JP4444719B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体に形成されたトナー像を中間転写体に転写し、その中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する画像形成装置と、像担持体上のトナー像を、記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に直に転写する形式の画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である(例えば、特許文献1参照)。像担持体上のトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する前者の形式の画像形成装置は、中間転写方式の画像形成装置と称せられ、像担持体上のトナー像を直に記録媒体に転写する後者の形式の画像形成装置は、直接転写方式の画像形成装置とも称せられている。いずれの形式の画像形成装置においても、像担持体は担持体モータによって回転駆動され、中間転写体と記録媒体担持体は駆動モータによりそれぞれ回転駆動される。
上述の像担持体と中間転写体は互いに当接しながら回転するので、像担持体と中間転写体の表面線速が相違していると、像担持体表面と中間転写体表面が互いに摺擦し、その摩耗が促進される。そこで、従来は、像担持体を回転駆動する担持体モータと、中間転写体を回転駆動する駆動モータとして、それぞれステッピングモータを用い、その入力パルス数を制御して、像担持体の表面と中間転写体の表面の線速を一致させるようにしていた。これは、中間転写体の代わりに、像担持体に接触しながら回転する記録媒体担持体を用いた直接転写方式の画像形成装置においても同様である。
ところが、ステッピングモータは、電力消費量が嵩み、しかも大きな作動音が発生する。そこで、像担持体を回転駆動する担持体モータと、中間転写体又は記録媒体担持体を回転駆動する駆動モータとして、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるクロック制御モータ、例えばDCブラシレスモータを用いれば、上述した不具合の発生を抑制できる。
ところが、従来は、DCブラシレスモータの立上げ時と立下げ時に、当該モータの回転数を正しく制御することは難しく、従って担持体モータと駆動モータとしてDCブラシレスモータを用いると、その立上げ時と立下げ時に、像担持体と中間転写体、又は像担持体と記録媒体担持体の表面速度に大きな相違が生じ、これによってこれらの間に著しい摺擦が発生し、その寿命が縮められると考えられていた。以下に、この点を詳しく説明する。
図31は、DCブラシレスモータの指令クロック信号の一例を示す説明図である。DCブラシレスモータは、図31に示した如き一定のクロック数の指令クロック信号と、そのモータ側から出力されるフィードバック信号とによって回転を制御される。図32は、像担持体を回転駆動する担持体モータと、中間転写体を回転駆動する駆動モータとして、上述のDCブラシレスモータを用いたときの像担持体と中間転写体の表面線速の一例を示しており、同図における実線が像担持体の表面線速であり、一点鎖線が中間転写体の表面線速である。担持体モータと駆動モータは、図31に示した同じ指令クロック信号によって制御されるのであるが、DCブラシレスモータの特性、像担持体と中間転写体の負荷、及びそのイナーシャの違いなどによって、両モータの立上げ時に、図32に符号a,b及びc,dで示す如く、像担持体と中間転写体の表面線速に大きな相違が発生する。
一方、図33に示すように、モータストップ信号により、担持体モータと駆動モータへの指令クロック信号の入力が停止されると、図34に実線と一点鎖線で示すように、DCブラシレスモータより成る像担持体と中間転写体の表面線速が低下して該像担持体と中間転写体が停止するが、この立下げ時にも、各モータ特性、像担持体と中間転写体の負荷、及びそのイナーシャの違いなどによって、像担持体と中間転写体の表面線速に大きな相違が発生する。
上述のように、像担持体と中間転写体の表面線速に大きな相違が生じると、該像担持体と中間転写体に擦れ傷が発生し、画像にかすれや横すじができ、その画質が劣化する。これは、記録媒体担持体を駆動する駆動モータと、像担持体を駆動する担持体モータとして、DCブラシレスモータを用いた場合も同様である。このような理由により、従来は、担持体モータと駆動モータとして、ステッピングモータを用いるのが普通であったが、これによって電力消費量と作動音が増大する欠点を免れなかった。
特開2002−311672号公報(第6−7頁、図1)
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、担持体モータとして、DCブラシレスモータを用いたときも、上述した従来の欠点を効果的に抑制することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体と、黒トナー像が形成される黒用の像担持体と、前記カラー用の像担持体に形成されたトナー像と前記黒用の像担持体に形成されたトナー像が重ねて転写される中間転写体と、該中間転写体を回転駆動する駆動モータと、前記カラー用の像担持体に連結されたカラー用ギアと、前記黒用の像担持体に連結された黒用ギアと、前記カラー用の像担持体を前記カラー用ギアを介して回転駆動する第1の担持体モータと、前記黒用の像担持体を前記黒用ギアを介して回転駆動する第2の担持体モータと、前記カラー用ギアの周方向における第1の位置を検知する第1のセンサと、前記黒用ギアの周方向における第2の位置を検知する第2のセンサとを具備し、前記中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に転写して記録画像を得る画像形成装置であって、前記第1の担持体モータと第2の担持体モータは、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるDCブラシレスモータより成り、前記第1及び第2の担持体モータの立上げ時と立下げ時に、該第1及び第2の担持体モータの回転数を、予め決められた速度曲線に合せて制御すると共に、前記第1のセンサと第2のセンサが前記第1の位置と第2の位置を検知した時間の差をΔtとし、前記カラー用ギアと黒用ギアが、前記記録画像に色ずれが発生しないように所定の位相関係を保って定常時の回転数で回転したときに、前記第1及び第2のセンサが前記第1及び第2の位置を検知したときの基準時間差をΔTとし、前記時間差Δtと前記基準時間差ΔTとの差であるセンサ検知時間差をΔSとしたとき、前記第1及び第2の担持体モータの立ち上げ終了後であって、画像形成動作開始前に、前記センサ検知時間差ΔSが検出されたとき、前記カラー用ギアと黒用ギアが前記所定の位相関係に近づくように、前記第1及び第2の担持体モータの少なくとも一方の担持体モータの回転数を変更する位相関係の調整を複数回行う画像形成装置を提案する(請求項1)。
また、同じく、本発明は上記目的を達成するため、有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体と、黒トナー像が形成される黒用の像担持体と、記録媒体を担持して搬送する記録媒体担持体と、該記録媒体担持体を回転駆動する駆動モータと、前記カラー用の像担持体に連結されたカラー用ギアと、前記黒用の像担持体に連結された黒用ギアと、前記カラー用の像担持体を前記カラー用ギアを介して回転駆動する第1の担持体モータと、前記黒用の像担持体を前記黒用ギアを介して回転駆動する第2の担持体モータと、前記カラー用ギアの周方向における第1の位置を検知する第1のセンサと、前記黒用ギアの周方向における第2の位置を検知する第2のセンサとを具備し、前記カラー用の像担持体に形成されたトナー像と前記黒用の像担持体に形成されたトナー像を前記記録媒体に重ねて転写して記録画像を得る画像形成装置であって、前記第1の担持体モータと第2の担持体モータは、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるDCブラシレスモータより成り、前記第1及び第2の担持体モータの立上げ時と立下げ時に、該第1及び第2の担持体モータの回転数を、予め決められた速度曲線に合せて制御すると共に、前記第1のセンサと第2のセンサが前記第1の位置と第2の位置を検知した時間の差をΔtとし、前記カラー用ギアと黒用ギアが、前記記録画像に色ずれが発生しないように所定の位相関係を保って定常時の回転数で回転したときに、前記第1及び第2のセンサが前記第1及び第2の位置を検知したときの基準時間差をΔTとし、前記時間差Δtと前記基準時間差ΔTとの差であるセンサ検知時間差をΔSとしたとき、前記第1及び第2の担持体モータの立ち上げ終了後であって、画像形成動作開始前に、前記センサ検知時間差ΔSが検出されたとき、前記カラー用ギアと黒用ギアが前記所定の位相関係に近づくように、前記第1及び第2の担持体モータの少なくとも一方の担持体モータの回転数を変更する位相関係の調整を複数回行う画像形成装置を提案する(請求項2)。
さらに、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記時間差Δtの代わりに、該時間差Δtに予め決められた補正値を加えた値を用いて前記位相関係の調整を行うように構成することもできる(請求項3)。
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記駆動モータがステッピングモータより成ると有利である(請求項4)。
さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記駆動モータがDCブラシレスモータより成るように構成することもできる。(請求項5)。
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記DCブラシレスモータは、その立上げ時と立下げ時に、前記速度曲線に対応したクロック数の指令クロック信号により回転制御されるように構成されていると有利である(請求項6)。
また、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記DCブラシレスモータは、その立上げ時に、徐々に増大するクロック数の指令クロック信号により回転制御され、定常回転時には、ほぼ一定のクロック数の指令クロック信号により回転制御され、立下げ時には、徐々に減少するクロック数の指令クロック信号により回転制御されると有利である(請求項7)。
さらに、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記DCブラシレスモータの立下げ時に、該DCブラシレスモータを強制的に減速させるブレーキ手段を具備すると有利である(請求項8)。
また、上記請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記DCブラシレスモータの立上げ時と立下げ時に、指令クロック信号のクロック数を段階的に変化させて前記クロック制御モータの回転数を制御するように構成されていると有利である(請求項9)。
さらに、上記請求項1及び3乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カラー用の像担持体に形成された有彩色トナー像と黒用の像担持体に形成された黒トナー像をそれぞれ中間転写体に重ねて転写し、その中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写してフルカラー画像を得るカラーモードと、カラー用の像担持体を停止させると共に、該カラー用の像担持体と中間転写体を互いに離間させ、黒用の像担持体を回転駆動し、該黒用の像担持体に形成した黒トナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写して黒画像を得るモノクロモードとを選択可能に構成され、前記第2の担持体モータと駆動モータを停止させることなく、カラーモードからモノクロモードへの切り換えと、モノクロモードからカラーモードへの切り換えを実行するように構成されていると有利である(請求項10)。
また、上記請求項2及び3乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カラー用の像担持体に形成された有彩色トナー像と黒用の像担持体に形成された黒トナー像をそれぞれ記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に重ねて転写してフルカラー画像を得るカラーモードと、カラー用の像担持体を停止させると共に、該カラー用の像担持体と記録媒体担持体を互いに離間させ、黒用の像担持体を回転駆動し、該黒用の像担持体に形成した黒トナー像を記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に転写して黒画像を得るモノクロモードとを選択可能に構成され、前記第2の担持体モータと駆動モータを停止させることなく、カラーモードからモノクロモードへの切り換えと、モノクロモードからカラーモードへの切り換えを実行するように構成されていると有利である(請求項11)。
さらに、上記請求項10又は11に記載の画像形成装置において、切り換え後のモードがカラーモードであるとき、その切り換え後のモードでの画像形成動作開始前に、前記位相関係の調整と同じ調整動作が行われるように構成されていると有利である(請求項12)。
また、上記請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記速度曲線がメモリに記憶されており、該速度曲線を、操作パネルの操作又は画像形成装置の接続端末への操作により変更可能であるように構成されていると有利である(請求項13)。
本発明によれば、担持体モータとして、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるDCブラシレスモータを用いているため、電力の消費量を低減でき、しかも作動音の発生を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は中間転写方式の画像形成装置の一例を示す概略断面図であり、ここに示した画像形成装置はプリンタとして構成されている。画像形成装置本体1内には、ドラム状の感光体より成る4本の像担持体2Y,2C,2M,2BKと、支持ローラ4,5,6に巻き掛けられた無端ベルトより成る中間転写体3が配置されている。各像担持体2Y乃至2BKは、その表面が中間転写体3の表面に当接しながら、後述する担持体モータによって、図1における時計方向に回転駆動され、中間転写体3も後述する駆動モータによって矢印A方向に回転駆動される。複数の像担持体2Y乃至2BKの外径は全て等しく設定されている。
各像担持体2Y,2C,2M,2BK上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体3に転写する構成は、そのトナー像の色が異なるだけで、実質的に全て同一であるため、そのうちの1つの像担持体2Yにトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体3に転写する構成だけを説明する。
像担持体2Yのまわりには、像担持体2Yの表面にトナー像を形成するための作像手段が設けられており、像担持体2Yが図1における時計方向に回転駆動されるとき、帯電電圧を印加された帯電ローラ7より成る帯電装置によって像担持体2Yが所定の極性に帯電される。帯電後の像担持体2Yには、光書き込み装置8から出射する光変調されたレーザビームLが照射され、これによって像担持体2Yに静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置9によってイエロートナー像として可視像化される。このように、像担持体2Yの表面にトナー像が形成されるのである。
中間転写体3を挟んで、像担持体2Yと反対側に転写ローラ10より成る一次転写装置が配置され、この転写ローラ10に転写電圧が印加されることにより、像担持体2Yに形成されたトナー像が、矢印A方向に回転する中間転写体3上に転写される。トナー像転写後の像担持体2Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置11によって除去される。
上述したところと全く同様にして、図1に示した像担持体2C,2M,2BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及び黒トナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写体3上に順次重ねて転写され、中間転写体3上に合成トナー像が形成される。トナー像転写後の各像担持体2C,2M,2BK上の転写残トナーがクリーニング装置により除去されることも第1の像担持体2Yの場合と変わりはない。
一方、画像形成装置本体1内の下部には、例えば転写紙又は樹脂シートなどから成る記録媒体Pを収容した給紙カセット12と、給紙ローラ13を有する給紙装置14が配置され、給紙ローラ13の回転によって最上位の記録媒体Pが矢印B方向に送り出される。送り出された記録媒体は、レジストローラ対15によって、所定のタイミングで支持ローラ4に巻き掛けられた中間転写体3の部分と、これに対置された転写ローラ16より成る二次転写装置との間に給送される。このとき、転写ローラ16に所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写体3上の合成トナー像が記録媒体Pに転写される。
合成トナー像を転写された記録媒体Pはさらに上方に搬送されて定着装置17の定着ローラ18と加圧ローラ19の間を通り、このとき記録媒体上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置17を通過した記録媒体は、排紙ローラ対20によって、画像形成装置本体1の上部の排紙部21に排出される。また、トナー像転写後の中間転写体3上に付着する転写残トナーはクリーニング装置22によって除去される。このように、本例の画像形成装置は、中間転写体3に転写されたトナー像を記録媒体Pに転写して記録画像を得るように構成されている。
以上の動作が、記録媒体Pにフルカラー画像を形成するカラーモードであるが、図示した画像形成装置は、このカラーモードのほかに、記録媒体上に黒の単色画像を形成するモノクロモードを選択できるように構成されている。
モノクロモード時には、図2に示すように、中間転写体3が、有彩色トナー像の形成される像担持体2Y,2C,2Mから離され、黒トナー像の形成される像担持体2BKにのみに当接する。しかも、この像担持体2BK以外の像担持体2Y,2C,2Mは回転せず、像担持体2BKだけが回転駆動され、その像担持体2BK上に、前述したところと全く同様にして黒トナー像が形成され、このトナー像が矢印A方向に回転駆動される中間転写体3の表面に転写され、引き続きその黒トナー像が、給紙装置14から送り出され、レジストローラ対15によって所定のタイミングで給送された記録媒体P上に転写ローラ16の作用によって転写される。この記録媒体も、定着装置17を通り、このときその記録媒体P上の黒トナー像が定着される。次いで記録媒体Pは排紙部21に排出される。モノクロモード時には、像担持体2Y,2C,2Mは停止し、その各像担持体に中間転写体3が接触しないので、当該像担持体の寿命を延ばすことができる。
図1に示した中間転写方式の画像形成装置においては、複数の像担持体上にそれぞれ異なった色のトナー像を形成し、その各トナー像を中間転写体3の表面に重ねて転写して中間転写体3上に合成トナー像を形成し、これを記録媒体に転写するように構成されているが、1つだけの像担持体を有し、その像担持体の表面に互いに異なった色のトナー像、例えばイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及び黒トナー像を順次形成し、その各トナー像を中間転写体上に重ねて転写して、該中間転写体上に合成トナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体に転写するように構成された中間転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。この場合には、1つだけの像担持体が用いられる。
上述のように本発明の対象とする中間転写方式の画像形成装置は、トナー像が形成される少なくとも1つの像担持体と、該像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体とを有し、中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に転写して記録画像を得るように構成されている。
これに対し、図3は直接転写方式の画像形成装置の一例を示している。この画像形成装置も、ドラム状の感光体として構成された複数の像担持体2Y,2C,2M,2BKを有し、これらの像担持体に対向して、支持ローラ4,5,6に巻き掛けられた無端ベルトより成る記録媒体担持体3Aが配置されている。複数の像担持体2Y乃至2BKの外径は全て等しく設定され、その各像担持体2Y乃至2BKは図3における時計方向に回転駆動され、記録媒体担持体3Aも、これらの像担持体に接触しながら、矢印A方向に回転駆動される。
図1に示した画像形成装置の場合と全く同様にして、各像担持体2Y乃至2BK上に、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及び黒トナー像がそれぞれ形成される。一方、給紙装置14から送り出された記録媒体Pは、記録媒体担持体3Aに担持されながら、各像担持体2Y乃至2BKの部位を順次通過し、このときその各像担持体上に形成されたトナー像が記録媒体P上に順次重ねて転写される。このようにして記録媒体Pに転写された合成トナー像は、定着装置17によって、記録媒体に定着される。定着装置17を通過した記録媒体Pは、排紙部21上に排出される。
上述のように、図3に示した直接転写方式の画像形成装置は、記録媒体担持体3Aを有し、記録媒体をこの記録媒体担持体に担持して搬送しながら、各像担持体2Y乃至2BK上の各トナー像を記録媒体に転写するように構成されている。これに対し、図1に示した中間転写方式の画像形成装置は、各像担持体2Y乃至2BK上に形成したトナー像を中間転写体3に転写し、その中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写するように構成されている。両者の基本的な相違は、これらの点だけである。図1に示した各部に対応する図3における各部分には、図1に示した符号と同一の符号を付してある。
また、直接転写方式の画像形成装置としても、1つの像担持体上に互いに異なった色のトナー像を順次形成し、その各トナー像を、記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に順次重ねて転写する形式の画像形成装置が周知であり、かかる画像形成装置にも本発明を適用することができる。さらに、後述するように、1つの像担持体上に単色トナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に転写して単色画像を得る画像形成装置にも本発明を適用できる。
上述のように、本発明の対象とする直接転写方式の画像形成装置は、トナー像が形成される少なくとも1つの像担持体と、該像担持体に形成されたトナー像が転写される記録媒体を担持して搬送する記録媒体担持体とを有している。
以下に、主として、中間転写方式の画像形成装置について説明するが、本発明に係る各構成は、直接転写方式の画像形成装置にも適用できるものである。
図4は、図1に示した中間転写方式の画像形成装置の像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3を回転駆動する駆動系を示す説明図である。この図から判るように、中間転写方式の画像形成装置は、像担持体2Y乃至2BKを回転駆動する担持体モータM1,M2と、中間転写体3を回転駆動する駆動モータDMとを有している。ここに示した例では、有彩色トナー像が形成される像担持体2Y,2C,2Mを回転駆動する担持体モータM1と、黒トナー像が形成される像担持体2BKを回転駆動する担持体モータM2を有している。これらの2つの担持体モータM1,M2を識別する必要のあるときは、前者を第1の担持体モータM1、後者を第2の担持体モータM2と称することにする。
直接転写方式の画像形成装置の場合も、その各像担持体2Y乃至2BKを回転駆動する担持体モータと、記録媒体担持体3Aを回転駆動する駆動モータとを有しており、これらのモータが、以下に説明する中間転写方式のモータM1,M2,DMと同様に構成されると共に、同様に作動して、各像担持体2Y乃至2BKと、記録媒体担持体3Aをそれぞれ回転駆動する。
各像担持体2Y乃至2BKには、その各像担持体と同心状に配置されたギア23Y,23C,23M,23BKが一体的に連結され、これらのギアは同一の半径を有し、かつその歯数が全て等しく設定されている。
図5は、像担持体2Y乃至2BKと、ギア23Y乃至23BKの配置状態の一例を示す図である。各像担持体2Y乃至2BKは、その中心部に同心状に固定された担持体軸40によって支持され、その担持体軸40がジョイント41を介して駆動軸42に着脱可能に連結されている。この駆動軸42は、担持体軸40と同心状に配置され、軸受43を介して画像形成装置本体のフレームに回転自在に支持され、その駆動軸42に、図4にも示した各ギア23Y乃至23BKがそれぞれ固定されている。これらのギア23Y乃至23BKは、金属や樹脂などの適宜な材料により構成できるが、本例では、これらのギア23Y乃至23BKが樹脂の成形品より成るものとする。
また、担持体軸40は、軸受44を介して筐体45に回転自在に支持され、少なくとも、各像担持体2Y,2M,2C又は2BKと、その担持体軸40と、筐体45とによってプロセスカートリッジ46が構成されている。図示した例では、帯電ローラ7も筐体45に回転自在に支持され、この帯電ローラ7もプロセスカートリッジ46の構成要素となっている。プロセスカートリッジ46は、図1に示したように、画像形成装置本体1に着脱可能に装着される。その着脱時に、ジョイント41の像担持体側のジョイント部材41Aと、ギア23Y乃至23BKの側のジョイント部材41Bが着脱される。
図4に示すように、像担持体2Yに連結されたギア23Yと、像担持体2Cに連結されたギア23Cとに、中間ギア24がそれぞれ噛み合っていて、両ギア23Y,23Cが中間ギア24を介して駆動連結されている。また、第1の担持体モータM1の出力軸に固定された出力ギア25は、像担持体2Cに連結されたギア23Cと、像担持体2Mに連結されたギア23Mとに噛み合っており、さらに、第2の担持体モータM2の出力軸に固定された出力ギア26は、像担持体2BKに連結されたギア23BKに噛み合っている。
第1の担持体モータM1が作動すると、その出力ギア25は図4における反時計方向に回転する。このため、この出力ギア25に噛み合った両ギア23C,23Mは図4における時計方向に回転し、これによって像担持体2C,2Mが各ギア23C,23Mと同じ方向に、同一の回転数で回転する。
また、ギア23Cに中間ギア24を介して連結されたギア23Yが図4における時計方向に回転し、これによって像担持体2Yがギア23Yと同じ方向に同一の回転数で回転する。像担持体2Yの回転数も、像担持体2C,2Mの回転数と同一である。
さらに、第2の担持体モータM2が作動することにより、その出力ギア26が反時計方向に回転し、このギア26に噛み合ったギア23BKが像担持体2BKと共に時計方向に回転駆動される。像担持体2BKがギア23BKと同じ方向に同一の回転数で回転するのである。
ここで、有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体2Y,2C,2Mに連結された各ギア23Y,23C,23Mと、黒トナー像が形成される黒用の像担持体2BKに連結されたギア23BKとを識別する必要のあるときは、前者をカラー用ギア23Y,23C,23Mと称し、後者を黒用ギア23BKと称することにする。
さらに、図4に示すように、中間転写体3を巻き掛けた支持ローラ4には、これと同心状に配置されたタイミングプーリ27が一体的に連結され、このプーリ27と駆動モータDMの出力軸に固定されたタイミングプーリ28には、無端状のタイミングベルト29が巻き掛けられている。駆動モータDMが作動すると、タイミングプーリ28は、図4における反時計方向に回転し、その回転がタイミングベルト29を介してタイミングプーリ27に伝えられ、これによって支持ローラ4が、そのプーリ27と同じ反時計方向に、該プーリ27と同一の回転数で回転する。これにより、中間転写体3が矢印A方向に回転駆動される。このように、各像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3が回転駆動され、前述の画像形成動作が行われる。
図4において、符号30で示すものは、各モータM1,M2,DMの回転などを制御する制御回路であり、符号31,32で示すものは、各モータM1,M2,DM用の駆動回路である。
ここで、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるモータをクロック制御モータと称することにしたとき、担持体モータM1,M2と駆動モータDMのうちの少なくとも1つはクロック制御モータより成る。図示した例では第1及び第2の担持体モータM1,M2がクロック制御モータより成り、駆動モータDMがステッピングモータにより構成されている。かかるクロック制御モータとして、現在一般的に知られているモータは、DCブラシレスモータである。担持体モータM1,M2をDCブラシレスモータにより構成することにより、これらのモータM1,M2をステッピングモータにより構成した場合に比べ、電力消費量を抑え、しかもその作動音の発生を抑制することができる。
担持体モータM1,M2と、駆動モータDMを共に、DCブラシレスモータより成るクロック制御モータにより構成してもよく、このようにすれば、上述した効果をより一層高めることができる。にもかかわらず、本例の画像形成装置では、駆動モータDMとしてステッピングモータを用いた理由は次のとおりである。
一般に中間転写体3は、図3に示した記録媒体担持体3Aと同様に、小さなパワーで回転駆動することができる。従って駆動モータDMとしては小型のモータを用いれば充分である。ところが、現段階では、小型で低価格なDCブラシレスモータが市販されておらず、従って駆動モータDMとして小型のステッピングモータを用いた方が画像形成装置の製造コストを低減できる。これが、駆動モータDMとして小型のステッピングモータを用いた理由である。
ところで、ステッピングモータは、入力パルス数を制御することにより、当該モータの回転数を、その立上げ時も、立下げ時も、さらには立上げ完了後の定常回転時にも、正しく制御することが可能である。
これに対し、先にも述べたように、DCブラシレスモータは、その立上げ時と立下げ時における該モータの回転数を、所望する値に正しく制御することが難しく、従って従来は像担持体や中間転写体を駆動するモータとしてDCブラシレスモータを採用すると、その立上げ時と立下げ時に、互いに当接しながら回転する像担持体表面の線速と、中間転写体表面の線速が大きく相違してしまい、その結果、像担持体表面と中間転写体表面との間に著しい摺擦が発生し、その表面の摩耗が促進されると考えられていた。
ところが、最近の検討の結果、DCブラシレスモータの回転数を、予め決められた速度曲線に合せて制御すれば、その定常回転時はもとより、該モータの立上げ時と立ち下げ時にも、そのDCブラシレスモータの回転数をほぼ所望する値に制御できることが明らかとなった。すなわち、指令クロック信号のクロック数に応じた回転数で回転するDCブラシレスモータを、その立上げ時と立下げ時に、所定の速度曲線に対応したクロック数の指令クロック信号により回転制御するように構成するのである。クロック数とは、単位時間当りに発生するクロックの数、すなわち周波数を意味する。
より具体的に示すと、図4に示したメモリ33に、所定の速度曲線のデータが記憶されており、制御回路30から、その速度曲線に対応した指令クロック信号が出力され、DCブラシレスモータより成る担持体モータM1,M2をそのクロック数に応じた回転数で回転させる。各担持体モータM1,M2から出力されるフィードバック信号FB1,FB2と、上記指令クロック信号とを比較して、担持体モータM1,M2の回転数を制御するのである。フィードバック信号FB1,FB2は、各担持体モータM1,M2の回転数に対応したパルス信号である。各担持体モータM1,M2によって回転駆動される要素、例えば、像担持体2Y乃至2BKの回転からフィードバック信号を検出することもできる。このように、クロック制御モータは、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるのである。
図示した画像形成装置においては、駆動モータDMはステッピングモータより成るので、像担持体2Y乃至2BKの表面の線速が、中間転写体3の表面の線速とほぼ等しくなるように、駆動モータDMの回転に同期した指令クロック信号を担持体モータM1,M2に入力すればよい。DCブラシレスモータの立上げ時には、指令クロック信号のクロック数(周波数)を、ほぼ連続的又は段階的に徐々に増大させ、該モータの立下げ時には、そのクロック数をほぼ連続的又は段階的に徐々に減少させ、当該モータの定常回転時には、ほぼ一定のクロック数の指令クロック信号により、当該DCブラシレスモータの回転を制御するのである。これにより、モータM1,M2,DMの立上げ時及び立下げ時にも、互いに圧接しながら回転する中間転写体3と像担持体2Y乃至2BKが、ほぼ同一の表面線速で接触しながら回転し、その表面が早期に摩耗することを阻止することができる。
上述した制御を、モータM1,M2,DMの立上げ時と立下げ時のいずれか一方の時期に行うだけであっても、中間転写体と像担持体の表面の摩耗を抑える効果を奏することができる。すなわち、担持体モータM1,M2と駆動モータDMのうちの少なくとも1つをクロック制御モータ、より具体的にはDCブラシレスモータにより構成し、そのクロック制御モータの立上げ時と立下げ時の少なくとも一方の時期に、該クロック制御モータの回転数を、予め決められた速度曲線に合せて制御する制御手段を設けることにより、中間転写体3と像担持体2Y乃至2BKの摩耗を抑えつつ、消費電力と作動音の低減を達成できるのである。本例の画像形成装置においては、図4に示した制御回路30とメモリ33が上述の制御手段を構成している。
上述のように、クロック制御モータは、その立上げ時と立下げ時の少なくとも一方の時期に、前述の速度曲線に対応したクロック数の指令クロック信号により回転制御され、好ましくは、クロック制御モータは、その立上げ時に、徐々に増大するクロック数の指令クロック信号により回転制御され、定常回転時には、ほぼ一定のクロック数の指令クロック信号により回転制御され、立下げ時には、徐々に減少するクロック数の指令クロック信号により回転制御されるのである。かかる構成は、直接転写方式の画像形成装置にも適用されるものである。
次に、図1及び図4に示した画像形成装置の上述した制御態様に関するより具体的な例を説明する。
駆動モータDMは、以下の表1に示す仕様のステッピングモータである。
Figure 0004444719
DCブラシレスモータより成る担持体モータM1,M2の回転数は、表1に示されたステッピングモータの仕様に相当する速度曲線に合せて制御される。
ここで、画像形成装置の基本周波数を9.8304MHzとし、DCブラシレスモータより成る担持体モータM1,M2の分周周波数(Hz)は、モータ回転数(rpm)×45(FGパルス数)÷60(s)で表わされるものとすると、その分周周波数は9830400Hz/自然数となる。従って、担持体モータM1,M2に供給する指令クロック信号のクロック数(9830400/自然数=分周周波数)を変えることにより、これらのモータM1,M2の回転数と、像担持体2Y乃至2BKの表面線速を調整することができる。具体的には次の表2のとおりである。
Figure 0004444719
図6は、ステッピングモータより成る駆動モータDMと、DCブラシレスモータより成る第1及び第2の担持体モータM1,M1の速度曲線を簡略化して示した説明図であり、縦軸はモータの回転数を示し、横軸は時間を示している。図6の(a)に示した駆動モータDMのスタート時Sにおけるパルス数は、表1にも示したように786PPSである。駆動モータDMの立上げと立下げに要する時間は1000msec、このときのステップ数はそれぞれ100ステップであり、定常回転時のパルス数は2255.423PPSであることも表1に示したとおりである。
図6の(b),(c)に示した第1及び第2の担持体モータM1,M2の回転数は、図6の(a)に示したステッピングモータの速度曲線に合せて制御される。ここでは、担持体モータM1,M2のスタート時S1,S2の回転数(rpm)が550.7rpmとなるように、前述の自然数を23800に設定する。これは、各担持体モータM1,M2のスタート時に、定常回転時の回転数の1/4以下の回転数のクロックを与えても、当該モータM1,M2を正しく回転させることができないためである。
第1及び第2の担持体モータM1,M2の立上げ時と立下げ時に要する時間は、駆動モータDMと同じ1000msecである。DCブラシレスモータは、通常、モータ駆動軸負荷が0.8kgfcmのとき、400msec程度の時間で立上げを完了するが、図6に示したように、担持体モータM1,M2の立上げ時間と立下げ時間を400msecよりも大幅に長い1000msecにすることにより、その速度曲線を、ステッピングモータより成る駆動モータDMの速度曲線に高い精度で近づけることができ、像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3の表面の摺擦を効果的に抑制することができる。
この例における担持体モータM1,M2の定常回転時の回転数は約1576.33である。従って、表2から判るようにこのときの自然数は8315、分周周波数は約1182.2489、各像担持体2Y乃至2BKの表面線速は155.12mm/secとなる。
担持体モータM1,M2に供給する指令クロック信号のクロック数を上述のように制御することにより、その定常回転時はもとより、各モータの立上げ時と立下げ時にも、像担持体2Y乃至2BKの表面線速を、中間転写体3の表面線速にほぼ等しくすることができる。
また、DCブラシレスモータは、その立下げ時にも、回転数が或る値よりも低くなると、その回転数を正しく制御することが困難となる。そこで、図4に示すように、有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体、この例ではマゼンタトナー像の形成される像担持体2M用のギア23MにフィーラFMが設けられ、黒トナー像が形成される黒用の像担持体2BKを駆動するギア23BKにもフィーラFBKが設けられていて、その各フィーラFM,FBKを検知する第1及び第2のセンサ34M,34BKがそれぞれ固定配置されている。これらのセンサは例えばフォトセンサより成る。
一方、図7はDCブラシレスモータより成る担持体モータM1,M2の立下げ時の回転数を示す図である。この図に示すように、各担持体モータM1,M2の回転数が所定数、図の例では550.7rpm(前述の自然数23800)となった時点で、図4に示した第1及び第2のセンサ34M,34BKのチェックを開始する。この立下げ時に、各像担持体モータM1,M2に入力される指令クロック信号のクロック数は、図7に破線で示すように徐々に減少し、各像担持体モータM1,M2の回転数が550.7rpmとなったときに、担持体モータM1,M2への指令クロック信号の入力が停止される。その後、第1及び第2のセンサ34M,34BKがフィーラFM,FBKをそれぞれ検知したとき、各担持体モータM1,M2にブレーキをかけて該モータを強制的に減速させ、当該モータM1,M2を停止させる。かかる制御を担持体モータM1,M2の立下げごとに行い、またカラーモード時だけでなくモノクロモード時にも実行する。このように、各担持体モータM1,M2を強制的に停止させるので、このときの各モータM1,M2の回転数を、ステッピングモータより成る駆動モータDMの回転数に容易に近づけ、又はほぼ合致させることができる。
図8は、上述のように各モータM1,M2にブレーキをかけるブレーキ手段の一例を示す説明図である。図8におけるコイル35は担持体モータM1,M2を構成するDCブラシレスモータの巻線であり、このモータが回転することにより発生する逆起電圧を、図8では模式的に直流電源の記号で示し、これに符号36を付してある(実際には、この電源36は存在しない)。DCブラシレスモータの回転時に電流Iは図8の(b)に矢印で示した方向に流れ、このときモータは時計方向に回転する。この状態で、図8の(c)に示すようにショートブレーキSBをONすると、逆起電圧により電流Iの流れる向きが逆になり、モータは反時計方向に回転しようとし、これによってモータにブレーキがかかる。逆起電圧は、回転数に比例するので、回転数が0rpmになると、0Vとなりモータは反時計方向に回転することなく停止する。
上述のように、本例の画像形成装置は、DCブラシレスモータより成るクロック制御モータの立下げ時に、そのクロック制御モータの回転数が所定値以下となったときに該クロック制御モータを強制的に減速させるブレーキ手段を具備しているのである。
図9は、図1及び図4に示した画像形成装置を用いて行った各モータM1,M2,DMの立上げ時の実験結果を示す。横軸は時間、縦軸は中間転写体3と像担持体2M,2BKの表面線速を示しており、実線は中間転写体3、破線は像担持体2BK、一点鎖線は像担持体2Mの表面線速の実測値である(図10においても同じ)。
図9に示した例では、モータM1,M2,DMを1000msecで立ち上げているが、立上げにこのような長い時間をかけることによって、担持体モータM1,M2のモータ駆動軸負荷が0〜0.8kgfcmの間で変化しても、その立上げ時の速度曲線の傾きに変りはない。
図10は、モータM1,M2,DMを1000msecで立上げ、1000msecで立下げ、6000msecの間定常回転を行った実験例を示す。この図からも、DCブラシレスモータより成る担持体モータM1,M2を、その立下げ時にその立上げ時と同様に制御可能であることが判る。
図9においては、担持体モータM1,M2の立上げ時に、該モータへの指令クロック信号の供給をほぼ連続的増大させているので、像担持体2M,2BKの表面線速も直線的に立ち上がっている。これは図10においても同様である。ところが、立上げ時と立下げ時に担持体モータM1,M2をこのように制御すると、大容量のメモリが必要となり、画像形成装置のコストが上昇するおそれがある。
そこで、DCブラシレスモータより成るクロック制御モータの立上げ時と立下げ時の少なくとも一方の時期に、指令クロック信号のクロック数を段階的に変化させてクロック制御モータの回転数を制御すると、メモリの容量を過度に大きくする必要がなくなり、画像形成装置のコストを低減できる。図11は、担持体モータM1,M2の立上げ時に、20段階にクロック数を変化させた実験例を示す。1段階ずつ担持体モータM1,M2に供給する指令クロック信号のクロック数を増大させていくのである。この場合も、第1及び第2の担持体モータM1,M2への指令クロック信号の供給源が同じであるので、像担持体2Mと2BKの表面線速はほとんど同一の曲線を描いて立ち上がっている。担持体モータM1,M2の立下げ時にも、これらのモータを同様に制御することができる。
ところで、図1及び図4に示した画像形成装置は、有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体2Y,2C,2Mと、そのカラー用の像担持体2Y,2C,2Mに連結されたカラー用ギア23Y,23C,23Mと、黒トナー像が形成される黒用の像担持体2BKと、その黒用の像担持体2BKに連結された黒用ギア23BKと、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mをカラー用ギア23Y,23C,23Mを介して回転駆動するクロック制御モータより成る第1の担持体モータM1と、黒用の像担持体2BKを黒用ギア23BKを介して回転駆動するクロック制御モータより成る第2の担持体モータM2とを有し、その両クロック制御モータがDCブラシレスモータにより構成されている。
上述のギア23Y乃至23BKが、特に樹脂の成形品より成ると、そのギアがわずかに偏心していることは一般に避けられない。かかる偏心があると、各像担持体2Y乃至2BKから中間転写体3に転写された合成トナー像に色ずれが発生するおそれがある。そこで、本例の画像形成装置においては、合成トナー像に色ずれが発生しないように、各ギア23Y乃至23BKが、その回転方向に所定の位相関係を持ってそれぞれ配置されている。かかる構成自体は従来より周知である。
図13はその一例を説明する模式図である。ここでは、各像担持体2Y乃至2BKから中間転写体3にトナー像が転写される転写位置の間の距離がPTであるとする。同じ状態に偏心した各ギア23Y乃至23BKの周方向における基準位置と、これに対応する各像担持体2Y乃至2BKの基準位置をXで表わす。例えば、各ギア23Y乃至23BKの実際の回転中心からの距離が最大である各ギア23Y乃至23BKの周方向位置と、これに対応する各像担持体2Y乃至2BKの周方向位置を基準位置とするのである。
図13に示した状態では、イエロートナー像が形成される像担持体2Yの基準位置Xが転写位置にあり、その像担持体2Y上のイエロートナー像が中間転写体3に転写されている。このとき、その像担持体2Yの隣りの像担持体2Cの基準位置Xは、その転写位置よりも、像担持体2Cの回転方向上流側にほぼPTだけ離れた位置にある。同じく像担持体2Mの基準位置Xは、その転写位置よりもほぼ2×PTだけ上流側に離れ、同様に像担持体2BKの基準位置Xは転写位置よりもほぼ3×PTだけ離れている。
一方、各ギア23Y乃至23BKには、図4に示したように中間ギア24と出力ギア25,26がそれぞれ噛み合っているが、図13においては、説明の便宜上、各ギア23Y乃至23BKを駆動する各ギア24,25,26が、それぞれその各ギア23Y乃至23BKの周方向における同一の位置で、各ギア23Y乃至23BKに噛み合っているものとする。
上述のように、各ギア23Y乃至23BKの周方向の位相と、その各ギア23Y乃至23BKを駆動するギア24,25,26の噛み合い位置が設定されていれば、各ギア23Y乃至23BKがわずかに偏心していても、中間転写体3上に転写された合成トナー像に色ずれが発生することを防止できる。図4に示した各ギア23Y乃至23BKの位相と、これらのギアに噛み合うギア24,25,26の噛み合い位置は、図13に示したところと同じ作用が得られるように相対的に設定されている。要は、各ギア23Y乃至23BKの取り付け角度位置が、完成したカラー画像に色ずれが発生しないように設定されているのである。
ここで、本例の画像形成装置においては、前述のように、カラーモード時には、第1の担持体モータM1により回転駆動されたカラー用の像担持体2Y,2C,2Mにそれぞれ有彩色トナー像を形成すると共に、第2の担持体モータM2により回転駆動された黒用の像担持体2BKに黒トナー像を形成し、有彩色トナー像と黒トナー像を中間転写体3に転写してカラー画像を得る。また、モノクロモード時には、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mを停止させ、第2の担持体モータM2によって黒用の像担持体2BKを回転駆動し、その黒用の像担持体2BKに形成された黒トナー像だけを中間転写体3に転写して黒画像を得る。カラー用の像担持体2Y,2C,2Mに形成された有彩色トナー像と黒用の像担持体2BKに形成された黒トナー像をそれぞれ中間転写体3に重ねて転写し、その中間転写体上のトナー像を記録媒体Pに転写してフルカラー画像を得るカラーモードと、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mを停止させると共に、該カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと中間転写体3を互いに離間させ、黒用の像担持体2BKを回転駆動し、該黒用の像担持体2BKに形成した黒トナー像を中間転写体3を介して記録媒体Pに転写して黒画像を得るモノクロモードとを自由に選択できるように構成されているのである。
上述した構成において、モノクロモードを実行すると、カラー用ギア23Y,23C,23Mと像担持体2Y,2C,2Mは停止し、黒用ギア23BKと像担持体2BKは回転するので、図13を参照して先に説明した各ギア23Y乃至23BKの周方向における所定の位相関係が狂ってしまう。
ところが、本例の画像形成装置においては、フィーラFM,FBKとセンサ34M,34BKを設けると共に、DCブラシレスモータより成る第1及び第2の担持体モータM1,M2の立下げ時に、その各担持体モータM1,M2にブレーキをかけ、モノクロモード時にも第2の担持体モータにブレーキをかけるように構成されているので、各ギア23Y乃至23BKと、各像担持体2Y乃至2BKを、常にほぼ同じ位置で停止させることが可能である。これにより、各ギア23Y乃至23BKの前述の位相関係が大きく狂ってしまう不具合を防止することが可能である。
但し、上述したブレーキ手段に関連した構成だけであると、各ギア23Y乃至23BKの位相関係を高い精度で維持することは困難である。そこで、このブレーキ手段に関する構成に代え、又はこの構成と共に、各ギア23Y乃至23BKの位相関係を調整する次の構成を採用することが好ましい。
図4を参照して先に説明したように、本例の画像形成装置には、ギア23M,23BKに設けられたフィーラFM,FBKを検知する第1及び第2のセンサ34M,34BKが設けられている。これらのセンサ34M,34BKは、そのフィーラFM,FBKの位置に相当するカラー用ギア23Mと黒用ギア23BKの周方向における第1及び第2の位置をそれぞれ検知するものである。像担持体2M,2BKの周方向における第1及び第2の位置にフィーラをそれぞれ設けて、第1及び第2の各センサ34M,34BKによってその各フィーラを検知するように構成してもよい。
上述のように本例の画像形成装置は、カラー用ギア(図の例ではギア23M)の周方向における第1の位置を検知する第1のセンサ34Mと、黒用ギア23BKの周方向における第2の位置を検知する第2のセンサ34BKとを有している。かかる画像形成装置において、カラー用ギア23Y,23C,23Mと黒用ギア23BKの位相関係の調整は、第1及び第2の担持体モータM1,M2の立上げ終了後であって、画像形成動作開始前に行われる。位相関係の調整を、モータM1,M2が定常回転する前に行うのである。このとき、第1及び第2のセンサ34M,34BKが第1及び第2の位置、すなわちフィーラFM,FBKを検知した時間の差をΔtとすると、この時間差Δtに応じて、第1及び第2の担持体モータM1,M2のうちの少なくとも一方の回転数を制御し、各ギア23Y乃至23BKが前述の位相関係を保ち、又はその位相関係に近づくようにするのである。
より具体的に示すと、カラー用ギア23Y乃至23BKと、黒用ギア23BKが、記録媒体に形成された記録画像に色ずれが発生しないように、前述の所定の位相関係を正しく保って、定常時の回転数で回転したときに、第1及び第2のセンサ34M,34BKが、第1及び第2の位置、すなわちフィーラFM,FBKを検知したときの基準時間差をΔTとする。この時間差ΔTは、ゼロを含む適宜な値となるように構成でき、この例では、時間差ΔTがゼロとなるように構成されている。そして、実際の位相関係調整時に、前述の時間差Δtと基準時間差ΔT(この例ではゼロ)との差であるセンサ検知時間差をΔSとしたとき、そのセンサ検知時間差ΔSの値に応じて、制御回路30から、第1及び第2の担持体モータM1,M2に対して供給される指令クロック信号のクロック数を増減することにより、その担持体モータの回転数を制御し、各ギア23Y乃至23BKの位相関係を前述のように調整する。次いで、担持体モータの回転数を定常時の回転数に戻し、画像形成動作を実行する。これにより、色ずれを抑えた高品質な画像を得ることができる。本例の画像形成装置においては、センサ検知時間差ΔSは時間差Δtと等しくなる。
上述のように、制御回路30を含む制御手段は、カラー用ギア23Y,23C,23Mと黒用ギア23BKの位相関係の調整時に、第1及び第2のセンサ34M,34BKが第1及び第2の位置を検知した時間の差に応じて、第1及び第2の担持体モータM1,M2のうちの少なくとも一方の回転数を制御するように構成されている。当該制御手段は、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mを回転駆動するDCブラシレスモータより成る第1の担持体モータM1と、黒用の像担持体2BKを回転駆動するDCブラシレスモータより成る第2の担持体モータM2の立上げ終了後であって、画像形成動作開始前、すなわち該モータが定常回転する前に、カラー用ギア23Y,23C,23Mと黒用ギア23BKの所定の位相関係が得られるように、第1及び第2の担持体モータM1,M2のうちの少なくとも一方のモータの回転数を変更制御するのである。
図14は上述した位相関係調整制御のより具体的な例を示すフローチャートである。図14において、先ず第1及び第2の担持体モータM1,M2の回転が開始され(ST1)、これらのモータM1,M2の立ち上がり時間である1000msecを経過すると(ST2),第1及び第2のセンサ34M,34BKのチェックが開始される。ここで、第2のセンサ34BKが、第1のセンサ34Mよりも先にフィーラFBK(すなわち、黒用ギア23BKの第2の位置)を検知したとすると(ST3)、図14のST4乃至ST11のステップが実行される。
例えば、前述のセンサ検知時間差ΔSが40ms未満であるとき(ST4)と、570ms以上で610ms未満であるとき(ST11)は、各ギア23Y乃至23BKの位相関係の狂いは少なく(例えば±22.5度以下)、従って正常の範囲内であるとして、処理を終了する。ここで、時間610msは、像担持体2BKの1回転に要する時間である。これに対し、センサ検知時間差ΔSが、ST5乃至10に示した各値であるときは、それぞれ次に示す処理C1乃至C6が実行される。ここに示した%は、各像担持体の定常時の回転数に対する割合である。
処理C1:像担持体2BK回転数 −5%,像担持体2M回転数 +5%
処理C2:像担持体2BK回転数 −10%,像担持体2M回転数 +10%
処理C3:像担持体2BK回転数 −16%,像担持体2M回転数 +16%
処理C4:像担持体2BK回転数 +16%,像担持体2M回転数 −16%
処理C5:像担持体2BK回転数 +10%,像担持体2M回転数 −10%
処理C6:像担持体2BK回転数 +5%,像担持体2M回転数 −5%
全く同様に、第1のセンサ34Mが第2のセンサ34BKにより先にフィーラFM(すなわち、カラー用ギア23Mの第1の位置)を検知した場合にも(ST12)、図14のST13乃至20の動作に応じて、次の処理B1乃至B6が実行される。センサ検知時間差ΔSが40ms未満であるときと、570以上で610ms未満であるときは、そのまま処理を終了する。
処理B1:像担持体2BK回転数 +5%,像担持体2M回転数 −5%
処理B2:像担持体2BK回転数 +10%,像担持体2M回転数 −10%
処理B3:像担持体2BK回転数 +16%,像担持体2M回転数 −16%
処理B4:像担持体2BK回転数 −16%,像担持体2M回転数 +16%
処理B5:像担持体2BK回転数 −10%,像担持体2M回転数 +10%
処理B6:像担持体2BK回転数 −5%,像担持体2M回転数 +5%
上述のようにギア23Y乃至23BKと像担持体の回転数を増減させるべく、第1及び第2の担持体モータM1,M2の回転数を変更制御し、その変更後の回転数で各モータM1,M2を回転させ、各ギア23Y乃至23BKの位相関係を調整した後、再び各モータM1,M2の回転数を定常時の回転数に戻してから画像形成動作を実行する。
上述した例のセンサ検知時間差ΔSと、その各時間差ΔSに対応する像担持体の角度差と、その時間差ΔSを補正すべく、像担持体の回転数を増減させる割合を整理すると次のとおりである。
Figure 0004444719
図15に示すように、第1及び第2の担持体モータM1,M2の立上げ完了後に、センサ検知時間差ΔSが検出された場合、各モータM1,M2の回転数を定常回転時の回転数に対して、T1の時点で変更し、その後、再びセンサ検知時間差ΔSが検出されたとき、各モータM1,M2の回転数を、定常回転時の回転数に対して、T2の時点で再び変更し、かかる動作を複数回行って、各モータM1,M2の回転数を定常回転時の回転数に戻すようにしてもよい。図15に示した例では、第1回目に各モータM1,M2の回転数を定常回転時の回転数に対して16%変更し、2回目に10%変更し、ついで定常回転時の回転数(定格回転数)に戻している。
上述した各例においては、センサ検知時間差ΔSに応じて、第1の担持体モータM1と、第2の担持体モータM2の両モータの回転数を変更制御したので、短時間で各ギア23Y乃至23BKの位相関係を所望する状態に調整することができるが、一方の担持体モータの回転数だけを変更制御するように構成してもよい。このときのセンサ検知時間差ΔSと、これに対応する像担持体の角度差と、一方の担持体モータの回転数の増減の一例を示すと次のとおりである。
Figure 0004444719
また、この場合も図16に示すように、センサ検知時間差ΔSが検出されたとき、一方の担持体モータM1の回転数を複数の時点で変更制御して、定常回転時の回転数(定格回転数)に戻すように構成してもよい。
図12は、第1及び第2の担持体モータM1,M2が立ち上がった後、センサ検知時間差ΔSに応じて、第1及び第2の担持体モータM1,M2の両モータの回転数を変更制御して、各ギア23Y乃至23BKの位相合せを行った例を示している。
上述のように、本例の画像形成装置においては、第1及び第2の担持体モータM1,M2の立ち上げ終了後であって、画像形成動作開始前に、センサ検知時間差ΔSが検出されたとき、カラー用ギア23Y,23C,23Mと黒用ギア23BKが前述の色ずれが発生しない所定の位相関係に近づくように、第1及び第2の担持体モータM1,M2の少なくとも一方の担持体モータの回転数を変更する位相関係の調整を複数回行うのである。
上述した位相合せ動作は、モノクロモードで画像形成動作を終了し、カラーモードで画像形成動作を再開するときにだけ行うように構成することもできるが、いずれのモードで画像形成動作を再開するときも、上述の位相合せ動作を行うように構成すると、常に各ギア23Y乃至23BKの位相を所望する状態に設定しておくことができ、完成した画像の画質を高めることができる。
前述のブレーキ手段を設ける構成を採用すると、そのブレーキ手段によって、担持体モータM1,M2が停止したとき、各ギア23M,23BKの第1及び第2の位置を、第1及び第2のセンサ34M,34BKの近傍の位置でそれぞれ停止させることができる。従って、この構成と、上述した位相調整制御の構成を共に採用すると、各担持体モータM1,M2が回転を開始したとき、各ギア23M,23BKの第1及び第2の位置が、各第1及び第2のセンサ34M,34BKの近傍に位置しているので、短時間で各センサ34M,34BKが第1及び第2の位置を検知することになり、短かい時間で像担持体の位相を調整することができる。
ところで、本例の画像形成装置は、前述のようにカラーモードとモノクロモードを選択可能に構成されている。その際、複数回の画像形成動作を連続して行い、その一部の画像形成動作をカラーモードで行い、他の一部をモノクロモードで行いたい場合も、従来は、全ての画像形成動作を連続して行うことはできなかった。すなわち、カラーモードで画像形成動作を行った後、一旦、第1及び第2の担持体モータM1,M2と駆動モータDMの作動を停止し、像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3の回転を止め、しかる後に第2の担持体モータM2と駆動モータDMを再び作動させてモノクロモードでの画像形成動作を再開していたのである。ところが、この構成によると、モータの作動のオン、オフの回数が増え、その都度ギア23Y乃至23BKに衝撃が加えられるため、当該ギアの耐久性が低下するおそれがある。
そこで、本例の画像形成装置においては、第2の担持体モータM2と駆動モータDMを停止させることなく、カラーモードからモノクロモードへの切り換えと、モノクロモードからカラーモードへの切り換えを実行できるように構成されている。
例えば、10回の画像形成動作を連続して行い、そのうちの5回をカラーモードで画像形成動作を実行し、残りの5回をモノクロモードで画像形成動作を行う場合には、先ず図4に示した第1及び第2の担持体モータM1,M2と駆動モータDMを作動させて、前述のようにカラーモードで5回画像形成動作を連続して実行する。ついで、第1の担持体モータM1の作動を停止させるが、第2の担持体モータM2と駆動モータDMはそのまま作動させ続け、残りの5回の画像形成動作をモノクロモードで行う。
モノクロモードからカラーモードに切り換えるときも、先ず第2の担持体モータM2と駆動モータDMを作動させてモノクロモードで画像形成動作を実行し、次いでその両モータM2,DMを作動させたまま、第1の担持体モータM1を作動させて、カラーモードで画像形成動作を実行する。
上述した構成によると、モータをオン、オフする回数が減少し、樹脂より成るギア23Y乃至23BKに与える衝撃を少なくでき、その寿命を伸ばすことができる。
また、図3に示した直接転写方式の画像形成装置も、この図には示していないモータやギアなどが設けられている。すなわち、この画像形成装置は、有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体2Y,2C,2Mと、該カラー用の像担持体2Y,2C,2Mに連結されたカラー用ギアと、黒トナー像が形成される黒用の像担持体2BKと、その黒用の像担持体2BKに連結された黒用ギアと、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mをカラー用ギアを介して回転駆動するクロック制御モータより成る第1の担持体モータと、黒用の像担持体2BKを黒用ギアを介して回転駆動するクロック制御モータより成る第2の担持体モータとを具備しており、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mに形成された有彩色トナー像と黒用の像担持体2BKに形成された黒トナー像をそれぞれ記録媒体担持体3Aに担持されて搬送される記録媒体Pに重ねて転写してフルカラー画像を得るカラーモードと、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mを停止させると共に、該カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと記録媒体担持体3Aを互いに離間させ、黒用の像担持体2BKを回転駆動し、該黒用の像担持体2BKに形成した黒トナー像を記録媒体担持体3Aに担持されて搬送される記録媒体Pに転写して黒画像を得るモノクロモードとを選択可能に構成され、この例でも第1及び第2の担持体モータは、DCブラシレスモータより成る。この場合も、第2の担持体モータと駆動モータを停止させることなく、カラーモードからモノクロモードへの切り換えと、モノクロモードからカラーモードへの切り換えを実行するように構成することによって、カラー用ギアと黒用ギアの寿命を伸ばすことができる。
また、上述のように第2の担持体モータM2と駆動モータDMを停止させることなく、画像形成モードをモノクロモードからカラーモードに切り換えた場合、すなわち、切り換え後のモードがカラーモードであるとき、制御手段が、その切り換え後のモードでの画像形成動作開始前に、カラー用ギア23Y,23C,23Mと黒用ギア23BKの所定の位相関係が得られるように、第1及び第2の担持体モータのうちの少なくとも一方のモータの回転数を変更制御するように構成すれば、カラーモードで行われた画像形成動作によって、色ずれのないフルカラー画像を得ることができる。この位相調整動作も、図12、及び図14乃至図16を参照して先に説明したところと同様に行われる。但し、この場合には、画像形成モードがカラーモードに切り換えられた後であって、そのカラーモードによる画像形成動作が開始される前に、前述したところと同じくしてギア23Y乃至23BKの位相調整動作が行われる。このように、切り換え後のモードがカラーモードであるとき、その切り換え後のモードでの画像形成動作開始前に、前述の位相関係の調整と同じ調整動作が行われるのである。
また、図1に示した画像形成装置において、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと、黒用の像担持体2BKと、中間転写体3の表面線速をそれぞれ切り換え可能に構成し、第1の表面線速で像担持体と中間転写体3を回転駆動して画像形成動作を行う全速モードと、この第1の表面線速よりも低速の第2の表面線速で像担持体と中間転写体3を回転駆動して画像形成動作を行う低速モードを選択できるように構成することもできる。高速モードで画像形成動作を行えば、低速モードの場合よりも画像形成スピードを高めることができる。逆に低速モードで画像形成動作を行うと、高速モードの場合よりも、完成した画像の画素密度を高めることができる。
図17は、カラーモードで画像形成動作を行い、その途中で、速度モードを高速モードHMから低速モードLMに切り換えた場合の像担持体の表面線速を示す説明図である。実線はカラー用の像担持体2Y,2C,2Mの表面線速を示し、破線は黒用の像担持体2BKの表面線速を示している。高速モード時と低速モード時の像担持体の表面線速はそれぞれV1,V2である。
ここで、速度モードが高速モードHMから低速モードLMに切り換わったとき、第1及び第2の担持体モータM1,M2と駆動モータDMは停止せずに回転したままである。その際、像担持体の表面線速が低速V2に安定する前の時期ISにおいて、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと黒用の像担持体2BKの表面線速が、これらのオーバーシュートに基因して、互いに大きく異なってしまうことがある。かかる現象が発生すると、ギア23Y乃至23BKの位相が大きく狂ってしまい、引き続き行われるカラーモードでの画像形成動作時に色ずれが発生する。これは、速度モードが低速モードから高速モードに切り換わったときも同様である。
従って、第2の担持体モータM2と駆動モータDMを停止させることなく速度モードを切り換えて、カラーモードで画像形成動作を行うときは、その前にギア23Y乃至23BKの位相合せ制御動作を実行する必要がある。かかる観点から、本例の画像形成装置は次のように構成されている。
図1に示した画像形成装置は、前述のように、カラーモードとモノクロモードとを選択でき、しかも上述のように高速モードと低速モードを選択できるように構成されていて、これらのモードを適宜組み合わせた次の4つのモードを選択することができる。すなわち、第1の表面線速でカラー用の像担持体2Y,2C,2Mと黒用の像担持体2BKと中間転写体3を回転駆動して前述のカラーモードを実行する全速カラーモードと、第1の表面線速で黒用の像担持体2BKと中間転写体3を回転駆動して前述のモノクロモードを実行する全速モノクロモードと、さらに第1の表面線速よりも低速な第2の表面線速でカラー用の像担持体2Y,2C,2Mと黒用の像担持体2BKと中間転写体3を回転駆動して前述のカラーモードを実行する低速カラーモードと、第2の表面線速で黒用の像担持体2BKと中間転写体3を回転駆動してモノクロモードを実行する低速モノクロモードである。
ここで、前述のように、第2の担持体モータM2と駆動モータDMを停止させることなく、モードの切り換えが行われるが、その切り換え後のモードが全速カラーモードであるか、又は低速カラーモードであるとき、制御手段が、その切り換え後のモードでの画像形成動作開始前に、カラー用ギア23Y,23C,23Mと黒用ギア23BKの所定の位相関係が得られるように、第1及び第2の担持体モータM1,M2のうちの少なくとも一方のモータの回転数を変更制御するように構成されている。
上述した構成により、カラーモードに切り換わったときに、最終的に得られるカラー画像に色ずれが発生する不具合を阻止できる。
図18は、上述した構成の動作例を示す説明図である。この図の縦軸は像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3の表面線速を示し、横軸は時間を示している。また、この図中の実線は中間転写体3の表面線速を示し、破線はカラー用の像担持体2Y,2C,2Mの表面線速を示し、一点鎖線は黒用の像担持体2BKの表面線速を示している。像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3の基本となる第1の表面線速V1は155mm/secであり、その第2の表面線速V2は、その半分の77.5mm/secである。
図18におけるtの時点で、図4に示した第1及び第2の担持体モータM1,M2と駆動モータDMが作動を開始し、tの時点でその立上げを完了する。この立上げ時に中間転写体3と、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと、黒用の像担持体2BKは全てほぼ同一の表面線速で増速する。かかる立上げに要する時間は1000msecである。
ついで、モータM1,M2,DMの立上げ完了後のtで示す時期に、図12、図14乃至図16に示したところと全く同様にして、図4に示したギア23Y乃至23Mの位相合せ動作が実行される。その後のtで示す時間の間、高速モードとカラーモードの組み合わせである全速カラーモードでの画像形成動作が実行される。
次にtの時点で、第1及び第2の担持体モータM1,M2と駆動モータDMの回転数が下げられ、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと中間転写体3の表面線速が第2の表面線速V2に低下する。このときも、tで示す時間だけ、ギア23Y乃至23BKの位相合せ動作が行われる。図18に示した例では、モータM1,M2,DMの減速に伴って、各ギア23Y乃至23BKの位相にずれが生じなかったため、実際のモータスピードの調整は行われていない。
次いで、tで示す時間の間、低速モードとカラーモードの組み合わせである低速カラーモードが実行される。また、tの時点で、図2に示したように、中間転写体3が像担持体2Y乃至2BKから離され、次いでtの時点でカラー用の像担持体2Y,2C,2Mの表面線速が下げられ、第1の担持体モータM1が停止して、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mの回転が止められる。
引き続き、t10の時間だけ、低速モードとモノクロモードの組み合わせである低速モノクロモードで画像形成動作が行われる。その際、この画像形成動作に先立って、ギアの位相合せ動作は行われない。
次に、t11の時点で、黒用の像担持体2BKと中間転写体3の表面線速が上昇し始め、t12の時点でこれらの表面線速が第1の表面線速V1に戻されるが、このときはギア23Y乃至23BKの位相合せ動作は行われない。次いで、t13で示す時間の間、高速モードとモノクロモードの組み合わせである高速モノクロモードでの画像形成動作が行われる。
一方、t14の時点で第1の担持体モータM1が作動を開始し、t15の時点でその立上げを完了する。このときの立上げに要する時間も1000msecである。引き続き、t16の時期にギア23Y乃至23BKの位相合せ動作が実行され、t17の時点で中間転写体3がカラー用の像担持体2Y,2C,2Mに接触し、それ以降、高速モードとカラーモードの組み合わせである全速カラーモードでの画像形成動作が行われる。
位相合せ動作が行われている間に、中間転写体3をカラー用の像担持体2Y,2C,2Mに当接させてもよいが、このようにすると、ギア23Y乃至23BKの表面に大きな衝撃が加えられ、その摩耗が促進されるおそれがある。従って図18に示したように位相合せ動作を完了した後に、中間転写体3をカラー用の像担持体2Y,2C,2Mに接触させることが望ましい。
上述した構成は、図3に示した直接転写方式の画像形成装置にも適用できることは当然である。すなわち、この場合も、第2の担持体モータと駆動モータを停止させることなく、モードの切り換えを行えるように構成すると共に、カラー用の像担持体2Y,2C,2Mと黒用の像担持体2BKと記録媒体担持体3Aの表面線速をそれぞれ切り換え可能に構成し、かつ第1の表面線速でカラー用の像担持体2Y,2C,2Mと黒用の像担持体2BKと記録媒体担持体3Aを回転駆動してカラーモードを実行するモードを全速カラーモードと称し、第1の表面線速で黒用の像担持体2BKと記録媒体担持体3Aを回転駆動してモノクロモードを実行するモードを全速モノクロモードとし、さらに第1の表面線速よりも低速な第2の表面線速でカラー用の像担持体2Y,2C,2Mと黒用の像担持体2BKと記録媒体担持体3Aを回転駆動してカラーモードを実行するモードを低速カラーモードとし、第2の表面線速で黒用の像担持体2BKと記録媒体担持体3Aを回転駆動してモノクロモードを実行するモードを低速モノクロモードと称したとき、切り換え後のモードが全速カラーモードであるか、又は低速カラーモードであるとき、制御手段が、その切り換え後のモードでの画像形成動作開始前に、カラー用ギアと黒用ギアの所定の位相関係が得られるように、第1及び第2の担持体モータのうちの少なくとも一方のモータの回転数を変更制御するように構成するのである。
ところで、図19及び図20におけるカーブC1,C2は、図4に示した黒用ギア23BKとカラー用ギア23Mをそれぞれ1回転したときに観測される各ギア23BK,23Mのピッチ円の半径方向の振れ量を示している(ギア単品計測でギア回転量を計測できないので、振れ量にて代用している)。当該ギア23BK,23Mのピッチ円の半径が最大(+)となった部分が相手のギア26,25にそれぞれ噛み合ったとき、黒用ギア23BKとカラー用ギア23BKの角速度は最小となり、各ギア23BK,23Mのピッチ円の半径が最小(−)の部分が相手のギア26,24にそれぞれ噛み合ったとき、黒用ギア23BKとカラー用ギア23Mとの角速度は最大となる。
ここで、図19に示したカーブC1と図20に示したカーブC2は近似しているので、前述のようにギア23Y乃至23BKの位相を正しく調整すると、図21に示すように、両カーブC1,C2の差ΔCは極く小さくなり、従って前述のように位相合せ動作を行うことにより、色ずれの発生を効果的に抑制することができる。
ところが、実際には、2つのギアのピッチ円の振れを示すカーブが図19及び図20に示したように互いに近似していることは稀であり、多くの場合、図22に示すように2つのギアのピッチ円の振れを示すカーブC3,C4の形態が大きく異なっている。このような場合、前述のようにギア23Y乃至23BKの位相合せを行うと、図22に示すように、その両カーブの差ΔCが大きくなる。
このような場合には、図23に示すように、一方のカーブC4の位相をYで示すだけずらしてやると、両カーブC3,C4の差ΔCが小さくなる。すなわち、画像形成装置に組み付ける前のギア23Y乃至23BKの形態を予め計測しておき、差ΔCが最も小さくなる位相のずれ角Yを予め計測し、この最適なずれ角Yに相当する補正値を定め、前述のようにカラー用ギア23Mと黒用ギア23BKの位相の調整を行うとき、第1及び第2のセンサ34M,34BKが第1の位置(フィーラFM)と第2の位置(フィーラFBK)を検知した時間の差Δtに、予め決められた上述の補正値を加えた値に応じて、制御手段が、前述のように第1及び第2の担持体モータM1,M2のうちの少なくとも一方の回転数を制御するように構成すると、最終的に得られるカラー画像の色ずれを一層低減し、その画質を高めることができる。時間差Δtの代わりに、その時間差Δtに予め決められた補正値を加えた値を用いて前述の位相関係の調整を行うのである。
より具体的に示すと、先に示した表3の代りに、次の表5に示すように制御する。
Figure 0004444719
ところで、前述のように、担持体モータM1,M2と、駆動モータDMを共にDCブラシレスモータにより構成することもできる。この場合、これらのモータM1,M2,DMの立上げ時に、図24に例示するようにクロック数が徐々に増大する指令クロック信号を各モータに入力することにより、像担持体と中間転写体(又は記録媒体担持体)の表面線速を、図25に実線と一点鎖線でそれぞれ示すように制御することができ、符号e,fで示すオーバーシュート量とアンダーシュート量の差を小さくできる。
図26は、DCブラシレスモータより成る各モータM1,M2,DMの立上げ時に、g,h,iで示す如く段階的にクロック数が増大する指令クロック信号を各モータM1,M2,DMに入力する例を示す。これにより、図25に示した場合と同様に、像担持体と中間転写体(又は記録媒体担持体)も表面線速に大きな相違が発生することを防止できる。
図27は、DCブラシレスモータより成る各モータM1,M2,DMの立下げ時に、その各モータに入力する指令クロック信号の一例を示している。このように、各モータの立下げ時に、クロック数が徐々に減少する指令クロック信号を各モータM1,M2,DMに入力することによって、像担持体と中間転写体の表面線速を、図28に実線と一点鎖線で示すように制御し、両者の速度差をなくし、ないしは少なくすることができる。
以上説明した具体例においては、像担持体2Y,2C,2Mを第1の担持体モータM1により回転駆動し、像担持体2BKを第2の担持体モータM2により回転駆動するように構成したが、各像担持体の駆動方式は他の各種態様で構成することもできる。例えば図29に示すように、各像担持体2Y,2C,2M,2BKに同心状に連結されたギア23Y,23C,23M,23BKに、各担持体モータM3,M4,M5,M6の各出力ギア25Y,25C,25M,25BKをそれぞれ噛み合せ、その各ギア23Y乃至23BKと、各像担持体2Y乃至2BKをそれぞれ回転駆動し、その各像担持体2Y乃至2BKに形成した各色のトナー像を、矢印A方向に回転駆動される中間転写体3に重ねて転写する画像形成装置にも、本発明に係る構成を適用することができる。
図29に示した画像形成装置においては、中間転写体3は、支持ローラ4,5,5A,6に巻き掛けられ、駆動モータDMの出力ギア28Aが、支持ローラ4に同心状に固定されたギア27Aに噛み合い、駆動モータDMの回転が出力ギア28A及びギア27Aを介して支持ローラ4に伝えられ、中間転写体3が矢印A方向に回転駆動される。
上述の担持体モータM3乃至M6と、駆動モータDMのうちの少なくとも1つがDCブラシレスモータより成るクロック制御モータにより構成され、そのDCブラシレスモータが前述したところと同様に制御される。これにより、モータM3乃至M6,DMの立上げ時と立下げ時に像担持体2Y乃至2BKと中間転写体3の表面線速が大きく異なる不具合を阻止できる。他の基本構成は、図1及び図4に示した画像形成装置と変りはなく、図29においては、図4に示した各要素に対応する要素には、図4に付した符号と同一の符号を付してある。
また、本発明は、1つの像担持体に単色トナー像を形成し、そのトナー像を、記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に転写する画像形成装置にも適用できるものである。
図30は、かかる画像形成装置の一例を示している。ここに示した画像形成装置は、像担持体2に同心状に固定されたギア27に、担持体モータMの出力ギア25が噛み合い、この担持体モータMによって像担持体2が図30における時計方向に回転駆動され、このときその像担持体2上に単色のトナー像が形成される。
一方、無端ベルトより成る記録媒体担持体3Bは、支持ローラ4A,5Aに巻き掛けられ、その一方の支持ローラ5Aに同心状に連結されたギア27Bに、駆動モータDMの出力ギア28Bが噛み合い、この駆動モータDMによって、記録媒体担持体3Bが矢印A方向に回転駆動される。
図示していない給紙装置から給送された記録媒体Pは、記録媒体担持体3Bに担持されて搬送され、図示していない転写装置によって、像担持体2上のトナー像がその記録媒体Pに転写される。像担持体Pは、記録媒体担持体3Bを離れた後、図示していない定着装置を通り、このときトナー像が記録媒体P上に定着される。
上述した画像形成装置の担持体モータMと駆動モータDMの少なくとも一方がDCブラシレスモータより成るクロック制御モータによって構成され、そのDCブラシレスモータが前述したところと同様に制御される。これにより、モータM;DMの定常回転時はもとより、その立上げ時と立下げ時にも、像担持体2と記録媒体担持体の表面線速が大きく異なってしまう不具合を阻止できる。
以上説明した画像形成装置においては、DCブラシレスモータの回転数は、予め決められた速度曲線に合せて制御され、その速度曲線は、図4に示したメモリ33、例えば不揮発メモリに記憶されている。その際、画像形成装置の各要素の特性が経時で変化した場合、像担持体と中間転写体(又は記録媒体担持体)との表面線速の差が大きくなることも考えられる。そこで、この速度曲線を、画像形成装置の図示していない操作パネルの操作、又は画像形成装置の接続端末(例えばパーソナルコンピュータ)への操作によって、変更できるように構成することが好ましい。このようにすれば、画像形成装置の経時変化によって像担持体と中間転写体(又は記録媒体担持体)の表面線速の差が大きくなった場合には、その差が小さくなるように、速度曲線を変えることができる。
本発明は、プリンタ以外の画像形成装置、例えば複写機、ファクシミリ、これらの複合機などにも広く適用できるものである。
画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 中間転写体がカラー用の像担持体から離間した状態を示す概略断面図である。 直接転写方式の画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示した画像形成装置の像担持体と中間転写体の駆動系を示す説明図である。 像担持体とギアの位置関係を示す概略図である。 駆動モータと担持体モータの回転数の制御態様の一例を示す図である。 担持体モータの立下げ時の制御態様を示す説明図である。 DCブラシレスモータのブレーキ手段の一例を示す説明図である。 中間転写体と像担持体の表面線速の一例の概略のみを示すグラフである。 中間転写体と像担持体の表面線速の一例の概略のみを示すグラフである。 中間転写体と像担持体の表面線速のさらに他の例の概略のみを示すグラフである。 中間転写体と像担持体の表面線速のさらに別の例の概略のみを示すグラフである。 複数のギアの位相関係の一例を説明する図である。 複数のギアの位相関係の調整に関する制御態様の一例を示すフローチャートである。 第1及び第2の担持体モータの回転数の制御態様の例を示す図である。 第1及び第2の担持体モータの回転数の制御態様の他の例を示す図である。 高速モードから低速モードへの切り換え時の像担持体の表面線速を示す説明図である。 各モード時の像担持体と中間転写体の表面線速を示すグラフである。 黒用ギアのピッチ円の半径方向の振れを示す図である。 カラー用ギアのピッチ円の半径方向の振れを示す図である。 図19及び図20に示した振れ量の差を示す図である。 他の振れ量の差を示す図である。 図22に示した一方のカーブの位相をずらしたときの様子を示す図である。 DCブラシレスモータに入力する指令クロック信号を示す説明図である。 像担持体と中間転写体の表面線速を示す図である。 DCブラシレスモータに入力する指令クロック信号の他の例を示す説明図である。 DCブラシレスモータに入力する指令クロック信号のさらに他の例を示す説明図である。 像担持体と中間転写体の表面線速を示す図である。 画像形成装置の他の例を示す概略図である。 画像形成装置のさらに他の例を示す概略図である。 従来のDCブラシレスモータに入力する指令クロック信号を示す説明図である。 従来のDCブラシレスモータにより駆動される像担持体と中間転写体の表面線速を示す図である。 従来のDCブラシレスモータに入力する指令クロック信号を示す説明図である。 従来のDCブラシレスモータにより駆動される像担持体と中間転写体の表面線速を示す図である。
符号の説明
2,2Y,2C,2M,2BK 像担持体
3 中間転写体
3A 記録媒体担持体
23Y,23C,23M,23BK ギア
34M,34BK センサ
DM,M 駆動モータ
M1,M2,M3,M4,M5,M6 担持体モータ
P 記録媒体

Claims (13)

  1. 有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体と、黒トナー像が形成される黒用の像担持体と、前記カラー用の像担持体に形成されたトナー像と前記黒用の像担持体に形成されたトナー像が重ねて転写される中間転写体と、該中間転写体を回転駆動する駆動モータと、前記カラー用の像担持体に連結されたカラー用ギアと、前記黒用の像担持体に連結された黒用ギアと、前記カラー用の像担持体を前記カラー用ギアを介して回転駆動する第1の担持体モータと、前記黒用の像担持体を前記黒用ギアを介して回転駆動する第2の担持体モータと、前記カラー用ギアの周方向における第1の位置を検知する第1のセンサと、前記黒用ギアの周方向における第2の位置を検知する第2のセンサとを具備し、前記中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に転写して記録画像を得る画像形成装置であって、前記第1の担持体モータと第2の担持体モータは、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるDCブラシレスモータより成り、前記第1及び第2の担持体モータの立上げ時と立下げ時に、該第1及び第2の担持体モータの回転数を、予め決められた速度曲線に合せて制御すると共に、前記第1のセンサと第2のセンサが前記第1の位置と第2の位置を検知した時間の差をΔtとし、前記カラー用ギアと黒用ギアが、前記記録画像に色ずれが発生しないように所定の位相関係を保って定常時の回転数で回転したときに、前記第1及び第2のセンサが前記第1及び第2の位置を検知したときの基準時間差をΔTとし、前記時間差Δtと前記基準時間差ΔTとの差であるセンサ検知時間差をΔSとしたとき、前記第1及び第2の担持体モータの立ち上げ終了後であって、画像形成動作開始前に、前記センサ検知時間差ΔSが検出されたとき、前記カラー用ギアと黒用ギアが前記所定の位相関係に近づくように、前記第1及び第2の担持体モータの少なくとも一方の担持体モータの回転数を変更する位相関係の調整を複数回行う画像形成装置。
  2. 有彩色トナー像が形成されるカラー用の像担持体と、黒トナー像が形成される黒用の像担持体と、記録媒体を担持して搬送する記録媒体担持体と、該記録媒体担持体を回転駆動する駆動モータと、前記カラー用の像担持体に連結されたカラー用ギアと、前記黒用の像担持体に連結された黒用ギアと、前記カラー用の像担持体を前記カラー用ギアを介して回転駆動する第1の担持体モータと、前記黒用の像担持体を前記黒用ギアを介して回転駆動する第2の担持体モータと、前記カラー用ギアの周方向における第1の位置を検知する第1のセンサと、前記黒用ギアの周方向における第2の位置を検知する第2のセンサとを具備し、前記カラー用の像担持体に形成されたトナー像と前記黒用の像担持体に形成されたトナー像を前記記録媒体に重ねて転写して記録画像を得る画像形成装置であって、前記第1の担持体モータと第2の担持体モータは、指令クロック信号とフィードバック信号とにより制御されるDCブラシレスモータより成り、前記第1及び第2の担持体モータの立上げ時と立下げ時に、該第1及び第2の担持体モータの回転数を、予め決められた速度曲線に合せて制御すると共に、前記第1のセンサと第2のセンサが前記第1の位置と第2の位置を検知した時間の差をΔtとし、前記カラー用ギアと黒用ギアが、前記記録画像に色ずれが発生しないように所定の位相関係を保って定常時の回転数で回転したときに、前記第1及び第2のセンサが前記第1及び第2の位置を検知したときの基準時間差をΔTとし、前記時間差Δtと前記基準時間差ΔTとの差であるセンサ検知時間差をΔSとしたとき、前記第1及び第2の担持体モータの立ち上げ終了後であって、画像形成動作開始前に、前記センサ検知時間差ΔSが検出されたとき、前記カラー用ギアと黒用ギアが前記所定の位相関係に近づくように、前記第1及び第2の担持体モータの少なくとも一方の担持体モータの回転数を変更する位相関係の調整を複数回行う画像形成装置。
  3. 前記時間差Δtの代わりに、該時間差Δtに予め決められた補正値を加えた値を用いて前記位相関係の調整を行う請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動モータがステッピングモータより成る請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動モータがDCブラシレスモータより成る請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記DCブラシレスモータは、その立上げ時と立下げ時に、前記速度曲線に対応したクロック数の指令クロック信号により回転制御される請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記DCブラシレスモータは、その立上げ時に、徐々に増大するクロック数の指令クロック信号により回転制御され、定常回転時には、ほぼ一定のクロック数の指令クロック信号により回転制御され、立下げ時には、徐々に減少するクロック数の指令クロック信号により回転制御される請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記DCブラシレスモータの立下げ時に、該DCブラシレスモータを強制的に減速させるブレーキ手段を具備する請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記DCブラシレスモータの立上げ時と立下げ時に、指令クロック信号のクロック数を段階的に変化させて前記クロック制御モータの回転数を制御する請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記カラー用の像担持体に形成された有彩色トナー像と黒用の像担持体に形成された黒トナー像をそれぞれ中間転写体に重ねて転写し、その中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写してフルカラー画像を得るカラーモードと、カラー用の像担持体を停止させると共に、該カラー用の像担持体と中間転写体を互いに離間させ、黒用の像担持体を回転駆動し、該黒用の像担持体に形成した黒トナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写して黒画像を得るモノクロモードとを選択可能に構成され、前記第2の担持体モータと駆動モータを停止させることなく、カラーモードからモノクロモードへの切り換えと、モノクロモードからカラーモードへの切り換えを実行する請求項1及び3乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記カラー用の像担持体に形成された有彩色トナー像と黒用の像担持体に形成された黒トナー像をそれぞれ記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に重ねて転写してフルカラー画像を得るカラーモードと、カラー用の像担持体を停止させると共に、該カラー用の像担持体と記録媒体担持体を互いに離間させ、黒用の像担持体を回転駆動し、該黒用の像担持体に形成した黒トナー像を記録媒体担持体に担持されて搬送される記録媒体に転写して黒画像を得るモノクロモードとを選択可能に構成され、前記第2の担持体モータと駆動モータを停止させることなく、カラーモードからモノクロモードへの切り換えと、モノクロモードからカラーモードへの切り換えを実行する請求項2及び3乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 切り換え後のモードがカラーモードであるとき、その切り換え後のモードでの画像形成動作開始前に、前記位相関係の調整と同じ調整動作が行われる請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記速度曲線がメモリに記憶されており、該速度曲線を、操作パネルの操作又は画像形成装置の接続端末への操作により変更可能である請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成装置。
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