JP3293710B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP3293710B2
JP3293710B2 JP05937694A JP5937694A JP3293710B2 JP 3293710 B2 JP3293710 B2 JP 3293710B2 JP 05937694 A JP05937694 A JP 05937694A JP 5937694 A JP5937694 A JP 5937694A JP 3293710 B2 JP3293710 B2 JP 3293710B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版されたマスタを巻
装して印刷を行う孔版印刷装置における版付工程の速度
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の孔版印刷装置においては、製版手
段によって製版された製版済みマスタを版胴の外周面に
巻装した後、1枚の印刷用紙を介してプレスローラーを
版胴の外周面に押圧させながら版胴を低速で回転させる
ことにより、版胴の外周面に製版済みマスタを密着させ
る、所謂、版付と呼ばれる工程が、製版手段によるマス
タへの製版動作の終了後、印刷工程に先立って行われ
る。
【0003】この版付工程は、製版済みマスタを版胴の
外周面に確実に密着させると同時に、製版済みマスタに
対してインキを馴染ませ、印刷工程において、最初の1
枚目から良質な画像の印刷物を得るために行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】版付工程時において、
版胴の回転速度が速ければ、オペレーターが製版開始ス
イッチを投入してから一連の動作を経て最初の印刷物が
排出されるまでの時間であるファースト・プリント・タ
イム(以下、「FPT」という)の長さは短くなるが、
版胴の回転速度を速くしたことにより、製版済みマスタ
の穿孔部より滲出して印刷用紙に転移するインキ量が減
少するため、印刷画像としては、薄いものや切れるもの
がみられる。逆に、版胴の回転速度が遅ければ、印刷画
像としては良質のものが得られるが、FPTが長くな
る。このように、FPTと画像精度とは相反する関係と
なっているため、印刷物の内容やオペレーターの都合に
より、どちらかを優先させたい場合がある。
【0005】しかし、従来の孔版印刷装置では、版付工
程時の版胴の回転速度は、その装置固有の回転速度に固
定されており、オペレーターがこれを変更することはで
きず、FPTの長さと画像精度とが固定化されていた。
【0006】本発明は、版付工程の速度を制御すること
ができる孔版印刷装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像情報に応じてマスタを選択的に加熱穿孔することに
より穿孔部を形成して該マスタを製版する製版手段を有
し、版胴の外周面上に製版済みマスタの先端部を係止し
て巻装させた後、1枚の印刷用紙を介して印圧手段で印
圧を加えながら低速で前記版胴を回転させ、前記製版済
みマスタを前記版胴の外周面に密着させる版付工程を印
刷工程に先立って行い、前記版付工程の後に前記印刷工
程を行う孔版印刷装置において、前記版付工程が複数の
速度を有し、前記版付工程の速度を前記複数の速度のう
ちの何れか1つに設定する版付速度設定手段と、前記版
付工程の速度を前記版付速度設定手段により設定された
速度に制御する版付速度制御手段とを具備したことを特
徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、画像情報に応じ
スタを選択的に加熱穿孔することにより穿孔部を形成
して該マスタを製版する製版手段を有し、版胴の外周面
上に製版済みマスタの先端部を係止して巻装させた後、
1枚の印刷用紙を介して印圧手段で印圧を加えながら低
速で前記版胴を回転させ、前記製版済みマスタを前記版
胴の外周面に密着させる版付工程を印刷工程に先立って
行い、前記版付工程の後に前記印刷工程を行う孔版印刷
装置において、前記版付工程が複数の速度を有し、前記
版付工程の速度を前記複数の速度のうちの何れか1つ
設定する版付速度設定手段と、前記版付速度設定手段に
よって設定された前記版付工程の速度を記憶する記憶手
、前記版付工程の速度をこの孔版印刷装置固有の版
付速度または前記版付速度設定手段によって設定され前
記記憶手段によって記憶された版付速度の何れか一方に
切り替える切替手段と、前記版付工程の速度を前記切替
手段によって切り替えられた速度に制御する版付速度制
御手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、版付工程の速度
は、版付速度設定手段によって設定された速度に基づ
き、版付速度制御手段によって制御される。
【0010】請求項2記載の発明によれば、版付工程の
速度は、版付速度設定手段によって設定され、記憶手段
によって記憶された速度に基づき、版付速度制御手段に
よって制御される速度、または、孔版印刷装置固有の速
度の何れかに、切替手段によって切り替えられる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を示す図1において、版胴
駆動手段51で回転駆動される版胴1は、その外周部に
マスタの先端部を係止するクランプ手段としてのクラン
パー2を有している。版胴駆動手段51は、ギヤモータ
ー等から主に構成されており、そのギヤの組み合わせに
よって、版胴1を段階的に複数の速度で回転駆動する。
版胴駆動手段51は、その版付工程時の回転速度を版付
速度制御手段52によって制御されており、版付速度制
御手段52からの出力信号に基づいて版胴1の回転速度
を切り替えるように構成されている。版付速度制御手段
52の制御は、図2に示すように、操作パネル55上に
設けられた版付速度設定手段53の設定値に基づいて行
われる。この実施例では、版付工程時における版胴1の
速度は、版付速度設定手段53によってL(10r.p.
m.)とH(30r.p.m.)とに切替可能となっている。ク
ランパー2は、軸2aで版胴1の外周面に枢着され、図
示しない開閉手段により駆動力を伝達されて回動自在と
なっている。版胴1の内部には、図示しない周知のイン
キ供給手段が配設されている。
【0012】版胴1の右上方には、マスタ貯容手段3、
製版手段4、切断手段5、マスタストック手段6、マス
タ送り込み手段7、マスタ送り出し手段8、案内板9が
配設されている。マスタ貯容手段3は、ケース10、マ
スタロール11、マスタロール支持部材12等から主に
構成されている。ケース10は、孔版印刷装置本体に取
り付けられている。マスタロール11は、その芯部をマ
スタロール支持部材12に支持されており、マスタロー
ル支持部材12は、ケース10の図示しない側板に回転
自在に支持されている。
【0013】マスタロール11の配設位置より左方に
は、サーマルヘッド13とプラテンローラー14とから
なる製版手段4が配設されている。サーマルヘッド13
は、孔版印刷装置本体の図示しない側板に取り付けられ
ており、マスタロール11より引き出されたマスタ11
aに対して溶融穿孔を行い、製版済みマスタ11bを形
成する。プラテンローラー14は、孔版印刷装置本体の
側板に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段
で回転駆動され、マスタ11aをサーマルヘッド13に
押圧しつつ下流側へと搬送する。
【0014】製版手段4のマスタ搬送方向下流側には、
可動刃15、固定刃16からなる切断手段5が配設され
ている。この切断手段5は、可動刃15が固定刃16に
対して回転移動し、製版済みマスタ11bを切断する。
切断手段5のマスタ搬送方向下流側には、送り込み駆動
ローラー17、送り込み従動ローラー18からなるマス
タ送り込み手段7が配設されている。送り込み駆動ロー
ラー17及び送り込み従動ローラー18は、孔版印刷装
置本体の側板に回転自在に支持されており、送り込み駆
動ローラー17は図示しない駆動手段で回転駆動され
る。送り込み従動ローラー18は、送り込み駆動ローラ
ー17と連れ回りする。
【0015】マスタ送り込み手段7のマスタ搬送方向下
流側には、送り出し駆動ローラー19、送り出し従動ロ
ーラー20からなるマスタ送り出し手段8と、マスタガ
イド板21とが配設されている。送り出し駆動ローラー
19及び送り出し従動ローラー20も上記各ローラーと
同様に孔版印刷装置本体の側板に回転自在に支持されて
いる。送り出し駆動ローラー19は図示しない駆動手段
で回転駆動され、送り出し従動ローラー20は送り出し
駆動ローラー19と連れ回りする。マスタガイド板21
は孔版印刷装置本体の側板に固設され、マスタ送り出し
手段8より搬送される製版済みマスタ11bをクランパ
ー2へと案内する。マスタ送り込み手段7とマスタ送り
出し手段8との間には、案内板9が配設されている。案
内板9は、マスタ送り込み手段7とマスタ送り出し手段
8とを連絡すべく、孔版印刷装置本体の側板に固着され
ている。
【0016】切断手段5、マスタ送り込み手段7、マス
タ送り出し手段8、案内板9の上方には、マスタストッ
ク手段6が配設されている。マスタストック手段6は、
図3に示すように、筐体22、ガイド板23、撓みセン
サー24、吸引ファン25等から主に構成される。筐体
22は、金属板や樹脂板等で形成され、版胴1側寄りの
側板22eが開放された箱型を呈しており、孔版印刷装
置の側板に取り付けられている。筐体22の上板22a
は、その略中央部で分割され、蝶番等で回動自在に支持
されて蓋22bが形成されている。蓋22bはマスタ貯
容手段3側から版胴1側へ、図3の実線矢印のように開
閉自在となっている。上板22aと蓋22bの筐体内面
側には、フィン22cが設けられている。このフィン2
2cは、後述する吸引ファン25が作動して筐体22内
に発生する空気流に対して平行となるように複数配設さ
れている。また、筐体22の下部であって案内板9と対
向する位置には、製版済みマスタ11bを筐体22の内
部へ導入するための開口22dが、筐体22の略全幅に
わたって形成されている。
【0017】開口22dの版胴1側寄りには、ガイド板
23が取り付けられている。ガイド板23は曲折された
板材であり、その幅は筐体22の内部全幅にわたって形
成されている。ガイド板23は、マスタ送り込み手段7
で搬送された製版済みマスタ11bが送り出し駆動ロー
ラー19の上部へと逃げないように、かつ製版済みマス
タ11bが筐体22の内部へ円滑に送り込まれるよう
に、送り出し駆動ローラー19の上方よりマスタ貯容手
段3側に筐体22の内部上方へ向かって延出するよう設
けられている。また、ガイド板23の略中央部には、版
胴1側へ略水平に延出するように取付板23aが固着さ
れており、この取付板23aには、製版済みマスタ11
bが筐体22の内部へ送り込まれたことを検知する、光
電センサーからなる撓みセンサー24が取り付けられて
いる。なお、ガイド板23には、撓みセンサー24の光
軸が通過する図示しない孔が形成されている。
【0018】側板22eの版胴1側には、その開放部を
覆うように吸引ファン25を支持するカバー25aが取
り付けられている。カバー25aにはスリットや網目状
の小孔等からなる図示しない排気口が設けられており、
吸引ファン25が、内蔵された駆動手段で回転駆動され
たときに、図3に一点鎖線矢印で示す方向に発生する空
気流を、この排気口より筐体22の外部へと排気する。
【0019】版胴1の右方であってマスタ貯容手段3の
下方には、給紙装置26が配設されている。給紙装置2
6は、給紙トレイ27、給紙ローラー28、分離ローラ
ー29、レジストローラー対30、ガイド板31、32
等から主に構成されている。給紙トレイ27は、その上
に印刷用紙Pを積載され、給紙装置本体26aに上下動
自在に支持されている。給紙トレイ27は、印刷用紙P
の増減と連動して上下動される。給紙ローラー28と分
離ローラー29とは、最上位の印刷用紙Pと当接するよ
うに設けられており、各ローラーは図示しない駆動手段
で回転駆動される。分離ローラー29の印刷用紙搬送方
向下流側には、レジストローラー対30が配設されてい
る。レジストローラー対30は、搬送された印刷用紙P
の先端をくわえ込み、タイミングをとって版胴1の外周
面と後述するプレスローラーとの間に搬送する。ガイド
板31,32は孔版印刷装置本体の側板に固着されてお
り、印刷用紙Pの給紙をガイドする。
【0020】版胴1の下方近傍には、給紙装置26から
搬送された印刷用紙Pを版胴1の外周面に押圧する、印
圧手段としてのプレスローラー33、及び版胴1の外周
面より印刷済み用紙を剥離する剥離爪34が配設されて
いる。プレスローラー33は、孔版印刷装置本体の側板
に揺動自在に支持された支軸33aに固着されたアーム
33bによって保持されており、揺動手段33cで揺動
される。剥離爪34も孔版印刷装置本体の側板に揺動自
在に支持された支軸34aに固着されており、図示しな
い揺動手段で揺動される。
【0021】版胴1の左下方には、排紙装置35が配設
されている。排紙装置35は、従動ローラー36、駆動
ローラー37、ベルト38、ファン39、排紙トレイ4
0等から主に構成されている。従動ローラー36と駆動
ローラー37とは排紙装置本体35aの側板に回転自在
に支持されており、各ローラー間には、表面に複数の開
孔を有するベルト38が掛け渡されている。駆動ローラ
ー37は図示しない駆動手段で回転駆動され、この回転
力はベルト38を介して従動ローラー36に伝達され
る。各ローラー36,37の間であって排紙装置本体3
5aの下部には、ファン39が配設されている。ファン
39は、その回転により図において下向きの空気流を発
生させ、ベルト38の表面に印刷済み用紙を吸引する。
駆動ローラー37の印刷用紙搬送方向下流側には、印刷
済み用紙を積載する排紙トレイ40が、排紙装置本体3
5aと一体的に形成されている。
【0022】版胴1の左上方には、排版装置41が配設
されている。排版装置41は、上部排版部材42、下部
排版部材43、排版ボックス44、圧縮板54等から主
に構成されている。上部排版部材42は、図示しない駆
動手段で回転駆動される駆動ローラー45と従動ローラ
ー46、及び各ローラー間に掛け渡されたゴムベルト4
7とから構成されている。下部排版部材43は、駆動ロ
ーラー45と図示しないギヤによって連結され回転駆動
される駆動ローラー48と従動ローラー49、及び各ロ
ーラー間に掛け渡されたゴムベルト50とから構成され
ている。また、下部排版部材43は、駆動ローラー45
の中心軸を中心に左右方向に移動自在となっており、図
示しない移動手段で移動される。下部排版部材43の移
動により、駆動ローラー48の外周面は版胴1の外周面
と接離自在となっている。排版ボックス44は、排版装
置41に対して着脱自在に設けられており、その上方に
は、図示しない移動手段によって上下動される圧縮板5
4が配設されている。
【0023】以下、動作を説明する。オペレーターは、
製版工程を行うに先立ち、版付速度設定手段53によっ
て、版付工程時の版胴1の回転速度をLまたはHの何れ
かに設定する。その後、オペレーターが製版開始スイッ
チ56を投入すると、その外周面に前版のマスタを巻装
している版胴1は、版胴駆動手段51により反時計回り
方向に回転を開始する。そして版胴1が、その外周面に
巻装した前版のマスタの後端が駆動ローラー48と対向
する、所定の排版位置に到達すると、図示しない移動手
段と駆動手段とが作動し、駆動ローラー48を回転させ
ると共に下部排版部材43を版胴1側に移動させる。駆
動ローラー48の外周面が版胴1の外周面上のマスタと
当接したとき版胴1は反時計回り方向に回転し続けてお
り、駆動ローラー48と当接してすくい上げられたマス
タは、下部排版部材43と上部排版部材42とで挟持さ
れ、版胴1の外周面より剥離される。剥離されたマスタ
は下部排版部材43と上部排版部材42とで搬送され、
排版ボックス44の内部に廃棄された後、圧縮板54に
よって圧縮される。
【0024】版胴1の外周面より前版のマスタが全て剥
離されると、版胴1はさらに回転して、図1に示す給版
位置に停止する。版胴1が給版位置に停止すると、図示
しない開閉手段が作動してクランパー2を時計回り方向
に回動させ、版胴1は図1に示す給版待機状態となり、
排版工程が完了する。
【0025】上記の排版工程と並行して、製版手段4で
は製版工程が行われる。オペレーターが製版開始スイッ
チ56を投入すると、プラテンローラー14、送り込み
駆動ローラー17、送り出し駆動ローラー19がそれぞ
れ図示しない駆動手段で回転駆動される。マスタ11a
はプラテンローラー14、マスタ送り込み手段7に搬送
されつつ、サーマルヘッド13で穿孔製版されて搬送さ
れる。プラテンローラー14を駆動する図示しない駆動
手段に設けられたステッピングモーターのステップ数よ
り、製版された製版済みマスタ11bの先端が案内板9
に案内されてマスタ送り出し手段8に搬送され、送り出
し駆動ローラー19と送り出し従動ローラー20とで挟
持されたと判断すると、送り出し駆動ローラー19の回
転が停止される。
【0026】先端をマスタ送り出し手段8に挟持された
製版済みマスタ11bの未製版部分であるマスタ11a
には、引き続きサーマルヘッド13での穿孔製版が行わ
れる。そして先端をマスタ送り出し手段8に挟持された
製版済みマスタ11bは、その後続部をプラテンローラ
ー14及びマスタ送り込み手段7でさらに搬送されるこ
とにより、その中間部が案内板9上より上方に向かって
逆U字状に撓み、マスタストック手段6の開口22dか
らマスタストック手段6の内部に搬送される。このとき
には吸引ファン25が回転し、筐体22内部の空気を図
3の一点鎖線矢印方向に流動させ、製版済みマスタ11
bはガイド板23の先端部を回り込むようにマスタスト
ック手段6の内部に導入され、図1に実線で示すように
マスタストック手段6の内部に貯留される。製版済みマ
スタ11bが筐体22の内部上面に沿って移動する際に
は、フィン22cの働きにより、空気流による振動を防
止されているので、筐体22の内部におけるジャムの発
生が抑制されている。製版済みマスタ11bが、案内板
9上よりジャムすることなくマスタストック手段6の内
部に搬送されたか否かは、撓みセンサー24がオンする
ことにより確認される。また、マスタストック手段6の
製版済みマスタストック長さは、排版装置41が排版動
作を行っている間に製版手段4によって製版される製版
済みマスタ11bの長さに対して、十分なストック長さ
であることはいうまでもない。
【0027】図3において、マスタ11aへの製版動作
中には、蓋22bは、同図中の破線位置に閉じられてい
る。一方、製版動作を行うに先立って、オペレーターが
新しいマスタロール11をマスタ貯容手段3にセットす
る場合、あるいは多数回の製版でサーマルヘッド13が
汚れ、これを清掃するためにプラテンローラー14を印
刷装置本体より取り外し、清掃後に再びプラテンローラ
ー14を装着した場合等には、オペレーターが手作業に
よってマスタロール11の先端を引き出し、このマスタ
11aをサーマルヘッド13とプラテンローラー14と
の間に挟み込む。この後、印刷用紙Pに転写される製版
画像の印刷用紙Pに対する位置を一定とするため、すな
わちマスタ11aの先端部から製版開始位置までの長さ
を一定とするために、製版とは無関係に、1度マスタ1
1aを切断する必要がある。この際に、プラテンローラ
ー14、送り込み駆動ローラー17、送り出し駆動ロー
ラー19をそれぞれ回転させ、プラテンローラー14及
び送り込み駆動ローラー17によりマスタ11aを搬送
し、マスタ11aの先端部が送り出し駆動ローラー19
と送り出し従動ローラー20との間に挟持された時点で
送り出し駆動ローラー19を停止させる。プラテンロー
ラー14と送り込み駆動ローラー17とは回転を継続さ
せ、マスタ11aが適当な長さ搬送された後に各ローラ
ーを停止させ、切断手段5によりマスタ11aを切断す
る。マスタ11aの切断後、図に二点鎖線で示すよう
に、切断されたマスタ11aの余剰の先端部11cの後
端部が開口22dの直下の位置となるように、また、図
に実線で示すように、切断により生じたマスタ11aの
新たな先端部が案内板9上の所定位置となるように、プ
ラテンローラー14と送り込み駆動ローラー17とを再
び回転させた後、各ローラーを停止させる。各ローラー
の停止と同時に吸引ファン25を作動させると、図に一
点鎖線で示すように、マスタストック手段6の内部に発
生した空気流が、先端部11c’の後端部をガイド板2
3の自由端部上面へと移動させる。このときに吸引ファ
ン25の作動を停止させると、オペレーターは蓋22b
を図の実線位置に開放して、手で容易に切断された先端
部11c’を除去することができる。
【0028】排版工程が完了し、版胴1が給版待機状態
となると、給版工程が開始される。停止していた送り出
し駆動ローラー19は再び回転を開始し、製版済みマス
タ11bは、マスタガイド板21に案内されてクランパ
ー2へと搬送され、クランパー2が閉じることによりそ
の先端部を版胴1の外周面に係止される。次に版胴1
は、図1において時計回り方向に回転し、その外周面に
製版済みマスタ11bを巻装する。この巻装時において
も吸引ファン25は作動しており、マスタストック手段
6の内部の製版済みマスタ11bには適度の張力が継続
して付与されているので、ジャムの発生が抑制されてい
る。
【0029】巻装が進行し、マスタストック手段6の内
部に貯留された製版済みマスタ11bが版胴1へと搬送
されて撓みセンサー24がオフすると、版胴1及び送り
出し駆動ローラー19の回転が一時停止される。この間
にも製版手段4ではマスタ11aに対する製版が継続し
て行われており、プラテンローラー14及び送り込み駆
動ローラー17は回転しているので、案内板9上に搬送
された製版済みマスタ11bは再びマスタストック手段
6の内部に搬送され、撓みセンサー24をオンさせる。
撓みセンサー24がオンすると、停止していた版胴1及
び送り出し駆動ローラー19が再び回転し、マスタスト
ック手段6の内部に貯留された製版済みマスタ11bを
版胴1の外周面に巻装する。このように撓みセンサー2
4のオン−オフ動作に伴って、版胴1及び送り出し駆動
ローラー19が間欠的に回転して、版胴1外周面への製
版済みマスタ11bの給版工程が進行する。
【0030】プラテンローラー14を駆動する図示しな
い駆動手段に設けられたステッピングモーターのステッ
プ数より、1版分の製版済みマスタ11bが製版された
と判断すると、プラテンローラー14、送り込み駆動ロ
ーラー17、送り出し駆動ローラー19、版胴1の回転
がそれぞれ停止され、切断手段5が製版済みマスタ11
bを切断する。その後、再び版胴1が回転して、1版分
の製版済みマスタ11bを巻装して給版工程が完了す
る。上記一連の動作を図4に示す。
【0031】給版工程完了後、版胴1は、版付速度設定
手段53で設定された速度に基づいて、版胴駆動手段5
1によって時計回り方向に回転駆動される。そして、給
紙トレイ27上の1枚の印刷用紙Pが、給紙ローラー2
8と分離ローラー29とで分離給送される。その後、印
刷用紙Pは、ガイド板31,32に案内されて給送さ
れ、レジストローラー対30によりタイミングをとられ
た後、プレスローラー33と版胴1の外周面との間に給
送される。印刷用紙Pは、プレスローラー33で版胴1
の外周面に押圧されて、その表面には製版済みマスタ1
1bの製版画像が転写される。製版画像が転写された印
刷済み用紙は、剥離爪34で版胴1の外周面より剥離さ
れ、下方に位置するベルト38上に排出される。ベルト
38上の印刷済み用紙は、ファン39でベルト38上に
吸引されつつ駆動ローラー37の回転によって搬送さ
れ、排紙トレイ40上に排出される。製版済みマスタ1
1bは、プレスローラー33の押圧によって版胴1の外
周面に密着されて、版付工程が完了する。
【0032】その後、印刷枚数や印刷濃度等の印刷条件
を設定した後、印刷開始スイッチ57(図2参照)を投
入することにより、版胴駆動手段51によって版胴1が
版付工程時の速度よりも高速で回転駆動され、印刷用紙
Pが連続して給送されて、印刷工程が行われる。所定枚
数印刷後、次版の製版を行う際には、オペレーターは再
び製版開始スイッチ56を投入する。上記実施例では、
版付速度設定手段53で設定できる版付速度を2段階と
したが、印刷物の内容やオペレーターの都合に併せて、
さらに多段階に設定できるようにしてもよい。
【0033】図5は、本発明の他の実施例を示してい
る。この実施例は、上記実施例と比較すると、版付速度
制御手段52に代えてROM58、CPU59、記憶手
段としてのRAM60及びバックアップ用電池63を具
備した版付速度制御手段61を用いた点と、操作パネル
55に代えて切替手段62、表示器64、版付速度設定
手段65を具備した操作パネル66を用いた点において
相違し、他の部位においては同様である。
【0034】表示器64は、液晶等の画像表示装置であ
り、その画面上には、後述する版付速度設定方法時にお
ける手順やコメント等が表示される。この手順やコメン
トのデータは、ROM58に予め記憶されており、CP
U59によって読み出される。版付速度設定手段65
は、スイッチ67,68、OKスイッチ69から構成さ
れており、後述する版付速度設定方法時において、版付
時の版胴1の速度を選択決定する。
【0035】セレクトスイッチである切替手段62は、
版付時の版胴1の速度を、その孔版印刷装置が予め有し
ている版付速度である「設定」(例えば20r.p.m.)、
または版付速度設定方法によって設定される版付速度で
ある「メモリー」の何れかに切り替える。ここで、版付
速度設定方法とは、切替手段62を「メモリー」に切り
替えたときに、RAM60から読み出される版付速度
(旧データ)を設定し直して、RAM60に新しいデー
タを記録することである。版付速度の設定を行うときに
は、切替手段62を「メモリー設定」に切り替える。す
ると、ROM58よりメモリー設定のコメントがCPU
59によって読み出され、表示器64の画面上に表示さ
れる。オペレーターは、この手順に従って、スイッチ6
7,68により設定したい版付速度を選択し、OKスイ
ッチ69によって設定する。選択されたデータは、RA
M60に記憶される。なお、選択できるデータとして
は、10r.p.m.、20r.p.m.、30r.p.m.、40r.p.
m.、50r.p.m.等があり、これらのデータは予めROM
58に記憶されている。RAM60に記憶されたデータ
は、RAM60に接続されたバックアップ用電池63の
働きにより、本体電源をオフにしても保持される。
【0036】オペレーターは、製版工程を行うに先立
ち、切替手段62によって版付時の版胴1の速度を、そ
の孔版印刷装置が予め有している版付速度である「設
定」、または版付速度設定方法によって設定された版付
速度である「メモリー」の何れかに設定する。そして、
「設定」を選択した場合は、そのまま製版開始スイッチ
56を投入する。すると、予めROM58に記憶された
プログラムがCPU59によって処理され、排版工程及
び製版工程が上記実施例と同様に行われた後、版胴1が
固定された回転数で回転して版付工程が行われる。
【0037】また、「メモリー」を選択した場合には、
版付速度設定方法で設定された版付速度がRAM60か
ら読み出され、製版開始スイッチ56を投入することに
より、排版工程及び製版工程が上記実施例と同様に行わ
れた後、版胴1が設定された回転数で回転して版付工程
が行われる。その後、印刷枚数や印刷濃度等の印刷条件
を設定した後、印刷開始スイッチ57を投入することに
より、印刷工程が行われる。所定枚数印刷後、次版の製
版を行う際に、切替手段62による版付速度「メモリ
ー」の設定が維持されている場合には、オペレーター
は、製版開始スイッチ56を投入するだけでよい。
【0038】上記各実施例では、孔版印刷装置として、
マスタストック手段6を具備し、排版工程と製版工程と
を同時に行うことができるものを示したが、マスタスト
ック手段6を具備しない通常のタイプの孔版印刷装置に
も本発明を適用することは可能である。さらに、上記各
実施例において、製版手段4としてサーマルヘッド13
とプラテンローラー14とを用いたが、マスタ11aを
選択的に加熱穿孔するものであれば、他の手段を用いて
もよい。他の手段としてはレーザー製版、フラッシュ製
版等が挙げられる。また、上記各実施例では印圧手段と
してプレスローラー33を用いたが、図6に示すよう
に、中心軸70aに支持され、図示しない駆動手段によ
って版胴1と同期して回転駆動される圧胴70を用いて
もよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、版付工程
の速度は、版付速度設定手段によって設定された速度に
基づき、版付速度制御手段によって制御されるので、印
刷物の内容やオペレーターの都合によって、版付工程
を、良質の画像を得るよりもFPTを短くしたい場合
と、FPTは長くなっても良質の画像を得たい場合とに
選択できる孔版印刷装置を提供することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、版付工程の
速度は、版付速度設定手段によって設定され、記憶手段
によって記憶された速度に基づき、版付速度制御手段に
よって制御される速度、または、孔版印刷装置固有の速
度の何れかに、切替手段によって切り替え、オペレータ
ーは製版開始スイッチを投入するだけで次版の製版を行
うことができ、また、印刷物の内容やオペレーターの都
合によって、版付工程を、良質の画像を得るよりもFP
Tを短くしたい場合と、FPTは長くなっても良質の画
像を得たい場合とに任意に選択できる孔版印刷装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する版胴駆動手段、版
付速度制御手段、版付速度設定手段を示す図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するマスタストック手
段周辺部の側断面図である。
【図4】本発明の一実施例を説明するフローチャートで
ある。
【図5】本発明の他の実施例を説明する版胴駆動手段、
版付速度制御手段、版付速度設定手段、切替手段を示す
図である。
【図6】本発明の一実施例の変形例を示す孔版印刷装置
要部の概略側面図である。
【符号の説明】
1 版胴 4 製版手段 11a マスタ 11b 製版済みマスタ 33 印圧手段(プレスローラー) 52 版付速度制御手段 53 版付速度設定手段 60 記憶手段(RAM) 62 切替手段 70 印圧手段(圧胴) P 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/14 B41L 13/04 B41L 13/16 B41L 13/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報に応じてマスタを選択的に加熱穿
    孔することにより穿孔部を形成して該マスタを製版する
    製版手段を有し、版胴の外周面上に製版済みマスタの
    端部を係止して巻装させた後、1枚の印刷用紙を介して
    印圧手段で印圧を加えながら低速で前記版胴を回転さ
    せ、前記製版済みマスタを前記版胴の外周面に密着させ
    る版付工程を印刷工程に先立って行い、前記版付工程の
    後に前記印刷工程を行う孔版印刷装置において、前記版付工程が複数の速度を有し、前記版付工程の速度
    を前記複数の速度のうちの何れか1つに設定する版付速
    度設定手段と、前記版付工程の速度を前記版付速度設定
    手段により設定された速度に制御する版付速度制御手段
    を具備したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】画像情報に応じてマスタを選択的に加熱穿
    孔することにより穿孔部を形成して該マスタを製版する
    製版手段を有し、版胴の外周面上に製版済みマスタの
    端部を係止して巻装させた後、1枚の印刷用紙を介して
    印圧手段で印圧を加えながら低速で前記版胴を回転さ
    せ、前記製版済みマスタを前記版胴の外周面に密着させ
    る版付工程を印刷工程に先立って行い、前記版付工程の
    後に前記印刷工程を行う孔版印刷装置において、前記版付工程が複数の速度を有し、 前記版付工程の速度
    前記複数の速度のうちの何れか1つに設定する版付速
    度設定手段と、前記版付速度設定手段によって設定され
    た前記版付工程の速度を記憶する記憶手段、前記版付
    工程の速度をこの孔版印刷装置固有の版付速度または前
    記版付速度設定手段によって設定され前記記憶手段によ
    って記憶された版付速度の何れか一方に切り替える切替
    手段と、前記版付工程の速度を前記切替手段によって切
    り替えられた速度に制御する版付速度制御手段とを具備
    したことを特徴とする孔版印刷装置。
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