JPH06255224A - 孔版印刷装置の印刷用紙分離装置 - Google Patents

孔版印刷装置の印刷用紙分離装置

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JPH06255224A
JPH06255224A JP4540193A JP4540193A JPH06255224A JP H06255224 A JPH06255224 A JP H06255224A JP 4540193 A JP4540193 A JP 4540193A JP 4540193 A JP4540193 A JP 4540193A JP H06255224 A JPH06255224 A JP H06255224A
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JP
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paper
stencil
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JP4540193A
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Inventor
Eiji Okawa
英治 大川
Toshikatsu Ifuka
俊克 伊深
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷速度やインキ温度等に影響されることな
く、常に安定した濃度の印刷物を得ることができる孔版
印刷機を提供する。 【構成】 版胴1に巻き付けられた孔版原紙2にインキ
を供給し、版胴1の外周面に対して接離可能に設けられ
たプレスローラー6で孔版原紙2に印刷用紙5を圧接し
て印刷を行い、プレスローラー6の版胴進行方向下流側
であって版胴1の外周面近傍に配設され、版胴1から印
刷用紙5を剥離させる分離爪9が、版胴1とプレスロー
ラー6とが圧接することにより形成されるニップ部Aに
対して、印刷用紙5の移動方向下流側から進退可能であ
ることを特徴とする孔版印刷装置の印刷用紙分離装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版式の製版印刷に係
り、特に孔版原紙に画像信号に応じた穿孔部を形成せし
め、印刷インキを前記穿孔部を介して印刷用紙に滲出さ
せることにより、前記印刷用紙上に画像を形成する孔版
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】第10図は、感熱製版部を一体的に有する
従来の孔版印刷装置の一例を示す断面略図である。同図
において孔版印刷装置50の原稿読み込み装置51に読み込
まれた画像は、電気信号に変換されて発熱体素子を具備
したサーマルヘッド52へ送られる。ロール状の感熱孔版
原紙53は、搬送ローラー54によりその先端部53aが搬送
され、プラテンローラー55によりサーマルヘッド52に押
し付けられ、サーマルヘッド52に送られた電気信号に基
づき発熱体素子により溶解穿孔される。更に、先端部53
aが搬送ローラー54によりガイド板56に沿って搬送され
ると、先端部53aはやがて円筒状の版胴57の外周面上に
設けられたクランパー58の待機位置に到達する。ここで
先端部53aは、クランパー58により版胴57の外周面上に
挟持され、版胴57が駆動モーター59によりベルト80を介
して矢印の方向に回転駆動されて版胴57に巻き付けられ
る。そして、サーマルヘッド52上において、感熱孔版原
紙53への穿孔動作が完了すると、先端部53aはカッター
60にて所定の長さに切断されて、孔版原紙61の版胴57へ
の巻き付けが完了する。
【0003】上記動作が完了すると印刷の指示が送ら
れ、給紙台62上に載置された印刷用紙63は、ローラー6
4,65によりガイド板66に沿って版胴57へと搬送され、
プレスローラー67により孔版原紙61を介して版胴57に圧
接される。このとき印刷用紙63上にインキローラー68か
らのインキが転写され、分離爪69により版胴57から分離
された後、印刷用紙63は排紙ガイド板70に沿ってエアー
吸着による排紙吸着ユニット71を経て、排紙台72上に排
紙される。
【0004】しかし上述した孔版印刷装置においては、
印刷用紙63が版胴57上の孔版原紙61に貼り付いたままで
排紙されなかったり、分離爪69に印刷用紙63が引掛り排
紙されないという問題点があった。
【0005】この問題点を解決するために、分離爪にエ
アー吹出口を設けて印刷用紙の分離を円滑に行う孔版印
刷装置の印刷用紙分離装置が特開平3−32878号公
報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし特開平3−32
878号公報記載の印刷用紙分離装置では、エアー吹出
口を有する分離爪が定位置に固定されており、この定位
置は、多種の印刷速度や環境に応じて常に効果的に、版
胴からの印刷用紙の分離を行う場所には位置していなか
った。例えば、環境温度が高い場合若しくは印刷速度が
遅い場合は、印刷用紙へのインキ転移量が増加し、印刷
用紙同士の摩擦や指等で摩擦することによって画像品位
を劣化させ、また、環境温度が低い場合若しくは印刷速
度が速い場合は、印刷用紙へのインキ転移量が減少し、
画像のかすれや印刷濃度の低下等の画像不良を生じると
いう問題点があった。本発明は上記の問題点を解決し、
高画質の印刷物が得られる孔版印刷装置の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
円筒状の版胴の外周面に巻き付けられた孔版原紙に前記
版胴を通してインキを供給し、前記版胴の外周面に対し
て接離可能に設けられたプレスローラーで前記孔版原紙
に印刷用紙を圧接して印刷を行い、前記プレスローラー
の前記印刷用紙搬送方向下流側であって前記版胴の外周
面近傍に配設された分離爪で前記版胴から前記印刷用紙
を剥離させる孔版印刷装置において、前記分離爪が前記
版胴と前記プレスローラーとが圧接することにより形成
されるニップ部に対して、前記印刷用紙の移動方向下流
側から進退可能であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、円筒状の版胴の外
周面に巻き付けられた孔版原紙に前記版胴を通してイン
キを供給し、前記版胴の外周面に対して接離可能に設け
られたプレスローラーで前記孔版原紙に印刷用紙を圧接
して印刷を行い、前記プレスローラーの前記印刷用紙搬
送方向下流側であって前記版胴の外周面近傍に配設され
た分離爪で前記版胴から前記印刷用紙を剥離させ、前記
プレスローラーの前記印刷用紙の移動方向下流側に配設
された吸着ユニットで前記版胴から剥離された前記印刷
用紙を吸着搬送する孔版印刷装置において、前記プレス
ローラーと前記分離爪の間であって前記版胴の外周面近
傍に、前記印刷用紙を前記吸着ユニットへ排出する際に
前記印刷用紙の案内をする排紙ガイド板を有し、前記分
離爪及び前記排紙ガイド板が、前記版胴と前記プレスロ
ーラーとが圧接することにより形成されるニップ部に対
して、前記印刷用紙の移動方向下流側から進退可能であ
ることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記分離爪が前記版胴の線
速度及びインキ温度等の印刷環境の変化に合わせて前記
版胴と前記印刷用紙の接触長さを変化させることを特徴
とする。上記線速度とは、版胴外周面上の任意の位置で
の線速度とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、さらに前記分離爪及び前記排紙ガ
イド板が前記版胴の線速度及びインキ温度等の印刷環境
の変化に合わせて前記版胴と前記印刷用紙の接触長さを
変化させることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、印刷用紙と孔版
原紙とのニップ部から分離位置迄の接触長さを変更でき
る。
【0012】請求項2記載の発明によれば、印刷用紙と
孔版原紙とのニップ部から分離位置迄の接触長さを変更
できると共に、印刷用紙が分離位置よりも手前側で版胴
から分離することが防止され、分離動作が安定化する。
【0013】請求項3記載の発明によれば、インキの温
度情報や印刷装置の速度情報等により分離爪の位置を適
宜変更させることにより、多種の環境下でも分離動作が
安定化する。
【0014】請求項4記載の発明によれば、インキの温
度情報や印刷装置の速度情報等により分離爪と可動排紙
ガイド板の位置を適宜変更させることにより、多種の環
境下でも分離動作がさらに安定化する。
【0015】
【実施例】図1及び図2はそれぞれ本発明の一実施例を
示しており、図1は孔版印刷装置の印刷用紙分離装置要
部の側面図、また図2は印刷用紙分離装置要部の斜視図
である。
【0016】図1において、多孔性の円筒状で矢印方向
に回転駆動される版胴1の外周面上には、画像信号によ
り選択的に溶融穿孔された孔版原紙2が、図示されない
クランパーによって挟持されている。版胴1の内周面に
は、版胴1と同方向に回転駆動されるインキローラー3
が、その外周面を接して配設されている。インキローラ
ー3の外周面上であって版胴1との接点よりもインキロ
ーラー3の回転方向上流側には、回転自在のドクターロ
ーラー4がその外周面を接して配設されており、インキ
ローラー3とにより形成された楔状のインキ溜まり4a
に供給された印刷インキを、インキローラー3の外周面
上に均一に供給している。インキローラー3と版胴1を
介して対向する位置には、印刷用紙5を版胴1へ圧接さ
せニップ部Aを形成するプレスローラー6が版胴1に対
して接離自在に設けられている。プレスローラー6の印
刷用紙搬送方向下流側には、印刷用紙5の搬送ガイドを
行う固定排紙ガイド板7と可動排紙ガイド板8とが設け
られており、その下流側には印刷用紙5を孔版原紙2と
分離させる分離爪9が設けられている。固定排紙ガイド
板7は、図示されないフレームに固着されている。図2
に示すように、可動排紙ガイド板8はその両端部を、版
胴1と同軸の回転中心11aを持ち、印刷装置の両側に配
設された一対の扇形ギヤ11にそれぞれ固定されている。
また、分離爪9もこれを支持する中空の支持軸10の両端
部を、扇形ギヤ11にそれぞれ固定されている。図8に示
すように、分離爪9はその先端部にエアー吹出口9aを
具備しており、エアー吹出口9aからは図示されないエ
アー供給装置から支持軸10の内部を通じて送られた常に
一定圧のエアーが吹き出され、版胴1から印刷用紙5を
分離する際の補助となっている。扇形ギヤ11は、そのギ
ヤ部においてピニオンギヤ12,12とそれぞれ噛み合って
おり、各ピニオンギヤ12は軸13に固着されている。軸13
はその両端部を、図示されないフレームに回転可能に支
持されている。軸13上であって各ピニオンギヤ12,12の
間にはウォームホイール14が固定されており、ウォーム
ホイール14は、ステッピングモーター15の出力軸先端に
固定されたウォーム16と噛み合っている。この分離爪揺
動機構100 により可動排紙ガイド板8及び分離爪9をス
テッピングモーター15の回転力により版胴1と同軸的に
揺動させる。可動排紙ガイド板8の印刷用紙搬送方向下
流側には、印刷された印刷用紙5を搬送する排紙吸着ユ
ニット17が配設されている。
【0017】図3及び図4に示すように、分離爪揺動機
構100 による可動排紙ガイド板8及び分離爪9の位置制
御は、本発明の孔版印刷装置に具備された制御装置20の
メモリに入力されており、操作パネル21上の濃度可変キ
ー22及び23を操作することにより入力された濃度可変情
報24に基づいて、制御装置20からの可変命令がステッピ
ングモーター15へ伝達され、ステッピングモーター15が
回転することによって行われる。
【0018】印刷動作は、図5に示すように、版胴1の
外周面上の孔版原紙2を通過したインキを、プレスロー
ラー6により印刷用紙5を版胴1に押圧することで印刷
用紙5上に転写させる。インキ像を転写された印刷用紙
5は、プレスローラー6の圧力がかかったニップ部Aを
通過するが、この際に分離爪揺動機構100 は、様々な環
境に応じて、印刷中のニップ部Aから分離位置迄の孔版
原紙2と印刷用紙5との接触長さLを変化させ、印刷物
の濃度を均一化する。標準印刷時、分離爪9と可動排紙
ガイド板8は図5に示すように、可動排紙ガイド板8が
固定排紙ガイド板7に半分重なり合うように設定され
る。
【0019】印刷中に印刷物の濃度を上げる場合、濃度
可変キー22(図4参照)を押すと制御装置20(図3参
照)からの命令がステッピングモーター15へ伝達され、
ステッピングモーター15の回転力がウォーム16,ウォー
ムホイール14,軸13を経てピニオンギヤ12に伝達され
て、扇形ギヤ11を版胴回転方向と同一方向に揺動させ
る。扇形ギヤ11に固設された分離爪9及び可動排紙ガイ
ド板8は、版胴1と同軸同方向に揺動してニップ部Aよ
り離間し、図6に示すように固定排紙ガイド板7の版胴
回転方向下流側端部と可動排紙ガイド板8の版胴回転方
向上流側端部とが重なる位置に設定される。すると孔版
原紙2と印刷用紙5との接触長さL1が標準印刷時の両
者の接触長さLより長くなり、印刷用紙5へのインキ転
移量が増加して印刷濃度が上がる。印刷物の濃度を下げ
る場合は、濃度可変キー23を押すと制御装置20からの命
令がステッピングモーター15へ伝達され、上述の濃度を
上げる場合とは逆の方向にステッピングモーター15を回
転させて、扇形ギヤ11を版胴回転方向と逆方向に揺動さ
せる。分離爪9及び可動排紙ガイド板8はニップ部Aに
近接し、図7に示すように固定排紙ガイド板7と可動排
紙ガイド板8とが全て重なり合う位置に設定される。す
ると孔版原紙2と印刷用紙5との接触長さL2が標準印
刷時の両者の接触長さLより短くなり、印刷用紙5への
インキ転移量が減少して印刷濃度が下がる。
【0020】孔版原紙2と印刷用紙5の接触長さとイン
キ転移量との関係において、接触長さが長い程インキ転
移量が多く、短い程インキ転移量が少なくなるというこ
とは実験により立証されている。
【0021】また、可動排紙ガイド板8は、印刷された
印刷用紙5の先端部が分離爪9により版胴1の外周面上
の孔版原紙2から分離されたのち、その先端部に続く印
刷用紙5が排紙吸着ユニット17によって吸引され、所定
の分離位置よりも手前側で分離されるのを確実に防止す
る。なお、排紙吸着ユニット17の配設位置や吸引力を適
宜設定することにより、固定排紙ガイド板7及び可動排
紙ガイド板8の設置を省略してもよい。
【0022】図1に示すように、版胴1内のインキ溜ま
り4aには、インキの温度を検出する温度センサー31が
設けられている。この温度センサー31の温度情報と、図
示していない印刷速度可変キーを操作することにより得
られる速度情報とに基づいて分離爪揺動機構100 による
可動排紙ガイド板8及び分離爪9の位置制御を行い、常
に最適なインキ転移量の印刷物を得る。図9に示すよう
に、分離爪揺動機構100 による可動排紙ガイド板8及び
分離爪9の位置制御は、本発明の孔版印刷装置に具備さ
れた制御装置40のメモリに入力されており、温度センサ
ー31の温度情報41の出力と印刷速度可変キーの速度情報
42とにより、ステッピングモーター15を回転させること
により行われる。インキ溜まり4aの温度が予め設定さ
れた温度以下若しくは印刷速度が設定速度以上の場合、
制御装置40からの命令がモーター15へ伝達され、モータ
ー15が回転して扇形ギヤ11を版胴1の回転方向と同一方
向に揺動させ、分離爪9及び可動排紙ガイド板8をニッ
プ部Aより離間させる向きに移動させる。すると分離爪
9及び可動排紙ガイド板8は図6と同じ状態に位置決め
され、孔版原紙2と印刷用紙5との接触長さL1が標準
印刷時の両者の接触長さLより長くなり、印刷用紙5へ
のインキ転移量が増加して印刷濃度が上がる。またイン
キ溜まり4aの温度が予め設定された温度以上若しくは
印刷速度が設定速度以下の場合は、モーター15が上述の
場合とは逆方向に回転して扇形ギヤ11を版胴1の回転方
向と逆方向に揺動させ、分離爪9及び可動排紙ガイド板
8をニップ部Aに近接させる向きに移動させる。すると
分離爪9及び可動排紙ガイド板8は図7と同じ状態に位
置決めされ、孔版原紙2と印刷用紙5との接触長さL2
が標準印刷時の両者の接触長さLより短くなり、印刷用
紙5へのインキ転移量が減少して印刷濃度が下がる。
【0023】なお、分離爪9及び可動排紙ガイド板8
は、インキ温度及び/または印刷温度に基づいて位置制
御されてよく、さらにその他の印刷環境変化に対応して
位置制御されてもよい。
【0024】上記各実施例によれば、分離爪9及び可動
排紙ガイド板8を版胴1に対して同軸的に揺動させて、
ニップ部Aから分離位置迄の印刷用紙5と孔版原紙2と
の接触長さを変更させると共に、分離爪9の版胴1に対
する角度を常に一定としたことに加え、印刷用紙5が分
離位置よりも手前側で版胴1から分離することを防止す
ることができるので、分離動作が安定化すると共に印刷
中でも容易に印刷濃度を変えることができ、より高画質
の印刷物を得ることができる。
【0025】上記各実施例では、分離爪9に、版胴1の
外周面上に巻き付けられた孔版原紙2に対するエアー吹
出口9aを設けているので、エアーで印刷用紙5の分離
動作を補助することにより分離動作の信頼性が向上し、
より確実に希望濃度の印刷物が得られる。また特に、上
記実施例では版胴1と同軸に揺動可能である分離爪9に
エアー吹出口9aを設けているので、版胴1に対するエ
アーの吹出角度が一定となり、印刷用紙5に対するエア
ーの吹付力が一定に保たれ、分離動作が安定化する。
【0026】上記各実施例において分離爪9は1個であ
るが、必要により複数個並設してもよい。エアー吹出口
9aは、並設した全ての分離爪に設けてもよいしそのう
ちの数個に設けてもよく、また全く設けなくてもよい。
【0027】上記各実施例において、クランプ手段とし
ては、版胴1の周方向での一つの母線に沿って版胴1の
周壁に配置されている磁石と、この磁石に吸着可能に配
置したクランプ薄片とを備え、版胴1に巻装させる孔版
原紙2の先端を前記クランプ薄片で挟持するクランパー
方式、または、版胴1の外周面に滲み出たインキの粘着
力により孔版原紙2を版胴1の外周面に粘着させる、所
謂、クランパレス方式を採用してもよい。
【0028】上記クランプ手段として、クランパー方式
を用いるときは、支持軸10を回転軸としてその一端にカ
ムフォロアを設け、一方、版胴1の一側面に前記カムフ
ォロアと対応するカムを設けて、分離爪9が前記クラン
パーと干渉しないように分離爪9を版胴1の周面から離
れる方向に揺動可能とした分離爪逃がし機構を付設す
る。
【0029】さらに、上記実施例では、分離爪9及び可
動排紙ガイド板8を版胴1と同軸的に揺動可能とした
が、分離爪9及び可動排紙ガイド板8を近接、離間させ
る機構であれば任意のものを採用でき、例えば、版胴1
を支持する一対の側板に分離爪9の支持軸10の両端部を
保持する長孔をそれぞれ形成し、支持軸10の両端部をそ
の長孔内に沿って移動させると共に、支持軸10に可動排
紙ガイド板8を一体的に取り付けた構成としてもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ニップ部
から分離位置迄の印刷用紙と孔版原紙との接触長さを変
更させ、最適位置で印刷用紙を孔版原紙から分離させる
ことができるので、印刷中でも容易に印刷濃度を変える
ことができ、高画質の印刷物を得ることができる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、ニップ部か
ら分離位置迄の印刷用紙と孔版原紙との接触長さを変更
させたことに加え、印刷用紙が分離位置よりも手前側で
版胴から分離することを防止することができるので、分
離動作が安定化すると共に印刷中でも容易に印刷濃度を
変えることができ、より高画質の印刷物を得ることがで
きる。
【0032】請求項3記載の発明によれば、インキの温
度情報や印刷装置の速度情報等により分離爪の位置を適
宜変更させ、最適位置で印刷用紙を孔版原紙から分離さ
せることにより、常に最適の印刷濃度が得られるので、
多種の環境下においても高画質の印刷物が得られる。
【0033】請求項4記載の発明によれば、インキの温
度情報や印刷装置の速度情報等により分離爪及び排紙ガ
イド板の位置を適宜変更させ、最適位置で印刷用紙を孔
版原紙から分離させると共に、印刷用紙が分離位置より
も手前側で版胴から分離することを防止することによ
り、常に最適の印刷濃度が得られるので、多種の環境下
においてもさらに高画質の印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す孔版印刷装置の印
刷用紙分離装置要部の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す印刷用紙分離装置
要部の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施例に採用された孔版印刷装
置の制御盤の平面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に採用された印刷用紙分
離装置要部を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に採用された印刷用紙分
離装置要部を示す側面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に採用された印刷用紙分
離装置要部を示す側面図である。
【図8】本発明の第1の実施例に採用された分離爪の投
影図である。
【図9】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図10】従来の孔版印刷装置の一例を示す断面略図で
ある。
【符号の説明】
1 版胴 2 孔版原紙 5 印刷用紙 6 プレスローラー 8 可動排紙ガイド板 9 分離爪 9a エアー吹出口 17 吸着ユニット A ニップ部 L,L1,L2 接触長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の版胴の外周面に巻き付けられた孔
    版原紙に前記版胴を通してインキを供給し、前記版胴の
    外周面に対して接離可能に設けられたプレスローラーで
    前記孔版原紙に印刷用紙を圧接して印刷を行い、前記プ
    レスローラーの前記印刷用紙搬送方向下流側であって前
    記版胴の外周面近傍に配設された分離爪で前記版胴から
    前記印刷用紙を剥離させる孔版印刷装置において、 前記分離爪が前記版胴と前記プレスローラーとが圧接す
    ることにより形成されるニップ部に対して、前記印刷用
    紙の移動方向下流側から進退可能であることを特徴とす
    る孔版印刷装置の印刷用紙分離装置。
  2. 【請求項2】円筒状の版胴の外周面に巻き付けられた孔
    版原紙に前記版胴を通してインキを供給し、前記版胴の
    外周面に対して接離可能に設けられたプレスローラーで
    前記孔版原紙に印刷用紙を圧接して印刷を行い、前記プ
    レスローラーの前記印刷用紙搬送方向下流側であって前
    記版胴の外周面近傍に配設された分離爪で前記版胴から
    前記印刷用紙を剥離させ、前記プレスローラーの前記印
    刷用紙の移動方向下流側に配設された吸着ユニットで前
    記版胴から剥離された前記印刷用紙を吸着搬送する孔版
    印刷装置において、 前記プレスローラーと前記分離爪との間であって前記版
    胴の外周面近傍に、前記印刷用紙を前記吸着ユニットへ
    排出する際に前記印刷用紙の案内をする可動排紙ガイド
    板を有し、 前記分離爪及び前記可動排紙ガイド板が、前記版胴と前
    記プレスローラーとが圧接することにより形成されるニ
    ップ部に対して、前記印刷用紙の移動方向下流側から進
    退可能であることを特徴とする孔版印刷装置の印刷用紙
    分離装置。
  3. 【請求項3】前記分離爪が前記版胴の線速度及びインキ
    温度等の印刷環境の変化に合わせて前記版胴と前記印刷
    用紙の接触長さを変化させることを特徴とする請求項1
    記載の孔版印刷装置の印刷用紙分離装置。
  4. 【請求項4】前記分離爪及び前記可動排紙ガイド板が前
    記版胴の線速度及びインキ温度等の印刷環境の変化に合
    わせて前記版胴と前記印刷用紙の接触長さを変化させる
    ことを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装置の印刷用
    紙分離装置。
JP4540193A 1993-03-05 1993-03-05 孔版印刷装置の印刷用紙分離装置 Pending JPH06255224A (ja)

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JP4540193A Pending JPH06255224A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 孔版印刷装置の印刷用紙分離装置

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JP (1) JPH06255224A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302556A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2011191521A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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JP2008302556A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
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