JP5380824B2 - 駆動制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト状又はドラム状の無端状の走行体の駆動制御に用いられる光検出手段、それを備えた無端状の走行体の駆動制御装置、画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式を使用した画像形成装置である例えば複写機やプリンタは、市場からの要求に伴い、フルカラーの画像を形成可能なものが多くなってきている。
このようなカラー画像の形成が可能なカラー画像形成装置には、1つの感光体のまわりに各色のトナーで現像を行う複数の現像装置を備え、それらの現像装置により感光体上の潜像にトナーを付着させてフルカラーの合成トナー画像を形成し、そのトナー画像を記録材であるシート上、あるいは転写ベルト上に順次重ねて転写してカラー画像を得るいわゆる1ドラム型のものがある。
また、感光体と現像装置等からなる各色用の作像ユニットを一直線上に配置し、その各作像ユニットによって形成される各色のトナー画像を、シート搬送ベルト上に担持されて搬送されるシート上に順次重ねて転写して、そのシート(用紙)上に直接フルカラーの画像を形成する直接転写方式と、上記各色用の作像ユニットによって形成される各色のトナー画像を、中間転写ベルト上に順次重ねて転写してフルカラーの画像を形成し、そのカラー画像を2次転写装置によりシート(用紙)上に一括転写する間接転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置もある。
このようなカラー画像形成装置では、いずれの場合も複数色(例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色)のトナー画像を作成して、それをシート上あるいは転写ベルト(中間転写ベルトともいう)上に順次重ね合わせて転写してカラー画像を形成するため、その各色のトナー画像の重ね合わせ位置がずれると、色ズレや色合いに変化が生じて画像品質が低下してしまう。したがって、その各色のトナー画像の転写位置のずれ(色ズレ)を防ぐことが重要な課題であった。
その色ズレが発生する主な原因は、感光体ドラム(あるいは感光体ベルト)、シート搬送ベルト、転写ベルト(中間転写ベルト)などの移動速度ムラであることが解っている。
そこで、例えば特許文献1に見られるように、1ドラム型のカラー画像形成装置において、転写ベルト等の回転体の移動量を正確に検出できるようにし、それを回転体の移動速度の制御に用いることによって、色ズレなどの画像品質の低下を防ぐことが提案されている。
この特許文献1には、感光体ドラムの外周面に1回転ごとにシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー画像を順次作成し、それを無端状の転写ベルトの表面に順次重ね合わせて転写していくことによりフルカラーの画像を形成する1ドラム型のカラー複写機が記載されている。
そして、その転写ベルトの内面にその移動方向に微細な所定間隔で連続するマーク(目盛)からなるスケールを設け、そのスケールを光学型の検出器で読み取って転写ベルトの移動量を直接正確に検知し、その検出した移動量をフィードバック制御系によりフィードバックして、転写ベルトの移動速度を正確に制御する。さらに、感光体ドラムや他の回転体の表面にもスケールを設けて、同様な移動量の検出とその移動速度の制御を行なうことも可能にしている。
この方式によれば、転写ベルト等の回転体の表面の移動量を直接検出するので、実際の回転体の表面の移動量を精度よく検出できるはずである。しかし、実際にはスケールのマークの間隔(ピッチ)にランダムなバラツキが存在するため、検出される移動量にはそれが含まれており、必ずしも高精度とはいえない。
そこで、例えば特許文献2には、この点を改善したベルト搬送装置が提案されている。
この特許文献2に記載されているベルト搬送装置は、用紙またはトナー像を担持する中間転写ベルト等の無端状ベルトからなる担持体に、その搬送方向に所定のピッチで複数のマークを繰り返し設け、そのマークを順次読み取る2個の光電型のセンサを担持体の搬送方向に互いに位置をずらして設け、担持体が駆動手段によって駆動されているときに、上記2個のセンサの出力に基づいて、その2個のセンサが同一のマークを検知する時間差を演算する。さらに、時間差の複数の演算結果について平均値を求め、制御手段がその平均値の算出結果と上記時間差の演算結果とに基づいて、上記駆動手段による担持体の駆動速度を制御する。
この場合、同一マークが2個のセンサを通過する時間差の平均値を、担持体を駆動する駆動ロ−ルの整数回転分に亘って求め、それを担持体の平均速度としている。この平均速度は駆動源の回転速度に略等しく、駆動源の回転速度はコンマ数%の変動に抑えられているという認識に基づく。したがって、この平均値は非常に精度の高い基準となり、この基準に基づいて駆動源の回転速度を制御すれば、中間転写ベルト等の担持体の速度を安定した一定の速度に制御できることになる。
しかしながら、ベルト状やドラム状の無端移動部材に上記スケールやマークを高精度に形成するのは難しく、さらに環境の温度や湿度、ベルトの場合にはローラテンションによっても伸縮するため、マークの間隔(ピッチ)が変化する。また、2個のセンサの間隔も取付け誤差や温度による取付け部材の伸縮等の影響を受けるため、絶対位置で管理するのは困難である。
そのため、特許文献1に記載の方法では、前述のようにスケールのマークの間隔(ピッチ)のバラツキの影響を直接受けてしまうため、転写ベルト等の高精度な制御は難しい。また、特許文献2に記載の方法でも、同一マークが2個のセンサを通過する時間差は、やはりマークピッチや2個のセンサの間隔の変動の影響を受けるばかりか、転写ベルト等の移動速度によっても変化する。したがって、その平均値をとっても、正確な基準値とはいえず、それに基づいて転写ベルト等の駆動速度を制御しても高精度に速度又は位置を制御することは困難であり、カラー画像形成装置における色ズレや濃度ムラなどをなくし、常に高品質の画像が得られるようにすることはできなかった。
このような問題を解決するため特許文献3においては2つのセンサ信号の位相差からマーク間隔の誤差を演算し、目標速度あるいは目標位置を調整することで、問題を解消している。
特開平11−24507号公報 特許第3344614号 特開2006−160512公報
しかしながら、2つのセンサを使って、十分距離を離すと計測感度が高くなるが、マークの不連続部分での補正計算が出来ない区間が長くなってしまい部分的に精度が落ちてしまったり、センサが別々であるため、センサ同士の特性の違いやセンサの間隔が熱などの影響で変化してしまい、補正精度を維持できなくなってしまう問題が生じてしまう。
本発明は、上記問題点解消すべくなされたものであり、画像形成装置における転写ベルトや感光体ドラムなどを含む各種のベルト状又はドラム状の無端状の走行体の駆動制御装置において、単一のセンサに複数の受光領域を設けた光検出手段を用いることで、センサ同士の特性の違いや熱の影響を避け、無端状の走行体の移動速度を高精度に制御できるようにすること、およびそれによって画像形成装置による高品質な画像形成(フルカラー画像に限らない)を常に保証できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、走行方向に所定の周期パターンで複数のマークを備えた無端状の走行体と、該走行体を回動させるための駆動手段と、光源を備え、前記走行体に設けた複数のマークを、前記光源より出射した光ビームにより検出する光検出手段と、該光検出手段によって生成された電気信号に基づいて前記走行体の走行速度に対応したパルス信号を生成して前記駆動手段に供給する信号生成手段と、を備えた駆動制御装置であって、前記光検出手段は、前記光ビームの光路上に3つ以上のスリット又はスリット群を備えて前記光ビームを前記スリット又はスリット群の数に分割するスリットマスクと、分割された各光ビーム又は光ビーム群に対応する受光領域を有し、各マークにより反射された各光ビーム又は光ビーム群を受光し、当該光ビーム又は光ビーム群に基づく電気信号を生成する受光手段と、を備え、前記スリットマスクにおける当該スリット又はスリット群の間隔は、前記走行体に配設されたマークの周期をPとしたときに、
L=P(n+1/2)
ただし、n=1、2、3・・・
に設定され、前記信号生成手段は、前記受光手段によって生成される複数の電気信号における、前記スリットマスクにおける隣接するスリット又はスリット群に対応する電気信号間の差分を算出し、前記差分の信号を二値化した複数の前記パルス信号を前記駆動手段に供給する駆動制御装置を特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の駆動制御装置において、前記信号生成手段から得られた各パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりエッジの時間差から、前記マークの周期誤差を演算するマーク周期補正手段と、前記パルス信号及び前記周期誤差に基づいて前記走行体の移動速度又は移動位置を算出し、前記移動速度又は移動位置に基づいて前記駆動手段による前記走行体の移動をフィードバック制御する制御手段と、を設けた駆動制御装置を特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、前記信号生成手段又は前記マーク周期補正手段の機能は、前記制御手段によるソフトウェア処理によって実施されている請求項に記載の駆動制御装置を特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項2又は3に記載の駆動制御装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
このように構成することにより、本発明では、2つのセンサの機能を一つのセンサで実現できるため、低コストや小型化に効果があるばかりではなく、2つのセンサの位置誤差、環境変化による間隔変動による、マーク周期補正の誤差や、2つのセンサの特性の違いによる計測誤差も除去でき、高精度な速度、位置計測を実現して、高精度な速度制御を実現することが出来る。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明において用いられる光検出手段(光学センサ)の概略構成を説明する図である。
図1において、光学センサ1は、対向するベルト状の無端状の走行体(ベルト部材)10に対して光ビームを出射する光源2、光源2から出射された光ビームを集光してベルト部材10上に設けた反射マーク11に照射するレンズ3、レンズ3からの光ビームを所望の形状に整形するスリットを備えたスリットマスク4、反射マークにより反射・散乱した光を受光して光電変換を行う受光素子5から構成されている。
なお、図示していないが、反射マーク11により反射・散乱された光を受光素子5に集光するレンズを設けるように構成しても良い。
光学センサ1は、光源2から反射マーク11に光ビームを照射し、その反射光を受光素子5により検出することにより、反射マーク11と光学センサ1との相対位置情報を得るセンサである。
本発明の光学センサについて、より詳しく説明する。
反射マーク11により反射される光ビームの反射率はベルト部材10表面における反射率とは異なる。すなわち、反射マーク11とベルト部材10表面では、反射あるいは散乱する光ビームの光量が変化する。その光量の変化を受光素子5で検出することにより、反射マーク11の位置を判断することになる。
また、光源2は、光ビームの光軸を中間転写ベルト部材10の表面に対して傾けてベルト部材10の移動方向に対する直交面内に設けられている。このようにすることにより、光源2は、ベルト部材10の移動方向に対して角度を持たないように設けられているため、ベルト部材10の上下動によって、検出距離が変化しても、観測位置に変化が無く、誤差の無いマーク検出を行うことができる。
光源2としては、例えば発光ダイオード(LED)が用いられるが、これに限るものではなく、例えば半導体レーザや電球などが用いられても良い。しかし、平行度が良い光ビームを用いることがより好ましいので、半導体レーザや点光源LEDなどのように発光面積の小さい光源を、例えばコリメートレンズで平行光にして用いるのがよい。
また、受光素子5としては、光の強度を電気信号に変換できる素子であれば良く、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタなどが用いられる。
また、本発明の受光素子5は、後述するように複数の光ビームをそれぞれ受光する複数の受光領域を有している。
このような複数の受光領域によって光電変換された電気信号は、それぞれアンプやコンパレータなどの比較器に接続し、ノイズに強いパルス信号などに変換される。なお、本実施の形態では、1つの受光素子が2つの受光領域を有しているが、これに限るものではなく、例えば、受光素子を複数設け、光ビームを分離してそれぞれ独立の受光素子で受光するようにしても良い。
図2は図1におけるスリットマスク4を介したベルト部材10への光ビームの照射を説明する図である。
(a)は、光ビームが通過するスリット12を設けたスリットマスクを示す図、(b)は、光ビームを照射されたベルト部材10を示す図である。
(b)に示すように、ベルト部材10は、反射マーク11を有している。各スリット12から出射された光ビームは、(b)に示すように、ベルト部材10上に照射される。
なお、ここでは、スリットマスク4のスリット12の数が2つの場合を示している。スリットマスクのスリット数は、2つに限るものではない。
また、スリットマスクにおけるスリットは、複数のスリットからなるスリット群12’として構成しても良い。
図3はスリットマスク4の1つのスリット群のスリット数が3つの場合を示す図であり、(a)はスリットマスクの平面図、(b)は光ビームがスリット群12’を介して光ビームが照射されているベルト部材10を示す図である。
図4は、ベルト部材10上の反射マーク11と反射マーク11に照射される光ビームに対応する受光素子5上の受光領域を示す図である。
ここでは、スリット(すなわち光ビーム)及び受光領域がそれぞれ2つの場合を説明する。
本発明の光検出手段において、スリットマスク4に設けられたスリット12またはスリット群12’を介して照射された光ビームは、対応する受光領域A、Bに受光され、光電変換されて、前述のように2つの電気信号が生成される。
ここで、受光領域A、Bの間隔Lは、ベルト部材10上の反射マーク11の周期をPとした時のN・P(N=1、2、3…)で表される。
図5は、本発明の光検出装置を適用した中間転写ベルトを概略的に示す外観斜視図である。
図5に示す中間転写ベルトにおいて、ベルト部材10は、駆動ローラ20および従動ローラ21、22に掛け渡されており、ベルト部材10の回転方向端部に複数の反射マーク11が所定の周期パターン(マーク周期)で設けられている。
なお、本実施の形態では、反射マーク11としては、反射率もしくは透過率が変化するマークであれば良く、例えば白や黒などの色の違う印刷パターンでも良いし、アルミ蒸着膜などのような全反射パターンでも良い。このようなマークは、その数に応じて単一又は連続した反射率変化を生じさせる。
この反射マーク11を検出する光学センサ1は、反射マーク11に対向してベルト部材10から所定の距離(検出距離)だけ離反した位置に設けられている。
また、ベルト部材10を駆動する駆動ローラ20は、減速機23を介して駆動モータ24に接続されており、駆動モータ24による駆動力によって回転駆動される。
制御装置25は、駆動モータ24を制御し、ベルト部材10の速度制御を行う制御手段である。
図6は、図5における制御装置を詳細に説明する図である。
図6に従い、本発明におけるベルト部材の駆動速度制御を説明する。
反射マーク11はベルト部材10表面あるいは裏面に形成される。光検出手段1の2つの受光領域A、Bにより検出された信号をそれぞれ信号a、bとすると、信号a、bは信号処理部(信号生成手段)30において、2値化信号に変換される。そして、2つの2値化信号はマーク周期補正部31と、コントローラ32に渡される。マーク周期補正部31では、信号a、bの立ち上がりまたは立ち下がりエッジの時間差からマーク周期の誤差を演算し、これをマーク周期の補正情報として、コントローラ32に入力する。コントローラ(制御手段)32では2値化信号とマーク周期補正部31からの補正データに基づいて、ベルト部材10の駆動速度、位置情報が計算される。
さらに、コントローラ32は、計算された駆動速度と、目標値のとの差から、モータ指令速度あるいはトルクを決定してドライバ33にフィードバックする。
ドライバ33ではコントローラ32からの指令によって、モータ駆動速度あるいは駆動電流を駆動モータ24に入力し、駆動モータ24を作動させる。
このように、本発明においては、光ビームを複数のビームないしビーム群に分割するスリットマスクと、それぞれのビームないしはビーム群を受光して光電変換した信号の位相差によってマーク周期補正を行うようにしたので、マーク周期誤差が生じても実際のベルト部材10の速度を正確に計測出来、さらに、得られた駆動速度に基づいて駆動速度を制御するフィードバック制御を行うので、高精度な速度制御を行なうことができる。
図7は、図5の制御装置の変形例を示す図である。
図6におけるマーク周期補正部31や信号処理部30の処理をA/D変換部34で行い、検出信号a、bをA/D変換して得られたデジタル情報をコントローラ32内部で計算するようにしてもよい。
以下に、本発明の駆動速度制御について、さらに詳細に説明する。
上述のように、本発明においては、(1)2値化信号とマーク周期補正部31からの補正データに基づいて、ベルト部材10の駆動速度、位置情報が計算され、(2)得られた駆動速度と目標値との差によってベルトの速度制御を行う構成である。
これらの処理について、それぞれ以下に説明する。
(1)まず、以下に、ベルト部材10の駆動速度、位置情報の計算処理について説明する。
図8は図4の2つの受光領域A、Bの検出信号a、bを信号処理部において2値化整形した波形とそれらの位相差を示す図である。
図8において、(a)は受光素子Aによる検出信号aの波形を示し、Ca(1)、Ca(2)、Ca(n)はその各周期であり、(b)は受光素子Bによる検出信号bの波形を示し、Cb(1)、Cb(2)、Cb(n)はその各周期を示している。(c)は受光素子AとBによる検出信号a、bの位相差の波形を示しており、Cab(1)、Cab(2)、Cab(n)はその位相差である。
マーク周期の変化率Rは、図4に示す受光領域A、Bの間隔:L、V:ベルト線速として、位相差Cabによって下記のように計算できる。
R=Cab・V/L
スケールピッチ:RとLはマーク周期Pの整数N倍に設定したとして、
L=N・PとV=P/Ca(n)を使うと
R=Cab・(P/Ca)/(N・P)=Cab/(N・Ca)
で求められる。
実際のベルト線速:Vrealは、マーク周期の変化率Rをつかって表すと
Vreal=P(1+R)/Ca
で計算される。
累積位置はセンサ信号のエッジカウント値「n」にスケールピッチ「P」をかけて算出できるので、補正後の累積位置:Lrealは、マークピッチごとのマーク周期誤差率をR(k)とすると、
Lreal=n・P+Σ(P・R(k))
となり、ピッチ誤差の積分値を足した分が実際の累積移動距離になる。
以上の様なマークピッチ補正によって、マークピッチ誤差によらず高精度にベルト速度を計算できる。
(2)次に、以上の処理で得られたベルトの駆動速度、位置情報に基づいてベルト部材10の速度制御を行うためのフィードバック制御について説明する。
マーク周期誤差を考えない制御であれば、図8における受光領域Aのパルス間隔(クロックカウント値)Ca(n)と標準パルス間隔との差をフィードバック制御すればよい。
マーク周期誤差を考慮して補正を行う本発明の場合では、フィードバックされる目標速度と実速度の差ΔVは、
ΔV=Vref−Vreal=fc・P0/C0−fc・Pa(n)/Ca(n)
(fc:カウンタクロック、P0:標準スケールピッチ、C0:標準カウント数、Pa(n):誤差を加えたスケールピッチ、Ca(n):受光領域Aのパルス間カウント数)
Pa(n)を伸び率Rを使ってP0(1+R)とおくと、
ΔV=fc・P0(1/C0−(1+R)/Ca(n))
伸び率RはR=δt/Tgap=δt・fc/Tgap・fc=Cab(n)/Cgapより、
ΔV=fc・P0(1/C0−(1+Cab(n)/Cgap)/Ca(n))
ただし、Tgapはスリット群の間隔に相当する時間、CgapはTgapでのクロックカウント数、
の様にパルス間隔のクロックカウント数のみをパラメータとして計算できる。
図9のタイミングチャート及び図10のフローチャートに基づいてさらに詳細に説明する。ここでは、コントローラ32にフリーランカウンタを持ったCPUを使った例について説明している。
図9は、制御周期、受光領域Aにおける検出信号a、bの二値化信号(以下センサA信号及びセンサB信号という)の信号周期、フリーランカウンタのカウント値を説明する図である。
また、図10は、本発明のベルト駆動速度制御の処理の流れを示すフローチャートである。
CPUの動作は制御周期タイマ、センサA信号立ち下がりエッジおよびセンサBの立ち下がりエッジにて、割り込み処理が発生するように設定している。また、フリーランカウンタのカウント値は、クロック周期ごとにカウントアップするようになっている。
図10(a)において、CPUは、センサAの信号立ち下がりに割り込んで、フリーランカウンタのカウント値FCa(n)を取り込む(S101)。次に周期(s)を計算するために前回のセンサAの信号立ち下がり時のカウント値FCa(n−1)との差を計算し、フリーランカウンタのクロック周波数fcで除算し、周期Ca(n)を計算する(S102)。求められた周期Ca(n)をメモリに保存して(S103)、割り込み処理を抜ける。
図10(b)において、CPUはセンサBの信号立ち上がりに割り込みんで、同様にフリーランカウンタのカウントFCb(n)を取り込む(S201)。次に、センサA信号との信号エッジの間隔を計算するために、センサAで得られたカウント値FCa(n)を呼び出して、FCb(n)−Fca(n)を計算する。これをfcで除算して時間に変換し(S202)、Cab(n)としてメモリに保存する(S203)。
図10(c)において、CPUは、制御周期に割り込んで、上記で得られたセンサAの周期Ca(n)と信号エッジ間隔Cab(n)から速度を計算する。まず、Ca(n)、Cb(n)をメモリから読み出し(S301)、速度Vとセンサ間隔Lを使って、マークピッチ変化率R(n)=Cab(n)・V/Lを計算する。このときVは前回の計算で得られたVreal(n−1)を使うと正確であるが、ほぼ等速に制御されている場合には目標線速Vrefを使っても良い。次にマークピッチ変化率Rを用いて、マークピッチ補正後の速度Vreal(n)を計算する(S303)。これは、マークピッチPとセンサAの周期Ca(n)を使って、
Vreal(n)=P(1+R)/Ca(n)
によって計算できる。
そして、得られた速度Vrealと目標線速Vrefからモータへの指令値を計算する。
すなわち、速度誤差Verr(ΔV)=Vref−Vrealを計算し(S304)、これにゲインGを乗じ(S305)、さらに、モータ指令値変換定数Kを乗じて指令値MCを計算する(S306)。モータ指令値はモータドライバによって、アナログ電圧や、PWM、パルス周波数指令などがあるため、変換は必要に応じて行えばよい。
なお、上述したセンサA信号およびセンサB信号の周期を得る割り込み処理は、カウンタを用いたデジタル回路によっても構成できる。さらに、フィードバック制御部も電子回路によって構成すれば、CPUを使わない構成にも出来る。
次に、本発明に用いる光センサにおけるスリットマスクのその他の形態と、それぞれの受光領域で検出される信号の変化について説明する。
図11はスリットマスクの第2の形態の概略図、図12は受光素子により生成された電気信号を示す説明図である。
図11は3つのスリットを持つスリット群が、4つ並んでいる例を示している。スリットマスクは、12個のスリットを4つの領域C、D、*C、*Dに分け、それぞれの領域を他の領域に対してマーク周期の1/4周期だけずらして形成されている。すなわち、12個のスリットは、3つのスリット毎にマーク周期の1/4周期だけずらして形成されている。
すなわち、スリット群の間隔Lは、マーク周期をPとしたときに、
L=P(n+1/4)(ただし、n=1、2、3・・・)
で表される。
これにより、光ビームはスリットマスクを通過して12個のスポット(12個の光ビーム)に分割されてスケールに到達する。これらのスポットの位置は、3つのスポット毎にマーク周期の1/4周期だけずれている。
受光素子は、光ビームの4つの領域C、D、*C、*Dに対応する4つの受光領域を有しているが、これに限るものではなく、例えば、光ビームを分離してそれぞれ独立の受光素子で受光するようにしても良い。
なお、本実施の形態では、4つの領域C、D、*C、*Dをマーク周期の1/4周期だけずらしているが、これに限るものではなく、例えばマーク周期の(n+1/4)の周期だけずらしても良い。ここで、nは0を含まない自然数(非負整数)であり、n=1、2、…となる。
*C相信号は、C相信号に対して同相でオフセット変化する反転信号である。本実施の形態では、これらの信号から2値化信号(パルス信号)が生成される。すなわち、オフセット・信号振幅変化に対しても精度が高い2値化信号を得るため、C相信号と*C相信号との比較により2値化信号が得られる。
C相信号と*C相信号とのクロスポイント(引き算が0になる位置)をしきい値としてそれらの信号を矩形化することによって、信号変動があっても精度が高いエッジを抽出することができる。すなわち、ここでは、C相信号と*C相信号とのクロスポイントをしきい値として、それらの信号から2値化信号を生成する(信号生成手段)。なお、これに限るものではなく、例えばC相信号と*C相信号との差信号を求め、その差信号から2値化信号を生成するようにしても良い。このとき、差信号は、同相オフセットが除去されて振幅が元の2倍である信号となる。
ここで、C相信号と*C相信号との差動出力は、マークによる反射光量のオフセット成分となるため、これらの信号を用いてマークの汚れ具合を検査したり、光源の発光光量調整をしたり、増幅器(図示せず)の増幅率を調整したりするなどの利用が可能である。
同様にしてD相信号と*D信号からもオフセットが除去された精度の高い信号を得ることが出来る。
C相信号とD相信号とは90°位相がずれた信号になる。このため、エンコーダで使われるC相信号およびD相信号と同じ扱いができ、信号の組み合わせにより4逓倍カウントなどを行うことができる。
なお、ここでは4つの領域を用いて、C相、D相信号を得ると共に、オフセット成分を除去する例を示したが、オフセット信号の変化が少ない環境においては、2つの領域のみを使っても同様の効果が得られる。
図13は第3の形態のスリットマスクの概略図、図14は受光素子により生成された電気信号および2値化された信号を示す説明図である。
スリットマスク4には、図13に示すように、マーク周期を(n+1/2)倍した間隔で、スリットもしくはスリット群を配設する。
すなわち、スリット群の間隔をL、マーク周期をPとしたときに、
L=P(n+1/2)(ただし、n=1、2、3・・・)
で表される。
図13では、3つのスリットを持つスリット群が3つ並んでいる例を示している。
それぞれのスリット群をE、F、Gとする。ここでは図示しないが、受光素子は、スリット群E、F、Gに対応する受光領域を有しており、それぞれに対応した受光信号e、f、gを光電変換する。
図14において、(a)は受光領域で得られた信号e、f、gの波形を示している。ここでは、マーク周期が少しだけ長くなって、信号が遅れている例を示している。このように信号fは信号eに対して約180°位相のずれた信号になり、信号gは信号eと360°位相が異なるので、同位相に近い信号が得られる。
また、(b)は、信号e−信号f、信号g−信号fを演算した後に2値化した信号を示す図である。
図14(b)に示すように、位相のずれた2つの矩形信号が得られるが、この2つの信号は、信号e−信号fと信号g−信号fから得られており、e−fは位置Eと位置Fの中間の位置の信号位相、g−fは位置Gと位置Fの中間位置での信号位相となるため、e−fとg−fでは、スリット群の間隔(n+1/2)周期の位相差を持つ信号が得られる。
すなわち、間隔(n+1/2)に相当する位置で観測される、マークピッチ誤差を反映した位相差が得られることになる。
さらに、上記の構成にすることによって、180°位相が異なる信号との差演算を行うことで、信号のオフセット除去も同時に行えるため、簡単な構成で高精度な信号および、マーク周期誤差の検出が可能となる。
図15は、本発明の光検出手段、駆動制御装置を用いた画像形成装置を示す図である。 このカラー画像形成装置は、図16に示すように給紙テーブル102上に装置本体100を載置している。その装置本体100の上にはスキャナ103を取り付けると共に、その上に自動原稿給送装置(ADF)104を取り付けている。
装置本体100内には、その略中央にベルト状の無端状の走行体である中間転写ベルト110を有する転写装置120を設けており、中間転写ベルト部材10は駆動ローラ109と2つの従動ローラ115、116の間に張架されて図16で時計回り方向に回動するようになっている。
また、この中間転写ベルト110は、従動ローラ115の左方に設けられているクリーニング装置117により、その表面に画像転写後に残留する残留トナーが除去されるようになっている。その中間転写ベルト110の駆動ローラ19と従動ローラ115の間に架け渡された直線部分の上方には、その中間転写ベルト110の移動方向に沿って、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4つのドラム状の感光体140Y、140C、140M、140K(以下、特定しない場合には単に感光体40と呼ぶ)が所定の間隔を置いて配設されている。そして、中間転写ベルト110の内側に各感光体140に対向して中間転写ベルト110を挟むように、4個の1次転写ローラ162が設けられている。
4個の各感光体140は、それぞれ図3で反時計回り方向に回転可能であり、その各感光体140の回りには、それぞれ帯電装置160、現像装置161、上述した1次転写ローラ162、感光体クリーニング装置163、除電装置164を設けており、それぞれ作像ユニット118を構成している。そして、その4個の作像ユニット118の上方に、共用の露光装置121を設けている。
そして、その各感光体上に形成された各画像(トナー画像)が、中間転写ベルト110上に直接重ね合わせて順次転写されていくようになっている。
一方、中間転写ベルト110の下側には、その中間転写ベルト110上の画像を記録紙であるシートPに転写する転写部となる2次転写装置122を設けている。その2次転写装置122は、2つのローラ116、123間に無端ベルトである2次転写ベルト124を掛け渡したものであり、その2次転写ベルト124が中間転写ベルト110を介して従動ローラ116に押し当たるようになっている。
この2次転写装置122は、2次転写ベルト124と中間転写ベルト110との間に送り込まれるシートPに、中間転写ベルト110上のトナー画像を一括転写する。
そして、2次転写装置122のシート搬送方向下流側には、シートP上のトナー画像を定着する定着装置125があり、そこでは無端ベルトである定着ベルト126に加圧ローラ127が押し当てられている。
なお、2次転写装置122は、画像転写後のシートを定着装置125へ搬送する機能も果たす。また、この2次転写装置122は、転写ローラや非接触のチャ−ジャを使用した転写装置であってもよい。その2次転写装置122の下側には、シートの両面に画像を形成する際にシートを反転させるシート反転装置128を設けている。
このように、この装置本体100は、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置を構成している。
このカラー画像形成装置によってカラーコピーをとるときは、自動原稿給送装置104の原稿台130上に原稿をセットする。また、手動で原稿をセットする場合には、自動原稿給送装置104を開いてスキャナ103のコンタクトガラス132上に原稿をセットし、自動原稿給送装置104を閉じてそれを押える。
そして、図示していないスタートキーを押すと、自動原稿給送装置104に原稿をセットしたときは、その原稿がコンタクトガラス132上に給送される。また、手動で原稿をコンタクトガラス132上にセットしたときは、直ちにスキャナ103が駆動し、第1走行体133及び第2走行体134が走行を開始する。そして、第1走行体133の光源から光が原稿に向けて照射され、その原稿面からの反射光が第2走行体134に向かうと共に、その光が第2走行体134のミラ−で反射して結像レンズ135を通して読取りセンサ136に入射して、原稿の内容が読み取られる。
また、上述したスタートキーの押下により、中間転写ベルト110が回動を開始する。さらに、それと同時に各感光体140Y、140C、140M、140Kが回転を開始して、その各感光体上にイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各単色トナー画像を形成する動作を開始する。そして、その各感光体上に形成された各色のトナー画像は、図2で時計回り方向に回動する中間転写ベルト110上に重ね合わせて順次転写されていき、そこにフルカラーの合成カラー画像が形成される。
一方、上述したスタートキーの押下により、給紙テーブル102内の選択された給紙段の給紙ローラ142が回転し、ペーパーバンク143の中の選択された1つの給紙カセット144からシートPが繰り出され、それが分離ローラ145により1枚に分離されて給紙路146に搬送される。そのシートPは、搬送ローラ147により装置本体100内の給紙路148に搬送され、レジストローラ149に突き当たって一旦停止する。
また、手差し給紙の場合には、手差シートレイ151上にセットされたシートPが給紙ローラ150の回転により繰り出され、それが分離ローラ152により1枚に分離されて手差し給紙路153に搬送され、レジストローラ149に突き当たって一旦停止状態になる。
そのレジストローラ149は、中間転写ベルト110上の合成カラー画像に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、一旦停止状態にあったシートPを中間転写ベルト110と2次転写装置122との間に送り込む。そして、そのシートP上に2次転写装置122でカラー画像が転写される。
そのカラー画像が転写されたシートPは、搬送装置としての機能も有する2次転写装置122により定着装置125へ搬送され、そこで熱と加圧力が加えられることにより転写されたカラー画像が定着される。その後、そのシートPは、切換爪155により排出側に案内され、排出ローラ156により排紙トレイ157上に排出されて、そこにスタックされる。
また、両面コピーモ−ドが選択されているときには、片面に画像を形成したシートPを切換爪155によりシート反転装置28側に搬送し、そこで反転させて再び転写位置へ導き、今度は裏面に画像を形成した後に、排出ローラ156により排紙トレイ157上に排出する。
以上、本発明の光検出手段、駆動制御装置を中間転写ベルトを例にして説明したが、その他の無端状のベルト部材、すなわち、転写ベルト、感光体ベルト、用紙搬送ベルトや、中間転写ドラム、感光体ドラム等にも適用可能であることはいうまでもない。
本発明において用いられる光検出手段(光学センサ)の概略構成を説明する図。 図1におけるスリットマスクを介したベルト部材への光ビームの照射を説明する図。 スリットマスクの1つのスリット群のスリット数が3つの場合を示す図。 ベルト部材上の反射マークと反射マークに照射される光ビームに対応する受光領域を示す図。 本発明の光検出装置を適用した中間転写ベルトを概略的に示す外観斜視図。 図5における制御装置を詳細に説明する図。 図5の制御装置の変形例を示す図。 図4の2つの受光領域A、Bの検出信号を信号処理部において2値化整形した波形とそれらの位相差を示す図。 制御周期、受光領域における検出信号の二値化信号の信号周期及びフリーランカウンタのカウント値を説明する図。 本発明のベルト駆動速度制御の処理の流れを示すフローチャート。 スリットマスクの第2の形態の概略図。 受光素子により生成された電気信号を示す説明図。 第3の形態のスリットマスクの概略図。 受光素子により生成された電気信号および2値化された信号を示す説明図。 本発明の駆動制御装置を用いた画像形成装置を示す図。
符号の説明
1 光学センサ、2 光源、3 レンズ、4 スリットマスク、5 受光素子、10 ベルト、11 反射マーク、12 スリット、12’ スリット群、19 駆動ローラ、20 駆動ローラ、21 従動ローラ、23 減速機、24 駆動モータ、25 制御装置、28 シート反転装置、30 信号処理部、31 マーク周期補正部、32 コントローラ、33 ドライバ、34 A/D変換部、100 装置本体、102 給紙テーブル、103 スキャナ、104 自動原稿給送装置、109 駆動ローラ、110 中間転写ベルト、115 従動ローラ、116 従動ローラ、117 クリーニング装置、118 作像ユニット、120 転写装置、121 露光装置、122 次転写装置、124 次転写ベルト、125 定着装置、126 定着ベルト、127 加圧ローラ、128 シート反転装置、130 原稿台、132 コンタクトガラス、133 走行体、134 走行体、135 結像レンズ、136 センサ、140 感光体、142 給紙ローラ、143 ペーパーバンク、144 給紙カセット、145 分離ローラ、146 給紙路、147 搬送ローラ、148 給紙路、149 レジストローラ、150 給紙ローラ、151 手差シートレイ、152 分離ローラ、153 給紙路、155 切換爪、156 排出ローラ、157 排紙トレイ、160 帯電装置、161 現像装置、162 1次転写ローラ、163 感光体クリーニング装置、164 除電装置

Claims (4)

  1. 走行方向に所定の周期パターンで複数のマークを備えた無端状の走行体と、
    該走行体を回動させるための駆動手段と、
    光源を備え、前記走行体に設けた複数のマークを、前記光源より出射した光ビームにより検出する光検出手段と、
    該光検出手段によって生成された電気信号に基づいて前記走行体の走行速度に対応したパルス信号を生成して前記駆動手段に供給する信号生成手段と、
    を備えた駆動制御装置であって、
    前記光検出手段は、前記光ビームの光路上に3つ以上のスリット又はスリット群を備えて前記光ビームを前記スリット又はスリット群の数に分割するスリットマスクと、分割された各光ビーム又は光ビーム群に対応する受光領域を有し、各マークにより反射された各光ビーム又は光ビーム群を受光し、当該光ビーム又は光ビーム群に基づく電気信号を生成する受光手段と、を備え、
    前記スリットマスクにおける当該スリット又はスリット群の間隔は、前記走行体に配設されたマークの周期をPとしたときに、
    L=P(n+1/2)
    ただし、n=1、2、3・・・
    に設定され、
    前記信号生成手段は、前記受光手段によって生成される複数の電気信号における、前記スリットマスクにおける隣接するスリット又はスリット群に対応する電気信号間の差分を算出し、前記差分の信号を二値化した複数の前記パルス信号を前記駆動手段に供給することを特徴とする駆動制御装置
  2. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記信号生成手段から得られた各パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりエッジの時間差から、前記マークの周期誤差を演算するマーク周期補正手段と、
    前記パルス信号及び前記周期誤差に基づいて前記走行体の移動速度又は移動位置を算出し、前記移動速度又は移動位置に基づいて前記駆動手段による前記走行体の移動をフィードバック制御する制御手段と、
    を設けたことを特徴とする駆動制御装置。
  3. 前記信号生成手段又は前記マーク周期補正手段の機能は前記制御手段によるソフトウェア処理によって実施されていることを特徴とする請求項2に記載の駆動制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の駆動制御装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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