JP3603407B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に用いられるカラー画像形成装置に関し、特に、画像の色ずれの発生を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等のカラー画像形成装置として、レーザービームによって画像を書き込むようにしたものが多用されつつある。そして、従来よりレーザービームを用いてカラー画像を得るための種々の方法や装置が提案され、これを分類すると以下の3つの方式に大別することができる。
【0003】
▲1▼方式1
像担持体である感光体ドラムあるいは感光体ベルトの表面に、レーザービームを走査して1色目の潜像を形成し、その潜像を現像して1色目のトナー画像を形成する。続いて、2色目の潜像を形成して現像し、このようにして、像形成体の表面に複数色のトナー画像を重ね合わせるようにして形成し、こうして像形成体上に形成されたカラートナー像を像担持体である記録紙上に一括して転写する。
【0004】
▲2▼方式2
像形成体の表面に、レーザービームを走査して1色目の潜像を形成するとともに、潜像を現像して1色目のトナー画像を形成し、このトナー画像を像担持体である中間転写体に転写する。続いて、像形成体の表面に2色目の潜像を形成して2色目のトナー画像を現像し、このトナー画像を中間転写体に転写する。このようにして、中間転写体の表面に複数色のトナー画像を重ね合わせるようにして形成し、こうして中間転写体上に形成されたカラートナー像を記録紙上に一括して転写する。
【0005】
▲3▼方式3
像形成体の表面に、レーザービームを走査して1色目の潜像を形成するとともに、潜像を現像して1色目のトナー画像を形成し、このトナー画像を像担持体である記録紙上に転写する。続いて、像形成体の表面に2色目の潜像を形成してトナー画像を現像し、このトナー画像を記録紙上に転写する。このようにして、記録紙上に複数色のトナー画像を重ね合わせるようにして形成する。
【0006】
ところで、上記いずれの方式においても像形成体あるいは像担持体に速度変動が生じると、そのときに転写するトナー画像と像担持体に既に転写されていたトナー画像との間に色ずれが生じてしまう。また、仮に像形成体等に速度変動がなくても、像形成体の回転周期がレーザービームの走査周期の整数倍となっていない場合には、各色のトナー像が副走査方向に最大1走査分の色ずれが生じるという不都合がある。そこで、特開平4ー326374号公報において、そのような色ずれの発生を防止する技術が提案されている。この提案に係るカラー画像形成装置は、上記方式1の技術に適用されたもので、感光体ベルトの表面にマークを設け、レーザービームの走査の度にこのマークを検出して感光体ベルトの回転を制御するようにしたものである。具体的には、感光体ベルトの走行を遅らせることにより、その画像形成領域の先端が走査開始位置に達するタイミングをレーザービームの走査開始タイミングに合わせるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記技術を前記方式▲2▼に適用する場合を考えてみる。方式▲2▼では、画像の色ずれは、像形成体に形成されたトナー画像を中間転写体上の既に転写されたトナー画像に重ね合わせる際に生じる。よって、上記技術を方式▲2▼に適用するに際しては、像形成体の速度変動が生じても問題がないように、像形成体に画像の書込みを行っていないときに、中間転写体の走行速度を調整することが考えられる。しかしながら、その間は、像形成体から中間転写体へ1次転写が行われているから、中間転写体の速度変動が1次転写に悪影響を及ぼす場合が生じる。よって、本発明は、中間転写体を用いたカラー画像形成装置において、画像への影響を最小限に抑えつつ中間転写体の速度変更を行って画像の色ずれの発生を抑制することができるカラー画像装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のカラー画像形成装置は、走行または回転させられる像形成体と、この像形成体に、各色毎の画像信号に基づいて形成された露光ビームを所定の周期で走査して潜像を書き込む画像書込手段と、上記潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と、所定の周期で上記像形成体と接触しながらこれと同一方向へ走行または回転させられることにより、上記像形成体上に形成されたトナー画像が複数回転写させられて表面にカラー画像が形成される転写体と、上記像形成体と上記転写体とをそれぞれ別個に駆動する駆動手段とを備えたカラー画像形成装置において、上記走査の周期と上記転写体の走行または回転の周期との位相差を検出する検出手段と、上記転写体への上記トナー画像の転写が行われない時間内における最大限利用可能な時間だけ、該転写体の走行または回転速度を、定常時における走行または回転速度から増減させた一定の補正速度に変更することにより、上記位相差を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする
【0011】
(作用)
以下、本発明の作用を図4を参照して説明する。図4は、感光体等の像形成体への潜像の書込みからトナー画像の転写体への転写までのタイミングを説明するための図である。本発明のカラー画像形成装置では、転写体が1周する間に像形成体への潜像の書込みが行われ、各色の潜像の書込みの間には、図4に示すように書込みが行われない時間帯が存在する。なお、転写体の基準位置が所定位置に達してから潜像の書込みが行われるまでの時間帯(図中符号Aで示す)を「書込み非画像エリア」と称する。また、本発明のカラー画像形成装置では、転写体が1周する間に像形成体上のトナー画像が転写体に転写され、各色のトナー画像の転写の間には、転写が行われない時間帯が存在し、その時間帯(図中符号Bで示す)を「転写非画像エリア」と称する。
【0012】
さて、請求項1のカラー画像形成装置では、転写非画像エリアにおいて転写体の走行または回転速度を変更するから、転写されるトナー画像への影響は一切生じない。また、請求項1では、像形成体と転写体とをそれぞれ別個に駆動する駆動手段を備えているから、転写体の速度を変更しても像形成体の速度は殆ど影響を受けない。したがって、第2色目の書込み中に転写体の速度を変更しても、像形成体に書き込まれる画像への影響が殆ど生じない。さらに、請求項1では、転写非画像エリアの時間を最大限使用してその間に転写体を補正速度で走行させるから、走行速度の補正量Pを小さくすることができる。これにより、転写体とこれを駆動する駆動手段とのスリップを防止することができ、トナー画像の色ずれを確実に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
A.カラー画像形成装置の全体構成
以下、図1ないし図7を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は実施形態のカラー画像形成装置の全体を示す側断面図である。実施形態のカラー画像形成装置は、原稿を走査して画像信号を出力する画像入力部1と、画像信号に基づいて用紙に画像を形成する画像出力部8とから概略構成されている。画像入力部1では、透明な原稿台2の上面に載せられた原稿(図示略)にランプ3から光を照射し、原稿からの反射光を反射ミラー4,5を介してレンズ6に入射させる。レンズ6は、入射した光を収束してCCD等の電荷結合素子7に入射させ、電荷結合素子7は入射した光を赤(R)、緑(G)および青(B)の各色に同時に分解してR,B,G信号を出力する。
【0015】
画像出力部8は、画像入力部1から供給されるR,B,G信号を、これらと補色の関係にあるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色の画像信号(Y,M,C,K信号ともいう)に分解して記憶する画像処理部(Image Processing System、図3にのみ符号8aで示す)を有している。そして、画像処理部8aから供給される画像信号は、画像書込部9によってレーザービームLに変調される。このレーザービームLは、画像書込部9に設けたポリゴンミラー10aによって偏向させられ、画像書込みのための主走査が一定の周期で行われる。なお、符号10bは、ポリゴンミラー10aを回転させるモータである。
【0016】
レーザービームLの光路上には、レーザービームLの透過に基づいて主走査の開始を検出し、走査開始(SOS)信号を出力するSOSセンサ(検出手段)11が配置されている。また、SOSセンサ11を透過したレーザービームLは、反射ミラー12で反射されて感光体ドラム(像形成体)13の外周面に照射され、感光体ドラム13の軸方向へ向けて主走査される。そして、この主走査を一定の周期で繰り返し行うことにより、感光体ドラム13の外周面に所定の色(例えばイエロー)の静電潜像が書き込まれる。なお、図1において中符号14aは、上記した静電潜像の書込みに先だって感光体ドラム13の外周面を均一に帯電させる帯電器、14bは感光体ドラム13上に残留したトナーを除去するクリーナである。
【0017】
感光体ドラム13に静電潜像が書き込まれると、現像器(現像手段)15によって直ちに現像が行われる。現像器15は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各現像スリーブ15a〜15dを有しており、書き込まれた静電潜像に対応する色のトナーを感光体ドラム13に供給する。そして、そのようにして形成されたトナー画像は、感光体ドラム13の外周に常時接触させられた中間転写ベルト(転写体)16に1次転写される。そして、中間転写ベルト16上にイエローからブラックまでのトナー画像が順次転写されることにより、カラーのトナー画像が形成される。なお、図中符号18,19は中間転写ベルト16を走行自在に支持する支持ローラ、20は中間転写ベルト16をトナーと逆極性の電荷に帯電させるコロトロンである。
【0018】
中間転写ベルト16は、駆動ローラ17によって感光体ドラム13の回転方向と同一方向へ同一速度で走行させられる。駆動ローラ17を回転させるベルト駆動モータ123(図3にのみ示す)は、感光体ドラム13を回転させるモータ(図示略)とは別に設けられている。このため、中間転写ベルト16の走行速度が増減されて感光体ドラム13の回転速度と異なるようになっても、感光体ドラム13の回転速度は殆ど影響をうけずにほぼ一定となる。
【0019】
図2に示すように、中間転写ベルト16の表面の側部には、中間転写ベルト16と光の反射率が異なるマークMが形成されている。マークMは、中間転写ベルト16に対向して配置されたマークセンサ(検出手段)22によって検出され、その際にマークセンサ22はベルト基準信号TR0を出力する。そして、その際の中間転写ベルト16の位置が基準位置(Home Position)とされる。なお、図1において符号23は、中間転写ベルト16上の残留トナーを除去するクリーナ、25は支持ローラ19に離接可能に配置された2次転写ローラである。給紙トレー26に積層された用紙は、給紙ローラ27によって1枚づつ取り出され、2次転写ローラ25と支持ローラ19のニップ部へ供給される。その際、用紙は図示しない帯電器によってトナーと逆極性に帯電される。これにより、中間転写ベルト16上のトナーは、ニップ部において用紙に2次転写される。こうして、中間転写ベルト16からカラーのトナー画像が2次転写された用紙は、定着器28に送られてトナー画像の定着がなされる。
【0020】
B.カラー画像形成装置の制御機構
図3はカラー画像形成装置の制御ブロック図である。図において符号102はメインコントローラである。メインコントローラ102は、このカラー画像形成装置の各部を制御する各種制御信号を発生する。また、符号100は、中間転写ベルト16の走行速度を補正するために走行速度を制御するコントロール部であり、101は画像書込タイミング制御部である。画像書込タイミング制御部101は、マークセンサ22から出力されるベルト基準信号TROを入力した後、SOSセンサ11から入力されるSOS信号を所定数カウントして書込開始信号Page Syncをアクティブにする。そして、これを契機として画像処理部8aが記憶するY,M,C,K信号を画像書込部9に出力する。
【0021】
コントロール部100には、SOSセンサ11から出力されるSOS信号と、ベルト基準信号TR0が入力される。そして、コントロール部100は、それらの信号から中間転写ベルト16の走行周期とポリゴンミラー10aの走査周期の位相差を演算し、この演算結果から中間転写ベルト16の走行速度を増減するための補正信号を基準クロック発生部120に出力する。基準クロック発生部120には、PLL(Phase Locked Loop)を用いたVCC(Voltage Control Oscilater)等が使用されており、入力電圧に比例した周波数の基準クロックを駆動モータ制御部121に出力する。駆動モータ制御部121は、供給される基準クロックに対応する周波数の励磁電流をベルト駆動モータ123に供給する。ベルト駆動モータ123としては、ステッピングモータやDCブラシレスモータ等が使用されている。
【0022】
また、コントロール部100には、メインコントローラ102から出力される転写開始のタイミングを示す転写開始信号BTRが入力され、上記補正信号の出力および出力停止のタイミングを制御するようになっている。すなわち、この実施の形態では、後述するように1次転写非画像エリアにおいて中間転写ベルト16の走行速度を変更するため、転写開始信号BTRに基づいて速度変更開始のタイミングと速度変更停止のタイミングとを制御する。なお、本発明の第2の実施の形態では、書込み非画像エリアにおいて中間転写ベルト16の走行速度を変更するため、コントロール部100には、画像書込タイミング制御部101から出力される書込開始信号Page Syncも入力されるようになっている。
【0023】
C.カラー画像形成装置の動作
図5は、第1色目と第2色目において画像書込タイミング制御部101がベルト基準信号TR0を検出してから画像の書込を開始するまでのタイミングを示すものである。この図に示すように、レーザービームLによる走査は常に行われており、SOSセンサ11からの信号は一定の周期で常に発生しているが、書込開始信号Page Syncが出力されて始めてY,M,C,K信号がレーザービームLに変換される。よって、画像書込信号Page Syncが出力されるまでの間、レーザービームLによる走査が行われても画像は書き込まれないようになっている。また、レーザービームLは、SOSセンサ11を透過し終わると同時に感光体ドラム13の画像形成領域に達する。このため、図5に示すように、画像の書込みはSOSセンサ11からの信号の立下がりのタイミングで開始される。よって、本実施形態では、SOSセンサ11からの信号の立下がりを走査開始を示すSOS信号とする
【0024】
さて、画像書込タイミング制御部101は、図5に示すように、第1色目(イエロー)のベルト基準信号TR0を検出した後に、始めてのSOS信号を検出すると、その後SOS信号をN個カウントしてから画像書込信号Page Syncをアクティブにする。これにより、第1色目の画像の書込みが行われ、続いて第1色目のトナーによって現像される。同様に、第2色目(マゼンタ)のベルト基準TR0を検出した後に、始めてのSOS信号を検出すると、その後にSOS信号をN個カウントしてから画像書込信号Page Syncをアクティブにする。これにより、第2色目の画像の書込みが行われ、続いて第2色目のトナーによって現像される。
【0025】
ここで、第1色目のベルト基準信号TR0の検出の後に最初のSOS信号を検出するまでの時間をTとし、SOS信号の周期をTSOSとすると、第1色目のベルト基準信号TR0を検出してから画像書込み開始までの時間は「T+TSOS×N」となる。これに対して、第2色目のベルト基準信号TR0の検出の後に最初のSOS信号を検出するまでの時間をTとすると、第2色目のベルト基準信号TR0を検出してから画像書込み開始までの時間は「T+TSOS×N」となる。よって、ベルト基準信号TR0の検出から第1色目と第2色目の書込みまでの時間的なずれTは、「T−T](ただし、T<T)となる。このように、第2色目の潜像の書込み開始タイミングは、第1色目の潜像の書込みタイミングよりも「T−T」だけ遅れ、この時間的なずれTは、図5において矢印AおよびBで示すように、中間転写ベルト16に設けたマークMから転写開始位置までの距離的なずれとして発現される。
【0026】
感光体ドラム13上の第1色目と第2色目の書込み開始位置の位置ずれLは、ベルト基準位置から書込み開始までの速度変動をゼロ、レーザービームの解像度を400dpi(走査ラインピッチ:25.4mm/400=63.5μm)とすると、
=(T−T)/TSOS×64.5μm
となる。したがって、この状態を放置して第1色目のトナー画像に第2色目のトナー画像を転写して重ね合わせると、最大で64.5μmの色ずれが生じることになる。
【0027】
ここで、図6を参照しながら具体的な例を挙げて説明する。中間転写ベルト16の走行周期TTR0を3300ms、SOS信号のカウント数Nを625、ベルト基準信号TR0検出後の最初のSOS信号検出から潜像の書込み開始までの時間Tを250ms、ベルト基準信号TR0検出後の最初のSOS信号検出から1次転写開始までの時間TB’を890ms、感光体ドラム13へ潜像を書き込む時間TPSを2620ms、中間転写ベルト16に1次転写を行う時間TBTRを2930msとする。この場合、書込み非画像エリアの時間はT(250ms)であり、1次転写非画像エリアの時間Tは、「TTR0−TBTR」であるから320msとなる。
【0028】
また、ベルト基準信号TR0検出後の最初のSOS信号検出までの時間(以下、「空白時間」と称する)を第1色目から第4色目までT,T,TおよびTとし、それぞれ200μm、70μm、360μmおよび200μmとする。そして、この状態を放置して第2色目以降の転写を行うと、第1色目のトナー画像に対する位置ずれ量Lは以下の値となる。なお、書込み走査の解像度を400dpi(1ライン=63.5mm)とする。
第2色目の色ずれ量L:(T−T)/TSOS×63.5=
(70−200)/400×63.5=−20.6μm
第3色目の色ずれ量L:(T−T)/TSOS×63.5=
(360−200)/400×63.5=25.4μm
第4色目の色ずれ量L:(T−T)/TSOS×63.5=
(200−200)/400×63.5=0μm
【0029】
そこで本実施形態では、第1色目のトナー画像に第2色目のトナー画像を重ね合わせる前に、中間転写ベルト16の走行速度を所定の時間内に一定の速度変動率で変更することにより、Lに相当する書込み開始位置のずれから生じる中間転写ベルト16上のトナー画像の位置ずれを修正する。もちろん、第3色目、第4色目を重ね合わせる前にも同様に書込み開始位置の修正を行う。その補正は、本実施形態では、感光体ドラム13と中間転写ベルト16とが別個のモータによって回転または走行させられるから、前述した1次転写非画像エリアにおいて行う。
【0030】
書込み位置の修正を行う動作を図7のフローチャートを参照して説明する。まず、カラー画像形成装置の制御機構に内蔵されたタイマをリセットし、次いで、最初のベルト基準信号TR0が検出されてからタイマのカウントを開始する(ステップS1〜S3)。次いで、最初のSOS信号が検出されると、タイマによるカウントを終了し、その際のカウント値Tをメモリに記憶させる(ステップS4〜S6)。次に、2回目のベルト基準信号TR0が検出されてから、最初のSOS信号が検出されるまでのカウント値T(この場合、n=2)をメモリに記憶させる(ステップS7〜S12)。
【0031】
次に、カウント値TおよびTどうしを減算して、中間転写ベルト16上の第1色目と第n色目(この場合n=2)の書込み開始位置の位置ずれ量Lを演算し、位置ずれ量Lに基づいて中間転写ベルト16を駆動するモータの速度の補正量Pを設定する(ステップS12〜S14)。補正量Pは、基準クロック発生部120から発生する基準クロックの周波数を変更するための係数である。たとえば、0.999900,0.999905,0.999910,……,1,1.000005,1.000010,……というように、係数を5ppm間隔で設定しておき、演算によって求められたずれLに対応する係数を補正量Pとして選定する。そして、この補正量Pと基準クロックの初期周波数とを乗算し、この演算結果を基準クロック発生部120から出力する基準クロックの周波数とする。これにより、中間転写ベルト16の走行速度は、当初の定常速度に対して増減する。
【0032】
書込み位置の修正は、1次転写非画像エリアにおいて中間転写ベルト16の走行速度を増減することによって行う(S15〜S20)。この場合、走行速度の補正量が大きいと、中間転写ベルト16と駆動ローラ17との間でスリップが生じることが懸念されるので、補正量は可能な限り小さくする。そのために、走行速度の増減は、1次転写非画像エリアの時間Tを最大限利用して行う。例えば、本実施形態では時間Tは320msであるので、その内の300msの間増減した速度で走行させる(以下、この時間を補正時間TB’という)。中間転写ベルト16の定常速度をVとすると、速度の補正量Pと位置ずれ量Lとの関係は下記式で表される。
P=(L[μm]×10−3)/(V[mm/s]×TB’[ms]×10−3
【0033】
第2色目の位置ずれ量Lは−20.6μmであり、これは、第2色目の潜像書込み開始位置が第1色目の潜像書込み開始位置よりも20.6μm遅れていることを意味しており、この位置ずれを補正するには、第1色目のトナー画像を載せた中間転写ベルト16の走行速度を遅らせる必要がある。上記式にV=160と、第2色の位置ずれ量L=−20.6μm、および補正時間TB’=300msを代入すると、補正量Pは約−430PPMとなる。つまり、第2色目の位置ずれ量Lを補正するには、中間転写ベルト16の走行速度を430PPM低下させた状態で300msの補正時間TB’走行させれば良い。図7のステップS17〜S20は、そのような補正の処理を示している。まず、中間転写ベルト16の走行速度を430PPM低下させ(ステップS17)、タイマのカウントを開始する(ステップS18)。そして、タイマのカウント値が300msに達したら、中間転写ベルト16の走行速度を定常速度に戻す(ステップS19,S20)。
【0034】
次に、ステップS21へ進み、次の第3色目の色ずれを補正するためにステップS7へ戻って上記と同様の処理を行う。第3色目の位置ずれ量Lは25.4μmであり、これは、第3色目の潜像書込み開始位置が第1色目の潜像書込み位置よりも20.6μm先行していることを意味しており、この位置ずれを補正するには、中間転写ベルト16の走行速度を早める必要がある。そして、上記式に位置ずれ量L=25.4μmを代入して得られる補正量Pは約530PPMであり、1次転写非画像エリアにおいて中間転写ベルト16の走行速度を530PPM増加する。なお、第4色目の位置ずれ量Lは0であるから、この場合には走行速度の増減は行わない。そして、第4色目の処理が終了すると位置ずれ補正全体の処理ルーチンを終了する。
【0035】
上記構成のカラー画像形成装置においては、1次転写非画像エリアにおいて中間転写ベルト16の走行速度を変更するから、転写されるトナー画像への影響は一切生じない。また、感光体ドラム13と中間転写ベルト16とをそれぞれ別個のモータで駆動しているから、中間転写ベルト16の速度を変更しても感光体ドラム13の速度は殆ど影響を受けない。したがって、第2色目以降の潜像の書込み中に中間転写ベルト16の速度を変更しても、感光体ドラム13に書き込まれる潜像への影響が殆ど生じない。このように、上記カラー画像形成装置では、転写されるトナー画像や書き込まれる潜像に影響を与えることなく、転写されるトナー画像の色ずれを防止することができる。
【0036】
特に、上記実施形態では、1次転写非画像エリアの時間を最大限使用してその間に中間転写ベルト16を補正速度で走行させるから、走行速度の補正量Pを小さくすることができる。これにより、中間転写ベルト16と駆動ローラ17間のスリップを防止することができ、トナー画像の色ずれを確実に防止することができる。
【0037】
(2)第2の実施の形態
次に、図8を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。第2実施形態では、中間転写ベルト16と感光体ドラム13とが1つのモータによって駆動される。具体的には、1つのモータの回転軸の回転力が中間転写ベルト16の駆動ローラ17と感光体ドラム13の2方向へ分岐して伝達される。あるいは、中間転写ベルト16の駆動ローラをモータで駆動し、感光体ドラム13の表面を中間転写ベルト16に押圧することにより感光体ドラム13を連れ回りさせるように構成することもできる。
【0038】
中間転写ベルト16と感光体ドラム13とを1つのモータで回転させる構成では、モータの回転速度を変更すると両者の走行または回転速度が同様に変化し、走行速度と回転速度に差が生じない。したがって、トナー画像の1次転写の最中にモータの回転速度を変更しても転写されたトナー画像に影響は生じないが、潜像の書込み中にモータの回転速度が変更されると、潜像に乱れが生じる。そこで、本実施形態では、潜像の書込みを行わない書込み非画像エリアにおいて中間転写ベルト16の走行速度を変更する。図8はそのような動作を示すフローチャートである。
【0039】
図8のステップS16’においては、ベルト基準信号TR0を検出してから画像書込信号Page Syncが出力されるまでの間の書込み非画像エリアか否かを判定する。そして、書込み非画像エリアである場合には、上記と同様にして中間転写ベルト16の走行速度を書込み非画像エリア中に変更した後定常速度に戻し、これによって、第2色目以降の1次転写の開始位置を補正する。このように、感光体ドラム13への潜像の書込みが行われていないときに中間転写ベルト16の走行速度を変更するから、感光体ドラム13に書き込まれる潜像への影響は一切生じない。また、中間転写ベルト16へ1次転写を行っている最中に中間転写ベルト16の走行速度が変更されるが、感光体ドラム13の回転速度も中間転写ベルト16の速度変更と同様に変化し、両者に周速差が生じないから、転写されるトナー画像への影響が殆ど生じない。
【0040】
(3)変更例
▲1▼上記各実施の形態では第1色目の空白時間Tを基準とし、第2色目以降の空白時間T,…と第1色目の空白時間Tとの差に基づいて補正値Pを演算しているが、予め定めた基準時間をメモリに記憶させておき、この基準時間と第1色目〜第4色目の各空白時間T〜Tとの差から補正値Pを演算することもできる。図6に示すように、空白時間はSOS信号の周期よりも短い。よって、基準時間を例えばSOS信号の周期の半分の時間に設定すれば、SOS信号の立ち下がりのタイミングは、基準時間の終了のタイミングの前後に振り分けられる。よって、基準時間と第1色目〜第4色目の各空白時間T〜Tとの差が小さくなり、補正量Pの値が小さくなる。これにより、中間転写ベルト16と感光体ドラム13との間のスリップを防止することができる。
▲2▼上記各実施の形態では中間転写ベルト16の走行速度を一気に変更しているが、徐々に変更することもできる。たとえば、基準クロック1パルス毎に走行速度を5PPMづつ増加あるいは減少させ、中間転写16を色ずれ量Lに相当する長さだけ先行させるか遅延させるようにすることができる。
▲3▼上記各実施の形態では中間転写ベルト16を使用しているが、ドラム状の転写体を用いることもできる。
▲4▼上記各実施の形態では感光体ドラム13を用いているが、ベルト状の像形成体を用いることもできる。
▲5▼上記各実施の形態では、マークMをセンサ22が検出することによりベルト基準信号TR0を出力しているが、中間転写ベルト16の駆動ローラ17あるいは支持ローラ18または19にロータリエンコーダを接続し、ロータリエンコーダの出力からベルト基準信号を抽出するように構成することができる。
▲6▼上記各実施の形態では、中間転写ベルト16にトナー画像を重ねて1次転写してカラーのトナー画像を形成し、これを用紙に一括して2次転写する構成であるが、例えば感光体ドラムから用紙に直接転写する前記方式3のカラー画像形成装置にも本発明を適用することができる。
▲7▼第2の実施の形態では、感光体ドラム13と中間転写ベルト16と1つのモータによって駆動しているが、それぞれを別個のモータにより駆動し、駆動のための制御信号を同一にすることもできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、転写されるトナー画像への影響や像形成体に書き込まれる画像への影響を生じさせることなく転写するトナー画像の位置ずれを補正することができ、かつ、トナー画像の色ずれを確実に防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のカラー画像形成装置を示す側断面図である。
【図2】中間転写ベルトを示す斜視図である。
【図3】第1実施形態の制御ブロック図である。
【図4】潜像の書込みと転写のタイミングを示すタイムチャートである。
【図5】ベルト基準信号の検出から潜像の書込み開始までのタイミングを示すタイムチャートである。
【図6】各色の潜像の書込みと転写のタイミングを示すタイムチャートである。
【図7】第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9…画像書込部(画像書込み手段)、11…SOSセンサ(検出手段)、
13…感光体ドラム(像形成体)、15…現像器(現像手段)、
16…中間転写ベルト(転写体)、22…マークセンサ(検出手段)、
100…コントロール部(補正手段)、
123…ベルト駆動モータ(駆動手段、駆動源)。

Claims (1)

  1. 走行または回転させられる像形成体と、この像形成体に、各色毎の画像信号に基づいて形成された露光ビームを所定の周期で走査して潜像を書き込む画像書込手段と、上記潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と、所定の周期で上記像形成体と接触しながらこれと同一方向へ走行または回転させられることにより、上記像形成体上に形成されたトナー画像が複数回転写させられて表面にカラー画像が形成される転写体と、上記像形成体と上記転写体とをそれぞれ別個に駆動する駆動手段とを備えたカラー画像形成装置において、
    上記走査の周期と上記転写体の走行または回転の周期との位相差を検出する検出手段と、
    上記転写体への上記トナー画像の転写が行われない時間内における最大限利用可能な時間だけ、該転写体の走行または回転速度を、定常時における走行または回転速度から増減させた一定の補正速度に変更することにより、上記位相差を補正する補正手段とを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
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