JP2000143051A - 記録体の張力付与装置 - Google Patents

記録体の張力付与装置

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JP2000143051A
JP2000143051A JP10313374A JP31337498A JP2000143051A JP 2000143051 A JP2000143051 A JP 2000143051A JP 10313374 A JP10313374 A JP 10313374A JP 31337498 A JP31337498 A JP 31337498A JP 2000143051 A JP2000143051 A JP 2000143051A
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rotation
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link
load
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Toshimitsu Sakai
寿満 酒井
Susumu Oshio
晋 尾塩
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Riso Kagaku Corp
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロール径に関わらず常に一定の張力を付与でき
る記録体の張力付与装置を提供する。 【解決手段】孔版原紙1のロール30は回転自在に支持
される。ロールは第1ダンパ27から負荷を受ける。ロ
ールの回転数がロータリーエンコーダ40で検出され
る。回転数が大きくなるに従い、モータ46のトルクを
大きくし、ロール30の回転に、より大きな補助を与え
る。ロールが大径の時は、第1ダンパ27の負荷は小さ
く、補助モータによる補助は小さい。ロールが小径の時
は、第1ダンパ27の負荷が大きく、補助モータによる
補助は大きい。ロールに与えられる負荷は径の大小に関
わらず、ほぼ一定になる。ロール30から引き出された
孔版原紙1には適度なバックテンションが与えられる。
適正な製版が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻かれ
た孔版原紙等の記録体を引き出す際に、ロール径の如何
に関わらず、引き出した記録体に一定の張力を与えるこ
とができる記録体の張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の製版印刷装置を示す。ロー
ル状の孔版原紙1は、マスターホルダに保持されてい
る。ロール状の孔版原紙1から引き出された孔版原紙1
は連続帯状である。この孔版原紙1は、セットガイドシ
ャフト100に掛け回されて方向を変え、サーマルヘッ
ド101とプラテンローラ102の間に挟み込まれ、さ
らに巻き込みローラ103に掛け回された後に上下ロー
ドローラ104,105の間に挟まれ、初期停止位置ま
で搬送される。
【0003】孔版原紙1を搬送する時、サーマルヘッド
101とプラテンローラ102によって挟まれた部分に
皺が発生しないように、マスターホルダに設けられたバ
ックテンションユニット107により、孔版原紙1には
搬送方向と逆方向のテンションが与えられる。
【0004】サーマルヘッド101が孔版原紙1を感熱
穿孔している時、該孔版原紙1を搬送する動力は、該孔
版原紙1をサーマルヘッド101との間に挟持している
プラテンローラ102のみによって与えられる。製版さ
れた孔版原紙1は、巻き込みローラ103によって下方
に誘導されて溜箱108内に進む。サーマルヘッド10
1による穿孔が終了するまで、製版済みの孔版原紙1は
溜箱108内に収納されていく。
【0005】製版終了後、サーマルヘッド101は上方
向に移動し、プラテンローラ102とともに行った孔版
原紙1の挟持を解除する。製版済みの孔版原紙1の先端
は、上下ロードローラ104,105によって印刷ドラ
ム109のクランプ板110まで搬送される。該孔版原
紙1の先端は、クランプ板110によって印刷ドラム1
09に固定される。印刷ドラム109が回転するととも
に上下ロードローラ104,105が回転して孔版原紙
1が搬送され、孔版原紙1を印刷ドラム109の周面に
巻き付ける。着版が終わるとカッターユニット111に
よって孔版原紙1が切断される。
【0006】この製版印刷装置は孔版印刷装置の機能も
有している。孔版印刷装置としての構成の一部は図示し
ていない。印刷ドラム109の周壁の一部はインク透過
性である。印刷ドラム109の内部には周壁の内面にイ
ンクを供給するインク供給手段がある。印刷ドラム10
9の下方には印刷用紙を印刷ドラム109に押圧する押
圧手段がある。印刷ドラム109を回転させるととも
に、所定のタイミングで印刷ドラム109と押圧手段の
間に印刷用紙を送り込み、印刷ドラム109に装着され
た孔版原紙1の画像部分に印刷用紙を押し付ける。印刷
ドラム109の内周壁から供給された印刷インクは、印
刷ドラム109の周壁を通過し、孔版原紙1の穿孔部分
から印刷用紙に転移して画像を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来の製
版装置において、バックテンションユニット107は、
ロール状の孔版原紙の巻芯の回転に対して負荷をかけ、
これによって孔版原紙にバックテンションを与えてい
る。しかしながら、従来の機構では、孔版原紙の巻き径
によりバックテンションが変化するという問題があっ
た。即ち、孔版原紙の送り出し量は一定なので、ロール
径が大きい時は回転数が小さく、バックテンションユニ
ット107による負荷は小さくなる。しかしながら、ロ
ール径が小さくなると回転数が大きくなり、バックテン
ションユニット107による負荷が大きくなる。
【0008】バックテンションが弱いと孔版原紙に製版
しわが生じる。また、バックテンションが強いと、画像
縮みが発生してしまう。これは、バックテンションが強
いと孔版原紙がサーマルヘッドを通過する速度が遅くな
り、その結果として孔版原紙に形成される穿孔の間隔が
送り方向に縮んでしまうからである。即ち、サーマルヘ
ッドの書き込みタイミングは同じであるが、孔版原紙の
送り速度が遅いので、形成される穿孔の孔版原紙送り方
向の間隔が狭くなってしまうのである。
【0009】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、ロール状の記録体を送りだす際に、ロール
径に関わらず常に一定の張力を付与できるようにした記
録体の張力付与装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された記
録体の張力付与装置(20)は、回転自在に支持される
記録体(1)のロール(30)から引き出された帯状の
記録体に張力を付与する記録体の張力付与装置におい
て、前記ロールの回転数に正比例する負荷を前記ロール
の回転に対して与える第1の負荷手段(27)と、前記
ロールの回転数を検出する回転数検知手段(40)と、
前記回転数検知手段の検出結果に応じて前記ロールの回
転を助ける回転補助手段(45)とを具備している。
【0011】請求項2に記載された記録体の張力付与装
置は、請求項1記載の記録体の張力付与装置(20)に
おいて、前記回転数検出手段がロータリーエンコーダ
(40)を有しており、前記回転補助手段が前記ロール
を回転させる補助モータ(45)を有している。そし
て、前記ロールの回転数の増大を前記ロータリーエンコ
ーダが検出した時に、前記補助モータが前記負荷に抗し
て前記ロールの回転を補助することを特徴としている。
【0012】請求項3に記載された記録体の張力付与装
置(50)は、回転自在に支持される記録体(1)のロ
ール(30)から引き出された帯状の記録体に張力を付
与する記録体の張力付与装置において、前記ロールの回
転数に正比例する負荷を前記ロールの回転に対して与え
る第1の負荷手段(27)と、前記ロールの外径を検出
する外径検出手段(51)と、前記外径検出手段の検出
結果に応じて前記ロールの回転を助ける回転補助手段
(45)とを具備している。
【0013】請求項4に記載された記録体の張力付与装
置は、請求項3記載の記録体の張力付与装置(50)に
おいて、前記外径検出手段が光センサ(51)を有して
おり、前記回転補助手段が前記ロールを回転させる補助
モータ(45)を有している。そして、前記ロールの外
径の減少を前記光センサが検出した時に、前記補助モー
タが前記負荷に抗して前記ロールの回転を補助すること
を特徴としている。
【0014】請求項5に記載された記録体の張力付与装
置(60)は、請求項4記載の記録体の張力付与装置に
おいて、前記外径検出手段が、揺動自在の第1リンク
(61)と、前記第1リンクの先端に設けられて前記ロ
ールの外周面に接触する接触部材(63)を有してい
る。また、前記回転補助手段が、揺動自在に設けられて
前記第1リンクの基端に連結された第2リンク(64)
と、前記第2リンクの先端に一端が接続されて前記ロー
ルに同軸に設けられた制動体(67)の外周面に掛け回
された制動部材(66)と、前記制動部材の他端に接続
されて前記制動部材を前記制動体に向けて付勢する付勢
部材(68)とを有している。これによって、前記ロー
ル(30)の外径の減少に伴って前記第1リンク(6
1)が前記ロール(30)に向けて移動すると、これに
連動して前記第2リンク(64)が前記ロール(30)
に向けて移動し、前記制動部材(66)の前記制動体
(67)に対する巻きつき角が減少して前記制動部材
(66)が前記ロール(30)に与えている負荷が減少
し、これによって前記ロール(30)の回転が補助され
ることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の第1の例を
図1及び図2を参照して説明する。本例の製版印刷装置
は、サーマルヘッドで孔版原紙1を感熱穿孔する製版機
能と、製版した孔版原紙を用いて印刷用紙に孔版印刷を
行う印刷機能とを兼備している。記録体としての孔版原
紙は、感熱フィルムの上に多孔性支持体と貼り合わせた
シート体である。
【0016】本体フレームの内部には印刷ドラム2があ
る。印刷ドラム2は、少なくとも一部がインク透過性で
ある周壁を有している。周壁の外周面には、固定手段と
してのクランプ板3が設けられている。印刷ドラム2の
内側には、周壁の内周面にインクを供給するインク供給
手段(不図示)が設けられている。印刷ドラム2は、所
定位置に設置された自身の中心軸線に平行な回転軸を中
心として回転駆動される。印刷ドラム2の下方には、印
刷用紙を印刷ドラム2に押し付ける押圧手段がある(不
図示)。
【0017】本体フレームの内部にはマスターホルダ4
が設けられている。マスターホルダ4はロール状に巻か
れた孔版原紙1を回転可能に収容する。後述するよう
に、マスターホルダ4には、孔版原紙1に所定の張力を
与えるための張力付与装置が設けられている。
【0018】本製版印刷装置の本体フレームの上面に
は、圧板フレーム5が支軸6を以て開閉可能に設けられ
ている。マスターホルダ4と印刷ドラム2の間には、マ
スターホルダ4の側から、セットガイドシャフト7、プ
ラテンローラ8及びサーマルヘッド9(以下TPH9と
呼ぶ。)、巻き込みローラ10、上下ロードローラ1
1,12、カッタユニット13がそれぞれ順に並設され
ている。孔版原紙1は、これらのローラ等の間を通って
搬送され、TPH9によって穿孔される。本体フレーム
の内部には、プラテンローラ及びTPH9の下方に、製
版された孔版原紙11を溜め込むための溜箱14が設け
られている。
【0019】TPH9は圧板フレーム5に取り付けられ
ている。TPH9は細長い板状であり、搬送される孔版
原紙1の幅方向と平行に設置され、孔版原紙1の上面に
接する。またTPH9は図示しない駆動機構により、プ
ラテンローラ8に対して接近又は離隔する方向に移動で
きる。TPH9は、孔版原紙1の穿孔時にはプラテンロ
ーラ8に圧接し、穿孔終了後はプラテンローラ8から離
間する。TPH9は、孔版原紙1の幅方向と平行に並ん
だ複数の発熱体を備えており、孔版原紙1を熱によって
穿孔する。
【0020】前記プラテンローラ8は、TPH9の下方
の本体フレーム内に設けられている。圧板フレーム5を
閉めた時、圧板フレーム5に設けられたTPH9は、本
体フレームに設けたプラテンローラ8に圧接する。TP
H9とプラテンローラ8の間に挟持された孔版原紙1
は、プラテンローラ8に搬送されながらTPH9によっ
て感熱穿孔される。
【0021】図1の右側に示すように、マスターホルダ
4には、張力付与装置20が設けられている。図2に、
拡大して示すように、孔版原紙1のロール30の端部に
は、支持フランジ21が取り付けられている。支持フラ
ンジ21の内面中央には、ロール30の端面の孔に差し
込まれる芯部22が設けられている。支持フランジ21
の外面中央には、支持軸23が設けられている。
【0022】マスターホルダ4は、所定間隔をおいて設
けられた一対の側板24を有している。側板24には回
転自在に回転軸25が設けられている。この回転軸25
は側板24を貫通している。両側板24,24の間に、
孔版原紙1のロール30を回転自在に設ける。即ち、孔
版原紙1のロール30の両端の支持軸23を、回転軸2
5の内端部に連結する。側板24の外側に突出している
回転軸25には、ダンパギア26が取り付けられてい
る。
【0023】側板24の外側には、第1の負荷手段とし
て第1のシリコンダンパ27が取り付けられている。シ
リコンダンパは、シリコンオイルを収納した筐体を有し
ている。前記筐体内には、シリコンオイル内で回転する
回転体がある。回転体は、筐体の外に突出した軸に連結
されている。外力により軸を駆動して回転体を回転する
と、回転体はシリコンオイルから抵抗を受ける。これに
よって、外力側には一定の負荷が加わる。
【0024】第1のシリコンダンパ27の軸にはギア2
8が取り付けられている。このギア28は、前記回転軸
のダンパギア26にかみ合っている。孔版原紙1のロー
ル30が回転すると第1のシリコンダンパ27も回転す
る。従って、ロール30の回転は、第1のシリコンダン
パ27によって負荷を受ける。
【0025】孔版原紙1は、製版時には一定の送り出し
速度(単位時間当たりの送りだし長さ)で送り出されて
いる。従って、径が小さい時のロール30の回転数は、
径が大きい時の回転数に比べて大きくなる。このため、
第1のシリコンダンパ27によって孔版原紙1の引き出
しに加えられる負荷は、相対的に言って、ロール30の
径が大きい時は小さく、ロール30の径が小さい時は大
きくなる。即ち、第1のシリコンダンパ27は、ロール
30の外径に反比例する負荷をロール30の回転に対し
て与える。又は、ロール30の回転数に正比例する負荷
をロール30の回転に対して与える。
【0026】マスターホルダ4には、孔版原紙1のロー
ル30の回転数を検出する回転数検出手段としてロータ
リーエンコーダ40が設けられている。ロータリーエン
コーダ40は、ロール30とともに回転する遮光板41
を有している。遮光板41は、側板24の外側に突出し
ている回転軸25に固定されており、ロール30と同じ
回転数で回転する。遮光板41には、放射状に複数の溝
が形成されている。ロータリーエンコーダ40は、遮光
板41の両側に光検出素子42を有している。光検出素
子42は、投光素子43と受光素子44を有している。
【0027】ロールが回転している時、投光素子43か
らの光は、溝を有する遮光板41に区切られて断続的に
受光素子44に到達する。光検出素子42は、ロールの
回転数に対応したパルス信号を出力する。
【0028】一方の側板24の外側には、回転補助手段
としての補助モータ45が固定されている。補助モータ
45の出力軸には駆動ギア46が設けられている。駆動
ギア46はダンパギア26にかみ合っている。
【0029】本装置は、図1に模式的に示したように前
記補助モータ45の制御手段47を有している。制御手
段47は、前記光検出素子42からの信号を受け、これ
に応じて前記補助モータ45を制御する。本例では、ロ
ール30の回転数が増大すると、補助モータ45を駆動
してローラ30を供給方向に回転させる。即ち、ローラ
30の回転が補助される。
【0030】次に本装置の作用について説明する。製版
時、孔版原紙1のロール30をマスターホルダ4の所定
位置に装着する。孔版原紙が使用されるとロール30の
外径が小さくなる。即ちロール30は細くなる。孔版原
紙1は、製版時には一定の送り出し速度(単位時間当た
りの送りだし長さ)で送り出されている。従って、径が
小さい時のロール30の回転数は、径が大きい時の回転
数に比べて大きくなる。このため、第1のシリコンダン
パ27によって孔版原紙1の引き出しに加えられる負荷
は、相対的に言って、ロール30の径が小さくなるにつ
れて大きくなっていく。
【0031】ロール30の回転数はロータリーエンコー
ダ40が検出している。制御手段47は、検出された回
転数に応じて電流値を変え、補助モータ45のトルクを
制御している。即ち、回転数が大きくなるに従って、ト
ルクを大きくし、ロール30の回転により大きな補助を
与える。その制御は連続的であるが、ロール30の回転
数と補助モータ45のトルクの組み合わせに適当な段階
を設け、段階的に制御してもよい。
【0032】ロール30の外径が細くなり、回転数が上
がると、前記シリコンダンパ27の回転追従特性により
ロール30のトルクが上昇し、孔版原紙1に働くバック
テンションが強くなる傾向がある。ロール30の外径が
細くなっていく間、ロール30の回転数を検知し、これ
に応じて補助モータ45を駆動する。ダンパギア26の
回転が補助され、シリコンダンパ27が孔版原紙1に与
えているバックテンションを軽減することができる。
【0033】このように、この製版装置では、ロール3
0から引き出される孔版原紙1に適当な張力を与えるた
めに、シリコンダンパ27と補助モータ45を用いてい
る。即ち、ロール30が細くなるに従って、シリコンダ
ンパ27による負荷は増加し、補助モータ45による補
助は増大する。従って、ロール30の径に関わらず、ロ
ール30に加わる負荷はいつでもほぼ一定となる。
【0034】従って、孔版原紙1の製版時に、孔版原紙
1に製版しわや画像縮みが生じることはない。適正な製
版が行われ、画像情報に忠実な製版が行われる。
【0035】回転数検出手段としては、光を用いたもの
他、機械的な検出手段でもよい。回転補助手段としては
機械的な手段を用いてもよい。例えば、ロールに常時加
えていた機械的な制動を回転数の増大に応じて緩めるよ
うにしてもよい。
【0036】本発明の実施の形態の第2の例を図3を参
照して説明する。本例の製版印刷装置は、張力付与装置
50の構成の一部が第1の例と異なる。その他の構成と
作用は同一である。第1の例と共通する構成部分につい
ては、第1の例と同一の符号を使用し、説明は一部省略
する。
【0037】本例においても、第1の負荷手段として第
1のシリコンダンパ27が設けられている。その作用は
第1の例と同一である。
【0038】マスターホルダ4には、孔版原紙1のロー
ル30の外径を検出する外径検出手段として光センサ5
1が設けられている。光センサ51は反射型の光センサ
51であり、ロール30の軸方向の中央において、ロー
ル30の軸芯に向けられている。光センサ51は、ロー
ル30の外径に対応した検出信号を出力する。
【0039】一方の側板24の外側には、回転補助手段
としての補助モータ45が固定されている。補助モータ
45の構成は第1の例と同一である。
【0040】本装置は、図3に模式的に示したように前
記補助モータ45の制御手段47を有している。制御手
段47は、前記光センサ51からの信号を受け、これに
応じて前記補助モータ45を制御する。本例では、ロー
ル30の外径が減少すると、補助モータ45を駆動して
ローラ30を供給方向に回転させる。即ち、ローラ30
の回転が補助される。
【0041】次に本装置の作用について説明する。ロー
ル30の外径は光センサ51が検出している。制御手段
47は、検出された外径に応じて電流値を変え、補助モ
ータ45のトルクを制御している。即ち、外径が小さく
なるに従って、トルクを大きくし、ロール30の回転に
より大きな補助を与える。その制御は連続的であるが、
ロール30の外径と補助モータ45のトルクの組み合わ
せに適当な段階を設け、段階的に制御してもよい。
【0042】ロール30の外径が細くなり、回転数が上
がると、前記シリコンダンパ27の回転追従特性により
ロール30のトルクが上昇し、孔版原紙1に働くバック
テンションが強くなる傾向がある。ロール30の外径が
細くなっていく間、ロール30の外径を検知し、これに
応じて補助モータ45を駆動する。ダンパギア26の回
転が補助され、シリコンダンパ27が孔版原紙1に与え
ているバックテンションを軽減することができる。
【0043】第2の例においては、回転補助手段として
機械的な手段を用いてもよい。例えば、ロール30に常
時加えていた機械的な制動を、光センサ51からの信号
に応じて緩めるようにしてもよい。
【0044】本発明の実施の形態の第3の例を図4を参
照して説明する。本例の製版印刷装置は、張力付与装置
60の構成の一部が第1及び第2の例と異なる。その他
の構成と作用は同一である。前記各例と共通する構成部
分については、第1及び第2の例と同一の符号を使用
し、説明は一部省略する。
【0045】本例においても、第1の負荷手段として第
1のシリコンダンパ27が設けられている。その作用は
第1の例と同一である。
【0046】マスターホルダ4には、ロール30の外径
検出手段と、回転補助手段が設けられている。本例で
は、外径検出手段と回転補助手段はいずれも機械的な手
段で構成されている。即ち、外径検出手段は、ロール3
0の外径の減少に追従して作動する機械的な構造であ
る。また、回転補助手段は、ロール30に常時加えてい
た機械的な制動を、外径検出手段の作動に連動して緩め
る機械的な構造である。
【0047】マスターホルダ4には、第1リンク61が
設けられている。第1リンク61は略L字形である。第
1リンク61の角部は、フレームの取り付け部62に対
して回動可能に軸支されている。第1リンク61の長片
の先端には、接触部材としての接触ローラ63が回転可
能に設けられている。接触ローラ63はロール30の外
周面に接触する。
【0048】マスターホルダ4には、第2リンク64が
設けられている。第2リンク64は略L字形である。第
2リンク64の角部は、フレームの取り付け部65に対
して回動可能に軸支されている。第2リンク64の長片
の先端には、制動部材66の一端が接続されている。制
動部材66は、ベルト66aの片面にブレーキパッド6
6bを取り付けたものである。前記ロール30の回転軸
25には、円形の制動板67が同軸で固定されている。
前記制動部材66は、制動板67の外周面に掛け回され
ている。制動部材66の他端は、付勢部材としてのばね
68を介してフレームに固定されている。ばね68は、
制動部材66を所定の力で制動板67に接触させる。
【0049】第1リンク61の短片と、第2リンク64
の短片は、ロール30の下方において連結軸69で回動
可能に連結されている。第1リンク61と第2リンク6
4は連動する。
【0050】次に本装置の作用について説明する。ロー
ル30の外径は第1リンク61と接触ローラ63が検出
している。外径が小さくなるに従って、第1リンク61
の長片が上がり、これに伴い第2リンク64の長片も上
がる。制動部材66の制動板67に対する巻きつき角が
減少する。つまり、ブレーキパッド66bに対するベル
ト66aの付勢力が減少する。制動部材66がロール3
0に与えている負荷が減少する。制動部材66がロール
30の回転に与えていた負荷が減少し、ロール30の回
転が補助される。
【0051】ロール30の外径が細くなり、回転数が上
がると、前記シリコンダンパ27の回転追従特性により
ロール30のトルクが上昇し、孔版原紙1に働くバック
テンションが強くなる傾向がある。ロール30の外径が
細くなっていく間、接触ロール63がロール30の外径
を検知する。第1リンク61に連動する第2リンク64
により、ばね68の負荷を変動させ、これによって制動
部材66と制動板67の摩擦力を減少させる。これによ
り、シリコンダンパ27と制動部材66によって孔版原
紙1に与えているバックテンションを一定に保持するこ
とができる。
【0052】第3の例においては、ブレーキの効き方を
調整してロールの回転を調整したが、回転補助手段とし
て補助モータを用い、前記リンク機構によってモータを
制御するようにしてもよい。
【0053】以上説明した例は、本発明が孔版式の製版
装置に適用された例であり、記録体としては孔版原紙1
を挙げた。しかしながら、ロール状の感熱紙等を使用し
ているファクシミリ等においても本発明を適用すること
ができる。即ち、ロール状の記録体であって、引き出し
て供給する際に張力を付与する必要のあるものであれ
ば、本発明が有効に適用できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ロールの回転に連動す
る負荷手段と、ロールの外径又は回転数の変化を検知し
てロールの回転を補助する手段を備えた。このため、ロ
ールの回転数が変動しても、記録体に加わる負荷はほぼ
一定に保持される。このため、ロールから引き出された
記録体には常に適度なバックテンションが加わり、記録
体に対する処理は適正に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例である製版印刷
装置の断面図である。
【図2】図1の要部の一部を断面とした平面図である。
【図3】(a)は第2の例の側面図、(b)は同一部を
断面とした平面図である。
【図4】(a)は第3の例の側面図、(b)は同一部を
断面とした平面図である。
【図5】従来の製版装置の断面図である。
【符号の説明】
1 記録体としての孔版原紙 20,50,60 張力付与装置 30 記録体である孔版原紙のロール 27 第1の負荷手段としてのシリコンダンパ 40 回転数検出手段としてのロータリーエンコーダ 45 回転補助手段としての補助モータ 47 制御手段 51 外径検出手段としての光センサ 61 第1リンク 63 接触部材としての接触ローラ 66 制動部材 67 制動体としての制動板 68 付勢手段としてのばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C060 CB14 3F104 AA02 DA14 DA16 3F105 AA02 AB03 BA02 CB07 DA24 DB05 DB11 DC03 DC13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持される記録体のロールか
    ら引き出された帯状の記録体に張力を付与する記録体の
    張力付与装置において、 前記ロールの回転数に正比例する負荷を前記ロールの回
    転に対して与える第1の負荷手段と、 前記ロールの回転数を検出する回転数検知手段と、 前記回転数検知手段の検出結果に応じて前記ロールの回
    転を助ける回転補助手段と、 を具備する記録体の張力付与装置。
  2. 【請求項2】 前記回転数検出手段がロータリーエンコ
    ーダを有しており、 前記回転補助手段が前記ロールを回転させる補助モータ
    を有しており、 前記ロールの回転数の増大を前記ロータリーエンコーダ
    が検出した時に、前記補助モータが前記負荷に抗して前
    記ロールの回転を補助することを特徴とする請求項1記
    載の記録体の張力付与装置。
  3. 【請求項3】 回転自在に支持される記録体のロールか
    ら引き出された帯状の記録体に張力を付与する記録体の
    張力付与装置において、 前記ロールの回転数に正比例する負荷を前記ロールの回
    転に対して与える第1の負荷手段と、 前記ロールの外径を検出する外径検出手段と、 前記外径検出手段の検出結果に応じて前記ロールの回転
    を助ける回転補助手段と、 を具備する記録体の張力付与装置。
  4. 【請求項4】 前記外径検出手段が光センサを有してお
    り、 前記回転補助手段が前記ロールを回転させる補助モータ
    を有しており、 前記ロールの外径の減少を前記光センサが検出した時
    に、前記補助モータが前記負荷に抗して前記ロールの回
    転を補助することを特徴とする請求項3記載の記録体の
    張力付与装置。
  5. 【請求項5】 前記外径検出手段が、揺動自在の第1リ
    ンクと、前記第1リンクの先端に設けられて前記ロール
    の外周面に接触する接触部材を有しており、 前記回転補助手段が、揺動自在に設けられて前記第1リ
    ンクの基端に連結された第2リンクと、前記第2リンク
    の先端に一端が接続されて前記ロールに同軸に設けられ
    た制動体の外周面に掛け回された制動部材と、前記制動
    部材の他端に接続されて前記制動部材を前記制動体に向
    けて付勢する付勢部材とを有しており、 前記ロールの外径の減少に伴って前記第1リンクが前記
    ロールに向けて移動すると、これに連動して前記第2リ
    ンクが前記ロールに向けて移動し、前記制動部材の前記
    制動体に対する巻きつき角が減少して前記制動部材が前
    記ロールに与えている負荷が減少し、これによって前記
    ロールの回転が補助されることを特徴とする請求項4記
    載の記録体の張力付与装置。
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