JP2011202966A - 回転角センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転角センサにつき、ロータリィトランスコイルを省略して構成を簡略化し、従来よりもコンパクトにすると共に、回転角度の検出精度を向上させること。
【解決手段】回転角センサは、励磁信号が入力される励磁コイル23と、検出信号を出力する検出コイル32,34とを含むレゾルバステータ13と、レゾルバステータ13と回転軸方向に対向した位置にあって回転するレゾルバロータとを備える。検出コイル32,34は、巻き方向が順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとを含み、順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとが円周方向に順に配置される。また、励磁コイル23は、検出コイル32,34の順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの外周側を取り囲む平面コイルパターンより構成される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、励磁信号が入力される励磁コイルと検出信号を出力する検出コイルとを含むステータと、前記ステータに対向した位置にあって回転するロータとを備えた回転角センサに関する。
従来、ロボットのハンド等において、高出力の小型ブラシレスモータが使用されている。ロボットの小型ブラシレスモータを制御するためには、モータ出力軸の回転位置を正確に把握する必要がある。ステータの各コイルへの通電切り替えを制御するには、ロータの回転位置を正確に把握する必要があるからである。特に、ロボットのハンドにおいては、高い位置精度が要求される場合があるため、通電切り替えを正確に行いたいという要望が強い。
ここで、ロボットのハンドを移動させるモータ出力軸の回転位置を検出するために、小型化が可能なレゾルバが使用されている。レゾルバは、モータの内部に組み込まれて、モータ出力軸に直接取り付けられている。
例えば、特許文献1に記載のレゾルバでは、金属製のレゾルバロータの外周に、円環状をなすレゾルバステータが配置されている。レゾルバステータは、内周側には、内側へ向けて突出する複数のティースが形成され、それらティースに導線が巻かれて複数のコイルが設けられている。この形式のVR型レゾルバにおいては、レゾルバロータとレゾルバステータとのギャップを、周期的に変化させる必要がある。そうしないと、レゾルバステータの内周側に設けられた複数のコイルの出力が互いに打ち消し合い、適切な検出出力を得られなくなるからである。特許文献1に記載のレゾルバでは、レゾルバロータとレゾルバステータとのギャップを、正弦波カーブとなるように、レゾルバロータが所定形状に形成されている。
ここで、特許文献1に記載のレゾルバには、通常「8〜10kHz」の周波数領域の励磁信号が使用される。このため、コイルの巻線数が多く、コイルの外径寸法が大きくなり、レゾルバ自体の外径寸法が大きくなると共に、レゾルバロータの回転軸方向の寸法が大きくなるという問題があった。この結果、このレゾルバを、ロボットのハンド駆動用のモータシャフトに使用した場合に、モータが大きくなり、問題となっていた。
また、特許文献1に記載の技術では、「8〜10kHz」の周波数領域で励磁しているので、モータからの外乱電磁ノイズ(例えば、モータの回転数「18000rpm」、NS極4対、6次モータの場合には、「7.2kHz」の周波数のノイズ)の影響を受けやすく、レゾルバによる回転角度の検出精度が低下するという問題があった。
そこで、上記の問題を解決するために、本出願人は、特許文献2において、(1)高周波の励磁信号を用いて、コイルの巻線数を減らすこと、(2)レゾルバステータ平板上に励磁コイルを印刷によりパターン化して形成し、レゾルバロータ平板上に検出コイルを印刷によりパターン化して形成し、レゾルバステータ平板とレゾルバロータ平板とを対向させて配置すること、を提案している。これにより、レゾルバの外径寸法を小さくすることができると共に、レゾルバロータの回転軸方向の寸法を小さくすることができ、レゾルバをモータ出力軸に取り付けたときに、モータ全体を小型化することができる。
特開2008−99519号公報 特開2008−256486号公報
ところが、特許文献2に記載の技術では、レゾルバステータ平板上に励磁コイルを形成し、レゾルバロータ平板上に検出コイルを形成し、両方の平板上にロータリィトランスコイルを形成していた。これら一対をなすロータリィトランスコイルは、レゾルバロータ側の検出コイルに発生した検出信号をレゾルバステータ側に伝達する機能を有する。しかし、ロータリィトランスコイルを用いて検出信号を伝達すると、信号の伝達効率が「1/100」程度まで低下するという問題があった。このため、検出信号のS/Nが低下するおそれがあった。また、ロータリィトランスコイルを設けていた分だけ構成が複雑になっていた。
ここで、特許文献1に記載の技術では、レゾルバステータ側に励磁コイルと検出コイルが形成され、レゾルバロータ側に磁性体金属の歯が形成されているだけで、ロータリィトランスコイルは設けられていなかった。このため、特許文献2に係る上記した問題は起こらない。しかし、前述したレゾルバの外径寸法や回転軸方向の寸法がそれぞれ大きくなるという問題が残る。また、特許文献1に記載の技術では、レゾルバロータの外径寸法を、例えば正弦波カーブのように周期的に変化させる必要があり、レゾルバロータの製造コストが高くなるという問題があった。また、特許文献1に記載の技術は、「8〜10kHz」の周波数領域で励磁しているので、モータからの外乱電磁ノイズの影響を受け易く、レゾルバによる回転角度の検出精度が低下するという問題があった。
ここで、特許文献2の技術と特許文献1の技術を組み合わせることも考えられるが、その場合には、レゾルバステータ平板上に励磁コイルと検出コイルを形成することになる。一方、磁性体金属製のレゾルバロータについては、その平板上に凹凸を形成して、周期的なギャップを形成する必要があり、レゾルバロータの製造に手間がかかる。このため、レゾルバの製造コストが高くなる問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、1励磁、2出力の場合、検出コイルとして、正弦波コイルと余弦波コイルとを形成している。ここで、正弦波コイルは正弦波コイル層に形成され、余弦波コイルは余弦波コイル層に形成される。しかし、正弦波コイル層と、余弦波コイル層が各々別々に積層されているので、正弦波コイルと励磁コイルとの隙間と、余弦波コイルと励磁コイルとの隙間が同じにならない。このため、レゾルバステータとレゾルバロータとの位置関係に変化があった場合に、検出信号に誤差が発生するおそれがあった。例えば、軸受のガタにより、レゾルバステータとレゾルバロータとのギャップが、回転軸方向に「0.2mm」程度変化した場合には、正弦波コイルと励磁コイルとのゲインと、余弦波コイルと励磁コイルとのゲインに大きな差異が発生し、レゾルバによる回転角度検出に誤差が生ずるおそれがある。ここで、ロボットのハンド駆動用モータの出力軸については、精度の高い検出が望まれるため、特に問題となる。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロータリィトランスコイルを省略して構成を簡略化し、従来よりもコンパクトにできると共に、回転角度の検出精度を向上させることを可能とした回転角センサを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、励磁信号が入力される励磁コイルと、検出信号を出力する検出コイルとを含むステータと、ステータと回転軸方向に対向した位置にあって回転するロータとを備えた回転角センサにおいて、検出コイルは、巻き方向が順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとを含み、順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとが円周方向に順に配置されることと、励磁コイルは、順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの外周側を取り囲むコイルパターンを含むこととを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、ステータが励磁コイルと検出コイルの両方を含むので、励磁コイルと検出コイルがステータとロータに分かれる場合と異なり、検出コイルによる検出信号をロータとステータとの間でやりとりする必要がなく、信号やりとりのためのロータリィトランスコイルが不要となる。また、検出コイルが平面コイルパターンにより構成されるので、嵩張らない。更に、検出コイルを構成する平面コイルパターンの外周側を、励磁コイルを構成するコイルパターンが取り囲むので、検出コイルの外周側全体に励磁コイルから連続した均一な磁界がかけられる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、励磁コイルは、更に、順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの内周側を取り囲むコイルパターンを含み、外周側を取り囲むコイルパターンと内周側を取り囲むコイルパターンは電流の流れる向きが逆方向となるように接続されていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、検出コイルを構成する平面コイルパターンの外周側に加え、内周側も励磁コイルを構成するコイルパターンにより取り囲まれ、外周側のコイルパターンと内周側のコイルパターンを流れる電流の向きが逆方向となる。従って、検出コイルの外周側及び内周側の全体に励磁コイルから連続した均一な磁界がかけられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、励磁信号が入力される励磁コイルと、検出信号を出力する検出コイルとを含むステータと、ステータと回転軸方向に対向した位置にあって回転するロータとを備えた回転角センサにおいて、検出コイルは、巻き方向が順方向の平面コイルパターンと、逆方向の平面コイルパターンとを含み、順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとが円周方向に順に配置されることと、励磁コイルは、順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンと重なる位置に配置され、連続的に巻回された複数のループパターンにより構成され、これらループパターンが、全体に円環状をなすように配列され、円周方向には隣り合うループパターンの一部が重なるように順にずれながら配置され、半径方向には隣り合うループパターンが重ならないように順に拡大しながら配置されることとを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、ステータが励磁コイルと検出コイルの両方を含むので、励磁コイルと検出コイルがステータとロータに分かれる場合と異なり、検出コイルによる検出信号をロータとステータとの間でやりとりする必要がなく、信号やりとりのためのロータリィトランスコイルが不要となる。また、検出コイルが平面コイルパターンにより構成されるので、嵩張らない。更に、検出コイルを構成する平面コイルパターンと重なる位置に励磁コイルが配置される。そして、励磁コイルは、連続的に巻回された複数のループパターンにより構成され、これらループパターンが、全体に円環状をなすように配列され、円周方向には隣り合うループパターンの一部が重なるように順にずれながら配置され、半径方向には隣り合うループパターンが重ならないように順に拡大しながら配置される。従って、検出コイルの全周に励磁コイルから連続した均一な磁界がかけられる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明において、ロータは、導電材料で形成され、円周方向に所定の周期で切欠部が形成されていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の作用に加え、導電材料で形成されたロータが、円周方向に所定の周期で切欠部を有する。従って、励磁コイルにより磁界が発生しているとき、ロータの切欠部と重なる(導電体部と重ならない)領域でのみ、励磁コイルの磁界が検出コイルを通過し、検出コイルに誘導電流が発生する。一方、励磁コイルにより磁界が発生しているとき、ロータの切欠部と重ならない(導電体部と重なる)領域では、励磁コイルの磁界がロータに当たり、ロータの表面に渦電流を発生させる。そして、この渦電流により励磁コイルの磁界と逆方向の磁界が発生し、それら両方向の磁界が打ち消し合うことから、検出コイルに誘導電流が発生しない。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、導電材料は、非磁性導電材料であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項4に記載の発明の作用に加え、ロータが非磁性導電材料で構成されるので、ロータの表面に発生する渦電流が増加し、S/N比が大きくなる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の発明において、ステータは、ベース基板を含み、励磁コイルと検出コイルとは、ベース基板上に積層して形成されていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至5の何れか一つに記載の発明の作用に加え、励磁コイルと検出コイルが同じベース基板上に積層して形成されるので、励磁コイルと検出コイルとの距離が短くなる。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ステータは、ベース基板を含み、励磁コイルと検出コイルとは、ベース基板上に積層して形成されており、励磁コイルの少なくとも一部と検出コイルの少なくとも一部とが、同一の層に形成されていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、励磁コイルの少なくとも一部と検出コイルの少なくとも一部とが、同一の層に形成されるので、別々の層に形成される場合と比べて層数が減る。
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、励磁コイルと検出コイルは、異なる層に形成されていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項6に記載の発明の作用に加え、励磁コイルと検出コイルが、異なる層に別々に形成されるので、各コイルの層上の配置の自由度が増す。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、励磁コイルの少なくとも一部と検出コイルの少なくとも一部が重なる位置に配置されていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、励磁コイルの少なくとも一部と検出コイルの少なくとも一部が重なる位置に配置されるので、各コイルの層上の自由度が更に増す。
請求項1に記載の発明によれば、ロータリィトランスコイルを省略することができ、これにより回転角センサの構成を簡略化することができる。また、検出コイルが嵩張らないので回転角センサをコンパクトにすることができる。更に、検出コイルの周方向に連続して均一に励磁信号を供給することができ、回転角センサによる回転角度の検出精度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に対し、検出コイルの周方向に連続して均一かつ強力に励磁信号を供給することができ、この意味で、回転角センサによる回転角度の検出精度を更に向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ロータリィトランスコイルを省略することができ、これにより回転角センサの構成を簡略化することができる。また、検出コイルが嵩張らないので回転角センサをコンパクトにすることができる。更に、検出コイルの周方向に連続して均一に励磁信号を供給することができ、回転角センサによる回転角度の検出精度を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の効果に加え、ロータの上に凹凸を形成することなく回転角度検出を達成することができ、回転角センサの製造コストを抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、S/N比が増大する分だけ回転角センサによる回転角度の検出精度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れか一つに記載の発明の効果に加え、励磁コイルと検出コイルとの距離が比較的短くなる分だけ検出コイルによる検出信号のゲインを増大させることができ、検出信号のS/N比を高くすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ステータの厚みを小さくすることができ、この意味でも、回転角センサの回転軸方向の寸法を小さくすることができ、回転角センサをコンパクトにすることができる。また、層数が減る分だけ回転角センサの製造コストを抑えることができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、励磁コイルと検出コイルの配置を最適化することができ、回転角センサによる回転角度の検出性能の向上を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に対し、励磁コイルと検出コイルの配置をより一層最適化することができ、回転角センサによる回転角度の検出性能を更に向上させることができる。
第1実施形態に係り、レゾルバ付きモータを示す断面図。 同実施形態に係り、レゾルバの電気的構成を示すブロック図。 同実施形態に係り、レゾルバステータを示す分解斜視図。 同実施形態に係り、図3の構成要素の一部を拡大して示す分解斜視図。 同実施形態に係り、レゾルバロータを示す斜視図。 同実施形態に係り、(a)〜(d)は、レゾルバの作用と特性を示すグラフ。 同実施形態に係り、図6(a)のうち、レゾルバロータの切欠部がある部分の作用を示す断面図。 同実施形態に係り、図6(a)のうち、レゾルバロータの非磁性導電体部がある部分の作用を示す断面図。 同実施形態に係り、(a),(b)は、正弦波コイルと余弦波コイルの一例をそれぞれ示す平面図。 同実施形態に係り、(a),(b)は、正弦波コイルと余弦波コイルにて発生し得る誘起電流の大きさ等を示すグラフ。 同実施形態に係り、電気角及び機械角と、各出力値との関係を示すグラフ。 同実施形態に係り、(a),(b)は、あるロータ角度における正弦波コイル及び余弦波コイルと非磁性導電体部との位置関係を示す平面図。 同実施形態に係り、(a),(b)は、別のロータ角度における正弦波コイル及び余弦波コイルと非磁性導電体部との位置関係を示す平面図。 同実施形態に係り、レゾルバの出力電圧に係る実験データを示すグラフ。 第2実施形態に係り、レゾルバステータを示す分解斜視図。 同実施形態に係り、図15の構成要素の一部を拡大して示す分解斜視図。 同実施形態に係り、図15の構成要素の一部を拡大して示す分解斜視図。 第3実施形態に係り、レゾルバステータを示す分解斜視図。 同実施形態に係り、図18の構成要素の一部を拡大して示す分解斜視図。 同実施形態に係り、第1の励磁コイルを拡大して示す斜視図。 同実施形態に係り、第2の励磁コイルを拡大して示す斜視図。 同実施形態に係り、第1及び第2の励磁コイルの接続状態を示す斜視図。 同実施形態に係り、一組の励磁コイルのコイルパターンの一部を示す模式図。 第4実施形態に係り、励磁コイルと第1の検出コイルを示す斜視図。
<第1実施形態>
以下、本発明の回転角センサを具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、レゾルバ付きモータ(以下、単に「モータ」と言う。)1を断面図により示す。図1に示すように、モータ1は、ベース板6、中空状のモータケース2、モータケース2の中空部に設けられたモータステータ3及びモータロータ4と、モータロータ4の中心に一体に設けられたモータシャフト5とを含む。モータシャフト5の一端部は、モータケース2の外部へ突出している。
モータステータ3は、モータケース2の内面に固定される。モータステータ3は、図示しないステータコアとコイルを含む。モータロータ4は、モータステータ3の内側に配置され、図示しない永久磁石を保持する。モータシャフト5は、モータケース2の端部に設けられたベアリング9と、ベース板6に設けられたベアリング10とにより回転可能に支持される。
モータ1は、モータステータ3のコイルが励磁されることにより、モータロータ4の永久磁石が磁力を受けてモータロータ4がモータシャフト5と一体に回転するようになっている。
図1に示すように、モータケース2の内側において、モータロータ4とベース板6との間には、本発明の回転角センサとしてのレゾルバ11が配置される。このレゾルバ11は、レゾルバステータ13と、そのレゾルバステータ13と回転軸方向に所定のギャップを介して対向した位置にあって回転するレゾルバロータ12とを含む。
図2に、レゾルバ11の電気的構成をブロック図により示す。レゾルバ11は、概略的には、回路部41と、センサ部42とを備える。図2に示すように、回路部41は、各種回路等51〜60を含む。すなわち、基準クロック発生器55は、分周回路56に接続される。分周回路56は、カウンタ57に接続される。カウンタ57は、D/Aコンバータ58と、別の分周回路59に接続される。別の分周回路59は、正弦波用の同期検波器51と、余弦波用の同期検波器52に接続される。正弦波用の同期検波器51は、正弦波用の積分回路53に接続される。余弦波用の同期検波器52は、余弦波用の積分回路54に接続される。これら積分回路53,54は、それぞれ演算器60に接続される。演算器60の演算結果は、角度データ61として出力されるようになっている。
図2に示すように、センサ部42は、レゾルバロータ12と、レゾルバステータ13と、レゾルバステータ13に設けられる正弦波コイル21、余弦波コイル22及び励磁コイル23とを含む。正弦波コイル21は、回路部41の正弦波用の同期検波器51に接続される。余弦波コイル22は、回路部41の余弦波用の同期検波器52に接続される。励磁コイル23は、回路部41のD/Aコンバータ58に接続される。レゾルバロータ12は、他の回路と電気的に接続されない。
次に、レゾルバステータ13の構成について詳細に説明する。図3に、レゾルバステータ13を分解斜視図により示す。図4に、図3の構成要素の一部を拡大して分解斜視図により示す。
図3に示すように、レゾルバステータ13は、互いに積層されるベース平板30、絶縁層31、励磁コイル23、第1の検出コイル32、絶縁層33、第2の検出コイル34及び絶縁層35を備える。本発明のベース基板に相当する、最下層に位置するベース平板30は、略円環板状をなし、外周に突出した複数の取付部30aを有する。ベース平板30の上には、略円環状をなす絶縁層31が形成される。絶縁層31の上には、励磁コイル23と第1の検出コイル32が同一の層として形成される。励磁コイル23及び第1の検出コイル32の上には、略円環状をなす絶縁層33が形成される。更に、絶縁層33の上には、第2の検出コイル34が形成される。そして、第2の検出コイル34の上には、略円環状をなす絶縁層35が形成される。
図3及び図4に示すように、第1の検出コイル32と第2の検出コイル34は、絶縁層33を挟んで2層に分かれて配置され、これら検出コイル32,34により一つの検出コイルが構成される。これら検出コイル32,34は、巻き方向が順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとを含み、それら順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとが円周方向に順に配置される。
すなわち、図4に示すように、第1の検出コイル32は、45度ずつに分割された、平面コイルパターンとしての、8個の分割コイル21A,22B,21C,22D,21E,22F,21G,22Hを含む。すなわち、第1の検出コイル32は、順次に配置された正弦波分割コイル21A、余弦波分割コイル22B、正弦波分割コイル21C、余弦波分割コイル22D、正弦波分割コイル21E、余弦波分割コイル22F、正弦波分割コイル21G及び余弦波分割コイル22Hを含む。また、絶縁層33には、8個の透孔33aが等角度間隔に形成される。
図4に示すように、第2の検出コイル34は、45度ずつに分割された、平面コイルパターンとしての、8個の分割コイル22A,21B,22C,21D,22E,21F,22G,21Hを含む。すなわち、第2の検出コイル34は、第1の検出コイル32の正弦波分割コイル21Aに対応する位置に余弦波分割コイル22Aが配置され、第1の検出コイル32の余弦波分割コイル22Bに対応する位置に正弦波分割コイル21Bが配置される。同様にして、順次、余弦波分割コイル22C、正弦波分割コイル21D、余弦波分割コイル22E、正弦波分割コイル21F、余弦波分割コイル22G及び正弦波分割コイル21Hが配置される。
このように第1及び第2の検出コイル32,34の8個の正弦波分割コイル21A〜21Hは、絶縁層33の透孔33aを介して互いに接続され、第1の検出コイル32と第2の検出コイル34を交互に往復しながら、1つの正弦波コイル21を構成する。ここで、2つの正弦波分割コイル21B,21Cにより、第1の正弦波コイル21BCが構成され、2つの正弦波分割コイル21D,21Eにより、第2の正弦波コイル21DEが構成され、2つの正弦波分割コイル21F,21Gより、第3の正弦波コイル21FGが構成され、2つの正弦波分割コイル21H,21Aにより、第4の正弦波コイル21HAが構成される。第1の正弦波コイル21BC及び第3の正弦波コイル21FGと、第2の正弦波コイル21DE及び第4の正弦波コイル21HAとは、巻き方向が逆であり、同方向の磁束に対して逆向きの誘起電流を発生させるようになっている。
同様に、第1及び第2の検出コイル32,34の8個の余弦波分割コイル22A〜22Hは、絶縁層33の透孔33aを介して互いに接続され、第1の検出コイル32と第2の検出コイル34を交互に往復しながら、1つの余弦波コイル22を構成する。ここで、2つの余弦波分割コイル22A,22Bにより、第1の余弦波コイル22ABが構成され、2つの余弦波分割コイル22C,22Dにより、第2の余弦波コイル22CDが構成され、2つの余弦波分割コイル22E,22Fより、第3の余弦波コイル22EFが構成され、2つの余弦波分割コイル22G,22Hにより、第4の余弦波コイル22GHが構成される。第1の余弦波コイル22AB及び第3の余弦波コイル22EFと、第2の余弦波コイル22CD及び第4の余弦波コイル22GHとは、巻き方向が逆であり、正方向の磁束に対して逆向きの誘起電流を発生させるようになっている。上記の構成により、正弦波コイル21と余弦波コイル22とが、45度角度をずらして形成される。
図4に示すように、励磁コイル23は、第1の検出コイル32の、すなわち順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの、外周を取り囲む平面コイルパターンより構成される。励磁コイル23は、コイル導線を環状に多重に巻き回すことで構成される。第1の検出コイル32と励磁コイル23は、2つの絶縁層31,33の間の同一の層に形成される。すなわち、この実施形態では、励磁コイル23と検出コイル32,34とがベース平板30の上に積層して形成される。また、励磁コイル23と、検出コイルの一部である第1検出コイル32とが同一の層に形成される。
次に、レゾルバロータ12の構造について説明する。図5に、レゾルバロータ12を斜視図により示す。このレゾルバロータ12は、導電材料としての非磁性導電材料である「SUS305」により形成される。レゾルバロータ12は、円形平板の2箇所に非磁性導電体部12aA,12aBを、他の2箇所に切欠部12bA,12bBをそれぞれ備える。2箇所の非磁性導電体部12aA,12aBと、2箇所の切欠部12bA,12bBは、各々が90度の角度間隔をもって配置される。すなわち、レゾルバロータ12において、切欠部12bA,12bBは、円周方向に所定の角度間隔(この場合「180度」の角度間隔)により形成される。
レゾルバロータ12は、90度で4分割した箇所のうち、対向する2箇所に切欠部12bA,12bBと非磁性導電体部12aA,12aBが配置される。また、レゾルバステータ13の正弦波コイル21と余弦波コイル22は、45度で8分割した箇所に分割コイル21A〜21H,22A〜22Hが配置される。これにより、2Xの検出コイルが構成される。
レゾルバロータ12は、中央にプレス絞り加工で形成されたボス部12cを含む。レゾルバロータ12は、このボス部12cの中空部12dにより、モータシャフト5の外周に圧入されて固定される。2箇所の非磁性導電体部12aA,12aBと、ボス部12cとは、互いに直角をなすように精度良く形成される。このため、それら非磁性導電体部12aA,12aBと、レゾルバステータ13の平板との平行度が精度良く保たれ、両者12,13の間隔が一定に保たれるようになっている。
この実施形態では、レゾルバロータ12の材料として「SUS305」が使用されるが、非磁性導電材料であればよく、例えば「SUS304」、「アルミニウム」及び「真鍮」等を使用してもよい。
次に、レゾルバ11の作用について説明する。図2において、基準クロック発生器55は、「32MHz」の高周波の基準クロックを生成する。分周回路56は、周波数分割回路とも呼ばれ、基準クロック発生器55で生成した高い周波数のクロックを低周波のクロックに変換する。分周回路56は、「32MHz」の基準クロックを「500kHz」の周波数に分周する。カウンタ57は、64個のパルスをカウントし、D/Aコンバータ58に対して、64個のパルスを1周期として出力する。D/Aコンバータ58は、64個のパルスを1周期として振幅変調させることにより、「500kHz/64=7.8125kHz」の正弦波励磁信号を作成して、励磁コイル23を励磁する。そして、励磁コイル23に正弦波励磁信号が通電されることにより、励磁コイル23に磁界が発生し、検出コイルである正弦波コイル21と余弦波コイル22に誘起電圧である検出信号が発生する。この作用については、後で詳細に説明する。
図2において、別の分周回路59は、カウンタ57のカウント値を受けて、必要な検出タイミングで、二つの同期検波器51,52に、検出タイミング信号を入力する。そして、正弦波用の同期検波器51は、分周回路59のタイミングで、正弦波コイル21から入力された検出信号を読み出し、つまり、同期検波し、積分回路53に送る。この積分回路53は、同期検波器51の出力を平滑化する。積分回路53の出力は、演算器60に送られる。ここで、同期検波及び積分を行っている理由は、本実施形態では、「500kHz」の搬送波を振幅変調して、「7.8125kHz」の信号波としているので、検出信号には搬送波の周波数成分が含まれる。検出信号から搬送波の周波数成分を除去するため、同期検波及び積分を行っているのである。
同様に、図2において、余弦波用の同期検波器52は、分周回路59のタイミングで、余弦波コイル22から入力された検出信号を読み出し、つまり、同期検波し、積分回路54に送る。この積分回路54は、同期検波器52の出力を平滑化する。積分回路54の機能は、積分回路53と同じである。積分回路54の出力は、演算器60に送られる。
そして、図2において、演算器60は、積分回路53から入力した正弦波コイル21に係る出力と、積分回路54から入力した余弦波コイル22に係る出力との比を求め、その比を角度データ61として出力する。振幅式レゾルバでは、ある瞬間の電気角における、正弦波コイル21に係る積分回路53からの出力と、余弦波コイル22に係る積分回路54からの出力との比は、電気角と一義的に対応する。そのため、その比を角度データ61として得れば、現在のレゾルバロータ12の回転角度を測定することができる。
次に、励磁コイル23、レゾルバロータ12、正弦波コイル21及び余弦波コイル22の作用について説明する。図6(a)〜(d)に、レゾルバの作用と特性をグラフにより示す。図6(a)に、ある時間におけるレゾルバステータ13(ベース平板30、励磁コイル23、正弦波コイル21、余弦波コイル22)と、レゾルバロータ12(非磁性導電体部12aA,12aB、切欠部12bA,12bB)との位置関係をグラフにより示す。実際には、円形状のグラフとなるが、図6(a)では、見やすいように直線状のグラフとする。
図6(a)において、横軸にとった電気角は360度(2Xコイルなので機械角は180度)である。また、便宜上、正弦波コイル21と余弦波コイル22を一つの層に示し、励磁コイル23を別の層に示す。すなわち、図6(a)において、レゾルバステータ13は、ベース平板30の上に励磁コイル23を示し、その上に正弦波コイル21と余弦波コイル22を示す。レゾルバロータ12は、2箇所に、各々電気角で180度分(2Xコイルなので機械角は90度)の範囲で切欠部12bと非磁性導電体部12aが交互に形成される。
図7に、図6(a)のうち、レゾルバロータ12の切欠部12bがある部分の作用を断面図により示す。図7でも、便宜上、励磁コイル23を独立した層に示す。図7において、励磁コイル23に、D/Aコンバータ58から、「500kHz」の搬送波を「7.8125kHz」の信号波により振幅変調した形の励磁信号が入力すると、その電流値に応じて、励磁コイル23において磁束IAが発生する。この磁束IAの発生により、正弦波コイル21及び余弦波コイル22に誘起電圧が発生する。
一方、図8に、図6(a)のうち、レゾルバロータ12の非磁性導電体部12aがある部分の作用を断面図により示す。図8でも、便宜上、励磁コイル23を独立した層に示す。図8において、レゾルバロータ12の非磁性導電体部12aが、レゾルバステータ13の正弦波コイル21と余弦波コイル22に対向している。励磁コイル23に、D/Aコンバータ58から、「500kHz」の搬送波を「7.8125kHz」の信号波により振幅変調した形の励磁信号が入力すると、その電流値に応じて、励磁コイル23において磁束IAが発生する。
しかし、非磁性導電材料である非磁性導電体部12aに磁束IAが入ると、非磁性導電体部12aの表面に渦電流が発生する。その発生した渦電流により、図8に示すように、磁束IAに対して逆方向の磁束IBが発生する。この磁束IBにより、励磁コイル23で発生した正方向の磁束IAが打ち消される。このため、全体としての磁束は、図7の場合と比較して、ほとんど無くなってしまう。
従って、図6(a)の状態では、切欠部12bと重なる領域(電気角160度から340度まで)のみ磁束IAが発生するとみなすことができる。
ここで、正弦波コイル21及び余弦波コイル22について説明する。図9(a),(b)に、正弦波コイル21と余弦波コイル22の一例をそれぞれ平面図により示す。図9(a)に、正弦波コイル21の一例を平面図により示す。ここでは、見やすくするために、正弦波コイル21の全体を同一平面上に表現する。4個の正弦波コイル21は、7組のコイル導線21a−21n,21b−21m,21c−21l,21d−21k,21e−21j,21f−21i,21g−21hから構成される。
同様に、図9(b)に、余弦波コイル22の一例を平面図により示す。ここでも、見やすくするために、余弦波コイル22の全体を同一平面上に表現している。4個の余弦波コイル22は、7組のコイル導線22a−22n,22b−22m,22c−22l,22d−22k,22e−22j,22f−22i,22g−22hから構成される。
図10(a)に、正弦波コイル21に同じ方向の均一な磁束が発生したときの、各組のコイル導線21a−21n,21b−21m,21c−21l,21d−21k,21e−21j,21f−21i,21g−21hにより発生し得る誘起電圧の大きさを、それぞれ矩形21'a−21'n,21'b−21'm,21'c−21'l,21'd−21'k,21'e−21'j,21'f−21'i,21'g−21'hを含むグラフにより示す。図10(a)において、正弦波コイル21の全体で発生し得る誘起電圧の大きさを、波形21’により示す。このように、正弦波コイル21を7組のコイル導線21a−21n,21b−21m,21c−21l,21d−21k,21e−21j,21f−21i,21g−21hで構成することにより、正弦波コイル21に発生する誘起電圧を、正弦波カーブの磁束が通過する範囲における積分値で表すことができる。
図10(b)に、余弦波コイル22に同じ方向に均一な磁束が発生したときの、各組のコイル導線22a−22n,22b−22m,22c−22l,22d−22k,22e−22j,22f−22i,22g−22hにより発生し得る誘起電圧の大きさを、それぞれ矩形22'a−22'n,22'b−22'm,22'c−22'l,22'd−22'k,22'e−22'j,22'f−22'i,22'g−22'hを含むグラフにより示す。図10(b)において、余弦波コイル22の全体で発生し得る誘起電圧の大きさを、波形22'により示す。このように、余弦波コイル22を7組のコイル導線22a−22n,22b−22m,22c−22l,22d−22k,22e−22j,22f−22i,22g−22hで構成することにより、余弦波コイル22に発生する誘起電圧を、余弦波カーブの磁束が通過する範囲における積分値で表すことができる。
図6(b)に、磁束IAの発生により、正弦波コイル21で発生する誘起電圧MA及び余弦波コイル22で発生する誘起電圧MBをグラフにより示す。図6(c)に、図6(a)における波形21'のみを取り出してグラフにより示す。電気角160度から180度までの範囲では、MSA1で示す面積のプラスの誘起電圧(+MSA1)が発生し、電気角180度から340度までの範囲では、MSA2の面積で示すマイナスの誘起電圧(−MSA2)が発生する。従って、正弦波コイル21で発生する誘起電圧MAは、「MA=+MSA1−MSA2」となる。これを図6(b)にグラフにより示す。
一方、図6(d)に、図6(a)における波形22'のみを取り出してグラフにより示す。電気角160度から270度までの範囲では、MSB1で示す面積のマイナスの誘起電圧(−MSB1)が発生し、電気角270度から340度までの範囲では、MSB2で示すプラスの誘起電圧(+MSB2)が発生する。従って、余弦波コイル22で発生する誘起電圧MBの総量は、「MB=+MSB2−MSB1」となる。これを図6(b)にグラフにより示す。
上記では、磁束IAの発生により、正弦波コイル21及び余弦波コイル22に誘起電圧MA,MBが発生することを説明したが、励磁コイル23に入力される励磁信号の位相に応じて、磁束IAの向き及び大きさは周期的に変動する。これにより、正弦波コイル21及び余弦波コイル22に発生する誘起電圧(検出信号)も周期的に変動する。ここで、同期検波器51,52及び積分回路53,54にて、検出信号に含まれる上記周期成分のうち、搬送波の成分を除去し、平滑化する。そして、演算器60が積分回路53と積分回路54の各出力の比(誘起電圧の比MA/MBに等しい)を算出する。この比により、レゾルバステータ13に対するレゾルバロータ12の角度変位を求めることができる。演算器60は上記比を角度データ61として出力する。
次に、レゾルバロータ12が回転したときのレゾルバ11の作用を図11〜13を参照して説明する。
図11に、電気角(−90度〜360度)及び機械角(−45度〜180度)と、所定の方向の磁束IAが発生したときの正弦波コイル21及び余弦波コイル22の各出力値の関係をグラフにより示す。本実施形態のレゾルバ11は、2Xのものなので、電気角は機械角の2倍となっている。図11において、「SA」は、正弦波コイル21の出力カーブを示し、「SB」は、余弦波コイル22の出力カーブを示す。
図12(a)に、図11のロータ角度T1における、正弦波コイル21と非磁性導電体部12a(12aA,12aB)との位置関係を、図12(b)に、余弦波コイル22と非磁性導電体部12a(12aA,12aB)との位置関係をそれぞれ平面図により示す。見やすくするために、図12(a),(b)では、図4と異なり、正弦波コイル21、余弦波コイル22を各々一つの面に表現している。
図13(a)に、図11のロータ角度T2における、正弦波コイル21と非磁性導電体部12a(12aA,12aB)との位置関係を、図13(b)に、余弦波コイル22と非磁性導電体部12a(12aA,12aB)との位置関係をそれぞれグラフにより示す。見やすくするために、図13(a),(b)では、図4と異なり、正弦波コイル21、余弦波コイル22を各々一つの面に表現している。また、図13(a),(b)は、図12(a),(b)に示す状態から、矢印Pの方向へ、レゾルバロータ12が電気角で240度(機械角で120度)回転した状態を示す。
図11のロータ角度T1においては、図12(a)に示すように、正弦波コイル21の8個の正弦波分割コイル21A〜21Hのうち、分割コイル21C,21D,21G,21Hの全ての領域が、レゾルバロータ12の切欠部12bに対向している。そして、分割コイル21A,21B,21E,21Fの全ての領域が、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)に対向している。
励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第1の正弦波コイル21BCと第2の正弦波コイル21DEでは、絶対値の等しい逆向きの誘起電圧が発生する。同様に、第3の正弦波コイル21FGと第4の正弦波コイル21HAでは、絶対値の等しい逆向きの誘起電圧が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、正弦波コイル21に誘起電圧が発生しない。このため、正弦波コイル21の出力値は、図11に示すゼロ(SAT1)となる。
一方、図11のロータ角度T1においては、図12(b)に示すように、余弦波コイル22の8個の余弦波分割コイル22A〜22Hのうち、分割コイル22C,22D,22G,22Hの全ての領域が、レゾルバロータ12の切欠部12b(12bA,12bB)に対向している。そして、分割コイル22A,22B,22E,22Fの全ての領域が、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)に対向している。そして、励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第2の余弦波コイル22CDでは、最大の誘起電圧が発生する。同様に、第4の余弦波コイル22GHでは、最大の誘起電圧が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、余弦波コイル22のうち第1の余弦波コイル22ABと第3の余弦波コイル22EFでは誘起電圧が発生しない。このため、余弦波コイル22の出力値は、図11に示す最大(SBT1)となる。
図11のロータ角度T2においては、図13(a)に示すように、正弦波コイル21の8個の正弦波分割コイル21A〜21Hのうち、分割コイル21E,21Aの全ての領域、及び正弦波分割コイル21D,21F,21H,21Bの一部の領域が、レゾルバロータ12の切欠部12bに対向している。そして、分割コイル21G,21Cの全ての領域、及び正弦波分割コイル21D,21F,21H,21Bの一部の領域が、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)に対向している。励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第2の正弦波コイル21DEと第3の正弦波コイルFGでは、逆向きの誘起電圧が発生する。同様に、第4の正弦波コイル21HAと第1正弦波コイルBCでは、逆向きの誘起電圧が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、正弦波コイル21では誘起電圧が発生しない。このため、正弦波コイル21の出力値は、図11に示すように、それらの演算値(SAT2)となる。
図11のロータ角度T2においては、図13(b)に示すように、余弦波コイル22の8個の余弦波分割コイル22A〜22Hのうち、分割コイル22E,22Aの全ての領域、及び余弦波分割コイル22D,22F,22H,22Bの一部の領域が、レゾルバロータ12の切欠部12bに対向している。そして、分割コイル22G,22Cの全ての領域、及び余弦波分割コイル22D,22F,22H,22Bの一部の領域が、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)に対向している。励磁コイル23により発生する磁束IAは、全ての領域で同じ方向で均一なので、第2の余弦波コイル22CDと第3の余弦波コイル22EFでは、逆向きの誘起電圧が発生する。同様に、第4の余弦波コイル22GHと第1の余弦波コイル22ABでは、逆向きの誘起電圧が発生する。
一方、非磁性導電体部12a(12aA,12aB)の領域では、磁束IAが、渦電流により発生する磁束IBで打ち消されるため、余弦波コイル22に誘起電圧が発生しない。このため、余弦波コイル22の出力値は、図11に示すように、それらの演算値(SBT2)となる。
図11のロータ角度T1において、図2に示す演算器60が、正弦波コイル21の出力値SAT1、及び余弦波コイル22の出力値SBT1の比(SAT1/SBT1)を算出する。この比(SAT1/SBT1)より、ロータ角度T1におけるレゾルバステータ13に対するレゾルバロータ12の角度変位を求めることができる。演算器60は、比(SAT1/SBT1)を角度データ61として、出力する。
同様に、図11のロータ角度T2において、図2の演算器60が、正弦波コイル21の出力値SAT2、及び余弦波コイル22の出力値SBT2の比(SAT2/SBT2)を算出する。この比(SAT2/SBT2)より、ロータ角度T2におけるレゾルバステータ13に対するレゾルバロータ12の角度変位を求めることができる。演算器60は、比(SAT2/SBT2)を角度データ61として、出力する。
図14に、この実施形態のレゾルバ11の出力電圧に係る実験データをグラフにより示す。このグラフは、横軸に、本実施例のレゾルバ11と、比較例のレゾルバをとり、縦軸に、出力電圧とS/N比をとっている。比較例のレゾルバは、レゾルバロータとして、磁性導電材料を用いて、レゾルバ11と同じ切欠部を形成したものである。
図14に示すように、本実施例のレゾルバ11では、出力電圧A1が「250mV」、ノイズA2が「4.5mV」であり、S/N比A3が「約55」である。比較例のレゾルバでは、出力電圧B1が「150mV」、ノイズB2が「19mV」であり、S/N比B3が「約8」である。
上記実験により、レゾルバロータとして磁性導電材料を用いた比較例のレゾルバにおいても、回転角センサとして実用可能であることが確認でき、同時に、レゾルバロータとして、非磁性導電材料を用いたこの実施形態のレゾルバ11では、S/N比が非常に高く、回転角センサとして優れた特性を有することが確認できた。
以上説明したこの実施形態のレゾルバ11によれば、励磁信号が入力される励磁コイル23と、検出信号を出力する検出コイル32,34(正弦波コイル21、余弦波コイル22)とを含むレゾルバステータ13と、そのレゾルバステータ13に回転軸方向に対向した位置にあって回転するレゾルバロータ12とを備える。また、平板なレゾルバステータ13と平板なレゾルバロータ12とが互いに平行に対向している。このため、レゾルバ11の回転軸方向の寸法を小さくすることができ、その意味でレゾルバ11をコンパクトにすることができる。
特に、この実施形態では、検出コイル32,34と励磁コイル23のそれぞれが平面コイルパターンにより構成されるので、これらコイル23,32,34が嵩張らない。このため、レゾルバ11の回転軸方向の寸法を小さくすることができ、レゾルバ11をコンパクトにすることができる。
ここで、上記したように検出コイル32,34を平面コイルパターンにできるのは、励磁コイル23のために「500kHz」の高周波を搬送波として使用しているからであり、これによって検出コイル32,34の巻き数を少なくできるからである。すなわち、「500kHz」という高周波の搬送波を使用することで、「7.8125kHz」の信号波を使用することになる。このため、検出コイル32,34の巻数を7巻きという少ない巻数にすることができる。これにより、ベース平板30上に、検出コイル32,34のコイル導線を渦巻状に配置して平面コイルパターンにできるのである。このため、検出コイル32,34のコイル導線を、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、レゾルバロータ12の回転角度に応じて、磁束の通過範囲を変えることにより、正弦波状あるいは余弦波状の検出信号を出力できるように配置できるのである。
また、この実施形態では、励磁コイル23と一つの検出コイルの一部である第1の検出コイル32とが、同一の層に形成されるので、それらが別々の層に形成される場合と比べて構成要素の積層数が減る。このため、レゾルバステータ13の厚みを小さくすることができ、この意味でも、レゾルバ11の回転軸方向の寸法を小さくすることができ、レゾルバ11をコンパクトにすることができる。また、構成要素の積層数が減る分だけレゾルバ11の製造コストを抑えることができる。
この実施形態のレゾルバ11では、導電材料からなるレゾルバロータ12が、円周方向に所定の角度間隔により一対の切欠部12bA,12bBを有する。従って、励磁コイル23により磁界(磁束IA)が発生するときに、レゾルバロータ12の切欠部12bA,12bBと重なる領域でのみ、励磁コイル23の磁界(磁束IA)が検出コイル32,34を通過し、検出コイル32,34に起電力(誘起電圧)が発生する。一方、励磁コイル23により磁界(磁束IA)が発生するときに、切欠部12bA,12bBと重ならない領域、すなわち非磁性導電体部12aA,12aBと重なる領域では、磁界(磁束IA)がレゾルバロータ12に当たり、レゾルバロータ12の表面に渦電流が発生する。この渦電流により、励磁コイル23の磁界(磁束IA)と逆方向の磁界(磁束IB)が発生し、それら両方向の磁界(磁束IA,IB)が互いに打ち消し合うことで、検出コイル32,34に誘導電流が発生しない。このような作用の連続により、検出コイル32,34の全体から適切な検出信号を得ることができる。このため、平板なレゾルバロータ12の上に凹凸を形成することなく、レゾルバ11としての回転角度検出を達成することができる。この結果、レゾルバロータ12の製造コストを抑えることができ、延いては、レゾルバ11の製造コストを抑えることができる。
この実施形態のレゾルバ11では、レゾルバステータ13に励磁コイル23と検出コイル32,34の両方が設けられる。このため、励磁コイル23と検出コイル32,34がレゾルバステータ13とレゾルバロータ12に分かれて設けられる場合と異なり、検出コイル32,34による検出信号をレゾルバロータ12とレゾルバステータ13との間でやりとりする必要がなく、信号やりとりのためのロータリィトランスコイルが不要となる。この結果、レゾルバ11からロータリィトランスコイルを省略することができ、レゾルバ11の構成を簡略化することができ、この意味でレゾルバ11をコンパクトにすることができる。
また、この実施形態のレゾルバ11では、ロータリィトランスコイルを省略できることから、特許文献2の技術と比較して、検出信号のゲインを増大させることができ、そのS/N比を高くすることができる。特許文献2の技術では、S/N比が「4」程度であったのに対し、この実施形態では、S/N比を「50」以上にすることができた。
この実施形態では、検出コイル32,34(正弦波コイル21、余弦波コイル22)が、順次連続する8個の正弦波分割コイル21A〜21Hと、順次連続する8個の余弦波分割コイル22A〜22Hとを備える。また、正弦波分割コイル21A,21C,21E,21Gと、余弦波分割コイル22B,22D,22F,22Hとが同一の層に形成され、正弦波分割コイル21B,21D,21F,21Hと、余弦波分割コイル22A,22C,22E,22Gとが別の同一の層に形成され、それら両層が重なって形成される。従って、レゾルバ11をモータ1に取り付けたとき、レゾルバステータ13とレゾルバロータ12との間のギャップが多少変化しても、正弦波コイル21とレゾルバロータ12の位置関係と、余弦波コイル22とレゾルバロータ12の位置関係とを、常に一定に保つことができる。このため、レゾルバ11の取り付け誤差に起因する、回転角度の検出誤差を低減することができる。
また、この実施形態では、検出コイル32,34を構成する順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの外周側を、励磁コイル23を構成する平面コイルパターンが取り囲むので、検出コイル32,34の外周側全体に励磁コイル23から連続した均一な磁界がかけられる。特に、この実施形態では、励磁コイル23が、コイル導線を環状に多重に巻き回すことで構成されるので、励磁コイル23の全周にわたって均一な磁界を発生させることができる。このため、検出コイル32,34の周方向に連続して均一に励磁信号を供給することができ、この意味で、レゾルバ11による回転角度の検出精度を向上させることができる。
この実施形態では、レゾルバ ロータ12が、導電材料として非磁性導電材料で構成されるので、レゾルバロータ12の表面に発生する渦電流が増加し、励磁コイル23で発生する磁束を打ち消す効率が上がる。このため、S/N比が大きく(ノイズが小さく)なり、レゾルバ11による回転角度の検出精度を向上させることができる。
また、この実施形態のレゾルバ11では、励磁コイル23のために「500kHz」の搬送波を「7.8125kHz」の信号波で振幅変調した形式の励磁信号を用いて角度検出を行っている。このため、搬送波がモータノイズ(「10kHz」付近が多い)の影響を受け難くなる。この意味でも、検出コイル32,34での検出信号のS/N比を高くすることができる。
また、この実施形態では、検出コイル32,34につき、正弦波コイル21を形成する7組のコイル導線21a−21n,21b−21m,21c−21l,21d−21k,21e−21j,21f−21i,21g−21hが、正弦波コイル21に発生する誘起電流が、磁束が通過する範囲における正弦波カーブの積分値に相当するように配置される。また、余弦波コイル22を形成する7組のコイル導線22a−22n,22b−22m,22c−22l,22d−22k,22e−22j,22f−22i,22g−22hが、余弦波コイル22に発生する誘起電流が、磁束が通過する範囲における余弦波カーブの積分値に相当するように配置される。このため、平板なレゾルバロータ12の上に凹凸を形成することなく、切欠部12bを設けることで、検出コイル32,34の全体から適切な検出信号を得ることができる。
すなわち、従来のVR型レゾルバでは、その全周にわたって同時に検出信号を得るために、その全周において、レゾルバロータとレゾルバステータとの間のギャップを周期的に変化させる必要があった。しかし、この実施形態のレゾルバ11では、検出コイル32,34(正弦波コイル21、余弦波コイル22)のコイル導線の位置自体を、同じ方向を向いた均一な磁束が作用したときに、レゾルバロータ12の回転角度に応じて、磁束の通過範囲を変えることで、正弦波状あるいは余弦波状の検出信号を出力するように配置できる。このため、レゾルバロータ12とレゾルバステータ13との間のギャップが一定でも、検出コイル32,34で発生する誘起電圧が打ち消し合うことがなく、レゾルバロータ12の表面に凹凸を形成する必要がない。
また、従来のVR型レゾルバでは、レゾルバロータの外周を、正弦波カーブに成形することにコストがかかり問題となった。これに対し、この実施形態では、レゾルバロータ12に正弦波カーブを形成する必要がないため、大きなコストダウンを実現することができた。
<第2実施形態>
次に、本発明の回転角センサを具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、レゾルバステータ13の構成の点で第1実施形態と異なり、特に、励磁コイル24,25と検出コイル32,34に係る構成の点で異なる。図15に、レゾルバステータ13を分解斜視図により示す。図16に、図15の構成要素の一部を拡大して分解斜視図により示す。図17に、同じく図15の構成要素の一部を拡大して分解斜視図により示す。
図15に示すように、レゾルバステータ13は、互いに積層されるベース平板30、絶縁層31、第1の励磁コイル24、絶縁層36、第2の励磁コイル25、絶縁層37、第1の検出コイル32、絶縁層33、第2の検出コイル34及び絶縁層35を備える。最下層に位置するベース平板30及びその上の絶縁層31、並びに、第1の検出コイル32、絶縁層33、第2の検出コイル34及び絶縁層35の構成については、第1実施形態のそれと同様である。
図15,16に示すように、この実施形態では、絶縁層31の上に、第1の励磁コイル24が形成される。第1の励磁コイル24は、同心円状に配置された大小二つの環状コイル24A,24Bを含む。第1の励磁コイル24の上には、絶縁層36が形成される。この絶縁層36には、2つの透孔36a,36bが形成される。この絶縁層36の上には、第2の励磁コイル25が形成される。この第2の励磁コイル25は、環状をなし、第1の励磁コイル24の小さい環状コイル24Bと整合する位置に配置される。これら第1及び第2の励磁コイル24,25は、それらの上の層に形成される第1及び第2の検出コイル32,34とは、上下に重なる位置関係をなす。
第1の励磁コイル24を構成する2つの環状コイル24A,24Bは、それぞれコイル導線を環状かつ多重に巻き回すことで構成される。2つの環状コイル24A,24Bは、互いに逆向きに巻かれ、大きい環状コイル24Aの方が巻数が多い。2つの環状コイル24A,24Bは、一連のコイル導線により構成され、それぞれ一つの端子24a,24bを備える。2つの環状コイル24A,24Bが互いに逆向きに巻かれるので、それぞれに電流を流したときに発生する磁界は互いに逆向きとなる。従って、2つの環状コイル24A,24Bの間の空間では、図16に矢印で示すように、それぞれの磁界が同じ方向(下方向)を向いて互いに強め合うことになる。
第2の励磁コイル25も、同様にコイル導線を環状かつ多重に巻き回すことで構成される。この第2の励磁コイル25と第1の励磁コイル24の小さい環状コイル24Bは、コイル導線が互いに同じ向きに同じ巻数で巻かれる。第2の励磁コイル25は、両端に2つの端子25a,25bを備える。第2の励磁コイル25と、第1の励磁コイル24の小さい環状コイル24Bが互いに同じ向きに巻かれるので、図16に矢印で示すように、それぞれに電流を流したときに発生する磁界が互いに同じ向きとなる。従って、第2の励磁コイル25と環状コイル24Bとの間では、それぞれの磁界が同じ方向を向いて互いに強め合うことになる。
図16において、第1の励磁コイル24の一方の端子24aは、絶縁層36の一方の透孔36aを介して第2の励磁コイル25の一方の端子25aに接続される。同様に、第1の励磁コイル24の他方の端子24bは、絶縁層36の他方の透孔36bを介して第2の励磁コイル25の他方の端子25bに接続される。
図16に示すように、この実施形態では、第1及び第2の励磁コイル24,25が、絶縁層36を挟んで2層に分かれて構成される。このように励磁コイル24,25が2層に分かれることから、励磁コイル24,25の占有面積を増やすことなく、発生する磁界を増強させることができる。
図17に示すように、第1の検出コイル32と第2の検出コイル34は、絶縁層33を挟んで2層に分かれて配置され、これら検出コイル32,34により一つの検出コイルが構成される。これら検出コイル32,34の構成は、第1実施形態のそれと基本的に同じである。
以上説明したこの実施形態のレゾルバ11によれば、環状をなす励磁コイル24,25が、環状をなす検出コイル32,34と重なるように配置されるので、検出コイル32,34の全周にわたって励磁コイル24,25から均一に磁界がかけられる。特に、この実施形態では、励磁コイル24,25が、コイル導線を環状に多重に巻き回すことで構成されるので、励磁コイル24,25の全周にわたって均一な磁界を発生させることができる。このため、検出コイル32,34の全周にわたって均一な条件で励磁信号を供給することができ、この意味で、レゾルバ11による回転角度の検出精度を向上させることができる。
この実施形態では、レゾルバステータ13にて、励磁コイル24,25と検出コイル32,34が、同じベース平板30の上に積層して形成される。従って、例えば、励磁コイルと検出コイルがレゾルバステータとレゾルバロータに分かれて設けられる場合と比べて、この実施形態では、励磁コイル24,25と検出コイル32,34との距離が比較的短くなる。このため、検出コイル32,34による検出信号のゲインを増大させることができ、そのS/N比を高くすることができる。
また、この実施形態では、励磁コイル24,25と検出コイル32,34が、互いに異なる層に別々に形成される。従って、各コイル24,25,32,34の各層における配置の自由度が増える。このため、励磁コイル24,25と検出コイル32,34の配置を最適化することができ、その意味で、レゾルバ11による回転角度の検出性能の向上を図ることができる。
更に、この実施形態では、励磁コイル24,25と検出コイル32,34の一部が上下に重なる位置に配置される。従って、各コイル24,25,32,34の各層における自由度が更に増える。このため、励磁コイル24,25と検出コイル32,34の配置をより一層最適化することができ、その意味で、レゾルバ11による回転角度の検出性能を更に向上させることができる。
その他、この実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の回転角センサを具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、レゾルバステータ13の構成の点で第1実施形態と異なり、特に、励磁コイル26,27と検出コイル32,34に係る構成の点で異なる。図18に、レゾルバステータ13を分解斜視図により示す。図19に、図18の構成要素の一部を拡大して分解斜視図により示す。
図18に示すように、レゾルバステータ13は、互いに積層されるベース平板30、絶縁層31、第1の励磁コイル26、絶縁層38、第2の励磁コイル27、絶縁層37、第1の検出コイル32、絶縁層33、第2の検出コイル34及び絶縁層35を備える。最下層に位置するベース平板30及びその上の絶縁層31、並びに、第1の検出コイル32、絶縁層33、第2の検出コイル34及び絶縁層35の構成については、第1実施形態のそれと同様である。
図18,19に示すように、この実施形態では、絶縁層31の上に、第1の励磁コイル26が形成される。第1の励磁コイル26の上には、絶縁層38が形成される。この絶縁層38には、複数の透孔38a,38bが形成される。この絶縁層38の上には、第2の励磁コイル27が形成される。この第2の励磁コイル27は、同心円状に配置された大小二つの環状コイル27A,27Bを含む。この第2の励磁コイル27は、第1の励磁コイル26と整合する位置に配置される。これら第1及び第2の励磁コイル26,27は、それらの上の層に形成される第1及び第2の検出コイル32,34とは、上下に重なる位置関係をなす。
図20に、第1の励磁コイル26を拡大して斜視図により示す。第1の励磁コイル26は、略L字形状をなす大小様々な複数の導線パターン26A,26Bを備え、それら導線パターン26A,26Bが同一円周上に放射状に配置される。各導線パターン26A,26Bの両端には、それぞれ端子26Aa,26Ab,26Ba,26Bbが設けられる。
図21に、第2の励磁コイル27を拡大して斜視図により示す。第2の励磁コイル27を構成する2つの環状コイル27A,27Bは、それぞれ半円弧状をなす複数本のコイル導線28を環状かつ多重に配列することで構成される。2つの環状コイル27A,27Bは、互いに同じ巻数を有する。2つの環状コイル27A,27Bを構成する各コイル導線28は、両端に端子28a,28bを含む。各端子28a,28bは、隣り合うコイル導線28,28の端子28a,28bと隙間を置いて隣接して配置され、それぞれ一組の端子28a,28bを構成する。各組みの端子28a,28bは、それぞれ、第1の励磁コイル26の各導線パターン26A,26Bの各端子26Aa,26Ab,26Ba,26Bbに対応して配置される。
図19において、第1の励磁コイル26の各導線パターン26A,26Bの各端子26Aa,26Ab,26Ba,26Bbは、絶縁層38の各透孔38a,38bを介して第2の励磁コイル27を構成する環状コイル27A,27Bの各端子28a,28bに接続される。図22に、第1及び第2の励磁コイル26,27の接続状態を斜視図により示す。このように2つの励磁コイル26,27が接続されることにより、一組の励磁コイル29が構成される。図23に、この一組の励磁コイル29のコイルパターンの一部を模式図により示す。この一組の励磁コイル29は、検出コイル32,34を構成する順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンと重なる位置に配置される。図23において、この一組の励磁コイル29は、例えば、ある点F1から導線に沿って矢印方向へ進み、次の点F2までの間で一巻きのループパターンを構成する。また、点F2から導線に沿って矢印方向へ進み、次の点F3までの間で次の一巻きのループパターンを構成する。更に、点F3から導線に沿って矢印方向へ進み、次の点F4までの間で次の一巻きのループパターンを構成する。以下同様に複数のループパターンを構成することになる。このように、一組の励磁コイル29のコイルパターンは、図23に示すように、連続的に巻回された複数のループパターンにより構成される。これらループパターンは、図22に示すように、全体に円環状をなすように配列される。そして、図23に示すように、円周方向には、隣り合うループパターンの一部が重なるように順にずれながら配置され、半径方向には、隣り合うループパターンが重ならないように順に拡大しながら配置される。
以上説明したこの実施形態のレゾルバ11によれば、レゾルバステータ13が励磁コイル26,27(29)と検出コイル32,34の両方を含むので、励磁コイル26,27(29)と検出コイル32,34がレゾルバステータとレゾルバロータに分かれている場合と異なり、検出コイル32,34による検出信号をレゾルバロータ12とレゾルバステータ13との間でやりとりする必要がなく、そのためのロータリィトランスコイルが不要となる。このため、レゾルバ11からロータリィトランスコイルを省略することができ、レゾルバ11の構成を簡略化することができ、レゾルバ11をコンパクトにすることができる。
また、この実施形態では、検出コイル32,34を構成する順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンと重なる位置に励磁コイル26,27(29)が配置される。また、励磁コイル26,27(29)は、連続的に巻回された複数のループパターンにより構成される。これらループパターンが、全体に円環状をなすように配列され、円周方向には、隣り合うループパターンの一部が重なるように順にずれながら配置され、半径方向には、隣り合うループパターンが重ならないように順に拡大しながら配置される。従って、検出コイル32,34の全周に励磁コイル26,27(29)から連続した均一な磁界がかけられる。このため、検出コイル32,34の周方向に連続して均一に励磁信号を供給することができ、この意味で、レゾルバ11による回転角度の検出精度を向上させることができる。
また、この実施形態では、検出コイル32,34と励磁コイル26,27(29)のそれぞれが平面コイルパターンにより構成されるので、これらコイル26,27(29),32,34がレゾルバ11の構成要素として嵩張らない。このため、レゾルバ11の回転軸方向の寸法を小さくすることができ、レゾルバ11をコンパクトにすることができる。
その他、この実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の回転角センサを具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、レゾルバステータ13の構成の点で第1実施形態と異なり、特に、励磁コイル23と第1の検出コイル32に係る構成の点で異なる。図24に、励磁コイル23と第1の検出コイル32を斜視図により示す。
すなわち、第1実施形態では、図4に示すように、励磁コイル23を、第1の検出コイル32を構成する順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの外周側を取り囲む平面コイルパターンにより構成した。これに対し、図24に示すように、この実施形態の励磁コイル23は、第1の検出コイル32を構成する順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの外周側を取り囲む平面コイルパターン23Aと、内周側を取り囲む平面コイルパターン23Bより構成される。ここで、各平面コイルパターン23A,23Bは、それぞれコイル導線を環状に多重に巻き回すことで構成される。そして、外周側を取り囲む平面コイルパターン23Aと内周側を取り囲む平面コイルパターン23Bが、電流の流れる向きが逆方向となるように接続される。
以上説明したこの実施形態のレゾルバ11によれば、第1の検出コイル32を構成する順方向の平面コイルパターン及び逆方向の平面コイルパターンの外周側及び内周側のそれぞれが、励磁コイル23を構成する二つの平面コイルパターン23A,23Bにより取り囲まれ、それぞれの平面コイルパターン23A,23Bを流れる電流の向きが逆方向となる。従って、第1の検出コイル32の外周側及び内周側の全体に励磁コイル23(平面コイルパターン23A,23B)から同じ方向の連続した均一な磁界がかけられる。また、この実施形態でも、各平面コイルパターン23A,23Bが、コイル導線を環状に多重に巻き回すことで構成されるので、励磁コイル23の全周にわたって均一な磁界を発生させることができる。このため、第1実施形態のレゾルバ11に比べ、検出コイル32,34の周方向に連続して均一かつ強力に励磁信号を供給することができ、この意味で、レゾルバ11による回転角度の検出精度を更に向上させることができる。
その他、この実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して以下のように実施することもできる。
(1)前記第1実施形態では、2Xコイルとするために、正弦波コイル21と余弦波コイル22とを、各々8個に分割して分割コイルを形成した。これに対し、1Xコイルを形成するならば、正弦波コイル21を、第1分割コイル21A、第2分割コイル21B、第3分割コイル21C、第4分割コイル21Dとし、余弦波コイル22を、第1分割コイル22A、第2分割コイル22B、第3分割コイル22C、第4分割コイル22Dとして構成することもできる。
(2)前記第1実施形態では、振幅式のレゾルバについて説明したが、本発明はレゾルバの構造に関するものであり、位相差式レゾルバに適用することもできる。
この発明は、内燃機関や電動機等の出力軸の回転角の検出のために利用可能である。
11 レゾルバ
12 レゾルバロータ
12a 非磁性導電体部
12aA 非磁性導電体部
12aB 非磁性導電体部
12b 切欠部
12bA 切欠部
12bB 切欠部
13 レゾルバステータ
23 励磁コイル
23A 平面コイルパターン(外周側)
23B 平面コイルパターン(内周側)
24 第1の励磁コイル
24A 環状コイル(大)
24B 環状コイル(小)
25 第2の励磁コイル
26 第1の励磁コイル
26A 導線パターン
26B 導線パターン
27 第2の励磁コイル
27A 環状コイル(大)
27B 環状コイル(小)
28 コイル導線
29 励磁コイル
30 ベース平板(ベース基板)
32 第1の検出コイル
34 第2の検出コイル

Claims (9)

  1. 励磁信号が入力される励磁コイルと、検出信号を出力する検出コイルとを含むステータと、
    前記ステータと回転軸方向に対向した位置にあって回転するロータと
    を備えた回転角センサにおいて、
    前記検出コイルは、巻き方向が順方向の平面コイルパターンと逆方向の平面コイルパターンとを含み、前記順方向の平面コイルパターンと前記逆方向の平面コイルパターンとが円周方向に順に配置されることと、
    前記励磁コイルは、前記順方向の平面コイルパターン及び前記逆方向の平面コイルパターンの外周側を取り囲むコイルパターンを含むことと
    を備えたことを特徴とする回転角センサ。
  2. 前記励磁コイルは、更に、前記順方向の平面コイルパターン及び前記逆方向の平面コイルパターンの内周側を取り囲むコイルパターンを含み、前記外周側を取り囲むコイルパターンと前記内周側を取り囲むコイルパターンは電流の流れる向きが逆方向となるように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の回転角センサ。
  3. 励磁信号が入力される励磁コイルと、検出信号を出力する検出コイルとを含むステータと、
    前記ステータと回転軸方向に対向した位置にあって回転するロータと
    を備えた回転角センサにおいて、
    前記検出コイルは、巻き方向が順方向の平面コイルパターンと、逆方向の平面コイルパターンとを含み、前記順方向の平面コイルパターンと前記逆方向の平面コイルパターンとが円周方向に順に配置されることと、
    前記励磁コイルは、前記順方向の平面コイルパターン及び前記逆方向の平面コイルパターンと重なる位置に配置され、連続的に巻回された複数のループパターンにより構成され、これらループパターンが、全体に円環状をなすように配列され、円周方向には隣り合うループパターンの一部が重なるように順にずれながら配置され、半径方向には前記隣り合うループパターンが重ならないように順に拡大しながら配置されることと
    を備えたことを特徴とする回転角センサ。
  4. 前記ロータは、導電材料により形成され、円周方向に所定の角度間隔により切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の回転角センサ。
  5. 前記導電材料は、非磁性導電材料であることを特徴とする請求項4に記載の回転角センサ。
  6. 前記ステータは、ベース基板を含み、前記励磁コイルと前記検出コイルとは、前記ベース基板上に積層して形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の回転角センサ。
  7. 前記ステータは、ベース基板を含み、前記励磁コイルと前記検出コイルとは、前記ベース基板上に積層して形成され、前記励磁コイルの少なくとも一部と前記検出コイルの少なくとも一部とが、同一の層に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転角センサ。
  8. 前記励磁コイルと前記検出コイルは、異なる層に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の回転角センサ。
  9. 前記励磁コイルの少なくとも一部と前記検出コイルの少なくとも一部が重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の回転角センサ。
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KR101429129B1 (ko) 2013-03-29 2014-08-11 주식회사 트루윈 브레이크 라이닝 마모 감지장치용 센서모듈
JP2017058200A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 オークマ株式会社 樹脂軸受けを使用した回転位置検出用レゾルバ

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