JP7370774B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関する。
複数の色を重ね合わせてフルカラー画像を形成する画像形成装置では色ずれが発生しうる。色ずれとは、ある色のトナー画像の画像形成位置と他の色のトナー画像の画像形成位置とが一致せずにずれてしまう現象である。特許文献1は、基準色のトナー画像と対象色のトナー画像とを副走査方向で同一でかつ主走査方向でずれた位置(同位相)に形成することを提案している。基準色のトナー画像と対象色のトナー画像とを中間転写ベルトの回転位相に関して同位相に形成することで、中間転写ベルトを駆動する駆動ローラの速度むらの影響が低減される。
特開2017-090597号公報
特許文献1で提案されている光学センサの検知領域は光学センサの製造公差などに依存したばらつきを有する。製造公差を小さくすれば、検知領域のばらつきが小さくなる。しかし、製造公差を小さくするには、大幅なコストアップを招く。そこで、本発明は、コストアップを抑制しつつ、色ずれを精度よく低減することを目的とする。
本発明は、たとえば、
無端ベルトと、
前記無端ベルトの回転方向において異なる位置に配置された複数の画像形成手段であって、それぞれ異なる色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する複数の画像形成手段と、
前記無端ベルトの表面に形成されるそれぞれ色の異なる複数のテスト画像を検知する検知手段と、
前記検知手段による検知結果に基づき色ずれを補正する補正手段と、を有し、
前記検知手段は、
前記無端ベルトの表面に光を照射する照射手段と、
前記無端ベルトの表面における第一検知領域からの反射光であって正反射光である第一反射光を受光する第一受光手段と、
前記第一検知領域とは異なる前記無端ベルトの表面における第二検知領域からの反射光であって乱反射光である第二反射光を受光する第二受光手段と、を有し、
前記第一検知領域と前記第二検知領域が、前記無端ベルトの回転方向と直交した前記無端ベルトの幅方向において異なる位置となるように、前記検知手段が配置されており、
前記複数のテスト画像はそれぞれ、前記無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有し、かつ、前記複数のテスト画像は前記無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成され、
前記複数のテスト画像における各帯状の線分は前記第一検知領域と前記第二検知領域との両方を跨ぐように形成されることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、コストアップを抑制しつつ、色ずれを精度よく低減することが可能となる。
画像形成装置を説明する断面図 光学センサを説明する断面図 駆動ローラの速度むらと検知タイミングとの関係を説明する図 比較例のテスト画像を説明する図 実施例1のテスト画像を説明する図 CPUの機能を説明する図 色ずれ補正方法を示すフローチャート 実施例2のテスト画像を説明する図 色ずれ補正方法を示すフローチャート
以下、添付図面を参照して実施形態が詳しく説明される。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一または同様の構成には同一の参照番号が付され、重複した説明は省略される。
<画像形成装置の概要>
図1が示すように画像形成装置100はマルチカラー画像を形成するカラーレーザプリンタである。画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の現像剤(トナー)を使用するため四つの画像形成部7を有している。画像形成装置100は、例えば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機(MFP)及びファクシミリ装置のいずれであってもよい。以下では、色を区別する必要がない場合には、末尾のY,M,C,Kを省略された参照符号が使用される。画像形成部7は、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像ローラ4、現像剤塗布ローラ5、及びトナー容器を有している。
感光ドラム1は矢印Bの方向に回転する像担持体である。電源装置30は帯電電圧(帯電バイアス)、転写電圧(転写バイアス)、および現像電圧(現像バイアス、塗布バイアス)などの高電圧を生成する電源回路を有する。帯電ローラ2は負極性の帯電バイアスを印加され、感光ドラム1の表面を帯電させる。露光部3は、画像情報(画像信号)に基づいて、感光ドラム1にレーザビームを照射して感光ドラム1を露光することで、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。現像剤塗布ローラ5は、電源装置30により塗布バイアスを印加され、トナーを現像ローラ4に塗布する。現像ローラ4は現像バイアスを印加され、トナーを静電潜像に付着させてトナー画像を形成する。中間転写ベルト12は矢印Fの方向に移動(回転)する像担持体である。一次転写ローラ6は、一次転写バイアスを印加され、トナー画像を感光ドラム1から中間転写ベルト12へ転写する。中間転写ベルト12は駆動ローラ10により駆動されて回転し、トナー画像を二次転写ニップ15へ搬送する。
給送カセット11はシートSを収納する収納庫である。給送ローラ9は、給送カセット11からシートSを搬送路へ給送する。シートSは、矢印Dにより示される搬送方向に沿って二次転写ニップ15に搬送される。二次転写ローラ16は中間転写ベルト12と協働して二次転写ニップ15を形成している。電源装置30は二次転写ローラ16のローラ軸に二次転写バイアスを印加する。二次転写ローラ16とは中間転写ベルト12とがシートSを挟持しながら搬送することで、トナー画像がシートSに転写される。
定着器14はシートSおよびトナー画像に対して熱と圧力を加えることでトナー画像をシートSに定着させる。排出ローラ対20はシートSを排出トレイ21に排出する。
制御部29はCPU28や記憶装置31を有している。CPUは中央演算処理装置の略称である。CPU28は記憶装置31のROM領域に記憶された制御プログラムを実行することで、画像形成装置100を制御する。CPU28はメッセージなどを操作部32の表示装置に表示する。CPU28は操作部32を通じて入力されるユーザからの指示を受け付ける。
光学センサ8は、中間転写ベルト12に対向する位置に設けられており、中間転写ベルト12の表面に形成されたテスト画像を検知する。この検知結果には、テスト画像が光学センサ8の検知領域を通過するタイミングが含まれる。検知結果には、テスト画像の光学濃度などが含まれてもよい。CPU28は、通過タイミングを用いて色ずれ補正を実行したり、濃度情報を用いてトナー画像の濃度を補正したりする。中間転写ベルト12の表面が移動する方向(回転方向)は、矢印Fで示されているが、これは副走査方向と呼ばれてもよい。中間転写ベルト12の幅方向(奥行方向)は副走査方向と直交しており、主走査方向と呼ばれてもよい。
<実施例1>
実施例1では色ずれ補正などのための複数のテスト画像がそれぞれ第一受光素子の検知領域と第二受光素子の検知領域を跨ぐように略同位相で形成される。これにより、中間転写ベルト12と光学センサ8との間の相対的な位置に関与する製造精度を向上させることなく、色ずれを精度よく低減するこが可能となる。
(キャリブレーション)
キャリブレーションとは、画像形成装置100の制御パラメータを調整する処理のことである。中間転写ベルト12の表面にテスト画像を形成するキャリブレーションとしては、たとえば、色ずれ補正と濃度補正とがある。キャリブレーションは画像形成装置100がシートに画像を形成していないスタンバイ状態で実行される。光学センサ8は中間転写ベルト12の表面に形成されたテスト画像を検知し、CPU28が検知結果に基づき制御パラメータを調整する。実施例1では、少なくとも二つのテスト画像が主走査方向でずれた位置に形成される。そのため、光学センサ8を構成する第一受光素子と第二受光素子とは、主走査方向でずれた位置に配置される。
(色ずれ補正)
CPU28は露光部3の走査速度が所定の値となり、かつ、露光部3の露光光量が所定の値になるよう露光部3を制御する。CPU28は、露光部3の画像書き出しタイミングを調整することで色ずれを補正する。露光部3が多面鏡タイプの場合、露光部3は画像先端信号を生成してCPU28に出力する。CPU28は画像先端信号に同期して一ライン(多面鏡の1面)ごとに露光データ(画像信号)を露光部3に出力する。画像先端信号を出力するタイミングを画像形成部7ごとに数ドット程度の時間分変化させると、それぞれのラインの書き出しタイミングが数ドット程度の時間分変化する。これにより、色ごとの主走査方向での書き出し位置が調整される。さらに、一ライン分だけ書き出しタイミングを遅らせることで、副走査方向において画像全体を一ラインだけシフトすることが可能となる。つまり、CPU28は、一ライン単位で副走査方向での書き出し位置を調整できる。画像形成部7Y-7K間で露光部3の多面鏡の回転位相差を制御することで副走査方向に一ライン未満の位置合わせも可能となる。露光データのオンオフの基準となるクロック周波数を変えることで、CPU28は主走査倍率を補正できる。このように画像形成部7Y-7K間の色ずれは、画像形成タイミングや基準クロックを調整することで、補正される。書き出しタイミングの補正量または基準クロックの補正量を決定するために、複数の色間での相対的な色ずれ量を計測することが必要となる。CPU28は、中間転写ベルト12上に色ごとにテスト画像を形成し、光学センサ8によりテスト画像を検知することで各色間の主走査方向と副走査方向の相対的な色ずれ量を検知する。なお、CPU28は、各色間の相対的な色ずれ量が小さくなるように画像の書き出しタイミングなどを補正する。
(光学センサ)
図2は主走査方向に沿って光学センサ8を切断した断面図である。LED43は測定対象物であるトナー画像が形成された中間転写ベルト12に光を照射するための発光素子である。第一受光素子41は中間転写ベルト12またはトナー画像からの正反射光を受光するセンサである。第二受光素子42は中間転写ベルト12またはトナー画像からの乱反射光を受光するセンサである。第一受光素子41と第二受光素子42は主走査方向において隣り合って配置されている。第一受光素子41はLED43から離れた位置に配置されているが、第二受光素子42はLED43に対して近い位置に配置されている。LED43、第一受光素子41および第二受光素子42は同一の回路基板45の表面に実装されている。遮光壁40は、LED43と第二受光素子42との間に設けられている。遮光壁40はLED43からの第二受光素子42へ直接的に向かう光を遮光する。第一受光素子41および第二受光素子42はそれぞれLED43から発光される光(例:赤外線)の波長に対して感度が高いフォトトランジスタまたはフォトダイオードである。
光学センサ8は中間転写ベルト12の表面に第一検知領域51と第二検知領域52とを有している。図2が示すように、LED43から出射された光の一部はアパーチャ35の導光路60に沿って進み、中間転写ベルト12の外周面に入射する。中間転写ベルト12の外周面(第一検知領域51)で生じた正反射光はアパーチャ35の導光路61に沿って進み、第一受光素子41に入射する。LED43から出射された光の他の一部は、アパーチャ35の導光路62に沿って進み、中間転写ベルト12の外周面に入射する。中間転写ベルト12の外周面(第二検知領域52)で生じた乱反射光はアパーチャ35の導光路63に沿って進み、第二受光素子42に入射する。アパーチャ35は、正反射光が通過する第一開口と、乱反射光が通過する第二開口と、LED43から出射された光が通過する第三開口を有している。図2においては、第二開口と第三開口とが一つになっている。
(照射領域と検知領域)
LED43から照射される光の照射領域53は破線で示された範囲である。第一検知領域51は第一受光素子41が受光できる受光可能領域であり、一点鎖線により示されている。第二検知領域52は第二受光素子42が受光できる受光可能領域であり、二点鎖線により示されている。
(テスト画像)
図1が示すように、一次転写ローラ6により中間転写ベルト12にテスト画像が転写される一次転写位置と、テスト画像を光学センサ8が検知する位置とは異なっている。よって、中間転写ベルト12に各色のテスト画像が転写される一次転写タイミングと光学センサ8が各色のテスト画像を検知する検知タイミングとの間には時間差が生じる。そのため、各色のテスト画像が中間転写ベルト12上の理想位置に形成されても、駆動ローラ10の回転速度むらの影響で各色の検知タイミングTsがばらつく。その結果として色ずれ量に誤差が生じる。
図3は駆動ローラ10の速度むらの周期(回転周期)と各色の検知タイミングTsの関係を示している。図3においてTsY、TsM、TsC、TsKはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの検知タイミングTsを示している。各色の検知タイミングTsが駆動ローラ10の回転周期のどこに位置するかに応じて、検知結果に与えるずれ量(誤差)が変化する。したがって、テスト画像が中間転写ベルト12上の理想位置にあっても、検知タイミングTsが速度むらの影響を受け、色ずれ量の検知結果に誤差が生じる。
速度むらに起因した色ずれ量の誤差を低減するためには、基準色のトナー画像と対象色のトナー画像とを中間転写ベルト12の搬送方向において略同位相に形成することである。略同位相に形成された基準色のトナー画像と対象色のトナー画像とを光学センサ8が検知することで、速度むらの影響が軽減される。
図4(A)は比較例におけるテスト画像の検知タイミングを示す。基準色のテスト画像M1~M4と対象色のテスト画像B、C、Y、Mはそれぞれ略同位相で検知される。そのため、駆動ローラ10の速度むらにより生じる動的な色ずれ成分が低減される。図4(A)では対象色のテスト画像は、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの順に形成される。対象色のテスト画像に対して基準色のテスト画像は、主走査方向において異なる位置でかつ副走査方向で同じ位置に、形成される。
図4(A)が示すように、基準色のテスト画像M1~M4は第二検知領域52を通過する。対象色のテスト画像B、C、Y、Mは第一検知領域51を通過する。第一検知領域51の中央に引かれた破線と、第二検知領域52の中央に引かれた破線とはそれぞれLED43から照射された光の中心を示している。この破線とテスト画像とが交わる点が検知タイミングTsを示している。グラフ72は、基準色のテスト画像の検知タイミングを示している。グラフ72は、基準色のテスト画像M1~M4の検知タイミングTsM1~TsM4を示している。グラフ71は、対象色のテスト画像B、C、Y、Mの検知タイミングTsB、TsC、TsY、TsMを示している。
第一受光素子41がブラックのテスト画像Kを検知するタイミングで第二受光素子42がマゼンタのテスト画像M1を検知する。第一受光素子41がブラックのテスト画像を検知するタイミングTsKと第二受光素子42がマゼンタのテスト画像M1を検知するタイミングTsM1は一致する。基準色のテスト画像を検知するタイミングと対象色のテスト画像を検知するタイミングが同一であるため、駆動ローラ10の速度むらにより生じる動的な色ずれ成分が低減される。同様に、第一受光素子41がシアンのテスト画像Cを検知するタイミングで第二受光素子がマゼンタのテスト画像M2を検知する。第一受光素子41がイエローのテスト画像Yを検知するタイミングで第二受光素子42がマゼンタのテスト画像M3を検知する。
図4(B)は、中間転写ベルト12に対し、光学センサ8の取付位置が主走査方向にずれたケースを示している。このケースでは、テスト画像に対して、第一検知領域51と第二検知領域52とが主走査方向にずれる。その結果、対象色のテスト画像が第二検知領域52に入り込んでしまう。第二受光素子42が対象色のテスト画像を検知すると、グラフ72が示すように、領域TsLに検知結果が発生してしまう。これは、色ずれ量の検知結果にさらなる誤差をもたらす。
図5(A)は実施例1のテスト画像に関する検知タイミングを示している。第一受光素子41の第一検知領域51と第二受光素子42の第二検知領域52を跨ぐように複数のテスト画像B、C、Y、Mが形成される。テスト画像B、C、Y、Mはそれぞれ略同位相となるように形成される。さらに、テスト画像B、C、Y、Mは、帯状の線分を有しており、各線分は主走査方向および副走査方向に対して傾いている。テスト画像の角度は光学構成に応じて決定される。TsC1sは第一受光素子41がシアンのテスト画像を検知し始めるタイミングである。TsC1eは第一受光素子41がシアンのテスト画像を検知し終えるタイミングである。TsC2sは第二受光素子42がシアンのテスト画像を検知し始めるタイミングである。TsC2eは第二受光素子42がシアンのテスト画像を検知し終えるタイミングである。このように検知タイミングTsに付与されているYMCKは色を示し、1と2は受光素子を示し、sとeは検知開始と検知終了を示している。
図5(A)ではブラック、シアン、イエロー、マゼンタの順にテスト画像が形成され、色ずれのない理想的なケースが示されている。色ずれがないため、第一受光素子41がブラックのテスト画像を検知するタイミングTsK1と第二受光素子42がシアンを検知するタイミングTsC2は一致する。TsK1とTsC2が同一であるため、駆動ローラ10の速度むらによりブラックとシアンとの間に生じる動的な色ずれ成分が低減されている。第一受光素子41がシアンのテスト画像を検知するタイミングTsC1と第二受光素子42がイエローを検知するタイミングTsY2も一致する。第一受光素子41がイエローのテスト画像を検知するタイミングTsY1と第二受光素子42がマゼンタを検知するタイミングTsM2も一致する。
図5(B)は中間転写ベルト12に対して光学センサ8の位置が主走査方向にずれたケースを示している。光学センサ8の位置がずれると、第一検知領域51を通過するテスト画像の線分の位置と、第二検知領域52を通過するテスト画像の線分の位置もずれてくる。
しかし、第一検知領域51と第二検知領域52を跨ぐようにテスト画像が形成されるため、第一検知領域51に第二受光素子42用のテスト画像が入り込まない。そのため、色ずれ量を精度よく検知することが可能となる。
ここでは光学センサ8の位置が主走査方向にずれたケースが紹介された。しかし、テスト画像が主走査方向にずれたケースでも同様の効果が得られる。
(CPUの機能)
図6はCPU28が記憶装置31に記憶されている制御プログラムを実行することで実現される機能を示している。これらの機能のすべてまたは一部がASICやFPGAなどのハードウエア回路により実現されてもよい。ASICは特定用途集積回路の略称である。FPGAはフィールドプログラマブルゲートアレイの略称である。
画像生成部601はテスト画像を生成するための画像信号を生成し、露光部3に供給する。テスト画像の画像データは記憶装置31に予め記憶されていてもよい。点灯制御部602はLED43の点灯と消灯とを制御する。AD変換部603aは第一受光素子41が出力するアナログの検知結果をデジタル値に変換する。AD変換部603bは第二受光素子42が出力するアナログの検知結果をデジタル値に変換する。タイミング演算部604は、第一受光素子41の検知結果(デジタル値)に基づき検知タイミングTsを演算する。タイミング演算部604は、第二受光素子42の検知結果(デジタル値)に基づき検知タイミングTsを演算する。色ずれ量取得部605は、基準色の検知タイミングTsと対象色の検知タイミングTsとに基づき基準色と対象色との間の色ずれ量を取得する。色ずれ補正部606は、基準色と対象色との間の色ずれ量に基づき対象色の画像書き出しタイミングを調整することで色ずれを補正する。判定部607は光学センサ8がテスト画像を検知したかどうか、および、すべてのテスト画像が検知されたかどうかを判定する。差分部611と修正部612はオプションであり、実施例2で説明される。
(フローチャート)
図7はCPU28が制御プログラムにしたがって実行する色ずれ補正方法を示すフローチャートである。CPU28は、色ずれ補正の開始条件が満たされると、色ずれ補正方法を開始する。開始条件は、たとえば、累積の画像形成枚数が所定枚数に到達したこと、または、ユーザにより色ずれ補正を指示されたことなどであってもよい。
S701でCPU28(画像生成部601)はテスト画像の画像信号を露光部3に出力し、画像形成部7Y~7Kにテスト画像B、C、Y、Mを中間転写ベルト12の表面に形成させる。点灯制御部602はLED43を点灯する。
S702でCPU28(判定部607)はAD変換部603a、603bから出力される光学センサ8の検知結果に基づきいずれかのテスト画像が検知されたかどうかを判定する。たとえば、グラフ71、72が示すように、テスト画像が検知されると検知電圧が上昇すると仮定する。CPU28は検知電圧が閾値を超えると、光学センサ8がテスト画像を検知したと判定する。これは、テスト画像が第一検知領域51に進入したか、または、テスト画像が第二検知領域52に進入したことを示唆している。図5(A)に示されたテスト画像が採用されている場合、第一受光素子41が最初にテスト画像を検知することになる。いずれかのテスト画像が検知されると、CPU28はS703に進む。テスト画像が検知されていなければ、CPU28はS702に戻る。
S703でCPU28(タイミング演算部604)は、AD変換部603aから出力される第一受光素子41の検知結果に基づき対象色のテスト画像の検知タイミングを求める。CPU28は、AD変換部603bから出力される第二受光素子42の検知結果に基づき基準色のテスト画像の検知タイミングを求める。たとえば、テスト画像が検知され始めたタイミングからテスト画像が検知されなくなったタイミングまでの中心となるタイミングが検知タイミングTsとして演算されてもよい。このように、基準色と対象色とのペアについて検知タイミングTsが求められ、一旦、記憶装置31に記憶される。
S704でCPU28(判定部607)は、光学センサ8の検知結果またはタイミング演算部604の演算結果に基づきすべてのテスト画像が検知されたかを判定する。たとえば、第一受光素子41が五つのテスト画像を検知し、かつ、第二受光素子42も五つのテスト画像を検知していれば、判定部607は、すべてのテスト画像が検知されたと判定する。タイミング演算部604が色ずれ補正に必要となるすべての検知タイミングTsを取得した場合、CPU28は、すべてのテスト画像が検知されたと判定してもよい。すべてのテスト画像が検知されていなければ、CPU28はS702に戻る。すべてのテスト画像が検知されていれば、CPU28はS705に進む。なお、図5(A)が示すように、第一受光素子41によるテスト画像Mの検知結果と、第二受光素子42によるテスト画像Bの検知結果は色ずれ補正に使用されない。よって、これらは検知されないか、または、これらの検知結果は破棄される。
S705でCPU28(色ずれ量取得部605)は、基準色と対象色とのペアについてそれぞれの検知タイミングTsを記憶装置31から読み出して色ずれ量を演算する。たとえば、色ずれ量は、基準色の検知タイミングTsと対象色の検知タイミングTsとの差分として求められてもよい。色ずれ量は、色ずれの補正量として記憶装置31に記憶される。
S706でCPU28(色ずれ補正部606)は色ずれ量に基づき対象色の書き出しタイミングを補正する。これにより、色ずれが低減される。
実施例1によれば、各テスト画像が第一検知領域51と第二検知領域52を跨ぐように中間転写ベルト12の表面に形成される。そのため、基準色のテスト画像と、対象色のテスト画像とが同時に第一検知領域51と第二検知領域52に進入しないようになる。これにより、コストアップを抑制しつつ、色ずれ補正の精度が向上するようになろう。
[実施例2]
第一受光素子41の検知タイミングTsと第二受光素子42の検知タイミングTsを一致させるために、各受光素子は副走査方向において同位相に配置される。しかし、第一受光素子41の副走査方向における位置と第二受光素子42の副走査方向における位置とがそれぞれ理想位置からずれることがある。これは、回路基板45上における受光素子の実装ばらつき、光学センサ8の配置の公差が原因である。同様に第一検知領域51の副走査方向における位置と第二検知領域52の副走査方向における位置とがそれぞれ理想位置からずれることがある。実施例1では、これらの位置が理想位置にあることを前提としているため、検知タイミングTsが誤差を含んでしまう。そこで、実施例2では、受光素子または検知領域についての副走査方向における配置位置のずれに応じて、検知タイミングTsを修正する。
図8(A)は実施例2におけるテスト画像とその検知タイミングを示している。図5(A)と比較して図8(A)では第一検知領域51と第二検知領域52を跨ぐように配置されたマゼンタのテスト画像M2が追加されている。マゼンタのテスト画像M1を第一受光素子41が検知するタイミングTsM11とマゼンタのテスト画像M2を第二受光素子42が検知するタイミングTsM22は一致するよう形成される。ここでは、第一受光素子41と第二受光素子42とがそれぞれ理想的な位置に配置され、第一検知領域51と第二検知領域52もそれぞれ理想的な位置に配置されていることが前提とされている。
追加されるテスト画像の色と位置は一例に過ぎない。第一受光素子41と第二受光素子42とが同一のタイミングで同色の二つのテスト画像を検知できればよい。たとえば、テスト画像B、テスト画像C1、テスト画像C2、テスト画像Y、テスト画像Mというように、シアンの二つのテスト画像が隣接して形成されてもよい。
図8(B)は第一受光素子41の副走査方向における位置と第二受光素子42の副走査方向における位置とがそれぞれ理想位置からずれているケースを示している。Δtは、このずれに起因したタイミング差を示している。グラフ71、72が示すように、テスト画像M1の検知タイミングTsM11とテスト画像M2の検知タイミングTsM22が一致しない。検知タイミングTsM11と検知タイミングTsM22と間の差Δtが誤差となる。
図9はCPU28が制御プログラムにしたがって実行する色ずれ補正方法を示すフローチャートである。図7と比較して図9で異なる点は、S704とS705との間にS901とS902が追加されている点である。また、S701ではタイミング差を求めるためのテスト画像M2も中間転写ベルト12の表面に形成される。S703ではテスト画像M1の検知タイミングTsM11に加え、テスト画像M2の検知タイミングTsM22が取得される。
S901でCPU28(差分部611)は、テスト画像M1の検知タイミングTsM11とテスト画像M2の検知タイミングTsM22との差分を、タイミング差Δtとして求める。
S902でCPU28(修正部612)は、第一受光素子41の検知タイミングまたは第二受光素子42の検知タイミングを、タイミング差Δtに基づき修正する。たとえば、第一受光素子41の検知タイミングTsY1~TsK1にタイミング差Δtが加算されるか、または、第二受光素子42の検知タイミングTsM21~TsC2からタイミング差Δtが減算される。その後、S705で修正された検知タイミングを用いて色ずれ量が演算される。S706で色ずれ補正が実行される。
このように、第一受光素子41と第二受光素子42の副走査方向における配置位置のずれ、または、第一検知領域51と第二検知領域52の副走査方向における配置位置のずれに起因した誤差の影響が低減される。よって、実施例2では、実施例1よりもさらにより精度良く色ずれ補正が可能となる。なお、トナー消費量を削減するために、検知タイミングの修正の頻度は、色ずれ補正の頻度と比較して少なくてもよい。
<まとめ>
[観点1]
中間転写ベルト12は無端ベルトの一例である。画像形成部7Y~7Kは無端ベルトの回転方向において異なる位置に配置された複数の画像形成手段の一例である。画像形成部7Y~7Kは、それぞれ異なる色のトナーを用いてトナー画像を無端ベルトの表面に形成する。光学センサ8は、無端ベルトの表面に形成されるそれぞれ色の異なる複数のテスト画像を検知する検知手段として機能する。CPU28は検知手段による検知結果に基づき色ずれを補正する補正手段として機能する。LED43は、無端ベルトの表面およびトナー画像に光を照射する照射手段として機能する。第一受光素子41は無端ベルトの表面における第一検知領域51からの第一反射光を受光する第一受光手段として機能する。第二受光素子42は第一検知領域とは異なる無端ベルトの表面における第二検知領域からの第二反射光を受光する第二受光手段として機能する。光学センサ8は、第一検知領域51と第二検知領域52が、無端ベルトの回転方向と直交した無端ベルトの幅方向において異なる位置となるように、配置されている。図5(A)などが示すように、複数のテスト画像はそれぞれ、無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有している。複数のテスト画像は無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成される。図5(A)によれば、テスト画像Bの線分の一部と、テスト画像Cの線分の一部とが同位相(同じ副走査位置)に形成される。同様に、テスト画像Cの線分の一部と、テスト画像Yの線分の一部とが同位相(同じ副走査位置)に形成される。テスト画像Yの線分の一部と、テスト画像Mの線分の一部とが同位相(同じ副走査位置)に形成される。複数のテスト画像における各帯状の線分は第一検知領域51と第二検知領域52との両方を跨ぐように形成される。これにより、コストアップを抑制しつつ、色ずれを精度よく低減することが可能となる。
[観点2]
図5(A)および図8(A)などが示すように、複数のテスト画像における各帯状の線分は平行に形成されていてもよい。
[観点3]
図5(A)および図8(A)などが示すように、複数のテスト画像は次のように形成されてもよい。第一の色のトナーで形成された第一テスト画像に含まれる帯状の線分と、第二の色のトナーで形成された第二テスト画像に含まれる帯状の線分とは、無端ベルトの回転位相において同位相となるように、無端ベルトの表面に形成されうる。第二の色のトナーで形成された第二テスト画像に含まれる帯状の線分と、第三の色のトナーで形成された第三テスト画像に含まれる帯状の線分とは、無端ベルトの回転位相において同位相となるように、無端ベルトの表面に形成されうる。第三の色のトナーで形成された第三テスト画像に含まれる帯状の線分と、第四の色のトナーで形成された第四テスト画像に含まれる帯状の線分とは、無端ベルトの回転位相において同位相となるように、無端ベルトの表面に形成されうる。
[観点4]
実施例2で説明されたように、第四テスト画像と第五テスト画像はそれぞれ第四の色のトナーで形成される。第四テスト画像に含まれる帯状の線分と第五テスト画像に含まれる帯状の線分とは、無端ベルトの回転位相において同位相となるように、無端ベルトの表面に形成される。差分部611は、第四テスト画像に含まれる帯状の線分が第一検知領域を通過するタイミングと、第五テスト画像に含まれる帯状の線分が第二検知領域を通過するタイミングとの差分を取得する。修正部612は差分手段により取得された差分を用いて第一受光手段または第二受光手段による検知結果を修正してもよい。これにより、二つの受光素子または二つの検知領域が副走査方向においてずれて配置されても、精度よく検知タイミングが得られるようになる。
[観点5]
図8(A)が示すように、差分(例:Δt)は、無端ベルトの回転方向における第一受光手段が配置された位置と第二受光手段が配置された位置とのずれ量に相当する時間である。
[観点6~9]
図2が示すように、照射手段、第一受光手段および第二受光手段はそれぞれ同一の基板上に配置されていてもよい。検知手段は、照射手段、第一受光手段および第二受光手段を収容するハウジング(例:アパーチャ35)を有していてもよい。図2が示すように、ハウジングは、第一検知領域から第一受光手段へ向かう第一反射光が通過する第一開口と、第二検知領域から第二受光手段へ向かう第二反射光が通過する第二開口と、照射手段から無端ベルトに向かう光が通過する第三開口を有しうる。図2が示すように、第二開口と第三開口とは一つの開口を形成していてもよい。図2が示すように、照射手段と、第二受光手段との間には遮光部材(例:遮光壁40)が設けられていてもよい。これにより、精度よく反射光が受光されるようになろう。
[観点10、11]
第一反射光は正反射光であり、第二反射光は乱反射光であってもよい。第一反射光は乱反射光であり、第二反射光は正反射光であってもよい。これにより、単一の発光素子を用いて光学センサ8を実現できるようになろう。
[観点12]
光学センサ8は、無端ベルトの表面に形成されるそれぞれ色の異なる複数のテスト画像の通過タイミングを検知する検知手段として機能してもよい。CPU28は検知手段による検知結果に基づき複数の画像形成手段のそれぞれのトナー画像の書き出しタイミングを調整することで色ずれを補正する補正手段として機能してもよい。さらに、複数のテスト画像のうちそれぞれペアをなす二つのテスト画像は無端ベルトの回転位相において同位相となるように形成されてもよい。複数の画像形成手段のうち一方のテスト画像と他方のテスト画像とが色ずれ補正のペアとなる。CPU28は、ずれ量に基づき、一方のテスト画像を形成した画像形成手段のトナー画像の書き出しタイミングに対する、他方のテスト画像を形成した画像形成手段のトナー画像の書き出しタイミングを調整する。ここで、ずれ量とは、複数のテスト画像のうちそれぞれペアをなす二つのテスト画像のうち一方のテスト画像の検知結果と他方のテスト画像の検知結果との時間的なずれ量である。
[観点13]
画像形成部7K、7C、7Yは第一の色のトナーを用いてトナー画像を無端ベルトの表面に形成する第一画像形成手段として機能する。画像形成部7C、7Y、7Mは無端ベルトの回転方向において第一画像形成手段とは異なる位置に配置され、第二の色のトナーを用いてトナー画像を無端ベルトの表面に形成する第二画像形成手段として機能する。光学センサ8は第一画像形成手段により形成された第一テスト画像の通過タイミングと、第二画像形成手段により形成された第二テスト画像の通過タイミングとを検知する。CPU28は検知結果に基づき第一画像形成手段のトナー画像の書き出しタイミングに対する第二画像形成手段のトナー画像の書き出しタイミングを調整する。これにより、CPU28は、第一画像形成手段のトナー画像と第二画像形成手段のトナー画像との間の画像形成位置のずれである色ずれを補正する。第一テスト画像と第二テスト画像はそれぞれ、無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有している。第一テスト画像と第二テスト画像は無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成される。第一テスト画像のうち第一検知領域を通過する線分と第二テスト画像のうち第二検知領域を通過する線分は無端ベルトの回転位相において同位相となるように形成される。第一テスト画像における帯状の線分と、第二テスト画像における帯状の線分はそれぞれ第一検知領域と第二検知領域との両方を跨ぐように形成される。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項が添付される。
7:画像形成部、8:光学センサ、12:中間転写ベルト、28:CPU

Claims (13)

  1. 無端ベルトと、
    前記無端ベルトの回転方向において異なる位置に配置された複数の画像形成手段であって、それぞれ異なる色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する複数の画像形成手段と、
    前記無端ベルトの表面に形成されるそれぞれ色の異なる複数のテスト画像を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づき色ずれを補正する補正手段と、を有し、
    前記検知手段は、
    前記無端ベルトの表面に光を照射する照射手段と、
    前記無端ベルトの表面における第一検知領域からの反射光であって正反射光である第一反射光を受光する第一受光手段と、
    前記第一検知領域とは異なる前記無端ベルトの表面における第二検知領域からの反射光であって乱反射光である第二反射光を受光する第二受光手段と、を有し、
    前記第一検知領域と前記第二検知領域が、前記無端ベルトの回転方向と直交した前記無端ベルトの幅方向において異なる位置となるように、前記検知手段が配置されており、
    前記複数のテスト画像はそれぞれ、前記無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有し、かつ、前記複数のテスト画像は前記無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成され、
    前記複数のテスト画像における各帯状の線分は前記第一検知領域と前記第二検知領域との両方を跨ぐように形成されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 無端ベルトと、
    前記無端ベルトの回転方向において異なる位置に配置された複数の画像形成手段であって、それぞれ異なる色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する複数の画像形成手段と、
    前記無端ベルトの表面に形成されるそれぞれ色の異なる複数のテスト画像を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づき色ずれを補正する補正手段と、を有し、
    前記検知手段は、
    前記無端ベルトの表面に光を照射する照射手段と、
    前記照射手段と同一の基板上に配置され、前記無端ベルトの表面における第一検知領域からの第一反射光を受光する第一受光手段と、
    前記照射手段および前記第一受光手段と同一の基板上に配置され、前記第一検知領域とは異なる前記無端ベルトの表面における第二検知領域からの第二反射光を受光する第二受光手段と、を有し、
    前記第一検知領域と前記第二検知領域が、前記無端ベルトの回転方向と直交した前記無端ベルトの幅方向において異なる位置となるように、前記検知手段が配置されており、
    前記複数のテスト画像はそれぞれ、前記無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有し、かつ、前記複数のテスト画像は前記無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成され、
    前記複数のテスト画像における各帯状の線分は前記第一検知領域と前記第二検知領域との両方を跨ぐように形成されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記複数のテスト画像における各帯状の線分は平行に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数のテスト画像のうち、第一の色のトナーで形成された第一テスト画像に含まれる帯状の線分と、第二の色のトナーで形成された第二テスト画像に含まれる帯状の線分とは、前記無端ベルトの回転位相において同位相となるように、前記無端ベルトの表面に形成され、
    前記複数のテスト画像のうち、前記第二の色のトナーで形成された前記第二テスト画像に含まれる帯状の線分と、第三の色のトナーで形成された第三テスト画像に含まれる帯状の線分とは、前記無端ベルトの回転位相において同位相となるように、前記無端ベルトの表面に形成され、
    前記複数のテスト画像のうち、前記第三の色のトナーで形成された前記第三テスト画像に含まれる帯状の線分と、第四の色のトナーで形成された第四テスト画像に含まれる帯状の線分とは、前記無端ベルトの回転位相において同位相となるように、前記無端ベルトの表面に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のテスト画像のうち、前記第四の色のトナーで形成された前記第四テスト画像に含まれる帯状の線分と、前記第四の色のトナーで形成された第五テスト画像に含まれる帯状の線分とは、前記無端ベルトの回転位相において同位相となるように、前記無端ベルトの表面に形成され、
    前記画像形成装置は、
    前記第四テスト画像に含まれる帯状の線分が前記第一検知領域を通過するタイミングと、前記第五テスト画像に含まれる帯状の線分が前記第二検知領域を通過する通過タイミングとの差分を取得する差分手段と、
    前記差分手段により取得された差分を用いて前記第二受光手段による検知結果を修正する修正手段と
    を有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記差分は、前記無端ベルトの回転方向における前記第一受光手段が配置された位置と前記第二受光手段が配置された位置とのずれ量に相当する時間であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記検知手段は、前記照射手段、前記第一受光手段および前記第二受光手段を収容するハウジングを有し、
    前記ハウジングは、
    前記第一検知領域から前記第一受光手段へ向かう前記第一反射光が通過する第一開口と、
    前記第二検知領域から前記第二受光手段へ向かう前記第二反射光が通過する第二開口と、
    前記照射手段から前記無端ベルトに向かう光が通過する第三開口と、を有していることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第二開口と前記第三開口とは一つの開口を形成していることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記照射手段と、前記第二受光手段との間には遮光部材が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第一反射光は乱反射光であり、
    前記第二反射光は正反射光であることを特徴とする請求項2または7に記載の画像形成装置。
  11. 前記検知手段は、前記無端ベルトの表面に形成されるそれぞれ色の異なる複数のテスト画像の通過タイミングを検知するように構成されており、前記補正手段は、前記検知手段による検知結果に基づき前記複数の画像形成手段のそれぞれのトナー画像の書き出しタイミングを調整することで色ずれを補正するように構成されており、前記複数のテスト画像のうちそれぞれペアをなす二つのテスト画像は前記無端ベルトの回転位相において同位相となるように形成され、前記補正手段は、前記複数のテスト画像のうちそれぞれペアをなす前記二つのテスト画像のうち一方のテスト画像の検知結果と他方のテスト画像の検知結果との時間的なずれ量に基づき、前記複数の画像形成手段のうち前記一方のテスト画像を形成した画像形成手段のトナー画像の書き出しタイミングに対する、前記複数の画像形成手段のうち前記他方のテスト画像を形成した画像形成手段のトナー画像の書き出しタイミングを調整することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 無端ベルトと、
    第一の色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する第一画像形成手段と、
    前記無端ベルトの回転方向において前記第一画像形成手段とは異なる位置に配置され、第二の色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する第二画像形成手段と、
    前記第一画像形成手段により形成された第一テスト画像と、前記第二画像形成手段により形成された第二テスト画像とを検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づき色ずれを補正する補正手段と、を有し、
    前記検知手段は、
    前記無端ベルトの表面に光を照射する照射手段と、
    前記無端ベルトの表面における第一検知領域からの反射光であって正反射光である第一反射光を受光する第一受光手段と、
    前記第一検知領域とは異なる、前記無端ベルトの表面における第二検知領域からの反射光であって乱反射光である第二反射光を受光する第二受光手段と、を有し、
    前記第一検知領域と前記第二検知領域が、前記無端ベルトの回転方向と直交した前記無端ベルトの幅方向において異なる位置となるように、前記検知手段が配置されており、
    前記第一テスト画像と前記第二テスト画像はそれぞれ、前記無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有し、かつ、前記第一テスト画像と前記第二テスト画像は前記無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成され、
    前記第一テスト画像における帯状の線分と、前記第二テスト画像における帯状の線分はそれぞれ前記第一検知領域と前記第二検知領域との両方を跨ぐように形成されることを特徴とする画像形成装置。
  13. 無端ベルトと、
    第一の色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する第一画像形成手段と、
    前記無端ベルトの回転方向において前記第一画像形成手段とは異なる位置に配置され、第二の色のトナーを用いてトナー画像を前記無端ベルトの表面に形成する第二画像形成手段と、
    前記第一画像形成手段により形成された第一テスト画像と、前記第二画像形成手段により形成された第二テスト画像とを検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づき色ずれを補正する補正手段と、を有し、
    前記検知手段は、
    前記無端ベルトの表面に光を照射する照射手段と、
    前記照射手段と同一の基板上に配置され、前記無端ベルトの表面における第一検知領域からの第一反射光を受光する第一受光手段と、
    前記照射手段および前記第一受光手段と同一の基板上に配置され、前記第一検知領域とは異なる、前記無端ベルトの表面における第二検知領域からの第二反射光を受光する第二受光手段と、を有し、
    前記第一検知領域と前記第二検知領域が、前記無端ベルトの回転方向と直交した前記無端ベルトの幅方向において異なる位置となるように、前記検知手段が配置されており、
    前記第一テスト画像と前記第二テスト画像はそれぞれ、前記無端ベルトの幅方向に対して傾いた帯状の線分を有し、かつ、前記第一テスト画像と前記第二テスト画像は前記無端ベルトの表面においてそれぞれ重畳しないように形成され、
    前記第一テスト画像における帯状の線分と、前記第二テスト画像における帯状の線分はそれぞれ前記第一検知領域と前記第二検知領域との両方を跨ぐように形成されることを特徴とする画像形成装置。
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