JP4683455B2 - 画像形成装置における感光体ギアの周方向位置調整方法 - Google Patents

画像形成装置における感光体ギアの周方向位置調整方法 Download PDF

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本発明は、互いに異なる第1乃至第3の色のトナー像がそれぞれ形成される第1乃至第3の感光体ドラムと、該第1乃至第3の感光体ドラムにそれぞれ同心状に固定連結された第1乃至第3の感光体ギアと、第1の感光体ギアと第2の感光体ギアとに噛み合うアイドラギアと、第2の感光体ギアと第3の感光体ギアとに噛み合う駆動ギアと、該駆動ギアを回転駆動する駆動モータとを具備し、該駆動モータにより回転駆動された駆動ギアによって第2及び第3の感光体ギアをそれぞれ回転駆動すると共に、第2の感光体ギアの回転を前記アイドラギアを介して第1の感光体ギアに伝えることにより、転写材の移動方向に沿って配列された前記第1乃至第3の感光体ドラムを同じ方向に回転駆動し、該第1乃至第3の感光体ドラムに形成された第1乃至第3の色のトナー像を転写材に重ねて転写する画像形成装置における感光体ギアの周方向位置調整方法に関する。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である(特許文献1参照)。転写材は中間転写体、又は最終転写材としての記録媒体などとして構成される。
この種の画像形成装置において、感光体ギアの偏心に基因して、完成したカラー画像に色ずれが発生することを防止するため、各感光体ギアを所定の位相関係をもって配置することも従来より公知である。ところが、本発明者の最近の検討の結果、単に感光体ギアを所定の位相関係を保った状態に配置するだけでは、カラー画像の色ずれを効果的に抑えることは困難であることが判明した。
特開2002−311672号公報
本発明の目的は、従来よりも色ずれの発生を一層効果的に抑えることのできる冒頭に記載した形式の画像形成装置における感光体ギアの周方向位置調整方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置における感光体ギアの周方向位置調整方法において、第1乃至第3の感光体ギアの偏心量が互いに対応している周方向における基準位置を第1乃至第3の基準位置とし、第1の感光体ドラム上の第1の色のトナー像が転写材に転写される転写位置と、第2の感光体ドラム上の第2の色のトナー像が転写材に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、第2の感光体ドラム上の第2の色のトナー像が転写材に転写される転写位置と、第3の感光体ドラム上の第3の色のトナー像が転写材に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、前記第1乃至第3の感光体ドラムの直径をそれぞれDとしたとき、前記第1の基準位置が、前記第1の感光体ギアの中心と前記アイドラギアの中心を結ぶ直線上にあるとき、前記第2の基準位置は、前記第2の感光体ギアの中心と前記駆動ギアの中心を結ぶ直線の位置よりも、ほぼ(360°×L)/(πD)の角度だけ第2の感光体ギアの回転方向上流側に位置し、前記第2の基準位置が前記第2の感光体ギアの中心と前記駆動ギアの中心を結ぶ直線上にあるとき、前記第3の基準位置は、前記第3の感光体ギアの中心と前記駆動ギアの中心を結ぶ直線の位置よりも、ほぼ(360°×L)/(πD)の角度だけ第3の感光体ギアの回転方向上流側に位置した状態となるように、第1乃至第3の感光体ギアの周方向位置を調整した後、時間の経過に伴って変化する転写材上のトナー像の転写材移動方向における位置ずれ量を表わした曲線を位置ずれ曲線とし、第1の感光体ドラムから転写材に転写された第1の色のトナー像の位置ずれ曲線の極大値の時間をa、第2の感光体ドラムから転写材に転写された第2の色のトナー像の位置ずれ曲線の極大値の時間をb、第3の感光体ドラムから転写材に転写された第3の色のトナー像の位置ずれ曲線の極大値の時間をcとしたとき、(a+b)/2−cを測定すると共に、これを角度に変換し、前記駆動ギアに対する第3の感光体ギアの噛み合い位置を、その変換した角度分だけ変更することを特徴とする感光体ギアの周方向位置調整方法を提案する(請求項1)。
本発明によれば、完成したカラー画像の色ずれを従来よりも一層効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明する。
図1は画像形成装置の一例を示す概略断面図である。その本体1内には、互いに異なる第1乃至第3の色のトナー像がそれぞれ形成される第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mが配置されていると共に、第1乃至第3の色とは異なる第4の色のトナー像が形成される第4の感光体ドラム2BKが配置されている。図示した画像形成装置の場合には、第1乃至第4の感光体ドラム2Y乃至2BKの周面に、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及び黒トナー像がそれぞれ形成されるものとする。また、第1乃至第4の感光体ドラム2Y乃至2BKに対向して、支持ローラ4,5,6に巻き掛けられた無端ベルトより成る中間転写体3が配置されている。各感光体ドラム2Y乃至2BKは、その周面が中間転写体3の周面に当接しながら、後述する駆動モータによって図1における時計方向に回転駆動され、中間転写体3も図示していない駆動モータによって図1に矢印Aで示した方向に回転駆動される。
第1の感光体ドラム2Yが図1における時計方向に回転駆動されるとき、帯電電圧を印加された帯電ローラ7より成る帯電装置によって第1の感光体ドラム2Yが所定の極性に帯電される。帯電後の感光体ドラム2Yには、光書き込み装置8から出射する光変調されたレーザビームLが照射され、これによって感光体ドラム2Yに静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置9によって第1の色のトナー像であるイエロートナー像として可視像化される。中間転写体3を挟んで、第1の感光体ドラム2Yと反対側に転写ローラ10より成る一次転写装置が配置され、この転写ローラ10に転写電圧が印加されることにより、第1の感光体ドラム2Yに形成されたトナー像が、矢印A方向に回転する中間転写体3上に転写される。トナー像転写後の第1の感光体ドラム2Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置11によって除去される。
上述したところと全く同様にして、図1に示した第2乃至第4の感光体ドラム2C,2M,2BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及び黒トナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写体3上に順次重ねて転写され、中間転写体3上に合成トナー像が形成される。トナー像転写後の各感光体ドラム2C,2M,2BK上の転写残トナーがクリーニング装置により除去されることも第1の感光体ドラム2Yの場合と変わりはない。このように、中間転写体3は、感光体ドラムに形成されたトナー像が転写される転写材の一例を構成する。第1乃至第4の感光体ドラム2Y乃至2BKは、かかる転写材の移動方向に沿って配列され、第4の感光体ドラム2BKは、転写材の移動方向において、第3の感光体ドラム2Mよりも下流側に位置している。
一方、画像形成装置本体1内の下部には、例えば転写紙又は樹脂シートなどから成る記録媒体Pを収容した給紙カセット12と、給紙ローラ13を有する給紙装置14が配置され、給紙ローラ13の回転によって最上位の記録媒体Pが矢印B方向に送り出される。送り出された記録媒体は、レジストローラ対15によって、所定のタイミングで支持ローラ4に巻き掛けられた中間転写体3の部分と、これに対置された転写ローラ16より成る二次転写装置との間に給送される。このとき、転写ローラ16に所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写体3上の合成トナー像が記録媒体Pに転写される。合成トナー像を転写された記録媒体Pはさらに上方に搬送されて定着装置17の定着ローラ18と加圧ローラ19の間を通り、このとき記録媒体上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置17を通過した記録媒体は、排紙ローラ対20によって、画像形成装置本体1の上部の排紙部21に排出される。また、トナー像転写後の中間転写体3上に付着する転写残トナーはクリーニング装置22によって除去される。このようにして、記録媒体P上にカラー画像が形成されるのである。
図2は、図1に示した第1乃至第4の感光体ドラムを回転駆動する駆動系を示す概略図である。図2に示すように、第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mには、それぞれ第1乃至第3の感光体ギア23Y,23C,23Mが、その各感光体ドラムと同心状に固定連結されていると共に、第4の感光体ドラム2BKにも、第4の感光体ギア23BKが同心状に固定連結されている。また、第1の感光体ギア23Yと第2の感光体ギア23Cには、アイドラギア24が噛み合っていると共に、第2の感光体ギア23Cと第3の感光体ギア23Mには駆動ギア25が噛み合っていて、この駆動ギア25は駆動モータM1によって回転駆動される。駆動モータM1により回転駆動された駆動ギア25によって、第2及び第3の感光体ギア23C,23Mをそれぞれ時計方向に回転駆動すると共に、第2の感光体ギア23Cの回転をアイドラギア24を介して第1の感光体ギア23Yに伝えることにより、中間転写体3より成る転写材の移動方向Aに沿って配列された第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mを、同じ時計方向に回転駆動し、その第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mに形成された第1乃至第3の色、すなわちイエロー、シアン及びマゼンタ色のトナー像を転写材に重ねて転写する。
一方、図1及び図2に示した画像形成装置においては、第4の感光体ギア23BKに、駆動モータM2により回転駆動される駆動ギア26が噛み合っていて、この駆動モータM2の回転が駆動ギア26を介して第4の感光体ギア23BKに伝えられ、第4の感光体ドラム2BKが図1及び図2における時計方向に回転駆動される。このとき、前述のように、その第4の感光体ドラム2BK上に黒トナー像が形成され、その黒トナー像が中間転写体3に転写される。
ここで、第1乃至第4の感光体ギア23Y乃至23BKがわずかに偏心していることは一般に避けられず、樹脂成形品より成る感光体ギアの場合には、その偏心が特に大きくなる。かかる偏心があると、第1乃至第4の感光体ドラム2Y乃至2BKから中間転写体3に転写された合成トナー像、ひいては最終的なカラー画像に色ずれが発生する。そこで、本例の画像形成装置においては、カラー画像に色ずれが発生しないように、第1乃至第4の感光体ギア23Y乃至23BKが、その回転方向に所定の位相関係を持ってそれぞれ配置されている。
図3はその一例を示す説明図である。図3において、偏心した第1乃至第3の感光体ギア23Y,23C,23Mの偏心量が互いに対応している周方向における基準位置を第1乃至第3の基準位置X,X,Xとし、その第1乃至第3の基準位置X,X,Xに対応する第4の感光体ギアの周方向位置を第4の基準位置Xとする。例えば、各感光体ギア23Y乃至23BKの実際の回転中心からの距離が最大である各感光体ギア23Y乃至23BKの周方向位置を第1乃至第4の基準位置X乃至Xとするのである。第1乃至第4の感光体ギアの第1乃至第4の基準位置には、目視できる指標が形成されている。
さらに、図3に示すように、第1の感光体ドラム2Y上の第1の色のトナー像(本例ではイエロートナー像)が中間転写体3に転写される転写位置と、第2の感光体ドラム2C上の第2の色のトナー像(本例ではシアントナー像)が中間転写体3に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、第2の感光体ドラム2C上の第2の色のトナー像(本例ではシアントナー像)が中間転写体3に転写される転写位置と、第3の感光体ドラム2M上の第3の色のトナー像(本例ではマゼンタトナー像)が中間転写体3に転写される転写位置との間の転写間距離をLとする。さらに第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mの直径をそれぞれDとする。また第3の感光体ドラム2M上の第3の色のトナー像(本例ではマゼンタトナー像)が中間転写体3に転写される転写位置と、第4の感光体ドラム2BK上の第4の色のトナー像(本例では黒トナー像)が中間転写体3に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、第4の感光体ドラム2BKの直径をDとする。
ここで、図3に示すように、第1の感光体ギア23Yの第1の基準位置Xが、第1の感光体ギア2Yの中心Oとアイドラギア24の中心IOを結ぶ直線S上にあるとき、第2の感光体ギア23Cの第2の基準位置Xは、第2の感光体ギア23Cの中心Oと駆動ギア25の中心DOを結ぶ直線Sの位置よりも、ほぼθ=(360°×L)/(πD)の角度だけ、第2の感光体ギア23Cの回転方向上流側に位置する。また、第2の基準位置が、図3に点線で示し、かつ符号X′を付して示すように、第2の感光体ギア23Cの中心Oと駆動ギア25の中心DOを結ぶ直線S上にあるとしたとき、第3の基準位置Xは、第3の感光体ギア23Mの中心Oと駆動ギア25の中心DOを結ぶ直線Sの位置よりも、ほぼθ=(360°×L)/(πD)の角度だけ第3の感光体ギア23Mの回転方向上流側に位置する。このような状態が得られるように、第1乃至第3の感光体ギア23Y,23C,23Mの周方向位置が調整されているのである。
同様に、第3の基準位置が、図3に点線で示し、かつ符号X′を付して示すように、第3の感光体ギア23Mの中心Oと駆動ギア25の中心DOを結ぶ直線S上にあるとしたとき、第4の基準位置Xは、第4の感光体ギア23BKの中心Oと駆動ギア25の中心DOを結ぶ直線Sの位置よりも、ほぼθ=(360°×L)/(πD)の角度だけ第4の感光体ギア23BKの回転方向上流側に位置しているように、第4の感光体ギア23BKの周方向位置が調整されている。
第1乃至第4の感光体ドラム2Y乃至2BKの1周の長さはπDであるから、上記角度θ,θ,θに対応する第2乃至第4の感光体ドラムの周方向長さは、それぞれL,L,Lに等しい。このように第1乃至第4の感光体ギア23Y乃至23BKの位相を調整することにより、各感光体ギア23Y乃至23BKの偏心に基づく色ずれの発生を抑えることが可能であり、かかる構成自体は従来より周知である。
ところが、本発明者の検討したところによると、上述のように、第1乃至第4の感光体ギア23Y乃至23BKの周方向位置を調整して、これらのギアを組み付けても、第1の感光体ドラム2Yから中間転写体3に転写された第1の色のトナー像と、他の感光体ドラム2C,2M,2BKから中間転写体3に転写された第2乃至第4の色のトナー像が中間転写体移動方向において、かなり大きくずれてしまい、これにより完成したカラー画像に色ずれが発生することが明らかとなった。
図4乃至図8は、横軸に時間をとり、縦軸に各色のトナー像の位置ずれ量をとって示したグラフである。ここで、時間の経過に伴って変化する転写材上のトナー像の転写材移動方向における位置ずれ量を表わした曲線を位置ずれ曲線と称することにすると、図4乃至図8に符号Yを付した実線は、第1の色のトナー像(イエロートナー像)の位置ずれ曲線であり、符号Cを付した一点鎖線は、第2の色のトナー像(シアントナー像)の位置ずれ曲線である。また符号Mを付した破線は、第3の色のトナー像(マゼンタトナー像)の位置ずれ曲線であり、符号BKを付した二点鎖線は、第4の色のトナー像(黒トナー像)の位置ずれ曲線を示している。
図4の曲線C,Mから判るように、第2の色のトナー像(シアントナー像)と第3の色のトナー像(マゼンタトナー像)の位置ずれはほとんどなく、両者の位置ずれ曲線の位相はほぼ揃っているのに対し、曲線Yと曲線C,Mとから判るように、第1の色のトナー像(イエロートナー像)は、第2及び第3の色のトナー像に対して大きく位置ずれしている。これは、第1の感光体ギア23Yがアイドラギア24を介して回転駆動されるためである。
そこで、第1の色のトナー像の位置ずれ曲線Yの位相と、第2の色のトナー像の位置ずれ曲線Cの位相が合うように、第1の感光体ギア23Yの周方向位置を調整したとすると、図5に示すように、第1の色のトナー像の位置ずれ曲線Yの振幅が増大し、第1の色のトナー像と第2の色のトナー像との色ずれがかえって大きくなってしまう。
かかる観点から、本例の感光体ギアの周方向位置調整方法においては、各感光体ギア23Y乃至23BKの周方向位置が前述の如く調整された後に、図6に示すように、第3の感光体ドラム2Mから中間転写体3に転写された第3の色のトナー像の位置ずれ曲線Mが、図4に示した位置に対して、第1の感光体ドラム2Yから中間転写体3に転写された第1の色のトナー像の位置ずれ曲線Yと、第2の感光体ドラム2Cから中間転写体3に転写された第2の色のトナー像の位置ずれ曲線Cとの位相差内に移動した状態となるように、第3の感光体ギア23Mの周方向位置が調整される。これにより、図6から明らかなように、第1乃至第3の色のトナー像の位置ずれ曲線Y,C,Mの位相差が小さくなり、色ずれを効果的に抑えることができる。
第3の感光体ギア23Mの周方向位置を上述のように調整するには例えば次の操作を行えばよい。
図4、図6及び図9に示すように、第1の色のトナー像の位置ずれ曲線Yの極大値の時間をa、第2の色のトナー像の位置ずれ曲線Cの極大値の時間をb、第3の色のトナー像の位置ずれ曲線Mの極大値の時間をcとしたとき、(a+b)/2−cを測定すると共に、これを角度に変換し、駆動ギア25に対する第3の感光体ギア23Mの噛み合い位置を、その変換した角度分だけ変更する。
以上説明した画像形成装置は、第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mと、第4の感光体ドラム2BKを駆動モータM1,M2によってそれぞれ回転駆動するように構成されているが、1つの駆動モータによって全ての感光体ドラム2Y乃至2BKを回転駆動するように構成することもできる。図10はかかる画像形成装置の各感光体ドラムの駆動系を示す説明図である。ここに示した画像形成装置においては、図2に示した駆動モータM2と駆動ギア26は設けられておらず、その代わりに、第3の感光体ギア23Mと第4の感光体ギア23BKとに噛み合う中間ギア27が設けられ、第3の感光体ギア23Mの回転を中間ギア27を介して第4の感光体ギア23BKに伝えることにより、第4の感光体ドラム2BKを第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mと同じ方向に回転駆動し、第4の感光体ドラム2BKに形成された第4の色のトナー像を、第1乃至第3の感光体ドラム2Y,2C,2Mから中間転写体3より成る転写材に転写された第1乃至第3の色のトナー像に重ねて転写するように構成されている。しかも、前述のように、第1乃至第3の基準位置X,X,Xに対応する第4の感光体ギア23BKの周方向位置を第4の基準位置とし、第3の感光体ドラム2M上の第3の色のトナー像が中間転写体3より成る転写材に転写される転写位置と、第4の感光体ドラム2BK上の第4の色のトナー像が中間転写体3より成る転写材に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、かつ第4の感光体ドラム2BKの直径をDとしたとき、第3の基準位置が、図10に点線で示し、かつ符号X′を付して示すように、第3の感光体ギアの中心Oと駆動ギア25の中心DOを結ぶ直線S上にあるとき、第4の基準位置Xは、第4の感光体ギア23BKの中心Oと前記中間ギア27の中心DOを結ぶ直線Sの位置よりも、ほぼθ=(360°×L)/(πD)の角度だけ第4の感光体ギア23BKの回転方向上流側に位置した状態となるように、第4の感光体ギア23BKの周方向位置が調整されている。これにより、第1乃至第4の感光体ドラムから中間転写体3に転写された第1乃至第4の色のトナー像の位置ずれ曲線は、図7に示すようになる。この例においては、第1の感光体ギア23Yと第4の感光体ギア23BKに、アイドラギア24と中間ギア27を介して回転を伝えているので、図7に示す位置ずれ曲線Y,BKと、位置ずれ曲線C,Mとから判るように、第1の色のトナー像(イエロートナー像)と第4の色のトナー像(黒トナー像)は、第2及び第3の色のトナー像(シアン及びマゼンタトナー像)に対して大きく位置ずれしている。そこで、この場合も、図8に示すように、二点鎖線で示した第4の色のトナー像の位置ずれ曲線BKが、破線で示した第3の色のトナー像の位置ずれ曲線Mと共に、図7に示した位置から、実線と一点鎖線で示した第1及び第2の色のトナー像の間の位置ずれ曲線Y,Cとの位相差内に移動した状態となるように、第3の感光体ギア23Mと第4の感光体ギア23BKの周方向位置が調整されている。第4の感光体ドラム2BKから中間転写体3に転写された第4の色のトナー像の位置ずれ曲線BKが、第3の感光体ドラム2Mから中間転写体3に転写された第3の色のトナー像の位置ずれ曲線Mの移動方向と同じ方向に移動した状態となるように、第4の感光体ギア23BKの周方向位置を調整するのである。この例では、第3のトナー像の位置ずれ曲線Mと第4の色のトナー像の位置ずれ曲線BKが、同じ量だけ移動している。かかる構成により、第1乃至第4の色のトナー像の位置ずれ曲線の位相差が小さくなり、色ずれを効果的に抑制することができる。図10に示した画像形成装置の他の構成は、図1乃至図9に示した画像形成装置の構成と変りはない。
以上説明した画像形成装置においては、転写材が中間転写体3により構成されているが、転写材が、搬送される記録媒体より成り、各感光体ドラム上に形成されたトナー像をその記録媒体より成る転写材に直に転写して記録画像を得る画像形成装置にも、前述の各構成を適用することができる。
画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示した感光体ドラムの駆動系を示す説明図である。 図2に示した感光体ギアの周方向における位置関係を示す説明図である。 中間転写体に転写された各色のトナー像の位置ずれ状態を表わす位置ずれ曲線を示す図である。 中間転写体に転写された各色のトナー像の位置ずれ状態を表わす位置ずれ曲線を示す図である。 中間転写体に転写された各色のトナー像の位置ずれ状態を表わす位置ずれ曲線を示す図である。 中間転写体に転写された各色のトナー像の位置ずれ状態を表わす位置ずれ曲線を示す図である。 中間転写体に転写された各色のトナー像の位置ずれ状態を表わす位置ずれ曲線を示す図である。 第3の感光体ドラムの周方向位置を調整するときの操作を示す図である。 感光体ドラムに対する他の駆動系の例を示す説明図である。
符号の説明
2Y,2C,2M 感光体ドラム
23Y,23C,23M 感光体ギア
24 アイドラギア
25 駆動ギア
DO 中心
IO 中心
M1 駆動モータ
,O,O 中心
,S,S 直線
,X,X 基準位置

Claims (1)

  1. 互いに異なる第1乃至第3の色のトナー像がそれぞれ形成される第1乃至第3の感光体ドラムと、該第1乃至第3の感光体ドラムにそれぞれ同心状に固定連結された第1乃至第3の感光体ギアと、第1の感光体ギアと第2の感光体ギアとに噛み合うアイドラギアと、第2の感光体ギアと第3の感光体ギアとに噛み合う駆動ギアと、該駆動ギアを回転駆動する駆動モータとを具備し、該駆動モータにより回転駆動された駆動ギアによって第2及び第3の感光体ギアをそれぞれ回転駆動すると共に、第2の感光体ギアの回転を前記アイドラギアを介して第1の感光体ギアに伝えることにより、転写材の移動方向に沿って配列された前記第1乃至第3の感光体ドラムを同じ方向に回転駆動し、該第1乃至第3の感光体ドラムに形成された第1乃至第3の色のトナー像を転写材に重ねて転写する画像形成装置における感光体ギアの周方向位置調整方法において、
    第1乃至第3の感光体ギアの偏心量が互いに対応している周方向における基準位置を第1乃至第3の基準位置とし、第1の感光体ドラム上の第1の色のトナー像が転写材に転写される転写位置と、第2の感光体ドラム上の第2の色のトナー像が転写材に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、第2の感光体ドラム上の第2の色のトナー像が転写材に転写される転写位置と、第3の感光体ドラム上の第3の色のトナー像が転写材に転写される転写位置との間の転写間距離をLとし、前記第1乃至第3の感光体ドラムの直径をそれぞれDとしたとき、前記第1の基準位置が、前記第1の感光体ギアの中心と前記アイドラギアの中心を結ぶ直線上にあるとき、前記第2の基準位置は、前記第2の感光体ギアの中心と前記駆動ギアの中心を結ぶ直線の位置よりも、ほぼ(360°×L)/(πD)の角度だけ第2の感光体ギアの回転方向上流側に位置し、前記第2の基準位置が前記第2の感光体ギアの中心と前記駆動ギアの中心を結ぶ直線上にあるとき、前記第3の基準位置は、前記第3の感光体ギアの中心と前記駆動ギアの中心を結ぶ直線の位置よりも、ほぼ(360°×L)/(πD)の角度だけ第3の感光体ギアの回転方向上流側に位置した状態となるように、第1乃至第3の感光体ギアの周方向位置を調整した後、時間の経過に伴って変化する転写材上のトナー像の転写材移動方向における位置ずれ量を表わした曲線を位置ずれ曲線とし、第1の感光体ドラムから転写材に転写された第1の色のトナー像の位置ずれ曲線の極大値の時間をa、第2の感光体ドラムから転写材に転写された第2の色のトナー像の位置ずれ曲線の極大値の時間をb、第3の感光体ドラムから転写材に転写された第3の色のトナー像の位置ずれ曲線の極大値の時間をcとしたとき、(a+b)/2−cを測定すると共に、これを角度に変換し、前記駆動ギアに対する第3の感光体ギアの噛み合い位置を、その変換した角度分だけ変更することを特徴とする感光体ギアの周方向位置調整方法。
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