JP2002131091A - 相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置 - Google Patents

相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置

Info

Publication number
JP2002131091A
JP2002131091A JP2000328844A JP2000328844A JP2002131091A JP 2002131091 A JP2002131091 A JP 2002131091A JP 2000328844 A JP2000328844 A JP 2000328844A JP 2000328844 A JP2000328844 A JP 2000328844A JP 2002131091 A JP2002131091 A JP 2002131091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
relative speed
diffraction gratings
latent image
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000328844A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kudo
宏一 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000328844A priority Critical patent/JP2002131091A/ja
Publication of JP2002131091A publication Critical patent/JP2002131091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】互いに密接もしくは近接して相対的に移動する
2物体の相対速度を精度良く検出する。 【解決手段】互いに密接もしくは近接して相対的に移動
する2物体1、2の相対速度を検出する装置であって、
可干渉な光を放射する光源手段3と、2物体1、2の移
動方向を格子配列方向として、一方および他方の物体に
それぞれ付設された第1および第2の回折格子4、5
と、受光手段6とを有し、光源手段3から放射された光
を、第1および第2の回折格子4、5により回折させた
のち受光手段6に導光して、受光手段6の受光面上で干
渉させ、干渉における光強度の振幅変動に基づき、2物
体1、2の相対速度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は相対速度検出装置
・トナー画像転写装置・画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの機械技術において「互いに密接も
しくは近接して相対的に移動する2物体の相対速度」を
検出する必要が生じることは珍しくない。
【0003】1例として、光導電性の感光体に光走査に
より静電潜像を形成してトナー画像として可視化し、こ
のトナー画像を、中間転写媒体を介してシート状の記録
媒体に転写する光プリンタの場合を考えてみると、良好
な転写を行うためには、感光体表面と中間転写媒体表面
との相対速度(0または微小な一定値)を高精度に管理
する必要がある。
【0004】感光体や中間転写媒体の形態は一般に円筒
状やベルト状であることが多い。このような円筒状やベ
ルト状回転体の回転速度制御は、従来一般に、回転体を
回転駆動する駆動モータとして用いられる「ロータリー
エンコーダを内蔵したサーボモータやステップモータ」
の回転速度を制御することにより行われている。
【0005】このこのような制御方法では、回転体の移
動量を直接検出するのではなく、駆動モータの回転量を
検出し、その検出結果に基づいてフィードバック制御し
ているので、駆動モータの回転速度は精密に制御できて
も、回転体周面の速度を精密に制御できるとは限らな
い。例えば、駆動モータの減速ギア精度、駆動ローラ径
精度の変動は回転体周面の速度を直接変動させる原因と
なり、減速ギヤや駆動ローラの作製精度以上の位置決め
は不可能である。
【0006】また、上記方法の場合、感光体と中間転写
媒体の速度は、独立に検出され、制御されることになる
ので、両者の相対速度を制度良く制御するのは必ずしも
容易でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、例えば上
記トナー画像転写装置における感光体と中間転写媒体の
ように、互いに密接もしくは近接して相対的に移動する
2物体の相対速度を精度良く検出することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の相対速度検出
装置は「互いに密接もしくは近接して相対的に移動する
2物体の相対速度を検出する装置」であって、光源手段
と、第1および第2の回折格子と、受光手段とを有す
る。
【0009】「光源手段」は可干渉な光を放射する。光
源手段は、光源の他に、必要に応じて「光源からの光束
を平行ビーム化したり、集光光束化したり、あるいは光
束径を変換したりする光学系(コリメートレンズや集光
レンズ、ビームエキスパンダ等)」を有することができ
る。
【0010】光源手段に用いられる「光源」としては、
小型・低コストの点で半導体レーザが好適であるが、基
本的には可干渉性を有するものであれば良く、ガスレー
ザ等の他のレーザ光源はもとより、ピンホールを通した
電球光源や発光面積の小さいLED等も「空間的な干渉
性」さえ確保できれば光源として利用可能である。
【0011】第1および第2の回折格子は、相対速度を
検出すべき2物体の、一方および他方に付設される。即
ち、一方の物体に第1の回折格子が付設され、他方の物
体に第2の回折格子が付設される。付設される各回折格
子は、その「格子配列方向」が各物体の相対的な移動方
向になるように格子の向きを設定される。
【0012】回折格子は「回折光を発生させ得るもの」
で有れば適宜で良い。例えば、感光材料を露光した体積
型ホログラムや、樹脂などの表面を正弦波状や矩形状に
加工したレリーフ型ホログラム、印刷パターンにより透
過・遮光パターンを形成したものなどを適宜に用いるこ
とができる。
【0013】「付設の形態」も適宜であり、上記の如く
形成された回折格子を2物体の個々に接着等で固定して
も良いし、透過・遮光パターンを2物体の表面に直接的
に印刷形成しても良い。「受光手段」は、受光素子の他
に、必要に応じて集光レンズ等の集光手段を有すること
ができる。
【0014】上記光源手段、第1および第2の回折格子
および受光手段は「光源手段から放射された光を、第1
および第2の回折格子により回折させたのち受光手段に
導光して、受光手段の受光面上で干渉させる」ように位
置関係を定められる。勿論、光源手段と受光手段とは
「空間の定位置に固定的に配備」され、これら光源手段
と受光手段とに対して、2物体に付設された第1および
第2の回折格子が相対的に走行することになる。
【0015】相対速度の検出は受光手段の受光面状での
干渉における「光強度の振幅変動」に基づいて行われ
る。即ち、相対速度が変化すると、この変化は、上記光
強度の振幅変動として検出される。なお、上記光強度の
振幅変動に基づき、第1および第2の回折格子の相対的
な「位置ずれ」を検出することもできる。
【0016】上記請求項1記載の相対速度検出装置にお
いて、第1および第2の回折格子の格子ピッチは「互い
に同ピッチ」としてもよいし(請求項2)、「互いに異
なるピッチ」とすることもできる(請求項2)。
【0017】第1および第2の回折格子を同じ格子ピッ
チとすると、例えば、回折格子としてテープ状のものを
作成し、各物体に接着して付設する場合、第1および第
2の回折格子として同じものを用いることができるメリ
ットがある。また、2物体を等速制御する場合「干渉縞
が変化しないようにフィードバック」すれば良く、制御
システムが簡略化されるメリットがある。
【0018】また、第1および第2の回折格子の格子ピ
ッチを「わずかに異らせる」と、後述のように、受光手
段を簡略化できるメリットや、第1および第2の物体の
相対速度を一定に制御するのが容易である等のメリット
がある。
【0019】上記請求項1または2または3記載の相対
速度検出装置において、第1および第2の回折格子は
「共に光透過型」であることもできるし(請求項4)、
「一方が光透過型で、他方が反射型である」こともでき
る(請求項5)。請求項5記載の相対速度検出装置のよ
うに、回折格子の一方を光透過型、他方を反射型とする
と、相対速度検出装置のレイアウトの自由度を向上させ
ることができ、分解能を向上させることもできる。
【0020】上に説明した請求項1〜5の任意の1に記
載の相対速度検出装置において、受光手段の受光面位置
で干渉させられる2光束の回折の次数は、これらが「第
1および第2の回折格子で回折されたもの」であるとい
う条件を満たす限りにおいて任意であるが、干渉する光
をそれぞれ「少なくとも一方の回折格子による複数次数
の回折光」とすることができる(請求項6)。このよう
に複数次数の回折光同士を干渉させることにより、検出
の分解能を高めることができる。
【0021】「光源手段から放射された光を、第1およ
び第2の回折格子により回折させたのち受光手段に導光
して、受光手段の受光面上で干渉させる」ように位置関
係を定められた、光源手段、第1および第2の回折格子
および受光手段は「相対速度検出センサ」を構成すると
いうこともできる。
【0022】上に説明した相対速度検出装置によれば、
2物体の相対速度(および相対的な位置ずれ)を制度良
く検出できるが、各物体の絶対的な速度は検出できな
い。
【0023】請求項7記載の相対速度検出装置は、上記
請求項1〜6の任意の1に記載の相対速度検出装置にお
いて「第1および第2の回折格子のうちの一方の絶対速
度を検出する、絶対速度検出手段を有する」ことを特徴
とする。一方の回折格子(を付設された物体)の絶対速
度を検出できれば、上に説明した相対速度検出装置で検
出される相対速度により、他方の回折格子(を付設され
た物体)の絶対速度も知ることができる。
【0024】この請求項7記載の相対速度検出装置にお
いて、絶対速度検出手段を「独立した検出手段」とする
こともできる(請求項8)が、「第1および第2の回折
格子のうちの一方のみで回折された回折光同士の干渉に
より、絶対速度を検出する」ように構成することもでき
る(請求項9)。
【0025】上に説明した相対速度検出装置は「互いに
密接もしくは近接して相対的に移動する2物体の相対速
度」を検出できる。このような2物体の組合せは、種々
のものが考えられる。
【0026】例えば、潜像担持体上に形成されたトナー
画像を直接的に転写紙に転写する場合であれば、転写紙
を搬送する搬送ベルトを一方の物体とし、潜像担持体を
他方の物体として、これら両者の相対速度を検出するこ
とができる。
【0027】また、トナー画像を定着する定着装置にお
ける定着ローラを一方の物体とし、加圧ローラを他方の
物体として、これらローラ周面の相対速度を検出するこ
ともできる。画像形成装置の場合で言えば、感光体ベル
ト、中間転写ベルト、シート搬送ベルト、感光体ドラ
ム、転写ドラム等を上記物体とすることができる。
【0028】勿論、他の種々の機械装置等において「互
いに密接もしくは近接して相対的に移動する2物体の相
対速度」を検出することもできることは言うまでも無
い。
【0029】この発明のトナー画像転写装置は「潜像担
持体上に形成された静電潜像を現像して得られたトナー
画像を、中間転写媒体を介してシート状の記録媒体に転
写する装置」であって以下の点を特徴とする。
【0030】即ち、潜像担持体は円筒状もしくはベルト
状、中間転写媒体も円筒状もしくはベルト状であり、潜
像担持体と中間転写媒体にそれぞれ回折格子が付設さ
れ、これらを第1および第2の回折格子とする請求項1
〜9の任意の1に記載の相対速度検出装置(従って、前
記相対速度検出センサ)を有する。
【0031】請求項11記載のトナー画像転写装置は、
請求項10記載のトナー画像転写装置において「潜像担
持体と中間転写媒体の速度が、所定の微小な速度差をも
って設定されている」ことを特徴とする。
【0032】上記請求項10または11記載のトナー画
像転写装置は、相対速度検出装置の検出する潜像担持体
と中間転写媒体の相対速度に基づき、両者の相対速度を
調整する速度制御手段を有することができる(請求項1
2)。
【0033】この発明の画像形成装置は「潜像担持体に
静電潜像を形成し、静電潜像をトナー画像として可視化
し、得られたトナー画像を中間転写媒体を介してシート
状の記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置」
であって、潜像担持体上に形成されたトナー画像をシー
ト状の記録媒体に転写する装置として、請求項10また
は11または12記載のトナー画像転写装置を用いるこ
とを特徴とする(請求項13)。「シート状の記録媒
体」は、各種の転写紙やOHPシート(オーバヘッドプ
ロジェクタ用のプラスチックシート)等である。
【0034】請求項13記載の画像形成装置は「潜像担
持体上に、2以上のトナー画像を互いに色違いで順次に
形成し、中間転写媒体上に順次重ねて転写し、これら重
ね合わせられたトナー画像をシート状の記録媒体へ転写
するように構成」することができる(請求項14)、例
えば、潜像担持体上に黒トナー画像と赤トナー画像とを
順次に形成するようにすれば「赤黒2色画像」を形成す
ることができる。
【0035】さらに、請求項14記載の画像形成装置に
おいて「潜像担持体上に順次に形成される色違いのトナ
ー画像を、少なくとも、カラー画像を形成できる3色
(例えば、シアン・マゼンタ・イエローあるいは赤・緑
・青)のトナー画像」とすることもでき(請求項1
5)、このようにすれば、カラー画像の形成が可能であ
る。勿論、上記3色のトナー画像の他に黒トナー画像を
加えて、4色のトナー画像を重ね合わせてカラー画像を
構成することもできる。
【0036】潜像担持体としては誘電性のものを用いる
こともできるし、光導電性のものを用いることもでき
る。誘電性の潜像担持体を用いる場合、「多針電極」を
用いて潜像担持体表面を位置選択的にドット状に帯電さ
せ、ドット状の帯電の集合パターンとして静電潜像を形
成することもできるし、潜像担持体表面を均一に帯電し
た後、多針電極により「位置選択的にドット状に除電」
し、ドット状の除電の集合パターンとして(ネガの)静
電潜像を形成することもできる。
【0037】潜像担持体として光導電性の感光体を用い
る場合には、感光体の均一帯電と画像露光とにより静電
潜像を形成することができる。画像露光は、原稿画像の
光像を照射しても良いし、光走査装置等による光書き込
みで行っても良い。
【0038】この発明の画像形成装置は、アナログ複写
装置やデジタル複写装置、光プリンタ、光プロッタ、フ
ァクシミリ装置等として実施できる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の相対速度検出
装置の実施の1形態を説明するための図である。(a)
に示すように、この相対速度検出装置は、互いに密接も
しくは近接して(図の上方)へ移動する2物体1,2
(図において、物体1,2は、互いに近接した状態を示
しているが、両者が密接していても良い)の相対速度を
検出する装置であって、可干渉な光を放射する光源手段
3と、2物体1、2の移動方向を格子配列方向として、
一方および他方の物体にそれぞれ付設された第1および
第2の回折格子4、5と、受光手段6とを有する。
【0040】光源手段3から放射された光を第1および
第2の回折格子4、5により回折させたのち受光手段6
に導光して、受光手段6の受光面上で干渉させ、干渉に
おける光強度の振幅変動に基づき2物体1、2の相対速
度を検出する(請求項1)。この実施の形態では、図か
ら明らかなように、物体1、2およびこれらに付設され
た第1及び第2の回折格子4、5は「光透過性」であ
る。
【0041】光源手段3は「光源」としての半導体レー
ザ31と、この半導体レーザ31からの発散性の光束を
平行光束化するコリメートレンズ32とを有している。
光源としては半導体レーザ31が好適であるが、前述し
たように、ガスレーザ等の他のレーザ光源を用いること
もできる。また、光源と受光手段の受光面との間の光路
長が「空間的なコヒーレンス」を満足するなら、「電球
とこれから放射される光を通過させるピンホールの組合
せ」や「発光面積の小さいLED」等も光源として用い
ることができる。
【0042】半導体レーザ31から放射され、コリメー
トレンズ32により平行光束化された「可干渉な光」
は、光源手段3から放射され、物体1と、これに付設さ
れた第1の回折格子4を透過する。その際、透過光の一
部は第1の回折格子4により回折されて、回折光RLと
なる。回折光RLは次いで、第2の回折格子5と、これ
を付設された物体2を透過する。その際、第2の回折格
子5により再度回折作用を受ける。
【0043】第1および第2の回折格子4、5は何れ
も、物体1、2の移動方向を格子配列方向として形成さ
れている。回折格子4、5は回折光を取り出せるもので
あれば良く、所謂ホログラムに相当する。回折格子4、
5の形態としては、図1(b)に例示するように、感光
材料を露光した体積型ホログラムによる回折格子41、
樹脂などを正弦波状あるいは矩形状に加工してレリーフ
型ホログラムとした回折格子42、印刷パターンにより
透過・遮光パターン44を形成した回折格子43等を挙
げることができる。
【0044】受光手段6は受光素子62と、物体2を透
過した回折光を受光素子62に向けて集光させる集光レ
ンズ61とを有している。受光素子62は「光電変換素
子」で有れば良く、コスト・コンパクト性の点で一般的
なフォトダイオードが好適である。干渉パターンを「あ
る程度の長さで1次元的にとらえる必要」が有る場合に
は、CCDなどの撮像素子を用いても良い。
【0045】受光部(受光素子62の受光面)には回折
光を干渉させる必要があるので、回折光によって自動的
に干渉縞を発生させられない場合には、レンズなどの光
学素子により回折光を干渉させる必要がある。
【0046】図1(a)において、第1の回折格子4に
おける格子ピッチをP1、第2の回折格子5における格
子ピッチをP2とし、物体1が速度:v1で移動し、物
体2が物体1と同方向に速度:v2で移動しているもの
とする。このとき、光源手段3からの光のうち、第1の
回折格子4による±m次の回折光同士を(第2の回折格
子5で回折させた後)受光素子62の受光面で干渉させ
ると、受光素子62からは図1(c)に示す如き「正弦
波状」の受光信号が得られる。
【0047】この正弦波状の信号の周期:Tは「T=1
/{(mv1/P1)−(mv2/P2)}」で与えられる。即
ち、周期:Tは、物体1、2の移動速度:v1、v2に
変化がなければ不変であるが、移動速度:v1、v2が
変化すると変化する。従って、周期:Tの変化を検出す
ることにより、移動速度:v1、v2の相対的な変化を
検出することができる。周期:Tの変化の検出は、公知
の適宜の方法・手段で行うことができる。
【0048】図2は、請求項2記載の発明の実施の1形
態を説明するための図である。即ち、この実施の形態
は、図1の実施の形態において、第1および第2の回折
格子4、5の格子ピッチ:P1=P2=P(同ピッチ)と
した場合である。
【0049】図の左側にある図示されない光源手段から
の光は平行光束化されたレーザ光であり、第1および第
2の回折格子4、5は互いに平行で、光源手段側から平
行光は第1の回折格子4に垂直に入射する。透過光(0
次光)とともに、第1の回折格子4の回折作用により、
入射光軸に対称に、幾つかの回折光(±m次光)が発生
する。これら回折光は第2の回折格子5に入射し、透過
光と共に幾つかの回折光が発生する。
【0050】図の如く、第1の回折格子4により回折さ
れた回折光として、±m次の回折光を考える。これら±
m次の回折光を、第2の回折格子5により回折させる
と、第2の回折格子5は第1の回折格子4と同一の格子
ピッチを有しているので、回折格子4による+m次回折
光を入射光とする「回折格子5による―m次回折光」
は、回折格子4への入射光束の方向と同じになる。
【0051】同様に、回折格子4による―m次回折光を
入射光とする「回折格子5による+m次回折光」も、回
折格子4への入射光束の方向と同じになる。従って、回
折格子5による±m次回折光は互いに平行な方向へ進行
するので、これらを集光レンズ61で集光させて、受光
素子61の受光面上で干渉させる。
【0052】第1の回折格子4による+m次回折光を考
えてみると、この回折光が回折格子4への入射光束の方
向に対して成す角:θ1は、光の波長をλとして、 P・sinθ1=m・λ を満足する。いま、ある状態から回折格子4が距離:+
xだけずれると、+m次回折光は、x・sinθ1だけ
波面が進む。1波長:λは2πの位相に相当するから、
このときの位相変化は「2mπx/P」となる。このと
き、回折格子4による―m次回折光は「−2mπx/
P」の位相変化を受ける。
【0053】次ぎに、回折格子4による+m次回折光を
入射光とする「回折格子5による―m次回折光」を考え
ると、回折格子4と回折格子5が「互いにずれていな
い」場合には、回折格子5による−m次回折光が受ける
位相変化は、{2mπx/P}+{2(―m)πx/
P}=0となる。
【0054】しかし、物体1と2、即ち回折格子4と5
の速度が異なり、回折格子4と5とが互いにΔxだけず
れると、上記回折光は「2mπΔx/P」の位相変化を
うける。このとき、回折格子4による―m次回折光を入
射光とする「回折格子5による+m次回折光」の受ける
位相変化は「―2mπΔx/P」となるので、受光素子
62の受光面で干渉する±m次回折光は、互いに「4m
πΔx/P」の位相差を持つことになり、受光面上に形
成される干渉縞の光強度分布は「I(1+cos(4πmΔx/
P))」となる。
【0055】回折格子4と5との「相対速度」をΔv
(=v1−v2)とすると、時間をtとして、Δx=Δ
v・tであるから、上記光強度分布は「I(1+cos(4π
mΔvt/P))」となるので、受光素子62からは、Δ
x(=Δv・t)=P/(2m)を周期として振幅変動
する信号が得られる。例えば、m=1(1次回折光)と
すると、回折格子4、5の格子ピッチ:Pの「2分の1
の周期」で振幅変動する信号が得られることになる。
【0056】この信号は(物体1,2に付設した)回折
格子4、5の相対位置変動:Δxのみによって変化する
信号であり、それぞれの位置・速度にはよらない。即
ち、この信号は「2つの移動体の相対位置変動および相
対速度」を直接示すものであり、信号変化(周期変化)
によって相対速度:Δvの変化および相対位置:Δxの
変化が観測される。従って、この信号を「フィードバッ
ク制御」に用いることにより、物体1、2を等速に制御
することができ、所望により、回折格子相互のずれ量:
Δxを0または所望の値に制御することもできる。
【0057】図3は、請求項3記載の相対速度検出装置
の実施の1形態を説明するための図である。すなわち、
この実施の形態においては、図1(a)に示した実施の
形態において、第1の回折格子4の格子ピッチ:P1
第2の回折格子5の格子ピッチ:P2とを「互いに異な
らせ(P1≠P2)」たものである。
【0058】図3の実施の形態では、格子ピッチ:P1
と第2の回折格子5の格子ピッチ:P2とは、互いに異
なり「P1>P2」となっている。上に説明したように、
格子ピッチ:P1とP2とが互いに等しい(請求項2)
と、例えば、各回折格子による±1次回折光を干渉させ
ようとする場合、これらの回折光が互いに平行になるの
で、そのままでは干渉縞を観測できず、集光レンズ61
を必要とする。
【0059】これに対し、図3の実施の形態のように、
回折格子4と5の格子ピッチを異ならせると、例えば、
図のように、回折格子4による±m次回折光を入射光と
する「回折格子5による±n次回折光」は、互いに「射
出角度を有する」ようになり、受光素子62Aの受光面
上に、空間周期:Λ0=2{(m/P1)-(n/P2)}を
もった干渉縞が形成される。
【0060】この場合、例えば「有効ビーム径で1本の
干渉縞が観測される」ように干渉縞の形成を設定する」
と、2つの物体の相対位置変化(前述のΔx)に従っ
て、図3(b)の上下に示すように変化する干渉縞パタ
ーンが得られる。
【0061】受光素子62Aは、図示の如く「受光面を
2分割されたもの」であり、各受光部A1、A2からの
出力:SA1、SA2の差:SA1−SA2を演算する
と、演算された「差:SA1−SA2(図3(c)の縦
軸)」は(物体1、2に付設された)回折格子4と5の
移動速度:v1、v2の大小関係に応じて図3(c)に
示すような「S字状の変化」を呈する。
【0062】従って、差:SA1−SA2をフィードバ
ック信号として、この信号が常に0となるようにサーボ
制御(物体1もしくは2の速度を制御する)を行えば、
物体1と2の移動速度を等速に制御することができる。
【0063】また、差:SA1−SA2に「電気的なオ
フセット」を与えたものをフィードバック信号として
(これを0とするように)サーボ制御を行えば、物体1
と物体2の相対速度差を一定差に制御できる。
【0064】例えば、物体1が潜像担持体、物体2が中
間転写ベルトで、潜像担持体上のトナー画像を中間転写
ベルト上へ転写する場合、両者の相対速度は0であるこ
とが基本であるが、トナーの種類によっては「潜像担持
体と中間転写ベルトの速度をわずかに異ならせ、両者を
滑らせながら転写を行う」と良い場合もある。このよう
な場合に、上記の如き方法で、感光体と中間転写ベルト
との速度差を一定に制御することができる。
【0065】物体1、2の速度差を一定にするのに、上
には、フィードバック信号として、図3(c)の差:S
A1−SA2に電気的なオフセットを与えたものを用い
る場合を説明したが、フィードバック信号はこれに限ら
ず、回折格子4、5の格子ピッチ:P1、P2に「目標と
する速度の分だけ差を付ける」ことで、自動的に干渉縞
を発生させ、この干渉縞が変化しないように、即ち、
差:SA1−SA2をフィードバック信号として、これ
を一定となるようにサーボ制御を行うことで所望の速度
差を実現できる。
【0066】上に説明した実施の各形態では、第1およ
び第2の回折格子4、5が共に光透過型である(請求項
4)。
【0067】図4は、請求項5記載の相対速度検出装置
の実施の1形態を説明するための図である。繁雑を避け
るため、混同の虞がないと思われるものについては、全
図を通じて同じ符号を付する。
【0068】図4の実施の形態は(a)に示すように、
第1および第2の回折格子4、5Aの一方(回折格子
4)が光透過型で、他方(回折格子5A)が反射型であ
る。
【0069】光源手段3から放射される平行光束化され
た光はビームスプリッタ7を透過して(物体1に付設さ
れた)第1の回折格子4に入射し、回折光を発生させ
る。発生した回折光は、(物体2に付設された)反射型
の第2の回折格子5Aに入射し、回折され、且つ反射さ
れる。この反射回折光は第1の回折格子4を透過して再
度回折し、ビームスプリッタ7に反射されて受光手段6
に入射し、集光レンズ61により集光されつつ受光素子
62に入射して干渉縞を発生させる。
【0070】図4(b)に示すように、第2の回折格子
4(反射型の回折格子)の格子ピッチ:P2を「第1の
回折格子4の格子ピッチ:P1の1/2」に設定する
と、光源手段から平行光束として射出した光の回折光を
「平行光束として」て受光手段側に導くことができる。
前述の如く、受光素子62から得られる正弦波状の信号
の周期:Tは「T=1/{(mv1/P1)−(mv2/
2)}」であるが、P2=P1/2とすると、T=1/
{m(v1−2・v2)/P1}となるので、分解能を
約2倍に向上させることができる。
【0071】また、一方の回折格子5Aを反射型とする
ことで、相対速度検出装置の光源手段と受光手段を、2
つの回折格子(物体1、2)の片側にまとめることがで
き、装置の小型化が可能となるとともに、光学的なレイ
アウトにも自由度が増す。
【0072】例えば、物体1を潜像担持体、物体2を中
間転写ベルトとする場合、中間転写ベルトはトナーの静
電吸着を行うため「カーボンを分散させて一定の抵抗
値」にすることが多い。このような場合、中間転写ベル
トは透明度が低い黒色に近いものになる。
【0073】このような中間転写ベルトに、透明な部分
を形成することは、製造上・コスト上必ずしも得策で無
い。このような場合、中間転写ベルト側に付設する回折
格子を反射型とすることにより、相対速度の検出を容易
に行うことができる。
【0074】図5は、請求項6記載の相対速度検出装置
の実施の1形態を、特徴部分のみ説明するための図であ
る、図示されない2物体に付設された第1および第2の
回折格子4、5による回折光同士を、受光手段の受光面
上で干渉させるのに、干渉させられる2光束をそれぞ
れ、少なくとも一方の回折格子による複数次数の回折光
とする。図5の例は、第1の回折格子4による±2次の
回折光を入射光とする第2の回折格子5による±n次
(|n|>1)の回折光を干渉させる場合を示してい
る。
【0075】図1の実施の形態に即して先に説明したよ
うに、受光素子62から得られる信号の周期は、第1の
回折格子4における回折光の回折次数:mに応じ、Δx
=P/(2m)で変化する。従って、mを2次、3次と
増やすことにより分解能もこれに比例して2倍、3倍と
向上する。
【0076】また、第2の回折格子による回折光として
回折次数の高いものを用いると、干渉させる2光束に前
述の「射出角度」を持たせることができ、集光レンズを
省略することも可能になる。
【0077】図6は、請求項7、9記載の相対速度検出
装置の、実施の1形態を、特徴部分のみ示している。こ
の相対速度検出装置は、第1および第2の回折格子4、
5のうちの一方(図の例では回折格子4)の絶対速度を
検出する、絶対速度検出手段を有する(請求項7)、図
6の実施の形態においては「絶対速度検出手段」は、第
1および第2の回折格子4、5のうちの一方(この例で
は回折格子4)のみで回折された回折光F2、F2’の
干渉により絶対速度を検出する(請求項9)。相対速度
の検出は、回折格子4、5による回折光F1、F1’
を、受光手段としての受光素子62の受光面で干渉させ
て、上に説明した実施の各形態の如くして検出を行う。
【0078】回折光F2、F2’は「回折格子4により
回折された回折光で、回折格子5を0次光として透過し
た光束」である。これら光束F2、F2’を、装置空間
に固定した回折格子7で回折させ、受光素子62の受光
面上で干渉させて、その干渉縞の変位(振幅変動)を検
出する。
【0079】0次光は、回折格子を直進的に透過するの
で、回折格子の移動の影響を受けない。また、第3の回
折格子7は移動しない。従って、受光素子63の出力
は、回折格子4の移動の情報のみを有しており、受光素
子63の出力と回折格子4の移動との対応関係に従い、
受光素子63の出力により回折格子4の絶対速度を検出
することができる。このような絶対速度検出は「ホログ
ラムエンコーダ方式」として知られている。
【0080】また、回折格子4と5の相対速度は、受光
素子62の出力により検出されるので、上記の如くして
知られた「回折格子4の絶対速度」との組み合わせによ
り、回折格子5の絶対速度も知ることが可能になる。
【0081】図7には、この発明のトナー画像転写装置
を有する画像形成装置の、実施の1形態を示す。
【0082】図7の画像形成装置は、カラー画像を形成
する装置である。「潜像担持体」としての光導電性の感
光体10は円筒状に形成され、駆動手段11により矢印
方向へ等速回転され、図示されない帯電手段により周面
を均一に帯電される。画像信号により発光強度を変調さ
れる半導体レーザ12からの光束は光偏向器である回転
多面鏡14により等角速度的に偏向され、光路折り曲げ
ミラー18により光路を折り曲げられて感光体10上に
導光され、「半導体レーザ12と感光体10との間の光
路上に配置された、公知の適宜の走査結像光学系」によ
り、感光体表面上に「光スポット」として集光され、感
光体10を光走査して静電潜像を形成する。符号16は
光走査の同期を取るために偏向光束を検出する光検出器
を示す。
【0083】静電潜像は、イエロー潜像(カラー画像を
構成するイエロー画像成分に対応する静電潜像)、マゼ
ンタ潜像(マゼンタ画像成分に対応する静電潜像)、シ
アン潜像(シアン画像成分に対応する静電潜像)、黒潜
像(黒画像成分に対応する静電潜像)が順次に形成さ
れ、これら各潜像は、対応する色のトナーによる現像を
行う現像装置Y、M、C、Kを組合せたレボルバ式現像
装置20で順次にトナー画像(イエロートナー画像・マ
ゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナー画像)と
して可視化され、順次に「中間転写媒体」としての中間
転写ベルト22上に転写され、中間転写ベルト22上で
重ね合わせられて「カラーのトナー画像」となる。
【0084】このカラーのトナー画像は、図示されない
シート状記録媒体へ、中間転写ベルト22上から転写さ
れ、定着されてカラー画像となる。中間転写ベルト22
は、複数のローラに掛け回され、駆動手段23により時
計回りに回転駆動される。
【0085】中間転写ベルト22からシート状記録媒体
(転写紙等)への上記トナー画像の転写は、公知の転写
方法(例えば、転写ローラを用いて静電転写する方法
や、コロナチャージャを用いて静電転写する方法等)で
行われる。
【0086】例えば、コロナチャージャを用いる転写方
式を利用する場合、転写紙(シート状記録媒体)は、搬
送ベルトにより搬送されて転写部において中間転写ベル
ト22に当接され、搬送ベルトの裏面側からコロナチャ
ージャにより付与される電荷の正電気力により転写紙上
に転写される。
【0087】この画像形成装置において、第1の回折格
子4は感光体10に付設され、第2の回折格子5は中間
転写ベルト22に付設されている。即ち、回折格子4は
リボン状に形成され、感光体10の軸方向端部に形成さ
れた透明部分の外周部に接着等により付設され、回折格
子5もリボン状に形成され、中間転写ベルト22の幅方
向端部に形成された透明部分に接着等により付設されて
いる。
【0088】これら回折格子4、5の格子配列方向は勿
論、感光体10、中間転写ベルト22の回転による周面
の移動方向である。従って、転写部において「回折格子
4、5は、互いに近接し、同方向へ移動」する。これら
回折格子4、5を転写部において挟むようにして、光源
手段3が感光体10の内側に、受光手段6が中間転写ベ
ルト22の内側に配置されている。
【0089】これら光源手段3と受光手段6と、回折格
子4、5で構成される相対速度検出装置により、感光体
10と中間転写ベルト22との相対速度を検出すること
ができる。従って「図示されない速度制御手段(上記相
対速度検出装置により検出される相対速度をフィードバ
ック信号とするサーボ制御系)」により、例えば、検出
された相対速度が0もしくは所定の微小速度差となるよ
うに、駆動手段23を制御することにより、中間転写ベ
ルト22の周速を、感光体10の周速と一致させ、ある
いは所定の微小速度差に制御することができ、カラーの
各トナー画像を、感光体10上から中間転写ベルト22
上に良好に転写することができる。
【0090】中間転写ベルト上のカラーのトナー画像
を、搬送ベルトで搬送される転写紙上にコロナチャージ
ャを用いて転写するような場合には、中間転写ベルトと
搬送ベルトとを物体とし、上に説明した「相対速度検出
装置」をもう1組用いて、中間転写ベルトと搬送ベルト
との相対速度を検出し、これらの速度を等速もしくは所
定の速度差に制御することもできる。
【0091】図8は、画像形成装置の実施の別形態であ
る。図8(a)において、図7におけると同一の符号を
付した部分は図7におけると同様であるので、これらに
ついての説明は省略する。
【0092】図8(a)の画像形成装置が、図7の画像
形成装置と異なる点は、図8の画像形成装置が「絶対速
度検出手段」を有する点である。絶対速度検出手段は、
この実施の形態において、光カプラ(光源と受光素子の
組合せ)25と回折格子4とにより構成されている。即
ち、光カプラ25の光源(半導体レーザ)からの光を回
折格子5に照射し、反射光を受光素子で受光し、例えば
ホログラムエンコーダ方式で感光体10の回転による絶
対周面速度を検出する。
【0093】従って、この場合、回折格子4は、格子を
「反射部と透過部の交互配列」により構成するなどし
て、反射光と透過光とが発生するようにする。
【0094】図8(b)は、感光体10と中間転写ベル
ト22の周速度を制御するためのフィードバック系の1
例を示している。符号27および28は、それぞれ「絶
対速度検出装置」および「相対速度検出装置」を(負
荷:kとして)示している。
【0095】感光体10の、周速度の設定値(ターゲッ
ト速度)を入力し、駆動手段11により感光体10の回
転を行う。感光体10の周面の絶対速度を絶対速度検出
装置27で検出し、その検出結果をフィードバックし、
利得制御装置29で駆動信号を調整して駆動手段11の
駆動を制御する。これにより、感光体10の絶対速度を
所望の大きさに制御することができる。
【0096】一方、相対速度検出装置28で検出される
感光体10と中間転写ベルト22との相対速度をフィー
ドバックして、利得制御装置30により駆動信号を調整
して駆動手段23を駆動制御する。この制御により中間
転写ベルト22の周速度を、感光体10の周速度と同
一、もしくは一定の速度差に制御することができる。
【0097】図8に即して説明した実施の形態では、絶
対速度検出装置は「相対速度検出装置とは独立した検出
手段」である(請求項8)。
【0098】図7および図8に示した画像形成装置にお
いて用いられているトナー画像転写装置は、潜像担持体
10上に形成された静電潜像を現像して得られたトナー
画像を、中間転写媒体22を介してシート状の記録媒体
(図示されず)に転写する装置であって、潜像担持体1
0は円筒状、中間転写媒体22はベルト状であり、潜像
担持体10と中間転写媒体22にそれぞれ回折格子4、
5が付設され、これらを第1および第2の回折格子とし
て、光源手段3と受光手段6とによる相対速度検出装置
を有し、この相対速度検出装置は前記請求項1〜9の任
意の1に記載のものを用い得るものである(請求項1
0)。
【0099】潜像担持体10と中間転写媒体22の周速
は、互いに等速に設定することも、「所定の微小な速度
差」をもたせて設定することもでき(請求項11)、相
対速度検出装置の検出する潜像担持体10と中間転写媒
体22の相対速度に基づき、両者の相対速度を調整する
速度制御手段を有することができる(請求項12)。
【0100】また、図7および図8に即して説明した画
像形成装置は、潜像担持体10に静電潜像を形成し、静
電潜像をトナー画像として可視化し、得られたトナー画
像を中間転写媒体22を介してシート状の記録媒体に転
写して画像形成を行う画像形成装置において、潜像担持
体10上に形成されたトナー画像をシート状の記録媒体
に転写する装置として、上記請求項10または11また
は12記載のトナー画像転写装置を用いるものであり
(請求項13)、潜像担持体10上に、2以上のトナー
画像が互いに色違いで順次に形成され、中間転写媒体2
2上に順次重ねて転写され、これら重ね合わせられたト
ナー画像がシート状の記録媒体へ転写されるように構成
された画像形成装置(請求項14)である。
【0101】そして、潜像担持体10上に順次に形成さ
れる色違いのトナー画像が、少なくとも、カラー画像を
形成できる3色のトナー画像(イエロートナー画像・マ
ゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナー画像)
である(請求項15)。
【0102】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、新規な相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画
像形成装置を実現できる。
【0103】この発明の相対速度検出装置によれば、互
いに密接もしくは近接して同方向へ移動する2物体の相
対速度を、簡易な構成で精度良く検出することができ
る。
【0104】この発明のトナー画像転写装置は、この発
明の相対速度検出装置を用いて、潜像担持体と中間転写
媒体の相対速度を制度良く検出できるので、両者の相対
速度を精度良く制御でき、トナー画像の良好な転写を実
現できる。
【0105】この発明の画像形成装置は、この発明のト
ナー画像転写装置を用い、良好なトナー画像転写を行う
ことにより、良好な画像形成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の相対速度検出装置を説明するための
図である。
【図2】請求項2記載の相対速度検出装置の、実施の1
形態の特徴部分を説明するための図である。
【図3】請求項3記載の相対速度検出装置の、実施の1
形態の特徴部分を説明するための図である。
【図4】請求項5記載の相対速度検出装置の実施の1形
態を説明するための図である。
【図5】請求項6記載の相対速度検出装置の特徴部分を
説明するための図である。
【図6】請求項7、9記載の相対速度検出装置の実施の
1形態を説明するための図である。
【図7】この発明のトナー画像転写装置を有する画像形
成装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図8】この発明のトナー画像転写装置を有する画像形
成装置の実施の別形態を説明するための図である。
【符号の説明】 1 移動する物体 2 移動する物体 3 光源手段 4 第1の回折格子 5 第2の回折格子 6 受光手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 G03G 15/16 2H049 21/00 350 21/00 350 21/14 372 Fターム(参考) 2F103 BA11 CA01 CA02 CA03 CA04 DA01 DA13 EA15 EA25 EB02 EB06 EB32 EB33 EC03 EC12 EC13 2H027 DA16 DE02 EB04 EC06 ED02 ED24 EE03 EF09 2H030 AA01 BB02 BB24 BB42 BB53 2H032 AA05 AA15 BA01 BA08 BA09 CA12 2H035 CA05 CA07 CB01 CB06 CG01 2H049 AA03 AA07 AA13 AA25 AA34 AA37 AA43 AA48 AA55 AA69 CA01 CA05 CA07 CA08 CA11 CA15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに密接もしくは近接して相対的に移動
    する2物体の相対速度を検出する装置であって、 可干渉な光を放射する光源手段と、 上記2物体の相対的な移動方向を格子配列方向として、
    一方および他方の物体にそれぞれ付設された第1および
    第2の回折格子と、 受光手段とを有し、 上記光源手段から放射された光を、上記第1および第2
    の回折格子により回折させたのち上記受光手段に導光し
    て、上記受光手段の受光面上で干渉させ、干渉における
    光強度の振幅変動に基づき、上記2物体の相対速度を検
    出するようにしたことを特徴とする相対速度検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の相対速度検出装置におい
    て、 第1および第2の回折格子の格子ピッチを同ピッチとし
    たことを特徴とする相対速度検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の相対速度検出装置におい
    て、 第1および第2の回折格子の格子ピッチが互いに異なる
    ことを特徴とする相対速度検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の相対速度
    検出装置において、 第1および第2の回折格子が共に光透過型であることを
    特徴とする相対速度検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3記載の相対速度
    検出装置において、 第1および第2の回折格子の一方が光透過型であり、他
    方が反射型であることを特徴とする相対速度検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の任意の1に記載の相対速度
    検出装置において、 受光手段の受光面位置で干渉させられる2光束はそれぞ
    れ、少なくとも一方の回折格子による複数次数の回折光
    であることを特徴とする相対速度検出装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の任意の1に記載の相対速度
    検出装置において、 第1および第2の回折格子のうちの一方の絶対速度を検
    出する、絶対速度検出手段を有することを特徴とする相
    対速度検出装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の相対速度検出装置におい
    て、 絶対速度検出手段が、独立した検出手段であることを特
    徴とする相対速度検出装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の相対速度検出装置におい
    て、 絶対速度検出手段が、第1および第2の回折格子のうち
    の一方のみで回折された回折光同士の干渉により、絶対
    速度を検出することを特徴とする相対速度検出装置。
  10. 【請求項10】潜像担持体上に形成された静電潜像を現
    像して得られたトナー画像を、中間転写媒体を介してシ
    ート状の記録媒体に転写する装置であって、 上記潜像担持体は円筒状もしくはベルト状、上記中間転
    写媒体は円筒状もしくはベルト状であり、 上記潜像担持体と中間転写媒体にそれぞれ回折格子が付
    設され、これらを第1および第2の回折格子とする、上
    記請求項1〜9の任意の1に記載の相対速度検出装置を
    有することを特徴とするトナー画像転写装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載のトナー画像転写装置に
    おいて、 潜像担持体と中間転写媒体の速度が、所定の微小な速度
    差をもって設定されていることを特徴とするトナー画像
    転写装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載のトナー画像
    転写装置において、 相対速度検出装置の検出する潜像担持体と中間転写媒体
    の相対速度に基づき、両者の相対速度を調整する速度制
    御手段を有することを特徴とするトナー画像転写装置。
  13. 【請求項13】潜像担持体に静電潜像を形成し、上記静
    電潜像をトナー画像として可視化し、得られたトナー画
    像を中間転写媒体を介してシート状の記録媒体に転写し
    て画像形成を行う画像形成装置において、 潜像担持体上に形成されたトナー画像をシート状の記録
    媒体に転写する装置として、請求項10または11また
    は12記載のトナー画像転写装置を用いることを特徴と
    する画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の画像形成装置におい
    て、 潜像担持体上に、2以上のトナー画像を互いに色違いで
    順次に形成し、中間転写媒体上に順次重ねて転写し、こ
    れら重ね合わせられたトナー画像をシート状の記録媒体
    へ転写するように構成されたことを特徴とする画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の画像形成装置におい
    て、 潜像担持体上に順次に形成される色違いのトナー画像
    が、少なくとも、カラー画像を形成できる3色のトナー
    画像であることを特徴とする画像形成装置。
JP2000328844A 2000-10-27 2000-10-27 相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置 Pending JP2002131091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328844A JP2002131091A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328844A JP2002131091A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002131091A true JP2002131091A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18805636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000328844A Pending JP2002131091A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002131091A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1387221A1 (en) * 2002-07-29 2004-02-04 Ricoh Company Image forming apparatus including speed detection mechanism for a rotary member
EP1496404A1 (en) * 2003-07-07 2005-01-12 Ricoh Company An image forming apparatus with a drive motor control
EP1400870B1 (en) * 2002-09-18 2007-03-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus with scale on rotating belt
US7469889B2 (en) 2002-10-04 2008-12-30 Ricoh Company, Ltd. Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP2011128399A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2019163990A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社堀場製作所 分光装置、ハイパースペクトル測定システム、及び、分光方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1387221A1 (en) * 2002-07-29 2004-02-04 Ricoh Company Image forming apparatus including speed detection mechanism for a rotary member
EP1400870B1 (en) * 2002-09-18 2007-03-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus with scale on rotating belt
US7286779B2 (en) 2002-09-18 2007-10-23 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for suppressing deformations in a belt of an image forming device
US7469889B2 (en) 2002-10-04 2008-12-30 Ricoh Company, Ltd. Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
EP1496404A1 (en) * 2003-07-07 2005-01-12 Ricoh Company An image forming apparatus with a drive motor control
US7215907B2 (en) 2003-07-07 2007-05-08 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming capable of effectively eliminating color displacements
CN100380240C (zh) * 2003-07-07 2008-04-09 株式会社理光 图像形成装置
JP2011128399A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2019163990A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社堀場製作所 分光装置、ハイパースペクトル測定システム、及び、分光方法
JP7033968B2 (ja) 2018-03-19 2022-03-11 株式会社堀場製作所 分光装置、ハイパースペクトル測定システム、及び、分光方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7532370B2 (en) Optical encoder, motor driver and image forming apparatus
US8351830B2 (en) Belt conveying device and image forming apparatus
JP5068068B2 (ja) ロータリエンコーダ装置、回転体駆動制御装置及び画像形成装置
US5291318A (en) Holographic member for a real-time clock in a raster output scanner
US8958069B2 (en) Spectral colorimetric apparatus and image forming apparatus including the same
JP6335624B2 (ja) 反射光検出装置およびこれを用いた装置
JP5670691B2 (ja) 光走査装置及びそれを採用した電子写真方式の画像形成装置
JP5402740B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2006017615A (ja) マーク検出装置、回転体駆動装置及び画像形成装置
JP5387729B2 (ja) ロータリエンコーダ装置及び画像形成装置
KR100565051B1 (ko) 광주사유닛 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치
JP2002131091A (ja) 相対速度検出装置・トナー画像転写装置・画像形成装置
JP5864848B2 (ja) 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置
JP5352981B2 (ja) 位置検出装置、回転体走行検出装置及び画像形成装置
JP6031418B2 (ja) 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置
JP6176438B2 (ja) 変位検出器の製造方法
JP5418100B2 (ja) 反射型光学センサアレイおよび画像形成装置
JP2007225844A (ja) 光走査装置、画像形成装置および光走査装置におけるレーザビーム検出方法
JP2008262125A (ja) 光源装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2006153676A (ja) 光学式エンコーダ装置及び画像形成装置
JP5380824B2 (ja) 駆動制御装置及び画像形成装置
JP5145891B2 (ja) 相対位置検知装置、光学式リニアエンコーダ、ロータリーエンコーダ、回転駆動装置、ベルト搬送装置、画像形成装置
JP5005438B2 (ja) 光走査装置、および画像形成装置
JP6136399B2 (ja) 表面測定装置及び印刷装置
JP2005003396A (ja) 画像形成装置