JP5331672B2 - 回転角センサ - Google Patents

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本発明は、励磁信号が入力する励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを備えるステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータと、を有する回転角センサに関するものである。
従来、ロボットのハンド等において、高出力の小型ブラシレスモータが使用されている。ロボットの小型ブラシレスモータを制御するためには、モータの出力軸の回転位置を正確に把握する必要がある。ステータの各コイルへの通電切り替えを制御するには、ロータの回転位置を正確に把握している必要があるからである。特に、ロボットのハンドにおいては、高い位置精度が要求される場合があるため、通電切り替えを正確に行いたいという要望が強い。
ロボットのハンドを移動させるモータ軸の位置検出には、小型化が可能なレゾルバが使用されている。レゾルバは、モータの内部に組み込まれて、モータのロータ軸に直接取り付けられている。
例えば、特許文献1のレゾルバでは、金属製のレゾルバロータの外周に、レゾルバステータを配置している。レゾルバステータは、内周方向に突出したティースに導線を巻いて形成したコイルが、順次配置されている。この形式のVR型レゾルバにおいては、ロータとステータとのギャップを、周期的に変化させる必要がある。そうしないと、全周に配置されたコイルの出力が互いに打ち消しあい、適切な検出出力を得ることができないからである。特許文献1のレゾルバでは、ロータとステータとのギャップを、正弦波カーブとなるように、ロータを構成している。
特許文献1のレゾルバは、通常、8〜10kHzの周波数領域の励磁信号を使用しているため、コイルの巻線数が多く、コイルの外径寸法が大きくなり、レゾルバ自体の直径方向寸法が大きくなると共に、レゾルバロータの軸心方向における長さも長くなる問題があった。ロボットのハンド駆動用のモータ軸に使用する場合に、モータが大きくなり、問題となっていた。
また、特許文献1の技術は、8〜10kHzの周波数領域で励磁しているので、モータからの外乱電磁ノイズ(例えば、モータの回転数18000rpm、NS極4対、6次モータの場合には、7.2kHzの周波数のノイズ)の影響を受けやすく、レゾルバ角度検出精度が低下する問題があった。
この問題を解決するために、本出願人は、特許文献2において、(1)300〜500kHzの高周波の励磁信号を用いて、コイルの巻線数を減らすこと、(2)レゾルバステータ平板上に励磁コイルを印刷により形成し、レゾルバロータ平板上に検出コイルを印刷により形成し、レゾルバステータ平板とレゾルバロータ平板とを対向させて配置することを提案している。これにより、レゾルバの径方向寸法を小さくすると共に、レゾルバのロータの軸心方向の長さも短くでき、モータ軸に取り付けたときに、モータ全体の大きさを小さくできる効果を奏する。
特開2008-99519号公報 特開2008-256486号公報
しかしながら、従来の特許文献1、2の技術には、次のような問題があった。
(1)特許文献2の技術では、レゾルバステータ平板上に励磁コイルを形成し、レゾルバロータ平板上に検出コイルを形成し、両方の平板上にロータリィトランスコイルを形成している。一対のロータリィトランスコイルは、検出コイルで発生した検出信号をレゾルバステータ側に伝達する機能を有している。しかし、ロータリィトランスコイルを用いて検出信号を伝達させると、信号の伝達効率が、1/100程度まで低下する問題があった。これにより、S/Nが低下する問題があった。
特許文献1の技術では、レゾルバステータ側に励磁コイルと検出コイルとが形成され、レゾルバロータ側には、磁性体金属の歯が形成されているだけであり、ロータリィトランスコイルを使用していないため、この問題はないが、前述したように、レゾルバの直径方向の寸法が大きくなると共に、レゾルバの軸心方向の長さも長くなるという問題が残っている。
また、ロータの外径寸法を、例えば正弦波カーブのように周期的に変化させる必要があり、ロータの製造コストが高い問題がある。
また、特許文献1の技術は、8〜10kHzの周波数領域で励磁しているので、モータからの外乱電磁ノイズの影響を受けやすく、レゾルバ角度検出精度が低下する問題があった。
ここで、特許文献2と特許文献1を組み合わせようとする場合、レゾルバステータ平板上に励磁コイルと検出コイルとを形成する。一方、磁性体金属製のレゾルバロータ平板上に凹凸を形成して、周期的なギャップを形成する必要があり、コストアップする問題がある。
(2)特許文献2においては、1励磁、2出力の場合、検出コイルとして、正弦波コイルと余弦波コイルとを形成している。ここで、正弦波コイルは正弦波コイル層に形成され、余弦波コイルは余弦波コイル層に形成される。
しかし、正弦波コイル層と、余弦波コイル層が各々別々に積層されているので、正弦波コイルと励磁コイルとの隙間と、余弦波コイルと励磁コイルとの隙間が同じとならないため、レゾルバステータとレゾルバロータとの位置関係に変化があった場合に、発生する検出信号に誤差が発生する恐れがあった。
例えば軸受のガタにより、レゾルバステータとレゾルバロータとの隙間が、軸方向で0.2mm程度距離が変化した場合、正弦波コイルと励磁コイルとのゲインと、余弦波コイルと励磁コイルとのゲインに大きな差異が発生し、角度検出誤差が発生する恐れがある。
ここで、ロボットハンド駆動用モータの出力軸は、精度の高い検出が望まれるため、特に問題となる。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ロータリィトランスコイルを用いることなく、外径寸法が小さく、軸心方向の長さも短いレゾルバを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る回転角センサは、次の構成を有している。
(1)励磁信号が入力される励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを備えるステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータと、を有する回転角センサにおいて、ステータがステータ平板上に形成されていること、ロータが平板状のロータ平板であること、ステータ平板とロータ平板とが平行に対向していること、ロータ平板に、切欠部が形成されている。
(2)(1)に記載する回転角センサにおいて、前記ロータ平板が非磁性導電体で形成されていることを特徴とする。
(3)(2)に記載する回転角センサにおいて、前記非磁性導電体がSUS305であることを特徴とする。
(4)(3)に記載する回転角センサにおいて、前記ロータ平板が、前記切欠部が形成された平板部の中央に、モータ軸と嵌合する凸部がプレス成形により形成されていることを特徴とする。
(5)(1)乃至(4)に記載する回転角センサのいずれか1つにおいて、前記励磁コイルと前記検出コイルとが、前記ステータ平板上に積層して形成されていることを特徴とする。
(6)(5)に記載する回転角センサにおいて、前記検出コイルが、順次連続する第1、第2正弦波コイルと、順次連続する第1、第2余弦波コイルを備えること、前記第1正弦波コイル、前記第1余弦波コイルが第1コイル層に形成され、前記第2正弦波コイル、前記第2余弦波コイルが第1コイル層に重なって形成された第2コイル層に形成されていること、を特徴とする。
(7)(6)に記載する回転角センサにおいて、前記正弦波コイルの各々が、第1正弦波分割コイルと第2正弦波分割コイルに分割されており、前記第1正弦波分割コイルが前記第1コイル層に形成され、前記第2正弦波分割コイルが前記第2コイル層に形成されていること、前記余弦波コイルの各々が、第1余弦波分割コイルと第2余弦波分割コイルに分割されており、前記第1余弦波分割コイルが前記第2コイル層に形成され、前記第2余弦波分割コイルが前記第1コイル層に形成されていること、を特徴とする。
(8)(6)または(7)に記載する回転角センサにおいて、前記励磁コイルの導線の巻数及び巻き方向が同じであり、円周方向に単一極性に配置されていること、を特徴とする。
(9)(8)に記載する回転角センサにおいて、前記正弦波コイルを形成する複数の巻線部が、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記正弦波コイルの出力信号が正弦波状に変化するように配置されていること、前記余弦波コイルを形成する複数の巻線部が、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記余弦波コイルの出力信号が余弦波状に変化するように配置されていること、を特徴とする。
本発明の回転角センサの作用及び効果について説明する。
(1)励磁信号が入力される励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを備えるステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータと、を有する回転角センサにおいて、ステータがステータ平板上に形成されていること、ロータが平板状のロータ平板であること、ステータ平板とロータ平板とが平行に対向していること、ロータ平板に、切欠部が形成されていることを特徴とするので、直径方向の寸法を小さくすることができる。また、ロータ平板上に凹凸を形成する必要がないため、コストを低減することができる。
(2)(1)に記載する回転角センサにおいて、前記ロータ平板が非磁性導電体で形成されていることを特徴とするので、励磁コイル・検出コイルが、ロータの切欠部に対向しているときには、検出コイルに誘起電流が流れるが、励磁コイル・検出コイルが、ロータの非磁性導電体部に対向しているときには、検出コイルに誘起電流がほとんど流れないため、検出コイルを流れる誘起電流である検出電流値により、回転角度を検出することができる。
すなわち、励磁コイルに励磁信号(正弦波信号)が入力されると、励磁コイルで正方向の所定量の磁束が発生する。本出願では、励磁コイルに正弦波信号が入力されたときに励磁コイルで発生する磁束IAの方向を、正方向とする。
励磁コイル・検出コイルに対して切欠部が対向している位置においては、励磁コイルで発生する磁束IAが検出コイルを通過して、検出コイルで誘導電流が発生する。
一方、レゾルバロータの非磁性導電体部が対向している検出コイルでは、検出電流はほとんど流れない。その理由は、励磁コイルで発生した磁束IAにより非磁性導電体部では、表面に渦電流が発生する。そして、発生した渦電流により、負方向(正方向と逆方向)の磁束IBが発生する。励磁コイルで発生した正方向の磁束IAと、渦電流により発生した負方向の磁束IBとが打ち消しあうため、検出コイルに電流が流れないのである。
(2)の発明の特別な技術的特徴は、レゾルバロータを非磁性導電体部と切欠部とを、励磁コイル・検出コイルに対向して、交互に配置した点にあり、非磁性導電体部に発生する渦電流による磁束が、励磁コイルで発生した磁束と打ち消しあう点にある。特許文献1等の従来技術においては、ステータの隣り合うティースが逆極性に励磁されており、レゾルバロータにより磁束が通過する磁路を構成するために、レゾルバロータを磁性体により構成しており、非磁性導電体でレゾルバロータを構成することは、全く考慮されてこなかったのである。
(3)(2)に記載する回転角センサにおいて、前記非磁性導電体がSUS305であることを特徴とするので、プレス成形した場合でも、磁性体に変化することがない。すなわち、ステンレス鋼のうち、SUS304等は、曲げたり絞ったりすると、マルテンサイト化し、磁性を帯びることがあるが、SUS305は、プレス成形してもマルテンサイト化しにくく、非磁性を保持できるため、本発明を実施するのに適した材質である。ここで、SUS304及びSUS305は、共にオーステナイト系ステンレスである。SUS304の代表的成分は、Ni(8〜10.5%)、Cr(18〜20%)である。また、SUS305の代表的成分は、Ni(10.5〜13%)、Cr(17〜19%)である。
(4)(3)に記載する回転角センサにおいて、前記ロータが、前記切欠部が形成された平板部の中央に、モータ軸と嵌合する凸部がプレス成形(絞り加工)により形成されていることを特徴とするので、非磁性導電体部と切欠部とが形成された平板部と、モータ軸と嵌合される凸部との直角度を精度良く形成することができ、レゾルバロータの平面部と、レゾルバステータの平面部との平行度を良くすることができる。また、1プレス工程で切欠部と、凸部とを同時に成形できるため、コストを低減することができる。
さらに、該凸部に周り止め部をプレス成形により、同時に形成すると、加工工程をより少なくでき、より大きくコストダウンすることができる。
(5)(1)乃至(4)に記載する回転角センサのいずれか1つにおいて、前記励磁コイルと前記検出コイルとが、前記ステータのベース平板上に積層して形成されていることを特徴とするので、励磁コイルと検出コイルの距離を小さくできるため、ゲインを大きくできる。また、例えば、インクジェットプリンターで印刷して、コイルを形成することができるため、コストダウンを実現することができる。
(6)(5)に記載する回転角センサにおいて、前記検出コイルが、順次連続する第1、第2正弦波コイルと、順次連続する第1、第2余弦波コイルを備えること、前記第1正弦波コイル、前記第1余弦波コイルが第1コイル層に形成され、前記第2正弦波コイル、前記第2余弦波コイルが第1コイル層に重なって形成された第2コイル層に形成されていること、を特徴とするので、レゾルバを取り付けたときに、レゾルバステータとレゾルバロータとの隙間が変化しても、正弦波コイルとレゾルバロータとの位置関係と、余弦波コイルとレゾルバロータの位置関係とが、常に一定とされているため、隙間の変化により発生する誤差を低減できる。
(7)(6)に記載する回転角センサにおいて、前記正弦波コイルの各々が、第1正弦波分割コイルと第2正弦波分割コイルに分割されており、前記第1正弦波分割コイルが前記第1コイル層に形成され、前記第2正弦波分割コイルが前記第2コイル層に形成されていること、前記余弦波コイルの各々が、第1余弦波分割コイルと第2余弦波分割コイルに分割されており、前記第1余弦波分割コイルが前記第2コイル層に形成され、前記第2余弦波分割コイルが前記第1コイル層に形成されていること、を特徴とするので、正弦波コイル及び余弦波コイルの個数、配置を任意の位置に設計することができる。
(8)(6)または(7)に記載する回転角センサにおいて、前記励磁コイルの導線の巻数及び巻き方向が同じであり、円周方向に単一極性に配置されていることを特徴とするので、円周方向の全ての箇所において、励磁信号を均一な条件で励磁することができる。
(9)(8)に記載する回転角センサにおいて、前記正弦波コイルを形成する複数の巻線部が、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記正弦波コイルの出力信号が正弦波状に変化するように配置されていること、前記余弦波コイルを形成する複数の巻線部が、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記余弦波コイルの出力信号が余弦波状に変化するように配置されていること、を特徴とするので、ロータ平板上に凹凸を形成せずに、切欠部を構成するだけで、検出コイル全体として、適切な検出信号を得ることができる。
すなわち、特許文献1のようなVR型レゾルバにおいては、全周で同時に信号を得るために、全周において、レゾルバロータとレゾルバステータとの間のギャップを周期的に変化させる必要があった。しかし、本発明では、検出コイルの巻線位置自体を、同じ方向を向いた一定量の磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記正弦波コイルの出力信号が正弦波状に変化するように配置しているので、レゾルバロータとレゾルバステータとの間のギャップが一定であっても、検出コイルで発生する電流が打ち消しあうことがないため、レゾルバロータの表面に凹凸を形成する必要がない。
本発明の一実施形態であるレゾルバ付きモータの一端部を示す断面図である。 レゾルバロータ12の形状を示す図である。 レゾルバ11の制御構成を示すブロック図である。 レゾルバステータ13の構成を示す分解斜視図である。 図4の第1部分拡大図である。 図4の第2部分拡大図である。 図4の第3部分拡大図である。 図10の第1部分説明図である。 図10の第2部分説明図である。 レゾルバ11の作用を示す説明図である。 レゾルバロータ12が回転したときのレゾルバの作用を示す説明図である。 図10の時刻T1におけるレゾルバ11の状態を示す図である。 図10の時刻T2におけるレゾルバ11の状態を示す図である。 (a)は、正弦波コイル21で発生し得る誘起電流の大きさを示す図であり、(b)は、余弦波コイル22で発生し得る誘起電流の大きさを示す図である。 (a)は、正弦波コイル21の導線の構成を示す図であり、(b)は、余弦波コイル22の導線の構成を示す図である。 本発明の効果を示すデータ図である。
以下、本発明の振幅式ゾルバを具体化した第1実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、レゾルバ付きモータ(以下、単に「モータ」と言う。)1の一端部を断面図により示す。図1に示すように、モータ1は、本体ベース板6、中空状のモータケース2、モータケース2の中空部に設けられたモータステータ3及びモータロータ4と、モータロータ4の中心に一体に設けられたモータシャフト5とを含む。モータシャフト5の一端部は、モータケース2の外部へ突出している。
モータステータ3は、モータケース2の内面に固定されている。モータステータ3は、図示しないステータコアとコイルを含む。モータロータ4は、モータステータ3の内側に配置される。モータロータ4は、図示しない永久磁石を保持している。モータシャフト5は、本体ベース板6に設けられたベアリング10と、モータケース2の端部に設けられたベアリング9とにより回転可能に両端が支持されている。
モータ1は、モータステータ3の励磁コイルを励磁することにより、永久磁石が磁力を受けて、モータロータ4がモータシャフト5と一体に回転するようになっている。
図1に示すように、レゾルバ11は、モータケース2の内側において、モータロータ4と本体ベース板6との間に配置される。レゾルバ11は、レゾルバロータ12と、レゾルバロータ12に所定の隙間を介し対向して配置されたレゾルバステータ13とを含む。
図3に、レゾルバの位置検出制御をブロック図で示す。
レゾルバ11は、大きく回路部58とセンサ部59に分けられる。回路部58において、基準クロック発生器55は、分周回路56に接続している。また、分周回路56は、カウンタ57に接続している。また、カウンタ57は、D/Aコンバータ58と分周回路59に接続している。また、D/Aコンバータ58は、励磁コイル23に接続している。また、カウンタ57は、分周回路59に接続している。
また、分周回路59は、正弦波用の同期検波器51、及び余弦波用の同期検波器52に接続している。また、同期検波器51は、積分回路53に接続している。また、同期検波器52は、積分回路54に接続している。また、積分回路53と積分回路54は、演算機60に接続している。
センサ部59において、正弦波コイル21は、同期検波器51に接続している。また、余弦波コイル22は、同期検波器52に接続している。励磁コイル23は、D/Aコンバータに接続している。レゾルバロータ12は、電気的接続を有していない。
次に、正弦波コイル21、余弦波コイル22、及び励磁コイル23の構造について、詳細に説明する。図4に、レゾルバステータ13の構造を分解斜視図で示す。また、図4の構成を3組に分けた拡大図を図5〜7に示す。
図5に示すように、最下層には、外周の3箇所に取り付け部が形成された中空円盤状のステータベース平板30が配置されている。
ステータベース平板30の上には、絶縁層31が形成されている。絶縁層31の上には、第1励磁コイル23Aが形成されている。第1励磁コイル23Aは、90度ずつに分割されて、4個の分割コイル23A1、23A2、23A3、23A4を有している。また、第1励磁コイル23Aは、一対の端子部23Aa、23Abを有している。
第1励磁コイル23Aの上には、絶縁層32が形成されている。絶縁層32の上には、第2励磁コイル23Bが形成されている。第2励磁コイル23は、第1励磁コイル23Aの4個のコイルと対応する同じ位置に、4個の分割コイル23B1、23B2、23B3、23B4を有している。
励磁コイル23は、全て同じ方向、同じ巻数で構成されているため、同じ方向に向かって、ほぼ均一な磁束を発生することができ、同じ方向に均一な励磁を行うことができる。
図6に示すように、第1励磁コイル23Aの分割コイル23A1の内周に形成された端子23A1aが、絶縁層32の透孔321を通って、第2励磁コイル23Bの分割コイル23B1aに接続されている。分割コイル23B1の最外周導線は、分割コイル23B4の最外周に接続している。分割コイル23B4の内周に形成された端子23B4aは、絶縁層32の透孔324を通って、分割コイル23A4の内周に形成された端子23A4aに接続している。
このようにして、順次第1励磁コイル23Aと第2励磁コイル23Bの各分割コイルが接続されている。第2励磁コイル23Bの上には、絶縁層33が形成されている。
励磁コイル23を、第1励磁コイル23Aと第2励磁コイル23Bに分けて2層に構成しているのは、2層にすることにより面積を増やすことなく、発生する磁束量を増加させるためである。
図7に示すように、絶縁層33の上には、第1検出コイル層34が形成されている。第1検出コイル層34は、45度ずつに分割された8個の分割コイルを有している。すなわち順次、余弦波分割コイル22A、正弦波分割コイル21B、余弦波分割コイル22C、正弦波分割コイル21D、余弦波分割コイル22E、正弦波分割コイル21F、余弦波分割コイル22G、正弦波分割コイル21Hが形成されている。第1検出コイル層34の上には、絶縁層35が形成されている。
絶縁層35の上には、第2検出コイル層36が形成されている。第2検出コイル層36は、45度ずつに分割された8個の分割コイルを有している。すなわち、余弦波分割コイル22Aに対応する位置に正弦波分割コイル21Aが形成され、正弦波分割コイル21Bに対応する位置に余弦波分割コイル22Bが形成されている。同様にして順次、正弦波分割コイル21C、余弦波分割コイル22D、正弦波分割コイル21E、余弦波分割コイル22F、正弦波分割コイル21G、余弦波分割コイル22Hが形成されている。第2検出コイル層36の上には、絶縁層37が形成されている。
8個の正弦波分割コイル21A、21B、21C、21D、21E、21F、21G、21Hは、順次、絶縁層35に形成された透孔35aを通って接続され、第1検出コイル層34と第2検出コイル層36を交互に往復しながら、1つの正弦波コイル21を形成している。
正弦波分割コイル21B、21Cにより、第1正弦波コイル21BCが構成され、正弦波分割コイル21D、21Eにより、第2正弦波コイル21DEが構成され、正弦波分割コイル21F、21Gより、第3正弦波コイル21FGが構成され、正弦波分割コイル21H、21Aにより、第4正弦波コイル21HAが構成される。第1正弦波コイルBC、第3正弦波コイルFGと、第2正弦波コイルDE、第4正弦波コイルHAとは、巻き方向が逆であり、正方向の磁束に対して逆向きの誘起電流を発生する。
同様に、8個の余弦波分割コイル22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G、22Hは、順次、絶縁層35に形成された透孔35aを通って接続され、第1検出コイル層34と第2検出コイル層36を交互に往復しながら、1つの余弦波コイル22を形成している。
余弦波分割コイル22A、22Bにより、第1余弦波コイル22ABが構成され、余弦波分割コイル22C、22Dにより、第2余弦波コイル22CDが構成され、余弦波分割コイル22E、22Fより、第3余弦波コイル22EFが構成され、余弦波分割コイル22G、22Hにより、第4余弦波コイル22GHが構成される。第1余弦波コイルAB、第3余弦波コイルEFと、第2余弦波コイルCD、第4余弦波コイルGHとは、巻き方向が逆であり、正方向の磁束に対して逆向きの誘起電流を発生する。
これにより、正弦波コイル21と余弦波コイル22とは、45度角度をずらして形成されている。
次に、レゾルバロータ12の構造について図2を用いて説明する。
レゾルバロータ12は、非磁性導電体金属であるSUS305を材料として、円形平板の2箇所に切欠部12bが形成され、2箇所の非磁性導電体部12aを備えている。2箇所の切欠部12bと、2箇所の非磁性導電体部12aは、各々が90度の角度で形成されている。
レゾルバロータ12には、平板部の中央にプレス絞り加工で形成された中空状の凸部が形成されている。レゾルバロータ12は、凸部12cの中空部により、シャフト5の外周に圧入固定されている。凸部と平板部との直角度は精度良く形成しているので、レゾルバロータ12の平板部と、レゾルバステータ13の平板との平行度は精度良く構成されているため、両者の間隔も一定にされている。
レゾルバロータ12は、本実施例では、SUS305を使用しているが、非磁性体金属であれば、SUS304、アルミニウム、真鍮等を用いても良い。
レゾルバロータ12は、90度で4分割した箇所のうち、対向する2箇所に切欠部12bと非磁性導電体部12aが形成されており、正弦波コイル21と余弦波コイル22が、45度で分割した8箇所に分割コイルを有するので、2Xの検出コイルを構成している。
次に、上記構成を有するレゾルバ11の作用について説明する。
図3に示す制御回路において、基準クロック発生器55は、32MHzの高周波の基準クロックを生成する。分周回路56は、周波数分割回路とも呼ばれ、基準クロック発生器55で生成した高い周波数のクロックを、低周波のクロックに変換する回路である。分周回路56は、32MHzの基準クロックを500kHzの周波数に分周する。カウンタ57は、64個のパルスをカウントし、D/Aコンバータ58に対して、64個のパルスを1周期として出力する。
D/Aコンバータ58は64個のパルスを1周期として、振幅変調させることにより、500kHz/64=7.8125kHzの正弦波励磁信号を作成し、励磁コイル23を励磁する。励磁コイル23に正弦波励磁信号が通電されることにより、磁界が発生し、検出コイルである正弦波コイル21と余弦波コイル22に誘起電流である検出電流が流れる。この作用については、後で詳細に説明する。
分周回路59は、カウンタ57のカウント値を受けて、必要な検出タイミングで、同期検波器51、52に、検出タイミング信号を入力する。
同期検波回路51は、分周回路59のタイミングで、正弦波コイル21から入力された検出電流値を読み出し、積分回路53に送る。積分回路53は、検出電流の電流値を、所定時間分だけ積分することにより、検出電流値を部分平均している。部分平均された積分回路出力は、演算機60に送られる。
所定時間分だけ積分を行っている理由は、本実施の形態では、500kHzの搬送波を振幅変調して、7.8125kHzの信号波としているので、ある時刻における誘起電流は、搬送波による誘起電流ちとなる。搬送波の誘起電流値でなく、信号波の誘起電流値を得るために、所定時間内における誘起電流値の積分を算出しているのである。すなわち、複数個の搬送波を積分している。
同様に、同期検波回路52は、分周回路59のタイミングで、余弦波コイル22から入力された検出電流値を読み出し、積分回路54に送る。積分回路54は、検出電流の電流値を、所定時間分だけ積分することにより、検出電流値を部分平均している。積分回路54の機能は、積分回路53と同じである。部分平均された積分回路出力は、演算機60に送られる。
演算機60は、積分回路53から入力した正弦波コイル21の積分回路出力と、積分回路54から入力した余弦波コイル22の積分回路出力との比を求め、その比を角度データ61として、出力する。振幅式レゾルバでは、ある瞬間の電気角における、正弦波コイル21の積分回路出力と、余弦波コイル22の積分回路出力との比は、電気角と一義的に対応しているため、その比を角度データとして得れば、現在のレゾルバロータ12の角度を測定することができる。
次に、励磁コイル23、レゾルバロータ12、正弦波コイル21、及び余弦波コイル22の作用を説明する。
図10(a)に、ある時間におけるレゾルバステータ13(ステータベース平板30、励磁コイル23、正弦波コイル21、余弦波コイル22)と、レゾルバロータ12(切欠部12b、非磁性導電体部12a)の位置関係を示す。実際は、円形状のグラフとなるのであるが、見やすいように直線上のグラフとしている。
横軸にとった電気角は360度(2Xコイルなので機械角は180度)である。レゾルバステータ13は、ステータベース平板30の上に、励磁コイル23が形成され、その上
に正弦波コイル21と余弦波コイル22が形成されている。レゾルバロータ12は、2箇所に、各々電気角で180度分(2Xコイルなので機械角は90度)の範囲に切欠部12bと非磁性導電体部12aが交互に形成されている。
図8に、図10(a)のうち、レゾルバロータ12の切欠部12bがある部分における断面を示す。
励磁コイル23(23A、23B)に、D/Aコンバータ58から、500kHzの搬送波により、振幅変調された7.8125kHzの信号波が入力すると、その電流値に応じて、正方向(励磁コイルで発生する磁束の方向を言う。)の磁束IAが発生する。磁束IAの発生により、正弦波コイル21及び余弦波コイル22に誘起電流が流れる。
一方、図9は、レゾルバロータ12の非磁性導電体部12a部分における断面を示している。
レゾルバロータ12では、非磁性導電体部12aが、正弦波コイル21と余弦波コイル22に対向している。励磁コイル23(23A、23B)に、D/Aコンバータ58から、500kHzの搬送波により、振幅変調された7.8125kHzの信号波が入力すると、その電流値に応じて、正方向(励磁コイルで発生する磁束の方向を言う。)の磁束IAが発生する。
しかし、非磁性体金属である非磁性導電体部12aに磁束IAが入ると、非磁性導電体部12aの表面に渦電流が発生する。そして、発生した渦電流により、負方向(励磁信号で発生する磁束の方向に対して逆方向を言う。)の磁束IBが発生する。この磁束IBにより、励磁コイル23で発生した正方向の磁束IAが打ち消されるため、全体としての磁束は、図8の場合と比較して、ほとんど無くなってしまう。
したがって、図10(a)の状態では、切欠部12bと重なる領域(電気角160度から340度まで)のみ磁束IAが発生するとみなすことができる。
ここで、正弦波コイル21及び余弦波コイル22について説明する。
図15(a)に正弦波コイル21の一例を示す。ここでは、見やすくするために、同一平面状で表現している。4個の正弦波コイル21は、7組のコイル導線21a−21n、21b−21m、21c−21l、21d−21k、21e−21j、21f−21i、21g−21hから構成されている。
図14(a)は、正弦波コイル21に同じ方向に均一な磁束が通過したときの、各組のコイル導線により発生し得る誘起電流の大きさをそれぞれ矩形21´a−21´n、21´b−21´m、21´c−21´l、21´d−21´k、21´e−21´j、21´f−21´i、21´g−21´hで表したものである。そして、正弦波コイル21全体で発生し得る誘起電流の大きさは、波形21´で表される。このように、正弦波コイル21を7組のコイル導線21a−21n、21b−21m、21c−21l、21d−21k、21e−21j、21f−21i、21g−21hで構成することにより、正弦波コイル21に発生する誘起電流を、正弦波カーブの磁束が通過する範囲における積分値で表すことができる。
同様に、図15(b)に余弦波コイル22の一例を示す。ここでは、見やすくするために、同一平面状で表現している。4個の余弦波コイル22は、7組のコイル導線22a−22n、22b−22m、22c−22l、22d−22k、22e−22j、22f−22i、22g−22hから構成されている。
図14(b)は、余弦波コイル22に同じ方向に均一な磁束が通過したときの、各組のコイル導線により発生し得る誘起電流の大きさをそれぞれ矩形22´a−22´n、22´b−22´m、22´c−22´l、22´d−22´k、22´e−22´j、22´f−22´i、22´g−22´hで表したものである。そして、余弦波コイル22全体で発生し得る誘起電流の大きさは波形22´で表される。このように、余弦波コイル22を7組のコイル導線22a−22n、22b−22m、22c−22l、22d−22k、22e−22j、22f−22i、22g−22hで構成することにより、余弦波コイル22に発生する誘起電流を、余弦波カーブの磁束が通過する範囲における積分値で表すことができる。
図10(b)に、磁束IAにより、正弦波コイル21で発生する誘起電流MA、余弦波コイル22で発生する誘起電流MBを示す。
図10(c)に、(a)の波形21´のみを取り出して表す。電気角160度から180度までの範囲では、MSA1で示す面積のプラスの誘起電流(+MSA1)が発生し、
電気角180度から340度までの範囲では、MSA2で示すマイナスの誘起電流(−MSA2)が発生する。したがって、正弦波コイル21で発生する誘起電流MA=+MSA1−MSA2である。これを図10(b)に示す。
一方、図10(d)に、(a)の波形22´のみを取り出して表す。電気角160度から270度までの範囲では、MSB1で示す面積のマイナスの誘起電流(−MSB1)が発生し、電気角270度から340度までの範囲では、MSB2で示すプラスの誘起電流(+MSB2)が発生する。したがって、余弦波コイル22で発生する誘起電流の総量MB=+MSB2−MSB1である。これを図10(b)に示す。図10(b)に示す誘起電流MA、誘起電流MBは、電流計で計測される実際の計測値である。
次に、正弦波コイル21で発生する誘起電流MAについて、積分回路53により高周波成分をなまして、MAAを求める。また、余弦波コイル22で発生する誘起電流MBについて、積分回路54により高周波成分をなまして、MBBを求める。
そして、演算機60が、MAAとMBBの比(MAA/MBB)を算出する。MAA/MBBより、レゾルバステータ13に対するレゾルバロータ12の角度変位を求めることができる。
演算機60は、MAA/MBBを角度データ61として、出力する。
レゾルバロータ12が回転したときのレゾルバ11の作用を図11〜13に示す。図11のグラフは、横軸が電気角(−90度〜360度)と機械角(−45度〜180度)であり、縦軸が電流値である。本実施の形態のレゾルバ11は、2Xのものなので、電気角は機械角の2倍となっている。SAが正弦波コイル21の出力カーブであり、SBが余弦波コイル22の出力カーブである。
図12に、ロータ角度T1における、正弦波コイル21と非磁性導電体部12a(12aA、12aB)との位置関係を示し、下段に余弦波コイル22と非磁性導電体部12a(12aA、12aB)との位置関係を示す。見やすくするために、図12では図5と異なり、正弦波コイル21、余弦波コイル22を各々一つの面に表現している。
また、L1〜L4は、正方向の磁束IAの強い部分を示す。
ロータ角度T1においては、正弦波コイル21の8個の正弦波分割コイル21A〜21Hのうち、21C、21D、21G、21Hの全ての領域が、レゾルバロータ12の切欠部12bに対向している。そして、21A、21B、21E、21Fの全ての領域が、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)に対向している。
励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第1正弦波コイル21BCと第2正弦波コイルDEでは、絶対値の等しい逆向きの誘起電流が発生する。同様に、第3正弦波コイル21FGと第4正弦波コイルHAでは、絶対値の等しい逆向きの誘起電流が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、正弦波コイル21に誘起電流が流れない。そのため、正弦波コイル21を流れる電流値はゼロ(SAT1)となる。
本実施の形態では、正弦波コイル21の誘起電流値を得るために、図3に示す積分回路53により、所定時間内における誘起電流値の積分を算出している。
一方、ロータ角度T1においては、余弦波コイル22の8個の正弦波分割コイル22A〜22Hのうち、22C、22D、22G、22Hの全ての領域が、レゾルバロータ12の切欠部12b(12bA、12bB)に対向している。そして、22A、22B、212、212の全ての領域が、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)に対向している。
励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第2正弦波コイル21CDでは、最大の誘起電流が発生する。同様に、第4余弦波コイル21GHでは、最大の誘起電流が発生する。第1余弦波コイル22AB、第3余弦波コイル22EFでは、誘起電流は発生しない。
一方、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、余弦波コイル22に誘起電流が流れない。そのため、余弦波コイル22を流れる電流値は最大(SBT1)となる。
本実施の形態では、余弦波コイル22の誘起電流値を得るために、図4に示す積分回路54により、所定時間内における誘起電流値の積分を算出している。
図13に、ロータ角度T2における、正弦波コイル21と非磁性導電体部12a(12aA、12aB)との位置関係を示し、下段に余弦波コイル22と非磁性導電体部12a(12aA、12aB)との位置関係を示す。見やすくするために、図13では図5と異なり、正弦波コイル21、余弦波コイル22を各々一つの面に表現している。ロータ角度T1から図13に示す矢印Pの方向に図示しないレゾルバロータ12が電気角で240度(機械角で120度)回転した状態である。
ロータ角度T2においては、正弦波コイル21の8個の正弦波分割コイル21A〜21Hのうち、21E、21Aの全ての領域、及び正弦波分割コイル21D、21F、21H、21Bの一部の領域が、レゾルバロータ12の切欠部12bに対向している。そして、21G、21Cの全ての領域、及び正弦波分割コイル21D、21F、21H、21Bの一部の領域が、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)に対向している。
励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第2正弦波コイル21DEと第3正弦波コイルFGでは、逆向きの誘起電流が発生する。同様に、第4正弦波コイル21HAと第1正弦波コイルBCでは、逆向きの誘起電流が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、正弦波コイル21に誘起電流が流れない。そのため、正弦波コイル21を流れる電流値は、それらの演算値(SAT2)となる。
ロータ角度T2においては、余弦波コイル22の8個の余弦波分割コイル22A〜22Hのうち、22E、22Aの全ての領域、及び余弦波分割コイル22D、22F、22H、22Bの一部の領域が、レゾルバロータ12の切欠部12bに対向している。そして、22G、22Cの全ての領域、及び余弦波分割コイル22D、22F、22H、22Bの一部の領域が、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)に対向している。
励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第2余弦波コイル22CDと第3余弦波コイルEFでは、逆向きの誘起電流が発生する。同様に、第4余弦波コイル22GHと第1正弦波コイルABでは、逆向きの誘起電流が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、余弦波コイル22に誘起電流が流れない。そのため、余弦波コイル22を流れる電流値は、それらの演算値(SBT2)となる。
ロータ角度T1において、演算機60が、正弦波コイル21に発生した誘起電流の積分値SAT1、及び余弦波コイル22で発生した誘起電流の積分値SBT1の比(SAT1/SBT1)を算出する。SAT1/SBT1より、ロータ角度T1におけるレゾルバステータ13に対するレゾルバロータ12の角度変位を求めることができる。
演算機60は、SAT1/SBT1を角度データ61として、出力する。
同様に、ロータ角度T2において、演算機60が、正弦波コイル21に発生した誘起電流の積分値SAT2、及び余弦波コイル22で発生した誘起電流の積分値SBT2の比(SAT2/SBT2)を算出する。SAT2/SBT2より、ロータ角度T2におけるレゾルバステータ13に対するレゾルバロータ12の角度変位を求めることができる。
演算機60は、SAT2/SBT2を角度データ61として、出力する。
図16に、本実施例のレゾルバ11の実験データを示す。横軸に、本実施例のレゾルバ11と、比較例のレゾルバをとり、縦軸に、出力電圧とS/N比をとっている。比較例のレゾルバは、レゾルバロータとして、磁性導電体材料を用いて、レゾルバ11と同じ切欠部を形成したものである。
本実施例のレゾルバ11では、出力電圧A1が250mV、ノイズA2が4.5mVであり、S/N比A3は、約55である。比較例のレゾルバでは、出力電圧B1が150mV、ノイズB2が19mVであり、S/N比B3は、約8である。
上記実験により、レゾルバロータとして磁性導電性材料を用いた比較例のレゾルバにおいても、回転角センサとして実用可能であることが確認でき、同時に、レゾルバロータとして、非磁性導電体材料を用いたレゾルバ11では、S/N比が非常に高く、回転角センサとして優れた特性を有することが確認できた。
以上詳細に説明したように、本実施例のレゾルバ11によれば、励磁信号が入力される励磁コイル23と検出信号を出力する検出コイル(正弦波コイル21と余弦波コイル22)とを備えるレゾルバステータ13と、ステータ13に対向した位置にあって回転するレゾルバロータ12と、を有する回転角センサにおいて、レゾルバステータ13がステータ平板上に形成されていること、レゾルバロータ12が平板状のロータ平板であること、ステータ平板とロータ平板とが平行に対向していること、ロータ平板に、切欠部12bが形成されていることを特徴とするので、直径方向の寸法を小さくすることができる。また、ロータ平板上に凹凸を形成する必要がないため、コストを低減することができる。
また、レゾルバロータ12のレゾルバステータ13に対抗する位置に、非磁性導電体部12a(12aA、12aB)と切欠部12b(12bA、12bB)とが交互に形成されているので、レゾルバロータ12の切欠部12b(12bA、12bB)が対向している正弦波コイル21と余弦波コイル22では、各々所定の検出電流が流れる。すなわち、励磁コイル23に励磁信号(正弦波信号)が入力されると、励磁コイル23で正方向の所定量の磁束IAが発生する。磁束IAは、レゾルバロータ12の切欠部12bを通過して磁気回路を形成するので、発生した磁束IAにより誘起電流が発生する。
一方、レゾルバロータ12の非磁性導電体部12a(12aA、12aB)が対向している正弦波コイル21と余弦波コイル22では、検出電流はほとんど流れない。その理由は、励磁コイル23で発生した磁束IAにより非磁性導電体部12a(12aA、12aB)では、表面に渦電流が発生する。そして、発生した渦電流により、負方向(正方向と逆方向)の磁束IBが発生する。励磁コイル23で発生した正方向の磁束IAと、渦電流により発生した負方向の磁束IBが打ち消しあうため、検出コイル21、22に電流が流れないのである。
また、特許文献2の技術と比較して、ロータリィトランスを必要としないため、S/N比を高くできる。特許文献2の技術では、S/N比が4程度であったのを、本実施の形態では、S/N比を50以上とすることができた。
また、検出コイル21、22が、順次連続する8個の正弦波分割コイル21A、21B、21C、21D、21E、21F、21G、21Hと、順次連続する8個の余弦波分割コイル22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G、22Hを備えること、正弦波分割コイル21A、21C、21E、22G、余弦波分割コイル22B、22D、22F、22Hが第1コイル層に形成され、正弦波分割コイル21B、21D、21F、21H、余弦波分割コイル22A、22C、22E、22Gが第1コイル層に重なって形成された第2コイル層に形成されていること、を特徴とするので、レゾルバ11を取り
付けたときに、レゾルバステータ13とレゾルバロータ12との隙間が変化しても、正弦波コイル21とレゾルバロータ12との位置関係と、余弦波コイル22とレゾルバロータ12の位置関係とが、常に一定とされているため、レゾルバ11の取り付けによる誤差を低減できる。
また、本実施の形態では、励磁コイル23A、23Bの8組の導線の巻数及び巻き方向が同じであり、円周方向に単一極性に配置されていることを特徴とするので、円周方向の全ての箇所において、励磁信号を均一な条件で励磁することができる。
また、本実施の形態では、500kHzの搬送波を振幅変調して、7.8125kHzの信号波を作成し、その信号波により角度検出を行っており、搬送波による誘起電流値を積分しているので、モータノイズ(10kHz付近が多い)の影響を、搬送波が受けにくいため、S/N比を高くできる。
また、500kHzの高周波を使用しているため、検出コイルの巻き数を少なくでき、平板形状にできるため、特許文献1の技術と比較して、レゾルバの軸心方向の寸法を短くすることができる。
また、本実施の形態では、検出コイルを2X化(偶数極化)しているため、アキシャル方向のギャップで使用する場合に、軸の傾きにより発生する出力信号の誤差を平準化できる。
また、正弦波コイル21を形成する7組のコイル導線21a−21n、21b−21m、21c−21l、21d−21k、21e−21j、21f−21i、21g−21hが、正弦波コイル21に発生する誘起電流が、磁束が通過する範囲における正弦波カーブの積分値に相当するように配置されており、余弦波コイル22を形成する7組のコイル導線22a−22n、22b−22m、22c−22l、22d−22k、22e−22j、22f−22i、22g−22hが、該余弦波コイルに発生する誘起電流が、磁束が通過する範囲における余弦波カーブの積分値に相当するように配置されているので、レゾルバロータ12の平板上に凹凸を形成せずに、切欠部12bを構成するだけで、検出コイル全体として、適切な検出信号を得ることができる。
すなわち、VR型レゾルバにおいては、全周で同時に信号を得るために、全周において、レゾルバロータとレゾルバステータとの間のギャップを周期的に変化させる必要があった。しかし、本実施例のレゾルバ11では、検出コイル(正弦波コイル21、余弦波コイル22)の巻線(コイル導線)位置自体を、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、レゾルバロータ12の角度に応じて、磁束の通過する範囲を変えることにより、正弦波状あるいは余弦波状の検出信号を出力するように配置しているので、レゾルバロータとレゾルバステータとの間のギャップが一定であっても、検出コイル(正弦波コイル21、余弦波コイル22)で発生する電流が打ち消しあうことがないため、レゾルバロータ12の表面に凹凸を形成する必要がない。
本実施例のレゾルバ11は、500kHzという高周波を搬送波として、500kHz/64=7.8125kHzの信号波を使用しているため、検出コイルの巻数を7巻きという少ない巻数にすることができている。そして、7巻きと巻数が少ないので、平板上に渦巻状にコイル導線を形成できるため、各導線コイルの位置を、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、レゾルバロータ12の角度に応じて、磁束の通過する範囲を変えることにより、正弦波状あるいは余弦波状の検出信号を出力するように配置できたのである。また、レゾルバステータ13とレゾルバロータ12とを、各々平板状に形成し、平行な位置に対向させて配置できたのである。
そして、(A)検出コイル(正弦波コイル21、余弦波コイル22)の巻線(コイル導線)位置自体を、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、レゾルバロータ12の角度に応じて、磁束の通過する範囲を変えることにより、正弦波状あるいは余弦波状の検出信号を出力するように配置でき、(B)励磁信号として同じ方向のみの磁束を発生させ、(C)レゾルバステータ13の励磁コイル23と、検出コイル(正弦波コイル21、余弦波コイル22)と、レゾルバロータ12とを、対向して配置しているので、レゾルバロータとレゾルバステータとの間のギャップが一定であっても、検出コイル(正弦波コイル21、余弦波コイル22)で発生する電流が打ち消しあうことがないため、レゾルバロータ12の表面に凹凸を形成する必要がない。
従来、特許文献1のようなVR型レゾルバでは、レゾルバロータの外周を、正弦波カーブに成形することにコストがかかり問題となっていた。本実施例では、レゾルバロータ12に正弦波カーブを形成する必要がないため、大きなコストダウンを実現することができた。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することができる。
例えば、本実施の形態では、2Xコイルとするために、正弦波コイル21と余弦波コイル22とを、各々8個に分割して分割コイルを形成したが、1Xコイルを形成するならば、正弦波コイル21を、第1分割コイル21A、第2分割コイル21B、第3分割コイル21C、第4分割コイル21Dとし、余弦波コイル22を、第1分割コイル22A、第2分割コイル22B、第3分割コイル22C、第4分割コイル22Dで構成しても良い。
また、本実施の形態では、振幅式のレゾルバについて説明したが、本発明はレゾルバの構造に関するものであり、位相差式レゾルバに適用することもできる。
11 レゾルバ
12 レゾルバロータ
12a 非磁性導電体部
12b 切欠部
13 レゾルバステータ
21 正弦波コイル
22 余弦波コイル
23 励磁コイル
30 ステータベース平板

Claims (9)

  1. 励磁信号が入力される励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを備えるステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータと、を有する回転角センサにおいて、
    前記ステータがステータ平板上に形成されていること、
    前記ロータが平板状のロータ平板であること、
    前記ステータ平板と前記ロータ平板とが平行に対向していること、
    前記ロータ平板に、切欠部が形成されていること
    前記検出コイルは渦巻き状に巻回された複数の平面コイルで形成されており、前記平面コイルのコイルピッチは内側に向かって徐々に大きくなっていること、
    を特徴とする回転角センサ。
  2. 請求項1に記載する回転角センサにおいて、
    前記ロータ平板が非磁性導電体で形成されていることを特徴とする回転角センサ。
  3. 請求項2に記載する回転角センサにおいて、
    前記非磁性導電体がSUS305であることを特徴とする回転角センサ。
  4. 請求項3に記載する回転角センサにおいて、
    前記ロータ平板が、前記切欠部が形成された平板部の中央に、モータ軸と嵌合する凸部が形成されていることを特徴とする回転角センサ。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載する回転角センサのいずれか1つにおいて、
    前記励磁コイルと前記検出コイルとが、前記ステータ平板上に積層して形成されていることを特徴とする回転角センサ。
  6. 励磁信号が入力される励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを備えるステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータと、を有する回転角センサにおいて、
    前記ステータがステータ平板上に形成されていること、
    前記ロータが平板状のロータ平板であること、
    前記ステータ平板と前記ロータ平板とが平行に対向していること、
    前記ロータ平板に、切欠部が形成されていること、
    前記検出コイルが、順次連続する第1、第2正弦波コイルと、順次連続する第1、第2余弦波コイルを備えること、
    前記第1正弦波コイル、前記第1余弦波コイルが第1コイル層に形成され、前記第2正弦波コイル、前記第2余弦波コイルが第1コイル層に重なって形成された第2コイル層に形成されていること、
    を特徴とする回転角センサ。
  7. 励磁信号が入力される励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを備えるステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータと、を有する回転角センサにおいて、
    前記ステータがステータ平板上に形成されていること、
    前記ロータが平板状のロータ平板であること、
    前記ステータ平板と前記ロータ平板とが平行に対向していること、
    前記ロータ平板に、切欠部が形成されていること、
    前記検出コイルの正弦波コイルの各々が、第1正弦波分割コイルと第2正弦波分割コイルに分割されており、前記第1正弦波分割コイルが前記第1コイル層に形成され、前記第2正弦波分割コイルが前記第2コイル層に形成されていること、
    前記検出コイルの余弦波コイルの各々が、第1余弦波分割コイルと第2余弦波分割コイルに分割されており、前記第1余弦波分割コイルが前記第2コイル層に形成され、前記第2余弦波分割コイルが前記第1コイル層に形成されていること、
    を特徴とする回転角センサ。
  8. 請求項6または請求項7に記載する回転角センサにおいて、
    前記励磁コイルの導線の巻数及び巻き方向が同じであり、円周方向に単一極性に配置されていること、
    を特徴とする回転角センサ。
  9. 請求項8に記載する回転角センサにおいて、
    前記正弦波コイルを形成する複数の巻線部が、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記正弦波コイルの出力信号が正弦波状に変化するように配置されていること、
    前記余弦波コイルを形成する複数の巻線部が、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、磁束通過する範囲の変化により、前記余弦波コイルの出力信号が余弦波状に変化するように配置されていること、
    を特徴とする回転角センサ。
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