JP2004045836A - 回転駆動装置及び駆動モータ製造方法 - Google Patents

回転駆動装置及び駆動モータ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価なコストで且つ応答性を低下させることなく高精度の制御が可能な回転駆動装置及び駆動モータ製造方法を得る。
【解決手段】モータ13に設けられたRAM116には、モータ13よりも高精度の校正モータにモータ13の出力軸を連結させた状態で校正モータを駆動させた状態で光センサ108から出力された検出信号に基づく補正データが記憶されており、モータ13を駆動させる際には、RAM116から補正データがモータ制御装置130のRAM136に転送される。モータ制御装置130の補正演算部138では、光センサ108から出力された検出信号を補正データに基づき補正する。これにより、光センサ108の精度が低くても高精度でモータ13の回転数制御が可能となる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー複写機やカラープリンタ等の画像形成装置におけるドラム回転駆動用の回転駆動装置及び駆動モータ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーの複写機や、パソコン等に接続されるカラープリンタ等の画像形成装置は、通常、シアン、イエロー、マゼンタ、及びブラックの各色毎に形成した画像を重ね合わせることで、カラー画像を形成している。
【0003】
以上のような各色毎に形成された画像を紙等の画像記録媒体に転写する構造としては、例えば、上記の各色毎に円筒状若しくは円柱状のドラムを設けて、各ドラムの外周部に各色毎の画像を形成し、ドラムを回転させながらドラム外周部から画像記録媒体に順次各色の画像を転写する構造がある。
【0004】
このようなドラムを用いた画像形成装置は、これまで、1個のモータの出力軸に、ギヤやタイミングベルトを介して各ドラムの回転軸を機械的に連結し、1個のモータの回転力を均等に各ドラムに伝える構造としていた。
【0005】
しかしながら、このように複数のドラムをギヤやタイミングベルトで1個のモータに連結する構造では、ベルトやシャフトの緩みや、ギヤ等のガタによる回転の伝達誤差により、形成する画像の分解能の向上が困難になり、近年の高分解能化の要求に応えることが困難になってきている。
【0006】
そこで、各ドラムにそれぞれモータを設け、各モータの出力軸を直接ドラムに連結してドラムを回転させることで、上記の問題を解消することが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、各ドラム毎にモータを設け、しかも、モータの出力軸を直接(すなわち、減速させずに)ドラムに連結する構造の場合、各モータの回転数を極めて高い精度で制御しなくては、高品質のカラー画像を形成することができない。
【0008】
通常、モータの回転数制御には、回転板に一定角度毎に形成されたスリットをセンサで検出するパルスエンコーダが用いられるが、上記のように高精度でモータの回転数を制御する場合には、当然、高精度のセンサが必要となる。このため、コストが高くなるという問題が生じる。
【0009】
一方、センサの出力信号に対して、移動平均等の処理を施し、誤差を平均化することで、高精度でないセンサを用いても高精度の制御が可能ではある。しかしながら、このような誤差の平均化を行なうと、モータの応答性能が低下し、目標の回転数に到達するまでに時間を要する等の問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記事実を考慮して、安価なコストで且つ応答性を低下させることなく高精度の制御が可能な回転駆動装置及び駆動モータ製造方法を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、各々が略円柱形状若しくは略円筒形状の複数のドラムをその軸心周りに回転させつつ、各外周面に形成された所定の色の画像を画像記録媒体に転写して重ね合わせることで所定のカラー画像を前記画像記録媒体に形成する画像形成装置に適用される回転駆動装置であって、前記各ドラムの各々に設けられ、出力軸の回転を、対応する前記ドラムに伝えて前記ドラムを回転させる複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータの各々に設けられ、対応する前記駆動モータの前記出力軸の回転数を検出する回転数検出手段と、前記複数の駆動モータの各々に設けられ、対応する前記駆動モータの前記出力軸の回転数に対し、対応する前記駆動モータに設けられた前記回転数検出手段が検出した検出結果の誤差を補正する補正データを予め記憶した第1記憶手段と、前記各駆動モータの前記回転数検出手段及び前記第1記憶手段が接続され、前記第1記憶手段の前記補正データを直接或いは間接的に読み込み、当該補正データに基づき前記回転数検出手段での前記検出結果を補正して前記出力軸の回転数を演算する回転数演算手段と、前記回転数演算手段での演算結果に基づき前記駆動モータを駆動制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
上記構成の回転駆動装置では、複数の駆動モータの各々には、回転数検出手段が検出した検出結果を補正するための補正データを記憶した第1記憶手段が設けられており、第1記憶手段が記憶している補正データが回転数演算手段に読み込まれる。
【0013】
一方、各ドラムにそれぞれ設けられた駆動モータが駆動して出力軸が回転すると、各駆動モータに設けられた回転数検出手段によって対応する駆動モータの出力軸の回転数が検出される。回転数検出手段が検出した出力軸の回転数の検出結果は回転数演算手段に入力される。
【0014】
回転数演算手段では、入力された検出結果が補正データに基づき補正演算され、これにより、回転数検出手段での検出結果に含まれる誤差が補正される。このように、誤差が補正された出力軸の回転数は制御手段に読み込まれ、この補正された回転数に基づき駆動モータの駆動制御が行われる。これにより、極めて高い精度で駆動モータの回転数(回転速度)が制御される。
【0015】
このように、高い精度で各駆動モータの回転数が制御されることで、各駆動モータが設けられた各ドラムの回転数を高い精度で制御でき、各ドラムの外周部に形成された所定の色の画像を位置ずれ等を生じさせることなく重ね合わせることができ、高品質のカラー画像を形成することができる。
【0016】
しかも、上記のように、出力軸の回転数に対する回転数検出手段の検出結果を補正データに基づき補正するため、これまでの誤差を平均化して検出精度を向上させる構成に比べて迅速な演算が可能になるため、応答性が高くなる。
【0017】
さらに、回転数検出手段の検出精度が低くとも最終的に回転数演算手段で補正演算されるため、例えば、回転数検出手段を安価なセンサで構成できる。これにより、コストを安価にできる。
【0018】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の回転駆動装置であって、前記各駆動モータの前記第1記憶手段から前記補正データが転送され、転送された前記補正データを一時的に記憶すると共に、記憶した前記補正データが前記回転数演算手段により読み込まれる第2記憶手段を備える、ことを特徴としている。
【0019】
上記構成の回転駆動装置では、駆動モータとは別に第2記憶手段が設けられており、第1記憶手段に予め記憶された補正データが第2記憶手段に転送され、一時的に各第1記憶手段の補正データが第2記憶手段に記憶される。回転数演算手段では、第2記憶手段に記憶された補正データを読み込み、補正演算が行われる。
【0020】
このように、第2記憶手段が第1記憶手段とは別に独立して設けられることで、回転数演算手段及び制御手段と、各駆動モータとを完全に別体で構成でき、例えば、本回転駆動装置を、回転数演算手段、第2記憶手段、制御手段を含めて構成される制御装置と、各駆動モータとを別にすることができ、汎用性が向上する。
【0021】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載の回転駆動装置であって、前記駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転軸を前記駆動モータの出力軸に連結した状態で、前記校正モータを回転させ、当該校正モータの回転による前記駆動モータの前記出力軸の回転を前記回転数検出手段に検出させることで作成された前記補正データを前記第1記憶手段に記憶させた、ことを特徴としている。
【0022】
上記構成の回転駆動装置では、駆動モータの組み立て時等に、駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転軸が駆動モータの出力軸に連結される。この状態で校正モータを回転させることにより、駆動モータの出力軸が回転した際の回転数が回転数検出手段に検出され、このときに検出した回転数の検出結果に基づき補正データが作成され、第1記憶手段に記憶される。
【0023】
このため、本回転駆動装置では、校正モータが有する精度で駆動モータを制御できる。
【0024】
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の回転駆動装置であって、前記出力軸が所定の回転位置から1回転するごとに基準信号を出力する基準信号出力手段を備え、前記補正データは前記出力軸の1回転分のデータ列を有し、前記基準信号出力手段から出力された前記基準信号が前記回転数演算手段に入力されることで、前記回転数演算手段が前記補正データを読み込む、ことを特徴としている。
【0025】
上記構成の回転駆動装置では、出力軸が所定の回転位置から1回転するごとに基準信号出力手段から基準信号が出力される。基準信号は回転数演算手段に入力され、回転数演算手段では基準信号が入力されると補正データを読み込む。本回転駆動装置では、補正データは出力軸の1回転分のデータ列を有しており、したがって、回転数検出手段が検出した出力軸1回転分の検出結果が補正データにより補正される。
【0026】
請求項5記載の本発明は、出力軸の回転数が回転数検出手段で検出されると共に、前記回転数検出手段が検出した検出結果が有する誤差を、予め記憶手段に記憶させた補正データに基づいて補正演算し、当該演算結果に基づき駆動制御される駆動モータを製造するため駆動モータ製造方法であって、前記駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転軸を前記駆動モータの出力軸に連結し、前記校正モータを回転させ、当該校正モータの回転による前記出力軸の回転を前記回転数検出手段に検出させた際の検出結果に基づき前記補正データを作成し、作成した前記補正データを前記記憶手段に記憶させる、ことを特徴としている。
【0027】
上記構成の駆動モータ製造方法では、先ず、駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転軸が駆動モータの出力軸に連結される。次いで、この状態で校正モータが回転される。これにより、駆動モータの出力軸が回転する。さらに、回転する駆動モータの出力軸の回転数を駆動モータに設けられた回転数検出手段に検出させる。このときに検出した回転数の検出結果に基づき補正データを作成し、作成した補正データを記憶手段に記憶させる。
【0028】
以上のようにして補正データを記憶した記憶手段を有する駆動モータは、出力軸が回転すると、この出力軸の回転数が回転数検出手段で検出される。回転数検出手段が検出した検出結果は、上述した記憶手段が記憶している補正データに基づいて補正演算され、この演算結果に基づき駆動モータが制御される。
【0029】
ここで、上述したように、補正データは、駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転に基づくものである。このため、回転検出手段の検出精度が低くても校正モータが有する精度で駆動モータを制御できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
<本実施の形態の構成>
(画像形成装置12の概略説明)
図4には本発明の一実施の形態に係る回転駆動装置10(図4では図示省略)を適用した画像形成装置12の要部の構成が斜視図によって示されている。
【0031】
この図に示されるように、画像形成装置12は、4本のドラム90、92、94、96を備えている。これらのドラム90〜96は全体的に略円筒形状若しくは略円柱形状に形成されており、各々の軸線が同方向を向くように互いに平行に配置されている。
【0032】
各ドラム90〜96の半径方向側方には図示しないトナー塗布装置及び潜像形成装置が配置されている。潜像形成装置は各ドラム90〜96の外周部に所定の静電潜像を形成し、トナー塗布装置は静電潜像が形成されることで、帯電した各ドラム90〜96の外周部にシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの何れか1つの色のトナーを塗布する。
【0033】
本画像形成装置12では、各ドラム90〜96を回転させつつ、紙等の画像記録媒体が各ドラム90〜96の外周部側方を順次通過することで、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各トナーが画像記録媒体に転写され、所謂カラー画像が画像記録媒体に形成される構成となっている。
【0034】
(モータ13の構成)
図4に示されるように、各ドラム90〜96の軸方向一端側には、それぞれ駆動モータとしてのアウタロータタイプのシンクロナスリラクタンスモータ13(以下、単に「モータ13」と称する)が設けられている。
【0035】
図5に示されるように、モータ13はステータ14を備えている。ステータ14はステータコア15を備えており、ステータコア15は、その軸心部に軸孔16が形成されていると共に、外周部からは複数のティース18が軸孔16の軸心を中心として放射状に突出形成されている。軸孔16の軸心周りに各ティース18の間に形成された隙間はスロット20とされており、巻線としてのコイル22が2つのスロット20を跨ぐように巻き掛けられている。
【0036】
一方、ステータ14の軸方向一端部には、この軸方向に直交する方向に展設された基部としての平板状のステータハウジング24がコイル22の端部と離間して一体に設けられている。ステータハウジング24は、モータ13を使用する際には上記のドラム90〜96を軸支する筐体78に固定される。
【0037】
これに対して、ステータ14の径方向外側にはロータ30が設けられている。ロータ30はロータコア32を備えている。ロータコア32は、薄珪素鋼鈑等の高透磁率の磁性板材を例えば打ち抜きより形成された円環状薄板をその軸方向に積層することで全体的に略円筒状に形成されている。このロータコア32には、軸方向に貫通する図示しない複数のスリット群が、周方向に沿って等間隔に形成されている。このスリット群はロータコア32におけるフラックスバリアを形成しており、その一方で、ロータコア32における各スリット36間に抜き残された高透磁率材より成る円弧状部分が分割磁路となる構成である。
【0038】
また、ロータコア32には、軸方向に貫通する取付孔40が形成されており、ロータハウジング42への固定用とされている。
【0039】
ロータハウジング42は、有底円筒状(カップ状)に形成され、その内径がロータコア32の外径に対応すると共に、その深さ(周壁内側の高さ)がロータコア32の軸方向寸法よりも若干大とされている。ロータハウジング42は、その底部42Aにロータコア32の取付孔40に対応して設けられた4つのねじ孔44を有している。
【0040】
また、ロータ30は、固定用プレート46を備えている。固定用プレート46は、ロータコア32の内外径に略対応した内外径を有するリング状に形成され、ロータコア32の取付孔40に対応して設けられた4つの取付孔48を有している。各取付孔48は、その軸方向全長に亘って後述する皿ねじ50の頭部に対応したテーパ状(皿座ぐり)とされている。
【0041】
そして、ロータハウジング42には、ロータコア32が収容されている。ロータコア32は、軸方向一端側の端面がロータハウジング42の底部42Aに当接した状態で、他端側の端面に固定用プレート46が当接しており、ロータコア32、ロータハウジング42、固定用プレート46が固定部材としての皿ねじ50によって固定されている。
【0042】
また、ロータハウジング42の軸心部には、出力軸孔52を有するボス54が設けられており、ボス54の出力軸孔52には出力軸56が嵌合等によって一体回転可能に連結されている。この出力軸56は、ステータ14(ステータコア15)の軸孔16に挿通された状態で、ステータコア15の軸孔16内部における両端部近傍に同軸的に配設された軸受としてのベアリング26により回転自在に支持されている。
【0043】
一方、固定用プレート46のステータハウジング24側の端面には、回転数検出手段を構成するエンコーダプレート58が接着等によって取り付けられている。図6に示されるように、エンコーダプレート58は略円盤状に形成されている。エンコーダプレート58の表面には印刷等により反射膜98が形成されている。反射膜98の外周部近傍には、エンコーダプレート58の軸心周りに一定間隔毎に略透明のスリット100が形成されている。また、これらのスリット100のうちの1つは、基準スリット102とされており、他のスリット100よりもエンコーダプレート58の半径方向中央側まで延びている。
【0044】
これに対して、図5に示されるように、ステータハウジング24のロータ30に対向する側の面には基板60が設けられている。基板60には回転数検出手段を構成するセンサユニット68が設けられている。
【0045】
図6に示されるように、センサユニット68は、発光素子104及び受光素子106により構成される光センサ108を備えている。発光素子104及び受光素子106は、エンコーダプレート58の軸方向に沿ってスリット100と対向するように設けられており、発光素子104からの検出光の発光方向にスリット100が存在しない場合には、検出光が反射膜98に反射されて受光素子106に受光され、この状態では、光センサ108は「Low」レベルの検出信号を出力する。但し、発光素子104からの検出光の発光方向にスリット100が存在する場合には、検出光がスリット100を透過するため、受光素子106に検出光が受光されず、受光素子106が検出光を受光しなかった場合に、光センサ108から「High]レベルの検出信号が出力される構成となっている。
【0046】
また、発光素子104及び受光素子106よりもエンコーダプレート58の半径方向内方側には、発光素子110及び受光素子112により構成される基準信号出力手段としての光センサ114が設けられている。光センサ114は基本的に光センサ108と同様に受光素子112が検出光を受光した場合には「Low」レベルの基準信号を出力し、受光素子112が検出光を受光しなかった場合には「High」レベルの基準信号を出力する構成である。但し、発光素子110及び受光素子112は、スリット100よりもエンコーダプレート58の半径方向内側に設けられているため、発光素子110からの検出光の発光方向にスリット100が位置することはないが、基準スリット102だけは他のスリット100よりもエンコーダプレート58の半径方向内側まで延出されているため、発光素子110の検出光の発光方向に位置することがある。
【0047】
また、図5に示されるように、基板60には記憶手段又は第1記憶手段としてのRAM116が設けられている。RAM116には補正データが記憶されている。補正データは、本モータ13を組み立てる組立工程を構成する補正データ生成工程にて生成される。
【0048】
この補正データ生成工程では、図3に示されるように、校正モータ120が用いられる。校正モータ120は、モータ13よりも高精度の一定速度で回転するブラシレスモータ等が適用される。校正モータ120は、その出力軸である回転軸121がモータ13の出力軸56に対し同軸的且つ一体的に連結される。また、校正モータ120は制御装置122に接続されており、制御装置122を構成する駆動制御部124により校正モータ120が駆動制御される。
【0049】
また、制御装置122は、補正データ演算部126を備えている。補正データ演算部126は、光センサ108、114の双方が接続されており、光センサ114からの「High」レベルの基準信号が入力されると、光センサ108からの出力される検出信号が入力され、次に、光センサ114からの「High」レベルの基準信号が入力されると、光センサ108からの出力される検出信号の入力を遮断する。
【0050】
上記のように、補正データ演算部126では、入力された検出信号が「High」レベルの時間を演算し、これにより、所定速度で出力軸56が1回転した際の出力軸56の回転数のデータ列が生成される。このようにして生成されたデータ列は、補正データ演算部126に接続されたRAM116に転送されてRAM116に記憶される。
【0051】
(モータ制御装置130の構成)
一方、図2に示されるように、全てのモータ13はモータ制御装置130に接続されている。詳細には、図1に示されるように、各モータ13に設けられた光センサ108、114及びRAM116(図1では構成を理解しやすくするため、1つのモータ13の光センサ108、114及びRAM116のみを図示している)は、モータ制御装置130の制御部132に接続されている。制御部132は、比較回路や微分回路、積分回路等を組み合わせた電気回路、若しくは、このような電気回路と同等の機能を有する集積回路により構成されている。
【0052】
図1に示されるように、制御部132を機能的に見た場合、制御部132はデータ転送制御部134を備えている。データ転送制御部134は機能的に上述した光センサ114及びRAM116と、モータ制御装置130を構成する第2記憶手段としてのRAM136との間に介在しており、RAM116に記憶された補正データを読み込んでRAM136に一時的に記憶させる(すなわち、RAM116からRAM136に補正データを転送する)と共に、光センサ114から出力された基準信号が入力されると、RAM136に基準信号若しくはこれに準ずる電気信号を一時的に記憶させる。
【0053】
また、制御部132は、回転数演算手段としての補正演算部138を備えている。補正演算部138には上述した光センサ108が接続されており、光センサ108からの検出信号が入力される。また、補正演算部138はRAM116に接続されており、RAM116に一時的に記憶された補正データを読み込み、光センサ108から出力された検出信号を補正データに基づいて補正し、更に、補正した検出信号に基づいて出力軸56の回転数を演算する構成となっている。
【0054】
補正演算部138は、制御信号生成部140に接続されており、補正演算部138での演算結果に対応した電気信号が制御信号生成部140に出力される。また、制御信号生成部140は、モータ制御装置130の外部に設けられた画像形成装置12のコントローラ142に接続されており、コントローラ142から出力された各モータ13の目標回転数に対応した電気信号が制御信号生成部140に入力される。
【0055】
制御信号生成部140では、補正演算部138での演算結果に対応した電気信号と、コントローラ142から出力された目標回転数に対応した電気信号とを比較して偏差を求めると共に、この偏差に基づいてPWM信号等のモータ制御信号を出力する。
【0056】
制御信号生成部140は、制御手段としての駆動制御部146に接続されている。駆動制御部146は、例えば、複数のトランジスタ(電界効果トランジスタを含む)等を含めて構成されたインバータ回路で、上記のコイル22と電源144との間に介在し、所定のタイミングでコイル22に対して通電する構成となっている。
【0057】
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0058】
上記構成の回転駆動装置10を適用した画像形成装置12では、電源が投入されて画像形成装置12が例えばスタンバイ状態になると、モータ制御装置130のデータ転送制御部134により上記のRAM116からRAM136に補正データが転送される。
【0059】
次いで、各モータ13が作動して、各モータ13の出力軸56が回転すると、各出力軸56にそれぞれ連結された複数のドラム90〜96がそれぞれ独立して回転する。この回転状態で各ドラム90〜96の外周部側方を紙等の画像記録媒体が通過することにより、各色のトナーが画像記録媒体に転写される。さらに、全てのドラム90〜96の外周部側方を画像記録媒体が順次通過することで、画像記録媒体に転写されたトナーが重ね合わされ、その結果、画像記録媒体にカラー画像が形成される。
【0060】
一方、各モータ13が作動すると、出力軸56と一体のエンコーダプレート58が一体的に回転する。このエンコーダプレート58の回転によりスリット100が断続的に光センサ108の発光素子104上(厳密には、発光素子104の検出光の発光方向側)を通過する。
【0061】
また、上記のようにモータ13が作動して出力軸56が所定の回転位置に到達すると、基準スリット102が光センサ114の発光素子110上(厳密には、発光素子110の検出光の発光方向側)を通過する。この基準スリット102が発光素子110上を通過した際には、受光素子112に基準光が受光されないため、光センサ114から「High」レベルの基準信号が出力される。
【0062】
光センサ114から出力された「High」レベルの基準信号はモータ制御装置130のデータ転送制御部134を介してRAM136に入力される。RAM136に「High」レベルの基準信号が入力されると、補正演算部138はRAM136に一時的に記憶された補正を読み込む。また、上記のようにRAM136に「High」レベルの基準信号が入力されると、補正演算部138は、光センサ108から出力された検出信号が入力される。
【0063】
この状態で、次に光センサ114から出力された「High」レベルの基準信号がモータ制御装置130のデータ転送制御部134を介してRAM136に入力されると、補正演算部138では光センサ108からの検出信号の入力を遮断する。
【0064】
次いで、補正演算部138では、出力軸56が1回転する間での検出信号が「High」レベルであった時間に基づく出力軸56の回転数の検出結果Saと、この場合に検出信号が「High」レベルであった時間に基づく補正データSbとの積Scが演算される。
【0065】
この演算結果Scに対応した電気信号は、制御信号生成部140に入力される。制御信号生成部140では画像形成装置12のコントローラ142(図示省略)から出力されたモータ13の目標回転数Sdに対応した電気信号が入力されており、これらの電気信号に基づき、上記の演算結果Scと目標回転数Sdとの商である補正された正しい回転数Spが求められ、この回転数Spに応じた駆動制御信号が生成される。
【0066】
回転数Spに応じた駆動制御信号は、制御信号生成部140から出力されると駆動制御部146に入力されて、例えば、所定のタイミングでトランジスタをON/OFFさせて、このタイミングでコイル22を通電する。
【0067】
これにより、上記のタイミングに応じた回転速度でモータ13の出力軸56が回転する。
【0068】
ここで、補正演算部138では、光センサ108からの検出信号に基づく出力軸56の回転速度が、補正データに基づき補正演算が行なわれて検出結果に含まれる誤差が補正される。これにより、極めて高い精度でモータ13の回転数(回転速度)を制御できる。
【0069】
このように、高い精度で各モータ13の回転数が制御されることで、各モータ13が設けられた各ドラム90〜96の回転数を高い精度で制御でき、各ドラム90〜96の外周部に形成された所定の色の画像を位置ずれ等を生じさせることなく重ね合わせることができ、高品質のカラー画像を形成することができる。
【0070】
しかも、上記のように、出力軸56の回転数に対する光センサ108からの検出信号に基づく出力軸56の回転数を補正データに基づき補正するため、これまでの誤差を平均化して検出精度を向上させる構成に比べて迅速な演算が可能になるため、応答性が高くなる。
【0071】
さらに、光センサ108の検出精度が低くとも最終的に補正演算部138で補正演算されるため、例えば、光センサ108を安価なセンサで構成できる。これにより、コストを安価にできる。
【0072】
さらに、制御装置に設けられたRAM136に、モータ13に設けられたRAM116から補正データを転送して一時的に記憶させ、補正演算部138では、RAM136に記憶された補正データを読み込み、補正演算が行われる構成である。このように、RAM136がRAM116とは別に独立して設けられることで、モータ制御装置130と各モータ13とを完全に別体で構成でき、例えば、モータ制御装置130のみ、若しくは、モータ13のみユーザに提供することが可能となる。これにより、モータ制御装置130やモータ13の汎用性が向上する。
【0073】
また、上述したように、本回転駆動装置10では、モータ13の組立工程中の補正データ生成工程で、校正モータ120の回転軸121の回転に基づく出力軸56の回転から補正データが生成され、RAM116に記憶される。したがって、補正データの精度は校正モータ120の高い回転精度に対応する。これによって、校正モータ120の回転制度でモータ13の駆動制御が可能となる。
【0074】
さらに、補正データの性質を調べてみたところ、本実施の形態で用いたエンコーダプレート58や光センサ108、114等からなる所謂パルスエンコーダの場合には、隣り合った検出信号の変動が最も大きく、これが離れるに従い変動量が小さくなる。これは、検出信号の高い周波数では誤差が大きく、低い周波数では誤差が小さいことを示す。
【0075】
一方で、上記の補正データ生成工程において発生する誤差は、基本的に組付誤差や出力軸56の偏心による誤差に起因する。但し、このような誤差に起因する誤差信号の周波数は低いため、補正データ生成時において制御装置122に上記の誤差信号よりも高い周波数の信号のみ通過可能な高域フィルタを設けることにより、容易に組付誤差や偏心による誤差を差し引くことができ、補正データそのものの精度を容易に向上でき、ひいては、高精度でモータ13を制御できる。
【0076】
なお、本実施の形態は、特許請求の範囲で言うところの駆動モータに、アウタロータタイプのシンクロナスリラクタンスモータ13を適用した構成であったが、駆動モータがこのようなシンクロナスリラクタンスモータ13に限定されるものではない。ステータコアの内側にロータコアを設けたインナロータタイプのシンクロナスリラクタンスモータを駆動モータに適用してもよいし、シンクロナスリラクタンスモータ以外の、例えば、ロータコアにマグネット(永久磁石)を用いた所謂「ブラシレスモータ」を駆動モータに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の一実施の形態に係る回転駆動装置の要部の構成を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図2】
本発明の一実施の形態に係る回転駆動装置の全体的な概要を示すブロック図で
ある。
【図3】
補正データ生成(作成)工程を示すブロック図である。
【図4】
本発明の一実施の形態に係る回転駆動装置を適用した画像形成装置の要部の構
成を概略的に示す斜視図である。
【図5】
本発明の一実施の形態に係る回転駆動装置により駆動制御される駆動モータの断面図である。
【図6】回転数検出手段の構成の概略を示す斜視図である。
【符号の説明】
10・・・回転駆動装置、12・・・画像形成装置、13・・・シンクロナスリラクタンスモータ(駆動モータ)、56・・・出力軸、58・・・エンコーダプレート(回転数検出手段)、108・・・光センサ(回転数検出手段)、114・・・光センサ(基準信号出力手段)、116・・・RAM(第1記憶手段)120・・・校正モータ、121・・・回転軸、130・・・モータ制御装置、136・・・RAM(第2記憶手段)、138・・・補正演算部(回転数演算部)、146・・・駆動制御部(制御手段)

Claims (5)

  1. 各々が略円柱形状若しくは略円筒形状の複数のドラムをその軸心周りに回転させつつ、各外周面に形成された所定の色の画像を画像記録媒体に転写して重ね合わせることで所定のカラー画像を前記画像記録媒体に形成する画像形成装置に適用される回転駆動装置であって、
    前記各ドラムの各々に設けられ、出力軸の回転を、対応する前記ドラムに伝えて前記ドラムを回転させる複数の駆動モータと、
    前記複数の駆動モータの各々に設けられ、対応する前記駆動モータの前記出力軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記複数の駆動モータの各々に設けられ、対応する前記駆動モータの前記出力軸の回転数に対し、対応する前記駆動モータに設けられた前記回転数検出手段が検出した検出結果の誤差を補正する補正データを予め記憶した第1記憶手段と、
    前記各駆動モータの前記回転数検出手段及び前記第1記憶手段が接続され、前記第1記憶手段の前記補正データを直接或いは間接的に読み込み、当該補正データに基づき前記回転数検出手段での前記検出結果を補正して前記出力軸の回転数を演算する回転数演算手段と、
    前記回転数演算手段での演算結果に基づき前記駆動モータを駆動制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする回転駆動装置。
  2. 前記各駆動モータの前記第1記憶手段から前記補正データが転送され、転送された前記補正データを一時的に記憶すると共に、記憶した前記補正データが前記回転数演算手段により読み込まれる第2記憶手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の回転駆動装置。
  3. 前記駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転軸を前記駆動モータの出力軸に連結した状態で、前記校正モータを回転させ、当該校正モータの回転による前記駆動モータの前記出力軸の回転を前記回転数検出手段に検出させることで作成された前記補正データを前記第1記憶手段に記憶させた、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転駆動装置。
  4. 前記出力軸が所定の回転位置から1回転するごとに基準信号を出力する基準信号出力手段を備え、前記補正データは前記出力軸の1回転分のデータ列を有し、前記基準信号出力手段から出力された前記基準信号が前記回転数演算手段に入力されることで、前記回転数演算手段が前記補正データを読み込む、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の回転駆動装置。
  5. 出力軸の回転数が回転数検出手段で検出されると共に、前記回転数検出手段が検出した検出結果が有する誤差を、予め記憶手段に記憶させた補正データに基づいて補正演算し、当該演算結果に基づき駆動制御される駆動モータを製造するため駆動モータ製造方法であって、
    前記駆動モータよりも高精度の一定速度で回転する校正モータの回転軸を前記駆動モータの出力軸に連結し、
    前記校正モータを回転させ、
    当該校正モータの回転による前記出力軸の回転を前記回転数検出手段に検出させた際の検出結果に基づき前記補正データを作成し、
    作成した前記補正データを前記記憶手段に記憶させる、
    ことを特徴とする駆動モータ製造方法。
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