JP5101825B2 - 回転体駆動制御装置および画像形成装置 - Google Patents

回転体駆動制御装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、モータ等で回転体を回転駆動させたときに、その回転体の回転周期変動を低減するのに好適な回転体駆動制御装置、およびその回転体駆動制御装置を搭載して、感光体ドラムの回転軸を高精度に駆動制御することを可能にした画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置では、画質向上のため、回転体である感光体ドラムの回転周期変動を低減する回転体駆動制御装置を備えることがある。図1は、その画像形成装置の一例を示す。以下、図1を用いて画像形成装置の説明をする。図1は、4色タンデム型カラープリンタ等のカラー画像形成装置である。まず、図1の構成について説明する。5は制御器で、画像形成装置全体を制御する。1a〜1dは感光体ドラムである。感光体ドラム1aはブラック、感光体ドラム1bはシアン、感光体ドラム1cはマゼンタ、感光体ドラム1dはイエローの潜像をそれぞれ形成する。2a〜2dは露光装置で、所望の潜像を感光体ドラム1a〜1d上に形成する。モータ6a〜6dは、駆動ギヤ10a〜10dと従動ギヤ11a〜11dを介して感光体ドラム1a〜1dを回転駆動する。ベルト3はベルト駆動モータ4で駆動されて、転写紙7を搬送する。
次に、図1の画像形成装置の動作について説明する。画像形成が開始されると、転写紙7が図示しない給紙ユニットからベルト3まで搬送される。そして、ベルト3で受け渡されて、各色の感光体ドラム上に順次搬送される。このとき、露光装置2a〜2dによって真上から感光体ドラム1a〜1d上に潜像が形成される。この部分にトナーが吸着されて、転写紙7の通過とともに感光体ドラム1a〜1dの真下にある転写紙7へトナーは転写される。図1に示したような画像形成装置において、各色の感光ドラム1a〜1dはDCブラシレスモータ等で駆動されるが、駆動ギヤ10a〜10dの偏心あるいはトルクリップル等によるモータ回転周期変動、従動ギヤ10a〜10dの偏心によるドラム回転周期変動によって、形成された画像には副走査方向の位置ずれが発生する。
従来の画像形成装置では、画質を向上するために、いくつかの対応策を施していた。DCサーボモータの回転周期変動に対しては、モータ軸回転角速度を検出してフィードバックする制御系を用いていた。また、感光体ドラム軸と同一軸上にある歯車の最大偏心位置を製造工程で検出して、4つの感光体ドラム軸にある歯車偏心位置を調節して組み付けていた。そして、偏心による回転周期変動それぞれの位相を同期させて、色ずれを相対的に軽減していた。近年では、上記方法による回転周期変動の位相合せでは、品質の向上が難しくなっている。なぜならば、4つの感光体ドラムにおける回転周期変動の振幅値はそれぞれ異なるため、各色の画像を重ね合わせても画素の色ずれが絶対的に発生するからである。
したがって、色ずれを軽減した高品質の出力画像を得るためには、振幅の絶対量を低減させる必要がある。一般的には、感光体ドラム軸にロータリーエンコーダを設け、その検知結果によりモータ6a〜6dの回転を制御する方法が知られているが、高コストにつながる問題がある。ただし、感光体ドラムの回転周期変動は、駆動伝達系誤差による原因が大きく。この場合、ドラムあるいはドラムと同軸にあるギヤの1回転、モータあるいはモータと同軸にあるギヤの1回転に相当する回転周期変動によって生じる画素の絶対的な位置ずれが、他の回転周期に相当する回転周期変動によって生じる画素の絶対的な位置ずれよりも大きいことが知られている。
そこで、本発明者らは、回転周期変動の振幅値を低減させるために、ロータリーエンコーダのコードホイールに相当する被検出板上のスリット間を通過する時間を計測して、所望の回転周期に相当する回転周期変動を検出する方式を考案した下記(特許文献1)。この方式は、従来のように、被検出板上のスリットが一定時間中に通過する個数をカウントして回転周期変動を検出するロータリーエンコーダよりも、スリット間隔や個数を少なくできるため、簡易で低コストな構成で実現できる利点がある。
また、他の技術として、下記特許文献2に記載された「回転体駆動制御方法及びその装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、プログラム、並びに記録媒体」がある。これは、回転軸を2つの異なる回転速度で回転し、回転軸と同軸に付設した被検出板上に加工したスリット間の通過時間を計測して、所望の回転周期に相当する回転周期変動を検出し、補正制御する駆動制御装置である。
また、他の技術として、下記特許文献3に記載の「翼振動計測方法及びこれを用いた翼振動監視システム」がある。これは、3つの翼センサを用いて翼の通過時間を計測することで、翼の振動の振幅、位相、周波数を求める計測方法である。
また、本出願人による特許出願である特願2005−235431では、モータと回転体間の減速比を非整数とし、同一スリット間の通過時間を複数回転にわたって計測することで、所望の回転周期に相当する回転周期変動を検出し、補正制御する駆動制御装置を提案している。
また、本出願人による特許出願である特願2005−292027では、モータと回転体間の減速比を非整数とし、同一スリット間の通過時間を複数回転にわたって計測することで、所望の回転周期に相当する回転周期変動を検出し、補正制御する駆動制御装置を提案している。
特開2005−312262号公報 特開2005−094987号公報 特許第3530474号公報
しかしながら、特許文献1の特開2005−312262号公報や、特許文献2の特開2005−094987号公報の構成では、モータの1回転周期のような短周期に相当する回転周期変動を高精度に検出するためには、スリット間を高精度に加工する必要がある。そのため、加工精度を向上させるとコストアップになる問題がある。特に、メンテナンス時に、被検出板を感光体ドラムと同時に交換する場合、大幅なコストアップにつながる。また、特許文献3の特許第3530474号公報の構成では、センサを3つも要するため、コスト上の問題がある。さらに、上記特願2005−235431や特願2005−292027では、減速比が固定されるため、他機構のレイアウトを制約したり、補正制御の開始基準を複数回転にわたって設ける必要があったりすることで、実質、画像形成装置への搭載は不可能である。
そこで本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、モータの1回転周期のような短周期な回転周期変動を低コストで高精度に検出し、補正できる回転駆動制御装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することである。
すなわち、本発明は、2つのセンサを補正対象である短周期の回転周期を検出するのに適した配置とすることで、短周期の回転周期変動を検出し、その回転周期変動を補正制御する装置を提案するとともに、それを搭載した画像形成装置を提案することを目的とした。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る回転駆動制御装置は、モータと、該モータの回転力を伝達する伝達機構と、該伝達機構に連結され前記モータにより回転駆動される回転体と、該回転体の回転軸を中心に環状に配設された複数の被検出体と、前記回転軸を中心とする円周上に形成されて前記複数の被検出体のうちの任意の2つの被検出体を両端に有する第1の区間と、前記回転軸を中心とする円周上に形成されて前記複数の被検出体のうちの任意の2つの被検出体を両端に有するとともに少なくとも一端は前記第1の区間を構成する被検出体とは異なる被検出体を用いて形成された第2の区間と、前記被検出体を検出する2つの検出器であって、該2つの検出器の間が前記回転軸を中心に前記回転体上に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期の2πの整数倍とπ/2分または検出所望周期の2πの整数倍と3π/2分ずれた配置関係に配置された2つの検出器と、前記回転体の回転時に、前記第1の区間と前記第2の区間が前記検出器を通過する通過時間を前記検出器からの信号に基づいて検出する通過時間検出手段と、該通過時間検出手段により検出された通過時間に基づいて、前記回転体の検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成する振幅位相生成手段と、該振幅位相生成手段で生成された振幅と位相に基づき、前記回転周期変動を低減するように前記モータの回転を制御する回転制御手段とを備え、前記複数の被検出体のうちの少なくとも先頭の1つの被検出体の円周方向の幅は他の被検出体の円周方向の幅と異なり、かつ、前記先頭の1つの被検出体の半径方向の幅は他の被検出体の半径方向の幅と同一であり、該1つの先頭の被検出体を開始基準としたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る回転駆動制御装置は、モータと、該モータの回転力を伝達する伝達機構と、該伝達機構に連結され前記モータにより回転駆動される回転体と、該回転体の回転軸を中心に隣接する少なくとも3個を1組として複数組が適間隔を隔てて環状に配設された複数の被検出体であって、各組の被検出体が前記回転体に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期のπ/2に相当する位置関係に配置された複数の被検出体と、該被検出体を検出する2つの検出器であって、前記2つの検出器間が前記回転軸を中心に前記回転体上に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期の2πの整数倍とπ/2分または検出所望周期の2πの整数倍と3π/2分ずれた配置関係に配置された2つの検出器と、前記回転体の回転時に、前記被検出体の各組ごとの異なる2個の組み合わせによって形成される2つの区間が前記検出器を通過する通過時間を前記検出器からの信号に基づいて検出する通過時間検出手段と、該通過時間検出手段により検出された通過時間に基づいて、前記回転体の検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成する振幅位相生成手段と、該振幅位相生成手段で生成された振幅と位相に基づき、前記回転周期変動を低減するように前記モータの回転を制御する回転制御手段とを備え、前記複数の被検出体のうちの少なくとも先頭の1つの被検出体の円周方向の幅は他の被検出体の円周方向の幅と異なり、かつ、前記先頭の1つの被検出体の半径方向の幅は他の被検出体の半径方向の幅と同一であり、該1つの先頭の被検出体を開始基準としたことを特徴とする。
請求項3の発明に係る回転駆動制御装置は、モータと、該モータの回転力を伝達する伝達機構と、該伝達機構に連結され前記モータにより回転駆動される回転体と、該回転体の回転軸を中心に隣接する少なくとも4個を1組として複数組が適間隔を隔てて環状に配設された複数の被検出体であって、各組の被検出体が前記回転体に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期のπに相当する位置関係に配置された複数の被検出体と、該被検出体を検出する2つの検出器であって、前記2つの検出器間が前記回転軸を中心に前記回転体上に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期の2πの整数倍とπ/2分または検出所望周期の2πの整数倍と3π/2分ずれた配置関係に配置された2つの検出器と、前記回転体の回転時に、前記被検出体の各組ごとの異なる2個の組み合わせによって形成される少なくとも2つの区間が前記検出器を通過する通過時間を前記検出器からの信号に基づいて検出する通過時間検出手段と、該通過時間検出手段により検出された通過時間に基づいて、前記回転体の検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成する振幅位相生成手段と、該振幅位相生成手段で生成された振幅と位相に基づき、前記回転周期変動を低減するように前記モータの回転を制御する回転制御手段とを備え、前記複数の被検出体のうちの少なくとも先頭の1つの被検出体の円周方向の幅は他の被検出体の円周方向の幅と異なり、かつ、前記先頭の1つの被検出体の半径方向の幅は他の被検出体の半径方向の幅と同一であり、該1つの先頭の被検出体を開始基準としたことを特徴とする。
請求項の発明に係る回転駆動制御装置は、請求項1乃至3のいずれかの回転体駆動制御装置において、前記振幅位相生成手段は、前記開始基準を基点として前記検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成することを特徴とする。
請求項の発明に係る回転駆動制御装置は、請求項1乃至のいずれかの回転体駆動制御装置において、前記被検出体は、前記検出所望周期の整数倍の位置の間隔に配置し、前記検出所望周期の整数倍に相当する区間の前記通過時間を平均化処理して、前記通過時間とすることを特徴とする。
請求項の発明に係る回転駆動制御装置は、請求項1乃至のいずれかの回転体駆動制御装置において、前記検出所望周期は、前記モータの1回転周期に相当することを特徴とする。
請求項の発明に係る回転駆動制御装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置において、前記通過時間検出手段は、前記2つの検出器それぞれからの信号を並列に処理することを特徴とする。
請求項の発明に係る回転駆動制御装置は、請求項1乃至のいずれかの回転体駆動制御装置において、前記検出器は透過型センサであり、前記被検出体はスリットであることを特徴とする。
請求項の発明に係る画像形成装置は、請求項1乃至のいずれかの回転体駆動制御装置を搭載し、かつ前記回転体は感光体ドラムであることを特徴とする。
以上述べたように請求項1の発明の回転駆動制御装置によれば、所望周期の回転周期変動を2つの検出器間の配置関係を調整することで、スリット間の加工精度を低減でき、低コストで高精度に回転周期変動の補正制御ができる。
請求項2の発明の回転駆動制御装置によれば、所望周期の回転周期変動を2つの検出器間の配置関係を調整することで、スリット間の加工精度を低減でき、低コストで高精度に回転周期変動の補正制御ができる。
請求項3の発明の回転駆動制御装置によれば、所望周期の回転周期変動を2つの検出器間の配置関係を調整することで、スリット間の加工精度を低減でき、低コストで高精度に回転周期変動の補正制御ができる。
また、請求項1〜3の発明の回転駆動制御装置によれば、通過時間検出の開始基準を設けることで、2つの検出器それぞれで検出する通過時間を整然と対応させることができ、被検出部を多くして平均化することで高精度に回転周期変動を検出ができる。
請求項の発明の回転駆動制御装置によれば、回転周期変動の位相に対する基準を設けることで、回転周期変動を打ち消す補正の位相がずれることなく、高精度に回転周期変動の補正制御ができる。
請求項の発明の回転駆動制御装置によれば、前記被検出体を前記所望周期の整数倍の位置に配置することで、回転体の1回転中に回転周期変動が同一位相となる時の通過時間を正確に複数回検出でき、高精度な平均化処理ができ、平均化処理も簡易に実現できる。
請求項の発明の回転駆動制御装置によれば、モータの1回転周期に相当する回転周期変動を検出することで、モータあるいはモータと同軸にあるギヤ偏心によって発生する回転周期変動を低減することができる。
請求項の発明の回転駆動制御装置によれば、前記2つの検出器それぞれの信号を並列に処理することで、処理の高速化を実現できる。
請求項の発明の回転駆動制御装置によれば、検出器に透過型センサを用いることで、低コストでも検出精度の良好な構成を得られる。
請求項の発明の画像形成装置によれば、感光体ドラムの回転周期変動を低減することで、高画質な画像を得ることができる。
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明が適用される画像形成装置の感光体ドラム駆動制御機構部を示す斜視図であり、図2は図1の感光体ドラム駆動制御機構における駆動制御装置単体の構成を示す斜視図である。まず、図1の構成について説明する。図1は、4色タンデム型カラープリンタ等のカラー画像形成装置である。5は制御器で、画像形成装置全体を制御する。1a〜1dは感光体ドラムである。感光体ドラム1aはブラック、感光体ドラム1bはシアン、感光体ドラム1cはマゼンタ、感光体ドラム1dはイエローの潜像をそれぞれ形成する。2a〜2dは露光装置で、所望の潜像を感光体ドラム1a〜1d上に形成する。モータ6a〜6dは、駆動ギヤ10a〜10dと従動ギヤ11a〜11dを介して感光体ドラム1a〜1dを回転駆動する。ベルト3はベルト駆動モータ4で駆動されて、転写紙7を搬送する。
次に、図1の画像形成装置の動作について説明する。画像形成が開始されると、転写紙7が図示しない給紙ユニットからベルト3まで搬送される。そして、ベルト3で受け渡されて、各色の感光体ドラム上に順次搬送される。このとき、露光装置2a〜2dによって真上から感光体ドラム1a〜1d上に潜像が形成される。この部分にトナーが吸着されて、転写紙7の通過とともに感光体ドラム1a〜1dの真下にある転写紙7へトナーは転写される。図1に示したような画像形成装置において、各色の感光ドラム1a〜1dはDCブラシレスモータ等で駆動されるが、駆動ギヤ10a〜10dの偏心あるいはトルクリップル等によるモータ回転周期変動、従動ギヤ11a〜11dの偏心によるドラム回転周期変動によって、形成された画像には副走査方向の位置ずれが発生する。
次に、図2において、図1の感光体ドラム駆動制御機構における駆動制御装置単体の構成を詳細に説明する。図2のDCサーボモータであるモータ6はカップリング9aを通じて駆動ギヤ10を回転駆動する。駆動ギヤ10は従動ギヤ11に駆動力を伝達し、従動ギヤはカップリング9b,9cを介して、感光体ドラム1を回転させる。ここでは、減速比を20:1としている。感光体ドラム1の回転軸12には、スリット13を備えた被検出板が設けられ、回転軸12とともに回転する。このとき、スリット13がセンサ14を通過すると、センサ14はパルス信号15を感光体駆動制御器8に送信する。感光体駆動制御器8は、感光体ドラム1の回転周期変動を検出して、回転周期変動を抑制するようにモータ速度基準信号16をモータ6に向けて送信する。
感光体ドラム1はモータ6と駆動ギヤ10と感光体ドラム1の回転軸12に固定された従動ギヤ11により駆動される。ここで、回転駆動機構の歯車列を1段としたのは、部品点数を少なくし低コストにするためと、歯車を2つにして歯形誤差や偏心による伝達誤差の要因を少なくするためである。また、1段減速機構としたことで高い減速比を設定すると、感光体ドラム1の回転軸12上にある従動ギヤ11は感光体ドラム1の径より大きな大口径歯車となる。したがって、感光体ドラム1上に換算した大口径歯車の単一ピッチ誤差は小さくなり、副走査方向の印字位置ずれと濃度むら(バンディング)の影響が少なくなる効果もある。ただし、減速比は、感光体ドラム1の目標回転角速度とDCモータ特性において、高効率が得られる回転角速度領域より決定される。
感光体ドラムの回転軸12の大きな回転周期変動は3つある。1つは、歯車噛合い周期で発生している回転周期変動である。これは、歯の単一ピッチ誤差や負荷変動、慣性モーメントとの関係に起因するバックラッシュが主な原因である。しかし、本駆動機構の構成では、前述したように、従動ギヤ11の径は感光体ドラム1の径より大きいので、感光体ドラム1上、つまり画像上に換算すると、歯単1ピッチ分の変動は小さく影響は少ない。
2つ目の変動は、モータの1回転で発生している回転周期変動である。これは、モータ軸の駆動ギヤ10における歯の累積ピッチ誤差や偏心による伝達誤差が主な原因である。ただし、本駆動機構の実施例では、モータ軸の駆動ギヤ10の回転周期は、従動ギヤ11の半回転周期の自然数分の1となっている。つまり、感光体ドラム回転中心から光書き込み位置と転写位置へ向かう線の角度がπの場合は、光書き込み位置の変動と転写位置の変動が同位相となり、転写画像の位置ずれへの影響を軽減できる。ところが、この構成だけでは、搬送ベルトで搬送される転写紙と感光体ドラム間の速度差により画素の太りは抑圧できない。
したがって、本発明のように回転周期変動を抑える方が、より画質がよくなる。なお、この位相合せをしておくと制御誤差があったときの影響が軽減でき、かつ感光体ドラム周期変動を検出するときの計測誤差を軽減できる。また、感光体ドラム回転中心から光書き込み位置と転写位置へ向かう線の角度がπでない場合は、感光体ドラム回転中心から光書き込み位置と転写位置へ向かう線の角度をモータ軸が自然数回分だけ回転する角度となるようにする。さらに、本発明では、感光体ドラムの回転周期変動検出のための検出区間を通過する時間が、モータ軸の回転周期の自然数倍となるようにする。
3つ目の変動は、感光体ドラムの1回転で発生している回転周期変動である。これは、従動ギヤ11の歯の累積ピッチ誤差や偏心による伝達誤差が主な原因である。また、従動ギヤ11の軸と感光体ドラムの回転軸12との連結がカップリング9b,9cで行われているため、両軸の軸心位置誤差や偏角も原因の一つとなる。特許文献1の特開2005−312262号公報による技術によって、感光体ドラムの1回転で発生している回転周期変動は低コストかつ高精度に検出できる。ただし、スリット13を付設した被検出板と回転軸12の取り付け精度を緩和するため、1対のセンサ14は回転軸12を中心に対向させて配置している。しかし、センサ14は高応答周波数を必要としない。したがって、2つのセンサを設けても大幅なコストアップにはつながらず、むしろ取り付け精度の緩和による低コストメリットが得られる。1対のセンサ14は必ずしも対向させて配置する必要は無い。
以上を踏まえて、本発明におけるモータの1回転周期に相当する回転周期変動の検出手段についての第1の実施例について説明する。まず、被検出板上のスリットとセンサの構成を図3に示す。被検出板は、複数のスリットと2つのセンサで構成されており、回転軸12を中心に反時計回りに回転する。被検出板はスリット13a〜13lまでのスリット12個を有しているが、これはスリットの平均化処理を行うためである。本発明において、検出に最低限必要なスリットの構成組はスリット13a〜スリット13cであるが、平均化によりノイズによる検出精度の低下を防ぐことができるために、本実施例では構成組を4組にしている。
3つのスリット間の配置関係は、各スリットがセンサを通過する瞬間のエッジ部を基準にして規定している。スリット13aとスリット13b間はγであり、スリット13bとスリット13c間はγである。スリット13a〜13cの順番と同様に、スリット13d〜13f、スリット13g〜13i、スリット13j〜13lも、それぞれの角度をγとγで規定している。スリット13aとスリット13d、スリット13gとスリット13j間は、回転軸12を中心に90度の角度で配置している。また、スリット13aは、モータ1回転周期に相当する回転周期変動を補正制御する開始基準判定となるホームポジションの機能を持たせている。
これは、スリット13b〜13lのスリット幅を同一として、スリット13aのスリット幅をスリット13b〜13lとは異なる構成、図示例では狭くすることで達成できる。つまり、スリット13aがセンサ14を通過している時は、センサがONあるいはOFFしている時間が短いという時間差を判定するのである。実際の設計では、この時間差は、回転軸12上の回転周期変動による通過時間の変動よりも大きくなるようにスリット幅の差をつけるのが好ましい。また、2つのセンサ14aとセンサ14b間の角度は、回転軸12を中心に角度θとなるように配置している。θは、モータの1回転で進む角度2πに対して、θ=2nπ+π/2あるいは2nπ+3π/2となる構成が望ましい。ただし、nは整数である。このとき、どちらかを開始基準用のマスターセンサとする必要がある。第1の実施例では、センサ14aをマスターセンサとする。なお、この実施例においては、スリット通過時のパルス信号は通過時にON(信号が立ち上がる)となるように設定しているが、通過時にOFF(信号が立ち下がる)となる設定でも構わない。
次に、回転軸12の回転時にセンサ14aとセンサ14bがスリット13a〜13lを通過したときに出力するパルス信号を時間軸で表示した結果を図4に示す。パルス信号15a〜15lは、センサ14aをスリット13a〜13lが通過したときに発生する。同様に、パルス信号15’a〜15’lは、センサ14bをスリット13a〜13lが通過したときに発生する。tは、パルス信号15aが立ち上がってから立ち下がるまでの時間である。同様に、t’は、パルス信号15’aが立ち上がってから立ち下がるまでの時間である。
〜tあるいはt’〜からt’は、隣接するパルス信号の立ち上り時間の間隔であり、図4に示した関係を有している。このようにセンサ14aとセンサ14bからのパルス信号を得て通過時間を計測するときに、モータ6の1回転周期に相当する回転周期変動を検出するフローを図5および図6に示す。この検出は、商品出荷前の製造工程、あるいは感光体ドラム交換時に行うのが望ましい。また、締結部において経時や環境による滑り等が発生する場合は、あらかじめ規定された時間や枚数に応じたり、ユーザーの使用状況(プリント要求の無いタイミング)に合せたり、作像中に行ったりしてもよい。
次に、図5および図6のフローに基づいて感光体駆動制御器8の動作を説明する。図2における感光体駆動制御器8はモータ6を目標回転角速度D×ωmで駆動させる指令信号を出力し(S1)、回転駆動する。モータ6の図示しない回転角速度検出器から出力される回転速度情報より、感光体駆動制御器8は目標とする回転速度に達したかどうかを判断し(S2)、目標とする回転速度に達しなかった場合は(S1)に戻り、目標とする回転速度に達していると判断した場合、ホームポジションパルス検出モードに入る。ホームポジション検出モードは、センサ14aとセンサ14bそれぞれに対するパルス信号に関して行う(S3、S5)。
センサ14aに関するホームポジションパルス検出モードでは、まず、パルス信号の立ち上りを検出(S3−1)すると、タイマカウンタを0としてカウントアップを開始する(S3−2)。続いて、パルス信号の立ち下りを検出したときの(S3−3)タイマ値が閾値thpよりも高い場合、ホームポジションのスリット13aを通過していないと判断して、再度(S3−1)に帰り、パルス信号の立ち上り検出を待つ。閾値thpよりも低い場合、そのときのタイマカウンタの値をtとして記録する(S3−6)。タイマ値が閾値thpよりも高い場合、次のパルス信号の立ち上りを検出したときに(S3−5)、被基準検出部をホーム位置として検出する(S3−6)。こうして、ホームポジションを検出できた後、センサ14aは図4におけるtからtまでのスリット間通過時間検出モードに入る(S4)。
通過時間検出モードでは、事前のホームポジションパルス検出モードの(S3−6)におけるタイマカウントアップをそのまま継続している。まず、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−1)と、そのときのタイマカウンタ値からtを引いた値をtとして記録する(S4−2)。本実施例においては、図3に示したように、3個を1組としたスリット構成組を4組備えている。ここまでのステップにおいて、ホームポジションを含むスリット構成組におけるスリット間通過時間の検出は実現できている。この後は、残りの3組におけるスリット間通過時間を検出していく。ここではループiの状態に関して説明する。まず、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−3)と、タイマカウンタを0としてカウントアップを開始する(S4−4)。そして、パルス信号の立ち上りを検出した(S4−5)ときのタイマカウンタの値をt2*i+1として記録する(S4−6)。さらに、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−7)と、そのときのタイマカウンタ値からt2*i+1を引いた値をt2*i+2として記録する(S4−8)。
同様に、センサ14bに関するホームポジションパルス検出モード(S5)やスリット通過時間モード(S6)を動作して、スリット間通過時間をt’からt’まで検出する。これらの通過時間データを平均化(S7)する。本実施例では、減速比が20:1であり、4組のスリット構成組は被検出板上において90度ずれて配置している。したがって、各スリット構成組中に検出する2回の通過時間は、検出する順序ごとにモータの1回転に相当する回転周期変動の位相は同一である。したがって、同一位相どうしの通過時間をまとめることができる。よって、平均化した通過時間TとT、T'とT'は以下のようにして算出できる。
=(t+t+t+t)/2
=(t+t+t+t)/2
T'=(t'+t'+t'+t')/2
T'=(t'+t'+t'+t')/2
最後に、モータの1回転周期に相当する回転周期変動を演算し(S8)、回転周期変動の振幅と位相を求める。モータの1回転周期に相当する回転周期変動の振幅をA、ホームポジションを基準とした初期位相をα、平均回転速度をω、減速比Dとして算出する。ωは、予め被検出板1回転の時間Tを検出しておいて、ω=2π/Tとして算出してもよい。数式1を計算することで、Acosα、Asinαを求めることができる。
Figure 0005101825
数式1は、左辺の行列の逆行列を求めて解いても良いし、他の数値計算手法を利用しても良い。この結果を用いて、以下の計算によって、Aとαを求めることができる。
A=√((Acosα)+(Asinα)
α=tan―1(Asinα/Acosα)
こうして、モータの1回転周期に相当する回転周期変動の振幅Aとホームポジションを基準とした位相αが求まる。このAとαの演算処理が終了後、適宜、モータ速度補正処理を実行する。また、γとγがモータの1/4回転で進む角度に相当するとき、数式1は簡略することができ、数式2を計算するだけで良い。数式2を用いることで、計算負荷を減らした構成にすることができる。
Figure 0005101825
次に第2の実施例について説明する。第1の実施例では、隣接するスリット間の通過時間をそのまま用いて、モータの1回転周期に相当する回転周期変動の振幅と位相を計算した。第2の実施例では、隣接するスリット間の通過時間を組み合わせて、回転周期変動の検出精度を向上する構成について説明する。まず、被検出板上のスリットとセンサの構成を図7に示す。第1の実施例と同様に、被検出板は、複数のスリットと2つのセンサで構成されており、回転軸12を中心に反時計回りに回転する。被検出板はスリット13a〜13pまでの16個のスリットを有しているが、これはスリットの平均化処理を行うためである。本発明において、検出に最低限必要なスリットの構成組はスリット13a〜スリット13dであるが、平均化によりノイズによる検出精度の低下を防ぐことができるために、この第2の実施例では構成組を4組にしている。
4つのスリット間の配置関係は、各スリットがセンサを通過する瞬間のエッジ部を基準にして規定している。スリット13aとスリット13c間はγであり、スリット13bとスリット13d間はγである。スリット13a〜13dの順番と同様に、スリット13e〜13h、スリット13i〜13l、スリット13m〜13pも、それぞれに対応する角度をγとγで規定している。スリット13aとスリット13e、スリット13iとスリット13m間は、回転軸12を中心に90度の角度で配置している。また、スリット13aは、モータ1回転周期に相当する回転周期変動を補正制御する開始基準判定となるホームポジションの機能を持たせている。これは、スリット13b〜13pのスリット幅を同一として、スリット13aのスリット幅をスリット13b〜13pとは異なる構成、図示例では狭くすることで達成できる。
つまり、スリット13aがセンサ14を通過している時は、センサがONあるいはOFFしている時間が短いという時間差を判定するのである。実際の設計では、この時間差は、時間回転軸12上の回転周期変動による通過時間の変動よりも大きくなるようにスリット幅の差をつけるのが好ましい。また、2つのセンサ14aとセンサ14b間の角度は、回転軸12を中心に角度θとなるように配置している。θは、モータの1回転で進む角度2πに対して、θ=2nπ+π/2あるいは2nπ+3π/2となる構成が望ましい。ただし、nは整数である。このとき、どちらかを開始基準用のマスターセンサとする必要がある。この実施例では、センサ14aをマスターセンサとする。
次に、回転軸12の回転時にセンサ14aとセンサ14bがスリット13a〜13pを通過したときに出力するパルス信号を時間軸で表示した結果を図8に示す。パルス信号15a〜15pは、センサ14aをスリット13a〜13pが通過したときに発生する。同様に、パルス信号15’a〜15’pは、センサ14bをスリット13a〜13pが通過したときに発生する。tは、パルス信号15aが立ち上がってから立ち下がるまでの時間である。同様に、t’は、パルス信号15’aが立ち上がってから立ち下がるまでの時間である。t〜t12あるいはt’〜からt’12は、隣接するパルス信号の立ち上り時間間隔であり、図8に示した関係を有している。
このようにセンサ14aとセンサ14bからのパルス信号を得て通過時間を計測するときに、モータの1回転周期に相当する回転周期変動を検出するフローを図9および図10に示す。この検出は、商品出荷前の製造工程、あるいは感光体ドラム交換時に行うのが望ましい。また、締結部において経時や環境による滑り等が発生する場合は、あらかじめ規定された時間や枚数に応じたり、ユーザーの使用状況(プリント要求の無いタイミング)に合せたり、作像中に行ったりしてもよい。
次に、図9および図10のフローに基づいて感光体駆動制御器8の動作を説明する。図2における感光体駆動制御器8はモータ6を目標回転角速度D×ωmで駆動させる指令信号を出力し(S1)、回転駆動する。モータ6の図示しない回転角速度検出器から出力される回転速度情報より、感光体駆動制御器8は目標とする回転速度に達したかどうかを判断し(S2)、目標とする回転速度に達しなかった場合は(S1)に戻り、目標とする回転速度に達していると判断した場合、ホームポジションパルス検出モードに入る。ホームポジション検出モードは、センサ14aとセンサ14bそれぞれに対するパルス信号に関して行う(S3、S5)。
センサ14aに関するホームポジションパルス検出モードでは、まず、パルス信号の立ち上りを検出(S3−1)すると、タイマカウンタを0としてカウントアップを開始する(S3−2)。続いて、パルス信号の立下りを検出したときの(S3−3)タイマ値が閾値thpよりも高い場合、ホームポジションのスリット13aを通過していないと判断して、再度(S3−1)に帰り、パルス信号の立ち上り検出を待つ。閾値thpよりも低い場合、そのときのタイマカウンタの値をtとして記録する(S3−6)。タイマ値が閾値thpよりも高い場合、次のパルス信号の立ち上りを検出したときに(S3−5)、被基準検出部をホーム位置として検出する(S3−6)。こうして、ホームポジションを検出できた後、センサ14aは図8におけるtからt12までのスリット間通過時間検出モードに入る(S4)。
通過時間検出モードでは、事前のホームポジションパルス検出モードの(S3−6)におけるタイマカウントアップをそのまま継続している。まず、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−1)と、そのときのタイマカウンタ値からtを引いた値をtとして記録する(S4−2)。次に、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−3)と、そのときのタイマカウンタ値からtとtを引いた値をtとして記録する(S4−4)。第2の実施例においては、図7に示したように、4個を1組としたスリット構成組を4組備えている。ここまでのステップにおいて、ホームポジションを含むスリット構成組におけるスリット間通過時間の検出は実現できている。
この後は、残りの3組におけるスリット間通過時間を検出していく。ここではループiの状態に関して説明する。まず、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−5)と、タイマカウンタを0としてカウントアップを開始する(S4−6)。そして、パルス信号の立ち上りを検出した(S4−7)ときのタイマカウンタの値をt3*i+1として記録する(S4−8)。次に、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−9)と、そのときのタイマカウンタ値からt3*i+1を引いた値をt3*i+2として記録する(S4−10)。さらに、パルス信号の立ち上りを検出する(S4−11)と、そのときのタイマカウンタ値からt3*i+1とt3*i+2を引いた値をt3*i+3として記録する(S4−12)。
同様に、センサ14bに関するホームポジションパルス検出モード(S5)やスリット通過時間モード(S6)を動作して、スリット間通過時間をt’からt’12まで検出する。これらの通過時間データを平均化(S7)する。第2の実施例では、減速比が20:1であり、4組のスリット構成組は被検出板上において90度ずれて配置している。したがって、各スリット構成組中に検出する2回の通過時間は、検出する順序ごとにモータの1回転に相当する回転周期変動の位相は同一である。したがって、同一位相どうしの通過時間をまとめることができる。よって、平均化した通過時間TとT、T'とT'は以下のようにして算出できる。
=((t+t+t+t10)+(t+t+t+t11))/2
=((t+t+t+t11)+(t+t+t+t12))/2
T'=((t'+t'+t'+t'10)+(t'+t'+t'+t'11))/2
T'=((t'+t'+t'+t'11)+(t'+t'+t'+t'12))/2
最後に、モータの1回転周期に相当する回転周期変動を演算し(S8)、回転周期変動の振幅と位相を求める。モータの1回転周期に相当する回転周期変動の振幅をA、ホームポジションを基準とした初期位相をα、平均回転速度をω、減速比Dとして算出する。ωは、予め被検出板の1回転の時間Tを検出しておいて、ω=2π/Tとして算出してもよい。数式3を計算することで、Acosα、Asinαを求めることができる。
Figure 0005101825
数式3は、左辺の行列の逆行列を求めて解いても良いし、他の数値計算手法を利用しても良い。この結果を用いて、以下の計算によって、Aとαを求めることができる。
A=√((Acosα)+(Asinα)
α=tan―1(Asinα/Acosα)
こうして、モータの1回転周期に相当する回転周期変動の振幅Aとホームポジションを基準とした位相αが求まる。このAとαの演算処理が終了後、適宜、モータ速度補正処理を実行する。また、γとγがモータの1/2回転で進む角度に相当するとき、数式3は簡略することができ、数式4を計算するだけで良い。数式4を用いることで、計算負荷を減らした構成にすることができる。
Figure 0005101825
本発明は、画像形成装置の感光体ドラムの回転軸を高精度に駆動制御する以外に、高精度に回転位相を制御することが必要な各種精密機器・装置に利用可能である。
本発明が適用される画像形成装置の感光体ドラム駆動制御機構部を示す斜視図である。 図1の感光体ドラム駆動制御機構における駆動制御装置単体の構成を示す斜視図である。 第1の実施例における被検出板上のスリットとセンサの構成を示す平面図である。 第1の実施例において出力されるパルス信号を示した波形図である。 第1の実施例における処理を示すフローチャートである。 第1の実施例における処理を示すフローチャートである。 第2の実施例における被検出板上のスリットとセンサの構成を示す平面図である。 第2の実施例において出力されるパルス信号を示した波形図である。 第2の実施例における処理を示すフローチャートである。 第2の実施例における処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1a〜1d 感光体ドラム
2a〜2d 露光装置
3 ベルト
4 ベルト駆動モータ
5 制御器
6,6a〜6d モータ
7 転写紙
8 感光体駆動制御器
9a〜9c カップリング
10,10a〜10d 駆動ギヤ
11,11a〜11d 従動ギヤ
12 回転軸
13,13a〜13p スリット
14,14a,14b センサ
15,15a〜15p,15’a〜15’p パルス信号
16 モータ速度基準信号

Claims (9)

  1. モータと、
    該モータの回転力を伝達する伝達機構と、
    該伝達機構に連結され前記モータにより回転駆動される回転体と、
    該回転体の回転軸を中心に環状に配設された複数の被検出体と、
    前記回転軸を中心とする円周上に形成されて前記複数の被検出体のうちの任意の2つの被検出体を両端に有する第1の区間と、
    前記回転軸を中心とする円周上に形成されて前記複数の被検出体のうちの任意の2つの被検出体を両端に有するとともに少なくとも一端は前記第1の区間を構成する被検出体とは異なる被検出体を用いて形成された第2の区間と、
    前記被検出体を検出する2つの検出器であって、該2つの検出器の間が前記回転軸を中心に前記回転体上に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期の2πの整数倍とπ/2分または検出所望周期の2πの整数倍と3π/2分ずれた配置関係に配置された2つの検出器と、
    前記回転体の回転時に、前記第1の区間と前記第2の区間が前記検出器を通過する通過時間を前記検出器からの信号に基づいて検出する通過時間検出手段と、
    該通過時間検出手段により検出された通過時間に基づいて、前記回転体の検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成する振幅位相生成手段と、
    該振幅位相生成手段で生成された振幅と位相に基づき、前記回転周期変動を低減するように前記モータの回転を制御する回転制御手段と、を備え、
    前記複数の被検出体のうちの少なくとも先頭の1つの被検出体の円周方向の幅は他の被検出体の円周方向の幅と異なり、かつ、前記先頭の1つの被検出体の半径方向の幅は他の被検出体の半径方向の幅と同一であり、該1つの先頭の被検出体を開始基準としたことを特徴とする回転体駆動制御装置。
  2. モータと、
    該モータの回転力を伝達する伝達機構と、
    該伝達機構に連結され前記モータにより回転駆動される回転体と、
    該回転体の回転軸を中心に隣接する少なくとも3個を1組として複数組が適間隔を隔てて環状に配設された複数の被検出体であって、各組の被検出体が前記回転体に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期のπ/2に相当する位置関係に配置された複数の被検出体と、
    該被検出体を検出する2つの検出器であって、前記2つの検出器間が前記回転軸を中心に前記回転体上に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期の2πの整数倍とπ/2分または検出所望周期の2πの整数倍と3π/2分ずれた配置関係に配置された2つの検出器と、
    前記回転体の回転時に、前記被検出体の各組ごとの異なる2個の組み合わせによって形成される2つの区間が前記検出器を通過する通過時間を前記検出器からの信号に基づいて検出する通過時間検出手段と、
    該通過時間検出手段により検出された通過時間に基づいて、前記回転体の検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成する振幅位相生成手段と、
    該振幅位相生成手段で生成された振幅と位相に基づき、前記回転周期変動を低減するように前記モータの回転を制御する回転制御手段と、を備え、
    前記複数の被検出体のうちの少なくとも先頭の1つの被検出体の円周方向の幅は他の被検出体の円周方向の幅と異なり、かつ、前記先頭の1つの被検出体の半径方向の幅は他の被検出体の半径方向の幅と同一であり、該1つの先頭の被検出体を開始基準としたことを特徴とする回転体駆動制御装置。
  3. モータと、
    該モータの回転力を伝達する伝達機構と、
    該伝達機構に連結され前記モータにより回転駆動される回転体と、
    該回転体の回転軸を中心に隣接する少なくとも4個を1組として複数組が適間隔を隔てて環状に配設された複数の被検出体であって、各組の被検出体が前記回転体に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期のπに相当する位置関係に配置された複数の被検出体と、
    該被検出体を検出する2つの検出器であって、前記2つの検出器間が前記回転軸を中心に前記回転体上に生じる回転周期変動のうちの検出所望周期の2πの整数倍とπ/2分または検出所望周期の2πの整数倍と3π/2分ずれた配置関係に配置された2つの検出器と、
    前記回転体の回転時に、前記被検出体の各組ごとの異なる2個の組み合わせによって形成される少なくとも2つの区間が前記検出器を通過する通過時間を前記検出器からの信号に基づいて検出する通過時間検出手段と、
    該通過時間検出手段により検出された通過時間に基づいて、前記回転体の検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成する振幅位相生成手段と、
    該振幅位相生成手段で生成された振幅と位相に基づき、前記回転周期変動を低減するように前記モータの回転を制御する回転制御手段と、を備え、
    前記複数の被検出体のうちの少なくとも先頭の1つの被検出体の円周方向の幅は他の被検出体の円周方向の幅と異なり、かつ、前記先頭の1つの被検出体の半径方向の幅は他の被検出体の半径方向の幅と同一であり、該1つの先頭の被検出体を開始基準としたことを特徴とする回転体駆動制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置において、
    前記振幅位相生成手段は、前記開始基準を基点として前記検出所望周期に関する回転周期変動の振幅と位相を生成することを特徴とする回転体駆動制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置において、
    前記被検出体は、前記検出所望周期の整数倍の位置の間隔に配置し、前記検出所望周期の整数倍に相当する区間の前記通過時間を平均化処理して、前記通過時間とすることを特徴とする回転体駆動制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置において、
    前記検出所望周期は、前記モータの1回転周期に相当することを特徴とする回転体駆動制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置において、
    前記通過時間検出手段は、前記2つの検出器それぞれからの信号を並列に処理することを特徴とする回転体駆動制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置において、
    前記検出器は透過型センサであり、前記被検出体はスリットであることを特徴とする回転体駆動制御装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転体駆動制御装置を搭載し、かつ前記回転体は感光体ドラムであることを特徴とする画像形成装置。
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