JP2003270896A5 - - Google Patents

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【発明の名称】画像形成装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】回転駆動される一つ又は複数の像担持体と、該像担持体に互いに異なる複数の画像を形成する画像形成手段と、該像担持体に対向する第1の転写位置を通過するように駆動される第1の転写体に、該像担持体上の画像を転写する第1の転写手段と、第1の転写体に対向する第2の転写位置を通過するように駆動される第2の転写体に、第1の転写体上の画像を転写する第2の転写手段とを備えた画像形成装置において、
第1の転写位置から第2の転写位置に至る第1の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第1の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第1の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】請求項1の画像形成装置において、
上記第1の転写体が無端状の画像転写面を有し、
第1の転写体上の同一箇所が上記第1の転写位置を複数回通過することにより上記像担持体上の画像が第1の転写体上に重ね合わせて転写されるように構成され、
第2の転写位置から第1の転写位置に至る第1の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第1の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第1の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、
上記第2の転写体に対向する第3の転写位置を通過するように駆動される第3の転写体に、第2の転写体上の画像を転写する第3の転写手段を備え、
第2の転写位置から第3の転写位置に至る第2の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第2の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第2の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】請求項3の画像形成装置において、
上記第2の転写体が無端状の画像転写面を有し、
第2の転写体上の同一箇所が上記第2の転写位置を複数回通過することにより上記第1の転写体上の画像が第2の転写体上に重ね合わせて転写されるように構成され、
第3の転写位置から第2の転写位置に至る第2の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第2の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第2の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とする画像形成装置
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に関する。詳しくは、感光体ドラム等の像担持体上の画像を中間転写ベルト等の第1の転写体に重ね合わせて1次転写し、第1の転写体上の画像を記録媒体などの第2の転写体に一括して2次転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、カラーコピーのニ−ズが高まり、低速領域ではインクジェット方式の画像形成装置が主流になっているが、中高速領域では電子写真方式の画像形成装置が普及しようとしている。特に、高速化に適した方式の画像形成装置として、転写体としての転写紙の搬送方向に複数の像担持体としての感光体ドラムを並べて配置したタンデム型のカラー画像形成装置がある。また、第1の転写体としてベルト状の中間転写体を用い、これに形成された像を第2の転写体としての転写紙に転写する中間転写ベルト方式の画像形成装置もある。
【0003】
上記タンデム型のカラー画像形成装置では、例えば特開平10−246995号公報に開示されているように、光走査ユニットを備える4つの感光体ドラムが、搬送ベルト上の転写紙の搬送方向に配置されている。そして、光走査ユニットから出射された光ビームが、感光体ドラムの軸に沿った方向に走査(主走査)され、回転している感光体ドラムの表面が露光される。これにより、各感光体ドラム上に静電潜像が形成される。各感光体ドラムには、異なった色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のトナーが各現像器から供給され、静電潜像がトナーで現像される。そして、搬送ベルトで各感光体ドラムへ転写紙が搬送され、その搬送途中で、転写チャージャにより各感光体ドラム上のトナー像が同じ走査ライン上に重なり合うように、同一の転写紙上に順次転写される。その後、転写紙上に重ね合わせて転写されたトナー像が定着され、排紙トレイ上に排紙される。
以上のように、タンデム型のカラー画像形成装置は、複数の感光体ドラム上にそれぞれ異なる色の画像を並列処理で形成する。この並列処理での画像形成により、転写紙を各感光体ドラムからの転写位置を一回通過させるだけで4色のカラー画像を形成できるので、高速のカラー画像形成に適した方式である。
また、上記搬送ベルトの代わりに中間転写ベルトを設けた中間転写ベルト方式のタンデム型カラー画像形成装置も知られている。この装置では、転写紙上で4つの画像を重ね合せるのではなく、中間転写ベルト上に画像が重ね合わせて転写され、この中間転写ベルト上に重ね合わせた画像が転写紙上に一括転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記中間転写ベルト方式のタンデム型の画像形成装置では、感光体ドラムに形成された互いに異なる色のトナー画像を第1の転写体としての中間転写ベルトに重ね合わせるように転写することによりカラー画像を形成する。従って、中間転写ベルトに転写される各色のトナー画像の位置がずれると、カラー画像上に色ずれが発生してしまう。この色ずれ防止の対策に関しては、従来からいくつかの提案がなされている(例えば、特許第2929671号公報、特開昭63−11967号公報、特開昭59−182139号公報参照)。また、感光体ドラムと中間転写ベルトや転写紙との間に速度差を持たせて転写する場合の色ずれについて解説したものもある(例えば、城戸、飯島:「スリップ・トランスファー・メカニズムに関する研究」,富士ゼロックステクニカルレポート,No13参照。以下、この文献を「技術文献」という)。
【0005】
タンデム型の画像形成装置において、図(a)及び(b)に示すように感光体ドラム11に偏芯あるいは径のばらつきがあっても、各感光体ドラムの回転角速度が一定であってかつ中間転写ベルトに速度変動がなければ、中間転写ベルト上のカラー画像に色ずれが発生しない。つまり、図(a)に示すように感光体ドラム11の偏芯により露光位置で画素が伸びても(Ie1−>Ie2)、図(b)に示すように第1の転写位置では画素Ieが縮むため(Ie2−>Ie3)、結果的に中間転写ベルト21上での画素は所定の長さになる。ところが、上記技術文献や公報などに記載されているように、感光体ドラム駆動系あるいは中間転写ベルト駆動系の駆動力伝達要素である歯車に偏芯があると、駆動源であるモータが一定速度で回転していても、感光体ドラムの回転角速度や中間転写ベルトの移動速度が変動し、これにより色ずれが発生してしまう。この対策のために、特許第2929671号公報では、上記歯車等による変動周期の整数倍を、感光体ドラム上における露光位置から転写位置までの感光体ドラム回転時間に等しくしている。また、特開昭63−11967号公報では、感光体ドラム駆動系の変動周期の整数倍を、隣接する感光体ドラム間を中間転写ベルト又は転写紙が通過する時間に等しくしている。さらに、特開昭59−182139号公報では、ベルト駆動ローラの回転周期の整数倍を、隣接する感光体ドラム間を中間転写ベルト又は転写紙が通過する時間に等しくしている。以上のように、上記公報等に記載されている画像形成装置によれば、駆動系における周期的な速度変動による色ずれが発生しない対策が取られている。
【0006】
しかしながら、本発明者らの鋭意研究の結果、上記色ずれ防止のための対策を取ったとしても、中間転写ベルトの周期的な速度変動の影響により、中間転写ベルトから転写された転写紙上の画像に画素の伸び、縮みあるいは伸び縮みが発生する場合があることがわかった。中間転写ベルトに周期的な速度変動があると、画像上の画素が感光体ドラムから1次転写されるときと、当該画素が転写紙へ2次転写されるときとで、中間転写ベルトの移動速度が異なり、この移動速度の差異が影響しているものと考えられる。
この中間転写ベルトの周期的な速度変動に起因した画素の伸び縮みについては、上記従来の技術文献や公報で言及されていない
【0007】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、像担持体と記録媒体との間に介在する転写体の画像転写面の移動速度が周期的に変動する場合でも、その転写体の移動速度変動に起因した画素の伸び縮みを軽減し、高画質の画像を得ることができる画像形成装置を提供することである
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、回転駆動される一つ又は複数の像担持体と、該像担持体に互いに異なる複数の画像を形成する画像形成手段と、該像担持体に対向する第1の転写位置を通過するように駆動される第1の転写体に、該像担持体上の画像を転写する第1の転写手段と、第1の転写体に対向する第2の転写位置を通過するように駆動される第2の転写体に、第1の転写体上の画像を転写する第2の転写手段とを備えた画像形成装置において、第1の転写位置から第2の転写位置に至る第1の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第1の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第1の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とするものである。ここで、上記「像担持体」としては、感光体ドラムや感光体ベルト等が挙げられる。また、上記「第1の転写体」としては、中間転写ベルトや中間転写ドラム等が挙げられる。また、上記「第2の転写体」としては、中間転写ベルトや中間転写ドラム等のほか、転写紙等の記録媒体も挙げられる。
請求項1の画像形成装置では、第1の転写体の画像転写面が第1の転写位置から第2の転写位置に至る距離を通過する通過時間が、第1の転写体に生じる移動速度変動の周期の自然数倍になっている。このため、第1の転写位置で像担持体上の画像の任意の画素が第1の転写体に1次転写されるときと、第2の転写位置で第1の転写体上の当該画素が第2の転写体に2次転写されるときの第1の転写体の移動速度が同じになる。よって、画像の任意の画素が1次転写されるときの像担持体と第1の転写体との間の速度差と、当該画素が2次転写されるときの第1の転写体と第2の転写体との間の速度差との関係が、各画素について同じになる。従って、第1の転写体の移動速度が周期的に変動する場合でも、その変動によって例えば第1の転写位置で画素が伸びると第2の転写位置では当該画素が縮むので、第2の転写体上の画素の伸び縮みを軽減することができる。
なお、上記像担持体の画像担持面の移動速度と、第2の転写体の画像転写面の移動速度とを等しくするようにしてもよい。この場合は、例えば第1の転写位置で画素が伸びるとその伸びた分だけ第2の転写位置では当該画素が縮むので、第2の転写体上の画素の伸び縮みをより軽減することができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記第1の転写体が無端状の画像転写面を有し、第1の転写体上の同一箇所が上記第1の転写位置を複数回通過することにより上記像担持体上の画像が第1の転写体上に重ね合わせて転写されるように構成され、第2の転写位置から第1の転写位置に至る第1の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第1の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第1の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記第2の転写体に対向する第3の転写位置を通過するように駆動される第3の転写体に、第2の転写体上の画像を転写する第3の転写手段を備え、第2の転写位置から第3の転写位置に至る第2の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第2の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第2の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とするものである。ここで、上記「第3の転写体」としては、中間転写ベルトや中間転写ドラム等のほか、転写紙等の記録媒体も挙げられる。また、上記第1の転写体の画像転写面の移動速度と、第3の転写体の画像転写面の移動速度とを等しくするように構成してもよい。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記第2の転写体が無端状の画像転写面を有し、第2の転写体上の同一箇所が上記第2の転写位置を複数回通過することにより上記第1の転写体上の画像が第2の転写体上に重ね合わせて転写されるように構成され、第3の転写位置から第2の転写位置に至る第2の転写体の画像転写面の移動経路上における互いに隣り合う転写位置間を第2の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第2の転写体の画像転写面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっていることを特徴とするものである
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
〔実施形態1〕
まず、本発明の第1の実施形態に係るタンデム型のカラー画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図2は、本実施形態のカラー画像形成装置の全体構成の概略図である。このカラー画像形成装置は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(BK)の各色の画像を形成するための4組のトナー画像形成部1C、1M、1Y、1BK(以下、各符号の添字C、M、Y、BKは、それぞれシアン、マゼンダ、イエロー、黒用の部材であることを示す。)が、第1の転写体としての中間転写ベルト40の上部張架部の移動方向(図中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。このトナー画像形成部1C、1M、1Y、1BKはそれぞれ、図中矢印B方向に回転駆動される像担持体としての感光体ドラム11C、11M、11Y、11BK、各感光体ドラムの表面を帯電する帯電手段としての帯電ローラ12C、12M、12Y、12BK、各感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段としての現像ユニット13C、13M、13Y、13BK、各感光体ドラムの表面をクリーニングする感光体クリーニングユニット14C、14M、14Y、14BK等を備えている。
上記現像ユニット13C、13M、13Y、13BKはそれぞれ、互いに異なる色のトナーであるシアントナー、マゼンダトナー、イエロートナー、黒トナーにより、対応する感光体ドラム上の静電潜像を現像し、各色のトナー画像を形成するものである。また、上記各トナー画像形成部1C、1M、1Y、1BKの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ中間転写ベルトの上部張架部の移動方向(A方向)に所定のピッチで配列するように、設定されている。
【0010】
また、本カラー画像形成装置は、上記トナー画像形成部1C、1M、1Y、1BKのほか、各感光体ドラムの一様帯電された表面に画像情報に応じたレーザ光Lを照射して静電潜像を形成する露光手段としての光書込ユニット3、図示しない給紙カセット、図示しないレジストローラ対、中間転写ユニット、図示しない定着装置、図示しない排紙トレイ等を備えている。なお、各感光体ドラム上に画像を形成する画像形成手段は、上記トナー画像形成部1C、1M、1Y、1BKの帯電ローラ、現像ユニット及び感光体クリーニングユニットと、上記光書込ユニット3とにより構成される。
【0011】
上記光書込ユニット3は、図示しないレーザ光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、所定の露光位置Pexにおいて、画像データに基づき、回転駆動されている各感光体ドラム11C、11M、11Y、11BKの表面にレーザ光Lを主走査方向に走査しながら照射する。
【0012】
上記中間転写ユニットは、各感光体ドラム上の画像が転写される第1の転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト40を備えている。この中間転写ベルト40は、中間転写ベルト40に接触しながら駆動する駆動回転体としてのベルト駆動ローラ41と、転写対向ローラ42と、従動ローラ43と、中間転写ベルト40に所定の張力を付与するためのテンションローラ48とに掛け回され、所定のタイミングで図中の矢印A方向に回転駆動される。また、この中間転写ユニットは、中間転写ベルト40を所定の圧接力で各感光体ドラムの表面に圧接させるための圧接ローラ44、45、46を備えている。更に、中間転写ユニットの内部には、各感光体ドラムを間に挟んで上記露光位置Pexとは反対側に位置する第1の転写位置Pt1において転写電荷を付与して各感光体ドラム上のトナー画像を中間転写ベルト40上に転写する第1の転写手段としての転写用コロナチャージャ5C、5M、5Y、5BKが設けられている。また、中間転写ベルト40上の画像が第2の転写体としての転写紙2に転写される第2の転写位置Pt2において、中間転写ベルト40を間にはさんで上記転写対向ローラ42と対向するように、第2の転写手段としての2次転写ローラ47が設けられている。
【0013】
上記ベルト駆動ローラ41は、駆動源としての駆動モータ50の駆動力が歯車51、52等の駆動伝達部材からなる駆動伝達系を介して伝達されることにより回転駆動される。
【0014】
上記構成のカラー画像形成装置において、例えばシアン用のトナー画像形成部1Cでは、帯電ローラ12Cにより一様帯電された感光体ドラム11Cの表面に、上記光書込ユニット3で変調及び偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム11Cの表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム11C上の静電潜像は、現像ユニット13Cで現像されてシアン色のトナー画像となる。中間転写ベルト40が通過する第1の転写位置Pt1では、感光体ドラム11Cの画像担持面(外周面)上のトナー画像が中間転写ベルト40の画像転写面(外周面)に転写される。トナー画像が転写された後の感光体ドラム11Cの表面は、感光体クリーニングユニット14Cでクリーニングされ、図示しない除電手段で除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。以上のトナー画像形成の工程が、他の感光体ドラム11M、11Y、11BKについても、中間転写ベルト40の移動に合わせて実行され、各感光体ドラム上の各色のトナー画像が中間転写ベルト40上に重ね合わせて転写される。
一方、図示しない給紙カセットから給送された転写紙2は、図示しない搬送ガイドでガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対により所定のタイミングで送出された転写紙2は、中間転写ベルト40と対向する第2の転写位置Pt2を通過するように搬送される。中間転写ベルト40上のカラー画像が転写された転写紙2は、図示しない定着装置でトナー画像が定着された後、図示しない排紙トレイ上に排出される。
【0015】
次に、上記構成のカラー画像形成装置において、感光体ドラムの径のばらつきや偏芯、ベルト駆動ローラ41の偏芯等によって中間転写ベルト40の移動速度が変動しても線幅(画素)の伸び縮みを軽減して画質を向上させるための構成等について説明する。以下、各色に対応する部材について共通の説明を行う場合は、各部材の符号の添字Y、M、C、BKを必要に応じて省略する
【0016】
(画素伸び縮み軽減対策1)
実施形態の画像形成装置では、中間転写ベルト40の周期的な速度変動によって転写紙上の画像に発生する画素の伸び縮みを軽減できるように構成している。中間転写ベルト40の周期的な速度変動は、ベルト駆動ローラ41、駆動モ−タからの駆動伝達系を形成する歯車、タイミングベルト、プーリ、従動ローラ43等の偏芯や歯累積ピッチ誤差等によって発生する。この中間転写ベルト40の周期的な速度変動によって発生する色ずれに関しては、隣合う感光体ドラムの間隔すなわち隣合う第1の転写位置Pt1の間隔を中間転写ベルト40が通過する通過時間が、中間転写ベルト40の速度変動の周期の自然数倍になっていれば、従来技術により色ずれは発生しない。しかしながら、この中間転写ベルト40の周期的な速度変動により、各感光体ドラムの第1の転写位置において感光体ドラム11の表面移動速度(周速)と中間転写ベルト40の移動速度との間に周期的に変動する速度差が発生する場合がある。このような速度差が発生すると、前述のように中間転写ベルト40から転写された転写紙2上の画像に画素の伸び縮みが発生するおそれがある。
【0017】
上記画素の伸び縮みを軽減するために、本実施形態の画像形成装置では、各感光体ドラム11C、11M、11Y、11BKの平均表面移動速度(平均周速)がそれぞれ第2の転写位置Pt2における転写紙2の移動速度に等しくなるように構成している。更に、各第1の転写位置Pt1から第2の転写位置Pt2に至る距離を中間転写ベルト40が通過する通過時間が、中間転写ベルト40に生じる速度変動の周期の自然数倍になるように構成している。さらに、各第2の転写位置Pt2から第1の転写位置Pt1に至る距離を中間転写ベルト40が通過する通過時間が、中間転写ベルト40に生じる速度変動の周期の自然数倍になるように構成すると、さらに画素の伸び縮みが少なくなる。
【0018】
図1は、本実施形態の画像形成装置における各転写位置間を中間転写ベルト40が通過する通過時間(Tbd0,Tbd1,Tbd2,Tdp1,Tdp2)を説明するための説明図である。この図1において、Tbd0,Tbd1及びTbd2は隣合う第1の転写位置Pt1間を通過する通過時間を示している。また、Tdp1は中間転写ベルト移動方向の最下流側に位置する黒用の感光体ドラム11BKに対向する第1の転写位置Pt1から第2の転写位置Pt2までの距離を中間転写ベルト40が移動して通過する通過時間を示している。また、Tdp2は第2の転写位置Pt2から、中間転写ベルト移動方向の最上流側に位置するシアン用の感光体ドラム11Cに対向する第1の転写位置Pt1までの距離を中間転写ベルト40が移動して通過する通過時間を示している。これらの記号を用いて上記画素の伸び縮みを軽減するための条件を表わすと、次式のようになる。
【数10】
Vda=Vp
Tdp1=M1×Tr
Tdp2=M2×Tr
Tbd0=Tbd1=Tbd2=M3×Tr
【0019】
ここで、Vdaは感光体ドラムの平均表面移動速度(平均周速)であり、Vpは第2の転写位置Pt2における転写紙2の移動速度である。また、Trは中間転写ベルト40の速度変動の周期である。M1〜M3は自然数である。
【0020】
また、上記数10に示す式を満足する場合は、第1と第2の転写位置において、互いに隣り合う転写位置間を中間転写ベルト40が通過する通過時間(Tbd0,Tbd1,Tbd2,Tdp1,Tdp2)が中間転写ベルト40の速度変動の自然数倍になっている。Tdp2=M2×Trの条件を追加すると、中間転写ベルトの周期変動の各周波数成分がより正弦波的な形になり、より画素の伸び縮みを軽減できる。なお、Vda=Vpの条件が成り立っていなくても、次式(数14)が成り立てば、第1の転写位置Pt1で画素が縮めば、第2の転写位置Pt2では伸び方向になるので、画素の伸び縮みがこの場合でも軽減できることは明らかである。
【数11】
Tdp1=M1×Tr
Tdp2=M2×Tr
Tbd0=Tbd1=Tbd2=M3×Tr
【0021】
実際の画像形成装置の構成上では、上記数10又は数11に示す式で示したような条件を満たすように、ベルト駆動ローラ41の径、駆動伝達系の歯車の径、タイミングベルトの長さ、プーリの径等を選択する。
【0022】
以上のように、本実施形態においては、中間転写ベルト40が第1の転写位置Pt1から第2の転写位置Pt2に至る距離を通過する通過時間が、中間転写ベルト40に生じる移動速度変動の周期の自然数倍になっている。このため、第1の転写位置Pt1で感光体ドラム11上の画像の任意の画素が中間転写ベルト40に1次転写されるときと、第2の転写位置Pt2で中間転写ベルト40上の当該画素が転写紙2に2次転写されるときの中間転写ベルト40の移動速度が同じになる。しかも、感光体ドラム11の表面移動速度が転写紙2の移動速度に等しい。このため、任意の画素が1次転写されるときの感光体ドラム11と中間転写ベルト40との間の速度差と、当該画素が2次転写されるときの中間転写ベルト40と転写紙2との間の速度差とが同じになる。従って、中間転写ベルト40の移動速度が周期的に変動する場合でも、その変動によって例えば第1の転写位置Pt1で画素が伸びるとその伸びた分だけ第2の転写位置Pt2では当該画素が縮むので、転写紙2上に転写される画素の伸び縮みを軽減することができる。
【0023】
なお、上記実施形態では、中間転写ベルト40が4つの第1の転写位置Pt1を1回通過するだけで中間転写ベルト40上にフルカラー画像が形成される場合について説明した。これに対し、中間転写ベルト40上の同一箇所の画像転写領域が第1の転写位置Pt1を複数回通過することによって中間転写ベルト40上にフルカラー画像が形成されるように構成する場合もあり得る。後者の場合は、上記数10又は数11の式において、第2の転写位置Pt2から第1の転写位置Pt1に至る距離を中間転写ベルト40が通過する通過時間が、中間転写ベルト40に生じる速度変動の周期の自然数倍になるようにすることが好ましい。この場合、中間転写ベルト40上の画像が転写されている画像転写領域が第2の転写位置Pt2を素通りして第1の転写位置Pt1のいずれかに到達して他の画像の任意の画素が中間転写ベルト40に1次転写される。この1次転写のときの中間転写ベルト40の移動速度も、上記追加条件により、第2の転写位置Pt2で中間転写ベルト40上の当該画素が転写紙2に2次転写されるときの中間転写ベルト40の移動速度と同じになる。従って、転写紙2上に転写される画素の伸び縮みを軽減することができる。
【0024】
また、上記実施形態では、4つの感光体ドラムが並設されたタンデム型のカラー画像形成装置について説明したが、本発明は、感光体ドラムが一つのマルチプル転写型カラー画像形成装置あるいは白黒の画像形成装置の場合にも適用できる。この場合は、第1の転写位置から第2の転写位置に至る距離を中間転写ベルトが通過する通過時間が、中間転写ベルト40に生じる速度変動の周期の自然数倍になるようにする。特にマルチプル転写型カラー画像形成装置の場合は、中間転写ベルト上の画像転写領域が第1の転写位置を複数回通過することによって中間転写ベルト上にカラー画像が形成される。従って、この場合は、転写紙への転写が行なわれる第2の転写位置から第1の転写位置に至る距離を中間転写ベルトが通過する通過時間が、中間転写ベルトに生じる速度変動の周期の自然数倍になるようにする。
【0025】
図4は、感光体ドラムの一つしかない画像形成装置における各転写位置間を中間転写ベルト40が通過する通過時間(Tdp1,Tdp2)を説明するための説明図である。この図4において、Tdp1は、中間転写ベルト40の移動経路に沿って感光体ドラム11に対向する第1の転写位置Pt1から第2の転写位置Pt2までの距離を中間転写ベルト40が移動して通過する通過時間を示している。また、Tdp2は、中間転写ベルト40の移動経路に沿って第2の転写位置Pt2から上記第1の転写位置Pt1までの距離を中間転写ベルト40が移動して通過する通過時間を示している。これらの記号を用いて、感光体ドラムが一つの場合の上記画素の伸び縮みを軽減するための条件を表わすと、次式のようになる。
【数12】
Vda=Vp
Tdp1=M×Tr
Tdp2=L×Tr
【0026】
ここで、Vdaは感光体ドラムの平均表面移動速度(平均周速)であり、Vpは第2の転写位置Pt2における転写紙2の移動速度である。また、Trは中間転写ベルト40の速度変動の周期である。M及びLは自然数である。
以上のような条件にすれば、ベルト駆動ローラの偏芯等によって中間転写ベルトに周期的な速度変動が発生しても、同一の画素について感光体ドラムから中間転写ベルトへの1次転写時における中間転写ベルト速度と、転写紙への2次転写時における中間転写ベルト速度とが等しくなる。Vda≠VpにおいてもTdp1=M×Tr、Tdp2=L×Trが成り立てば画素の伸び縮みが軽減するようになる
【0027】
以上、第1の実施形態によれば、第1の転写体としての中間転写ベルト40が第1の転写位置Pt1から第2の転写位置Pt2に至る距離を通過する通過時間が、中間転写ベルト40に生じる移動速度変動の周期の自然数倍になっている。このため、第1の転写位置Pt1で像担持体としての感光体ドラム11上の画像の任意の画素が中間転写ベルト40に1次転写されるときと、第2の転写位置Pt2で中間転写ベルト40上の当該画素が記録媒体としての転写紙2に2次転写されるときの中間転写ベルト40の移動速度が同じになる。しかも、感光体ドラム11の表面移動速度が転写紙2の移動速度に等しい。よって、画像の任意の画素が1次転写されるときの感光体ドラム11と中間転写ベルト40との間の速度差と、当該画素が2次転写されるときの中間転写ベルト40と転写紙2との間の速度差とが同じになる。従って、中間転写ベルト40の移動速度が周期的に変動する場合でも、その変動によって例えば第1の転写位置Pt1で画素が伸びるとその伸びた分だけ第2の転写位置Pt2では当該画素が縮むので、中間転写ベルト40の周期的な速度変動に起因した転写紙2上の画素の伸び縮みを軽減することができる。
また、第1の実施形態において、第1の転写体としての中間転写ベルト40上の同一箇所が第1の転写位置Pt1を複数回通過することにより像担持体としての各感光体ドラム11上の画像が中間転写ベルト40上に重ね合わせて転写されるように構成することもできる。この構成の場合、中間転写ベルト40の移動経路上における第2の転写位置Pt2から第1の転写位置Pt1に至る距離を中間転写ベルト40が通過する通過時間を、中間転写ベルト40に生じる速度変動の周期の自然数倍にする。これにより、第1の転写位置Pt1で中間転写ベルト40にトナー画像が1次転写された後、中間転写ベルト40が1周して第1の転写位置Pt1に再度到達し、他のトナー画像が1次転写されるときも、その第1の転写位置及び第2の転写位置における速度差が同じになる。従って、中間転写ベルト40の周期的な速度変動に起因した転写紙2上の画素の伸び縮みを軽減することができる。
また、第1の実施形態において、像担持体としての4つの感光体ドラム上のトナー画像を例えば第1の転写体としての2つの中間転写体(ベルトやドラム)のそれぞれに分けて1次転写し、各中間転写体上トナー画像を更に第2の転写体としての中間転写体(ベルトやドラム)に2次転写してカラー画像を形成するように構成することもできる。第2の転写体としての中間転写体(ベルトやドラム)上のカラー画像は、第3の転写体としての転写紙2上に3次転写される。この構成の場合、上記第1の転写体の移動速度と転写紙の移動速度とを等しくする。そして、上記第2の転写体の移動経路上における第2の転写位置から第3の転写位置に至る距離を第2の転写体の画像転写面が通過する通過時間が、第2の転写体に生じる速度変動の周期の自然数倍になるようにする。これにより、上記第2の転写体(ベルトやドラム)の周期的な速度変動に起因した転写紙2上の画素の伸び縮みを軽減することができる
【0028】
〔実施形態2〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態の画像形成装置では、中間転写ベルトの代わりに中間転写ドラムを用い、しかも感光体ドラム11上の画像が2つの中間転写工程を経て転写紙2に転写される。
【0029】
図5は本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。本画像形成装置は、4つの感光体ドラム11C、11M、11Y、11BKが等間隔で並設され、これらの感光体ドラムの2つずつにそれぞれ対向するように2つの第1の転写体としての中間転写ドラム21、22が設けられている。一方の中間転写ドラム21には、第1の転写位置Pt11及びPt12で感光体ドラム11M上のマゼンダのトナー画像及び感光体ドラム11Y上のイエローのトナー画像が重ね合わされて転写される。また、もう一方の中間転写ドラム22には、第1の転写位置Pt13及びPt14で感光体ドラム11C上のシアンのトナー画像及び感光体ドラム11BK上の黒のトナー画像が重ね合わされて転写される。そして、これらの2つの中間転写ドラム21、22に対向するように第2の転写体としての中間転写ドラム(転写電界付与回転体)31が設けられている。この中間転写ドラム31には、第2に転写位置Pt21及びPt22で上記中間転写ドラム21及び22上の各トナー画像が重ね合わされて転写される。中間転写ドラム31に対向する第3の転写位置Pt3では、中間転写ドラム31に転写されているカラー画像が転写紙2に一括転写される
【0030】
(画素伸び縮み軽減対策1)
実施形態の画像形成装置では、第1の転写体としての各中間転写ドラム21、22のそれぞれに二つの感光体ドラムが接するように構成されている。そこで、本実施形態においても、上記第1の実施形態の場合と同様に、感光体ドラム11の平均周速が、第2の転写体としての中間転写ドラム31の平均周速に等しくなるようにしている。そして、第1の転写体としての中間転写ドラム21、22の周面(画像転写面)が第1の転写位置Pt1から第2の転写位置Pt2に至る距離を通過する通過時間が、中間転写ドラム21、22の周面に生じる速度変動の周期の自然数倍になるようにしている。例えば、中間転写ドラム21の周面が第1の転写位置Pt11及びPt12のそれぞれから第2の転写位置Pt21に至る距離を通過する通過時間が、中間転写ドラム21の周面に生じる速度変動の周期の自然数倍にしている。また、中間転写ドラム22の周面が第1の転写位置Pt13及びPt14のそれぞれから第2の転写位置Pt22に至る距離を通過する通過時間が、中間転写ドラム22の周面に生じる速度変動の周期の自然数倍にしている。
このような条件を満たすように構成することにより、中間転写ドラム21、22の周面に生じる周期的な速度変動による画素の伸び縮みを軽減することができる。
また、上記通過時間に関する条件を満たすようにすることにより、感光体ドラム11と対向している第1の転写位置間を中間転写ドラム21、22が通過する通過時間もそれぞれ、中間転写ドラム21、22の周面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっている。これにより、中間転写ドラム21、22上に転写される画像における色ずれも軽減することができる。
上記中間転写ドラム21、22の周面に生じる周期的な速度変動は、伝達機構である歯車の偏芯、タイミングベルトの厚み誤差、プーリの偏芯等によって発生する。また、感光体ドラム11や第2の転写体としての中間転写ドラム31から伝達してくる変動等によって発生する場合もある。
【0031】
また、本実施形態の画像形成装置では、第2の転写体としての中間転写ドラム31は、第2の転写位置Pt21、Pt22で上記中間転写ドラム21、22と接し、さらに第3の転写位置Pt3で記録媒体としての転写紙2に接触している。そこで、本実施形態では、転写位置Pt3における転写紙2の移動速度が、中間転写ドラム21、22の平均周速に等しくなるようにしている。このとき転写紙2に形成される画素は露光画素長とは異なるので、露光データの発生速度とタイミングを変えることによって補正する。そして、第2の転写体としての中間転写ドラム31の周面(画像転写面)が第2の転写位置Pt21、Pt22から第3の転写位置Pt3に至る距離を通過する通過時間が、中間転写ドラム31の周面に生じる速度変動の周期の自然数倍になるようにしている。
このような条件を満たすように構成することにより、中間転写ドラム31の周面に生じる周期的な速度変動による画素の伸び縮みを軽減することができる。
また、上記通過時間に関する条件を満たすようにすることにより、各中間転写ドラム21、22に対向する位置にある第2の転写位置Pt21、Pt22間を中間転写ドラム31が通過する通過時間も、中間転写ドラム31の周面に生じる速度変動の周期の自然数倍になっている。これにより、中間転写ドラム21、22上に転写される画像における色ずれも軽減することができる。
上記中間転写ドラム31の周速の周期的な変動は、伝達機構である歯車の偏芯、タイミングベルトの厚み誤差、プーリの偏芯等によって発生する。また、隣接している中間転写ドラム21、22から伝達してくる変動、第3の転写位置で転写紙側から伝達してくる変動、あるいは感光体ドラムから伝達してくる変動等によって発生する場合もある。
また、この中間転写ドラム31における周期的な速度変動に起因した画素伸び縮みの軽減対策は、中間転写ベルト方式において中間転写ベルト上の画像を第2の転写体としての中間転写ドラムに転写してから第3の転写体としての転写紙(記録媒体)に転写する場合も同様に適用できる。
【0032】
実際の装置構成においては、上記通過時間に関する条件を満足するように、中間転写ドラム等のの駆動系の構成を設定する。例えば、1つの駆動源(駆動モータ)にて伝達機構(歯車、タイミングベルト、プ−リ等)を通して被駆動部である感光体ドラム、複数の中間転写ドラムあるいは転写ローラ(電界付与回転体)を駆動し、伝達機構あるいは駆動モータへの負荷変動によって各被駆動部に周期的な速度変動が発生する場合がある。この場合は、上記通過時間に関する条件を満足するように、伝達機構あるいは複数の中間転写ドラムあるいは転写ローラ(転写電界付与回転体)の径あるいは転写位置を設定すればよい。
【0033】
以上、第2の実施形態によれば、第1の転写体としての中間転写ドラム21、22が各第1の転写位置Pt11〜Pt14から第2の転写位置Pt21、Pt22に至る距離を通過する通過時間がそれぞれ、中間転写ドラム21、22に生じる周速変動の周期の自然数倍になっている。このため、第1の転写位置Pt1で像担持体としての感光体ドラム11上の画像の任意の画素が中間転写ドラム21、22に1次転写されるときと、第2の転写位置Pt21、Pt22で各中間転写ドラム21、22上の当該画素が第2の転写体としての中間転写ドラム31に2次転写されるときの中間転写ドラム21、22の周速が同じになる。しかも、感光体ドラム11の周速が中間転写ドラム31の周速に等しい。よって、画像の任意の画素が1次転写されるときの感光体ドラム11と中間転写ドラム21、22との間の速度差と、当該画素が2次転写されるときの中間転写ドラム21、22と転写紙2との間の速度差とが同じになる。従って、中間転写ドラム21、22の周速が周期的に変動する場合でも、その変動によって例えば第1の転写位置Pt11〜Pt14で画素が伸びるとその伸びた分だけ第2の転写位置Pt21、Pt22では当該画素が縮むので、中間転写ドラム21、22の周期的な周速変動に起因した中間転写ドラム31上の画素の伸び縮みを軽減することができる。
また、第2の実施形態によれば、第2の転写体としての中間転写ドラム31が各第2の転写位置Pt21、Pt22から第3の転写位置Pt3に至る距離を通過する通過時間がそれぞれ、中間転写ドラム31に生じる周速変動の周期の自然数倍になっている。しかも、第1の転写体としての各中間転写ドラム21、22の周速が転写紙2の移動速度に等しい。従って、中間転写ドラム31の周期的な周速変動に起因した転写紙2上の画素の伸び縮みも軽減することができる
【0034】
【発明の効果】
請求項1乃至4の発明によれば、像担持体と記録媒体との間に介在する転写体の画像転写面の移動速度が周期的に変動する場合でも、その転写体の移動速度変動に起因した画素の伸び縮みを軽減し、高画質の画像を得ることができるという優れた効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の要部の説明図。
【図2】同画像形成装置の概略構成図。
【図3】同画像形成装置における感光体ドラムの回転角速度制御の説明図
【図4】形例に係る画像形成装置の要部の説明図
【図5】発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の説明図。
【図6】(a)及び(b)は、従来装置における色ずれ防止の原理の説明図
【符号の説明】
トナー画像形成部
2 転写紙(記録媒体、第2の転写体、第3の転写体)
3 光書込ユニット
5 転写用コロナチャージャ
11 感光体ドラム(像担持体)
12 帯電ローラ
13 現像ユニット
14 感光体クリーニングユニット
21、22 中間転写ドラム(第1の転写体)
31 中間転写ドラム(第2の転写体)
40 中間転写ベルト(第1の転写体)
41 ベルト駆動ローラ
42 転写対向ローラ
43 従動ローラ
44、45、46 圧接ローラ
47 2次転写ローラ
48 テンションローラ
50 駆動モータ
51、52 歯車
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