JP5762728B2 - ブラシレスモータ - Google Patents
ブラシレスモータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5762728B2 JP5762728B2 JP2010270216A JP2010270216A JP5762728B2 JP 5762728 B2 JP5762728 B2 JP 5762728B2 JP 2010270216 A JP2010270216 A JP 2010270216A JP 2010270216 A JP2010270216 A JP 2010270216A JP 5762728 B2 JP5762728 B2 JP 5762728B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetized portion
- magnetized
- rotor
- start position
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
この発明の他の局面に従うと、ブラシレスモータは、基板と、基板に対して相対的に回転可能に配置され、複数極に着磁された環状の第1着磁部、および第1着磁部の基板側端面に複数極に着磁された環状の第2着磁部を備えるロータと、基板に設けられ、第1着磁部の磁極の影響を受けてロータの回転位置を検出するホール素子と、基板に設けられ、第2着磁部の磁極の影響を受けてロータの回転速度を検出するFGパターンとを備える。ロータの回転速度のムラが低減される程度に、第2着磁部の着磁開始位置が、第1着磁部の着磁開始位置から、ロータの回転方向に第2着磁部の電気角(180°−φ)±5°、または(360°−φ)±5°だけずれており、
φ=(m/n)×θ
θ=arcsin(V HIS /V HE )
(ただし、nは第1着磁部の極数、mは第2着磁部の極数、V HE はホール出力電圧の振幅、V HIS はヒステリシス電圧幅とする。)
の関係式が成立する。
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となるように設定される。
φ=(m/n)×θ
θ=arcsin(VHIS/VHE)
(ただし、nは第1着磁部の極数、mは第2着磁部の極数、VHEはホール出力電圧の振幅、VHISはヒステリシス電圧幅とする。)
の関係式が成立する。
φ=(m/n)×θ
θ=arcsin(VHIS/VHE)
(ただし、nは第1着磁部の極数、mは第2着磁部の極数、VHEはホール出力電圧の振幅、VHISはヒステリシス電圧幅とする。)
の関係式が成立する。
図1は、本実施の形態のブラシレスモータ1を示す断面図であり、図2は、図1における環状の磁石12を示す斜視図である。また、図3は、HEジッタとFG位相との関係を示すグラフであり、図4は、HEジッタとW5ジッタとの関係を示すグラフである。なお、図2のS1は第1着磁部12aの着磁開始位置、S2は第2着磁部12bの着磁開始位置、αはS1とS2とのずれ(機械角)を示している。
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となるように設定される。これにより、ホール素子41が出力するホール出力電圧の揺らぎ(以下、「HEジッタ」という。)が6%以下にまで低減される。これに伴い、第1着磁部12aの磁極数を10極とした場合の回転数変動(以下、「W5ジッタ」という。)も、0.1%以下にまで低減される。このため、ロータ10の回転速度のムラが低減される。
この位相ずれθを第2着磁部12bの電気角における位相ずれφに換算する。すなわち、位相ずれθに対し、第2着磁部12bの極数mと第1着磁部12aの極数nとの比を乗算する。
以上から、第2着磁部12bの着磁開始位置S2が、第1着磁部12aの着磁開始位置S1から、ロータ10の回転方向に第2着磁部12bの電気角で、約150°(=180°−φ)、または約330°(360°−φ)のずれのときに、ホール素子41が第1着磁部12aの磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧の実効値RMSHEと、ホール素子41が第2着磁部12bの磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧の実効値RMSFGとの関係がいずれの関係であってもHEジッタが略0となる。換言すると、第2着磁部12bの着磁開始位置S2が、第1着磁部12aの着磁開始位置S1から、ロータ10の回転方向に機械角で、約3.33°(=(180°−φ)/360×360/m×2)、または約7.33°(=(360°−φ)/360×360/m×2)のずれのときに、ホール素子41が第1着磁部12aの磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧の実効値RMSHEと、ホール素子41が第2着磁部12bの磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧の実効値RMSFGとの関係がいずれの関係であってもHEジッタが略0となる。
Hv=A・sin(ωt−2π/3)+B・sin(9ωt+α)
Hw=A・sin(ωt−π/3)+B・sin(9ωt+α)
なお、Aは、ホール素子12が第1着磁部12aから受ける磁束量の大きさの最大値であり、Bは、ホール素子12が第2着磁部12bから受ける磁束量の大きさの最大値である。また、ω[rad/s]はロータ10の角速度、t[s]は時間、α[rad]は第1着磁部12aの着磁開始位置S1と第2着磁部12bの着磁開始位置S2との間のずれ(機械角)(図2参照)である。なお、着磁開始位置とは、N極とS極との境界であり、N極またはS極の始点を意味する。また、第1着磁部12aの極数が10極、第2着磁部12bの極数が90極とした場合を考えているため、第2着磁部12bの周期は、第1着磁部12aの周期の9倍として計算されている。
なお、XmaxはXの最大周期、XminはXの最小周期、XaveはXの平均周期である。
また、W5ジッタの計算方法は以下のとおりである。
なお、T[N/m]はブラシレスモータ1にかかる負荷トルクであり、Nは回転数であり、J[kg・m2]はブラシレスモータ1にかかるイナーシャである。
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となるように設定された場合には、HEジッタが6%を下回ることから、W5ジッタが0.07%を下回る。これにより、ロータ10の回転速度のムラが低減される。
図5は、第2の実施の形態における第1着磁部12aと第2着磁部12bとの位置関係を示す模式図である。図5(a)は、第1着磁部12aの着磁開始位置の始点がN極であり、第2着磁部12bの着磁開始位置の始点がN極である場合であって、その位相ずれが電気角で180°−φである場合、図5(b)は、第1着磁部12aの着磁開始位置の始点がN極であり、第2着磁部12bの着磁開始位置の始点がN極である場合であって、その位相ずれが電気角で360°−φである場合、図5(c)は、第1着磁部12aの着磁開始位置の始点がS極であり、第2着磁部12bの着磁開始位置の始点がS極である場合であって、その位相ずれが電気角で180°−φである場合、図5(d)は、第1着磁部12aの着磁開始位置の始点がS極であり、第2着磁部12bの着磁開始位置の始点がS極である場合であって、その位相ずれが電気角で360°−φである場合、を示している。以下、第2の実施の形態におけるブラシレスモータ1が第1の実施の形態におけるブラシレスモータ1と異なる点について説明する。第2の実施の形態におけるブラシレスモータ1の基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となる場合に限られない。
図6は、第3の実施の形態におけるHEジッタとFG位相との関係を示すグラフであり、図3に対応する図である。以下、第3の実施の形態におけるブラシレスモータ1が第1の実施の形態におけるブラシレスモータ1と異なる点について説明する。第3の実施の形態におけるブラシレスモータ1の基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となるように設定される。これにより、HEジッタが6%以下にまで低減される。これに伴い、W5ジッタも、0.1%以下にまで低減される。このため、ロータ10の回転速度のムラが低減される。
図7は、第4の実施の形態におけるHEジッタとFG位相との関係を示すグラフであり、図3に対応する図である。以下、第4の実施の形態におけるブラシレスモータ1が第1の実施の形態におけるブラシレスモータ1と異なる点について説明する。第4の実施の形態におけるブラシレスモータ1の基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となるように設定される。これにより、HEジッタが6%以下にまで低減される。これに伴い、W5ジッタも、0.1%以下にまで低減される。このため、ロータ10の回転速度のムラが低減される。
上述の各実施の形態において、第1着磁部12aが10極であり、第2着磁部12bが90極、30極、または150極の例を挙げたが、第2着磁部12bの極数が第1着磁部12aの極数の3の自然数倍となれば、その他の極数の組み合わせであってもロータ10の回転速度のムラの低減が可能である。
10 ロータ
11 ロータフレーム
12 磁石
12a 第1着磁部
12b 第2着磁部
13 シャフト
20 ステータ
21 ステータコア
21a ティース部
22 ステータコイル
31 軸受
32 軸受ハウジング
40 基板
41 ホール素子
42 FGパターン
A 基板40のロータ10が配置される側の面
B 基板40のロータ10が配置される側の反対の面
C ロータの回転方向
S1 第1着磁部12aの着磁開始位置
S2 第2着磁部12bの着磁開始位置
α S1とS2とのずれ(機械角)
θ 位相ずれ
φ 位相ずれ
VHE ホール出力電圧の振幅
VHIS ヒステリシス電圧幅
Claims (5)
- 基板と、
前記基板に対して相対的に回転可能に配置され、複数極に着磁された環状の第1着磁部、および前記第1着磁部の前記基板側端面に複数極に着磁された環状の第2着磁部を備えるロータと、
前記基板に設けられ、前記第1着磁部の磁極の影響を受けて前記ロータの回転位置を検出するホール素子と、
前記基板に設けられ、前記第2着磁部の磁極の影響を受けて前記ロータの回転速度を検出するFGパターンとを備え、
前記ホール素子が前記第1着磁部および前記第2着磁部の磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧は、ヒステリシスコンパレータにより所定のヒステリシス電圧幅を持たせて矩形波に波形整形され、
前記ロータの回転速度のムラが低減される程度に、前記ホール出力電圧の振幅と前記ヒステリシス電圧幅との関係で、前記第2着磁部の着磁開始位置が、前記第1着磁部の着磁開始位置から所定角度ずれて設定されている、ブラシレスモータ。 - 前記第2着磁部の着磁開始位置が、前記第1着磁部の着磁開始位置から、前記ロータの回転方向に前記第2着磁部の電気角(180°−φ)±5°、または(360°−φ)±5°だけずれており、
φ=(m/n)×θ
θ=arcsin(VHIS/VHE)
(ただし、nは第1着磁部の極数、mは第2着磁部の極数、VHEはホール出力電圧の振幅、VHISはヒステリシス電圧幅とする。)
の関係式が成立する、請求項1に記載のブラシレスモータ。 - 基板と、
前記基板に対して相対的に回転可能に配置され、複数極に着磁された環状の第1着磁部、および前記第1着磁部の前記基板側端面に複数極に着磁された環状の第2着磁部を備えるロータと、
前記基板に設けられ、前記第1着磁部の磁極の影響を受けて前記ロータの回転位置を検出するホール素子と、
前記基板に設けられ、前記第2着磁部の磁極の影響を受けて前記ロータの回転速度を検出するFGパターンとを備え、
前記ロータの回転速度のムラが低減される程度に、前記第2着磁部の着磁開始位置が、前記第1着磁部の着磁開始位置から、前記ロータの回転方向に前記第2着磁部の電気角(180°−φ)±5°、または(360°−φ)±5°だけずれており、
φ=(m/n)×θ
θ=arcsin(V HIS /V HE )
(ただし、nは第1着磁部の極数、mは第2着磁部の極数、V HE はホール出力電圧の振幅、V HIS はヒステリシス電圧幅とする。)
の関係式が成立する、ブラシレスモータ。 - 前記ホール素子が前記第1着磁部の磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧の実効値RMSHEと、前記ホール素子が前記第2着磁部の磁極の影響を受けて出力するホール出力電圧の実効値RMSFGとの関係が、
20・log10(RMSFG/RMSHE)≦−30[dB]
となるように設定される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。 - 前記第1着磁部と前記第2着磁部とは、単一の環状の磁石で構成される、請求項1から4のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010270216A JP5762728B2 (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010270216A JP5762728B2 (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | ブラシレスモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012120396A JP2012120396A (ja) | 2012-06-21 |
JP5762728B2 true JP5762728B2 (ja) | 2015-08-12 |
Family
ID=46502588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010270216A Active JP5762728B2 (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5762728B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015080355A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 株式会社一宮電機 | ブラシレスモータ |
CN105932851A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-09-07 | 德恩科电机(太仓)有限公司 | 一种三相直流无刷电机 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0847231A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ |
JP2006025537A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ブラシレスモータ |
-
2010
- 2010-12-03 JP JP2010270216A patent/JP5762728B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012120396A (ja) | 2012-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8947075B2 (en) | Variable reluctance type angle sensor | |
JP4113339B2 (ja) | 3相環状コイル式永久磁石型回転電機 | |
US4531079A (en) | Brushless DC drive motor for signal recording means | |
WO2012008107A1 (ja) | 位相ずれ検出装置、モータ駆動装置、およびブラシレスモータ、並びに位相ずれ検出方法 | |
JP4775294B2 (ja) | レゾルバ | |
JP5704849B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US20140001908A1 (en) | Permanent-magnet type rotating electrical machine | |
CN102236288B (zh) | 图像形成设备 | |
US5939849A (en) | Motor speed controller | |
JP2014017966A (ja) | 回転電機 | |
US20150280627A1 (en) | Stepping motor driving apparatus, image carrier rotation driving apparatus and image forming apparatus | |
JP5762728B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2012257429A (ja) | モータ駆動制御装置及び画像形成装置 | |
JP5641819B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015186369A (ja) | 可変リラクタンス型レゾルバ、モータ及びロボット | |
US6020663A (en) | Motor having rotational-speed detector | |
JP4729458B2 (ja) | 回転角検出装置 | |
JP7291104B2 (ja) | 3相ブラシレスモーター及び3相ブラシレスモーターの回転位置検出方法 | |
JP5203823B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体 | |
JP7056307B2 (ja) | モータ | |
JP5132478B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009300238A (ja) | 可変リラクタンス型レゾルバ | |
JP5331672B2 (ja) | 回転角センサ | |
JP2004340751A (ja) | 周波数発電機付きモータ | |
JP4667767B2 (ja) | モータ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140909 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150512 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150610 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5762728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |