JP2007182032A - 印刷装置および孔版印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置本体に対して開閉移動自在に構成された排版ユニットを具備する孔版印刷装置において、排版処理動作中に誤って排版ユニットを開けてしまった場合、排版動作が一時停止し、印刷ドラムから剥がされた使用済みのマスタが排版ユニットに排版される途中の状態で中断してしまう。この状態で、排版ユニットを閉めた場合、並行して行われている製版処理動作が途中で止まってしまい、そのため、再度、ユーザが製版スタートキーを押下して製版動作を再開させなければならないなどの煩わしい作業が発生してしまうという問題点を解決する。
【解決手段】制御装置130は、開閉センサ52からの出力信号に基づいて、排版動作中に排版ユニット5が装置本体8から開放されたとき、排版動作を一旦停止させ、その後、排版ユニット5が閉じられたとき、排版動作を再開させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置および孔版印刷装置に関し、さらに詳しくは製版済みのマスタを版胴に巻き付け、版胴上の製版済みのマスタにインキを供給しながらインキ画像を直接的または間接的に被印刷媒体に転写することによって印刷を行う印刷装置および孔版印刷装置に関する。
従来より、簡便な印刷方式として感熱デジタル式の孔版印刷装置が知られている。これは、多孔性の支持円筒体等からなる版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(以下、単に「フィルム」というときがある)に、和紙繊維や合成繊維、あるいは和紙と合成繊維とを混抄したもの等からなる多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面を製版部に配置されたサーマルヘッドで加熱溶融穿孔・製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段により版胴内周面に適量のインキを供給して、プレスローラあるいは圧胴等の押圧手段によって印刷用紙(以下、「用紙」という)を版胴外周面に直接的または間接的に押圧することにより、版胴開孔部およびマスタ穿孔部より滲出したインキを用紙に転移・転写させて印刷を行うものである。
以下、製版済みのマスタを巻装する「版胴」を、本明細書では、詳しくは印刷ドラムの外周部に配置された版胴として説明するが、説明の簡明化のために版胴を単に「印刷ドラム」ないしは「ドラム」と呼ぶときがある。「使用済みのマスタ」が前後の文脈等からそれであると分かる場合には、単に「マスタ」というときがある。マスタは、版の一種であり、孔版原紙と呼ばれることもある。
一般的な孔版印刷装置では、新しい原稿やパーソナルコンピュータ等からの画像データに基づいて新規製版を行う際に、新規の製版を行ってその製版済みのマスタを印刷ドラムに巻き付ける前に、先ず、前回の印刷によって不要とされ印刷ドラム上に残っている使用済みのマスタを印刷ドラムから剥離・排版して収納する排版部(排版装置)を有している。通常、従来の排版部はユニット化されておらず、排版部全体が装置本体に対して開閉しないため、排版ジャムが発生した場合は排版部に着脱自在に備えられている排版ボックスを取り出し、排版ローラ対間の隙間よりジャムしたマスタを取り出すか、印刷ドラムが装置本体に対して着脱自在なドラムユニットを構成している場合にはそのドラムユニットを引き出し、ドラムユニットのセット口より手を入れてジャムしたマスタを取り出すしかなく、非常にジャム処理し難い機構であった。また、排版処理だけではなく、排紙ジャムとして、印刷ドラムとプレスローラとの間に用紙が詰まった場合もジャム処理しにくい機構であった。
そこで、それらジャム処理を容易にする手段として、排版部全体ないしは排版部ユニット自体を開閉式機構に構成することにより、換言すれば排版部全体を装置本体に対して開閉移動自在に構成した排版ユニットとすることにより、ジャム処理部を大きく開口・開放して、排版ジャムや排紙ジャム等を容易に処理可能とする印刷装置および孔版印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−103769号公報
しかしながら、特許文献1に開示された排版ユニットを具備する印刷装置および孔版印刷装置において、使用済みのマスタの排版処理動作(以下、「排版動作」というときがある)中に誤って排版ユニットを開けてしまった場合、剥離排版ローラ対や印刷ドラムが回転動作中であることによる安全を確保するため、排版動作が一時停止し、印刷ドラムから剥がされた使用済みのマスタが排版ユニットに排版される途中の状態で中断してしまう。この状態で、排版ユニットを閉めた場合、並行して行われている製版処理動作(以下、「製版動作」というときがある)が途中で止まってしまい、そのため、再度、ユーザが製版スタートキーを押下して製版動作を再開させなければならないなどの煩わしい作業が発生してしまうという問題点があった。
なお、排版ユニットを具備していない印刷装置および孔版印刷装置においては、当然のことながら、ユーザ操作により排版動作中に排版部側から剥離排版ローラ対および印刷ドラム部位を開口・開放されて、排版動作が中断することは無かった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、排版動作中に誤って排版ユニットが開閉されて、その排版動作が中断しても、ユーザが例えば再度製版スタートキー等を押下するというような煩わしい操作をすること無く、排版ユニットを閉めることにより排版動作が自動的に継続され、加えて製版・給版動作、印刷動作が自動的に継続される印刷装置および孔版印刷装置を提供することを主な目的とする。
前記課題を解決すると共に前記目的を達成するために、各請求項ごとの発明では次のような特徴的な手段・構成を採っている。
請求項1記載の発明は、製版済みのマスタを巻装する版胴と、該版胴上の使用済みのマスタを剥離・排版する排版手段を備え、装置本体に対して開閉移動自在に構成された排版ユニットとを具備する印刷装置において、前記排版ユニットの前記装置本体に対する開閉状態を検知する開閉検知手段と、前記開閉検知手段からの出力信号に基づいて、排版動作中に前記排版ユニットが開放されたとき、前記排版動作を一旦停止させ、その後、該排版ユニットが閉じられたとき、前記排版動作を再開させる制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記排版手段により排版された使用済みのマスタの排版経路上に配置され使用済みのマスタの残留状態を検知する排版検知手段を有し、前記制御手段は、さらに前記排版検知手段からの出力信号に基づいて、使用済みのマスタの残留状態が検知されているとき、前記排版動作を再開させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷装置において、前記版胴は、正逆転可能に構成されており、前記排版手段は、前記版胴上の使用済みのマスタの先端および後端の何れか一方から剥離・排版するように構成されており、前記制御手段は、前記排版検知手段からの出力信号に基づいて、使用済みのマスタの残留状態が検知されなくなったとき、前記版胴を逆転させ、使用済みのマスタの後端から剥離・排版動作を再開させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の印刷装置において、前記版胴は、所定の初期位置に停止することが可能に構成されており、前記版胴上の使用済みのマスタの有無状態を検知するマスタ有無検知手段を有し、前記制御手段は、前記開閉検知手段、前記排版検知手段および前記マスタ有無検知手段からの各出力信号に基づいて、排版動作中に前記排版ユニットが開放された場合であって、かつ、使用済みのマスタの残留状態が検知されなくなったときであって、なおかつ、前記使用済みのマスタの無し状態が検知されたとき、前記版胴を前記初期位置に戻して停止させ、前記排版動作を停止させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の印刷装置において、マスタを製版する製版動作を行う製版手段と、前記製版手段により製版されたマスタを前記版胴に給版する給版動作を行う給版手段と、前記版胴上の製版済みのマスタに直接的または間接的に被印刷媒体を押し付けて印刷動作を行う印刷手段とを有し、前記制御手段は、前記排版動作終了後に、または該排版動作と一部並行して前記製版手段をして前記製版動作を、前記給版手段をして前記給版動作を、および前記印刷手段をして前記印刷動作を実行させることを特徴とする印刷装置。
請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の印刷装置は、前記マスタが、孔版用であることを特徴とする孔版印刷装置である。
本発明によれば、上述したような従来技術の有する問題点を解決して新規な印刷装置および孔版印刷装置を提供することができる。主たる効果を挙げれば次のとおりである。
本発明によれば、前記構成により、排版動作中に誤って排版ユニットが開閉されて、その排版動作が中断しても、ユーザが例えば再度製版スターキー等を押下するというような煩わしい操作をすること無く、排版ユニットを閉めることにより排版動作が自動的に継続され、加えて製版・給版動作、印刷動作が自動的に継続されるという効果を奏する。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1〜図7を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る印刷装置の一例としての孔版印刷装置1の全体構成について説明する。同図において、8は、孔版印刷装置1の骨組みをなす装置本体を示す。装置本体8の上部にある、7で示す部分は画像読取部としてのスキャナユニットを、その右下方の3で示す部分は製版部としてのプロッタユニットを、その左側に2で示す部分は印刷部を、その左側の5で示す部分は排版部としての排版ユニットを、プロッタユニット3の下方の4で示す部分は給紙部としての給紙ユニットを、印刷部2の左方の6で示す部分は排紙部としての排紙ユニットを、それぞれ示している。
プロッタユニット3は、後述するように印刷ドラム9へマスタ21を給版する給版動作を行う給版手段の構成の一部を有するものであり、製版給版装置とも呼ばれる。同様に、印刷部2も、給版手段の構成の一部を有する。給版手段の詳細は、後述する。
印刷部2は、装置本体8のほぼ中央に配設されており、製版画像が形成された製版済みのマスタ21を外周面に巻装する版胴を外周部に備えた印刷ドラム9と、印刷ドラム9の版胴(以下、単に「印刷ドラム9」という)内部に配設され印刷ドラム9上の製版済みのマスタ21にインキを供給するための、インキ溜まりへインキを供給するインキ供給管11、インキローラ13およびドクターローラ14から構成されるインキ供給装置15と、印刷ドラム9上の製版済みのマスタ21に用紙Pを押し付ける押圧手段としてのプレスローラ10等とを具備している。上述のとおり、印刷部2は、回転駆動される印刷ドラム9上の製版済みのマスタ21に給紙ユニット4から給送されてくる用紙Pをプレスローラ10で直接的に押し付けて印刷動作を行う印刷手段としての機能を有する。インキは、W/O型のエマルションインキが好ましく用いられるが、これに限定されないことは無論である。なお、押圧手段としては、印刷ドラム9の直径よりも小さいプレスローラ10の他に、印刷ドラム9とほぼ同径の圧胴9等も用いられる。
印刷ドラム9は、インキ供給管11を兼ねた支軸11に回転自在に支持された一対の端板(図示せず)と、インキ通過性の開孔9aを多数穿設され各端板の外周面に巻着された円筒状の多孔性支持板と、この多孔性支持板の外周面に巻装されたインキ保持部材としてのメッシュスクリーン(図示せず)とから主に構成されている。前記多孔性支持板は、多孔性の支持円筒体あるいは単に版胴と呼ばれることもある。
印刷ドラム9は、例えば特開平9−142001号公報の図6に示され、段落「0012」、「0016」〜「0020」に記載されているモータ(12)を備えた版胴(7)の駆動機構と同様の駆動機構によって、図1中矢印方向(時計回り)に回転駆動される。図1および図2に示すように、61は、モータ(12)に代えた、正逆転可能なDCモータからなるドラム駆動モータを示す。本実施形態の印刷ドラム61の駆動機構は、ドラム駆動モータ61以外は、前記公報の版胴(7)の駆動機構と同様である。
印刷ドラム9の外周面には、印刷ドラム9の外周面の一つの母線に沿って配置されたステージ12Aと、ステージ12Aと平行に設けられた回動軸と、該回動軸に取り付けられ印刷ドラム9上にマスタ21を保持・固定するための、ステージ12Aに対して開閉自在なクランパ12が設けられている。クランパ12は、プロッタユニット3から搬送・給版されるマスタ21の先端部を受け取ることが可能となる図1に示す給版位置と、印刷ドラム9上から使用済みのマスタ21を剥離することが可能となる図示を省略した排版位置(図1に二点鎖線で示すように排版ローラ上31にほぼ対向した位置から回転方向下流側に少し進んだ位置)とを印刷ドラム9が選択的に占めたとき、クランパ開閉モータを備え装置本体8側に配設された周知の開閉装置によって開閉される。
この開閉装置としては、例えば特開平6−247031号公報の図1〜図7に示されている原紙係止装置(60)と同様のものを採用している。印刷ドラム9の所定の初期位置であるホーム位置は、前記排版位置に設定されている。
ドラム駆動モータ61側には、図2に示すように、印刷ドラム9の回転量(回転角度)を検出するパルスエンコーダ62が配設されている。パルスエンコーダ62は、ドラム駆動モータ61の出力軸61aに固定されたインクリメンタル型のフォトロータリエンコーダ63と、フォトロータリエンコーダ63近傍の装置本体8に固定され、フォトロータリエンコーダ63を所定の間隔をもって挾み付ける透過型フォトセンサ(透過型の光学センサ)からなるエンコーダセンサ64とから構成される。ドラム駆動モータ61の回転駆動によるフォトロータリエンコーダ63との回転動作に協働して発生された所定のパルス数をエンコーダセンサ64で検出することにより、印刷ドラム9の回転量や回転速度が検出されるようになっている。これにより、ドラム駆動モータ61を介して印刷ドラム9の回転量や回転速度の制御がなされるようになっている。
図2に示すように、印刷ドラム9の図における奥側の端板には、印刷ドラム9の回転位置を検知し割り出すための印刷ドラム9の紙面の奥側に突出した正面視で略「く」字状をなす遮光片65が固定されている。一方、印刷ドラム9の図2における奥側の端板に対向した装置本体8側の所定位置には、印刷ドラム9がホーム位置(排版位置)を占めるときに、遮光片65と係合することによってそのホーム位置を検知するための初期位置検知手段としてのホーム位置センサ56と、印刷ドラム9が給版位置を占めるときに、遮光片65と係合することによってその給版位置を検知するための給版位置検知手段としての給版位置センサ57とが配置されている。ホーム位置センサ56および給版位置センサ57は、透過型フォトセンサからなる。
印刷ドラム9は、例えば特開平5−229243号公報の図2および図3に示されている版胴装置(55)と同様に、インキ供給装置15等と共にユニット化されたドラムユニットを構成している。このドラムユニットは、前記特開平5−229243号公報の図2に示されている保持手段(36)と同様の構成を具備する装置本体8側に設けられた着脱手段を介して、装置本体8に対して着脱自在となっている。
印刷ドラム9の下方には、図1および図2に示すように、インキローラ13に対向する状態でプレスローラ10が配設されている。プレスローラ10はその両端を一対のプレスローラアーム16間に回転自在に支持されており、図示しないプレスローラ揺動手段により各プレスローラアーム16が揺動されることにより印刷ドラム9の外周面に対して接離される。プレスローラ10は、前記プレスローラ揺動手段の作動によって印刷ドラム9の外周面に圧接する図1および図2に二点鎖線で示す印刷位置と、印刷ドラム9の回転に伴って移動するクランパ12等の障害物と干渉しない前記印刷位置から離間した図1および図2に実線で示す非印刷位置とを選択的に占める。プレスローラアーム16の周りには、プレスローラ10を非印刷位置に保持する周知の係止手段も配設されている。
プロッタユニット3は、マスタ21を製版しその製版済みのマスタ21を印刷ドラム9の外周面に搬送・給版する機能を有する。プロッタユニット3は、ロール状に巻かれたマスタロールからマスタ21を繰り出し可能に貯容するマスタ支持部材17と、ロール状に巻かれたマスタロールから繰り出されるマスタ21を画像信号に応じて感熱製版する製版手段としてのサーマルヘッド19と、このサーマルヘッド19にマスタ21を押し付けながら回転し搬送するプラテンローラ18と、サーマルヘッド19をプラテンローラ18に接離させる接離機構(図示せず)と、テンションローラ対22Aと、未製版もしくは製版済みのマスタ21を切断する切断手段としてのカッタユニット20と、反転ローラ対22B等とを具備している。
サーマルヘッド19は、プラテンローラ18の軸方向に相当する主走査方向に沿って配列された多数の発熱素子を有し、図示しないA/D(アナログ/デジタル)変換部、画像処理部を経由して製版制御部(サーマルヘッド駆動回路)等で処理されて送出される画像情報としてのデジタルの画像信号に基づき、その発熱素子に対する選択的な通電制御によって発熱素子を選択的に発熱させることにより発熱位置に対応するマスタ21のフィルム箇所を加熱溶融させて穿孔し、画像信号に応じた製版画像を形成する。サーマルヘッド19は、前記接離機構によってプラテンローラ18に接離自在に構成されており、製版時にはプラテンローラ18に圧接される。
前記画像情報としては、スキャナユニット7の画像センサ44により読み取られた原稿の画像情報の他、孔版印刷装置1とネットワーク等を介して通信可能に接続されている場合には、パソコン等のコンピュータ(外部画像情報入力手段)から送信されてくる画像情報も含まれる。
プラテンローラ18は、周知の回転伝達手段を介して連結されたステッピングモータからなるプロッタモータ22によって回転され、マスタ21をサーマルヘッド19に押圧しつつマスタ搬送方向の下流側のテンションローラ対22Aへ搬送する。
カッタユニット20は、マスタ搬送方向と直交するマスタ幅方向に移動してマスタ21を切断する公知のものであり、
カッタユニット20は、可動刃と固定刃とを有しており、固定刃に対して可動刃が上下動あるいは回転移動することによりマスタ21を切断する。
反転ローラ対22Bは、その上側のローラが駆動ローラ、下側のローラが従動ローラでそれぞれ構成されている。反転ローラ対22Bは、製版済みのマスタ21を印刷ドラム9のクランパ12に給版する給版手段としての機能を有する。上側の駆動ローラとしての反転ローラ28は、周知の回転伝達手段および電磁クラッチ(図示せず)を介して、プロッタモータ22に連結されている。反転ローラ対22Bによるマスタ搬送速度は、プラテンローラ18によるマスタ搬送速度よりもわずかに速くなるように予め設定されている。反転ローラ対22Bは、前記電磁クラッチを除去して、プロッタモータ22とは別のステッピングモータで回転駆動されるように構成してもよい。
マスタ21としては、周知の全てのものが使用可能である。すなわち、例えば比較的少ないインキ付着量で、印刷むらがなく、印刷物の裏汚れが少ないと共に、繊維目による画質劣化を低減させることが可能なものとして、例えば特開平10−147075号公報に記載されているマスタや、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)系のフィルムに、支持体として和紙繊維や合成繊維、あるいは和紙と合成繊維とを混抄したものを接着剤で貼り合わせたラミネート構造を有しているものであって、従来のマスタ(具体的に言えば、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)系等のフィルムの厚みが大体1〜5μm程度で、その支持体の厚みが45〜55μm程度で、トータルの厚み50〜60μm程度のものが使用されていた)と比較して、その厚みが比較的薄く、かつ、低強度であるもの(具体的に言えば、例えばフィルム構成は同じで、その支持体の厚みが25〜30μm程度で、トータルの厚み30〜35μm程度のものが使用される)、あるいは従来のトータルの厚みが厚いマスタも使用可能である。
製版済みのマスタ21を印刷ドラム9に給版する給版手段としての給版部(給版装置)は、プロッタユニット3の反転ローラ対22B、クランパ12を備えた印刷ドラム9、クランパ12を開閉する前記開閉装置、ドラム駆動モータ61から主に構成される。
給紙ユニット4は、給紙台としての給紙トレイ23、給紙ローラ24、分離ローラ25、分離コロ26、レジストローラ対27等を有している。給紙トレイ23は、その上面に多数の用紙Pを積載して装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しないトレイ昇降モータを備えた昇降手段によって上下動される。給紙ローラ24および分離ローラ25は、表面にそれぞれ、用紙Pに対して高摩擦抵抗部材を有しており、給紙トレイ23上の用紙Pと所定の圧力で圧接して共通のステッピングモータ28によってそれぞれ同期して回転駆動される。分離コロ26は、分離ローラ25に圧接されており、分離ローラ25と同方向に間欠回転される。レジストローラ対27は、駆動ローラと従動ローラとからなり、印刷ドラム9の回転と同期して回転駆動され、用紙Pを所定のタイミングで印刷部2に向けて給送する。
なお、給紙トレイ23は、多種類かつ大量の用紙Pを用いて大量の印刷物を得る孔版印刷装置1であることにより、少なくとも数百枚以上が積載可能に構成されている。
排版ユニット5は、印刷ドラム9の外周面に巻装された使用済みのマスタ21を剥離・搬送排版し、排版容器としての排版ボックス35に排出・収納する機能を有する。排版ユニット5は、図1に示すように、印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21を剥離・搬送排版する排版手段としての剥離排版ローラ31および排版ローラ33から構成される剥離排版ローラ対30と、ギヤ列等の周知の駆動力伝達手段を備えた排版駆動機構を介して剥離排版ローラ31を回転駆動する排版巻取りモータ32と、前記した排版ボックス35と、排版ボックス35内を揺動し剥離された使用済みのマスタ21を圧縮してその収納量を増大させる圧縮板34と、図示しないギヤ列等の周知の駆動力伝達手段を介して圧縮板34を駆動する圧縮板駆動モータ34A等とを具備している。
排版ユニット5は、排版ユニット5の骨組みをなすユニット本体66内に、上述した剥離排版ローラ対30、排版巻取りモータ32、排版ボックス35、圧縮板34および縮板駆動モータ34A等が配設されていて、これらの構成要素が実質的に一体化されたユニットを構成している。
以下、図3〜図5を参照して、排版ユニット5の細部構成を説明する。排版ユニット5は、図3および図4に示すように、装置本体8とユニット本体66とに取り付けられたヒンジ51の軸を中心として、装置本体8に対して開閉移動自在に構成されている。すなわち、排版ユニット5は、図3および図4に破線で示すように装置本体8内に収納されて閉じられた閉位置と、図3に二点鎖線で示す開放途中の位置を含め、図3および図4に実線で示すように装置本体8内から完全に開放された開位置との間で、開閉・揺動自在になっている。
剥離排版ローラ31は、ユニット本体66に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、排版巻取りモータ32を備えた排版駆動機構によって回転駆動される。剥離排版ローラ31は、ニトリルゴムあるいはクロロプレンゴム等のインキが付着した使用済みのマスタ21に対して高摩擦抵抗を有し、かつ、耐インキ腐食性(耐油性)を有する車輪形状をなす部材からなり、軸にその中心部を固着されており、マスタ幅方向に複数配設されている。剥離排版ローラ31を支持する上記ブラケットは、図示しない揺動手段により揺動される。この揺動手段により、剥離排版ローラ31は、その外周面を印刷ドラム9の外周面より離間させる図1に実線で示す待機位置と、その外周面を印刷ドラム9の外周面に接触させる図1に二点鎖線で示す剥離位置とを選択的に占める。
排版ローラ33は、ユニット本体66に回転自在に支持されており、図示しないばね等の付勢手段の付勢力によってその外周面を剥離排版ローラ31の外周面に対して所定の圧接力で圧接され、剥離排版ローラ31の回転時に従動回転する。排版ローラ33も、ニトリルゴムあるいはクロロプレンゴム等のインキが付着した使用済みのマスタ21に対して高摩擦抵抗を有し、かつ、耐インキ腐食性(耐油性)を有する車輪形状をなす部材からなり、軸にその中心部を固着されており、マスタ幅方向に複数配設されている。
図1に示すように、剥離排版ローラ対30により剥離・排版された使用済みのマスタ21が搬送される排版経路の下流側における剥離排版ローラ対30のニップ部近傍には、剥離排版ローラ対30周辺において剥離された使用済みのマスタの残留有無状態を検知する排版検知手段としての排版有無センサ54が配置されている。排版有無センサ54は、剥離排版ローラ対30から使用済みのマスタ21が搬送される方向である排版方向にのみ可動な遮光片としてのフィラー54a付きで、発光素子と受光素子とを備えた透過型フォトセンサ(透過型の光学センサ)からなる。この排版有無センサ54によって、使用済みのマスタ21が剥離排版ローラ対30に入ってきたか否かの検知および使用済みのマスタ21が同部位に残留していないかどうかの検知を行っている。
剥離排版ローラ対30の動き出すタイミングとほぼ同時に決められた時間内に、排版有無センサ54から出力される電圧レベルを図6に示す制御装置130が監視しており、一度でも予め設定された基準電圧以上になれば、使用済みのマスタ21が剥離排版ローラ対30内に入ってきたと判断され、換言すれば使用済みのマスタ21が剥離排版ローラ対30間の排版有無センサ54上を正常に通過すれば、排版有無センサ54によってオン検知されてマスタ有りと判断される。
図1に示すように、排版ローラ33下方近傍のユニット本体66と印刷ドラム9との間には、印刷ドラム9がホーム位置を占めて排版待機停止状態において、印刷ドラム9上のマスタ21の有無状態を検知するマスタ有無検知手段としてのドラムマスタ有無センサ55が配置されている。ドラムマスタ有無センサ55は、ユニット本体66に設けられているように図示されているが、実際には排版ユニット5と移動することがない装置本体8側に取り付け・固定されている。印刷ドラム9上のマスタ21には、製版済みのマスタ21と使用済みのマスタ21とが含まれる。
ドラムマスタ有無センサ55は、発光素子および受光素子を備えた反射型フォトセンサからなり、印刷ドラム9がホーム位置に位置する停止状態下にて印刷ドラム9上のマスタ21の先端余白部の有無を検知することにより、印刷ドラム9にマスタ21が巻装されているか否かを検知する公知のものである。
印刷ドラム9に巻装されるマスタ21の先端余白部の外周面には、ドラムマスタ有無センサ55によって印刷ドラム9上のマスタ21有無検知を正確に行えるように、通常、光吸収部材としてセンサパターンとも呼ばれる光無反射性の材質からなるシート状の黒色のマイラー(PET)等が配置されている。
排版ユニット5が閉位置を占めた状態で見たとき、図3および図4に示されているユニット本体66には、ユニット本体66から紙面手前・下方に突出した丸棒状の被ロック軸69が固着されている。
一方、装置本体8側には、排版ユニット5が閉位置を占めたときに、被ロック軸69に係合して排版ユニット5を閉位置に固定・ロックするユニットロック手段としてのユニットロック装置70が配設されている。
ユニットロック装置70は、図5(a)、(b)に示すように、本体装置8に形成された開閉ボタン用溝67に対して各矢印方向に進退・移動自在な開閉ボタン71と、開閉ボタン71と係合してネジ軸79を中心として各矢印方向に揺動可能な中間部材78と、中間部材78を図5(b)に矢印で示す向きに常に揺動する習性を与える付勢手段としてのバネ80(引張バネ)と、中間部材78と係合してネジ軸79を中心として各矢印方向に揺動可能な第1ロック部材81と、第1ロック部材81を図5(b)に矢印で示す向きに常に揺動する習性を与える付勢手段としてのバネ83(引張バネ)とから主に構成されている。
第1ロック部材81近傍の装置本体8には、第1ロック部材81と選択的に係合可能な開閉センサ52が取り付け・固定されている。
図5(a)、(b)は、図4において、やや下側の矢視VA方向から見た場合の図である。図5(a)、(b)において、ボタン部71dを除く開閉ボタン71、中間部材78および第1ロック部材81は、板状の金属部材である例えば鋼板で一体的に形成されているが、図の簡明化のためにその紙面の手前側から奥側へと現れるべき板厚の図示を省略して簡略的に示している。これは、後述する図11に示す第2ロック部材73でも同様であることをここで付記しておく。
開閉ボタン71には、本体装置8に螺合された2個の段付きネジ72を介して各矢印方向に移動自在に支持されるための長孔71aと、第1係合部71bと、ユーザが手動で操作する部位であるほぼ直角に曲げられたボタン部71dとが一体的に形成されている。
中間部材78は、開閉ボタン71の第1係合部71bと選択的に係合可能な第1係合部78aと、第2係合部78bと、ほぼ直線状の第3係合部78cと、ネジ軸79の図においてほぼ右横に形成され、その一端が装置本体8側のピンに係止されたバネ80の他端を係止するためのバネ掛け部78dとが一体的に形成されている。
第1ロック部材81は、中間部材78の第2係合部78bと選択的に係合可能な第1係合部81aと、中間部材78の第3係合部78cと選択的に係合可能な第2係合部81bと、被ロック軸69と選択的に係合可能なロック溝81cと、ネジ軸82の図において下部に形成され、その一端が装置本体8側のピンに係止されたバネ83の他端を係止するためのバネ掛け部81dと、図においてほぼ左下部に形成されたセンサ係合部81eとが一体的に形成されている。
開閉センサ52は、排版ユニット5の開閉状態を検知する開閉検知手段としての機能を有し、第1ロック部材81のセンサ係合部81eと選択的に係合可能な可動片52aを備えている。開閉センサ52は、例えばインタロックスイッチからなる。図5(a)、(b)において、84は、第1ロック部材81の反時計回り方向の揺動範囲を規制するためのストッパーを示す。なお、開閉ボタン71の矢印方向の直線移動範囲は、長孔71aと2個の段付きネジ72とによって設定されている。
上述したように、排版ユニット5は開閉式となっており、排版ユニット5が開放された場合、ドラムユニットを構成していて孔版印刷装置1の内部で回転中の印刷ドラム9等に触れると危険なため、その安全性を考慮して、排版ユニット5の開閉状態を検知するための安全スイッチとして機能する開閉センサ52が設置されており、排版ユニット5が開いた場合は開閉センサ52によりそれを検知し、印刷ドラム9の回転が瞬時に停止する制御構成となっている。
排版ユニット5は、孔版印刷装置1の装置本体8側に配設されている図示しない電源部および制御装置130と図示しない可撓性の電線を介して接続されている。
なお、開閉センサ52は、これに限らず、排版ユニット5に固定された遮光板と、この遮光板と係合可能な装置本体8側に固定された透過型フォトセンサとから構成されるものでも良い。そして、ユニットロック装置70は、これに限らず、前記透過型フォトセンサと係合しないこれから独立した構成のものでも良い。
ここで、排版ユニット5の開閉動作に伴うユニットロック装置70の詳細な動作を、前もって説明しておく。図5(a)は、ユニットロック装置70の開閉センサ52がオン、すなわち開閉センサ52によって排版ユニット5が閉位置を占めた状態が検知されていると共に、排版ユニット5の被ロック軸69がロック溝81c内に嵌合・係合されているロック・固定状態にあることで、排版ユニット5が装置本体8から開放できない状態を示している。
図5(a)に示すように、排版ユニット5のロック状態では、バネ80の付勢力によって、中間部材78の第1係合部78aが開閉ボタン71の第1係合部71bを矢印方向(反時計回り方向)に押し付けているため、開閉ボタン71は長孔71aの形成範囲内で開閉用ボタン溝67から図において左側へ移動した位置にある。同時に、バネ80の付勢力によって、中間部材78の爪状をなす第2係合部78bが第1ロック部材81の爪状をなす第1係合部81aと噛み合い係合していることで、上述したロック状態を保持している。この際、第1ロック部材81のセンサ係合部81eが開閉センサ52の可動片52aと圧接しこれを矢印方向に押し付けているため、開閉センサ52がオンして、同開閉センサ52によって排版ユニット5が閉位置を占めている状態が検知されている。
図5(a)に示した排版ユニット5のロック状態を解除して排版ユニット5を開くには、図5(b)に示すように、先ず、ユーザはバネ80の付勢力に抗して開閉ボタン71のボタン部71dを長孔71aに沿って図における矢印方向に押し込むと、開閉ボタン71の第1係合部71bが中間部材78の第1係合部78aを矢印方向(時計回り方向)に押し付け・揺動させるため、バネ80の付勢力によって中間部材78の第2係合部78bと第1ロック部材81の第1係合部81aとの噛み合い係合状態が解除される。この直後に、バネ80およびバネ83の付勢力によって、中間部材78の円弧状をなす第3係合部78cと第1ロック部材81の円弧状をなす第2係合部81bとが摺接・係合すると同時に、第1ロック部材81が図において矢印方向(反時計回り方向)に揺動することにより、被ロック軸69がロック溝81cから外れることで、排版ユニット5の開放が可能となる。この際、第1ロック部材81のセンサ係合部81eが開閉センサ52の可動片52aから離れることにより、開閉センサ52がオフして、同開閉センサ52によって排版ユニット5が開放されている状態が検知される。
そして、第1ロック部材81がストッパー84に当たることで、その反時計回り方向の揺動が規制されて第1ロック部材81はバネ83の付勢力によってストッパー84に当たった位置に保持されることとなる。
排紙ユニット6は、印刷部2で印刷された用紙Pを印刷ドラム9の外周面から剥離し排紙台としての排紙トレイ39に排出する機能を有する。排紙ユニット6は、剥離送風ファン36、剥離爪37、排紙搬送ユニット38、前記排紙トレイ39等を具備している。
剥離爪37は、印刷ドラム9の外周面より印刷済みの用紙Pを剥離する機能を有し、装置本体8に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段の作動によってその先端が印刷ドラム9の外周面に近接する位置と、その先端が印刷ドラム9の回転に伴って移動するクランパ12等の障害物と干渉しない位置とを選択的に占める。剥離送風ファン36は、送風口より圧縮された空気を印刷ドラム9上の製版済みのマスタ21と用紙Pの先端部との間に吹き付けて、剥離爪37による用紙Pの剥離作用を助勢する機能を有する。
排紙搬送ユニット38は、駆動ローラ38b、従動ローラ38a、多数の空気吸引用の孔が形成された無端ベルト38c、ファンモータを内蔵した吸引ファン38d等を有しており、剥離送風ファン36および剥離爪37によって印刷ドラム9の外周面上から剥離された用紙Pを無端ベルト38c上に吸引しつつ、図1に矢印で示す方向に搬送する。排紙トレイ39は、排紙搬送ユニット38によって搬送される用紙Pをその上面に積載するものであり、用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンスと用紙搬送方向に移動自在な1つのエンドフェンスとを有している。
スキャナユニット7は、原稿の画像を読み取る機能を有する。スキャナユニット7は、原稿を載置するコンタクトガラス40、圧板41、原稿を走査して読み取る走査ユニット42、走査された画像を集束するレンズ43、集束された画像を処理するCCD(電荷結合素子)等の画像センサ44等を具備している。圧板41の上部には、原稿を自動的に原稿読取部に搬送するADFユニット45が配設されている。説明の簡明化のため、ADFユニット45もスキャナユニット7に含まれることとする。
スキャナユニット7には、ADFユニット45の各搬送ローラを回転駆動する搬送モータ、走査ユニット42を駆動するスキャナモータ等の周知の制御対象駆動手段が配設されている。
図3は、孔版印刷装置1の前記各ユニット、前記各部および前記各装置に動作指示を与えたり、前記各ユニット、前記各部および前記各装置の状態などを確認したりする操作部としての操作パネル46を示している。操作パネル46は、装置本体8の上部前面に設けられており、その上面に製版スタートキー47、印刷スタートキー48、テンキー49、LCD(液晶表示装置)からなる表示装置50等の周知の構成を有している。
表示装置50は、孔版印刷装置1の前記各ユニット、前記各部および前記各装置における情報を報知する報知手段としての機能を有する。なお、報知手段は、表示装置50に限らず、例えばブザーや音声等によるものでもよく、あるいはこれらと発光ダイオード等による点滅・点灯表示の適宜の組み合わせによるものでもよい。
図6を参照して、孔版印刷装置1の制御構成について説明する。同図において、制御装置130は、CPU(中央演算処理装置)131、I/O(入出力)ポート、I/F(インターフェース)134およびROM(読み出し専用記憶装置)132、RAM(読み書き可能な記憶装置)133等を備え、信号バス(図示せず)によって接続された構成を有するマイクロコンピュータを具備している。制御装置130は、図1に示すように装置本体8内のプロッタユニット3と給紙ユニット4との間の制御基板に設けられている。
CPU131は、センサ入力回路(図示せず)等およびI(入力)ポート、I/F(インターフェース)134を介して、操作パネル46の前記各種キーからの各種信号および装置本体8内に設けられた各種センサ、すなわち開閉センサ52、排紙センサ59、エンコーダセンサ64、ホーム位置センサ56、給版位置センサ57からの各種検知・検出信号およびROM132から呼び出された動作プログラムに基づいて、O(出力)ポート、I/F(インターフェース)134を介して、スキャナユニット7を駆動するスキャナユニット駆動回路121、プロッタユニット3を駆動するプロッタユニット駆動回路122、排版ユニット5を駆動する排版ユニット駆動回路123、印刷部2を駆動する印刷部駆動回路124、給紙ユニット4を駆動する給紙ユニット駆動回路125、排紙ユニット6を駆動する排紙ユニット駆動回路126の各々へ駆動指令信号を出力する。これらの駆動回路には、上述した制御対象構成要素(制御対象駆動手段等)の液晶駆動回路、発光ダイオード駆動回路や、あるいは各種のモータ駆動回路、ソレノイド駆動回路等が含まれる。
図1および図6には、本実施形態で使用しない不要なセンサである排版有無センサ54、ドラムマスタ有無センサ55が図の簡明化を図る上から図示されていることを付記しておく。なお、排版有無センサ54およびドラムマスタ有無センサ55自体は、上述のように公知の機能を発揮するセンサであることから、例えば本実施形態で具備していても図6に示す制御装置130のCPU131がそれらセンサ54,55からの出力信号を無効化(無視)するように構成しても良い。
ROM132には、図7に示す孔版印刷装置1全体の動作プログラムおよび関係データ等が予め記憶されており、この動作プログラムはCPU131によって適宜呼び出される。RAM132は、CPU131の計算結果を一時的に記憶する機能、操作パネル46上の各種キーおよび前記各種センサから設定および入力されたデータ信号およびオン・オフ信号を随時記憶する機能等を有している。
CPU131(以下、「制御装置130」というときがある)は、本実施形態では次の特徴的な制御機能を有する。
制御装置130(CPU131)は、開閉センサ52からの出力信号に基づいて、排版動作中に排版ユニット5が装置本体8から開放されたとき、排版動作を一旦停止させるように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御し、その後、排版ユニット5が装置本体8に収納されて閉じられたとき、排版動作を再開させるように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御する制御手段としての機能を有する。
制御装置130(CPU131)は、排版動作終了後に、または排版動作と一部並行して画像データに基づいて製版動作を実行するようにスキャナユニット駆動回路121およびプロッタユニット駆動回路122を、給版動作を実行するようにプロッタユニット駆動回路122の一部回路および印刷部駆動回路124の一部回路を、印刷動作を実行するように印刷部駆動回路124、給紙ユニット駆動回路125および排紙ユニット駆動回路126を、それぞれ制御する制御手段としての機能を有する。この機能は、図6に示す制御装置130A〜130C(CPU131A〜CPU131C)および図12に示す制御装置130D(CPU131D)も同様に有するため、以下その説明を省略する。
上述の構成に基づき、図7に示すフローチャートを併用しながら孔版印刷装置1の動作を説明する。スキャナユニット駆動回路121、プロッタユニット駆動回路122、排版ユニット駆動回路123、印刷部駆動回路124、給紙ユニット駆動回路125、排紙ユニット駆動回路126等の各制御対象構成要素の動作を説明するに際して、各種制御対象構成要素が作動(駆動)するときを「オン」と、その作動(駆動)を停止するときを「オフ」と言い替えることがある。また、各制御対象構成要素によるオン/オフの動作を一度説明した後では、同制御対象構成要素によるオン/オフ等に係る動作説明を省略する。以下の動作は、主として制御装置130(CPU131、以下省略)による制御の下に行われるが、図7に示すフローチャートには当業者が実施できる程度に特徴的な動作が簡略的な用語を用いて簡略的に表現されており、細部の動作については適宜省略している。図7において、「ドラム」とは印刷ドラム9を、「ドラムホーム位置」とは印刷ドラム9がホーム位置を占めたことを、それぞれ表しており、これは後述の実施形態や変形例等の動作を表すフローチャートでも同様である。
まず、図7において、新規製版のための製版指令がなされ、正常な排版処理動作、正常な製版・給版処理動作、印刷動作がなされるステップS1からステップS14までの動作を説明する。
孔版印刷装置1の初期状態は、図1を借りて説明すると、プロッタユニット3では、ロール状に巻かれたマスタロールから繰り出されたマスタ21の先端は反転ローラ対22Bのニップ部に挾持されている給版初期位置を、印刷ドラム9はマスタ21の先端部(クランパ12によって挟持されている部分)が剥離排版ローラ31と対向する位置であるホーム位置(排版位置)に停止している排版待機状態を、プレスローラ10は印刷ドラム9から離間している非印刷位置を占めている状態にある。この初期状態において、先ず、ユーザは孔版印刷装置1の前記各ユニット・各部・各装置等へ電力を供給する電源スイッチをオンすると、前記各種センサ、制御装置130は動作可能状態となる。
これに前後して、ユーザはスキャナユニット7に印刷すべき原稿をセットすると共に、給紙トレイ23上において用紙Pが足りない場合や無い場合には用紙Pを適宜補充・セットする。次いで、ユーザは操作パネル46上の各種キーによって製版条件を設定した後に、ステップS1において、製版指令のために製版スタートキー47を押下する。製版スタートキー47が押下されると、スタート信号が生成されこれがトリガとなって、先ず、排版装置5において前回の印刷で使用された印刷ドラム9の外周面上から使用済みのマスタ21(以下、使用済みのマスタ21であることが前後の文脈から明らかである場合、「マスタ21」というときがある)を剥離・搬送排版、圧縮する一連の排版動作が行われる。
ユーザによるマニュアル操作は、異常処理の場合等を除き、製版スタートキー47を押すまであり、以降の動作は自動で行われる。ここでは、印刷ドラム9内のインキ供給装置15によりインキが供給されてインキローラ13とドクターローラ14との間に適度なインキ溜まりが形成されると共に、給紙ユニット4のトレイ昇降モータがオン駆動されて所定の給紙圧・分離圧等がセットされた状態となる。
ステップS2に進み、図示しない開閉装置のクランパ駆動モータが起動する直前に、制御装置130からの指令により排版巻取りモータ32(ステッピングモータ)がオン・起動されることで、剥離排版ローラ対30が回転駆動開始される。この時、ドラム駆動モータ61および圧縮板駆動モータ34Aは停止したままである。
次いで、ステップS3に進んで、実質的な排版動作が開始する。すなわち、前記クランパ駆動モータが駆動されることにより、クランパ12がステージ12Aから開放されるので、マスタ21の先端余白部(クランパ12によってクランプされるため、比較的インキ付着が少ない部分であり、以下、「マスタ21の先端部」というときがある)がマスタ幅方向Yの全体に亘って開放されてフリーな状態となり、この状態で図示しない揺動手段が作動することにより、剥離排版ローラ31は二点鎖線で示す方向に回転しながら図1に二点鎖線で示す剥離位置を占め、フリー状態のマスタ21の先端部を剥ぎ取り開始(ステップS3における「マスタ先端クランプ開始」を意味する)すると、図示しない揺動手段が待機位置へ復帰させるべく作動することにより、剥離排版ローラ31は図1に実線で示す待機位置に復帰して、互いに逆方向に回転する剥離排版ローラ対30によって剥離したマスタ21をくわえ込み・挟持することによる巻取り・搬送動作が継続される。
マスタ21の先端部が剥離排版ローラ対30にくわえ込まれ剥離排版ローラ対30の回転動作が所定時間(排版巻取りモータ32の所定のステップ数でもある)経過すると、一時的に剥離排版ローラ対30の回転が停止する。この後、前記開閉装置が作動することにより、クランパ12が閉じられると、直ちにドラム駆動モータ61がオン・起動されることにより、印刷ドラム9が支軸11の周りに図1中矢印方向(時計回り方向)に回転を始め、これと同時に剥離排版ローラ対30が再び図1中矢印方向に回転駆動されることで、剥離されたマスタ21は印刷ドラム9の低速回転と共に、剥離排版ローラ31と排版ローラ33との間に挟持されて印刷ドラム9の表面から剥離されながら、排版ボックス35内に搬送される(ステップS4)。
この際、剥離排版ローラ対30の回転周速度が印刷ドラム9の回転周速度を上回るように制御装置130によって排版巻取りモータ32の回転速度が制御される。そして、印刷ドラム9上に巻装されているマスタ21は、印刷ドラム9の回転および剥離排版ローラ対30の回転によって両者間において張力を付与されつつ、剥離搬送されていく。
製版指令以降においては、開閉センサ52によって、排版ユニット5の開閉状態が常時検知されていて、制御装置130は開閉センサ52から入力される信号を常時監視している状態にある。ステップS5において、開閉センサ52がオンか否かが判断・チェック(以下、単に「チェック」という)される。開閉センサ52がオンの場合、すなわち排版ユニット5が排版動作中に開けられることなく、閉位置を占めている状態の場合には、ステップS6に進み、上述した剥離排版ローラ対30による排版巻取り動作、印刷ドラム9の回転動作が継続されることにより、排版動作が進行していく。
そして、排版巻取りモータ32の所定ステップ数の回転駆動により、剥離排版ローラ対30によって印刷ドラム9上のマスタ21のほぼ1版分が排版・搬送されたと制御装置130で判断されると、排版巻取りモータ32がオフされることにより剥離排版ローラ対30の回転が停止すると共に、印刷ドラム9はホーム位置に停止する(ステップS7)。
次いで、ステップS8に進み、圧縮板駆動モータ34Aがオンされることにより、圧縮板34が図1に示す初期位置から二点鎖線で示す圧縮位置に揺動されることで、排版ボックス35の内部に収容された使用済みのマスタ21が圧縮され廃棄される。そして、印刷ドラム9が再び回転駆動され、印刷ドラム9が図1に示す給版位置へ到達してクランパ12が二点鎖線で示すように開放されると排版動作が完了する。
排版動作が完了すると、またはこれと一部並行して、スキャナユニット7において原稿の読取動作が行われる。読み取られた画像はレンズ43で集束された後、画像センサ44に入力され光電変換される。画像センサ44は、入力された画像データを図示しないA/D変換部、画像処理部および製版制御部に送信する。
読取動作と並行して、ステップS9に進んで、製版動作が開始される。すなわち、プロッタユニット3ではプラテンローラ18とサーマルヘッド19とが作動して、画像データに基づくマスタ21への製版動作が行われて製版画像が形成される。製版済みのマスタ21はクランパ12へと送られ、プロッタモータ22のステップ数よりマスタ21の先端がクランパ12まで達したと判断されると、前記開閉装置の作動によってクランパ12が閉じられる。その後、印刷ドラム9が製版済みのマスタ21の搬送速度と同じ回転周速度で図1において時計回りに回転駆動され、製版済みのマスタ21の印刷ドラム9への巻装動作が行われる。そして、スキャナユニット7からの画像データ信号が途絶えるとサーマルヘッド19の作動が停止し、その後、プロッタモータ22のステップ数より1版分のマスタ21が製版搬送されたと判断されると、製版済みのマスタ21の搬送が停止されると共に、カッタユニット20が作動してマスタ21が切断される。切断されたマスタ21は印刷ドラム9の回転によってプロッタユニット3より引き出され、印刷ドラム9がホーム位置で停止して給版動作が完了する(ステップS10〜ステップS11)。
給版動作に引き続き、版付け印刷動作が行われる。印刷ドラム9がホーム位置で停止した後、印刷ドラム9が低速で回転駆動されると共に給紙ローラ24、分離ローラ25、排紙搬送ユニット38がそれぞれ駆動され、給紙トレイ23より最上位に位置する用紙Pが1枚だけ分離給送され、その先端をレジストローラ対27のニップ部に当接されることで、用紙Pの先端部に所定の湾曲した撓みが形成される。レジストローラ対27は、印刷ドラム9に巻装された製版済みのマスタ21の版胴回転方向における画像領域先端部がプレスローラ10と対応する位置に到達する所定のタイミングで用紙Pを印刷ドラム9とプレスローラ10との間に向けて給送する。また、これとほぼ同時に、図1に破線で示したようにプレスローラ10が揺動し、その周面が印刷ドラム9の外周面に所定の圧接力で圧接される。
用紙Pはプレスローラ10によって印刷ドラム9に巻装された製版済みのマスタ21に押圧され、これによりプレスローラ10と用紙Pと製版済みのマスタ21と印刷ドラム9とが圧接し、インキ供給装置15によって印刷ドラム9の内周面に供給されたインキが印刷ドラム9の多孔性支持板の開孔部およびメッシュスクリーンの網目部より滲出し、印刷ドラム9の外周面と製版済みのマスタ21の多孔性支持体との空隙部に充填された後に熱可塑性樹脂フィルムの穿孔部分を介して用紙Pに転写され、いわゆる版付け印刷(版付け)が行われる。インキを転写された用紙Pは、剥離送風ファン36からの送風に助勢されつつ剥離爪37の先端で印刷ドラム9の外周面より剥離されて下方へと落下し、排紙搬送ユニット38によって左方へと吸引搬送されて排紙トレイ39上に排出される。その後、印刷ドラム9が再びホーム位置を占めて停止し、版付け動作が完了して孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。版付け動作によって印刷された用紙Pは、排紙センサ59でオン検知されるものの、制御装置130のCPU81はこれを無効化して正規の印刷枚数としてカウントしないようになっている。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後に、操作パネル46に配設されている図示しない試し刷りキーが押下されると、版付け時と同様に給紙トレイ23上の最上位の用紙Pが1枚だけ分離給送されてレジストローラ対27に挟持されると共に、印刷ドラム9が版付け時よりも高速で回転駆動される。レジストローラ対27は高速回転している印刷ドラム9とプレスローラ10との間に上述と同様に所定のタイミングで用紙Pを給送し、給送された用紙Pはプレスローラ10によって印刷ドラム9に巻装されたマスタ21に圧接されてインキを転写された後、上述したと同様に排紙トレイ39上に排出される。印刷ドラム9はその後に再びホーム位置に戻されて試し刷り動作が完了する。
この試し刷りによって印刷画像の濃度や印刷画像位置を確認し、これらを操作パネル46上の各種キーで適宜調整して再度試し刷りを行った後、テンキー49で印刷枚数を図示しない表示装置に置数し、操作パネル46に配設されている図示しない印刷速度設定キーで所望の印刷速度を設定して印刷スタートキー48を押下することにより、給紙ユニット4より用紙Pが連続的に給送されてテンキー49で置数された印刷枚数分の印刷動作が、前記給紙、印刷、排紙動作と同様に繰り返し行われる(ステップS12)。
設定された印刷枚数が消化されると印刷動作が終了し、印刷ドラム9は再びホーム位置に戻って停止し、これで全ての動作が終了して孔版印刷装置1は再び製版待機状態となる(ステップS13〜ステップS14)。
次に、ステップS5において、開閉センサ52がオフの場合、すなわち排版動作中に排版ユニット5が開けられた場合、ステップS15〜ステップS17に示されている排版ユニットオープンに係る異常処理動作が行われる。開閉センサ52がオフの場合としては、例えば排版動作中にユーザが誤って排版ユニット5を開けて排版ボックス35を取り出し、圧縮された使用済みのマスタ21を廃棄しようとするような場合が想定される。
排版ユニット5が開けられた場合、安全スイッチとしての開閉センサ52がこれを検知してオフ出力信号を制御装置130に出力するので、制御装置130からの指令によって、直ちに排版巻取りモータ32の回転駆動が停止されることにより剥離排版ローラ対30の回転が停止すると同時に、ドラム駆動モータ61の回転駆動が停止されることにより印刷ドラム9の回転が停止する。
次いで、ステップS16に進み、開閉センサ52からの出力信号がオンか否かがチェックされる。開閉センサ52がオンの場合には、排版ユニット5が閉じられたと判断されて、排版巻取りモータ32の回転駆動が再開されることにより剥離排版ローラ対30の回転が再開すると同時に、ドラム駆動モータ61の回転駆動が再開されることにより印刷ドラム9の回転が再開することで、排版処理の再動作が行われることとなる(ステップS17)。そして、ステップS7に進んで、上述したと同様の動作が実行される。ステップS16において、開閉センサ52がオフの場合には、再度、開閉センサ52からの出力信号がオンか否かがチェックされる。
従来では、排版動作中にユーザが誤って排版ユニット5を開けて排版ボックス35を取り出し、圧縮された使用済みのマスタ21を廃棄しようとするような場合には、安全スイッチがこれを検知して制御装置に出力するので、剥離排版ローラ対30の回転が停止すると同時に、印刷ドラム9の回転が停止するので、剥離排版ローラ対30により巻き取られた途中のマスタ21が剥離排版ローラ対30と印刷ドラム9との間で双方に貼り付いた状態で停止してしまう。この状態で、排版ユニット5が再びユーザにより閉められると、排版ジャムとして扱われ、ユーザにて使用済みのマスタ21を取り除く作業をしなければならないと共に、再び製版スタートキー47を押して製版処理を行うための製版指令を出さなければならないという非常に煩わしい操作・作業が必要であった。
しかしながら、本実施形態によれば、上述のようにユーザにより排版動作の途中で排版ユニット5が開けられ、これにより排版されようとしているマスタ21が剥離排版ローラ対30と印刷ドラム9との間で双方に貼り付いた状態で停止しても、その後ユーザにより排版ユニット5が閉められた場合は、制御装置130にて排版途中で開けられたことを自動的に認識し、排版ユニット5が閉められたと同時に、自動的に再び印刷ドラム9を回転させると同時に剥離排版ローラ対30を回転させることで、再び使用済みのマスタ21の排版処理が行われることにより、排版ジャム作業を行ったり、再び製版スタートキー47を押す操作をしたりしなければならないというような煩わしい作業・操作が不要となるので、ユーザの手を介在せず排版処理動作を再開して、製版処理、印刷動作が継続可能となる。
(第2の実施形態)
図1〜図6および図8に、第2の実施形態を示す。
第2の実施形態は、図1〜図6に示した第1の実施形態と比較して、排版有無センサ54を用いてこのセンサからの出力信号を有効化する点、および制御装置130に代えて、図8に示すフローチャートに係る動作を実行させる制御装置130Aを用いる点が主に相違する。その他の点は、第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と相違する点を中心に、第2の実施形態の構成および動作を説明する。
制御装置130Aは、第1の実施形態の制御装置130と比較して、CPU131に代えたCPU131Aを有する点、ROM132に代えたROM132Aを有する点が主に相違する。
CPU131Aは、センサ入力回路(図示せず)等およびIポート、I/F134を介して、操作パネル46の前記各種キーからの各種信号および装置本体8内に設けられた各種センサ、すなわち開閉センサ52、排版有無センサ54、排紙センサ59、エンコーダセンサ64、ホーム位置センサ56、給版位置センサ57からの各種検知・検出信号およびROM132Aから呼び出された動作プログラムに基づいて、Oポート、I/F134を介して、スキャナユニット駆動回路121、プロッタユニット駆動回路122、排版ユニット駆動回路123、印刷部駆動回路124、給紙ユニット駆動回路125、排紙ユニット駆動回路126の各々へ駆動指令信号を出力する。
ROM132Aには、図8に示す孔版印刷装置1全体の動作プログラムおよび関係データ等が予め記憶されており、この動作プログラムはCPU131Aによって適宜呼び出される。
CPU131A(以下、「制御装置130A」というときがある)は、本実施形態では次の特徴的な制御機能を有する。
制御装置130A(CPU131A)は、開閉センサ52および排版有無センサ54からの各出力信号に基づいて、排版動作中に排版ユニット5が装置本体8から開放された場合であって、かつ、使用済みのマスタ21の残留状態が検知されているとき、排版動作を一旦停止させるように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御し、その後、排版ユニット5が装置本体8に収納されて閉じられたとき、排版動作を再開させるように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御する制御手段としての機能を有する。
上述の構成に基づき、図8に示すフローチャートを併用しながら孔版印刷装置1の動作を説明する。
まず、図8において、新規製版のための製版指令がなされ、正常な排版処理動作、正常な製版・給版処理動作、印刷動作がなされ全ての動作が終了するステップS21からステップS31までの動作を説明する。
第1の実施形態において図7を参照して説明したと同様のユーザによる作業・操作等が行われた後に、ステップS21〜ステップS24では、図7のステップS1〜ステップS4で説明したと同様の操作・排版動作が行われる。
製版指令以降においては、排版有無センサ54によって、剥離排版ローラ対30周辺での使用済みのマスタ21の残留状態が常時検知されていると同時に、開閉センサ52によって、排版ユニット5の開閉状態が常時検知されていて、制御装置130Aは排版有無センサ54および開閉センサ52から入力される信号を常時監視している状態にある。ステップS25において、排版有無センサ54がオンか否かがチェックされる。排版有無センサ54がオンである場合には、ステップS26に進んで、図7のステップS5と同様に開閉センサ52がオンか否かがチェックされる。なお、ステップS25において、排版有無センサ54がオフの場合には、ステップS24に戻っての再度の排版動作が行われる。
開閉センサ52がオンの場合、すなわち排版動作中に排版ユニット5が閉位置を占めている状態の場合には、ステップS27に進み、上述した剥離排版ローラ対30による排版巻取り動作、印刷ドラム9の回転動作が継続されることにより、排版動作が進行していく。
そして、ステップS28において、今度は、排版有無センサ54がオフか否かがチェックされる。ここでは、排版巻取りモータ32の所定ステップ数(または制御装置130AのCPU130Aが内蔵しているタイマによって計時される所定の排版巻き取り時間)の回転駆動により、剥離排版ローラ対30によって印刷ドラム9上のマスタ21のほぼ1版分が排版・搬送されたと制御装置130Aで判断された時に、排版有無センサ54がオフか否かがチェックされる。排版有無センサ54がオフの場合、すなわち排版有無センサ54によって剥離排版ローラ対30周辺での使用済みのマスタ21の残留状態(排版ジャムを含む)が検知されなくなった時には、正常に1版分のマスタ21が排版・搬送されたと判断されて、ステップS29に進む。ステップS28において、排版有無センサ54がオンの場合には、剥離排版ローラ対30周辺での使用済みのマスタ21の残留状態(排版ジャムを含む)が検知されたことになるので、ステップS26に戻って、再度、開閉センサ52がオンか否かがチェックされる。
正常に1版分のマスタ21が排版・搬送されたことが確認されると、ステップS29に進んで、排版巻取りモータ32がオフされることにより剥離排版ローラ対30の回転が停止すると共に、印刷ドラム9はホーム位置に停止する。
次いで、ステップS30において、第1の実施形態における図7のステップS8と同様の排版圧縮動作後、第1の実施形態における図7のステップS9〜ステップS14までと同様の製版処理開始ないし動作終了までの動作が行われた後、印刷ドラム9は再びホーム位置に戻って停止し、全ての動作が終了して孔版印刷装置1は再び製版待機状態となる(ステップS31)。
次に、ステップS26において、開閉センサ52がオフの場合、すなわち排版動作中に排版ユニット5が開けられた場合には、ステップS32〜ステップS34に示されている排版ユニットオープンに係る異常処理動作が行われる。この異常処理動作は、第1の実施形態の図7におけるステップS15〜ステップS17の異常処理動作と基本的に同様である。
すなわち、ステップS26で排版ユニット5が開けられた場合、開閉センサ52がこれを検知してオフ出力信号を制御装置130Aに出力するので、制御装置130Aからの指令によって、第1の実施形態と同様に、直ちに排版巻取りモータ32の回転駆動が停止されることにより剥離排版ローラ対30の回転が停止すると同時に、ドラム駆動モータ61の回転駆動が停止されることにより印刷ドラム9の回転が停止する(ステップS32)。
次いで、ステップS33に進み、開閉センサ52からの出力信号がオンか否かがチェックされる。開閉センサ52がオンの場合には、排版ユニット5が閉じられたと判断されて、排版巻取りモータ32の回転駆動が再開されることにより剥離排版ローラ対30の回転が再開すると同時に、ドラム駆動モータ61の回転駆動が再開されることにより印刷ドラム9の回転が再開することで、排版処理の再動作が行われることとなる(ステップS34)。その後、上述したステップS28に進んで、排版有無センサ54がオフか否かがチェックされる。ステップS33において、開閉センサ52がオフの場合には、排版ユニット5が開放されていると判断されて同ステップS33における開閉センサ52の出力信号のオンか否かのチェックが繰り返される。
従来では、通常、剥離排版ローラ対30周辺の排版経路上にマスタ21が残っている場合に、排版有無センサ54で排版・搬送されたマスタ21を検知し、排版ジャムとして例えば表示装置50にジャム表示を行うことで警告している。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様にユーザにより排版動作の途中で排版ユニット5が開けられ、かつ、排版有無センサ54がオンであることでマスタ21が残留している場合は、第1の実施形態と同様な処理として、排版されようとしているマスタ21が剥離排版ローラ対30と印刷ドラム9との間で双方に貼り付いた状態で停止していると判断し、その後ユーザにより排版ユニット5が閉められた場合は、制御装置130Aにて排版途中で開けられたことを自動的に認識し、排版ユニット5が閉められたと同時に、自動的に再び印刷ドラム9を回転させると同時に剥離排版ローラ対30を回転させることで、再び使用済みのマスタ21の排版処理が行われることにより、排版ジャム作業を行ったり、再び製版スタートキー47を押す操作をしたりしなければならないというような煩わしい作業・操作が不要となるので、ユーザの手を介在せず排版処理動作を再開して、製版処理、印刷動作が継続可能となる。
(変形例1)
図1〜図6および図9に、第2の実施形態の変形例1を示す。
変形例1は、図6および図8に示した第2の実施形態と比較して、ドラムマスタ有無センサ55を用いてこのセンサからの出力信号を有効化する点、および制御装置130Aに代えて、図9に示すフローチャートに係る動作を実行させる制御装置130Bを用いる点が主に相違する。その他の点は、第2の実施形態と同様である。以下、第2の実施形態と相違する点を中心に、変形例1の構成および動作を説明する。
制御装置130Bは、第2の実施形態の制御装置130Aと比較して、CPU131Aに代えたCPU131Bを有する点、ROM132Aに代えたROM132Bを有する点が主に相違する。
CPU131Bは、センサ入力回路(図示せず)等およびIポート、I/F134を介して、操作パネル46の前記各種キーからの各種信号および装置本体8内に設けられた各種センサ、すなわち開閉センサ52、排版有無センサ54、ドラムマスタ有無センサ55、排紙センサ59、エンコーダセンサ64、ホーム位置センサ56、給版位置センサ57からの各種検知・検出信号およびROM132Aから呼び出された動作プログラムに基づいて、Oポート、I/F134を介して、スキャナユニット駆動回路121、プロッタユニット駆動回路122、排版ユニット駆動回路123、印刷部駆動回路124、給紙ユニット駆動回路125、排紙ユニット駆動回路126の各々へ駆動指令信号を出力する。
ROM132Bには、図9に示す孔版印刷装置1全体の動作プログラムおよび関係データ等が予め記憶されており、この動作プログラムはCPU131Bによって適宜呼び出される。
CPU131B(以下、「制御装置130B」というときがある)は、本変形例では次の特徴的な制御機能を有する。
制御装置130B(CPU131B)は、第2の実施形態の制御装置130A(CPU131A)と同様の機能を有する点に加えて、次の機能を有する。すなわち、制御装置130B(CPU131B)は、開閉センサ52、排版有無センサ54およびドラムマスタ有無センサ55からの各出力信号に基づいて、排版動作中に排版ユニット5が装置本体8から開放された場合であって、かつ、使用済みのマスタ21の残留状態が検知されなくなったとき、排版動作を一旦停止させるように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御し、その後、印刷ドラム9が逆転するように印刷部駆動回路124を制御し、印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21の後端から剥離・排版動作を再開させるように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御する制御手段としての機能を有する。
上述の構成に基づき、図9に示すフローチャートを併用しながら孔版印刷装置1の動作を説明する。
まず、図9において、新規製版のための製版指令がなされ、正常な排版処理動作、正常な製版・給版処理動作、印刷動作がなされ全ての動作が終了するステップS41からステップS53までの動作について、図8に示した第2の実施形態の動作と主に相違する変形例1の動作内容を簡単に説明する。なお、ステップS53の一連の動作は、図8に示したステップS31の一連の動作と同じである(以下、同様)。
図9のステップS41からステップS53までの動作において、図8に示した第2の実施形態の動作と主に相違する第1の相違点は、ステップS41に示す製版指令の後で、ドラムマスタ有無センサ55によって、ホーム位置に停止している印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21の有無が検知される点にある。すなわち、ステップS42において、ドラムマスタ有無センサ55がオンか否かがチェックされる。ドラムマスタ有無センサ55がオンの場合には、印刷ドラム9上に使用済みのマスタ21が有ると判断され、ステップS43に進む。ドラムマスタ有無センサ55がオフの場合には、印刷ドラム9上に使用済みのマスタ21が無いと判断され、ステップS53に進む。このように本変形例1では、印刷ドラム9が排版待機状態でホーム位置に停止している際には、ドラムマスタ有無センサ55によって、印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21の有無が常時検知されている状態にある。
第2の相違点は、ステップS45に示されている排版動作中において、ステップS47における排版有無センサ54によるマスタ21の残留状態の検知動作の前後のステップS46とステップS48とに亘り、開閉センサ52によって、排版ユニット5の開閉状態が2回検知されている点にある。
次に、ステップS46およびステップS48において、開閉センサ52がオフの場合、すなわち排版動作中に排版ユニット5が開けられた場合には、ステップS54〜ステップS61に示されている排版ユニットオープンに係る、基本的に第2の実施形態と同様の異常処理動作が行われる。一方、ステップS62〜ステップS72においては、排版ユニットオープンに係る本変形例1に特有の異常処理動作が行われる。
まず、ステップS54〜ステップS61に示されている異常処理動作を簡単に説明する。ステップS46およびステップS48で排版ユニット5が開けられた場合、開閉センサ52がこれを検知してオフ出力信号を制御装置130Bに出力するので、制御装置130Bからの指令によって、第2の実施形態と同様に、直ちに排版巻取りモータ32の回転駆動が停止されることにより剥離排版ローラ対30の回転が停止すると同時に、ドラム駆動モータ61の回転駆動が停止されることにより印刷ドラム9の回転が停止する(ステップS54)。
次いで、ステップS55に進み、排版有無センサ54がオンか否かがチェックされる。排版有無センサ54がオンの場合、剥離排版ローラ対30周辺の排版経路上にマスタ21が残っているので、さらにステップS56に進んで、開閉センサ52がオンか否かがチェックされる。開閉センサ52がオンの場合には、排版ユニット5が閉じられたと判断されて、排版巻取りモータ32の回転駆動が再開されることにより剥離排版ローラ対30の回転が継続すると同時に、ドラム駆動モータ61の回転駆動が再開されることにより印刷ドラム9の回転が継続して行われることで、排版処理動作が継続して行われることとなる(ステップS57)。
その後、第2の実施形態における図8のステップS50〜ステップS53と同様の一連のチェックを含む動作が実行される(ステップS58〜ステップS61)。
次に、ステップS62〜ステップS72に示されている異常処理動作を説明する。ステップS55において、排版有無センサ54がオフの場合、制御装置130Bは剥離排版ローラ対30周辺の排版経路上に使用済みのマスタ21が残っていないと判断し、ステップS62に進んで、開閉センサ52がオンか否かがチェックする。開閉センサ52がオンの場合には、制御装置130Bは、排版ユニット5が閉じられたと判断すると共に、排版ユニット5が開けられた反動でマスタ21が切断され、排版ユニット5内の排版経路上のマスタ21は排版処理されたが、印刷ドラム9上のマスタ21は引きちぎられた状態で、印刷ドラム9に巻き付いていると判断する。
通常の排版動作では、印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21の画像先端側より排版され、インキが付着していないマスタ21の先端余白部分を剥離し剥離排版ローラ対30で巻取りながら、印刷ドラム9から剥離するきっかけを作り巻取り処理を行うが、途中でマスタ21が切断された場合は巻取りのきっかけを作るインキが付着していないマスタ21の先端余白部分が既に剥ぎ取られており、剥離排版ローラ対30で巻取る動作をしても剥離排版ローラ31によって剥離できない。このような状態のときは、制御装置130Bは、排版ユニット5が開けられた反動でマスタ21が切断したと判断・認識し、ドラム駆動モータ61の逆転駆動によって印刷ドラム9を図における矢印方向と反対の方向(反時計回り方向)に逆回転させて、印刷ドラム9上のマスタ21の後端余白部が剥離排版ローラ31とほぼ対向する位置で印刷ドラム9を停止(ステップS63におけるドラム後端剥離位置停止)させて、ステップS64〜ステップS71までの一連の排版動作を実行する。
通常、印刷ドラム9上のマスタ21の後端余白部はプレスローラ10の印圧が加わった反動でインキがはみ出さないように、無製版部分である後端余白部が長めに巻き付けられており、この後端余白部を利用して、巻き取りのきっかけを作ることができるため、切断されたマスタ21を剥離・排版することが可能となる。
ステップS64〜ステップS71までの一連の排版動作は、正常処理動作に係るステップS42〜ステップS52までの一連の排版動作と比較して、ステップS65において、剥離排版ローラ31が図1を借りて示す二点鎖線で示す剥離位置を占め、フリー状態のマスタ21の後端余白部を剥ぎ取り開始(ステップS65における「マスタ後端クランプ開始」を意味する)する点、およびステップS66において、ドラム駆動モータ61が逆回転駆動されることにより、印刷ドラム9が支軸11の周りに図1中矢印方向と反対方向(反時計回り方向)に回転を始め、これと同時に剥離排版ローラ対30が再び図1中矢印方向に回転駆動されることで、剥離されたマスタ21は印刷ドラム9の低速回転と共に、剥離排版ローラ31と排版ローラ33との間に挟持されて印刷ドラム9の表面から剥離されながら、排版ボックス35内に搬送される点のみが相違する。
なお、排版処理開始直後に排版ユニット5を開けられた場合にも、排版有無センサ54がオフしていて、マスタ21の残留が無いと判断されるため、この場合も同様に印刷ドラム9上のマスタ21の後端余白部側より剥離・排版処理を行うことで、排版処理の統一化が可能となる。
従って、変形例1によれば、排版ジャム作業を行ったり、再び製版スタートキー47を押す操作をしたりしなければならないというような煩わしい作業・操作が不要となると共に、ユーザの手を介在せずに排版処理動作を印刷ドラム9上のマスタ21の後端余白部側から再開して、製版処理、印刷動作が継続可能となる。
(変形例2)
図1〜図6および図10に、変形例1の変形例2を示す。
変形例2は、図6および図9に示した変形例1と比較して、制御装置130Aに代えて、図10に示すフローチャートに係る動作を実行させる制御装置130Cを用いる点が主に相違する。その他の点は、変形例1と同様である。以下、変形例1と相違する点を中心に、変形例2の構成および動作を説明する。
制御装置130Cは、変形例1の制御装置130Bと比較して、CPU131Bに代えたCPU131Cを有する点、ROM132Bに代えたROM132Cを有する点が主に相違する。
CPU131Cは、センサ入力回路(図示せず)等およびIポート、I/F134を介して、操作パネル46の前記各種キーからの各種信号および装置本体8内に設けられた各種センサ、すなわち開閉センサ52、排版有無センサ54、ドラムマスタ有無センサ55、排紙センサ59、エンコーダセンサ64、ホーム位置センサ56、給版位置センサ57からの各種検知・検出信号およびROM132Aから呼び出された動作プログラムに基づいて、Oポート、I/F134を介して、スキャナユニット駆動回路121、プロッタユニット駆動回路122、排版ユニット駆動回路123、印刷部駆動回路124、給紙ユニット駆動回路125、排紙ユニット駆動回路126の各々へ駆動指令信号を出力する。
ROM132Cには、図10に示す孔版印刷装置1全体の動作プログラムおよび関係データ等が予め記憶されており、この動作プログラムはCPU131Cによって適宜呼び出される。
CPU131C(以下、「制御装置130C」というときがある)は、本変形例では次の特徴的な制御機能を有する。
制御装置130C(CPU131C)は、変形例1の制御装置130B(CPU131B)と同様の機能を有する点に加えて、次の機能を有する。すなわち、制御装置130C(CPU131C)は、開閉センサ52、排版有無センサ54およびドラムマスタ有無センサ55からの各出力信号に基づいて、排版動作中に排版ユニット5が装置本体8から開放された場合であって、かつ、使用済みのマスタ21の残留状態が検知されなくなったときであって、なおかつ、印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21の無し状態が検知されたとき、印刷ドラム9をホーム位置(排版位置)に戻して停止させ、排版動作を停止するように排版ユニット駆動回路123および印刷部駆動回路124を制御する制御手段としての機能を有する。
上述の構成に基づき、図10に示すフローチャートを併用しながら孔版印刷装置1の動作を説明する。
まず、図10において、新規製版のための製版指令が変形例1と同様になされ、正常な排版処理動作、正常な製版・給版処理動作、印刷動作がなされ全ての動作が終了するステップS81からステップS93までの動作は、変形例1に係る図9に示したステップS41〜ステップS53までの一連の動作と同じであるため、その説明を省略する。
また、図10において、異常処理に係るステップS94からステップS101までの動作は、変形例1に係る図9に示したステップS54〜ステップS61までの一連の動作と同じであるため、その説明を省略する。
本変形例2においては、変形例1と相違する動作は、変形例1に係る図9のステップS55と同様にステップS95において、排版有無センサ54がオフで使用済みのマスタ21の残留状態が検知されなくなった場合であって、かつ、変形例1に係る図9のステップS62と同様にステップS102において、開閉センサ52がオフで排版ユニット5が閉じられたときには、ステップS103に進んで、印刷ドラム9をホーム位置に戻して停止させ、ステップS104に進んで、ドラムマスタ有無センサ55がオフで、印刷ドラム9のホーム位置において印刷ドラム9上の使用済みのマスタ21の先端余白部が検知されないマスタ21無しの状態が検知されたとき、ステップS114に進んで、ジャム表示せずに、排版動作を停止させる点にある。
上述の動作を分かりやすく言い換えると次のとおりである。すなわち、排版ユニット5は、完全に排版処理動作が終了した直後に開けられる可能性もある。その場合、印刷ドラム9上には既にマスタ21は巻かれておらず、そのため変形例1に係る図9のステップS63〜ステップS70の一連の動作(本変形例2においては、図10のステップS105〜ステップS112の一連の動作と同様)に示されている印刷ドラム9上のマスタ21の後端余白部からの剥離・排版動作を行っても排版ができない。その場合、制御装置130Cは印刷ドラム9を例えば逆回転させて排版処理を行い、制御装置130CのCPU131Cが内蔵するタイマによって時間を計時し、予め設定された所定の時間経過しても排版有無センサ54がオフの場合は、一度印刷ドラム9をホーム位置に戻して停止させ(ステップS103)、公知のドラムマスタ有無センサ55のオン/オフ状態を監視し(ステップS104)、ドラムマスタ有無センサ55がオフの場合は印刷ドラム9上にマスタ21無しのため、既に剥離・排版されたと判断し、ジャム表示せずに排版動作を停止する(ステップS114)。
一方、ドラムマスタ有無センサ55がオンの場合は、印刷ドラム9上にマスタ21有りと判断されるため、変形例1と同様に、図10のステップS105〜ステップS112に示されている印刷ドラム9上のマスタ21の後端余白部からの剥離・排版処理動作を行うこととなる。
従って、変形例2によれば、変形例1と同様の利点・効果を奏すると共に、公知のドラムマスタ有無センサ55を利用してそのオン/オフ状態を監視し、ドラムマスタ有無センサ55がオフの場合は印刷ドラム9上にマスタ21無しのため、既に剥離・排版されたと判断し、ジャム表示せずに排版動作を停止することで、無駄な処理動作をしなくても済む。
(第3の実施形態)
図1〜図4および図11〜図13に、第3の実施形態を示す。本実施形態では、第1、第2の実施形態、変形例1および2のように排版処理動作中に誤って排版ユニット5を開けられることを無くし、もって排版ジャム発生時には排版ユニット5が装置本体8に対して開閉可能(開閉式)であることを利用して、排版・排紙ジャム処理を容易にできる印刷装置および孔版印刷装置を提供することを主な目的としている。
第3の実施形態は、図1〜図6および図8に示した第2の実施形態と比較して、図5に示したユニットロック装置70に代えて、ユニットロック装置70Dを用いる点、および制御装置130に代えて、図13に示すフローチャートに係る動作を実行させる制御装置130Dを用いる点が主に相違する。その他の点は、第2の実施形態と同様である。以下、第2の実施形態と相違する点を中心に、第3の実施形態の構成および動作を説明する。
装置本体8側には、排版ユニット5が閉位置を占めたときに、被ロック軸69に係合して排版ユニット5を閉位置に固定・ロックするユニットロック手段としてのユニットロック装置70Dが配設されている。
ユニットロック装置70Dは、図5(a)、(b)に示したユニットロック装置70と比較して、図11(a)、(b)に示すように、開閉ボタン71と係合可能であって支軸74を中心として各矢印方向に揺動可能な第2ロック部材73を有する点、第2ロック部材73を図11(b)に矢印で示す向きに常に揺動する習性を与える付勢手段としてのバネ77(引張バネ)を有する点、および第2ロック部材73に連結され本体装置8に取り付け・固定された排版ユニット開閉ロック駆動手段としての排版ユニット開閉ロック用ソレノイド76(以下、単に「ソレノイド76」という)を有する点が主に相違する。
図11(a)、(b)は、図4において、やや下側の矢視VA方向から見た場合の図である。図11(a)、(b)において、第2ロック部材73は、板状の金属部材である例えば鋼板で一体的に形成されているが、図の簡明化のためにその紙面の手前側から奥側へと現れるべき板厚の図示を省略して簡略的に示している。
第2ロック部材73は、ほぼL字状をなし、第2ロック部材73には、開閉ボタン71の第2係合部71cと選択的に係合可能な段付き状のボタンロック部73aと、支軸74の図において上部に形成されその一端が装置本体8側のピンに係止されたバネ77の他端を係止するためのバネ掛け部73bと、ソレノイド76のプランジャ76aと結合ピン75を介して連結される結合ピン用孔とが一体的に形成されている。
ソレノイド76は、進退自在なプランジャ76aを備えたプル型のものを採用している。
ここで、排版ユニット5の開閉動作に伴うユニットロック装置70Dの詳細な動作を、前もって説明しておく。図11(a)は、ユニットロック装置70Dの開閉センサ52およびソレノイド76が共にオン、すなわち開閉センサ52によって排版ユニット5が閉位置を占めた状態が検知されていると同時に、ソレノイド76に通電(オン)されて、排版ユニット5の被ロック軸69がロック・固定され、排版ユニット5が装置本体8から開放できない状態を示している。
図11(a)に示すように、排版ユニット5のロック状態では、ソレノイド76をオンすることにより、バネ77の付勢力に抗してプランジャ76aが直線矢印方向に引き込まれることによって、第2ロック部材73は支軸74を中心として図中矢印方向(反時計回り方向)に揺動し、第2ロック部材73のボタンロック部73aが開閉ボタン71の第2係合部71cに突き当たり、これにより開閉ボタン71を図において右側へ押し込んで移動させることが不能となる。このようにユニットロック装置70Dでは、そのロック時において、ユーザが開閉ボタン71を操作してもロック解除ができない機構となっている。前記以外の各構成要素間の動作はユニットロック装置70と同様である。
図11(a)に示した排版ユニット5のロック状態を解除して排版ユニット5を開くには、図11(b)に示すように、ソレノイド76をオフすることにより、バネ77の付勢力によってプランジャ76aが直線矢印方向に引き出されると共に、第2ロック部材73が支軸74を中心として図中矢印方向(時計回り方向)に揺動し、第2ロック部材73のボタンロック部73aが開閉ボタン71の第2係合部71cとの突き当たり状態から外れる。これにより、ユーザが開閉ボタン71を図において右側へ押し込んで移動させることが可能となり、以下、ユニットロック装置70と同様の動作を経て図のようにロック解除ができることとなる。
制御装置130Dは、第2の実施形態の制御装置130Aと比較して、CPU131Aに代えたCPU131Dを有する点、ROM132Aに代えたROM132Dを有する点が主に相違する。
CPU131Dは、センサ入力回路(図示せず)等およびIポート、I/F134を介して、操作パネル46の前記各種キーからの各種信号および装置本体8内に設けられた各種センサ、すなわち開閉センサ52、排版有無センサ54、排紙センサ59、エンコーダセンサ64、ホーム位置センサ56、給版位置センサ57からの各種検知・検出信号およびROM132Dから呼び出された動作プログラムに基づいて、Oポート、I/F134を介して、スキャナユニット駆動回路121、プロッタユニット駆動回路122、排版ユニット駆動回路123、印刷部駆動回路124、給紙ユニット駆動回路125、排紙ユニット駆動回路126の各々へ駆動指令信号を出力する。
ROM132Dには、図8に示す孔版印刷装置1全体の動作プログラムおよび関係データ等が予め記憶されており、この動作プログラムはCPU131Dによって適宜呼び出される。
CPU131D(以下、「制御装置130D」というときがある)は、本実施形態では次の特徴的な制御機能を有する。
制御装置130D(CPU131D)は、開閉センサ52および排版有無センサ54からの出力信号に基づいて、排版動作中ないし製版・給版処理動作、印刷動作中に排版ユニット5が装置本体8から開放されないようにソレノイド76を制御する制御手段としての機能を有する。
上述の構成に基づき、図13に示すフローチャートを併用しながら孔版印刷装置1の動作を説明する。
図13のステップS121において、新規製版のための製版指令が第1の実施形態と同様になされると、ソレノイド76がオンする(ステップS122)。これにより、前もってユニットロック装置70Dの詳細動作を説明したように、装置本体8から排版ユニット5の開放ができないロック状態となり、排版動作開始から製版・給版処理動作、印刷動作中は排版ユニット5が閉位置を占めてロック状態で保持されるので、ユーザが誤って排版ユニット5を開放することができなくなる。
ステップS122以降の第3の実施形態の動作は、第2の実施形態に係る図8に示した動作と比較して、図8のステップS26における開閉センサ52のオン/オフ・チェック動作を除去した点、およびステップS136において印刷終了後にはソレノイド76をオフすることにより、装置本体8からの排版ユニット5の開放を可能とした点が主に相違するだけであり、当業者であれば容易に理解して実施できるからこれ以上の説明を省略する。
従って、本実施形態によれば、前記構成および動作により、排版処理動作中に誤って排版ユニット5を開けられることが無くなると共に、排版ジャム発生時には排版ユニット5が装置本体8に対して開閉可能(開閉式)であるため、排版・排紙ジャム処理が容易になる。
排版手段は、大別して2タイプのものがある。すなわち、印刷ドラム(版胴)上の使用済みのマスタに接近ないしは接触してこれを剥離・排版する変位可能な剥離排版ローラ対(以下、「剥離ローラ変位タイプ」という)や、マスタ先端保持手段としてのクランパ配置部に設けられた弾性薄板(蹴り出し手段ないしは蹴り出し部材と呼ばれる)を有し、この弾性薄板によって蹴り出された使用済みのマスタの先端部を挟持し剥離排版可能な排版ローラ対(以下、「排版ローラ固定タイプ」という)がある。剥離ローラ変位タイプの一例としては、前記実施形態や変形例等に示した剥離排版ローラ対30が挙げられる。
排版ローラ固定タイプの一例としては、例えば特開2000−43394号公報に開示されているように、排版ローラ対の一方のローラの脇に複数の弾性羽根がその遠心方向に放射状に延びる羽根ローラを設け、弾性羽根が他方のローラの外周面に弾性的に曲がり変形しながら当接するようにし、弾性羽根で剥離されたマスタを引き込むと共に、弾性羽根の弾性変形による復元反発力で剥離済みのマスタを叩いて上記一方のローラの外周面に巻き付かないようにしたものが挙げられる。
本発明は、前記実施形態や変形例等に示した剥離ローラ変位タイプの剥離排版ローラ対30に限らず、例えば特許第3332267号公報の図1等に示されている排版搬送ローラ対(65)や、前記排版ローラ固定タイプのものにも適用できることは勿論である。
第1、第2の実施形態や変形例1および2等では、本発明を孔版印刷装置1に適用した場合であったが、これに限らず、孔版印刷装置以外の装置であって、装置本体8内に印刷ドラム9(版胴)を有し、印刷ドラム9(版胴)上に孔版用以外のマスタを巻装して印刷を行う印刷装置にも同様に適用できることは言うまでもない。
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施形態や変形例等について説明したが、本発明は、上述した実施形態や変形例等に限定されるものではなく、これらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の第1の実施形態を示す孔版印刷装置全体の一部断面正面図である。 図1における印刷ドラムの回転位置および回転量を検知するセンサ等の配置を示す一部断面正面図である。 図1における排版ユニットの開閉動作および操作パネルを説明するための平面図である。 図1における排版ユニットの開閉動作を示す簡略的な斜視図である。 第1、第2の実施形態、変形例1および2におけるユニットロック装置および開閉センサの動作を示す簡略的な斜視図である。 第1、第2の実施形態、変形例1および2の要部の制御構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の要部の動作を説明するフローチャートである。 第2の実施形態の要部の動作を説明するフローチャートである。 変形例1の要部の動作を説明するフローチャートである。 変形例2の要部の動作を説明するフローチャートである。 第3の実施形態におけるユニットロック装置および開閉センサの動作を示す簡略的な斜視図である。 第3の実施形態の要部の制御構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の要部の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 孔版印刷装置(印刷装置の一例)
2 印刷部(印刷手段)
3 プロッタユニット(製版部)
5 排版ユニット
8 装置本体
9 印刷ドラム(版胴)
10 プレスローラ(押圧手段)
15 インキ供給装置
19 サーマルヘッド(製版手段)
21 マスタ(孔版用のマスタ)
22B 反転ローラ対(給版手段)
30 剥離排版ローラ対(排版手段)
32 排版巻取りモータ(排版駆動手段)
34 圧縮板(圧縮手段)
35 排版ボックス(排版収納手段)
46 操作パネル
47 製版スタートキー
50 表示装置(報知手段)
52 開閉センサ(開閉検知手段)
54 排版有無センサ(排版検知手段)
55 ドラムマスタ有無センサ(マスタ有無検知手段)
61 ドラム駆動モータ(版胴駆動手段)
66 ユニット本体
70、70D ユニットロック装置(ユニットロック手段)
76 ソレノイド(ユニットロック駆動手段)
130、130A、130B、130C、130D 制御装置(制御手段)
131、131A、131B、131C、131D CPU(制御手段を構成)
P 用紙(被印刷媒体)

Claims (6)

  1. 製版済みのマスタを巻装する版胴と、該版胴上の使用済みのマスタを剥離・排版する排版手段を備え、装置本体に対して開閉移動自在に構成された排版ユニットとを具備する印刷装置において、
    前記排版ユニットの前記装置本体に対する開閉状態を検知する開閉検知手段と、
    前記開閉検知手段からの出力信号に基づいて、排版動作中に前記排版ユニットが開放されたとき、前記排版動作を一旦停止させ、その後、該排版ユニットが閉じられたとき、前記排版動作を再開させる制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記排版手段により排版された使用済みのマスタの排版経路上に配置され使用済みのマスタの残留状態を検知する排版検知手段を有し、
    前記制御手段は、さらに前記排版検知手段からの出力信号に基づいて、使用済みのマスタの残留状態が検知されているとき、前記排版動作を再開させることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記版胴は、正逆転可能に構成されており、
    前記排版手段は、前記版胴上の使用済みのマスタの先端および後端の何れか一方から剥離・排版するように構成されており、
    前記制御手段は、前記排版検知手段からの出力信号に基づいて、使用済みのマスタの残留状態が検知されなくなったとき、前記版胴を逆転させ、使用済みのマスタの後端から剥離・排版動作を再開させることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記版胴は、所定の初期位置に停止することが可能に構成されており、
    前記版胴上の使用済みのマスタの有無状態を検知するマスタ有無検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記開閉検知手段、前記排版検知手段および前記マスタ有無検知手段からの各出力信号に基づいて、排版動作中に前記排版ユニットが開放された場合であって、かつ、使用済みのマスタの残留状態が検知されなくなったときであって、なおかつ、前記使用済みのマスタの無し状態が検知されたとき、前記版胴を前記初期位置に戻して停止させ、前記排版動作を停止させることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載の印刷装置において、
    マスタを製版する製版動作を行う製版手段と、
    前記製版手段により製版されたマスタを前記版胴に給版する給版動作を行う給版手段と、
    前記版胴上の製版済みのマスタに直接的または間接的に被印刷媒体を押し付けて印刷動作を行う印刷手段とを有し、
    前記制御手段は、前記排版動作終了後に、または該排版動作と一部並行して前記製版手段をして前記製版動作を、前記給版手段をして前記給版動作を、および前記印刷手段をして前記印刷動作を実行させることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の印刷装置は、前記マスタが、孔版用であることを特徴とする孔版印刷装置。
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