JP2005140870A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アイドラギアを回転駆動し、その回転を感光体ギアに伝えて、複数の感光体を回転させ、その各感光体上に異なった色のトナー像を形成し、これらのトナー像を中間転写体に転写して記録画像を形成する画像形成装置において、中間転写体上に転写された重ねトナー像の色ずれ発生を防止する。
【解決手段】 感光体3BK上に、その周方向に亘って多数のトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体4に転写して中間転写体4上に基準パターン像を形成すると共に、他の感光体3Y上に形成した多数のトナー像を中間転写体4に転写して、中間転写体4上にパターン像を形成し、その各パターン像と各基準パターン像の位置ずれ量の総和を求め、その総和が一番少なくなるように、アイドラギアと感光体ギアの噛み合い位置を設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 感光体3BK上に、その周方向に亘って多数のトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体4に転写して中間転写体4上に基準パターン像を形成すると共に、他の感光体3Y上に形成した多数のトナー像を中間転写体4に転写して、中間転写体4上にパターン像を形成し、その各パターン像と各基準パターン像の位置ずれ量の総和を求め、その総和が一番少なくなるように、アイドラギアと感光体ギアの噛み合い位置を設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のドラム状の感光体に互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を中間転写体に重ねて転写し、次いで中間転写体上の重ねトナー像を記録媒体に転写するか、又は各感光体上のトナー像を直に記録媒体上に重ねて転写してカラー画像を得る画像形成装置に関するものである。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である(例えば、特許文献1参照)。この形式の画像形成装置は、複数の感光体が並んで配置されていることから、タンデム方式のカラー画像形成装置とも称せられている。かかる画像形成装置は、冒頭にも記載したように、各感光体上のトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する中間転写方式の画像形成装置と、各感光体上のトナー像を記録媒体に直に転写する直接転写方式の画像形成装置とがある。いずれの方式の画像形成装置においても、各感光体には、その感光体と同心状に配置された感光体ギアが連結され、駆動モータの回転が感光体ギアを介して感光体に伝えられ、各感光体が回転駆動される。このように各感光体を回転させながら、その周面にトナー像を形成するのである。
上述の如き画像形成装置においては、各感光体の速度変動により、中間転写体又は記録媒体に転写された各トナー像の位置がずれ、重ねトナー像に色ずれが発生するおそれがある。感光体の速度変動の主な要因としては、感光体ギア自体の偏心、その感光体ギアの取付け偏心、感光体自体の偏心、感光体の取付け偏心などが挙げられる。
上述した色ずれの発生を防止するため、各感光体ギアの歯数と同じ歯数のアイドラギアを各感光体ギアに噛み合わせ、そのアイドラギアの回転を感光体ギアに伝えると共に、感光体に速度変動が生じないように、各感光体ギアとアイドラギアの噛み合い位置を調整した画像形成装置が提案されている。しかしながら、従来のこの種の画像形成装置においては、感光体ギア自体の偏心によって起こる感光体の速度変動をなくすことは可能であるが、感光体ギアの取付け偏心、感光体自体の偏心及び感光体の取付け偏心によって生じる感光体の速度変動を解消することはできない。
本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去した画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、複数のドラム状の感光体と、各感光体に同心状に連結された感光体ギアと、各感光体ギアに噛み合ったアイドラギアと、各アイドラギアを回転駆動する駆動モータとを有し、各アイドラギアの回転を各感光体ギアを介して各感光体に伝え、回転する各感光体の周面上に、互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を中間転写体に重ねて転写し、該中間転写体上の重ねトナー像を記録媒体に転写してカラー画像を得る画像形成装置において、複数の感光体のうちの1つの感光体を基準感光体と定め、該基準感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記中間転写体に転写して得た各基準パターン像と、他の感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記中間転写体に転写して得た各パターン像との中間転写体の移動方向における位置ずれ量の総和を検出する位置ずれ量検出手段を設け、該位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
また、同じく本発明は、上記目的を達成するため、複数のドラム状の感光体と、各感光体に同心状に連結された感光体ギアと、各感光体ギアに噛み合ったアイドラギアと、各アイドラギアを回転駆動する駆動モータとを有し、各アイドラギアの回転を各感光体ギアを介して各感光体に伝え、回転する各感光体の周面上に、互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を記録媒体搬送部材に担持されて搬送される記録媒体に重ねて転写してカラー画像を得る画像形成装置において、複数の感光体のうちの1つの感光体を基準感光体と定め、該基準感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記記録媒体搬送部材に転写して得た各基準パターン像と、他の感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記記録媒体搬送部材に転写して得た各パターン像との記録媒体搬送部材の移動方向における位置ずれ量の総和を検出する位置ずれ量検出手段を設け、該位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項2)。
また、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記基準感光体以外の感光体に同心状に連結された感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整すると有利である(請求項3)。
本発明によれば、重ねトナー像の色ずれを従来よりも一層効果的に抑えることができる。
図1はタンデム方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写方式の画像形成装置の概略図である。この画像形成装置は、複数のドラム状の感光体3Y,3C,3M,3BKを有し、その各感光体の周面には、互いに異なった色のトナー像がそれぞれ形成される。図示した例では、互いに平行に配列された4本の感光体3Y乃至3BKが設けられていて、その各感光体上にイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。かかる感光体3Y乃至3BKに対向して無端ベルトより成る中間転写体4が設けられ、この中間転写体4は複数の支持ローラ5,6,7に巻き掛けられている。
各感光体3Y乃至3BKにトナー像を形成するための構成は実質的に全て同一であるので、感光体3Yにトナー像を形成する構成だけを説明する。この感光体3Yは図1における反時計方向に回転駆動され、このとき帯電装置9によって感光体3Yの表面が所定の極性に帯電される。次いで、その帯電面に、露光装置10から出射する書き込み光(図の例ではレーザ光L)が照射され、これによって感光体3Yに静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置11によってイエロートナー像として可視像化される。図示した現像装置11は、現像バイアスの印加される現像ローラ8を有し、この現像ローラ8に担持された乾式現像剤によって、静電潜像が可視像化される。このようにして感光体3Y上に形成されたイエロートナー像は、矢印A方向に走行駆動される中間転写体4の表面に、転写装置13の作用によって転写される。トナー像転写後に感光体3Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置14によって除去される。
全く同様にして、図1に示した他の感光体3C,3M,3BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が、イエロートナー像の転写された中間転写体4の表面に順次重ねて転写される。このようにして、中間転写体4上に4色の重ねトナー像が形成される。
また、図1に示した画像形成装置においては、中間転写体4を挟んで、支持ローラ7に対向して二次転写装置20が配置され、給紙部15から矢印Bで示すように送り出された転写紙又は樹脂フィルムなどから成る記録媒体Pが、レジストローラ対12の回転によって、所定のタイミングで、矢印Cで示すように、二次転写装置20と中間転写体4との間に送り込まれる。このようにして、記録媒体Pが二次転写装置20を通過するとき、この転写装置20の作用によって中間転写体4上の重ねトナー像が記録媒体P上に転写される。トナー像転写後の中間転写体4の表面に付着する転写残トナーはベルト用のクリーニング装置16によって除去される。
トナー像を転写された記録媒体Pは、記録媒体搬送装置40によって搬送されて定着装置2を通過し、このとき熱と圧力の作用によって、転写されたトナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置2を通った記録媒体Pは排紙部17に排出される。
図2は、感光体3Yの支持構成と、その感光体3Yを駆動する駆動系の概略を示す説明図である。図2に符合Fを付した側が画像形成装置本体の手前側であり、符号Rを付した側が奥側である。ドラム状の感光体3Yは、これと同心状の回転軸18に着脱可能に固定支持され、その回転軸18の奥側の部分は、軸受21,22を介して画像形成装置本体の奥側の側板24に回転自在に支持されている。また回転軸18の手前側の端部は、前側板25に着脱可能に固定された面板26に軸受23を介して回転自在に支持されている。さらに、回転軸18の奥側の端部には、その回転軸18と同心状の感光体ギア27Yが固定されている。感光体3Yに、回転軸18を介して、感光体ギア27Yが同心状に連結されているのである。前側板25から面板26を外し、感光体3Yを手前側に引けば、その感光体3Yを回転軸18から抜き出すことができる。
感光体ギア27Yには、この感光体ギア27と同じ歯数のアイドラギア28Yが噛み合い、当該アイドラギア28Yには駆動モータ29の出力ギア30が噛み合っている。駆動モータ29の作動により出力ギア30が回転し、この回転がアイドラギア28Y及び感光体ギア27Yを介して感光体3Yに伝えられ、該感光体3Yが図1における反時計方向に回転して、前述のように、その感光体3Yの周面上にイエロートナー像が形成される。
図1に示した他の感光体3C,3M,3BKも、図2に示したところと全く同様に支持され、しかも図2に示したところと全く同じく駆動される。図2には、これらの感光体3C,3M,3BKの各符号と、その各感光体3C,3M,3BKと同心状に配置された各感光体ギア27C,27M,27BKの各符号と、その各感光体ギアに噛み合ったアイドラギア28C,28M,28BKの各符号も記入してある。このように、各駆動モータ29の出力ギア30の回転が、各アイドラギア28Y,28C,28M,28BKと感光体ギア27Y,27C,27M,27BKを介して各感光体3Y,3C,3M,3BKに伝えられ、各感光体3Y,3C,3M,3BKが回転駆動されるのである。
上述のように、本例の画像形成装置は、複数のドラム状の感光体3Y,3C,3M,3BKと、その各感光体3Y乃至3BKに同心状に連結された感光体ギア27Y,27C,27M,27BKと、各感光体ギア27Y乃至27BKに噛み合ったアイドラギア28Y,28C,28M,28BKと、各アイドラギア2828Y乃至28BKをそれぞれ回転駆動する駆動モータ29とを有し、感光体ギア27Y乃至27BKと該感光体ギアに噛み合ったアイドラギア28Y乃至28BKの歯数は同数に設定されていて、各アイドラギア28Y乃至28BKの回転を各感光体ギア27Y乃至27BKを介して各感光体3Y乃至3BKに伝え、回転する各感光体3Y乃至3BKの周面上に、互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を中間転写体4に重ねて転写し、該中間転写体4上の重ねトナー像を記録媒体Pに転写してカラー画像を得るように構成されている。
上述した画像形成装置において、各感光体ギア27Y乃至27BKの偏心、その各感光体ギア27Y乃至27BKの回転軸18への取付け偏心、感光体3Y乃至3BKの偏心、その感光体の回転軸18への取付け偏心などによって、各感光体3Y乃至3BKに速度変動が生じ、これにより中間転写体4上に転写された重ねトナー像に色ずれが発生することを防止するため、次の調整作業が実行される。
先ず、複数の感光体3Y乃至3BKのうちの1つの感光体を基準感光体と定める。ここでは、ブラックトナー像の形成される感光体3BKを基準感光体として定めることにする。この基準感光体3BKの周面に、少なくとも当該感光体3BKの1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように複数のトナー像を形成し、その複数のトナー像を中間転写体4に転写する。このときの感光体3BK上へのトナー像の形成と、そのトナー像の中間転写体4への転写は、前述の通常の画像形成動作と同じく行われる。図3は、中間転写体4の平面図であり、符号BI1,BI2,BI3…BINは、上述のように感光体3BK上に形成した複数のトナー像を中間転写体4に転写して得た各基準パターン像を示している。ここではN個の基準パターン像が中間転写体4上に形成されている。
一方、他の感光体、例えばイエロートナー像の形成される感光体3Yの周面にも、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように複数のトナー像が形成され、そのトナー像が中間転写体4に転写される。図3には、この複数のトナー像を中間転写体4に転写して得たN個の各パターン像に符号YI1,YI2,YI3…YINを付してある。
図3に示した各基準パターン像BI1乃至BINと、各パターン像YI乃至YINは、色ずれの発生原因がないと仮定した場合に、中間転写体4の移動方向Aにおいてそれぞれ一致するように形成され、しかも各基準パターン像BI1乃至BINと各パターン像YI1乃至YINは、色ずれの発生原因がないと仮定した場合に、全て等ピッチとなるように形成される。従って感光体3BK,3Yやその感光体ギア27BK,27Yに偏心などがなければ、中間転写体4上に転写された各基準パターン像BI1乃至BINと、各パターン像YI1乃至YINのピッチは全て等しくなり、かつ各基準パターン像BI1乃至BINと、各パターン像YI1乃至YINの中間転写体移動方向における位置はそれぞれ一致する。ところが、実際には、感光体3BK,3Yやその感光体ギア27BK,27Yの偏心などによって、各基準パターン像BI1乃至BINと、各パターン像YI1乃至YINの位置は互いにずれる。図3には、各基準パターン像と、これに対応する各パターン像の中間転写体移動方向における位置のずれ量をδ1,δ2,δ3…δNで示してある。
一方、図1及び図3に示すように、中間転写体4の移動方向Aに関して、最下流側に位置する感光体3BKよりも、さらに下流側の中間転写体4の表面部分に対向して、第1及び第2のセンサS1,S2が設けられている。そして、この第1のセンサS1によって各基準パターン像BI1乃至BINが検知され、第2のセンサS2によって各パターン像YI1乃至YINが検知され、その検知信号が演算装置31に取り込まれ、互いに対応する基準パターン像BI1乃至BINとパターン像YI1乃至YINの位置ずれ量の総和(δ1+δ2+δ3…+δN=δ)が算出され、その算出結果が表示装置32に表示される。
図2に示した各アイドラギア28Y乃至28BKは、各感光体ギア27Y乃至27BKに対して接離可能に支持されており、上述の算出結果が得られたなら、全ての感光体ギアと全てのアイドラギアを停止させた状態で、アイドラギア28Yを感光体ギア27Yから離し、その感光体ギア27Yを停止させたまま、アイドラギア28Yを手操作により、又は駆動モータ29を作動させて、或る角度だけ回転させ、次いでこのアイドラギア28Yを感光体ギア27Yに噛み合わせる。感光体ギア27BKとアイドラギア28BKは噛み合せたままである。引き続き、感光体3BKと3Yを通常の画像形成動作時と同じ方向に回転駆動しながら、前述したところと全く同様にして、その各感光体3BKと3Y上に複数のトナー像を形成し、そのトナー像を矢印A方向に走行する中間転写体4上に転写して、基準パターン像BI1乃至BINとパターン像YI1乃至YNIを中間転写体4上に形成し、これらの基準パターン像とパターン像を第1及び第2のセンサS1,S2によって検知し、互いに対応する基準パターン像とパターン像の間のずれ量δ1,δ2…δNの総和δを演算装置30により算出し、その総和を表示装置32に表示させる。
上述した調整動作を繰り返し行い、位置ずれ量の総和δが最も少ないときの感光体ギア27Yとアイドラギア28Yの噛み合い位置を、両ギア27Y,28Yの最終の噛み合い位置とし、調整作業を終える。
全く同様にして、基準感光体3BKと、他の感光体3Cとに多数のトナー像を形成し、その各トナー像を中間転写体4上に転写して、各基準パターン像と、これに対応するパターン像の位置ずれ量を検知し、その総和を算出する。次いで、アイドラギア28Cを感光体ギア27Cから離し、そのアイドラギア28Cを或る角度回転させて再びそのアイドラギア28Cを感光体ギア27Cに噛み合せる。感光体ギア27BKとアイドラギア28BKは噛み合せたままである。引き続き、各感光体3BK,3C上に形成した多数のトナー像を中間転写体上に転写して基準パターン像とパターン像を得、そのずれ量の総和を算出する。このような調整作業を繰り返し行い、位置ずれ量の総和が最も少なくなったときの感光体ギア27Cとアイドラギア28Cの噛み合い位置を、両ギア27C,28Cの最終の噛み合い位置とする。
上述した作業を、さらに他の感光体3Mに対しても行い、その感光体3Mの感光体ギア27Mとアイドラギア28Mの噛み合い位置を決定する。
上述のように各感光体ギアと各アイドラギアの噛み合い位置を調整することにより、各感光体3Y乃至3BKから中間転写体4に転写された重ねトナー像の色ずれをなくし、ないしはこれを無視できる程度の小さなものにすることができる。
図4は、この色ずれ解消の原理を示す図であり、図4の(a)は感光体の速度変動を示し、同(b)はアイドラギアの速度変動を示し、これらの速度変動が互いに相殺し合うことにより、同(c)に示すように、感光体の速度変動が解消される。
上述した調整作業は、例えば、画像形成装置の製造時、感光体を交換したとき、或いは画像形成動作を或る回数行うごとに実施する。
図示した例では、センサS1,S2と演算装置31が、複数の感光体3Y乃至3BKのうちの1つの感光体を基準感光体3BKと定め、その基準感光体3BKの周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を中間転写体4に転写して得た各基準パターン像BI1乃至BINと、他の感光体3Y,3C,3Mの周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を中間転写体4に転写して得た各パターン像YI1乃至YINとの中間転写体4の移動方向Aにおける位置ずれ量δ1,δ2…δNの総和δを検出する位置ずれ量検出手段を構成している。そして、かかる位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和δが最も少なくなるように、感光体ギア27Y,27C,27Mに対するアイドラギア28Y,28C,28Mの噛み合い位置を調整するのである。また、本例の画像形成装置においては、上述の位置ずれ検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、基準感光体3BK以外の感光体3Y,3C,3Mに同心状に連結された感光体ギア27Y,27C,27Mに対するアイドラギア28Y,28C,28Mの噛み合い位置を調整するように構成されている。
上述した構成によれば、感光体ギア27Y乃至27BKの取付け偏心、感光体3Y乃至3BKの偏心、感光体の取付け偏心によって起こる感光体の速度変動も解消できるので、中間転写体4に転写された重ねトナー像の色ずれを高い精度でなくすことができ、その画質を高めることができる。
前述の感光体ギア27Y,27C,27Mとアイドラギア28Y,28C,28Mの噛み合い位置調整時に、アイドラギアを感光体ギアに対して手操作によって接離させることもできるが、これを自動的に行うことも可能である。例えば、図5に示すように、アイドラギア28Yを支持部材33に支持すると共に、その支持部材33を出力ギア30の中心軸線のまわりに回動可能に支持する。実線矢印は、通常の画像形成動作時の感光体ギア27Y、アイドラギア28Y及び出力ギア30の回転方向である。アイドラギア28Yは、出力ギア30からの回転力により、接線方向aに対して圧力角θ(通常はθ=20°)の方向bに力を受ける。このため、アイドラギア28Yは、感光体ギア27Yと噛み合う方向に移動しようとするが、支持部材33が回転軸18に当るので、それ以上、アイドラギア28Yが移動することはない。これにより、両ギア27Y,27Yは、ピッチ円で良好に噛み合う。アイドラギア28Yを感光体ギア27Yから離すときは、出力ギア30を破線矢印で示すように逆回転させる。これにより、今度は、接線方向cに対して圧力角θ(通常はθ=20°)の方向dに力を受ける。すると、図6に示すように支持部材33が揺動してアイドラギア28Yが感光体ギア27Yから離れる。次いで、支持部材33がストッパ34に当って停止するが、そのまま出力ギア30が逆転を続けても、アイドラギア28Yは空回りする。アイドラギア28Yを所望する位置まで回転させた後、駆動モータを再び正転させてギア同士を噛み合わせる。
以上、中間転写方式の画像形成装置に本発明に係る構成を適用した例を示したが、上述した構成は直接転写方式の画像形成装置にも適用できる。図7は、直接転写方式の画像形成装置の一例を示し、ここに示した画像形成装置は、図1に示した中間転写体4の代りに、複数の支持ローラ5,6,7に巻き掛けられた無端ベルトより成る記録媒体搬送部材104を有している。この記録媒体搬送部材104は、矢印A方向に駆動され、給紙部5から給送された記録媒体Pは、この記録媒体搬送部材104に担持されて搬送され、このとき各感光体3Y乃至3BK上に形成された各色のトナー像が記録媒体Pに転写される。この記録媒体Pは、記録媒体搬送部材104を離れた後、定着装置2を通り、このとき記録媒体P上の重ねトナー像が定着される。記録媒体搬送部材104に付着したトナーは、クリーニング装置16によって除去される。
図7に示した画像形成装置の場合には、基準感光体3BKと、他の感光体上に形成された複数のトナー像は、記録媒体搬送部材104に転写されて基準パターン像とパターン像がその記録媒体搬送部材104上に形成される。図7に示した画像形成装置の他の構成は、図1乃至図6に示した構成と変りはなく、図1に示した各部に対応する部分には、図1と同じ符号を付してある。
要約すれば、図7に示した画像形成装置の場合も、複数のドラム状の感光体3Y乃至3BKと、各感光体3Y乃至3BKに同心状に連結された感光体ギアと、各感光体ギアに噛み合ったアイドラギアと、各アイドラギアを回転駆動する駆動モータとを有し、感光体ギアと該感光体ギアに噛み合ったアイドラギアの歯数は同数に設定されていて、各アイドラギアの回転を各感光体ギアを介して各感光体3Y乃至3BKに伝え、回転する各感光体3Y乃至3BKの周面上に、互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を記録媒体搬送部材104に担持されて搬送される記録媒体Pに重ねて転写してカラー画像を得る画像形成装置において、複数の感光体3Y乃至3BKのうちの1つの感光体を基準感光体3BKと定め、該基準感光体3BKの周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記記録媒体搬送部材104に転写して得た各基準パターン像と、他の感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記記録媒体搬送部材104に転写して得た各パターン像との記録媒体搬送部材104の移動方向における位置ずれ量の総和を検出する位置ずれ量検出手段を設け、該位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整するように構成されている。
3Y,3C,3M,3BK 感光体
4 中間転写体
27 感光体ギア
28 アイドラギア
29 駆動モータ
104 記録媒体搬送部材
P 記録媒体
BI1乃至BIN 基準パターン像
YI1乃至YIN パターン像
4 中間転写体
27 感光体ギア
28 アイドラギア
29 駆動モータ
104 記録媒体搬送部材
P 記録媒体
BI1乃至BIN 基準パターン像
YI1乃至YIN パターン像
Claims (3)
- 複数のドラム状の感光体と、各感光体に同心状に連結された感光体ギアと、各感光体ギアに噛み合ったアイドラギアと、各アイドラギアを回転駆動する駆動モータとを有し、各アイドラギアの回転を各感光体ギアを介して各感光体に伝え、回転する各感光体の周面上に、互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を中間転写体に重ねて転写し、該中間転写体上の重ねトナー像を記録媒体に転写してカラー画像を得る画像形成装置において、複数の感光体のうちの1つの感光体を基準感光体と定め、該基準感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記中間転写体に転写して得た各基準パターン像と、他の感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記中間転写体に転写して得た各パターン像との中間転写体の移動方向における位置ずれ量の総和を検出する位置ずれ量検出手段を設け、該位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整することを特徴とする画像形成装置。
- 複数のドラム状の感光体と、各感光体に同心状に連結された感光体ギアと、各感光体ギアに噛み合ったアイドラギアと、各アイドラギアを回転駆動する駆動モータとを有し、各アイドラギアの回転を各感光体ギアを介して各感光体に伝え、回転する各感光体の周面上に、互いに異なった色のトナー像をそれぞれ形成し、その各トナー像を記録媒体搬送部材に担持されて搬送される記録媒体に重ねて転写してカラー画像を得る画像形成装置において、複数の感光体のうちの1つの感光体を基準感光体と定め、該基準感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記記録媒体搬送部材に転写して得た各基準パターン像と、他の感光体の周面に、少なくともその1周分に亘って、周方向に等ピッチとなるように形成した複数のトナー像を前記記録媒体搬送部材に転写して得た各パターン像との記録媒体搬送部材の移動方向における位置ずれ量の総和を検出する位置ずれ量検出手段を設け、該位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整することを特徴とする画像形成装置。
- 前記位置ずれ量検出手段によって得られた位置ずれ量の総和が最も少なくなるように、前記基準感光体以外の感光体に同心状に連結された感光体ギアに対するアイドラギアの噛み合い位置を調整する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003374952A JP2005140870A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003374952A JP2005140870A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005140870A true JP2005140870A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34686498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003374952A Pending JP2005140870A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005140870A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007232933A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置、及び像担持体ユニット |
US7532842B2 (en) | 2005-11-15 | 2009-05-12 | Ricoh Company, Ltd. | Color printing apparatus capable of color registration difference correction |
JP2011242477A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Sharp Corp | 画像形成装置及び像担持体の相対位相ずれの補正方法 |
JP2014089371A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-11-04 JP JP2003374952A patent/JP2005140870A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014089371A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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