを防止するために、マスタ31は熱可塑性樹脂フィルムに和紙繊維、合成繊維又は和紙繊維と合成繊維とを混抄したもの等からなる多孔質支持体を貼りあわせたラミネート構造体からなっている。しかしこのように構成されていることから、支持体繊維が複雑に絡みあって塊となって穿孔部分に存在している部分とか、太い繊維が穿孔部分を横切っている部分とかがある場合には、画像のべた部が抜けたり、細線や文字が切れてかすれたりする、いわゆる繊維目と呼ばれる現象が発生するという問題がある。そこでこのような問題を解消するために、支持体を用いなかったり、支持体を削除したり、又は支持体を薄くしたりすることが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのように支持体がないもの、又は支持体を薄くしたものは、サーマルヘッド34によって加熱穿孔される際、前記のように収縮して、画像の寸法再現性が悪化することとなり、特にマスタ31の主走査方向はサーマルヘッド34とプラテンローラ36とで挾持されているので、収縮量が小さくてすむが、副走査方向はマスタ31がサーマルヘッド34とプラテンローラ36とのニップ部を抜け出して自由な状態になるため、大きな収縮量が発生して、前記のように良質な画像がえられなくなるという問題がある。
【0008】
そこでこの発明の目的は、前記のような従来の孔版印刷装置の製版装置のもつ問題を解消し、支持体が薄く又は支持体がないマスタを使用しても、サーマルヘッドによる加熱穿孔によって大きな収縮量が発生して、画像の寸法再現性を悪化させることがなくて、良質な画像がえられる製版装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記のような目的を達成するために、マスタをロール芯に巻回したマスタロールと、画像情報に応じてマスタを加熱穿孔するサーマルヘッドと、マスタをサーマルヘッドに当接するプラテンローラと、プラテンローラのマスタ搬送方向下流において、マスタを挾持搬送する張りローラとを有する孔版印刷装置の製版装置において、前記張りローラを駆動回転させるとともに、サーマルヘッドを設定された荷重をもってプラテンローラに当接させ、前記張りローラの駆動回転につれてプラテンローラが従動回転して、穿孔マスタが収縮しないようにこれに張力を付与することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1,2に示すこの発明の第1実施形態において、前記従来のものと同様の部分は同一の符号を引用してその説明を省略し、主として異なる部分について説明する。この実施形態は、マスタ1と、ロール芯2に巻回したマスタロール3と、画像情報に応じてマスタ1を加熱穿孔するサーマルヘッド4と、マスタ1をサーマルヘッド4に当接するプラテンローラ6と、プラテンローラ6のマスタ搬送方向下流において、マスタ1を挾持搬送する張りローラ7と、張りローラ7を駆動回転するステッピングモータからなる駆動手段8とを具えている。そしてサーマルヘッド4を設定された荷重Wをもってプラテンローラ6に当接させ、張りローラ7の駆動回転につれてプラテンローラ6が従動回転して、穿孔マスタ5が収縮しないようにこれに張力を付与する
【0011】
このような実施形態によって製版を行うに際しては、マスタロール3から巻きだされたマスタ1のフィルム面を、サーマルヘッド4の発熱素子に接触させ、サーマルヘッド4を主走査方向に発熱駆動させながら、プラテンローラ6でマスタ1を副走査方向に移動させながら加熱穿孔して製版を行う。このようにして穿孔製版された穿孔マスタ5を、駆動手段8の作動によって回転駆動する張りローラ7によって挾持搬送して版胴21に供給して巻着し、前記と同様にして印刷することとなる。前記のようにして穿孔製版された穿孔マスタ5は、サーマルヘッド4との間にμWの摩擦力が発生してブレーキをかけられ、回転駆動する張りローラ7によって搬送されることから、張力がかけられてサーマルヘッド4によって加熱穿孔した画像部分が、副走査方向において収縮するのが防止され、副走査方向の画像再現性の悪化が防止される。
【0012】
図3に示すこの発明の第2実施形態は、プラテンローラ6のローラ軸11にブレーキをかけるブレーキ部材12を設けた点で第1実施形態と相違するだけで、他に相違するところがない。このようなものにおいて前記のように第1実施形態におけると同様にして穿孔製版された穿孔マスタ5は、回転駆動する張りローラ7によって挾持搬送される際、張りローラ7とブレーキ部材12によってブレーキをかけられているプラテンローラ6とによって、張力がかけられてサーマルヘッド4によって加熱穿孔した画像部分が、副走査方向において収縮するのが防止され、副走査方向の画像再現性の悪化が防止される。
【0013】
図4に示すこの発明の第3実施形態は、プラテンローラ6のローラ軸11がステッピングモータからなる駆動手段16で駆動回転され、張りローラ7のローラ軸17がトルクリミッタ18を介してローラ軸11に接続されている。この際駆動手段16によって駆動回転させられるプラテンローラ6の周速度より、トルクリミッタ18によって駆動回転させられる張りローラ7の周速度の方が大きくなるように設定されている点で、第1実施形態と相違するだけで、他に相違するところがない。このようなものにおいて前記のように第1実施形態におけると同様にして穿孔製版された穿孔マスタ5は、駆動手段16によって回転駆動するプラテンローラ6と、トルクリミッタ18によって回転駆動する張りローラ7とによって搬送される。その際張りローラ7の周速度の方が、プラテンローラ6の周速度より大きいことから、穿孔マスタ5はこれらによって張力がかけられて、サーマルヘッド4によって加熱穿孔した画像部分が、副走査方向において収縮するのが防止され、副走査方向の画像再現性の悪化が防止される。
【0014】
図5に示すこの発明の第4実施形態は、マスタロール3と、プラテンローラ6との中間に、マスタ1をその幅方向に伸長するための軟質シリコンゴム等からなる回転ローラを有する伸長手段13が設けられている。このような実施形態によって製版を行うに際しては、マスタ1がサーマルヘッド4とプラテンローラ6とのニップ部に供給される際、この伸長手段13によって主走査方向すなわち幅方向外方に伸長されるので、サーマルヘッド4によって加熱穿孔した画像部分が、主走査方向において収縮するのが防止され、主走査方向の画像再現性の悪化が防止される。なおこの実施形態は前記各実施形態及びこれと異なる構成のものにも使用することができる。
【0015】
【発明の効果】
この発明は前記のようであって、張りローラを駆動回転させるとともに、サーマルヘッドを設定された荷重をもってプラテンローラに当接させ、前記張りローラの駆動回転につれてプラテンローラが従動回転して、穿孔マスタが収縮しないようにこれに張力を付与するものであり、支持体が薄く又は支持体がないマスタを使用しても、サーマルヘッドによる加熱穿孔によって副走査方向に大きな収縮量が発生して、画像の寸法再現性を悪化させることがなくて、良質な画像がえられるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の概略正面図である。
【図2】同上の要部の説明図である。
【図3】この発明の第2実施形態の要部の正面図である。
【図4】この発明の第3実施形態の要部の説明図である。
【図5】この発明の第4実施形態の要部の説明図である。
【図6】この発明と同種の従来の製版装置の要部の斜面図である。
【符号の説明】
1 マスタ 2 ロール芯
3 マスタロール 4 サーマルヘッド
5 穿孔マスタ 6 プラテンローラ
7 張りローラ 8 駆動手段
11 ローラ軸 12 ブレーキ部材
13 伸長手段 16 駆動手段
17 ローラ軸 18 トルクリミッタ
21 版胴 22 インキローラ
28 給紙ローラ 29 プレスローラ
Claims (1)
- マスタをロール芯に巻回したマスタロールと、画像情報に応じてマスタを加熱穿孔するサーマルヘッドと、マスタをサーマルヘッドに当接するプラテンローラと、プラテンローラのマスタ搬送方向下流において、マスタを挾持搬送する張りローラとを有する孔版印刷装置の製版装置において、前記張りローラを駆動回転させるとともに、サーマルヘッドを設定された荷重をもってプラテンローラに当接させ、前記張りローラの駆動回転につれてプラテンローラが従動回転して、穿孔マスタが収縮しないようにこれに張力を付与することを特徴とする孔版印刷装置の製版装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26061295A JP3585299B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 孔版印刷装置の製版装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26061295A JP3585299B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 孔版印刷装置の製版装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0971030A JPH0971030A (ja) | 1997-03-18 |
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Family
ID=17350354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26061295A Expired - Fee Related JP3585299B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 孔版印刷装置の製版装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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JP4322325B2 (ja) | 1997-07-08 | 2009-08-26 | 東北リコー株式会社 | 製版装置 |
JP4456707B2 (ja) * | 1999-12-27 | 2010-04-28 | 東北リコー株式会社 | 製版装置および製版印刷装置 |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP26061295A patent/JP3585299B2/ja not_active Expired - Fee Related
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