JP5993957B2 - 希土類金属、希土類金属合金及び溶融塩電解による希土類金属と希土類金属合金製造の方法 - Google Patents

希土類金属、希土類金属合金及び溶融塩電解による希土類金属と希土類金属合金製造の方法 Download PDF

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Description

本発明は希土類金属合金の製造分野に属し、具体的には、希土類金属、希土類金属合金及び溶融塩電解により希土類金属と希土類金属合金を製造する方法に関し、特に、溶融塩電解により直接に希土類金属と希土類金属合金を製造する方法に関する。
希土類金属/合金は、新材料分野において重要な役割を果たし、希土類永久磁石材料、希土類水素貯蔵材料、希土類核材料、超磁歪材料、及び磁気冷凍材料等の希土類金属/合金又は高純度希土類金属/合金を主要成分又は添加剤とする新機能材料の重要な基本材料である。希土類金属/合金は、冶金、石油化学等の伝統的な産業に広く応用されているのみならず、磁性、光ファイバー通信、水素貯蔵エネルギー及び超電導等の材料分野においても不可欠であり、光学器械、電子、航空宇宙産業、原子力産業などの新興ハイテク産業の発展する速度やレベルには直接な影響を与えている。
伝統的な希土類金属/合金の製造方法は、主に、純金属溶融ドーピング法、還元拡散法、及び溶融塩電解法という三種類がある。
その中、純金属溶融混合法は、純金属を原料にするので、加工工程が長く、コストが高くて、偏析しやすい。一方、還元拡散法は、加工工程が複雑で長く、最終製品の純度が低くて、不純物が混入しやすい。
希土類元素は原子半径が大きいため、その内層電子が外層電子に対するシールドによって、外層電子に対する原子核の吸引力が弱くなっている。従って、希土類元素は活発的で、その電極電位が負電位(−2.52〜−2.25V)にあり、水溶液では電着しにくいため、希土類金属及び合金の電解は通常溶融塩系の中で行われる。伝統的な溶融塩電解法はフッ化物塩系酸化物共堆積法によって希土類金属/合金を製造し、経済的で便利であり、還元剤を必要としないとともに継続的生産が可能である。
しかし、可変価希土類金属サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ツリウム(Tm)又はイッテルビウム(Yb)に対して、その+2価イオンの電子構造は、ハーフフィリング又はフルフィリング状態を保つか接近している、即ちSm2+イオン(4f6)、Eu2+イオン(4f7)、Tm2+イオン(4f13)、及びYb2+イオン(4f14)であるため、その安定酸化状態は+3価もあるし、+2価もある。実際の電解において、それらは陰極で不完全に放電して、低価イオンになり、その後、高価状態に酸化されるというように、+3価と+2価との酸化還元反応が繰り返して行われ、電解電流の無駄な消費になる。従って、実際の生産において、伝統な溶融塩電解法を採用することは、可変価希土類金属がほとんど得られず、可変価希土類金属合金の大量且つ継続的生産は困難である。
特許出願WO99/64638において、イギリスケンブリッジ大学材料科学と冶金学部のDJ Fray、TW Farthing、Z Chenら三人は、二十世紀末に発明した金属及び合金製造の新しい技術−FFCケンブリッジ法(Fray-Farthing-Chen Cambridge Process)である溶融塩電気脱酸素によって金属又は合金を製造する方法を紹介している。溶融塩電気脱酸素法とも言われる当該方法は工程が簡単で、コストが低いとともに、環境に優しい。FFCケンブリッジ工程の核心は、固体の酸化物を陰極に製造し、金属の融解点より低い温度及び溶融塩分解電圧で電解して、その間金属酸化物が電解還元され、酸素イオンが溶融塩に入り陽極に移転され放電するので、陰極には純粋な固体金属又は合金が残される。当該方法は電解の初期において、反応速度が速く、電流又はエネルギー効率が高く、得られる純金属が陰極で析出するが、反応の進行に従い、得られる純金属が陰極の表面に集まり、次第に固体金属の固い殻が形成されるため、陰極内部の酸素が表面に移転する速度を大いに妨げ、正常な電解が妨げられ、後期の酸素除去速度の顕著な低下になるとともに、効率が著しく降下してしまう。
アメリカ特許US20040052672A1には、DJ Frayと陳政は、金属及び合金粉末の製造方法を紹介している。即ち、金属化合物(M1X)粉末を、例えばスラリーキャスティング、プレッシング及び/又は焼結により陰極として製造し、溶融塩に浸入させて、陰極電位を加えて電気脱酸素を実行する。当該発明もFFCと類似に、電解の進行に従い、陰極から析出した固体産物が絶えずに累積し、最後にXの移転及び脱着を妨げ、効率の低下や最終的な製品の純度の降下になる。
上記二つの発明特許の欠点を克服するために、ヨーロッパ特許EP1448802B1において、Frayらは、固体材料の処理方法を紹介した。FFC工程に基づき、活性元素が導入され、電解反応がある程度まで進められ、効率が低減になってから、通電を切ることは、その最も大きな革新である。それから、当該活性元素が固体酸化物の陰極と還元反応を起こすことにより、酸素が奪われ、陰極における脱酸素反応を継続させて、最良な脱酸素効果が図られる。しかし、活性元素の導入が陰極産物を汚染しやすい上に、活性元素の導入方法も割と複雑である。
EP1448802B1と類似に、日本kyoto大学は2002年にOS法を提案し、FFC工程を元に、小量のCa単体と酸化物とをともに陰極に製造し、活性Caを電解開始の開始剤と触媒にして、電気化学脱酸素とともに行う。
中国特許200910031208.9には、溶融塩電気脱酸素により、ジスプロシウム鉄、テルビウム鉄及びジスプロシウム・テルビウム鉄合金を製造する方法が紹介されている。その工程原理はFFCに近く、即ち、<800℃にて電気脱酸素反応を行い、電流が1.0アンペア未満になるまで反応を終了し、電解が終了してから、陰極を取り出し、真空誘導炉内に入れて、再溶融インゴットして、最終の製品を得る。電解温度が800℃未満であるので、得られるDyFe・TbFe合金が固体をしている。
上記方法において、得られる合金がいずれも固体であり、前述したように、ある意味から言えば、こういう形態で電解反応の効率低下になってしまう。一方、温度或いは合金の構成を変更すれば、相図を結合して、合金製品又はニアネットシェイプ合金製品を液体にすることができる。このような液体合金の形成は電解反応の効率向上に計り知れない意義を持っている。
路広文は、1974年に『希土』第1期の『サマリウム合金及び高純度サマリウムの製造方法』において、鉄系金属を陰極にして、サマリウムの酸化物からサマリウムを獲得してから、鉄、ニッケル、及びコバルトと合金を形成する電解法によりサマリウム−鉄系合金を製造する方法を紹介している。しかし、その中に採用された電解質は、フッ化サマリウム(フッ化サマリウムの重量構成は約電解質の40〜90%である)とフッ化リチウム、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、又はフッ化セシウムの2つ以上の混合物である。このようなフッ化物塩系酸化物共堆積法法は、フッ化希土を電解質系の主体に、酸化物を原料にして、酸化物がフッ化希土に融解してから、陰極から析出する方法によって合金を得るようにしているが、その欠点は、希土類金属が対応するフッ化物の電解質系における溶解度が高いため、融解損失が大きく、電流効率が41%しかないことである。
上述のように、以上の方法には、主に以下のような2つの問題が存在する。
一、上記発明の多くはFFC工程を元にして、電気化学や、活性元素還元、又は両者の組み合わせによって脱酸素するものである。しかし、その陰極産物がいずれも固体であり、前述したように、固体陰極産物が陰極の表面にて絶えずに集積することは、非金属元素の陰極内部における拡散、及び陰極の表面での脱着に影響し、さらに効率と精製効果にも影響を及ぼしてしまう。活性元素又は陰極産物の後処理により補ったり完全化にしたりすることができるが、工程の複雑化や製品の汚染などの問題も伴っている。
二、フッ化物塩系酸化物電解析出工程は、現在広く採用されている希土類鉄合金の製造工程である。酸化物がまず電解質系内に融解して、それから陰極で電解し析出する。制御工程により陰極産物が液体の形態で析出させるが、現在広く採用される電解質系はいずれもフッ化希土類を電解質の主成分とするので、融解損失が大きく、収率が低いと同時に、サマリウム、ユウロピウム等の可変価素子は電解に対して電解における二次反応が激しく、効率と製品における希土類の含有量がいずれも所望値より低い。
既存技術の不足に対して、本発明は、簡単で高能率な溶融塩電解による希土類金属合金製造の方法を提供することを目的としている。
具体的には、
本発明の第一の目的は、簡単で高能率な溶融塩電解による希土類金属合金製造の方法を提供することである。
本発明の第二の目的は希土類金属合金を提供することである。
本発明の第三の目的は、簡単で高能率な溶融塩電解による希土類金属製造の方法を提供することである。
本発明の第四の目的は希土類金属を提供することである。
上記第一の目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用している。
溶融塩電解により希土類金属合金を製造する方法であって、当該方法において、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、黒鉛を陽極とし、希土類金属の酸化物と他の合金成分の酸化物又は金属粉末により陰極が作成され、直流電気を通じて電解を実行する。
電解において、電解温度は、生成される希土類金属合金の融点より高く、且つ陰極の融点より低い。陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ちる。陰極の電流密度は希土類金属合金成分が陰極で析出するのに十分である。電解電圧は電解質の分解電位より低く、希土類金属合金における各成分に対応する酸化物の分解電位より高い。
上記電解条件において、陰極の生成する希土類金属合金産物は液体である。電解の進行に伴い、固体の陰極の表面に次第に希土類金属合金の液膜が形成され、続いて析出した液体合金が重力により合金滴に凝集して陰極の下方に滴る。陰極の下方に坩堝を設置し、希土類金属合金液を所定の時間収集してから、希土類金属合金液を取り出し、希土類金属合金製品に鋳造することも良い。
本発明に採用する希土類金属合金は可変価希土類金属のサマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ツリウム(Tm)又はイッテルビウム(Yb)である。
前記陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しない。電解により生成した希土類金属合金が電解質に溶解しにくい。
前記その他の合金成分は、Fe、Co、Ni、Mg、Al又はMnの一つ又は幾つかである。
前記電解質は、Ca、Ba、Liのいずれかまたは幾つかの元素の塩化物溶融塩である。
上記第二の目的を実現するために、本発明は、上記溶融塩電解による希土類金属合金製造の方法で製造した希土類金属合金製品という技術案を採用する。
上記第一の目的を達成するために、本発明はもう一つの技術案を採用している。
溶融塩電解により希土金属合金を製造する方法であって、当該方法において、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、不活性電極又は黒鉛を陽極とし、希土類金属の酸化物と他の合金成分の酸化物及び/又は金属粉末により陰極が製造され、直流電気を通じて電解を実行する。電解において、電解温度は、生成される希土類金属合金の融点より高く、且つ陰極の融点より低い。陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ちる。陰極の電流密度は希土類金属合金成分が陰極で析出するのに十分である。電解電圧は、電解質の分解電位より低く、希土類金属合金における各成分に対応する酸化物の分解電位より高い。
さらに、上記方法において、通じられた直流電気により電解を実行する間の電解電圧は2.8〜4.9Vで、好ましくは3.1〜3.6Vである。
さらに、上記方法において、希土類金属合金における希土類金属はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ルテチウム、サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムであり、好ましくは可変価希土類金属サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムである。
さらに、上記方法において、陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しない。電解により生成した希土類金属合金は電解質に溶解しにくい。
さらに、上記方法において、他の合金成分はFe、Cu、Cr、Ti、V、Co、Ni、Mg、Al及びMnの一つ又は幾つかであり、好ましくはFe、Co、Ni、Mg、Al及びMnの一つ又は幾つかである。
さらに上記方法において、電解質はCa、Ba、Na、K、Li及びMgの一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩であり、好ましくはCa、Ba、Liのいずれか一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩である。
上記第二の目的を実現するために、本発明は、上記溶融塩電解による希土類金属合金製造の方法で製造した希土類金属合金製品という技術案を採用する。
上記第三の目的を実現するために、本発明は以下の技術案を採用する。即ち、溶融塩電解により希土類金属を製造する方法であって、当該方法において、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、カーボン材料又は不活性電極を陽極とし、希土類金属の酸化物を陰極として、直流電気を通じて電解を実行する。電解において、電解温度は、生成される希土類金属の融点より高く、且つ陰極の融点より低い。陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ちる。陰極の電流密度は希土類金属成分が陰極で析出するのに十分である。電解電圧は、電解質の分解電位より低く、希土類金属の酸化物の分解電位より高い。
さらに、上記方法において、通じられた直流電気により電解を実行する間の電解電圧は2.8〜4.0Vで、好ましくは3.1〜3.6Vである。
さらに、上記方法において、希土類金属はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ルテチウム、サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムであり、好ましくは可変価希土類金属サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムである。
さらに、上記方法において、陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しない。電解により生成した希土類金属は電解質に溶解しにくい。
さらに上記方法において、電解質はCa、Ba、Na、K、Li及びMgの一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩であり、好ましくはCa、Ba、Liのいずれか一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩である。
上記第四の目的を実現するために、本発明は、上記溶融塩電解による希土類金属製造の方法で製造した希土類金属製品という技術案を採用する。
本発明の技術案を適用する利点は以下の通りである。
1、FFC法において、陰極産物が固体で、電解速度が遅く、電流密度が低いため、活性金属を添加しても、反応速度の加速や脱酸素の効率向上を根本的に実現することができない。一方、本発明は、電解温度及び陰極産物の構成比を制御することで、陰極産物が電解条件で液体になり、継続的且つ高能率な反応を確保する。反応の進行に従い、陰極で溶融塩に溶解しない合金液膜が形成され、合金液膜が継続して析出することに伴って、重力により合金滴に凝集し、陰極から分離する。固体の陰極の表面には包有物が形成されず、酸素の移転と脱着が拘束されないので、反応速度及び電気効率の向上に有利である。また、このような金属液体化又は液体合金化によって、反応を絶えず金属堆積の方向に進行させ、安定な二価希土類イオンの形成がある程度抑制されて、脱酸素をより徹底的且つ能率的にしている。
2、現行のフッ化物塩系酸化物の電解析出工程において、電解質はフッ化希土類とフッ化リチウムとの二元フッ化物の溶融塩系であり、フッ化希土類の含有量は60wt%以上占める。フッ化希土類は、電流及び酸化原料の担体として、電解を順調に進める一方、希土類金属の融解損失や二次反応になることは避けられない。これに対して、本発明における電解質は希土類元素を含有しないため、希土類金属と酸化物はこの電解質系において僅か溶解又は溶解しない。こうすると、希土類金属の溶融塩における融解損失及び二次反応を大いに低減し、電解効率及び希土類の収率を高めることができる。
以下の詳細な説明は、本出願に対してさらに詳しく説明するための例示的なものである。特別な提示がない限り、本明細書におけるすべての技術の及び科学の術語は、本出願に属する分野の一般技術者が通常に理解するものと同様な意味である。
本発明は、背景技術に言及した既存の希土類金属合金製造における工程の複雑や、効率の低下、及び環境に対する汚染などの問題を解決するために、溶融塩電解により希土類金属合金を製造する新しい方法を提供する。当該方法において、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、不活性電極又は黒鉛を陽極とし、希土類金属の酸化物と他の合金成分(製造しようとする希土類金属合金における希土類金属以外の他の成分)の酸化物及び/又は金属粉末により陰極が作成され、直流電気を通じて電解を実行する。電解において、電解温度は、生成される希土類金属合金の融点より高く、且つ陰極の融点より低い(即ち陰極における各種材料の最低融点より低い)。陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ちる。陰極の電流密度は希土類金属合金成分が陰極で析出するのに十分である。電解電圧は、電解質の分解電位より低く、希土類金属合金における各成分に対応する酸化物の分解電位より高い。不活性電極はタングステン電極、銀電極又は白金電極を含むが、これらに限らない。
上記電解条件において、陰極から生成する希土類金属合金産物は液体である。電解の進行に伴い、固体の陰極の表面に次第に希土類金属合金の液膜が形成され、続いて析出した液体合金が重力により合金滴に凝集して陰極の下方に落ちる。陰極の下方に坩堝を設置し、希土類金属合金液を所定の時間収集して、その後、希土類金属合金液を取り出し、希土類金属合金製品に鋳造しても良い。
本発明に提供される上記方法は、電解温度及び陰極産物の構成比を制御することで、陰極産物が電解条件で液体になり、継続的且つ高能率な反応を確保する。反応の進行に従い、陰極で溶融塩に溶解しない合金液膜が形成され、合金液膜が継続して析出するに伴って、重力により合金滴に凝集し、陰極から分離する。固体の陰極の表面には包有物が形成されず、酸素の移転と脱着が拘束されないので、反応速度及び電気効率の向上に有利である。また、このような液体合金化によって、反応を絶えず金属堆積の方向に進行させ、安定な二価希土類イオンの形成がある程度抑制されて、脱酸素をより徹底的且つ能率的にしている。また、本発明における電解質は希土類元素を含有しないため、希土類金属と酸化物はこの電解質系において僅か溶解又は溶解しない。こうすると、希土類金属の溶融塩における融解損失及び二次反応を大いに低減し、電解効率及び希土類の収率を高めることができる。
当業者は本発明から得られる示唆を元に、液体の希土類金属合金に対して液相分析を行い、その中の希土類金属と非希土類との間の比率を取得して、両者間の比率に基づき所要の陰極材料を作成し、作成された陰極材料及び対象金属合金により相応しい電解温度を選択する能力がある。例えば:収率を95%とすると、890℃で、Sm質量含有率81〜93wt.%の液体SmFe合金を取得し、このときの陰極はSmの酸化物と金属粉末により作成し、両者の比率はSm23:Fe=(83〜94wt.%):(6〜17wt.%)である。また、例えば、収率を95%として、900℃で、取得するランタン含有量が57〜98wt.%であるLaNi合金の陰極の比率はLa23:Fe=(61〜98wt.%):(2〜39wt.%)である。当業者の常用な技術手段について、ここでは繰り返して説明しない。
本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属合金を製造する方法において、電解電圧が電解質の分解電位より低く、希土類金属合金における各成分に対応する酸化物の分解電位より高い。電解電圧は2.8〜4.9Vであることが好ましく、電解電圧は3.1〜3.6Vであることがさらに好ましい。当該範囲内であると、電解の効率が高く、電解質が安定的で省エネ・環境保全などの効果を有する。
本発明に係わる希土類金属合金に選択される希土類はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ルテチウム、サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムを含むが、これらに限定しない。その中、製造しにくい可変価希土類金属であるサマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムは特に好ましい。本発明に提供される上記方法によって金属サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムの合金を製造することは、工程が簡単で、操作しやすく、かつ環境にやさしい。
本発明によって製造される希土類金属合金において、希土類金属以外の合金成分は、Fe、Cu、Cr、Ti、V、Co、Ni、Mg、Al及びMnの一つ又は幾つかを含むが、これらに限定しない。その中、Fe、Co、Ni、Mg、Al及びMnの一つ又は幾つかが好ましい。これらの成分を採用すると、安定性が高く、市場における需要量が大きく、市場の見通しがいい。
本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属合金を製造する方法において、採用可能な電解質は、Ca、Ba、Na、K、Li及びMgのいずれか又は幾つかの元素の塩化物の溶融塩を含むが、これらに限定されない。その中、Ca、Ba、Liのいずれかまたは幾つかの元素の塩化物溶融塩が好ましい。
本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属合金を製造する方法において、陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しない。電解により生成した希土類金属合金は電解質に溶解しにくい。
本発明は、上記溶融塩電解による希土類金属合金製造の方法で製造される希土類金属合金製品を提供する。このような方法を採用すると、既存工程によって製造不可の可変価希土類金属Sm、Eu、Tm及びYb等を製造でき、且つこのような方法によると電解効率が高く、収率が高いとともに、省エネ・環境保全である。また、原料が単一であるため、得られる合金の純度も高く、容易に所望の含有量を取得することができる。
また、本発明は溶融塩電解により希土類金属を製造する方法をさらに提供し、当該方法において、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、カーボン材料又は不活性電極、好ましくは黒鉛を陽極とし、希土類金属の酸化物を陰極として、直流電気を通じて電解を実行する。電解において、電解温度は、生成される希土類金属の融点より高く、陰極の融点より低い(即ち陰極材料の融点)。陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ちる。陰極の電流密度は希土類金属成分が陰極で析出するのに十分である。電解電圧は、前記電解質の分解電位より低く、希土類金属の酸化物の分解電位より高い。不活性電極はタングステン電極、銀電極又は白金電極を含むが、これらに限らない。カーボン材料は黒鉛電極、又はカーボン電極を含むが、これらに限らない。
本発明に提供される上記方法は、電解温度及び陰極産物の構成を制御することで、陰極産物を電解条件で液体にして、継続的且つ高能率な反応を確保することができる。反応の進行に従い、陰極で溶融塩に溶解しない金属液膜が形成され、金属液膜が継続して析出することに伴って、重力により金属滴に凝集し、陰極から分離する。固体の陰極の表面には包有物が形成されず、酸素の移転と脱着が拘束されないので、反応速度及び電気効率を向上させることができる。また、このような金属液体化によって、反応を絶えず金属堆積の方向に進行させ、安定二価希土類イオンの形成がある程度抑制されて、脱酸素をより徹底的且つ能率的にしている。また、本発明における電解質は希土類元素を含有しないため、希土類金属と酸化物は電解質系において僅か溶解又は溶解しない。こうすると、希土類金属が溶融塩における融解損失及び二次反応を大いに低減し、電解効率及び希土類の収率を高めることができる。
本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属を製造する方法の電解において、電解電圧が電解質の分解電位より低く、希土類金属合金における各成分に対応する酸化物の分解電位より高い。電解における電解電圧は2.8〜4.0Vであることが好ましく、電解電圧は3.1〜3.6Vであることがさらに好ましい。当該範囲内であると、電解の効率が高く、電解質が安定的で省エネ・環境保全の効果を有する。
本発明の提供する溶融塩電解による希土類金属製造の方法で製造された希土類金属は、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ルテチウム、サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムを含むが、これらに限定されない。その中、好ましくは可変価希土類金属のサマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムである。
本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属を製造する方法において、採用可能な電解質は、Ca、Ba、Na、K、Li及びMgのいずれか又は幾つかの元素の塩化物の溶融塩を含むが、これらに限定されない。その中、好ましくはCa、Ba、Liのいずれか又は幾つかの元素の塩化物溶融塩である。
本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属を製造する方法において、陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しない。電解により生成した希土類金属は電解質に溶解しにくい。
本発明は、溶融塩電解による希土類金属製造の方法で製造した希土類金属を提供する。このような方法を採用すると、既存工程によって製造不可な可変価希土類金属Sm、Eu、Tm及びYb等を製造でき、且つこのような方法によると電解効率が高く、収率が高いとともに、省エネ・環境保全である。また、原料が単一であるため、得られる金属の純度も高い。
以下、実施例1〜33と、比較例1〜24を介し、本発明に係わる溶融塩電解により希土類金属及び希土類金属合金を製造する方法についてさらに説明する。
実施例1
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと鉄粉により陰極が作成され、電解温度890℃、電解電位4.8V、陰極電流密度1.8A/cm2で電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面にサマリウム含有量が81wt.%である液体SmFe合金膜が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部の鉄坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は78%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は6.210kW・hである。
比較例1
含有量が50wt.%であるSmF3とCaF2との混合物を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、Fe棒を陰極として、酸化サマリウムを電解質に融解させ、電解温度800℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.8A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が87wt.%であるように制御し、液体SmFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部の鉄坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は41%、収率は86%、1キロ当たりの金属消費電力は7.810kW・hである。
実施例2
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ツリウムと鉄粉により陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位4.9V、陰極電流密度3.2A/cm2で電解を行い、合金におけるツリウム含有量が87wt.%であるように制御し、直流電気により固体の陰極の表面に液体TmFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部の鉄坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は83%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は6.510kW・hである。
実施例3
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ツリウムとアルミナにより陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位4.9V、陰極電流密度5.2A/cm2で電解を行い、合金におけるツリウム含有量が88wt.%であるように制御し、直流電気により固体の陰極の表面に液体TmAl合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は76%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は7.211kW・hである。
比較例2
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ツリウムと酸化鉄により陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位2.9V、陰極電流密度2.2A/cm2で電解を行い、合金におけるツリウム含有量が60wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体TmFe合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は18%、収率は88%、1キロ当たりの金属消費電力は8.212kW・hである。
実施例4
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化コバルトにより陰極が作成され、電解温度800℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.7A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が80wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体SmCo合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は72%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は7.122kW・hである。
比較例3
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化コバルトにより陰極が作成され、電解温度800℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1,7A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が52wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体SmCo合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は22%、収率は87%、1キロ当たりの金属消費電力は8.532kW・hである。
実施例5
5%のLiClと95%のCaCl2とを含有する混合溶融塩電解質において、黒鉛を陽極として、酸化イッテルビウムと酸化ニッケルにより陰極が作成され、電解温度1040℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.0A/cm2で電解を行い、合金におけるイッテルビウム含有量が77wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体YbNi合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は77%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は6.981kW・hである。
比較例4
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化イッテルビウムと酸化ニッケルにより陰極が作成され、電解温度1040℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.0A/cm2で電解を行い、合金におけるイッテルビウム含有量が58wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体YbNi合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は20%、収率は86%、1キロ当たりの金属消費電力は8.361kW・hである。
比較例5
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化イッテルビウムと酸化ニッケルにより陰極が作成され、電解温度970℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.9A/cm2で電解を行い、合金におけるイッテルビウム含有量が75wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体YbNi合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は22%、収率は88%、1キロ当たりの金属消費電力は8.271kW・hである。
実施例6
5%のBaCl2と95%のCaCl2とを含有する混合溶融塩電解質において、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化ニッケルにより陰極が作成され、電解温度980℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.9A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が79wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体SmNi合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。主な技術指標:電流効率は72%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は7.211kW・hである。
比較例6
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化ニッケルにより陰極が作成され、電解温度980℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.9A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が50wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体SmNi合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は22%、収率は86%、1キロ当たりの金属消費電力は7.211kW・hである。
実施例7
3%のBaCl2、5%LiCl及び92%のCaCl2を含有する混合溶融塩電解質において、黒鉛を陽極として、酸化ユウロピウムと酸化マグネシウムにより陰極が作成され、電解温度800℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.6A/cm2で電解を行い、合金におけるユウロピウム含有量が70wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体EuMg合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は70%、収率は95%、1キロ当たりの金属電力消費は7.211kW・hである。
実施例8
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムとアルミナにより陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.1A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が38wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体SmAl合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は70%、収率は95%、1キロ当たりの金属電力消費は7.211kW・hである。
比較例7
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムとアルミナにより陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.1A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が70wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体SmAl合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は23%、収率は96%、1キロ当たりの金属電気消費は8.215kW・hである。
比較例8
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムとアルミナにより陰極が作成され、電解温度800℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.1A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が38wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体SmAl合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は19%、収率は86%、1キロ当たりの金属電気消費は8.914kW・hである。
実施例9
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化マンガンにより陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.0A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が82wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体SmMn合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は73%、収率は95%、1キロ当たりの金属消費電力は7.215kW・hである。
比較例9
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化マンガンにより陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.0A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が38wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体SmMn合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は13%、収率は86%、1キロ当たりの金属電気消費は9.011kW・hである。
比較例10
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと酸化マンガンにより陰極が作成され、電解温度790℃、電解電位2.8V、陰極電流密度2.0A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が86wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体SmMn合金が得られる。蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は15%、収率は87%、1キロ当たりの金属電気消費は8.718kW・hである。
実施例10
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムと鉄により陰極が作成され、電解温度890℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.8A/cm2で電解を行い、合金におけるツリウム含有量が81wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体SmFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は70%、収率は95%、1キロ当たりの金属電力消費は7.241kW・hである。
実施例11
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化サマリウム、酸化鉄及び鉄を固体陰極として、電解温度890℃、電解電位2.8V、陰極電流密度1.8A/cm2で電解を行い、合金におけるサマリウム含有量が93wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体SmFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は73%、収率は95%、1キロ当たりの金属電力消費は7.211kW・hである。
実施例12
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウム、酸化マグネシウム及びアルミナによりSm23:MgO:Al23=94%:2.8%:3.2%で陰極が作成され、電解温度830℃、電解電位3.4Vで電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面にサマリウム含有量が96wt.%である液体SmMgAl合金膜が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は85%、収率は96%である。
実施例13
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化イッテルビウムにより陰極が作成され、電解温度830℃、電解電位3.2Vで電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Yb膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は80%、収率は95%である。
実施例14
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化プラセオジムと酸化ネオジムによりPr611:Nd23=(57wt.%):(43wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位3.4Vで電解を行い、合金におけるプラセオジム含有量が56wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体PrNd合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は85%、収率は95%である。
比較例11
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化プラセオジムと酸化ネオジムにより酸化プラセオジム:酸化ネオジム=(10wt.%):(90wt%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位3.4Vで電解を行い、合金におけるプラセオジム含有量が10wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体PrNd合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は49%、収率は85%である。
比較例12
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化プラセオジムと酸化ネオジムにより酸化プラセオジム:酸化ネオジム=(81wt.%):(19wt%)で固体陰極が作成され、電解温度800℃、電解電位3.4Vで電解を行い、合金におけるプラセオジム含有量が80wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体PrNd合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は51%、収率は87%である。
実施例15
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化セリウムと酸化ガドリニウムによりCeO2:Gd23=(81wt.%):(19wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるガドリニウム含有量が20wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体CeGd合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は81%、収率は95%である。
実施例16
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ランタンと酸化ニッケルによりLa23:NiO=(24wt.%):(76wt%)で固体陰極が作成され、電解温度890℃、電解電位3.2Vで電解を行い、合金におけるランタン含有量が25wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体LaNi合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は85%、収率は96%である。
比較例13
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ランタンと酸化ニッケルによりLa23:NiO=(63wt.%):(37wt%)で固体陰極が作成され、電解温度890℃、電解電位3.2Vで電解を行い、合金におけるランタン含有量が65wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体LaNi合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は42%、収率は85%である。
実施例17
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ネオジムと酸化鉄によりNd23:Fe23=(82wt.%):(18wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度930℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるネオジム含有量が85wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体NdFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は87%、収率は95%である。
比較例14
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ネオジムと酸化鉄によりNd23:Fe23=(17wt.%):(83wt%)で固体陰極が作成され、電解温度930℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるネオジム含有量が20wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体NdFe合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は58%、収率は78%である。
実施例18
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化セリウムと酸化コバルトによりCeO2:CoO=(75wt.%):(25wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位3.2Vで電解を行い、合金におけるセリウム含有量が75wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体CeCo合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は83%、収率は94%である。
比較例15
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化セリウムと酸化コバルトによりCeO2:CoO=(54wt.%):(46wt%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位3.2Vで電解を行い、合金におけるセリウム含有量が55wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体CeCo合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は56%、収率は82%である。
実施例19
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化プラセオジムと酸化ニッケルによりPr611:NiO=(79wt.%):(21wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度960℃、電解電位2.8Vで電解を行い、合金におけるプラセオジム含有量が80wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体PrNi合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は80%、収率は85%である。
比較例16
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化プラセオジムと酸化ニッケルによりPr611:NiO=(42wt.%):(58wt%)で固体陰極が作成され、電解温度960℃、電解電位2.8Vで電解を行い、合金におけるプラセオジム含有量が43wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体PrNi合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は61%、収率は73%である。
実施例20
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ランタンとアルミナによりLa23:Al23=(13wt.%):(87wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度890℃、電解電位3.2Vで電解を行い、合金におけるランタン含有量が20wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体LaAl合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は85%、収率は93%である。
比較例17
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ランタンとアルミナによりLa23:Al23=(54wt.%):(46wt%)で固体陰極が作成され、電解温度890℃、電解電位3.2Vで電解を行い、合金におけるランタン含有量が65wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体LaAl合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は50%、収率は77%である。
実施例21
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ネオジム、酸化鉄及び鉄によりNd23:Fe23:Fe=(85wt.%):(7wt.%):(8wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度930℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるネオジム含有量が85wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体NdFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は83%、収率は94%である。
比較例18
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ネオジム、酸化鉄及び鉄によりNd23:Fe23:Fe=(19wt.%):(74wt.%):(7wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度930℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるネオジム含有量が22wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体NdFe合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は53%、収率は76%である。
実施例22
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ネオジムと鉄によりNd23:Fe=(87wt.%):(13wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度930℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるネオジム含有量が85wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体NdFe合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は83%、収率は93%である。
比較例19
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ネオジムと鉄によりNd23:Fe=(23wt.%):(77wt%)で固体陰極が作成され、電解温度930℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるネオジム含有量が20wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体NdFe合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は58%、収率は75%である。
実施例23
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化エルビウムと酸化ニッケルによりEr23:NiO=(85wt.%):(15wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度900℃、表1に示す電解電位で電解を行い、合金におけるエルビウム含有量が86wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体ErNi合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標は表1に示す通りである。
Figure 0005993957
比較例20
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化エルビウムと酸化ニッケルによりEr23:NiO=(63wt.%):(37wt%)で固体陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位2.8Vで電解を行い、合金におけるエルビウム含有量が65wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体ErNi合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は48%、収率は77%である。
実施例24
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化イットリウムと酸化マグネシウムによりY23:MgO=(64wt.%):(36wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度940℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるイットリウム含有量が70wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体YMg合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は87%、収率は95%である。
比較例21
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化イットリウムと酸化マグネシウムによりY23:MgO=(79wt.%):(21wt%)で固体陰極が作成され、電解温度940℃、電解電位3.3Vで電解を行い、合金におけるイットリウム含有量が83wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に固体YMg合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は55%、収率は77%である。
実施例25
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化イットリウムと酸化マグネシウムによりY23:MgO=(64wt.%):(36wt.%)で固体陰極が作成され、電解温度940℃、表2に示す電解電位で電解を行い、合金におけるイットリウム含有量が70wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体YMg合金が得られ、合金液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標は表2に示す通りである。
Figure 0005993957
実施例26
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化スカンジウム、酸化鉄及び鉄によりSc23:Fe23:Fe=(72wt.%):(27wt.%):(1%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、表3に示す電解電位で電解を行い、合金におけるスカンジウム含有量が70wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体ScFe合金が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標は表3に示す通りである。
Figure 0005993957
比較例22
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化スカンジウム、酸化鉄及び鉄によりSc23:Fe23:Fe=(72wt.%):(27wt.%):(1%)で固体陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位3.6Vで電解を行い、合金におけるスカンジウム含有量が70wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体ScFe合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は71%、収率は68%である。
実施例27
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ジスプロシウム、酸化鉄及び鉄によりDy23:Fe23:Fe=(68wt.%):(30wt.%):(2%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、表4に示す電解電位で電解を行い、合金におけるジスプロシウム含有量が72wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体DyFe合金が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから、坩堝を取り出し、合金を型に鋳込む。
主な技術指標は表4に示す通りである。
Figure 0005993957
比較例23
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極とし、酸化ジスプロシウム、酸化鉄及び鉄によりDy23:Fe23:Fe=(86wt.%):(12wt.%):(2%)で固体陰極が作成され、電解温度1000℃、電解電位3.6Vで電解を行い、合金におけるジスプロシウム含有量が88wt.%であるように制御し、固体の陰極の表面に液体DyFe合金が得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は72%、収率は66%である。
実施例28
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化イッテルビウムにより陰極が作成され、電解温度830℃、電解電位3.0Vで電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Yb膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標:電流効率は65%、収率は88%である。
実施例29
CaCl2を溶融塩電解質とし、タングステン電極を陽極として、酸化サマリウムにより陰極が作成され、電解温度1080℃、表5に示す電解電位で電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Sm膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標は表5に示す通りである。
Figure 0005993957
実施例30
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化ユウロピウムにより陰極が作成され、電解温度850℃、表6に示す電解電位で電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Eu膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標は表6に示す通りである。
Figure 0005993957
実施例31
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化セリウムにより陰極が作成され、電解温度850℃、表7に示す電解電位で電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Ce膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標は表7に示す通りである。
Figure 0005993957
実施例32
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化サマリウムにより陰極が作成され、電解温度1080℃、表8に示す電解電位で電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Sm膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標は表8に示す通りである。
Figure 0005993957
実施例33
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化プラセオジムにより陰極が作成され、電解温度1080℃、表9に示す電解電位で電解を行い、直流電気により固体の陰極の表面に液体Pr膜が得られ、液膜が所定の量まで累積してから、底部のタングステン坩堝に落ち、所定の時間電解してから坩堝を取り出し、型に鋳込む。
主な技術指標は表9に示す通りである。
Figure 0005993957
比較例24
CaCl2を溶融塩電解質とし、黒鉛を陽極として、酸化プラセオジムにより陰極が作成され、電解温度900℃、電解電位4.0Vで電解を行い、直流電気により、固体の陰極の表面に固体Prが得られ、蒸留し再溶融してから合金製品に鋳造する。
主な技術指標:電流効率は60%、収率は82%である。
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の様々な変更や変形が可能である。本発明の精神や原則を逸脱しないいずれの変更、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。

Claims (16)

  1. アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、不活性電極又は黒鉛を陽極として、希土類金属の酸化物と他の合金成分の酸化物及び/又は金属粉末により陰極が作成され、直流電気を通じて電解を実行し、
    電解において、電解温度は、生成される希土類金属合金の融点より高く、且つ陰極の融点より低く、陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ち、陰極の電流密度は希土類金属合金成分が陰極で析出するのに十分であり、電解電圧は、電解質の分解電位より低く、希土類金属合金における各成分に対応する酸化物の分解電位より高く、
    前記通じられた直流電気により電解を実行する間、電解電圧は2.8〜4.9Vであることを特徴とする溶融塩電解による希土類金属合金製造の方法。
  2. 請求項に記載の方法であって、前記電解電圧は3.1〜3.6Vであることを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、前記希土類金属合金における希土類金属はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ルテチウム、サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムであることを特徴とする方法。
  4. 請求項に記載の方法であって、前記希土類金属合金における希土類金属は可変価希土類金属サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムであることを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法であって、前記陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しなく、電解により生成した希土類金属合金は電解質に溶解しにくいことを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、前記他の合金成分はFe、Cu、Cr、Ti、V、Co、Ni、Mg、Al及びMnの一つ又は幾つかであることを特徴とする方法。
  7. 請求項に記載の方法であって、前記他の合金成分はFe、Co、Ni、Mg、Al及びMnの一つ又は幾つかであることを特徴とする方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の方法であって、前記電解質はCa、Ba、Na、K、Li及びMgの一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩であることを特徴とする方法。
  9. 請求項に記載の方法であって、前記電解質はCa、Ba、Liのいずれか一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩であることを特徴とする方法。
  10. アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化物溶融塩を電解質とし、カーボン材料又は不活性電極を陽極とし、希土類金属の酸化物を陰極として、直流電気を通じて電解を実行し、
    電解において、電解温度は、生成される希土類金属の融点より高く、且つ前記陰極の融点より低く、陰極の表層がまず電解により金属の液膜になり、所定の量まで累積してから、底部の坩堝に落ち、陰極の電流密度は希土類金属成分が前記陰極で析出するのに十分であり、電解電圧は、前記電解質の分解電位より低く、且つ希土類金属の酸化物の分解電位より高く
    前記通じられた直流電気により電解を実行する間、電解電圧は2.8〜4.0Vであることを特徴とする溶融塩電解による希土類金属製造の方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、前記電解電圧は3.1〜3.6Vであることを特徴とする方法。
  12. 請求項10に記載の方法であって、前記希土類金属はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ルテチウム、サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムであることを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の方法であって、前記希土類金属は可変価希土類金属サマリウム、ユウロピウム、ツリウム又はイッテルビウムであることを特徴とする方法。
  14. 請求項10に記載の方法であって、前記陰極は電解条件で固体であり、電解質に溶解しなく、電解により生成した希土類金属は電解質に溶解しにくいことを特徴とする方法。
  15. 請求項1014のいずれか一項に記載の方法であって、前記電解質はCa、Ba、Na、K、Li及びMgの一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩であることを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法であって、前記電解質はCa、Ba、Liのいずれか一つ又は幾つかの元素の塩化物溶融塩であることを特徴とする方法。
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