JP5055807B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、画像形成の効率を低下させずに、かつ、簡易な構成によって、インターイメージ領域を利用した色ずれ補正を行うことのできる技術の提供を目的とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<構成>
図1は、本実施形態における画像形成装置1のハードウェア構成を示す図である。以下、複写機の例を用いて説明する。
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)44、ROM(Read Only Memory)45、RAM(Random Access Memory)46からなる。ROM45にはIPL(Initial Program Loader)が記憶されている。記憶部5は、ハードディスク装置等の不揮発性メモリである。記憶部5はOS(Operating System)プログラム等を記憶している他、外部から入力されたデータを記憶するためにも使用される。CPU44が記憶部5に記憶されているプログラムを実行することによって画像形成装置1各部の動作を制御する。RAM46は、CPU44がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
通信インターフェイス(以下、通信I/F)48は通信回線(図示省略)に接続されており、画像形成装置1と外部のコンピュータ装置等との間のデータの授受を仲介する。
画像形成エンジン7Y、7M、7C、7Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。各画像形成エンジンの構成は共通であるから、ここでは画像形成エンジン7Yについてのみ説明する。
画像形成エンジン7Yは、感光体ドラム20Yの周囲に、帯電装置21Y、露光装置19Y、現像装置22Y、転写装置25Y等を設けて構成されている。
露光装置19Yは、感光体ドラム20Yに対して露光用ビームLBを照射するROS(Raster Output Scanner)である。露光装置19Yは、画像処理部18で生成されたラスタ画像データを受け取り、このラスタ画像データに基づいて露光用ビームLBを生成する。そして、所定の電位に帯電した感光体ドラム20Yの表面をこの露光用ビームLBで偏向走査する。感光体ドラム20Yの表面では、露光用ビームLBが照射された部分の電位が所定のレベルまで減少する。このようにして、感光体ドラム20Yの表面にラスタ画像データに基づいた静電潜像が形成される。
転写ベルト(像担持体)8は、ローラ26、27、28、29に張架されており、矢印Bの方向に循環駆動される。感光体ドラム20Yの下方には、転写ベルト8を挟むように転写装置25Yが設けられており、所定の電圧が印加される。感光体ドラム20Y表面に形成されたトナー像は、転写装置25Yに印加された電圧による電界の作用によって、転写ベルト8表面に転写される(1次転写)。
クリーナ24Yは、感光体ドラム20Yに残存したトナーを除去する。
画像形成装置1の筐体内には、機内温度を測定するための温度センサが複数箇所に設けられている(図示省略)。
ホームセンサ51は、転写ベルト8の走行経路近傍に設けられている。転写ベルト8の側端の1箇所には基準マークが設けられており、転写ベルト8が一周するごとにホームセンサ5によってこの基準マークが検知され、基準マークが検知されたときにインデックス信号E1が出力される。また、ローラ26の回転軸にはエンコーダ261が設けられており、ローラ26が1回転するごとにエンコーダ261からインデックスス信号E2が出力される。
パターン画像のCYの部分によってC色に対するY色のずれ量が、CMの部分によってC色に対するM色のずれ量が、CKの部分によってC色に対するK色のずれ量が測定される。
上記のパターン検出センサ63は、転写ベルト8の両側端よりも若干内側の位置に1個ずつ設けられている。その位置は、画像形成装置1で用いられる記録シート10のうち、転写ベルト8移動方向に対して直交する方向の幅が最大である記録シート10の両側端よりも若干内側とすることが好ましい。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。図7は、画像形成装置1の動作のフローを示す図である。ここで、画像形成装置1には電源が投入され、CPU44がプログラムを実行中である。
まず、ステップA01では、CPU44は、画像出力部6を起動するか否かを判定する。具体的には、記録シート10に画像を形成するためのひと続きのデータが画像出力部6に供給されたか否かを一定時間間隔にて判定し、データが供給された場合にはステップA02に進む。このデータは、記録シート10に形成する画像を表すラスタ画像データ、およびこのラスタ画像データを用いて画像形成のための処理を行うことを画像出力部6に指示するコマンド等からなる。このデータが画像出力部6に供給されると、画像形成エンジン7の各部が駆動され、画像形成のための処理が行われる。
図8は、CLRCの処理のフローを示す図である。
まず、ステップB01では、パターン画像を形成する。具体的には、まず、パターンジェネレータ62が色ずれ測定用のパターン画像(図3参照)を表すラスタ画像データを生成する。画像制御部61は、このラスタ画像データを露光装置19に供給する。これによって、転写ベルト8上にパターン画像が形成される。
以上が、CLRCの処理の手順である。この処理が完了すると、ステップA04に進む(図7参照)。
図10は、RTRCの処理のフローを示す図である。
まず、ステップC01では、パターン画像を連続する所定数のインターイメージ領域に形成する。具体的には、まず、パターンジェネレータ62がK色のC色に対する色ずれ測定用のパターン画像(図4、第1グループ)を表すラスタ画像データを生成する。画像制御部61は、このラスタ画像データ、および、記録シート10に転写するための画像を表すラスタ画像データを露光装置19に供給する。これによって、転写ベルト8上のインターイメージ領域にパターン画像が形成される。
ただし、K:得られたデータ数
上式によれば、各測定タイミングnにおけるずれ量R(n)の周期的な変動が差R0(n)によって打ち消され、CLRCで求められた代表値Rに近似した評価値R’が求められる。すなわち、RTRCにおいて得られたずれ量を用いてCLRCで得られた代表値Rと同等の精度を有する評価値R’を求めることができるようになる。ステップC03の処理を「キャリブレーション」と呼ぶ。
以上が、RTRCの処理の手順である。この処理が完了すると、ステップA06に進む(図7参照)。
以上説明した形態に限らず、本発明は種々の形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形した形態でも実施可能である。
上述の実施形態でRTRCを実行する場合、まずK色の色ずれ補正を行い、それが完了した後、Y色、M色の色ずれ補正を行うようにしているが、K色、Y色、M色の色ずれ補正を並行して行うようにしてもよい。具体的には、最初のインターイメージ領域にK色のC色に対する色ずれ補正用のパターン画像(第1グループ)を形成し、次のインターイメージ領域にY色およびM色のC色に対する色ずれ補正用のパターン画像(第2グループ)を形成する。これ以降、第1グループ、第2グループのパターン画像を交互に形成する。そして、順次、ぺターン画像をパターン検出センサ63で検出し、色ずれ量を求める。各色について所定数の検出結果が得られたならば、上記の実施形態と同様に色ずれ補正を行う。この方法によっても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
パターン画像のグループ分けの分け方は任意である。例えば、CKの部分を第1グループ、CYの部分を第2グループ、CMの部分を第3グループとしてグループ分けしてもよい。また、CKの部分とCYの部分を同一グループにしてもよい。つまり、グループ分けをしないパターン画像(図3参照)よりも像担持体の移動方向における長さが短いパターン画像を用いることによって、本発明の効果が得られる。
位置ずれ測定用パターン画像は山型以外のものを使用してもよい。例えば、主走査方向または副走査方向に延びる帯状のパターン画像でもよい。この場合、主走査方向のずれの測定には、主走査方向にCCD(Charge Coupled Device)を多数配列したセンサを用いればよい。
CLRCの際に求める代表値は、平均値に所定のオフセット値を加えたものや、平均値に所定の係数を乗じたものを用いるようにしてもよい。
上記の実施形態では、感光体ドラム20上に形成された各色のトナー像を転写ベルト8に重ねて転写し、これによって得られたカラーのトナー像を一括して記録シート10に転写する画像形成装置の例を用いて説明したが、転写ベルト8に記録シート10を担持させ、この記録シート10に各色のトナー像を重ねて転写する画像形成装置の場合にも本発明は好適である。
タンデムエンジン型の画像形成装置においては、互いに直径の異なる感光体ドラム20を用いる場合がある。例えば、K色の使用頻度が他の色よりも高い場合、感光体ドラム20Y、20M、20Cよりも直径の大きな感光体ドラム20Kを用いる。図12は、感光体ドラム20Y、20M、20Cの直径がφ40mm、感光体ドラム20Kの直径がφ60mmの場合の、各色の画像形成位置のずれ量の変動の様子を示す図である。同図において、横軸は時間、縦軸はずれ量である。なお、同図はずれ量の変動の様子を定性的に表したものであり、実際には各色の振幅は異なる。この例では、感光体ドラム20Y、20M,20Cの周長は約126mm、感光体ドラム20Kの周長は約189mmである。感光体ドラム20Kの周方向の移動速度は感光体ドラム20Y、20M,20Cと同一であるから、感光体ドラム20Y、20M,20Cが3回転する間に感光体ドラム20Kは2回転する。
A3サイズ(297×420mm)の記録シート10を用い、短辺を主走査方向とした場合、感光体ドラム20Y、20M,20Cは4回転で1ページ分の画像形成が可能であるから、インターイメージ領域(図中のハッチング部分)は4回転に1回設けられる。従って、感光体ドラム20Kに対しては、インターイメージ領域は約2.7回転に1回設けられる。
上記の2つの場合、RTRCを行う際に感光体ドラム20Kにおいて互いに異なるいくつかの位置ですれ量を測定することができるから、上述のキャリブレーションによってCLRCにおける代表値に近似した評価値を得ることができる。よって、K色の色ずれ補正を適正に行うことができる。
Claims (2)
- それぞれが基準色および複数の補正対象色のいずれかからなる複数の画像を像担持体に重ねて形成する画像出力手段と、
ひと続きのデータに基づいて前記画像出力手段によって画像を形成しない期間内に、前記像担持体に、前記複数の補正対象色と前記基準色とからなる色ずれ測定用画像を形成する第1の出力手段と、
前記第1の出力手段によって形成された色ずれ測定用画像を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段によって得られた検出結果に基づいて、定められたタイミングで前記基準色に対する前記補正対象色の画像形成位置のずれ量と、前記ずれ量の代表値と、前記タイミングの各々における前記ずれ量と前記代表値との差とを求める第1の算出手段と、
前記代表値に基づいて、前記補正対象色の画像形成位置を補正する第1の補正手段と、
ひと続きのデータに基づいて前記画像出力手段によって画像を形成する期間内に、前記像担持体上の画像間の領域に、前記複数の補正対象色を複数のグループにグループ分けし、前記グループのいずれかと前記基準色とからなる色ずれ測定用画像を形成する第2の出力手段と、
前記第2の出力手段によって形成された色ずれ測定用画像を検出する第2の検出手段と、
前記第2の検出手段によって得られた検出結果に基づいて、前記タイミングで前記基準色に対する前記補正対象色の画像形成位置のずれ量を求める第2の算出手段と、
前記第2の算出手段で求められた前記タイミングの各々におけるずれ量を前記差を用いて補正し、補正されたずれ量を用いて前記補正対象色の画像形成位置を補正する第2の補正手段と
を有し、
前記第2の出力手段と前記第2の検出手段と前記第2の算出手段と前記第2の補正手段とによる処理が一定期間内で完了しなかった場合に、前記ひと続きのデータに基づく前記画像出力手段による画像の形成を中断させ、前記第1の出力手段と前記第1の検出手段と前記第1の算出手段と前記第1の補正手段とに処理を実行させた後、前記ひと続きのデータに基づく前記画像出力手段による画像の形成を再開させる
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像出力手段は、
それぞれが基準色および複数の補正対象色のいずれかに対応する感光体ドラムと、
画像データに従って前記感光体ドラムの表面を露光することによって前記感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を前記感光体ドラムの表面において可視像化する現像手段と、
前記感光体ドラム表面の可視像を前記像担持体に転写する転写手段と
を備え、
前記補正対象色に対応する感光体ドラムのいずれかに対する前記露光手段による露光の開始タイミングの周期が該感光体ドラムの回転周期の整数倍である場合に、前記第1の出力手段と前記第1の検出手段と前記第1の算出手段と前記第1の補正手段とに処理を実行させる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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