JP2006084669A - カラー画像形成装置における感光体駆動制御 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】潜像を担持する感光体9が、回転位相検知センサ15を備える大口径ドラムギヤ2を介してホール素子付きのDCブラシレスモータ1で駆動され、大口径ドラムギヤ2及びホール素子付きのDCブラシレスモータ1で回転位相を検出し、大口径ドラムギヤ2を強制的に等速で回転させてDCブラシレスモータ1からホール素子情報を取得することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
複数の感光体を転写紙または中間転写体に対向させ並べて配置することから、タンデム方式と呼ばれ、感光体毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対して静電潜像の形成、現像などの電子写真プロセスを実行させ、直接転写方式では走行中の転写紙上に、中間転写方式においては走行中の中間転写体上に転写する。
これらの各方式を用いたタンデム方式のカラー画像形成装置では、直接転写方式にあっては、転写紙を支持しながら走行する無端ベルトを、中間転写方式にあっては、感光体から画像を受け取り担持する無端ベルトを採用するのが一般的である。そして4個の感光体を含む作像ユニットをベルトの一走行辺に並べて設置する。
上記タンデム方式のカラー画像形成装置では、各色のトナー画像を精度よく重ねることが色ズレの発生を防止することが重要である。
しかしながら、上記制御では、4個の感光体それぞれにエンコーダ(回転位相検出部)を具備しなくてはならず、本体コストが高くなるという欠点がある。また、たとえ同じ型で成型されたギヤであっても、累積噛み合いピッチ誤差がばらつくために、制御が複雑になり、補正精度も落ちてしまうという欠点がある。
1.潜像を担持する感光体は、回転位相検知センサを備える大口径ドラムギヤを介してホール素子付きのDCブラシレスモータで駆動され、大口径ドラムギヤ及びホール素子付きのDCブラシレスモータで回転位相を検出することを特徴とする画像形成装置の感光体駆動装置である。
2.前記感光体駆動装置は、前記大口径ドラムギヤを強制的に等速で回転させてDCブラシレスモータからホール素子情報を取得することを特徴とする。
3.前記感光体駆動装置は、前記大口径ドラムギヤの回転位相検知センサの情報とDCブラシレスモータからホール素子情報とにより、DCブラシレスモータの回転を制御する ことを特徴とする。
4.画像形成装置は、1ないし3のいずれかに記載の感光体駆動装置を有することを特徴とする。
感光体9はカップリング10により大口径ドラムギヤ2と連結されており、DCブラシレスモータ1により駆動される。なお、図中5は軸受、6&7は側板、8はカップリング当接用のスプリングを示す。
一般的に大口径ギヤ2は小モジュールを採用し、できるだけ多くの歯数を確保することで、ギヤの噛み合いピッチを小さくし、感光体上の画像ムラを目立たなくなるように設定されている。
通常は、DCブラシレスモータ1の駆動軸であるピニオンギヤ11によって、大口径ドラムギヤ2は回転する。このとき、モータ駆動制御部13からの信号(PLL制御)によって制御される。本発明では、逆の考え方で、大口径ドラムギヤ2を強制的に等速回転させ、その時にモータから取得可能なホール素子データをデータ記憶部12に取り込むことでマシンにエンコーダを搭載せずに、かつ、ギヤによってばらつく「累積噛み合いピッチ誤差」を認識することが可能となる。強制的な等速回転は、工場等で高精度の等速回転が可能なモータを感光体9に替えて連結することにより行う。また、図中の15はギヤの回転位相検知センサ、14は大口径ドラムギヤ2に設置された回転タイミング検知用のリブである。このセンサからの情報は、DCブラシレスモータからの情報と同じくデータ記憶部12に取り込まれ、ホール素子データとドラムギヤの回転位相の照合に用いられる。
DCブラシレスモータ1からのホール素子のデータは、図3に示すように、大まかに見ると一定間隔で刻まれるが、ミクロで見ると図2に示す大口径ドラムギヤ2の噛み合いピッチ誤差の影響で変動する。本発明ではこの情報を基に、「ドラムギヤを一定速度で回転させるためのホール素子データの傾向」を取得することを特徴とするものである。下側のグラフは、前述したギヤの回転位相検知センサからの入力信号である。この情報により、ホール素子データのホームポジション(0地点)を定義づけることが可能となり、これによって初めてデータ入手の意味をなすこととなる。
表はホール素子からの信号データの一例であり、架空のデータである。仮にほぼゼロの回転ムラでドラムギヤを駆動させたとしても、理想的なギヤでない限り、DCブラシレスモータ1側に伝達した時点で噛み合いピッチ誤差による速度ムラ(=ワウフラッター)が発生してしまう。もちろん、モータピニオンギヤの噛み合いピッチ誤差も影響を与えるのだが、一般的にピニオンギヤの歯数は少なく、大口径ドラムギヤ2に比べて噛み合いピッチ誤差の振幅が小さいために、問題視されないことが多い。
ホール素子からの信号間隔が短いということは、DCブラシレスモータ1は速く回転しているということであり、すなわちこれは大口径ドラムギヤ2の噛み合いピッチが小さい(一定距離の間にギヤの歯が多く存在する)ことになる。このことを踏まえると、実使用にて大口径ドラムギヤ2を一定速度で回転するためには、DCブラシレスモータ1の回転数を速くする必要があることになる。
逆に、ホール素子からの信号間隔が長いということは、DCブラシレスモータ1が遅く回転していることになり、すなわちこれはドラムギヤの噛み合いピッチが大きい(一定距離の間にギヤの歯が少ない)ことになる。このことを踏まえると、実使用にて大口径ドラムギヤ2を一定速度で回転するためには、DCブラシレスモータ1の回転数を遅くする必要があることになる。
図6は、従来機におけるDCブラシレスモータ1を等速回転させたときを示す図である。昨今のカラー機では、感光体や大口径ドラムギヤ2にエンコーダを取り付けたり、感光体同士の距離を感光体周長に関連付けさせ、大口径ドラムギヤ2の累積ピッチ誤差を除去する構成が見受けられるが、前者はコスト的な問題、後者はレイアウト的な自由度の点で問題がある。
2 大口径ドラムギヤ
5 軸受
6、7 側板
8 スプリング
9 感光体
10 カップリング
11 ピニオンギヤ
12 データ記憶部
13 モータ駆動制御部
14 リブ
15 回転位相検知センサ
Claims (4)
- 潜像を担持する感光体は、回転位相検知センサを備える大口径ドラムギヤを介してホール素子付きのDCブラシレスモータで駆動され、大口径ドラムギヤ及びホール素子付きのDCブラシレスモータで回転位相を検出する
ことを特徴とする画像形成装置の感光体駆動装置。 - 請求項1に記載の感光体駆動装置において、
前記大口径ドラムギヤを強制的に等速で回転させてDCブラシレスモータからホール素子情報を取得する
ことを特徴とする画像形成装置の感光体駆動装置。 - 請求項1または2に記載の感光体駆動装置において、
前記大口径ドラムギヤの回転位相検知センサの情報とDCブラシレスモータからホール素子情報とにより、DCブラシレスモータの回転を制御する
ことを特徴とする画像形成装置の感光体駆動装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の感光体駆動装置を有することを特徴とする画像形成装置
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